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白濁の巫女5
773 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:53:24 ID:moCDUYaq
何も知らない無垢な(?)寄生生物に色々教えて行く育成ゲーム・・・
専門のブリーダーになって、どれだけ女の子を気持ちよく堕とせるかを競ったりする・・・そんなものを思いついた。
長らくお待たせしました。続・白濁の巫女の続きが出来ましたので投下させていただきます。
このスレの住人さんが「抜いたら話書く気がなくなった」って言ってたからしばらく慰みを自重してたら、性欲も創作意欲も減退して来て、さぁ、まいった。
そう言う訳ですので、お恥ずかしながらまだ完結しておりませんが・・・ではどうぞ。おそらく5レスほど消費します。
・要素 連鎖落ち、蛭、巫女
・NGワード 続・白濁の巫女
774 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:54:30 ID:moCDUYaq
「じゃあ、生まれ変わった先輩の体を見てもらいましょう」
そう言って、直美は梢の服を脱がしにかかった。体を動かせない梢は、なすがまま、服を脱がされる。
「ぁっ・・・・・・んんっ」
レギンスを脱がされるとき、知らない間に太ももに出来ていたイボのようなものが生地と擦れた。通常なら痛みなどを催しそうなそれは、全く異質な信号を梢の脳に送り出す。
「わぁっ、凄いですよ、先輩! 首だけ動かせるようにしてあげますから見てみてくださいよぉ」
「・・・ぃ、ゃ・・・・・・」
「え?」
梢の頭の中には悪い予感しか無かった。
とっさに浮かんだのは拒否の言葉。
自分の体がおかしくなってしまっているのはわかっていたから。
だからこれ以上、どうおかしくなってしまったのかなんて知りたくなかった。
「ダメじゃないですか、先輩。『現実から目をそらすな』って、私がまだ新入りだった頃に教えてくれたの、先輩ですよ? まあ、先輩が見たくないなら先輩が直接見る必要はないですけど」
一瞬でも「助かった」と思ってしまったことを、梢はこの後後悔することになる。
「私が視てあげます♪」
「!!!」
梢の視界が暗くなった。そして段々と明るくなる。
目の前には色白の人間が居た。しかし、直美ではない。明らかに髪型も体格も違う。
「わ・・・たし?」
自分が喋ったはずだ。しかし、目の前に居る人形のものが3音節の単語を発し、そして驚愕に目を見開く所を梢は見た。
775 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:55:40 ID:moCDUYaq
「あ、わかりましたね。今先輩は、私が見てる光景を見てるんです」
直美が言った後、段々と視界が下を向く。
「やめっ・・・・・・!!」
梢自身が声を発した瞬間を視界の上端に見ながら、直美は真っすぐに、レギンスを脱がされた梢の脚を見ていた。
「あああっ・・・・・・」
「ふふふっ、『私』も定着してますよ。もう、取れません」
「ぅ、そ・・・・・・」
「ホントですよ? 嫌だなぁ、先輩。全然いつもの先輩らしくないです」
白くなった肌に、空豆程度の膨らみが沢山散らばっている。
梢の脚にまばらに取り付いていた蛭は、噛み付いたその場で梢の体と表皮を一体化させ、完全に梢の体の一部になっていた。
直美は梢の足下にしゃがみ込む。眼前には梢に張り付いた蛭だったものが、梢の心臓の鼓動にあわせて、微妙に膨縮を繰り返していた。
「しかもぉ、触るととっても気持ちよくなれるんです。ほら、こんな風に・・・・・・」
「ゃ、やめっ・・・・・・」
緩慢な動作で、直美が膨らみに指を伸ばす。
「んひっ・・・!」
触れるか触れないかの微妙な所で指が止まった。
そのはずなのに、ごく敏感になった既に梢の肌と化したそこは、今にも達しそうになるほどの快感を、ジワジワと、少しずつ送り出している。
「ふあっ・・・ふあぁっ・・・」
梢の体の疼きがどんどん激しくなっていった。
「あははっ、先輩の顔、どんどん気持ち良さそうになってきましたよ?」
「そんなはず・・・・・・なぃっ・・・」
「なかなか先輩も頑固ですねー。じゃーあー・・・」
梢は、頑に自分の体が脳に送り出す信号を否定する。意地悪げに口の端をゆがめた直美は、膨らみから指を離し、今度は梢のシャツを脱がしにかかった。
「一体こっちはどうなってるんでしょうねぇ」
ハラリ、とシャツが床に落ちる。ブラのホックに直美の手が回されると、直美が送り続ける映像は見えているのに、梢は耐えるように目を固くつむった。
直美がホックを外すと、手を離されたブラは重力に従って落ちてゆく。途中、ストラップが、腕に出来た蛭だった膨らみを擦り、梢に悩ましい声をあげさせる。
張りがよく、綺麗な形をした、梢の乳房が微かに揺れた。
776 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:56:33 ID:moCDUYaq
「あ、ほら、先輩のおっぱいの先。ツンって上向いてますよ♪」
「み、見るなぁ・・・・・・」
「もぉ、恥ずかしがり屋さんですねぇ。白い血じゃなければ顔が真っ赤になってるんじゃないですか?」
「っ!!!」
直美の言葉によって、自分が既に人間でない、というメッセージが脳髄に叩き込まれる。
嫌悪しか無いはずだった。絶望に落ち込むはずだった。
確かにそのはずだった梢の精神は、しかし快楽を感じている。
心臓が跳ねる。血液でない、別のものがまた体中に押し流される。
汗が流れる。白く、粘度を持ったそれは、梢の体をいやらしくデコレートしてゆく。
乳首が充血する。ついさっきまでより色を薄くしたそれは、代わりに体積を大きくして自己の存在をアピールする。
膣壁が粘液を分泌する。ショーツが張り付く面積が少しずつ大きくなって行く感覚に、梢は自分の体が性的に興奮していることを気づかされる。
明らかに異常。
梢はそう感じていたが、直美が放つ邪気にあてられた体は、そんな思考すら許さない。
「そんな先輩見てると、もっと悪戯したくなっちゃいますよぉ」
いかにも楽しそうに笑いながら、直美は梢の右の乳房に顔を寄せた。
「ぅ・・・・・・んっ・・・・・・」
顔が近づくことで、体温によって対流する、ごく微妙な空気の流れが梢の乳首の先を刺激する。
決して大きくはなく、刺激的ではなく、だが確実に無視は出来ない触感が梢の思考を揺さぶった。
刻一刻と、梢のなかで快楽の占める割合が大きくなってゆく。
それを見た直美は再び口の端をゆがめ、梢の乳房の先端に向けて、凍えた手を暖めるように、柔らかく暖かな吐息を浴びせた。
「んひゃうっ! んぁっ!!」
「こんな、『はぁ~』って息かけただけでそんなに感じちゃうんですか? 先輩は敏感ですねぇ」
「んあぁぁっ! ぃ、息っ、かけないでぇっ?!」
「え~? じゃあ止めますけどぉ」
「ふぁ、ふあぁぁ・・・・・・」
直美が胸から顔を離す。悪戯が見つかって膨れつらをしている子供のような顔をして、直美は口をとんがらせた。
「おかしいなぁ、先輩はきちんと『気持ちいい』って思ってくれてるはずなんですけれどねぇ」
「はぁっ、はあ、な、何を根拠にそんなっ・・・・・・」
「先輩の考えてること、感じてること、ぜぇ~んぶわかってますから」
「そ、そんなっ」
「だぁって、『私』が先輩の体をちょこっと『ドレスアップ』してあげたんですもの。・・・あ、『本物の伊上直美はどこに居るんだろう』『助けて』とかって思ってますね。それと、『気持ちいい』とも・・・やぁん、先輩やっぱり感じてくれてるじゃないですかぁ」
「っ・・・・・・!」
自分の何もかもが直美に筒抜けになっていた事実に、梢は戦慄する。
「あ、やっぱりびっくりしますか? じゃあもっとびっくりしましょう」
「こ、これ以上何を・・・」
「左手を上げてください?」
「!!」
直美の声に反応して、梢の体が勝手にその通りに動き出した。左腕は、授業中に生徒が教師に質問するかのごとく、軽く天に向かって突き出されている。
「ぇっ、そ、そんな・・・・・・」
梢はその上がった腕を下ろそうとして、再び背筋に寒いものを感じた。
「な、なんで・・・・・・」
「あー、私が他の人を動かそうとしちゃうとこうなっちゃうんだ」
結局、梢は梢の意思で、自分の左腕を動かすことは出来なかった。しかし、梢が驚いたのはそこではなかった。
777 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:57:09 ID:moCDUYaq
「腕が・・・・・・ない・・・・・・」
確かに目には見えているのに、それが自分のものだと頭は理解しているのに、体は『そこに初めから左腕なんてものは存在しない』とでも言っているように、左腕に関する一切の情報を脳へは送って来ない。
およそ「協会」の巫女という非常識な経験を日常的にしている人間でも経験し得ない超非常識な経験に、梢は、目の前に居る存在が間違いなく妖などではない、それ以上のものだとようやく感じ取った。
「きもち・・・わるい・・・・・・」
「じゃあ、気持ちよくなりましょう。左手で左のおっぱいを揉んでみましょうか」
「えっ」
梢が声を上げると同時に、自然な動きで梢の左手は梢の乳房へと掴みかかる。
「くうぅんっ!」
乳房の上にも出来ていた膨らみに手が触れ、快感に目の前が白く染まりかけた。
「んっはあぁぁぁ!」
本人の意思を完全に無視して動く、もはや梢のものではない梢の腕は、初めはゆっくりと、その果実の出来具合を確かめるように動いていたが、段々と揉み方が乱暴になってくる。
乳房周辺にも出来ている元は蛭だった膨らみに触れる度に、思い出したかのように時々乳首が摘まれる度に、梢の声は艶を増して行き、そしてとうとう
「あ、あ、あ、なに? な、なんか来るっ、胸の奥がっ」
「そろそろですね。もうちょっと強く揉んでみましょう」
「なにするの、止めてっ! これ以上変なことしないでぇっ!!」
「さぁ、ギュッて」
梢の左手は、その感触を楽しむように、優しく白い果実を握りつぶした。
「いやあぁぁぁっ!!!!」
梢の悲鳴と同時に、指の隙間の左胸の先端から白い粘性の液が大量に飛び出す。それは直美の顔の右側を擦って行き、頬に白い筋を描いた。直美は白線を指で拭い、それを自らの口に含む。
「あはっ、先輩の味。とってもおいしいですよ♪ 濃厚で、クリーミィで、でもしつこくないですね。こんなにおいしいものが毎日飲めるなんて、『私』は幸せだなぁ」
「やだ、そんな・・・どうしちゃったの、私の体・・・・・・」
梢は、半ば呆然として呟いた。
蛭に噛み付かれて同化され、全身は白くなり、挙げ句の果てに妊娠していないというのに母乳を分泌するようになってしまった自分の体。
その体は梢ではあったが、もはや梢のものでなかった。
「嫌あぁぁ・・・・・・」
「そんなに嫌なんですかぁ?」
「もう、これ以上は、いや・・・・・・」
荒い息を繰り返す梢はそれしか答えない。
唐突に、直美が言った。
「そんなに嫌なら、チャンスをあげます」
「ちゃん、す・・・?」
「そうです。実はまだ先輩の体は、『私』を産めるようになってません」
「・・・ぇ?」
「そのためにはもうひと手順必要なんです。でも、先輩がど~しても嫌だって言うんでしたら・・・」
次に言われるであろう直美の台詞。
梢はそれに一抹の希望を抱く。
直美の言った通り、梢は普段の梢らしくなかった。
「ここの『協会』の人たちが助からない代わりに、その手順をしないでおいてあげます」
778 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:58:52 ID:moCDUYaq
今度こそ、梢の目の前が真っ暗になった。
直美を通して見える梢自身の真っ白な顔は、この世の地獄を見た、とでも言いたげな表情をたたえている。
妖の襲撃を受けて倒れ伏した自分の部下たち。
直美を携帯で呼び出したときに、助けに入ってくれた同僚。
封印庫の異常を知らせに来た、おびえた顔の新人。
自分が封印庫の様子を見に行った時、辛そうな顔で戦線に指示を出すのを変わってくれた後輩。
そしてきっとどこか別の場所に居る、本物の直美。
次々に職員の顔が浮かんでは消えてゆく。
ここの「協会」の人たちが助からない代わりに、ということは、直美が職員の命を握っているということなのか、それとも、直美なら施設内の妖を全て退治出来るということなのか。
そして、直美がする「手順」とはなんのことだろうか。「産む」とはどういうことか。直美の言う『私』というのは、この蛭のことらしい。人間はどうやった所で蛭は産めない。
一体、目の前の直美は何をするつもりなのか。
―でも、気持ちいいだろうなぁ
梢は、ハッとなった。
突然、自分のなかにわき起こった期待感。それが何なのか、この瞬間では、梢にはわからない。
―「産む」って言うくらいだから、きっと赤ちゃんを作る所に何かされる
―さっき直美が私にした『何か』は、とても気持ちがよかった
―だから
―次もきっと
―気持ち良いはず・・・・・・
違う、私はこんなものは欲しくない、と梢は大きく首を横に振る。
―それに、みんなはどうする?
