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九尾の開放2
450 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:03:12 ID:GDQ1u2jQ
「姉さんが、九尾に憑かれた!?」
優子は愕然とした。
父親に呼ばれ、居間に入り開口一番。告げられたのは、姉が九尾の狐に憑かれたという、驚きの言葉だった。
「…私は見たわけではない。推測だ。
だが、ほぼ間違いない」
父親が沈痛な表情で語る。さらに続けて、確信した理由を話した。
玲子を殺生石へ派遣した日の夜から、怪事件が発生し始めたこと。また、殺生石の封印も解かれていたこと。
そして何より。
「警察から回ってきたものだが…これが、目撃者の証言を基にした犯人の似顔絵だそうだ」
「これは…!」
父親が確信するのも当然だった。そこに描かれていたのは、自分の娘に狐耳を足した女性だったからだ。
「そんな…」
「被害者は既に凄まじい数になっている。この数日で、被害者は41名…しかも、死者が22名出ている」
「それを全部、姉さんが?」
「玲子ではない。九尾が、だ」
それは、父親としての言葉。
「今日、協会で九尾へ対処が決定した。結論としては、「氷川一族が起こした問題であり当事者で解決せよ」というものだ」
「…いつも通り、なんですね」
問題は、起こした当事者が解決する――それが、退魔師達の鉄の掟。
相手がたとえ伝説の妖怪だとしても、それは変わらなかった。
「今まで…こういう事が無かったわけじゃない。憑かれた自らの弟子を封じた事もあった。だがな…」
今回は、あまりにも辛すぎる。憑いているのは伝説の妖怪で、憑かれているのは自らの娘。
それに加え、討伐を命じるのもまた、自らの娘…。父親として、これほど愚かしいことは無かった。
「自分の無力を、今ほど嘆いたことは無い」
「お父様…」
「今、九尾に対抗できるのは優子…お前だけだ。他の者では、ただ餌となってしまうだけ」
「大丈夫です、お父様。私にはお父様とお母様から頂いた力があります。
そして、姉さんと戦う覚悟も」
「すまん…すまん…!」
父親は、泣いていた。
「謝らないでください…。私は今まで、この力のおかげで生き抜いてくる事ができたんです。
それに、私も姉さんを救いたい。だから…戦います」
肉壁の部屋の中に、麗狐の嬌声が響く。
「あはぁっ、また出たぁ♪」
麗狐は男の上にまたがっており、秘所は男根を貪欲に咥えこんでいる。
すでに4回の射精を促された男は、精気をほぼ吸い尽くされており息も絶え絶えだ。だがしかし、麗狐の妖気にあてられた男の肉棒は、萎えることを許されない。
「んふふ、まだ生きてるなんて、あなたタフだわぁ…♪」
しかし、麗狐は男が生きていることを確認すると、再び腰を振り始めた。
「あ……かはっ…」
「ご褒美にぃ、もう一回出させてあげる♪」
男とは対照的に、麗狐の秘所は嬉しそうに唾を垂らしている。
じゅぷっ、じゅぷっ…。再び、卑猥な音が空間を支配し始めた。
「…や…め……」
男はか細い声で拒否の意思を示すが、当然麗狐は意に介さない。それどころか、腰を振るピッチを上げていく。
自分の意思とは無関係に、男は再び射精を強要された。
「……!」
もはや、声も出なかった。
「あぁん、おいしい…」
愛する者を受け入れる場所でなく、精気を搾り取る器官と変化した麗狐の膣は、精液を一滴もこぼさず吸い上げる。
一方で、搾りカスとなった男の体は枯れ果てていく。麗狐は立ち上がると、ミイラと化した男を軽々と持ち上げた。
「ごちそうさまでした…♪…でも、まだ物足りないわね」
「あらあら、まだ欲求不満?」
「あ、玉藻様ぁ」
振り向くと、外から戻ってきたばかりの玉藻がいた。しかし、意外なことに"獲物"を持ち帰ってきたわけではないようだ。
「あれぇ?手ぶらですかぁ?」
「私はもうお腹いっぱいよぉ」
「玉藻様は少食ですねぇ」
「あなたと違って育ち盛りじゃないもの」
451 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:03:59 ID:GDQ1u2jQ
「なるほど、そういうことですか♪
それじゃ、ゴミ捨てついでに…漁ってきます♪」
ミイラ片手に獲物を探しに行く麗狐の尻尾は、既に二本に増えていた。
氷川優子と言えば、退魔師であれば知らない者はいない。
幼い頃からその才能を示し、弱冠13歳の時から他の退魔師と同じく第一線で活躍。
年を重ねるごとに着実に実力を伸ばし、現在では国内でも指折りの退魔師にまで成長。数年後には、並ぶ者がいなくなることは確実と目されている。
だから、協会が氷川一族に一任したのは、妥当かもしれないし、嫉妬なのかもしれない。
もっとも当人からすれば、関係ないことだったが。
(大丈夫…いつも通りやれば…)
いつも通り、優子は一人で「仕事」に備えていた。
今日の敵は、かなり強力だろう。下手に数を揃えても、いたずらに被害を大きくするだけなのは明白だ。今までも、強敵と戦う時は一人だった。
「まだ、出ませんね」
運転手の男が呟いた。もうかれこれ、2時間は待っただろうか。
今回の仕事の難しい所が、出現する場所を詳細に特定できないことだ。
一応、被害のあった場所から推測すると、殺生石から優子達の住む氷川神社へ向かって移動していることは分かっていた。
それも夜な夜な、繁華街で獲物を漁りながら。
そのため、昨日被害があった場所から神社まで点々と退魔師を配備し、妖気を感知したら車で急行するという方法を取ったのだ。
「…しかし、必ず出るはずです」
そう。被害は姉が失踪してから毎日、報告されている。今日も必ず出るはずだ。
そして絶対に、今日で終わらせる。
その時、車内に携帯電話の着信音が鳴り響く。
「…もしもし、こちら花崎。…はい、はい…了解です」
手短に電話を切ると、男は急いで車を発進させた。
「出ましたか?」
「ええ。場所は…ここからおおよそ15キロですかね」
「そうですか…」
優子は押し黙る。今日は、姉を救うための戦いだ。
しかし、救えなかったとすれば。その時自分の手で、姉を封じることが出来るのだろうか。
優子の迷いを乗せたまま、車は夜道を進んでいく。
麗狐は今日3人目の餌を探していた。
さっきの男の精気は、中々の量だった。
玉藻は若い女性の甘い精気を吸う方が好みなようだが、麗狐としては何より量が欲しかった。
もっとも、それは玉藻の妖力が既に強大だということもあるのだろう。
事実、玉藻は精気をある程度吸ったら解放していた。彼女曰く、「美味しい娘は貴重なんだから、殺しちゃ勿体ないわ♪」とのことだった。
(玉藻様は優しいですねぇ)
一方で麗狐は、獲物を解放するなど考えられなかった。味を度外視すれば、人間なんてそこら中に溢れているのだから。
人通りの多い駅前通りから、いかがわしい店の並ぶ裏通りへ抜けていく。麗狐は耳と触手を隠してはいるものの、禍々しい色へ変色した巫女装束を気崩しているのはそのままだ。
はちきれんばかりの胸を揺らしながら歩けば、男は勝手に寄ってくる。そして人目のつかない所に誘い込み、自らの空間へ連れ込んで最後の一滴まで味わう。
今回も、その予定だったのだが。
「あら?」
麗狐に探す気が無くても、否応無しに分かるほどの強大な霊力を感じた。
その霊力の持ち主はだんだん、こちらへと近づいてくる。それも、かなりの速度で。
人気の無いこっちへ、わざわざ向かってくるということは。偶然ではない、来たのだ。自分を討ちに。
まぁ、構わない。霊力を持つ人間の精気の味は格別だと玉藻も言っていた。
これほどの霊力の持ち主ならば、さぞ精気も美味しいだろう。
裏通りから更に細い道へ移動し、追っ手を待つ。もう、すぐそこまで来ているのが分かった。
「うふふ…さぁ、いらっしゃい」
現れたのは、よく見知った少女。
452 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:04:31 ID:GDQ1u2jQ
「あら、優子じゃない」
目に飛び込んできたのは、変わり果てた姉の姿。
肢体は最後に見た時より、美しく、艶かしく、魅力的に変化していた。
服も、ベースは自分と同じ巫女服なのだろうが、大きくはだけた胸元と、ひどくいやらしい下半身のスリットが、元の服の清楚さを冒涜している。
しかし何より変わったのは、今は自分の敵として相対しているということだ。
「姉さん…やはり、九尾の狐に憑かれて…」
「憑かれてる?違うわよぉ、玉藻様に私も妖狐にして頂いたの♪」
「な!?まさか、人間を妖怪にするなんて!」
「うふふ、それができちゃうのよ…」
そう言うと、麗狐は隠していた耳と触手を露わにする。同時に、体から発せられる妖力が更に増した。
(なんて妖力…!)
「どうかしら?玉藻様からいただいたこの体…。
優子も妖狐にならなぁい?特別に玉藻様に頼んであげてもいいわよぉ」
「…」
妖しく微笑む麗狐に対し、優子は表情を硬くする。
(まさかこれほどとは…)
今まで、戦ったことが無いレベルの相手ではない。しかし、今回は討つ事が目標ではない、姉を救うのだ。
これだけの妖力、祓うことが出来るのだろうか。
そもそも、九尾が憑いているのではなく、姉が完全に妖狐となってしまっているのなら…元に戻すことが出来るのだろうか?
もし、戻らないとすれば、それはつまり…。
「この体ねぇ、とっても素晴らしいのよ?人間から精気を吸う時もすごく気持ちいいし」
「…!」
「精気を吸えば、吸っただけ体に力が満ち溢れるの…巫女の修行なんて馬鹿らしくなっちゃうわ」
麗狐の言葉を聞き、優子の迷いは消え去った。
「そう…」
優子がつぶやく。同時に、密かに足元に霊力を集中する。
「私は…姉さんが人を殺めたという事実を…今まで信じたくありませんでした。
しかし、既に心まで妖狐に堕ちてしまったというなら…。
…これ以上、姉さんに過ちを犯さないっ!!」
言うが早いか、足元に集めた霊力を噴出させ、麗狐に急接近する。
「なっ、縮地っ!?」
「はああっ!」
接近すると、流れるような動きで護符を麗狐へ貼り付ける。張り付いた瞬間、護符が発した光が麗狐を縛り付ける。
油断していたのか、麗狐はまったく抵抗できないまま、護符によって拘束されてしまう。
「ぐうっ!!」
更に、麗狐を縛り付ける光が激しく輝き始め、火花のようなものが散り始めた。
「その護符は、姉さんの中に流れている穢れた力を祓います…しばらく我慢してください」
これで元に戻ってくれれば、と切に願う。駄目ならば、最悪姉を九尾の狐と同じように封印しなければならない。
覚悟はしたつもりだ。…だが、それだけは。そう思い、目を伏せる。
その時だった。
突然、優子の体が何かで縛り付けられる。驚きのあまり目を開くと、それは触手。
(まさか、九尾の!?)
しかし、周囲に強大な妖気は感じられない。触手の出所を目で追うと、それは目の前だった。
「ふふふ…甘いわよぉ、優子」
「な、何故!?動きは封じたはず!」
「こんな護符一枚で、私をどうにかできると思ったの?精気をい~っぱい吸って、とーっても強くなったんだからぁ」
そう言いながら、片手でいとも簡単に護符をはがす。麗狐を縛り付けていた光は無残に霧散した。
「それにしても、急襲なんてひどいわねぇ。まぁ、結果としてはあなたと真っ向から戦わなくて済んだけど」
「ま、まだです!」
束縛を振りほどこうと霊力を集中する優子だったが、触手は全く緩む気配を見せない。
立場は、一瞬にして逆転した。姉を救うどころか、逆に捕らえられてしまった。
なんという体たらくだ。優子は自分の愚かさを呪った。
「…私を、どうするつもりですか」
「そうねぇ、どうしようかしら♪」
うつむき、無念の表情を浮かべる優子とは対照的に、麗狐は心底楽しそうな笑顔。
そのまま優子に近づくと、彼女の全身を舐めるように見つめる。
453 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:05:29 ID:GDQ1u2jQ
(…!この匂い…!)
同時に、麗狐から漂う匂いに優子は気づく。妖気をはらんだこの匂いを、吸い込んではいけない。
今までの経験から、優子は自身の体を霊力で包み込む。妖気の進入を許さないためだ。
その防御に気づくと、麗狐は残念そうな顔をした。
「あらあら、悲しいわ…私の妖気、受け入れてくれないのね?」
「そんなの、当たり前ですっ」
危機的な状況ではあったが、優子はまだ諦めていなかった。
幸いなのは、姉から殺意を感じられないことだ。ならば、まだチャンスはある。
「つれないわねぇ。今度は黙っちゃって。
なーに考えてるのかしら?私に教えて?」
「…姉さんを、救う方法です…!」
「あはっ、私を救うですって?
その必要は無いわよぉ♪妖狐になったことに、私は満足してるんだから」
「それはそう思わされているだけです!
本当の姉さんなら、人を殺せるはずがない…だって、姉さんは優しい人じゃないですか…!」
言った所で、状況が変わるわけではない。
それでもなお、優子は訴えたかった。それが本心だから。
「他の人達は、私を怖がってたし、妬んでいた…。
でも姉さんは、私に優しくしてくれた。私はそれが嬉しかったんです、だから!」
(霊力が、上がっていく!?)
恐ろしいことに、優子の強大な霊力が更に増していく。妹の力が強大であることは、麗狐もよく聞いていた。しかし、感情の高ぶりによって増加するとは。
このままでは、触手の拘束も力ずくで解かれてしまうだろう。
ならば。
「私は、絶対に、姉さんを救っ、んむぅっ!?」
抱きかかえるようにして、麗狐は優子の口を自分の胸へと運んだ。と同時に、胸から母乳を出し始る。
「優子、落ち着いて…?私のミルクを飲んで、ね」
突然口を塞がれ、優子は麗狐の腕の中でもがく。
しかし、滴が舌に触れた瞬間、動きが止まった。
(あ、甘い…!)
それは、妖気をたっぷり含んだ危険な甘さ。だが同時に、一度味わってしまえば抗えない甘さでもあった。
口の中へ母乳がなみなみと注がれると、優子はされるがままにそれを受け入れてしまう。
「どうかしら…?玉藻様に出せるようにしてもらった、私のミルクは…」
「……んっ…んくっ…」
返事は無い。先ほどまでの覇気が嘘のように、優子は静かに母乳を飲んでいた。
「ふふっ、夢中みたいね…♪
さぁ、もっといっぱい飲んで…」
(あぁ…駄目なのにぃ……姉さんのミルク…美味しい…)
自分の中に、妖気が流れ込んでくるのが分かる。だが、そんな事はどうでもいい。
今はただ、注がれる母乳を味わうことが何より重要だった。
(なんでぇ…私、ミルク飲んでるだけなのに……気持ちいい…)
「いい顔よ、優子…。発情してるのね…」
体に浸透する淫蕩な妖気の影響で、優子の頬は染まり、悩ましく眉をひそめている。そんな彼女を、麗狐は優しく撫でる。
数え切れないほどの戦いを重ねてきた優子だったが、強いが故に、直接妖気を体内に送り込まれたことは今まで無かった。
そのため対処法も分からず、麗狐の妖気にされるがままに翻弄されていた。
十分妖気が侵食したと判断したのか、麗狐は優子を自分の胸から解放した。
「ふはぁ…」
「くすっ、残念そうね?私のミルクがそんなに美味しかったかしら?」
「あ…ちが…」
否定する優子だったが、それが嘘であることは火を見るより明らかだ。
それどころか、既に下半身は疼きを覚え、秘所から愛液が滴り始めていた。
「いいのよ、否定しなくても…。もっと飲みたいんでしょう…?
でも、続きは"こっち"でしましょうね…」
そう言うと、麗狐の後ろの空間が裂け、闇が拡がる。
「な、何…?」
「さぁ、いらっしゃい♪」
優子は誘われるように、麗狐と共にその闇の中へ消えていった。
454 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:06:09 ID:GDQ1u2jQ
「こ、ここは…」
目の前に広がるのは、周囲に肉質の地面と壁が広がる、気色の悪い空間。
「ここはねぇ、私と玉藻様だけの空間。
ここなら邪魔を気にせずに、あなたの全てを思う存分楽しめるわ…♪」
(異空間だというの…)
自分は、閉じ込められてしまったのか。
いよいよ絶望的かもしれない、優子がそう思った時だった。
「どういう風の吹き回しかしら?あなたが女の子を連れてくるなんて」
声の聞こえた方向を向くと、そこには姉と同じく狐の耳と触手を持つ女性がいた。
「あなたが、九尾の…!」
「?そうだけど…私のことを知ってるってことは、麗狐ちゃんのお仲間かしら?」
「この子はぁ、私の妹の優子です、玉藻様♪」
「あらぁ、そうなの♪よろしくね♪」
何がよろしく、だ。目の前に、姉を妖怪へと堕とした張本人がいる。その怒りで、優子の鈍っていた思考が元に戻る。
その時、今まで優子を束縛していた触手がほどけた。
何の意図があるかわからないが、またとない好機であるのは間違いない。優子は急いで体勢を立て直す。
「どうですか、この子は?」
「すごいわぁ…これだけの霊力の持ち主、そうはいないわねぇ。
むしろ、よくあなたが捕らえられたと思うわぁ」
(許さない…!)
霊力を手と足に集中する。縮地を使えば、気づかれるまでもなく詰められる距離。
だがしかし、
「ひゃんっ!?」
「ダメよぉ優子…。玉藻様に失礼でしょ?」
思考は平静を取り戻しても、昂ぶった体はそのままだった。秘所をショーツの上から擦られただけで、痺れるような快感が全身に走る。
あまりの快感に精神をかき乱され、集中した霊力は霧散してしまった。
麗狐は優子の行動を読んでいたのか、意地悪そうな笑みを浮かべる。
「ま、まだ…」
「だから、ダメって言ってるでしょ?」
「あぁんっ!」
またしても、快感に弄ばれてしまう。
「ほんと、優子ったらわかりやすいんだから…
この快感に抗える訳無いのよ…?早く、楽になりなさぁい」
「い、嫌です…私は…姉さんを、救うって決めっ、あああっ!」
一度秘所を擦られる度に、理性まで削られていくようだ。
しかし、姉を救うという気持ちと、巫女としての使命が、彼女を何とか引き止めていた。
「往生際が悪いわねぇ。
なんなら、さっきあなたが飲みたがっていたミルク…飲ませてあげてもいいわよ?」
「さっきは不覚を取っただけです、いりませんっ」
「へぇ、すごいわねぇ…妖気たっぷりのお乳を飲んで堕ちずに耐えるなんて♪
それじゃあ…麗狐ちゃん、ここは私に任せてちょうだい♪」
「は、はい、玉藻様」
一体、何をしようというのか。優子は再び霞がかる思考の中で、必死に抵抗を試みようとする。
「怖いわぁ、そんなにきつい顔しちゃって。
でも安心して?すぐに、気持ちよくしてあげるから」
「そんなの、お断りです…!」
「そう無下にしないで…♪」
玉藻は言いながら、自分の乳房を露出させる。そして、見せ付けるように自らの手で持ち上げた。
「さぁ…私のお乳はいかがかしら?きっと美味しいわよ…♪」
「…!」
乳首の先から、白い液体がしたたる。同時にその液体は、濃厚な甘ったるい匂いを周囲に振りまいた。
当然その匂いは、優子の鼻孔をつく。
(だ、駄目…あれを飲んでは、駄目…)
そう、駄目に決まっている。しかし、先ほどの姉のミルクのなんと甘美だったことか。
いやでもその味を思い出させられ、目の前の胸に飛びつきたいという、抗いがたい衝動に駆られる。
それでも、自分には使命がある。それで、それだけで優子は堕ちずに踏みとどまる。
455 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:07:26 ID:GDQ1u2jQ
一方で、誘惑を跳ね除ける優子を玉藻は楽しそうに見つめているだけだ。
なぜか。どうせこれは、相手の敗北が決まっているゲームだからだ。
ただ待っているだけで、必ず相手は堕ちる。玉藻には、その確信があった。
(駄目だけどぉ…あぁ、甘くていい匂いがする…
ミルク飲みたい…飲みたいよぉ…)
既に焦燥し、昂ぶりで息を荒げている優子は、あたりに漂う妖気を孕んだ香りを気にせず吸い込んでいた。
一度、二度。呼吸を重ねるだけで、体の中へ妖気が侵入し、優子の理性は崩れていく。
もう、僅かな霊力を集めることもままならないだろう。
「はぁ、はぁ…んぁっ、はぁっ…」
優子の口はだらしなく開き、体は今すぐにでも飛びつけるよう、いつの間にか前かがみになっていた。
もはや、優子は餌の前でお預けをされている犬と同じであった。
そして、麗狐がそのお預けを解く。
「玉藻様のミルクは、とっても甘いわよぉ?私のミルクとは比べ物にならないくらい…」
「甘い、の…?」
耳元でささやかれたのは、普段であればまず一蹴する言葉。しかし、今の優子にはたまらなく魅力的な一言だった。
さっき味わったミルクより甘いだなんて。
それはつまり、あの蜜がこの世に存在する何よりも素晴らしい甘露であるということ。
飲みたい。
すごく飲みたい。
今すぐ、あの蜜を飲み干したい。
優子をつなぎ止めていた、使命という鎖が引きちぎれた。
「欲しい…ミルク欲しい…!」
体が、玉藻へ向かって動き出す。
優子を動かしているのは仇敵を討とうという気概ではなく、単なる欲求。
「下さい…私に、みるく、下さいぃ!」
「いいわよぉ…。さぁ、どうぞ…♪」
「ああぁっ…♪」
許可の言葉が、嬉しい。この世界で一番の甘味を、存分に味わえるということだから。
蕩けきった表情で、優子は玉藻の胸にむしゃぶりつく。
「んっ…んんっ…おいひぃ…♪♪」
一心不乱に、玉藻の母乳を飲み干す。
麗狐から与えられた時と違い、受動的ではなく、自ら進んで母乳を吸う。
そこにいるのは退魔師の片鱗など微塵も感じられない、ただの一匹のメス。
「お味はどうかしら…?とっても美味しいでしょう…?」
(本当に…姉さんのミルクよりすごい…♪姉さんのより、もっともっと甘くて、エッチで、幸せぇ…♪♪)
想像以上の味わいに、優子は満足していた。
麗狐と玉藻では、同じ妖狐と言えど格が違う。それに伴って、母乳の味も、身体への効果も、玉藻のほうがより格上。
人間を絶頂へ、導けるほどに。
(だめ…美味しすぎて…私イっちゃう…♪)
「んくっ、ん…んんっ、んっ!ん――っっ♪♪」
母乳を飲みながら、優子はイった。
「達したのね…。可愛いわぁ、本当に…♪」
優子の様子を見て、玉藻は満足気な表情を浮かべる。
そこへ、麗狐が声をかけてきた。
「玉藻様、この子ですけど…どういたしましょうか?」
「そうねぇ…。可愛い子だし、何より霊力が素晴らしいわ…♪
この子を私達の仲間にしたらどうなるか、とても楽しみじゃない?」
それを聞き、麗狐は安心した表情を浮かべる。
「あぁ…それでは、妖狐にしていただけるのですね」
「どうしてそんなことを聞いたのかしら?」
「だって、この子は私のかわいい妹です…。
私と同じように、退魔師の苦しみから解放してあげたいんです」
「優しいわねぇ、麗狐ちゃんは…♪」
二人が楽しそうに話している内に、優子のぼんやりとしていた意識がはっきりとしてきた。
456 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:08:03 ID:GDQ1u2jQ
「う……あ…」
「お目覚めのようね?」
「あぁ…"玉藻様"ぁ…みるくぅ、もっと下さい…」
開口一番、優子が口にしたのは玉藻へのおねだりの言葉。
思考まで妖気に汚染され、優子は玉藻の虜となってしまった。
「あら、まだ飲み足りなかったの?
でもごめんなさいね、もうお乳はあげられないわぁ」
「そんなぁ…」
「駄目よ優子、わがまま言っちゃあ」
「でもぉ…」
「安心して…もっと気持ちいいことしてあげるわ…♪」
「ほんとですか…?」
曇っていた優子の顔が晴れていく。
何をしてくれるかは分からない、けれど玉藻様なら必ずとっても気持ちよくしてくれる。優子はそう信じて疑わない。
玉藻の触手が器用に、優子の緋袴をたくし上げた。もう一本の触手がショーツを擦ると、優子は快感に身を震わせ喘ぐ。
玉藻が次に何をするかは、すぐに理解できた。
「あなたのここにぃ…私の触手を挿れてあげるわね…♪」
「あはっ、嬉しい…私、玉藻様に処女を捧げられるんですね…」
玉藻にもたれ掛かっていた体を起こすと、優子は自らショーツをずらし、自分の秘所をくつろげる。
そこはとうにドロドロに濡れており、物欲しそうにひくつく。
「ここに…下さい。私の処女まんこにぃ、玉藻様の触手ぅ、くださいっ♪」
「うふふっ、それじゃあ、あなたの操――頂くわね♪」
玉藻の触手が、優子の秘所へ沈んでいく。
「ああぁぁんっ♪」
初めて経験する気持ちよさと、愛する人のモノを迎えた嬉しさで、優子は恍惚とした表情を浮かべる。
背筋をぴんと伸ばしている様子から、優子が感じている事ははた目にも分かった。
見かねた麗狐が、後ろから抱きつくように体を支えた。
「もう、今からそんなに感じちゃってどうするの…?本番はこれからなのよ?」
「で、でもぉ…すごく、気持ちよくってぇ」
「ほら…来るわよ?あなたの初めてを、散らす瞬間が…」
「は、はい、姉様」
玉藻の触手は、優しくゆっくりと奥へ進んでいく。優子は感じつつも、身をこわばらせその瞬間を待つ。
「んっ…!」
初めての証が突き破られる。いかに妖気に侵食されたとしても、痛みは消しきれないようで、優子はよりいっそう身をこわばらせた。
「大丈夫…?」
「はあっ、はあっ…はい、大丈夫です」
ゆっくり呼吸をし、痛みをこらえる。
しかし、玉藻は意地悪い方法でその態度に応えた。
「そう、それじゃ…えいっ♪」
「あっ、はあああっ!?」
それまでの挙動とは裏腹に、触手は一気に、優子を奥まで貫いた。
痛みもある。だがそれ以上に、何より快感。
「あああんっ!すごっ、ひああああっ!?」
引き抜く時だってすごい。激しい快楽を引き起こすピストン運動の前に、痛みはすぐにかき消されてしまった。
同時に、表情も快感にとろけたものへと戻った。
「いいぃぃっ♪玉藻様の触手っ、たまんないですうぅ♪」
「そう?そう言ってくれると嬉しいわあっ♪」
そして、支えているだけだった麗孤も、二人の様子を見て昂ぶっていた。
収まりがつかなくなり、たまらず二本の触手を優子の貧相な胸へ向けて動かす。
「はぁ、優子…玉藻様の触手だけじゃなくって、私のも味わって?」
「ふぇ?ひゃあああ!?」
麗孤の触手が、優子の乳首を咥えこむ。
それは女性器に負けず劣らず、甘美な衝撃を優子の脳裏へ送り届けた。
457 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:08:35 ID:GDQ1u2jQ
「んふふ♪どうやら感度はいいみたいね♪
おっぱいがちっちゃいと乳首が敏感なのって、本当なんだ♪」
「はぁっ、くひぃっ、姉様にまでっ、されたら私っ、ひああっ♪」
「なぁに?もうイっちゃいそうなの?」
「はひぃ、もっもうっ♪くううぅぅんっ、だめですうっ♪」
「ああん、待ってぇ♪
あなたの中っ、具合良くってぇ♪私、もう出しちゃうわぁ♪」
「んはぁっ!はっ、…だしてぇ、あっ、あんっ、くださいぃ♪♪
私のおまんこにっ、玉藻様のを、たっぷり、んあぁっ♪」
「はぁん…いいのかしら?出したら…あなた、妖狐になっちゃうわよぉ?」
「もちろん、いいわよねぇ、優子?私と同じになっても…」
「いっ、いいですぅ、私なりますっ、くぅんっ、なりたいです、姉様と同じっ、妖狐にぃ!」
「あはっ♪それじゃっ、出すわねっ♪…んんんっ♪♪」
「では、私も…♪…んふっ♪」
玉藻の体がびくびくと震え、優子の中に精を放つ。同時に、麗孤は乳房へ白濁液を流し込んだ。
「あっ、あっあああぁっっ♪玉藻さまのとぉぉ、姉さまのがきへるうぅぅ♪
もぉイくっ♪わらひ、イきまふうぅぅぅぅっ!!♪♪」
弾けるような快楽に、体を激しく仰け反らせながら優子は達した。
同時に、膣は少しでも精液を搾り取ろうと収縮する。
「あぁっ…♪いい締め付けよぉ♪きっと、とっても淫らな子になるわねぇ…♪」
「ふふっ、だそうよ?優子…♪」
「あっ……あぁっ…♪」
返事は要領を得ない。まだ優子は、絶頂の余韻の中にいた。
しかし、子宮へと侵入した精液と妖気は、なお優子の体を攻め立てる。
それらが子宮から吸収されると、体は再び熱を取り戻し始めた。
「…?なんで…?体、熱いのぉ…」
「始まったわね…♪」
玉藻と麗孤がくすくすと笑う。
何も分からない優子は、自分の体の奥から広がっていく熱さに翻弄される。
「あ、はぁぁ…何これぇ、私の体、おかしくなっちゃう…」
「何って…さっき言ったじゃなぁい?あなた、妖狐になっちゃうわよって♪
さっき注いであげた精液と妖気はね…あなたの霊力を妖力に変えて、体も妖狐に相応しいものにしちゃう力があるの♪」
玉藻が話している間にも、優子の熱は増していく。
そして遂に、体に変化が現れはじめた。
「あ…あっ、あああ…っ!」
短く揃えていた髪は伸び、色も玉藻達と同じく美しい金色に変化した。
体つきも、貧相だった胸は標準以上に大きくなり、服の下からその存在を主張する。同時に太ももや尻の肉つきが良くなった。
腰にくびれもでき、未熟な少女の体から、熟れかけの妖艶な体へと発達した。
着ていた巫女装束も、純白の襦袢は黒く染まり、赤い緋袴は前が大きく開く。
ショーツは消え失せており、少しかがめば濡れそぼった性器が見えてしまうだろう。
「すごいぃい♪からだ、えっちになってるぅ!あんっ!?あたまがぁ、あついっ!」
そして、頭から狐の耳が生えた。
自分が人間から妖怪へ生まれ変わっているのが、よく分かる。
それは、とっても嬉しいこと。
人間をやめることが、こんなに嬉しいなんて思わなかった。
もう人間を守らなくていい。
あいつらは全員クズだから。
なんで?
