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Pervasioner Prologue-5
516 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:02:02 ID:B32RamV6
Prologue-5
「っ…! …っ!」
「ああぁンっ♪」
とろける顔が一瞬で青ざめた香奈枝とは対称的に、和美が甘ったるい表情を見せた。
一瞬、猛禽の目を持った人外と視線が交錯する――その瞳が笑みの形に細められた。
(…あっ、いやっ……)
途端に自分の腹の奥まで貫通する異物感を明確に感じ取ってしまう。
かりっ、と子宮壁を尻尾の先端で撫でられると、麻痺していた痛覚が機能を取り戻した。
「痛い! 痛いよっ、和美ちゃんっ!」
処女膜と子宮口を一気に貫かれた激痛が香奈枝を襲う。和美の時とは違い、香奈枝の秘
所に突き立てらる尻尾は細く、前戯も念入りに行なった為、物理的なダメージも幾分軽減
されているが、痛い事には変わりなかった。文字通り体の中心から引き裂かれるような痛み
に、香奈枝は涙を流しながら懇願する。先程、和美が化物にそうしたように。
「痛いよぅ! 和美ちゃんっ、抜いてっ! 抜いてぇ!」
だが、かつての自分のように泣き叫ぶ香奈枝を見て、和美は酷薄な笑みを浮かべた。
「フフ…ッ! かなエっ、かなエのそのかオ、すごクっ、こウふンスる! …アアっ!
かなエのそのかオがっ、イまかラすけべになルのをそウぞウするとっ、わたシっ! もウっ!」
(すけべになる!? こんなに痛いのに!? ――まさかそれって!?)
「い、いやああああぁぁぁっっ!! だめえ! 中に出しちゃだめ!」
香奈枝は和美の言動に、下腹部の痛みに、錯乱しそうになる。
――自分も化物にされてしまう。
(そんなのっ! そんなの無いよ! どうして私達がこんな――っ!?)
悲劇に内震える間もなく、その衝撃は来た。
和美が尻尾を前後に動かし始めたのだ。
「アンっ、アンッ…かなエのオ○ンこ、わたシのシっぽをキュウキュウ、
ってシめつけてっ、きもちイイよ! こシ、とまらなイよ!」
「だめえぇっ! うごかないでぇっ! 死んじゃう! わたし壊れちゃう!」
処女膜の残骸を、子宮口を、凹凸の激しい尻尾でまるでヤスリに掛けられるかのように
擦られる。
517 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:03:42 ID:B32RamV6
そのあまりの激痛に、香奈枝は涙し、涎を垂らし、秘所からは多量に血が溢れた。瞳孔
が開ききり、触手に縛られながらも少しでも痛みを散らそうと反射的に体が暴れ回る。
「フフッ…! かなエ、イたイ? イたイィ? イたイよねっ、わたシもイたかったっ、
ふとイので、オなか、メチャクチャにかきまわさレテっ! ……でも、シンぱイシなイ
で? ……スぐニきもちヨくシてアげルかラ!」
「ひぎっ!? ぁあ…っ!?」
ピストン運動する尻尾と共に、腰が打ち付けられる。ぱちゅっ、ぱちゅっ、と血が交
じった粘液が飛び散った。
「ひっ!? いっ、いやあっ!!」
再開されたピストン運動に再び悲鳴が洩れ、激痛が生まれる。だがそれだけではない。
(アソコめちゃくちゃにされて…っ! 子宮をゴリゴリ削られてっ! すごく痛いのに!)
「ひぎっ!? だめっ! やめて! ぅあっ!?」
陰核同士がぶつかる度に、痛みを覆い隠す程の快楽を感じて、甘い声を出してしまう。
――ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ。
水音が上がる度に子宮が痛みを、肉の真珠が快楽を同時に覚えてしまう。
「はあっ! はあっ! ひぎっ! きゃぁん!?」
『当たり所』がよければ、快楽が痛みを圧倒する。
痛い、気持ち良い、痛い、気持ち良い、痛い、痛い、痛い、いたい、いたい、イタイイ
タイイタイ――
「あん!?」
――キモチイイ。
「いやあああぁぁ!! もういやぁぁあ! 和美ちゃん! もうやめてぇ! ひいっ!?
おねがいだからぁっ!! じゃないとわたしっ、おかしくなっちゃうようっ!!」
「そウだよネ! イたイのイやだよネ! きもちイイほウが、イイよネ! アンッ!」
「そうだよぉ! いたいのもうやだよう! ひぃっ!? だから! だからぁ!」
香奈枝は、激痛と快楽の板挟みに半ばパニックに陥り、自分が何を喋っているのか、最
後まで気付く事は出来なかった。
「いたいのやめてぇ! きもちよくしてぇっ!!」
「かなエエェェェッッ!!」
和美が吠えた。
518 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:05:11 ID:B32RamV6
腰を思い切り叩きつけ、尻尾の先端を子宮の最奥に押しつける。内蔵まで突き破りそう
な勢いに、香奈枝の意識が落ちそうになる。
だがその寸前に、
悪魔の汚液が弾けた。
「っ――!?」
熱い粘液が子宮を叩く感触に、香奈枝は白い喉を仰け反らせる。
(ああっ、出てる…っ! 出されてる!)
――自分も化物になってしまう――
思考が一瞬絶望で埋まる。だが、すぐにそれは背徳感を伴う快楽に押し退けられた。
「ふわぁ!?」
汚液を叩きつけられた箇所が、熱く、そして甘く疼き始める。激痛に苦しんでいた香奈
枝にとってその感触は、あまりにも甘美で、魅力的だった。
「うぁんっ!」
「ハアーッ! ハアーッ! ハアーッ♪」
甘い声を上げ始めた香奈枝と動揺、和美も生まれて初めての『射精』の感触に体を震わ
せながら、親友の顔へと銀色の筋を垂らす。そして、猛禽の瞳に映る、香奈枝の体に異
変が起きた。
変異が始まったのだ。
足が、腕が、べきべきと軋みながら変色し、肥大化していく。
「ああ…! いや…っ!」
否定の言葉とは裏腹に香奈枝は、異形の化け物へと変わっていく感触に、背徳とともに性的
興奮を覚えていた。その証拠に、尻尾を挿入され白く拡張された淫裂からは、愛液しか出
てこない。
(変わっていく…! 私っ、怪物になるうっ…!)
「アハっ…かなエが、かわルゥ…わたシと、オなじになルゥ……スてきィ♪」
秘部からは黄色掛かった白濁液が溢れており、激しい性交の末にずたずたになった処女
膜や、子宮口に浸透していた。理性を繋ぎ止める為の痛みは、もうどこにも無い。
いつしか香奈枝は、
(どろどろのお汁っ、いいようっ、すごく気持ち良いよう…っ)
「和美ちゃん! 出して! …あん! その気持ち良いお汁っ、いっぱいだシてェェッ!」
519 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:06:52 ID:B32RamV6
汚液が頭部を侵食する。舌が伸び犬歯が伸び、声帯すら犯される。和美を見つめる瞳が
金色に染まり、瞳孔が細まると、後頭部が肥大化した。
「イイわよ! だシてアげル! かなエのなかにっ、たくさンそそイでアげル!
ほラっ! ほラァンッ!」
腰を打ち付けながら、びゅうっ、びゅうっ、と香奈枝に汚液を注ぐ。
「アァンッ! アン! イイよ! きもちイイよ!」
淫核同士がぶつかる度に。子宮口を削られ、子宮の奥まで犯される度に。人間なら一瞬
でアクメに達するような圧倒的快楽が脊髄を震わせる。
「アン! アン! アン! アン! ――アアァアアァァァッッ!?」
その脊髄に沿って瘤が二つ盛り上がり――片や触手の束を、片や尻尾を生やし、
菌糸の絨毯を抉る。人間の時には無かった新しい器官。それが生み出された衝撃に、
今までにない解放感を覚えながら香奈枝は絶頂に達した。
「ハアッ! ハアッ! ハア…! ハァっ、ハァっ…ハアァ
…………フフッ…」
和美は目の前で完全に変異した友人を、いとおしく見つめた。自分の手で人間の雌を
『仲間』にした事に、最高の満悦感を覚える。人に例えるなら、好き合う者同士の情事の後、
余韻に浸る時間のよう。
だが、彼女達は人間のようにいつまでもそれに浸っているわけではない。
(かなエと、もっと、シたイ)
肥大化した頭部からは、常に性的興奮を促す脳内ホルモンが分泌されている。
そして、それは人外となった香奈枝も変わらない。
「かなエェ…」
「かずみちャアン…」
和美は新しく生まれた仲間を祝うように。香奈枝はそんな親友に甘えるように。
長い舌を絡めた。
今ここに、ニ匹目の獣が誕生した。
***
520 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:11:12 ID:B32RamV6
「アンッ、アンッ、アンッ、アンッ!」
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ!」
薄暗い洞窟の中に反響しているのは二匹分の獣の息遣いだ。人外と化した女が、同じく人外
と化した女を組み敷き、情事に耽っている。ジュポポッ、ジュポポッ、と人間では到底
真似出来ない水音を発しながら二匹の獣は腰を動かしていた。
組み敷しいた女を犯すのは、雌を犯す味を覚えてしまった和美だ。香奈枝も、人外
と化した友人が、同じく人外と化した自分を犯す、という状況にこの上ない幸福感と、快
楽を覚えていた。
「アアっ! すごイ! かずミちゃンのしっぽがっ、オなかのオくっ、ズゴズゴつイ
てっ、すごイのォ!」
組み敷かれた香奈枝の秘裂には、先端に二本の触手を螺旋状に絡ませた極太尻尾が挿入
され、肉のトンネルとその入り口を拡張されていた。その太さはそれこそ人の腕と変わら
ない。だが、
「アアンっ! ふとイの、イイよウ! もっとォっ!」
化物の汚液に侵食された生殖器は易々とそれを受け入れる。膣は柔軟に、だが弾力を
もって暴力的な尻尾を締め付け、その中身を絞り取るように蠢く。まるでその器官が生き
ているように。
「アンッ!? アアっ、そのシめつけ、すごくイイッ! そレっ、もっとシてエっ!」
和美は涎を垂らして香奈枝の歓迎に喜ぶと、膣から尻尾を抜ける直前まで引き抜く。
白濁とした先走りと本気汁の混合液を掻き出すと触手を巻き付けた尻尾が粘液にてかった。
「ァアアン! ――アアアッ…! はイってくルゥ!」
そしてすぐに突き入れる。喘ぎ声と共にジュプププっ、と音を立てながら、肉土手を捲
り上げられた香奈枝の秘所が、貧欲に和美の尻尾を飲み込んでいく。挿入された尻尾は
ゆっくりと膣を押し進み、子宮の際奥に至るまでの肉ヒダを尻尾に絡み付いた触手で根
こそぎ巻き込み、愛液を搾りだして行く。
「アアっ! すごイよウ! わたシのまン○っ、かずミちャンにっ、たがやかさレちゃウ
よウっ! ――アアンっ♪ かずミちャンのが…っ! シきゅウにはイってくルよゥ♪
アはァ…♪」
香奈枝が尻尾の形に盛り上がった自分の腹を見て、恍惚とした表情を浮かべた。
子宮の奥まで犯される人外の快楽に酔い痴れる。
521 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:13:40 ID:B32RamV6
「フフッ…どウ、かなエ? きもちイイ?」
「ウン…きもちイイよウ…♪」
「アたラシイ、かラだ、スてきでシょウ?」
「ウン…もゥ、サイこウ…イままでのジぶンが、ばかミたイ…かズミちゃン…ワたシをオ
かシてくレて、アリがとウ…♪」
和美は答える代わりに、和美に舌を絡ませた。わざとチュパチュパと卑猥な音を立てな
がら、二人はディープキスに耽り、同時に腰を動かし始める。
「ン…! チュプッ、チュルル! ――ンふ! チュッ、チュバ!」
「ンンッ! チュバっ、チュっ! ――ンウン! ンン! ――ンァアンッ!」
再開されたハードセックスの快楽に香奈枝は口を離し、喘ぎ声を上げた。
ジュププププ…ッ! ――ジュルルッ! ジュププププ…ッ! ――ジュルルッ!
「ンァアアっ! ふかイよウ! ナがイよウ! ――アン!? クリちゃンがアタッ
テっ、ビリビリスルよウ! かずミちゃァン! モットシテェ! モット、ツイテェ!」
「ウン! タくサン、シテアげル! かなエの○マンこっ、グチョグチョにシテアげル!
ハア! ハアッ!!」
二匹の獣は生まれ変わった体を使い、快楽を貪る。人外の喜びに浸り、虜となった二人
は、行為の頭から涎を垂れ流し続けていた。
だが、それも間もなく終わる。
「アアッ! アアン! ンアアッ! ハヒイッ! モット! モットオっ!」
「ハアッ! ハアッ! かなエ! スき! ダイスき!」
二人の腰の動きが、絶頂に向けてより激しく、速くなる。タイミングを合わせられ、ぶ
つかる互いの陰阜からは、掻き出された二匹分の性液が打ち付けられ、飛び散り、互いの
下腹部を白く汚す。腰がぶつかる衝撃で、小指大に肥大化した二匹の雌の乳首が、
ピンク色の残像を残しながら体液を弾き、濃厚な性臭のする空気を掻き混ぜる。
和美がだらしなく延ばした舌も同様に震え、香奈枝の、黒い血管のようなものが
張り巡らされた白い裸体に、唾液を散らした。
「アアアッ!?」
香奈枝の体がオルガズムの予感に打ち震える。すぐに尻尾を突き込まれた子宮が痙攣した。
「イッシょニナロウ! かなエェェッッ!!」
522 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:15:31 ID:B32RamV6
次の瞬間、香奈枝の子宮に揉みくちゃにされた和美の尻尾が、黄色掛かった白濁液を
吐き出す。
「っ! アアっ! イくゥ! トンジゃウゥ! アアァァアアアァッッ!!」
子宮の最奥に汚液を叩きつけられた衝撃で、香奈枝はアクメを迎えた。恍惚の笑みを浮
かべながら体をがくがくと痙攣させる。
――ぶしゅっ。
尻尾が吹き出す汚液、それに二本の触手が吐き出した白濁液は多量で、蠢動する子宮と
膣に圧迫されると、逆流し――尻尾と、絶頂で収縮する陰唇の隙間から、まるで射精する
ように白濁液をほとばしらせた。
「アア…っ……ァアンッ…! スごイィ…♪」
人外となってから初めて迎えた、ハードセックスの先にある絶頂に、香奈枝は打ち震える。
「アァ…シっぽかラ、デテルっ、かなエノ、ナかニっ、タくサンダシテルッ…!
……アハァ…♪ きもチイイ♪」
和美も人間の女には味わえない、射精の快楽の虜となっていた。
二人の少女はすでに、完璧な獣――化物に成り下がっていた。
――シャアァ。
そしてこの時、今まで事の成り行きを見守り続けたエイリアンもどきが、新たに生まれ
た二匹の仲間に近付いた。それに気付くと、激しい性交を終えたばかりだというのに、
二人は体を離し、化物のへと体を擦り寄せる。
二人は変質した本能に基づき、自分達の姿を見るも無残に変えた元凶に甘える。こ惑的
な表情を子供のような無邪気な顔に変え、目を潤ませながら信頼の眼差しで、上目遣いで
見上げた。
それに応えるように化物が二人に顔を寄せ、口を開いた。水音を立てながら、生え揃っ
た凶悪な牙の向こうから、複数の舌が溢れ出す。和美と香奈枝は不気味にのた打つそれ
に、舌を絡めた。
ちゅるちゅるちゅぱちゅぱと音を立てながら一心不乱に舌を絡める二人の姿は、母の乳
を吸う赤子のよう。
否。二人にとっては本当の母――新しい母だった。
この化物は『クイーン』なのだ。今はまだ大した力も無いが、成長すれば、『可愛い我が子
達に素敵な物をプレゼントする事が出来る』。
523 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:17:38 ID:B32RamV6
『…っ♪』
その事実を、目前の母から伝えられた時――プレゼントが何であるか知った時、二人の
娘は期待で胸を踊らせた。
それも淫らな期待で。
だがその為には、母に食料を与え、力を付けてもらわなければならない。
二人はゆっくりと、母から舌を抜く。顔は三匹分の唾液でてらてらに濡れていた。
そして突如、その場から跳躍する。人外の力を使った二人の体は裕に四メートルは上昇
し、天井へと張りついた。菌糸に鉤爪を食い込ませながら、自分達が落ちて来た縦穴を目指
す。
暗やみの中で爛々と輝く四つの黄金の目は、欲情し、股を濡らす牝のものではない。そ
れは、獲物を狩るハンターの目だ。
少女の面影を残す二匹の獣は、縦穴を上り切ると、四つんばいの姿勢で横穴を駆け出し
た。しなやか且つ、力強さを感じさせるその動きは、肉食獣を思わせる。
行きは何分も掛かった横穴を数十秒で駆け抜けると、とうとう二人は地上へと戻ってきた。
夕焼けが、夜の帳の侵食を受け、茜色を藍色へと染めていく。
その光景を見て何を思ったわけでもない。そもそも今の二人に情緒が有るわけがない。
だが、茜色と藍色のグラデーションを描く空を見上げると、
『シャァアアアァァッッ!!』
吠えた。
人間だった頃の自分と決別するように。
新しい体を誇るように。
そして、自分達以外の生命――つまりは人間に宣戦布告するように。
高らかに吠え声を上げたのだった。
524 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:19:10 ID:B32RamV6
***
この時、二人の声を、南アルプスを訪れていた多くの登山家達が聞いていた。
ある者はそのあまりの不気味な声に一抹の不安を覚え。
また、ある者は、こんな不気味な鳴き声を上げる動物なんているわけがない、
と自らに言い聞かせ、空耳だと決め付けた。
やがて、そのどちらの人間も思い知らされる事になる。先の不気味な声の正体を。
恐怖と共に、その身をもって。
そして、遠くない未来。和美、香奈枝を代表とする、この異形達の存在は世に認められ
る事となる。
彼女達は、恐怖と畏怖の念を込めて、〈Pervasioner――侵食者〉と呼ばれた。
525 名前:乙×風 :04/10/14 11:27:59 ID:B32RamV6
はい。以上でPervasionerプロローグ終了です。
次の第一話からは、ハンターと化した二人が付近でテントを張っている
客を次々と襲います。長さもプロローグよりも、一二回分更新回数が
多くなるかもしれません。キャラが四人も居るので(汗。
ちなみに次回更新分では恐らくエロはありません。多分。
それでは、乱文失礼しました。
Prologue-5
「っ…! …っ!」
「ああぁンっ♪」
とろける顔が一瞬で青ざめた香奈枝とは対称的に、和美が甘ったるい表情を見せた。
一瞬、猛禽の目を持った人外と視線が交錯する――その瞳が笑みの形に細められた。
(…あっ、いやっ……)
途端に自分の腹の奥まで貫通する異物感を明確に感じ取ってしまう。
かりっ、と子宮壁を尻尾の先端で撫でられると、麻痺していた痛覚が機能を取り戻した。
「痛い! 痛いよっ、和美ちゃんっ!」
処女膜と子宮口を一気に貫かれた激痛が香奈枝を襲う。和美の時とは違い、香奈枝の秘
所に突き立てらる尻尾は細く、前戯も念入りに行なった為、物理的なダメージも幾分軽減
されているが、痛い事には変わりなかった。文字通り体の中心から引き裂かれるような痛み
に、香奈枝は涙を流しながら懇願する。先程、和美が化物にそうしたように。
「痛いよぅ! 和美ちゃんっ、抜いてっ! 抜いてぇ!」
だが、かつての自分のように泣き叫ぶ香奈枝を見て、和美は酷薄な笑みを浮かべた。
「フフ…ッ! かなエっ、かなエのそのかオ、すごクっ、こウふンスる! …アアっ!
かなエのそのかオがっ、イまかラすけべになルのをそウぞウするとっ、わたシっ! もウっ!」
(すけべになる!? こんなに痛いのに!? ――まさかそれって!?)
「い、いやああああぁぁぁっっ!! だめえ! 中に出しちゃだめ!」
香奈枝は和美の言動に、下腹部の痛みに、錯乱しそうになる。
――自分も化物にされてしまう。
(そんなのっ! そんなの無いよ! どうして私達がこんな――っ!?)