―みんなを助けないと
―大きな力で目の前の化け物を倒せれば万事が解決したかもしれなかったのに、私にはそんな力は無い。
―私はみんなを見捨てるのか?
―自分が化け物の子供を産めと責められているから、引き換えに?
―みんなが居なくなるなんて嫌だ
―やっと見つけたのに・・・・・・
―またなくすのは嫌だ・・・・・・
―私の居場所を・・・・・・・・・・・・
チーフになって、それまで梢には無かった定位置らしい居場所は、あっさりと見つかった。
みんなが居なくなってしまえば、自分の居場所は無くなってしまうだろう。皆を束ね、皆を信頼し、皆に信頼されることで出来ているこの居場所は、強く眩いが、儚く脆い。
自分が皆を裏切るようなことがあれば、それこそ見つかった時以上にあっさりと、梢の帰るべき場所は消えてなくなる。
自分がチーフになった時に、自分に誓ったことは何だったか。
―これから私がここを纏めて行くんだ! 誰も失ったりしないように、それでいてみんなが着実に成長出来る環境を作って行くぞ!
この誓いを守りきってこそ、自分の居場所がある。
―私は常に、みんなと一緒に居た・・・
―これからは・・・・・・?
779 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 01:00:04 ID:moCDUYaq
「さあ、どうしますか? 先輩」
選択の時は来た。
―皆を見捨てるような、妖の心を持つか
―皆を助けて、妖の親になるか
「・・・・・・私はっ、」
白い涙が、糸を引いて梢の頬を離れてゆく。
「心まで・・・ヒック、妖には、なりたくないよぉっ・・・・・・」
顔をくしゃくしゃにして、粘つく涙をぼろぼろとこぼしながら、梢は自分の意志を打ち明けた。
「ということは?」
「みんなを、ううっ、みんなを助けて・・・・・・ヒッ」
「・・・・・・」
梢の見ている風景が、自分のものに戻る。涙で白く濁った視界では、直美がどんな顔をしているのかが、梢からはまるで分からなかった。
「先輩」
直美の声がかかる。
「ようこそ」
ふわり、と梢の肩に腕が回される。触れ合う胸同士から、白い母乳が、糸を引きながら落ちて行った。圧力で変形した直美の乳房から出て来た小さな蠢くものが、直美の服の内側をゆっくりと下降して来ているのを、梢は布越しに感じた。
しばらくそうしていた後、直美は梢から離れ、纏っていた、粘液を吸ってベトベトになった布を全て脱ぎ捨てる。
真っ白な肌の上を、ぬめるような光沢が飾っていた。絶妙な細さの腰の辺りを白濁した体液が流れて行く様を見て、そのあまりの艶っぽさに梢は涙を流すことも忘れて息を飲む。
「さあ、こっちに来てください、先輩」
直美に言われるがまま、梢の体は直美の居る所へフラフラと歩き出した。
そのまま梢は床に座り込み、膝を曲げたまま脚を広げ、自らの秘所を直美へとさらけ出す。
その目の前に直美がしゃがみ込んで指をしゃぶった。すぐに口から指を出したかと思うと、指はたっぷりと白い粘液を纏っている。直美はそれを梢の中へと侵入させて行った。
「んっ、あああぁぁっ!!」
「あ、膜がある。先輩まだ処女だったんですね。よかったぁ」
「な、何が良いの・・・ひゃあっ!」
「だって先輩の初めてですよ! 嬉しいじゃないですか」
言いつつ、直美も床へと腰を下ろす。そのまま自分の秘裂を梢のそこに押し当て、脚を絡めて、貝合わせの格好になった。梢が、先ほどとはまた違う艶の息を吐く。
「先輩、ちょっと上下に動かしてみたください」
直美の命令に、梢の体は逆らえない。すぐに性器が上下に動くように、腰を揺らし始めた。タイミングをずらして、直美も同じように動く。
部屋の中には、既に人間ではなくなった雌の欲情に染まった声、淫らな水音、そして色が付いて見えるのではないかというほど、濃密な邪気が渦巻いていた。
780 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 01:02:48 ID:moCDUYaq
・・・まだ終わりが見えてきません。
なんとか色んな欲求を回復させて、早めに書き上げてしまいたいです。
もうしばらく、お付き合いくだされば幸いです。
何も知らない無垢な(?)寄生生物に色々教えて行く育成ゲーム・・・
専門のブリーダーになって、どれだけ女の子を気持ちよく堕とせるかを競ったりする・・・そんなものを思いついた。
長らくお待たせしました。続・白濁の巫女の続きが出来ましたので投下させていただきます。
このスレの住人さんが「抜いたら話書く気がなくなった」って言ってたからしばらく慰みを自重してたら、性欲も創作意欲も減退して来て、さぁ、まいった。
そう言う訳ですので、お恥ずかしながらまだ完結しておりませんが・・・ではどうぞ。おそらく5レスほど消費します。
・要素 連鎖落ち、蛭、巫女
・NGワード 続・白濁の巫女
774 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:54:30 ID:moCDUYaq
「じゃあ、生まれ変わった先輩の体を見てもらいましょう」
そう言って、直美は梢の服を脱がしにかかった。体を動かせない梢は、なすがまま、服を脱がされる。
「ぁっ・・・・・・んんっ」
レギンスを脱がされるとき、知らない間に太ももに出来ていたイボのようなものが生地と擦れた。通常なら痛みなどを催しそうなそれは、全く異質な信号を梢の脳に送り出す。
「わぁっ、凄いですよ、先輩! 首だけ動かせるようにしてあげますから見てみてくださいよぉ」
「・・・ぃ、ゃ・・・・・・」
「え?」
梢の頭の中には悪い予感しか無かった。
とっさに浮かんだのは拒否の言葉。
自分の体がおかしくなってしまっているのはわかっていたから。
だからこれ以上、どうおかしくなってしまったのかなんて知りたくなかった。
「ダメじゃないですか、先輩。『現実から目をそらすな』って、私がまだ新入りだった頃に教えてくれたの、先輩ですよ? まあ、先輩が見たくないなら先輩が直接見る必要はないですけど」
一瞬でも「助かった」と思ってしまったことを、梢はこの後後悔することになる。
「私が視てあげます♪」
「!!!」
梢の視界が暗くなった。そして段々と明るくなる。
目の前には色白の人間が居た。しかし、直美ではない。明らかに髪型も体格も違う。
「わ・・・たし?」
自分が喋ったはずだ。しかし、目の前に居る人形のものが3音節の単語を発し、そして驚愕に目を見開く所を梢は見た。
775 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:55:40 ID:moCDUYaq
「あ、わかりましたね。今先輩は、私が見てる光景を見てるんです」
直美が言った後、段々と視界が下を向く。
「やめっ・・・・・・!!」
梢自身が声を発した瞬間を視界の上端に見ながら、直美は真っすぐに、レギンスを脱がされた梢の脚を見ていた。
「あああっ・・・・・・」
「ふふふっ、『私』も定着してますよ。もう、取れません」
「ぅ、そ・・・・・・」
「ホントですよ? 嫌だなぁ、先輩。全然いつもの先輩らしくないです」
白くなった肌に、空豆程度の膨らみが沢山散らばっている。
梢の脚にまばらに取り付いていた蛭は、噛み付いたその場で梢の体と表皮を一体化させ、完全に梢の体の一部になっていた。
直美は梢の足下にしゃがみ込む。眼前には梢に張り付いた蛭だったものが、梢の心臓の鼓動にあわせて、微妙に膨縮を繰り返していた。
「しかもぉ、触るととっても気持ちよくなれるんです。ほら、こんな風に・・・・・・」
「ゃ、やめっ・・・・・・」
緩慢な動作で、直美が膨らみに指を伸ばす。
「んひっ・・・!」
触れるか触れないかの微妙な所で指が止まった。
そのはずなのに、ごく敏感になった既に梢の肌と化したそこは、今にも達しそうになるほどの快感を、ジワジワと、少しずつ送り出している。
「ふあっ・・・ふあぁっ・・・」
梢の体の疼きがどんどん激しくなっていった。
「あははっ、先輩の顔、どんどん気持ち良さそうになってきましたよ?」
「そんなはず・・・・・・なぃっ・・・」
「なかなか先輩も頑固ですねー。じゃーあー・・・」
梢は、頑に自分の体が脳に送り出す信号を否定する。意地悪げに口の端をゆがめた直美は、膨らみから指を離し、今度は梢のシャツを脱がしにかかった。
「一体こっちはどうなってるんでしょうねぇ」
ハラリ、とシャツが床に落ちる。ブラのホックに直美の手が回されると、直美が送り続ける映像は見えているのに、梢は耐えるように目を固くつむった。
直美がホックを外すと、手を離されたブラは重力に従って落ちてゆく。途中、ストラップが、腕に出来た蛭だった膨らみを擦り、梢に悩ましい声をあげさせる。
張りがよく、綺麗な形をした、梢の乳房が微かに揺れた。
776 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:56:33 ID:moCDUYaq
「あ、ほら、先輩のおっぱいの先。ツンって上向いてますよ♪」
「み、見るなぁ・・・・・・」