だっていつも私に頼ることしかできなかったじゃないか。
力が無くって、私を怖がってるくせに、都合がいい時だけ…。
「あぁっ!おしりがぁ、おしりむずむずするぅ、しっぽはえちゃううう!」
それに比べて、玉藻様とお姉様のなんと素晴らしいことか。
私にたくさん気持ちいいことをしてくれた。
もう、私には二人しかいらない…。
「すごいのおぉ、しっぽもう一本はえちゃうのぉ、きもちいいのぉ!」
458 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:09:30 ID:GDQ1u2jQ
妖狐化の快感に、優子だった生き物は激しく息を切らしていた。
「はあっ、はあっ…」
「やっぱり、すごい子だわぁ…♪生まれたてで、尻尾が二本生えるなんて♪」
玉藻が手を叩いて、嬉しそうに笑う。
普通なら、麗孤のように最初の尻尾の数は一本だ。それだけ、優子が持っていた霊力は凄まじいものだったのだ。
息を整えると、優子だったものは目の前の玉藻に飛びついた。
「玉藻様ぁっ♪好き、好き好きっ、大好きですぅっ♪
人間じゃなくなって、私、本当に嬉しいですぅ♪」
「そう、それは良かったわ♪」
「優子、おめでとう♪良かったわねぇ♪」
「あぁん、姉様、ひどいですぅ…私はもう、"優子"じゃなくって"幽狐"ですぅ。
人間なんてもう辞めたんですからぁ♪あんなゴミどもと一緒にされたら、私泣いちゃいますよぉ」
そう。人間なんてみーんなゴミ。私たちの餌になる以外の価値はない。
だから、それを教えてやるんだ。たくさんの人間から精気を吸って、お前らは私たちの餌なんだってことを。
「はぁ、それにしても…お腹空いちゃいました。私、ちょっと餌を獲って来ますねぇ♪」
「あらあら、姉妹そろって大喰らいねぇ?まぁいいわ、いってらっしゃい…♪」
こうして、新たな妖狐が誕生し、優子は行方不明となった。
この後氷川神社が襲撃されるのは、わずか3日後のことである。
end
というわけで、妹編でした。
当初は2話で終わる予定だったんですが、(特におっぱいのことを)いろいろ考えてたらムラムラしてきて今回で書ききれませんでした。
まぁ、次回があるかどうかは未知数なんですけどね。
「姉さんが、九尾に憑かれた!?」
優子は愕然とした。
父親に呼ばれ、居間に入り開口一番。告げられたのは、姉が九尾の狐に憑かれたという、驚きの言葉だった。
「…私は見たわけではない。推測だ。
だが、ほぼ間違いない」
父親が沈痛な表情で語る。さらに続けて、確信した理由を話した。
玲子を殺生石へ派遣した日の夜から、怪事件が発生し始めたこと。また、殺生石の封印も解かれていたこと。
そして何より。
「警察から回ってきたものだが…これが、目撃者の証言を基にした犯人の似顔絵だそうだ」
「これは…!」
父親が確信するのも当然だった。そこに描かれていたのは、自分の娘に狐耳を足した女性だったからだ。
「そんな…」
「被害者は既に凄まじい数になっている。この数日で、被害者は41名…しかも、死者が22名出ている」
「それを全部、姉さんが?」
「玲子ではない。九尾が、だ」
それは、父親としての言葉。
「今日、協会で九尾へ対処が決定した。結論としては、「氷川一族が起こした問題であり当事者で解決せよ」というものだ」
「…いつも通り、なんですね」
問題は、起こした当事者が解決する――それが、退魔師達の鉄の掟。
相手がたとえ伝説の妖怪だとしても、それは変わらなかった。
「今まで…こういう事が無かったわけじゃない。憑かれた自らの弟子を封じた事もあった。だがな…」
今回は、あまりにも辛すぎる。憑いているのは伝説の妖怪で、憑かれているのは自らの娘。
それに加え、討伐を命じるのもまた、自らの娘…。父親として、これほど愚かしいことは無かった。
「自分の無力を、今ほど嘆いたことは無い」
「お父様…」
「今、九尾に対抗できるのは優子…お前だけだ。他の者では、ただ餌となってしまうだけ」
「大丈夫です、お父様。私にはお父様とお母様から頂いた力があります。
そして、姉さんと戦う覚悟も」
「すまん…すまん…!」
父親は、泣いていた。
「謝らないでください…。私は今まで、この力のおかげで生き抜いてくる事ができたんです。
それに、私も姉さんを救いたい。だから…戦います」
肉壁の部屋の中に、麗狐の嬌声が響く。
「あはぁっ、また出たぁ♪」
麗狐は男の上にまたがっており、秘所は男根を貪欲に咥えこんでいる。
すでに4回の射精を促された男は、精気をほぼ吸い尽くされており息も絶え絶えだ。だがしかし、麗狐の妖気にあてられた男の肉棒は、萎えることを許されない。
「んふふ、まだ生きてるなんて、あなたタフだわぁ…♪」
しかし、麗狐は男が生きていることを確認すると、再び腰を振り始めた。
「あ……かはっ…」
「ご褒美にぃ、もう一回出させてあげる♪」
男とは対照的に、麗狐の秘所は嬉しそうに唾を垂らしている。
じゅぷっ、じゅぷっ…。再び、卑猥な音が空間を支配し始めた。
「…や…め……」
男はか細い声で拒否の意思を示すが、当然麗狐は意に介さない。それどころか、腰を振るピッチを上げていく。
自分の意思とは無関係に、男は再び射精を強要された。
「……!」
もはや、声も出なかった。
「あぁん、おいしい…」
愛する者を受け入れる場所でなく、精気を搾り取る器官と変化した麗狐の膣は、精液を一滴もこぼさず吸い上げる。
一方で、搾りカスとなった男の体は枯れ果てていく。麗狐は立ち上がると、ミイラと化した男を軽々と持ち上げた。
「ごちそうさまでした…♪…でも、まだ物足りないわね」
「あらあら、まだ欲求不満?」
「あ、玉藻様ぁ」
振り向くと、外から戻ってきたばかりの玉藻がいた。しかし、意外なことに"獲物"を持ち帰ってきたわけではないようだ。
「あれぇ?手ぶらですかぁ?」
「私はもうお腹いっぱいよぉ」
「玉藻様は少食ですねぇ」
「あなたと違って育ち盛りじゃないもの」
451 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:03:59 ID:GDQ1u2jQ
「なるほど、そういうことですか♪
それじゃ、ゴミ捨てついでに…漁ってきます♪」
ミイラ片手に獲物を探しに行く麗狐の尻尾は、既に二本に増えていた。
氷川優子と言えば、退魔師であれば知らない者はいない。
幼い頃からその才能を示し、弱冠13歳の時から他の退魔師と同じく第一線で活躍。
年を重ねるごとに着実に実力を伸ばし、現在では国内でも指折りの退魔師にまで成長。数年後には、並ぶ者がいなくなることは確実と目されている。
だから、協会が氷川一族に一任したのは、妥当かもしれないし、嫉妬なのかもしれない。
もっとも当人からすれば、関係ないことだったが。
(大丈夫…いつも通りやれば…)
いつも通り、優子は一人で「仕事」に備えていた。
今日の敵は、かなり強力だろう。下手に数を揃えても、いたずらに被害を大きくするだけなのは明白だ。今までも、強敵と戦う時は一人だった。
「まだ、出ませんね」
運転手の男が呟いた。もうかれこれ、2時間は待っただろうか。
今回の仕事の難しい所が、出現する場所を詳細に特定できないことだ。
一応、被害のあった場所から推測すると、殺生石から優子達の住む氷川神社へ向かって移動していることは分かっていた。
それも夜な夜な、繁華街で獲物を漁りながら。
そのため、昨日被害があった場所から神社まで点々と退魔師を配備し、妖気を感知したら車で急行するという方法を取ったのだ。
「…しかし、必ず出るはずです」
そう。被害は姉が失踪してから毎日、報告されている。今日も必ず出るはずだ。
そして絶対に、今日で終わらせる。
その時、車内に携帯電話の着信音が鳴り響く。
「…もしもし、こちら花崎。…はい、はい…了解です」
手短に電話を切ると、男は急いで車を発進させた。
「出ましたか?」
「ええ。場所は…ここからおおよそ15キロですかね」
「そうですか…」
優子は押し黙る。今日は、姉を救うための戦いだ。
しかし、救えなかったとすれば。その時自分の手で、姉を封じることが出来るのだろうか。
優子の迷いを乗せたまま、車は夜道を進んでいく。
麗狐は今日3人目の餌を探していた。
さっきの男の精気は、中々の量だった。
玉藻は若い女性の甘い精気を吸う方が好みなようだが、麗狐としては何より量が欲しかった。
もっとも、それは玉藻の妖力が既に強大だということもあるのだろう。
事実、玉藻は精気をある程度吸ったら解放していた。彼女曰く、「美味しい娘は貴重なんだから、殺しちゃ勿体ないわ♪」とのことだった。
(玉藻様は優しいですねぇ)
一方で麗狐は、獲物を解放するなど考えられなかった。味を度外視すれば、人間なんてそこら中に溢れているのだから。
人通りの多い駅前通りから、いかがわしい店の並ぶ裏通りへ抜けていく。麗狐は耳と触手を隠してはいるものの、禍々しい色へ変色した巫女装束を気崩しているのはそのままだ。
はちきれんばかりの胸を揺らしながら歩けば、男は勝手に寄ってくる。そして人目のつかない所に誘い込み、自らの空間へ連れ込んで最後の一滴まで味わう。
今回も、その予定だったのだが。
「あら?」
麗狐に探す気が無くても、否応無しに分かるほどの強大な霊力を感じた。
その霊力の持ち主はだんだん、こちらへと近づいてくる。それも、かなりの速度で。
人気の無いこっちへ、わざわざ向かってくるということは。偶然ではない、来たのだ。自分を討ちに。
まぁ、構わない。霊力を持つ人間の精気の味は格別だと玉藻も言っていた。
これほどの霊力の持ち主ならば、さぞ精気も美味しいだろう。
裏通りから更に細い道へ移動し、追っ手を待つ。もう、すぐそこまで来ているのが分かった。
「うふふ…さぁ、いらっしゃい」
現れたのは、よく見知った少女。
452 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:04:31 ID:GDQ1u2jQ
「あら、優子じゃない」
目に飛び込んできたのは、変わり果てた姉の姿。
肢体は最後に見た時より、美しく、艶かしく、魅力的に変化していた。
服も、ベースは自分と同じ巫女服なのだろうが、大きくはだけた胸元と、ひどくいやらしい下半身のスリットが、元の服の清楚さを冒涜している。
しかし何より変わったのは、今は自分の敵として相対しているということだ。
「姉さん…やはり、九尾の狐に憑かれて…」
「憑かれてる?違うわよぉ、玉藻様に私も妖狐にして頂いたの♪」
「な!?まさか、人間を妖怪にするなんて!」
「うふふ、それができちゃうのよ…」
そう言うと、麗狐は隠していた耳と触手を露わにする。同時に、体から発せられる妖力が更に増した。
(なんて妖力…!)
「どうかしら?玉藻様からいただいたこの体…。
優子も妖狐にならなぁい?特別に玉藻様に頼んであげてもいいわよぉ」
「…」
妖しく微笑む麗狐に対し、優子は表情を硬くする。
(まさかこれほどとは…)
今まで、戦ったことが無いレベルの相手ではない。しかし、今回は討つ事が目標ではない、姉を救うのだ。
これだけの妖力、祓うことが出来るのだろうか。
そもそも、九尾が憑いているのではなく、姉が完全に妖狐となってしまっているのなら…元に戻すことが出来るのだろうか?
もし、戻らないとすれば、それはつまり…。
「この体ねぇ、とっても素晴らしいのよ?人間から精気を吸う時もすごく気持ちいいし」
「…!」
「精気を吸えば、吸っただけ体に力が満ち溢れるの…巫女の修行なんて馬鹿らしくなっちゃうわ」
麗狐の言葉を聞き、優子の迷いは消え去った。
「そう…」
優子がつぶやく。同時に、密かに足元に霊力を集中する。
「私は…姉さんが人を殺めたという事実を…今まで信じたくありませんでした。
しかし、既に心まで妖狐に堕ちてしまったというなら…。
…これ以上、姉さんに過ちを犯さないっ!!」
言うが早いか、足元に集めた霊力を噴出させ、麗狐に急接近する。
「なっ、縮地っ!?」
「はああっ!」
接近すると、流れるような動きで護符を麗狐へ貼り付ける。張り付いた瞬間、護符が発した光が麗狐を縛り付ける。
油断していたのか、麗狐はまったく抵抗できないまま、護符によって拘束されてしまう。
「ぐうっ!!」
更に、麗狐を縛り付ける光が激しく輝き始め、火花のようなものが散り始めた。
「その護符は、姉さんの中に流れている穢れた力を祓います…しばらく我慢してください」
これで元に戻ってくれれば、と切に願う。駄目ならば、最悪姉を九尾の狐と同じように封印しなければならない。
覚悟はしたつもりだ。…だが、それだけは。そう思い、目を伏せる。
その時だった。
突然、優子の体が何かで縛り付けられる。驚きのあまり目を開くと、それは触手。
(まさか、九尾の!?)
しかし、周囲に強大な妖気は感じられない。触手の出所を目で追うと、それは目の前だった。
「ふふふ…甘いわよぉ、優子」
「な、何故!?動きは封じたはず!」
「こんな護符一枚で、私をどうにかできると思ったの?精気をい~っぱい吸って、とーっても強くなったんだからぁ」
そう言いながら、片手でいとも簡単に護符をはがす。麗狐を縛り付けていた光は無残に霧散した。
「それにしても、急襲なんてひどいわねぇ。まぁ、結果としてはあなたと真っ向から戦わなくて済んだけど」
「ま、まだです!」
束縛を振りほどこうと霊力を集中する優子だったが、触手は全く緩む気配を見せない。
立場は、一瞬にして逆転した。姉を救うどころか、逆に捕らえられてしまった。
なんという体たらくだ。優子は自分の愚かさを呪った。
「…私を、どうするつもりですか」
「そうねぇ、どうしようかしら♪」
うつむき、無念の表情を浮かべる優子とは対照的に、麗狐は心底楽しそうな笑顔。
そのまま優子に近づくと、彼女の全身を舐めるように見つめる。
453 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:05:29 ID:GDQ1u2jQ
(…!この匂い…!)
同時に、麗狐から漂う匂いに優子は気づく。妖気をはらんだこの匂いを、吸い込んではいけない。
今までの経験から、優子は自身の体を霊力で包み込む。妖気の進入を許さないためだ。
その防御に気づくと、麗狐は残念そうな顔をした。
「あらあら、悲しいわ…私の妖気、受け入れてくれないのね?」
「そんなの、当たり前ですっ」
危機的な状況ではあったが、優子はまだ諦めていなかった。
幸いなのは、姉から殺意を感じられないことだ。ならば、まだチャンスはある。
「つれないわねぇ。今度は黙っちゃって。
なーに考えてるのかしら?私に教えて?」
「…姉さんを、救う方法です…!」
「あはっ、私を救うですって?
その必要は無いわよぉ♪妖狐になったことに、私は満足してるんだから」
「それはそう思わされているだけです!
本当の姉さんなら、人を殺せるはずがない…だって、姉さんは優しい人じゃないですか…!」
言った所で、状況が変わるわけではない。
それでもなお、優子は訴えたかった。それが本心だから。
「他の人達は、私を怖がってたし、妬んでいた…。
でも姉さんは、私に優しくしてくれた。私はそれが嬉しかったんです、だから!」
(霊力が、上がっていく!?)
恐ろしいことに、優子の強大な霊力が更に増していく。妹の力が強大であることは、麗狐もよく聞いていた。しかし、感情の高ぶりによって増加するとは。
このままでは、触手の拘束も力ずくで解かれてしまうだろう。
ならば。
「私は、絶対に、姉さんを救っ、んむぅっ!?」
抱きかかえるようにして、麗狐は優子の口を自分の胸へと運んだ。と同時に、胸から母乳を出し始る。
「優子、落ち着いて…?私のミルクを飲んで、ね」
突然口を塞がれ、優子は麗狐の腕の中でもがく。
しかし、滴が舌に触れた瞬間、動きが止まった。
(あ、甘い…!)
それは、妖気をたっぷり含んだ危険な甘さ。だが同時に、一度味わってしまえば抗えない甘さでもあった。
口の中へ母乳がなみなみと注がれると、優子はされるがままにそれを受け入れてしまう。
「どうかしら…?玉藻様に出せるようにしてもらった、私のミルクは…」
「……んっ…んくっ…」
返事は無い。先ほどまでの覇気が嘘のように、優子は静かに母乳を飲んでいた。
「ふふっ、夢中みたいね…♪
さぁ、もっといっぱい飲んで…」
(あぁ…駄目なのにぃ……姉さんのミルク…美味しい…)
自分の中に、妖気が流れ込んでくるのが分かる。だが、そんな事はどうでもいい。
今はただ、注がれる母乳を味わうことが何より重要だった。
(なんでぇ…私、ミルク飲んでるだけなのに……気持ちいい…)
「いい顔よ、優子…。発情してるのね…」
体に浸透する淫蕩な妖気の影響で、優子の頬は染まり、悩ましく眉をひそめている。そんな彼女を、麗狐は優しく撫でる。
数え切れないほどの戦いを重ねてきた優子だったが、強いが故に、直接妖気を体内に送り込まれたことは今まで無かった。
そのため対処法も分からず、麗狐の妖気にされるがままに翻弄されていた。
十分妖気が侵食したと判断したのか、麗狐は優子を自分の胸から解放した。
「ふはぁ…」
「くすっ、残念そうね?私のミルクがそんなに美味しかったかしら?」
「あ…ちが…」
否定する優子だったが、それが嘘であることは火を見るより明らかだ。
それどころか、既に下半身は疼きを覚え、秘所から愛液が滴り始めていた。
「いいのよ、否定しなくても…。もっと飲みたいんでしょう…?
でも、続きは"こっち"でしましょうね…」
そう言うと、麗狐の後ろの空間が裂け、闇が拡がる。
「な、何…?」
「さぁ、いらっしゃい♪」
優子は誘われるように、麗狐と共にその闇の中へ消えていった。
454 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:06:09 ID:GDQ1u2jQ
「こ、ここは…」
目の前に広がるのは、周囲に肉質の地面と壁が広がる、気色の悪い空間。
「ここはねぇ、私と玉藻様だけの空間。
ここなら邪魔を気にせずに、あなたの全てを思う存分楽しめるわ…♪」
(異空間だというの…)
自分は、閉じ込められてしまったのか。
いよいよ絶望的かもしれない、優子がそう思った時だった。
「どういう風の吹き回しかしら?あなたが女の子を連れてくるなんて」
声の聞こえた方向を向くと、そこには姉と同じく狐の耳と触手を持つ女性がいた。
「あなたが、九尾の…!」
「?そうだけど…私のことを知ってるってことは、麗狐ちゃんのお仲間かしら?」
「この子はぁ、私の妹の優子です、玉藻様♪」
「あらぁ、そうなの♪よろしくね♪」
何がよろしく、だ。目の前に、姉を妖怪へと堕とした張本人がいる。その怒りで、優子の鈍っていた思考が元に戻る。
その時、今まで優子を束縛していた触手がほどけた。
何の意図があるかわからないが、またとない好機であるのは間違いない。優子は急いで体勢を立て直す。
「どうですか、この子は?」
「すごいわぁ…これだけの霊力の持ち主、そうはいないわねぇ。
むしろ、よくあなたが捕らえられたと思うわぁ」
(許さない…!)
霊力を手と足に集中する。縮地を使えば、気づかれるまでもなく詰められる距離。
だがしかし、
「ひゃんっ!?」
「ダメよぉ優子…。玉藻様に失礼でしょ?」
思考は平静を取り戻しても、昂ぶった体はそのままだった。秘所をショーツの上から擦られただけで、痺れるような快感が全身に走る。
あまりの快感に精神をかき乱され、集中した霊力は霧散してしまった。
麗狐は優子の行動を読んでいたのか、意地悪そうな笑みを浮かべる。
「ま、まだ…」
「だから、ダメって言ってるでしょ?」
「あぁんっ!」
またしても、快感に弄ばれてしまう。
「ほんと、優子ったらわかりやすいんだから…
この快感に抗える訳無いのよ…?早く、楽になりなさぁい」
「い、嫌です…私は…姉さんを、救うって決めっ、あああっ!」
一度秘所を擦られる度に、理性まで削られていくようだ。
しかし、姉を救うという気持ちと、巫女としての使命が、彼女を何とか引き止めていた。
「往生際が悪いわねぇ。
なんなら、さっきあなたが飲みたがっていたミルク…飲ませてあげてもいいわよ?」
「さっきは不覚を取っただけです、いりませんっ」
「へぇ、すごいわねぇ…妖気たっぷりのお乳を飲んで堕ちずに耐えるなんて♪
それじゃあ…麗狐ちゃん、ここは私に任せてちょうだい♪」
「は、はい、玉藻様」
一体、何をしようというのか。優子は再び霞がかる思考の中で、必死に抵抗を試みようとする。
「怖いわぁ、そんなにきつい顔しちゃって。
でも安心して?すぐに、気持ちよくしてあげるから」
「そんなの、お断りです…!」
「そう無下にしないで…♪」
玉藻は言いながら、自分の乳房を露出させる。そして、見せ付けるように自らの手で持ち上げた。
「さぁ…私のお乳はいかがかしら?きっと美味しいわよ…♪」
「…!」
乳首の先から、白い液体がしたたる。同時にその液体は、濃厚な甘ったるい匂いを周囲に振りまいた。
当然その匂いは、優子の鼻孔をつく。
(だ、駄目…あれを飲んでは、駄目…)
そう、駄目に決まっている。しかし、先ほどの姉のミルクのなんと甘美だったことか。
いやでもその味を思い出させられ、目の前の胸に飛びつきたいという、抗いがたい衝動に駆られる。
それでも、自分には使命がある。それで、それだけで優子は堕ちずに踏みとどまる。
455 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:07:26 ID:GDQ1u2jQ
一方で、誘惑を跳ね除ける優子を玉藻は楽しそうに見つめているだけだ。
なぜか。どうせこれは、相手の敗北が決まっているゲームだからだ。
ただ待っているだけで、必ず相手は堕ちる。玉藻には、その確信があった。
(駄目だけどぉ…あぁ、甘くていい匂いがする…
ミルク飲みたい…飲みたいよぉ…)
既に焦燥し、昂ぶりで息を荒げている優子は、あたりに漂う妖気を孕んだ香りを気にせず吸い込んでいた。
一度、二度。呼吸を重ねるだけで、体の中へ妖気が侵入し、優子の理性は崩れていく。
もう、僅かな霊力を集めることもままならないだろう。
「はぁ、はぁ…んぁっ、はぁっ…」
優子の口はだらしなく開き、体は今すぐにでも飛びつけるよう、いつの間にか前かがみになっていた。
もはや、優子は餌の前でお預けをされている犬と同じであった。
そして、麗狐がそのお預けを解く。
「玉藻様のミルクは、とっても甘いわよぉ?私のミルクとは比べ物にならないくらい…」
「甘い、の…?」
耳元でささやかれたのは、普段であればまず一蹴する言葉。しかし、今の優子にはたまらなく魅力的な一言だった。
さっき味わったミルクより甘いだなんて。
それはつまり、あの蜜がこの世に存在する何よりも素晴らしい甘露であるということ。
飲みたい。
すごく飲みたい。
今すぐ、あの蜜を飲み干したい。
優子をつなぎ止めていた、使命という鎖が引きちぎれた。
「欲しい…ミルク欲しい…!」
体が、玉藻へ向かって動き出す。
優子を動かしているのは仇敵を討とうという気概ではなく、単なる欲求。
「下さい…私に、みるく、下さいぃ!」
「いいわよぉ…。さぁ、どうぞ…♪」
「ああぁっ…♪」
許可の言葉が、嬉しい。この世界で一番の甘味を、存分に味わえるということだから。
蕩けきった表情で、優子は玉藻の胸にむしゃぶりつく。
「んっ…んんっ…おいひぃ…♪♪」
一心不乱に、玉藻の母乳を飲み干す。
麗狐から与えられた時と違い、受動的ではなく、自ら進んで母乳を吸う。
そこにいるのは退魔師の片鱗など微塵も感じられない、ただの一匹のメス。
「お味はどうかしら…?とっても美味しいでしょう…?」
(本当に…姉さんのミルクよりすごい…♪姉さんのより、もっともっと甘くて、エッチで、幸せぇ…♪♪)
想像以上の味わいに、優子は満足していた。
麗狐と玉藻では、同じ妖狐と言えど格が違う。それに伴って、母乳の味も、身体への効果も、玉藻のほうがより格上。
人間を絶頂へ、導けるほどに。
(だめ…美味しすぎて…私イっちゃう…♪)
「んくっ、ん…んんっ、んっ!ん――っっ♪♪」
母乳を飲みながら、優子はイった。
「達したのね…。可愛いわぁ、本当に…♪」
優子の様子を見て、玉藻は満足気な表情を浮かべる。
そこへ、麗狐が声をかけてきた。
「玉藻様、この子ですけど…どういたしましょうか?」
「そうねぇ…。可愛い子だし、何より霊力が素晴らしいわ…♪
この子を私達の仲間にしたらどうなるか、とても楽しみじゃない?」
それを聞き、麗狐は安心した表情を浮かべる。
「あぁ…それでは、妖狐にしていただけるのですね」
「どうしてそんなことを聞いたのかしら?」
「だって、この子は私のかわいい妹です…。
私と同じように、退魔師の苦しみから解放してあげたいんです」
「優しいわねぇ、麗狐ちゃんは…♪」
二人が楽しそうに話している内に、優子のぼんやりとしていた意識がはっきりとしてきた。
456 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:08:03 ID:GDQ1u2jQ
「う……あ…」
「お目覚めのようね?」
「あぁ…"玉藻様"ぁ…みるくぅ、もっと下さい…」
開口一番、優子が口にしたのは玉藻へのおねだりの言葉。
思考まで妖気に汚染され、優子は玉藻の虜となってしまった。
「あら、まだ飲み足りなかったの?
