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スレ7埋め
991 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:26:56 ID:mkQU543E
>>972
「んもう、一体どうなってるのよ!男共はいつの間にかみんなはぐれちゃってるし、
言いだしっぺの睦月が真っ先に居なくなるなんて……マジ信じらんない!」
一人でわめき散らしながら、文月は足元に落ちていた小石を蹴飛ばした。
かつん、と渇いた音が明かりも少なく仄暗い廊下に反響する。
しばらくして再び辺りが静まり返ったとき、文月は孤独の恐怖に泣きたくなった。
「ふ~みちゃん♪」
「う、う、うわぁ~~っ!助けてぇ~~~!!
……ってなによ水無月、いきなり驚かさないでよね!」
不意に背後から肩に手を置かれ、思わず絶叫してしまった後に振り返ると、
そこに居たのがよく知った友人と気付いて文月は安堵すると同時に逆切れした。
「うふふ、ふみちゃんったら寂しかった?」
「そ、そんな訳ないでしょ!…それより、あんたこそ一人で大丈夫だったの?
最後までここに来るの渋ってたじゃない」
「最初は一秒でも早く帰りたくて、すごく怖かったよ。……けど、もう慣れちゃった」
やんわりと笑みを浮かべながら話す水無月に、文月は少し感心した。
小動物系として仲間内でも弄られていた水無月。
その水無月の、意外と肝が据わった面を発見できたと思ったからだ。
「ふ~ん……あ、そうだ、誰か他に見かけなかった?気が付いたら私、一人でさ」
「ん、そう言えばあたしも人には会わなかったなぁ」
それを聞いて文月は明らかに落胆した表情で俯いた。
水無月の意味深な言葉や笑みにもまったく気付かずに。
992 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:28:11 ID:mkQU543E
「もしかして、みんなもう外で待ってるのかな?
だったら早くここから出ないと……」
「ううん、みんなまだここにいるよ。
ふみちゃんも、ここを全部埋め終わるまではここにいなくちゃ駄目なの。
全部埋めきって、あたし達と同じように触手様のシモベになるまではね」
「……え?きゃあっ!!」
背後から文月の下腹部をさわさわと撫で回す水無月がそう言い終えると同時に、
何か生温かくて黒いロープのようなものが勢いよく文月の手首に巻き付いた。
文月は必死にそれを振り払おうとしたが、なぜか腕は少しも動かない。
何かがおかしい。
そう気付いた瞬間、文月は水無月に強引に唇を奪われていた。
「はぶっ!んむぅぅぅぅぅっっ!!」
「むちゅ……じゅる…ちゅ……」
無理やり唇を割って舌を入れ、文月の口内を蹂躙する水無月。
いきなりのことに呆然としていた文月は、ただされるがまま。
どんどん送り込まれてくる唾液も無意識のうちに飲み込んでしまう。
もう3分くらいは経っただろうか。
異様に粘度と甘みの強い唾液を飲みこみきれずに唇の端から溢れさせ始めた頃に
なって、ようやく水無月はキスをやめた。
「うふふ、あたしの唾液、甘くて美味しいでしょ?」
「げほっ、かはっ、はぁ、はぁ……水無月、あんた一体……っ?!」
半強制的な責めから解放され、改めて水無月を観察した文月は愕然とした。
かつては背も低く幼児体型で、肉付きの悪かった少女はもはやどこにもいない。
そこにいたのは文月と同じくらいの背格好ながらも小ぶりのスイカくらいある
豊かな胸となだらかな美しい曲線を描く腰、そしてどんな男の目も一目見たら
釘付けにしてしまいそうにむっちりとした尻、それら全てを兼ね備えた、
あどけなくも妖艶な感じを漂わせる魔性の女だった。
――ただ、スカートの下から真っ黒い触手を何本も生やしていることを除いては。
993 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:29:23 ID:mkQU543E
その魔性の女が、蟲惑的な笑みを浮かべ肢体を見せつけながら
文月もよく知る水無月の声で言う。
「うふふ、すごいでしょ?これもあたしを埋めてくださった触手様のおかげよ。
今までみんなあたしの幼児体型を馬鹿にしてたけど、もう誰にも馬鹿になんかさせない」
「あ……ぁ……」
あまりにも衝撃的な光景を目の当たりにして、文月は
金魚のように口をパクパクさせたまま何も言えなかった。
そうこうしているうちに、くちゅりと粘着質の音を立てて水無月の股間から伸びる触手がもう一本増える。
ぬらぬらと何かの液体で妖しく濡れ光り不気味に蠢く触手を手にしたまま、
どこか虚ろで恍惚とした表情の水無月は語り続ける。
「それにね?このカラダになってから、すっごく気分がいいの。
いつでも好きなときにキモチよくなれるし……」
「み、水無月……」
「だからね、ふみちゃん。ふみちゃんも一緒に触手様のシモベになろ?」
最後にそう言ってにっこり笑うと、水無月の面影を残し、
水無月と同じ声をしたナニカはとうとう泣き出してしまった文月をゆっくりと冷たく硬い床に押し倒した。
「さてと、そろそろ効いてくるはずなんだけど……」
「な、何のこと……っ?!何コレ、身体が、熱い……」
「うふふ、ふみちゃんにいいこと教えてあげる。さっきあたしが飲ませた唾液、実は媚薬なんだ」
言うが早いか、水無月の触手が文月の乳房や秘所へと伸びた。
994 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:30:30 ID:mkQU543E
必死に体を動かして逃れようとするが、拘束された状態ではそれもままならない。
「いや、いやぁ……!!」
「口では嫌がってるふりしてるけど、ここはそんなこと言ってないよ?
あっ…も、申し訳ありません、ただいま……あはぁぁぁぁん!」
「水無月……ど、どうしたのソレ?!」
上からのしかかる形で文月を犯していく水無月だったが、
不意にびくんびくんと震えたかと思うと脱力してゆっくりと前に倒れこむ。
しばらくして再び水無月が身体を起こしたとき、その股間には異様なモノがそそり立っていた。
男性器によく似た形ではあるが、瘤だらけで太さも長さも段違いだ。
しかも、先端から白っぽい粘液をとめどなく溢れさせている。
「はぁぁ…ごめんねふみちゃん、触手様が早くふみちゃんの中を埋めたいっておっしゃるの。
あん、あ、あたしも、もう我慢できないし……
大丈夫、唾液の、媚薬効果で、全然、痛くない、から…!」
全体に粘液をまぶした触手ちんぽを片手でごしゅごしゅと扱きながら、
水無月は異様に興奮した様子で文月に語りかける。
その間にも粘液は一段と量を増し、ぴゅるぴゅる白糸のように噴き出していた。
「やめてぇ、やめてよ水無月ぃ……」
それを見て涙を流して懇願する文月を全く意に介さず、
水無月はついに触手ちんぽを文月の秘所へと突き込んだ。
「ごめんね…ふみちゃんごめんねぇ……でももう入れちゃうぅぅ!
あはぁぁぁっ!しゅごいぃぃぃっ!触手ちんぽしゅごいのぉぉぉっ!!」
「うあぁぁぁぁっ!!」
995 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:32:23 ID:mkQU543E
文月が処女膜を破られた痛みを感じる間もなく水無月は一番奥まで達し、
抽送すらすることなくそこで射精していた。そのまま狂ったように腰を振り始める。
「ふみちゃん、ふみちゃん、ふみちゃぁぁぁんんんっっ!!」
「あぅぅぅんっ……!どうしてぇ?気持ち悪いのに……気持ちいいよぉぉっ!」
そして、ついには人間なら絶対に届かない場所まで水無月は侵入した。
既に快楽に神経がオーバーヒートしたのか文月の目の焦点は合わず、
腰を振り続ける水無月の為すがまま。
そんな状態を見て水無月は不満そうに頬を膨らませるが、しばらく思案した後で腰を振るのを止めた。
「どうして……やめちゃうの?あぁぁ……もっとぉ…気持ちよくしてよぉ……」
それまでずっと与えられてきた刺激が止んだことで文月はかすかに意識を取り戻した。
しかし、その瞳は圧倒的な快楽の前に濁り、物足りなさに勝手に腰がくいくいと動く。
「もっとキモチいいの欲しい?ん~、でもねぇ、ここから先は今のふみちゃんじゃ無理。
ふみちゃんが触手様のシモベになるって言ってくれたら、もっとキモチよくしてあげる」
それは、文月にとってあまりにも甘美な誘惑。
まるで蝋燭の炎に魅入られてそこに飛び込む虫のように、文月は叫んでいた。
「なるなるっ、なりますぅ、触手様のシモベになりますからぁ……
お願い水無月ぃぃ…もっと気持ちよくしてぇ……」
「うふふ…ようやくふみちゃんもあたし達の仲間になれるよ……
一緒に触手様にお仕えしよぉ……じゃあ、いくよ?」
「水無月ぃぃ、きてぇぇぇ……」
虚ろな瞳で両手を広げ、簡単に誘いに乗ってきた文月の様子を見て水無月は妖しくほくそ笑む。
そして、文月の子宮を埋め尽くすべくラストスパートをかけるのだった。
996 前スレ993 sage 2007/12/16(日) 10:34:34 ID:mkQU543E
以上で埋めネタは終わりです。
>>972
「んもう、一体どうなってるのよ!男共はいつの間にかみんなはぐれちゃってるし、
言いだしっぺの睦月が真っ先に居なくなるなんて……マジ信じらんない!」
一人でわめき散らしながら、文月は足元に落ちていた小石を蹴飛ばした。
かつん、と渇いた音が明かりも少なく仄暗い廊下に反響する。
しばらくして再び辺りが静まり返ったとき、文月は孤独の恐怖に泣きたくなった。
「ふ~みちゃん♪」
「う、う、うわぁ~~っ!助けてぇ~~~!!
……ってなによ水無月、いきなり驚かさないでよね!」
不意に背後から肩に手を置かれ、思わず絶叫してしまった後に振り返ると、
そこに居たのがよく知った友人と気付いて文月は安堵すると同時に逆切れした。
「うふふ、ふみちゃんったら寂しかった?」
「そ、そんな訳ないでしょ!…それより、あんたこそ一人で大丈夫だったの?
最後までここに来るの渋ってたじゃない」
「最初は一秒でも早く帰りたくて、すごく怖かったよ。……けど、もう慣れちゃった」
やんわりと笑みを浮かべながら話す水無月に、文月は少し感心した。
小動物系として仲間内でも弄られていた水無月。
その水無月の、意外と肝が据わった面を発見できたと思ったからだ。
「ふ~ん……あ、そうだ、誰か他に見かけなかった?気が付いたら私、一人でさ」
「ん、そう言えばあたしも人には会わなかったなぁ」
それを聞いて文月は明らかに落胆した表情で俯いた。
水無月の意味深な言葉や笑みにもまったく気付かずに。
992 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:28:11 ID:mkQU543E
「もしかして、みんなもう外で待ってるのかな?
だったら早くここから出ないと……」
「ううん、みんなまだここにいるよ。
ふみちゃんも、ここを全部埋め終わるまではここにいなくちゃ駄目なの。
全部埋めきって、あたし達と同じように触手様のシモベになるまではね」
「……え?きゃあっ!!」
背後から文月の下腹部をさわさわと撫で回す水無月がそう言い終えると同時に、
何か生温かくて黒いロープのようなものが勢いよく文月の手首に巻き付いた。
文月は必死にそれを振り払おうとしたが、なぜか腕は少しも動かない。
何かがおかしい。
そう気付いた瞬間、文月は水無月に強引に唇を奪われていた。
「はぶっ!んむぅぅぅぅぅっっ!!」
「むちゅ……じゅる…ちゅ……」
無理やり唇を割って舌を入れ、文月の口内を蹂躙する水無月。
いきなりのことに呆然としていた文月は、ただされるがまま。
どんどん送り込まれてくる唾液も無意識のうちに飲み込んでしまう。
もう3分くらいは経っただろうか。
異様に粘度と甘みの強い唾液を飲みこみきれずに唇の端から溢れさせ始めた頃に
なって、ようやく水無月はキスをやめた。
「うふふ、あたしの唾液、甘くて美味しいでしょ?」
「げほっ、かはっ、はぁ、はぁ……水無月、あんた一体……っ?!」
半強制的な責めから解放され、改めて水無月を観察した文月は愕然とした。
かつては背も低く幼児体型で、肉付きの悪かった少女はもはやどこにもいない。
そこにいたのは文月と同じくらいの背格好ながらも小ぶりのスイカくらいある
豊かな胸となだらかな美しい曲線を描く腰、そしてどんな男の目も一目見たら
釘付けにしてしまいそうにむっちりとした尻、それら全てを兼ね備えた、
あどけなくも妖艶な感じを漂わせる魔性の女だった。
――ただ、スカートの下から真っ黒い触手を何本も生やしていることを除いては。
993 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:29:23 ID:mkQU543E
その魔性の女が、蟲惑的な笑みを浮かべ肢体を見せつけながら
文月もよく知る水無月の声で言う。
「うふふ、すごいでしょ?これもあたしを埋めてくださった触手様のおかげよ。
今までみんなあたしの幼児体型を馬鹿にしてたけど、もう誰にも馬鹿になんかさせない」
「あ……ぁ……」
あまりにも衝撃的な光景を目の当たりにして、文月は
金魚のように口をパクパクさせたまま何も言えなかった。
そうこうしているうちに、くちゅりと粘着質の音を立てて水無月の股間から伸びる触手がもう一本増える。
ぬらぬらと何かの液体で妖しく濡れ光り不気味に蠢く触手を手にしたまま、
どこか虚ろで恍惚とした表情の水無月は語り続ける。
「それにね?このカラダになってから、すっごく気分がいいの。
いつでも好きなときにキモチよくなれるし……」
「み、水無月……」
「だからね、ふみちゃん。ふみちゃんも一緒に触手様のシモベになろ?」
最後にそう言ってにっこり笑うと、水無月の面影を残し、
水無月と同じ声をしたナニカはとうとう泣き出してしまった文月をゆっくりと冷たく硬い床に押し倒した。
「さてと、そろそろ効いてくるはずなんだけど……」
「な、何のこと……っ?!何コレ、身体が、熱い……」
「うふふ、ふみちゃんにいいこと教えてあげる。さっきあたしが飲ませた唾液、実は媚薬なんだ」
言うが早いか、水無月の触手が文月の乳房や秘所へと伸びた。
994 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:30:30 ID:mkQU543E
必死に体を動かして逃れようとするが、拘束された状態ではそれもままならない。
「いや、いやぁ……!!」
「口では嫌がってるふりしてるけど、ここはそんなこと言ってないよ?