「もぉ、恥ずかしがり屋さんですねぇ。白い血じゃなければ顔が真っ赤になってるんじゃないですか?」
「っ!!!」
直美の言葉によって、自分が既に人間でない、というメッセージが脳髄に叩き込まれる。
嫌悪しか無いはずだった。絶望に落ち込むはずだった。
確かにそのはずだった梢の精神は、しかし快楽を感じている。
心臓が跳ねる。血液でない、別のものがまた体中に押し流される。
汗が流れる。白く、粘度を持ったそれは、梢の体をいやらしくデコレートしてゆく。
乳首が充血する。ついさっきまでより色を薄くしたそれは、代わりに体積を大きくして自己の存在をアピールする。
膣壁が粘液を分泌する。ショーツが張り付く面積が少しずつ大きくなって行く感覚に、梢は自分の体が性的に興奮していることを気づかされる。
明らかに異常。
梢はそう感じていたが、直美が放つ邪気にあてられた体は、そんな思考すら許さない。
「そんな先輩見てると、もっと悪戯したくなっちゃいますよぉ」
いかにも楽しそうに笑いながら、直美は梢の右の乳房に顔を寄せた。
「ぅ・・・・・・んっ・・・・・・」
顔が近づくことで、体温によって対流する、ごく微妙な空気の流れが梢の乳首の先を刺激する。
決して大きくはなく、刺激的ではなく、だが確実に無視は出来ない触感が梢の思考を揺さぶった。
刻一刻と、梢のなかで快楽の占める割合が大きくなってゆく。
それを見た直美は再び口の端をゆがめ、梢の乳房の先端に向けて、凍えた手を暖めるように、柔らかく暖かな吐息を浴びせた。
「んひゃうっ! んぁっ!!」
「こんな、『はぁ~』って息かけただけでそんなに感じちゃうんですか? 先輩は敏感ですねぇ」
「んあぁぁっ! ぃ、息っ、かけないでぇっ?!」
「え~? じゃあ止めますけどぉ」
「ふぁ、ふあぁぁ・・・・・・」
直美が胸から顔を離す。悪戯が見つかって膨れつらをしている子供のような顔をして、直美は口をとんがらせた。
「おかしいなぁ、先輩はきちんと『気持ちいい』って思ってくれてるはずなんですけれどねぇ」
「はぁっ、はあ、な、何を根拠にそんなっ・・・・・・」
「先輩の考えてること、感じてること、ぜぇ~んぶわかってますから」
「そ、そんなっ」
「だぁって、『私』が先輩の体をちょこっと『ドレスアップ』してあげたんですもの。・・・あ、『本物の伊上直美はどこに居るんだろう』『助けて』とかって思ってますね。それと、『気持ちいい』とも・・・やぁん、先輩やっぱり感じてくれてるじゃないですかぁ」
「っ・・・・・・!」
自分の何もかもが直美に筒抜けになっていた事実に、梢は戦慄する。
「あ、やっぱりびっくりしますか? じゃあもっとびっくりしましょう」
「こ、これ以上何を・・・」
「左手を上げてください?」
「!!」
直美の声に反応して、梢の体が勝手にその通りに動き出した。左腕は、授業中に生徒が教師に質問するかのごとく、軽く天に向かって突き出されている。
「ぇっ、そ、そんな・・・・・・」
梢はその上がった腕を下ろそうとして、再び背筋に寒いものを感じた。
「な、なんで・・・・・・」
「あー、私が他の人を動かそうとしちゃうとこうなっちゃうんだ」
結局、梢は梢の意思で、自分の左腕を動かすことは出来なかった。しかし、梢が驚いたのはそこではなかった。
777 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:57:09 ID:moCDUYaq
「腕が・・・・・・ない・・・・・・」
確かに目には見えているのに、それが自分のものだと頭は理解しているのに、体は『そこに初めから左腕なんてものは存在しない』とでも言っているように、左腕に関する一切の情報を脳へは送って来ない。
およそ「協会」の巫女という非常識な経験を日常的にしている人間でも経験し得ない超非常識な経験に、梢は、目の前に居る存在が間違いなく妖などではない、それ以上のものだとようやく感じ取った。
「きもち・・・わるい・・・・・・」
「じゃあ、気持ちよくなりましょう。左手で左のおっぱいを揉んでみましょうか」
「えっ」
梢が声を上げると同時に、自然な動きで梢の左手は梢の乳房へと掴みかかる。
「くうぅんっ!」
乳房の上にも出来ていた膨らみに手が触れ、快感に目の前が白く染まりかけた。
「んっはあぁぁぁ!」
本人の意思を完全に無視して動く、もはや梢のものではない梢の腕は、初めはゆっくりと、その果実の出来具合を確かめるように動いていたが、段々と揉み方が乱暴になってくる。
乳房周辺にも出来ている元は蛭だった膨らみに触れる度に、思い出したかのように時々乳首が摘まれる度に、梢の声は艶を増して行き、そしてとうとう
「あ、あ、あ、なに? な、なんか来るっ、胸の奥がっ」
「そろそろですね。もうちょっと強く揉んでみましょう」
「なにするの、止めてっ! これ以上変なことしないでぇっ!!」
「さぁ、ギュッて」
梢の左手は、その感触を楽しむように、優しく白い果実を握りつぶした。
「いやあぁぁぁっ!!!!」
梢の悲鳴と同時に、指の隙間の左胸の先端から白い粘性の液が大量に飛び出す。それは直美の顔の右側を擦って行き、頬に白い筋を描いた。直美は白線を指で拭い、それを自らの口に含む。
「あはっ、先輩の味。とってもおいしいですよ♪ 濃厚で、クリーミィで、でもしつこくないですね。こんなにおいしいものが毎日飲めるなんて、『私』は幸せだなぁ」
「やだ、そんな・・・どうしちゃったの、私の体・・・・・・」
梢は、半ば呆然として呟いた。
蛭に噛み付かれて同化され、全身は白くなり、挙げ句の果てに妊娠していないというのに母乳を分泌するようになってしまった自分の体。
その体は梢ではあったが、もはや梢のものでなかった。
「嫌あぁぁ・・・・・・」
「そんなに嫌なんですかぁ?」
「もう、これ以上は、いや・・・・・・」
荒い息を繰り返す梢はそれしか答えない。
唐突に、直美が言った。
「そんなに嫌なら、チャンスをあげます」
「ちゃん、す・・・?」
「そうです。実はまだ先輩の体は、『私』を産めるようになってません」
「・・・ぇ?」
「そのためにはもうひと手順必要なんです。でも、先輩がど~しても嫌だって言うんでしたら・・・」
次に言われるであろう直美の台詞。
梢はそれに一抹の希望を抱く。
直美の言った通り、梢は普段の梢らしくなかった。
「ここの『協会』の人たちが助からない代わりに、その手順をしないでおいてあげます」
778 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 00:58:52 ID:moCDUYaq
今度こそ、梢の目の前が真っ暗になった。
直美を通して見える梢自身の真っ白な顔は、この世の地獄を見た、とでも言いたげな表情をたたえている。
妖の襲撃を受けて倒れ伏した自分の部下たち。
直美を携帯で呼び出したときに、助けに入ってくれた同僚。
封印庫の異常を知らせに来た、おびえた顔の新人。
自分が封印庫の様子を見に行った時、辛そうな顔で戦線に指示を出すのを変わってくれた後輩。
そしてきっとどこか別の場所に居る、本物の直美。
次々に職員の顔が浮かんでは消えてゆく。
ここの「協会」の人たちが助からない代わりに、ということは、直美が職員の命を握っているということなのか、それとも、直美なら施設内の妖を全て退治出来るということなのか。
そして、直美がする「手順」とはなんのことだろうか。「産む」とはどういうことか。直美の言う『私』というのは、この蛭のことらしい。人間はどうやった所で蛭は産めない。
一体、目の前の直美は何をするつもりなのか。
―でも、気持ちいいだろうなぁ
梢は、ハッとなった。
突然、自分のなかにわき起こった期待感。それが何なのか、この瞬間では、梢にはわからない。
―「産む」って言うくらいだから、きっと赤ちゃんを作る所に何かされる
―さっき直美が私にした『何か』は、とても気持ちがよかった
―だから
―次もきっと
―気持ち良いはず・・・・・・
違う、私はこんなものは欲しくない、と梢は大きく首を横に振る。
―それに、みんなはどうする?
―みんなを助けないと
―大きな力で目の前の化け物を倒せれば万事が解決したかもしれなかったのに、私にはそんな力は無い。
―私はみんなを見捨てるのか?
―自分が化け物の子供を産めと責められているから、引き換えに?
―みんなが居なくなるなんて嫌だ
―やっと見つけたのに・・・・・・
―またなくすのは嫌だ・・・・・・
―私の居場所を・・・・・・・・・・・・
チーフになって、それまで梢には無かった定位置らしい居場所は、あっさりと見つかった。
みんなが居なくなってしまえば、自分の居場所は無くなってしまうだろう。皆を束ね、皆を信頼し、皆に信頼されることで出来ているこの居場所は、強く眩いが、儚く脆い。
自分が皆を裏切るようなことがあれば、それこそ見つかった時以上にあっさりと、梢の帰るべき場所は消えてなくなる。
自分がチーフになった時に、自分に誓ったことは何だったか。
―これから私がここを纏めて行くんだ! 誰も失ったりしないように、それでいてみんなが着実に成長出来る環境を作って行くぞ!