でもごめんなさいね、もうお乳はあげられないわぁ」
「そんなぁ…」
「駄目よ優子、わがまま言っちゃあ」
「でもぉ…」
「安心して…もっと気持ちいいことしてあげるわ…♪」
「ほんとですか…?」
曇っていた優子の顔が晴れていく。
何をしてくれるかは分からない、けれど玉藻様なら必ずとっても気持ちよくしてくれる。優子はそう信じて疑わない。
玉藻の触手が器用に、優子の緋袴をたくし上げた。もう一本の触手がショーツを擦ると、優子は快感に身を震わせ喘ぐ。
玉藻が次に何をするかは、すぐに理解できた。
「あなたのここにぃ…私の触手を挿れてあげるわね…♪」
「あはっ、嬉しい…私、玉藻様に処女を捧げられるんですね…」
玉藻にもたれ掛かっていた体を起こすと、優子は自らショーツをずらし、自分の秘所をくつろげる。
そこはとうにドロドロに濡れており、物欲しそうにひくつく。
「ここに…下さい。私の処女まんこにぃ、玉藻様の触手ぅ、くださいっ♪」
「うふふっ、それじゃあ、あなたの操――頂くわね♪」
玉藻の触手が、優子の秘所へ沈んでいく。
「ああぁぁんっ♪」
初めて経験する気持ちよさと、愛する人のモノを迎えた嬉しさで、優子は恍惚とした表情を浮かべる。
背筋をぴんと伸ばしている様子から、優子が感じている事ははた目にも分かった。
見かねた麗狐が、後ろから抱きつくように体を支えた。
「もう、今からそんなに感じちゃってどうするの…?本番はこれからなのよ?」
「で、でもぉ…すごく、気持ちよくってぇ」
「ほら…来るわよ?あなたの初めてを、散らす瞬間が…」
「は、はい、姉様」
玉藻の触手は、優しくゆっくりと奥へ進んでいく。優子は感じつつも、身をこわばらせその瞬間を待つ。
「んっ…!」
初めての証が突き破られる。いかに妖気に侵食されたとしても、痛みは消しきれないようで、優子はよりいっそう身をこわばらせた。
「大丈夫…?」
「はあっ、はあっ…はい、大丈夫です」
ゆっくり呼吸をし、痛みをこらえる。
しかし、玉藻は意地悪い方法でその態度に応えた。
「そう、それじゃ…えいっ♪」
「あっ、はあああっ!?」
それまでの挙動とは裏腹に、触手は一気に、優子を奥まで貫いた。
痛みもある。だがそれ以上に、何より快感。
「あああんっ!すごっ、ひああああっ!?」
引き抜く時だってすごい。激しい快楽を引き起こすピストン運動の前に、痛みはすぐにかき消されてしまった。
同時に、表情も快感にとろけたものへと戻った。
「いいぃぃっ♪玉藻様の触手っ、たまんないですうぅ♪」
「そう?そう言ってくれると嬉しいわあっ♪」
そして、支えているだけだった麗孤も、二人の様子を見て昂ぶっていた。
収まりがつかなくなり、たまらず二本の触手を優子の貧相な胸へ向けて動かす。
「はぁ、優子…玉藻様の触手だけじゃなくって、私のも味わって?」
「ふぇ?ひゃあああ!?」
麗孤の触手が、優子の乳首を咥えこむ。
それは女性器に負けず劣らず、甘美な衝撃を優子の脳裏へ送り届けた。
457 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:08:35 ID:GDQ1u2jQ
「んふふ♪どうやら感度はいいみたいね♪
おっぱいがちっちゃいと乳首が敏感なのって、本当なんだ♪」
「はぁっ、くひぃっ、姉様にまでっ、されたら私っ、ひああっ♪」
「なぁに?もうイっちゃいそうなの?」
「はひぃ、もっもうっ♪くううぅぅんっ、だめですうっ♪」
「ああん、待ってぇ♪
あなたの中っ、具合良くってぇ♪私、もう出しちゃうわぁ♪」
「んはぁっ!はっ、…だしてぇ、あっ、あんっ、くださいぃ♪♪
私のおまんこにっ、玉藻様のを、たっぷり、んあぁっ♪」
「はぁん…いいのかしら?出したら…あなた、妖狐になっちゃうわよぉ?」
「もちろん、いいわよねぇ、優子?私と同じになっても…」
「いっ、いいですぅ、私なりますっ、くぅんっ、なりたいです、姉様と同じっ、妖狐にぃ!」
「あはっ♪それじゃっ、出すわねっ♪…んんんっ♪♪」
「では、私も…♪…んふっ♪」
玉藻の体がびくびくと震え、優子の中に精を放つ。同時に、麗孤は乳房へ白濁液を流し込んだ。
「あっ、あっあああぁっっ♪玉藻さまのとぉぉ、姉さまのがきへるうぅぅ♪
もぉイくっ♪わらひ、イきまふうぅぅぅぅっ!!♪♪」
弾けるような快楽に、体を激しく仰け反らせながら優子は達した。
同時に、膣は少しでも精液を搾り取ろうと収縮する。
「あぁっ…♪いい締め付けよぉ♪きっと、とっても淫らな子になるわねぇ…♪」
「ふふっ、だそうよ?優子…♪」
「あっ……あぁっ…♪」
返事は要領を得ない。まだ優子は、絶頂の余韻の中にいた。
しかし、子宮へと侵入した精液と妖気は、なお優子の体を攻め立てる。
それらが子宮から吸収されると、体は再び熱を取り戻し始めた。
「…?なんで…?体、熱いのぉ…」
「始まったわね…♪」
玉藻と麗孤がくすくすと笑う。
何も分からない優子は、自分の体の奥から広がっていく熱さに翻弄される。
「あ、はぁぁ…何これぇ、私の体、おかしくなっちゃう…」
「何って…さっき言ったじゃなぁい?あなた、妖狐になっちゃうわよって♪
さっき注いであげた精液と妖気はね…あなたの霊力を妖力に変えて、体も妖狐に相応しいものにしちゃう力があるの♪」
玉藻が話している間にも、優子の熱は増していく。
そして遂に、体に変化が現れはじめた。
「あ…あっ、あああ…っ!」
短く揃えていた髪は伸び、色も玉藻達と同じく美しい金色に変化した。
体つきも、貧相だった胸は標準以上に大きくなり、服の下からその存在を主張する。同時に太ももや尻の肉つきが良くなった。
腰にくびれもでき、未熟な少女の体から、熟れかけの妖艶な体へと発達した。
着ていた巫女装束も、純白の襦袢は黒く染まり、赤い緋袴は前が大きく開く。
ショーツは消え失せており、少しかがめば濡れそぼった性器が見えてしまうだろう。
「すごいぃい♪からだ、えっちになってるぅ!あんっ!?あたまがぁ、あついっ!」
そして、頭から狐の耳が生えた。
自分が人間から妖怪へ生まれ変わっているのが、よく分かる。
それは、とっても嬉しいこと。
人間をやめることが、こんなに嬉しいなんて思わなかった。
もう人間を守らなくていい。
あいつらは全員クズだから。
なんで?
だっていつも私に頼ることしかできなかったじゃないか。
力が無くって、私を怖がってるくせに、都合がいい時だけ…。
「あぁっ!おしりがぁ、おしりむずむずするぅ、しっぽはえちゃううう!」
それに比べて、玉藻様とお姉様のなんと素晴らしいことか。
私にたくさん気持ちいいことをしてくれた。
もう、私には二人しかいらない…。
「すごいのおぉ、しっぽもう一本はえちゃうのぉ、きもちいいのぉ!」
458 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:09:30 ID:GDQ1u2jQ
妖狐化の快感に、優子だった生き物は激しく息を切らしていた。
「はあっ、はあっ…」
「やっぱり、すごい子だわぁ…♪生まれたてで、尻尾が二本生えるなんて♪」
玉藻が手を叩いて、嬉しそうに笑う。
普通なら、麗孤のように最初の尻尾の数は一本だ。それだけ、優子が持っていた霊力は凄まじいものだったのだ。
息を整えると、優子だったものは目の前の玉藻に飛びついた。
「玉藻様ぁっ♪好き、好き好きっ、大好きですぅっ♪
人間じゃなくなって、私、本当に嬉しいですぅ♪」
「そう、それは良かったわ♪」
「優子、おめでとう♪良かったわねぇ♪」
「あぁん、姉様、ひどいですぅ…私はもう、"優子"じゃなくって"幽狐"ですぅ。
人間なんてもう辞めたんですからぁ♪あんなゴミどもと一緒にされたら、私泣いちゃいますよぉ」
そう。人間なんてみーんなゴミ。私たちの餌になる以外の価値はない。
だから、それを教えてやるんだ。たくさんの人間から精気を吸って、お前らは私たちの餌なんだってことを。
「はぁ、それにしても…お腹空いちゃいました。私、ちょっと餌を獲って来ますねぇ♪」
「あらあら、姉妹そろって大喰らいねぇ?まぁいいわ、いってらっしゃい…♪」
こうして、新たな妖狐が誕生し、優子は行方不明となった。
この後氷川神社が襲撃されるのは、わずか3日後のことである。
end
というわけで、妹編でした。
当初は2話で終わる予定だったんですが、(特におっぱいのことを)いろいろ考えてたらムラムラしてきて今回で書ききれませんでした。
まぁ、次回があるかどうかは未知数なんですけどね。
俺版 退魔師の少女が寄生されて猫耳スク水蟲使い略
417 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/03(水) 21:52:45 ID:iKoDF5OJ
退魔師の少女が寄生されて猫耳スク水蟲使いに堕ちるベタな話が浮かんだが
自分如きがssを書いて形になるのか不安でなかなかおもいきれないから誰か書いてくだひゃい
418 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 00:15:30 ID:bkl3abPP
>>417
見た目はすごくそそられる
でもいったいその蟲は何がしたいんだ?
猫耳を付けるとなるとネコの妖怪? スク水だと魚系? それに蟲使いとな?
ようするに何かの妖怪が産む蟲(妖怪本体でもいい)をおにゃの子に寄生させると
猫耳が生え強制的にスク水に変身させられ、そして体内で増やした蟲を相手にも植えつけたくなるとして
その妖怪の目的が定まってない
例えば人類に寄生してただ捕食 あるいは共存 or
人外(猫耳スク水蟲使い)を増やして世界を人外だけにする or
あるいはある特定の人物を狙うための作戦とか
他にも何か提案あればどうぞ もしかしたら書くかもしれない
419 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 00:20:51 ID:Wc37GJuq
>>418
むしろスク水をよく見ると、濃紺色の蟲がより集まって…
420 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 00:24:17 ID:pyBFSLvd
美少女もだんだんと蟲の塊に変わってゆき・・・
421 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 00:42:58 ID:bUN7wUtB
妄想してみた
・少女は妖怪を引き付けやすい性質もち
・猫耳は先祖が猫系の妖怪で水蟲(スライム)の召喚がトリガーとなって出てくる
・スク水は水蟲(スライム)を使役するのに都合がいいから(だいたいびしょ濡れになる)
普通の水着でもいいんだけど、貧相な体に似合うやつがない
利害関係は
・水蟲は妖怪を喰って強くなりたい
・少女は自分に寄ってくる妖怪や周囲の人間に危害を与える妖怪をなんとかしたい(あと、気持ちよくしてくれる)
最終的には少女は水蟲に喰われるか一体化する?
422 俺版 退魔師の少女が寄生されて猫耳スク水蟲使い略 sage 2010/11/04(木) 04:45:06 ID:nQPVA2uH
【前回までの脳内あらすじ】
あたし、大麻 詩乃(おおあさ しの)。 退魔師やってます!
ある日の夜、いつもの通り妖魔狩りに出掛けたら、とんでもなく強い妖魔に出逢っちゃったの!
すごくHなヘビ柄の黒いボンテージを着てる、おっぱいとかお尻とかこーんなにでっかいの。なんかムカツク!
私も呪符で抵抗したんだけど、全然効かなくて!
結局、背中からいっぱい生えてる触手に身体をがんじがらめにされて、身動きが取れなくなっちゃって……。
そしたらアイツ、私のおっぱいとかお尻とか、可愛いとかいいながら撫でてきたの!
コンプレックス刺激されてすごーく腹立ったんだけど、すごくエロい動きするし、それに良い香りもするし、
私も変な気分になってきちゃったんだ……。
すると、大股開きした股間の前に、グロテスクな触手が! あたし、コレいれられちゃうの……!?
「う、うあああああああぁぁっ! いた、いたぃぃぃっ!?」
「あらあら、処女だったのね、あなた。処女膜の破れるこの感触、すごくイイ……!」
やだぁ……。アタシ、処女はいつか、いつの日か、清志に捧げようと思ってたのに……!
こんなキモいものが、アタシの処女をうばっただなんて! ヤダ、もう死にたい……。
「いだ、いたいっ、いたいぃっ、イヤ、いやぁぁぁ……!」
なんか赤茶色くて、ボコボコして、それで、血管とか浮いちゃってるモノが、
あたしのアソコを傷めながら出たり入ったりしてるだなんて、
想像しただけでも失神しそうなのに、実際やられてると、凄く……
「いや、いやっ、あああっ……!ああんっ!いやぁぁっ、やんっ」
あれ? なんだか痛くなくなってきた?
「ウフフっ、どうやら躰が慣れて来ちゃったようね」
「えええっ!?やぁ、なにそれっ、ああん、はあああんっ♪」
ヤダ、なんか変な気持ちになってきた……。
こんなグロテスクなものに犯されて、こんな感じになるなんて……。
どうせなら、清志のオチンチンで、感じたかったのにっ!
「はあああん♪ああっ、きよし、きよしぃ……!うああああん!」
やだ、頭の中で、彼の事考えたら、すごく……イイ……!
「まぁ、キヨシさんって貴女の彼氏かしら?それじゃあ……」
すると、あたしの中を出入りしてたモノが、突然細かく震え出すと、
「んああああああん!や、なに、ソレぇ……!」
触手の色が、なんだか肌色っぽいような、ちょっと赤味がさしてるような、
そんな色に変化し始めて……
ヌプッ、と音を立てて膣から出てきたのが、
よくBLモノとかでみる、男の人のおちんちんの先端そっくりに……!
「貴女のお望み通り、キヨシくんのオチンチンよ。プレゼントしてあげる」
その清志のが、私の中に再び入ると……
「ああああああああんっっッ!」
体中に電気が走るような気持ちが、アタシを襲ってきたの!
「やぁ、すご、すごいっ、イイ、いい、これぇ♪」
「凄いわ……さっきの貴女のナカの締め付けとは、段違いよぉ!
私の子供達も、すっごく悦んでるわぁっ!ん、ンフウゥッ!」
「いい、イイっ、きよし、きよしっ、きよしの、おちんぽぉ!」
もう、脳味噌がぐちゃぐちゃにかき回されてるみたい。
でも、ソレがいい。もっと混ぜて欲しい。もっと犯して欲しい。
もう、清志ので、グチャッとやってほしい。
「お、おね、おねがいっ! イキたい、イキたいのぉっ♪」
「んあっ、ふあああんっ♪ 腰ブンブン振っておねだりなんて、すっごくはしたないわ!
いいわよ、いいわよぉ!でも、その前に、キヨシくんのが、出たい、出たいってぇ!」
清志のが、入ってくる。
その言葉を聞いただけで、あたしの本能が叫びだした。
「きて、きてぇっ!清志の、あたしのに、注いでぇっ!」
「ええっ!ぜぇんぶ入れてアゲル!キヨシくんの汁ぅっ!私のコドモぉっ!んああああっ!」
その時、あんま憶えてないんだけど、彼女のお尻の根本から、何かがプツンと切れたの。
その衝撃か、清志のカタチをした触手が、全部あたしの子宮に入り込んできたの!
「んああああああああああっ!すご、しゅご、しゅごい!ぜんぶ、ぜんぶくるぅぅぅっ!!」
あんなおっきかった触手が、全部私のお腹にシュルシュルと吸い込まれて、
その濁流が壁にこすれる度、いかされちゃったの……。
悔しいけど、すっごく、気持ちよかった……。 セックスって、こんなにきもちのいいものなの?
423 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 04:47:35 ID:nQPVA2uH
「ウフフッ、ぜぇんぶ入ったわね。私のコドモ達。
大丈夫、その子達は何も悪いことしないわ。
寧ろ、貴女の願いを叶えてくれる、良い子達よ。
そう、この子達については、何も考えなくていいの。
ただ、あなたの一番の願いを、望むだけで……」
ズタズタに身も心も犯されたあたしの耳に、妖魔の声が響いてきた。
その声は、どことなく、安らぎを感じる声だった。
んで、アレから二週間!
なんか改造されてるのでは!?
なんかHになってるのでは!?
なんか妖魔化してるのでは!?
とお思いのモニタの前の皆さんに、超大事なご報告があります!
なーーーーーーーーーーーーんにもありませんでした!
その間、普通にガッコ行ったり、普通に妖魔退治したり、
普通に清志にオトナなアピールしてもガン無視されたり、
そーんなごく普通の毎日でした。チクショー!(主に一番最後について)
んまあでも、変化と言えば無きにしも非ず。
ちょっとムラムラは……してるかな。
だから、妖魔の触手を入れられてしまった、という事実なんて、
殆ど頭の中から消え去っていったのよ。トラウマとか残ってないのが、不思議だけど。
でも、アタシのナカに、別のイキモノがいる。
そう自覚させる時が、ついに訪れてしまったの。
でも、それは、とっても……
「詩乃ー。俺さ、ちょっとコンビニ行ってくるよ。
悪いけど、何かテレビやネットとかやりながら待っててくれる?」
「うっふ~ん」
「それじゃ」
「ちょっと待って!?せっかくこんなネグリジェとかに着替えてさ!桃色吐息出してさ!
こーんな超絶セクシーポーズとか決めてそのリアクションとか無いでしょ!?」
「男には、どうしても行かねばならぬ時があるのさ……(主にネトゲの支払い)」
「死んでこいバカ清志ーー!」
と、まあ、いつもの通り、清志の部屋でアタック失敗してたんだけどさ。
「全く、少しはアタシのサインにも気付いてくれればいいのに……」
思わず、自分のネグリジェ姿を見る。
セクシーというよりかは、なんかプリチーというか、ムラムラ来なさそうな躰があった。
「やっぱ、男のコって、おっぱいとか、そういうのが大きい方がいいのかな……」
溜息が出た。
「清志と、エッチ、したいのにさ……これじゃあ、ダメだよね……」
何か、子宮がキュンとした気がしたのは、あたしの勘違いじゃなかったと思う。
直後、突然清志が帰ってきて、
「いいか!?ベッドの下だけは覗くなよ!?いいな、絶対だぞ!?」
「りょ、りょうかいー」
というモンだから、これはきっと誘い受けでしょうということでベッドの下を覗いて、
床下の隠し収納を開けて、
中に入ってた金庫を破って(ちなみに適当に入力した番号0721がビンゴで当った)、
外に引っ張り出して出てきたのが……ちょっと、コレ……何!?
「ごしゅじんさまに……御奉仕にゃん……」
これ何てエロゲ?
『ご主人様に御奉仕にゃん』
そーいう名前のエロゲだった。
424 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 04:49:21 ID:nQPVA2uH
パッケージには、私と同じくらいの髪型をした、白髪の美少女。
しかし、その耳から生えるのは、人を思わせぬ、ふさふさとした白い獣耳。
そして、美しいしなやかな尻尾。うん、そう。その通り、猫耳美少女。
そして身に纏うは、紺色の、どこぞで見慣れた衣装。
「まさかのスク水ケモノ美少女萌えとか……ちょっと……ないわー」
でも、一番衝撃だったのは、こんなあどけない、可愛い顔をしておいて!
おっぱいも、お尻も、太腿もムチムチで、凄く……いやらしい。
パッケージの裏でも、この子が、その体躯を生かし、
あんな御奉仕、こんな御奉仕をしている。 ……羨ましかった。
「やっぱり清志……こういう娘が……好き、だったんだ」
みじめな自分のと、思わず見比べてみる。
なんだか、切なくなってきた。
「あたしの躰じゃ……ダメ、だよね……うん……」
思わず、涙が出てきた。もうダメなのかも。あたし達のカンケイ。
「なりたい、なりたいよぉ……こんな、こんな、エッチな娘に……」
心の底から、清志が好きという気持ち、清志になにもしてあげられないという気持ちが、
ないまぜになってあたしの感情を強くゆさぶってくる。
その想いは、絶望へと変わり、絵空事のような切望をつむいだ。
「あたしがこの娘だったら、清志の心をつなぎ止めることができるのに」
425 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 04:51:15 ID:nQPVA2uH
その瞬間、あたしの全身が沸騰するような、熱を憶えた。
「やぁ、ああっ?はああああああああああっ!?んあああああああんっ!」
熱い! 凄くアツい! うああんっ、まるで人間発電所だわ!
肉で満たされた躰の内側も、外気にふれ合う肌の外側も、凄くジンジンする!
凄まじい程の痙攣が、あたしの全身を襲ってくる!
「う、うあああんっ!なに、なにこれ、やぁ、こすれ、服こすれるぅ!」
今まで感じていなかったはずの、ごく当たり前だった触覚が目を覚ますかのように、
服のザラザラとした感触が、私の肌とこすれ、それがさらなる痙攣を産む。
「や、やだぁっ、服、ふく、ぬぐぅ!」
着ていたブレザー、ブラウス、スカート、靴下、下着まで、全部強引に脱ぎ捨てる。
ブラウスなんてボタンがまどろっこしくて、ブチブチっと強制的に脱がしたもんだから、
あちこちに取れたボタンが散乱してしまった。
「ふあああっ♪ すご、すごいっ、コレ!」
気付くと、私は震え上がる自分をなぐさめていた。
彼氏の部屋で、堂々とオナニーをしていた。
でも、あたしの視線は、彼のエロゲに釘付けだった。
いや……エロゲの中の人外美少女を、あたしの網膜が無理矢理焼き付けようとしていた。
「やぁっ!ジンジンが、気持ちよくなって……アアッ、超イイ!」
あたしの躰の表面が、何か、細かい何かがジワジワと、蠢くような感触を伝えてきた。
でも、それすらも気持ちいい。もっとほしい。ジンジンさせて欲しい。
そう想った瞬間、変化は突然やってきたの。
耳とお尻が、凄くアツくなって、思わず背筋が反り返った時。
耳の中……耳の皮膚の中で、何かがグチュグチュと音を立てていた。
すると、耳が突然、横と上にビンッ!と伸び始め、
それを包むように、細く細かい毛が、ブワッと出てきた。
頭皮もすっごく気持ちよくなって、ジワッと熱を帯びはじめたと想うと、
その熱が、一瞬にして外側に発散されるような、そんな感触を憶えた。
髪の毛に神経が通っているかのように、髪全体が喚き立っている気分。
すると、黒かった髪の毛が、白色……というより、少しクリームの混じった色に変化した。
「んああああああああああああっ♪」
お尻からも、何かが出ようとしていた。
臀部と背筋の先がビクンビクンッと動くと、そこから、ニョキッと、何か太いモノが出てきた。
その太いものの中を、ドクドクドクッと何かが入ってきた。
尻尾が生えてきた……と、本能的に感じた。
胴体の皮膚が、ざわざわとし始めると、そこから細かい毛が、ぶわっと現れた。
その毛は互いに絡み合うと、まるで何かの薄布のようなモノを作り上げていく。
それは、二の腕から手の先にかけて、または太腿の真ん中から足の指先にかけても同様。
最後に、毛同士がキュッと締まると、そこには、本物よりも滑らかで、エロティックな、
紺色のスクール水着とロンググローブ、ハイソックスが、私の躰に貼り付いていた。
でも、それら全てを構成する、その過程が、気持ちよすぎて。
「いく、イクぅ、ぁうっ! はううううううううううううん!!!!」
426 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 04:53:18 ID:nQPVA2uH
ぐったりとしたアタシの視線の先には、清志の使っている姿見が。
あたしが映っているはずのそれに映し出されたのは、あたしではなかった。
大きな猫耳、控えめの猫しっぽ。紺色の衣装に、乳白色の毛並み。
そこには、あのパッケージそっくりの女の子が横たわっていた。
「う、嘘……誰、あ、あたし?……変身……しちゃった……!?」
自分の身体を確認してみても、きめ細やかな白い肌が、自分ではない事を物語っていた。
「……ま、まさか、コレって……」
二週間前の事を想す。
『ただ、あなたの一番の願いを、望むだけで……』
妖魔は、こう語っていた。
「こ、この姿って、もしかして、あの、触手が、私を……!?」
しかし、不思議と、気持ち悪さが感じなかった。
寧ろ、幸福感が沸立ってくる。願いが叶ったと、これで、やっと、
「清志にも、振り向いてもらえる……」
と思ったが、その想いはすぐに打ち砕かれた。
「胸……そのまんまだ」
まな板、寸胴、こいのぼり。そんな身体だった。
「なんで、なんでこんな身体が変わったのに、ココだけぇ、変わらないのよ……ッ」
悔しくて、ふくらみかけで止まってしまったおっぱいを、布の上から揉みしだく。
「んあっ、はああんっ、ヤダ、でも超、ビンカンに……!」
すると、乳の内側が、何だか、先程と同じ様な熱を帯びはじめてくる。
フニュ、むにゅ、ぶにゅっ……!
揉めば揉むほど、その肉がまるで分裂しているかのように、ボリュームを上げてくる。
「え、やだ、これ、なにぃ……!ふあんっ、んあああっ!お、おっきく、なってる!?」
それはAカップからCカップへ、CからEへ……と、アタシの手に合わせて成長していく。
「うあんっ!おっきければおっきいほど、きもちいぃっ!ああっ、もうこれ以上ダメぇ!」
ぶるんっっ!
思わず手を離すと、紺色に包まれた、Hカップはありそうな爆乳が、その中に詰まっていた。
「お、おっきぃ……!」
思わず、パッケージとも見比べる。明らかに、あたしの方がおっきくなってしまった。
「やだ、でかくしすぎちゃったよぉ……で、でも、このほうがきっと、清志もいいよねっ」
思わず、顔から笑みが綻ぶ。
その笑顔は、私がいくら作っても出来なかった、妖絶な顔をしてた。
「え、えと、じゃあもしかして、ココも……?」
と想い、お尻も、ふとももも、こねくり回してみる。
「やぁんっ!やっぱ気持ちイイ……!それに、あああんっ!またぁ、アレはじまったぁ!」
やっぱ予想通り、揉んだところがどんどん大きくなってくる。
「はああんっ!もう、身体全体がスゴいのぉ……!」
調子に乗って、というよりも、衝動に身を任せて、身体の全身をよじらせながら愛撫する。
先程までこぶりだったお尻は、スクール水着の食い込みが激しくなるほどに厚みを増し、
細かった脚も、ソックスの痕が残りそうなほどに食い込むが、それでも脚線美を表現していて、
二の腕もお腹も、抱きつきたくなるほどに女性らしい柔らかさを帯びはじめ、官能的に、
その姿形は、明らかにパッケージのあたしよりも、淫猥になっていた。
「これで、これで……清志と、エッチできるよぉ……!ん、ひあんっ!?ソコもなのぉ♪」
そう思うと、下腹部全体もざわめき始める。
あたしの膣の中がぐわっと広くなったかと思うと、キュンと縮みあがる。
膣全体が、まるでオチンチンから精子を絞り上げる為に作られたものの様に、
肉ヒダを多く、深く、それでいてビンカンに作り替えていくのが解った。
更に、行き止まりの奧から、ニョキニョキと、亀頭を刺激する柔突起が生え始める。
「あ、あはっ!どんどん、身体がエロ専用にかわってくるうんっ♪
触手が、アタシを改造してくのぉ……すごく、嬉しいよぉっ!」
と口に出すと、身体全体が、再び痙攣を起こし始める。
「ふあああっ!もしかして、触手も喜んでるの……?嬉しいっ、ありがとっ!
あああっ、はやくセックスしたいよぉ、この清志好みの肉体で、しごいてあげたいのぉ♪」
というところで寸止め。校正ほぼ無しなので読みづらいと思うけど頑張れ!
元々1時間でどこまでいけるかと思ってたが、2時間かかっちゃったから私もうゴールしていいよね!
次回作は多分書く気ない!うん!
じゃあ次は貴様の妄想の番だ、さあSSを上げやがれ>>417
427 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 05:14:24 ID:4cWHSmYi
GJ!
428 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 07:13:16 ID:EOqDiARu
全部詰め込んだのにカオスじゃないだと・・・貴様できるな
432 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 22:38:34 ID:h9dE03K1
俺も考えてるのだけど、
「猫耳」=人ならざる者への転生
「蟲使い」=忌まわしいものを使役する悪そうなジョブ
までは寄生との相性が良いんだが、
「スク水」が関係無さすぎてムズいだろw
みんなよく考えるわー。
退魔師の少女が寄生されて猫耳スク水蟲使いに堕ちるベタな話が浮かんだが
自分如きがssを書いて形になるのか不安でなかなかおもいきれないから誰か書いてくだひゃい
418 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 00:15:30 ID:bkl3abPP
>>417
見た目はすごくそそられる
でもいったいその蟲は何がしたいんだ?
猫耳を付けるとなるとネコの妖怪? スク水だと魚系? それに蟲使いとな?
ようするに何かの妖怪が産む蟲(妖怪本体でもいい)をおにゃの子に寄生させると
猫耳が生え強制的にスク水に変身させられ、そして体内で増やした蟲を相手にも植えつけたくなるとして
その妖怪の目的が定まってない
例えば人類に寄生してただ捕食 あるいは共存 or
人外(猫耳スク水蟲使い)を増やして世界を人外だけにする or
あるいはある特定の人物を狙うための作戦とか
他にも何か提案あればどうぞ もしかしたら書くかもしれない
419 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 00:20:51 ID:Wc37GJuq
>>418
むしろスク水をよく見ると、濃紺色の蟲がより集まって…
420 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 00:24:17 ID:pyBFSLvd
美少女もだんだんと蟲の塊に変わってゆき・・・
421 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 00:42:58 ID:bUN7wUtB
妄想してみた
・少女は妖怪を引き付けやすい性質もち
・猫耳は先祖が猫系の妖怪で水蟲(スライム)の召喚がトリガーとなって出てくる
・スク水は水蟲(スライム)を使役するのに都合がいいから(だいたいびしょ濡れになる)
普通の水着でもいいんだけど、貧相な体に似合うやつがない
利害関係は
・水蟲は妖怪を喰って強くなりたい
・少女は自分に寄ってくる妖怪や周囲の人間に危害を与える妖怪をなんとかしたい(あと、気持ちよくしてくれる)
最終的には少女は水蟲に喰われるか一体化する?
422 俺版 退魔師の少女が寄生されて猫耳スク水蟲使い略 sage 2010/11/04(木) 04:45:06 ID:nQPVA2uH
【前回までの脳内あらすじ】
あたし、大麻 詩乃(おおあさ しの)。 退魔師やってます!
ある日の夜、いつもの通り妖魔狩りに出掛けたら、とんでもなく強い妖魔に出逢っちゃったの!
すごくHなヘビ柄の黒いボンテージを着てる、おっぱいとかお尻とかこーんなにでっかいの。なんかムカツク!
私も呪符で抵抗したんだけど、全然効かなくて!
結局、背中からいっぱい生えてる触手に身体をがんじがらめにされて、身動きが取れなくなっちゃって……。
そしたらアイツ、私のおっぱいとかお尻とか、可愛いとかいいながら撫でてきたの!
コンプレックス刺激されてすごーく腹立ったんだけど、すごくエロい動きするし、それに良い香りもするし、
私も変な気分になってきちゃったんだ……。
すると、大股開きした股間の前に、グロテスクな触手が! あたし、コレいれられちゃうの……!?
「う、うあああああああぁぁっ! いた、いたぃぃぃっ!?」
「あらあら、処女だったのね、あなた。処女膜の破れるこの感触、すごくイイ……!」
やだぁ……。アタシ、処女はいつか、いつの日か、清志に捧げようと思ってたのに……!
こんなキモいものが、アタシの処女をうばっただなんて! ヤダ、もう死にたい……。
「いだ、いたいっ、いたいぃっ、イヤ、いやぁぁぁ……!」
なんか赤茶色くて、ボコボコして、それで、血管とか浮いちゃってるモノが、
あたしのアソコを傷めながら出たり入ったりしてるだなんて、
想像しただけでも失神しそうなのに、実際やられてると、凄く……
「いや、いやっ、あああっ……!ああんっ!いやぁぁっ、やんっ」
あれ? なんだか痛くなくなってきた?
「ウフフっ、どうやら躰が慣れて来ちゃったようね」
「えええっ!?やぁ、なにそれっ、ああん、はあああんっ♪」
ヤダ、なんか変な気持ちになってきた……。
こんなグロテスクなものに犯されて、こんな感じになるなんて……。
どうせなら、清志のオチンチンで、感じたかったのにっ!
