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(魔法少女物だと思ったら)
595 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:01:13.27 ID:wM0KLA+/
「ばいばーい」
「また明日ねー」
学校の帰り道、宮下あずさは友だちと別れて家への道を歩いていた。
《たすけて………》
「ほえ?」
突然頭の中に響いた声に立ち止まる。
《たすけてください………誰か………》
「待ってて、今行く!」
幻聴ではない。
声のする方向には神社があった。
《こっちです》
「わぁ……」
神社の植え込みの中に、ウサギと猫を足して2で割ったような見たこともない動物がいた。
「あ、あなた、お名前は?」
《私はイルミルと申します》
「大丈夫? 怪我してるの?」
《はい。そのせいで大切な役目を果たせなくなってしまいました》
「私にできることがあったら何でも言って! 何でもするよ!」
《いいのですか?》
「うん!」
あずさは瞳を輝かせて言った。
間違いない。これは所謂「魔法少女物」だ!
596 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:01:30.28 ID:wM0KLA+/
アニメ好きな父の影響でその手の物語はたくさん知っている。
平凡な女の子がある日突然不思議な出会いをして魔法少女として目覚める。王道展開だ。
年頃の女の子として、そういった物に憧れがないはずもない。
そして今、目の前にその扉が開かれている。
《私の代わりに役目を果たしてくれるのですか? 辛いこともありますよ?》
「どんと来いだよ!」
《見た目も変わりますが……》
「変身だね! むしろ望む所!」
《わかりました。折角の好意ですし、私も切羽詰まっています。あなたに頼るとしましょう》
「うん。任せて! イルミル!」
一体どんな物語が待っているのかとドキドキする。
あちこちに散らばった魔法アイテムを集める? 悪い魔女と戦う? 世界の歪みや邪気を浄化する?
一緒に戦う仲間は? かっこいい先輩とかは? 可愛い杖とか衣装は?
《では早速、変態(メタモルフォーゼ)をしましょう》
「呪文とかは?」
《え? いえ、お好きなように……》
さすがに現実ではそこまで設定が出来上がってないよね、とあずさは変に納得した。
「じゃあ私が掛け声出すから、そしたら始めてね」
《わかりました》
すうっ、と息を吸い込み、
「魔法少女マジカル☆アズサ、チャーミング☆アーーーーップ!!!」
気合の入った叫びと同時にあずさの身体に電流が走った。
「あびゃっ!?」
脳天まで突き抜けた刺激であずさはそのまま気を失った。
597 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:01:50.62 ID:wM0KLA+/
「う………ここどこ? イルミル?」
目が覚めた時、あずさは薄暗い場所にいた。
イルミルの姿は無いが、声だけは聴こえる。
《神社の物置です、今は使われていないので安心してください》
「なんでそんな所に……それに身体がムズムズする」
《今、私があなたの身体を変化させています。もう少し我慢してください》
「そっかぁ……一瞬でパーッと変身っていう訳にも行かないんだね」
呑気に話していたあずさは、自分の身体に起きている変化に気付いた。
「む、胸が膨らんでる!」
《はい、必要な変化です》
歳相応にペッタンコだったあずさの胸が、手のひらに収まる程度には膨らんでいた。
しかもまだ大きくなっているようだ。
「お、大人変身だぁ………」
《?》
それから十数分、
「おおおおおぉぉ……」
あずさの胸は巨乳と言って差し支えないレベルに大きくなった。
身長はそのままなので傍から見るとアンバランスなのだが、本人は気にしていない。
大きな胸というのは女性にとっては憧れである。単純に感動していた。
「すごぉい、フカフカでぷよぷよ……あんっ、なんか変な感じ……」
自分の胸をムニムニと揉んでみる。
「で、でも服どうしよう。入らないよ……衣装とか無いの?」
さっきまで着ていた子供服ではこの巨乳は収まり切らない。
物置の戸締りを確認してから脱いでトップレスになっていた。
《衣装……ですか? ありませんけど》
「ええーっ!? こんな格好で外出られないよー!」
ゴトッ
「!?」
《ああ、大丈夫。私の子供たちです》
物音がした方を見ると、イルミルと同じような姿の、一回り小さい動物が5匹程いた。
「カワイイー!」」
《ありがとうございます。可愛がってあげてくださいね》
598 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:02:12.24 ID:wM0KLA+/
トコトコと子供たちが寄ってくる。
次々に抱き上げて、撫でて頬ずりしてあげた。
その内の一匹があずさの膨らんだ胸にパクンと吸い付いた。
「ひゃうん!? もう、おっぱいなんて出ないよー」
子供は聞かずにチュウチュウと胸を吸い続ける。
「だっ、ダメだってばぁ………ん………なんか変な気持ちに………ひゃあっ!?」
もう片方の胸にも別の子供が吸い付く。
「あふ………んん……やあぁ……あ、あれ!?」
子供がコクコクと喉を鳴らしている。
「おっぱい出てる………?」
《はい。ありがとうございます。上手く行ったようです》
「ど、どういうこと?」
《私は怪我をしたせいでお乳がでなくなってしまって。だからあなたに代わりを頼んだのです》
「役目ってそれ!?」
《はい。子供にお乳をあげることは母親にとって何より大切な役目です》
「そうだけどさぁ………あふんっ!」
吸われるたびに体中がきゅんきゅんと切ない気持ちになる。
想像とのギャップで少し落胆しつつも、引き受けた役目は果たそうと気を取り直した。
「んっ……はぁ……あんまり強く吸わないで……」
「あ、ああ、なんか………なんか来る……だめ………」
ゾクゾクと快感が背筋を走る。
初めて味わう感覚に戸惑いながらも、抵抗することはできなかった。
「ひゃあああああん!!」
ビクッっと身体を震わせて達した。
「な……何? 今の………」
《さあ、次もお願いします》
599 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:02:29.59 ID:wM0KLA+/
右の乳首に吸い付いていた子供が離れ、すぐに別の子供が吸い付いて来た。
「きゃうう………ちょっと休ませてぇ……」
《しかし子供がお腹を空かせてしまいます。たくさんいますから頑張ってください》
「たくさんって………え?」
さっきは5匹ほどしかいなかったが、物置の隅に空いた穴から次々に子供が飛び出してきた。
今までは怯えて隠れていたらしい。全部で100匹近くいる。
「こ、こんなに出ないよぉ………」
《大丈夫。私が魔力であなたのお乳を生成できますから》
「そんな所だけマジカルなのぉ!?」
チュウチュウ、コクコク……
「あっ………くぅん………ああ………また来る………」
チュウチュウ、ペロペロ……
「ひああっ、そんな所舐めちゃ……んああああああっ!」
チュウチュウ……
「んん………ああ………ら、らめぇ………」
コクコク………
「ひうううううっ!! ………はぁ………ああ………」
それから数時間かけて、全ての子供に乳をやり終えた。
「あ……ふぅ………。ねえ、どうやって元に戻るの?」
《いえ、私とあなたの身体はもう完全に融合していますから、元には戻りませんよ》
「ええっ!?」
600 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:02:43.96 ID:wM0KLA+/
《人間の身体というのはそんな所からも体液を分泌するのですね》
「えへへ、そうみたい。おっぱい吸われてると出ちゃうの」
全裸になったあずさの秘唇に子供達が舌を這わせ。
トロトロと溢れてくる汁を一心不乱に舐めとっていた。
「ん………沢山あるから喧嘩しないで順番にね………」
チュウチュウ、コクコク、ペロペロ……
「あはっ………また………あああああああぁぁぁっ!」
食欲旺盛な子供たちは一日に5回食事を取る。
一回の食事に一時間くらいかかるので家に帰る暇も学校に行く暇もない。
そもそもこんな身体で外を出歩くわけにもいかなかった。
イルミルの魔法のお陰かお腹は空かない。
昼は子供たちにお乳をあげて一緒に遊び、夜はみんな一緒に眠っている。
「はぁ…………キモチイイ………」
《ありがとう。あなたのような人間に巡りあえて、私は幸運です》
「えへっ……こちらこそありがとう………さいこうだよ………」
チュウチュウ、コクコク、ペロペロ……
「ふあああああぁぁぁっ!!」
その後、神社の使われていない物置から奇妙な叫び声がするとか、
見たこともない獣が巣食っているとか噂が流れるのだが、それはまた別のお話………
おしまい
「ばいばーい」
「また明日ねー」
学校の帰り道、宮下あずさは友だちと別れて家への道を歩いていた。
《たすけて………》
「ほえ?」
突然頭の中に響いた声に立ち止まる。
《たすけてください………誰か………》
「待ってて、今行く!」
幻聴ではない。
声のする方向には神社があった。
《こっちです》
「わぁ……」
神社の植え込みの中に、ウサギと猫を足して2で割ったような見たこともない動物がいた。
「あ、あなた、お名前は?」
《私はイルミルと申します》
「大丈夫? 怪我してるの?」
《はい。そのせいで大切な役目を果たせなくなってしまいました》
「私にできることがあったら何でも言って! 何でもするよ!」
《いいのですか?》
「うん!」
あずさは瞳を輝かせて言った。
間違いない。これは所謂「魔法少女物」だ!
596 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:01:30.28 ID:wM0KLA+/
アニメ好きな父の影響でその手の物語はたくさん知っている。
平凡な女の子がある日突然不思議な出会いをして魔法少女として目覚める。王道展開だ。
年頃の女の子として、そういった物に憧れがないはずもない。
そして今、目の前にその扉が開かれている。
《私の代わりに役目を果たしてくれるのですか? 辛いこともありますよ?》
「どんと来いだよ!」
《見た目も変わりますが……》
「変身だね! むしろ望む所!」
《わかりました。折角の好意ですし、私も切羽詰まっています。あなたに頼るとしましょう》
「うん。任せて! イルミル!」
一体どんな物語が待っているのかとドキドキする。
あちこちに散らばった魔法アイテムを集める? 悪い魔女と戦う? 世界の歪みや邪気を浄化する?
一緒に戦う仲間は? かっこいい先輩とかは? 可愛い杖とか衣装は?
《では早速、変態(メタモルフォーゼ)をしましょう》
「呪文とかは?」
《え? いえ、お好きなように……》
さすがに現実ではそこまで設定が出来上がってないよね、とあずさは変に納得した。
「じゃあ私が掛け声出すから、そしたら始めてね」
《わかりました》
すうっ、と息を吸い込み、
「魔法少女マジカル☆アズサ、チャーミング☆アーーーーップ!!!」
気合の入った叫びと同時にあずさの身体に電流が走った。
「あびゃっ!?」
脳天まで突き抜けた刺激であずさはそのまま気を失った。
597 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:01:50.62 ID:wM0KLA+/
「う………ここどこ? イルミル?」
目が覚めた時、あずさは薄暗い場所にいた。
イルミルの姿は無いが、声だけは聴こえる。
《神社の物置です、今は使われていないので安心してください》
「なんでそんな所に……それに身体がムズムズする」
《今、私があなたの身体を変化させています。もう少し我慢してください》
「そっかぁ……一瞬でパーッと変身っていう訳にも行かないんだね」
呑気に話していたあずさは、自分の身体に起きている変化に気付いた。
「む、胸が膨らんでる!」
《はい、必要な変化です》
歳相応にペッタンコだったあずさの胸が、手のひらに収まる程度には膨らんでいた。
しかもまだ大きくなっているようだ。
「お、大人変身だぁ………」
《?》
それから十数分、
「おおおおおぉぉ……」
あずさの胸は巨乳と言って差し支えないレベルに大きくなった。
身長はそのままなので傍から見るとアンバランスなのだが、本人は気にしていない。
大きな胸というのは女性にとっては憧れである。単純に感動していた。
「すごぉい、フカフカでぷよぷよ……あんっ、なんか変な感じ……」
自分の胸をムニムニと揉んでみる。
「で、でも服どうしよう。入らないよ……衣装とか無いの?」
さっきまで着ていた子供服ではこの巨乳は収まり切らない。
物置の戸締りを確認してから脱いでトップレスになっていた。
《衣装……ですか? ありませんけど》
「ええーっ!? こんな格好で外出られないよー!」
ゴトッ
「!?」
《ああ、大丈夫。私の子供たちです》
物音がした方を見ると、イルミルと同じような姿の、一回り小さい動物が5匹程いた。
「カワイイー!」」
《ありがとうございます。可愛がってあげてくださいね》
598 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:02:12.24 ID:wM0KLA+/
トコトコと子供たちが寄ってくる。
次々に抱き上げて、撫でて頬ずりしてあげた。
その内の一匹があずさの膨らんだ胸にパクンと吸い付いた。
「ひゃうん!? もう、おっぱいなんて出ないよー」
子供は聞かずにチュウチュウと胸を吸い続ける。
「だっ、ダメだってばぁ………ん………なんか変な気持ちに………ひゃあっ!?」
もう片方の胸にも別の子供が吸い付く。
「あふ………んん……やあぁ……あ、あれ!?」
子供がコクコクと喉を鳴らしている。
「おっぱい出てる………?」
《はい。ありがとうございます。上手く行ったようです》
「ど、どういうこと?」
《私は怪我をしたせいでお乳がでなくなってしまって。だからあなたに代わりを頼んだのです》
「役目ってそれ!?」
《はい。子供にお乳をあげることは母親にとって何より大切な役目です》
「そうだけどさぁ………あふんっ!」
吸われるたびに体中がきゅんきゅんと切ない気持ちになる。
想像とのギャップで少し落胆しつつも、引き受けた役目は果たそうと気を取り直した。
「んっ……はぁ……あんまり強く吸わないで……」
「あ、ああ、なんか………なんか来る……だめ………」
ゾクゾクと快感が背筋を走る。
初めて味わう感覚に戸惑いながらも、抵抗することはできなかった。
「ひゃあああああん!!」
ビクッっと身体を震わせて達した。
「な……何? 今の………」
《さあ、次もお願いします》
599 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:02:29.59 ID:wM0KLA+/
右の乳首に吸い付いていた子供が離れ、すぐに別の子供が吸い付いて来た。
「きゃうう………ちょっと休ませてぇ……」
《しかし子供がお腹を空かせてしまいます。たくさんいますから頑張ってください》
「たくさんって………え?」
さっきは5匹ほどしかいなかったが、物置の隅に空いた穴から次々に子供が飛び出してきた。
今までは怯えて隠れていたらしい。全部で100匹近くいる。
「こ、こんなに出ないよぉ………」
《大丈夫。私が魔力であなたのお乳を生成できますから》
「そんな所だけマジカルなのぉ!?」
チュウチュウ、コクコク……
「あっ………くぅん………ああ………また来る………」
チュウチュウ、ペロペロ……
「ひああっ、そんな所舐めちゃ……んああああああっ!」
チュウチュウ……
「んん………ああ………ら、らめぇ………」
コクコク………
「ひうううううっ!! ………はぁ………ああ………」
それから数時間かけて、全ての子供に乳をやり終えた。
「あ……ふぅ………。ねえ、どうやって元に戻るの?」
《いえ、私とあなたの身体はもう完全に融合していますから、元には戻りませんよ》
「ええっ!?」
600 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/25(火) 12:02:43.96 ID:wM0KLA+/
《人間の身体というのはそんな所からも体液を分泌するのですね》
「えへへ、そうみたい。おっぱい吸われてると出ちゃうの」
全裸になったあずさの秘唇に子供達が舌を這わせ。
トロトロと溢れてくる汁を一心不乱に舐めとっていた。
「ん………沢山あるから喧嘩しないで順番にね………」
チュウチュウ、コクコク、ペロペロ……
「あはっ………また………あああああああぁぁぁっ!」
食欲旺盛な子供たちは一日に5回食事を取る。
一回の食事に一時間くらいかかるので家に帰る暇も学校に行く暇もない。
そもそもこんな身体で外を出歩くわけにもいかなかった。
イルミルの魔法のお陰かお腹は空かない。
昼は子供たちにお乳をあげて一緒に遊び、夜はみんな一緒に眠っている。