この誓いを守りきってこそ、自分の居場所がある。
―私は常に、みんなと一緒に居た・・・
―これからは・・・・・・?
779 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 01:00:04 ID:moCDUYaq
「さあ、どうしますか? 先輩」
選択の時は来た。
―皆を見捨てるような、妖の心を持つか
―皆を助けて、妖の親になるか
「・・・・・・私はっ、」
白い涙が、糸を引いて梢の頬を離れてゆく。
「心まで・・・ヒック、妖には、なりたくないよぉっ・・・・・・」
顔をくしゃくしゃにして、粘つく涙をぼろぼろとこぼしながら、梢は自分の意志を打ち明けた。
「ということは?」
「みんなを、ううっ、みんなを助けて・・・・・・ヒッ」
「・・・・・・」
梢の見ている風景が、自分のものに戻る。涙で白く濁った視界では、直美がどんな顔をしているのかが、梢からはまるで分からなかった。
「先輩」
直美の声がかかる。
「ようこそ」
ふわり、と梢の肩に腕が回される。触れ合う胸同士から、白い母乳が、糸を引きながら落ちて行った。圧力で変形した直美の乳房から出て来た小さな蠢くものが、直美の服の内側をゆっくりと下降して来ているのを、梢は布越しに感じた。
しばらくそうしていた後、直美は梢から離れ、纏っていた、粘液を吸ってベトベトになった布を全て脱ぎ捨てる。
真っ白な肌の上を、ぬめるような光沢が飾っていた。絶妙な細さの腰の辺りを白濁した体液が流れて行く様を見て、そのあまりの艶っぽさに梢は涙を流すことも忘れて息を飲む。
「さあ、こっちに来てください、先輩」
直美に言われるがまま、梢の体は直美の居る所へフラフラと歩き出した。
そのまま梢は床に座り込み、膝を曲げたまま脚を広げ、自らの秘所を直美へとさらけ出す。
その目の前に直美がしゃがみ込んで指をしゃぶった。すぐに口から指を出したかと思うと、指はたっぷりと白い粘液を纏っている。直美はそれを梢の中へと侵入させて行った。
「んっ、あああぁぁっ!!」
「あ、膜がある。先輩まだ処女だったんですね。よかったぁ」
「な、何が良いの・・・ひゃあっ!」
「だって先輩の初めてですよ! 嬉しいじゃないですか」
言いつつ、直美も床へと腰を下ろす。そのまま自分の秘裂を梢のそこに押し当て、脚を絡めて、貝合わせの格好になった。梢が、先ほどとはまた違う艶の息を吐く。
「先輩、ちょっと上下に動かしてみたください」
直美の命令に、梢の体は逆らえない。すぐに性器が上下に動くように、腰を揺らし始めた。タイミングをずらして、直美も同じように動く。
部屋の中には、既に人間ではなくなった雌の欲情に染まった声、淫らな水音、そして色が付いて見えるのではないかというほど、濃密な邪気が渦巻いていた。
780 続・白濁の巫女 sage 2009/07/15(水) 01:02:48 ID:moCDUYaq
・・・まだ終わりが見えてきません。
なんとか色んな欲求を回復させて、早めに書き上げてしまいたいです。
もうしばらく、お付き合いくだされば幸いです。
(オタマジャクシは空飛んじゃけしからんと思う)
669 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/25(木) 09:53:21 ID:hM/vn5lK
今話題の空から降ってくるオタマジャクシな
あれが女の子に命中すると
ずるずると首筋を這って制服の胸元から入りこみ
谷間や起ちかけた乳首なんかを確認しながら滑り降りて
「嫌、やだー! なにこれーー!?」
って女の子が顔真っ赤にして泣いて身を捩ってる隙に
ショーツに潜り込んで蠢き始めたオタマジャクシに女の子は感じちゃうんだ
「やだ、あたしなんでこんなので濡れてるの? 気持ち悪いのに……あぁん」
女の子の溢れさせた愛液を吸ってオタマジャクシは巨大化し手足が生えてくる
そして吸盤でしっかりと性器に取り付くとクリトリスに吸い付きぶるぶると震えながら
肥大化させた尾を膣にずぶずぶと差し込んで
「あひぃぃぃぃぃ、もうらめぇぇぇぇぇ、あたひぃイッちゃ……イッちゃうーーー!!」
と善がり狂わせる
数時間後、涙と涎で顔をぐちょぐちょにした女の子が発見される
肛門から垂れるカエルの卵を覗かせながら
性器には黒く巨大なオタマジャクシが蠢いているんだ
騒ぎを聞きつけて人が集まって来たというのに淫らに腰を振りながら
そこに大量のオタマジャクシが降ってくる
その場には嬌声がいつまでも響いてたりしたら……
オタマジャクシは空飛んじゃけしからんと思う
今話題の空から降ってくるオタマジャクシな
あれが女の子に命中すると
ずるずると首筋を這って制服の胸元から入りこみ
谷間や起ちかけた乳首なんかを確認しながら滑り降りて
「嫌、やだー! なにこれーー!?」
って女の子が顔真っ赤にして泣いて身を捩ってる隙に
ショーツに潜り込んで蠢き始めたオタマジャクシに女の子は感じちゃうんだ
「やだ、あたしなんでこんなので濡れてるの? 気持ち悪いのに……あぁん」
女の子の溢れさせた愛液を吸ってオタマジャクシは巨大化し手足が生えてくる
そして吸盤でしっかりと性器に取り付くとクリトリスに吸い付きぶるぶると震えながら
肥大化させた尾を膣にずぶずぶと差し込んで
「あひぃぃぃぃぃ、もうらめぇぇぇぇぇ、あたひぃイッちゃ……イッちゃうーーー!!」
と善がり狂わせる
数時間後、涙と涎で顔をぐちょぐちょにした女の子が発見される
肛門から垂れるカエルの卵を覗かせながら
性器には黒く巨大なオタマジャクシが蠢いているんだ
騒ぎを聞きつけて人が集まって来たというのに淫らに腰を振りながら
そこに大量のオタマジャクシが降ってくる
その場には嬌声がいつまでも響いてたりしたら……
オタマジャクシは空飛んじゃけしからんと思う
白濁の巫女4+α(便)
640 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/19(金) 01:48:52 ID:mLTOmn/A
五行戦隊の人マダー?
久しぶりに読んだらやっぱり出がいいな。
641 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/19(金) 09:02:06 ID:pn1XqEIM
快便
642 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/20(土) 00:20:27 ID:GvIg2cz+
怪便
643 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/20(土) 13:36:55 ID:r7FLDzZY
寄便
644 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/20(土) 23:52:41 ID:WRrIYn5R
詭弁だけに出任せですか
645 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 13:54:28 ID:7xF70oD4
完便
646 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 17:44:06 ID:YzpkkOcO
宿便も寄生虫みたいなもんだ
647 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 20:31:17 ID:UXKsLUnh
郵便
648 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 22:07:06 ID:PaRHlCIr
いつぞやの炭疽菌みたく封筒の中に寄生虫が入ってるのか
649 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 23:41:16 ID:UXKsLUnh
いや、そこは「便違いや~」とつっこんで欲しかった・・・
650 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:21:09 ID:FXAT9T/J
>>571さま
遅くなりましたが、わざわざ読みに来てくださってありがとうございます。
レスを読んだ後、すぐに探しに行き、そのブログ様でも面白い作品を見ることが出来ました。
>>649
こうですか、わかりません><
「郵便でーす。えーと、簡易書留ですね。判子をお願いします」
届けられた郵便物。差出人は・・・この前頼んだ化粧品のサンプルの会社のようだ。
おかしいなぁ、もう一式届いてるんだけど。
封を切ってみると、「内容物が不足していた」という謝罪文とサプリっぽいものが入った袋が。
どうやら便秘解消を狙ったサプリらしい。「腸内を綺麗にして、お肌も綺麗に!」って書いてあるし。
どこかのテレビ番組で、便秘はお肌の大敵! みたいなこと言ってたけど・・・まあ試してみればわかるかな。
・・・
飲んでから1週間経った。あれから特別変わったことは無い。元々便秘でもないし。
でも肌は肌理(きめ)も細かくなったし、ちょっと胸も大きくなった気がする。
今もこうしてほら、はあぁ、割れ目に指を沿わせると・・・たまらない気分になるの。
それから、時々後ろの穴からも出てくるこの子。この子が私のなかを動き回ると、どうしようもなく気持ちよくなって、時々気を失っちゃうくらい。
ああ、次のサプリはまだ届かないのかなぁ。
さて、長らくお待たせしました。
白濁の巫女の続きが半分くらいまで出来ましたので、お恥ずかしながら出来た分だけ投下させていただきます。
皆様の期待したようなクォリティになっているかどうか不安ですが・・・では、どうぞ。おそらく6レスほど消費します。
・要素 連鎖落ち、蛭、巫女
・NGワード 続・白濁の巫女
651 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:23:01 ID:FXAT9T/J
彼女は名前を、宮守梢と言う。その道ではある程度名の通った、神社の神主の一族の末裔である。
神社は代々、兄弟の中から最も能力の高い者が神主に就任し、受け継がれて来た。
梢はその家の兄弟の中では一番年上であったが、末の妹が一番巫女としての能力が高く、その妹がすでに家を継ぐことになっている。
一番の姉である梢は、高校を卒業した時、家を出て「協会」に所属することを決めた。
神社とはいえ、あまり収入は思わしくなく、これ以上家族に負担をかけるのも気が引け、また妹の能力に自分が嫉妬することを恐れたためだった。
この時勢、法力や巫術使いが個人で仕事を探すのは非常に難しい。
個人で活動して成功している術者も居るが、主に占術に長ける者が多く、邪を祓うことが専門であった彼女は、個人では活動出来ないと踏んでいた。
「協会」は、組織だって術者を管理し、また、仕事の依頼を一括して引き受け、術者の身の丈にあったものを斡旋する。
こうしたギルドでの活動は、なかなかどうして彼女の肌に合っていた。
数年間、仕事をこなして行く上では他の術者と組んで仕事をすることもあり、その時の統率力やリーダーシップに、「協会」は目を付けたのだ。さらに数年後、梢は「協会」の関東支部で、術者たちのチーフを努めていた。
彼女に、居場所が出来た。
―これから私がここを纏めて行くんだ! 誰も失ったりしないように、それでいてみんなが着実に成長出来る環境を作って行くぞ!
