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九尾の開放2
450 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:03:12 ID:GDQ1u2jQ
「姉さんが、九尾に憑かれた!?」
優子は愕然とした。
父親に呼ばれ、居間に入り開口一番。告げられたのは、姉が九尾の狐に憑かれたという、驚きの言葉だった。
「…私は見たわけではない。推測だ。
だが、ほぼ間違いない」
父親が沈痛な表情で語る。さらに続けて、確信した理由を話した。
玲子を殺生石へ派遣した日の夜から、怪事件が発生し始めたこと。また、殺生石の封印も解かれていたこと。
そして何より。
「警察から回ってきたものだが…これが、目撃者の証言を基にした犯人の似顔絵だそうだ」
「これは…!」
父親が確信するのも当然だった。そこに描かれていたのは、自分の娘に狐耳を足した女性だったからだ。
「そんな…」
「被害者は既に凄まじい数になっている。この数日で、被害者は41名…しかも、死者が22名出ている」
「それを全部、姉さんが?」
「玲子ではない。九尾が、だ」
それは、父親としての言葉。
「今日、協会で九尾へ対処が決定した。結論としては、「氷川一族が起こした問題であり当事者で解決せよ」というものだ」
「…いつも通り、なんですね」
問題は、起こした当事者が解決する――それが、退魔師達の鉄の掟。
相手がたとえ伝説の妖怪だとしても、それは変わらなかった。
「今まで…こういう事が無かったわけじゃない。憑かれた自らの弟子を封じた事もあった。だがな…」
今回は、あまりにも辛すぎる。憑いているのは伝説の妖怪で、憑かれているのは自らの娘。
それに加え、討伐を命じるのもまた、自らの娘…。父親として、これほど愚かしいことは無かった。
「自分の無力を、今ほど嘆いたことは無い」
「お父様…」
「今、九尾に対抗できるのは優子…お前だけだ。他の者では、ただ餌となってしまうだけ」
「大丈夫です、お父様。私にはお父様とお母様から頂いた力があります。
そして、姉さんと戦う覚悟も」
「すまん…すまん…!」
父親は、泣いていた。
「謝らないでください…。私は今まで、この力のおかげで生き抜いてくる事ができたんです。
それに、私も姉さんを救いたい。だから…戦います」
肉壁の部屋の中に、麗狐の嬌声が響く。
「あはぁっ、また出たぁ♪」
麗狐は男の上にまたがっており、秘所は男根を貪欲に咥えこんでいる。
すでに4回の射精を促された男は、精気をほぼ吸い尽くされており息も絶え絶えだ。だがしかし、麗狐の妖気にあてられた男の肉棒は、萎えることを許されない。
「んふふ、まだ生きてるなんて、あなたタフだわぁ…♪」
しかし、麗狐は男が生きていることを確認すると、再び腰を振り始めた。
「あ……かはっ…」
「ご褒美にぃ、もう一回出させてあげる♪」
男とは対照的に、麗狐の秘所は嬉しそうに唾を垂らしている。
じゅぷっ、じゅぷっ…。再び、卑猥な音が空間を支配し始めた。
「…や…め……」
男はか細い声で拒否の意思を示すが、当然麗狐は意に介さない。それどころか、腰を振るピッチを上げていく。
自分の意思とは無関係に、男は再び射精を強要された。
「……!」
もはや、声も出なかった。
「あぁん、おいしい…」
愛する者を受け入れる場所でなく、精気を搾り取る器官と変化した麗狐の膣は、精液を一滴もこぼさず吸い上げる。
一方で、搾りカスとなった男の体は枯れ果てていく。麗狐は立ち上がると、ミイラと化した男を軽々と持ち上げた。
「ごちそうさまでした…♪…でも、まだ物足りないわね」
「あらあら、まだ欲求不満?」
「あ、玉藻様ぁ」
振り向くと、外から戻ってきたばかりの玉藻がいた。しかし、意外なことに"獲物"を持ち帰ってきたわけではないようだ。
「あれぇ?手ぶらですかぁ?」
「私はもうお腹いっぱいよぉ」
「玉藻様は少食ですねぇ」
「あなたと違って育ち盛りじゃないもの」
451 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:03:59 ID:GDQ1u2jQ
「なるほど、そういうことですか♪
それじゃ、ゴミ捨てついでに…漁ってきます♪」
ミイラ片手に獲物を探しに行く麗狐の尻尾は、既に二本に増えていた。
氷川優子と言えば、退魔師であれば知らない者はいない。
幼い頃からその才能を示し、弱冠13歳の時から他の退魔師と同じく第一線で活躍。
年を重ねるごとに着実に実力を伸ばし、現在では国内でも指折りの退魔師にまで成長。数年後には、並ぶ者がいなくなることは確実と目されている。
だから、協会が氷川一族に一任したのは、妥当かもしれないし、嫉妬なのかもしれない。
もっとも当人からすれば、関係ないことだったが。
(大丈夫…いつも通りやれば…)
いつも通り、優子は一人で「仕事」に備えていた。
今日の敵は、かなり強力だろう。下手に数を揃えても、いたずらに被害を大きくするだけなのは明白だ。今までも、強敵と戦う時は一人だった。
「まだ、出ませんね」
運転手の男が呟いた。もうかれこれ、2時間は待っただろうか。
今回の仕事の難しい所が、出現する場所を詳細に特定できないことだ。
一応、被害のあった場所から推測すると、殺生石から優子達の住む氷川神社へ向かって移動していることは分かっていた。
それも夜な夜な、繁華街で獲物を漁りながら。
そのため、昨日被害があった場所から神社まで点々と退魔師を配備し、妖気を感知したら車で急行するという方法を取ったのだ。
「…しかし、必ず出るはずです」
そう。被害は姉が失踪してから毎日、報告されている。今日も必ず出るはずだ。
そして絶対に、今日で終わらせる。
その時、車内に携帯電話の着信音が鳴り響く。
「…もしもし、こちら花崎。…はい、はい…了解です」
手短に電話を切ると、男は急いで車を発進させた。
「出ましたか?」
「ええ。場所は…ここからおおよそ15キロですかね」
「そうですか…」
優子は押し黙る。今日は、姉を救うための戦いだ。
しかし、救えなかったとすれば。その時自分の手で、姉を封じることが出来るのだろうか。
優子の迷いを乗せたまま、車は夜道を進んでいく。
麗狐は今日3人目の餌を探していた。
さっきの男の精気は、中々の量だった。
玉藻は若い女性の甘い精気を吸う方が好みなようだが、麗狐としては何より量が欲しかった。
もっとも、それは玉藻の妖力が既に強大だということもあるのだろう。
事実、玉藻は精気をある程度吸ったら解放していた。彼女曰く、「美味しい娘は貴重なんだから、殺しちゃ勿体ないわ♪」とのことだった。
(玉藻様は優しいですねぇ)
一方で麗狐は、獲物を解放するなど考えられなかった。味を度外視すれば、人間なんてそこら中に溢れているのだから。
人通りの多い駅前通りから、いかがわしい店の並ぶ裏通りへ抜けていく。麗狐は耳と触手を隠してはいるものの、禍々しい色へ変色した巫女装束を気崩しているのはそのままだ。
はちきれんばかりの胸を揺らしながら歩けば、男は勝手に寄ってくる。そして人目のつかない所に誘い込み、自らの空間へ連れ込んで最後の一滴まで味わう。
今回も、その予定だったのだが。
「あら?」
麗狐に探す気が無くても、否応無しに分かるほどの強大な霊力を感じた。
その霊力の持ち主はだんだん、こちらへと近づいてくる。それも、かなりの速度で。
人気の無いこっちへ、わざわざ向かってくるということは。偶然ではない、来たのだ。自分を討ちに。
まぁ、構わない。霊力を持つ人間の精気の味は格別だと玉藻も言っていた。
これほどの霊力の持ち主ならば、さぞ精気も美味しいだろう。
裏通りから更に細い道へ移動し、追っ手を待つ。もう、すぐそこまで来ているのが分かった。
「うふふ…さぁ、いらっしゃい」
現れたのは、よく見知った少女。
452 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:04:31 ID:GDQ1u2jQ
「あら、優子じゃない」
目に飛び込んできたのは、変わり果てた姉の姿。
肢体は最後に見た時より、美しく、艶かしく、魅力的に変化していた。
服も、ベースは自分と同じ巫女服なのだろうが、大きくはだけた胸元と、ひどくいやらしい下半身のスリットが、元の服の清楚さを冒涜している。
しかし何より変わったのは、今は自分の敵として相対しているということだ。
「姉さん…やはり、九尾の狐に憑かれて…」
「憑かれてる?違うわよぉ、玉藻様に私も妖狐にして頂いたの♪」
「な!?まさか、人間を妖怪にするなんて!」
「うふふ、それができちゃうのよ…」
そう言うと、麗狐は隠していた耳と触手を露わにする。同時に、体から発せられる妖力が更に増した。
(なんて妖力…!)