あっ…も、申し訳ありません、ただいま……あはぁぁぁぁん!」
「水無月……ど、どうしたのソレ?!」
上からのしかかる形で文月を犯していく水無月だったが、
不意にびくんびくんと震えたかと思うと脱力してゆっくりと前に倒れこむ。
しばらくして再び水無月が身体を起こしたとき、その股間には異様なモノがそそり立っていた。
男性器によく似た形ではあるが、瘤だらけで太さも長さも段違いだ。
しかも、先端から白っぽい粘液をとめどなく溢れさせている。
「はぁぁ…ごめんねふみちゃん、触手様が早くふみちゃんの中を埋めたいっておっしゃるの。
あん、あ、あたしも、もう我慢できないし……
大丈夫、唾液の、媚薬効果で、全然、痛くない、から…!」
全体に粘液をまぶした触手ちんぽを片手でごしゅごしゅと扱きながら、
水無月は異様に興奮した様子で文月に語りかける。
その間にも粘液は一段と量を増し、ぴゅるぴゅる白糸のように噴き出していた。
「やめてぇ、やめてよ水無月ぃ……」
それを見て涙を流して懇願する文月を全く意に介さず、
水無月はついに触手ちんぽを文月の秘所へと突き込んだ。
「ごめんね…ふみちゃんごめんねぇ……でももう入れちゃうぅぅ!
あはぁぁぁっ!しゅごいぃぃぃっ!触手ちんぽしゅごいのぉぉぉっ!!」
「うあぁぁぁぁっ!!」
995 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/16(日) 10:32:23 ID:mkQU543E
文月が処女膜を破られた痛みを感じる間もなく水無月は一番奥まで達し、
抽送すらすることなくそこで射精していた。そのまま狂ったように腰を振り始める。
「ふみちゃん、ふみちゃん、ふみちゃぁぁぁんんんっっ!!」
「あぅぅぅんっ……!どうしてぇ?気持ち悪いのに……気持ちいいよぉぉっ!」
そして、ついには人間なら絶対に届かない場所まで水無月は侵入した。
既に快楽に神経がオーバーヒートしたのか文月の目の焦点は合わず、
腰を振り続ける水無月の為すがまま。
そんな状態を見て水無月は不満そうに頬を膨らませるが、しばらく思案した後で腰を振るのを止めた。
「どうして……やめちゃうの?あぁぁ……もっとぉ…気持ちよくしてよぉ……」
それまでずっと与えられてきた刺激が止んだことで文月はかすかに意識を取り戻した。
しかし、その瞳は圧倒的な快楽の前に濁り、物足りなさに勝手に腰がくいくいと動く。
「もっとキモチいいの欲しい?ん~、でもねぇ、ここから先は今のふみちゃんじゃ無理。
ふみちゃんが触手様のシモベになるって言ってくれたら、もっとキモチよくしてあげる」
それは、文月にとってあまりにも甘美な誘惑。
まるで蝋燭の炎に魅入られてそこに飛び込む虫のように、文月は叫んでいた。
「なるなるっ、なりますぅ、触手様のシモベになりますからぁ……
お願い水無月ぃぃ…もっと気持ちよくしてぇ……」
「うふふ…ようやくふみちゃんもあたし達の仲間になれるよ……
一緒に触手様にお仕えしよぉ……じゃあ、いくよ?」
「水無月ぃぃ、きてぇぇぇ……」
虚ろな瞳で両手を広げ、簡単に誘いに乗ってきた文月の様子を見て水無月は妖しくほくそ笑む。
そして、文月の子宮を埋め尽くすべくラストスパートをかけるのだった。
996 前スレ993 sage 2007/12/16(日) 10:34:34 ID:mkQU543E
以上で埋めネタは終わりです。
FBXさんに捧ぐ
948 FBXさんに捧ぐ 1 sage 2007/12/12(水) 03:04:12 ID:TI98o/fP
「あっ・・・、ああ・・・」
夜も寝静まった頃、町外れの小工場に妖しい喘ぎ声がひびく。
長い間廃墟同然だったこの建物に新しいオーナーが就いたのはごく最近、
アルバイトとして採用されたのはうら若い女性達ばかりだった。
普通なら何かと噂が立つような事例であったが、オーナー自身が若い女性だった事もあり、
最近流行の女性向けのベンチャー企業の一例として普通に受け取られていた。
だが、工場内ではそんな考えからは想像もつかない非現実的な光景が繰り広げられていたのだ。
ベルトコンベアーを跨ぐように下半身を剥き出しにした女性達が喘ぎ続けていた。
全員一様に目は虚ろで、片手を胸に、もう一方を股間に伸ばし、上気した表情で体を蠢かせている。、
やがて一際高い声と共に股間から、赤い塊が銀色の糸を引いてベルトの上に落ちていった。
湯気を上げんばかりのその塊は、コンベアーに運ばれ、少し離れた別のセクションに運ばれた。
そこで待ち構えていた白衣の女性達は、流れてきた塊をカラーチャートと見比べながら
対応する押し型の中へ並べていく。
彼女達は妖しい笑みを浮かべながらも整然として作業を続けていく。
ただその唇は不自然に輝く毒々しいルージュで赤く輝いていた。
集められた押し型は、その奥の不思議な菫色に輝く液体に満たされた処理糟に入れられる。
ボコボコという音と共に液体は沸き立ち、辺りには不思議な甘い香りが漂う。
その光景を作業員は恍惚とした表情を浮かべ見守っている。
中には口元から涎を垂らしている者さえも居る。
やがて「処理」が終わった押し型は処理糟から引き上げられ、次の工程に運ばれていった。
950 FBXさんに捧ぐ 2 sage 2007/12/12(水) 03:07:47 ID:TI98o/fP
待ち受けていた作業員は各色の押し型を開けると、中から整形されたリップ本体を取り出し
それを各色に対応する宝石のように美しいなケースに収めて行く。
深いワインレッドのリップは黒曜石を思わせる漆黒のケースに、
ややパープルが入ったリップは秘境の湖を思わせる瑠璃色のケースに、
そして真紅のリップは鮮血を思わせる紅玉色のケースに収められていった。
「マスター、確認をお願いします」ラインの最終段に居た、胸に金色のバッチを着けた女性が呼びかける。
コツッコツッとハイヒールの音を立て、スカートの短いスーツを着た妖艶な女性が商品の前に歩を進め、
並べられた箱の中から一本のルージュを取り出すと蓋を取り、本体を伸ばすと自らの唇に塗り始めた。
そして塗り伸ばしたルージュをゆっくりと舐め回してその感触をじっくりと確かめる。
そして満足気な表情で口を開く
「うん、上出来よ、この調子でよろしくお願いね!」
「はい!かしこまりました!」
職員一同の上気した笑顔に冴子は満足そうに頷き、やがて来るべき天下に思いを馳せていた。
終
「あっ・・・、ああ・・・」
夜も寝静まった頃、町外れの小工場に妖しい喘ぎ声がひびく。
長い間廃墟同然だったこの建物に新しいオーナーが就いたのはごく最近、
アルバイトとして採用されたのはうら若い女性達ばかりだった。
普通なら何かと噂が立つような事例であったが、オーナー自身が若い女性だった事もあり、
最近流行の女性向けのベンチャー企業の一例として普通に受け取られていた。
だが、工場内ではそんな考えからは想像もつかない非現実的な光景が繰り広げられていたのだ。
ベルトコンベアーを跨ぐように下半身を剥き出しにした女性達が喘ぎ続けていた。
全員一様に目は虚ろで、片手を胸に、もう一方を股間に伸ばし、上気した表情で体を蠢かせている。、
やがて一際高い声と共に股間から、赤い塊が銀色の糸を引いてベルトの上に落ちていった。
湯気を上げんばかりのその塊は、コンベアーに運ばれ、少し離れた別のセクションに運ばれた。
そこで待ち構えていた白衣の女性達は、流れてきた塊をカラーチャートと見比べながら
対応する押し型の中へ並べていく。
彼女達は妖しい笑みを浮かべながらも整然として作業を続けていく。
ただその唇は不自然に輝く毒々しいルージュで赤く輝いていた。
集められた押し型は、その奥の不思議な菫色に輝く液体に満たされた処理糟に入れられる。
ボコボコという音と共に液体は沸き立ち、辺りには不思議な甘い香りが漂う。
その光景を作業員は恍惚とした表情を浮かべ見守っている。
中には口元から涎を垂らしている者さえも居る。
やがて「処理」が終わった押し型は処理糟から引き上げられ、次の工程に運ばれていった。
950 FBXさんに捧ぐ 2 sage 2007/12/12(水) 03:07:47 ID:TI98o/fP
待ち受けていた作業員は各色の押し型を開けると、中から整形されたリップ本体を取り出し
それを各色に対応する宝石のように美しいなケースに収めて行く。
深いワインレッドのリップは黒曜石を思わせる漆黒のケースに、
ややパープルが入ったリップは秘境の湖を思わせる瑠璃色のケースに、
そして真紅のリップは鮮血を思わせる紅玉色のケースに収められていった。
「マスター、確認をお願いします」ラインの最終段に居た、胸に金色のバッチを着けた女性が呼びかける。
コツッコツッとハイヒールの音を立て、スカートの短いスーツを着た妖艶な女性が商品の前に歩を進め、
並べられた箱の中から一本のルージュを取り出すと蓋を取り、本体を伸ばすと自らの唇に塗り始めた。
そして塗り伸ばしたルージュをゆっくりと舐め回してその感触をじっくりと確かめる。
そして満足気な表情で口を開く
「うん、上出来よ、この調子でよろしくお願いね!」
「はい!かしこまりました!」
職員一同の上気した笑顔に冴子は満足そうに頷き、やがて来るべき天下に思いを馳せていた。
終
AT SCHOOL・終章
875 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:44:18 ID:of70FL8D
スレに寄生してる奴等多すぎだろw
今までどこにいたんだ……
急ぎ&久々で書いたから細かいところはスルー
AT SCHOOL・終章
美和が眼が覚めると、そこは壷毒がぬめり光る世界だった。
涼の操る触手共がのたうち、所構わず粘液を撒き散らしていた。
周りを気にしていないのはその触手に犯されている女達も同じだった。
「んあああああぁッ!!! きゃふうう!!! ふか、ふかいいっ!! ひいいい!!!」
「いいいいっ!! ちんぽいいよおおぉぉっ!!ださせてへえ!!!出したいのぉ!!!」
「ちんぽがいっぱいぃ…ああああぁっ!!! おひりがっ、おしりにキてるううぅ!!」
876 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:44:49 ID:of70FL8D
西崎由美は突かれていた。
無限の性欲を満たすため、犯してくれている触手の吐く濃厚な蜜をを口で、手で、秘部で、菊門で受け止めながら。
常人ならば既に壊れていてもおかしくない快楽と、触手の動き。
「あはぁあぁっ♪ もっと出して突いてぇ!!! もっともっともっともっともっともっとぉ!!!!!」
しかし常に再生を続ける種子の意志がそれを許さず、由美の体に更なる愉悦をもたらす。
ドプドプと先端から溢れ出て流れ込む粘液はスパークした脳を更に焦がす。
終わる事の無い絶頂を貪りながら、それでも尚、腰を止めようという考えは露ほどにも残っていない。
人形の様な行為だが、その動きは単調ではなく変則的だ。
ねっとりと自分の欲しいモノをねぶり、腰を勢い良く落として一気にくわえ込む。
秘部に2本の触手が入った状態で身体を捻り、より深く飲み込もうとする。
「出してぇ!! 甘いのだして、中にお尻にお口にドクドクってえ!!!」
快楽に溶けた眼で手で触手を擦っているが、これは男のモノを擦り上げるのとは訳が違う。
出してくれる毒液が感覚をより鋭敏にして快楽を倍加させてくれる。
そして、擦る事自体が肌の表面に途方も無い感覚を生み出していた。
触手から滲む淫毒が染み込んだ途端、肌と触れている部分の感覚が跳ね上がった。
肌が次第に溶けていくような、熱く纏わりつくような感覚。
汗と粘液でぐちぐちという粘ついた音が接触面から発せられている。
触手に全身を溶かされ犯されるような感覚が、由美を苛んでいた。
「とけっ、とけるうぅっ!!! からだが気持ちよくてとけちゃう!!! 」
股間を襲う触手が生み出す直接的な快楽と全身を襲うまどろんだ快楽。
両者を味わいながらも、無限の性欲は止まる事を知らなかった。
877 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:45:41 ID:VTtq6+e1
榊千夏は絞られていた。
眼からは光が失われており、既に半分は種子の意志と身体の反射で動いているようなものだ。
彼女の頭にはもう一つの事しか考える余裕しか無い。
『擬似男根から射精する事』
それだけが彼女の行動原理であり、身体を動かしている唯一の目的だった。
何十もに枝分かれした暗緑色の触手は本来陰核が座すべき位置に生えた男根に巻きついている。
歪な形をしたそれらが行う蠕動は千夏に耐え難い快楽をもたらしている。
「はへええぇっ!! だしたいいっ!! ださせ、ださ、ださせてへえええぇっ!!!」
しかし、寄生した種子は決してそれを許さない。
ペニスに這う触手がどれだけ擦り上げ、じゅくじゅくと滲み出る蜜毒を泡立たせようとも―――
たとえそれが常人が狂い、千夏自身の陰部がぐちゃぐちゃに濡れそぼろうと、快楽に身体が打ち震えようと―――
―――決して射精させはしなかった。
「いやあああああっ!!!! っちんぽおおおぉ、ちんぽからビュクビュクってえぇ!!! 出したひのおぉっ!!!」
千夏がいくら腰を振りたくろうと、脳が許容量を越えようが射精を促そうが、叶わなかった。
むしろ飢餓感にも似たその欲望は焦らされるほどに強くなり、溢れ落ちる蜜の量も時間を追うごとに増している。
その間にも手足の拘束が進められているが、千夏の頭はその情報を受理しない。