悲劇に内震える間もなく、その衝撃は来た。
和美が尻尾を前後に動かし始めたのだ。
「アンっ、アンッ…かなエのオ○ンこ、わたシのシっぽをキュウキュウ、
ってシめつけてっ、きもちイイよ! こシ、とまらなイよ!」
「だめえぇっ! うごかないでぇっ! 死んじゃう! わたし壊れちゃう!」
処女膜の残骸を、子宮口を、凹凸の激しい尻尾でまるでヤスリに掛けられるかのように
擦られる。
517 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:03:42 ID:B32RamV6
そのあまりの激痛に、香奈枝は涙し、涎を垂らし、秘所からは多量に血が溢れた。瞳孔
が開ききり、触手に縛られながらも少しでも痛みを散らそうと反射的に体が暴れ回る。
「フフッ…! かなエ、イたイ? イたイィ? イたイよねっ、わたシもイたかったっ、
ふとイので、オなか、メチャクチャにかきまわさレテっ! ……でも、シンぱイシなイ
で? ……スぐニきもちヨくシてアげルかラ!」
「ひぎっ!? ぁあ…っ!?」
ピストン運動する尻尾と共に、腰が打ち付けられる。ぱちゅっ、ぱちゅっ、と血が交
じった粘液が飛び散った。
「ひっ!? いっ、いやあっ!!」
再開されたピストン運動に再び悲鳴が洩れ、激痛が生まれる。だがそれだけではない。
(アソコめちゃくちゃにされて…っ! 子宮をゴリゴリ削られてっ! すごく痛いのに!)
「ひぎっ!? だめっ! やめて! ぅあっ!?」
陰核同士がぶつかる度に、痛みを覆い隠す程の快楽を感じて、甘い声を出してしまう。
――ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ。
水音が上がる度に子宮が痛みを、肉の真珠が快楽を同時に覚えてしまう。
「はあっ! はあっ! ひぎっ! きゃぁん!?」
『当たり所』がよければ、快楽が痛みを圧倒する。
痛い、気持ち良い、痛い、気持ち良い、痛い、痛い、痛い、いたい、いたい、イタイイ
タイイタイ――
「あん!?」
――キモチイイ。
「いやあああぁぁ!! もういやぁぁあ! 和美ちゃん! もうやめてぇ! ひいっ!?
おねがいだからぁっ!! じゃないとわたしっ、おかしくなっちゃうようっ!!」
「そウだよネ! イたイのイやだよネ! きもちイイほウが、イイよネ! アンッ!」
「そうだよぉ! いたいのもうやだよう! ひぃっ!? だから! だからぁ!」
香奈枝は、激痛と快楽の板挟みに半ばパニックに陥り、自分が何を喋っているのか、最
後まで気付く事は出来なかった。
「いたいのやめてぇ! きもちよくしてぇっ!!」
「かなエエェェェッッ!!」
和美が吠えた。
518 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:05:11 ID:B32RamV6
腰を思い切り叩きつけ、尻尾の先端を子宮の最奥に押しつける。内蔵まで突き破りそう
な勢いに、香奈枝の意識が落ちそうになる。
だがその寸前に、
悪魔の汚液が弾けた。
「っ――!?」
熱い粘液が子宮を叩く感触に、香奈枝は白い喉を仰け反らせる。
(ああっ、出てる…っ! 出されてる!)
――自分も化物になってしまう――
思考が一瞬絶望で埋まる。だが、すぐにそれは背徳感を伴う快楽に押し退けられた。
「ふわぁ!?」
汚液を叩きつけられた箇所が、熱く、そして甘く疼き始める。激痛に苦しんでいた香奈
枝にとってその感触は、あまりにも甘美で、魅力的だった。
「うぁんっ!」
「ハアーッ! ハアーッ! ハアーッ♪」
甘い声を上げ始めた香奈枝と動揺、和美も生まれて初めての『射精』の感触に体を震わ
せながら、親友の顔へと銀色の筋を垂らす。そして、猛禽の瞳に映る、香奈枝の体に異
変が起きた。
変異が始まったのだ。
足が、腕が、べきべきと軋みながら変色し、肥大化していく。
「ああ…! いや…っ!」
否定の言葉とは裏腹に香奈枝は、異形の化け物へと変わっていく感触に、背徳とともに性的
興奮を覚えていた。その証拠に、尻尾を挿入され白く拡張された淫裂からは、愛液しか出
てこない。
(変わっていく…! 私っ、怪物になるうっ…!)
「アハっ…かなエが、かわルゥ…わたシと、オなじになルゥ……スてきィ♪」
秘部からは黄色掛かった白濁液が溢れており、激しい性交の末にずたずたになった処女
膜や、子宮口に浸透していた。理性を繋ぎ止める為の痛みは、もうどこにも無い。
いつしか香奈枝は、
(どろどろのお汁っ、いいようっ、すごく気持ち良いよう…っ)
「和美ちゃん! 出して! …あん! その気持ち良いお汁っ、いっぱいだシてェェッ!」
519 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:06:52 ID:B32RamV6
汚液が頭部を侵食する。舌が伸び犬歯が伸び、声帯すら犯される。和美を見つめる瞳が
金色に染まり、瞳孔が細まると、後頭部が肥大化した。
「イイわよ! だシてアげル! かなエのなかにっ、たくさンそそイでアげル!
ほラっ! ほラァンッ!」
腰を打ち付けながら、びゅうっ、びゅうっ、と香奈枝に汚液を注ぐ。
「アァンッ! アン! イイよ! きもちイイよ!」
淫核同士がぶつかる度に。子宮口を削られ、子宮の奥まで犯される度に。人間なら一瞬
でアクメに達するような圧倒的快楽が脊髄を震わせる。
「アン! アン! アン! アン! ――アアァアアァァァッッ!?」
その脊髄に沿って瘤が二つ盛り上がり――片や触手の束を、片や尻尾を生やし、
菌糸の絨毯を抉る。人間の時には無かった新しい器官。それが生み出された衝撃に、
今までにない解放感を覚えながら香奈枝は絶頂に達した。
「ハアッ! ハアッ! ハア…! ハァっ、ハァっ…ハアァ
…………フフッ…」
和美は目の前で完全に変異した友人を、いとおしく見つめた。自分の手で人間の雌を
『仲間』にした事に、最高の満悦感を覚える。人に例えるなら、好き合う者同士の情事の後、
余韻に浸る時間のよう。
だが、彼女達は人間のようにいつまでもそれに浸っているわけではない。
(かなエと、もっと、シたイ)
肥大化した頭部からは、常に性的興奮を促す脳内ホルモンが分泌されている。
そして、それは人外となった香奈枝も変わらない。
「かなエェ…」
「かずみちャアン…」
和美は新しく生まれた仲間を祝うように。香奈枝はそんな親友に甘えるように。
長い舌を絡めた。
今ここに、ニ匹目の獣が誕生した。
***
520 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:11:12 ID:B32RamV6
「アンッ、アンッ、アンッ、アンッ!」
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ!」
薄暗い洞窟の中に反響しているのは二匹分の獣の息遣いだ。人外と化した女が、同じく人外
と化した女を組み敷き、情事に耽っている。ジュポポッ、ジュポポッ、と人間では到底
真似出来ない水音を発しながら二匹の獣は腰を動かしていた。
組み敷しいた女を犯すのは、雌を犯す味を覚えてしまった和美だ。香奈枝も、人外
と化した友人が、同じく人外と化した自分を犯す、という状況にこの上ない幸福感と、快
楽を覚えていた。
「アアっ! すごイ! かずミちゃンのしっぽがっ、オなかのオくっ、ズゴズゴつイ
てっ、すごイのォ!」
組み敷かれた香奈枝の秘裂には、先端に二本の触手を螺旋状に絡ませた極太尻尾が挿入
され、肉のトンネルとその入り口を拡張されていた。その太さはそれこそ人の腕と変わら
ない。だが、
「アアンっ! ふとイの、イイよウ! もっとォっ!」
化物の汚液に侵食された生殖器は易々とそれを受け入れる。膣は柔軟に、だが弾力を
もって暴力的な尻尾を締め付け、その中身を絞り取るように蠢く。まるでその器官が生き
ているように。
「アンッ!? アアっ、そのシめつけ、すごくイイッ! そレっ、もっとシてエっ!」
和美は涎を垂らして香奈枝の歓迎に喜ぶと、膣から尻尾を抜ける直前まで引き抜く。
白濁とした先走りと本気汁の混合液を掻き出すと触手を巻き付けた尻尾が粘液にてかった。
「ァアアン! ――アアアッ…! はイってくルゥ!」
そしてすぐに突き入れる。喘ぎ声と共にジュプププっ、と音を立てながら、肉土手を捲
り上げられた香奈枝の秘所が、貧欲に和美の尻尾を飲み込んでいく。挿入された尻尾は
ゆっくりと膣を押し進み、子宮の際奥に至るまでの肉ヒダを尻尾に絡み付いた触手で根
こそぎ巻き込み、愛液を搾りだして行く。
「アアっ! すごイよウ! わたシのまン○っ、かずミちャンにっ、たがやかさレちゃウ
よウっ! ――アアンっ♪ かずミちャンのが…っ! シきゅウにはイってくルよゥ♪
アはァ…♪」
香奈枝が尻尾の形に盛り上がった自分の腹を見て、恍惚とした表情を浮かべた。
子宮の奥まで犯される人外の快楽に酔い痴れる。
521 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:13:40 ID:B32RamV6
「フフッ…どウ、かなエ? きもちイイ?」
「ウン…きもちイイよウ…♪」
「アたラシイ、かラだ、スてきでシょウ?」
「ウン…もゥ、サイこウ…イままでのジぶンが、ばかミたイ…かズミちゃン…ワたシをオ
かシてくレて、アリがとウ…♪」
和美は答える代わりに、和美に舌を絡ませた。わざとチュパチュパと卑猥な音を立てな
がら、二人はディープキスに耽り、同時に腰を動かし始める。
「ン…! チュプッ、チュルル! ――ンふ! チュッ、チュバ!」
「ンンッ! チュバっ、チュっ! ――ンウン! ンン! ――ンァアンッ!」
再開されたハードセックスの快楽に香奈枝は口を離し、喘ぎ声を上げた。
ジュププププ…ッ! ――ジュルルッ! ジュププププ…ッ! ――ジュルルッ!
「ンァアアっ! ふかイよウ! ナがイよウ! ――アン!? クリちゃンがアタッ
テっ、ビリビリスルよウ! かずミちゃァン! モットシテェ! モット、ツイテェ!」
「ウン! タくサン、シテアげル! かなエの○マンこっ、グチョグチョにシテアげル!
ハア! ハアッ!!」
二匹の獣は生まれ変わった体を使い、快楽を貪る。人外の喜びに浸り、虜となった二人
は、行為の頭から涎を垂れ流し続けていた。
だが、それも間もなく終わる。
「アアッ! アアン! ンアアッ! ハヒイッ! モット! モットオっ!」
「ハアッ! ハアッ! かなエ! スき! ダイスき!」
二人の腰の動きが、絶頂に向けてより激しく、速くなる。タイミングを合わせられ、ぶ
つかる互いの陰阜からは、掻き出された二匹分の性液が打ち付けられ、飛び散り、互いの
下腹部を白く汚す。腰がぶつかる衝撃で、小指大に肥大化した二匹の雌の乳首が、
ピンク色の残像を残しながら体液を弾き、濃厚な性臭のする空気を掻き混ぜる。
和美がだらしなく延ばした舌も同様に震え、香奈枝の、黒い血管のようなものが
張り巡らされた白い裸体に、唾液を散らした。
「アアアッ!?」
香奈枝の体がオルガズムの予感に打ち震える。すぐに尻尾を突き込まれた子宮が痙攣した。
「イッシょニナロウ! かなエェェッッ!!」
522 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:15:31 ID:B32RamV6
次の瞬間、香奈枝の子宮に揉みくちゃにされた和美の尻尾が、黄色掛かった白濁液を
吐き出す。
「っ! アアっ! イくゥ! トンジゃウゥ! アアァァアアアァッッ!!」
子宮の最奥に汚液を叩きつけられた衝撃で、香奈枝はアクメを迎えた。恍惚の笑みを浮
かべながら体をがくがくと痙攣させる。
――ぶしゅっ。
尻尾が吹き出す汚液、それに二本の触手が吐き出した白濁液は多量で、蠢動する子宮と
膣に圧迫されると、逆流し――尻尾と、絶頂で収縮する陰唇の隙間から、まるで射精する
ように白濁液をほとばしらせた。
「アア…っ……ァアンッ…! スごイィ…♪」
人外となってから初めて迎えた、ハードセックスの先にある絶頂に、香奈枝は打ち震える。
「アァ…シっぽかラ、デテルっ、かなエノ、ナかニっ、タくサンダシテルッ…!
……アハァ…♪ きもチイイ♪」
和美も人間の女には味わえない、射精の快楽の虜となっていた。
二人の少女はすでに、完璧な獣――化物に成り下がっていた。
――シャアァ。
そしてこの時、今まで事の成り行きを見守り続けたエイリアンもどきが、新たに生まれ
た二匹の仲間に近付いた。それに気付くと、激しい性交を終えたばかりだというのに、
二人は体を離し、化物のへと体を擦り寄せる。
二人は変質した本能に基づき、自分達の姿を見るも無残に変えた元凶に甘える。こ惑的
な表情を子供のような無邪気な顔に変え、目を潤ませながら信頼の眼差しで、上目遣いで
見上げた。
それに応えるように化物が二人に顔を寄せ、口を開いた。水音を立てながら、生え揃っ
た凶悪な牙の向こうから、複数の舌が溢れ出す。和美と香奈枝は不気味にのた打つそれ
に、舌を絡めた。
ちゅるちゅるちゅぱちゅぱと音を立てながら一心不乱に舌を絡める二人の姿は、母の乳
を吸う赤子のよう。
否。二人にとっては本当の母――新しい母だった。
この化物は『クイーン』なのだ。今はまだ大した力も無いが、成長すれば、『可愛い我が子
達に素敵な物をプレゼントする事が出来る』。
523 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:17:38 ID:B32RamV6
『…っ♪』
その事実を、目前の母から伝えられた時――プレゼントが何であるか知った時、二人の
娘は期待で胸を踊らせた。
それも淫らな期待で。
だがその為には、母に食料を与え、力を付けてもらわなければならない。
二人はゆっくりと、母から舌を抜く。顔は三匹分の唾液でてらてらに濡れていた。
そして突如、その場から跳躍する。人外の力を使った二人の体は裕に四メートルは上昇
し、天井へと張りついた。菌糸に鉤爪を食い込ませながら、自分達が落ちて来た縦穴を目指
す。
暗やみの中で爛々と輝く四つの黄金の目は、欲情し、股を濡らす牝のものではない。そ
れは、獲物を狩るハンターの目だ。
少女の面影を残す二匹の獣は、縦穴を上り切ると、四つんばいの姿勢で横穴を駆け出し
た。しなやか且つ、力強さを感じさせるその動きは、肉食獣を思わせる。
行きは何分も掛かった横穴を数十秒で駆け抜けると、とうとう二人は地上へと戻ってきた。
夕焼けが、夜の帳の侵食を受け、茜色を藍色へと染めていく。
その光景を見て何を思ったわけでもない。そもそも今の二人に情緒が有るわけがない。
だが、茜色と藍色のグラデーションを描く空を見上げると、
『シャァアアアァァッッ!!』
吠えた。
人間だった頃の自分と決別するように。
新しい体を誇るように。
そして、自分達以外の生命――つまりは人間に宣戦布告するように。
高らかに吠え声を上げたのだった。
524 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/10/14 11:19:10 ID:B32RamV6
***
この時、二人の声を、南アルプスを訪れていた多くの登山家達が聞いていた。
ある者はそのあまりの不気味な声に一抹の不安を覚え。
また、ある者は、こんな不気味な鳴き声を上げる動物なんているわけがない、
と自らに言い聞かせ、空耳だと決め付けた。
やがて、そのどちらの人間も思い知らされる事になる。先の不気味な声の正体を。
恐怖と共に、その身をもって。
そして、遠くない未来。和美、香奈枝を代表とする、この異形達の存在は世に認められ
る事となる。
彼女達は、恐怖と畏怖の念を込めて、〈Pervasioner――侵食者〉と呼ばれた。
525 名前:乙×風 :04/10/14 11:27:59 ID:B32RamV6
はい。以上でPervasionerプロローグ終了です。
次の第一話からは、ハンターと化した二人が付近でテントを張っている
客を次々と襲います。長さもプロローグよりも、一二回分更新回数が
多くなるかもしれません。キャラが四人も居るので(汗。
ちなみに次回更新分では恐らくエロはありません。多分。
それでは、乱文失礼しました。
Pervasioner Prologue-4
485 名前:乙×風 :04/10/12 10:28:08 ID:Op+R1gx/
朝っぱらからすいません。久々に投稿します。今回からレズプレイ開始。
486 名前:乙×風 :04/10/12 10:29:19 ID:Op+R1gx/
香奈枝はペンライトに照らされながら行なわれた、人外の交わりを茫然と見ていた。
(…こんなの、うそだよ…何かの悪い夢だよ…)
香奈枝がそう思うのも無理はない。何しろ、あられもない声を上げて気を遣った、人外
の片割れは、香奈枝の大親友である和美なのだ。
「はァっ、はアっ、はァっ……ぁンっ」
牝の表情を浮かべながら絶頂の余韻に浸る和美の口に、化け物が舌を伸ばす。和美はそ
れを当然のように受け入れ、ぴちゃぴちゃと淫らな音を立てながら自らも舌を絡めた。
「あム――ぴちゃっ、チュっ、チュバ――あふンっ♪」
舌を這わされただけ汚臭とおぞましさに顔を歪めていた和美が、甘えるような声を上げ
る。いや、彼女は本当に和美だろうか。幼馴染みである真鍋を殺し、彼女の処女を奪った
化け物に、まるでペットが飼い主に甘えるように舌を絡めているのは、本当に和美なのだ
ろうか? 化け物に弄ばれている時でも香奈枝を心配し、逃げて、と言ってくれた親友
は、もう居なくなってしまったのではないのか?
「チュウゥッ! ――ぷアッ! …フフ」
和美が香奈枝に向かい妖艶に微笑む。
――その疑問に対する答えを、香奈枝は身を以て知る事になる。
和美だった者は四肢を拘束する触手から解放される。歪に歪んだ足が菌糸の絨毯をしっ
かりと踏みしめ、にちり、と音を立てた。
「…っ」
香奈枝が息を呑む。和美だった者の股間からは、尻尾が抜けたせいで多量の白濁液が、
卑猥な音を立てながら零れた。その量に、漂ってくる淫ら匂いに、先程の情事がいかに人
間離れしていたかを痛感させられる。同時に、
「あ、いや、来ないで…っ」
まるで獲物を追い詰めるようにゆっくりと近付いてくる、和美だった者に、香奈枝は戦
慄した。怯える香奈枝を動物的な無表情で、元親友が見つめ返す。やがて二人の距離は目と鼻の
先まで縮まった。
香奈枝は再び息を呑む。親友と同じ顔をした化け物と顔合わせた事もある。だが、それ
以上に――異形の手足と柔らかなラインを描く女性の肢体が同居する背徳的なギャップ
が――使い込んだ女淫のように綻ぶ肉ビラから白濁液が流れ、内股を伝い落ちていく様
が――とても妖艶で、同性でも胸が高鳴る程、蟲惑的だからだ。
487 名前:乙×風 :04/10/12 10:30:40 ID:Op+R1gx/
香奈枝はそんな親友の姿に一瞬見惚れ、
「和美ちゃん…本当に、どうしちゃったの? 私の事、分からないの?」
和美だった者は返事をする代わりに背中の『触のう』から触手を溢れ出させた。
「あっ!? きゃあぁっ!」
避けるなんてとんでもない。香奈枝は触手に拘束され、菌糸の海へと押し倒された。
じゅう、と触手の粘液に触れた衣服が溶ける。
「いやぁっ! 和美ちゃん、やめてよおっ!」
香奈枝の制止は届かない。触手で四肢を縛られ、開脚された上で拘束した彼女の体
に、和美だった者が妖艶な笑みを浮かべながらにじり寄る。そして足の間に体を滑り込
ませると、オーバオール型のスカートを余った触手でたくし上げた。
露になった純白のショーツに鼻先をあてがい、犬のように匂いを嗅ぎ始める。
「だめぇ! 和美ちゃんっ、そんなところの匂い嗅いじゃ――きゃあん!?」
獲物を前に鼻息を荒げる和美だった者が、勢い余って香奈枝の幼い秘裂をショーツ越し
に刺激する。化け物と交わった和美が上げるはしたない声や姿に当てられていたのか――
ショーツにじわりと、未成熟な割れ目に沿って、うっすらと染みが出来た。
「…めすダ」
その光景に、微かに香る女の匂いに、和美だった者が喜悦の表情を浮かべた。
「おすは、くウ。めすはおかス」
ぞろりと、長い舌で唇を舐めると、股の下から尻尾を通して香奈枝のショーツに狙い
を定めた。
(う…そ…っ?)
目の前で処女を散らされた親友の姿が脳裏をよぎる。自分も同じ道を辿るのだろうか。
はかの痛みに恥も外聞も無く泣き喚き、最後にはこの親友のように身も心も怪物に成り果
ててしまうのか。
(そんなのっ、絶対に嫌だよっ!)