正式にチーフに就任したその時の決意を、彼女は忘れない。
652 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:23:51 ID:FXAT9T/J
しかし、現在の彼女の眼前で起きている事態は、彼女の決意を挫かせるのに十分すぎるものだった。
「ゲゲゲゲゲゲゲッ」
「ぎゃあぁあ?!」
異変は突然始まった。
直美が帰宅した後、日が暮れた頃になって、厳重な結界に守られ邪気など入り込まないはずの「協会」の施設に、邪気が流れ込んで来始めたのだ。
敏感な術者はそれに気づき、施設を覆う結界を点検しに行ったのだが、既に侵入していた中位の妖に攻撃を受け、負傷していた。
その騒ぎに気づいた他の術者が侵入していた妖を祓い、結界を点検すると、すでに結界は何者かによって性質が書き換えられていた。そして、「邪なるもの」以外が通過出来ないようにされていた結界によって、「協会」職員たちは施設内に閉じ込められてしまったのである。
普段はのんびり屋で通っている梢も、流石に慌てないわけにはいかなかった。
次々に施設内に侵入してくる妖の対処を職員に命じながら、携帯電話を取り出す。ディスプレイを見ると、幸いなことにアンテナのマークは3本とも表示されていた。電話帳から、この支部では現在最強の術者である直美の名前を探し出し、通話ボタンに指をかけたそのとき。
遠くから、くぐもった音が響いて来た。その方角から職員の一人が梢に駆け寄る。
「た、大変です、宮守さん! 封印庫の妖が暴れだしたようです!」
「なんですって?! ・・・近くに居るメンバーでなんとか封じ込めを図ってちょうだい。それでダメならどんな手段を用いても良いから、封滅を。」
「は、はいぃ!」
「協会」に所属し始めてからまだ数ヶ月しか経っておらず、実戦経験も少ないその職員は、泣きそうになりながら、元来た方向へと走り出した。
梢は今度こそ通話ボタンを押し、長い呼び出し音を聞きながら、結界付近へと向かう。職員が、今なお妖を戦闘を繰り広げていた。
「はい、もしもし」
緊張で引き延ばされた体感時間が、聞き慣れた声によって元の長さに戻る。
「な、直美! 大変なの、すぐに『協会』まで来てっ!」
「どうしたんですか? 先輩らしくありませんよ、そんなに慌てて」
これが落ち着いていられようか。とにかく梢は、直美を早く呼び戻したかった。まくしたてるように説明する。
「昨日来てくれたときに『結界で違和感を感じた』って言ってたでしょ?! 調べてもらったら、結界の概念が書き変わってて私たちが通行出来なくなってたの! で、邪なるものが通れるようになってて『協会』に妖が・・・きゃあっ!」
結界付近まで来ていたのと、携帯電話を使っていたのが良くなかった。妖の類は、電磁波に引き寄せられる傾向にある。それほど高位でないが、しかしそれなりの力を持った妖が梢に飛びかかろうとしていた。
653 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:24:21 ID:FXAT9T/J
「先輩っ!」
近くに居た後輩の職員が妖に札を投げつけ、その動きを封じる。そして印を組みながら、一息に呪文を唱えた。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前っ!!」
「グオオオオォォォォォォォ・・・」
断末魔の悲鳴を残して、妖が消滅する。
「どう、消えた? ・・・そう、よかった・・・ありがとうね」
術の発動で体力を使ったのだろう。息を切らす後輩をねぎらいながら、梢は周囲を見渡した。次々に妖が施設内に侵入し、既に戦闘不能になった職員も出始めている。
「と、とにかく来て! 結界の外からならなんとか出来るかも知れないから! 早くっ!!」
「わかりました。すぐに行きますね」
向こうから切られた電話を確認し、梢は電源を切った携帯電話を懐に仕舞うと、自分も戦闘に参加し始めた。
防衛ラインとも呼ぶべき戦線は負傷による人員減少により徐々に脆弱になり、またその脆弱性を補うためにラインは少しずつ後退して行った。
―もうどれだけの妖を葬ったのだろうか。少なくとも一日にこれだけの数を相手にしたのは初めてのはず・・・
味方を安心させ、前向きな言葉で仲間の法力を高く保ち、自分も多くの妖を葬り・・・
緊急事態でも、梢は優秀なチーフであった。
しかし、それも長くは続かない。
地響きのように、重い音が響き渡る。と同時に職員の悲鳴が聞こえ始めた。
「! ちょっとごめん、あっち見てくる!!」
「わかりました、早く戻って来てくださいね・・・こっちもそろそろ危ないですから・・・」
「気弱にならないで。すぐ戻るわ」
近くの職員に戦線を任せると、梢は音のした方ー封印庫へと走り出す。
近づくにつれて悲鳴の音量は大きくなり、そして数は減って行った。それに一抹の不安を感じて、梢は足を速める。
「っ!!」
目の前に広がるのは惨憺たる光景。
辺りには濃密な邪気が立ちこめる。封印庫は見事に破壊され、解放された妖がもつ邪気がまたほかの妖の封印を解き・・・と連鎖的に封印が解けてゆく。
封印庫に向かっていたのであろう、邪気にあてられたのか、地に倒れ伏した職員たちはピクリとも動かず、生きているのか死んでいるのかもよくわからない。
そして、目の前には大量の妖が徒党を組んで立ちふさがっている。
梢は、このとき死をも覚悟した。
直美が電車を乗り継いで「協会」施設までやってくると、「協会」を目の敵にしている妖たちが施設に殺到していた。
それを見て彼女は呟く。
「あーあ、そんなに大勢でかかったらみんな死んじゃうよ?」
そして口元を笑みの形にゆがめながら、施設目指して一直線に歩いてゆく。
手を振るごとに袖から、足を踏み出すごとに裾から、胸が揺れるごとにシャツの下から、極小の蛭がポトポトと地面に落ちる。落ちた蛭は、蛭に似合わない素早い動きで、「協会」へと向かって行った。
654 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:25:32 ID:FXAT9T/J
前線で闘っていた職員が異変に気づいたのは、梢がそこを離れてから30分ほど経ってからのことだった。
目の前でさっきまで暴れていた妖たちが、段々と力を無くし、衰え、そして最後には消えてしなうという異変が起きていた。
「早く危機が去って欲しい」と考える自分の生み出した幻想かと思っている職員は、自分の願望を見ているのではないかと思った。目を擦り、頬を叩いて気合いを入れる。それでも眼前の状況は依然として変わらない。
そのとき、誰かが叫んだ。
「あ、直美ちゃん!!」
直美が来た。
これだけで職員たちは希望を取り戻す。しかし、その希望は一瞬にしてはかなく散った。
職員たちが、突然気を失って一斉に倒れ始めた。同時に、「協会」を襲っていた妖も全て消え失せる。
妖から邪気を吸い取った蛭たちが、職員一人ひとりに邪気を打ち込んだのだ。濃密な邪気を体内に直接打ち込まれた人間は、意識を保てない。
地に倒れ伏す職員たちを尻目に、結界を通過しながらうっすらと笑みを浮かべた直美は、ターゲットがいる場所へと歩みを進めた。
再び結界が書き換えられる。
直美以外の何者も通過させないように、と。
「急急如律令!!」
梢が札をばらまき、封印庫に仕掛けられていた緊急用の術式を働かせた。
術は妖たちを縛り、比較的力の弱いものは行動不能に陥る。だが、すでに邪気を吸って強力になった妖は、これ幸いとばかりに行動出来なくなった妖を喰らい始めた。そこから新たに邪気を吸収しようというのであろう。
その情景に戦慄する梢だったが、その隙に自分が持てる全ての法力を叩き込む用意をしていた。
「玉帝勅吾紙書符、打邪鬼、張張皆紙書、敢有不伏者、押赴豊都城、急急如律令!」
気合いのこもった一撃は、彼女の持てる力以上の効果を発揮する。殆どの妖が霧散し、消滅した。
しかし、いくばかの妖が弱体化しつつも生き残っていた。それらは攻撃して来た梢を的だと認識すると、思い思いの方法で梢に襲いかかる。
「くぅっ・・・!」
力を使い果たしてしまった梢には弱った妖でも退ける手段が残されていなかった。限界を超えた法力の使用と共に体力も削られており、間一髪、襲いかかって来た妖の一撃をかわすと、法力が回復するまでの時間を稼ぐために施設の奥の方へと弱々しく駆け出した。
気配さえ隠すことが出来れば、妖を撒くことも出来る。近くにあった部屋に駆け込んで、入り口付近の壁に張り付き息を殺すと、梢を探していた妖は部屋の入り口を見過ごして別の場所へと行ってしまった。
ようやく肩を下ろし、深く息を吐く。
いよいよ状況が切迫して来たことを他の支部に急いで連絡しようと、梢は携帯を取り出して電源を入れた所で、ハッとした。
疲労のあまり、妖の類は電磁波に敏感であることを失念していた。
しかし、時は既に遅い。
「グギャギャギャギャァッ!!」
先ほどやり過ごしたと思った妖が、突然電磁波を発しだした携帯電話に気づいて、梢の隠れた部屋を振り向く。同時にそこに人の気配があることを感じ取ったそれは、獲物に向けて宙を泳ぎだした。
梢は部屋の奥へ移動すると、妖が部屋に飛び込んで来た所を狙って、札と共に携帯電話を投げつける。
まだ法力の戻らない梢は、唇を噛み締めながら術を発動した。
「常闇へ還れ、妖なるものよ! 急急如律令!」
妖に声すらあげる間も与えず、梢の術はそれを無に帰す。
幸い、残存法力で妖を退けることは出来た。が、このままここに居ればもっと強力なものが彼女に襲いかかるかも知れない。
体力は既に限界だった。冷や汗が額にまとわりつく。
「はあっ、はあっ・・・直美ちゃん、まだ・・・?」
可愛く、優しい、そして強い後輩の名前が口を突いて出てきた。
―自分はやはり無力なのか・・・
―妹とは違うのか・・・
あきらめにも似た感情が、梢の中で鎌首をもたげ始めた。その時。
「キシャアァァァー!!」
655 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:26:20 ID:FXAT9T/J
「はっ!」
部屋の入り口付近に突然現れた妖が梢にまさに飛びかからんとしていた。札を妖に向けようとして、現在の自分の状況に気づく。彼女にはもう手持ちの札に記述された術式を発動するだけの法力が残っていなかった。
ポケットに入っていた清水の小瓶を取り出し、コルクの栓を片手で抜いて自分の頭から水を被る。出来るだけ自分を清めれば、発揮出来る法力が幾分強くなるからだ。
しかし、妖の行動は早かった。まるで質量が無いかのように一直線に空を飛び、梢の予想より遥かに早く梢の懐に飛び込んでーーー
―もうだめか!