「はあああん♪ああっ、きよし、きよしぃ……!うああああん!」
やだ、頭の中で、彼の事考えたら、すごく……イイ……!
「まぁ、キヨシさんって貴女の彼氏かしら?それじゃあ……」
すると、あたしの中を出入りしてたモノが、突然細かく震え出すと、
「んああああああん!や、なに、ソレぇ……!」
触手の色が、なんだか肌色っぽいような、ちょっと赤味がさしてるような、
そんな色に変化し始めて……
ヌプッ、と音を立てて膣から出てきたのが、
よくBLモノとかでみる、男の人のおちんちんの先端そっくりに……!
「貴女のお望み通り、キヨシくんのオチンチンよ。プレゼントしてあげる」
その清志のが、私の中に再び入ると……
「ああああああああんっっッ!」
体中に電気が走るような気持ちが、アタシを襲ってきたの!
「やぁ、すご、すごいっ、イイ、いい、これぇ♪」
「凄いわ……さっきの貴女のナカの締め付けとは、段違いよぉ!
私の子供達も、すっごく悦んでるわぁっ!ん、ンフウゥッ!」
「いい、イイっ、きよし、きよしっ、きよしの、おちんぽぉ!」
もう、脳味噌がぐちゃぐちゃにかき回されてるみたい。
でも、ソレがいい。もっと混ぜて欲しい。もっと犯して欲しい。
もう、清志ので、グチャッとやってほしい。
「お、おね、おねがいっ! イキたい、イキたいのぉっ♪」
「んあっ、ふあああんっ♪ 腰ブンブン振っておねだりなんて、すっごくはしたないわ!
いいわよ、いいわよぉ!でも、その前に、キヨシくんのが、出たい、出たいってぇ!」
清志のが、入ってくる。
その言葉を聞いただけで、あたしの本能が叫びだした。
「きて、きてぇっ!清志の、あたしのに、注いでぇっ!」
「ええっ!ぜぇんぶ入れてアゲル!キヨシくんの汁ぅっ!私のコドモぉっ!んああああっ!」
その時、あんま憶えてないんだけど、彼女のお尻の根本から、何かがプツンと切れたの。
その衝撃か、清志のカタチをした触手が、全部あたしの子宮に入り込んできたの!
「んああああああああああっ!すご、しゅご、しゅごい!ぜんぶ、ぜんぶくるぅぅぅっ!!」
あんなおっきかった触手が、全部私のお腹にシュルシュルと吸い込まれて、
その濁流が壁にこすれる度、いかされちゃったの……。
悔しいけど、すっごく、気持ちよかった……。 セックスって、こんなにきもちのいいものなの?
423 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 04:47:35 ID:nQPVA2uH
「ウフフッ、ぜぇんぶ入ったわね。私のコドモ達。
大丈夫、その子達は何も悪いことしないわ。
寧ろ、貴女の願いを叶えてくれる、良い子達よ。
そう、この子達については、何も考えなくていいの。
ただ、あなたの一番の願いを、望むだけで……」
ズタズタに身も心も犯されたあたしの耳に、妖魔の声が響いてきた。
その声は、どことなく、安らぎを感じる声だった。
んで、アレから二週間!
なんか改造されてるのでは!?
なんかHになってるのでは!?
なんか妖魔化してるのでは!?
とお思いのモニタの前の皆さんに、超大事なご報告があります!
なーーーーーーーーーーーーんにもありませんでした!
その間、普通にガッコ行ったり、普通に妖魔退治したり、
普通に清志にオトナなアピールしてもガン無視されたり、
そーんなごく普通の毎日でした。チクショー!(主に一番最後について)
んまあでも、変化と言えば無きにしも非ず。
ちょっとムラムラは……してるかな。
だから、妖魔の触手を入れられてしまった、という事実なんて、
殆ど頭の中から消え去っていったのよ。トラウマとか残ってないのが、不思議だけど。
でも、アタシのナカに、別のイキモノがいる。
そう自覚させる時が、ついに訪れてしまったの。
でも、それは、とっても……
「詩乃ー。俺さ、ちょっとコンビニ行ってくるよ。
悪いけど、何かテレビやネットとかやりながら待っててくれる?」
「うっふ~ん」
「それじゃ」
「ちょっと待って!?せっかくこんなネグリジェとかに着替えてさ!桃色吐息出してさ!
こーんな超絶セクシーポーズとか決めてそのリアクションとか無いでしょ!?」
「男には、どうしても行かねばならぬ時があるのさ……(主にネトゲの支払い)」
「死んでこいバカ清志ーー!」
と、まあ、いつもの通り、清志の部屋でアタック失敗してたんだけどさ。
「全く、少しはアタシのサインにも気付いてくれればいいのに……」
思わず、自分のネグリジェ姿を見る。
セクシーというよりかは、なんかプリチーというか、ムラムラ来なさそうな躰があった。
「やっぱ、男のコって、おっぱいとか、そういうのが大きい方がいいのかな……」
溜息が出た。
「清志と、エッチ、したいのにさ……これじゃあ、ダメだよね……」
何か、子宮がキュンとした気がしたのは、あたしの勘違いじゃなかったと思う。
直後、突然清志が帰ってきて、
「いいか!?ベッドの下だけは覗くなよ!?いいな、絶対だぞ!?」
「りょ、りょうかいー」
というモンだから、これはきっと誘い受けでしょうということでベッドの下を覗いて、
床下の隠し収納を開けて、
中に入ってた金庫を破って(ちなみに適当に入力した番号0721がビンゴで当った)、
外に引っ張り出して出てきたのが……ちょっと、コレ……何!?
「ごしゅじんさまに……御奉仕にゃん……」
これ何てエロゲ?
『ご主人様に御奉仕にゃん』
そーいう名前のエロゲだった。
424 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 04:49:21 ID:nQPVA2uH
パッケージには、私と同じくらいの髪型をした、白髪の美少女。
しかし、その耳から生えるのは、人を思わせぬ、ふさふさとした白い獣耳。
そして、美しいしなやかな尻尾。うん、そう。その通り、猫耳美少女。
そして身に纏うは、紺色の、どこぞで見慣れた衣装。
「まさかのスク水ケモノ美少女萌えとか……ちょっと……ないわー」
でも、一番衝撃だったのは、こんなあどけない、可愛い顔をしておいて!
おっぱいも、お尻も、太腿もムチムチで、凄く……いやらしい。
パッケージの裏でも、この子が、その体躯を生かし、
あんな御奉仕、こんな御奉仕をしている。 ……羨ましかった。
「やっぱり清志……こういう娘が……好き、だったんだ」
みじめな自分のと、思わず見比べてみる。
なんだか、切なくなってきた。
「あたしの躰じゃ……ダメ、だよね……うん……」
思わず、涙が出てきた。もうダメなのかも。あたし達のカンケイ。
「なりたい、なりたいよぉ……こんな、こんな、エッチな娘に……」
心の底から、清志が好きという気持ち、清志になにもしてあげられないという気持ちが、
ないまぜになってあたしの感情を強くゆさぶってくる。
その想いは、絶望へと変わり、絵空事のような切望をつむいだ。
「あたしがこの娘だったら、清志の心をつなぎ止めることができるのに」
425 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 04:51:15 ID:nQPVA2uH
その瞬間、あたしの全身が沸騰するような、熱を憶えた。
「やぁ、ああっ?はああああああああああっ!?んあああああああんっ!」
熱い! 凄くアツい! うああんっ、まるで人間発電所だわ!
肉で満たされた躰の内側も、外気にふれ合う肌の外側も、凄くジンジンする!
凄まじい程の痙攣が、あたしの全身を襲ってくる!
「う、うあああんっ!なに、なにこれ、やぁ、こすれ、服こすれるぅ!」
今まで感じていなかったはずの、ごく当たり前だった触覚が目を覚ますかのように、
服のザラザラとした感触が、私の肌とこすれ、それがさらなる痙攣を産む。
「や、やだぁっ、服、ふく、ぬぐぅ!」
着ていたブレザー、ブラウス、スカート、靴下、下着まで、全部強引に脱ぎ捨てる。
ブラウスなんてボタンがまどろっこしくて、ブチブチっと強制的に脱がしたもんだから、
あちこちに取れたボタンが散乱してしまった。
「ふあああっ♪ すご、すごいっ、コレ!」
気付くと、私は震え上がる自分をなぐさめていた。
彼氏の部屋で、堂々とオナニーをしていた。
でも、あたしの視線は、彼のエロゲに釘付けだった。
いや……エロゲの中の人外美少女を、あたしの網膜が無理矢理焼き付けようとしていた。
「やぁっ!ジンジンが、気持ちよくなって……アアッ、超イイ!」
あたしの躰の表面が、何か、細かい何かがジワジワと、蠢くような感触を伝えてきた。
でも、それすらも気持ちいい。もっとほしい。ジンジンさせて欲しい。
そう想った瞬間、変化は突然やってきたの。
耳とお尻が、凄くアツくなって、思わず背筋が反り返った時。
耳の中……耳の皮膚の中で、何かがグチュグチュと音を立てていた。
すると、耳が突然、横と上にビンッ!と伸び始め、
それを包むように、細く細かい毛が、ブワッと出てきた。
頭皮もすっごく気持ちよくなって、ジワッと熱を帯びはじめたと想うと、
その熱が、一瞬にして外側に発散されるような、そんな感触を憶えた。
髪の毛に神経が通っているかのように、髪全体が喚き立っている気分。
すると、黒かった髪の毛が、白色……というより、少しクリームの混じった色に変化した。
「んああああああああああああっ♪」
お尻からも、何かが出ようとしていた。
臀部と背筋の先がビクンビクンッと動くと、そこから、ニョキッと、何か太いモノが出てきた。
その太いものの中を、ドクドクドクッと何かが入ってきた。
尻尾が生えてきた……と、本能的に感じた。
胴体の皮膚が、ざわざわとし始めると、そこから細かい毛が、ぶわっと現れた。
その毛は互いに絡み合うと、まるで何かの薄布のようなモノを作り上げていく。
それは、二の腕から手の先にかけて、または太腿の真ん中から足の指先にかけても同様。
最後に、毛同士がキュッと締まると、そこには、本物よりも滑らかで、エロティックな、
紺色のスクール水着とロンググローブ、ハイソックスが、私の躰に貼り付いていた。
でも、それら全てを構成する、その過程が、気持ちよすぎて。
「いく、イクぅ、ぁうっ! はううううううううううううん!!!!」
426 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 04:53:18 ID:nQPVA2uH
ぐったりとしたアタシの視線の先には、清志の使っている姿見が。
あたしが映っているはずのそれに映し出されたのは、あたしではなかった。
大きな猫耳、控えめの猫しっぽ。紺色の衣装に、乳白色の毛並み。
そこには、あのパッケージそっくりの女の子が横たわっていた。
「う、嘘……誰、あ、あたし?……変身……しちゃった……!?」
自分の身体を確認してみても、きめ細やかな白い肌が、自分ではない事を物語っていた。
「……ま、まさか、コレって……」
二週間前の事を想す。
『ただ、あなたの一番の願いを、望むだけで……』
妖魔は、こう語っていた。
「こ、この姿って、もしかして、あの、触手が、私を……!?」
しかし、不思議と、気持ち悪さが感じなかった。
寧ろ、幸福感が沸立ってくる。願いが叶ったと、これで、やっと、
「清志にも、振り向いてもらえる……」
と思ったが、その想いはすぐに打ち砕かれた。
「胸……そのまんまだ」
まな板、寸胴、こいのぼり。そんな身体だった。
「なんで、なんでこんな身体が変わったのに、ココだけぇ、変わらないのよ……ッ」
悔しくて、ふくらみかけで止まってしまったおっぱいを、布の上から揉みしだく。
「んあっ、はああんっ、ヤダ、でも超、ビンカンに……!」
すると、乳の内側が、何だか、先程と同じ様な熱を帯びはじめてくる。
フニュ、むにゅ、ぶにゅっ……!
揉めば揉むほど、その肉がまるで分裂しているかのように、ボリュームを上げてくる。
「え、やだ、これ、なにぃ……!ふあんっ、んあああっ!お、おっきく、なってる!?」
それはAカップからCカップへ、CからEへ……と、アタシの手に合わせて成長していく。
「うあんっ!おっきければおっきいほど、きもちいぃっ!ああっ、もうこれ以上ダメぇ!」
ぶるんっっ!
思わず手を離すと、紺色に包まれた、Hカップはありそうな爆乳が、その中に詰まっていた。
「お、おっきぃ……!」
思わず、パッケージとも見比べる。明らかに、あたしの方がおっきくなってしまった。
「やだ、でかくしすぎちゃったよぉ……で、でも、このほうがきっと、清志もいいよねっ」
思わず、顔から笑みが綻ぶ。
その笑顔は、私がいくら作っても出来なかった、妖絶な顔をしてた。
「え、えと、じゃあもしかして、ココも……?」
と想い、お尻も、ふとももも、こねくり回してみる。
「やぁんっ!やっぱ気持ちイイ……!それに、あああんっ!またぁ、アレはじまったぁ!」
やっぱ予想通り、揉んだところがどんどん大きくなってくる。
「はああんっ!もう、身体全体がスゴいのぉ……!」
調子に乗って、というよりも、衝動に身を任せて、身体の全身をよじらせながら愛撫する。
先程までこぶりだったお尻は、スクール水着の食い込みが激しくなるほどに厚みを増し、
細かった脚も、ソックスの痕が残りそうなほどに食い込むが、それでも脚線美を表現していて、
二の腕もお腹も、抱きつきたくなるほどに女性らしい柔らかさを帯びはじめ、官能的に、
その姿形は、明らかにパッケージのあたしよりも、淫猥になっていた。
「これで、これで……清志と、エッチできるよぉ……!ん、ひあんっ!?ソコもなのぉ♪」
そう思うと、下腹部全体もざわめき始める。
あたしの膣の中がぐわっと広くなったかと思うと、キュンと縮みあがる。
膣全体が、まるでオチンチンから精子を絞り上げる為に作られたものの様に、
肉ヒダを多く、深く、それでいてビンカンに作り替えていくのが解った。
更に、行き止まりの奧から、ニョキニョキと、亀頭を刺激する柔突起が生え始める。
「あ、あはっ!どんどん、身体がエロ専用にかわってくるうんっ♪
触手が、アタシを改造してくのぉ……すごく、嬉しいよぉっ!」
と口に出すと、身体全体が、再び痙攣を起こし始める。
「ふあああっ!もしかして、触手も喜んでるの……?嬉しいっ、ありがとっ!
あああっ、はやくセックスしたいよぉ、この清志好みの肉体で、しごいてあげたいのぉ♪」
というところで寸止め。校正ほぼ無しなので読みづらいと思うけど頑張れ!
元々1時間でどこまでいけるかと思ってたが、2時間かかっちゃったから私もうゴールしていいよね!
次回作は多分書く気ない!うん!
じゃあ次は貴様の妄想の番だ、さあSSを上げやがれ>>417
427 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 05:14:24 ID:4cWHSmYi
GJ!
428 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 07:13:16 ID:EOqDiARu
全部詰め込んだのにカオスじゃないだと・・・貴様できるな
432 名無しさん@ピンキー sage 2010/11/04(木) 22:38:34 ID:h9dE03K1
俺も考えてるのだけど、
「猫耳」=人ならざる者への転生
「蟲使い」=忌まわしいものを使役する悪そうなジョブ
までは寄生との相性が良いんだが、
「スク水」が関係無さすぎてムズいだろw
みんなよく考えるわー。
とある悪魔の物語(続き)
383 278 sage 2010/10/27(水) 23:18:09 ID:a6qBKWxn
続き!
エロいと思う! たぶん
「あんっ、はぁぁぁっ、ひぁぁぁああああっ……!」
服のあいだから手が差し込まれ、全身を弄ばれている。ねっとりとした動きはただそれだけで、経験したことのない甘い疼きを脳に伝えてくる。まだ、敏感なところには触られていないのに。
「センセの体、すごく甘い……、ふふ、溶けちゃいそう」
そう囁かれ、ふっと耳に息を吹き込まれる。ただそれだけではしたない声が漏れ、蜜が体の奥から流れ出してくるのがわかる。
椅子に座るように赤毛の少女にもたれかかったヴァーリアは、いつの間にか脚を広げさせられ秘部を余すことなく見せていた。すでにショーツは脱がされ、黒の草むらも露出し蜜でべっとりと皮膚に張り付いていた。
「ふふ、もうべとべとだね。でも、センセの本当にかんじるところはね、ここ」
少女の楽しそうな声が聞こえたそのとき、後ろのすぼまりにとん、と指が置かれた。
「いひぃぃぃぃぃぃっ!?」
なぜ、なぜそんな汚いところが感じるの。動揺する心をさらに崩すかのように、指が小刻みに動かされはじめた。
「いひゃぁぁぁぁぁっ、らめぇっ、そんな、きたなひぃっ!」
恥辱のあまり、回らぬ舌で訴えかけるが少女の指の動きは止まらない。硬く閉じているはずのそこがあっという間にやわらかく緩み、さらにはずぶずぶと体内にもぐりこんでいく。
「ひゃいいいいいいいいいいっ!?」
ぶしゃ、と秘部から蜜が噴出し、すでに黒く染まっていた床に滴り落ちた。その量はみるみるうちに増え、水溜りができていく。
「汚くなんてないよ。センセの一番感じるところだもん。そうでしょ?」
動きがだんだん激しくなり、体が無意識にがくがくと震えだす。奥底から絶頂間がこみ上げ、すべてが真っ白になっていく。もう少しで視界が白い光で覆いつくされるそのとき。
ちゅぽっ。
突然、快楽を与えていた指が引き抜かれた。慌ててきゅうと締め付けるが、あれほど快楽を与えてくれた指はもう存在しない。
「これから先は、代償が必要だよ。あなたのすべてを、あたしにくれる?」
かすむ目で見上げる少女の顔は、笑っている。負の感情がない、まっさらの笑顔。
かすかに残った理性は抵抗の声を上げるが、その笑みを見ているヴァーリアはなぜか、奇妙な安心感があった。
こんな笑い方をする娘なら、すべてを委ねてもいい。
だから。
「なりますっ……、ロッテ……、さまに、すべてを捧げますぅっ……」
そう、告げた。
384 278 sage 2010/10/27(水) 23:18:38 ID:a6qBKWxn
「くす、いい子。それじゃあ、いいモノをあげるね」
突然、後ろに違和感を覚えた。直後、太く丸い何かが押し込まれていく。硬くはないがそれでも押し広げられた口は拒絶で力がはいり、押し出そうとしてしまう。
「力を抜いて……、ね? ほら、入った」
わずかに力をぬくと、先端部を潜り抜けた玉のようなものはぬるん、と体内に押し込まれる。ひとまずは圧迫感が薄れほっとしたそのときだった。
どくん。
「ひうっ!? あああああああああああああああっ!?」
押し込まれた何かが蠢いたかとおもうと一気に弾け、中の肉壁に触手が食い込みながら奥に太い本体が押し込まれていく。内容物を喰らいながら成長していく「何か」に身が震えたが、それ以上に熱い何かがこみ上げてくる。
欲しい。
熱くて太いものが欲しい。中をかき回してくれるモノが欲しい。じゅくじゅくと中で蜜が沸き立っているのが自分でもわかる。
とん、と背が押され、そのまま教壇に突っ伏した。息が荒くなり、涎が口の端を伝っていく。
「くふふ、センセ、欲しいのは……、これ?」
もはや体を支えることも出来ずに這いつくばり、犬のようにあえぎ声をあげる彼女の目の前に赤毛の生徒が立ち、そろそろとスカートを捲り上げていく。股間まで捲り上げられると、教壇からうつろなまなざしを向けていたヴァーリアの瞳が見開かれた。
彼女の股間から、肉棒が生えている。
太く反り返り脈打つそれを認識したとき、なぜ女生徒に男の子のものが、という疑問を露とも感じずにヴァーリアは懇願した。
「くださぁいっ! ロッテ……さまのおちんちんを、私の後ろの穴に入れてくださいっ!」
砂漠を彷徨っていた旅人が水を求めるようなその響きに、ロッテはくすりと微笑んだ。そのままゆっくりと後ろに回りこむと、じくじくと蜜を垂れ流すつぼみに肉棒を擦り付ける。
「あああああっ、はやくぅっ、焦らさないでくださいっ、おねがいしますぅっ!」
普段の厳格な教師の顔からは想像できないほど、媚びた表情を見せながら腰を振りたてているヴァーリアをなだめるかのようにロッテは腰を引き……、そして突き出した。
ずぶぶぶぶぶぶぶっ!
「ひゃあ、はぁぁぁぁぁぁおおおおおんっ!」
入れられた瞬間、頭が真っ白になる。秘芯を張り巡らしたかのように敏感になった内壁はロッテの肉棒を包み込み、精をむさぼろうと締め上げる。
「くふふ、気持ちいいよセンセ。いまからいっぱい出してあげる。そして、センセはあたしのしもべになるんだよ」
腰をたくみに使い、肉棒で内壁をこね回しながらロッテは歌うように告げる。すでに体も心も抵抗することはなくなり、与えられる快感に焦げた思考は、彼女の宣言を天使の福音のように脳に伝える。
「はぁぁぁぁっ、なりますぅっ、ヴァーリアはロッテさまのしもべですぅっ、だからっ、だから早くお慈悲をぉぉぉぉっ!」
堕ちた教師を紅く光る瞳で見下ろしつつ、ロッテは楽しそうに微笑んだ。そして、ひときわ強く腰を跳ね上げる。
その瞬間、灼熱の精が体内に注ぎ込まれた。
「ほぉぉぉぉぉっ、あひぃぃぃぃぃぃぃぃんっ!」
中に注ぎ込まれる精を喰らい、自分の体に定着していく何かを感じつつ、白くにごった快楽の中にヴァーリアは意識を沈めていった。
385 278 sage 2010/10/27(水) 23:20:04 ID:a6qBKWxn
ぱちぃん!
「ふぎゃぁぁぁぁっ!」
どっと教室が沸いた。性懲りもなく机に突っ伏していたロッテに、ヴァーリアの無慈悲な一撃が加えられたのだ。
「まったく、ロッテさんいい加減になさい。今日、放課後に指導室に来るように!」
厳しく申し渡す教師に情けない顔を見せるロッテに、また教室に忍び笑いが広がっていった。
「はー、憂鬱だなあ。センセのお説教長いんだよー」
「もう、ロッテちゃんの自業自得だよ。夜あれだけ寝ているのにまだ眠いの?」
休み時間、愚痴をこぼすロッテにリネーアはあきれたように、でも気遣いを見せながらしルームメイトを慰めていた。
「うう、というわけでリネちゃん、あたしにかまわず寮に戻っておいてちょうだい。できれば夕飯もキープしておいてね」
「もう、しょうがないなあ……、でも最近、ヴァーリア先生少し余裕がでてきたっぽいね。だから、そんなにひどくは怒られないと思うよ」
「きれいになったもんね……、うん、恋だ! センセは恋をしているんだよ!」
自分の思いつきをそのまま口にし、頬を染める友人にさすがに苦笑いをするリネーアであったが、それでもこくり、とうなずいた。
「そうだね。恋人さんとうまくいっているのかな?」
「そうかもしれないし、そうでもないかもしれない……、なーんてね」
そう口先ではおどけながら、ロッテは手のなかで小さな銀細工をもてあそんでいた。
ぱたん、と後ろで扉が閉められた。そのまま鍵と同時に人払いの封も刻む。
「もう、ヴァーリア。もう我慢できなくなっちゃったわけ?」
入ってきたときの殊勝な顔からがらりと変わり、不満そうに口を尖らせるロッテに奥の椅子に座っていたヴァーリアは転げるように床に身を投げ出し、平伏する。
もし普段の凛とした彼女を見慣れている人物が見たら自分の目を疑うであろう光景だった。
「も、もうしわけありませんっご主人様っ、でも、でももう三日もしていただいいていないんですっ、だからぁっ」
「まだ三日しかたっていないの! まあいいや。どこまで成長したか確認しないとね。見せなさい」
ロッテに命じられ、至福の表情を浮かべながら厳格で知られる女教師は床に這いつくばった。そのまま腰を高く差し上げ、スカートを捲り上げ、脱ぎ捨てる。
そこには、異様なものがあった。
下着もつけていないむき出しになった股間に黒い触手が巻きついている。そこからつながる後ろの穴を覆うように広がる黒い革のような物体ははひくひくと蠢き、
それが生物であることを暗黙のうちに語っていた。むき出しになった女性器は体毛がすべてなくなり、生まれたままの姿をさらしながら蜜を滴らせていた。
息を呑むような淫蕩な光景にもロッテは動じるそぶりもみせず、無造作に彼女のつけている「下着」に手を伸ばし、そのまま引き剥がした。
「ひぉぉぉぉぉぉぉぉぉううっ!」
歓喜の嬌声が上がった。その「下着」の内側には何本もの連なった触手がざわざわと蠢動し、つぼみの中に深々と潜り込んでいる。それが引き出されるにつれ、甘い香りが室内を満たしていく。
じゅぼりっ!
すべての触手が引き出され、明かりの中に映し出された蕾は常人とは様変わりしていた。慎ましやかに締まっていたはずの肉は半円形に盛り上がり、まるで女性器のような形になり、そこからは南国の花を思わせる甘い香りを放っている。
386 278 sage 2010/10/27(水) 23:20:50 ID:a6qBKWxn
「広げなさい」
主の視線を感じ、身もだえするような快感とともにヴァーリアは両手で尻肉を抱え込む。そして、甘い香りを放つ穴の中に両の人差し指と中指を押し込み、指を開きながら広げていく。
くぱぁ。
晒された中は、常人とは何もかもが違っていた。
内壁には襞が幾重にも連なり、そのひとつひとつが軟体動物のように蠢いていた。さらにその隙間にはびっしりと小粒のクリトリスとも亀頭ともつかぬものが形成され、甘い香りを放つ蜜を分泌させている。
すでにそこは出す場所ではなく、精を搾り取る肉穴と化していた。
赤毛の少女は変わり果てた後ろを覗き、楽しそうに告げる。
「くすくす。すっかり変わっちゃったねヴァーリアのお尻の穴。こうしたら、どう?」
そのまま舌を突き出すと、どろりとした唾液を伝わせてぽっかりと広げられた中に注ぎ込む。その瞬間、ざわ、と内壁が激しく蠢いた。
「ひはぁぁぁぁっ、ご、ご主人さまの唾液がぁっ、味がするぅっ!?」
内壁を伝うはずだった唾液は、あっという間に襞に絡め取られていった。そしてそれに倍する蜜が流れ出し内壁をぬらぬらと淫蕩な色に染め上げる。
「くふふ、味もわかるようになったんだ……。もう完全に定着したね。それなら……」
そこまでつぶやくと、制服のスカートをすとんと落とす。そこには、びくびくと脈打つ肉棒が聳え立っていた。
「あたしの精の味も、わかるよね?」
その光景を見たヴァーリアの反応は激烈だった。ぶしゃぁぁっ、とまるで失禁したかのように前は潮を吹き、後ろの襞はざわざわと餌を求めるイソギンチャクのような蠕動を開始した。そして恥も外聞も忘れたような懇願が口から飛び出してくる。
「あおおおおっ、ご主人さまぁっ、この哀れなしもべに慈悲をお与えくださいっ。この浅ましい肉穴でご主人さまのおちんぽをお慰めしますっ、どうかっ、どうかぁっ!」
「ふうん、これ、でいいの?」
からかうようなロッテの言葉に、ヴァーリアは激しく首を振る。
「ほ、本当のおちんぽがいいですっ、お願いしますっ!」
必死の懇願を聞くロッテの瞳がすっ、と細くなり、黒い瞳が紅く輝きだした。同時にそそり立った肉棒が大きく様変わりしていく。
さらに長く、太くなり。
幹にはびっしりと真珠のごとき瘤が浮かび上がり。
ぎちぎちと音を立てるくらい硬質化し。
子供の腕ほどにもなった男の子が肉穴に突き立てられ、激しく動かされていく。ただの人間ならば性器が破壊されそうなモノも、今のヴァーリアにとってはこの世で最も価値のあるモノである。
「はおおおっ、ご主人様のおちんぽ最高ですっ! もう、これがなければ生きていけませんっ!」
一つ一つの瘤を新たに形成された襞、いやもう「舌」と呼んでいいであろうモノで舐めあげ、堕ちた女教師は陶酔しきった表情を浮かべる。そんなヴァーリアを後ろから抱きかかえつつ、ロッテは耳元にそっと口を寄せた。
「くふふ、ヴァーリア。これからあなたはその肉穴を使って、学園の気に入った子から精をしぼりとるの。そのための呪と魔力はあたしが分けてあげる。そして、その精をあたしに捧げてね。期待しているよ?」
愛する主人の言葉に心が恍惚感で満たされる。がくがくと壊れた人形のようにうなずきながらヴァーリアは夢心地のまま、主の命令を意識に刻み込んだ。
「お、仰せのままにっ、この卑しいしもべに何でもお申しつけくださいませっ!」
「くふふ、いい子。それじゃ命令だよ。あたしの精を、いっぱいあじわって!」
注がれる主人の精に、心が満たされていく。二度と戻れぬ道を歩んでいると感じながら、それでも彼女の心は至福で満たされていた。
Fin
387 278 sage 2010/10/27(水) 23:22:17 ID:a6qBKWxn
というわけで序章終わり
これからどうしようか考え中
アイデアも募集中なので妄想をどんどん出しとくれ
468 278 sage 2010/11/09(火) 14:51:06 ID:MD+TVK/q
278ですがアクセス規制を食らいました。
話の続きですが、アルカディアというSS投稿サイトのXXX板にアップしています。
「輝星」というP.Nですのでよろしければ見に行ってください。
続き!