ショーツに尻尾が当てがわれる。その絶望的な感触に半ば恐慌状態に陥りながらも香奈
枝は必死にこの危機的状況を打破する手段を考える。今正に親友を犯そうとする彼女を止
める為には――
(…そうだ!)
この状況で、咄嗟にその考えが思いついたのは奇跡に近かった。
488 名前:乙×風 :04/10/12 10:31:43 ID:Op+R1gx/
香奈枝はスカートの右側面にあるポケットに手を突っ込むとそれを握り締めた。
(お願い、神様! 和美ちゃんを、私を助けて下さい!)
香奈枝はこの時、生まれて初めて神頼みというものを行なった。
「和美ちゃん!!」
あらん限りの声と共に、右手で掴んだそれを親友の眼前へと突き出した。
それは香奈枝の携帯電話。
香奈枝は片手でそれを開いた。薄暗闇に僅かな光が生まれる。
液晶には、クレーター前で撮った三人の集合写真が写っていた。
***
和美は目前に突き出された携帯をまじまじと見つめていた。見入られたような彼女の瞳
には、歯を見せながら笑う真鍋と、はにかむ香奈枝に抱きつきながらピースをしている自
身の姿が映っている。
「和美ちゃん思い出して! 私だよ! 香奈枝だよ! 小学生の時からずっと一緒だった
香奈枝だよぉ!」
獲物の雌が、何かを叫んでいる。その声がどこか懐かしく、愛しく思えて、僅かに残っ
た理性が本能を一時的に抑制する。本能の底に埋もれていく記憶が、耳に馴染んだ声に呼び
起こされる。
「……かなエ?」
茫然と和美が呟いた。
目の前の獲物が、いや、唯一無二の親友である香奈枝が表情を輝かせる。
「そうっ、そうだよ和美ちゃん!」
カズミ――聞き慣れた言葉、それは確か、
「かずミは、わタし」
「うん! うん!」
「かなエは、あなタ」
「うんっ、うんっ!」
「まナべは、おす。イつも、けんかシてた」
(…オもイだシた)
489 名前:乙×風 :04/10/12 10:33:18 ID:Op+R1gx/
香奈枝。香奈枝。大好きな香奈枝。
「かなエだったんだネ」
「和美ちゃんっ、思い出してくれたんだね!?」
「うン。かなエは、ワたしのだいすキな、かなエ。かなエも、ワたしのコとがスき?」
「うん、大好きだよっ」
香奈枝は気付かなかった。好き、という言葉が今の和美にとってタブーだという事に。
好き、という言葉が親愛ではなく、愛情、愛欲、ひいては性欲へと直結するという事に。
(かなエがすき、かなエもすき、すき、すきすきスきすキスキスキ)
和美が再び息を荒げ始める。脳内ホルモンが分泌され、発情したのだ。
「だっタら、かなエ、イっしょになロう」
「…え?」
「しんパいしなくていいヨ。やサしくするかラ」
「和美、ちゃん? 何を、言ってるの…?」
その問いに、和美は唇を舐め、
「かなエ、ダいすき。オカしたいほど」
香奈枝の願いは届かなかった。
***
「きゃあ!?」
和美が、和美の記憶を持つ化け物が、香奈枝を組み敷く。そしてパニックを起こしてい
る彼女に、キスをした。
「っ!? ん――っ!」
舌を長く伸ばされ、舌の裏を歯茎を、頬の裏を舐める。そのおぞましくもどこかくす
ぐったい感触に呻き声を上げると、口の中へと多量の唾液を流し込まれた。女性の持つ甘
酸っぱい唾液の味なんてこれっぽっちもしない。冷水の様な冷たさとともに、青臭い異臭
で口内が満たされた。その余りの不快さに香奈枝はむせそうになり、思わず飲み込んでし
まう。途端に、
「むうぅっ! ――っ!?」
(やだっ、体が熱くなってっ)
490 名前:乙×風 :04/10/12 10:34:41 ID:Op+R1gx/
まるで酒でも飲んだような灼熱感が、喉と体で感じる。肌がほんのりと赤く染まり、女
の体臭とともに汗が吹き出してきた。
和美が舌を抜いた。二つの唇で唾液の橋が架かり、ペンライトに照らされ怪しく輝く。
「アア、メすのニおいがスる…かなエ、こーふンしてる? シてるよね? フフ…だって
わタしのヨだれ、あンなにノんだンだもん。エっちなコとシたくて、たまらなイよネ?」
「っ!」
図星だった。
親友にファーストキスを奪われたショックよりも、性的な期待からくる興奮の方が強く
なっていた。化け物に強制的に欲情させられた経験者として、香奈枝が欲情してきた事を
目ざとく感知すると、和美は息を荒げながら言う。
「かなエ、ハァっ、ハァッ、きもちヨく、シてアげるっ…!」
「やっ!? きゃあっ!」
体を拘束していた触手が、一斉に蠢き始めた。伸縮し、捻れ、白濁液を分泌しながら、
衣服を溶かしていく。溶解されていく衣服越しに、のたうち回る触手を感じ、おぞましさ
に涙が滲むが、同時に怪しい期待で胸が高鳴った。
「や、こんなのやだっ! 和美ちゃんっ、止め――ん…っ!?」
気休めに言った嘘も、二度目のディープキスで遮られる。そのまま口を窄められて、
ぢゅうぅぅぅぅっ!
思いっきり舌と唾液を吸われる。
「っ…!?」
予想の斜め上をいくような甘美な快感が舌から生まれ、醜恥や戸惑い、恐怖から一瞬だ
け解放されると、視界が真っ白に染まった。
更に、衣服を溶かす触手がその身をぶるぶると震わせ、
ビュルッ、ビュルッ、ビュルッ、ビュルッ――
柔毛を生やしたブラシ状の先端から一斉に白濁液を吐き出すと、 裸同然の香奈枝と
和美の間で弾け、香奈枝の肌を汚していく。
ちゅば、と音を立てて密着していた唇が離れた。
「フフ…かなエのよだレ、おいしかったヨ。かなエは、わたシのキす、きモちヨかった?」
「……ぁ…ぅあ…」
491 名前:乙×風 :04/10/12 10:35:49 ID:Op+R1gx/
香奈枝は返事の代わりに虚ろになった瞳を和美に向ける。香奈枝は、甘美なキスの余韻
と、全身を白濁液でドロドロに汚されたショックで、放心状態になっていた。気持ち悪い
筈なのに気持ち良い。臭くてむせ返りそうなのにドキドキする。
矛盾する感性に翻弄されて、まともに思考が働かない。
「わたシは、かなエのかラだ、キもちヨかったから、おしルたくさンだシちゃった…あ
アッ、かなエ、わたシのでこンなにドロドロになっテ…すごくきれイ…フフッ、モっとき
れイにシてアげる」
「ひゃんっ!?」
香奈枝にぶち撒けた白濁液を引き伸ばすように触手が蠢く。
香奈枝は、うなじや鎖骨、脇や尻、ふとももに粘液を塗り広げられる度に、
露になった豊かな胸やその頂上、また、白濁液以外の何かで既にベタベタになっている
肉ビラを、触手が通り抜ける度に、
「やっ、あっ――きゃんっ!? ひんっ! んん…っ!」
甘い愉悦が生まれた。
(触手がグネグネ動いてっ、体中ベタベタしてっ、気持ち悪い筈なのにっ――すごく気持
ち良いよ!)
「ハァ、ハァッ……かなエが、エっちなこエだシてる。ハアッ、かなエがかンじてルっ…
ハァハァっ! かなエっ!」
「きゃっ!?」
和美が黒く汚染された裸体を、白濁液で全身が照り返っている香奈枝の裸体に絡ませ
た。密着した肌に白濁液が潰され、にちゃっ、と卑猥な音を立てる。
「かなエ! かなエ! スきっ、だイすき!」
体を密着させたまま和美が、全身を前後に揺すり始めた。
白濁液がローションの代わりとばかりに、ねちねちと卑猥な音を立てながら白と黒、二
つの肌が押し合いへし合い、互いの肉を捏ね合う。
「ひゃっ!? あ! きゃん! ぁん!」
(乳首がっ、あそこがっ、和美ちゃんのと擦れてっ)
催淫性の白濁液を擦り込まれ勃起した乳首が、和美の小指大に肥大化した乳首と擦れる
と、ツーンと耳鳴りがしそうな程鋭く、それでいて甘い愉悦が尾を引く官能が生まれる。
貝類の剥き身を彷彿させる肉土手が、じゅくじゅくと水音を立てて互いに擦り合わされる
と、じわあと痺れる快楽で下半身が満たされる。
492 名前:乙×風 :04/10/12 10:37:37 ID:Op+R1gx/
「きゃん! やっ! あん! ――ああぁっ!?」
(やあぁっ! 皮っ、皮が剥けてっ! すごいよぅ! あそこ、じんじんするよぅ!)
白濁とした汚液に苛まれ、鞘から抜き出たピンク色の肉豆が、二倍以上に肥大化した和
美のそれに押し潰され、捏ね回されると、腰が砕けそうな桃色のスパークが弾ける。自慰
行為もした事のない香奈枝には、抜き身のクリトリスへの刺激は強すぎて、快楽を感じる
どころの話ではない筈だが、
(ああっ! お豆さんっ、気持ち良すぎて恐いのにっ、)
「だ、だめぇ! あんっ! 腰っ、勝手に動くよお!」
発情させられた香奈枝の体は、強すぎる快楽を受け入れ、それどころか積極的に貪ろうとする。
「ああっ! あっ、あっあっあっ! 和美ちゃん! 和美ちゃんっ!」
「かなエっ、そンなにっ、よだレをたらシてっ、おまンこグチョグチョにシてっ――ア
ンッ♪ フフっ、かわイくて、エっちだヨ!」
「い、いやっ! そんなっ――ぁん!? そんな事言っちゃ嫌だよ!」
和美にふしだらな部分を指摘されて香奈枝の羞恥心が限界近くまで高まる。発情し、ほ
んのりと朱に染まっていた肌が、火が点いたように真っ赤になった。
だが、その羞恥心を利用し、欲情した本能が、体だけではなく心までも淫欲に染めていく。
(こんなっ、和美ちゃんと裸で、はしたない事をしてっ、顔から火が出るくらい恥ずかし
いのにっ――どんどんいやらしい気持ちになるよ! どうしてっ?)
「あ、あ、あ、あ、あっ! もうっ……だめえっ! あんっ!」
(気持ちいいよぅ! )
体だけではなく心までも快楽に屈伏した香奈枝が、自分の指を人外の指を絡ませ、能動
的に快楽を貪ろうとする。和美が体をスライドさせる方向とは真逆の方向へと体を揺す
り、更なる快楽を求めた。
「あん!? かなエぇっ、かなエ! きもちイイ! きもちイイよ!」
「和美ちゃぁん! 私も! 私も気持ち良いよぅ! 気持ち良すぎて、腰っ、砕けそうだ
よう!」
「あン、あン、あン、あンっ、あンっ、あンっ、ああンっ♪」
「あ、あん、あっ、あ、ああっ! ひあん!」
493 名前:乙×風 :04/10/12 10:39:20 ID:Op+R1gx/
ニチニチという、汗と触手の白濁液を捏ね回す音に、グチュグチュという水音が交じ
る。人外の放つ青臭い異臭にも、女の匂いが混じり、嗅いだことのないような性臭へと変
貌すると、香奈枝の劣情を掻き立て、高みへと押し上げていく。
恍惚の表情を浮かべる和美がだらしなく垂らす唾液を、快楽にとろけた顔で受けとめた。
「ああっ! 来る! 何か来ちゃうよぉっ! ひああっ!? 和美ちゃん! 私っ!
私っ、もう…っ!」
息の詰まりそうな快楽が、思考と視界を明滅させる快楽に変わる。まるで大波にさらわ
れる漁船のように、香奈枝は絶頂を予感させる快楽に溺れ――
「あ!? ああぁぁあああぁぁっっ!」
香奈枝は人生で最初の――そして最後のオルガズムを迎えた。
(ああっ!? すごいっ! すごいよぉ!)
子宮が痙攣し、雌の汁を搾りだす初めての快感に、香奈枝は体中の毛を逆立てながら酔
い痴れる。
「ああっ…! あっ……!」
粘液にてかる体がビクビクと震える。香奈枝は眉を八の時に歪めながら、だが口元をだ
らしなく緩め開けると、糸の切れた操り人形のように、硬直させていた体を弛緩させた。
「ハアッ! ハアッ! かなエっ、かなエのアへがお、かわイイ! かわイすギる! そ
ンな、かおさレたらっ、わたシっ、もウがまンできなイ!」
絶頂の余韻にどっぷりと浸っていた香奈枝がその言葉の意味を理解する前に――
余韻に緩み、コプコプと泡っぽいラブジュースを垂れ流す小陰唇に、和美の尻尾が挿し
入れられた。
「っ…!?」
悲鳴を上げる暇も無く、尻尾の先端が処女膜を押し退け、子宮口を貫く。
朝っぱらからすいません。久々に投稿します。今回からレズプレイ開始。
486 名前:乙×風 :04/10/12 10:29:19 ID:Op+R1gx/
香奈枝はペンライトに照らされながら行なわれた、人外の交わりを茫然と見ていた。
(…こんなの、うそだよ…何かの悪い夢だよ…)
香奈枝がそう思うのも無理はない。何しろ、あられもない声を上げて気を遣った、人外
の片割れは、香奈枝の大親友である和美なのだ。
「はァっ、はアっ、はァっ……ぁンっ」
牝の表情を浮かべながら絶頂の余韻に浸る和美の口に、化け物が舌を伸ばす。和美はそ
れを当然のように受け入れ、ぴちゃぴちゃと淫らな音を立てながら自らも舌を絡めた。
「あム――ぴちゃっ、チュっ、チュバ――あふンっ♪」
舌を這わされただけ汚臭とおぞましさに顔を歪めていた和美が、甘えるような声を上げ
る。いや、彼女は本当に和美だろうか。幼馴染みである真鍋を殺し、彼女の処女を奪った
化け物に、まるでペットが飼い主に甘えるように舌を絡めているのは、本当に和美なのだ
ろうか? 化け物に弄ばれている時でも香奈枝を心配し、逃げて、と言ってくれた親友
は、もう居なくなってしまったのではないのか?
「チュウゥッ! ――ぷアッ! …フフ」
和美が香奈枝に向かい妖艶に微笑む。
――その疑問に対する答えを、香奈枝は身を以て知る事になる。
和美だった者は四肢を拘束する触手から解放される。歪に歪んだ足が菌糸の絨毯をしっ
かりと踏みしめ、にちり、と音を立てた。
「…っ」
香奈枝が息を呑む。和美だった者の股間からは、尻尾が抜けたせいで多量の白濁液が、
卑猥な音を立てながら零れた。その量に、漂ってくる淫ら匂いに、先程の情事がいかに人
間離れしていたかを痛感させられる。同時に、
「あ、いや、来ないで…っ」
まるで獲物を追い詰めるようにゆっくりと近付いてくる、和美だった者に、香奈枝は戦
慄した。怯える香奈枝を動物的な無表情で、元親友が見つめ返す。やがて二人の距離は目と鼻の
先まで縮まった。
香奈枝は再び息を呑む。親友と同じ顔をした化け物と顔合わせた事もある。だが、それ
以上に――異形の手足と柔らかなラインを描く女性の肢体が同居する背徳的なギャップ
が――使い込んだ女淫のように綻ぶ肉ビラから白濁液が流れ、内股を伝い落ちていく様
が――とても妖艶で、同性でも胸が高鳴る程、蟲惑的だからだ。
487 名前:乙×風 :04/10/12 10:30:40 ID:Op+R1gx/
香奈枝はそんな親友の姿に一瞬見惚れ、
「和美ちゃん…本当に、どうしちゃったの? 私の事、分からないの?」
和美だった者は返事をする代わりに背中の『触のう』から触手を溢れ出させた。
「あっ!? きゃあぁっ!」
避けるなんてとんでもない。香奈枝は触手に拘束され、菌糸の海へと押し倒された。
じゅう、と触手の粘液に触れた衣服が溶ける。
「いやぁっ! 和美ちゃん、やめてよおっ!」
香奈枝の制止は届かない。触手で四肢を縛られ、開脚された上で拘束した彼女の体
に、和美だった者が妖艶な笑みを浮かべながらにじり寄る。そして足の間に体を滑り込
ませると、オーバオール型のスカートを余った触手でたくし上げた。
露になった純白のショーツに鼻先をあてがい、犬のように匂いを嗅ぎ始める。
「だめぇ! 和美ちゃんっ、そんなところの匂い嗅いじゃ――きゃあん!?」
獲物を前に鼻息を荒げる和美だった者が、勢い余って香奈枝の幼い秘裂をショーツ越し
に刺激する。化け物と交わった和美が上げるはしたない声や姿に当てられていたのか――
ショーツにじわりと、未成熟な割れ目に沿って、うっすらと染みが出来た。
「…めすダ」
その光景に、微かに香る女の匂いに、和美だった者が喜悦の表情を浮かべた。
「おすは、くウ。めすはおかス」
ぞろりと、長い舌で唇を舐めると、股の下から尻尾を通して香奈枝のショーツに狙い
を定めた。
(う…そ…っ?)
目の前で処女を散らされた親友の姿が脳裏をよぎる。自分も同じ道を辿るのだろうか。
はかの痛みに恥も外聞も無く泣き喚き、最後にはこの親友のように身も心も怪物に成り果
ててしまうのか。
(そんなのっ、絶対に嫌だよっ!)
ショーツに尻尾が当てがわれる。その絶望的な感触に半ば恐慌状態に陥りながらも香奈
枝は必死にこの危機的状況を打破する手段を考える。今正に親友を犯そうとする彼女を止
める為には――
(…そうだ!)
この状況で、咄嗟にその考えが思いついたのは奇跡に近かった。
488 名前:乙×風 :04/10/12 10:31:43 ID:Op+R1gx/
香奈枝はスカートの右側面にあるポケットに手を突っ込むとそれを握り締めた。
(お願い、神様! 和美ちゃんを、私を助けて下さい!)
香奈枝はこの時、生まれて初めて神頼みというものを行なった。
「和美ちゃん!!」
あらん限りの声と共に、右手で掴んだそれを親友の眼前へと突き出した。
それは香奈枝の携帯電話。
香奈枝は片手でそれを開いた。薄暗闇に僅かな光が生まれる。
液晶には、クレーター前で撮った三人の集合写真が写っていた。
***
和美は目前に突き出された携帯をまじまじと見つめていた。見入られたような彼女の瞳
には、歯を見せながら笑う真鍋と、はにかむ香奈枝に抱きつきながらピースをしている自
身の姿が映っている。
「和美ちゃん思い出して! 私だよ! 香奈枝だよ! 小学生の時からずっと一緒だった
香奈枝だよぉ!」
獲物の雌が、何かを叫んでいる。その声がどこか懐かしく、愛しく思えて、僅かに残っ
た理性が本能を一時的に抑制する。本能の底に埋もれていく記憶が、耳に馴染んだ声に呼び
起こされる。
「……かなエ?」
茫然と和美が呟いた。
目の前の獲物が、いや、唯一無二の親友である香奈枝が表情を輝かせる。
「そうっ、そうだよ和美ちゃん!」
カズミ――聞き慣れた言葉、それは確か、
「かずミは、わタし」
「うん! うん!」
「かなエは、あなタ」
「うんっ、うんっ!」
「まナべは、おす。イつも、けんかシてた」
(…オもイだシた)
489 名前:乙×風 :04/10/12 10:33:18 ID:Op+R1gx/
香奈枝。香奈枝。大好きな香奈枝。
「かなエだったんだネ」
「和美ちゃんっ、思い出してくれたんだね!?」
「うン。かなエは、ワたしのだいすキな、かなエ。かなエも、ワたしのコとがスき?」
「うん、大好きだよっ」
香奈枝は気付かなかった。好き、という言葉が今の和美にとってタブーだという事に。
好き、という言葉が親愛ではなく、愛情、愛欲、ひいては性欲へと直結するという事に。
(かなエがすき、かなエもすき、すき、すきすきスきすキスキスキ)
和美が再び息を荒げ始める。脳内ホルモンが分泌され、発情したのだ。
「だっタら、かなエ、イっしょになロう」
「…え?」
「しんパいしなくていいヨ。やサしくするかラ」
「和美、ちゃん? 何を、言ってるの…?」
その問いに、和美は唇を舐め、
「かなエ、ダいすき。オカしたいほど」
香奈枝の願いは届かなかった。
***
「きゃあ!?」
和美が、和美の記憶を持つ化け物が、香奈枝を組み敷く。そしてパニックを起こしてい
る彼女に、キスをした。
「っ!? ん――っ!」
舌を長く伸ばされ、舌の裏を歯茎を、頬の裏を舐める。そのおぞましくもどこかくす
ぐったい感触に呻き声を上げると、口の中へと多量の唾液を流し込まれた。女性の持つ甘
酸っぱい唾液の味なんてこれっぽっちもしない。冷水の様な冷たさとともに、青臭い異臭
で口内が満たされた。その余りの不快さに香奈枝はむせそうになり、思わず飲み込んでし
まう。途端に、
「むうぅっ! ――っ!?」
(やだっ、体が熱くなってっ)
490 名前:乙×風 :04/10/12 10:34:41 ID:Op+R1gx/
まるで酒でも飲んだような灼熱感が、喉と体で感じる。肌がほんのりと赤く染まり、女
の体臭とともに汗が吹き出してきた。
和美が舌を抜いた。二つの唇で唾液の橋が架かり、ペンライトに照らされ怪しく輝く。
「アア、メすのニおいがスる…かなエ、こーふンしてる? シてるよね? フフ…だって
わタしのヨだれ、あンなにノんだンだもん。エっちなコとシたくて、たまらなイよネ?」
「っ!」
図星だった。
親友にファーストキスを奪われたショックよりも、性的な期待からくる興奮の方が強く
なっていた。化け物に強制的に欲情させられた経験者として、香奈枝が欲情してきた事を
目ざとく感知すると、和美は息を荒げながら言う。
「かなエ、ハァっ、ハァッ、きもちヨく、シてアげるっ…!」
「やっ!? きゃあっ!」
体を拘束していた触手が、一斉に蠢き始めた。伸縮し、捻れ、白濁液を分泌しながら、
衣服を溶かしていく。溶解されていく衣服越しに、のたうち回る触手を感じ、おぞましさ
に涙が滲むが、同時に怪しい期待で胸が高鳴った。
「や、こんなのやだっ! 和美ちゃんっ、止め――ん…っ!?」
気休めに言った嘘も、二度目のディープキスで遮られる。そのまま口を窄められて、
ぢゅうぅぅぅぅっ!