拘束したのは自分で擦っても永劫それは叶わないだろうが、放っておけば自分の身体を壊してまで抉りかねないからだ。
あくまで焦らす事に全てを注ぎ、余計な感覚も正気に戻る間隔も与えない……それが涼の狙いだった。
その結果、千夏の生やした擬似ペニスはビクビクと震え膨張するが、射精には絶対に達しない。
「あああああああああっ!!! 出したい、出したいのにひぃいっ!!!」
(出したときが楽しみね)
千夏の身体は口からこぼれた涎だけで、相当な面積がべとべとに覆われている。
精液以外の液体を全て漏れ垂れ流しているのに、肝心の精液が出ることは無い。
涼の思惑通り、彼女は欲求の権化と化していた。
878 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:46:16 ID:VTtq6+e1
橘桐乃は苛まれていた。
身体の感覚全てを、菊門を犯す触手達の生み出す多重奏に委ねながら。
未だ貫かれたことの無いはずの秘部は自ら花開き、悦びの蜜を落としている。
喧嘩に明け暮れ鍛えられた下半身は、キツ過ぎる程の勢いで肉蔦を締め付けていた。
「あはあああぁっ!!! おひりが溶けるぅっ!!! あついひので溶かされっ、 ひあああああああああ!!!!」
種子の力は桐乃のアナルを深く侵食し、既に其処は鋭敏過ぎる感覚器官となっていた。
引いていく瞬間に得られる得もいわれぬ開放感が、押し入って来た触手が与える息の止まりそうな圧迫感が、
ひたすらに繰り返される強引で単調なだけの筈の前後運動が、桐乃の全身を絶頂へ飛ばす。
他の2人がされている全身愛撫はされず、ただ蔦によってギチギチと締め上げられていた。
ただ、それらの側面と先端部分から分泌される液体の量は他の比ではなかった。
口だけはどうにか免れていたが、全身淫液まみれになっている。
淫液の効果は肌から吸収され、血液に混じって全身を巡り、下半身へと凝縮されている。
後門はズグズグヌヂュヌヂュと汚い音を立てながら触手達を愛おしげに舐っていた。
「はあぁつぁあぁぁああっ!!! あひっ、あひゃあああああっ!! ひんっ!! あああああ、あああああ!!」
もはや独自の意志を持ったように蠢くそこは、桐乃の許容量を越える快楽を生み出す。
拘束されている四肢がビクビクビクと壊れんばかりに痙攣しようと、
もはや精神が飛びかけている精神状態だろうとしても、涼は責めを止めない。
桐乃の持っていた被虐の資質がどんな責めだろうが耐えうるだろう事を知っていたからだ。
種子によって支配された今ならば尚更である。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
全校生徒を怯えさせていた彼女は、絶叫にも近い声で啼きながら、絶頂から下りて来れなくなっていた。
879 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:47:01 ID:VTtq6+e1
「何よ……これ……」
美和は眼前で繰り広げられる異常な光景に目と自身の精神を疑っていた。
これが夢だったら彼女にとってどれだけ幸せだったのか―――
「残念ながら夢じゃないのよ、佐々木サン」
「ひぃっ!! な、ま、前田……」
美和の後ろから抱きつくように、妖魔に取り憑かれた少女が覆いかぶさってきた。
背中から3人を犯している何十本という触手を操り蠢かしながら。
「ほら、もうここには貴方と私しかいないのよ?」
「ひ、ゆ、ゆる、許して……おねがいだ、から」
「……許す?」
涼の顔色がさっと変わる。
淫蕩な空気を纏っていた筈が、一瞬にしてそれが氷のように冷たく硬いものへと変貌する。
虐められていた時の忌まわしい記憶が蘇り、頭の中で何十回と反芻された。
「許す許さないの問題じゃないのよ。もう既に……あなたを地獄に送ることは決まってるから」
「じっ地獄?そんな、なんで」
「ふふ、もう時間の無駄みたいね」
涼の周りにさらに多くの触手が出現する。
それらは濃く暗い紫色をしており、今までの物とは数倍太くなっている。
染み出す粘液も暗褐色のどろどろとした液体に代わっていて、不気味さが倍増していた。
先端が割れてびっしりと繊毛が並んでいる物、口のような物が付いている物。
責める為だけに特化したそれぞれの触手が、美和に向かってうねうねと這いずり始めた。
「ひゃああっ な、何よこいつら」
「貴方を満足させてあげる為に生み出したのよ?たっぷり可愛がってあげるわ」
一番前にあった触手が触れた瞬間、美和は声の無い叫びを上げた。
気味の悪い感触と、先端から生えた針を突き刺された痛みに。
「痛みを延々と与えて……自分のした事の愚かさを味わってもらうわよ」
美和は泣き出して逃げたい一心だったが、身体が可笑しな事にそれについてこない。
それどころか、触手を受け入れるのか如く手足が左右に開き始めるではないか。
「ヒッ!! な、なに、からだが――――――」
880 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:47:32 ID:VTtq6+e1
「寄生した種子って便利よねぇ。体が心を裏切るのって凄く凄く爽快よ?」
「私に何したのよ!! や、やだ、何よこのぬるぬるした……ひぃっ」
得体の知れない化物に体を這い回られるというのは相当気味の悪い話だろう。
そしてそれを同じく得体の知れない同級生、しかも虐めていた相手に見られ、責められている。
理解不能な状況の中、脳内で正常に機能しているのは危険を感じる部分だけだろう。
出来るだけ速く回転しようとする頭は、すぐに止まる事になった。
這いずるだけだった触手が『肌に侵食し始め』たのだ。
「嫌、いやぁっ!! 熱っ、熱い…焼ける、焼けちゃう!!!」
まるで肌を溶かす様に、すんなり入っていくのならどれだけ幸せだった事か。
毛穴を無理矢理広げ、構造上入り得ない場所に潜っていく激痛は並みの物ではない。
それどころかびっしり生え揃った繊毛を変化させ、わざわざ針状にしてから突き刺し、毒を注入。
毒の効果は他の生物がする知覚を鈍らせるものではなく、痛みを倍増させるものだ。
彼女の痛覚神経は鋭い痛みを処理しきれず、熱さとして脳に伝えた。
「ひっ、あ、ああああ…ああっ! あ! ああ!」
そして、種子はそれを更に倍化し、それにあるスパイスを加えた。
「ひぃああぁっ!! あああぁぁん!! ああぁっ!!」
快楽という――強烈過ぎる、スパイスを。
「いぁあぁあああ!!! 入っ、はいってええ!! もっと奥までぇ!!」
絶えることが無い紫色の化物による侵食。
取り込んだ触手は種子の栄養分にでもされるのだろうか、体が肥大する事は無い。
今、美和は触手を両手で掻き抱くようにして抱きかかえている。
全身を針で刺され、しかしそれを彼女が苦痛とはしない。
寄生されていく自分を倒錯的に見ているのか、それとも餌を喰らう快楽に酔っているのか。
881 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:48:46 ID:of70FL8D
「そこまでよ、佐々木さん」
指を鳴らすパチン、という音と共に触手たちが一斉に引いていく。
寄生しようとしていた触手も、取り込まれた部分から断ち切っていった。
そして、音を聞いた美和の頭は、完全にクリアな状態に戻った。
異常な状況に巻き込まれる前の「佐々木美和」として、全て理解し憶えた状態、即ち――――
痛覚を全開にして更にそれを快楽として受け取った事も
はしたなく口を開き、嬌声と涎を周囲に撒き散らしていた事も
触手のぬめる気色の悪い感触を忘れ、半分自慰のように喘いでいた事も
そして、それが止められた時の失意と喪失感の――――全てを憶えたまま。
「い、いやっ!!! いやああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
屋上に響く絶叫に、それを聞いていた涼はこの上なく楽しそうにククク、と笑う。
種子による記憶の改変も、人格の改造も、本当は一瞬で済んでしまう『簡単な事』だ。
少なくとも今の涼にとっては、そうであってはつまらない。
基となる人格は残したまま、快楽に従順にされる。
心の奥に刻まれた服従の心は、主人に与えられる全てを認めてしまうのだ。
そして、それを元に戻す。
人外の愉悦に浸ってしまう自分を再認識させ、絶望のどん底へと蹴落とす。
そして、また痛みを伴った強烈な快感を与えてやる。
いくら繰り返そうが、彼女の元の人格は決して壊れず、狂わず、元のままあろうとする。
その責め苦こそが、涼が美和に与える永遠の苦しみだった。
882 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:49:51 ID:of70FL8D
美和を無限輪廻に落とした後、由美のタガを外し千夏の戒めを解き桐乃の背中に平手を放つ。
「――――――――――――――――――――――――――――――――」
「――――――――――――――――――――――――――――――――」
「――――――――――――――――――――――――――――――――」
「――――――――――――――――――――――――――――――――」
音は無い
上り詰めた瞬間、全ての時が止まる。
由美の脳は、回路がおかしくなるほどの快楽を処理しようとしている
千夏の腰はぶるぶる震えてやっと我慢していたモノを出そうとしている
桐乃は与えられた刺激に、被虐の資質を存分に誇示している
美和は直接脳を犯し始めた触手に、苦痛と歓喜の涙を流している
もうすぐ、4つの絶叫が木霊する筈だ。
生物が出し得る音ではないだろうソレに、この階下にいる人間達も気付くだろう。
いや、気付いてくれなくては困るのだ。
これは開園のベルなのだから。
惨劇のカーテンは絶叫のベルと共に開いていく。
舞台の中心に立つ女性……いや、人外の姫はそれに聞き入り、唇を耳まで吊り上げた。
883 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 10:03:05 ID:of70FL8D
また年末にでもシードナイツ書いてきます。はい。
では。
スレに寄生してる奴等多すぎだろw
今までどこにいたんだ……
急ぎ&久々で書いたから細かいところはスルー
AT SCHOOL・終章
美和が眼が覚めると、そこは壷毒がぬめり光る世界だった。
涼の操る触手共がのたうち、所構わず粘液を撒き散らしていた。
周りを気にしていないのはその触手に犯されている女達も同じだった。
「んあああああぁッ!!! きゃふうう!!! ふか、ふかいいっ!! ひいいい!!!」
「いいいいっ!! ちんぽいいよおおぉぉっ!!ださせてへえ!!!出したいのぉ!!!」
「ちんぽがいっぱいぃ…ああああぁっ!!! おひりがっ、おしりにキてるううぅ!!」
876 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:44:49 ID:of70FL8D
西崎由美は突かれていた。
無限の性欲を満たすため、犯してくれている触手の吐く濃厚な蜜をを口で、手で、秘部で、菊門で受け止めながら。
常人ならば既に壊れていてもおかしくない快楽と、触手の動き。
「あはぁあぁっ♪ もっと出して突いてぇ!!! もっともっともっともっともっともっとぉ!!!!!」
しかし常に再生を続ける種子の意志がそれを許さず、由美の体に更なる愉悦をもたらす。
ドプドプと先端から溢れ出て流れ込む粘液はスパークした脳を更に焦がす。
終わる事の無い絶頂を貪りながら、それでも尚、腰を止めようという考えは露ほどにも残っていない。
人形の様な行為だが、その動きは単調ではなく変則的だ。
ねっとりと自分の欲しいモノをねぶり、腰を勢い良く落として一気にくわえ込む。
秘部に2本の触手が入った状態で身体を捻り、より深く飲み込もうとする。
「出してぇ!! 甘いのだして、中にお尻にお口にドクドクってえ!!!」
快楽に溶けた眼で手で触手を擦っているが、これは男のモノを擦り上げるのとは訳が違う。
出してくれる毒液が感覚をより鋭敏にして快楽を倍加させてくれる。
そして、擦る事自体が肌の表面に途方も無い感覚を生み出していた。
触手から滲む淫毒が染み込んだ途端、肌と触れている部分の感覚が跳ね上がった。
肌が次第に溶けていくような、熱く纏わりつくような感覚。
汗と粘液でぐちぐちという粘ついた音が接触面から発せられている。
触手に全身を溶かされ犯されるような感覚が、由美を苛んでいた。
「とけっ、とけるうぅっ!!! からだが気持ちよくてとけちゃう!!! 」
股間を襲う触手が生み出す直接的な快楽と全身を襲うまどろんだ快楽。
両者を味わいながらも、無限の性欲は止まる事を知らなかった。
877 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:45:41 ID:VTtq6+e1
榊千夏は絞られていた。
眼からは光が失われており、既に半分は種子の意志と身体の反射で動いているようなものだ。
彼女の頭にはもう一つの事しか考える余裕しか無い。
『擬似男根から射精する事』
それだけが彼女の行動原理であり、身体を動かしている唯一の目的だった。
何十もに枝分かれした暗緑色の触手は本来陰核が座すべき位置に生えた男根に巻きついている。
歪な形をしたそれらが行う蠕動は千夏に耐え難い快楽をもたらしている。
「はへええぇっ!! だしたいいっ!! ださせ、ださ、ださせてへえええぇっ!!!」
しかし、寄生した種子は決してそれを許さない。