「はぁ…………キモチイイ………」
《ありがとう。あなたのような人間に巡りあえて、私は幸運です》
「えへっ……こちらこそありがとう………さいこうだよ………」
チュウチュウ、コクコク、ペロペロ……
「ふあああああぁぁぁっ!!」
その後、神社の使われていない物置から奇妙な叫び声がするとか、
見たこともない獣が巣食っているとか噂が流れるのだが、それはまた別のお話………
おしまい
(宇宙ナメクジ+α)
552 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:41:18.01 ID:QybxYNJB
「コレが例の生物ですか………」
とある研究所、一人の研究員が水槽に入ったサンプルを眺める。
その中にはヒルかナメクジのような軟体の不可思議な生物が閉じ込められていた。
体長は20センチといった所だろうか。粘液で体表が光沢を出している。
人間と同じような肌色をしているのも気色悪さに一役買っていた。
「うむ。我々に課せられた仕事はこの生物の生態を早急に調べることだ」
一ヶ月ほど前、日本のとある山奥で発見された奇妙な生物。
新種か変異種か、とにかく最初の発見から時間が経つにつれて目撃例が右肩上がりに増えている。
それどころか、目撃数に比例するように付近での行方不明者も増えだした。
事態を重く見て、山は立入禁止の厳戒態勢に、付近の町村には自衛隊まで配備される事となっていた。
「どうやって増えているんでしょうね」
「わからん。生殖器らしきものも見当たらんし、解剖しても卵や幼虫の類は出てこなかった」
食物、生殖方法、その他の生態の一切が不明。
付近の住人は不安を募らせていた。
553 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:42:16.49 ID:QybxYNJB
しかし、どこにでも例外はいるもので、一人の学生が厳戒態勢の山へと侵入していた。
「噂のナゾ生命体をゲットしちゃお~」
友枝京子。オカルト研究会所属。ちなみに会員は彼女一人。
幽霊、妖怪、UFO、UMA、黒魔術、etc。
超常現象めいた物であれば何にでも節操無く手を出す彼女にとって、
今回の話は目の前に餌をぶら下げられたようなものである、黙っていられる筈もない。
幸か不幸か、件の山は電車で2時間ほどで行ける範囲にあり、躊躇する理由は何も無かった。
「なんか沢山増えてるって話だし、一匹くらい捕まえたってわかんないよね」
ポニーテールに縛った黒髪と大きな胸を揺らしながら軽快に山道を駆ける。
普段から心霊スポット巡りで歩き回っている彼女は体力も十分だった。
顔もスタイルも良いのだが、彼女の趣味を知った男は揃ってドン引きするため、恋人はいない。
「出てこ~い、宇宙ナメクジちゃ~ん」
勝手に付けた名前を呼びながら進んでいく。
ガサッ
茂みから物音がした。さっと護身用のスタンガンを構える京子。
夜中の心霊スポットで暴漢に襲われかけた事も少なくない。護身術は心得ていた。
「な~んだ。子供か」
茂みから頭をだしたソレは人の形をしていた。身長は120ほど。子供のようだった。
警戒に当たっている警察や自衛隊員でもない。
自分と同じく例のナメクジ目当てでやってきた物好きかと警戒を解く京子。
「…………ん?」
よく見れば子供は服を着ていない。頭には毛も生えていない。
茂みから出てくると、下にもなにも穿いていない。生殖器すら見当たらない。
「女の子……じゃないよね?」
無表情ののっぺりした顔、妙に光沢のある肌、
ぐねぐねとうねる体には骨格という物が無いようにも見える。
二本足で立つ事も難しいのか、ペタリと手をついて四つん這いになった。
人の形こそしているが、それはテレビで見た例の生物に酷似している。
「宇宙ナメクジさんですか?」
目を輝かせて近づいた京子を、にゅるっと伸びたナメクジの腕が捉えた。
口と鼻を塞がれ、抵抗も虚しく京子は気を失った。
554 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:42:40.46 ID:QybxYNJB
目を覚ました時、京子は暗い洞穴の中にいた。
手足を何かに絡め取られ、身動きが取れない。カメラ等を入れた鞄もどこかへ行ってしまった。
「ここは………ひぃっ!?」
暗闇に目が慣れて周りの様子が見えてくる。
そのには数十から百ほどのナメクジが蠢いていた。
大きさは様々。体長5センチ程の物から2メートルを超える物までいる。
何より奇異なのはその形だった。
ただのナメクジのような姿が大半だが、中にはネズミのような尻尾を生やした物、鹿のような角のある物、
そして人間のように二本足で歩く物もいた。
そのナメクジの群れの中に、人間も混じっている。
年齢は様々だが女性ばかりが何人かいる。この山や付近の町村で行方不明になった者達だった。
目の前には20代程度の女性が全裸で地面に横たわっていた。
そのふくよかな胸が微かに上下していた。生きてはいるようだ。
しかし全身を数十匹のナメクジが這い回り、女性の目には生気が無い。
「ひっ………」
一体ここで何が行われているのか、京子は恐怖で考える事すらできなかった。
そして、もし生きて帰ることができたら、金輪際こういう事に首を突っ込むのは止めようと決意した。
手足を拘束していたナメクジが動き、強引に服を引き裂いて取り払った。
京子は羞恥よりも恐怖に支配されていた。
「いやああぁぁ!! 誰か助けてええぇぇぇ!! ごぼっ!?」
頭上から降ってきたナメクジが肩から顔へと移り、口の中にその体を捩じ込んできた。
そのまま体を蠕動させて喉の方へと侵入してくる。
全身を覆う粘液の甘ったるい臭いが京子の脳を痺れさせる。
「おごっ、ぶっ、うぐ………」
舌で押し返そうにも、力強く大きなナメクジはビクともしない。
吐き気を催しながらも京子はその体を歯で噛み千切った。
「ぐっ………ふぐぅっ!? んんーーーっ!!」
噛み千切られたナメクジは頭だけで動き、その身体を京子の胃袋へと押し込んだ。
残った半身がベチャリと地面に落ちる。
飲み込んでしまったナメクジが胃の中でジワリと溶け出すのを感じた。
ドクンと心臓が高鳴る。
京子はそれを、得体のしれない物を飲んでしまった緊張感からだと思った。
ドクン、ドクン、ドクン………
「あっ、うぅ………何これ………」
脈が早くなると同時に体が熱くなり、全身が疼きはじめた。
555 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:42:59.85 ID:QybxYNJB
「ああ…………」
自分が欲情し、体を火照らせている事を自覚する。
体が拘束されて見ることはできないが、剥き出しの女性器から蜜が溢れでているのもわかる。
ずるっ、ずるっ………
足から数匹のナメクジが這い上がってくる。
体中の触覚が敏感になっている。そのヌメヌメした感触だけで達してしまいそうになり、歯を食いしばって耐える。
「ああああ…………い、いや…………」
更に数匹、十数匹と、次々にナメクジが体に這い上がってくる。
天井からも数匹がボタボタと落ちてきた。京子は口を固く閉じて侵入を拒む。
何匹かは大きな胸の辺りを這いずり、また何匹かは手足を行ったり来たりして、
また何匹かは京子の女性器をこじ開けようと体を蠕動させる。
(ああっ! ヤダ、ヤダぁっ!!)
口を閉じたまま必死に体を捩らせるが、へばり付いたナメクジはビクともしない。
欲情しきった体を数十匹のナメクジに蹂躙され、今にも意識が飛びそうだった。
(あ、ああ、ああああ…………)
一匹のナメクジの体がを細く変形し、先端を京子の女性器へと体を挿し込む。
そして脈打つように体を蠕動させ、全身がズルリと体内へ入り込んだ。
「いやあああああっ!!」
男を知らない体に異形の生物が侵入する。
未知の感覚と恐怖、そして尋常ではない快楽で京子は気が狂いそうだった。
「あがっ! う………んんーーー!!」
思わず開いてしまった口からもまたナメクジが侵入する。
今度は噛み千切ることさえできず、一匹二匹と嚥下してしまう。
「あがああぁぁぁーーー!! ああ! あああぁぁーーー!!」
外から内から全身を蹂躙され、汗や涙や涎を垂れ流して絶叫する。
ナメクジが膣に入り込んでも痛みは無かった。
全身を自在に変形できるため、処女膜を避けて奥に侵入しているようだ。
「イ………イク………こんなのに全身犯されてイっちゃう………」
胃の中で溶け出した数匹のナメクジが全身に行き渡り、また感度を高めている。
胸や尻、首筋、腹、背中や手足まで埋め尽くし、膣にまで入り込んだたナメクジ達が絶え間なく体を蹂躙する。
しかし、
「ああ…………キモチイイのに………なんで………」
男性経験は無くとも自慰行為程度はしたことがある。絶頂まで達した事も何度かあった。
今は普段の行為で感じる数倍、いや数十倍の快感を感じつつも、未だ一度も達していない。
556 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:43:13.41 ID:QybxYNJB
「はぁ……はぁ……助けて………おかしくなっちゃう……」
ひたすら感度が高まり、全身を蹂躙されつつも絶頂に達しない。
その異常な感覚が京子の心を蝕んでいった。
「あ…………」
膣に入り込んだナメクジがぐじゅりと動く。
それだけでも強い快感を感じるも、達することはできない。
ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ
「あぁ………だめ………」
ナメクジは奥へ奥へと蠕動し、潜っていき、
じゅるるっと、子宮の中へ入り込んだ。
「ふああっ!」
視界が白く弾けそうになるも、やはり達しない。
「な………何………?」
子宮内にまで侵入したナメクジはそこで動きを止めた。そして………
ごぷっ
その体が割れ、体液をまき散らした。
「――――――――――――っ!!」
ひんやりした体からは想像もつかない、熱い体液が子宮へと染み渡る。
「あっ、あっ、ああ゛ぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!」
子宮から全身へと、電流が走ったように快感が突き抜けた。
「あがあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」
熱い体液が全身の細胞一つ一つにまで染み渡るような圧倒的な快感。
「ひぎいいいっ! あぐぁあああああああぁぁぁぁーーっ!!!」
胸と髪を震わせて、獣のように叫び続ける京子。
いつ意識が飛んでもおかしくないほどの快感に侵されながら、気絶すらできず、ひたすらに快楽に翻弄され続けた。
「ああああぁぁぁーーっ!! あっ! あぅっ! あああーー!!」
汗と愛液と潮の混じった液体をびちゃびちゃとまき散らしながら、全身を震わせて快楽を貪る。
既に恐怖は快楽にかき消され、何も考えることができなかった。
「あがっ、あっ………ぐ………ああ…………」
一体どれくらいの時間が経ったのか、ようやく快感の波が引いてきた。
「う…………」
京子は全身をぐったりと弛緩させ、目を閉じて眠りについた。
557 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:43:31.02 ID:QybxYNJB
「生殖方法が判明しました」
とある研究所で研究主任が政府の役人達に解説をしていた。
「この生物は自分以外の生物、特に哺乳類のメスを好んで選び、苗床にして数を増やします」
「苗床?」
「つまりは他所の女性を襲って孕ませるわけです。とんだプレイボーイですな」
ははは、と会議室に乾いた笑い声が響いた。
「基本的に皆同じような姿形をしていますが、その役目は3つに別れます。
口に入って消化され栄養となりメスの発情と排卵を促す者、メスの体にまとわりつき拘束する者、
そしてメスの生殖器に取り付き出産をさせる者です」
「例の山の近辺では動物や人間の形をした個体が目撃されたそうだが………」
「稀に母体となった動物のDNA情報を受け継ぐ事があるようです。
実験動物を使って繁殖させた所、そういった事例が発見されました」
「つまりこの生物に孕まされた人間の女性がいるのか………早急に保護が必要だな」
「ところが厄介な事がありまして………」
研究主任は一旦言葉を切り、躊躇いつつも続けた。
「通常の生物の性行為と違い、一度生殖器に取り付けば以降は定期的に出産が行われます。
そしてその細胞は全身に根を張り、現在の技術では取り除くことはまず不可能なんです」
「そんな馬鹿な………」
「たとえ子宮を摘出しても、全身に伸びた細胞が修復していまいます。
繁殖を止めさせるには母体を殺すか、冷凍保存でもしないといけませんね」
「うむむ………」
役人は顎に手をあてて唸る。
ただ駆除すればいいという単純な問題ではなくなってしまった。
「ところで男性の行方不明者もいた筈だ。オスはどうなるんだね?」
「そりゃあ………」
こほん、と咳払いをし、
「溶かされて養分になるだけですね」
558 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:43:50.46 ID:QybxYNJB
「ん……ふぁ…………」
朝、京子が目を覚ました。
洞窟の地面はゴツゴツしているが、熊型の大きなナメクジが体を伸ばしてベッドになってくれるため身体は痛んでいない。
あれから1ヶ月程が過ぎ、京子はまだあの洞穴の中にいる。
今はもう拘束はされていない。しかし京子はここを出るつもりは無かった。
ボトボトと数匹のナメクジが頭の上に落ちてきた。
「うふ………ありがとう。いただきます」
いつの間にか見分けがつくようになった。これはいつも口に入り消化されているナメクジだ。
愛着が湧くようになって、以前と違う意味で食べることを躊躇ったが、どんなに拒否してもずっと口の周りでウロウロしているのだ。
その姿がかえって可哀想に思えてきて、これが彼らの生き方なのだと割り切ることにした。
「あむ………」
この1ヶ月、ナメクジ以外の物は口にしていない。
だが必要な栄養は全て備わっているのか、洞窟に引き篭っているというのに体長も肌や髪のツヤも前より良くなっていた。
「んぐ………ご馳走様でした」
飲み込んだナメクジが消化され、体に染み渡る。
慢性的に感じていた疼きがさらに強くなった。
「あ、また来る………」
京子の胎内では新しい命が胎動している。その腹部ははちきれんばかりに膨らんでいた。
ここへ来てから、大体3日に1度のペースで出産が行われている。
「う……んんん………はぁっ!」
今日もまた、産道を通って20センチ程のナメクジが外へ体を捻り出した。
「ああああぁぁぁぁーーーーっ!!」
絶頂と共にナメクジが産み落とされた。
559 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:46:01.60 ID:QybxYNJB
出産はその一匹だけでは終わらない。
「うああっ!! あああっ!! ひぎいぃぃぃ!!」
ぶりゅっ、べちょっ、と水っぽい音を立て、京子体から次々にナメクジが飛び出す。
「あがぁっ………大きい………!」
30匹ほど産んだ後、一際大きなナメクジが、ずりずりと体を蠢かせて這いでてきた。
「あああああああぁぁぁぁーーーーー!!」
また全身を快感で震えさせながら、人型のナメクジを産み落とした。
「はぁ………あ、可愛い…………」
そっとその子を抱き上げる。
「人の形は3番目だね………」
京子の傍らには同じく人型のナメクジが2匹いた。
1匹はすやすやと眠り、もう1匹は前よりも膨らんだ京子の胸に吸いついてミルクを飲んでいる。
そして100匹を超えるナメクジ達も、京子にじゃれるように周囲を這いまわっている。
全て京子が産んだ子供たちだ。
「仲良くしてあげてね……」
洞窟の中には他にも何人かの女性がいる。
しかし他の女性達はとうに心が壊れ、ただ機械的に子を産み落とすだけの人形と化していた。
そんな中で京子だけは、沢山の子供達に囲まれて幸せな日々を送っていた。
「ん………」
京子は自分の女性器に指を挿し込み、自慰を始める。
ナメクジを常食するようになってから、その成分のせいか身体の疼きは晴れたことがない。
「あ………はぁ………」
最初に人型の子を産んだ時に処女膜は破れて無くなっている。奥まで指を突っ込んでがむしゃらにかき回した。
母親の欲情を感じ取ったのか、胸やお尻を子供たちが撫で回して愛撫してくれた。
「あは………幸せ……………」
誰が何と言おうと、少なくとも彼女自信は幸せを感じていた。
「巣があったぞ!」
洞窟の外から男の声がした。人の声を聞くのは久しぶりだ。
外が騒がしくなる。大勢の人がいるようだ。
何があったんだろう、と京子は快楽に溺れた頭でぼんやりと思った。
564 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/19(水) 01:10:43.84 ID:jfrZzpSM
いい作品なのにやばいどうしよう、イケない!?