思いっきり舌と唾液を吸われる。
「っ…!?」
予想の斜め上をいくような甘美な快感が舌から生まれ、醜恥や戸惑い、恐怖から一瞬だ
け解放されると、視界が真っ白に染まった。
更に、衣服を溶かす触手がその身をぶるぶると震わせ、
ビュルッ、ビュルッ、ビュルッ、ビュルッ――
柔毛を生やしたブラシ状の先端から一斉に白濁液を吐き出すと、 裸同然の香奈枝と
和美の間で弾け、香奈枝の肌を汚していく。
ちゅば、と音を立てて密着していた唇が離れた。
「フフ…かなエのよだレ、おいしかったヨ。かなエは、わたシのキす、きモちヨかった?」
「……ぁ…ぅあ…」
491 名前:乙×風 :04/10/12 10:35:49 ID:Op+R1gx/
香奈枝は返事の代わりに虚ろになった瞳を和美に向ける。香奈枝は、甘美なキスの余韻
と、全身を白濁液でドロドロに汚されたショックで、放心状態になっていた。気持ち悪い
筈なのに気持ち良い。臭くてむせ返りそうなのにドキドキする。
矛盾する感性に翻弄されて、まともに思考が働かない。
「わたシは、かなエのかラだ、キもちヨかったから、おしルたくさンだシちゃった…あ
アッ、かなエ、わたシのでこンなにドロドロになっテ…すごくきれイ…フフッ、モっとき
れイにシてアげる」
「ひゃんっ!?」
香奈枝にぶち撒けた白濁液を引き伸ばすように触手が蠢く。
香奈枝は、うなじや鎖骨、脇や尻、ふとももに粘液を塗り広げられる度に、
露になった豊かな胸やその頂上、また、白濁液以外の何かで既にベタベタになっている
肉ビラを、触手が通り抜ける度に、
「やっ、あっ――きゃんっ!? ひんっ! んん…っ!」
甘い愉悦が生まれた。
(触手がグネグネ動いてっ、体中ベタベタしてっ、気持ち悪い筈なのにっ――すごく気持
ち良いよ!)
「ハァ、ハァッ……かなエが、エっちなこエだシてる。ハアッ、かなエがかンじてルっ…
ハァハァっ! かなエっ!」
「きゃっ!?」
和美が黒く汚染された裸体を、白濁液で全身が照り返っている香奈枝の裸体に絡ませ
た。密着した肌に白濁液が潰され、にちゃっ、と卑猥な音を立てる。
「かなエ! かなエ! スきっ、だイすき!」
体を密着させたまま和美が、全身を前後に揺すり始めた。
白濁液がローションの代わりとばかりに、ねちねちと卑猥な音を立てながら白と黒、二
つの肌が押し合いへし合い、互いの肉を捏ね合う。
「ひゃっ!? あ! きゃん! ぁん!」
(乳首がっ、あそこがっ、和美ちゃんのと擦れてっ)
催淫性の白濁液を擦り込まれ勃起した乳首が、和美の小指大に肥大化した乳首と擦れる
と、ツーンと耳鳴りがしそうな程鋭く、それでいて甘い愉悦が尾を引く官能が生まれる。
貝類の剥き身を彷彿させる肉土手が、じゅくじゅくと水音を立てて互いに擦り合わされる
と、じわあと痺れる快楽で下半身が満たされる。
492 名前:乙×風 :04/10/12 10:37:37 ID:Op+R1gx/
「きゃん! やっ! あん! ――ああぁっ!?」
(やあぁっ! 皮っ、皮が剥けてっ! すごいよぅ! あそこ、じんじんするよぅ!)
白濁とした汚液に苛まれ、鞘から抜き出たピンク色の肉豆が、二倍以上に肥大化した和
美のそれに押し潰され、捏ね回されると、腰が砕けそうな桃色のスパークが弾ける。自慰
行為もした事のない香奈枝には、抜き身のクリトリスへの刺激は強すぎて、快楽を感じる
どころの話ではない筈だが、
(ああっ! お豆さんっ、気持ち良すぎて恐いのにっ、)
「だ、だめぇ! あんっ! 腰っ、勝手に動くよお!」
発情させられた香奈枝の体は、強すぎる快楽を受け入れ、それどころか積極的に貪ろうとする。
「ああっ! あっ、あっあっあっ! 和美ちゃん! 和美ちゃんっ!」
「かなエっ、そンなにっ、よだレをたらシてっ、おまンこグチョグチョにシてっ――ア
ンッ♪ フフっ、かわイくて、エっちだヨ!」
「い、いやっ! そんなっ――ぁん!? そんな事言っちゃ嫌だよ!」
和美にふしだらな部分を指摘されて香奈枝の羞恥心が限界近くまで高まる。発情し、ほ
んのりと朱に染まっていた肌が、火が点いたように真っ赤になった。
だが、その羞恥心を利用し、欲情した本能が、体だけではなく心までも淫欲に染めていく。
(こんなっ、和美ちゃんと裸で、はしたない事をしてっ、顔から火が出るくらい恥ずかし
いのにっ――どんどんいやらしい気持ちになるよ! どうしてっ?)
「あ、あ、あ、あ、あっ! もうっ……だめえっ! あんっ!」
(気持ちいいよぅ! )
体だけではなく心までも快楽に屈伏した香奈枝が、自分の指を人外の指を絡ませ、能動
的に快楽を貪ろうとする。和美が体をスライドさせる方向とは真逆の方向へと体を揺す
り、更なる快楽を求めた。
「あん!? かなエぇっ、かなエ! きもちイイ! きもちイイよ!」
「和美ちゃぁん! 私も! 私も気持ち良いよぅ! 気持ち良すぎて、腰っ、砕けそうだ
よう!」
「あン、あン、あン、あンっ、あンっ、あンっ、ああンっ♪」
「あ、あん、あっ、あ、ああっ! ひあん!」
493 名前:乙×風 :04/10/12 10:39:20 ID:Op+R1gx/
ニチニチという、汗と触手の白濁液を捏ね回す音に、グチュグチュという水音が交じ
る。人外の放つ青臭い異臭にも、女の匂いが混じり、嗅いだことのないような性臭へと変
貌すると、香奈枝の劣情を掻き立て、高みへと押し上げていく。
恍惚の表情を浮かべる和美がだらしなく垂らす唾液を、快楽にとろけた顔で受けとめた。
「ああっ! 来る! 何か来ちゃうよぉっ! ひああっ!? 和美ちゃん! 私っ!
私っ、もう…っ!」
息の詰まりそうな快楽が、思考と視界を明滅させる快楽に変わる。まるで大波にさらわ
れる漁船のように、香奈枝は絶頂を予感させる快楽に溺れ――
「あ!? ああぁぁあああぁぁっっ!」
香奈枝は人生で最初の――そして最後のオルガズムを迎えた。
(ああっ!? すごいっ! すごいよぉ!)
子宮が痙攣し、雌の汁を搾りだす初めての快感に、香奈枝は体中の毛を逆立てながら酔
い痴れる。
「ああっ…! あっ……!」
粘液にてかる体がビクビクと震える。香奈枝は眉を八の時に歪めながら、だが口元をだ
らしなく緩め開けると、糸の切れた操り人形のように、硬直させていた体を弛緩させた。
「ハアッ! ハアッ! かなエっ、かなエのアへがお、かわイイ! かわイすギる! そ
ンな、かおさレたらっ、わたシっ、もウがまンできなイ!」
絶頂の余韻にどっぷりと浸っていた香奈枝がその言葉の意味を理解する前に――
余韻に緩み、コプコプと泡っぽいラブジュースを垂れ流す小陰唇に、和美の尻尾が挿し
入れられた。
「っ…!?」
悲鳴を上げる暇も無く、尻尾の先端が処女膜を押し退け、子宮口を貫く。
松堂 千秋と月島 理玖の世界(1)
433 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:38:41 ID:PFTUQhhn
私、松堂 千秋(まつどう ちあき)と月島 理玖(つきしま りく)は仲がいい。
学校が同じだったから?――いや、それはそうだったのだが、実を言うと小学校では別のクラスだったらしく、
一言二言の言葉を交わした程度だったし(理玖から聞いた話。よく覚えていたものだ。)
中学では三年間同じクラスだったものの、彼女と私の距離は「遠かった」。
その頃の私は不良だったのだ。
不良といってもケリやケジメをすぐにつけたがり、妙に長いスカートを着ている様な不良ではなく、
ただ何かに惹きつけられる様に、何の躊躇いも無く体、そして心を売る様な――正に文字通りの「不良」――だった訳だ。
かたや理玖は理玖は優等生かつ優良生、「天童」などと古めかしい言い方で褒めちぎる教師まで出る始末だった。
…とにかく、中学の頃の理玖と私の距離は仲良くなるには「遠すぎた」。
今の様な関係になったのはこの学校――すなわち私が今6時間目の授業を受けている(聞き流している)学校に来る直前の事だった。
434 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:40:59 ID:PFTUQhhn
---
――私はバスルームの鏡を見つめ、ため息をついた。
映るのはまだあどけなさの残った顔。上からの蛍光灯の光でこの間少し赤く染めた髪が鮮やかに透けているのが解る。
ショーツだけを纏う体には、そのあどけなさには不釣り合いの少し大人びたプロポーションと痛々しい縄の痕が。
(何なのよ…あれじゃ恋人なんか出来るわけ無いじゃない!)
今さっきまでの「行為」を振り返る。
このホテルに来るまではいかにも好青年そうな男(しかも一流企業勤務らしい…本人談)だったのだが、
部屋にチェックインするなり何処からか取り出したのか、私の手をいきなり手錠で後ろ手に固定して俯せに抑えつける。
(…何!?どうなってるのよ!!)
パニック状態の私を尻目に更に男は縄の片側を足首に、もう片側をベットの柱に縛り付け、足をある程度開かざるを得ない体勢にさせたかと思えば、
前戯もすることなくショーツをずらし、私のソコに強引に蛍光色のローターを押し込んだ。
ずくずずっっっ!!
「あ゛あっ……いやあぁぁっ!」
突然の、正常な感覚を通り越し、痛みと化した刺激に私は悲鳴を上げた。
435 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:42:25 ID:PFTUQhhn
(一体なんなのよぉ!)
強引に首をねじ曲げ、涙目で後ろを見ると先ほどの好青年が
私のソコから伸びた蛍光色のコードの到達点であるリモコンを握り、ゾッとする様な笑みを浮かべていた。
酷く嫌な予感がした。
ウィイィイィ…
低い振動音が部屋に響く。
「青年」が私を縛り付けてから恐らく30分程が経過した。
執拗な振動に、私のソコはもうとっくに快感を覚え始めている。
声を隠そうと口をシーツに押しつけているが、時おりの下半身の震えと少しずつだが確かに溢れていく液は止める事が出来ない。
(見られてるっ…)
お尻の辺りに酷く視線を感じた私が紅潮した顔で、荒くなった息を漏らしながら後ろを見ると、
恐ろしく鋭くなった青年の目と目があった。
(ひいぃっ!!)
私が思わず背筋をピクッとすると青年はさらにその表情を歪ませ、手元のリモコンを操作し始めた。
ヴヴヴッヴヴッヴヴヴヴッ!
次の瞬間、私の下半身が大きく揺れた。
(いやぁ……)
「んあぁっ…んんぅっ!」
急激に刺激が強まり、さっきとは比べものにならない不規則な快感が私を襲った。
「止…んぁっ!…とめてぇ……」
私は思わず泣き言を漏らしたが、それに気を良くしたのか
青年は小さく笑い声を浮かべて更にリモコンを操作する。
436 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 17:46:01 ID:PFTUQhhn
ヴィィィィィッ!!!
「んぁぁあぁっ!」
細かくかき回す刺激が更に強まり、足先の痺れが止まらない。
神経も麻痺したかの様に時折下半身がヒクつき、私は何をしているのか、思考が定まらない。
「やあああああぁっ!…だめっ!だめええぇぇっ!!」
叫び声と共に私の体がビクビクと痙攣し、喉が震え、弾けた。
---
(んんっ…ここは?)
私はぼんやり意識を取り戻した。
波打つ白いシーツの海がかすかに視界に浮かんでいる。感覚がゆっくりと組み上がっていく。
(なんかあった様な…なんだっけ?)
次の瞬間、私は後ろから強烈な衝撃に襲われた。
「ひあぁっ!ああっ!あっ!」
――青年が私を後ろから犯していた。私の濡れたソコを押し広げ、青年のモノがグチグチと卑猥な音を立てて出入りしていた。
「やだあぁっ……」
完全に思い出した。私は身をよじって逃げようとするが、
手足は相変わらず固定されているのに加えて、
意識を失っていた間に腰のラインの上から鎖骨の辺りまでが縄でギュッと網目を作られ、縛られていた。
青年が手に握った縄を引くと
ギュゥゥッ!!
「うあぁっ!!いたぁぃ!…何コレぇ……あっ!」
私の脳裏に濃い赤が浮かび、バストの辺りが桜色に染まる。
同時に腰をスライドさせて後ろから叩きつけられる度に下半身の痺れるような感覚が増していく。
437 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:47:37 ID:PFTUQhhn
じゅっ!ずぅっ!づぐっ!
青年のピッチが早まった。
「あっ!!あぅんっ!んあぁっ!!」
(こんなのダメ…いやだよ……)
操り人形の様に青年の動きにあわせて口を塞ぐこともままならず、
私はシーツに唾液を塗り付けてだらしなく喘ぐ。
「だめぇ…ああっ!ひぃっっ!!」
(また…飛んじゃうぅっ!!)
ソコ以外の体の感覚が停止したかの様にただ青年の熱が私の感覚を灼くのを感じる。
青年が引きちぎらんばかりに縄を引きながら私のソコを押し広げる。
「んっ!はあぁんっ!!こん、んぁっっ!!…こっ…こんなのいやぁぁ……」
ぐちゅっ!!ずぬっ!ぐずっ!!
腰がぶつかる音と私のソコで弾ける感覚が同調する。
「あっ!ああっ!やぁっっ!!…くるっ!きちゃううぅっっ!!!」
びくっ!!びくんっっっ!!
一回目以上の浮遊感が私を襲ったが、
ずちゅっ!!!
「ぁくうぅっ!!」
敏感になり、狭まったソコに思い切り突き込まれた感覚で押し戻される。青年の息を首筋に感じる。
「俺がイってねぇんだよこの淫乱がぁっ!!!」
いきなり耳元で大声で叫ばれる。「行為」を始めて以来初めて青年が声を上げた。
438 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:48:58 ID:PFTUQhhn
それと同時にきつく私に絡み付いた縄が絞まる。
「なんなのぉ…そんな事言うのやめっ、ああっ!うああっ!」
言い切る前に青年が私を容赦なく責め立てる。
「縛られて後ろから強引に犯されて感じるなんてよぉ…盛りのついた犬みたいだぜっ!!」
私はそう声で罵られながらゆっくりと円を描くようにナカを犯される。
「いやぁっ!……違うのぉ…」
「何も違わねぇよ…この雌犬がぁっ!!!」
ぶちゅっ!ぐちゅぅ!!
そう言うと急に青年は乱暴に私のソコを抜き差しする。
「やぁぁぁ…だめぇぇぇっ……」
弱々しい声で私はせめてもの抵抗を見せる。
(もういやぁぁ…変になりそう……)
突き入れられる度に瞼の裏が点滅する。
手錠で後ろ手に固定された手では耳を塞ぐ事もできず、私はただ首を振りながら、快感で白く溶けた視界の中で犯され、悶えるだけだった。
………その後も青年は自分が射すまで30分程私を罵りながら犯し続けた。
その後、何事も無かったかの様に青年は黙って拘束を解き、私をバスルームに押し込んだ。
439 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:49:46 ID:PFTUQhhn
鏡に映った私の目を凝視する。
青年の「行為」中の言葉が反芻する。
酷く私を穢した言葉、酷く私を穢した「行為」。だけど私は確実に快楽を感じていた。
(何時からこんな体になったのだろう?)
前の「行為」から?前の前の「行為」から?
もしくは―――ついさっきの「行為」から?
私は自分がすり替わっていくような感覚に今更かすかに恐怖を覚えた。
「好青年」が快活な声で呼んでいる。「お小遣い」をくれるようだ。
私はもう一度大きくため息をつき、ゆっくりとバスルームのドアを開けた。
---
夕方にホテルを出て青年と別れた後、私は駅前の繁華街を何をする事もなくぼんやりと歩いていた。
制服のポケットの中に押し込んだ数人の福沢諭吉が、侮蔑の目で私を見る。
(…早く物に変えてしまおう。)
確かこの先にCDショップがあった筈だ。私は足を進める。
私は「物」の穢れは遠ざかれば薄まると思っている。物理的に遠ざかる事で自分の意識からも穢れが遠ざかっていく…
そうする事でその意識に穢れは無くならないにしろ、かすかに残るだけとある気がするのだ。
440 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:50:47 ID:PFTUQhhn
―――しかし、その物が自分の体であったなら?
私は、いや人は自分の体からは逃げられない。
それ自体が私であって、遠ざかるどころか心を意識という先の尖った杭で打ち付けられ動くことさえできず、固定されている。
だから、私の体の穢れは決して薄まる事なく蓄積し、どんどんと体を穢し、
さらにはじわじわと心を穢していったのだ。
私はきっと、穢れている。
さっきの鏡に映った赤い蛇が這う上半身を思い出し、何となくそんな事を思った。恐らくもう「行為」をすることは無いだろう。
(…ん?)