ペニスに這う触手がどれだけ擦り上げ、じゅくじゅくと滲み出る蜜毒を泡立たせようとも―――
たとえそれが常人が狂い、千夏自身の陰部がぐちゃぐちゃに濡れそぼろうと、快楽に身体が打ち震えようと―――
―――決して射精させはしなかった。
「いやあああああっ!!!! っちんぽおおおぉ、ちんぽからビュクビュクってえぇ!!! 出したひのおぉっ!!!」
千夏がいくら腰を振りたくろうと、脳が許容量を越えようが射精を促そうが、叶わなかった。
むしろ飢餓感にも似たその欲望は焦らされるほどに強くなり、溢れ落ちる蜜の量も時間を追うごとに増している。
その間にも手足の拘束が進められているが、千夏の頭はその情報を受理しない。
拘束したのは自分で擦っても永劫それは叶わないだろうが、放っておけば自分の身体を壊してまで抉りかねないからだ。
あくまで焦らす事に全てを注ぎ、余計な感覚も正気に戻る間隔も与えない……それが涼の狙いだった。
その結果、千夏の生やした擬似ペニスはビクビクと震え膨張するが、射精には絶対に達しない。
「あああああああああっ!!! 出したい、出したいのにひぃいっ!!!」
(出したときが楽しみね)
千夏の身体は口からこぼれた涎だけで、相当な面積がべとべとに覆われている。
精液以外の液体を全て漏れ垂れ流しているのに、肝心の精液が出ることは無い。
涼の思惑通り、彼女は欲求の権化と化していた。
878 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:46:16 ID:VTtq6+e1
橘桐乃は苛まれていた。
身体の感覚全てを、菊門を犯す触手達の生み出す多重奏に委ねながら。
未だ貫かれたことの無いはずの秘部は自ら花開き、悦びの蜜を落としている。
喧嘩に明け暮れ鍛えられた下半身は、キツ過ぎる程の勢いで肉蔦を締め付けていた。
「あはあああぁっ!!! おひりが溶けるぅっ!!! あついひので溶かされっ、 ひあああああああああ!!!!」
種子の力は桐乃のアナルを深く侵食し、既に其処は鋭敏過ぎる感覚器官となっていた。
引いていく瞬間に得られる得もいわれぬ開放感が、押し入って来た触手が与える息の止まりそうな圧迫感が、
ひたすらに繰り返される強引で単調なだけの筈の前後運動が、桐乃の全身を絶頂へ飛ばす。
他の2人がされている全身愛撫はされず、ただ蔦によってギチギチと締め上げられていた。
ただ、それらの側面と先端部分から分泌される液体の量は他の比ではなかった。
口だけはどうにか免れていたが、全身淫液まみれになっている。
淫液の効果は肌から吸収され、血液に混じって全身を巡り、下半身へと凝縮されている。
後門はズグズグヌヂュヌヂュと汚い音を立てながら触手達を愛おしげに舐っていた。
「はあぁつぁあぁぁああっ!!! あひっ、あひゃあああああっ!! ひんっ!! あああああ、あああああ!!」
もはや独自の意志を持ったように蠢くそこは、桐乃の許容量を越える快楽を生み出す。
拘束されている四肢がビクビクビクと壊れんばかりに痙攣しようと、
もはや精神が飛びかけている精神状態だろうとしても、涼は責めを止めない。
桐乃の持っていた被虐の資質がどんな責めだろうが耐えうるだろう事を知っていたからだ。
種子によって支配された今ならば尚更である。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
全校生徒を怯えさせていた彼女は、絶叫にも近い声で啼きながら、絶頂から下りて来れなくなっていた。
879 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:47:01 ID:VTtq6+e1
「何よ……これ……」
美和は眼前で繰り広げられる異常な光景に目と自身の精神を疑っていた。
これが夢だったら彼女にとってどれだけ幸せだったのか―――
「残念ながら夢じゃないのよ、佐々木サン」
「ひぃっ!! な、ま、前田……」
美和の後ろから抱きつくように、妖魔に取り憑かれた少女が覆いかぶさってきた。
背中から3人を犯している何十本という触手を操り蠢かしながら。
「ほら、もうここには貴方と私しかいないのよ?」
「ひ、ゆ、ゆる、許して……おねがいだ、から」
「……許す?」
涼の顔色がさっと変わる。
淫蕩な空気を纏っていた筈が、一瞬にしてそれが氷のように冷たく硬いものへと変貌する。
虐められていた時の忌まわしい記憶が蘇り、頭の中で何十回と反芻された。
「許す許さないの問題じゃないのよ。もう既に……あなたを地獄に送ることは決まってるから」
「じっ地獄?そんな、なんで」
「ふふ、もう時間の無駄みたいね」
涼の周りにさらに多くの触手が出現する。
それらは濃く暗い紫色をしており、今までの物とは数倍太くなっている。
染み出す粘液も暗褐色のどろどろとした液体に代わっていて、不気味さが倍増していた。
先端が割れてびっしりと繊毛が並んでいる物、口のような物が付いている物。
責める為だけに特化したそれぞれの触手が、美和に向かってうねうねと這いずり始めた。
「ひゃああっ な、何よこいつら」
「貴方を満足させてあげる為に生み出したのよ?たっぷり可愛がってあげるわ」
一番前にあった触手が触れた瞬間、美和は声の無い叫びを上げた。
気味の悪い感触と、先端から生えた針を突き刺された痛みに。
「痛みを延々と与えて……自分のした事の愚かさを味わってもらうわよ」
美和は泣き出して逃げたい一心だったが、身体が可笑しな事にそれについてこない。
それどころか、触手を受け入れるのか如く手足が左右に開き始めるではないか。
「ヒッ!! な、なに、からだが――――――」
880 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:47:32 ID:VTtq6+e1
「寄生した種子って便利よねぇ。体が心を裏切るのって凄く凄く爽快よ?」
「私に何したのよ!! や、やだ、何よこのぬるぬるした……ひぃっ」
得体の知れない化物に体を這い回られるというのは相当気味の悪い話だろう。
そしてそれを同じく得体の知れない同級生、しかも虐めていた相手に見られ、責められている。
理解不能な状況の中、脳内で正常に機能しているのは危険を感じる部分だけだろう。
出来るだけ速く回転しようとする頭は、すぐに止まる事になった。
這いずるだけだった触手が『肌に侵食し始め』たのだ。
「嫌、いやぁっ!! 熱っ、熱い…焼ける、焼けちゃう!!!」
まるで肌を溶かす様に、すんなり入っていくのならどれだけ幸せだった事か。
毛穴を無理矢理広げ、構造上入り得ない場所に潜っていく激痛は並みの物ではない。
それどころかびっしり生え揃った繊毛を変化させ、わざわざ針状にしてから突き刺し、毒を注入。
毒の効果は他の生物がする知覚を鈍らせるものではなく、痛みを倍増させるものだ。
彼女の痛覚神経は鋭い痛みを処理しきれず、熱さとして脳に伝えた。
「ひっ、あ、ああああ…ああっ! あ! ああ!」
そして、種子はそれを更に倍化し、それにあるスパイスを加えた。
「ひぃああぁっ!! あああぁぁん!! ああぁっ!!」
快楽という――強烈過ぎる、スパイスを。
「いぁあぁあああ!!! 入っ、はいってええ!! もっと奥までぇ!!」
絶えることが無い紫色の化物による侵食。
取り込んだ触手は種子の栄養分にでもされるのだろうか、体が肥大する事は無い。
今、美和は触手を両手で掻き抱くようにして抱きかかえている。
全身を針で刺され、しかしそれを彼女が苦痛とはしない。
寄生されていく自分を倒錯的に見ているのか、それとも餌を喰らう快楽に酔っているのか。
881 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:48:46 ID:of70FL8D
「そこまでよ、佐々木さん」
指を鳴らすパチン、という音と共に触手たちが一斉に引いていく。
寄生しようとしていた触手も、取り込まれた部分から断ち切っていった。
そして、音を聞いた美和の頭は、完全にクリアな状態に戻った。
異常な状況に巻き込まれる前の「佐々木美和」として、全て理解し憶えた状態、即ち――――
痛覚を全開にして更にそれを快楽として受け取った事も
はしたなく口を開き、嬌声と涎を周囲に撒き散らしていた事も
触手のぬめる気色の悪い感触を忘れ、半分自慰のように喘いでいた事も
そして、それが止められた時の失意と喪失感の――――全てを憶えたまま。
「い、いやっ!!! いやああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
屋上に響く絶叫に、それを聞いていた涼はこの上なく楽しそうにククク、と笑う。
種子による記憶の改変も、人格の改造も、本当は一瞬で済んでしまう『簡単な事』だ。
少なくとも今の涼にとっては、そうであってはつまらない。
基となる人格は残したまま、快楽に従順にされる。
心の奥に刻まれた服従の心は、主人に与えられる全てを認めてしまうのだ。
そして、それを元に戻す。
人外の愉悦に浸ってしまう自分を再認識させ、絶望のどん底へと蹴落とす。
そして、また痛みを伴った強烈な快感を与えてやる。
いくら繰り返そうが、彼女の元の人格は決して壊れず、狂わず、元のままあろうとする。
その責め苦こそが、涼が美和に与える永遠の苦しみだった。
882 黒い人@AT SCHOOL ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 09:49:51 ID:of70FL8D
美和を無限輪廻に落とした後、由美のタガを外し千夏の戒めを解き桐乃の背中に平手を放つ。
「――――――――――――――――――――――――――――――――」
「――――――――――――――――――――――――――――――――」
「――――――――――――――――――――――――――――――――」
「――――――――――――――――――――――――――――――――」
音は無い
上り詰めた瞬間、全ての時が止まる。
由美の脳は、回路がおかしくなるほどの快楽を処理しようとしている
千夏の腰はぶるぶる震えてやっと我慢していたモノを出そうとしている
桐乃は与えられた刺激に、被虐の資質を存分に誇示している
美和は直接脳を犯し始めた触手に、苦痛と歓喜の涙を流している
もうすぐ、4つの絶叫が木霊する筈だ。
生物が出し得る音ではないだろうソレに、この階下にいる人間達も気付くだろう。
いや、気付いてくれなくては困るのだ。
これは開園のベルなのだから。
惨劇のカーテンは絶叫のベルと共に開いていく。
舞台の中心に立つ女性……いや、人外の姫はそれに聞き入り、唇を耳まで吊り上げた。
883 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/11/24(土) 10:03:05 ID:of70FL8D
また年末にでもシードナイツ書いてきます。はい。
では。
Catastorphe.III 現実への非現実
816 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:02:14 ID:IEIU38QS
Catastorphe.III 現実への非現実
「ねむ・・・」
「お前、また夜更かしかよ」
「う・・・、まぁ・・・そんなもんかな・・・」
このところ亮は寝不足で、彼の友達はいつも心配する。
「オラそこ!! 何喋ってるんだゴルァ」
びくりとする二人。
今は授業中。
それも学院きっての鬼教師。
「あたしの授業中に喋るとはいい度胸だ・・・」
「す、すいませ」
「謝れとは言っていないが?」
「・・・・・・」
亮と烈はブルブル震えている。
怖いのだ。
「さぁて・・・、どうしてくれるかねぇ・・・」
教師は舌なめずりをする。
どんな仕置きをくれてやろうか考えているのだ。
だが、そんな中――誰かが倒れる音がした。
「?」
亮と烈も、教師もそちらを向く。
・・・そこには床に倒れ伏した翔子の姿。
「ん・・・、瀬川? どうした?」
教師が歩み寄り、声をかけるが返事がない。
「おい笹瀬、川上」
「は、はいッ!!」
アクシデントの中でも、恐怖が抜けていない。
「瀬川を保健室に連れて行け。それで許してやる」
「はいッ!!!」
「妙な真似をしたら・・・、どうなるかわかってるよなぁぁあああ!?」
「せ、先生! では女子を一人つけて」
「当たり前だろボケが」
亮と烈は翔子の親友、皐月と共に保健室へと向かった。
817 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:04:19 ID:IEIU38QS
だが、教師も亮も烈も気づかなかった。
翔子と皐月が状況に似合わない笑みを浮かべていることに・・・
「皐月、大丈夫?」
いわゆる『肩を貸す』という形で廊下を歩く4人。
翔子が声をかけるが、ゆっくり首を振るだけだ。
亮から見ても烈から見ても明らかに皐月の顔色は悪い。
「なぁ・・・」
「うん?」
烈が亮に話しかける。
「顔色悪いっていうか・・・」
「何だよ」
「いや、何でもない」
その様子を横目で翔子が見ていたが、二人ともそれには気づかない。
『・・・気づかれたかな?』
魔女とその僕のみに伝わるテレパシーで皐月が翔子に話しかける。
『ちょっと怪しいかも。ちゃんと精気吸ったの? あたしから見ても顔色悪いわ』
『そりゃ死者だし、多少は悪いでしょ』
『そうじゃなくてさ。顔が真っ青って良く言うじゃん?』
『うん』
『あんたの場合、土色なのよ土色』