走馬灯のように、今までの記憶がよみがえる。目を固くつむり、梢はとうとう覚悟を決めた。
しかし、その覚悟が実を結ぶときは来なかった。
「ギーッ、ギーッ、ギーッ!!」
推進力を失ったロケットのように、妖はスピードを落としながら床へと落ちてゆく。ジタバタと暴れ回る様は、生きたまま肉食の蟻に集られる弱った獣のようだった。
梢がよく見れば、妖には何匹も白い蛭が付着している。大きいものは親指の大きさほど。小さいものは目に見えるかどうか微妙なものまで。
目の前の妖から、どんどんと邪気が薄れてゆく。蛭は活発に体を膨らませていた。
梢があっけにとられてその様子を見ていると、あっという間に妖が蛭に吸いきられてしまった。
そして、後に残された蛭たちはしばらくウロウロしていたかと思うと、一斉に梢に向けて行進を始める。
「き、きゃぁぁっっ!」
大小さまざまな白い蛭が、床に白いぬめりを残しながら梢に接近して来た。
生理的嫌悪から、彼女は思わず悲鳴を上げる。
と、
「あーあ、酷いじゃないですか先輩。折角助けてくれた人に向かって悲鳴上げるなんて」
聞き慣れた声。頼りにしていた戦力。可愛い後輩。
その人間を形容する言葉なら、梢はいくらでも持っていた。
しかし、そこに居る人の形をしたものは、まるで直美ではないかのような印象を梢に与える。
顔を上げるといつの間にかそこにいた直美に、梢は蛭に対する嫌悪と本能的に感じた恐怖で震える声を絞り出した。
「な、直美ちゃん。これは、どういう・・・」
蛭の動きは止まらない。壁伝いに少しずつ移動して蛭から身をかわそうとするも、いくら動いたつもりでいても蛭と直美の正面は真っすぐに梢に向いていた。
「邪気を吸い取ったんですよ。妖は邪気や妖気の塊みたいなものですから、吸い取ってしまえば奴らも存在が保てなくなります」
「そ、そうじゃなくてこの・・・蛭は?」
言った直後、『聞いてはいけない』そう意識が叫んでいたことに気がついた。が、時は既に遅い。
「ああ、それですか? それは・・・」
ぱしゃり、という音が梢の耳に届く。その音につられてはじめに見えたのは、直美のズボンの裾から転がり出てくる数匹の蛭。
次に、視界のすぐ上から、蛭が直美の足下に落下してくるのが見えた。
目を上げれば、シャツの裾からポタポタと白い塊が、白い糸を引きながら落ちてゆく。
うっ、という嗚咽の、しかしその中に聞き間違いの無いような艶の混じった直美の声に梢が顔を上げると、
「ひっ」
同じタイミングで顔を上げつつあった直美の口から、大きな蛭が這い出してー
「私なんですよ」
656 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:27:00 ID:FXAT9T/J
にっこりと笑う直美の口から、白い粘液が糸を引いて蛭が床にパシャリと音を立てて落ちた。
梢の膝が笑い出す。腰が抜けてもおかしくないほど、彼女はおびえていた。
直美が、口の端から白い糸を引いたまま、邪気にのせて言葉を紡ぐ。
「なんか、水に濡れた先輩も素敵ですね。ねえ、先輩も『私』を増やして一緒に気持ちよくなりませんかぁ?」
直美の瞳が禍々しく光り、その光が燻った。
言われて、梢はそう言えば自分が水を被っていたことを思い出す。
「もう先輩は動けません。そぉですよねぇ?」
直美が言うと、そのとおりに梢の体がピクリとも動かなくなった。焦燥感から、梢の全身から冷や汗が滲み出る。
梢の足下に到着した蛭の群れは、梢の服の上を這って天を目指す。それの視界の端にとらえた梢は悲鳴を上げようとしたが、口が思うように動かなかった。
「先輩って可愛いですよねー。背は私より高いけど、顔は童顔だし。あ、胸は今の私の方が大きいですよ?」
梢に近づいた直美が、梢の頬を愛おしそうに撫でながら呟く。
梢は、何が起きたのかわからない、といった表情で直美を見た。首が動かないため、どうしても睨みつけるような格好になってしまう。
「あれ、先輩、何かもの言いたげな顔してますよ? 喋れた方が良いですかねぇ」
直美が呟いたとたん。梢の口が動くようになった。
「あ、あっ・・・・・・」
しかし混乱に陥っている梢の頭は、口から出すべき言葉を用意出来ていない。
「私が私のおっぱいの中でどんどん増えて大きくなってるんです。気持ちいいんですよぉ。・・・んっ、はあぁ・・・」
梢の顔を撫でた手はすぐに下にさがり、直美の胸を揉み始めた。同時に直美の口からは、聞いた者を発情させる、そんな艶と邪気を含んだ吐息が漏れる。
その様子に、梢はますます背筋を寒くした。
「あ、あなた、誰?!」
「えー、酷いじゃないですか、せんぱぁぃ。先輩が呼び出した、伊上直美ですよ?」
「違う! 直美ちゃんはあんたみたいな妖じゃない!!」
「ますます酷いじゃないですかっ。私を妖なんかと一緒にしないでくださいよ」
胸から手を離し、頬を膨らませて直美が言う。
その様子だけなら梢が知っている直美と同じだった。その後にこんな台詞が彼女の口から飛び出て来なければ。
「私は淫神でーす。みんなを気持ちよくさせてあげるのがお仕事なんですよ? 先輩も漏れなく気持ちよくしてあ・げ・まーす」
もはや直美は元の直美ではない。
梢の中で膨れ上がってゆく危機感。
「うふふふ、先輩。私のものになりませんか?」
「誰がなるもんですか!」
「あーあ、フられちゃったぁ。残念・・・」
今まで梢の顔を向いていた直美の顔が下を向く。つられて視線が下を向いた梢は、息をのんだ。
「じゃぁ・・・・・・無理矢理にでも私のものにしちゃいます!」
657 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:27:56 ID:FXAT9T/J
再び上げられた直美の顔には満面の笑み。梢は恐怖に顔を引きつらせる。
梢の服の中に潜り込んだ蛭は、いつの間にか胸元まで上り詰めていた。体の動きを止められたときに感覚まで奪われていたのか、梢はそれに全く気がついていなかった。
「まずは・・・どうしようかなぁ。あ、そうだ。先輩が私のものだってわかるように、『私』をあしらってあげましょう!」
梢には、直美の行っていることの意味がわからない。直美は梢の顔に困惑の色が浮かんでいるのを見つけ、梢の耳に口を近づけてこう言った。
「わからない、って顔してますね。簡単に言っちゃうとぉ、先輩が人間じゃなくなっちゃうんですよ」
「っ!!」
梢の全身に鳥肌が立った。
「『私』が一斉に先輩に噛み付いて・・・」
「い、いゃ・・・・・・んっ!?」
全身に散在した蛭が、一斉に梢に牙を剥く。蛭に噛まれれば通常は血が止まらなくなるが、噛み付かれた場所から血は一滴もこぼれて来なかった。
「先輩の血を吸うと同時に・・・」
「やだ・・・ぃゃぁ・・・」
蛭が梢の血を吸い始める。梢は、吸われた血が蛭の体内で何らかの呪術に使われていることを感じながら、別の感触を感じていた。
体が疼く。
ブラの裏面を乳首が押し上げ、ショーツがわずかに濡れた。
「邪気を流し込んで・・・」
「ぃ、ぃゃ・・・ゃ・・・」
体が別のものに変わってゆくのがわかる。人間の外見を保ちながら、中身は敵対しているものと同じものに変わってゆく、おぞましい感触。
だと言うのに、体はどんどん欲望を強くしてゆく。性感を、何らかの刺激を求めて性器が悲鳴を上げていた。
「『私』を沢山生んでもらいます。んふっ、楽しみだなぁ。先輩に生んでもらう『私』♪」
「・・・ぁ・・・・・・」
心の中は絶望に支配されていた。
正常な思考のまま体を異質なものに変えられ、梢は知らず、涙を流していた。
頬に引かれた透明なその線は、途中から白濁した粘性の液体が這った跡に変わる。肌からは血の気が引き、代わりに血管を真っ白な液体が巡っていた。
五行戦隊の人マダー?
久しぶりに読んだらやっぱり出がいいな。
641 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/19(金) 09:02:06 ID:pn1XqEIM
快便
642 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/20(土) 00:20:27 ID:GvIg2cz+
怪便
643 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/20(土) 13:36:55 ID:r7FLDzZY
寄便
644 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/20(土) 23:52:41 ID:WRrIYn5R
詭弁だけに出任せですか
645 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 13:54:28 ID:7xF70oD4
完便
646 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 17:44:06 ID:YzpkkOcO
宿便も寄生虫みたいなもんだ
647 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 20:31:17 ID:UXKsLUnh
郵便
648 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 22:07:06 ID:PaRHlCIr
いつぞやの炭疽菌みたく封筒の中に寄生虫が入ってるのか
649 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/21(日) 23:41:16 ID:UXKsLUnh
いや、そこは「便違いや~」とつっこんで欲しかった・・・
650 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:21:09 ID:FXAT9T/J
>>571さま
遅くなりましたが、わざわざ読みに来てくださってありがとうございます。
レスを読んだ後、すぐに探しに行き、そのブログ様でも面白い作品を見ることが出来ました。
>>649
こうですか、わかりません><
「郵便でーす。えーと、簡易書留ですね。判子をお願いします」
届けられた郵便物。差出人は・・・この前頼んだ化粧品のサンプルの会社のようだ。
おかしいなぁ、もう一式届いてるんだけど。
封を切ってみると、「内容物が不足していた」という謝罪文とサプリっぽいものが入った袋が。
どうやら便秘解消を狙ったサプリらしい。「腸内を綺麗にして、お肌も綺麗に!」って書いてあるし。
どこかのテレビ番組で、便秘はお肌の大敵! みたいなこと言ってたけど・・・まあ試してみればわかるかな。
・・・
飲んでから1週間経った。あれから特別変わったことは無い。元々便秘でもないし。
でも肌は肌理(きめ)も細かくなったし、ちょっと胸も大きくなった気がする。
今もこうしてほら、はあぁ、割れ目に指を沿わせると・・・たまらない気分になるの。
それから、時々後ろの穴からも出てくるこの子。この子が私のなかを動き回ると、どうしようもなく気持ちよくなって、時々気を失っちゃうくらい。
ああ、次のサプリはまだ届かないのかなぁ。
さて、長らくお待たせしました。
白濁の巫女の続きが半分くらいまで出来ましたので、お恥ずかしながら出来た分だけ投下させていただきます。
皆様の期待したようなクォリティになっているかどうか不安ですが・・・では、どうぞ。おそらく6レスほど消費します。
・要素 連鎖落ち、蛭、巫女
・NGワード 続・白濁の巫女
651 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:23:01 ID:FXAT9T/J
彼女は名前を、宮守梢と言う。その道ではある程度名の通った、神社の神主の一族の末裔である。
神社は代々、兄弟の中から最も能力の高い者が神主に就任し、受け継がれて来た。
梢はその家の兄弟の中では一番年上であったが、末の妹が一番巫女としての能力が高く、その妹がすでに家を継ぐことになっている。
一番の姉である梢は、高校を卒業した時、家を出て「協会」に所属することを決めた。
神社とはいえ、あまり収入は思わしくなく、これ以上家族に負担をかけるのも気が引け、また妹の能力に自分が嫉妬することを恐れたためだった。
この時勢、法力や巫術使いが個人で仕事を探すのは非常に難しい。
個人で活動して成功している術者も居るが、主に占術に長ける者が多く、邪を祓うことが専門であった彼女は、個人では活動出来ないと踏んでいた。
「協会」は、組織だって術者を管理し、また、仕事の依頼を一括して引き受け、術者の身の丈にあったものを斡旋する。
こうしたギルドでの活動は、なかなかどうして彼女の肌に合っていた。
数年間、仕事をこなして行く上では他の術者と組んで仕事をすることもあり、その時の統率力やリーダーシップに、「協会」は目を付けたのだ。さらに数年後、梢は「協会」の関東支部で、術者たちのチーフを努めていた。
彼女に、居場所が出来た。
―これから私がここを纏めて行くんだ! 誰も失ったりしないように、それでいてみんなが着実に成長出来る環境を作って行くぞ!