いつの間にかCDショップを通り過ぎ、町外れに出ようとしていた。
(……戻ろう。)
今日何度目かのため息を付き、振り返り踵を返した瞬間、左の肩に長い艶のある髪が微かに掛かった。
441 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:51:47 ID:PFTUQhhn
―――私の時が止まった。目を見開き立ち尽くす。何も思い浮かばない。
ただ、なにかここで振り返らなければ世界が終わってしまう様な―そんな脅迫観念に襲われて私は振り返った。
この時期にしては薄手の服装で女性、――いや恐らく同世代だろう――女の子がオレンジに染まる世界を背に、私を見ていた。
「千秋ちゃん?」
私はいきなり名前を呼ばれ、驚きと共に現実に引き戻された。
「ほら、私、月草 理玖だよ。…覚えてない?」
思考が動き出す。高いが決して嫌ではない声で、彼女は言った。
「……理玖か、懐かしいな。久しぶりね。」
「というか、まだ卒業して少ししか経ってないよ。…本当に覚えてる?」
卒業時のクラスメートだ。流石に覚えている。
…しかしこんな子だったのか。何というかこう…もっと取っつきにくい感じを予想していた。
「ところでさぁ、理玖は何処かに行ってたのかしら?」
私は当たり障りの無い話題を振る。
「うん…ちょっと駅前に用事があってね。で、今帰り道。千秋ちゃんは?」
「…CDを買いに来たんだけどCDショップをボーッとして通り過ぎてた。で、今向かう途中。」
「あはは…」
冗談と取ったのか理玖は引きつった笑いを浮かべた。
私は『これが冗談ではなく、それどころかその前に男に縛り付けられて犯されてました。』
と言ったら彼女はどんな顔を見せるんだろう?と思ったが…流石に言える筈も無い。
442 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:53:26 ID:PFTUQhhn
「理玖はこれから暇?一緒にうろつかない?」
考える間もなく私の口から声が滑り出す。
なんとなく、ここで別れたら二度と会えない気がした。
「ん…いいよ。じゃぁさ、とりあえずCD屋さん行こっか?」
理玖が微笑みを浮かべた。
強迫観念は続いている。
私と理玖は繁華街に向けて歩いていった。
CDショップやらゲームセンターやら古着屋やらを巡り、結局私達はチェーン店の喫茶店の喫煙席の一角に落ち着いた。
今は八時半。空は黒く塗りつぶされ、それとは対照的な地上の光が眩しい。星はあまり見えないが、この空へ溶け出すような光が私はとても好きだ。
三時間ちょっと一緒にいて、理玖についての意外な事をいくつか知った。
まず、音楽の趣味が明らかに変だった。
CDショップに着くと、何を買おうか迷う私に真っ先に薦めたのがピンク・フロイド(正直、一発で解った私の趣味も相当に変だ。)
…しかもザ・ウォール。年齢不相応かつ人格不相応だった。
優等生の理玖がアナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(二部のあのうわずった声が良いらしい。)を聴く姿を想像すると、奇妙を通り越して滑稽だった。
二つ目は選ぶのが極端に苦手という事。
私が理玖に何か買ってあげるよ、と言うとそのまま十分強CDを手にも取らずに棚の前でキョロキョロと見渡す始末だった。(その後に行った古着屋でも同じ事をしていた。)
三つ目はさっき聞いた、一番意外な事――私と理玖の進学先が同じだというのだ。
443 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:54:18 ID:PFTUQhhn
私は学校の成績は普通の生徒だったが、何となく行きたいと思っていた(制服が可愛かったのだ。)結構レベルの高い学校を当たって砕けろで受験し、見事に合格したのだ。
私と反対の意味で学力不相応な理玖に受験した理由を聞いてみると、
「えっ?理由は…あそこの制服可愛かったから。」
照れ隠しに笑いながら言う理玖。
思わず私は声を出して笑ってしまった。
まさか優等生が私と同じ理由、しかも少しふざけた理由――制服の可愛さで学校を決めていたなんて。
「何?…もしかして、馬鹿にしてるっ!?」
少し声を荒げて理玖が言う。
「いやぁ…実は私も…制服の可愛さに惹かれてあそこの学校受けたのよ。コレが。」
私は笑いを抑えて言う。
理玖はポカンと目を丸くしたかと思うと、次の瞬間クスクスと笑いだした。
「あははっ…同じっ!…でも、あそこの制服ホント可愛いよね。」
「可愛いわね…あのチェックのスカートがいいよね。」
「そうそう!あと指定のコートも…早く着たいなぁ。」
冬どころか入学もまだしてないのに、目を輝かせてそう言う理玖はあまりにも女の子らしくて私はまた笑ってしまった。
444 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:56:03 ID:PFTUQhhn
それがつい五分前。
私は目の前の三分の一ほど飲み干したバニラ・ラテに視界を戻し、ゆっくりと啜った。
少しまだ熱い。
隣の椅子にはCDと古着が座っている。(理玖に買ってあげたものは彼女の隣の椅子の上だ。)
――理玖の方を見やる。綺麗な二重の目、深い黒の瞳、縁なしの眼鏡が良く似合っている。
日本人にしては高めの鼻。肩甲骨の辺りまで伸ばした絹糸の様なストレートの碧の黒髪を気にしながら、たっぷりとクリームを入れたアメリカンコーヒーを飲んでいる。
首筋に浮かぶ直線。そして何よりカップを掴む白く、細い手が酷く目に入った。
(凄い綺麗ね……)
私もある程度は自分の容姿に自信があったが…これは格が違う。
「ん?…どしたの?手に何かついてる?」
「あ、いや、何でもないのよ。」
『―あなたが綺麗で見蕩れていたのよ』なんて、浮ついた言葉を言える訳でも無く、赤面し答える。
「…変なの。」
首を傾げそうな感じでそう言うと、また理玖はコーヒーカップと睨めっこをし始めた。
445 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:56:56 ID:PFTUQhhn
---
「またね。」
「またね~。学校でよろしく。」
夜の九時。そう言って私と理玖は反対方向の家路についた。また会えたらいいと本当に思った。
私は帰り道で理玖の姿を思い浮かべる。あの夕方にすれ違った瞬間に私をかっさらっていった彼女の姿を。
あの時、私は何にあそこまで惹かれたのか?…容姿?…性格?……趣味?………あの吸い込まれる様に白い手?どれも違う気がする。
(まぁ、これからはいつでも会えるんだしゆっくり考えよう…)
いずれにしろ私を惹きつけた事は確かだ。そう思うと、足取りが自然と早くなる。
昼間の「行為」は、昔の私はもうすっぱり忘れるとしよう。
そう思いながら鼻歌混じりに家に向かったのだった。
446 名前:417 :04/10/01 18:01:54 ID:PFTUQhhn
先に謝っておきます。…すいませんでした。
前置きみたいなものなので、エロ薄いしだめぽ。
そして後2話先までストックしてます。
誤字脱字、ツッコミ歓迎。
それでは。 (´・ω・`)ノシ
私、松堂 千秋(まつどう ちあき)と月島 理玖(つきしま りく)は仲がいい。
学校が同じだったから?――いや、それはそうだったのだが、実を言うと小学校では別のクラスだったらしく、
一言二言の言葉を交わした程度だったし(理玖から聞いた話。よく覚えていたものだ。)
中学では三年間同じクラスだったものの、彼女と私の距離は「遠かった」。
その頃の私は不良だったのだ。
不良といってもケリやケジメをすぐにつけたがり、妙に長いスカートを着ている様な不良ではなく、
ただ何かに惹きつけられる様に、何の躊躇いも無く体、そして心を売る様な――正に文字通りの「不良」――だった訳だ。
かたや理玖は理玖は優等生かつ優良生、「天童」などと古めかしい言い方で褒めちぎる教師まで出る始末だった。
…とにかく、中学の頃の理玖と私の距離は仲良くなるには「遠すぎた」。
今の様な関係になったのはこの学校――すなわち私が今6時間目の授業を受けている(聞き流している)学校に来る直前の事だった。
434 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:40:59 ID:PFTUQhhn
---
――私はバスルームの鏡を見つめ、ため息をついた。
映るのはまだあどけなさの残った顔。上からの蛍光灯の光でこの間少し赤く染めた髪が鮮やかに透けているのが解る。
ショーツだけを纏う体には、そのあどけなさには不釣り合いの少し大人びたプロポーションと痛々しい縄の痕が。
(何なのよ…あれじゃ恋人なんか出来るわけ無いじゃない!)
今さっきまでの「行為」を振り返る。
このホテルに来るまではいかにも好青年そうな男(しかも一流企業勤務らしい…本人談)だったのだが、
部屋にチェックインするなり何処からか取り出したのか、私の手をいきなり手錠で後ろ手に固定して俯せに抑えつける。
(…何!?どうなってるのよ!!)
パニック状態の私を尻目に更に男は縄の片側を足首に、もう片側をベットの柱に縛り付け、足をある程度開かざるを得ない体勢にさせたかと思えば、
前戯もすることなくショーツをずらし、私のソコに強引に蛍光色のローターを押し込んだ。
ずくずずっっっ!!
「あ゛あっ……いやあぁぁっ!」
突然の、正常な感覚を通り越し、痛みと化した刺激に私は悲鳴を上げた。
435 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:42:25 ID:PFTUQhhn
(一体なんなのよぉ!)
強引に首をねじ曲げ、涙目で後ろを見ると先ほどの好青年が
私のソコから伸びた蛍光色のコードの到達点であるリモコンを握り、ゾッとする様な笑みを浮かべていた。
酷く嫌な予感がした。
ウィイィイィ…
低い振動音が部屋に響く。
「青年」が私を縛り付けてから恐らく30分程が経過した。
執拗な振動に、私のソコはもうとっくに快感を覚え始めている。
声を隠そうと口をシーツに押しつけているが、時おりの下半身の震えと少しずつだが確かに溢れていく液は止める事が出来ない。
(見られてるっ…)
お尻の辺りに酷く視線を感じた私が紅潮した顔で、荒くなった息を漏らしながら後ろを見ると、
恐ろしく鋭くなった青年の目と目があった。
(ひいぃっ!!)
私が思わず背筋をピクッとすると青年はさらにその表情を歪ませ、手元のリモコンを操作し始めた。
ヴヴヴッヴヴッヴヴヴヴッ!
次の瞬間、私の下半身が大きく揺れた。
(いやぁ……)
「んあぁっ…んんぅっ!」
急激に刺激が強まり、さっきとは比べものにならない不規則な快感が私を襲った。
「止…んぁっ!…とめてぇ……」
私は思わず泣き言を漏らしたが、それに気を良くしたのか
青年は小さく笑い声を浮かべて更にリモコンを操作する。
436 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 17:46:01 ID:PFTUQhhn
ヴィィィィィッ!!!
「んぁぁあぁっ!」
細かくかき回す刺激が更に強まり、足先の痺れが止まらない。
神経も麻痺したかの様に時折下半身がヒクつき、私は何をしているのか、思考が定まらない。
「やあああああぁっ!…だめっ!だめええぇぇっ!!」
叫び声と共に私の体がビクビクと痙攣し、喉が震え、弾けた。
---
(んんっ…ここは?)
私はぼんやり意識を取り戻した。
波打つ白いシーツの海がかすかに視界に浮かんでいる。感覚がゆっくりと組み上がっていく。
(なんかあった様な…なんだっけ?)
次の瞬間、私は後ろから強烈な衝撃に襲われた。
「ひあぁっ!ああっ!あっ!」
――青年が私を後ろから犯していた。私の濡れたソコを押し広げ、青年のモノがグチグチと卑猥な音を立てて出入りしていた。
「やだあぁっ……」
完全に思い出した。私は身をよじって逃げようとするが、
手足は相変わらず固定されているのに加えて、
意識を失っていた間に腰のラインの上から鎖骨の辺りまでが縄でギュッと網目を作られ、縛られていた。
青年が手に握った縄を引くと
ギュゥゥッ!!
「うあぁっ!!いたぁぃ!…何コレぇ……あっ!」
私の脳裏に濃い赤が浮かび、バストの辺りが桜色に染まる。
同時に腰をスライドさせて後ろから叩きつけられる度に下半身の痺れるような感覚が増していく。
437 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:47:37 ID:PFTUQhhn
じゅっ!ずぅっ!づぐっ!
青年のピッチが早まった。
「あっ!!あぅんっ!んあぁっ!!」
(こんなのダメ…いやだよ……)
操り人形の様に青年の動きにあわせて口を塞ぐこともままならず、
私はシーツに唾液を塗り付けてだらしなく喘ぐ。
「だめぇ…ああっ!ひぃっっ!!」
(また…飛んじゃうぅっ!!)
ソコ以外の体の感覚が停止したかの様にただ青年の熱が私の感覚を灼くのを感じる。
青年が引きちぎらんばかりに縄を引きながら私のソコを押し広げる。
「んっ!はあぁんっ!!こん、んぁっっ!!…こっ…こんなのいやぁぁ……」
ぐちゅっ!!ずぬっ!ぐずっ!!
腰がぶつかる音と私のソコで弾ける感覚が同調する。
「あっ!ああっ!やぁっっ!!…くるっ!きちゃううぅっっ!!!」
びくっ!!びくんっっっ!!
一回目以上の浮遊感が私を襲ったが、
ずちゅっ!!!
「ぁくうぅっ!!」
敏感になり、狭まったソコに思い切り突き込まれた感覚で押し戻される。青年の息を首筋に感じる。
「俺がイってねぇんだよこの淫乱がぁっ!!!」
いきなり耳元で大声で叫ばれる。「行為」を始めて以来初めて青年が声を上げた。
438 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:48:58 ID:PFTUQhhn
それと同時にきつく私に絡み付いた縄が絞まる。
「なんなのぉ…そんな事言うのやめっ、ああっ!うああっ!」
言い切る前に青年が私を容赦なく責め立てる。
「縛られて後ろから強引に犯されて感じるなんてよぉ…盛りのついた犬みたいだぜっ!!」
私はそう声で罵られながらゆっくりと円を描くようにナカを犯される。
「いやぁっ!……違うのぉ…」
「何も違わねぇよ…この雌犬がぁっ!!!」
ぶちゅっ!ぐちゅぅ!!
そう言うと急に青年は乱暴に私のソコを抜き差しする。
「やぁぁぁ…だめぇぇぇっ……」
弱々しい声で私はせめてもの抵抗を見せる。
(もういやぁぁ…変になりそう……)
突き入れられる度に瞼の裏が点滅する。
手錠で後ろ手に固定された手では耳を塞ぐ事もできず、私はただ首を振りながら、快感で白く溶けた視界の中で犯され、悶えるだけだった。
………その後も青年は自分が射すまで30分程私を罵りながら犯し続けた。
その後、何事も無かったかの様に青年は黙って拘束を解き、私をバスルームに押し込んだ。
439 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:49:46 ID:PFTUQhhn
鏡に映った私の目を凝視する。
青年の「行為」中の言葉が反芻する。
酷く私を穢した言葉、酷く私を穢した「行為」。だけど私は確実に快楽を感じていた。
(何時からこんな体になったのだろう?)
前の「行為」から?前の前の「行為」から?
もしくは―――ついさっきの「行為」から?
私は自分がすり替わっていくような感覚に今更かすかに恐怖を覚えた。
「好青年」が快活な声で呼んでいる。「お小遣い」をくれるようだ。
私はもう一度大きくため息をつき、ゆっくりとバスルームのドアを開けた。
---
夕方にホテルを出て青年と別れた後、私は駅前の繁華街を何をする事もなくぼんやりと歩いていた。
制服のポケットの中に押し込んだ数人の福沢諭吉が、侮蔑の目で私を見る。
(…早く物に変えてしまおう。)
確かこの先にCDショップがあった筈だ。私は足を進める。
私は「物」の穢れは遠ざかれば薄まると思っている。物理的に遠ざかる事で自分の意識からも穢れが遠ざかっていく…
そうする事でその意識に穢れは無くならないにしろ、かすかに残るだけとある気がするのだ。
440 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:50:47 ID:PFTUQhhn
―――しかし、その物が自分の体であったなら?
私は、いや人は自分の体からは逃げられない。
それ自体が私であって、遠ざかるどころか心を意識という先の尖った杭で打ち付けられ動くことさえできず、固定されている。
だから、私の体の穢れは決して薄まる事なく蓄積し、どんどんと体を穢し、
さらにはじわじわと心を穢していったのだ。
私はきっと、穢れている。
さっきの鏡に映った赤い蛇が這う上半身を思い出し、何となくそんな事を思った。恐らくもう「行為」をすることは無いだろう。
(…ん?)
いつの間にかCDショップを通り過ぎ、町外れに出ようとしていた。
(……戻ろう。)
今日何度目かのため息を付き、振り返り踵を返した瞬間、左の肩に長い艶のある髪が微かに掛かった。
441 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:51:47 ID:PFTUQhhn
―――私の時が止まった。目を見開き立ち尽くす。何も思い浮かばない。
ただ、なにかここで振り返らなければ世界が終わってしまう様な―そんな脅迫観念に襲われて私は振り返った。
この時期にしては薄手の服装で女性、――いや恐らく同世代だろう――女の子がオレンジに染まる世界を背に、私を見ていた。
「千秋ちゃん?」
私はいきなり名前を呼ばれ、驚きと共に現実に引き戻された。
「ほら、私、月草 理玖だよ。…覚えてない?」
思考が動き出す。高いが決して嫌ではない声で、彼女は言った。
「……理玖か、懐かしいな。久しぶりね。」
「というか、まだ卒業して少ししか経ってないよ。…本当に覚えてる?」
卒業時のクラスメートだ。流石に覚えている。
…しかしこんな子だったのか。何というかこう…もっと取っつきにくい感じを予想していた。
「ところでさぁ、理玖は何処かに行ってたのかしら?」
私は当たり障りの無い話題を振る。
「うん…ちょっと駅前に用事があってね。で、今帰り道。千秋ちゃんは?」
「…CDを買いに来たんだけどCDショップをボーッとして通り過ぎてた。で、今向かう途中。」
「あはは…」
冗談と取ったのか理玖は引きつった笑いを浮かべた。
私は『これが冗談ではなく、それどころかその前に男に縛り付けられて犯されてました。』
と言ったら彼女はどんな顔を見せるんだろう?と思ったが…流石に言える筈も無い。
442 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:53:26 ID:PFTUQhhn
「理玖はこれから暇?一緒にうろつかない?」
考える間もなく私の口から声が滑り出す。
なんとなく、ここで別れたら二度と会えない気がした。
「ん…いいよ。じゃぁさ、とりあえずCD屋さん行こっか?」
理玖が微笑みを浮かべた。
強迫観念は続いている。
私と理玖は繁華街に向けて歩いていった。
CDショップやらゲームセンターやら古着屋やらを巡り、結局私達はチェーン店の喫茶店の喫煙席の一角に落ち着いた。
今は八時半。空は黒く塗りつぶされ、それとは対照的な地上の光が眩しい。星はあまり見えないが、この空へ溶け出すような光が私はとても好きだ。
三時間ちょっと一緒にいて、理玖についての意外な事をいくつか知った。
まず、音楽の趣味が明らかに変だった。
CDショップに着くと、何を買おうか迷う私に真っ先に薦めたのがピンク・フロイド(正直、一発で解った私の趣味も相当に変だ。)
…しかもザ・ウォール。年齢不相応かつ人格不相応だった。
優等生の理玖がアナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(二部のあのうわずった声が良いらしい。)を聴く姿を想像すると、奇妙を通り越して滑稽だった。
二つ目は選ぶのが極端に苦手という事。
私が理玖に何か買ってあげるよ、と言うとそのまま十分強CDを手にも取らずに棚の前でキョロキョロと見渡す始末だった。(その後に行った古着屋でも同じ事をしていた。)
三つ目はさっき聞いた、一番意外な事――私と理玖の進学先が同じだというのだ。
443 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:54:18 ID:PFTUQhhn
私は学校の成績は普通の生徒だったが、何となく行きたいと思っていた(制服が可愛かったのだ。)結構レベルの高い学校を当たって砕けろで受験し、見事に合格したのだ。
私と反対の意味で学力不相応な理玖に受験した理由を聞いてみると、
「えっ?理由は…あそこの制服可愛かったから。」
照れ隠しに笑いながら言う理玖。
思わず私は声を出して笑ってしまった。
まさか優等生が私と同じ理由、しかも少しふざけた理由――制服の可愛さで学校を決めていたなんて。
「何?…もしかして、馬鹿にしてるっ!?」
少し声を荒げて理玖が言う。
「いやぁ…実は私も…制服の可愛さに惹かれてあそこの学校受けたのよ。コレが。」
私は笑いを抑えて言う。
理玖はポカンと目を丸くしたかと思うと、次の瞬間クスクスと笑いだした。
「あははっ…同じっ!…でも、あそこの制服ホント可愛いよね。」
「可愛いわね…あのチェックのスカートがいいよね。」
「そうそう!あと指定のコートも…早く着たいなぁ。」
冬どころか入学もまだしてないのに、目を輝かせてそう言う理玖はあまりにも女の子らしくて私はまた笑ってしまった。
444 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:56:03 ID:PFTUQhhn
それがつい五分前。
私は目の前の三分の一ほど飲み干したバニラ・ラテに視界を戻し、ゆっくりと啜った。
少しまだ熱い。
隣の椅子にはCDと古着が座っている。(理玖に買ってあげたものは彼女の隣の椅子の上だ。)
――理玖の方を見やる。綺麗な二重の目、深い黒の瞳、縁なしの眼鏡が良く似合っている。
日本人にしては高めの鼻。肩甲骨の辺りまで伸ばした絹糸の様なストレートの碧の黒髪を気にしながら、たっぷりとクリームを入れたアメリカンコーヒーを飲んでいる。
首筋に浮かぶ直線。そして何よりカップを掴む白く、細い手が酷く目に入った。
(凄い綺麗ね……)
私もある程度は自分の容姿に自信があったが…これは格が違う。
「ん?…どしたの?手に何かついてる?」
「あ、いや、何でもないのよ。」
『―あなたが綺麗で見蕩れていたのよ』なんて、浮ついた言葉を言える訳でも無く、赤面し答える。
「…変なの。」
首を傾げそうな感じでそう言うと、また理玖はコーヒーカップと睨めっこをし始めた。
445 名前:松堂 千秋と月島 理玖の世界(1) :04/10/01 17:56:56 ID:PFTUQhhn
---
「またね。」
「またね~。学校でよろしく。」
夜の九時。そう言って私と理玖は反対方向の家路についた。また会えたらいいと本当に思った。
私は帰り道で理玖の姿を思い浮かべる。あの夕方にすれ違った瞬間に私をかっさらっていった彼女の姿を。
あの時、私は何にあそこまで惹かれたのか?…容姿?…性格?……趣味?………あの吸い込まれる様に白い手?どれも違う気がする。
(まぁ、これからはいつでも会えるんだしゆっくり考えよう…)
いずれにしろ私を惹きつけた事は確かだ。そう思うと、足取りが自然と早くなる。
昼間の「行為」は、昔の私はもうすっぱり忘れるとしよう。
そう思いながら鼻歌混じりに家に向かったのだった。
446 名前:417 :04/10/01 18:01:54 ID:PFTUQhhn
先に謝っておきます。…すいませんでした。
前置きみたいなものなので、エロ薄いしだめぽ。
そして後2話先までストックしてます。
誤字脱字、ツッコミ歓迎。
それでは。 (´・ω・`)ノシ
Pervasioner Prologue-3
390 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:17:51 ID:tYtAqwNx
Prologue-3
「いやああああぁぁぁぁぁっっ!!?」
化け物に犯される。
未だ見ぬ恋人でもなく、知人でも友人でもなく、レイプ魔でもなく。
人間外に犯される。
その事実に、和美は再びパニックを起こす。
快楽、どころの話じゃない。
確かに、節くれだった尻尾が、小陰唇を擦り、膣の入り口を通ると、
痺れるような感覚が走る。だが、
「やめてええぇ!! それだけは止めてよぉ!!」
触手に拘束されながら、和美は体をメチャクチャに動かす。
(嫌だ、嫌だ、嫌だ! こんな化け物に犯されるなんて、絶対にいやあぁっ!!)