『あぁー・・・、そういうこと。そりゃ確かにヤバイかも』
『だから、さ・・・』
亮と烈には全くわからない所で、その邪悪な計画は構築されていくのだった。
「失礼します」
「はいはい」
胸に熊谷と書かれたプレートをつけた白衣の教員が現れる。
「2-Nクラスの瀬川なんですが、授業中に体調が悪くなったみたいで・・・」
「じゃあとりあえず熱を測ってみようか。こっちに座って」
818 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:07:09 ID:IEIU38QS
熱である。
死者である皐月に体温などあろうはずもない。
計ろうとしても体温計は反応しないだろう。
何より胴体や額に直接触れられる危険もある。
肩を貸して保健室まで一緒に来た烈は、体温も相まって違和感を覚えたのだろう。
『まずいんじゃない? どうしようか』
皐月がテレパシーで翔子に話す。
『ヤっちゃおう』
『お。いきなりだねー』
『だって保健室の先生だよ? 薬大好きなんじゃないかなー』
『良くない噂が広まってるしね・・・』
『じゃ、早速』
皐月は熊谷養護教員に促されるままに椅子に腰掛ける。
そして、脇に挟むタイプの電子体温計を渡されて身につけた。
「最近少しずつ寒くなってきてるからねぇ・・・。私もこの間インフルエンザの予防接種を受けてきたのよ」
そう言って、腕まくりをして注射のあとを見せる。
「あなたたちも受けた方がいいわよ? 毎年流行するウイルスは違うからね」
「先生」
「なに?」
亮が声を上げる。
「先生、あの噂は嘘ですよね?」
「噂? あぁ・・・、私が怪しい薬を作ってるとか、そういう?」
「です」
「よせよ烈。失礼だろ」
「止めるな。俺は先生を信じたいんだよ。真実を知っていれば、噂を払うこともできるかもしれない」
「お前のそういう所は嫌いじゃないけどな・・・。時と場所ってものを」
「今だから、だ」
「嘘に決まってるじゃない」
「・・・」
その台詞を聞き、目つきが変わる翔子。
「だいたい保健室の先生やってるからって、そんな変な薬なんか手に入らないわよ。
強いて言うなら薬局で売ってるような薬くらいかなぁ・・・。だからそんな噂、嘘よ」
「信じて良いんですか?」
「あなたは自分の先生が信じられないの?」
亮に顔を思いっきり近づける熊谷教諭。
「そ・こ・ま・で」
819 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:11:27 ID:IEIU38QS
皐月が声を上げる。
「はい先生。体温計」
熊谷教諭は皐月から体温計を受け取る。
だが。
「・・・? エラーという訳じゃ・・・ないわね。電池切れかしら」
そこで熊谷は机の上にあるボタン電池のパッケージを見た。
「でもさっき電池交換したばかり・・・。故障? うーん・・・」
「先生、簡単なことです」
黙っていた翔子が話し始めた。
「それは、ね」
「何だよ」
早く言え、とつっつく亮。
「体温が無いからですよ」
その言葉に保健室は凍り付いた。
「・・・はぁ?」
「体温が無い、だって? 何言ってるんだよ・・・」
「どういうことかしら」
亮と烈、そして熊谷には理解できない。
それもそうだ。
普通『熱が無い』『熱がある』という言い方はするが、『体温が無い』などとは言わない。
「そういうことですよ」
今度は皐月。
「私には体温がありません」
そう言うと、その手を熊谷の額に当てる。
「つ、冷たい・・・?」
「ついでに言うと、あたしにも無いですよ」
翔子も手を熊谷の頬に当てる。
「おい、どういうこった」
亮は理解できずに烈に問う。
「知るか・・・。でも体温が無いだって? それって、もしかしてやっぱり・・・」
「ふふ、やっぱり気づいてたのね。烈君は切れ者だから・・・」
「じゃあ、瀬川・・・。お前、死んでる・・・のか?」
烈は信じられず、手を震わせながら問いかけた。
「一度死んだの。そして、蘇ったの。死者としてね」
ゆらり、と不気味な気配と共に立ち上がる皐月。
「亮! にげ・・・」
820 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:14:50 ID:IEIU38QS
「無理無理」
翔子が烈の台詞を遮る。
「無理よ逃げるなんて。人外の私たちにお前たち人間の能力がかなうと思ってるの?」
「『私たち』だって・・・?」
「そう。私たち、よ」
「れ、烈・・・!」
亮はとっさに逃げようとはしたらしく、保健室のドアの方へ僅かに移動していた。
だが、ドアまであと2メートル程度という所で膝をついていた。
「亮!? どうしたんだ!」
「う、動けん・・・。全身が痺れたみたいなんだ」
「私も動けないわ。何で・・・」
そこで熊谷の言葉が止まる。
何か考えているようだ。
その様子を翔子と皐月は嬉しそうな表情で見つめる。
「わかったわ」
「え?」
その言葉に呆気にとられる烈。
「この香りは・・・ベンゾジアゼピン系・・・かしら」
「残念」
翔子はにこやかに答える。
「あたしのオリジナルよ。ベンゾジアゼピン系とか、その辺の薬品は多くが錠剤って知らない?」
「た、確かに・・・」
「わかった? 烈君。こういうことよ」
そこで熊谷は『しまった』という顔になる。
「そんな・・・」
「????」
一人、亮だけはこの会話のやりとりの意味がわからないようだ。
「亮君。先生は『怪しいおクスリ研究家』ってことだよ」
「え・・・」
「さ、絶望したところで君たち二人には安らぎをあげるわ」
翔子が亮に、皐月が烈に近づく。
だが、その二人の体型が徐々に変わっていく。
少しずつ胸が膨らみ、腰がくびれていくのだ。
顔つきも美しい大人のものになる。
821 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:17:57 ID:IEIU38QS
「君たちはあたしたちの食事になるの。お前たち人間は、あたしたち魔女のために生きればいいのよ」
翔子が亮の近くに歩み寄ると、そのまま服に手をかける。
「おい、何をす・・・」
言い終わる前に亮の制服は引きちぎられていた。
「うお!?」
制服とはいっても学ランだ。
生地は相当に分厚く、とても年頃の女子に引き裂けるような代物ではない。
「緊張しないでいいのよ」
翔子はそのまま顔を近づけ、亮にキスをした。
その背後では烈が皐月に襲われていた。
「やめ・・・」
「嫌」
皐月は速攻で烈の抗議を却下すると、その唇を奪う。
「あむ・・・」
艶めかしい声を上げる皐月。
静かな保健室に口内で粘液をかき混ぜる音が響く。
烈は皐月の舌の動きに翻弄されることしかできなかった。
たっぷり30秒ほどして、皐月は唇を解放した。
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・」
烈は突如として30秒も呼吸を奪われたために息切れする。
だが。
「あれ・・・」
そのまま烈は床に倒れる。
「さ、酸・・・欠・・・?」
「違うよ」
「瀬川・・・」
「私が烈君の命をもらったんだ」
言うと皐月の制服はぐちゃぐちゃと溶け出し、皐月の身体の同化する。
「見て。私の身体。烈君の命のおかげでこんなに綺麗になったよ」
「な・・・」
先ほどまで死体のような土色だった皐月の肌は、今は瑞々しくなっている。
「ねぇ、烈君。私知ってるんだよ?」
「・・・」
822 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:20:19 ID:IEIU38QS
「烈君が私のこと、好きだってこと」
「根拠は?」
烈は冷静に振る舞う。
だが内心では恐慌状態であった。
なんとか助かる道を模索しようとしているのだが・・・
「あの日、烈君が亮君と一緒に帰ったでしょ。あのとき私、翔子と一緒に後をつけてたんだ」
「むっ・・・」
「翔子は魔女だから、空を飛ぶくらいできるんだけど私はできないの。だから翔子の触手で一緒に、ね」
「馬鹿・・・な・・・」
「だから、烈君は特別。永遠に私の物にしてあげるんだ」
皐月は再び烈に手をかけると、そのまま抱きしめた。
「こうやって抱きしめてるとね。だんだん私に命が奪われるんだよ」
「う・・・」
確かに烈は気が遠くなっていくような感覚に見舞われていた。
「そして」
両手で烈の下半身に手を伸ばし、
「私のアソコはね・・・」
烈の年相応のブツに手をつけ、
「命を吸うためのブラックホールなんだよ」
そのまま自分の秘所に入れた。
「!!??? っあああああああああああああ!!!」
「あはははははははは、気持ちイイ? イイでしょぉ?? きゃはははははは」
皐月は死者だ。
生きている人間から命を吸い取るための能力が随所に備わっている。
彼女の秘所は犠牲者の神経に直接快楽信号を流せるのだ。
すなわち、彼女に捕らわれた犠牲者はその瞬間に射精を強要される。
「ほぅら、ほぅら! 動いちゃうよ~」
「うっあああ・・・!!」
声にならない悲鳴になる烈。
ぐっちゃ、ぐっちゃと皐月の蜜壺の中身を掻き回す音が響く。
「気持ちイイ? 私もイイよぉ・・・」
快楽に濁った目で呟く皐月。
もはや烈には何もすることができない。
これこそ魔女による犠牲者の辿る道なのだ。
823 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:22:25 ID:IEIU38QS
「さぁ、最後だよ。永遠に、私のモ・ノ」
皐月は烈に口づけをした。
なおも烈は悲鳴をあげているが、皐月はその悲鳴ごと・・・
「ごちそうさま」
悲鳴ごと、烈を吸い取ってしまったのだ。
「・・・あ・・・あ・・・」
熊谷は眼前で繰り広げられた邪悪な宴に、ただうろたえることしかできなかった。
翔子は亮を食し、皐月は烈を永遠の物にした。
今や自分の前には二人の死者・・・
「わ・・・」
辛うじて言葉を発する熊谷。
「私も・・・?」
「どうして?」
「そんな訳ないじゃない。あたしは食べないよ」
だが、翔子は代わりに指を鳴らす。
「え・・・?」
その瞬間、熊谷は背筋が突然寒くなった。
「先生も仲間になるんだから、ね」
翔子はそう言うと熊谷に口づけをする。
「あ・・・」
翔子の全身から触手が現れるのを最後に、熊谷は意識を手放すのだった。
目を開く。
そこは、自宅だった。
「あれ・・・」
『うふふ、おはよう』
「!?」
熊谷は飛び起きて周囲を見回す。
「誰!?」
『挨拶くらいしなさいよぉ・・・』
「どこ!!」
窓を開けて外を見たり、玄関の鍵を閉めたりする。
だが、その声は止まることがなかった。
『無駄よ。私はあなたの中にいるんだから』
824 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:25:32 ID:IEIU38QS
『もちろん身体の中』
「嘘・・・」
『嘘じゃないわ。じゃあ聞くけど、保健室の出来事は?』
「!!!!」
脳内に響くその妖艶な声に恐怖の記憶が呼び起こされる。
「ど、どうしてそれを!」
『あなたの中にいるんだもの。わかるわよ、そのくらい』
まるで面白い事を言うかのように笑う、その声。
『ま、簡単に教えてあげるわ。私は翔子に呼び出された妖女。あなたの味方』
「よう・・・じょ? 味方って・・・私には敵なんて」
『嘘は言わない方がいいわよ。さっきも言ったでしょ。あなたの心も記憶も全部見えるの』
「・・・」
熊谷の表情が消える。
『本当の事なんて言わなくていいわ。わかるからさ、レミ?』
熊谷 レミは黙ったまま、自宅の壁に近づく。
そして壁に一定の手順で手を這わせると、壁が横にスライドする。
『話が早いじゃない。早速あなたの欲望を見せてくれるのね?』
「五月蠅い。黙ってろ」
とても普段のレミからは想像できない口調だ。
壁が完全に開くと、そこには階段。
レミはそのまま階段を下りていく。
『これはたいしたものね』
「・・・」
隠し階段の先には、それこそ化学物質の研究所の一室のような空間があった。
試験管、フラスコ、アルコールランプ、ビュレット、メートルグラス・・・
『こんなに沢山。どのくらい注ぎ込んだの?』
「親の資産よ。全部そろえるのに1億かかった」
一言だけ言うと、手近な棚にあるビンを取り出す。
『それにしても、自宅の地下に隠し部屋を作っておクスリ研究とはねぇ・・・』
「何よ」
『人間ってわかんないわね。ま、私はその人間と・・・ふふ』
「・・・」
不思議な事を言う妖女の声。
レミは気にすることなくビンを取り出していく。
825 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:28:44 ID:IEIU38QS
そのビンは一つ一つにラベルが貼ってある。
その全てが英語で書かれていた。
『・・・これって・・・・・・なるほどねぇ・・・』
そう。
レミが研究している『怪しいおクスリ』とは。
opium、morphine、diamorphin、cocaine、lysergic acid diethylamide・・・
すなわち。
阿片、モルヒネ、ヘロイン、コカイン、リゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)。
属に言う、麻薬だった。
「それで? 私の秘密を暴いてどうするつもり?」
『あら、暴くだなんて・・・。ただ私は欲望に素直にさせてあげるだけ』
その声を聞きながら、レミはmorphineと書かれたビンから注射器に液体を移す。
『ふふふ、早速キメるのね』