エロいと思う! たぶん
「あんっ、はぁぁぁっ、ひぁぁぁああああっ……!」
服のあいだから手が差し込まれ、全身を弄ばれている。ねっとりとした動きはただそれだけで、経験したことのない甘い疼きを脳に伝えてくる。まだ、敏感なところには触られていないのに。
「センセの体、すごく甘い……、ふふ、溶けちゃいそう」
そう囁かれ、ふっと耳に息を吹き込まれる。ただそれだけではしたない声が漏れ、蜜が体の奥から流れ出してくるのがわかる。
椅子に座るように赤毛の少女にもたれかかったヴァーリアは、いつの間にか脚を広げさせられ秘部を余すことなく見せていた。すでにショーツは脱がされ、黒の草むらも露出し蜜でべっとりと皮膚に張り付いていた。
「ふふ、もうべとべとだね。でも、センセの本当にかんじるところはね、ここ」
少女の楽しそうな声が聞こえたそのとき、後ろのすぼまりにとん、と指が置かれた。
「いひぃぃぃぃぃぃっ!?」
なぜ、なぜそんな汚いところが感じるの。動揺する心をさらに崩すかのように、指が小刻みに動かされはじめた。
「いひゃぁぁぁぁぁっ、らめぇっ、そんな、きたなひぃっ!」
恥辱のあまり、回らぬ舌で訴えかけるが少女の指の動きは止まらない。硬く閉じているはずのそこがあっという間にやわらかく緩み、さらにはずぶずぶと体内にもぐりこんでいく。
「ひゃいいいいいいいいいいっ!?」
ぶしゃ、と秘部から蜜が噴出し、すでに黒く染まっていた床に滴り落ちた。その量はみるみるうちに増え、水溜りができていく。
「汚くなんてないよ。センセの一番感じるところだもん。そうでしょ?」
動きがだんだん激しくなり、体が無意識にがくがくと震えだす。奥底から絶頂間がこみ上げ、すべてが真っ白になっていく。もう少しで視界が白い光で覆いつくされるそのとき。
ちゅぽっ。
突然、快楽を与えていた指が引き抜かれた。慌ててきゅうと締め付けるが、あれほど快楽を与えてくれた指はもう存在しない。
「これから先は、代償が必要だよ。あなたのすべてを、あたしにくれる?」
かすむ目で見上げる少女の顔は、笑っている。負の感情がない、まっさらの笑顔。
かすかに残った理性は抵抗の声を上げるが、その笑みを見ているヴァーリアはなぜか、奇妙な安心感があった。
こんな笑い方をする娘なら、すべてを委ねてもいい。
だから。
「なりますっ……、ロッテ……、さまに、すべてを捧げますぅっ……」
そう、告げた。
384 278 sage 2010/10/27(水) 23:18:38 ID:a6qBKWxn
「くす、いい子。それじゃあ、いいモノをあげるね」
突然、後ろに違和感を覚えた。直後、太く丸い何かが押し込まれていく。硬くはないがそれでも押し広げられた口は拒絶で力がはいり、押し出そうとしてしまう。
「力を抜いて……、ね? ほら、入った」
わずかに力をぬくと、先端部を潜り抜けた玉のようなものはぬるん、と体内に押し込まれる。ひとまずは圧迫感が薄れほっとしたそのときだった。
どくん。
「ひうっ!? あああああああああああああああっ!?」
押し込まれた何かが蠢いたかとおもうと一気に弾け、中の肉壁に触手が食い込みながら奥に太い本体が押し込まれていく。内容物を喰らいながら成長していく「何か」に身が震えたが、それ以上に熱い何かがこみ上げてくる。
欲しい。
熱くて太いものが欲しい。中をかき回してくれるモノが欲しい。じゅくじゅくと中で蜜が沸き立っているのが自分でもわかる。
とん、と背が押され、そのまま教壇に突っ伏した。息が荒くなり、涎が口の端を伝っていく。
「くふふ、センセ、欲しいのは……、これ?」
もはや体を支えることも出来ずに這いつくばり、犬のようにあえぎ声をあげる彼女の目の前に赤毛の生徒が立ち、そろそろとスカートを捲り上げていく。股間まで捲り上げられると、教壇からうつろなまなざしを向けていたヴァーリアの瞳が見開かれた。
彼女の股間から、肉棒が生えている。
太く反り返り脈打つそれを認識したとき、なぜ女生徒に男の子のものが、という疑問を露とも感じずにヴァーリアは懇願した。
「くださぁいっ! ロッテ……さまのおちんちんを、私の後ろの穴に入れてくださいっ!」
砂漠を彷徨っていた旅人が水を求めるようなその響きに、ロッテはくすりと微笑んだ。そのままゆっくりと後ろに回りこむと、じくじくと蜜を垂れ流すつぼみに肉棒を擦り付ける。
「あああああっ、はやくぅっ、焦らさないでくださいっ、おねがいしますぅっ!」
普段の厳格な教師の顔からは想像できないほど、媚びた表情を見せながら腰を振りたてているヴァーリアをなだめるかのようにロッテは腰を引き……、そして突き出した。
ずぶぶぶぶぶぶぶっ!
「ひゃあ、はぁぁぁぁぁぁおおおおおんっ!」
入れられた瞬間、頭が真っ白になる。秘芯を張り巡らしたかのように敏感になった内壁はロッテの肉棒を包み込み、精をむさぼろうと締め上げる。
「くふふ、気持ちいいよセンセ。いまからいっぱい出してあげる。そして、センセはあたしのしもべになるんだよ」
腰をたくみに使い、肉棒で内壁をこね回しながらロッテは歌うように告げる。すでに体も心も抵抗することはなくなり、与えられる快感に焦げた思考は、彼女の宣言を天使の福音のように脳に伝える。
「はぁぁぁぁっ、なりますぅっ、ヴァーリアはロッテさまのしもべですぅっ、だからっ、だから早くお慈悲をぉぉぉぉっ!」
堕ちた教師を紅く光る瞳で見下ろしつつ、ロッテは楽しそうに微笑んだ。そして、ひときわ強く腰を跳ね上げる。
その瞬間、灼熱の精が体内に注ぎ込まれた。
「ほぉぉぉぉぉっ、あひぃぃぃぃぃぃぃぃんっ!」
中に注ぎ込まれる精を喰らい、自分の体に定着していく何かを感じつつ、白くにごった快楽の中にヴァーリアは意識を沈めていった。
385 278 sage 2010/10/27(水) 23:20:04 ID:a6qBKWxn
ぱちぃん!
「ふぎゃぁぁぁぁっ!」
どっと教室が沸いた。性懲りもなく机に突っ伏していたロッテに、ヴァーリアの無慈悲な一撃が加えられたのだ。
「まったく、ロッテさんいい加減になさい。今日、放課後に指導室に来るように!」
厳しく申し渡す教師に情けない顔を見せるロッテに、また教室に忍び笑いが広がっていった。
「はー、憂鬱だなあ。センセのお説教長いんだよー」
「もう、ロッテちゃんの自業自得だよ。夜あれだけ寝ているのにまだ眠いの?」
休み時間、愚痴をこぼすロッテにリネーアはあきれたように、でも気遣いを見せながらしルームメイトを慰めていた。
「うう、というわけでリネちゃん、あたしにかまわず寮に戻っておいてちょうだい。できれば夕飯もキープしておいてね」
「もう、しょうがないなあ……、でも最近、ヴァーリア先生少し余裕がでてきたっぽいね。だから、そんなにひどくは怒られないと思うよ」
「きれいになったもんね……、うん、恋だ! センセは恋をしているんだよ!」
自分の思いつきをそのまま口にし、頬を染める友人にさすがに苦笑いをするリネーアであったが、それでもこくり、とうなずいた。
「そうだね。恋人さんとうまくいっているのかな?」
「そうかもしれないし、そうでもないかもしれない……、なーんてね」
そう口先ではおどけながら、ロッテは手のなかで小さな銀細工をもてあそんでいた。
ぱたん、と後ろで扉が閉められた。そのまま鍵と同時に人払いの封も刻む。
「もう、ヴァーリア。もう我慢できなくなっちゃったわけ?」
入ってきたときの殊勝な顔からがらりと変わり、不満そうに口を尖らせるロッテに奥の椅子に座っていたヴァーリアは転げるように床に身を投げ出し、平伏する。
もし普段の凛とした彼女を見慣れている人物が見たら自分の目を疑うであろう光景だった。
「も、もうしわけありませんっご主人様っ、でも、でももう三日もしていただいいていないんですっ、だからぁっ」
「まだ三日しかたっていないの! まあいいや。どこまで成長したか確認しないとね。見せなさい」
ロッテに命じられ、至福の表情を浮かべながら厳格で知られる女教師は床に這いつくばった。そのまま腰を高く差し上げ、スカートを捲り上げ、脱ぎ捨てる。
そこには、異様なものがあった。
下着もつけていないむき出しになった股間に黒い触手が巻きついている。そこからつながる後ろの穴を覆うように広がる黒い革のような物体ははひくひくと蠢き、
それが生物であることを暗黙のうちに語っていた。むき出しになった女性器は体毛がすべてなくなり、生まれたままの姿をさらしながら蜜を滴らせていた。
息を呑むような淫蕩な光景にもロッテは動じるそぶりもみせず、無造作に彼女のつけている「下着」に手を伸ばし、そのまま引き剥がした。
「ひぉぉぉぉぉぉぉぉぉううっ!」
歓喜の嬌声が上がった。その「下着」の内側には何本もの連なった触手がざわざわと蠢動し、つぼみの中に深々と潜り込んでいる。それが引き出されるにつれ、甘い香りが室内を満たしていく。
じゅぼりっ!
すべての触手が引き出され、明かりの中に映し出された蕾は常人とは様変わりしていた。慎ましやかに締まっていたはずの肉は半円形に盛り上がり、まるで女性器のような形になり、そこからは南国の花を思わせる甘い香りを放っている。
386 278 sage 2010/10/27(水) 23:20:50 ID:a6qBKWxn
「広げなさい」
主の視線を感じ、身もだえするような快感とともにヴァーリアは両手で尻肉を抱え込む。そして、甘い香りを放つ穴の中に両の人差し指と中指を押し込み、指を開きながら広げていく。
くぱぁ。
晒された中は、常人とは何もかもが違っていた。
内壁には襞が幾重にも連なり、そのひとつひとつが軟体動物のように蠢いていた。さらにその隙間にはびっしりと小粒のクリトリスとも亀頭ともつかぬものが形成され、甘い香りを放つ蜜を分泌させている。
すでにそこは出す場所ではなく、精を搾り取る肉穴と化していた。
赤毛の少女は変わり果てた後ろを覗き、楽しそうに告げる。
「くすくす。すっかり変わっちゃったねヴァーリアのお尻の穴。こうしたら、どう?」
そのまま舌を突き出すと、どろりとした唾液を伝わせてぽっかりと広げられた中に注ぎ込む。その瞬間、ざわ、と内壁が激しく蠢いた。
「ひはぁぁぁぁっ、ご、ご主人さまの唾液がぁっ、味がするぅっ!?」
内壁を伝うはずだった唾液は、あっという間に襞に絡め取られていった。そしてそれに倍する蜜が流れ出し内壁をぬらぬらと淫蕩な色に染め上げる。
「くふふ、味もわかるようになったんだ……。もう完全に定着したね。それなら……」
そこまでつぶやくと、制服のスカートをすとんと落とす。そこには、びくびくと脈打つ肉棒が聳え立っていた。
「あたしの精の味も、わかるよね?」
その光景を見たヴァーリアの反応は激烈だった。ぶしゃぁぁっ、とまるで失禁したかのように前は潮を吹き、後ろの襞はざわざわと餌を求めるイソギンチャクのような蠕動を開始した。そして恥も外聞も忘れたような懇願が口から飛び出してくる。
「あおおおおっ、ご主人さまぁっ、この哀れなしもべに慈悲をお与えくださいっ。この浅ましい肉穴でご主人さまのおちんぽをお慰めしますっ、どうかっ、どうかぁっ!」
「ふうん、これ、でいいの?」
からかうようなロッテの言葉に、ヴァーリアは激しく首を振る。
「ほ、本当のおちんぽがいいですっ、お願いしますっ!」
必死の懇願を聞くロッテの瞳がすっ、と細くなり、黒い瞳が紅く輝きだした。同時にそそり立った肉棒が大きく様変わりしていく。
さらに長く、太くなり。
幹にはびっしりと真珠のごとき瘤が浮かび上がり。
ぎちぎちと音を立てるくらい硬質化し。
子供の腕ほどにもなった男の子が肉穴に突き立てられ、激しく動かされていく。ただの人間ならば性器が破壊されそうなモノも、今のヴァーリアにとってはこの世で最も価値のあるモノである。
「はおおおっ、ご主人様のおちんぽ最高ですっ! もう、これがなければ生きていけませんっ!」
一つ一つの瘤を新たに形成された襞、いやもう「舌」と呼んでいいであろうモノで舐めあげ、堕ちた女教師は陶酔しきった表情を浮かべる。そんなヴァーリアを後ろから抱きかかえつつ、ロッテは耳元にそっと口を寄せた。
「くふふ、ヴァーリア。これからあなたはその肉穴を使って、学園の気に入った子から精をしぼりとるの。そのための呪と魔力はあたしが分けてあげる。そして、その精をあたしに捧げてね。期待しているよ?」
愛する主人の言葉に心が恍惚感で満たされる。がくがくと壊れた人形のようにうなずきながらヴァーリアは夢心地のまま、主の命令を意識に刻み込んだ。
「お、仰せのままにっ、この卑しいしもべに何でもお申しつけくださいませっ!」
「くふふ、いい子。それじゃ命令だよ。あたしの精を、いっぱいあじわって!」
注がれる主人の精に、心が満たされていく。二度と戻れぬ道を歩んでいると感じながら、それでも彼女の心は至福で満たされていた。
Fin
387 278 sage 2010/10/27(水) 23:22:17 ID:a6qBKWxn
というわけで序章終わり
これからどうしようか考え中
アイデアも募集中なので妄想をどんどん出しとくれ
468 278 sage 2010/11/09(火) 14:51:06 ID:MD+TVK/q
278ですがアクセス規制を食らいました。
話の続きですが、アルカディアというSS投稿サイトのXXX板にアップしています。
「輝星」というP.Nですのでよろしければ見に行ってください。
(不気味なエイリアンに寄生して虜にした娘に寄生されて虜になる娘)
366 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:37:28 ID:PUpXlu0I
1ヶ月以上経ってしまって、今頃感でいっぱいですが、>>167氏、>>168氏などの書き込みを見て、続きを書いてみました。
他の方の続きの場つなぎにでも、読んで下さればありがたいです。
では、場所をお借りします。
367 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:38:04 ID:PUpXlu0I
「いやぁああっ! やっ、くぁぅ、だめぇ、こわえるぅぅぅ!」
「はぁぅう! ぅんっ! あはっ、大丈夫っ、だよっ! 私とっ、一緒にっ、してっ、あげっ、るぅううううう!」
「ひゅぁっ!? ぃやあああああああああっっっっ!」
その状況を見ずとも、鼓膜を震わせる音の数々で隣の部屋の状況がリオンには鮮明に理解できた。
肉と肉がぶつかり合う音、びちゃびちゃとはしたない水音、少女と侵入者の喘ぎ声、そして最後に聞こえたのはねっとりとした液体がどこかに注ぎ込まれるこもった音……。
リオンには分かっている。シェルターに入る1年前から、学校の授業で、宿題で、そしてそれまでだったら絶対に放送なんてできなかった地上波のテレビでも、そういう知識を飽きるほどに叩き込まれているから。
それほどまでに、しっかりとしたヒトとしての繁殖術を、リオンを始めとした少年少女達は覚える必要があった。
文字通り、彼らが人類という種を残すための最後の希望だったため。
だからリオンには分かる。隣の部屋で行われていたのは、おそらく“交尾”だと言うことが。
しかし、分からない。
交尾、というのは同じ種同士で、そして異性と行うものである、と教えられてきたから。
なのに、隣で行われているのはヒト同士の交わりではなく、しかし種は違えどおそらくは、同じ性別同士の交わりであった。
なぜ、リオンにはそれが分かったか。
それは、2時間前にこのシェルターの扉を暗証番号でご丁寧に開き、29人の仲間たちがこぞって出迎えたその生き物は、
身体つきは変わってしまっていたものの、その顔は間違いなく自分のたちの仲間の一人であるエミルのものだっただからだ。
そして……エミル、という存在はリオンの中ではこのシェルターにいる仲間たちの中でも、一際特別な存在だった。だから、リオンが見間違うはずはない。
あれは、エミルだった!
だけど、エミルじゃない!
……そんな矛盾した2つの答えがリオンの頭の中を何度も交錯する。
どちらが正しいのか、その真実を見抜く前に、リオンの隠れる部屋の電動ドアがシャーッ、と静かに開かれた。
「んぁぅっ……あはっぅ……きもちぃぃ……いぃぃ……ぁうぅ」
甘ったるい声が、わずかに聞こえた。それはドアという壁が今まであったから聞こえなかった声。
だけど、その声の主はおそらくさっきまでいやだいやだと、喚いていた子と同じ。何ヶ月も共に生きてきたリオンには当然、それが分かる。
でも……その子は、女の子だ。生物学的に言えば、「メス」である。
368 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:38:58 ID:PUpXlu0I
そして、エミルも女の子……扉の前で出迎えたあの侵入者も……目こそモンスターのように真っ赤ではあったけど、その見た目は……「メス」だった。
……もちろん、リオンだって知っている。人間の中には同性と交わりたがるヒトもいることを。
だけど……エミルは違かったはず。いや、むしろこのシェルターにそんな子はいなかったはずである。
じゃあ、やっぱりあのエミルは……別人……?
「あれぇ……ここにもいない……」
その声に、エミルの考えはすぐさま揺らぐ。
いつものんびり……というより、ちょっと眠そうな声。時々、舌ったらずな言い方になったりしたりもする面白い話し方。
間違うはずがない。それはやはりエミルの声だ。
そうと分かれば、こうしてベットの下に隠れているのさえ馬鹿馬鹿しい、とリオンは苦笑いを浮かべる。
が、右手を狭いベットの下から出そうとしたところで、やはり動きが止まる。
……エミルに銀色の尻尾などあっただろうか? エミルの目は赤かっただろうか?
エミルが、仲間を襲うだろうか?
「あはっ」
そんな声がリオンの背後から聞こえた。
誰の声? すぐにリオンには分かっていた。それなのに振り向けない。
振り向いて、そこに居るのは……ヒトなのか? それとも……。
リオンは、背筋を走る鳥肌に必死の警鐘を鳴らされながらも、振り向かざるを得なかった。
省エネで薄暗い部屋の電気、しかしその光はベットの下を覗くその生き物の横顔をしっかりと照らす。
にこりと安堵の笑みを浮かべるエミル、確かに頭にモンスターの頭部を載せたり、尻尾は付いてたりするけど……眼は、彼女が本来持っている蒼さを取り戻していた。
「エミル、だよね……?」
「リオン……もぅ、心配したんだから……」
それどころか、エミルはぎゅっと目を閉じ、その両目に涙を浮かべる。
その顔がエミルじゃないなら、その涙がヒトのものでないなら、その生き物は一体……?
それが全てだった。だから、リオンは自らエミルに左手を伸ばす。
「ヤット、ミツケタ……」
「え……?」
左手の手首を摑まれた、と思った次の瞬間には、既に身体をエミルに抱きしめられていた。
リオンの身体は光を逃れたベットの下から、その上へと瞬く間に投げ出され、すかさずエミルがその上へとのしかかる。
「え、エミ……ル……?」
薄暗い光を背負って上に乗るその姿は、さながら大きな影が自分の上に居るかのような景色だった。
やがてその影の頭部に……赤い光が2つ灯り、リオンの頬に粘っこい液体が降りかかる。
それはモンスターが獲物を前にして悦に入った表情を浮かべているかのように思え、リオンは自らの死を悟った。
369 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:39:47 ID:PUpXlu0I
しかし、悟ったところで、13歳になったばかりの少年が死への覚悟など到底出来るはずがない。
「……いやだ……いやだぁあああああああっっっっ!」
「リオンッッッッッッ!」
赤い光が、点から線へと変わる。その先端の光が強い部分が段々とこちらに近づき、大きくなっている。
リオンはギュッと、目を閉じて一切の視界を遮る。それは幼い少年がこの世への未練を立とうとする
「んんんんっ!」
影が視界を覆った瞬間、口の中、いや喉仏まで届くほどの細長い何かがリオンの口の中に入ってきた。
一瞬消えた赤い光が、再び灯る。
今度は文字通り、目の前で。
「んんんんんっっっっ! ぐぼっ! んぅあぅっっっぅ!」
リオンはとにかく逃れようと暴れる。何から? それさえも分からず、ただ頭の中に鳴り響く、本能の警告音の従うままにっっ!
リオンはとにかくこの生き物から離れようと、冷たい鉄のようなその肩を殴り、ヒトらしいやわらかな腹部を膝で穿つ!
なのに……口の中で暴れまわるその生き物は一瞬も動きを止めない。痛みさえ感じていないようなその反応に、リオンは本当にこの生き物がただの影なのではないかとさえ思えてくる。
「ぅあぅうっ、ぶはっっ! このっ、くそっっ! ……えっ?」
とにかく必死に暴れていたため、リオンは自分の口の中からエミルの長い舌がいなくなってからも、しばらく拳を宙で往復させていた。
「やっぱり、リオン、嫌いなんだ……っ」
リオンがギュッと閉じた目を開くと、そこには赤い瞳が再び遠くに離れ、わずかにそれはにじんでいた。
まるでデジャブのように似たような光景を、リオンは思い出す。
「……エミル、なの……?」
その問いに声の返事はなく、しかし影の上からわずかに覗いた光がその生き物の顔をひっそりと照らす。
3日前の光景と、今目の前の光景がバチッと重なる。
このシェルターの中でやるべきこと。それはひたすらに子を成す事だけ。だからここにいる全員はお互いに気が向けば朝も昼も関係なく交わり続けていた。
そこに愛があるかどうかは定かではないが、しかしリオンはエミルに恋心を抱いていた。
しかし、成長の遅いリオンは男の中でもひ弱そうな身体つきに加え、生殖機能も13歳になった今でも未発達のものだった。
簡単に言ってしまえば……勃たないのだ。そんなものだから前戯はしたことがあっても、誰かと交わったことはない。
だが3日前、それはエミルがあの危険な薬を試す前夜の食事の時間にエミルがリオンを誘ってきたのだ。
その日はつまり、エミルがヒトとして生きる最期の夜、リオンはその相手として選ばれたということ。
370 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:40:17 ID:PUpXlu0I
実のところ、エミルは誘いがあればそれを受け入れるが、自ら誰かを誘うタイプではない。逆にリオンは誰かを誘えるような状態ではないのは言うに及ばず(それでも幼げな容姿に他の女の子から誘われることはあった)。
なので2人が一夜を共にするのはそれが最初で、そして最後だった。
そんな大事で、掛けがえのない夜……エミルは何か言うわけでもなく淡々とフ○ラをしたり、手○キをしたりしてリオンのモノを隆起させようとやっきになっていた。リオンもできるだけ興奮しようと、意識を集中させる。
それなのに……結局、2人は交わることはなかった。
最後は、へたり込んだままのリオンのモノと交わろうと、エミルは服も脱がずにリオンの上にのしかかって何度もそれを受け入れようとしてくれた。
だけど、もういいよ、と言って行為を終わらせたのは、リオンのほうだった。
これ以上、役立たずの自らのモノに最後の時間を費やしてもらう、ということが耐えられなかったから。
リオンの言葉にエミルは、今まさにリオンの上にのしかかっているこの生き物……エミルと同じように、しばらく気まずそうにうつむいた後、走って部屋を出て行ってしまった。
その背中に、リオンは何を言えるはずもなく、そしてそれがリオンの見た最後のエミルの姿だった。
「……でも、もう関係ないよ。……私がっ、ャでも……無理やりにやっちゃうんだからっ!」
リオンが苦い思い出を思い出していたわずかな瞬間に、再びエミルの瞳の赤い光が近づき始め、そしてまた唇をふさがれる。
しかし今度はそれだけでは終わらない。リオンが着ている服を爪で器用に引き裂き、あの時と同じようにリオンは全裸をエミルに晒す。
「んんあぅ……ぷはぅっ……ふふっ、問答無用で……食べちゃうからっ」
口内をぐちゃぐちゃに犯され、呆けた意識でリオンはその言葉を聴き、そして上に跨るエミルの背後に、ゆらりと細身の新しい影を一瞬だけ目にした。
その影が、視界から消えると同時に、予想だにしていなかったところに感覚を覚える。
「くぁひっ!? そっ、こっ……だ、めぇぅっっ……!」
「あはははっ、女の子みたいな声……んっ、大丈夫。ちから、抜いて……」
赤い光が顔の横を通り抜け、耳元で甘い声がささやく。しかしそうは言われても無理だろう。
誰だって、ア○ルを急に突かれれば力は入ってしまう。
シェルターに帰ってきたエミルの姿を目にしているリオンには、自分の尻の中に入り込んでいるものがおそらく尻尾であるだろう、ということはもちろん分かっていた。
ただ、てっきり自分は頭からこう……バクリ、と文字通り食べられてしまうのだと、リオンは思っていたためだ。
あの尻尾は、モンスターの生殖時にメスに挿して種を送り込む、いわゆるリオンの股間についているモノと同じ役割を果たすもの。
371 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:41:44 ID:PUpXlu0I
しかし別の種族で、しかもオスであるリオンにそれを挿したところで一体何をするのかと……ちょうど、リオンがそんな疑問を考える余裕が出てきたときだった。
「ひぁぁあっ!? なっっっ!? くぁぅうっううううっっっ!」
「あはっ! ここだっっ!」
それまでは硬い尻尾の皮膚が無理やりに広げてくる痛みだけだった感覚に、ビリリッ、とした電気のような感覚がリオンに割り込んでくる。
「なっ、なにをっっ? うぁぅっっっ!」
「くすくすっ、前立腺にね、私の体液を注いでるのっっ。……くすくすっ、ほらっ」
それを見せ付けるためだろう、エミルが前立腺への刺激を中断してリオンに言う。
リオンはピリピリとした刺激の余韻に頭を白黒させながらも、股間に集まる熱を感じてわずかに頭を上げてそれを見た。
しなびてばかりだったリオンのモノが、立派に勃っていた。その大きさや太さも、成人男性のそれと同じぐらい、いやそれよりもあるかもしれない、というほどに。
「ふふふっ。これでリオンともっと……繋がれるっ」
「ふぇっ……? な、なにっ、んぁうぅぅっっ!」
少しだけ、感慨深げな表情で小さく呟いたエミルの言葉を聞き直そうとリオンがしたところで、再びあのビリビリとした感覚が戻ってくる。
「ふふっ、逃がさないから」
ドロリとした笑顔をリオンに向けながらエミルはわずかに身体を動かし、ふとリオンは自分のモノの先っぽにぬちゃりとした液体の感触を覚えた。絶え間なく送られてくる快感に悶えながらも、リオンはその光景を目にする。
リオンの股間からそびえ立つモノの上、エミルがこちらに見せ付けるように腰を前に突き出しながら、鉄のような皮膚に覆われた股間を指で横に引き伸ばし、くぱぁ、と現れた割れ目から出る異常な量の愛蜜をリオンのモノに垂れ流していた。
「くすっ……リオンのどーてい、も~らぃいっっっ!」
「ぃあはあっ! くぁぅぅつぅつッッッッ!」
もはや言葉にならない感覚がリオンを襲う。身体の背面からは注入され続けている媚薬の刺激が、前面からはエミルの中にすっぽりと包まれたモノの快感が。
「くぁぅぅっ! からみっ、ついてくるっっっ!」
リオンが情けない声で喘ぐ。しかし無理もない。ヒト相手でも感じやすそうなリオンの初相手は、もはやヒトではないのだから。
外側こそ硬い皮膚に覆われているものの、それを横に伸ばせばヒトのものとあまり大差がないエミルの蜜壷。
しかし、その中はヒトのそれとはまるで違う。細い触手がウネウネと動き回り、包み込んだリオンのモノを撫で、絡み、そして……侵入してくるのだ。
372 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:42:14 ID:PUpXlu0I
「ひんぁっ! リオンの、おっきくてぇ……おいひいぃぃっ……」
「だ、めぇえっ! 入ってきちゃ、だめぇええっ!」
本来、一方通行のリオンのモノの先から入り込んだ一本の触手。そこから感じるのは痛みではなく、少しの気持ち悪さと、普段感じることのない部分から与えられる異常な快感。加えてエミルはリオンの上で激しいピストン運動を繰り返している。
そんなレベルの高い攻めに、初々しいリオンがそう長く耐えられるはずもなく――
「もうっっ、だめっ、でるぅっ、でるぅぅぅつっっっ!」
こちらも異常な量で、しかも濃厚な白い液体をエミルの中へ溢れんばかりに吐き出した。
「んぁやぁはぁぁあああんっっっっっ……ふぁぅっ、あっついぃぃのぉ、いっぱいぃぃ……」
それを受け取ったエミルも軽い絶頂を向かえ、ビクビクと身体を震わせながらリオンの身体へと倒れこむ。ごぽっ、と結合部から2人の混ざり合った液体が喉を鳴らした。
「はぁはぁっ……リオン、まだだからねぇ? リオンの中、空っぽになるまで私が全部、食べちゃうからっ」
「はぁはぁ、ぇ? ぅぁああっ!? ぇぐぁぁ……ぉ、なっ、かっっっ……」
いつの間にか止まっていたエミルの尻尾が再び動き出す。もっとリオンの奥へ奥へと、腸を拡張しながらドンドン入り込んでくる。その現在地を教えるかのように、リオンの下腹部が渦を巻くかのように膨らんでいく。
「ぐぇっっ、んぁはっ、がぁうあっっっっ……!」
エミルが存分に撒き散らしている媚薬のお陰で痛みはないが、あまりにおかしな感覚に言葉が出ない。
一方のエミルはといえば、リオンのその反応さえも楽しんでいるかのように微笑みながら、しかし遠慮することなくドンドンリオンの奥へと侵入していく。