だが現実は残酷だった。
引きつるような感覚が、膣の少し奥まったところから感じる。
処女膜。
「ひいっ!?」
それが、ぎちぎちと、尻尾の先端に引き裂かれていく。
尻尾のデコボコが、徐々に、ドーナツ状の膜を広げていく。
「いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
体の中心から、まるで身を引き裂かれるような激痛が走る。
「ぬいてえぇ!! ぬいてよおぉ!! おねがいしますからぁ!!」
「か、和美ちゃ…っ」
香奈枝の震える声がどこか遠くで聞こえる。
だけど、香奈枝に構う余裕なんてこれっぽっちも残されていない。
それだけ処女を散らされた事はショックで、痛かった。
「いたい! いたいよ! たすけてぇ! お母さん! お父さん!!」
口から涎と白濁液を、膣からは血を垂れ流しながら私は叫ぶ。
尻尾は未だに進入を続け、息苦しさすら覚えていた。
391 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:18:54 ID:tYtAqwNx
膣内に入り込んでいく尻尾が、徐々に太くなっていき、
アソコを、処女膜をどんどん拡張していく。
最初は入り口辺りで快楽を感じていたが、今ではもうぎちぎちでそれどころじゃなかった。
「いたいよお!! くるしいのっ! おねがいだからぬいてえぇっっ!!」
和美の叫びも空しく、
こり、という感触と共に、その先端が子宮口を突付いた。
「あ…!? だめ…っ! だめだからね…っ! それ以上は、本当に許してぇ!」
願いは届かない。
尻尾の先端は、まるで力を込めるようにその場で硬直すると、
子宮口を文字通り『貫いた』。
ぺき、という音が聞こえた気がした。
「あ…っ!? …がっ!!」
体のどこかが壊れるような感覚と共に、視界が真っ赤に染まる。
「い、ああああああああぁぁぁああぁぁぁっっ!!?」
(痛い! 痛い痛いイタイイタイイタイイタイ!!!)
子宮口から、尻尾がねじ込まれ、子宮壁へ押し付けられる。
その度に、破瓜の痛みが可愛く思えるような激痛が私の意識を塗り潰す。
だというのに、まだ足りない、とばかりに尻尾は子宮の最奥目掛けて
ピストン運動を始めた。
「ひぎいいいいいいっっ!!」
(死んじゃう!! 死んじゃう!! おなかこわれるうぅっ!!)
ぐちゅっ! ぐちゅっ!
湿った音は断じて、愛液の音ではない。既に成人男性の上腕ほどに拡張され、
痛々しく裂け始めた下腹部からは、生理の時とは比べ物にならないほどの血が
流れ出していた。
「が!! ぎいっ!! あああああっっ!!」
下腹部の表面が、子宮壁まで突き込まれる尻尾の動きに合わせ、
奇妙に膨らみ、盛り上がる。
392 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:19:52 ID:tYtAqwNx
あまりの出血量に、痛みに、体を内側から壊される感触に、意識が遠のき、
だが、意識が寸断されるその直前に、尻尾の動きが止まった。
「ひゅーっ、ひゅーっ! ……っ?」
叫びすぎて枯れた喉で呼吸を整えながら、心の中で安堵の息を吐く。
次の瞬間、限界まで拡張された膣の中で、尻尾が膨張した。
「あっ!? ああっ!?」
まさか。
限界以上まで膣を拡張される痛みと共に、とうとうその時が来た事を確信した。
「だめっ、それは駄目!」
尻尾の膨らみは、小陰唇を押しのけ、膣へと入る。
「それだけは、駄目! お願い止めて!」
膣内を進む膨らみが、ズタズタになった処女膜を通過する。
「いやあああっ! 抜いてえ! 外に出してえ!」
そして、ぺき、という音と共に、とうとう子宮口を押しのける。
激痛と絶望で和美の顔が歪んだ。
「いやああああぁぁっ!!」
ドクンッ! ドクンッ!
彼女の懇願も虚しく、子宮の中に汚液が吐き出される。子宮壁に叩きつけられる、熱く、
燃えるような感触があまりにもおぞましくて、和美は絶望に打ち震える。だが、
「だめえっ!! 中に出しちゃだめ!! ――っ!?」
化け物の精液を被った子宮壁が、甘く、とても甘く疼き始めた。
「……やっ、これ――ぅあっ!?」
状況を把握する間もなく。ビュクリ、と第二射を放たれる。
(や、またっ、おなか、疼いてっ!)
やはり、汚液の洗礼を受けた箇所が甘く、疼く。
その疼きは、処女を散らされた痛みや、子宮口を無理矢理こじ開けられた痛みを忘れる
程、甘美だった。
「あ、あああぁ――あうんっ」
393 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:21:21 ID:tYtAqwNx
沸き起こる性的快楽に戸惑る間もなく第三射が放たれる。子宮内を汚したそれは、子宮
口へと逆流し、尻尾により傷つけられた部分に染み込んだ。
「あっ!? ああああぁぁぁっ!?」
途端に、身を裂かれるような激痛が、思考をとろけさせるような快楽にすり代わる。
(あっ、やぁっ、うそ…っ!?)
さっきまで激痛と絶望に歪んでいた顔が、欲情した熟女みたいに緩んでいくのが分かる。
「ぁんっ!」
四度目の射精を受けると、子宮壁を叩く、熱く甘い感覚に、明確な喘ぎ声が喉から飛び出
した。
(ああ! うそ! こんな、こんな…っ! きもちいいよっ!)
吐き出される度に甘美な官能を上塗りしていく汚液は処女膜すらも汚染し、痛みを快楽
に変えていく。
和美の心を汚し、変えていく。
「……もっと…っ」
気が付けば、
「もっと注いでっ!」
和美はそう、化け物に懇願していた。さっきまでは、抜いて抜いて、と喚いていたのに。
(だってっ、こんなに気持ち良いの! 全然痛くないの! だから!)
「だからもっと注いでっ!! 私の中っ、ドロドロにしてえっ!!」
和美はとうとうその快楽に屈してしまった。
それが、人間を止める事だとも知らずに。
どくん! 彼女の願いに答えるように再び汚液をぶちまけられる。
「あああぁぁっっ!?」
変化はすぐに起きた。
大量の汚液は子宮壁に浸透し、熱い疼きを伴いながら身体中を駆け巡ると、
身体を作り変えていく。
下腹部表面から黒い血管のようなものが、身体中へと伸びていく。それは太もも辺りま
で伸びると、足全体を真っ黒に染めるように爆発的に広がり、
突如、めきり、と足の筋肉が軋んだ。
「あっ!? いああああぁぁっっ!?」
394 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:22:17 ID:tYtAqwNx
べきべきと音を立てながら、筋肉と骨格が軋み、盛り上がり、変形していく未知の感覚
に、和美は恐怖と、それ以上の性的興奮を覚えた。やがて、その両足には、鍵爪が生え、醜
く歪み、真っ黒に染まる。人間の足には到底見えないそれは、今和美を犯している化け物の
それと同じ形状をしていた。
「あ、あぁあ…っ」
変わるのは足だけではない。上腕まで根を伸ばした黒い血管は、やはり肘辺りから指の
先までゴキブリのような光沢を放つ黒い肌で覆われる。私の腕は見る見るうちにゴキブリの
ような光沢を持った漆黒の肌で覆われ、変異する。鍵爪が生え、骨格が醜く歪み、
筋肉が盛り上がった。人あらざる者へと変わっていく自分の身体を呆然と見る和美の顔にも
変化が表れる。
「かっ…! あああっ!!」
肺から空気を搾り出すように大きく開いた口。そこから除いている二対の犬歯が、伸び
る。まるで吸血鬼のように。更に、見開いていた瞳が黒から金へと染まり、開きっぱなし
の瞳孔がまるで猛禽類のそれのように縦長に細まる。和美の目に、ペンライトに照らされるだけの
薄暗い光景が、克明に映った。
そして汚液の浸食は脳にまで至る。
(あ、頭、へんっ!)
めりめりと、肉と骨が歪む音とともに、後頭部が、背中へと向かって伸びた。後ろ髪を
掻き分けながら、後方やや下へと伸びたそれは、変異した手足のように光沢を持った黒色
をしている。
「っ…!? ああぁぁあぁああっっ!!」
両手足、頭部が自分を犯す化け物と同じになった瞬間、和美は身体中を駆け巡る汚液の
感触に、特に尻尾が突き込まれた膣や子宮を中心に――快楽が弾けた。破瓜の痛みや、子
宮をこじ開けられた痛みが消え、秘所から甘い愉悦が広がる。
とろける和美に追い打ちを掛けるように、変異が続く。肩甲骨の間にリンゴ大の瘤が盛
り上がると、
「んああっ!」
膨れ上がった瘤が左右に割り開き、中から大量の触手が溢れ出した。白濁とした粘液を
撒き散らしながら、新たに生まれた器官は喜びにのたうち回る。そして、その触手達が生
まれた解放感に、和美は股間から本気汁を漏らした。
395 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:23:30 ID:tYtAqwNx
更に止めとばかりに、尻の上、びてい骨辺りが汚液に浸食される。そこにも同じように拳
大の瘤が膨らみ、
「あああぁぁんっ!」
エクスタシーに似た快感と共に、尻尾がせり出した。
醜く歪んでしまった手足、エイリアンのように伸びた後頭部。快楽にとろける瞳には縦
長の瞳孔が覗き、異常に発達した四本の犬歯の間からは、長く伸びた舌が涎をまとわりつ
かせながら胸元まで垂れている。背中では十本以上の疣付き触手がのた打ち回り、腰から
は節くれだったトカゲ型の尻尾が、びくん、びくん、と脈動していた。
顔と上腕と太股、それに胴体を除く全身をゴキブリのような光沢を放つ黒い肌で覆った
その姿は、もはや人間ではない。化け物だった。
「そんな…うそ…かずみちゃん…?」
自分が最も信頼する親友が人間からそれ以外の何かに変わって閉まった光景を目の当た
りにし、香奈枝は茫然と呟いた。
だが、親友であるはずの香奈枝の声も、今の和美には届かない。
(気持ちいい…もっと欲しい。いっぱい、エッチな事したい!)
「ああんっ!」
和美は沸き起こる淫欲に流されるまま、挿入されたままの尻尾を使い、自ら腰を振り始
めた。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ♪」
ぐちょっ、ぐちょっ、という耳を覆いたくなるような水温と共に、あまりにも妖艶な喘
ぎ声が響く。
(いいっ、いいのっ、きもちいいのっ)
クリトリス裏にあるGスポットを、こじ開けられた子宮口を擦過する度に。子宮の最奥
で尻尾の先端を叩く度に。脳が溶けてしまうような快楽が生まれる。
(でももっと! こんなんじゃ全然足りない! もっと気持ち良くなりたい!)
淫欲は留まる事を知らない。和美は更なる快楽を得ようと腰の動きをより深く、長くす
る。
「ぁあんっ! ふわあぁんっ! んぁあん!」
396 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:24:48 ID:tYtAqwNx
喘ぎ声が大きくなり、肉チューブの入り口から漏れる水音が、より卑猥に、絡み付くよ
うな音を生む。
「ああん! これがいいの! 尻尾がっ、子宮の入り口をっ、ごりごり擦って! お腹の
奥をっ、ずんずん突いてっ、すごいのぉ!」
和美の、あまりの豹変ぶりに、香奈枝が息を呑む。だが、化け物は和美の乱れる様に、
満足そうに目を細め、
「いいよ! きもちいいよ! ああぁンっ! んああぁんっ! ――きゃぁあああぁぁあ
んっっ!?」
和美の腰の動きに合わせるように、尻尾を突き上げた。
「あああンっ!! ひぎいイっ!! すごいノぉ! すごすきるノおっ!!」
子宮を突き破らんばかりの勢いで、ピストン運動を始める。
尻尾を膣の入り口まで引き抜き、今度は子宮の最奥へと突き入れる。人間なら子宮を貫
かれ、子宮口を破壊される、そのあまりにも苛烈な性交に、和美は涎を垂らしながら喜ん
だ。変わったのは外見だけではない、という事だった。汚液に寝食され、人の器官ではな
くなった子宮は、膣と直結し、肉ね柔らかさと、強靱な弾力を備えた。その内部は快楽神
経で埋め尽くされ、化け物が一突きする度に普通の人間なら絶頂に達するような快楽が生
まれる。それに加え、肥大化した後頭部からは、多量の脳内ホルモンが分泌され、和美を
常に発情させる。
その結果、
「はひイっ!! あぁあウっ!! もっト! もっト犯しテぇっ!! わたしのなカっ、
かき回しテえっ!!」
和美は淫欲をむき出しにした獣へと成り下がる。腰をいやらしくくねらせながら前後に振り、
牙の生えた口を半開きにしながら、荒い息を吐き出し、長く伸びた舌と、涎を垂れ流す。
決して豊かとは言えない二つの膨らみが震え、勃起したピンク色の肉芽を上下に揺らす。
397 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:25:44 ID:tYtAqwNx
少し前までは慎み深い処女の割れ目だった羞恥の丘は、今では熟女のように綻び、
肉ビラをはみ出させ、白濁とした混合液を吹き出した。
(もっとっ、もっとっ! もっともっともっともっとぉ!!)
「もっとちょうだイぃっ!!」
獣に成り下がった和美は、深く、強いピストン運動を更に加速させ、
(ああっ、すごい! くるう! すごいのがくるぅ! あ、あああっ!!)
「あああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁァァァアアァァッッ!!!」
洞窟の外まで聞こえるのではないかという喜悦の叫びを上げ、人外のオルガズムを迎えた。
Prologue-3
「いやああああぁぁぁぁぁっっ!!?」
化け物に犯される。
未だ見ぬ恋人でもなく、知人でも友人でもなく、レイプ魔でもなく。
人間外に犯される。
その事実に、和美は再びパニックを起こす。
快楽、どころの話じゃない。
確かに、節くれだった尻尾が、小陰唇を擦り、膣の入り口を通ると、
痺れるような感覚が走る。だが、
「やめてええぇ!! それだけは止めてよぉ!!」
触手に拘束されながら、和美は体をメチャクチャに動かす。
(嫌だ、嫌だ、嫌だ! こんな化け物に犯されるなんて、絶対にいやあぁっ!!)
だが現実は残酷だった。
引きつるような感覚が、膣の少し奥まったところから感じる。
処女膜。
「ひいっ!?」
それが、ぎちぎちと、尻尾の先端に引き裂かれていく。
尻尾のデコボコが、徐々に、ドーナツ状の膜を広げていく。
「いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
体の中心から、まるで身を引き裂かれるような激痛が走る。
「ぬいてえぇ!! ぬいてよおぉ!! おねがいしますからぁ!!」
「か、和美ちゃ…っ」
香奈枝の震える声がどこか遠くで聞こえる。
だけど、香奈枝に構う余裕なんてこれっぽっちも残されていない。
それだけ処女を散らされた事はショックで、痛かった。
「いたい! いたいよ! たすけてぇ! お母さん! お父さん!!」
口から涎と白濁液を、膣からは血を垂れ流しながら私は叫ぶ。
尻尾は未だに進入を続け、息苦しさすら覚えていた。
391 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:18:54 ID:tYtAqwNx
膣内に入り込んでいく尻尾が、徐々に太くなっていき、
アソコを、処女膜をどんどん拡張していく。
最初は入り口辺りで快楽を感じていたが、今ではもうぎちぎちでそれどころじゃなかった。
「いたいよお!! くるしいのっ! おねがいだからぬいてえぇっっ!!」
和美の叫びも空しく、
こり、という感触と共に、その先端が子宮口を突付いた。
「あ…!? だめ…っ! だめだからね…っ! それ以上は、本当に許してぇ!」
願いは届かない。
尻尾の先端は、まるで力を込めるようにその場で硬直すると、
子宮口を文字通り『貫いた』。
ぺき、という音が聞こえた気がした。
「あ…っ!? …がっ!!」
体のどこかが壊れるような感覚と共に、視界が真っ赤に染まる。
「い、ああああああああぁぁぁああぁぁぁっっ!!?」
(痛い! 痛い痛いイタイイタイイタイイタイ!!!)
子宮口から、尻尾がねじ込まれ、子宮壁へ押し付けられる。
その度に、破瓜の痛みが可愛く思えるような激痛が私の意識を塗り潰す。
だというのに、まだ足りない、とばかりに尻尾は子宮の最奥目掛けて
ピストン運動を始めた。
「ひぎいいいいいいっっ!!」
(死んじゃう!! 死んじゃう!! おなかこわれるうぅっ!!)
ぐちゅっ! ぐちゅっ!
湿った音は断じて、愛液の音ではない。既に成人男性の上腕ほどに拡張され、
痛々しく裂け始めた下腹部からは、生理の時とは比べ物にならないほどの血が
流れ出していた。
「が!! ぎいっ!! あああああっっ!!」
下腹部の表面が、子宮壁まで突き込まれる尻尾の動きに合わせ、
奇妙に膨らみ、盛り上がる。
392 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:19:52 ID:tYtAqwNx
あまりの出血量に、痛みに、体を内側から壊される感触に、意識が遠のき、
だが、意識が寸断されるその直前に、尻尾の動きが止まった。
「ひゅーっ、ひゅーっ! ……っ?」
叫びすぎて枯れた喉で呼吸を整えながら、心の中で安堵の息を吐く。
次の瞬間、限界まで拡張された膣の中で、尻尾が膨張した。
「あっ!? ああっ!?」
まさか。
限界以上まで膣を拡張される痛みと共に、とうとうその時が来た事を確信した。
「だめっ、それは駄目!」
尻尾の膨らみは、小陰唇を押しのけ、膣へと入る。
「それだけは、駄目! お願い止めて!」
膣内を進む膨らみが、ズタズタになった処女膜を通過する。
「いやあああっ! 抜いてえ! 外に出してえ!」
そして、ぺき、という音と共に、とうとう子宮口を押しのける。
激痛と絶望で和美の顔が歪んだ。
「いやああああぁぁっ!!」
ドクンッ! ドクンッ!
彼女の懇願も虚しく、子宮の中に汚液が吐き出される。子宮壁に叩きつけられる、熱く、
燃えるような感触があまりにもおぞましくて、和美は絶望に打ち震える。だが、
「だめえっ!! 中に出しちゃだめ!! ――っ!?」
化け物の精液を被った子宮壁が、甘く、とても甘く疼き始めた。
「……やっ、これ――ぅあっ!?」
状況を把握する間もなく。ビュクリ、と第二射を放たれる。
(や、またっ、おなか、疼いてっ!)
やはり、汚液の洗礼を受けた箇所が甘く、疼く。
その疼きは、処女を散らされた痛みや、子宮口を無理矢理こじ開けられた痛みを忘れる
程、甘美だった。
「あ、あああぁ――あうんっ」
393 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:21:21 ID:tYtAqwNx
沸き起こる性的快楽に戸惑る間もなく第三射が放たれる。子宮内を汚したそれは、子宮
口へと逆流し、尻尾により傷つけられた部分に染み込んだ。
「あっ!? ああああぁぁぁっ!?」
途端に、身を裂かれるような激痛が、思考をとろけさせるような快楽にすり代わる。
(あっ、やぁっ、うそ…っ!?)