「中毒性とか依存性は計算済みよ。いずれ身体が壊れるだろうけど、だいぶ先になるように調節してる」
『あら、そうなの。でもいずれは壊れる訳よね』
注射器の針を確認している手を止めた。
「何が言いたいの?」
『私に任せれば、いくらでもおクスリを楽しめるようになるってこと』
「え・・・」
『んふふ、本当に好きなのね。心の底から喜んでない?』
レミと妖女以外に誰もいない地下室に、注射器が床に落ちて割れる音が響く。
『私は妖女エスト。あなたを永遠のおクスリ天国に導く者よ』
「本当ね・・・?」
『疑うの? 私はあなたの心すら覗けるのよ?』
「・・・ならば私の答えはわかってるんじゃないの?」
『もちろん。それじゃ、裸になってちょうだい』
826 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:32:34 ID:IEIU38QS
「理由が気になるけど・・・まぁいいわ」
『あ、そうそう。人が入れるくらいの容器なんか、あったりする?』
「あるわ。もしかしたら必要になるかも、と思って買っておいたのがね」
『流石ね~・・・』
その声と共に、部屋のどこからか巨大な容器が現れる。
「何をしたの?」
『私の力よ。サイコキネシスって言えばわかる?』
「あぁ、超能力みたいな?」
『そう。私に任せておけば、あなたも使えるようになる』
「便利そうじゃない」
ゆっくりと地下室の中央に歩いていくレミ。
少し開けた構造になっているその場所で、儀式が行われようとしていた。
『しっかし、バレた時に自殺するために用意とは・・・たいしたものね』
「そうよ。ま、どうやって自殺するつもりだったかは知っての通りだけどね。
私はおクスリが大好きだもの。おクスリのためなら何でもできる。死ぬことだって厭わないわ」
自虐的な笑みを浮かべるレミ。
「これでいいかしら」
レミは自分から透明な容器の中に入る。
『準備OKね。それじゃ、あなたの身体を作り替えるわよ』
その声がレミの脳内に響くと、レミの身体から黒っぽい煙のようなものが立ち上り始める。
「な、何? コレ」
『私の邪気よ。あなたの身体と同化するのに必要なのよ』
「同化? それで私はおクスリ天国に行けるの?」
『それは約束するわ。妖女は約束を破らない。破ると消滅するから』
「それなら信じるわ。私の欲望を叶えて。永遠におクスリを楽しめて、他の人にもこの素晴らしさを
教えてあげられる身体にして。私はそのために地下に研究所を作ったんだもの」
『ふふふふ・・・、ここまで邪悪に墜ちた人間も珍しいわね。堕落した人間が他者を堕落させる存在になる』
周囲の棚から様々な薬品のビンが飛び出してくる。
すると独りでに蓋が開き、その中にある人間を狂わせる物質を容器に注いでいく。
「夢みたい・・・。おクスリに溺れながら、私は変わるのね」
『そうよ。あなたにとっておクスリが全てだもの。だからおクスリと一緒に同化するの』
青、黄色、緑、桃、赤褐色・・・
どう見ても毒物としか思えない物質が容器に貯められていく。
同時にレミの身体から立ち上る邪気が増幅していく。
『さぁ、そろそろ頭まで浸かるわ。心を欲望で満たせばい
827 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:42:05 ID:IEIU38QS
『さぁ、そろそろ頭まで浸かるわ。心を欲望で満たせばいつでも始まる』
「待つ理由なんか、あるわけないじゃない」
言い切ると、レミはいよいよ頭まで薬品に浸かる。
その瞬間、変化は始まった。
毒々しい色の液体は、邪気の影響からか暗い色に変わっていく。
同時に液体の量がどんどん増えていき、容器があふれる。
レミはその中で歓喜の叫びを上げるかのような表情で、液体を飲み干す。
彼女が嚥下すると、その分だけ身体が変わる。
年齢にしては小さめだった胸が成長する。
最近ちょっと悩みの種になっていた腰がくびれる。
長くしたかった足が、理想の長さになる。
短かった髪は魔女に相応しい長髪になる。
クスリを試した為に毒されていた秘所は、瑞々しさを取り戻す。
そして人間には備わっていない、異形の器官が現れると・・・
妖女エストと熊谷 レミの同化は終わった。
パン、と小気味の良い音で容器が粉砕されると、そこには熊谷 レミだった存在。
肌の色は青みがかっており、豊満な肉体には黒い刺青のような模様がある。
そして何より、両腰にある管のような器官が彼女が魔女であることを物語っていた。
「ハァ・・・」
彼女の吐息は青かった。
「おクスリ・・・」
言うと右腰の器官が触手のように伸び、彼女の口もとに来る。
それを咥えると、器官が蠕動運動を始める。
「んぐっ、んぐっ・・・」
どうやら何かを分泌しており、レミはそれを飲んでいるようだ。
たっぷりと飲んで口を離すと、その器官は腰に戻る。
「さいこぉ・・・」
828 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:53:11 ID:IEIU38QS
クスリにより高揚感を味わいながら、部屋の隅にある大きな鏡の前に立つ。
右手を顔の前に持ってきて、開いたり閉じたりする。
その指先には紫色の鋭い爪。
今度は右手をおろし、腰の器官や秘所を見る。
粘膜は毒々しい紫色になっていた。
最後に鏡に映る自分の目を見る。
「私は依存の魔女。エスト・・・、ありがとう」
心から感謝すると、レミは地下室をあとにした。
次の日の昼、学院は異変に見舞われた。
正午ちょうどになった瞬間から、校舎の至る所から化学臭が漂ってきたのだ。
「先生! 熊谷先生!」
保健室に飛び込んでくる梶田教諭。
彼女は翔子達の担任で、学院の鬼教員として名をはせている。
「これは一体・・・」
「あらぁ・・・どうしたんですかぁ?」
レミは普段の姿に戻り、青色の液体が入ったビーカーを手にしていた。
「そ、それは何ですか? ・・・いや、それよりこのにおいは!」
「あぁ、おクスリですよ」
「お・・・クス・・・リ?」
「そう。あー、麻薬って言った方がわかりやすいかな?」
「ま!?」
「でも梶田先生にはあげなぁーい。先生にはコ・レ」
レミが指を鳴らす。
「うっ?」
梶田は背筋に寒気を覚える。
「邪魔してほしくないから、ここでおやすみなさーい」
そのまま梶田にキスをすると、その場に崩れ落ちる。
「さ、出ておいで」
言うと棚の陰から数人の女子生徒。
829 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:53:57 ID:IEIU38QS
「私の喜びを分けてきなさい。墜ちない子は連れてくるように」
その命令に抑揚のない返事をする女子生徒たち。
その様子に満足したようにうなずくと、レミはあの異形の姿になる。
「さ、たっぷりあ・げ・る」
腰の器官をのばし、女子生徒の口や秘密の場所に入り込む。
どくん、どくんと蠕動し、彼女たちに毒の蜜を注いでいくのだ。
「さぁ、注いだ子からお行き。魔女の住みよい世界にするために・・・」
数日後、一つの学校が閉鎖された。
理由は明らかにされていない、とマスコミは報道する。
真実を知る者は・・・魔女のみであった。
830 FBX ◆4gA1RyNyf. sage 2007/11/15(木) 04:57:25 ID:IEIU38QS
以上、久々の魔女伝説でした。
前回の0話がちょっと不評っぽかったので頑張ってみたですよ。
その代わり妖女たんにはちょっと遠慮してもらって・・・
私のSSが読みたい、というその一言は非常に嬉しいです。
本業が多忙だったのもあってモチベーションが低下してたんですが、
そんなつぶやきを見て元気が出てきたとこです。
いつまで続くかは不明ですがw
ま、そんなんで今夜はこのあたりで。
#間違えて@魔女伝説を#の後に入れてたのに気づいたOTL
Catastorphe.III 現実への非現実
「ねむ・・・」
「お前、また夜更かしかよ」
「う・・・、まぁ・・・そんなもんかな・・・」
このところ亮は寝不足で、彼の友達はいつも心配する。
「オラそこ!! 何喋ってるんだゴルァ」
びくりとする二人。
今は授業中。
それも学院きっての鬼教師。
「あたしの授業中に喋るとはいい度胸だ・・・」
「す、すいませ」
「謝れとは言っていないが?」
「・・・・・・」
亮と烈はブルブル震えている。
怖いのだ。
「さぁて・・・、どうしてくれるかねぇ・・・」
教師は舌なめずりをする。
どんな仕置きをくれてやろうか考えているのだ。
だが、そんな中――誰かが倒れる音がした。
「?」
亮と烈も、教師もそちらを向く。
・・・そこには床に倒れ伏した翔子の姿。
「ん・・・、瀬川? どうした?」
教師が歩み寄り、声をかけるが返事がない。
「おい笹瀬、川上」
「は、はいッ!!」
アクシデントの中でも、恐怖が抜けていない。
「瀬川を保健室に連れて行け。それで許してやる」
「はいッ!!!」
「妙な真似をしたら・・・、どうなるかわかってるよなぁぁあああ!?」
「せ、先生! では女子を一人つけて」
「当たり前だろボケが」
亮と烈は翔子の親友、皐月と共に保健室へと向かった。
817 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:04:19 ID:IEIU38QS
だが、教師も亮も烈も気づかなかった。
翔子と皐月が状況に似合わない笑みを浮かべていることに・・・
「皐月、大丈夫?」
いわゆる『肩を貸す』という形で廊下を歩く4人。
翔子が声をかけるが、ゆっくり首を振るだけだ。
亮から見ても烈から見ても明らかに皐月の顔色は悪い。
「なぁ・・・」
「うん?」
烈が亮に話しかける。
「顔色悪いっていうか・・・」
「何だよ」
「いや、何でもない」
その様子を横目で翔子が見ていたが、二人ともそれには気づかない。
『・・・気づかれたかな?』
魔女とその僕のみに伝わるテレパシーで皐月が翔子に話しかける。
『ちょっと怪しいかも。ちゃんと精気吸ったの? あたしから見ても顔色悪いわ』
『そりゃ死者だし、多少は悪いでしょ』
『そうじゃなくてさ。顔が真っ青って良く言うじゃん?』
『うん』
『あんたの場合、土色なのよ土色』
『あぁー・・・、そういうこと。そりゃ確かにヤバイかも』
『だから、さ・・・』
亮と烈には全くわからない所で、その邪悪な計画は構築されていくのだった。
「失礼します」
「はいはい」
胸に熊谷と書かれたプレートをつけた白衣の教員が現れる。
「2-Nクラスの瀬川なんですが、授業中に体調が悪くなったみたいで・・・」
「じゃあとりあえず熱を測ってみようか。こっちに座って」
818 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:07:09 ID:IEIU38QS
熱である。
死者である皐月に体温などあろうはずもない。
計ろうとしても体温計は反応しないだろう。
何より胴体や額に直接触れられる危険もある。
肩を貸して保健室まで一緒に来た烈は、体温も相まって違和感を覚えたのだろう。
『まずいんじゃない? どうしようか』
皐月がテレパシーで翔子に話す。
『ヤっちゃおう』
『お。いきなりだねー』
『だって保健室の先生だよ? 薬大好きなんじゃないかなー』
『良くない噂が広まってるしね・・・』
『じゃ、早速』
皐月は熊谷養護教員に促されるままに椅子に腰掛ける。
そして、脇に挟むタイプの電子体温計を渡されて身につけた。
「最近少しずつ寒くなってきてるからねぇ・・・。私もこの間インフルエンザの予防接種を受けてきたのよ」
そう言って、腕まくりをして注射のあとを見せる。
「あなたたちも受けた方がいいわよ? 毎年流行するウイルスは違うからね」
「先生」
「なに?」
亮が声を上げる。
「先生、あの噂は嘘ですよね?」
「噂? あぁ・・・、私が怪しい薬を作ってるとか、そういう?」
「です」
「よせよ烈。失礼だろ」
「止めるな。俺は先生を信じたいんだよ。真実を知っていれば、噂を払うこともできるかもしれない」
「お前のそういう所は嫌いじゃないけどな・・・。時と場所ってものを」
「今だから、だ」
「嘘に決まってるじゃない」
「・・・」
その台詞を聞き、目つきが変わる翔子。
「だいたい保健室の先生やってるからって、そんな変な薬なんか手に入らないわよ。
強いて言うなら薬局で売ってるような薬くらいかなぁ・・・。だからそんな噂、嘘よ」
「信じて良いんですか?」
「あなたは自分の先生が信じられないの?」
亮に顔を思いっきり近づける熊谷教諭。
「そ・こ・ま・で」
819 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:11:27 ID:IEIU38QS
皐月が声を上げる。
「はい先生。体温計」
熊谷教諭は皐月から体温計を受け取る。
だが。
「・・・? エラーという訳じゃ・・・ないわね。電池切れかしら」
そこで熊谷は机の上にあるボタン電池のパッケージを見た。
「でもさっき電池交換したばかり・・・。故障? うーん・・・」
「先生、簡単なことです」
黙っていた翔子が話し始めた。
「それは、ね」
「何だよ」
早く言え、とつっつく亮。
「体温が無いからですよ」
その言葉に保健室は凍り付いた。
「・・・はぁ?」
「体温が無い、だって? 何言ってるんだよ・・・」
「どういうことかしら」
亮と烈、そして熊谷には理解できない。
それもそうだ。
普通『熱が無い』『熱がある』という言い方はするが、『体温が無い』などとは言わない。
「そういうことですよ」
今度は皐月。
「私には体温がありません」