566 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/19(水) 05:17:22.55 ID:Gh+cFbe+
>>564
「まだ食べ足りないようですね」
性器を弄り続けてイクことしか頭にない>>564の口に、更にナメクジが数匹含まされた。
喉の奥へと進み、胃に落ちると速やかに消化され、>>564の全身に媚毒を染み渡らせていく。
呼吸が浅くなると共に蜜壷から溢れる愛液の音が卑猥に響き渡る。
「ハァ……あ、熱い……。これ、これなら今度こそ……」
>>564が自らを慰める手の動きは激しさを増していく。
イった時に自らに何が起きるのかも知らないまま、感じるままに喘ぎを発し続ける。
いや例え知っていたとしても、もはや止める気すら起きないだろう。
渇望した高みへと駆け上がっていく>>564は、ついに一際高い叫びを上げて……
567 FBX ◆4gA1RyNyf. sage 2011/10/19(水) 05:23:41.48 ID:77jQoD0q
>>566
そして、>>564の視界が真っ白になる・・・
そう、圧倒的なまでの快楽信号によって。
それを陰から見ていたのは>>566。
決して見てはならないものを見てしまった。
そんな怯えを抱き、しかしそれでいて確かな視線で見つめていた。
目の前で>>564が頂上へと上り詰めたのを見て、つい羨ましく思ってしまう。
もちろん>>566は気づきもしなかった。
そう思ってしまうこと自体が、既に>>564の変化した人外たる存在の能力ということを・・・
ふと意識が戻る頃には、>>566は>>564の元へと足を進めていた。
自分もその素晴らしい洗礼を受け、>>564の仲間となることを求めて・・・
569 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/19(水) 08:29:19.42 ID:jfrZzpSM
私の前に>>566がいた。
あれほど逃げろって言ったのに…フフ、手間が省けるわ
さあ>>566も一緒にイキましょう♪そして赤ちゃんの生みっこするの
あら、そこで見てるあなた(FBX氏)もこっちに来なさい…♪
お姉さんがいい事して、あ・げ・る♪
「コレが例の生物ですか………」
とある研究所、一人の研究員が水槽に入ったサンプルを眺める。
その中にはヒルかナメクジのような軟体の不可思議な生物が閉じ込められていた。
体長は20センチといった所だろうか。粘液で体表が光沢を出している。
人間と同じような肌色をしているのも気色悪さに一役買っていた。
「うむ。我々に課せられた仕事はこの生物の生態を早急に調べることだ」
一ヶ月ほど前、日本のとある山奥で発見された奇妙な生物。
新種か変異種か、とにかく最初の発見から時間が経つにつれて目撃例が右肩上がりに増えている。
それどころか、目撃数に比例するように付近での行方不明者も増えだした。
事態を重く見て、山は立入禁止の厳戒態勢に、付近の町村には自衛隊まで配備される事となっていた。
「どうやって増えているんでしょうね」
「わからん。生殖器らしきものも見当たらんし、解剖しても卵や幼虫の類は出てこなかった」
食物、生殖方法、その他の生態の一切が不明。
付近の住人は不安を募らせていた。
553 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:42:16.49 ID:QybxYNJB
しかし、どこにでも例外はいるもので、一人の学生が厳戒態勢の山へと侵入していた。
「噂のナゾ生命体をゲットしちゃお~」
友枝京子。オカルト研究会所属。ちなみに会員は彼女一人。
幽霊、妖怪、UFO、UMA、黒魔術、etc。
超常現象めいた物であれば何にでも節操無く手を出す彼女にとって、
今回の話は目の前に餌をぶら下げられたようなものである、黙っていられる筈もない。
幸か不幸か、件の山は電車で2時間ほどで行ける範囲にあり、躊躇する理由は何も無かった。
「なんか沢山増えてるって話だし、一匹くらい捕まえたってわかんないよね」
ポニーテールに縛った黒髪と大きな胸を揺らしながら軽快に山道を駆ける。
普段から心霊スポット巡りで歩き回っている彼女は体力も十分だった。
顔もスタイルも良いのだが、彼女の趣味を知った男は揃ってドン引きするため、恋人はいない。
「出てこ~い、宇宙ナメクジちゃ~ん」
勝手に付けた名前を呼びながら進んでいく。
ガサッ
茂みから物音がした。さっと護身用のスタンガンを構える京子。
夜中の心霊スポットで暴漢に襲われかけた事も少なくない。護身術は心得ていた。
「な~んだ。子供か」
茂みから頭をだしたソレは人の形をしていた。身長は120ほど。子供のようだった。
警戒に当たっている警察や自衛隊員でもない。
自分と同じく例のナメクジ目当てでやってきた物好きかと警戒を解く京子。
「…………ん?」
よく見れば子供は服を着ていない。頭には毛も生えていない。
茂みから出てくると、下にもなにも穿いていない。生殖器すら見当たらない。
「女の子……じゃないよね?」
無表情ののっぺりした顔、妙に光沢のある肌、
ぐねぐねとうねる体には骨格という物が無いようにも見える。
二本足で立つ事も難しいのか、ペタリと手をついて四つん這いになった。
人の形こそしているが、それはテレビで見た例の生物に酷似している。
「宇宙ナメクジさんですか?」
目を輝かせて近づいた京子を、にゅるっと伸びたナメクジの腕が捉えた。
口と鼻を塞がれ、抵抗も虚しく京子は気を失った。
554 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:42:40.46 ID:QybxYNJB
目を覚ました時、京子は暗い洞穴の中にいた。
手足を何かに絡め取られ、身動きが取れない。カメラ等を入れた鞄もどこかへ行ってしまった。
「ここは………ひぃっ!?」
暗闇に目が慣れて周りの様子が見えてくる。
そのには数十から百ほどのナメクジが蠢いていた。
大きさは様々。体長5センチ程の物から2メートルを超える物までいる。
何より奇異なのはその形だった。
ただのナメクジのような姿が大半だが、中にはネズミのような尻尾を生やした物、鹿のような角のある物、
そして人間のように二本足で歩く物もいた。
そのナメクジの群れの中に、人間も混じっている。
年齢は様々だが女性ばかりが何人かいる。この山や付近の町村で行方不明になった者達だった。
目の前には20代程度の女性が全裸で地面に横たわっていた。
そのふくよかな胸が微かに上下していた。生きてはいるようだ。
しかし全身を数十匹のナメクジが這い回り、女性の目には生気が無い。
「ひっ………」
一体ここで何が行われているのか、京子は恐怖で考える事すらできなかった。
そして、もし生きて帰ることができたら、金輪際こういう事に首を突っ込むのは止めようと決意した。
手足を拘束していたナメクジが動き、強引に服を引き裂いて取り払った。
京子は羞恥よりも恐怖に支配されていた。
「いやああぁぁ!! 誰か助けてええぇぇぇ!! ごぼっ!?」
頭上から降ってきたナメクジが肩から顔へと移り、口の中にその体を捩じ込んできた。
そのまま体を蠕動させて喉の方へと侵入してくる。
全身を覆う粘液の甘ったるい臭いが京子の脳を痺れさせる。
「おごっ、ぶっ、うぐ………」
舌で押し返そうにも、力強く大きなナメクジはビクともしない。
吐き気を催しながらも京子はその体を歯で噛み千切った。
「ぐっ………ふぐぅっ!? んんーーーっ!!」
噛み千切られたナメクジは頭だけで動き、その身体を京子の胃袋へと押し込んだ。
残った半身がベチャリと地面に落ちる。
飲み込んでしまったナメクジが胃の中でジワリと溶け出すのを感じた。
ドクンと心臓が高鳴る。
京子はそれを、得体のしれない物を飲んでしまった緊張感からだと思った。
ドクン、ドクン、ドクン………
「あっ、うぅ………何これ………」
脈が早くなると同時に体が熱くなり、全身が疼きはじめた。
555 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:42:59.85 ID:QybxYNJB
「ああ…………」
自分が欲情し、体を火照らせている事を自覚する。
体が拘束されて見ることはできないが、剥き出しの女性器から蜜が溢れでているのもわかる。
ずるっ、ずるっ………
足から数匹のナメクジが這い上がってくる。
体中の触覚が敏感になっている。そのヌメヌメした感触だけで達してしまいそうになり、歯を食いしばって耐える。
「ああああ…………い、いや…………」
更に数匹、十数匹と、次々にナメクジが体に這い上がってくる。
天井からも数匹がボタボタと落ちてきた。京子は口を固く閉じて侵入を拒む。
何匹かは大きな胸の辺りを這いずり、また何匹かは手足を行ったり来たりして、
また何匹かは京子の女性器をこじ開けようと体を蠕動させる。
(ああっ! ヤダ、ヤダぁっ!!)
口を閉じたまま必死に体を捩らせるが、へばり付いたナメクジはビクともしない。
欲情しきった体を数十匹のナメクジに蹂躙され、今にも意識が飛びそうだった。
(あ、ああ、ああああ…………)
一匹のナメクジの体がを細く変形し、先端を京子の女性器へと体を挿し込む。
そして脈打つように体を蠕動させ、全身がズルリと体内へ入り込んだ。
「いやあああああっ!!」
男を知らない体に異形の生物が侵入する。
未知の感覚と恐怖、そして尋常ではない快楽で京子は気が狂いそうだった。
「あがっ! う………んんーーー!!」
思わず開いてしまった口からもまたナメクジが侵入する。
今度は噛み千切ることさえできず、一匹二匹と嚥下してしまう。
「あがああぁぁぁーーー!! ああ! あああぁぁーーー!!」
外から内から全身を蹂躙され、汗や涙や涎を垂れ流して絶叫する。
ナメクジが膣に入り込んでも痛みは無かった。
全身を自在に変形できるため、処女膜を避けて奥に侵入しているようだ。
「イ………イク………こんなのに全身犯されてイっちゃう………」
胃の中で溶け出した数匹のナメクジが全身に行き渡り、また感度を高めている。
胸や尻、首筋、腹、背中や手足まで埋め尽くし、膣にまで入り込んだたナメクジ達が絶え間なく体を蹂躙する。
しかし、
「ああ…………キモチイイのに………なんで………」
男性経験は無くとも自慰行為程度はしたことがある。絶頂まで達した事も何度かあった。
今は普段の行為で感じる数倍、いや数十倍の快感を感じつつも、未だ一度も達していない。
556 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:43:13.41 ID:QybxYNJB
「はぁ……はぁ……助けて………おかしくなっちゃう……」
ひたすら感度が高まり、全身を蹂躙されつつも絶頂に達しない。
その異常な感覚が京子の心を蝕んでいった。
「あ…………」
膣に入り込んだナメクジがぐじゅりと動く。
それだけでも強い快感を感じるも、達することはできない。
ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ
「あぁ………だめ………」
ナメクジは奥へ奥へと蠕動し、潜っていき、
じゅるるっと、子宮の中へ入り込んだ。
「ふああっ!」
視界が白く弾けそうになるも、やはり達しない。
「な………何………?」
子宮内にまで侵入したナメクジはそこで動きを止めた。そして………
ごぷっ
その体が割れ、体液をまき散らした。
「――――――――――――っ!!」
ひんやりした体からは想像もつかない、熱い体液が子宮へと染み渡る。
「あっ、あっ、ああ゛ぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!」
子宮から全身へと、電流が走ったように快感が突き抜けた。
「あがあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」
熱い体液が全身の細胞一つ一つにまで染み渡るような圧倒的な快感。
「ひぎいいいっ! あぐぁあああああああぁぁぁぁーーっ!!!」
胸と髪を震わせて、獣のように叫び続ける京子。
いつ意識が飛んでもおかしくないほどの快感に侵されながら、気絶すらできず、ひたすらに快楽に翻弄され続けた。
「ああああぁぁぁーーっ!! あっ! あぅっ! あああーー!!」
汗と愛液と潮の混じった液体をびちゃびちゃとまき散らしながら、全身を震わせて快楽を貪る。
既に恐怖は快楽にかき消され、何も考えることができなかった。
「あがっ、あっ………ぐ………ああ…………」
一体どれくらいの時間が経ったのか、ようやく快感の波が引いてきた。
「う…………」
京子は全身をぐったりと弛緩させ、目を閉じて眠りについた。
557 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:43:31.02 ID:QybxYNJB
「生殖方法が判明しました」
とある研究所で研究主任が政府の役人達に解説をしていた。
「この生物は自分以外の生物、特に哺乳類のメスを好んで選び、苗床にして数を増やします」
「苗床?」
「つまりは他所の女性を襲って孕ませるわけです。とんだプレイボーイですな」
ははは、と会議室に乾いた笑い声が響いた。
「基本的に皆同じような姿形をしていますが、その役目は3つに別れます。
口に入って消化され栄養となりメスの発情と排卵を促す者、メスの体にまとわりつき拘束する者、
そしてメスの生殖器に取り付き出産をさせる者です」
「例の山の近辺では動物や人間の形をした個体が目撃されたそうだが………」
「稀に母体となった動物のDNA情報を受け継ぐ事があるようです。
実験動物を使って繁殖させた所、そういった事例が発見されました」
「つまりこの生物に孕まされた人間の女性がいるのか………早急に保護が必要だな」
「ところが厄介な事がありまして………」
研究主任は一旦言葉を切り、躊躇いつつも続けた。
「通常の生物の性行為と違い、一度生殖器に取り付けば以降は定期的に出産が行われます。
そしてその細胞は全身に根を張り、現在の技術では取り除くことはまず不可能なんです」
「そんな馬鹿な………」
「たとえ子宮を摘出しても、全身に伸びた細胞が修復していまいます。
繁殖を止めさせるには母体を殺すか、冷凍保存でもしないといけませんね」
「うむむ………」
役人は顎に手をあてて唸る。
ただ駆除すればいいという単純な問題ではなくなってしまった。
「ところで男性の行方不明者もいた筈だ。オスはどうなるんだね?」
「そりゃあ………」
こほん、と咳払いをし、
「溶かされて養分になるだけですね」
558 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:43:50.46 ID:QybxYNJB
「ん……ふぁ…………」
朝、京子が目を覚ました。
洞窟の地面はゴツゴツしているが、熊型の大きなナメクジが体を伸ばしてベッドになってくれるため身体は痛んでいない。
あれから1ヶ月程が過ぎ、京子はまだあの洞穴の中にいる。
今はもう拘束はされていない。しかし京子はここを出るつもりは無かった。
ボトボトと数匹のナメクジが頭の上に落ちてきた。
「うふ………ありがとう。いただきます」
いつの間にか見分けがつくようになった。これはいつも口に入り消化されているナメクジだ。
愛着が湧くようになって、以前と違う意味で食べることを躊躇ったが、どんなに拒否してもずっと口の周りでウロウロしているのだ。
その姿がかえって可哀想に思えてきて、これが彼らの生き方なのだと割り切ることにした。
「あむ………」
この1ヶ月、ナメクジ以外の物は口にしていない。
だが必要な栄養は全て備わっているのか、洞窟に引き篭っているというのに体長も肌や髪のツヤも前より良くなっていた。
「んぐ………ご馳走様でした」
飲み込んだナメクジが消化され、体に染み渡る。
慢性的に感じていた疼きがさらに強くなった。
「あ、また来る………」
京子の胎内では新しい命が胎動している。その腹部ははちきれんばかりに膨らんでいた。
ここへ来てから、大体3日に1度のペースで出産が行われている。
「う……んんん………はぁっ!」
今日もまた、産道を通って20センチ程のナメクジが外へ体を捻り出した。
「ああああぁぁぁぁーーーーっ!!」
絶頂と共にナメクジが産み落とされた。
559 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/18(火) 22:46:01.60 ID:QybxYNJB
出産はその一匹だけでは終わらない。
「うああっ!! あああっ!! ひぎいぃぃぃ!!」
ぶりゅっ、べちょっ、と水っぽい音を立て、京子体から次々にナメクジが飛び出す。
「あがぁっ………大きい………!」
30匹ほど産んだ後、一際大きなナメクジが、ずりずりと体を蠢かせて這いでてきた。
「あああああああぁぁぁぁーーーーー!!」
また全身を快感で震えさせながら、人型のナメクジを産み落とした。
「はぁ………あ、可愛い…………」
そっとその子を抱き上げる。
「人の形は3番目だね………」
京子の傍らには同じく人型のナメクジが2匹いた。
1匹はすやすやと眠り、もう1匹は前よりも膨らんだ京子の胸に吸いついてミルクを飲んでいる。
そして100匹を超えるナメクジ達も、京子にじゃれるように周囲を這いまわっている。
全て京子が産んだ子供たちだ。
「仲良くしてあげてね……」
洞窟の中には他にも何人かの女性がいる。
しかし他の女性達はとうに心が壊れ、ただ機械的に子を産み落とすだけの人形と化していた。
そんな中で京子だけは、沢山の子供達に囲まれて幸せな日々を送っていた。
「ん………」
京子は自分の女性器に指を挿し込み、自慰を始める。
ナメクジを常食するようになってから、その成分のせいか身体の疼きは晴れたことがない。
「あ………はぁ………」
最初に人型の子を産んだ時に処女膜は破れて無くなっている。奥まで指を突っ込んでがむしゃらにかき回した。
母親の欲情を感じ取ったのか、胸やお尻を子供たちが撫で回して愛撫してくれた。
「あは………幸せ……………」
誰が何と言おうと、少なくとも彼女自信は幸せを感じていた。
「巣があったぞ!」
洞窟の外から男の声がした。人の声を聞くのは久しぶりだ。
外が騒がしくなる。大勢の人がいるようだ。
何があったんだろう、と京子は快楽に溺れた頭でぼんやりと思った。
564 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/19(水) 01:10:43.84 ID:jfrZzpSM
いい作品なのにやばいどうしよう、イケない!?