「どうかしら?玉藻様からいただいたこの体…。
優子も妖狐にならなぁい?特別に玉藻様に頼んであげてもいいわよぉ」
「…」
妖しく微笑む麗狐に対し、優子は表情を硬くする。
(まさかこれほどとは…)
今まで、戦ったことが無いレベルの相手ではない。しかし、今回は討つ事が目標ではない、姉を救うのだ。
これだけの妖力、祓うことが出来るのだろうか。
そもそも、九尾が憑いているのではなく、姉が完全に妖狐となってしまっているのなら…元に戻すことが出来るのだろうか?
もし、戻らないとすれば、それはつまり…。
「この体ねぇ、とっても素晴らしいのよ?人間から精気を吸う時もすごく気持ちいいし」
「…!」
「精気を吸えば、吸っただけ体に力が満ち溢れるの…巫女の修行なんて馬鹿らしくなっちゃうわ」
麗狐の言葉を聞き、優子の迷いは消え去った。
「そう…」
優子がつぶやく。同時に、密かに足元に霊力を集中する。
「私は…姉さんが人を殺めたという事実を…今まで信じたくありませんでした。
しかし、既に心まで妖狐に堕ちてしまったというなら…。
…これ以上、姉さんに過ちを犯さないっ!!」
言うが早いか、足元に集めた霊力を噴出させ、麗狐に急接近する。
「なっ、縮地っ!?」
「はああっ!」
接近すると、流れるような動きで護符を麗狐へ貼り付ける。張り付いた瞬間、護符が発した光が麗狐を縛り付ける。
油断していたのか、麗狐はまったく抵抗できないまま、護符によって拘束されてしまう。
「ぐうっ!!」
更に、麗狐を縛り付ける光が激しく輝き始め、火花のようなものが散り始めた。
「その護符は、姉さんの中に流れている穢れた力を祓います…しばらく我慢してください」
これで元に戻ってくれれば、と切に願う。駄目ならば、最悪姉を九尾の狐と同じように封印しなければならない。
覚悟はしたつもりだ。…だが、それだけは。そう思い、目を伏せる。
その時だった。
突然、優子の体が何かで縛り付けられる。驚きのあまり目を開くと、それは触手。
(まさか、九尾の!?)
しかし、周囲に強大な妖気は感じられない。触手の出所を目で追うと、それは目の前だった。
「ふふふ…甘いわよぉ、優子」
「な、何故!?動きは封じたはず!」
「こんな護符一枚で、私をどうにかできると思ったの?精気をい~っぱい吸って、とーっても強くなったんだからぁ」
そう言いながら、片手でいとも簡単に護符をはがす。麗狐を縛り付けていた光は無残に霧散した。
「それにしても、急襲なんてひどいわねぇ。まぁ、結果としてはあなたと真っ向から戦わなくて済んだけど」
「ま、まだです!」
束縛を振りほどこうと霊力を集中する優子だったが、触手は全く緩む気配を見せない。
立場は、一瞬にして逆転した。姉を救うどころか、逆に捕らえられてしまった。
なんという体たらくだ。優子は自分の愚かさを呪った。
「…私を、どうするつもりですか」
「そうねぇ、どうしようかしら♪」
うつむき、無念の表情を浮かべる優子とは対照的に、麗狐は心底楽しそうな笑顔。
そのまま優子に近づくと、彼女の全身を舐めるように見つめる。
453 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:05:29 ID:GDQ1u2jQ
(…!この匂い…!)
同時に、麗狐から漂う匂いに優子は気づく。妖気をはらんだこの匂いを、吸い込んではいけない。
今までの経験から、優子は自身の体を霊力で包み込む。妖気の進入を許さないためだ。
その防御に気づくと、麗狐は残念そうな顔をした。
「あらあら、悲しいわ…私の妖気、受け入れてくれないのね?」
「そんなの、当たり前ですっ」
危機的な状況ではあったが、優子はまだ諦めていなかった。
幸いなのは、姉から殺意を感じられないことだ。ならば、まだチャンスはある。
「つれないわねぇ。今度は黙っちゃって。
なーに考えてるのかしら?私に教えて?」
「…姉さんを、救う方法です…!」
「あはっ、私を救うですって?
その必要は無いわよぉ♪妖狐になったことに、私は満足してるんだから」
「それはそう思わされているだけです!
本当の姉さんなら、人を殺せるはずがない…だって、姉さんは優しい人じゃないですか…!」
言った所で、状況が変わるわけではない。
それでもなお、優子は訴えたかった。それが本心だから。
「他の人達は、私を怖がってたし、妬んでいた…。
でも姉さんは、私に優しくしてくれた。私はそれが嬉しかったんです、だから!」
(霊力が、上がっていく!?)
恐ろしいことに、優子の強大な霊力が更に増していく。妹の力が強大であることは、麗狐もよく聞いていた。しかし、感情の高ぶりによって増加するとは。
このままでは、触手の拘束も力ずくで解かれてしまうだろう。
ならば。
「私は、絶対に、姉さんを救っ、んむぅっ!?」
抱きかかえるようにして、麗狐は優子の口を自分の胸へと運んだ。と同時に、胸から母乳を出し始る。
「優子、落ち着いて…?私のミルクを飲んで、ね」
突然口を塞がれ、優子は麗狐の腕の中でもがく。
しかし、滴が舌に触れた瞬間、動きが止まった。
(あ、甘い…!)
それは、妖気をたっぷり含んだ危険な甘さ。だが同時に、一度味わってしまえば抗えない甘さでもあった。
口の中へ母乳がなみなみと注がれると、優子はされるがままにそれを受け入れてしまう。
「どうかしら…?玉藻様に出せるようにしてもらった、私のミルクは…」
「……んっ…んくっ…」
返事は無い。先ほどまでの覇気が嘘のように、優子は静かに母乳を飲んでいた。
「ふふっ、夢中みたいね…♪
さぁ、もっといっぱい飲んで…」
(あぁ…駄目なのにぃ……姉さんのミルク…美味しい…)
自分の中に、妖気が流れ込んでくるのが分かる。だが、そんな事はどうでもいい。
今はただ、注がれる母乳を味わうことが何より重要だった。
(なんでぇ…私、ミルク飲んでるだけなのに……気持ちいい…)
「いい顔よ、優子…。発情してるのね…」
体に浸透する淫蕩な妖気の影響で、優子の頬は染まり、悩ましく眉をひそめている。そんな彼女を、麗狐は優しく撫でる。
数え切れないほどの戦いを重ねてきた優子だったが、強いが故に、直接妖気を体内に送り込まれたことは今まで無かった。
そのため対処法も分からず、麗狐の妖気にされるがままに翻弄されていた。
十分妖気が侵食したと判断したのか、麗狐は優子を自分の胸から解放した。
「ふはぁ…」
「くすっ、残念そうね?私のミルクがそんなに美味しかったかしら?」
「あ…ちが…」
否定する優子だったが、それが嘘であることは火を見るより明らかだ。
それどころか、既に下半身は疼きを覚え、秘所から愛液が滴り始めていた。
「いいのよ、否定しなくても…。もっと飲みたいんでしょう…?
でも、続きは"こっち"でしましょうね…」
そう言うと、麗狐の後ろの空間が裂け、闇が拡がる。
「な、何…?」
「さぁ、いらっしゃい♪」
優子は誘われるように、麗狐と共にその闇の中へ消えていった。
454 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:06:09 ID:GDQ1u2jQ
「こ、ここは…」
目の前に広がるのは、周囲に肉質の地面と壁が広がる、気色の悪い空間。
「ここはねぇ、私と玉藻様だけの空間。
ここなら邪魔を気にせずに、あなたの全てを思う存分楽しめるわ…♪」
(異空間だというの…)
自分は、閉じ込められてしまったのか。
いよいよ絶望的かもしれない、優子がそう思った時だった。
「どういう風の吹き回しかしら?あなたが女の子を連れてくるなんて」
声の聞こえた方向を向くと、そこには姉と同じく狐の耳と触手を持つ女性がいた。
「あなたが、九尾の…!」
「?そうだけど…私のことを知ってるってことは、麗狐ちゃんのお仲間かしら?」
「この子はぁ、私の妹の優子です、玉藻様♪」
「あらぁ、そうなの♪よろしくね♪」
何がよろしく、だ。目の前に、姉を妖怪へと堕とした張本人がいる。その怒りで、優子の鈍っていた思考が元に戻る。
その時、今まで優子を束縛していた触手がほどけた。
何の意図があるかわからないが、またとない好機であるのは間違いない。優子は急いで体勢を立て直す。
「どうですか、この子は?」
「すごいわぁ…これだけの霊力の持ち主、そうはいないわねぇ。
むしろ、よくあなたが捕らえられたと思うわぁ」
(許さない…!)