正式にチーフに就任したその時の決意を、彼女は忘れない。
652 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:23:51 ID:FXAT9T/J
しかし、現在の彼女の眼前で起きている事態は、彼女の決意を挫かせるのに十分すぎるものだった。
「ゲゲゲゲゲゲゲッ」
「ぎゃあぁあ?!」
異変は突然始まった。
直美が帰宅した後、日が暮れた頃になって、厳重な結界に守られ邪気など入り込まないはずの「協会」の施設に、邪気が流れ込んで来始めたのだ。
敏感な術者はそれに気づき、施設を覆う結界を点検しに行ったのだが、既に侵入していた中位の妖に攻撃を受け、負傷していた。
その騒ぎに気づいた他の術者が侵入していた妖を祓い、結界を点検すると、すでに結界は何者かによって性質が書き換えられていた。そして、「邪なるもの」以外が通過出来ないようにされていた結界によって、「協会」職員たちは施設内に閉じ込められてしまったのである。
普段はのんびり屋で通っている梢も、流石に慌てないわけにはいかなかった。
次々に施設内に侵入してくる妖の対処を職員に命じながら、携帯電話を取り出す。ディスプレイを見ると、幸いなことにアンテナのマークは3本とも表示されていた。電話帳から、この支部では現在最強の術者である直美の名前を探し出し、通話ボタンに指をかけたそのとき。
遠くから、くぐもった音が響いて来た。その方角から職員の一人が梢に駆け寄る。
「た、大変です、宮守さん! 封印庫の妖が暴れだしたようです!」
「なんですって?! ・・・近くに居るメンバーでなんとか封じ込めを図ってちょうだい。それでダメならどんな手段を用いても良いから、封滅を。」
「は、はいぃ!」
「協会」に所属し始めてからまだ数ヶ月しか経っておらず、実戦経験も少ないその職員は、泣きそうになりながら、元来た方向へと走り出した。
梢は今度こそ通話ボタンを押し、長い呼び出し音を聞きながら、結界付近へと向かう。職員が、今なお妖を戦闘を繰り広げていた。
「はい、もしもし」
緊張で引き延ばされた体感時間が、聞き慣れた声によって元の長さに戻る。
「な、直美! 大変なの、すぐに『協会』まで来てっ!」
「どうしたんですか? 先輩らしくありませんよ、そんなに慌てて」
これが落ち着いていられようか。とにかく梢は、直美を早く呼び戻したかった。まくしたてるように説明する。
「昨日来てくれたときに『結界で違和感を感じた』って言ってたでしょ?! 調べてもらったら、結界の概念が書き変わってて私たちが通行出来なくなってたの! で、邪なるものが通れるようになってて『協会』に妖が・・・きゃあっ!」
結界付近まで来ていたのと、携帯電話を使っていたのが良くなかった。妖の類は、電磁波に引き寄せられる傾向にある。それほど高位でないが、しかしそれなりの力を持った妖が梢に飛びかかろうとしていた。
653 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:24:21 ID:FXAT9T/J
「先輩っ!」
近くに居た後輩の職員が妖に札を投げつけ、その動きを封じる。そして印を組みながら、一息に呪文を唱えた。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前っ!!」
「グオオオオォォォォォォォ・・・」
断末魔の悲鳴を残して、妖が消滅する。
「どう、消えた? ・・・そう、よかった・・・ありがとうね」
術の発動で体力を使ったのだろう。息を切らす後輩をねぎらいながら、梢は周囲を見渡した。次々に妖が施設内に侵入し、既に戦闘不能になった職員も出始めている。
「と、とにかく来て! 結界の外からならなんとか出来るかも知れないから! 早くっ!!」
「わかりました。すぐに行きますね」
向こうから切られた電話を確認し、梢は電源を切った携帯電話を懐に仕舞うと、自分も戦闘に参加し始めた。
防衛ラインとも呼ぶべき戦線は負傷による人員減少により徐々に脆弱になり、またその脆弱性を補うためにラインは少しずつ後退して行った。
―もうどれだけの妖を葬ったのだろうか。少なくとも一日にこれだけの数を相手にしたのは初めてのはず・・・
味方を安心させ、前向きな言葉で仲間の法力を高く保ち、自分も多くの妖を葬り・・・
緊急事態でも、梢は優秀なチーフであった。
しかし、それも長くは続かない。
地響きのように、重い音が響き渡る。と同時に職員の悲鳴が聞こえ始めた。
「! ちょっとごめん、あっち見てくる!!」
「わかりました、早く戻って来てくださいね・・・こっちもそろそろ危ないですから・・・」
「気弱にならないで。すぐ戻るわ」
近くの職員に戦線を任せると、梢は音のした方ー封印庫へと走り出す。
近づくにつれて悲鳴の音量は大きくなり、そして数は減って行った。それに一抹の不安を感じて、梢は足を速める。
「っ!!」
目の前に広がるのは惨憺たる光景。
辺りには濃密な邪気が立ちこめる。封印庫は見事に破壊され、解放された妖がもつ邪気がまたほかの妖の封印を解き・・・と連鎖的に封印が解けてゆく。
封印庫に向かっていたのであろう、邪気にあてられたのか、地に倒れ伏した職員たちはピクリとも動かず、生きているのか死んでいるのかもよくわからない。
そして、目の前には大量の妖が徒党を組んで立ちふさがっている。
梢は、このとき死をも覚悟した。
直美が電車を乗り継いで「協会」施設までやってくると、「協会」を目の敵にしている妖たちが施設に殺到していた。
それを見て彼女は呟く。
「あーあ、そんなに大勢でかかったらみんな死んじゃうよ?」
そして口元を笑みの形にゆがめながら、施設目指して一直線に歩いてゆく。
手を振るごとに袖から、足を踏み出すごとに裾から、胸が揺れるごとにシャツの下から、極小の蛭がポトポトと地面に落ちる。落ちた蛭は、蛭に似合わない素早い動きで、「協会」へと向かって行った。
654 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:25:32 ID:FXAT9T/J
前線で闘っていた職員が異変に気づいたのは、梢がそこを離れてから30分ほど経ってからのことだった。
目の前でさっきまで暴れていた妖たちが、段々と力を無くし、衰え、そして最後には消えてしなうという異変が起きていた。
「早く危機が去って欲しい」と考える自分の生み出した幻想かと思っている職員は、自分の願望を見ているのではないかと思った。目を擦り、頬を叩いて気合いを入れる。それでも眼前の状況は依然として変わらない。
そのとき、誰かが叫んだ。
「あ、直美ちゃん!!」
直美が来た。
これだけで職員たちは希望を取り戻す。しかし、その希望は一瞬にしてはかなく散った。
職員たちが、突然気を失って一斉に倒れ始めた。同時に、「協会」を襲っていた妖も全て消え失せる。
妖から邪気を吸い取った蛭たちが、職員一人ひとりに邪気を打ち込んだのだ。濃密な邪気を体内に直接打ち込まれた人間は、意識を保てない。
地に倒れ伏す職員たちを尻目に、結界を通過しながらうっすらと笑みを浮かべた直美は、ターゲットがいる場所へと歩みを進めた。
再び結界が書き換えられる。
直美以外の何者も通過させないように、と。
「急急如律令!!」
梢が札をばらまき、封印庫に仕掛けられていた緊急用の術式を働かせた。
術は妖たちを縛り、比較的力の弱いものは行動不能に陥る。だが、すでに邪気を吸って強力になった妖は、これ幸いとばかりに行動出来なくなった妖を喰らい始めた。そこから新たに邪気を吸収しようというのであろう。
その情景に戦慄する梢だったが、その隙に自分が持てる全ての法力を叩き込む用意をしていた。
「玉帝勅吾紙書符、打邪鬼、張張皆紙書、敢有不伏者、押赴豊都城、急急如律令!」
気合いのこもった一撃は、彼女の持てる力以上の効果を発揮する。殆どの妖が霧散し、消滅した。
しかし、いくばかの妖が弱体化しつつも生き残っていた。それらは攻撃して来た梢を的だと認識すると、思い思いの方法で梢に襲いかかる。
「くぅっ・・・!」
力を使い果たしてしまった梢には弱った妖でも退ける手段が残されていなかった。限界を超えた法力の使用と共に体力も削られており、間一髪、襲いかかって来た妖の一撃をかわすと、法力が回復するまでの時間を稼ぐために施設の奥の方へと弱々しく駆け出した。
気配さえ隠すことが出来れば、妖を撒くことも出来る。近くにあった部屋に駆け込んで、入り口付近の壁に張り付き息を殺すと、梢を探していた妖は部屋の入り口を見過ごして別の場所へと行ってしまった。
ようやく肩を下ろし、深く息を吐く。
いよいよ状況が切迫して来たことを他の支部に急いで連絡しようと、梢は携帯を取り出して電源を入れた所で、ハッとした。
疲労のあまり、妖の類は電磁波に敏感であることを失念していた。
しかし、時は既に遅い。
「グギャギャギャギャァッ!!」
先ほどやり過ごしたと思った妖が、突然電磁波を発しだした携帯電話に気づいて、梢の隠れた部屋を振り向く。同時にそこに人の気配があることを感じ取ったそれは、獲物に向けて宙を泳ぎだした。
梢は部屋の奥へ移動すると、妖が部屋に飛び込んで来た所を狙って、札と共に携帯電話を投げつける。
まだ法力の戻らない梢は、唇を噛み締めながら術を発動した。
「常闇へ還れ、妖なるものよ! 急急如律令!」
妖に声すらあげる間も与えず、梢の術はそれを無に帰す。
幸い、残存法力で妖を退けることは出来た。が、このままここに居ればもっと強力なものが彼女に襲いかかるかも知れない。
体力は既に限界だった。冷や汗が額にまとわりつく。
「はあっ、はあっ・・・直美ちゃん、まだ・・・?」
可愛く、優しい、そして強い後輩の名前が口を突いて出てきた。
―自分はやはり無力なのか・・・
―妹とは違うのか・・・
あきらめにも似た感情が、梢の中で鎌首をもたげ始めた。その時。
「キシャアァァァー!!」
655 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:26:20 ID:FXAT9T/J
「はっ!」
部屋の入り口付近に突然現れた妖が梢にまさに飛びかからんとしていた。札を妖に向けようとして、現在の自分の状況に気づく。彼女にはもう手持ちの札に記述された術式を発動するだけの法力が残っていなかった。
ポケットに入っていた清水の小瓶を取り出し、コルクの栓を片手で抜いて自分の頭から水を被る。出来るだけ自分を清めれば、発揮出来る法力が幾分強くなるからだ。
しかし、妖の行動は早かった。まるで質量が無いかのように一直線に空を飛び、梢の予想より遥かに早く梢の懐に飛び込んでーーー
―もうだめか!