566 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/19(水) 05:17:22.55 ID:Gh+cFbe+
>>564
「まだ食べ足りないようですね」
性器を弄り続けてイクことしか頭にない>>564の口に、更にナメクジが数匹含まされた。
喉の奥へと進み、胃に落ちると速やかに消化され、>>564の全身に媚毒を染み渡らせていく。
呼吸が浅くなると共に蜜壷から溢れる愛液の音が卑猥に響き渡る。
「ハァ……あ、熱い……。これ、これなら今度こそ……」
>>564が自らを慰める手の動きは激しさを増していく。
イった時に自らに何が起きるのかも知らないまま、感じるままに喘ぎを発し続ける。
いや例え知っていたとしても、もはや止める気すら起きないだろう。
渇望した高みへと駆け上がっていく>>564は、ついに一際高い叫びを上げて……
567 FBX ◆4gA1RyNyf. sage 2011/10/19(水) 05:23:41.48 ID:77jQoD0q
>>566
そして、>>564の視界が真っ白になる・・・
そう、圧倒的なまでの快楽信号によって。
それを陰から見ていたのは>>566。
決して見てはならないものを見てしまった。
そんな怯えを抱き、しかしそれでいて確かな視線で見つめていた。
目の前で>>564が頂上へと上り詰めたのを見て、つい羨ましく思ってしまう。
もちろん>>566は気づきもしなかった。
そう思ってしまうこと自体が、既に>>564の変化した人外たる存在の能力ということを・・・
ふと意識が戻る頃には、>>566は>>564の元へと足を進めていた。
自分もその素晴らしい洗礼を受け、>>564の仲間となることを求めて・・・
569 名無しさん@ピンキー sage 2011/10/19(水) 08:29:19.42 ID:jfrZzpSM
私の前に>>566がいた。
あれほど逃げろって言ったのに…フフ、手間が省けるわ
さあ>>566も一緒にイキましょう♪そして赤ちゃんの生みっこするの
あら、そこで見てるあなた(FBX氏)もこっちに来なさい…♪
お姉さんがいい事して、あ・げ・る♪
日常から生まれる脅威の、尤もたる堕落と蔓延 3章
(スレの方ではなく修正後のうpろだに上げられたものを転載)
第3章
「あとどのくらいかかるかしら?」
「・・・も、ものの数分で」
「あら、そう。じゃあ1回くらいオナニーしてきても大丈夫そうね」
言うなり、その人影は部屋を後にした。
数分と受け答えした人物は息を吐き、胸をなで下ろす。
(邪淫婦様自ら確認に来られるなんて、一体何が起きようとしているのだろう?)
作業をしていた人物は不安に駆られるが、しかし本人も邪淫教団の一員である。
その考えはすぐさま教団の操作によって消去され目の前の作業へ集中するのであった。
「♪~」
上機嫌そうに鼻歌を歌いながら廊下を歩くネイリィ。
そこに偶然零が通りかかった。
「あら? 零じゃない」
声をかけられ気づく零。
「!? ネイリィ様!」
緊張のせいか声が裏返る。
「どうしたの、一人で。珍しいじゃない」
「鈴ちゃんを探してるんです。見ませんでしたか?」
「見てないわねぇ・・・ 何かあったの?」
そう聞かれるとどう答えるべきか考えてしまうのが彼女の性格。
「え・・・と、ですね」
「言いづらいことかしら」
「いや、そういうわけでは」
「じゃあ何よぉ」
「えーと、3日ほど前から鈴ちゃんがいないんです」
「どこに?」
「どこって、学校や家ですよ」
「ふーん」
ネイリィは考え事をするようなそぶりを見せつつ、零の身体を眺める。
今の零は信者としての姿をとっていない。
どこにでもいそうな○学生の姿だ。
「ネイリィ様?」
「・・・確か鈴は品山区の学校を堕とすって言って張り切ってたような」
「品山区? あー、それですきっと!」
零は来た道を戻ろうときびすを返す。
そこにネイリィは声をかける。
「あ、待ちなさい」
「はい?」
「鈴も一人前の大淫婦なんだから心配無用よ。それに『お姉ちゃん』もいるし」
「はぁ・・・」
いまいち釈然としない表情をする。
「せっかくだからちょっとゆっくりしていきなさい。もうじきイベントがあるわ」
「イベント? 何でしょう」
「邪淫教団の新しい存在を受け入れるイベントよ。あなたにも良い事があるの」
「新しい存在ですか。ネイリィ様に大淫婦の方々、そして信者の私たち。それ以外にですか?」
「そう。もちろんネリルみたいな淫魔でもないわ」
邪淫教団にはいくつかの地位がある。
頂点に淫邪神が君臨し、その神官として邪淫婦ネイリィが存在する。
ネイリィの配下に大淫婦がおり、大淫婦ごとに信者が多数。
淫魔は大淫婦により作られ強力な力を持つが、信者は持たない。
こういった構図であるが、それに加えてネイリィは更に新たな存在が現れると言っているのだ。
「わかりました。じゃあゆっくりしていきます。でも・・・」
「いいわ、鈴にはあたしから言っておくから。『ネイリィ様の瘴液で体液を入れ替えてあげたわ』って」
「えっ?」
ネイリィは淫らに微笑んでいる。
「さて、そろそろ時間だわ。オナニーするつもりだったけど、零に会えて時間つぶせたからね」
そしてネイリィは零の肩を抱き、
「じゃあ行きましょうか。イベント会場に」
二人は歩き始めた。
肉色と紫色の混じった、触手とも淫肉ともとれるような材質の扉が開く。
ねちょ・・・と謎の液体が糸を引く。
そこをネイリィと零が通り、入ってきた。
「あ、ネイリィ様」
「そろそろ時間かと思ってね」
「ええ、ちょうど良いタイミングでしたよ。こちらです」
部屋にいたその人物がネイリィを中へと案内する。
零もそれについていく。
「あ」
「?」
「そうそう、この子は零。大淫婦ヴァギナの信者よ」
「ああ、あのヴァギナ様の」
「え?」
零は会話の流れに取り残される。
「り、鈴ちゃんってそんなに有名なんですか?」
思わず零はネイリィに聞いてしまう。
「そりゃね。あたしが直接に鈴を教団に引き込んだとなると、周りは注目するのよ」
「やっぱり邪淫婦様だからですか?」
「まぁ、こういう性格だけど淫邪神様の1番の僕だからね」
その言葉が終わると、くちゅり、という音が聞こえた。
「?」
「つまりはこういうこと」
ネイリィが言い終える頃、零の股は大きな手で持ち上げられていた。
しかし当の零はそれに抵抗する素振りすら見せない。
いや、できないのだ。
その手の表面からは無数の触手が発生し、信者となった零の穢れた機密空間をもてあそんでいたのだから。
「あ・・・あ・・・」
「それは淫邪神様の手なのよ。あたしは自由に淫邪神様の身体の一部を召喚できるわけ」
「い・・・いい・・・あ・・・」
「って、これじゃ聞こえてないわねぇ・・・」
やれやれとため息をつき、ネイリィはその手を消した。
脱力した零はその場へ崩れ、その快楽の余韻に身体を震わせている。
「えーと・・・そろそろよろしいですか?」
「あぁ、そうだったわね。ちなみにこの子はイリス。あたしの淫務奴隷よ」
「どれい?」
「教団の信者じゃないけれど、あたしに尽くす者。洗礼を与えてないから普通の人間なの」
「でもそれじゃ、ゲートをくぐれないんじゃ」
「え? くぐる必要なんてある?」
にやにやと意地の悪い笑みを作るネイリィ。
イリスがそれに答える。
「ありません。私はネイリィ様に、人間のまま全てを捧げ、もてあそんで頂く事を誓った存在ですから」
「も、もてあそぶって」
「言葉通りです。ネイリィ様に命令されれば何でもします。死ねと言われれば喜んで死にます。
もう不要だと言われれば、私は他の信者様の体液で飼われる家畜にでもなりますので・・・」
「と、言うことよ」
「そう・・・なんですか」
「疑問がある?」
「えぇ、少し。でも私は信者になってからあんまり時間が経ってないですから・・・」
「そうかもねぇ」
受け答えする零を見つめるネイリィの目は、笑っていない。
「さて、じゃあイベントを始めましょうか」
「はい」
イリスが部屋の奥へと歩いて行く。
ネイリィと零もついていった。
「うわ、大きいガラスの筒」
私の目の前には、私の身長の5倍くらいはありそうな大きなガラスの筒があった。
「筒って言う子がいるとはね。これはカプセルとでも呼んだ方がいいわよ」
ネイリィ様が教えて下さった。
「はい」
イリスさんがそれに答えた。
あれ、でもイリスさんって呼んでいいのかな?
私は大淫婦の鈴ちゃんの信者だけど、イリスさんは邪淫婦のネイリィ様の奴隷だもんね・・・
「え、えーと」
「イリスと呼び捨てて下さい」
私の考えが伝わっちゃったみたい。
「私は教団の信者様よりもはるかに下賤な淫務奴隷ですので」
「う、わかった」
ネイリィ様が見てる。
ちゃんと信者らしくしなきゃ。
「いつまで待たせるのかしら?」
「!」
その声で私は身体がこわばる。
お、怒ってる・・・んじゃ・・・
「申し訳ありません。ただいま」
イリスがカプセルの横の機械へ歩いて行く。
「イリス。あたしを目の前にして待たせる真似はしないほうがいいわ」
「はい・・・」
機械を操作しながら返事をする。
「もしかしたらイベントが終わったら廃棄されちゃうかもしれないからね」
その言葉に怖さを感じたのか、イリスの手が震え始めた。
「では、開始いたします」
「?」
「やっとねー」
ネイリィ様はわかってるみたいだけど、今はじめてカプセルを見た私にはわからない。
「この中に・・・何が?」
「さっき話した、新たな存在ってのがこの中にいるのよ」
「は、はぁ・・・」
「開きます」
イリスの言葉と同時にカプセルの表面のガラスが上がっていく。
同時に中から虹色のドロっとした液体が溢れてきた。
「このにおい・・・」
「ふふ、あたしの瘴液よ」
ネイリィ様のおまんこのにおいだった。
ああ、段々あたまが・・・
「さ、目覚めなさい」
ネイリィ様が言うと、その虹色の液体が盛り上がった。
「あ?」
液体が流れ落ちると、そこには手があった。
「あれは・・・瘴液が手になった・・・んですか?」
「そう。よく見ていなさい」
ネイリィ様の瘴液のにおいで頭がふらふらするけど、頑張って見る。
カプセルから虹色の液体が出てきて、それが手の形になった。
全部液体が出てきて・・・だんだん人の形になってきた?