やがて尻尾の先端がリオンの胃の中に頭を出したとき、エミルはにやりと笑みを歪めてレオンを見下ろし、小さな鼻の先っぽをペロリと舐めた。
「リオン、リオンリオンリオン……さっ、今度は私の番だからねっっ」
「くぁはぅつっっ……」
エミルの言葉の意味を聞く余裕はない。しかし、ただ単純に身体の力を抜けばいいとか、深く深呼吸をすれば楽になるとか、そういう次元の交わりではもはやなくなってしまったこの行為は、もうエミルのされるがままに身を任す他はないのだ。
「ぎぁっ! ぐぅぁっぅぐぅっ! うごいっ、ちゃぁっっ、ぁめえぇっっ!」
「や~だぁっ! リオンのなかぁっ、あったかくてぇぇっ、はぁんっ、きもちぃいぃっ!」
エミルの尻尾がリオンの中を前後に動き、その頭が胃の出口を出たり入ったり繰り返している。
普通の人間なら、その時点で食道が傷つき、痛みを伴うはずなのにリオンに痛みはなく、むしろ快楽が湧き水のように脳髄へと叩き込まれていた。
それは、もはやリオンがヒトではなくなり始めている証拠でもあった。
373 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:42:45 ID:PUpXlu0I
「ふあぁうっ! おか、ひぃよぉっ! こんなのっ、きもひよくはんか、ないひゃずなのにっ! ぅああっ!」
「あああんっ! すごっ、リオンのおち○ぽから、いっぱい、いっぱいでてきてるぅっっっ!」
胃の出口をエミルが2、3度突くたび、その衝撃でリオンのモノからは勢いのよい子種が飛び出し、エミルの中へと吸い込まれていく。そちらも刺激しようとエミルは身体をはねさせ、くわえて尻尾も動かしているのだから器用なものである。
が、そんな強烈な攻めを同時に受けているリオンはたまったものではなく、彼自身はただベットの上に倒れているだけのに身体の中からすべてを奪われていく。
しかし、リオンもわずかに気づき始めた。相手に出しているのは、自分だけではないことに。
「きあっっっ! おっ、なかっ、あつっ、いっ?! ぁぁあっ!」
「きゃはんっっ! んっ、やっと、気付いたっ? んはっ! リオンのっ、中にっ、たねっ、だしてるのっ! リオンはっ、私とっ、同じにっっ、くぅぅっ、なっちゃうんだよっっ!」
尻尾の先から頭を出した触手、尻尾についている細かな穴から黒い液体がリオンの胃の中、腸の中へと溢れ出し、内臓へ吸収されると全体に染み渡っていく。
それこそがエミルが出す子種。それが同種の生き物なら相手を孕ませるが、そうでない場合は……。
「ぅあああああっ! おかしくっ、なっちゃぅううっ! ボクがっ、ボクじゃっ、なくなるぅぅううっ!」
リオンの身体中が溶けてしまいそうなくらいに熱を持ち始める。エミルの子種が身体中に染み渡り始めた証拠だ。
一方のエミルはその様子に満足げな笑みを漏らす。リオンには分からないだろうが、パジャマの隙間から見える日を浴びていない真っ白な彼の肌が、少しずつ黒く変色し始め、魚のうろこのように硬い部分が浮かび上がってきているのを、エミルは目にすることができたからだ。
エミルの中に放ったリオンの子種は、残念ながらエミルに根付くことはないが、しかしそれはリオンを変貌させる子種の栄養となってすぐさま媚薬に混じってリオンの中に帰ってくる。もはやリオンの子種はイノチのチカラに満ち溢れた栄養満点の餌となっていた。
「んぅっ、リオン~ッ……もぅっ、すぐっ、んんっ」
もはや煙突のように白い息を吐き続けるリオンの口にエミルは半ば強引に自らの唇を重ねる。ただし、それは愛情を示すだけの行為ではない。
「んんっ、ぐぅうっ!? んんんっ、ごぽぁっ! んぐううぅぅううっっ!」
リオンの舌の上に乗っかったエミルのそれは、喉を通り越して食道の入り口まで入り込み、そしてエミルがリオンに向かって怪しく微笑むと、彼女の喉の奥から一本の触手がエミルの舌のレールに沿ってリオンの中に入り込み、その奥で更に子種を吐き出し始めた。
それが喉よりも手前だったらそれらは嗚咽で吐き出せたかもしれないが、エミルの触手はリオンの胃の入り口の手前まで伸び、その出口もまた、リオンのお尻から入り込んだ触手がふさいでいた。
入り口も出口もふさがれたその子種は胃の中に溜まり、そして……リオンに吸収されていく。いや、子種が自らリオンの身体に染み込んでいるのだ。
374 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:48:25 ID:PUpXlu0I
「ふぁぅっっ! ぁんぁっ! んぁっ、きもひぃっ、いぃっよっっ! ぅあぁうっっうっ!」
身体の内外から犯され続けるリオンの意識はもうもやがかかっていたが、しかし身体は疲れきっているはずなのにいまだ過敏な快感だけは脳髄を揺さぶり続け、気絶することさえもままならない。
もはや人ではないエミルはと言えば、白目を向きながらも乱れ喘ぐリオンの声にエクスタシーを感じつつ、リオンの子種を奪って悦に入った表情を浮かべ、すぐさまそれを栄養分に自らの尻尾と口の触手からリオンの中に戻していく。
リオンの背中の皮膚は浮かび上がった硬い甲殻に消え、エミルのそれと同じように形を成し始めたモンスターの頭部がリオンの頭の上に少しずつ現れ、腕や足から肌の色合いが消えていく。
しかしそれだけではまだエミルと同じには慣れない。なぜならエミルはヒトの女性だったが、リオンはヒトの男性で、新しい種になれるのはヒトの女性だけだから。
だから、変わる。リオンの身体に注ぎ込まれた子種は、それさえも変えてしまう。
「んぅぐっっっ……ぷはぅっ、ふふっ。リオン、分かる? ほらっ、リオンの胸……こんなに大きくなっちゃって」
「ぁぅぅあううぅっっ、む……ねぇ……? ひぁっ!」
痩せ型で胸板だけだったリオンの胸は、いまや小さいながらも立派なお椀型の小山がゆるやかな曲線を描いている。もともと中性的だった顔立ちや身体の肉付きも、独特な丸みが加わって一気に女性的な容姿へと変貌し始めていた。
まるで少しずつ空気を入れている風船のように膨らみ始めた胸が、はやくもパジャマの生地をぎゅうぎゅうと押し始め、見かねたエミルがボタンがはちきれる前にそのボタンを外す。
「ぐぽっっっ! ふぁあっ!」
「きゃっ! ぅあぅぅ……私より、おっきぃかもっ……っ」
リオンの胸元のボタンにエミルが軽く指を掛けた瞬間、待ってましたとばかりにボタンはパチンとはじけ飛び、まるでメロンのように膨らんだ大きな果実が2つ、その姿を露にした。
「ひぁぁぁぅぅぅっっっ……」
ものの5分ほどで立派に実った自身の胸を見て、リオンはわずかに残った男の本能的な部分で顔を紅潮させるが、エミルは驚いた表情を少し浮かべた後、なにやら頬を膨らませて直に2つの果実を掴み取った。
「ひゃぁああんっ!」
「うぐぅううっ! ず、ずるいっ! な、なんで私よりっっ!」
女としての嫉妬心がリオンの成り立て果実をもみくちゃにする。しかし、エミルの胸だってヒトの女性のそれに比べたら十分に巨乳の上位にめり込む。
が、リオンのそれはエミルのものより更に一回り大きい。それが、つい数日前まで胸の膨らみのなさに日頃から嘆いていたエミルにはなんとも憎らしいのだ。
だから、弄る。嫉妬心に妖しく顔を歪めながらたわわな胸を揉み、敏感な桃色の針先を指で弾き、甘噛みをする。
「ぅぁああああんっ! らめっ、らめぇええええっ!」
「くぅっ! うるさいうるさいっ! 揉まれる度に興奮してち○こ大きくしてる癖に文句言うなぁぁあっっっ!」
オンナの胸になったのに、いまだリオンのモノはエミルの中でそり立っていた。
しかしそこから出すためのリオンのヒトとしての子種を作る器官は変貌し、もはやそこから何も出さなくなるそのモノはもうじきその役目を終えるが、これが最後の仕事というわけなのか、メスとして変貌した部分の快感も混ざり合い、それまでにないほど“元気”になっていた。
「あっぁあっ! ボクッ、ボクッッ!」
「はんぁっ! あはっ、腰が、跳ねてるっ!」
リオンの身体はもはや快感の虜となっていて、エミルの胴体に腕を回して、必死に下から快楽を弄ぐり始める。エミルが上で跳ねるぐらいでは、リオンの身体の熱はもう収まらない。
「エミルッ! もうっボクッッッ!」
「あはっ! リオン、変わってっ! 私と、おんなじにッッッ! ふぁああああんっ!」
「んきゅあっ、ぅあぁああああああんっ!」
びゅるっ、っとぬめっこい液体が飛び出る音が大音量で鳴いた瞬間、エミルはリオンの首根っこに腕を回してリオンを強く抱きしめた。リオンの熱、汗、そして子種を全て自分のものにするために。
最後のリオンの子種はモンスターとなったエミルの中にも全て入りきらず、結合部からお互いの愛が混ざり合った白い液体がだらりと、まるで2人の子供のように顔を出して流れ出ていく。
「はぁはぁはぁ……ボクッ、ボクッ……」
375 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:49:30 ID:PUpXlu0I
「ふぁぅっ……リオンッッ……もぅ、これで一緒だからっ」
機関車のように白い息を吐き続けるリオンの耳元で、エミルは満足げな笑みと共にそう囁き、ふとリオンの身体をゆっくりと持ち上げた。
「はぁはぁ、んあっ……エ、ミルッ……? ふあぁっ!? か、身体が、熱いっ! 熱いっ! 熱いよっ!」
興奮の熱がようやく収まり始めた思った瞬間、今度はまた違った熱さ、身体の内側から全てを燃やしてしまうのではないかと言うほどの熱が身体を襲い、リオンは不安に顔を歪ませた。
「くすっ、大丈夫。すぐ終わるよ。それまでずっと、抱きしめててあげるっ」
対照的にエミルが浮かべたのは子供に寄り添うような母親の優しい微笑み。そして、ギュッと身体を震わすリオンを抱きしめ、黒髪ごと後頭部を優しく撫でつける。
その髪さえ、シェルターで纏めて切られた乱暴なショートヘアーから、大和撫子を髣髴とさせるような綺麗な長髪へと変化していた。
それだけではなく、今のリオンの身体のところどころには皮膚から浮かび上がった黒い液体がべっとりと付着しており、それが少しずつリオンの身体を作り変えていく。
頭の上にはモンスターの頭蓋骨の兜が、肩から胸に掛けてははしたなく穴の開いた鎧が、背中と腰から下の部分には銀色の鉄のような殻が、それぞれあっという間に構築されてしまった。
「はぁはぁ……ぼ、ボクのな、なんか、身体がっ……!」
「んっ、大丈夫。ほらっ、もう、おわるよ」
「えっ……? うぁっ! くるっ! なんか、くるよぉっ!」
エミルがリオンに見せた笑みが最後の2つの変化のスイッチとなり、リオンは再び身をよがらせた。
「ほらっ、リオンのおち○ちんが引っ込んでいくよ。あはっ、すごいすごいっ。消えてっちゃう!」
子種を出し切ってすっかりと萎えたリオンのモノがみるみるうちに小さくなり、まるでリオンの中に吸い込まれるようにその形を崩していく。
「こっ、こんな……んぁあっ! お、お尻、がっ……!」
リオンは情けない声を上げながら、エミルの身体にしがみついた。痛みがあるわけではないが、怖さはあった。
しかし、感覚はむしろ快感のほうが勝っており、エミルもそれが分かっていたため、その興奮を少しだけ呷ってあげようとリオンの胸を弄った。
「ひゃっ! ら、らめっ! いま、そんなことされたらぁっ!」
「これでいいのっ。さっ、雄たけびを上げて。リオンっ」
エミルに期待を込めた笑顔でそう促されると、リオンの身体の中で興奮が駆け巡り、そしてその全てがお尻、性格にはお尻の少し上に集中し、
「くぁっ、ふぁあああああああああんっ!」
リオンは最後の変化として尻尾を生やしながら、黒い液体を部屋中に撒き散らし、そしてリオンはこの世から消えた。
「ふぁっっ! あははっ、この子、感じちゃってるっ」
「んっっ……くすっ、本当。こっちも、すごくっ、締めつけてるよっ……」
満月に照らされた廃墟の街の裏路地から聞こえる声。それは取り留めのない話でもしているかのような口調だった。
「がぁ、ぐぉあっっっ……! ぅうう、あぁぅっっ!」
その軽々しい声と対照的に、言葉にならない声もその間に挟まってくる。
しかしそれは重苦しい呻き声ではなく、跳ね上がるような喘ぎ声。
生命の鼓動がほとんど感じられないその一角。しかしそこに存在する3体の生命体は、ほとんど一つの影になりながらも、ぐにゃぐにゃといかにも生物的な動きをその場で繰り返していた。
「ねぇ、エミルっ。ぅぁ……この子、どんな顔、してるっ?」
376 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:50:48 ID:PUpXlu0I
「んっ、えっとね……あはっ、すごく可愛い顔っ。いじめたくなっちゃう。“リアン”と似てるっ」
よく通るの声の子がいたずらっぽく笑うと、リアンと呼ばれたもう一人の方はむぅ、とわずかに頬を膨らませた。
2人の間には、1匹のモンスターがいた。
だが、もうその身体の半分はモンスターではなくなっていた。
「ぐあふぅ! がぅあぅうぅ!」
「うぁっっ! ……くすくすっ、可愛いなぁ、この子」
モンスターの目の前でエミルと呼ばれた子はうっとりと目を細める。
その赤き眼球に映るのは、全身を銀色の殻に覆われたモンスター。
しかしその顔の下、本来ならば顎から首に掛けての部分にはもう一つの顔があった。
サラサラと流れるようなショートヘアーと八重歯がチラチラと見える小さな口、そして欲情に濡れた2つの赤い瞳がついたその形は、誰がどう見ても人間の少女の顔そのものだった。
「ほらっ、んっっ! 声だって」
「くっきゃぅっっ! んぁぅっっ!」
「女の子っぽくなってきちゃってっ、あんっ、感じちゃうっ!」
エミルはこみ上げる愛情を表すかのようにモンスターに浮かび上がった少女の唇を奪う。どちらかと言えばまだエミルのほうが人間に近い姿かたちをしているのに、その荒々しさはまさに獣のよう。
「あぅ、ずるいっ。ボクもっ、んっ!」
モンスターを後ろからせめているリアンも、好き勝手に遊んでいるエミルに負けじと首をめぐらし、モンスターの後ろ髪からちらりと姿を見せた、生まれたばかりのうなじに噛み付いた。
「ひあっっ!? にゃううっっ!」
途端にモンスターは甘ったるい声で悲鳴を上げ、エミルの尻尾が入り込んでいる前の穴と、リアンのそれが入り込んでいる後ろの穴をきゅっ、と強く締め付けた。
「ぁうぅっ! わたしっ、でっ、ちゃうぅうっ!」
「くはぁぁあうぅぅっ! ボクっ、もぉっぅうっ!」
その刺激が2人の性感帯に電流を流し、それぞれの尻尾の先から黒くねばっこい液体をモンスターの中にこれでもかと言うほどに吐き出された。
「きぁあああああっ! んんんっっっっっっ!」
その犯された悲鳴をモンスターが上げるころには、既にモンスターとしての頭部は完全に機能を停止し、その瞳に灯っていた光もスッと消えうせた。
代わりにモンスターの頭部の下からすっかりと形を成した少女の顔に血が通い、見開かれた2つの瞳から乱れた感情の涙が零れ落ちた。
エミルと向かい合うそのモンスターの頭部は、エミルやリアンとなんら変わりない種族のものへとなっていた。
それに続くように、全身を覆っていた銀色の殻がパラパラと崩れ始め、桃色のやわらかそうな肉付きの足、女性的な丸みを帯びた腹部、そしてポヨンと膨らんだ胸がその殻の下から姿を現す。
まるで豪胆な騎士がその甲冑を脱ぎ、見目麗しいその裸体をはしたなくさらすかにような、そんな生物の変化の映像だった。
もう、その少女はモンスターではなくなった。全身のどこをどう見ても、エミルやリアンと同じ生物種族の固体に変化させられてしまった。
「くすっ……これであなたも私たちと一緒……」
「うんっ、ボクたちの仲間……ううん、家族」
「ひぁっ……はぁ……んぁっ……」
新たな生を注ぎ込まれたその少女はうつろな瞳のまま、新たな生物として身体を駆け巡る血の温もりと、その身体になると同時に流し込まれた快感の波に身体をビクビクと震わせていた。
377 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:53:06 ID:PUpXlu0I
「エミル、さすがに休ませてあげないと」
「あははっ、そうだね。んっ、しよ」
「きゃっ、ぁぅ……」
2人が尻尾を少女から引き抜くと、少女はエミルの身体に寄りかかり、もらすような小さな喘ぎ声を零した。可愛らしいそのしぐさにエミルとリアンは顔を見合わせて笑いを浮かべる。
そして、その少女をゆっくりと荒廃した地面へ寝かせると、突然エミルがリアンに抱きついた。
「っと。エミル、どうしたの?」
「リアン……私のこと、好きになってくれた?」
自分より膨らんだリアンの胸に顔を埋め、エミルはいつになく不安げな様子で問いかけた。
あまりにそぐわないエミルの様子に、リアンは困惑の表情をわずかに浮かべたが、すぐにその意味を理解して、そして行動に移った。
「……ねぇ、リア、ぅあ!? ぅくぅぅぁあうぅっ!」
驚きがリアンからエミルへと移る。何の前触れもなく、自分の身体の内側に入り込んでくる異物感と、内側を満たされる快感に思わず声を上げた。
「リア、んんっ!」
驚きが引かないまま、思わず顔を上げると今度は唇をふさがれた。間髪いれずに、長い舌がエミルの小さな口をところ狭しと駆け巡り、エミルの舌へ蛇のように絡みつく。
「んっ、じゅるんっ、ぷぁっ。ちょ、ちょっ、きゃっ! だっ、ダメッ! そんなに動いたら、私っっ……!」
新たな身体になって3日。思えば誰かを犯すことはあっても、犯されることのなかったエミルは、それまでと違う逆の快感に身をよがらせた。
「エミルのなかっ、やっぱり、っぅ、きもちいいよっ! んっ!」
エミルの身体を持ち上げ、壁との間に挟んでよりエミルの深い部分を突くリアンは尻尾から伝わる快感を加速度にエミルを一方的に蹂躙し、そちらの経験が浅いエミルは瞬く間に快感の頂点へと達しようとしていた。
「リア、やんっ! だめっ、そんなに激しくやられたらぁっ!」
偶然にも、それはリアンも同じだった。
「ボクも、もうっ、くぅぅぅううううううっっっ!」
「くうぁうっ! うぁあああああああんっ! かぁっ……あっ、ちゅいぃっっ……」
リアンに抱き寄せられたエミルは本能的にリアンの身体を強く抱き、そして身体の中に放たれる熱い液体を震える身体で受け入れた。
そこでようやくリアンの責めが終わり、エミルは火照った身体を持ち上げられたままその言葉を聞いた。
「……エミル、好きだよっ。大好き」
「ぇっ……?」
「あの時……ううん。ずっと、前から」
自分のことを見つめながら話すリアンの顔を、エミルはどこか夢見心地な心境で、しかし恋が実は愛だったことに気づきながら、ぼんやりと見つめ返していた。
「リ……オン、が、私のこと……?」
コクリと、リアンは頷く。
「だけど、ボクはもうリオンじゃない」
続いて放たれたのは、否定。確かに今、エミルの目の前に存在し、エミルを抱いた少女はリオンではなく、リアンだ。
そのことに気づき、エミルは不安げな心と共に、しかしやっぱりそれを聞いた。
「……じゃあ、リアンは私の事、嫌い?」
「えっ? ……くすっ」
だが、リアンにとってはそんなことを聞かれることが意外で、目を丸くしたあと思わず吹き出した。
自分にとってはそれはとても大きな問題なのに、さもおかしげに笑うリアンにちょっとだけムッとした表情をエミルは浮かべた。
「嫌いだったら、こんなことしないよ」
「……信じられない」
疑いに目を細めてエミルは言い返す。それはそうだ。この身体になれば、四六時中交わりを求めるようになってしまっているのは自分がよく知っているのだから。
それを分かっているリオンはここでついに困惑した表情を浮かべ、何か言い返そうとエミルと一度向かい合い、その疑り深げな彼女の表情には勝てず、結局俯いてしまった。
そして独り言のようにポツリと零す。
378 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:53:52 ID:PUpXlu0I
「……嬉しかったんだ」
「嬉しかった?」
予想もしていない言葉に、エミルは首を傾げて聞き返した。
するとバッ、と顔を上げてリオンはたじろくエミルに説いた。
「だってさ、エミルとリオンは血の繋がってない他人でしょ? どれだけ相手を愛して、交わって、仮に子供が出来ても……2人の身体自体につながり生まれない」
「ま、まぁ、そりゃそうでしょ」
交わりあった2人が直接繋がるわけではなく、その間に子供が出来てやっと愛は形となる。それはたしかに当たり前のことだった。
「でも、エミルが種を植え付けてボクはリアンになった。エミルがボクを生んでくれた。繋がれたんだよ、ボクとエミルは2人だけでも」
意気消沈をしていた先ほどとは別人であるかのように、目を輝かせてリアンはその素晴らしさを力説し、エミルはポカンとした様子でそれを見ていた。
だけどその目の輝きがウソでないことは分かる。
なぜなら、身体に入り込んでいるリアンの尻尾が力説するたびにビクンと跳ねたから。
「……くすっ」
「え? エミル?」
ふと笑いを零したエミルに今度はリアンが首を傾げる。
「そんなこと考えもしなかったなぁ。でも、そうかもね。同じ種同士の交わりなら、オスがメスに種を放って、メスが子を落とす。これはずっと変わらない。
だから、私がしたように、他の種に自分の種を植え付けて、その相手を自分と同じにした、っていうのは……本当は奇跡なのかもしれない」
「そうだよ! ボクたちは繋がってる! 家族なんだよ!」
文字通り繋がったままその場で跳ね、自分の中でもビクビクと反応し、更には大きい胸を高潮するかのように揺らすリアンは、エミルにとっては少しうるさくもあり、そして同じように嬉しくもあった。
「なら、私が生んだ娘に母親である私は犯されちゃった、と」
「あっ……そうだね。……ごめん」
エミルの指摘にしゅん、と肩を落とすリアン。同時に身体の中の尻尾がへたってしまったのが分かった。
しかし、リアンにとってはその反応があまりにも可愛く、そしてまた嬉しい。
「くすっ。私も嫌じゃないよ。むしろ……好き、かな」
「……エミル」
「ぁぅ、もう……また跳ねた」
ウソ発見器などもはや不要なほどの分かりやすいリアンの反応に、エミルは呆れながらもリアンを抱きしめた。
「じゃ、あの子も私の子供ってことだね」
視線を感じ、エミルが向いた先をリアンも追う。
「あ、そうだね。じゃあ、ボクの妹かな」
そこには先ほどまで横になっていた元モンスターの少女。
彼女を彼女にしたのは、もちろんエミルの種の影響だ。
「ありゃ、リアンが姉なんだ。妹じゃなくて?」
「え、えっ? だ、だってボクより幼げだし……」
「いやぁ、頭は良さそうだよ? くすっ」
「え、エミルぅ……」
勘弁してよ、とリアンは情けない顔でため息を吐き、その反応にリアンは楽しそうに笑う。
そして、新たに家族となった少女は2人のその反応に首をかしげ、それから2人の家族に見つめられてニコリと元気な笑いを返すのだった。
(終)
1ヶ月以上経ってしまって、今頃感でいっぱいですが、>>167氏、>>168氏などの書き込みを見て、続きを書いてみました。
他の方の続きの場つなぎにでも、読んで下さればありがたいです。
では、場所をお借りします。
367 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:38:04 ID:PUpXlu0I
「いやぁああっ! やっ、くぁぅ、だめぇ、こわえるぅぅぅ!」
「はぁぅう! ぅんっ! あはっ、大丈夫っ、だよっ! 私とっ、一緒にっ、してっ、あげっ、るぅううううう!」
「ひゅぁっ!? ぃやあああああああああっっっっ!」
その状況を見ずとも、鼓膜を震わせる音の数々で隣の部屋の状況がリオンには鮮明に理解できた。
肉と肉がぶつかり合う音、びちゃびちゃとはしたない水音、少女と侵入者の喘ぎ声、そして最後に聞こえたのはねっとりとした液体がどこかに注ぎ込まれるこもった音……。
リオンには分かっている。シェルターに入る1年前から、学校の授業で、宿題で、そしてそれまでだったら絶対に放送なんてできなかった地上波のテレビでも、そういう知識を飽きるほどに叩き込まれているから。
それほどまでに、しっかりとしたヒトとしての繁殖術を、リオンを始めとした少年少女達は覚える必要があった。
文字通り、彼らが人類という種を残すための最後の希望だったため。
だからリオンには分かる。隣の部屋で行われていたのは、おそらく“交尾”だと言うことが。
しかし、分からない。
交尾、というのは同じ種同士で、そして異性と行うものである、と教えられてきたから。
なのに、隣で行われているのはヒト同士の交わりではなく、しかし種は違えどおそらくは、同じ性別同士の交わりであった。
なぜ、リオンにはそれが分かったか。
それは、2時間前にこのシェルターの扉を暗証番号でご丁寧に開き、29人の仲間たちがこぞって出迎えたその生き物は、
身体つきは変わってしまっていたものの、その顔は間違いなく自分のたちの仲間の一人であるエミルのものだっただからだ。
そして……エミル、という存在はリオンの中ではこのシェルターにいる仲間たちの中でも、一際特別な存在だった。だから、リオンが見間違うはずはない。
あれは、エミルだった!
だけど、エミルじゃない!
……そんな矛盾した2つの答えがリオンの頭の中を何度も交錯する。
どちらが正しいのか、その真実を見抜く前に、リオンの隠れる部屋の電動ドアがシャーッ、と静かに開かれた。
「んぁぅっ……あはっぅ……きもちぃぃ……いぃぃ……ぁうぅ」
甘ったるい声が、わずかに聞こえた。それはドアという壁が今まであったから聞こえなかった声。
だけど、その声の主はおそらくさっきまでいやだいやだと、喚いていた子と同じ。何ヶ月も共に生きてきたリオンには当然、それが分かる。
でも……その子は、女の子だ。生物学的に言えば、「メス」である。
368 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:38:58 ID:PUpXlu0I
そして、エミルも女の子……扉の前で出迎えたあの侵入者も……目こそモンスターのように真っ赤ではあったけど、その見た目は……「メス」だった。
……もちろん、リオンだって知っている。人間の中には同性と交わりたがるヒトもいることを。
だけど……エミルは違かったはず。いや、むしろこのシェルターにそんな子はいなかったはずである。
じゃあ、やっぱりあのエミルは……別人……?
「あれぇ……ここにもいない……」
その声に、エミルの考えはすぐさま揺らぐ。
いつものんびり……というより、ちょっと眠そうな声。時々、舌ったらずな言い方になったりしたりもする面白い話し方。
間違うはずがない。それはやはりエミルの声だ。
そうと分かれば、こうしてベットの下に隠れているのさえ馬鹿馬鹿しい、とリオンは苦笑いを浮かべる。
が、右手を狭いベットの下から出そうとしたところで、やはり動きが止まる。
……エミルに銀色の尻尾などあっただろうか? エミルの目は赤かっただろうか?
エミルが、仲間を襲うだろうか?
「あはっ」
そんな声がリオンの背後から聞こえた。
誰の声? すぐにリオンには分かっていた。それなのに振り向けない。
振り向いて、そこに居るのは……ヒトなのか? それとも……。
リオンは、背筋を走る鳥肌に必死の警鐘を鳴らされながらも、振り向かざるを得なかった。
省エネで薄暗い部屋の電気、しかしその光はベットの下を覗くその生き物の横顔をしっかりと照らす。
にこりと安堵の笑みを浮かべるエミル、確かに頭にモンスターの頭部を載せたり、尻尾は付いてたりするけど……眼は、彼女が本来持っている蒼さを取り戻していた。
「エミル、だよね……?」
「リオン……もぅ、心配したんだから……」
それどころか、エミルはぎゅっと目を閉じ、その両目に涙を浮かべる。
その顔がエミルじゃないなら、その涙がヒトのものでないなら、その生き物は一体……?
それが全てだった。だから、リオンは自らエミルに左手を伸ばす。
「ヤット、ミツケタ……」
「え……?」
左手の手首を摑まれた、と思った次の瞬間には、既に身体をエミルに抱きしめられていた。
リオンの身体は光を逃れたベットの下から、その上へと瞬く間に投げ出され、すかさずエミルがその上へとのしかかる。
「え、エミ……ル……?」
薄暗い光を背負って上に乗るその姿は、さながら大きな影が自分の上に居るかのような景色だった。
やがてその影の頭部に……赤い光が2つ灯り、リオンの頬に粘っこい液体が降りかかる。
それはモンスターが獲物を前にして悦に入った表情を浮かべているかのように思え、リオンは自らの死を悟った。
369 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:39:47 ID:PUpXlu0I
しかし、悟ったところで、13歳になったばかりの少年が死への覚悟など到底出来るはずがない。
「……いやだ……いやだぁあああああああっっっっ!」
「リオンッッッッッッ!」
赤い光が、点から線へと変わる。その先端の光が強い部分が段々とこちらに近づき、大きくなっている。
リオンはギュッと、目を閉じて一切の視界を遮る。それは幼い少年がこの世への未練を立とうとする
「んんんんっ!」
影が視界を覆った瞬間、口の中、いや喉仏まで届くほどの細長い何かがリオンの口の中に入ってきた。
一瞬消えた赤い光が、再び灯る。
今度は文字通り、目の前で。
「んんんんんっっっっ! ぐぼっ! んぅあぅっっっぅ!」
リオンはとにかく逃れようと暴れる。何から? それさえも分からず、ただ頭の中に鳴り響く、本能の警告音の従うままにっっ!