霊力を手と足に集中する。縮地を使えば、気づかれるまでもなく詰められる距離。
だがしかし、
「ひゃんっ!?」
「ダメよぉ優子…。玉藻様に失礼でしょ?」
思考は平静を取り戻しても、昂ぶった体はそのままだった。秘所をショーツの上から擦られただけで、痺れるような快感が全身に走る。
あまりの快感に精神をかき乱され、集中した霊力は霧散してしまった。
麗狐は優子の行動を読んでいたのか、意地悪そうな笑みを浮かべる。
「ま、まだ…」
「だから、ダメって言ってるでしょ?」
「あぁんっ!」
またしても、快感に弄ばれてしまう。
「ほんと、優子ったらわかりやすいんだから…
この快感に抗える訳無いのよ…?早く、楽になりなさぁい」
「い、嫌です…私は…姉さんを、救うって決めっ、あああっ!」
一度秘所を擦られる度に、理性まで削られていくようだ。
しかし、姉を救うという気持ちと、巫女としての使命が、彼女を何とか引き止めていた。
「往生際が悪いわねぇ。
なんなら、さっきあなたが飲みたがっていたミルク…飲ませてあげてもいいわよ?」
「さっきは不覚を取っただけです、いりませんっ」
「へぇ、すごいわねぇ…妖気たっぷりのお乳を飲んで堕ちずに耐えるなんて♪
それじゃあ…麗狐ちゃん、ここは私に任せてちょうだい♪」
「は、はい、玉藻様」
一体、何をしようというのか。優子は再び霞がかる思考の中で、必死に抵抗を試みようとする。
「怖いわぁ、そんなにきつい顔しちゃって。
でも安心して?すぐに、気持ちよくしてあげるから」
「そんなの、お断りです…!」
「そう無下にしないで…♪」
玉藻は言いながら、自分の乳房を露出させる。そして、見せ付けるように自らの手で持ち上げた。
「さぁ…私のお乳はいかがかしら?きっと美味しいわよ…♪」
「…!」
乳首の先から、白い液体がしたたる。同時にその液体は、濃厚な甘ったるい匂いを周囲に振りまいた。
当然その匂いは、優子の鼻孔をつく。
(だ、駄目…あれを飲んでは、駄目…)
そう、駄目に決まっている。しかし、先ほどの姉のミルクのなんと甘美だったことか。
いやでもその味を思い出させられ、目の前の胸に飛びつきたいという、抗いがたい衝動に駆られる。
それでも、自分には使命がある。それで、それだけで優子は堕ちずに踏みとどまる。
455 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:07:26 ID:GDQ1u2jQ
一方で、誘惑を跳ね除ける優子を玉藻は楽しそうに見つめているだけだ。
なぜか。どうせこれは、相手の敗北が決まっているゲームだからだ。
ただ待っているだけで、必ず相手は堕ちる。玉藻には、その確信があった。
(駄目だけどぉ…あぁ、甘くていい匂いがする…
ミルク飲みたい…飲みたいよぉ…)
既に焦燥し、昂ぶりで息を荒げている優子は、あたりに漂う妖気を孕んだ香りを気にせず吸い込んでいた。
一度、二度。呼吸を重ねるだけで、体の中へ妖気が侵入し、優子の理性は崩れていく。
もう、僅かな霊力を集めることもままならないだろう。
「はぁ、はぁ…んぁっ、はぁっ…」
優子の口はだらしなく開き、体は今すぐにでも飛びつけるよう、いつの間にか前かがみになっていた。
もはや、優子は餌の前でお預けをされている犬と同じであった。
そして、麗狐がそのお預けを解く。
「玉藻様のミルクは、とっても甘いわよぉ?私のミルクとは比べ物にならないくらい…」
「甘い、の…?」
耳元でささやかれたのは、普段であればまず一蹴する言葉。しかし、今の優子にはたまらなく魅力的な一言だった。
さっき味わったミルクより甘いだなんて。
それはつまり、あの蜜がこの世に存在する何よりも素晴らしい甘露であるということ。
飲みたい。
すごく飲みたい。
今すぐ、あの蜜を飲み干したい。
優子をつなぎ止めていた、使命という鎖が引きちぎれた。
「欲しい…ミルク欲しい…!」
体が、玉藻へ向かって動き出す。
優子を動かしているのは仇敵を討とうという気概ではなく、単なる欲求。
「下さい…私に、みるく、下さいぃ!」
「いいわよぉ…。さぁ、どうぞ…♪」
「ああぁっ…♪」
許可の言葉が、嬉しい。この世界で一番の甘味を、存分に味わえるということだから。
蕩けきった表情で、優子は玉藻の胸にむしゃぶりつく。
「んっ…んんっ…おいひぃ…♪♪」
一心不乱に、玉藻の母乳を飲み干す。
麗狐から与えられた時と違い、受動的ではなく、自ら進んで母乳を吸う。
そこにいるのは退魔師の片鱗など微塵も感じられない、ただの一匹のメス。
「お味はどうかしら…?とっても美味しいでしょう…?」
(本当に…姉さんのミルクよりすごい…♪姉さんのより、もっともっと甘くて、エッチで、幸せぇ…♪♪)
想像以上の味わいに、優子は満足していた。
麗狐と玉藻では、同じ妖狐と言えど格が違う。それに伴って、母乳の味も、身体への効果も、玉藻のほうがより格上。
人間を絶頂へ、導けるほどに。
(だめ…美味しすぎて…私イっちゃう…♪)
「んくっ、ん…んんっ、んっ!ん――っっ♪♪」
母乳を飲みながら、優子はイった。
「達したのね…。可愛いわぁ、本当に…♪」
優子の様子を見て、玉藻は満足気な表情を浮かべる。
そこへ、麗狐が声をかけてきた。
「玉藻様、この子ですけど…どういたしましょうか?」
「そうねぇ…。可愛い子だし、何より霊力が素晴らしいわ…♪
この子を私達の仲間にしたらどうなるか、とても楽しみじゃない?」
それを聞き、麗狐は安心した表情を浮かべる。
「あぁ…それでは、妖狐にしていただけるのですね」
「どうしてそんなことを聞いたのかしら?」
「だって、この子は私のかわいい妹です…。
私と同じように、退魔師の苦しみから解放してあげたいんです」
「優しいわねぇ、麗狐ちゃんは…♪」
二人が楽しそうに話している内に、優子のぼんやりとしていた意識がはっきりとしてきた。
456 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:08:03 ID:GDQ1u2jQ
「う……あ…」
「お目覚めのようね?」
「あぁ…"玉藻様"ぁ…みるくぅ、もっと下さい…」
開口一番、優子が口にしたのは玉藻へのおねだりの言葉。
思考まで妖気に汚染され、優子は玉藻の虜となってしまった。
「あら、まだ飲み足りなかったの?