「瘴液の人間?」
「ま、そんなところね」
「このモデルは今度教団が繰り出す新しい存在の、最初のモデルです」
イリスが説明を始めた。
「大淫婦様の瘴液で何度かテストを行い、ようやく本格的なモデルが作れるようになりました。
いまネイリィ様と零様がご覧になっているのは、その最初のモデルです。
ネイリィ様が仰ったように、ネイリィ様の瘴液を120%含んでおります」
「ひゃ、120%・・・? 100%が最高じゃないの?」
「淫邪神様のお力により、全ての不可能が可能になるってことよ」
「ネイリィ様・・・」
「この『新たな存在』は、死滅することがありません。身体の構造上、致命的なダメージとなるような
臓器や核のようなものが一切ありませんので。仮に全身を蒸発させられても気体のまま生き残れます」
「???」
私には難しくてよくわからない。
不安な表情でネイリィ様を見てしまう。
「つまり。何をされても絶対に死なない、最強の存在ってことよ。それもあたしたちの瘴液でできた、
とびっきりの性欲と繁殖力を持った、ね」
「おー・・・」
その反応をしたところで、限界が来たみたい。
やっぱりネイリィ様の瘴液は凄い効果だなぁ・・・
私はそう感じながら、崩れ落ちた。
次に目を覚ますと、私は見慣れない場所にいた。
信者用の部屋じゃない所で、誰かに後ろから抱かれてる。
「うーん・・・」
「あら? やっとお目覚めね」
その言葉を聞くと同時に、私の中でビュッっていう感覚がした。
「はう?」
「ふふ、寝顔が可愛かったからついうっかり中だししちゃった」
「ありがとうございますぅ・・・」
この声はネイリィ様。
「し、んじゃの私、に、瘴液を、おめぐ」
「はいそこまで。そういう硬いのは嫌いって言ったでしょ」
そうだった・・・
「実はね。零はちょっと再教育が必要かなーって思ったわけ」
それを聞いてようやく目が覚めた。
「再教育ですか?」
「そう。あなたさっき、イリスの身分の説明に疑問を持ったでしょう」
「え・・・、はい」
「あたしたち邪淫教団は人間をもてあそび、堕落させるのが使命。
だったら教団の上位の存在が下位の存在をもてあそぶのも普通でしょ」
「そういう・・・ものですか」
「特に淫務奴隷についてはそう。さっき初めて聞いただろうけど、
イリスの説明で納得出来なかったのは大きな問題よ。信者として大問題」
「そんな・・・」
大きなショックを受けた。
鈴ちゃんに信者にしてもらって、色々と教わったんだ。
でも、それじゃ大問題・・・だって・・・
「確かにヴァギナに色々教わったのは認めるわ。あたしもそれは知ってる」
「え・・・、で、でも」
「大丈夫よ。ヴァギナはヴァギナのすべきことをしてるから、別に怒ったりしないわ」
よかった・・・
信者たるもの、やっぱり自分を信者にしてくれた大淫婦様は心配だもん。
「あなたにだけ問題があるのよ、零」
・・・そうですか・・・
「あっ?」
ずぼ、と私のおまんこから何かが抜かれた。
多分ネイリィ様のおちんぽだよ。
「ちょっと信者の姿になってみなさい」
「はい」
立ち上がってネイリィ様から離れる。
そして、自分のあるべき姿をイメージする。
すぐに身体が変わっていった。
「あぁ、気持ちいい・・・」
肌が緑に染まっていき、植物のツタのような触手が生えてくる。
そこかしこにつぼみが現れ、花が咲いていった。
「ふふ、可愛い」
「あ、ありがとうございます」
でも嬉しくない。
だって私、大問題なんだから。
「で・・・、その身体で何人を抱いたの?」
「それは・・・」
「ほらね。信者になった以上、気持ちいいことをしてるだけじゃダメなのよ。
大淫婦の命令がなくても近所の人間を犯し、堕落させなきゃ」
「・・・はい」
授業中は結構オナニーしてたんだけど、実はまだ1人も友達に種を植え付けてなかったんだ・・・
鈴ちゃんがいなくて寂しかったからかな?
もしかしたら、私って自分を見てもらいたかったのかな・・・
「そういう所が大問題ってわけ」
「あの・・・」
「なぁに?」
「わ、私、その」
「いいわ。言ってみなさい。答えてあげるから」
「私、このまま消されちゃいますか? イリスみたいに、使えないから・・・」
「・・・」
何も・・・言ってくれないネイリィ様。
じゃあ私、このままネイリィ様に消されちゃうのかな。
おそるおそるネイリィ様の表情を見てみる。
む、無表情・・・
あの明るいネイリィ様が無表情だなんて怖い。
「そういうことよ」
「!」
「そこまでわかってるなら話は早いわ。ヴァギナお気に入りの信者でも、使えなければ消す。
それが邪淫婦であるあたしのやり方。ヴァギナがなんと言おうと変わらない」
「・・・わかりました」
ネイリィ様を前に、信者ごときである私がどうこうできるわけがない。
ごめんね、鈴ちゃん・・・
「さ、何か言い残すことは?」
ゆっくりと私の顔の前で手を開くネイリィ様。
「鈴ちゃん、ごめんなさい。せっかく信者にしてもらったのに、失格になっちゃいました。
学校のみんなを堕とさなかったからだそうです。私にはそんな勇気が無かったみたいで・・・
借りてた本とかゲームは私の部屋にあるので、ママに言って下さい。
それと、」
「ぷっ・・・くくっ」
あ、あれ?
ネイリィ様・・・笑ってる?
「長いわよ! 覚えられるわけないじゃないの!」
「え、そんな・・・」
「もう、消すなんて冗談よ。信者の1人2人くらい消すのなんて、小指1本で十分だしね」
え、じゃあ掌を出した時点で冗談だったの・・・
「まぁ、消すのは冗談だけど再教育は受けてもらうわよ」
「はい・・・」
「さて、そこでさっきの『新しい存在』の出番ってわけ」
ネイリィ様は指をパチンとならす。
部屋の肉ドアが開いて、人が入ってきた。
「この子はさっき『生まれ堕ちた』ばかりの、あたしの瘴液人間よ」
「え? この人がさっきの??」
虹色の液体が人型になっていくのは見てたけど・・・
目の前にいるのって、普通の人間なんですけど。
「初めまして。ネイルと言います」
「は、初めまして・・・」
「この子の身体が瘴液で出来てるのは知ってるわよね。大事なのはそれじゃないんだけど。
身体に取り込んだあらゆる物を汚染し、瘴液にしてしまう身体でもあるのよ。
水を飲もうがお茶を飲もうが、この子が身体から出すのは全てあたしの瘴液。
汗も唾もおしっこも愛液も精液もね」
「お・・・おおー・・・」
「今からこの子に零の血液を飲ませるわ」
「え!?」
「で、この子の体液を代わりに入れるの。あたしの瘴液を代わりにね」
なになに、私はこれから血を抜かれて・・・
かわりにネイリィ様の瘴液を入れられる?
するとどうなるのかな。
「ま、そういうこと。結果は後のお楽しみよ」
あ、ネイルさんが歩いてきた。
「始めますよ」
「きゃっ!?」
私はネイルさんに押し倒された。
ネイルさんはそのまま身体を液体にして、私の身体を覆う。
「ふあ??」
「このまま全身から血を入れ替えます」
すぐ、それは始まった。
身体のあちこちから何かが抜き取られていく感じがする。
あ、でも信者は人間じゃないから血が足りなくて死ぬってことは無いんだ。
大丈夫、多分――
「!」
「やっと起きたわね」
頭が少しぼーっとする。
「さて、早速だけど。ネイルを連れて布教してきなさい」
ネイリィ様がニコニコしてる。
その隣にネイルの姿。
無事に再教育してもらえたみたい・・・
「はい!」
「行きましょう、零」
ネイルが言うと、その姿がぐじゅりと溶けていく。
そのまま私の身体に入っていった。
「「行ってきます」」
確かに私にも聞こえた。
ネイルの声も一緒に出ていた。
(ここよ)
ネイルの声が頭に響く。
ここに何があるんだろう。
(ここは私を殺した奴らがいる場所)
え、殺したって?
(私は殺され、埋められた。だけどそこでネイリィ様に拾われたの)
それはまた・・・良かったね!
(ええ、とても良かった。もう死んだ私の身体をもらってくれるって言うんだもの)
ネイリィ様は色々と考えてるからね~
(さらに、復讐させてくれることも約束してくれた)
あ、わかった。
復讐したい人間がここにいるんだね?
(そういうことよ。最下級の淫務奴隷にしてやるの)
私たちは、その建物へ入っていく。
「で・・・、あいつを殺ったのは良いとして。資産はどう分ける?」
「悩むわね。でもまずはここから逃げるのが先じゃないかしら」
「そうね。警察が来ると面倒なことになっちゃうかも?」
3人の人間が会話していた。
会話の内容は、ネイルを殺害した後の資産分配・・・
そう、ネイルは間違いなく金のために殺されてしまったのだ。
その犯罪者が会話する部屋の隣の部屋に、零は到着した。
零は体内のネイルへ話しかけた。
(それで、どうやって犯す?)
(まずは零。再教育を受けた成果をネイリィ様に見せなきゃ)
(私は別に恨みとか無いから、それなら1人だけでいいよ)
(もちろんそうしてもらうわ。恐怖と後悔の中で人間を辞めさせる)
零はドアノブに手を伸ばし、握る。
人間の姿に擬態していた零の洋服の袖から、虹色の液体が溢れてきた。
ネイルだ。
そのままネイルの身体はドアノブの隙間から蝶番の部分へと進入する。
(いいわ、開けて)
零がノブを回してドアを引くが、音は全く出ない。
ネイルの身体が音と振動を全て吸収しているのだ。
零はそのまま低い体勢を取り、部屋へ入っていく。
(まず3人の動きを止めないとね)
ネイルにそう言うと、零は右手を信者のものへ変化させる。
そのまま手の甲のあたりに蕾のような器官が現れた。
(それは?)
(再教育の成果かな? わからないけど、これで3人を痺れさせちゃうの)
その蕾の先端から音もなく3つの球体が放たれた。
「じゃあ、まずは車の調達をしてェェッ!?」
「ふあ!?」
「ひぐ!」
「あったり~」
零が姿を現した。
「だ、だ・・・」
誰、と言おうと思ったのだろう。
しかしそこで言葉が出なくなってしまったようだ。
その事実におびえ、犯罪者の1人が震え始めた。
「うふふ、あなたたちは選ばれたんだよ。邪淫教団の淫務奴隷にね」
「・・・!?」
「あ、打ち込んだ種は麻痺毒だよ。その種から作る麻酔薬は1滴で像も意識を失うんだ」
(あら、怖いこと言うじゃないの・・・)
ネイルは零の体内に戻っているが、その言葉は非常に愉快そうな響きだ。
「つ・ま・り。3人は人間だし、人間は像より小さいよね。種には麻酔薬の原液がたっぷり。
10分持たないと思うよ。死ぬまで」
「「「!?」」」
「ま、私も鬼じゃないからね。邪悪な淫魔みたいなものだけどさっ」
そのまま零は3人のうち1人に近づいていく。
その女は震えて零を見つめていた。
「お姉さんにはコレをあげるね」
零は信者の姿に戻る。
緑色の肌は以前より暗い緑になっており、何よりも股間には毒々しい花が咲き誇っている。
零はその股間の花を女に近づけ、そのまま押しつけた。
「んーっ」
息が出来ないのか、声を出そうとする女。
しかし声にならない。
「ふふふ、さ・・・ 淫務奴隷になろっか。マンコラフレシア最初の獲物だよ」
その卑猥な名前の花は、更に周囲から触手を生み出して女の頭をがっちりとホールドした。
女はピクピクと弱い動きを見せていたが、十数秒で止まってしまった。
他の2人の女はその様子を青い顔で見つめていた。
「くふふふ・・・」
マンコラフレシアは大きく花びらを広げ、押しつけられていた女の頭を完全に飲み込んだ。
そして部屋の中に、何かを吸い込むような液体質の音が響き始めた。
じゅるじゅる、ずずずー・・・
音がする度に女の身体がぴくりと動くが、しかし自分から動こうとはしない。
「ねぇ、何してると思う? これ」
零は無邪気な笑みで犯罪者の2人に語りかける。
もちろん2人はそんなことを知るよしもない。
「マンコラフレシアが脳みそを吸い取って、中で作り替えて戻してるんだよ。
これをやらないとさっきの毒で簡単に死んじゃうからさぁ・・・ さて」
女の脳みそ改造を行う傍らで、零はネイルに語りかけた。
「お姉さん達ってさ、悪い人だよね? 人殺しなんだよね?」
「そうよ」
零の問に、ネイルが答える。
しかし今度はその声がハッキリと聞こえた。
途端に麻痺で動けない2人の顔がこわばった。
「ふふふ・・・、出番だよ。ネイル」
「任せて」
声と同時に、零の乳首や耳、口などあらゆる穴から虹色の液体が流れ出てくる。
それは1カ所に集まり、徐々に人型になっていく。
やがて完全な人型となり、顔つきや体つきがハッキリした。
顔を認識した2人は息を荒げている。
自分たちが確実に殺し、死体までも確認した存在が目の前で動いている。
それも異形の存在になって。
これで驚かない者は人間ではあるまい。
「さて・・・、私を殺してくれた罰を受けなさい。邪淫教団で永遠に淫務奴隷として働くの」
ネイルは2人に近づき、両手をそれぞれの顔の前へ持ってくる。
「私は優しいわ。お前達も一瞬で私を殺してくれたけど、あれは苦しませないためよね」
やがて手は人間の皮膚の色から虹色へと変わっていく。
「それに応えて、私も一瞬で淫務奴隷にしてあげるわ」
言うと、一気にその手を2人に押しつけた。
べちゃっ、という液体音が聞こえた。
しかしネイルの身体である液体は飛び散ることはなく、そのまま2人の中へ入っていく。
すぐに2人は痙攣を始めた。
「それ、何してるの?」
一部始終を見ていた零が問いかけた。
「簡単よ。脳みそを直接いじってるの」
「ああ、私と同じなのね」
「だけど私は優しいから。ただいじるだけじゃないわ」
2人のうち、片方が突然身体を弓なりにのけぞらせた。
「お?」
「人間は脳みそが核だからね。脳みそに快楽を感じる所だってある」
「なるほど。じゃあ私も同じ事が出来たりして?」
「それはあなた次第」
ネイルと繋がっている女2人は、そのまま脳だけの絶頂を何度も繰り返させられる。
口をネイルの手でふさがれているため声は出ないが、それはそれは幸せな表情をしていた。
「さーて、こっちはおしまい」
零が言うと、マンコラフレシアの触手で女の頭を引き出した。
まるでペニスの皮がむけるかのうよに、ずるりと女の頭が現れた。
ラフレシアの蜜にぬれているのか、その頭は液体でべとべとになっている。
「どうなったの?」
「こうなったの」
零が答えると同時に、女が立ち上がった。
「私は淫務奴隷です。名前はありません」
「・・・これじゃ面白くないんじゃない?」
「まぁね。だからさ、この女をネイルの服にしちゃおうよ」
「服?」
「いやさ。ネイルって液体でしょ。でも女の子だからさ、服だって着たいかなーって」
「まぁ、そりゃ・・・元人間だからね」
「だからこの女をネイルの入れ物にしちゃうの。そうすれば服着れるよ」
「なるほど」
「さっきの改造ついでに胸とか腰とかもいじっておいたから、結構スタイルいいよ」
「・・・顔が気にくわない」
ネイルにとってみれば、自分を殺した相手の顔が自分の顔になるようなものだ。
ネイルはその中に入り、全てを自分の自由に操るのだから。
「んー、それはネイリィ様に相談してみるしか。流石に私にはね・・・」
「わかった」
ごとり、と音がする。
ネイルの手による淫務奴隷への改造が完了したのだ。
「じゃあ入る」
「うん」
そしてネイルは全身を液状化させ、零が改造した女へと入っていった。
「・・・どう?」
女はネイルの声で話しかけた。
「おっけーおっけー」
「なんだか複雑な気分ね」
「まぁいいんじゃないかな? 殺した相手に身体をもてあそばれ、乗っ取られちゃう。
すっごいかわいそうだけど、すっごい羨ましいかも」
「・・・帰ろうか」
「あ、ちょっとー」
無邪気な会話をしつつも、その2人は邪悪な存在。
こうして3人の犯罪者が消え、邪淫教団の淫務奴隷となった。
同時にネイルは「服」を手に入れたのだった・・・
第3章
「あとどのくらいかかるかしら?」
「・・・も、ものの数分で」
「あら、そう。じゃあ1回くらいオナニーしてきても大丈夫そうね」
言うなり、その人影は部屋を後にした。
数分と受け答えした人物は息を吐き、胸をなで下ろす。
(邪淫婦様自ら確認に来られるなんて、一体何が起きようとしているのだろう?)