走馬灯のように、今までの記憶がよみがえる。目を固くつむり、梢はとうとう覚悟を決めた。
しかし、その覚悟が実を結ぶときは来なかった。
「ギーッ、ギーッ、ギーッ!!」
推進力を失ったロケットのように、妖はスピードを落としながら床へと落ちてゆく。ジタバタと暴れ回る様は、生きたまま肉食の蟻に集られる弱った獣のようだった。
梢がよく見れば、妖には何匹も白い蛭が付着している。大きいものは親指の大きさほど。小さいものは目に見えるかどうか微妙なものまで。
目の前の妖から、どんどんと邪気が薄れてゆく。蛭は活発に体を膨らませていた。
梢があっけにとられてその様子を見ていると、あっという間に妖が蛭に吸いきられてしまった。
そして、後に残された蛭たちはしばらくウロウロしていたかと思うと、一斉に梢に向けて行進を始める。
「き、きゃぁぁっっ!」
大小さまざまな白い蛭が、床に白いぬめりを残しながら梢に接近して来た。
生理的嫌悪から、彼女は思わず悲鳴を上げる。
と、
「あーあ、酷いじゃないですか先輩。折角助けてくれた人に向かって悲鳴上げるなんて」
聞き慣れた声。頼りにしていた戦力。可愛い後輩。
その人間を形容する言葉なら、梢はいくらでも持っていた。
しかし、そこに居る人の形をしたものは、まるで直美ではないかのような印象を梢に与える。
顔を上げるといつの間にかそこにいた直美に、梢は蛭に対する嫌悪と本能的に感じた恐怖で震える声を絞り出した。
「な、直美ちゃん。これは、どういう・・・」
蛭の動きは止まらない。壁伝いに少しずつ移動して蛭から身をかわそうとするも、いくら動いたつもりでいても蛭と直美の正面は真っすぐに梢に向いていた。
「邪気を吸い取ったんですよ。妖は邪気や妖気の塊みたいなものですから、吸い取ってしまえば奴らも存在が保てなくなります」
「そ、そうじゃなくてこの・・・蛭は?」
言った直後、『聞いてはいけない』そう意識が叫んでいたことに気がついた。が、時は既に遅い。
「ああ、それですか? それは・・・」
ぱしゃり、という音が梢の耳に届く。その音につられてはじめに見えたのは、直美のズボンの裾から転がり出てくる数匹の蛭。
次に、視界のすぐ上から、蛭が直美の足下に落下してくるのが見えた。
目を上げれば、シャツの裾からポタポタと白い塊が、白い糸を引きながら落ちてゆく。
うっ、という嗚咽の、しかしその中に聞き間違いの無いような艶の混じった直美の声に梢が顔を上げると、
「ひっ」
同じタイミングで顔を上げつつあった直美の口から、大きな蛭が這い出してー
「私なんですよ」
656 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:27:00 ID:FXAT9T/J
にっこりと笑う直美の口から、白い粘液が糸を引いて蛭が床にパシャリと音を立てて落ちた。
梢の膝が笑い出す。腰が抜けてもおかしくないほど、彼女はおびえていた。
直美が、口の端から白い糸を引いたまま、邪気にのせて言葉を紡ぐ。
「なんか、水に濡れた先輩も素敵ですね。ねえ、先輩も『私』を増やして一緒に気持ちよくなりませんかぁ?」
直美の瞳が禍々しく光り、その光が燻った。
言われて、梢はそう言えば自分が水を被っていたことを思い出す。
「もう先輩は動けません。そぉですよねぇ?」
直美が言うと、そのとおりに梢の体がピクリとも動かなくなった。焦燥感から、梢の全身から冷や汗が滲み出る。
梢の足下に到着した蛭の群れは、梢の服の上を這って天を目指す。それの視界の端にとらえた梢は悲鳴を上げようとしたが、口が思うように動かなかった。
「先輩って可愛いですよねー。背は私より高いけど、顔は童顔だし。あ、胸は今の私の方が大きいですよ?」
梢に近づいた直美が、梢の頬を愛おしそうに撫でながら呟く。
梢は、何が起きたのかわからない、といった表情で直美を見た。首が動かないため、どうしても睨みつけるような格好になってしまう。
「あれ、先輩、何かもの言いたげな顔してますよ? 喋れた方が良いですかねぇ」
直美が呟いたとたん。梢の口が動くようになった。
「あ、あっ・・・・・・」
しかし混乱に陥っている梢の頭は、口から出すべき言葉を用意出来ていない。
「私が私のおっぱいの中でどんどん増えて大きくなってるんです。気持ちいいんですよぉ。・・・んっ、はあぁ・・・」
梢の顔を撫でた手はすぐに下にさがり、直美の胸を揉み始めた。同時に直美の口からは、聞いた者を発情させる、そんな艶と邪気を含んだ吐息が漏れる。
その様子に、梢はますます背筋を寒くした。
「あ、あなた、誰?!」
「えー、酷いじゃないですか、せんぱぁぃ。先輩が呼び出した、伊上直美ですよ?」
「違う! 直美ちゃんはあんたみたいな妖じゃない!!」
「ますます酷いじゃないですかっ。私を妖なんかと一緒にしないでくださいよ」
胸から手を離し、頬を膨らませて直美が言う。
その様子だけなら梢が知っている直美と同じだった。その後にこんな台詞が彼女の口から飛び出て来なければ。
「私は淫神でーす。みんなを気持ちよくさせてあげるのがお仕事なんですよ? 先輩も漏れなく気持ちよくしてあ・げ・まーす」
もはや直美は元の直美ではない。
梢の中で膨れ上がってゆく危機感。
「うふふふ、先輩。私のものになりませんか?」
「誰がなるもんですか!」
「あーあ、フられちゃったぁ。残念・・・」
今まで梢の顔を向いていた直美の顔が下を向く。つられて視線が下を向いた梢は、息をのんだ。
「じゃぁ・・・・・・無理矢理にでも私のものにしちゃいます!」
657 続・白濁の巫女 sage 2009/06/22(月) 02:27:56 ID:FXAT9T/J
再び上げられた直美の顔には満面の笑み。梢は恐怖に顔を引きつらせる。
梢の服の中に潜り込んだ蛭は、いつの間にか胸元まで上り詰めていた。体の動きを止められたときに感覚まで奪われていたのか、梢はそれに全く気がついていなかった。
「まずは・・・どうしようかなぁ。あ、そうだ。先輩が私のものだってわかるように、『私』をあしらってあげましょう!」
梢には、直美の行っていることの意味がわからない。直美は梢の顔に困惑の色が浮かんでいるのを見つけ、梢の耳に口を近づけてこう言った。
「わからない、って顔してますね。簡単に言っちゃうとぉ、先輩が人間じゃなくなっちゃうんですよ」
「っ!!」
梢の全身に鳥肌が立った。
「『私』が一斉に先輩に噛み付いて・・・」
「い、いゃ・・・・・・んっ!?」
全身に散在した蛭が、一斉に梢に牙を剥く。蛭に噛まれれば通常は血が止まらなくなるが、噛み付かれた場所から血は一滴もこぼれて来なかった。
「先輩の血を吸うと同時に・・・」
「やだ・・・ぃゃぁ・・・」
蛭が梢の血を吸い始める。梢は、吸われた血が蛭の体内で何らかの呪術に使われていることを感じながら、別の感触を感じていた。
体が疼く。
ブラの裏面を乳首が押し上げ、ショーツがわずかに濡れた。
「邪気を流し込んで・・・」
「ぃ、ぃゃ・・・ゃ・・・」
体が別のものに変わってゆくのがわかる。人間の外見を保ちながら、中身は敵対しているものと同じものに変わってゆく、おぞましい感触。
だと言うのに、体はどんどん欲望を強くしてゆく。性感を、何らかの刺激を求めて性器が悲鳴を上げていた。
「『私』を沢山生んでもらいます。んふっ、楽しみだなぁ。先輩に生んでもらう『私』♪」
「・・・ぁ・・・・・・」
心の中は絶望に支配されていた。
正常な思考のまま体を異質なものに変えられ、梢は知らず、涙を流していた。
頬に引かれた透明なその線は、途中から白濁した粘性の液体が這った跡に変わる。肌からは血の気が引き、代わりに血管を真っ白な液体が巡っていた。
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