でもごめんなさいね、もうお乳はあげられないわぁ」
「そんなぁ…」
「駄目よ優子、わがまま言っちゃあ」
「でもぉ…」
「安心して…もっと気持ちいいことしてあげるわ…♪」
「ほんとですか…?」
曇っていた優子の顔が晴れていく。
何をしてくれるかは分からない、けれど玉藻様なら必ずとっても気持ちよくしてくれる。優子はそう信じて疑わない。
玉藻の触手が器用に、優子の緋袴をたくし上げた。もう一本の触手がショーツを擦ると、優子は快感に身を震わせ喘ぐ。
玉藻が次に何をするかは、すぐに理解できた。
「あなたのここにぃ…私の触手を挿れてあげるわね…♪」
「あはっ、嬉しい…私、玉藻様に処女を捧げられるんですね…」
玉藻にもたれ掛かっていた体を起こすと、優子は自らショーツをずらし、自分の秘所をくつろげる。
そこはとうにドロドロに濡れており、物欲しそうにひくつく。
「ここに…下さい。私の処女まんこにぃ、玉藻様の触手ぅ、くださいっ♪」
「うふふっ、それじゃあ、あなたの操――頂くわね♪」
玉藻の触手が、優子の秘所へ沈んでいく。
「ああぁぁんっ♪」
初めて経験する気持ちよさと、愛する人のモノを迎えた嬉しさで、優子は恍惚とした表情を浮かべる。
背筋をぴんと伸ばしている様子から、優子が感じている事ははた目にも分かった。
見かねた麗狐が、後ろから抱きつくように体を支えた。
「もう、今からそんなに感じちゃってどうするの…?本番はこれからなのよ?」
「で、でもぉ…すごく、気持ちよくってぇ」
「ほら…来るわよ?あなたの初めてを、散らす瞬間が…」
「は、はい、姉様」
玉藻の触手は、優しくゆっくりと奥へ進んでいく。優子は感じつつも、身をこわばらせその瞬間を待つ。
「んっ…!」
初めての証が突き破られる。いかに妖気に侵食されたとしても、痛みは消しきれないようで、優子はよりいっそう身をこわばらせた。
「大丈夫…?」
「はあっ、はあっ…はい、大丈夫です」
ゆっくり呼吸をし、痛みをこらえる。
しかし、玉藻は意地悪い方法でその態度に応えた。
「そう、それじゃ…えいっ♪」
「あっ、はあああっ!?」
それまでの挙動とは裏腹に、触手は一気に、優子を奥まで貫いた。
痛みもある。だがそれ以上に、何より快感。
「あああんっ!すごっ、ひああああっ!?」
引き抜く時だってすごい。激しい快楽を引き起こすピストン運動の前に、痛みはすぐにかき消されてしまった。
同時に、表情も快感にとろけたものへと戻った。
「いいぃぃっ♪玉藻様の触手っ、たまんないですうぅ♪」
「そう?そう言ってくれると嬉しいわあっ♪」
そして、支えているだけだった麗孤も、二人の様子を見て昂ぶっていた。
収まりがつかなくなり、たまらず二本の触手を優子の貧相な胸へ向けて動かす。
「はぁ、優子…玉藻様の触手だけじゃなくって、私のも味わって?」
「ふぇ?ひゃあああ!?」
麗孤の触手が、優子の乳首を咥えこむ。
それは女性器に負けず劣らず、甘美な衝撃を優子の脳裏へ送り届けた。
457 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:08:35 ID:GDQ1u2jQ
「んふふ♪どうやら感度はいいみたいね♪
おっぱいがちっちゃいと乳首が敏感なのって、本当なんだ♪」
「はぁっ、くひぃっ、姉様にまでっ、されたら私っ、ひああっ♪」
「なぁに?もうイっちゃいそうなの?」
「はひぃ、もっもうっ♪くううぅぅんっ、だめですうっ♪」
「ああん、待ってぇ♪
あなたの中っ、具合良くってぇ♪私、もう出しちゃうわぁ♪」
「んはぁっ!はっ、…だしてぇ、あっ、あんっ、くださいぃ♪♪
私のおまんこにっ、玉藻様のを、たっぷり、んあぁっ♪」
「はぁん…いいのかしら?出したら…あなた、妖狐になっちゃうわよぉ?」
「もちろん、いいわよねぇ、優子?私と同じになっても…」
「いっ、いいですぅ、私なりますっ、くぅんっ、なりたいです、姉様と同じっ、妖狐にぃ!」
「あはっ♪それじゃっ、出すわねっ♪…んんんっ♪♪」
「では、私も…♪…んふっ♪」
玉藻の体がびくびくと震え、優子の中に精を放つ。同時に、麗孤は乳房へ白濁液を流し込んだ。
「あっ、あっあああぁっっ♪玉藻さまのとぉぉ、姉さまのがきへるうぅぅ♪
もぉイくっ♪わらひ、イきまふうぅぅぅぅっ!!♪♪」
弾けるような快楽に、体を激しく仰け反らせながら優子は達した。
同時に、膣は少しでも精液を搾り取ろうと収縮する。
「あぁっ…♪いい締め付けよぉ♪きっと、とっても淫らな子になるわねぇ…♪」
「ふふっ、だそうよ?優子…♪」
「あっ……あぁっ…♪」
返事は要領を得ない。まだ優子は、絶頂の余韻の中にいた。
しかし、子宮へと侵入した精液と妖気は、なお優子の体を攻め立てる。
それらが子宮から吸収されると、体は再び熱を取り戻し始めた。
「…?なんで…?体、熱いのぉ…」
「始まったわね…♪」
玉藻と麗孤がくすくすと笑う。
何も分からない優子は、自分の体の奥から広がっていく熱さに翻弄される。
「あ、はぁぁ…何これぇ、私の体、おかしくなっちゃう…」
「何って…さっき言ったじゃなぁい?あなた、妖狐になっちゃうわよって♪
さっき注いであげた精液と妖気はね…あなたの霊力を妖力に変えて、体も妖狐に相応しいものにしちゃう力があるの♪」
玉藻が話している間にも、優子の熱は増していく。
そして遂に、体に変化が現れはじめた。
「あ…あっ、あああ…っ!」
短く揃えていた髪は伸び、色も玉藻達と同じく美しい金色に変化した。
体つきも、貧相だった胸は標準以上に大きくなり、服の下からその存在を主張する。同時に太ももや尻の肉つきが良くなった。
腰にくびれもでき、未熟な少女の体から、熟れかけの妖艶な体へと発達した。
着ていた巫女装束も、純白の襦袢は黒く染まり、赤い緋袴は前が大きく開く。
ショーツは消え失せており、少しかがめば濡れそぼった性器が見えてしまうだろう。
「すごいぃい♪からだ、えっちになってるぅ!あんっ!?あたまがぁ、あついっ!」
そして、頭から狐の耳が生えた。
自分が人間から妖怪へ生まれ変わっているのが、よく分かる。
それは、とっても嬉しいこと。
人間をやめることが、こんなに嬉しいなんて思わなかった。
もう人間を守らなくていい。
あいつらは全員クズだから。
なんで?