作業をしていた人物は不安に駆られるが、しかし本人も邪淫教団の一員である。
その考えはすぐさま教団の操作によって消去され目の前の作業へ集中するのであった。
「♪~」
上機嫌そうに鼻歌を歌いながら廊下を歩くネイリィ。
そこに偶然零が通りかかった。
「あら? 零じゃない」
声をかけられ気づく零。
「!? ネイリィ様!」
緊張のせいか声が裏返る。
「どうしたの、一人で。珍しいじゃない」
「鈴ちゃんを探してるんです。見ませんでしたか?」
「見てないわねぇ・・・ 何かあったの?」
そう聞かれるとどう答えるべきか考えてしまうのが彼女の性格。
「え・・・と、ですね」
「言いづらいことかしら」
「いや、そういうわけでは」
「じゃあ何よぉ」
「えーと、3日ほど前から鈴ちゃんがいないんです」
「どこに?」
「どこって、学校や家ですよ」
「ふーん」
ネイリィは考え事をするようなそぶりを見せつつ、零の身体を眺める。
今の零は信者としての姿をとっていない。
どこにでもいそうな○学生の姿だ。
「ネイリィ様?」
「・・・確か鈴は品山区の学校を堕とすって言って張り切ってたような」
「品山区? あー、それですきっと!」
零は来た道を戻ろうときびすを返す。
そこにネイリィは声をかける。
「あ、待ちなさい」
「はい?」
「鈴も一人前の大淫婦なんだから心配無用よ。それに『お姉ちゃん』もいるし」
「はぁ・・・」
いまいち釈然としない表情をする。
「せっかくだからちょっとゆっくりしていきなさい。もうじきイベントがあるわ」
「イベント? 何でしょう」
「邪淫教団の新しい存在を受け入れるイベントよ。あなたにも良い事があるの」
「新しい存在ですか。ネイリィ様に大淫婦の方々、そして信者の私たち。それ以外にですか?」
「そう。もちろんネリルみたいな淫魔でもないわ」
邪淫教団にはいくつかの地位がある。
頂点に淫邪神が君臨し、その神官として邪淫婦ネイリィが存在する。
ネイリィの配下に大淫婦がおり、大淫婦ごとに信者が多数。
淫魔は大淫婦により作られ強力な力を持つが、信者は持たない。
こういった構図であるが、それに加えてネイリィは更に新たな存在が現れると言っているのだ。
「わかりました。じゃあゆっくりしていきます。でも・・・」
「いいわ、鈴にはあたしから言っておくから。『ネイリィ様の瘴液で体液を入れ替えてあげたわ』って」
「えっ?」
ネイリィは淫らに微笑んでいる。
「さて、そろそろ時間だわ。オナニーするつもりだったけど、零に会えて時間つぶせたからね」
そしてネイリィは零の肩を抱き、
「じゃあ行きましょうか。イベント会場に」
二人は歩き始めた。
肉色と紫色の混じった、触手とも淫肉ともとれるような材質の扉が開く。
ねちょ・・・と謎の液体が糸を引く。
そこをネイリィと零が通り、入ってきた。
「あ、ネイリィ様」
「そろそろ時間かと思ってね」
「ええ、ちょうど良いタイミングでしたよ。こちらです」
部屋にいたその人物がネイリィを中へと案内する。
零もそれについていく。
「あ」
「?」
「そうそう、この子は零。大淫婦ヴァギナの信者よ」
「ああ、あのヴァギナ様の」
「え?」
零は会話の流れに取り残される。
「り、鈴ちゃんってそんなに有名なんですか?」
思わず零はネイリィに聞いてしまう。
「そりゃね。あたしが直接に鈴を教団に引き込んだとなると、周りは注目するのよ」
「やっぱり邪淫婦様だからですか?」
「まぁ、こういう性格だけど淫邪神様の1番の僕だからね」
その言葉が終わると、くちゅり、という音が聞こえた。
「?」
「つまりはこういうこと」
ネイリィが言い終える頃、零の股は大きな手で持ち上げられていた。
しかし当の零はそれに抵抗する素振りすら見せない。
いや、できないのだ。
その手の表面からは無数の触手が発生し、信者となった零の穢れた機密空間をもてあそんでいたのだから。
「あ・・・あ・・・」
「それは淫邪神様の手なのよ。あたしは自由に淫邪神様の身体の一部を召喚できるわけ」
「い・・・いい・・・あ・・・」
「って、これじゃ聞こえてないわねぇ・・・」
やれやれとため息をつき、ネイリィはその手を消した。
脱力した零はその場へ崩れ、その快楽の余韻に身体を震わせている。
「えーと・・・そろそろよろしいですか?」
「あぁ、そうだったわね。ちなみにこの子はイリス。あたしの淫務奴隷よ」
「どれい?」
「教団の信者じゃないけれど、あたしに尽くす者。洗礼を与えてないから普通の人間なの」
「でもそれじゃ、ゲートをくぐれないんじゃ」
「え? くぐる必要なんてある?」
にやにやと意地の悪い笑みを作るネイリィ。
イリスがそれに答える。
「ありません。私はネイリィ様に、人間のまま全てを捧げ、もてあそんで頂く事を誓った存在ですから」
「も、もてあそぶって」
「言葉通りです。ネイリィ様に命令されれば何でもします。死ねと言われれば喜んで死にます。
もう不要だと言われれば、私は他の信者様の体液で飼われる家畜にでもなりますので・・・」
「と、言うことよ」
「そう・・・なんですか」
「疑問がある?」
「えぇ、少し。でも私は信者になってからあんまり時間が経ってないですから・・・」
「そうかもねぇ」
受け答えする零を見つめるネイリィの目は、笑っていない。
「さて、じゃあイベントを始めましょうか」
「はい」
イリスが部屋の奥へと歩いて行く。
ネイリィと零もついていった。
「うわ、大きいガラスの筒」
私の目の前には、私の身長の5倍くらいはありそうな大きなガラスの筒があった。
「筒って言う子がいるとはね。これはカプセルとでも呼んだ方がいいわよ」
ネイリィ様が教えて下さった。
「はい」
イリスさんがそれに答えた。
あれ、でもイリスさんって呼んでいいのかな?
私は大淫婦の鈴ちゃんの信者だけど、イリスさんは邪淫婦のネイリィ様の奴隷だもんね・・・
「え、えーと」
「イリスと呼び捨てて下さい」
私の考えが伝わっちゃったみたい。
「私は教団の信者様よりもはるかに下賤な淫務奴隷ですので」
「う、わかった」
ネイリィ様が見てる。
ちゃんと信者らしくしなきゃ。
「いつまで待たせるのかしら?」
「!」
その声で私は身体がこわばる。
お、怒ってる・・・んじゃ・・・
「申し訳ありません。ただいま」
イリスがカプセルの横の機械へ歩いて行く。
「イリス。あたしを目の前にして待たせる真似はしないほうがいいわ」
「はい・・・」
機械を操作しながら返事をする。
「もしかしたらイベントが終わったら廃棄されちゃうかもしれないからね」
その言葉に怖さを感じたのか、イリスの手が震え始めた。
「では、開始いたします」
「?」
「やっとねー」
ネイリィ様はわかってるみたいだけど、今はじめてカプセルを見た私にはわからない。
「この中に・・・何が?」
「さっき話した、新たな存在ってのがこの中にいるのよ」
「は、はぁ・・・」
「開きます」
イリスの言葉と同時にカプセルの表面のガラスが上がっていく。
同時に中から虹色のドロっとした液体が溢れてきた。
「このにおい・・・」
「ふふ、あたしの瘴液よ」
ネイリィ様のおまんこのにおいだった。
ああ、段々あたまが・・・
「さ、目覚めなさい」
ネイリィ様が言うと、その虹色の液体が盛り上がった。
「あ?」
液体が流れ落ちると、そこには手があった。
「あれは・・・瘴液が手になった・・・んですか?」
「そう。よく見ていなさい」
ネイリィ様の瘴液のにおいで頭がふらふらするけど、頑張って見る。
カプセルから虹色の液体が出てきて、それが手の形になった。
全部液体が出てきて・・・だんだん人の形になってきた?
「瘴液の人間?」
「ま、そんなところね」
「このモデルは今度教団が繰り出す新しい存在の、最初のモデルです」
イリスが説明を始めた。
「大淫婦様の瘴液で何度かテストを行い、ようやく本格的なモデルが作れるようになりました。
いまネイリィ様と零様がご覧になっているのは、その最初のモデルです。
ネイリィ様が仰ったように、ネイリィ様の瘴液を120%含んでおります」
「ひゃ、120%・・・? 100%が最高じゃないの?」
「淫邪神様のお力により、全ての不可能が可能になるってことよ」
「ネイリィ様・・・」
「この『新たな存在』は、死滅することがありません。身体の構造上、致命的なダメージとなるような
臓器や核のようなものが一切ありませんので。仮に全身を蒸発させられても気体のまま生き残れます」
「???」
私には難しくてよくわからない。
不安な表情でネイリィ様を見てしまう。
「つまり。何をされても絶対に死なない、最強の存在ってことよ。それもあたしたちの瘴液でできた、
とびっきりの性欲と繁殖力を持った、ね」
「おー・・・」
その反応をしたところで、限界が来たみたい。
やっぱりネイリィ様の瘴液は凄い効果だなぁ・・・
私はそう感じながら、崩れ落ちた。
次に目を覚ますと、私は見慣れない場所にいた。
信者用の部屋じゃない所で、誰かに後ろから抱かれてる。
「うーん・・・」
「あら? やっとお目覚めね」
その言葉を聞くと同時に、私の中でビュッっていう感覚がした。
「はう?」
「ふふ、寝顔が可愛かったからついうっかり中だししちゃった」
「ありがとうございますぅ・・・」
この声はネイリィ様。
「し、んじゃの私、に、瘴液を、おめぐ」
「はいそこまで。そういう硬いのは嫌いって言ったでしょ」
そうだった・・・
「実はね。零はちょっと再教育が必要かなーって思ったわけ」
それを聞いてようやく目が覚めた。
「再教育ですか?」
「そう。あなたさっき、イリスの身分の説明に疑問を持ったでしょう」
「え・・・、はい」
「あたしたち邪淫教団は人間をもてあそび、堕落させるのが使命。
だったら教団の上位の存在が下位の存在をもてあそぶのも普通でしょ」
「そういう・・・ものですか」
「特に淫務奴隷についてはそう。さっき初めて聞いただろうけど、
イリスの説明で納得出来なかったのは大きな問題よ。信者として大問題」
「そんな・・・」
大きなショックを受けた。
鈴ちゃんに信者にしてもらって、色々と教わったんだ。
でも、それじゃ大問題・・・だって・・・
「確かにヴァギナに色々教わったのは認めるわ。あたしもそれは知ってる」
「え・・・、で、でも」
「大丈夫よ。ヴァギナはヴァギナのすべきことをしてるから、別に怒ったりしないわ」
よかった・・・
信者たるもの、やっぱり自分を信者にしてくれた大淫婦様は心配だもん。
「あなたにだけ問題があるのよ、零」
・・・そうですか・・・
「あっ?」
ずぼ、と私のおまんこから何かが抜かれた。
多分ネイリィ様のおちんぽだよ。
「ちょっと信者の姿になってみなさい」
「はい」
立ち上がってネイリィ様から離れる。
そして、自分のあるべき姿をイメージする。
すぐに身体が変わっていった。
「あぁ、気持ちいい・・・」
肌が緑に染まっていき、植物のツタのような触手が生えてくる。
そこかしこにつぼみが現れ、花が咲いていった。
「ふふ、可愛い」
「あ、ありがとうございます」
でも嬉しくない。
だって私、大問題なんだから。
「で・・・、その身体で何人を抱いたの?」
「それは・・・」
「ほらね。信者になった以上、気持ちいいことをしてるだけじゃダメなのよ。
大淫婦の命令がなくても近所の人間を犯し、堕落させなきゃ」
「・・・はい」
授業中は結構オナニーしてたんだけど、実はまだ1人も友達に種を植え付けてなかったんだ・・・
鈴ちゃんがいなくて寂しかったからかな?
もしかしたら、私って自分を見てもらいたかったのかな・・・
「そういう所が大問題ってわけ」
「あの・・・」
「なぁに?」
「わ、私、その」
「いいわ。言ってみなさい。答えてあげるから」
「私、このまま消されちゃいますか? イリスみたいに、使えないから・・・」
「・・・」
何も・・・言ってくれないネイリィ様。
じゃあ私、このままネイリィ様に消されちゃうのかな。
おそるおそるネイリィ様の表情を見てみる。
む、無表情・・・
あの明るいネイリィ様が無表情だなんて怖い。
「そういうことよ」
「!」
「そこまでわかってるなら話は早いわ。ヴァギナお気に入りの信者でも、使えなければ消す。
それが邪淫婦であるあたしのやり方。ヴァギナがなんと言おうと変わらない」
「・・・わかりました」
ネイリィ様を前に、信者ごときである私がどうこうできるわけがない。
ごめんね、鈴ちゃん・・・
「さ、何か言い残すことは?」
ゆっくりと私の顔の前で手を開くネイリィ様。
「鈴ちゃん、ごめんなさい。せっかく信者にしてもらったのに、失格になっちゃいました。
学校のみんなを堕とさなかったからだそうです。私にはそんな勇気が無かったみたいで・・・
借りてた本とかゲームは私の部屋にあるので、ママに言って下さい。
それと、」
「ぷっ・・・くくっ」
あ、あれ?
ネイリィ様・・・笑ってる?
「長いわよ! 覚えられるわけないじゃないの!」
「え、そんな・・・」
「もう、消すなんて冗談よ。信者の1人2人くらい消すのなんて、小指1本で十分だしね」
え、じゃあ掌を出した時点で冗談だったの・・・
「まぁ、消すのは冗談だけど再教育は受けてもらうわよ」
「はい・・・」
「さて、そこでさっきの『新しい存在』の出番ってわけ」
ネイリィ様は指をパチンとならす。
部屋の肉ドアが開いて、人が入ってきた。
「この子はさっき『生まれ堕ちた』ばかりの、あたしの瘴液人間よ」
「え? この人がさっきの??」
虹色の液体が人型になっていくのは見てたけど・・・
目の前にいるのって、普通の人間なんですけど。
「初めまして。ネイルと言います」
「は、初めまして・・・」
「この子の身体が瘴液で出来てるのは知ってるわよね。大事なのはそれじゃないんだけど。
身体に取り込んだあらゆる物を汚染し、瘴液にしてしまう身体でもあるのよ。
水を飲もうがお茶を飲もうが、この子が身体から出すのは全てあたしの瘴液。
汗も唾もおしっこも愛液も精液もね」
「お・・・おおー・・・」
「今からこの子に零の血液を飲ませるわ」
「え!?」
「で、この子の体液を代わりに入れるの。あたしの瘴液を代わりにね」
なになに、私はこれから血を抜かれて・・・
かわりにネイリィ様の瘴液を入れられる?