リオンはとにかくこの生き物から離れようと、冷たい鉄のようなその肩を殴り、ヒトらしいやわらかな腹部を膝で穿つ!
なのに……口の中で暴れまわるその生き物は一瞬も動きを止めない。痛みさえ感じていないようなその反応に、リオンは本当にこの生き物がただの影なのではないかとさえ思えてくる。
「ぅあぅうっ、ぶはっっ! このっ、くそっっ! ……えっ?」
とにかく必死に暴れていたため、リオンは自分の口の中からエミルの長い舌がいなくなってからも、しばらく拳を宙で往復させていた。
「やっぱり、リオン、嫌いなんだ……っ」
リオンがギュッと閉じた目を開くと、そこには赤い瞳が再び遠くに離れ、わずかにそれはにじんでいた。
まるでデジャブのように似たような光景を、リオンは思い出す。
「……エミル、なの……?」
その問いに声の返事はなく、しかし影の上からわずかに覗いた光がその生き物の顔をひっそりと照らす。
3日前の光景と、今目の前の光景がバチッと重なる。
このシェルターの中でやるべきこと。それはひたすらに子を成す事だけ。だからここにいる全員はお互いに気が向けば朝も昼も関係なく交わり続けていた。
そこに愛があるかどうかは定かではないが、しかしリオンはエミルに恋心を抱いていた。
しかし、成長の遅いリオンは男の中でもひ弱そうな身体つきに加え、生殖機能も13歳になった今でも未発達のものだった。
簡単に言ってしまえば……勃たないのだ。そんなものだから前戯はしたことがあっても、誰かと交わったことはない。
だが3日前、それはエミルがあの危険な薬を試す前夜の食事の時間にエミルがリオンを誘ってきたのだ。
その日はつまり、エミルがヒトとして生きる最期の夜、リオンはその相手として選ばれたということ。
370 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:40:17 ID:PUpXlu0I
実のところ、エミルは誘いがあればそれを受け入れるが、自ら誰かを誘うタイプではない。逆にリオンは誰かを誘えるような状態ではないのは言うに及ばず(それでも幼げな容姿に他の女の子から誘われることはあった)。
なので2人が一夜を共にするのはそれが最初で、そして最後だった。
そんな大事で、掛けがえのない夜……エミルは何か言うわけでもなく淡々とフ○ラをしたり、手○キをしたりしてリオンのモノを隆起させようとやっきになっていた。リオンもできるだけ興奮しようと、意識を集中させる。
それなのに……結局、2人は交わることはなかった。
最後は、へたり込んだままのリオンのモノと交わろうと、エミルは服も脱がずにリオンの上にのしかかって何度もそれを受け入れようとしてくれた。
だけど、もういいよ、と言って行為を終わらせたのは、リオンのほうだった。
これ以上、役立たずの自らのモノに最後の時間を費やしてもらう、ということが耐えられなかったから。
リオンの言葉にエミルは、今まさにリオンの上にのしかかっているこの生き物……エミルと同じように、しばらく気まずそうにうつむいた後、走って部屋を出て行ってしまった。
その背中に、リオンは何を言えるはずもなく、そしてそれがリオンの見た最後のエミルの姿だった。
「……でも、もう関係ないよ。……私がっ、ャでも……無理やりにやっちゃうんだからっ!」
リオンが苦い思い出を思い出していたわずかな瞬間に、再びエミルの瞳の赤い光が近づき始め、そしてまた唇をふさがれる。
しかし今度はそれだけでは終わらない。リオンが着ている服を爪で器用に引き裂き、あの時と同じようにリオンは全裸をエミルに晒す。
「んんあぅ……ぷはぅっ……ふふっ、問答無用で……食べちゃうからっ」
口内をぐちゃぐちゃに犯され、呆けた意識でリオンはその言葉を聴き、そして上に跨るエミルの背後に、ゆらりと細身の新しい影を一瞬だけ目にした。
その影が、視界から消えると同時に、予想だにしていなかったところに感覚を覚える。
「くぁひっ!? そっ、こっ……だ、めぇぅっっ……!」
「あはははっ、女の子みたいな声……んっ、大丈夫。ちから、抜いて……」
赤い光が顔の横を通り抜け、耳元で甘い声がささやく。しかしそうは言われても無理だろう。
誰だって、ア○ルを急に突かれれば力は入ってしまう。
シェルターに帰ってきたエミルの姿を目にしているリオンには、自分の尻の中に入り込んでいるものがおそらく尻尾であるだろう、ということはもちろん分かっていた。
ただ、てっきり自分は頭からこう……バクリ、と文字通り食べられてしまうのだと、リオンは思っていたためだ。
あの尻尾は、モンスターの生殖時にメスに挿して種を送り込む、いわゆるリオンの股間についているモノと同じ役割を果たすもの。
371 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:41:44 ID:PUpXlu0I
しかし別の種族で、しかもオスであるリオンにそれを挿したところで一体何をするのかと……ちょうど、リオンがそんな疑問を考える余裕が出てきたときだった。
「ひぁぁあっ!? なっっっ!? くぁぅうっううううっっっ!」
「あはっ! ここだっっ!」
それまでは硬い尻尾の皮膚が無理やりに広げてくる痛みだけだった感覚に、ビリリッ、とした電気のような感覚がリオンに割り込んでくる。
「なっ、なにをっっ? うぁぅっっっ!」
「くすくすっ、前立腺にね、私の体液を注いでるのっっ。……くすくすっ、ほらっ」
それを見せ付けるためだろう、エミルが前立腺への刺激を中断してリオンに言う。
リオンはピリピリとした刺激の余韻に頭を白黒させながらも、股間に集まる熱を感じてわずかに頭を上げてそれを見た。
しなびてばかりだったリオンのモノが、立派に勃っていた。その大きさや太さも、成人男性のそれと同じぐらい、いやそれよりもあるかもしれない、というほどに。
「ふふふっ。これでリオンともっと……繋がれるっ」
「ふぇっ……? な、なにっ、んぁうぅぅっっ!」
少しだけ、感慨深げな表情で小さく呟いたエミルの言葉を聞き直そうとリオンがしたところで、再びあのビリビリとした感覚が戻ってくる。
「ふふっ、逃がさないから」
ドロリとした笑顔をリオンに向けながらエミルはわずかに身体を動かし、ふとリオンは自分のモノの先っぽにぬちゃりとした液体の感触を覚えた。絶え間なく送られてくる快感に悶えながらも、リオンはその光景を目にする。
リオンの股間からそびえ立つモノの上、エミルがこちらに見せ付けるように腰を前に突き出しながら、鉄のような皮膚に覆われた股間を指で横に引き伸ばし、くぱぁ、と現れた割れ目から出る異常な量の愛蜜をリオンのモノに垂れ流していた。
「くすっ……リオンのどーてい、も~らぃいっっっ!」
「ぃあはあっ! くぁぅぅつぅつッッッッ!」
もはや言葉にならない感覚がリオンを襲う。身体の背面からは注入され続けている媚薬の刺激が、前面からはエミルの中にすっぽりと包まれたモノの快感が。
「くぁぅぅっ! からみっ、ついてくるっっっ!」
リオンが情けない声で喘ぐ。しかし無理もない。ヒト相手でも感じやすそうなリオンの初相手は、もはやヒトではないのだから。
外側こそ硬い皮膚に覆われているものの、それを横に伸ばせばヒトのものとあまり大差がないエミルの蜜壷。
しかし、その中はヒトのそれとはまるで違う。細い触手がウネウネと動き回り、包み込んだリオンのモノを撫で、絡み、そして……侵入してくるのだ。
372 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:42:14 ID:PUpXlu0I
「ひんぁっ! リオンの、おっきくてぇ……おいひいぃぃっ……」
「だ、めぇえっ! 入ってきちゃ、だめぇええっ!」
本来、一方通行のリオンのモノの先から入り込んだ一本の触手。そこから感じるのは痛みではなく、少しの気持ち悪さと、普段感じることのない部分から与えられる異常な快感。加えてエミルはリオンの上で激しいピストン運動を繰り返している。
そんなレベルの高い攻めに、初々しいリオンがそう長く耐えられるはずもなく――
「もうっっ、だめっ、でるぅっ、でるぅぅぅつっっっ!」
こちらも異常な量で、しかも濃厚な白い液体をエミルの中へ溢れんばかりに吐き出した。
「んぁやぁはぁぁあああんっっっっっ……ふぁぅっ、あっついぃぃのぉ、いっぱいぃぃ……」
それを受け取ったエミルも軽い絶頂を向かえ、ビクビクと身体を震わせながらリオンの身体へと倒れこむ。ごぽっ、と結合部から2人の混ざり合った液体が喉を鳴らした。
「はぁはぁっ……リオン、まだだからねぇ? リオンの中、空っぽになるまで私が全部、食べちゃうからっ」
「はぁはぁ、ぇ? ぅぁああっ!? ぇぐぁぁ……ぉ、なっ、かっっっ……」
いつの間にか止まっていたエミルの尻尾が再び動き出す。もっとリオンの奥へ奥へと、腸を拡張しながらドンドン入り込んでくる。その現在地を教えるかのように、リオンの下腹部が渦を巻くかのように膨らんでいく。
「ぐぇっっ、んぁはっ、がぁうあっっっっ……!」
エミルが存分に撒き散らしている媚薬のお陰で痛みはないが、あまりにおかしな感覚に言葉が出ない。
一方のエミルはといえば、リオンのその反応さえも楽しんでいるかのように微笑みながら、しかし遠慮することなくドンドンリオンの奥へと侵入していく。
やがて尻尾の先端がリオンの胃の中に頭を出したとき、エミルはにやりと笑みを歪めてレオンを見下ろし、小さな鼻の先っぽをペロリと舐めた。
「リオン、リオンリオンリオン……さっ、今度は私の番だからねっっ」
「くぁはぅつっっ……」
エミルの言葉の意味を聞く余裕はない。しかし、ただ単純に身体の力を抜けばいいとか、深く深呼吸をすれば楽になるとか、そういう次元の交わりではもはやなくなってしまったこの行為は、もうエミルのされるがままに身を任す他はないのだ。
「ぎぁっ! ぐぅぁっぅぐぅっ! うごいっ、ちゃぁっっ、ぁめえぇっっ!」
「や~だぁっ! リオンのなかぁっ、あったかくてぇぇっ、はぁんっ、きもちぃいぃっ!」
エミルの尻尾がリオンの中を前後に動き、その頭が胃の出口を出たり入ったり繰り返している。
普通の人間なら、その時点で食道が傷つき、痛みを伴うはずなのにリオンに痛みはなく、むしろ快楽が湧き水のように脳髄へと叩き込まれていた。
それは、もはやリオンがヒトではなくなり始めている証拠でもあった。
373 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:42:45 ID:PUpXlu0I
「ふあぁうっ! おか、ひぃよぉっ! こんなのっ、きもひよくはんか、ないひゃずなのにっ! ぅああっ!」
「あああんっ! すごっ、リオンのおち○ぽから、いっぱい、いっぱいでてきてるぅっっっ!」
胃の出口をエミルが2、3度突くたび、その衝撃でリオンのモノからは勢いのよい子種が飛び出し、エミルの中へと吸い込まれていく。そちらも刺激しようとエミルは身体をはねさせ、くわえて尻尾も動かしているのだから器用なものである。
が、そんな強烈な攻めを同時に受けているリオンはたまったものではなく、彼自身はただベットの上に倒れているだけのに身体の中からすべてを奪われていく。
しかし、リオンもわずかに気づき始めた。相手に出しているのは、自分だけではないことに。
「きあっっっ! おっ、なかっ、あつっ、いっ?! ぁぁあっ!」
「きゃはんっっ! んっ、やっと、気付いたっ? んはっ! リオンのっ、中にっ、たねっ、だしてるのっ! リオンはっ、私とっ、同じにっっ、くぅぅっ、なっちゃうんだよっっ!」
尻尾の先から頭を出した触手、尻尾についている細かな穴から黒い液体がリオンの胃の中、腸の中へと溢れ出し、内臓へ吸収されると全体に染み渡っていく。
それこそがエミルが出す子種。それが同種の生き物なら相手を孕ませるが、そうでない場合は……。
「ぅあああああっ! おかしくっ、なっちゃぅううっ! ボクがっ、ボクじゃっ、なくなるぅぅううっ!」
リオンの身体中が溶けてしまいそうなくらいに熱を持ち始める。エミルの子種が身体中に染み渡り始めた証拠だ。
一方のエミルはその様子に満足げな笑みを漏らす。リオンには分からないだろうが、パジャマの隙間から見える日を浴びていない真っ白な彼の肌が、少しずつ黒く変色し始め、魚のうろこのように硬い部分が浮かび上がってきているのを、エミルは目にすることができたからだ。
エミルの中に放ったリオンの子種は、残念ながらエミルに根付くことはないが、しかしそれはリオンを変貌させる子種の栄養となってすぐさま媚薬に混じってリオンの中に帰ってくる。もはやリオンの子種はイノチのチカラに満ち溢れた栄養満点の餌となっていた。
「んぅっ、リオン~ッ……もぅっ、すぐっ、んんっ」
もはや煙突のように白い息を吐き続けるリオンの口にエミルは半ば強引に自らの唇を重ねる。ただし、それは愛情を示すだけの行為ではない。
「んんっ、ぐぅうっ!? んんんっ、ごぽぁっ! んぐううぅぅううっっ!」
リオンの舌の上に乗っかったエミルのそれは、喉を通り越して食道の入り口まで入り込み、そしてエミルがリオンに向かって怪しく微笑むと、彼女の喉の奥から一本の触手がエミルの舌のレールに沿ってリオンの中に入り込み、その奥で更に子種を吐き出し始めた。
それが喉よりも手前だったらそれらは嗚咽で吐き出せたかもしれないが、エミルの触手はリオンの胃の入り口の手前まで伸び、その出口もまた、リオンのお尻から入り込んだ触手がふさいでいた。
入り口も出口もふさがれたその子種は胃の中に溜まり、そして……リオンに吸収されていく。いや、子種が自らリオンの身体に染み込んでいるのだ。
374 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:48:25 ID:PUpXlu0I
「ふぁぅっっ! ぁんぁっ! んぁっ、きもひぃっ、いぃっよっっ! ぅあぁうっっうっ!」
身体の内外から犯され続けるリオンの意識はもうもやがかかっていたが、しかし身体は疲れきっているはずなのにいまだ過敏な快感だけは脳髄を揺さぶり続け、気絶することさえもままならない。
もはや人ではないエミルはと言えば、白目を向きながらも乱れ喘ぐリオンの声にエクスタシーを感じつつ、リオンの子種を奪って悦に入った表情を浮かべ、すぐさまそれを栄養分に自らの尻尾と口の触手からリオンの中に戻していく。
リオンの背中の皮膚は浮かび上がった硬い甲殻に消え、エミルのそれと同じように形を成し始めたモンスターの頭部がリオンの頭の上に少しずつ現れ、腕や足から肌の色合いが消えていく。
しかしそれだけではまだエミルと同じには慣れない。なぜならエミルはヒトの女性だったが、リオンはヒトの男性で、新しい種になれるのはヒトの女性だけだから。
だから、変わる。リオンの身体に注ぎ込まれた子種は、それさえも変えてしまう。
「んぅぐっっっ……ぷはぅっ、ふふっ。リオン、分かる? ほらっ、リオンの胸……こんなに大きくなっちゃって」
「ぁぅぅあううぅっっ、む……ねぇ……? ひぁっ!」
痩せ型で胸板だけだったリオンの胸は、いまや小さいながらも立派なお椀型の小山がゆるやかな曲線を描いている。もともと中性的だった顔立ちや身体の肉付きも、独特な丸みが加わって一気に女性的な容姿へと変貌し始めていた。
まるで少しずつ空気を入れている風船のように膨らみ始めた胸が、はやくもパジャマの生地をぎゅうぎゅうと押し始め、見かねたエミルがボタンがはちきれる前にそのボタンを外す。
「ぐぽっっっ! ふぁあっ!」
「きゃっ! ぅあぅぅ……私より、おっきぃかもっ……っ」
リオンの胸元のボタンにエミルが軽く指を掛けた瞬間、待ってましたとばかりにボタンはパチンとはじけ飛び、まるでメロンのように膨らんだ大きな果実が2つ、その姿を露にした。
「ひぁぁぁぅぅぅっっっ……」
ものの5分ほどで立派に実った自身の胸を見て、リオンはわずかに残った男の本能的な部分で顔を紅潮させるが、エミルは驚いた表情を少し浮かべた後、なにやら頬を膨らませて直に2つの果実を掴み取った。
「ひゃぁああんっ!」
「うぐぅううっ! ず、ずるいっ! な、なんで私よりっっ!」
女としての嫉妬心がリオンの成り立て果実をもみくちゃにする。しかし、エミルの胸だってヒトの女性のそれに比べたら十分に巨乳の上位にめり込む。
が、リオンのそれはエミルのものより更に一回り大きい。それが、つい数日前まで胸の膨らみのなさに日頃から嘆いていたエミルにはなんとも憎らしいのだ。
だから、弄る。嫉妬心に妖しく顔を歪めながらたわわな胸を揉み、敏感な桃色の針先を指で弾き、甘噛みをする。
「ぅぁああああんっ! らめっ、らめぇええええっ!」
「くぅっ! うるさいうるさいっ! 揉まれる度に興奮してち○こ大きくしてる癖に文句言うなぁぁあっっっ!」
オンナの胸になったのに、いまだリオンのモノはエミルの中でそり立っていた。
しかしそこから出すためのリオンのヒトとしての子種を作る器官は変貌し、もはやそこから何も出さなくなるそのモノはもうじきその役目を終えるが、これが最後の仕事というわけなのか、メスとして変貌した部分の快感も混ざり合い、それまでにないほど“元気”になっていた。
「あっぁあっ! ボクッ、ボクッッ!」
「はんぁっ! あはっ、腰が、跳ねてるっ!」
リオンの身体はもはや快感の虜となっていて、エミルの胴体に腕を回して、必死に下から快楽を弄ぐり始める。エミルが上で跳ねるぐらいでは、リオンの身体の熱はもう収まらない。
「エミルッ! もうっボクッッッ!」
「あはっ! リオン、変わってっ! 私と、おんなじにッッッ! ふぁああああんっ!」
「んきゅあっ、ぅあぁああああああんっ!」
びゅるっ、っとぬめっこい液体が飛び出る音が大音量で鳴いた瞬間、エミルはリオンの首根っこに腕を回してリオンを強く抱きしめた。リオンの熱、汗、そして子種を全て自分のものにするために。
最後のリオンの子種はモンスターとなったエミルの中にも全て入りきらず、結合部からお互いの愛が混ざり合った白い液体がだらりと、まるで2人の子供のように顔を出して流れ出ていく。
「はぁはぁはぁ……ボクッ、ボクッ……」
375 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:49:30 ID:PUpXlu0I
「ふぁぅっ……リオンッッ……もぅ、これで一緒だからっ」
機関車のように白い息を吐き続けるリオンの耳元で、エミルは満足げな笑みと共にそう囁き、ふとリオンの身体をゆっくりと持ち上げた。
「はぁはぁ、んあっ……エ、ミルッ……? ふあぁっ!? か、身体が、熱いっ! 熱いっ! 熱いよっ!」
興奮の熱がようやく収まり始めた思った瞬間、今度はまた違った熱さ、身体の内側から全てを燃やしてしまうのではないかと言うほどの熱が身体を襲い、リオンは不安に顔を歪ませた。
「くすっ、大丈夫。すぐ終わるよ。それまでずっと、抱きしめててあげるっ」
対照的にエミルが浮かべたのは子供に寄り添うような母親の優しい微笑み。そして、ギュッと身体を震わすリオンを抱きしめ、黒髪ごと後頭部を優しく撫でつける。
その髪さえ、シェルターで纏めて切られた乱暴なショートヘアーから、大和撫子を髣髴とさせるような綺麗な長髪へと変化していた。
それだけではなく、今のリオンの身体のところどころには皮膚から浮かび上がった黒い液体がべっとりと付着しており、それが少しずつリオンの身体を作り変えていく。
頭の上にはモンスターの頭蓋骨の兜が、肩から胸に掛けてははしたなく穴の開いた鎧が、背中と腰から下の部分には銀色の鉄のような殻が、それぞれあっという間に構築されてしまった。
「はぁはぁ……ぼ、ボクのな、なんか、身体がっ……!」
「んっ、大丈夫。ほらっ、もう、おわるよ」
「えっ……? うぁっ! くるっ! なんか、くるよぉっ!」
エミルがリオンに見せた笑みが最後の2つの変化のスイッチとなり、リオンは再び身をよがらせた。
「ほらっ、リオンのおち○ちんが引っ込んでいくよ。あはっ、すごいすごいっ。消えてっちゃう!」
子種を出し切ってすっかりと萎えたリオンのモノがみるみるうちに小さくなり、まるでリオンの中に吸い込まれるようにその形を崩していく。
「こっ、こんな……んぁあっ! お、お尻、がっ……!」
リオンは情けない声を上げながら、エミルの身体にしがみついた。痛みがあるわけではないが、怖さはあった。
しかし、感覚はむしろ快感のほうが勝っており、エミルもそれが分かっていたため、その興奮を少しだけ呷ってあげようとリオンの胸を弄った。
「ひゃっ! ら、らめっ! いま、そんなことされたらぁっ!」
「これでいいのっ。さっ、雄たけびを上げて。リオンっ」
エミルに期待を込めた笑顔でそう促されると、リオンの身体の中で興奮が駆け巡り、そしてその全てがお尻、性格にはお尻の少し上に集中し、
「くぁっ、ふぁあああああああああんっ!」
リオンは最後の変化として尻尾を生やしながら、黒い液体を部屋中に撒き散らし、そしてリオンはこの世から消えた。
「ふぁっっ! あははっ、この子、感じちゃってるっ」
「んっっ……くすっ、本当。こっちも、すごくっ、締めつけてるよっ……」
満月に照らされた廃墟の街の裏路地から聞こえる声。それは取り留めのない話でもしているかのような口調だった。
「がぁ、ぐぉあっっっ……! ぅうう、あぁぅっっ!」
その軽々しい声と対照的に、言葉にならない声もその間に挟まってくる。
しかしそれは重苦しい呻き声ではなく、跳ね上がるような喘ぎ声。
生命の鼓動がほとんど感じられないその一角。しかしそこに存在する3体の生命体は、ほとんど一つの影になりながらも、ぐにゃぐにゃといかにも生物的な動きをその場で繰り返していた。
「ねぇ、エミルっ。ぅぁ……この子、どんな顔、してるっ?」
376 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:50:48 ID:PUpXlu0I
「んっ、えっとね……あはっ、すごく可愛い顔っ。いじめたくなっちゃう。“リアン”と似てるっ」
よく通るの声の子がいたずらっぽく笑うと、リアンと呼ばれたもう一人の方はむぅ、とわずかに頬を膨らませた。
2人の間には、1匹のモンスターがいた。
だが、もうその身体の半分はモンスターではなくなっていた。
「ぐあふぅ! がぅあぅうぅ!」
「うぁっっ! ……くすくすっ、可愛いなぁ、この子」
モンスターの目の前でエミルと呼ばれた子はうっとりと目を細める。
その赤き眼球に映るのは、全身を銀色の殻に覆われたモンスター。
しかしその顔の下、本来ならば顎から首に掛けての部分にはもう一つの顔があった。
サラサラと流れるようなショートヘアーと八重歯がチラチラと見える小さな口、そして欲情に濡れた2つの赤い瞳がついたその形は、誰がどう見ても人間の少女の顔そのものだった。
「ほらっ、んっっ! 声だって」
「くっきゃぅっっ! んぁぅっっ!」
「女の子っぽくなってきちゃってっ、あんっ、感じちゃうっ!」
エミルはこみ上げる愛情を表すかのようにモンスターに浮かび上がった少女の唇を奪う。どちらかと言えばまだエミルのほうが人間に近い姿かたちをしているのに、その荒々しさはまさに獣のよう。
「あぅ、ずるいっ。ボクもっ、んっ!」
モンスターを後ろからせめているリアンも、好き勝手に遊んでいるエミルに負けじと首をめぐらし、モンスターの後ろ髪からちらりと姿を見せた、生まれたばかりのうなじに噛み付いた。
「ひあっっ!? にゃううっっ!」
途端にモンスターは甘ったるい声で悲鳴を上げ、エミルの尻尾が入り込んでいる前の穴と、リアンのそれが入り込んでいる後ろの穴をきゅっ、と強く締め付けた。
「ぁうぅっ! わたしっ、でっ、ちゃうぅうっ!」
「くはぁぁあうぅぅっ! ボクっ、もぉっぅうっ!」
その刺激が2人の性感帯に電流を流し、それぞれの尻尾の先から黒くねばっこい液体をモンスターの中にこれでもかと言うほどに吐き出された。
「きぁあああああっ! んんんっっっっっっ!」
その犯された悲鳴をモンスターが上げるころには、既にモンスターとしての頭部は完全に機能を停止し、その瞳に灯っていた光もスッと消えうせた。
代わりにモンスターの頭部の下からすっかりと形を成した少女の顔に血が通い、見開かれた2つの瞳から乱れた感情の涙が零れ落ちた。
エミルと向かい合うそのモンスターの頭部は、エミルやリアンとなんら変わりない種族のものへとなっていた。
それに続くように、全身を覆っていた銀色の殻がパラパラと崩れ始め、桃色のやわらかそうな肉付きの足、女性的な丸みを帯びた腹部、そしてポヨンと膨らんだ胸がその殻の下から姿を現す。
まるで豪胆な騎士がその甲冑を脱ぎ、見目麗しいその裸体をはしたなくさらすかにような、そんな生物の変化の映像だった。
もう、その少女はモンスターではなくなった。全身のどこをどう見ても、エミルやリアンと同じ生物種族の固体に変化させられてしまった。
「くすっ……これであなたも私たちと一緒……」
「うんっ、ボクたちの仲間……ううん、家族」
「ひぁっ……はぁ……んぁっ……」
新たな生を注ぎ込まれたその少女はうつろな瞳のまま、新たな生物として身体を駆け巡る血の温もりと、その身体になると同時に流し込まれた快感の波に身体をビクビクと震わせていた。
377 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:53:06 ID:PUpXlu0I
「エミル、さすがに休ませてあげないと」
「あははっ、そうだね。んっ、しよ」
「きゃっ、ぁぅ……」
2人が尻尾を少女から引き抜くと、少女はエミルの身体に寄りかかり、もらすような小さな喘ぎ声を零した。可愛らしいそのしぐさにエミルとリアンは顔を見合わせて笑いを浮かべる。
そして、その少女をゆっくりと荒廃した地面へ寝かせると、突然エミルがリアンに抱きついた。
「っと。エミル、どうしたの?」
「リアン……私のこと、好きになってくれた?」
自分より膨らんだリアンの胸に顔を埋め、エミルはいつになく不安げな様子で問いかけた。
あまりにそぐわないエミルの様子に、リアンは困惑の表情をわずかに浮かべたが、すぐにその意味を理解して、そして行動に移った。
「……ねぇ、リア、ぅあ!? ぅくぅぅぁあうぅっ!」
驚きがリアンからエミルへと移る。何の前触れもなく、自分の身体の内側に入り込んでくる異物感と、内側を満たされる快感に思わず声を上げた。
「リア、んんっ!」
驚きが引かないまま、思わず顔を上げると今度は唇をふさがれた。間髪いれずに、長い舌がエミルの小さな口をところ狭しと駆け巡り、エミルの舌へ蛇のように絡みつく。
「んっ、じゅるんっ、ぷぁっ。ちょ、ちょっ、きゃっ! だっ、ダメッ! そんなに動いたら、私っっ……!」
新たな身体になって3日。思えば誰かを犯すことはあっても、犯されることのなかったエミルは、それまでと違う逆の快感に身をよがらせた。
「エミルのなかっ、やっぱり、っぅ、きもちいいよっ! んっ!」
エミルの身体を持ち上げ、壁との間に挟んでよりエミルの深い部分を突くリアンは尻尾から伝わる快感を加速度にエミルを一方的に蹂躙し、そちらの経験が浅いエミルは瞬く間に快感の頂点へと達しようとしていた。
「リア、やんっ! だめっ、そんなに激しくやられたらぁっ!」
偶然にも、それはリアンも同じだった。
「ボクも、もうっ、くぅぅぅううううううっっっ!」
「くうぁうっ! うぁあああああああんっ! かぁっ……あっ、ちゅいぃっっ……」
リアンに抱き寄せられたエミルは本能的にリアンの身体を強く抱き、そして身体の中に放たれる熱い液体を震える身体で受け入れた。
そこでようやくリアンの責めが終わり、エミルは火照った身体を持ち上げられたままその言葉を聞いた。
「……エミル、好きだよっ。大好き」
「ぇっ……?」
「あの時……ううん。ずっと、前から」
自分のことを見つめながら話すリアンの顔を、エミルはどこか夢見心地な心境で、しかし恋が実は愛だったことに気づきながら、ぼんやりと見つめ返していた。
「リ……オン、が、私のこと……?」
コクリと、リアンは頷く。
「だけど、ボクはもうリオンじゃない」
続いて放たれたのは、否定。確かに今、エミルの目の前に存在し、エミルを抱いた少女はリオンではなく、リアンだ。
そのことに気づき、エミルは不安げな心と共に、しかしやっぱりそれを聞いた。
「……じゃあ、リアンは私の事、嫌い?」
「えっ? ……くすっ」
だが、リアンにとってはそんなことを聞かれることが意外で、目を丸くしたあと思わず吹き出した。
自分にとってはそれはとても大きな問題なのに、さもおかしげに笑うリアンにちょっとだけムッとした表情をエミルは浮かべた。
「嫌いだったら、こんなことしないよ」
「……信じられない」