さっきまで激痛と絶望に歪んでいた顔が、欲情した熟女みたいに緩んでいくのが分かる。
「ぁんっ!」
四度目の射精を受けると、子宮壁を叩く、熱く甘い感覚に、明確な喘ぎ声が喉から飛び出
した。
(ああ! うそ! こんな、こんな…っ! きもちいいよっ!)
吐き出される度に甘美な官能を上塗りしていく汚液は処女膜すらも汚染し、痛みを快楽
に変えていく。
和美の心を汚し、変えていく。
「……もっと…っ」
気が付けば、
「もっと注いでっ!」
和美はそう、化け物に懇願していた。さっきまでは、抜いて抜いて、と喚いていたのに。
(だってっ、こんなに気持ち良いの! 全然痛くないの! だから!)
「だからもっと注いでっ!! 私の中っ、ドロドロにしてえっ!!」
和美はとうとうその快楽に屈してしまった。
それが、人間を止める事だとも知らずに。
どくん! 彼女の願いに答えるように再び汚液をぶちまけられる。
「あああぁぁっっ!?」
変化はすぐに起きた。
大量の汚液は子宮壁に浸透し、熱い疼きを伴いながら身体中を駆け巡ると、
身体を作り変えていく。
下腹部表面から黒い血管のようなものが、身体中へと伸びていく。それは太もも辺りま
で伸びると、足全体を真っ黒に染めるように爆発的に広がり、
突如、めきり、と足の筋肉が軋んだ。
「あっ!? いああああぁぁっっ!?」
394 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:22:17 ID:tYtAqwNx
べきべきと音を立てながら、筋肉と骨格が軋み、盛り上がり、変形していく未知の感覚
に、和美は恐怖と、それ以上の性的興奮を覚えた。やがて、その両足には、鍵爪が生え、醜
く歪み、真っ黒に染まる。人間の足には到底見えないそれは、今和美を犯している化け物の
それと同じ形状をしていた。
「あ、あぁあ…っ」
変わるのは足だけではない。上腕まで根を伸ばした黒い血管は、やはり肘辺りから指の
先までゴキブリのような光沢を放つ黒い肌で覆われる。私の腕は見る見るうちにゴキブリの
ような光沢を持った漆黒の肌で覆われ、変異する。鍵爪が生え、骨格が醜く歪み、
筋肉が盛り上がった。人あらざる者へと変わっていく自分の身体を呆然と見る和美の顔にも
変化が表れる。
「かっ…! あああっ!!」
肺から空気を搾り出すように大きく開いた口。そこから除いている二対の犬歯が、伸び
る。まるで吸血鬼のように。更に、見開いていた瞳が黒から金へと染まり、開きっぱなし
の瞳孔がまるで猛禽類のそれのように縦長に細まる。和美の目に、ペンライトに照らされるだけの
薄暗い光景が、克明に映った。
そして汚液の浸食は脳にまで至る。
(あ、頭、へんっ!)
めりめりと、肉と骨が歪む音とともに、後頭部が、背中へと向かって伸びた。後ろ髪を
掻き分けながら、後方やや下へと伸びたそれは、変異した手足のように光沢を持った黒色
をしている。
「っ…!? ああぁぁあぁああっっ!!」
両手足、頭部が自分を犯す化け物と同じになった瞬間、和美は身体中を駆け巡る汚液の
感触に、特に尻尾が突き込まれた膣や子宮を中心に――快楽が弾けた。破瓜の痛みや、子
宮をこじ開けられた痛みが消え、秘所から甘い愉悦が広がる。
とろける和美に追い打ちを掛けるように、変異が続く。肩甲骨の間にリンゴ大の瘤が盛
り上がると、
「んああっ!」
膨れ上がった瘤が左右に割り開き、中から大量の触手が溢れ出した。白濁とした粘液を
撒き散らしながら、新たに生まれた器官は喜びにのたうち回る。そして、その触手達が生
まれた解放感に、和美は股間から本気汁を漏らした。
395 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:23:30 ID:tYtAqwNx
更に止めとばかりに、尻の上、びてい骨辺りが汚液に浸食される。そこにも同じように拳
大の瘤が膨らみ、
「あああぁぁんっ!」
エクスタシーに似た快感と共に、尻尾がせり出した。
醜く歪んでしまった手足、エイリアンのように伸びた後頭部。快楽にとろける瞳には縦
長の瞳孔が覗き、異常に発達した四本の犬歯の間からは、長く伸びた舌が涎をまとわりつ
かせながら胸元まで垂れている。背中では十本以上の疣付き触手がのた打ち回り、腰から
は節くれだったトカゲ型の尻尾が、びくん、びくん、と脈動していた。
顔と上腕と太股、それに胴体を除く全身をゴキブリのような光沢を放つ黒い肌で覆った
その姿は、もはや人間ではない。化け物だった。
「そんな…うそ…かずみちゃん…?」
自分が最も信頼する親友が人間からそれ以外の何かに変わって閉まった光景を目の当た
りにし、香奈枝は茫然と呟いた。
だが、親友であるはずの香奈枝の声も、今の和美には届かない。
(気持ちいい…もっと欲しい。いっぱい、エッチな事したい!)
「ああんっ!」
和美は沸き起こる淫欲に流されるまま、挿入されたままの尻尾を使い、自ら腰を振り始
めた。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ♪」
ぐちょっ、ぐちょっ、という耳を覆いたくなるような水温と共に、あまりにも妖艶な喘
ぎ声が響く。
(いいっ、いいのっ、きもちいいのっ)
クリトリス裏にあるGスポットを、こじ開けられた子宮口を擦過する度に。子宮の最奥
で尻尾の先端を叩く度に。脳が溶けてしまうような快楽が生まれる。
(でももっと! こんなんじゃ全然足りない! もっと気持ち良くなりたい!)
淫欲は留まる事を知らない。和美は更なる快楽を得ようと腰の動きをより深く、長くす
る。
「ぁあんっ! ふわあぁんっ! んぁあん!」
396 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:24:48 ID:tYtAqwNx
喘ぎ声が大きくなり、肉チューブの入り口から漏れる水音が、より卑猥に、絡み付くよ
うな音を生む。
「ああん! これがいいの! 尻尾がっ、子宮の入り口をっ、ごりごり擦って! お腹の
奥をっ、ずんずん突いてっ、すごいのぉ!」
和美の、あまりの豹変ぶりに、香奈枝が息を呑む。だが、化け物は和美の乱れる様に、
満足そうに目を細め、
「いいよ! きもちいいよ! ああぁンっ! んああぁんっ! ――きゃぁあああぁぁあ
んっっ!?」
和美の腰の動きに合わせるように、尻尾を突き上げた。
「あああンっ!! ひぎいイっ!! すごいノぉ! すごすきるノおっ!!」
子宮を突き破らんばかりの勢いで、ピストン運動を始める。
尻尾を膣の入り口まで引き抜き、今度は子宮の最奥へと突き入れる。人間なら子宮を貫
かれ、子宮口を破壊される、そのあまりにも苛烈な性交に、和美は涎を垂らしながら喜ん
だ。変わったのは外見だけではない、という事だった。汚液に寝食され、人の器官ではな
くなった子宮は、膣と直結し、肉ね柔らかさと、強靱な弾力を備えた。その内部は快楽神
経で埋め尽くされ、化け物が一突きする度に普通の人間なら絶頂に達するような快楽が生
まれる。それに加え、肥大化した後頭部からは、多量の脳内ホルモンが分泌され、和美を
常に発情させる。
その結果、
「はひイっ!! あぁあウっ!! もっト! もっト犯しテぇっ!! わたしのなカっ、
かき回しテえっ!!」
和美は淫欲をむき出しにした獣へと成り下がる。腰をいやらしくくねらせながら前後に振り、
牙の生えた口を半開きにしながら、荒い息を吐き出し、長く伸びた舌と、涎を垂れ流す。
決して豊かとは言えない二つの膨らみが震え、勃起したピンク色の肉芽を上下に揺らす。
397 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/16 10:25:44 ID:tYtAqwNx
少し前までは慎み深い処女の割れ目だった羞恥の丘は、今では熟女のように綻び、
肉ビラをはみ出させ、白濁とした混合液を吹き出した。
(もっとっ、もっとっ! もっともっともっともっとぉ!!)
「もっとちょうだイぃっ!!」
獣に成り下がった和美は、深く、強いピストン運動を更に加速させ、
(ああっ、すごい! くるう! すごいのがくるぅ! あ、あああっ!!)
「あああぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁァァァアアァァッッ!!!」
洞窟の外まで聞こえるのではないかという喜悦の叫びを上げ、人外のオルガズムを迎えた。
Pervasioner Prologue-2
367 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:40 ID:vdc5/Tjd
Prologue-2
「……うう、ん」
その余りの悪臭と、蒸し暑さに私は目を覚ました。
「…痛っ」
体中の至るところで、鞭打ちのような痛みを感じた。
それでも肘を立てて、掌を突いて、横向きに倒れた体を起き上がらせる。だが、
――ねちゃあ。と、掌で何かが糸を引く感触がした。
「きゃ…!? ちょ、何よこれ…っ」
運良く手離さなかったペンライトで地面を照らす。茶色の、まるで菌糸のような何かが、
びっしりと敷き詰められていた。
それに触れていた、顔を含む体の右半分が、自慢のポニーテールが、
にちにちと音を立てて糸を引く。
やだっ、もう気持ち悪いっ。何なのよっ。
無事だった手で、糸を引く顔を拭い、臭いを嗅ぐ。
青臭く酸っぱい匂いがする。これが悪臭の正体らしかった。
ってそんな事はどうでも良いの! 香奈枝は!? 真鍋は!?
「香奈枝! 眞鍋! どこ!? 返事しなさいよ!」
ペンライトで地面を照らし、二人を探す。
――いた。私から数歩と離れていない所に二人固まって倒れている。
暗闇と地面の汚物で足を取られながら、両手と膝を突いて這うように二人の元へと向かった。
「香奈枝! 香奈枝! 眞鍋も! 起きなさいよ!」
香奈枝を揺さぶり、眞鍋には張り手を食らわす。
「……かずみちゃん…?」
「…うおっ、いてえっ、いてえって!」
すぐに二人は目を覚ます。その様子を見て、なんだかすごく安心してしまった。
「良かった……本当に」
と思った矢先だった。
びちゃり、と背筋に得体の知れない粘液が滴り落ちる感触。
「きゃっ!?」
368 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:41 ID:vdc5/Tjd
「あ?」「和美ちゃん?」
二人が未だにどこか呆けた表情で私を見る。
もう! 足を踏み外してわけの分からない所に落ちるわ、
変な液が滴ってくるわ一体何なのよ!
っていうかここ何処なのよ!? 私達帰れるの!?
「もうっ、いやだ!」
泣きたくなってくる。
こんな、臭くて、暗くて、じめじめしている所には、一秒だって居たくなかった。
「おい柴田落ち着けって」
「和美ちゃん…? 取り敢えず、ペンライトの電気が切れない内に、
この辺り調べよう? ひょっとしたら出られるかもしれないし」
香奈枝がネバネバで汚れていない方の手で、まるで子供をあやすように
私の背中に手を回してくれる。情けなくて恥ずかしい事に、それで私は
安心してしまった。
「……ごめん。そうだよね。元はといえば私のせいでこうなったんだし、
私が責任、取らないとね」
そうだ、私がしっかりしないと。この大切な友達を護るためにも。
「……そうだ」
私達ってどのくらいの高さから落ちたんだろう。
怪我も大した事はないし、地上までの距離自体はそんなに無いかもしれない。
ひょっとしたら、落ちてきた所から這い上がれるかも。
そんな希望を抱きながらペンライトで頭上を照らす。
何かの菌糸が覆う天井、そこに、
得体の知れない何かが張り付いていた。
「ひ…っ」
『……っ』
三人同時に息を呑む。
369 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:42 ID:vdc5/Tjd
ペンライトに照らされた『それ』は、猛禽類のような縦長の瞳孔を更に細め、
私達を見据えた。
逃げるなんてとんでもない。悲鳴を上げるひますらも無く『それ』は天井から離れ、
眞鍋の至近に着地した。
「きゃああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
香奈枝が絹を切り裂くような悲鳴を上げる。
「冗談だろ?」
眞鍋は正面に対峙した『それ』を呆然と見つめた。
全体的に節くれだったように凹凸の多いその体は、ゴキブリみたいに真っ黒く、
光沢がある。頭は前後に長く伸び、流線型のラインを描いていた。手足には、
人間なんて簡単に肉の塊に変える事が出来そうな巨大な鍵爪が生えている。
……何、こいつ? この、アメリカ合衆国独立記念日のSF映画や、シリーズものの
SFホラーなんかに出てくる『エイリアンにしか見えない』何かは?
そいつは、暗闇の中で煌々と光る目で真鍋を睨むと、先に行くにつれ、細長くなっていく
爬虫類のような尻尾(でも節くれだっていて、ごつごつしている)をくねらせると、
尻尾の生え際よりもやや上にある、赤子の頭大の瘤のようなものを、開いた。
肉の割り開く音と同時に、そこから粘液まみれの触手が溢れ出した。
「ひっ!? た、たすけてくれっ、柴田っ、桜井!」
触手は背を向けた眞鍋に絡みつき全身を拘束する。
「柴田っ! 柴田あ!! 助けてくれよぉ!!」
目の前で、真鍋が助けを求めている。
私は、何も考えられなかった。
エイリアンもどきが拘束している眞鍋を力づくで目前へと引き寄せる。
「桜井! 桜井! 二人とも助け――が!?」
ぶしゅ。泥に棒を突き立てるような音が響いた。
「え?」
真鍋が呆然と自分の胸元を見つめる。
370 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:43 ID:vdc5/Tjd
彼の左の胸、丁度心臓がある所に、安物のシャツの上から、
エイリアンの口から伸びた触手が突き刺さっていた。
その触手が、まるでポンプのように動く。
「がっ…げ…っ…うぇ…っ…!」
真鍋の体が痙攣すると、その肌から見る見るうちに血色が失われていく。
……血を、吸っている?
やがて真鍋の体は、寝たきりの老患者のようにやつれ、げっそりと頬がこけ、
まるでミイラのようになった。
真鍋の胸に突き刺さった触手が、湿った音を響かせながら抜ける。
真鍋の血を撒き散らして。
そして興味を失ったように彼の体を、絡めた触手で投げ飛ばした。
どっ、と音を立てながら菌糸の海に落下し、それきり動かなくなった。
「いやああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!! 真鍋君!? 真鍋君!!」
狂ったような香奈枝の叫びをBGMに、私はただ呆然と真鍋だった物を見る。
嘘? 真鍋が、死んだ? 水筒で頭を叩いても、スタンガンを押し付けても、
顔面を蹴られても、平気な顔をしているあの真鍋が?
こいつはゴキブリ並みの生命力だ。地球が滅んでもこいつだけは絶対に生き残る、
っていつも思っていたあの真鍋が? こんなにあっさり……死ぬの?
そして、眞鍋の次は、
――化け物が私を睨みつけた。
私の番だ。
触手が私に向かって溢れ出した。
「あ…っ」
逃げる? そんな思考は無い。
触手はあっという間に私の体に絡みつくと、どこにそんな筋肉が付いているのか
がんじがらめにした私を宙へ浮かし、本体へと、化け物の元へと引き寄せる。
ペンライトが菌糸の海に落ち、私と、対面するエイリアンを照らした。
「和美ちゃん!」
目の前に、真鍋を殺した化け物の顔がある。
前後に肥大した頭部。大きく裂けた口。黄金色をした猛禽類のような目。
371 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:44 ID:vdc5/Tjd
「あ……っ、いやっ、やだあ……っ」
真鍋を殺された怒り――間違ってもそんなものは湧き上がる事は無い。
本能で分かる。人間が、ただの小娘が敵う相手では無いと、
そして、この化け物の前では、私はただの食料に過ぎないと。
化け物は目を細め、私を見定めるように眺めている。
唐突にその口を開けた。
「ひっ!?」
舌が突き出された瞬間、恐怖の余り体が硬直し、私は失禁してしまった。
だが、真鍋を刺したそれは、私を貫く事は無かった。
じょおおっ、と尿がショーツに当たる音が響き、
やがて気付く、化け物が小水に染みる股間を凝視している事に。
突き出された舌が、粘液をたっぷりと滴らせながら、ジーンズ越しに私の股間を舐め上げた。
ぶしゅうっ。
「…っ!」
私は息を呑む。
ジーンズが『溶けていた』。
エイリアンの体液は、物体を溶解させる。
そんな設定があった事を、思い出した。
「いやあっ!! 助けてっ! 助けてぇ!!」
体を溶かされて死ぬ。そんな無残な死に方を想像し、私はパニックを起こす。
体を無茶苦茶に動かして――
「ひいっ!?」
狙いのそれた舌が私の顔を『ゾロリ』と舐め上げた。
だが、溶けない。まるで熱冷ましの冷液シートの中身を直に塗りつけられるような
感触がしただけだった。
……え、あ? どうなって?
エイリアンは私のささやかな抵抗なんて気にもせずに、ひたすら股間を舐め上げてくる。
瘤を生やし、尖る先端に穴が開いた舌で、ゾロリ、ゾロリと舐め上げられる度に、
ジーンズの生地が溶け、気化していく。同時に、恐慌状態の脳に、
『股を舐められる』という卑猥な感触が、徐々に明確に、鮮明に伝えられていく。
372 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:45 ID:vdc5/Tjd
すぐにジーンズが溶解し、おしっこを吸ってびちゃびちゃになった、水色と白の縞模様の
ショーツが露になる。
「や、駄目!」
確かに血を吸われなかった。体を溶かされなかった。
だけどそんな事は、女にとっては救いにならない。
死ぬという恐怖から、女が最も大事にしている所を化け物に舐められる、
という恐怖に取って代わる。
すぐにショーツの上から、舌が押し付けられた。
じゅうっ、という不吉な音と一緒に、最後の砦が破られる。
「いやあああっ! …っ!?」
性器を直に舐められ、私は背筋を震わせた。その感触は気持ち良くもなんともない。
ただ、おぞましい。
やだっ、気持ち悪い!
闇の中で、私の性器が醜悪な形の舌に舐め上げられる光景が、ペンライトに照らされる。
「だめ! 止めて! 止めなさ…んぐ!?」
化け物の背中から溢れた触手が二本、黙らせるように私の口へ潜り込んだ。
「んんっ! うむう――っ!!」
気持ち悪い! 臭い! もういやぁ!!
口内をびちびちと動き回り、粘膜を嘗め回す触手の動きがあまりにもおぞましく、
息苦しさに鼻から取り入れた空気は化け物の粘液が放つ悪臭で、吐きそうなほど臭い。
服を着ているのに一番見られたくない部分は丸出しになり、
そこを薄気味悪い舌がひたすら舐め上げる。
私の心の中は、恐怖ではなく、羞恥でもなく――屈辱で満たされていた。
だが、
「んん! んん! ……んむうっ!?」
舌の感触が――冷たさと、おぞましさを持つ、気味の悪い感触に、
別の感覚が混じる。
冷たい粘液が触れる肉の土手が、急に熱くなる。
…う、うそっ?
ぞろり。
373 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:46 ID:vdc5/Tjd
「んんっ!?」
一舐めされる度に、
ぞろり。
「んむっ!?」
股間が熱くなる。
ぞろり。
「んぅっ!?」
肉ビラが、快楽を訴える。
……わ、私っ、こんな化け物にアソコを舐められてっ、感じてる!?
ぞろり、ぞろり。
「ん!? んん――っ!!」
自分にだって性には関心がある。週に一度はオナニーだってしていた。
ぞろり、ぞろり、ぞろり。
「うんっ! んっ! んぅっ!」
だけど、こんなに気持ち良くは無かった!
舌が生み出す刺激に、膣が、子宮がきゅん、ってなって、はしたない液を
搾り出しているのが自分でも分かる。
それをエイリアンは、啜るように舐め上げる。
ぞろり、ぞろりと。
……やだっ、気持ち良い! アソコ、じんじん痺れる!
化け物にされてるのに! 真鍋を殺した、化け物に舐められてるのに!
そこで、ふと気付いた。
自分の、この現実では有り得ない痴態を、自分の命の次に大切な大親友に見られている事に。
香奈枝と目が合った。
……見ないで! 見ないでぇ!