だっていつも私に頼ることしかできなかったじゃないか。
力が無くって、私を怖がってるくせに、都合がいい時だけ…。
「あぁっ!おしりがぁ、おしりむずむずするぅ、しっぽはえちゃううう!」
それに比べて、玉藻様とお姉様のなんと素晴らしいことか。
私にたくさん気持ちいいことをしてくれた。
もう、私には二人しかいらない…。
「すごいのおぉ、しっぽもう一本はえちゃうのぉ、きもちいいのぉ!」
458 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:09:30 ID:GDQ1u2jQ
妖狐化の快感に、優子だった生き物は激しく息を切らしていた。
「はあっ、はあっ…」
「やっぱり、すごい子だわぁ…♪生まれたてで、尻尾が二本生えるなんて♪」
玉藻が手を叩いて、嬉しそうに笑う。
普通なら、麗孤のように最初の尻尾の数は一本だ。それだけ、優子が持っていた霊力は凄まじいものだったのだ。
息を整えると、優子だったものは目の前の玉藻に飛びついた。
「玉藻様ぁっ♪好き、好き好きっ、大好きですぅっ♪
人間じゃなくなって、私、本当に嬉しいですぅ♪」
「そう、それは良かったわ♪」
「優子、おめでとう♪良かったわねぇ♪」
「あぁん、姉様、ひどいですぅ…私はもう、"優子"じゃなくって"幽狐"ですぅ。
人間なんてもう辞めたんですからぁ♪あんなゴミどもと一緒にされたら、私泣いちゃいますよぉ」
そう。人間なんてみーんなゴミ。私たちの餌になる以外の価値はない。
だから、それを教えてやるんだ。たくさんの人間から精気を吸って、お前らは私たちの餌なんだってことを。
「はぁ、それにしても…お腹空いちゃいました。私、ちょっと餌を獲って来ますねぇ♪」
「あらあら、姉妹そろって大喰らいねぇ?まぁいいわ、いってらっしゃい…♪」
こうして、新たな妖狐が誕生し、優子は行方不明となった。
この後氷川神社が襲撃されるのは、わずか3日後のことである。
end
というわけで、妹編でした。
当初は2話で終わる予定だったんですが、(特におっぱいのことを)いろいろ考えてたらムラムラしてきて今回で書ききれませんでした。
まぁ、次回があるかどうかは未知数なんですけどね。
「姉さんが、九尾に憑かれた!?」
優子は愕然とした。
父親に呼ばれ、居間に入り開口一番。告げられたのは、姉が九尾の狐に憑かれたという、驚きの言葉だった。
「…私は見たわけではない。推測だ。
だが、ほぼ間違いない」
父親が沈痛な表情で語る。さらに続けて、確信した理由を話した。
玲子を殺生石へ派遣した日の夜から、怪事件が発生し始めたこと。また、殺生石の封印も解かれていたこと。
そして何より。
「警察から回ってきたものだが…これが、目撃者の証言を基にした犯人の似顔絵だそうだ」
「これは…!」
父親が確信するのも当然だった。そこに描かれていたのは、自分の娘に狐耳を足した女性だったからだ。
「そんな…」
「被害者は既に凄まじい数になっている。この数日で、被害者は41名…しかも、死者が22名出ている」
「それを全部、姉さんが?」
「玲子ではない。九尾が、だ」
それは、父親としての言葉。
「今日、協会で九尾へ対処が決定した。結論としては、「氷川一族が起こした問題であり当事者で解決せよ」というものだ」
「…いつも通り、なんですね」
問題は、起こした当事者が解決する――それが、退魔師達の鉄の掟。
相手がたとえ伝説の妖怪だとしても、それは変わらなかった。
「今まで…こういう事が無かったわけじゃない。憑かれた自らの弟子を封じた事もあった。だがな…」
今回は、あまりにも辛すぎる。憑いているのは伝説の妖怪で、憑かれているのは自らの娘。
それに加え、討伐を命じるのもまた、自らの娘…。父親として、これほど愚かしいことは無かった。
「自分の無力を、今ほど嘆いたことは無い」
「お父様…」
「今、九尾に対抗できるのは優子…お前だけだ。他の者では、ただ餌となってしまうだけ」
「大丈夫です、お父様。私にはお父様とお母様から頂いた力があります。
そして、姉さんと戦う覚悟も」
「すまん…すまん…!」
父親は、泣いていた。
「謝らないでください…。私は今まで、この力のおかげで生き抜いてくる事ができたんです。
それに、私も姉さんを救いたい。だから…戦います」
肉壁の部屋の中に、麗狐の嬌声が響く。
「あはぁっ、また出たぁ♪」
麗狐は男の上にまたがっており、秘所は男根を貪欲に咥えこんでいる。
すでに4回の射精を促された男は、精気をほぼ吸い尽くされており息も絶え絶えだ。だがしかし、麗狐の妖気にあてられた男の肉棒は、萎えることを許されない。
「んふふ、まだ生きてるなんて、あなたタフだわぁ…♪」
しかし、麗狐は男が生きていることを確認すると、再び腰を振り始めた。
「あ……かはっ…」
「ご褒美にぃ、もう一回出させてあげる♪」
男とは対照的に、麗狐の秘所は嬉しそうに唾を垂らしている。
じゅぷっ、じゅぷっ…。再び、卑猥な音が空間を支配し始めた。
「…や…め……」
男はか細い声で拒否の意思を示すが、当然麗狐は意に介さない。それどころか、腰を振るピッチを上げていく。
自分の意思とは無関係に、男は再び射精を強要された。
「……!」
もはや、声も出なかった。
「あぁん、おいしい…」
愛する者を受け入れる場所でなく、精気を搾り取る器官と変化した麗狐の膣は、精液を一滴もこぼさず吸い上げる。
一方で、搾りカスとなった男の体は枯れ果てていく。麗狐は立ち上がると、ミイラと化した男を軽々と持ち上げた。
「ごちそうさまでした…♪…でも、まだ物足りないわね」
「あらあら、まだ欲求不満?」
「あ、玉藻様ぁ」
振り向くと、外から戻ってきたばかりの玉藻がいた。しかし、意外なことに"獲物"を持ち帰ってきたわけではないようだ。
「あれぇ?手ぶらですかぁ?」
「私はもうお腹いっぱいよぉ」
「玉藻様は少食ですねぇ」
「あなたと違って育ち盛りじゃないもの」
451 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:03:59 ID:GDQ1u2jQ
「なるほど、そういうことですか♪
それじゃ、ゴミ捨てついでに…漁ってきます♪」
ミイラ片手に獲物を探しに行く麗狐の尻尾は、既に二本に増えていた。
氷川優子と言えば、退魔師であれば知らない者はいない。
幼い頃からその才能を示し、弱冠13歳の時から他の退魔師と同じく第一線で活躍。
年を重ねるごとに着実に実力を伸ばし、現在では国内でも指折りの退魔師にまで成長。数年後には、並ぶ者がいなくなることは確実と目されている。
だから、協会が氷川一族に一任したのは、妥当かもしれないし、嫉妬なのかもしれない。
もっとも当人からすれば、関係ないことだったが。
(大丈夫…いつも通りやれば…)
いつも通り、優子は一人で「仕事」に備えていた。
今日の敵は、かなり強力だろう。下手に数を揃えても、いたずらに被害を大きくするだけなのは明白だ。今までも、強敵と戦う時は一人だった。
「まだ、出ませんね」
運転手の男が呟いた。もうかれこれ、2時間は待っただろうか。
今回の仕事の難しい所が、出現する場所を詳細に特定できないことだ。
一応、被害のあった場所から推測すると、殺生石から優子達の住む氷川神社へ向かって移動していることは分かっていた。
それも夜な夜な、繁華街で獲物を漁りながら。
そのため、昨日被害があった場所から神社まで点々と退魔師を配備し、妖気を感知したら車で急行するという方法を取ったのだ。
「…しかし、必ず出るはずです」
そう。被害は姉が失踪してから毎日、報告されている。今日も必ず出るはずだ。
そして絶対に、今日で終わらせる。
その時、車内に携帯電話の着信音が鳴り響く。
「…もしもし、こちら花崎。…はい、はい…了解です」
手短に電話を切ると、男は急いで車を発進させた。
「出ましたか?」
「ええ。場所は…ここからおおよそ15キロですかね」
「そうですか…」
優子は押し黙る。今日は、姉を救うための戦いだ。
しかし、救えなかったとすれば。その時自分の手で、姉を封じることが出来るのだろうか。
優子の迷いを乗せたまま、車は夜道を進んでいく。
麗狐は今日3人目の餌を探していた。
さっきの男の精気は、中々の量だった。
玉藻は若い女性の甘い精気を吸う方が好みなようだが、麗狐としては何より量が欲しかった。
もっとも、それは玉藻の妖力が既に強大だということもあるのだろう。
事実、玉藻は精気をある程度吸ったら解放していた。彼女曰く、「美味しい娘は貴重なんだから、殺しちゃ勿体ないわ♪」とのことだった。
(玉藻様は優しいですねぇ)
一方で麗狐は、獲物を解放するなど考えられなかった。味を度外視すれば、人間なんてそこら中に溢れているのだから。
人通りの多い駅前通りから、いかがわしい店の並ぶ裏通りへ抜けていく。麗狐は耳と触手を隠してはいるものの、禍々しい色へ変色した巫女装束を気崩しているのはそのままだ。
はちきれんばかりの胸を揺らしながら歩けば、男は勝手に寄ってくる。そして人目のつかない所に誘い込み、自らの空間へ連れ込んで最後の一滴まで味わう。
今回も、その予定だったのだが。
「あら?」
麗狐に探す気が無くても、否応無しに分かるほどの強大な霊力を感じた。
その霊力の持ち主はだんだん、こちらへと近づいてくる。それも、かなりの速度で。
人気の無いこっちへ、わざわざ向かってくるということは。偶然ではない、来たのだ。自分を討ちに。
まぁ、構わない。霊力を持つ人間の精気の味は格別だと玉藻も言っていた。
これほどの霊力の持ち主ならば、さぞ精気も美味しいだろう。
裏通りから更に細い道へ移動し、追っ手を待つ。もう、すぐそこまで来ているのが分かった。
「うふふ…さぁ、いらっしゃい」
現れたのは、よく見知った少女。
452 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:04:31 ID:GDQ1u2jQ
「あら、優子じゃない」
目に飛び込んできたのは、変わり果てた姉の姿。
肢体は最後に見た時より、美しく、艶かしく、魅力的に変化していた。
服も、ベースは自分と同じ巫女服なのだろうが、大きくはだけた胸元と、ひどくいやらしい下半身のスリットが、元の服の清楚さを冒涜している。
しかし何より変わったのは、今は自分の敵として相対しているということだ。
「姉さん…やはり、九尾の狐に憑かれて…」
「憑かれてる?違うわよぉ、玉藻様に私も妖狐にして頂いたの♪」
「な!?まさか、人間を妖怪にするなんて!」
「うふふ、それができちゃうのよ…」
そう言うと、麗狐は隠していた耳と触手を露わにする。同時に、体から発せられる妖力が更に増した。
(なんて妖力…!)