疑いに目を細めてエミルは言い返す。それはそうだ。この身体になれば、四六時中交わりを求めるようになってしまっているのは自分がよく知っているのだから。
それを分かっているリオンはここでついに困惑した表情を浮かべ、何か言い返そうとエミルと一度向かい合い、その疑り深げな彼女の表情には勝てず、結局俯いてしまった。
そして独り言のようにポツリと零す。
378 名無しさん@ピンキー sage 2010/10/27(水) 01:53:52 ID:PUpXlu0I
「……嬉しかったんだ」
「嬉しかった?」
予想もしていない言葉に、エミルは首を傾げて聞き返した。
するとバッ、と顔を上げてリオンはたじろくエミルに説いた。
「だってさ、エミルとリオンは血の繋がってない他人でしょ? どれだけ相手を愛して、交わって、仮に子供が出来ても……2人の身体自体につながり生まれない」
「ま、まぁ、そりゃそうでしょ」
交わりあった2人が直接繋がるわけではなく、その間に子供が出来てやっと愛は形となる。それはたしかに当たり前のことだった。
「でも、エミルが種を植え付けてボクはリアンになった。エミルがボクを生んでくれた。繋がれたんだよ、ボクとエミルは2人だけでも」
意気消沈をしていた先ほどとは別人であるかのように、目を輝かせてリアンはその素晴らしさを力説し、エミルはポカンとした様子でそれを見ていた。
だけどその目の輝きがウソでないことは分かる。
なぜなら、身体に入り込んでいるリアンの尻尾が力説するたびにビクンと跳ねたから。
「……くすっ」
「え? エミル?」
ふと笑いを零したエミルに今度はリアンが首を傾げる。
「そんなこと考えもしなかったなぁ。でも、そうかもね。同じ種同士の交わりなら、オスがメスに種を放って、メスが子を落とす。これはずっと変わらない。
だから、私がしたように、他の種に自分の種を植え付けて、その相手を自分と同じにした、っていうのは……本当は奇跡なのかもしれない」
「そうだよ! ボクたちは繋がってる! 家族なんだよ!」
文字通り繋がったままその場で跳ね、自分の中でもビクビクと反応し、更には大きい胸を高潮するかのように揺らすリアンは、エミルにとっては少しうるさくもあり、そして同じように嬉しくもあった。
「なら、私が生んだ娘に母親である私は犯されちゃった、と」
「あっ……そうだね。……ごめん」
エミルの指摘にしゅん、と肩を落とすリアン。同時に身体の中の尻尾がへたってしまったのが分かった。
しかし、リアンにとってはその反応があまりにも可愛く、そしてまた嬉しい。
「くすっ。私も嫌じゃないよ。むしろ……好き、かな」
「……エミル」
「ぁぅ、もう……また跳ねた」
ウソ発見器などもはや不要なほどの分かりやすいリアンの反応に、エミルは呆れながらもリアンを抱きしめた。
「じゃ、あの子も私の子供ってことだね」
視線を感じ、エミルが向いた先をリアンも追う。
「あ、そうだね。じゃあ、ボクの妹かな」
そこには先ほどまで横になっていた元モンスターの少女。
彼女を彼女にしたのは、もちろんエミルの種の影響だ。
「ありゃ、リアンが姉なんだ。妹じゃなくて?」
「え、えっ? だ、だってボクより幼げだし……」
「いやぁ、頭は良さそうだよ? くすっ」
「え、エミルぅ……」
勘弁してよ、とリアンは情けない顔でため息を吐き、その反応にリアンは楽しそうに笑う。
そして、新たに家族となった少女は2人のその反応に首をかしげ、それから2人の家族に見つめられてニコリと元気な笑いを返すのだった。
(終)
とある悪魔の物語
355 278 sage 2010/10/26(火) 00:05:18 ID:1mMdjwIG
とある悪魔の物語
深く、霧に包まれた湖畔に館はあった。
近くの村人も近寄らぬその館は人の気配はなく、さりとて朽ち果てることもなく白く美しい姿をとどめていた。
ごくまれに使いという少女が村にやってきて、焼きたてのパンや牛乳、収穫時にはハムなどを買っていくほかはかかわりもなく、村人からはひとつの風景としか認識されていなかった。
ある日、館がこつぜんと消え去るまで。
天蓋のついた、東方産の絹をふんだんに使ったカーテンに覆われたベッドの上に二つの人影があった。
気だるそうに寝そべる一人はとしのころは十代の終わり、もしくは二十代の初めごろか。黒く長く伸ばした髪を真っ白なシーツに投げ出し、優雅に一糸まとわぬ姿を横たえている。
大理石から削りだしたような秀麗な顔立ちに、水晶を埋め込んだかのような紫の瞳。顔から首、そして胸にいたるラインは名工が幾年月も重ねて磨き上げたような、世の男だけではなく女すらも魅了する美しさを持っていた。
下半身にそそり立つ、異形の肉棒がなければ。
その肉棒に、一心に奉仕をしている給仕服姿の少女がいる。
古木のようにいびつに盛り上がった瘤の一つ一つを丁寧に舐めしゃぶり、あるときは情熱的に接吻をする。一通り舐め終われば先端をくわえ込むと、三十センチはあろうかと思える肉棒を、口全体のみならず喉の奥まで飲み込んでゆく。
ふと、奉仕を受けている麗人が上半身を起こした。手を伸ばし、奉仕を続ける少女の燃えるような赤毛を優しく、愛情をこめて撫でる。赤毛の少女は喜びに身を震わせ、喉奥まで入り込んだ肉棒を締め上げた。んっ、と声が漏れ、麗人の目元がほんの少し歪む。
「出すよ、ロッテ」
言葉と同時に灼熱の液体が先端から放たれ、ロッテと呼ばれた少女は目を細め、次々と打ち出される精を受け止めた。常人では耐えられないほどの量と時間なのに、平然と精を喉を鳴らしてすべてを飲み込んでいく。
「んっ……」
すべてを飲み込むと少女は口から肉棒を引き抜き、満足げな吐息を漏らす。それから丁寧にこびりついた粘液を舐め取ると、にっこりと微笑んだ。麗人とは対照的な、美しいというより可愛い、という印象をまず与える笑みだった。
「いつもご苦労様、ロッテ。……そういえば、キミが『奉公』にきてからどのくらいたつかな?」
主人の問いに少女は首をかしげ、考え込む。
「んー、だいたい百年くらいですか?」
「正確には百と七年、四十七日目だ。『契約』ももうとっくの昔に切れているよ」
あう、と頭を抱える少女に、麗人はいたずらっぽい笑みを浮かべた。
「さて、それでは『契約』も満了したことだし、そろそろ出かけよう。キミの作った美酒を味わいたいし、『妹』を作ってあげないと」
彼女の宣言に、赤毛の女の子は少し複雑な表情を浮かべたが、吹っ切れたように力強くうなずいた。
「はーいねえさま。まかせてくださいませ。ねえさまの望みのままにロッテは動きますよ!」
元気よく答えたロッテに「ねえさま」と呼ばれた黒髪の麗人は手を伸ばすと二の腕を取り、体を引き寄せた。白と黒の給仕服姿の少女は虚を突かれ、そのまま彼女の懐に飛び込む。
「望みのまま、か。じゃあ、まずキミをたっぷりと可愛がることからはじめようかな」
「あ、あん、ねえさま、えっちぃ……、ひゃあんっ!」
ずぶずぶと埋め込まれる肉棒を受け入れながら、少女は切ないあえぎで部屋を満たしていく。
356 278 sage 2010/10/26(火) 00:08:53 ID:1mMdjwIG
首都、スオルム。
港を有するこの地は、ほんの百年前まで小国だった。だが数代前から続く、君主のさまざまなてこ入れの結果、いつしかこの地域全体の海洋貿易の中心となっていた。
特に、苦労人から身を起こした先々代の王は「学び、手に職をつければ運命が切り開かれる」という言葉を残し、教育施設を多数設立した。それら学校は階層別、職業ごとに分化しながらいまも幼子たちを受け入れている。
その中のひとつ、貴族や裕福な子弟の通う高等学校「グランテ・ジリオ」。そこでは9月を迎え、新入生が続々と入校してきている。これから親元を離れ、寮生活を営み、三年後の卒業にむけて青春を謳歌していくのだ。
「ふう、人、多いなあ」
帆を畳んだ船からおろされた板を踏み、目の覚めるような赤毛の女の子が船から下りていく。その顔は生を楽しむかのように明るく輝き、港を行きかう人を眺めていた。すると、元気さを現しているようにいきいきとした黒の瞳が、ふと一点を見つめる。
先を降りる同年代の子が少しふらついている。見ているうちに渡し板に施してある滑り止めに脚をとられ、体がぐらりと崩れるのがわかった。
「あぶないっ!」
とっさに腕を掴んで引き寄せると、自分の胸に飛び込ませるような形になる。女の子が小さく悲鳴を上げた。
「きゃっ!?」
そのまま、赤毛の少女はまじまじと抱き寄せた少女を見つめた。細くしなやかな金髪、繊細さをうかがわせる線の細い顔立ち。そして、ややとがった耳。
「大丈夫? 怪我はない?」
赤毛の少女の言葉に、その手に抱かれた少女の顔がみるみる赤らんでくる。
「す、すみませんっ!」
そのまま、逃げるように身を翻し、彼女は走り去ってしまった。ぽかんとその後姿を見つめ、ややあって赤毛の少女は苦笑する。
「いきなりだったからびっくりさせちゃったかな?」
そしてかばんを持ち直すと、気を取り直して歩いていく。本来の目的地である丘の上の学校へ。
退屈なガイダンスが終わったあと、赤毛の少女は自分に割り当てられた寮の部屋にいた。富裕層が通う学校ゆえ、簡素ではあるがしっかりとしたつくりになっている。
二人部屋で、いまは比較的広いが、荷物を置いたらあまり余裕はなくなってしまうだろう。
これからどんな子がくるんだろう、と思いながら作り付けの二段ベットに寝そべっていると、こんこん、とノックの音が響いた。
「あいてるよー?」
返事を待っていたかのようにドアが開いたとき、赤毛の少女は目を見開いた。
そこには、ついさっき港で助けた娘が立っていたのだ。
「あ……」
彼女も気づいたのか、足を止めて呆然と部屋の中を見つめている。ためらうように部屋の入り口に立ったままの金髪の少女に、体を起こした赤毛の女の子は笑顔を向けた。
「やあ、あたしはロッテ! ロッテ・マイヤーだよ。あなたは?」
「あ、わ、わたしは……、リネーア・ディーツェ、です……」
つっかえつっかえ言う金髪の少女を赤毛の女の子……、ロッテは面白そうにみつめると、ベッドの上段から軽やかに飛び降りた。そのままリネーアのそばに着地すると、彼女を部屋に招き入れた。
357 278 sage 2010/10/26(火) 00:11:09 ID:1mMdjwIG
「リネーア、だね。北方系の名前だけどあなたはエルフ?」
「母が、そうだったんです。亡くなってから人間の父方に引き取られて……」
ベッドの端に腰掛け、二人の少女は自己紹介のように会話を続けている。といってもほぼロッテが話しかけ、リネーアが答えるというかたちであったが。
はにかむように顔を伏せるリネーアを見て、ロッテはもったいないな、と思う。
せっかく美人なのに台無しじゃない。もう少し積極的になれるように「して」あげようかな。そこまで考えてから、ふと、自分にそんな気持ちがないことに気がつく。
(むしろ、守ってあげたい?)
主から命じられたことは「汝の心のおもむくままにせよ」だ。逆に言えば、気が向かないことは強制的にやるべきではない。ならば。
そこまで考えたとき、気がついた。リネーアが心配そうに自分の顔を見つめている。
「あ、ごめんー、ちょっとぼーっとしちゃった」
「すみません……、わたし口下手だから」
「そんなことないない! ……えーと、これから、三年間よろしくねリネーア。そうだ、リネ……って呼んでいい?」
「あ、はい……」
親しく呼びかけられることに慣れていないのか、顔を紅くしてうつむいてしまうリネーアの姿を可愛いと思いつつ、ロッテはこれから始まる学園生活に心を躍らせていた。
入学式から一月がたった、ある授業の時間。
「……という経緯で、世を荒らしていた悪魔は当時の騎士団長、テレーゼによって封印された。彼女が最後の戦いにおもむく前に従者が持って帰った聖剣は、護国の剣として今も神聖騎士団の団長に伝えられている。二百五十年ものあいだ、聖剣は魔を断つ象徴として…・・・」
「ロッテちゃん、ロッテちゃん起きて……」
歴史の授業を受けながらリネーアは、必死で隣の席で寝息を立てているロッテを起こそうとしていた。三十路にさしかかろうかという風情の女教師の目を盗み、手で揺らすがロッテはリネーアの必死さをよそに幸せそうに眠りこんでいる。
すると、女教師がこちらを向き、つかつかと足音も高く近寄ってきた。リネーアは慌てて腕を引っ込める。
「いいご身分だな、ロッテ・マイヤー」
眼鏡の奥の瞳が歪み、指揮棒が振り下ろされ、ぱちーんと派手な音が響く。
「ふぎゃ!?」
慌てたように起き上がり、あちこちを見渡すロッテの姿に教室がどっと沸いた。
358 278 sage 2010/10/26(火) 00:12:34 ID:1mMdjwIG
「いたた、ココロも頭も痛い……」
「まったく、あの鬼ババの授業で寝るなんて、ロッテも命知らずだよ」
居眠りのペナルティとしてどっさり出された課題の前で、文字通り頭を抱えるロッテにあきれたように級友が話しかけてきた。ロッテはその屈託のない性格で新学期早々、たいていのクラスメイトと仲良くなっている。
「ヴァーリア先生、ここ数日ぴりぴりしているね。なんでだろ」
「それがね、カレシと喧嘩しているんだって。うわさじゃね」
「えーちょっとマジ!? あのババアにカレシいるなんて信じらんない! 世の中って不公平だよねー」
かしましくさえずる級友たちにあいづちを打ちながら、ロッテは脱力したかのように机につっぷす。その手の中で、銀色の何かをもてあそんでいた。
放課後。
こころなしか取り乱したような様子で、ヴァーリアは夕日の差し込む廊下を歩いていた。いつもは生徒たちが行きかうここももう下校時間は過ぎ、人影はない。
(どこで落としたのかしら……)
ぎゅ、と不安げに胸の辺りで手を組み、無意識に存在していたはずのペンダントをまさぐろうとするが、やはりない。
どこで落としたのかわからないという不安が、彼女のややきついが整った顔立ちを歪ませていた。
(あとは……、ここ?)
教室につくと、通路を丁寧に見定めながら歩いていく。だが、掃除された床には銀色に光るはずの細工物の姿はない。
やはり、無駄足だったか。内心でため息をつき、ドアに向かおうとしたそのときだった。
「センセ」
「え?」
振り向いたヴァーリアの目が見開かれた。さっきまで確かに誰もいなかったはずなのに、そこには社交服を簡素化し、黒く染めたような制服を身に着けた少女の姿があった。
どこに隠れていたのか、という疑問より先に、教壇に腰掛け、足を投げ出して笑みを浮かべている赤毛の少女の態度に、みるみる血圧が上がるのを感じた。思わず叱責するときのように声を荒げてしまう。
「なにをやっているのロッテ・マイヤー、すぐにそこから……」
そこまで言って息を呑んだ。少女が差し出した指の先に光るものがある。
「センセの探し物はこれ?」
遠目にもはっきりとわかる、銀細工のペンダント。それに引き寄せられるかのようにヴァーリアはふらふらと歩き出した。どこからか、甘い香りがする。
(キンモクセイ……? この子がつけている香水かしら)
妙に考えがまとまらない。夢の中をさまよっているような感覚に囚われながら、いつのまにか目の前に赤毛の少女の姿があった。
「センセのペンダント、すごく想いがこもってるね。恋人さんが大好きだったんだ」
そう、だからわたしは……、あの人のことを大切に。
「でも、つい最近喧嘩して、別れちゃった。深い悲しみがこれにこびりついていたよ」
そう。そうなの。だから……、教師にあるまじきことに、生徒にあたってしまって。
「その悲しみ、取ってあげようか?」
くすくすと笑う声が聞こえる。ああ、この子の瞳がこうも紅く輝くのは、夕日のせいなんだろうか。雑然とした思いのなかで、ただ、悲しみを取り除いてくれるという言葉だけがはっきりと聞こえる。
迷うことなく、うなずいた。
「ふふ、センセ。忘れさせてあげる。あなたを苛む、その苦しみを」
差し出された両手のあいだに、導かれるように体を投げ出す。失った支えを見つけたかのように。
359 278 sage 2010/10/26(火) 00:13:46 ID:1mMdjwIG
今回はココまでー
プロローグがメインです
次はえろえろ一色の予定
とある悪魔の物語
深く、霧に包まれた湖畔に館はあった。
近くの村人も近寄らぬその館は人の気配はなく、さりとて朽ち果てることもなく白く美しい姿をとどめていた。
ごくまれに使いという少女が村にやってきて、焼きたてのパンや牛乳、収穫時にはハムなどを買っていくほかはかかわりもなく、村人からはひとつの風景としか認識されていなかった。
ある日、館がこつぜんと消え去るまで。
天蓋のついた、東方産の絹をふんだんに使ったカーテンに覆われたベッドの上に二つの人影があった。
気だるそうに寝そべる一人はとしのころは十代の終わり、もしくは二十代の初めごろか。黒く長く伸ばした髪を真っ白なシーツに投げ出し、優雅に一糸まとわぬ姿を横たえている。
大理石から削りだしたような秀麗な顔立ちに、水晶を埋め込んだかのような紫の瞳。顔から首、そして胸にいたるラインは名工が幾年月も重ねて磨き上げたような、世の男だけではなく女すらも魅了する美しさを持っていた。
下半身にそそり立つ、異形の肉棒がなければ。
その肉棒に、一心に奉仕をしている給仕服姿の少女がいる。
古木のようにいびつに盛り上がった瘤の一つ一つを丁寧に舐めしゃぶり、あるときは情熱的に接吻をする。一通り舐め終われば先端をくわえ込むと、三十センチはあろうかと思える肉棒を、口全体のみならず喉の奥まで飲み込んでゆく。
ふと、奉仕を受けている麗人が上半身を起こした。手を伸ばし、奉仕を続ける少女の燃えるような赤毛を優しく、愛情をこめて撫でる。赤毛の少女は喜びに身を震わせ、喉奥まで入り込んだ肉棒を締め上げた。んっ、と声が漏れ、麗人の目元がほんの少し歪む。
「出すよ、ロッテ」
言葉と同時に灼熱の液体が先端から放たれ、ロッテと呼ばれた少女は目を細め、次々と打ち出される精を受け止めた。常人では耐えられないほどの量と時間なのに、平然と精を喉を鳴らしてすべてを飲み込んでいく。
「んっ……」
すべてを飲み込むと少女は口から肉棒を引き抜き、満足げな吐息を漏らす。それから丁寧にこびりついた粘液を舐め取ると、にっこりと微笑んだ。麗人とは対照的な、美しいというより可愛い、という印象をまず与える笑みだった。
「いつもご苦労様、ロッテ。……そういえば、キミが『奉公』にきてからどのくらいたつかな?」
主人の問いに少女は首をかしげ、考え込む。
「んー、だいたい百年くらいですか?」
「正確には百と七年、四十七日目だ。『契約』ももうとっくの昔に切れているよ」
あう、と頭を抱える少女に、麗人はいたずらっぽい笑みを浮かべた。
「さて、それでは『契約』も満了したことだし、そろそろ出かけよう。キミの作った美酒を味わいたいし、『妹』を作ってあげないと」
彼女の宣言に、赤毛の女の子は少し複雑な表情を浮かべたが、吹っ切れたように力強くうなずいた。
「はーいねえさま。まかせてくださいませ。ねえさまの望みのままにロッテは動きますよ!」
元気よく答えたロッテに「ねえさま」と呼ばれた黒髪の麗人は手を伸ばすと二の腕を取り、体を引き寄せた。白と黒の給仕服姿の少女は虚を突かれ、そのまま彼女の懐に飛び込む。
「望みのまま、か。じゃあ、まずキミをたっぷりと可愛がることからはじめようかな」
「あ、あん、ねえさま、えっちぃ……、ひゃあんっ!」
ずぶずぶと埋め込まれる肉棒を受け入れながら、少女は切ないあえぎで部屋を満たしていく。
356 278 sage 2010/10/26(火) 00:08:53 ID:1mMdjwIG
首都、スオルム。
港を有するこの地は、ほんの百年前まで小国だった。だが数代前から続く、君主のさまざまなてこ入れの結果、いつしかこの地域全体の海洋貿易の中心となっていた。
特に、苦労人から身を起こした先々代の王は「学び、手に職をつければ運命が切り開かれる」という言葉を残し、教育施設を多数設立した。それら学校は階層別、職業ごとに分化しながらいまも幼子たちを受け入れている。
その中のひとつ、貴族や裕福な子弟の通う高等学校「グランテ・ジリオ」。そこでは9月を迎え、新入生が続々と入校してきている。これから親元を離れ、寮生活を営み、三年後の卒業にむけて青春を謳歌していくのだ。
「ふう、人、多いなあ」
帆を畳んだ船からおろされた板を踏み、目の覚めるような赤毛の女の子が船から下りていく。その顔は生を楽しむかのように明るく輝き、港を行きかう人を眺めていた。すると、元気さを現しているようにいきいきとした黒の瞳が、ふと一点を見つめる。
先を降りる同年代の子が少しふらついている。見ているうちに渡し板に施してある滑り止めに脚をとられ、体がぐらりと崩れるのがわかった。
「あぶないっ!」
とっさに腕を掴んで引き寄せると、自分の胸に飛び込ませるような形になる。女の子が小さく悲鳴を上げた。
「きゃっ!?」
そのまま、赤毛の少女はまじまじと抱き寄せた少女を見つめた。細くしなやかな金髪、繊細さをうかがわせる線の細い顔立ち。そして、ややとがった耳。
「大丈夫? 怪我はない?」
赤毛の少女の言葉に、その手に抱かれた少女の顔がみるみる赤らんでくる。
「す、すみませんっ!」
そのまま、逃げるように身を翻し、彼女は走り去ってしまった。ぽかんとその後姿を見つめ、ややあって赤毛の少女は苦笑する。
「いきなりだったからびっくりさせちゃったかな?」
そしてかばんを持ち直すと、気を取り直して歩いていく。本来の目的地である丘の上の学校へ。
退屈なガイダンスが終わったあと、赤毛の少女は自分に割り当てられた寮の部屋にいた。富裕層が通う学校ゆえ、簡素ではあるがしっかりとしたつくりになっている。
二人部屋で、いまは比較的広いが、荷物を置いたらあまり余裕はなくなってしまうだろう。
これからどんな子がくるんだろう、と思いながら作り付けの二段ベットに寝そべっていると、こんこん、とノックの音が響いた。
「あいてるよー?」
返事を待っていたかのようにドアが開いたとき、赤毛の少女は目を見開いた。
そこには、ついさっき港で助けた娘が立っていたのだ。
「あ……」
彼女も気づいたのか、足を止めて呆然と部屋の中を見つめている。ためらうように部屋の入り口に立ったままの金髪の少女に、体を起こした赤毛の女の子は笑顔を向けた。
「やあ、あたしはロッテ! ロッテ・マイヤーだよ。あなたは?」
「あ、わ、わたしは……、リネーア・ディーツェ、です……」
つっかえつっかえ言う金髪の少女を赤毛の女の子……、ロッテは面白そうにみつめると、ベッドの上段から軽やかに飛び降りた。そのままリネーアのそばに着地すると、彼女を部屋に招き入れた。
357 278 sage 2010/10/26(火) 00:11:09 ID:1mMdjwIG
「リネーア、だね。北方系の名前だけどあなたはエルフ?」
「母が、そうだったんです。亡くなってから人間の父方に引き取られて……」
ベッドの端に腰掛け、二人の少女は自己紹介のように会話を続けている。といってもほぼロッテが話しかけ、リネーアが答えるというかたちであったが。
はにかむように顔を伏せるリネーアを見て、ロッテはもったいないな、と思う。
せっかく美人なのに台無しじゃない。もう少し積極的になれるように「して」あげようかな。そこまで考えてから、ふと、自分にそんな気持ちがないことに気がつく。
(むしろ、守ってあげたい?)
主から命じられたことは「汝の心のおもむくままにせよ」だ。逆に言えば、気が向かないことは強制的にやるべきではない。ならば。
そこまで考えたとき、気がついた。リネーアが心配そうに自分の顔を見つめている。
「あ、ごめんー、ちょっとぼーっとしちゃった」
「すみません……、わたし口下手だから」
「そんなことないない! ……えーと、これから、三年間よろしくねリネーア。そうだ、リネ……って呼んでいい?」
「あ、はい……」
親しく呼びかけられることに慣れていないのか、顔を紅くしてうつむいてしまうリネーアの姿を可愛いと思いつつ、ロッテはこれから始まる学園生活に心を躍らせていた。
入学式から一月がたった、ある授業の時間。
「……という経緯で、世を荒らしていた悪魔は当時の騎士団長、テレーゼによって封印された。彼女が最後の戦いにおもむく前に従者が持って帰った聖剣は、護国の剣として今も神聖騎士団の団長に伝えられている。二百五十年ものあいだ、聖剣は魔を断つ象徴として…・・・」
「ロッテちゃん、ロッテちゃん起きて……」
歴史の授業を受けながらリネーアは、必死で隣の席で寝息を立てているロッテを起こそうとしていた。三十路にさしかかろうかという風情の女教師の目を盗み、手で揺らすがロッテはリネーアの必死さをよそに幸せそうに眠りこんでいる。
すると、女教師がこちらを向き、つかつかと足音も高く近寄ってきた。リネーアは慌てて腕を引っ込める。
「いいご身分だな、ロッテ・マイヤー」
眼鏡の奥の瞳が歪み、指揮棒が振り下ろされ、ぱちーんと派手な音が響く。
「ふぎゃ!?」
慌てたように起き上がり、あちこちを見渡すロッテの姿に教室がどっと沸いた。
358 278 sage 2010/10/26(火) 00:12:34 ID:1mMdjwIG
「いたた、ココロも頭も痛い……」
「まったく、あの鬼ババの授業で寝るなんて、ロッテも命知らずだよ」
居眠りのペナルティとしてどっさり出された課題の前で、文字通り頭を抱えるロッテにあきれたように級友が話しかけてきた。ロッテはその屈託のない性格で新学期早々、たいていのクラスメイトと仲良くなっている。
「ヴァーリア先生、ここ数日ぴりぴりしているね。なんでだろ」
「それがね、カレシと喧嘩しているんだって。うわさじゃね」
「えーちょっとマジ!? あのババアにカレシいるなんて信じらんない! 世の中って不公平だよねー」
かしましくさえずる級友たちにあいづちを打ちながら、ロッテは脱力したかのように机につっぷす。その手の中で、銀色の何かをもてあそんでいた。
放課後。
こころなしか取り乱したような様子で、ヴァーリアは夕日の差し込む廊下を歩いていた。いつもは生徒たちが行きかうここももう下校時間は過ぎ、人影はない。
(どこで落としたのかしら……)
ぎゅ、と不安げに胸の辺りで手を組み、無意識に存在していたはずのペンダントをまさぐろうとするが、やはりない。
どこで落としたのかわからないという不安が、彼女のややきついが整った顔立ちを歪ませていた。
(あとは……、ここ?)
教室につくと、通路を丁寧に見定めながら歩いていく。だが、掃除された床には銀色に光るはずの細工物の姿はない。
やはり、無駄足だったか。内心でため息をつき、ドアに向かおうとしたそのときだった。
「センセ」
「え?」
振り向いたヴァーリアの目が見開かれた。さっきまで確かに誰もいなかったはずなのに、そこには社交服を簡素化し、黒く染めたような制服を身に着けた少女の姿があった。
どこに隠れていたのか、という疑問より先に、教壇に腰掛け、足を投げ出して笑みを浮かべている赤毛の少女の態度に、みるみる血圧が上がるのを感じた。思わず叱責するときのように声を荒げてしまう。
「なにをやっているのロッテ・マイヤー、すぐにそこから……」
そこまで言って息を呑んだ。少女が差し出した指の先に光るものがある。
「センセの探し物はこれ?」
遠目にもはっきりとわかる、銀細工のペンダント。それに引き寄せられるかのようにヴァーリアはふらふらと歩き出した。どこからか、甘い香りがする。
(キンモクセイ……? この子がつけている香水かしら)
妙に考えがまとまらない。夢の中をさまよっているような感覚に囚われながら、いつのまにか目の前に赤毛の少女の姿があった。
「センセのペンダント、すごく想いがこもってるね。恋人さんが大好きだったんだ」
そう、だからわたしは……、あの人のことを大切に。
「でも、つい最近喧嘩して、別れちゃった。深い悲しみがこれにこびりついていたよ」
そう。そうなの。だから……、教師にあるまじきことに、生徒にあたってしまって。
「その悲しみ、取ってあげようか?」
くすくすと笑う声が聞こえる。ああ、この子の瞳がこうも紅く輝くのは、夕日のせいなんだろうか。雑然とした思いのなかで、ただ、悲しみを取り除いてくれるという言葉だけがはっきりと聞こえる。
迷うことなく、うなずいた。
「ふふ、センセ。忘れさせてあげる。あなたを苛む、その苦しみを」
差し出された両手のあいだに、導かれるように体を投げ出す。失った支えを見つけたかのように。
359 278 sage 2010/10/26(火) 00:13:46 ID:1mMdjwIG
今回はココまでー
プロローグがメインです
次はえろえろ一色の予定
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