そう言うと、その手を熊谷の額に当てる。
「つ、冷たい・・・?」
「ついでに言うと、あたしにも無いですよ」
翔子も手を熊谷の頬に当てる。
「おい、どういうこった」
亮は理解できずに烈に問う。
「知るか・・・。でも体温が無いだって? それって、もしかしてやっぱり・・・」
「ふふ、やっぱり気づいてたのね。烈君は切れ者だから・・・」
「じゃあ、瀬川・・・。お前、死んでる・・・のか?」
烈は信じられず、手を震わせながら問いかけた。
「一度死んだの。そして、蘇ったの。死者としてね」
ゆらり、と不気味な気配と共に立ち上がる皐月。
「亮! にげ・・・」
820 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:14:50 ID:IEIU38QS
「無理無理」
翔子が烈の台詞を遮る。
「無理よ逃げるなんて。人外の私たちにお前たち人間の能力がかなうと思ってるの?」
「『私たち』だって・・・?」
「そう。私たち、よ」
「れ、烈・・・!」
亮はとっさに逃げようとはしたらしく、保健室のドアの方へ僅かに移動していた。
だが、ドアまであと2メートル程度という所で膝をついていた。
「亮!? どうしたんだ!」
「う、動けん・・・。全身が痺れたみたいなんだ」
「私も動けないわ。何で・・・」
そこで熊谷の言葉が止まる。
何か考えているようだ。
その様子を翔子と皐月は嬉しそうな表情で見つめる。
「わかったわ」
「え?」
その言葉に呆気にとられる烈。
「この香りは・・・ベンゾジアゼピン系・・・かしら」
「残念」
翔子はにこやかに答える。
「あたしのオリジナルよ。ベンゾジアゼピン系とか、その辺の薬品は多くが錠剤って知らない?」
「た、確かに・・・」
「わかった? 烈君。こういうことよ」
そこで熊谷は『しまった』という顔になる。
「そんな・・・」
「????」
一人、亮だけはこの会話のやりとりの意味がわからないようだ。
「亮君。先生は『怪しいおクスリ研究家』ってことだよ」
「え・・・」
「さ、絶望したところで君たち二人には安らぎをあげるわ」
翔子が亮に、皐月が烈に近づく。
だが、その二人の体型が徐々に変わっていく。
少しずつ胸が膨らみ、腰がくびれていくのだ。
顔つきも美しい大人のものになる。
821 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:17:57 ID:IEIU38QS
「君たちはあたしたちの食事になるの。お前たち人間は、あたしたち魔女のために生きればいいのよ」
翔子が亮の近くに歩み寄ると、そのまま服に手をかける。
「おい、何をす・・・」
言い終わる前に亮の制服は引きちぎられていた。
「うお!?」
制服とはいっても学ランだ。
生地は相当に分厚く、とても年頃の女子に引き裂けるような代物ではない。
「緊張しないでいいのよ」
翔子はそのまま顔を近づけ、亮にキスをした。
その背後では烈が皐月に襲われていた。
「やめ・・・」
「嫌」
皐月は速攻で烈の抗議を却下すると、その唇を奪う。
「あむ・・・」
艶めかしい声を上げる皐月。
静かな保健室に口内で粘液をかき混ぜる音が響く。
烈は皐月の舌の動きに翻弄されることしかできなかった。
たっぷり30秒ほどして、皐月は唇を解放した。
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・」
烈は突如として30秒も呼吸を奪われたために息切れする。
だが。
「あれ・・・」
そのまま烈は床に倒れる。
「さ、酸・・・欠・・・?」
「違うよ」
「瀬川・・・」
「私が烈君の命をもらったんだ」
言うと皐月の制服はぐちゃぐちゃと溶け出し、皐月の身体の同化する。
「見て。私の身体。烈君の命のおかげでこんなに綺麗になったよ」
「な・・・」
先ほどまで死体のような土色だった皐月の肌は、今は瑞々しくなっている。
「ねぇ、烈君。私知ってるんだよ?」
「・・・」
822 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:20:19 ID:IEIU38QS
「烈君が私のこと、好きだってこと」
「根拠は?」
烈は冷静に振る舞う。
だが内心では恐慌状態であった。
なんとか助かる道を模索しようとしているのだが・・・
「あの日、烈君が亮君と一緒に帰ったでしょ。あのとき私、翔子と一緒に後をつけてたんだ」
「むっ・・・」
「翔子は魔女だから、空を飛ぶくらいできるんだけど私はできないの。だから翔子の触手で一緒に、ね」
「馬鹿・・・な・・・」
「だから、烈君は特別。永遠に私の物にしてあげるんだ」
皐月は再び烈に手をかけると、そのまま抱きしめた。
「こうやって抱きしめてるとね。だんだん私に命が奪われるんだよ」
「う・・・」
確かに烈は気が遠くなっていくような感覚に見舞われていた。
「そして」
両手で烈の下半身に手を伸ばし、
「私のアソコはね・・・」
烈の年相応のブツに手をつけ、
「命を吸うためのブラックホールなんだよ」
そのまま自分の秘所に入れた。
「!!??? っあああああああああああああ!!!」
「あはははははははは、気持ちイイ? イイでしょぉ?? きゃはははははは」
皐月は死者だ。
生きている人間から命を吸い取るための能力が随所に備わっている。
彼女の秘所は犠牲者の神経に直接快楽信号を流せるのだ。
すなわち、彼女に捕らわれた犠牲者はその瞬間に射精を強要される。
「ほぅら、ほぅら! 動いちゃうよ~」
「うっあああ・・・!!」
声にならない悲鳴になる烈。
ぐっちゃ、ぐっちゃと皐月の蜜壺の中身を掻き回す音が響く。
「気持ちイイ? 私もイイよぉ・・・」
快楽に濁った目で呟く皐月。
もはや烈には何もすることができない。
これこそ魔女による犠牲者の辿る道なのだ。
823 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:22:25 ID:IEIU38QS
「さぁ、最後だよ。永遠に、私のモ・ノ」
皐月は烈に口づけをした。
なおも烈は悲鳴をあげているが、皐月はその悲鳴ごと・・・
「ごちそうさま」
悲鳴ごと、烈を吸い取ってしまったのだ。
「・・・あ・・・あ・・・」
熊谷は眼前で繰り広げられた邪悪な宴に、ただうろたえることしかできなかった。
翔子は亮を食し、皐月は烈を永遠の物にした。
今や自分の前には二人の死者・・・
「わ・・・」
辛うじて言葉を発する熊谷。
「私も・・・?」
「どうして?」
「そんな訳ないじゃない。あたしは食べないよ」
だが、翔子は代わりに指を鳴らす。
「え・・・?」
その瞬間、熊谷は背筋が突然寒くなった。
「先生も仲間になるんだから、ね」
翔子はそう言うと熊谷に口づけをする。
「あ・・・」
翔子の全身から触手が現れるのを最後に、熊谷は意識を手放すのだった。
目を開く。
そこは、自宅だった。
「あれ・・・」
『うふふ、おはよう』
「!?」
熊谷は飛び起きて周囲を見回す。
「誰!?」
『挨拶くらいしなさいよぉ・・・』
「どこ!!」
窓を開けて外を見たり、玄関の鍵を閉めたりする。
だが、その声は止まることがなかった。
『無駄よ。私はあなたの中にいるんだから』
824 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:25:32 ID:IEIU38QS
『もちろん身体の中』
「嘘・・・」
『嘘じゃないわ。じゃあ聞くけど、保健室の出来事は?』
「!!!!」
脳内に響くその妖艶な声に恐怖の記憶が呼び起こされる。
「ど、どうしてそれを!」
『あなたの中にいるんだもの。わかるわよ、そのくらい』
まるで面白い事を言うかのように笑う、その声。
『ま、簡単に教えてあげるわ。私は翔子に呼び出された妖女。あなたの味方』
「よう・・・じょ? 味方って・・・私には敵なんて」
『嘘は言わない方がいいわよ。さっきも言ったでしょ。あなたの心も記憶も全部見えるの』
「・・・」
熊谷の表情が消える。
『本当の事なんて言わなくていいわ。わかるからさ、レミ?』
熊谷 レミは黙ったまま、自宅の壁に近づく。
そして壁に一定の手順で手を這わせると、壁が横にスライドする。
『話が早いじゃない。早速あなたの欲望を見せてくれるのね?』
「五月蠅い。黙ってろ」
とても普段のレミからは想像できない口調だ。
壁が完全に開くと、そこには階段。
レミはそのまま階段を下りていく。
『これはたいしたものね』
「・・・」
隠し階段の先には、それこそ化学物質の研究所の一室のような空間があった。
試験管、フラスコ、アルコールランプ、ビュレット、メートルグラス・・・
『こんなに沢山。どのくらい注ぎ込んだの?』
「親の資産よ。全部そろえるのに1億かかった」
一言だけ言うと、手近な棚にあるビンを取り出す。
『それにしても、自宅の地下に隠し部屋を作っておクスリ研究とはねぇ・・・』
「何よ」
『人間ってわかんないわね。ま、私はその人間と・・・ふふ』
「・・・」
不思議な事を言う妖女の声。
レミは気にすることなくビンを取り出していく。
825 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:28:44 ID:IEIU38QS
そのビンは一つ一つにラベルが貼ってある。
その全てが英語で書かれていた。
『・・・これって・・・・・・なるほどねぇ・・・』
そう。
レミが研究している『怪しいおクスリ』とは。
opium、morphine、diamorphin、cocaine、lysergic acid diethylamide・・・
すなわち。
阿片、モルヒネ、ヘロイン、コカイン、リゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)。
属に言う、麻薬だった。
「それで? 私の秘密を暴いてどうするつもり?」
『あら、暴くだなんて・・・。ただ私は欲望に素直にさせてあげるだけ』
その声を聞きながら、レミはmorphineと書かれたビンから注射器に液体を移す。
『ふふふ、早速キメるのね』
「中毒性とか依存性は計算済みよ。いずれ身体が壊れるだろうけど、だいぶ先になるように調節してる」
『あら、そうなの。でもいずれは壊れる訳よね』
注射器の針を確認している手を止めた。
「何が言いたいの?」
『私に任せれば、いくらでもおクスリを楽しめるようになるってこと』
「え・・・」
『んふふ、本当に好きなのね。心の底から喜んでない?』
レミと妖女以外に誰もいない地下室に、注射器が床に落ちて割れる音が響く。
『私は妖女エスト。あなたを永遠のおクスリ天国に導く者よ』
「本当ね・・・?」
『疑うの? 私はあなたの心すら覗けるのよ?』
「・・・ならば私の答えはわかってるんじゃないの?」
『もちろん。それじゃ、裸になってちょうだい』
826 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:32:34 ID:IEIU38QS
「理由が気になるけど・・・まぁいいわ」
『あ、そうそう。人が入れるくらいの容器なんか、あったりする?』
「あるわ。もしかしたら必要になるかも、と思って買っておいたのがね」
『流石ね~・・・』
その声と共に、部屋のどこからか巨大な容器が現れる。
「何をしたの?」
『私の力よ。サイコキネシスって言えばわかる?』
「あぁ、超能力みたいな?」
『そう。私に任せておけば、あなたも使えるようになる』
「便利そうじゃない」
ゆっくりと地下室の中央に歩いていくレミ。
少し開けた構造になっているその場所で、儀式が行われようとしていた。
『しっかし、バレた時に自殺するために用意とは・・・たいしたものね』
「そうよ。ま、どうやって自殺するつもりだったかは知っての通りだけどね。
私はおクスリが大好きだもの。おクスリのためなら何でもできる。死ぬことだって厭わないわ」
自虐的な笑みを浮かべるレミ。
「これでいいかしら」
レミは自分から透明な容器の中に入る。
『準備OKね。それじゃ、あなたの身体を作り替えるわよ』
その声がレミの脳内に響くと、レミの身体から黒っぽい煙のようなものが立ち上り始める。
「な、何? コレ」
『私の邪気よ。あなたの身体と同化するのに必要なのよ』
「同化? それで私はおクスリ天国に行けるの?」
『それは約束するわ。妖女は約束を破らない。破ると消滅するから』
「それなら信じるわ。私の欲望を叶えて。永遠におクスリを楽しめて、他の人にもこの素晴らしさを
教えてあげられる身体にして。私はそのために地下に研究所を作ったんだもの」
『ふふふふ・・・、ここまで邪悪に墜ちた人間も珍しいわね。堕落した人間が他者を堕落させる存在になる』
周囲の棚から様々な薬品のビンが飛び出してくる。
すると独りでに蓋が開き、その中にある人間を狂わせる物質を容器に注いでいく。
「夢みたい・・・。おクスリに溺れながら、私は変わるのね」
『そうよ。あなたにとっておクスリが全てだもの。だからおクスリと一緒に同化するの』
青、黄色、緑、桃、赤褐色・・・
どう見ても毒物としか思えない物質が容器に貯められていく。
同時にレミの身体から立ち上る邪気が増幅していく。
『さぁ、そろそろ頭まで浸かるわ。心を欲望で満たせばい
827 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:42:05 ID:IEIU38QS
『さぁ、そろそろ頭まで浸かるわ。心を欲望で満たせばいつでも始まる』
「待つ理由なんか、あるわけないじゃない」