するとどうなるのかな。
「ま、そういうこと。結果は後のお楽しみよ」
あ、ネイルさんが歩いてきた。
「始めますよ」
「きゃっ!?」
私はネイルさんに押し倒された。
ネイルさんはそのまま身体を液体にして、私の身体を覆う。
「ふあ??」
「このまま全身から血を入れ替えます」
すぐ、それは始まった。
身体のあちこちから何かが抜き取られていく感じがする。
あ、でも信者は人間じゃないから血が足りなくて死ぬってことは無いんだ。
大丈夫、多分――
「!」
「やっと起きたわね」
頭が少しぼーっとする。
「さて、早速だけど。ネイルを連れて布教してきなさい」
ネイリィ様がニコニコしてる。
その隣にネイルの姿。
無事に再教育してもらえたみたい・・・
「はい!」
「行きましょう、零」
ネイルが言うと、その姿がぐじゅりと溶けていく。
そのまま私の身体に入っていった。
「「行ってきます」」
確かに私にも聞こえた。
ネイルの声も一緒に出ていた。
(ここよ)
ネイルの声が頭に響く。
ここに何があるんだろう。
(ここは私を殺した奴らがいる場所)
え、殺したって?
(私は殺され、埋められた。だけどそこでネイリィ様に拾われたの)
それはまた・・・良かったね!
(ええ、とても良かった。もう死んだ私の身体をもらってくれるって言うんだもの)
ネイリィ様は色々と考えてるからね~
(さらに、復讐させてくれることも約束してくれた)
あ、わかった。
復讐したい人間がここにいるんだね?
(そういうことよ。最下級の淫務奴隷にしてやるの)
私たちは、その建物へ入っていく。
「で・・・、あいつを殺ったのは良いとして。資産はどう分ける?」
「悩むわね。でもまずはここから逃げるのが先じゃないかしら」
「そうね。警察が来ると面倒なことになっちゃうかも?」
3人の人間が会話していた。
会話の内容は、ネイルを殺害した後の資産分配・・・
そう、ネイルは間違いなく金のために殺されてしまったのだ。
その犯罪者が会話する部屋の隣の部屋に、零は到着した。
零は体内のネイルへ話しかけた。
(それで、どうやって犯す?)
(まずは零。再教育を受けた成果をネイリィ様に見せなきゃ)
(私は別に恨みとか無いから、それなら1人だけでいいよ)
(もちろんそうしてもらうわ。恐怖と後悔の中で人間を辞めさせる)
零はドアノブに手を伸ばし、握る。
人間の姿に擬態していた零の洋服の袖から、虹色の液体が溢れてきた。
ネイルだ。
そのままネイルの身体はドアノブの隙間から蝶番の部分へと進入する。
(いいわ、開けて)
零がノブを回してドアを引くが、音は全く出ない。
ネイルの身体が音と振動を全て吸収しているのだ。
零はそのまま低い体勢を取り、部屋へ入っていく。
(まず3人の動きを止めないとね)
ネイルにそう言うと、零は右手を信者のものへ変化させる。
そのまま手の甲のあたりに蕾のような器官が現れた。
(それは?)
(再教育の成果かな? わからないけど、これで3人を痺れさせちゃうの)
その蕾の先端から音もなく3つの球体が放たれた。
「じゃあ、まずは車の調達をしてェェッ!?」
「ふあ!?」
「ひぐ!」
「あったり~」
零が姿を現した。
「だ、だ・・・」
誰、と言おうと思ったのだろう。
しかしそこで言葉が出なくなってしまったようだ。
その事実におびえ、犯罪者の1人が震え始めた。
「うふふ、あなたたちは選ばれたんだよ。邪淫教団の淫務奴隷にね」
「・・・!?」
「あ、打ち込んだ種は麻痺毒だよ。その種から作る麻酔薬は1滴で像も意識を失うんだ」
(あら、怖いこと言うじゃないの・・・)
ネイルは零の体内に戻っているが、その言葉は非常に愉快そうな響きだ。
「つ・ま・り。3人は人間だし、人間は像より小さいよね。種には麻酔薬の原液がたっぷり。
10分持たないと思うよ。死ぬまで」
「「「!?」」」
「ま、私も鬼じゃないからね。邪悪な淫魔みたいなものだけどさっ」
そのまま零は3人のうち1人に近づいていく。
その女は震えて零を見つめていた。
「お姉さんにはコレをあげるね」
零は信者の姿に戻る。
緑色の肌は以前より暗い緑になっており、何よりも股間には毒々しい花が咲き誇っている。
零はその股間の花を女に近づけ、そのまま押しつけた。
「んーっ」
息が出来ないのか、声を出そうとする女。
しかし声にならない。
「ふふふ、さ・・・ 淫務奴隷になろっか。マンコラフレシア最初の獲物だよ」
その卑猥な名前の花は、更に周囲から触手を生み出して女の頭をがっちりとホールドした。
女はピクピクと弱い動きを見せていたが、十数秒で止まってしまった。
他の2人の女はその様子を青い顔で見つめていた。
「くふふふ・・・」
マンコラフレシアは大きく花びらを広げ、押しつけられていた女の頭を完全に飲み込んだ。
そして部屋の中に、何かを吸い込むような液体質の音が響き始めた。
じゅるじゅる、ずずずー・・・
音がする度に女の身体がぴくりと動くが、しかし自分から動こうとはしない。
「ねぇ、何してると思う? これ」
零は無邪気な笑みで犯罪者の2人に語りかける。
もちろん2人はそんなことを知るよしもない。
「マンコラフレシアが脳みそを吸い取って、中で作り替えて戻してるんだよ。
これをやらないとさっきの毒で簡単に死んじゃうからさぁ・・・ さて」
女の脳みそ改造を行う傍らで、零はネイルに語りかけた。
「お姉さん達ってさ、悪い人だよね? 人殺しなんだよね?」
「そうよ」
零の問に、ネイルが答える。
しかし今度はその声がハッキリと聞こえた。
途端に麻痺で動けない2人の顔がこわばった。
「ふふふ・・・、出番だよ。ネイル」
「任せて」
声と同時に、零の乳首や耳、口などあらゆる穴から虹色の液体が流れ出てくる。
それは1カ所に集まり、徐々に人型になっていく。
やがて完全な人型となり、顔つきや体つきがハッキリした。
顔を認識した2人は息を荒げている。
自分たちが確実に殺し、死体までも確認した存在が目の前で動いている。
それも異形の存在になって。
これで驚かない者は人間ではあるまい。
「さて・・・、私を殺してくれた罰を受けなさい。邪淫教団で永遠に淫務奴隷として働くの」
ネイルは2人に近づき、両手をそれぞれの顔の前へ持ってくる。
「私は優しいわ。お前達も一瞬で私を殺してくれたけど、あれは苦しませないためよね」
やがて手は人間の皮膚の色から虹色へと変わっていく。
「それに応えて、私も一瞬で淫務奴隷にしてあげるわ」
言うと、一気にその手を2人に押しつけた。
べちゃっ、という液体音が聞こえた。
しかしネイルの身体である液体は飛び散ることはなく、そのまま2人の中へ入っていく。
すぐに2人は痙攣を始めた。
「それ、何してるの?」
一部始終を見ていた零が問いかけた。
「簡単よ。脳みそを直接いじってるの」
「ああ、私と同じなのね」
「だけど私は優しいから。ただいじるだけじゃないわ」
2人のうち、片方が突然身体を弓なりにのけぞらせた。
「お?」
「人間は脳みそが核だからね。脳みそに快楽を感じる所だってある」
「なるほど。じゃあ私も同じ事が出来たりして?」
「それはあなた次第」
ネイルと繋がっている女2人は、そのまま脳だけの絶頂を何度も繰り返させられる。
口をネイルの手でふさがれているため声は出ないが、それはそれは幸せな表情をしていた。
「さーて、こっちはおしまい」
零が言うと、マンコラフレシアの触手で女の頭を引き出した。
まるでペニスの皮がむけるかのうよに、ずるりと女の頭が現れた。
ラフレシアの蜜にぬれているのか、その頭は液体でべとべとになっている。
「どうなったの?」
「こうなったの」
零が答えると同時に、女が立ち上がった。
「私は淫務奴隷です。名前はありません」
「・・・これじゃ面白くないんじゃない?」
「まぁね。だからさ、この女をネイルの服にしちゃおうよ」
「服?」
「いやさ。ネイルって液体でしょ。でも女の子だからさ、服だって着たいかなーって」
「まぁ、そりゃ・・・元人間だからね」
「だからこの女をネイルの入れ物にしちゃうの。そうすれば服着れるよ」
「なるほど」
「さっきの改造ついでに胸とか腰とかもいじっておいたから、結構スタイルいいよ」
「・・・顔が気にくわない」
ネイルにとってみれば、自分を殺した相手の顔が自分の顔になるようなものだ。
ネイルはその中に入り、全てを自分の自由に操るのだから。
「んー、それはネイリィ様に相談してみるしか。流石に私にはね・・・」
「わかった」
ごとり、と音がする。
ネイルの手による淫務奴隷への改造が完了したのだ。
「じゃあ入る」
「うん」
そしてネイルは全身を液状化させ、零が改造した女へと入っていった。
「・・・どう?」
女はネイルの声で話しかけた。
「おっけーおっけー」
「なんだか複雑な気分ね」
「まぁいいんじゃないかな? 殺した相手に身体をもてあそばれ、乗っ取られちゃう。
すっごいかわいそうだけど、すっごい羨ましいかも」
「・・・帰ろうか」
「あ、ちょっとー」
無邪気な会話をしつつも、その2人は邪悪な存在。
こうして3人の犯罪者が消え、邪淫教団の淫務奴隷となった。
同時にネイルは「服」を手に入れたのだった・・・
(不気味なモノに寄生された食材の虜になる娘)
366 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 19:01:33.54 ID:ZrmUs1tj
ここは都内某女子校
緊急の全校集会だと体育館に集められる生徒達
そこに現れたのは触手生物に寄生され操り人形になった校内一の美人教師だった
教師は大量の触手を使って生徒達全員に卵を産みつけ寄生させ
触手生物の子を産む事を快楽とする奴隷に変えてしまう
それを体育館の扉の隙間から見ていた主人公
主人公は保健室で休んでいたが、体育館からの生徒達の悲鳴を聞いて様子を見にきたのだった
知人達が妊婦のように腹を膨らませ得体の知れない生物を産み落とす光景に
混乱しながらも目が離せない主人公
気付くと背後には全裸で女性器から触手を何本も生やしうねうねと蠢かしながら
舌なめずりをしてニヤリと笑ってこっちを見る校内一の美人教師の姿が
って所まで妄想した
後は誰か
368 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 20:16:52.35 ID:JcD7Cn/U
>>366
気配、というのだろうか。空気の動きとも匂いともつかぬ感覚に振り向いた少女の視界に
かつて担任教師だったものが映った。
「あら、すももちゃん。こんなところにいたのね」
艶然と微笑む容貌こそ見慣れたものだが、首から下は一糸もまとっていない。いや、
全裸なことなど大した問題ではない。白い太股の間からのたくる、触手の束からみれば。
「すもも」はその触手から目を離せない。唇はわなわなと震え、その隙間から僅かに涎が垂れて
いる事にも気付けない。
「先生、それ…なに?」
「そんなに怖がらなくても良いのよ。さあ、貴女も人間なんか辞めましょう…」
「先生はもう人間じゃない?」
「そうね。人間にはこんな素晴らしいものはついてないでしょう?」
十本を超える触手を掲げ、女教師は人間との決別を軽く宣言した。
半歩踏み出したところで、女教師は何かがおかしいことに気付いた。「すももちゃん」が浮かべている表情は
恐怖と微妙に異なる。むしろ歓喜? しかし、快楽に堕とすどころか、まだ触れてもいないのに。
女教師の耳に、「すももちゃん」の唇から漏れる声が届いた。
「人間じゃない…人間じゃない…すごい、なんてすごいの…」
…という意味のことを言っているのだが、女教師には解らない。彼女は広東語を解さないのだから。
「すも…じゃなくて李さん? 大丈夫?」
思わず教師モードに戻って、留学生を案じてしまう。幸い、答えは日本語で返ってきた。
……理解出来なかった方が幸いだという異論は認める。
「もちろん大丈夫です。先生、ありがとう。こんな素晴らしい食材に出会えるなんて!!
私には解る!あなたは美味しい! お父様も知らない…いいえ、人類がかつて出会ったことのない美味!!」
日本人には名前を正確に発音できないことから、普段は姓を訓読みして「すももちゃん」と綽名で呼ばれる彼女は
中国は広東地方に店を構える有名菜館の次女である。
広東人といえば四つ足で食べないのは机と椅子のみ、飛ぶもので食べないのは飛行機のみと語られる食い道楽である。
そして彼女は、広東一の料理人と讃えられる父を超えることが目標であった。
日本留学も目的の一つは、世界中の料理が集まる日本で見聞を広めることであった。そして今、彼女は期待を遙かに上回る成果に直面した!
厨房で生まれ育った者だけが持つ感覚が打ち震えている。
「どれほどの魅力に誘惑されても、どれほど求道に行き詰まっても、人肉にだけは手を出してはならぬ」
という師父の戒めも、食材自身がクリアしてくれた!!
「さあ、先生…一緒に調理実習室に…」
「ちょっと、そんなでっかい包丁どこから…いやあぁぁぁ!!」
30分後。至福の表情を浮かべた「すももちゃん」は体育館に向かった。実に満足のいく、いや、人生最高の試食であった。
既に体育館は、中華街から呼び寄せたコックたちによって完全に包囲されている。
女生徒たちの胎から生まれたばかりの異形たちが、空気の動きとも匂いともつかぬ捕食獣の気配に気付いた時は、手遅れであった。
「さあ、宴を始めましょう…」
369 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 20:37:31.20 ID:v5lBStLx
なんだそれwwwwww
370 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 20:37:59.35 ID:BrNH8U73
寄生生物VS中国人
なんて胸熱
371 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 20:45:47.65 ID:6diuVQzF
想像以上の出来に嫉妬
372 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 21:01:28.86 ID:xKUtNJAt
いつもの流れかと思ったのに不覚にも
373 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 21:22:58.12 ID:gPVVwbGZ
その時は、まだ誰も気付いていなかったのだ。
>>368を発端に、「ノックスの十戒」よろしく寄生モノに中国人を登場させることが禁じ手になろうとは……
……あ、でもおとうさん国のSSの時にも出てきましたね
374 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 23:12:11.09 ID:dCE/MM/3
寄生生物<<<<<<中国人料理人という事が良く分かった。
寄生獣も舞台が中国じゃなくて良かったなw
375 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 23:38:31.41 ID:oPXWn+W2
中国で寄生生物が爆発したと聞いて
376 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/11(日) 00:03:23.98 ID:MXP39Xfu
>>375
強火で炒めすぎたか?