「どうかしら?玉藻様からいただいたこの体…。
優子も妖狐にならなぁい?特別に玉藻様に頼んであげてもいいわよぉ」
「…」
妖しく微笑む麗狐に対し、優子は表情を硬くする。
(まさかこれほどとは…)
今まで、戦ったことが無いレベルの相手ではない。しかし、今回は討つ事が目標ではない、姉を救うのだ。
これだけの妖力、祓うことが出来るのだろうか。
そもそも、九尾が憑いているのではなく、姉が完全に妖狐となってしまっているのなら…元に戻すことが出来るのだろうか?
もし、戻らないとすれば、それはつまり…。
「この体ねぇ、とっても素晴らしいのよ?人間から精気を吸う時もすごく気持ちいいし」
「…!」
「精気を吸えば、吸っただけ体に力が満ち溢れるの…巫女の修行なんて馬鹿らしくなっちゃうわ」
麗狐の言葉を聞き、優子の迷いは消え去った。
「そう…」
優子がつぶやく。同時に、密かに足元に霊力を集中する。
「私は…姉さんが人を殺めたという事実を…今まで信じたくありませんでした。
しかし、既に心まで妖狐に堕ちてしまったというなら…。
…これ以上、姉さんに過ちを犯さないっ!!」
言うが早いか、足元に集めた霊力を噴出させ、麗狐に急接近する。
「なっ、縮地っ!?」
「はああっ!」
接近すると、流れるような動きで護符を麗狐へ貼り付ける。張り付いた瞬間、護符が発した光が麗狐を縛り付ける。
油断していたのか、麗狐はまったく抵抗できないまま、護符によって拘束されてしまう。
「ぐうっ!!」
更に、麗狐を縛り付ける光が激しく輝き始め、火花のようなものが散り始めた。
「その護符は、姉さんの中に流れている穢れた力を祓います…しばらく我慢してください」
これで元に戻ってくれれば、と切に願う。駄目ならば、最悪姉を九尾の狐と同じように封印しなければならない。
覚悟はしたつもりだ。…だが、それだけは。そう思い、目を伏せる。
その時だった。
突然、優子の体が何かで縛り付けられる。驚きのあまり目を開くと、それは触手。
(まさか、九尾の!?)
しかし、周囲に強大な妖気は感じられない。触手の出所を目で追うと、それは目の前だった。
「ふふふ…甘いわよぉ、優子」
「な、何故!?動きは封じたはず!」
「こんな護符一枚で、私をどうにかできると思ったの?精気をい~っぱい吸って、とーっても強くなったんだからぁ」
そう言いながら、片手でいとも簡単に護符をはがす。麗狐を縛り付けていた光は無残に霧散した。
「それにしても、急襲なんてひどいわねぇ。まぁ、結果としてはあなたと真っ向から戦わなくて済んだけど」
「ま、まだです!」
束縛を振りほどこうと霊力を集中する優子だったが、触手は全く緩む気配を見せない。
立場は、一瞬にして逆転した。姉を救うどころか、逆に捕らえられてしまった。
なんという体たらくだ。優子は自分の愚かさを呪った。
「…私を、どうするつもりですか」
「そうねぇ、どうしようかしら♪」
うつむき、無念の表情を浮かべる優子とは対照的に、麗狐は心底楽しそうな笑顔。
そのまま優子に近づくと、彼女の全身を舐めるように見つめる。
453 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:05:29 ID:GDQ1u2jQ
(…!この匂い…!)
同時に、麗狐から漂う匂いに優子は気づく。妖気をはらんだこの匂いを、吸い込んではいけない。
今までの経験から、優子は自身の体を霊力で包み込む。妖気の進入を許さないためだ。
その防御に気づくと、麗狐は残念そうな顔をした。
「あらあら、悲しいわ…私の妖気、受け入れてくれないのね?」
「そんなの、当たり前ですっ」
危機的な状況ではあったが、優子はまだ諦めていなかった。
幸いなのは、姉から殺意を感じられないことだ。ならば、まだチャンスはある。
「つれないわねぇ。今度は黙っちゃって。
なーに考えてるのかしら?私に教えて?」
「…姉さんを、救う方法です…!」
「あはっ、私を救うですって?
その必要は無いわよぉ♪妖狐になったことに、私は満足してるんだから」
「それはそう思わされているだけです!
本当の姉さんなら、人を殺せるはずがない…だって、姉さんは優しい人じゃないですか…!」
言った所で、状況が変わるわけではない。
それでもなお、優子は訴えたかった。それが本心だから。
「他の人達は、私を怖がってたし、妬んでいた…。
でも姉さんは、私に優しくしてくれた。私はそれが嬉しかったんです、だから!」
(霊力が、上がっていく!?)
恐ろしいことに、優子の強大な霊力が更に増していく。妹の力が強大であることは、麗狐もよく聞いていた。しかし、感情の高ぶりによって増加するとは。
このままでは、触手の拘束も力ずくで解かれてしまうだろう。
ならば。
「私は、絶対に、姉さんを救っ、んむぅっ!?」
抱きかかえるようにして、麗狐は優子の口を自分の胸へと運んだ。と同時に、胸から母乳を出し始る。
「優子、落ち着いて…?私のミルクを飲んで、ね」
突然口を塞がれ、優子は麗狐の腕の中でもがく。
しかし、滴が舌に触れた瞬間、動きが止まった。
(あ、甘い…!)
それは、妖気をたっぷり含んだ危険な甘さ。だが同時に、一度味わってしまえば抗えない甘さでもあった。
口の中へ母乳がなみなみと注がれると、優子はされるがままにそれを受け入れてしまう。
「どうかしら…?玉藻様に出せるようにしてもらった、私のミルクは…」
「……んっ…んくっ…」
返事は無い。先ほどまでの覇気が嘘のように、優子は静かに母乳を飲んでいた。
「ふふっ、夢中みたいね…♪
さぁ、もっといっぱい飲んで…」
(あぁ…駄目なのにぃ……姉さんのミルク…美味しい…)
自分の中に、妖気が流れ込んでくるのが分かる。だが、そんな事はどうでもいい。
今はただ、注がれる母乳を味わうことが何より重要だった。
(なんでぇ…私、ミルク飲んでるだけなのに……気持ちいい…)
「いい顔よ、優子…。発情してるのね…」
体に浸透する淫蕩な妖気の影響で、優子の頬は染まり、悩ましく眉をひそめている。そんな彼女を、麗狐は優しく撫でる。
数え切れないほどの戦いを重ねてきた優子だったが、強いが故に、直接妖気を体内に送り込まれたことは今まで無かった。
そのため対処法も分からず、麗狐の妖気にされるがままに翻弄されていた。
十分妖気が侵食したと判断したのか、麗狐は優子を自分の胸から解放した。
「ふはぁ…」
「くすっ、残念そうね?私のミルクがそんなに美味しかったかしら?」
「あ…ちが…」
否定する優子だったが、それが嘘であることは火を見るより明らかだ。
それどころか、既に下半身は疼きを覚え、秘所から愛液が滴り始めていた。
「いいのよ、否定しなくても…。もっと飲みたいんでしょう…?
でも、続きは"こっち"でしましょうね…」
そう言うと、麗狐の後ろの空間が裂け、闇が拡がる。
「な、何…?」
「さぁ、いらっしゃい♪」
優子は誘われるように、麗狐と共にその闇の中へ消えていった。
454 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:06:09 ID:GDQ1u2jQ
「こ、ここは…」
目の前に広がるのは、周囲に肉質の地面と壁が広がる、気色の悪い空間。
「ここはねぇ、私と玉藻様だけの空間。
ここなら邪魔を気にせずに、あなたの全てを思う存分楽しめるわ…♪」
(異空間だというの…)
自分は、閉じ込められてしまったのか。
いよいよ絶望的かもしれない、優子がそう思った時だった。
「どういう風の吹き回しかしら?あなたが女の子を連れてくるなんて」
声の聞こえた方向を向くと、そこには姉と同じく狐の耳と触手を持つ女性がいた。
「あなたが、九尾の…!」
「?そうだけど…私のことを知ってるってことは、麗狐ちゃんのお仲間かしら?」
「この子はぁ、私の妹の優子です、玉藻様♪」
「あらぁ、そうなの♪よろしくね♪」
何がよろしく、だ。目の前に、姉を妖怪へと堕とした張本人がいる。その怒りで、優子の鈍っていた思考が元に戻る。
その時、今まで優子を束縛していた触手がほどけた。
何の意図があるかわからないが、またとない好機であるのは間違いない。優子は急いで体勢を立て直す。
「どうですか、この子は?」
「すごいわぁ…これだけの霊力の持ち主、そうはいないわねぇ。
むしろ、よくあなたが捕らえられたと思うわぁ」
(許さない…!)