言い切ると、レミはいよいよ頭まで薬品に浸かる。
その瞬間、変化は始まった。
毒々しい色の液体は、邪気の影響からか暗い色に変わっていく。
同時に液体の量がどんどん増えていき、容器があふれる。
レミはその中で歓喜の叫びを上げるかのような表情で、液体を飲み干す。
彼女が嚥下すると、その分だけ身体が変わる。
年齢にしては小さめだった胸が成長する。
最近ちょっと悩みの種になっていた腰がくびれる。
長くしたかった足が、理想の長さになる。
短かった髪は魔女に相応しい長髪になる。
クスリを試した為に毒されていた秘所は、瑞々しさを取り戻す。
そして人間には備わっていない、異形の器官が現れると・・・
妖女エストと熊谷 レミの同化は終わった。
パン、と小気味の良い音で容器が粉砕されると、そこには熊谷 レミだった存在。
肌の色は青みがかっており、豊満な肉体には黒い刺青のような模様がある。
そして何より、両腰にある管のような器官が彼女が魔女であることを物語っていた。
「ハァ・・・」
彼女の吐息は青かった。
「おクスリ・・・」
言うと右腰の器官が触手のように伸び、彼女の口もとに来る。
それを咥えると、器官が蠕動運動を始める。
「んぐっ、んぐっ・・・」
どうやら何かを分泌しており、レミはそれを飲んでいるようだ。
たっぷりと飲んで口を離すと、その器官は腰に戻る。
「さいこぉ・・・」
828 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:53:11 ID:IEIU38QS
クスリにより高揚感を味わいながら、部屋の隅にある大きな鏡の前に立つ。
右手を顔の前に持ってきて、開いたり閉じたりする。
その指先には紫色の鋭い爪。
今度は右手をおろし、腰の器官や秘所を見る。
粘膜は毒々しい紫色になっていた。
最後に鏡に映る自分の目を見る。
「私は依存の魔女。エスト・・・、ありがとう」
心から感謝すると、レミは地下室をあとにした。
次の日の昼、学院は異変に見舞われた。
正午ちょうどになった瞬間から、校舎の至る所から化学臭が漂ってきたのだ。
「先生! 熊谷先生!」
保健室に飛び込んでくる梶田教諭。
彼女は翔子達の担任で、学院の鬼教員として名をはせている。
「これは一体・・・」
「あらぁ・・・どうしたんですかぁ?」
レミは普段の姿に戻り、青色の液体が入ったビーカーを手にしていた。
「そ、それは何ですか? ・・・いや、それよりこのにおいは!」
「あぁ、おクスリですよ」
「お・・・クス・・・リ?」
「そう。あー、麻薬って言った方がわかりやすいかな?」
「ま!?」
「でも梶田先生にはあげなぁーい。先生にはコ・レ」
レミが指を鳴らす。
「うっ?」
梶田は背筋に寒気を覚える。
「邪魔してほしくないから、ここでおやすみなさーい」
そのまま梶田にキスをすると、その場に崩れ落ちる。
「さ、出ておいで」
言うと棚の陰から数人の女子生徒。
829 FBX ◆5dCxUBywBA sage 2007/11/15(木) 04:53:57 ID:IEIU38QS
「私の喜びを分けてきなさい。墜ちない子は連れてくるように」
その命令に抑揚のない返事をする女子生徒たち。
その様子に満足したようにうなずくと、レミはあの異形の姿になる。
「さ、たっぷりあ・げ・る」
腰の器官をのばし、女子生徒の口や秘密の場所に入り込む。
どくん、どくんと蠕動し、彼女たちに毒の蜜を注いでいくのだ。
「さぁ、注いだ子からお行き。魔女の住みよい世界にするために・・・」
数日後、一つの学校が閉鎖された。
理由は明らかにされていない、とマスコミは報道する。
真実を知る者は・・・魔女のみであった。
830 FBX ◆4gA1RyNyf. sage 2007/11/15(木) 04:57:25 ID:IEIU38QS
以上、久々の魔女伝説でした。
前回の0話がちょっと不評っぽかったので頑張ってみたですよ。
その代わり妖女たんにはちょっと遠慮してもらって・・・
私のSSが読みたい、というその一言は非常に嬉しいです。
本業が多忙だったのもあってモチベーションが低下してたんですが、
そんなつぶやきを見て元気が出てきたとこです。
いつまで続くかは不明ですがw
ま、そんなんで今夜はこのあたりで。
#間違えて@魔女伝説を#の後に入れてたのに気づいたOTL
(遺跡の中で)
768 衝動的に書いてしまった sage 2007/10/26(金) 02:17:03 ID:x9UIUeeH
スレにあったネタなどから思いついたものを投下。
「痛っ!」
首筋を2つ刺された痛みに思わず声を上げた那美は、いつの間にか仲間達とはぐれていた
ことに気づいて周囲を見回した。
しかし遺跡の中は静まり返り、視界の中で動くものといえば壁の所々に埋め込まれている
鏡のように磨かれた鉱物に映る自分自身の姿だけだ。決して配置が良くないわけでは無い
が人目を惹く要素に乏しい自分の顔や、実用一点張りの作業服に包まれた凹凸の少ない
肢体が部屋の中の多くの箇所に映りこむことは那美にとってあまり快いものではない。
ふと先ほど刺したモノが何であったのか気になり足元に目をやると、虫らしき形はして
いるものの奇妙な形のツノを持ったものが一匹、背中に紋様があるものが一匹死体と
なって落ちている。それぞれ口とおぼしき部分から針のようなものが生えているので
刺したのはそれらであろうことは容易に推測できた。
はぐれた時はむやみに歩き回らないことが鉄則。
遺跡の研究を始めて数年、二十代半ばの分別も十二分に持ち合わせているはずの那美で
あったがなぜか落ち着いて座っていられなかった。
何かに突き動かされるような焦燥感、つい先程までは少し涼しくもあったにも関わらず
身体の内側からの熱感。そして理性の箍を外すかのような奇妙な浮遊感。
「なんだか暑い…」
喉元まできちんと留められているボタンを一つだけ外そうと手をかけたとき、胸の先端
から甘い痺れが走る。
まさか下着越しの上衣の僅かな動きが原因とは考えも及ばない那美は、自らの手を首元
から下ろし、その指が胸の先端にわずかに触れたとたん、反射的に口から出た声を抑え
ることができなかった。
ボタンを外すことももどかしく思いながら上着を取り、肌着もそのあたりに投げ捨てる。
ひやりとした空気がむき出しの乳房に触れ、しこった乳首を指先で弾き、摘み、引くと
頭の芯まで電気が走るような感覚に襲われる。
そして足の間の灼熱感。
ほんの短い時間に股間に染みの滲んできたパンツを下着ごと脱ぎ捨てると、とたんに
周囲に蜜のような甘い香りが立ち込めた。
そして那美自身は気づく暇も無く快感に溺れれいるが、さらに説明出来ない出来事が
彼女自身に起こっていた。
ささやかだった乳房は男の片手には収まりきれない大きさでかつ美しい稜線を描き、
引き締まったウエストから下腹のラインとまろやかな臀部へと続く。
潤んだ瞳と濡れたような唇。淫らで美しい一個のメスともいえる姿に変貌していた。
一方の手は乳房を揉みながら時折爪の先で乳首の先端を引っかき、もう片方の手の指を
くちゅくちゅと水音を立てながら出し入れしつつ時折外にある指が少し上のぷくりと
膨らんだ豆のようなものを弾く。
何もかも忘れてしまうかのような快楽と何かが足りない感覚に突き動かされるように
部屋を横切りひときわ大きい磨かれた鉱物のはめ込まれている壁の前に那美は立った。
769 衝動的に書いてしまった sage 2007/10/26(金) 02:17:48 ID:x9UIUeeH
ゴゴ、ゴ…
壁が割れ、隣の部屋へと通じている。
大き目の寝台にも贄を乗せる祭壇にも見えるものだけが部屋にあった。
もしも注意深い者がその場にいたのならば、壁には装飾で巧に隠された多くの扉がある
ことに気がついたかもしれない。
しかし、快感を貪ることのみに意識を支配されているような今の那美にはそれは全く
どうでもいいことであった。
台の上に身体を横たえ、両の手はただただより強い刺激と快感を求めて動き続ける。
喘ぎ声と水音はますます大きさを増し、やがて一際高い声と何かが吹き出すような
音、そして濃厚な甘いような香りがのこった。
いつの間にかはぐれた那美を探していた研究者が、一人、また一人と遺跡の外に出る。
彼らは揃いも揃って南国の花にも似た濃厚な香りを纏い付かせ、そうして誰一人として
どうやって遺跡の外に出たかを覚えておらず、また仲間に一人の女性研究者がいた事を
忘れていた。
精気を吸い取られたかのように憔悴していたが、精気とともに知識や経験のほんの一部
も失われていたことに気がつくものはいなかった。
いつしか「素晴らしい遺跡」の話はじわりと広がり、そう多くは無いが遺跡を訪れる
者もいる。
しかし、誰一人として気づく者はいない。
「遺跡」そのものが女に憑き、ソレを囮としていることを。
男達の精を糧にし、それぞれから少しづつ掠め取った知識や経験で「遺跡」が成長して
いることを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上。
スレにあったネタなどから思いついたものを投下。
「痛っ!」
首筋を2つ刺された痛みに思わず声を上げた那美は、いつの間にか仲間達とはぐれていた
ことに気づいて周囲を見回した。
しかし遺跡の中は静まり返り、視界の中で動くものといえば壁の所々に埋め込まれている
鏡のように磨かれた鉱物に映る自分自身の姿だけだ。決して配置が良くないわけでは無い
が人目を惹く要素に乏しい自分の顔や、実用一点張りの作業服に包まれた凹凸の少ない
肢体が部屋の中の多くの箇所に映りこむことは那美にとってあまり快いものではない。
ふと先ほど刺したモノが何であったのか気になり足元に目をやると、虫らしき形はして
いるものの奇妙な形のツノを持ったものが一匹、背中に紋様があるものが一匹死体と
なって落ちている。それぞれ口とおぼしき部分から針のようなものが生えているので
刺したのはそれらであろうことは容易に推測できた。
はぐれた時はむやみに歩き回らないことが鉄則。
遺跡の研究を始めて数年、二十代半ばの分別も十二分に持ち合わせているはずの那美で
あったがなぜか落ち着いて座っていられなかった。
何かに突き動かされるような焦燥感、つい先程までは少し涼しくもあったにも関わらず
身体の内側からの熱感。そして理性の箍を外すかのような奇妙な浮遊感。
「なんだか暑い…」
喉元まできちんと留められているボタンを一つだけ外そうと手をかけたとき、胸の先端
から甘い痺れが走る。
まさか下着越しの上衣の僅かな動きが原因とは考えも及ばない那美は、自らの手を首元
から下ろし、その指が胸の先端にわずかに触れたとたん、反射的に口から出た声を抑え
ることができなかった。
ボタンを外すことももどかしく思いながら上着を取り、肌着もそのあたりに投げ捨てる。
ひやりとした空気がむき出しの乳房に触れ、しこった乳首を指先で弾き、摘み、引くと
頭の芯まで電気が走るような感覚に襲われる。
そして足の間の灼熱感。
ほんの短い時間に股間に染みの滲んできたパンツを下着ごと脱ぎ捨てると、とたんに
周囲に蜜のような甘い香りが立ち込めた。
そして那美自身は気づく暇も無く快感に溺れれいるが、さらに説明出来ない出来事が
彼女自身に起こっていた。
ささやかだった乳房は男の片手には収まりきれない大きさでかつ美しい稜線を描き、
引き締まったウエストから下腹のラインとまろやかな臀部へと続く。
潤んだ瞳と濡れたような唇。淫らで美しい一個のメスともいえる姿に変貌していた。
一方の手は乳房を揉みながら時折爪の先で乳首の先端を引っかき、もう片方の手の指を
くちゅくちゅと水音を立てながら出し入れしつつ時折外にある指が少し上のぷくりと
膨らんだ豆のようなものを弾く。
何もかも忘れてしまうかのような快楽と何かが足りない感覚に突き動かされるように
部屋を横切りひときわ大きい磨かれた鉱物のはめ込まれている壁の前に那美は立った。
769 衝動的に書いてしまった sage 2007/10/26(金) 02:17:48 ID:x9UIUeeH
ゴゴ、ゴ…
壁が割れ、隣の部屋へと通じている。
大き目の寝台にも贄を乗せる祭壇にも見えるものだけが部屋にあった。
もしも注意深い者がその場にいたのならば、壁には装飾で巧に隠された多くの扉がある
ことに気がついたかもしれない。
しかし、快感を貪ることのみに意識を支配されているような今の那美にはそれは全く
どうでもいいことであった。
台の上に身体を横たえ、両の手はただただより強い刺激と快感を求めて動き続ける。
喘ぎ声と水音はますます大きさを増し、やがて一際高い声と何かが吹き出すような
音、そして濃厚な甘いような香りがのこった。
いつの間にかはぐれた那美を探していた研究者が、一人、また一人と遺跡の外に出る。
彼らは揃いも揃って南国の花にも似た濃厚な香りを纏い付かせ、そうして誰一人として
どうやって遺跡の外に出たかを覚えておらず、また仲間に一人の女性研究者がいた事を
忘れていた。
精気を吸い取られたかのように憔悴していたが、精気とともに知識や経験のほんの一部
も失われていたことに気がつくものはいなかった。
いつしか「素晴らしい遺跡」の話はじわりと広がり、そう多くは無いが遺跡を訪れる
者もいる。
しかし、誰一人として気づく者はいない。
「遺跡」そのものが女に憑き、ソレを囮としていることを。
男達の精を糧にし、それぞれから少しづつ掠め取った知識や経験で「遺跡」が成長して
いることを。
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以上。