閑話休題
ふと思ったんですが「股間から十数本の触手を生やして迫る女教師」って
触手を生やすスペースを確保する為に、がに股で歩いてそうです。
377 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/11(日) 00:10:56.51 ID:bNSyvDrD
異次元に繋がってるか根元だけ細いんじゃね
379 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/11(日) 08:29:55.33 ID:e+XbT8O6
不気味な中華料理に寄生されて虜になる客!!
料理人大繁盛
380 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/11(日) 10:19:51.12 ID:MXP39Xfu
「素晴らしい味だ。細いが歯応えがあり、それでいて堅すぎない食感も良い。これは何だね?」
称賛を浴びた料理人は、作品の解説を始めた。
「これは触手の根元、膣内に潜り込んだ部分だけを集めて煮込んだ物です。触手の根元は
狭い膣内に収まるため、非常に細くなっています。しかし、ただ細いだけでは女の子を
捕獲した時に千切れてしまいます。ですから根元の部分はこんなに細くても、太い部分と
同じだけの強度と力が凝縮しているのです。その分、旨味も凝縮しています」
「そんな筋肉の塊をこれほど食べやすく、旨味も逃がさず仕上げるとは、見事な腕前だ。
お父上は良い後継ぎに恵まれたな」
料理人と語り合う食通の隣では、料理人と同世代の少女が、こちらは物も言わず
何とも幸せそうな表情を浮かべて料理を噛みしめている。食べてしまうのがもったいない。
でも食べないなんて考えられない…ああ、どうしよう。
(そうだ、また触手を作って料理してもらえば良いのよ!)
昨日まで自分の体に生えていた触手を堪能しながら、少女は冴えた結論にも満足した。
---不気味なモノに寄生されて(美味の)虜になる娘 おしまい---
#一応スレタイの要件は満たした……かな?
#調子に乗って、いただいたレスを拾って蛇足を少々。
ここは都内某女子校
緊急の全校集会だと体育館に集められる生徒達
そこに現れたのは触手生物に寄生され操り人形になった校内一の美人教師だった
教師は大量の触手を使って生徒達全員に卵を産みつけ寄生させ
触手生物の子を産む事を快楽とする奴隷に変えてしまう
それを体育館の扉の隙間から見ていた主人公
主人公は保健室で休んでいたが、体育館からの生徒達の悲鳴を聞いて様子を見にきたのだった
知人達が妊婦のように腹を膨らませ得体の知れない生物を産み落とす光景に
混乱しながらも目が離せない主人公
気付くと背後には全裸で女性器から触手を何本も生やしうねうねと蠢かしながら
舌なめずりをしてニヤリと笑ってこっちを見る校内一の美人教師の姿が
って所まで妄想した
後は誰か
368 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 20:16:52.35 ID:JcD7Cn/U
>>366
気配、というのだろうか。空気の動きとも匂いともつかぬ感覚に振り向いた少女の視界に
かつて担任教師だったものが映った。
「あら、すももちゃん。こんなところにいたのね」
艶然と微笑む容貌こそ見慣れたものだが、首から下は一糸もまとっていない。いや、
全裸なことなど大した問題ではない。白い太股の間からのたくる、触手の束からみれば。
「すもも」はその触手から目を離せない。唇はわなわなと震え、その隙間から僅かに涎が垂れて
いる事にも気付けない。
「先生、それ…なに?」
「そんなに怖がらなくても良いのよ。さあ、貴女も人間なんか辞めましょう…」
「先生はもう人間じゃない?」
「そうね。人間にはこんな素晴らしいものはついてないでしょう?」
十本を超える触手を掲げ、女教師は人間との決別を軽く宣言した。
半歩踏み出したところで、女教師は何かがおかしいことに気付いた。「すももちゃん」が浮かべている表情は
恐怖と微妙に異なる。むしろ歓喜? しかし、快楽に堕とすどころか、まだ触れてもいないのに。
女教師の耳に、「すももちゃん」の唇から漏れる声が届いた。
「人間じゃない…人間じゃない…すごい、なんてすごいの…」
…という意味のことを言っているのだが、女教師には解らない。彼女は広東語を解さないのだから。
「すも…じゃなくて李さん? 大丈夫?」
思わず教師モードに戻って、留学生を案じてしまう。幸い、答えは日本語で返ってきた。
……理解出来なかった方が幸いだという異論は認める。
「もちろん大丈夫です。先生、ありがとう。こんな素晴らしい食材に出会えるなんて!!
私には解る!あなたは美味しい! お父様も知らない…いいえ、人類がかつて出会ったことのない美味!!」
日本人には名前を正確に発音できないことから、普段は姓を訓読みして「すももちゃん」と綽名で呼ばれる彼女は
中国は広東地方に店を構える有名菜館の次女である。
広東人といえば四つ足で食べないのは机と椅子のみ、飛ぶもので食べないのは飛行機のみと語られる食い道楽である。
そして彼女は、広東一の料理人と讃えられる父を超えることが目標であった。
日本留学も目的の一つは、世界中の料理が集まる日本で見聞を広めることであった。そして今、彼女は期待を遙かに上回る成果に直面した!
厨房で生まれ育った者だけが持つ感覚が打ち震えている。
「どれほどの魅力に誘惑されても、どれほど求道に行き詰まっても、人肉にだけは手を出してはならぬ」
という師父の戒めも、食材自身がクリアしてくれた!!
「さあ、先生…一緒に調理実習室に…」
「ちょっと、そんなでっかい包丁どこから…いやあぁぁぁ!!」
30分後。至福の表情を浮かべた「すももちゃん」は体育館に向かった。実に満足のいく、いや、人生最高の試食であった。
既に体育館は、中華街から呼び寄せたコックたちによって完全に包囲されている。
女生徒たちの胎から生まれたばかりの異形たちが、空気の動きとも匂いともつかぬ捕食獣の気配に気付いた時は、手遅れであった。
「さあ、宴を始めましょう…」
369 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 20:37:31.20 ID:v5lBStLx
なんだそれwwwwww
370 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 20:37:59.35 ID:BrNH8U73
寄生生物VS中国人
なんて胸熱
371 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 20:45:47.65 ID:6diuVQzF
想像以上の出来に嫉妬
372 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 21:01:28.86 ID:xKUtNJAt
いつもの流れかと思ったのに不覚にも
373 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 21:22:58.12 ID:gPVVwbGZ
その時は、まだ誰も気付いていなかったのだ。
>>368を発端に、「ノックスの十戒」よろしく寄生モノに中国人を登場させることが禁じ手になろうとは……
……あ、でもおとうさん国のSSの時にも出てきましたね
374 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 23:12:11.09 ID:dCE/MM/3
寄生生物<<<<<<中国人料理人という事が良く分かった。
寄生獣も舞台が中国じゃなくて良かったなw
375 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/10(土) 23:38:31.41 ID:oPXWn+W2
中国で寄生生物が爆発したと聞いて
376 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/11(日) 00:03:23.98 ID:MXP39Xfu
>>375
強火で炒めすぎたか?
閑話休題
ふと思ったんですが「股間から十数本の触手を生やして迫る女教師」って
触手を生やすスペースを確保する為に、がに股で歩いてそうです。
377 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/11(日) 00:10:56.51 ID:bNSyvDrD
異次元に繋がってるか根元だけ細いんじゃね
379 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/11(日) 08:29:55.33 ID:e+XbT8O6
不気味な中華料理に寄生されて虜になる客!!
料理人大繁盛
380 名無しさん@ピンキー sage 2011/09/11(日) 10:19:51.12 ID:MXP39Xfu
「素晴らしい味だ。細いが歯応えがあり、それでいて堅すぎない食感も良い。これは何だね?」
称賛を浴びた料理人は、作品の解説を始めた。
「これは触手の根元、膣内に潜り込んだ部分だけを集めて煮込んだ物です。触手の根元は
狭い膣内に収まるため、非常に細くなっています。しかし、ただ細いだけでは女の子を
捕獲した時に千切れてしまいます。ですから根元の部分はこんなに細くても、太い部分と
同じだけの強度と力が凝縮しているのです。その分、旨味も凝縮しています」
「そんな筋肉の塊をこれほど食べやすく、旨味も逃がさず仕上げるとは、見事な腕前だ。
お父上は良い後継ぎに恵まれたな」
料理人と語り合う食通の隣では、料理人と同世代の少女が、こちらは物も言わず
何とも幸せそうな表情を浮かべて料理を噛みしめている。食べてしまうのがもったいない。
でも食べないなんて考えられない…ああ、どうしよう。
(そうだ、また触手を作って料理してもらえば良いのよ!)
昨日まで自分の体に生えていた触手を堪能しながら、少女は冴えた結論にも満足した。
---不気味なモノに寄生されて(美味の)虜になる娘 おしまい---
#一応スレタイの要件は満たした……かな?
#調子に乗って、いただいたレスを拾って蛇足を少々。
侵略イカ娘 バッドエンド
314 侵略イカ娘 バッドエンド 2011/08/30(火) 21:39:25.06 ID:H/f5OHmy
俺は平凡な高校生。ある日海の家でバイトしていたら1杯のイカ娘がいた。
> 当然「世界征服するでゲソ!」っていうのかと思ったら。
> なんか様子がおかしい。
> 半笑いでうつらな目をしてぼーっとしている。
> しばらくして思い出したように動き出すと突然隣の女の子を襲った。
> その子はイカ娘と同じ位の歳で身長も大体いっしょ位だった。
> あまりの突然なことに只々見ることしかできない人達。
> 一人の男の人が勇気を振り絞って止めに入ると。
> そこには、小学生の女の子の姿はなかった。
> 代わりに一杯のイカ娘が・・・。
> 髪の色は黒色だったがみるみる青色になっていき、
> ぼしゅっ!!
> という音とともに触手が10本生えた。
> 「あん・・・いい。」
> と小学生とは思えないほど色っぽい声を出して体をよがらせた。
> 何が起こったかわからない男の人はとりあえず、
> 「何をしたんだ!」
> と言ってみるも当然反応はない。そして、あっという間に捕まってしまった。
> そのあと何をされたかというと・・・。
> 黒い炭を男の人がかけられたかと思うと、急に男の人は崩れ落ち痙攣し始めた。
> すると、イカ娘は口から白い物体を吐き出した。
> かなり苦しそうに。
> 「うぉぉぇぇぇぉぉぉ・・。」
> 吐き出したそれはうねうね動いていた。
> よく見るとそれはイカ娘の頭の帽子みたいなものによく似ていた。
> それは男の人の存在を感じると、ものすごい勢いで動き頭にかぶりついた。
> 男の人は叫び声をあげるも手遅れなのは一目瞭然だ。
> 横ではもと小学生の女の子のイカ娘が別の女の子を寄生中だった。
> 頭に白い物体がかぶりついている女の子はしばらく痙攣した後、死んだように動かなくなった。
> 死んだ?と思った瞬間、がばっ!と起き上がった。
> そして、みるみる髪の毛が青に染まりぼじゅっ!!と触手が飛び出した。
> 口は笑みを浮かべかすかにイカ墨がこぼれていた。
> あわてて男の人のほうを見るとそこには男の人は存在していなかった。
> 背が縮み、屈強な筋肉の代わりにかすかな胸のふくらみが見えた。
> そして床にはおそらく男の人のものだと思われるあれが落ちていた。
> 海の家に来ていた客は一目散に逃げ惑った。
それはまさにテロでも起きたような騒ぎだった。
> 何名かの人たちは触手で捕えられていた。
> 俺も一目散に逃げた・・・が間に合わなかった。
> 俺も彼らと同じ運命をたどることになった。
315 侵略イカ娘 バッドエンド 2011/08/30(火) 21:40:49.44 ID:H/f5OHmy
頭に帽子のような何かが噛み付き徐々に意識が薄れ・・・。
> 気が付くと鏡に映っていたのは一杯のイカ娘でゲソ。
> 股間のあたりには今まであったものはなく新しく生命を生み出す快感の穴ができいたでゲソ。
> 心から湧き上がる人間を侵略したいと思う気持ちは自分が人間じゃなくなったことを本能的に感じ取らせたでゲソ。
> さァみんナも。
> 侵略されなイカ?
俺は平凡な高校生。ある日海の家でバイトしていたら1杯のイカ娘がいた。
> 当然「世界征服するでゲソ!」っていうのかと思ったら。
> なんか様子がおかしい。
> 半笑いでうつらな目をしてぼーっとしている。
> しばらくして思い出したように動き出すと突然隣の女の子を襲った。
> その子はイカ娘と同じ位の歳で身長も大体いっしょ位だった。
> あまりの突然なことに只々見ることしかできない人達。
> 一人の男の人が勇気を振り絞って止めに入ると。
> そこには、小学生の女の子の姿はなかった。
> 代わりに一杯のイカ娘が・・・。
> 髪の色は黒色だったがみるみる青色になっていき、
> ぼしゅっ!!
> という音とともに触手が10本生えた。
> 「あん・・・いい。」
> と小学生とは思えないほど色っぽい声を出して体をよがらせた。
> 何が起こったかわからない男の人はとりあえず、
> 「何をしたんだ!」
> と言ってみるも当然反応はない。そして、あっという間に捕まってしまった。
> そのあと何をされたかというと・・・。
> 黒い炭を男の人がかけられたかと思うと、急に男の人は崩れ落ち痙攣し始めた。
> すると、イカ娘は口から白い物体を吐き出した。
> かなり苦しそうに。
> 「うぉぉぇぇぇぉぉぉ・・。」
> 吐き出したそれはうねうね動いていた。
> よく見るとそれはイカ娘の頭の帽子みたいなものによく似ていた。
> それは男の人の存在を感じると、ものすごい勢いで動き頭にかぶりついた。
> 男の人は叫び声をあげるも手遅れなのは一目瞭然だ。
> 横ではもと小学生の女の子のイカ娘が別の女の子を寄生中だった。
> 頭に白い物体がかぶりついている女の子はしばらく痙攣した後、死んだように動かなくなった。
> 死んだ?と思った瞬間、がばっ!と起き上がった。
> そして、みるみる髪の毛が青に染まりぼじゅっ!!と触手が飛び出した。
> 口は笑みを浮かべかすかにイカ墨がこぼれていた。
> あわてて男の人のほうを見るとそこには男の人は存在していなかった。
> 背が縮み、屈強な筋肉の代わりにかすかな胸のふくらみが見えた。
> そして床にはおそらく男の人のものだと思われるあれが落ちていた。
> 海の家に来ていた客は一目散に逃げ惑った。
それはまさにテロでも起きたような騒ぎだった。
> 何名かの人たちは触手で捕えられていた。
> 俺も一目散に逃げた・・・が間に合わなかった。
> 俺も彼らと同じ運命をたどることになった。
315 侵略イカ娘 バッドエンド 2011/08/30(火) 21:40:49.44 ID:H/f5OHmy
頭に帽子のような何かが噛み付き徐々に意識が薄れ・・・。
> 気が付くと鏡に映っていたのは一杯のイカ娘でゲソ。
> 股間のあたりには今まであったものはなく新しく生命を生み出す快感の穴ができいたでゲソ。
> 心から湧き上がる人間を侵略したいと思う気持ちは自分が人間じゃなくなったことを本能的に感じ取らせたでゲソ。
> さァみんナも。
> 侵略されなイカ?