霊力を手と足に集中する。縮地を使えば、気づかれるまでもなく詰められる距離。
だがしかし、
「ひゃんっ!?」
「ダメよぉ優子…。玉藻様に失礼でしょ?」
思考は平静を取り戻しても、昂ぶった体はそのままだった。秘所をショーツの上から擦られただけで、痺れるような快感が全身に走る。
あまりの快感に精神をかき乱され、集中した霊力は霧散してしまった。
麗狐は優子の行動を読んでいたのか、意地悪そうな笑みを浮かべる。
「ま、まだ…」
「だから、ダメって言ってるでしょ?」
「あぁんっ!」
またしても、快感に弄ばれてしまう。
「ほんと、優子ったらわかりやすいんだから…
この快感に抗える訳無いのよ…?早く、楽になりなさぁい」
「い、嫌です…私は…姉さんを、救うって決めっ、あああっ!」
一度秘所を擦られる度に、理性まで削られていくようだ。
しかし、姉を救うという気持ちと、巫女としての使命が、彼女を何とか引き止めていた。
「往生際が悪いわねぇ。
なんなら、さっきあなたが飲みたがっていたミルク…飲ませてあげてもいいわよ?」
「さっきは不覚を取っただけです、いりませんっ」
「へぇ、すごいわねぇ…妖気たっぷりのお乳を飲んで堕ちずに耐えるなんて♪
それじゃあ…麗狐ちゃん、ここは私に任せてちょうだい♪」
「は、はい、玉藻様」
一体、何をしようというのか。優子は再び霞がかる思考の中で、必死に抵抗を試みようとする。
「怖いわぁ、そんなにきつい顔しちゃって。
でも安心して?すぐに、気持ちよくしてあげるから」
「そんなの、お断りです…!」
「そう無下にしないで…♪」
玉藻は言いながら、自分の乳房を露出させる。そして、見せ付けるように自らの手で持ち上げた。
「さぁ…私のお乳はいかがかしら?きっと美味しいわよ…♪」
「…!」
乳首の先から、白い液体がしたたる。同時にその液体は、濃厚な甘ったるい匂いを周囲に振りまいた。
当然その匂いは、優子の鼻孔をつく。
(だ、駄目…あれを飲んでは、駄目…)
そう、駄目に決まっている。しかし、先ほどの姉のミルクのなんと甘美だったことか。
いやでもその味を思い出させられ、目の前の胸に飛びつきたいという、抗いがたい衝動に駆られる。
それでも、自分には使命がある。それで、それだけで優子は堕ちずに踏みとどまる。
455 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:07:26 ID:GDQ1u2jQ
一方で、誘惑を跳ね除ける優子を玉藻は楽しそうに見つめているだけだ。
なぜか。どうせこれは、相手の敗北が決まっているゲームだからだ。
ただ待っているだけで、必ず相手は堕ちる。玉藻には、その確信があった。
(駄目だけどぉ…あぁ、甘くていい匂いがする…
ミルク飲みたい…飲みたいよぉ…)
既に焦燥し、昂ぶりで息を荒げている優子は、あたりに漂う妖気を孕んだ香りを気にせず吸い込んでいた。
一度、二度。呼吸を重ねるだけで、体の中へ妖気が侵入し、優子の理性は崩れていく。
もう、僅かな霊力を集めることもままならないだろう。
「はぁ、はぁ…んぁっ、はぁっ…」
優子の口はだらしなく開き、体は今すぐにでも飛びつけるよう、いつの間にか前かがみになっていた。
もはや、優子は餌の前でお預けをされている犬と同じであった。
そして、麗狐がそのお預けを解く。
「玉藻様のミルクは、とっても甘いわよぉ?私のミルクとは比べ物にならないくらい…」
「甘い、の…?」
耳元でささやかれたのは、普段であればまず一蹴する言葉。しかし、今の優子にはたまらなく魅力的な一言だった。
さっき味わったミルクより甘いだなんて。
それはつまり、あの蜜がこの世に存在する何よりも素晴らしい甘露であるということ。
飲みたい。
すごく飲みたい。
今すぐ、あの蜜を飲み干したい。
優子をつなぎ止めていた、使命という鎖が引きちぎれた。
「欲しい…ミルク欲しい…!」
体が、玉藻へ向かって動き出す。
優子を動かしているのは仇敵を討とうという気概ではなく、単なる欲求。
「下さい…私に、みるく、下さいぃ!」
「いいわよぉ…。さぁ、どうぞ…♪」
「ああぁっ…♪」
許可の言葉が、嬉しい。この世界で一番の甘味を、存分に味わえるということだから。
蕩けきった表情で、優子は玉藻の胸にむしゃぶりつく。
「んっ…んんっ…おいひぃ…♪♪」
一心不乱に、玉藻の母乳を飲み干す。
麗狐から与えられた時と違い、受動的ではなく、自ら進んで母乳を吸う。
そこにいるのは退魔師の片鱗など微塵も感じられない、ただの一匹のメス。
「お味はどうかしら…?とっても美味しいでしょう…?」
(本当に…姉さんのミルクよりすごい…♪姉さんのより、もっともっと甘くて、エッチで、幸せぇ…♪♪)
想像以上の味わいに、優子は満足していた。
麗狐と玉藻では、同じ妖狐と言えど格が違う。それに伴って、母乳の味も、身体への効果も、玉藻のほうがより格上。
人間を絶頂へ、導けるほどに。
(だめ…美味しすぎて…私イっちゃう…♪)
「んくっ、ん…んんっ、んっ!ん――っっ♪♪」
母乳を飲みながら、優子はイった。
「達したのね…。可愛いわぁ、本当に…♪」
優子の様子を見て、玉藻は満足気な表情を浮かべる。
そこへ、麗狐が声をかけてきた。
「玉藻様、この子ですけど…どういたしましょうか?」
「そうねぇ…。可愛い子だし、何より霊力が素晴らしいわ…♪
この子を私達の仲間にしたらどうなるか、とても楽しみじゃない?」
それを聞き、麗狐は安心した表情を浮かべる。
「あぁ…それでは、妖狐にしていただけるのですね」
「どうしてそんなことを聞いたのかしら?」
「だって、この子は私のかわいい妹です…。
私と同じように、退魔師の苦しみから解放してあげたいんです」
「優しいわねぇ、麗狐ちゃんは…♪」
二人が楽しそうに話している内に、優子のぼんやりとしていた意識がはっきりとしてきた。
456 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:08:03 ID:GDQ1u2jQ
「う……あ…」
「お目覚めのようね?」
「あぁ…"玉藻様"ぁ…みるくぅ、もっと下さい…」
開口一番、優子が口にしたのは玉藻へのおねだりの言葉。
思考まで妖気に汚染され、優子は玉藻の虜となってしまった。
「あら、まだ飲み足りなかったの?