「んっ! うむっ! んんんんっ!!」
でも香奈枝は、恐怖に染まった顔で私を見つめながら、凍りついたようにその場から動かない。
私も、自分を抑えるどころか、触手に塞がれた口から出る呻き声は、
どんどん色っぽく、いやらしくなっていく。
374 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:47 ID:vdc5/Tjd
股間からはびちゃりびちゃりと、ぐちょぐちょになった私のそこを嘗め回して、
水っぽい、いやらしい音が鳴っている。
やがて。
綻び、剥き出しになった肉の土手のすぐ真上、
最も敏感な肉の豆の包皮を、舌に生えた無数の瘤が捲り上げた。
「んんんんン―――っっ!!?」
むき出しになったクリトリスを瘤がゴツゴツって当たった瞬間。
快楽で目の前が真っ白に染まった。
びくんびくんっ、って体が痙攣する。いや、痙攣してるのは四肢だけじゃない。
子宮がいやらしい汁を搾るために痙攣するのと一緒に、意識がトンでしまいそうな
快楽が溢れ出してくる。
プシュ、ってはしたない音を立てながら、私は始めて潮を吹いて、
それと、垂れ流れる本気汁を化け物は舌の先端を広げて、音を立てて吸った。
「んんンっ!!」
立て続けに爆発した快楽に思わず口の中の触手を噛み締めると、
口内で暴れまわっていたそれが膨れ上がり、汚臭の原液みたいな物を吐き出した。
ブビュルッ、ブビュルッ、って。
頭の中で星が散っていた私は、もうわけが分からなくなって、それを飲み込んでしまう。
飲み切れない分は口と触手の間から溢れ出して、顎を伝って、胸元へと垂れ落ちる。
じゅるり、と口から触手が抜ける。未だに汚液を吐き続けていた触手は、私の顔、
胸元、着ていたキャミソールとカーディガンを満遍なく汚し、服だけを溶かしていく。
その、まるで、精液まみれにされたAV女優みたいな自分の姿を呆然と見つめ、
やがて自覚した。
……あ? わ、わたし、イっちゃった? 化け物にアソコを舐められて、
気持ちよくてイっちゃった!
「う、ううう…っ!」
その、屈辱と、自分の浅ましさに、嗚咽を漏らす。
375 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:49 ID:vdc5/Tjd
だけど、悲劇はまだ終わらない。
化け物は私の恥ずかしい汁を飲み終えると、今度は私の体に舌を這わせた。
「やンっ!?」
これ以上、されるのは嫌なのに、何故か甘い声が出てしまう。
化け物はそんな私の反応に満足したように目を細めると、執拗に、
でも、どこかいたわるように――いやきっと気のせいだ。
この化け物は嫌がる私の反応を見て楽しんでいるんだ!
「っ! っ!」
ならせめて声は出すまいと必死に歯を食いしばる。
だが、ぶっかけられた白い汚液を引き伸ばすように触手と舌が蠢き、
決して自慢出来ないプロポーションが露になると、我慢すら出来なくなる。
「っ! っ! んっ!?」
うなじに。脇に。耳たぶに。乳首に。
舌が唾液の痕を残す度に、甘い官能がその火を燻る。
幸いな事に、どれだけ体は化け物の愛撫を感じても、
肌を這いずるその物体は気色悪く、そしてその吐くほど臭い事には変わりなかった。
また、まただ! 私! こんな化け物に感じさせられて!
ペンライトに照らされた肢体が、化け物の汚液で照り返り、
快楽と羞恥でほんのりと朱に染まり、淫靡さを醸し出す。
服は原型を留めてなくて、もう裸同然だった。
そして、それを未だに震える香奈枝に見られて、
……そうだ!
「香奈枝!」
私は最後の力を振り絞るように声を出す。
眞鍋は助けられなかった。でも香奈枝は、絶対に助けるんだ!
「っ!?」
香奈枝と私の目が合う。
「今の内に逃げて!」
「…え!?」
376 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:50 ID:vdc5/Tjd
化け物が私に気をとられている今がチャンスだった。
それにこれ以上、香奈枝に私の恥ずかしいところを見られたくない!
だけどその前に、化け物が動いた。
溶け余った服を触手で剥ぎ取ると、長い尻尾を股を通して私へと向けた。
その意味不明な行動に、私は一瞬息を呑んだが、恐怖を振り払って叫んだ。
「ペンライトを持って逃げてぇ!」
「和美ちゃん…っ、でもっ」
意図を汲み取った香奈枝が抗議の声を上げる。
同時に化け物の尻尾が、穴が開いたその先端が、私の『そこ』にあてがわれた。
今度こそ、私は言葉を失った。
……まさか? 冗談、よね? そんな、そんな事って……
化け物に冗談もへったくれもない。
尻尾の先端が、ゆっくりと、私の膣へと潜り込んだ。
Prologue-2
「……うう、ん」
その余りの悪臭と、蒸し暑さに私は目を覚ました。
「…痛っ」
体中の至るところで、鞭打ちのような痛みを感じた。
それでも肘を立てて、掌を突いて、横向きに倒れた体を起き上がらせる。だが、
――ねちゃあ。と、掌で何かが糸を引く感触がした。
「きゃ…!? ちょ、何よこれ…っ」
運良く手離さなかったペンライトで地面を照らす。茶色の、まるで菌糸のような何かが、
びっしりと敷き詰められていた。
それに触れていた、顔を含む体の右半分が、自慢のポニーテールが、
にちにちと音を立てて糸を引く。
やだっ、もう気持ち悪いっ。何なのよっ。
無事だった手で、糸を引く顔を拭い、臭いを嗅ぐ。
青臭く酸っぱい匂いがする。これが悪臭の正体らしかった。
ってそんな事はどうでも良いの! 香奈枝は!? 真鍋は!?
「香奈枝! 眞鍋! どこ!? 返事しなさいよ!」
ペンライトで地面を照らし、二人を探す。
――いた。私から数歩と離れていない所に二人固まって倒れている。
暗闇と地面の汚物で足を取られながら、両手と膝を突いて這うように二人の元へと向かった。
「香奈枝! 香奈枝! 眞鍋も! 起きなさいよ!」
香奈枝を揺さぶり、眞鍋には張り手を食らわす。
「……かずみちゃん…?」
「…うおっ、いてえっ、いてえって!」
すぐに二人は目を覚ます。その様子を見て、なんだかすごく安心してしまった。
「良かった……本当に」
と思った矢先だった。
びちゃり、と背筋に得体の知れない粘液が滴り落ちる感触。
「きゃっ!?」
368 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:41 ID:vdc5/Tjd
「あ?」「和美ちゃん?」
二人が未だにどこか呆けた表情で私を見る。
もう! 足を踏み外してわけの分からない所に落ちるわ、
変な液が滴ってくるわ一体何なのよ!
っていうかここ何処なのよ!? 私達帰れるの!?
「もうっ、いやだ!」
泣きたくなってくる。
こんな、臭くて、暗くて、じめじめしている所には、一秒だって居たくなかった。
「おい柴田落ち着けって」
「和美ちゃん…? 取り敢えず、ペンライトの電気が切れない内に、
この辺り調べよう? ひょっとしたら出られるかもしれないし」
香奈枝がネバネバで汚れていない方の手で、まるで子供をあやすように
私の背中に手を回してくれる。情けなくて恥ずかしい事に、それで私は
安心してしまった。
「……ごめん。そうだよね。元はといえば私のせいでこうなったんだし、
私が責任、取らないとね」
そうだ、私がしっかりしないと。この大切な友達を護るためにも。
「……そうだ」
私達ってどのくらいの高さから落ちたんだろう。
怪我も大した事はないし、地上までの距離自体はそんなに無いかもしれない。
ひょっとしたら、落ちてきた所から這い上がれるかも。
そんな希望を抱きながらペンライトで頭上を照らす。
何かの菌糸が覆う天井、そこに、
得体の知れない何かが張り付いていた。
「ひ…っ」
『……っ』
三人同時に息を呑む。
369 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:42 ID:vdc5/Tjd
ペンライトに照らされた『それ』は、猛禽類のような縦長の瞳孔を更に細め、
私達を見据えた。
逃げるなんてとんでもない。悲鳴を上げるひますらも無く『それ』は天井から離れ、
眞鍋の至近に着地した。
「きゃああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
香奈枝が絹を切り裂くような悲鳴を上げる。
「冗談だろ?」
眞鍋は正面に対峙した『それ』を呆然と見つめた。
全体的に節くれだったように凹凸の多いその体は、ゴキブリみたいに真っ黒く、
光沢がある。頭は前後に長く伸び、流線型のラインを描いていた。手足には、
人間なんて簡単に肉の塊に変える事が出来そうな巨大な鍵爪が生えている。
……何、こいつ? この、アメリカ合衆国独立記念日のSF映画や、シリーズものの
SFホラーなんかに出てくる『エイリアンにしか見えない』何かは?
そいつは、暗闇の中で煌々と光る目で真鍋を睨むと、先に行くにつれ、細長くなっていく
爬虫類のような尻尾(でも節くれだっていて、ごつごつしている)をくねらせると、
尻尾の生え際よりもやや上にある、赤子の頭大の瘤のようなものを、開いた。
肉の割り開く音と同時に、そこから粘液まみれの触手が溢れ出した。
「ひっ!? た、たすけてくれっ、柴田っ、桜井!」
触手は背を向けた眞鍋に絡みつき全身を拘束する。
「柴田っ! 柴田あ!! 助けてくれよぉ!!」
目の前で、真鍋が助けを求めている。
私は、何も考えられなかった。
エイリアンもどきが拘束している眞鍋を力づくで目前へと引き寄せる。
「桜井! 桜井! 二人とも助け――が!?」
ぶしゅ。泥に棒を突き立てるような音が響いた。
「え?」
真鍋が呆然と自分の胸元を見つめる。
370 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:43 ID:vdc5/Tjd
彼の左の胸、丁度心臓がある所に、安物のシャツの上から、
エイリアンの口から伸びた触手が突き刺さっていた。
その触手が、まるでポンプのように動く。
「がっ…げ…っ…うぇ…っ…!」
真鍋の体が痙攣すると、その肌から見る見るうちに血色が失われていく。
……血を、吸っている?
やがて真鍋の体は、寝たきりの老患者のようにやつれ、げっそりと頬がこけ、
まるでミイラのようになった。
真鍋の胸に突き刺さった触手が、湿った音を響かせながら抜ける。
真鍋の血を撒き散らして。
そして興味を失ったように彼の体を、絡めた触手で投げ飛ばした。
どっ、と音を立てながら菌糸の海に落下し、それきり動かなくなった。
「いやああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!! 真鍋君!? 真鍋君!!」
狂ったような香奈枝の叫びをBGMに、私はただ呆然と真鍋だった物を見る。
嘘? 真鍋が、死んだ? 水筒で頭を叩いても、スタンガンを押し付けても、
顔面を蹴られても、平気な顔をしているあの真鍋が?
こいつはゴキブリ並みの生命力だ。地球が滅んでもこいつだけは絶対に生き残る、
っていつも思っていたあの真鍋が? こんなにあっさり……死ぬの?
そして、眞鍋の次は、
――化け物が私を睨みつけた。
私の番だ。
触手が私に向かって溢れ出した。
「あ…っ」
逃げる? そんな思考は無い。
触手はあっという間に私の体に絡みつくと、どこにそんな筋肉が付いているのか
がんじがらめにした私を宙へ浮かし、本体へと、化け物の元へと引き寄せる。
ペンライトが菌糸の海に落ち、私と、対面するエイリアンを照らした。
「和美ちゃん!」
目の前に、真鍋を殺した化け物の顔がある。
前後に肥大した頭部。大きく裂けた口。黄金色をした猛禽類のような目。
371 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:44 ID:vdc5/Tjd
「あ……っ、いやっ、やだあ……っ」
真鍋を殺された怒り――間違ってもそんなものは湧き上がる事は無い。
本能で分かる。人間が、ただの小娘が敵う相手では無いと、
そして、この化け物の前では、私はただの食料に過ぎないと。
化け物は目を細め、私を見定めるように眺めている。
唐突にその口を開けた。
「ひっ!?」
舌が突き出された瞬間、恐怖の余り体が硬直し、私は失禁してしまった。
だが、真鍋を刺したそれは、私を貫く事は無かった。
じょおおっ、と尿がショーツに当たる音が響き、
やがて気付く、化け物が小水に染みる股間を凝視している事に。
突き出された舌が、粘液をたっぷりと滴らせながら、ジーンズ越しに私の股間を舐め上げた。
ぶしゅうっ。
「…っ!」
私は息を呑む。
ジーンズが『溶けていた』。
エイリアンの体液は、物体を溶解させる。
そんな設定があった事を、思い出した。
「いやあっ!! 助けてっ! 助けてぇ!!」
体を溶かされて死ぬ。そんな無残な死に方を想像し、私はパニックを起こす。
体を無茶苦茶に動かして――
「ひいっ!?」
狙いのそれた舌が私の顔を『ゾロリ』と舐め上げた。
だが、溶けない。まるで熱冷ましの冷液シートの中身を直に塗りつけられるような
感触がしただけだった。
……え、あ? どうなって?
エイリアンは私のささやかな抵抗なんて気にもせずに、ひたすら股間を舐め上げてくる。
瘤を生やし、尖る先端に穴が開いた舌で、ゾロリ、ゾロリと舐め上げられる度に、
ジーンズの生地が溶け、気化していく。同時に、恐慌状態の脳に、
『股を舐められる』という卑猥な感触が、徐々に明確に、鮮明に伝えられていく。
372 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:45 ID:vdc5/Tjd
すぐにジーンズが溶解し、おしっこを吸ってびちゃびちゃになった、水色と白の縞模様の
ショーツが露になる。
「や、駄目!」
確かに血を吸われなかった。体を溶かされなかった。
だけどそんな事は、女にとっては救いにならない。
死ぬという恐怖から、女が最も大事にしている所を化け物に舐められる、
という恐怖に取って代わる。
すぐにショーツの上から、舌が押し付けられた。
じゅうっ、という不吉な音と一緒に、最後の砦が破られる。
「いやあああっ! …っ!?」
性器を直に舐められ、私は背筋を震わせた。その感触は気持ち良くもなんともない。
ただ、おぞましい。
やだっ、気持ち悪い!
闇の中で、私の性器が醜悪な形の舌に舐め上げられる光景が、ペンライトに照らされる。
「だめ! 止めて! 止めなさ…んぐ!?」
化け物の背中から溢れた触手が二本、黙らせるように私の口へ潜り込んだ。
「んんっ! うむう――っ!!」
気持ち悪い! 臭い! もういやぁ!!
口内をびちびちと動き回り、粘膜を嘗め回す触手の動きがあまりにもおぞましく、
息苦しさに鼻から取り入れた空気は化け物の粘液が放つ悪臭で、吐きそうなほど臭い。
服を着ているのに一番見られたくない部分は丸出しになり、
そこを薄気味悪い舌がひたすら舐め上げる。
私の心の中は、恐怖ではなく、羞恥でもなく――屈辱で満たされていた。
だが、
「んん! んん! ……んむうっ!?」
舌の感触が――冷たさと、おぞましさを持つ、気味の悪い感触に、
別の感覚が混じる。
冷たい粘液が触れる肉の土手が、急に熱くなる。
…う、うそっ?
ぞろり。
373 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:46 ID:vdc5/Tjd
「んんっ!?」
一舐めされる度に、
ぞろり。
「んむっ!?」
股間が熱くなる。
ぞろり。
「んぅっ!?」
肉ビラが、快楽を訴える。
……わ、私っ、こんな化け物にアソコを舐められてっ、感じてる!?
ぞろり、ぞろり。
「ん!? んん――っ!!」
自分にだって性には関心がある。週に一度はオナニーだってしていた。
ぞろり、ぞろり、ぞろり。
「うんっ! んっ! んぅっ!」
だけど、こんなに気持ち良くは無かった!
舌が生み出す刺激に、膣が、子宮がきゅん、ってなって、はしたない液を
搾り出しているのが自分でも分かる。
それをエイリアンは、啜るように舐め上げる。
ぞろり、ぞろりと。
……やだっ、気持ち良い! アソコ、じんじん痺れる!
化け物にされてるのに! 真鍋を殺した、化け物に舐められてるのに!
そこで、ふと気付いた。
自分の、この現実では有り得ない痴態を、自分の命の次に大切な大親友に見られている事に。
香奈枝と目が合った。
……見ないで! 見ないでぇ!
「んっ! うむっ! んんんんっ!!」
でも香奈枝は、恐怖に染まった顔で私を見つめながら、凍りついたようにその場から動かない。
私も、自分を抑えるどころか、触手に塞がれた口から出る呻き声は、
どんどん色っぽく、いやらしくなっていく。
374 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:47 ID:vdc5/Tjd
股間からはびちゃりびちゃりと、ぐちょぐちょになった私のそこを嘗め回して、
水っぽい、いやらしい音が鳴っている。
やがて。
綻び、剥き出しになった肉の土手のすぐ真上、
最も敏感な肉の豆の包皮を、舌に生えた無数の瘤が捲り上げた。
「んんんんン―――っっ!!?」
むき出しになったクリトリスを瘤がゴツゴツって当たった瞬間。
快楽で目の前が真っ白に染まった。
びくんびくんっ、って体が痙攣する。いや、痙攣してるのは四肢だけじゃない。
子宮がいやらしい汁を搾るために痙攣するのと一緒に、意識がトンでしまいそうな
快楽が溢れ出してくる。
プシュ、ってはしたない音を立てながら、私は始めて潮を吹いて、
それと、垂れ流れる本気汁を化け物は舌の先端を広げて、音を立てて吸った。
「んんンっ!!」
立て続けに爆発した快楽に思わず口の中の触手を噛み締めると、
口内で暴れまわっていたそれが膨れ上がり、汚臭の原液みたいな物を吐き出した。
ブビュルッ、ブビュルッ、って。
頭の中で星が散っていた私は、もうわけが分からなくなって、それを飲み込んでしまう。
飲み切れない分は口と触手の間から溢れ出して、顎を伝って、胸元へと垂れ落ちる。
じゅるり、と口から触手が抜ける。未だに汚液を吐き続けていた触手は、私の顔、
胸元、着ていたキャミソールとカーディガンを満遍なく汚し、服だけを溶かしていく。
その、まるで、精液まみれにされたAV女優みたいな自分の姿を呆然と見つめ、
やがて自覚した。
……あ? わ、わたし、イっちゃった? 化け物にアソコを舐められて、
気持ちよくてイっちゃった!
「う、ううう…っ!」
その、屈辱と、自分の浅ましさに、嗚咽を漏らす。
375 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:49 ID:vdc5/Tjd
だけど、悲劇はまだ終わらない。
化け物は私の恥ずかしい汁を飲み終えると、今度は私の体に舌を這わせた。
「やンっ!?」
これ以上、されるのは嫌なのに、何故か甘い声が出てしまう。
化け物はそんな私の反応に満足したように目を細めると、執拗に、
でも、どこかいたわるように――いやきっと気のせいだ。
この化け物は嫌がる私の反応を見て楽しんでいるんだ!
「っ! っ!」
ならせめて声は出すまいと必死に歯を食いしばる。
だが、ぶっかけられた白い汚液を引き伸ばすように触手と舌が蠢き、
決して自慢出来ないプロポーションが露になると、我慢すら出来なくなる。
「っ! っ! んっ!?」
うなじに。脇に。耳たぶに。乳首に。
舌が唾液の痕を残す度に、甘い官能がその火を燻る。
幸いな事に、どれだけ体は化け物の愛撫を感じても、
肌を這いずるその物体は気色悪く、そしてその吐くほど臭い事には変わりなかった。
また、まただ! 私! こんな化け物に感じさせられて!
ペンライトに照らされた肢体が、化け物の汚液で照り返り、
快楽と羞恥でほんのりと朱に染まり、淫靡さを醸し出す。
服は原型を留めてなくて、もう裸同然だった。
そして、それを未だに震える香奈枝に見られて、
……そうだ!
「香奈枝!」
私は最後の力を振り絞るように声を出す。
眞鍋は助けられなかった。でも香奈枝は、絶対に助けるんだ!
「っ!?」
香奈枝と私の目が合う。
「今の内に逃げて!」
「…え!?」
376 名前:乙×風【Pervasioner】 :04/09/09 09:50 ID:vdc5/Tjd
化け物が私に気をとられている今がチャンスだった。
それにこれ以上、香奈枝に私の恥ずかしいところを見られたくない!
だけどその前に、化け物が動いた。
溶け余った服を触手で剥ぎ取ると、長い尻尾を股を通して私へと向けた。
その意味不明な行動に、私は一瞬息を呑んだが、恐怖を振り払って叫んだ。
「ペンライトを持って逃げてぇ!」
「和美ちゃん…っ、でもっ」
意図を汲み取った香奈枝が抗議の声を上げる。
同時に化け物の尻尾が、穴が開いたその先端が、私の『そこ』にあてがわれた。
今度こそ、私は言葉を失った。
……まさか? 冗談、よね? そんな、そんな事って……
化け物に冗談もへったくれもない。
尻尾の先端が、ゆっくりと、私の膣へと潜り込んだ。