でもごめんなさいね、もうお乳はあげられないわぁ」
「そんなぁ…」
「駄目よ優子、わがまま言っちゃあ」
「でもぉ…」
「安心して…もっと気持ちいいことしてあげるわ…♪」
「ほんとですか…?」
曇っていた優子の顔が晴れていく。
何をしてくれるかは分からない、けれど玉藻様なら必ずとっても気持ちよくしてくれる。優子はそう信じて疑わない。
玉藻の触手が器用に、優子の緋袴をたくし上げた。もう一本の触手がショーツを擦ると、優子は快感に身を震わせ喘ぐ。
玉藻が次に何をするかは、すぐに理解できた。
「あなたのここにぃ…私の触手を挿れてあげるわね…♪」
「あはっ、嬉しい…私、玉藻様に処女を捧げられるんですね…」
玉藻にもたれ掛かっていた体を起こすと、優子は自らショーツをずらし、自分の秘所をくつろげる。
そこはとうにドロドロに濡れており、物欲しそうにひくつく。
「ここに…下さい。私の処女まんこにぃ、玉藻様の触手ぅ、くださいっ♪」
「うふふっ、それじゃあ、あなたの操――頂くわね♪」
玉藻の触手が、優子の秘所へ沈んでいく。
「ああぁぁんっ♪」
初めて経験する気持ちよさと、愛する人のモノを迎えた嬉しさで、優子は恍惚とした表情を浮かべる。
背筋をぴんと伸ばしている様子から、優子が感じている事ははた目にも分かった。
見かねた麗狐が、後ろから抱きつくように体を支えた。
「もう、今からそんなに感じちゃってどうするの…?本番はこれからなのよ?」
「で、でもぉ…すごく、気持ちよくってぇ」
「ほら…来るわよ?あなたの初めてを、散らす瞬間が…」
「は、はい、姉様」
玉藻の触手は、優しくゆっくりと奥へ進んでいく。優子は感じつつも、身をこわばらせその瞬間を待つ。
「んっ…!」
初めての証が突き破られる。いかに妖気に侵食されたとしても、痛みは消しきれないようで、優子はよりいっそう身をこわばらせた。
「大丈夫…?」
「はあっ、はあっ…はい、大丈夫です」
ゆっくり呼吸をし、痛みをこらえる。
しかし、玉藻は意地悪い方法でその態度に応えた。
「そう、それじゃ…えいっ♪」
「あっ、はあああっ!?」
それまでの挙動とは裏腹に、触手は一気に、優子を奥まで貫いた。
痛みもある。だがそれ以上に、何より快感。
「あああんっ!すごっ、ひああああっ!?」
引き抜く時だってすごい。激しい快楽を引き起こすピストン運動の前に、痛みはすぐにかき消されてしまった。
同時に、表情も快感にとろけたものへと戻った。
「いいぃぃっ♪玉藻様の触手っ、たまんないですうぅ♪」
「そう?そう言ってくれると嬉しいわあっ♪」
そして、支えているだけだった麗孤も、二人の様子を見て昂ぶっていた。
収まりがつかなくなり、たまらず二本の触手を優子の貧相な胸へ向けて動かす。
「はぁ、優子…玉藻様の触手だけじゃなくって、私のも味わって?」
「ふぇ?ひゃあああ!?」
麗孤の触手が、優子の乳首を咥えこむ。
それは女性器に負けず劣らず、甘美な衝撃を優子の脳裏へ送り届けた。
457 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:08:35 ID:GDQ1u2jQ
「んふふ♪どうやら感度はいいみたいね♪
おっぱいがちっちゃいと乳首が敏感なのって、本当なんだ♪」
「はぁっ、くひぃっ、姉様にまでっ、されたら私っ、ひああっ♪」
「なぁに?もうイっちゃいそうなの?」
「はひぃ、もっもうっ♪くううぅぅんっ、だめですうっ♪」
「ああん、待ってぇ♪
あなたの中っ、具合良くってぇ♪私、もう出しちゃうわぁ♪」
「んはぁっ!はっ、…だしてぇ、あっ、あんっ、くださいぃ♪♪
私のおまんこにっ、玉藻様のを、たっぷり、んあぁっ♪」
「はぁん…いいのかしら?出したら…あなた、妖狐になっちゃうわよぉ?」
「もちろん、いいわよねぇ、優子?私と同じになっても…」
「いっ、いいですぅ、私なりますっ、くぅんっ、なりたいです、姉様と同じっ、妖狐にぃ!」
「あはっ♪それじゃっ、出すわねっ♪…んんんっ♪♪」
「では、私も…♪…んふっ♪」
玉藻の体がびくびくと震え、優子の中に精を放つ。同時に、麗孤は乳房へ白濁液を流し込んだ。
「あっ、あっあああぁっっ♪玉藻さまのとぉぉ、姉さまのがきへるうぅぅ♪
もぉイくっ♪わらひ、イきまふうぅぅぅぅっ!!♪♪」
弾けるような快楽に、体を激しく仰け反らせながら優子は達した。
同時に、膣は少しでも精液を搾り取ろうと収縮する。
「あぁっ…♪いい締め付けよぉ♪きっと、とっても淫らな子になるわねぇ…♪」
「ふふっ、だそうよ?優子…♪」
「あっ……あぁっ…♪」
返事は要領を得ない。まだ優子は、絶頂の余韻の中にいた。
しかし、子宮へと侵入した精液と妖気は、なお優子の体を攻め立てる。
それらが子宮から吸収されると、体は再び熱を取り戻し始めた。
「…?なんで…?体、熱いのぉ…」
「始まったわね…♪」
玉藻と麗孤がくすくすと笑う。
何も分からない優子は、自分の体の奥から広がっていく熱さに翻弄される。
「あ、はぁぁ…何これぇ、私の体、おかしくなっちゃう…」
「何って…さっき言ったじゃなぁい?あなた、妖狐になっちゃうわよって♪
さっき注いであげた精液と妖気はね…あなたの霊力を妖力に変えて、体も妖狐に相応しいものにしちゃう力があるの♪」
玉藻が話している間にも、優子の熱は増していく。
そして遂に、体に変化が現れはじめた。
「あ…あっ、あああ…っ!」
短く揃えていた髪は伸び、色も玉藻達と同じく美しい金色に変化した。
体つきも、貧相だった胸は標準以上に大きくなり、服の下からその存在を主張する。同時に太ももや尻の肉つきが良くなった。
腰にくびれもでき、未熟な少女の体から、熟れかけの妖艶な体へと発達した。
着ていた巫女装束も、純白の襦袢は黒く染まり、赤い緋袴は前が大きく開く。
ショーツは消え失せており、少しかがめば濡れそぼった性器が見えてしまうだろう。
「すごいぃい♪からだ、えっちになってるぅ!あんっ!?あたまがぁ、あついっ!」
そして、頭から狐の耳が生えた。
自分が人間から妖怪へ生まれ変わっているのが、よく分かる。
それは、とっても嬉しいこと。
人間をやめることが、こんなに嬉しいなんて思わなかった。
もう人間を守らなくていい。
あいつらは全員クズだから。
なんで?
だっていつも私に頼ることしかできなかったじゃないか。
力が無くって、私を怖がってるくせに、都合がいい時だけ…。
「あぁっ!おしりがぁ、おしりむずむずするぅ、しっぽはえちゃううう!」
それに比べて、玉藻様とお姉様のなんと素晴らしいことか。
私にたくさん気持ちいいことをしてくれた。
もう、私には二人しかいらない…。
「すごいのおぉ、しっぽもう一本はえちゃうのぉ、きもちいいのぉ!」
458 九尾の開放2 sage 2010/11/07(日) 06:09:30 ID:GDQ1u2jQ
妖狐化の快感に、優子だった生き物は激しく息を切らしていた。
「はあっ、はあっ…」
「やっぱり、すごい子だわぁ…♪生まれたてで、尻尾が二本生えるなんて♪」
玉藻が手を叩いて、嬉しそうに笑う。
普通なら、麗孤のように最初の尻尾の数は一本だ。それだけ、優子が持っていた霊力は凄まじいものだったのだ。
息を整えると、優子だったものは目の前の玉藻に飛びついた。
「玉藻様ぁっ♪好き、好き好きっ、大好きですぅっ♪
人間じゃなくなって、私、本当に嬉しいですぅ♪」
「そう、それは良かったわ♪」
「優子、おめでとう♪良かったわねぇ♪」
「あぁん、姉様、ひどいですぅ…私はもう、"優子"じゃなくって"幽狐"ですぅ。
人間なんてもう辞めたんですからぁ♪あんなゴミどもと一緒にされたら、私泣いちゃいますよぉ」
そう。人間なんてみーんなゴミ。私たちの餌になる以外の価値はない。
だから、それを教えてやるんだ。たくさんの人間から精気を吸って、お前らは私たちの餌なんだってことを。
「はぁ、それにしても…お腹空いちゃいました。私、ちょっと餌を獲って来ますねぇ♪」
「あらあら、姉妹そろって大喰らいねぇ?まぁいいわ、いってらっしゃい…♪」
こうして、新たな妖狐が誕生し、優子は行方不明となった。
この後氷川神社が襲撃されるのは、わずか3日後のことである。
end
というわけで、妹編でした。
当初は2話で終わる予定だったんですが、(特におっぱいのことを)いろいろ考えてたらムラムラしてきて今回で書ききれませんでした。
まぁ、次回があるかどうかは未知数なんですけどね。
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