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日常から生まれる脅威の、尤もたる堕落と蔓延 3章
(スレの方ではなく修正後のうpろだに上げられたものを転載)
第3章
「あとどのくらいかかるかしら?」
「・・・も、ものの数分で」
「あら、そう。じゃあ1回くらいオナニーしてきても大丈夫そうね」
言うなり、その人影は部屋を後にした。
数分と受け答えした人物は息を吐き、胸をなで下ろす。
(邪淫婦様自ら確認に来られるなんて、一体何が起きようとしているのだろう?)
作業をしていた人物は不安に駆られるが、しかし本人も邪淫教団の一員である。
その考えはすぐさま教団の操作によって消去され目の前の作業へ集中するのであった。
「♪~」
上機嫌そうに鼻歌を歌いながら廊下を歩くネイリィ。
そこに偶然零が通りかかった。
「あら? 零じゃない」
声をかけられ気づく零。
「!? ネイリィ様!」
緊張のせいか声が裏返る。
「どうしたの、一人で。珍しいじゃない」
「鈴ちゃんを探してるんです。見ませんでしたか?」
「見てないわねぇ・・・ 何かあったの?」
そう聞かれるとどう答えるべきか考えてしまうのが彼女の性格。
「え・・・と、ですね」
「言いづらいことかしら」
「いや、そういうわけでは」
「じゃあ何よぉ」
「えーと、3日ほど前から鈴ちゃんがいないんです」
「どこに?」
「どこって、学校や家ですよ」
「ふーん」
ネイリィは考え事をするようなそぶりを見せつつ、零の身体を眺める。
今の零は信者としての姿をとっていない。
どこにでもいそうな○学生の姿だ。
「ネイリィ様?」
「・・・確か鈴は品山区の学校を堕とすって言って張り切ってたような」
「品山区? あー、それですきっと!」
零は来た道を戻ろうときびすを返す。
そこにネイリィは声をかける。
「あ、待ちなさい」
「はい?」
「鈴も一人前の大淫婦なんだから心配無用よ。それに『お姉ちゃん』もいるし」
「はぁ・・・」
いまいち釈然としない表情をする。
「せっかくだからちょっとゆっくりしていきなさい。もうじきイベントがあるわ」
「イベント? 何でしょう」
「邪淫教団の新しい存在を受け入れるイベントよ。あなたにも良い事があるの」
「新しい存在ですか。ネイリィ様に大淫婦の方々、そして信者の私たち。それ以外にですか?」
「そう。もちろんネリルみたいな淫魔でもないわ」
邪淫教団にはいくつかの地位がある。
頂点に淫邪神が君臨し、その神官として邪淫婦ネイリィが存在する。
ネイリィの配下に大淫婦がおり、大淫婦ごとに信者が多数。
淫魔は大淫婦により作られ強力な力を持つが、信者は持たない。
こういった構図であるが、それに加えてネイリィは更に新たな存在が現れると言っているのだ。
「わかりました。じゃあゆっくりしていきます。でも・・・」
「いいわ、鈴にはあたしから言っておくから。『ネイリィ様の瘴液で体液を入れ替えてあげたわ』って」
「えっ?」
ネイリィは淫らに微笑んでいる。
「さて、そろそろ時間だわ。オナニーするつもりだったけど、零に会えて時間つぶせたからね」
そしてネイリィは零の肩を抱き、
「じゃあ行きましょうか。イベント会場に」
二人は歩き始めた。
肉色と紫色の混じった、触手とも淫肉ともとれるような材質の扉が開く。
ねちょ・・・と謎の液体が糸を引く。
そこをネイリィと零が通り、入ってきた。
「あ、ネイリィ様」
「そろそろ時間かと思ってね」
「ええ、ちょうど良いタイミングでしたよ。こちらです」
部屋にいたその人物がネイリィを中へと案内する。
零もそれについていく。
「あ」
「?」
「そうそう、この子は零。大淫婦ヴァギナの信者よ」
「ああ、あのヴァギナ様の」
「え?」
零は会話の流れに取り残される。
「り、鈴ちゃんってそんなに有名なんですか?」
思わず零はネイリィに聞いてしまう。
「そりゃね。あたしが直接に鈴を教団に引き込んだとなると、周りは注目するのよ」
「やっぱり邪淫婦様だからですか?」
「まぁ、こういう性格だけど淫邪神様の1番の僕だからね」
その言葉が終わると、くちゅり、という音が聞こえた。
「?」
「つまりはこういうこと」
ネイリィが言い終える頃、零の股は大きな手で持ち上げられていた。
しかし当の零はそれに抵抗する素振りすら見せない。
いや、できないのだ。
その手の表面からは無数の触手が発生し、信者となった零の穢れた機密空間をもてあそんでいたのだから。
「あ・・・あ・・・」
「それは淫邪神様の手なのよ。あたしは自由に淫邪神様の身体の一部を召喚できるわけ」
「い・・・いい・・・あ・・・」
「って、これじゃ聞こえてないわねぇ・・・」
やれやれとため息をつき、ネイリィはその手を消した。
脱力した零はその場へ崩れ、その快楽の余韻に身体を震わせている。
「えーと・・・そろそろよろしいですか?」
「あぁ、そうだったわね。ちなみにこの子はイリス。あたしの淫務奴隷よ」
「どれい?」
「教団の信者じゃないけれど、あたしに尽くす者。洗礼を与えてないから普通の人間なの」
「でもそれじゃ、ゲートをくぐれないんじゃ」
「え? くぐる必要なんてある?」
にやにやと意地の悪い笑みを作るネイリィ。
イリスがそれに答える。
「ありません。私はネイリィ様に、人間のまま全てを捧げ、もてあそんで頂く事を誓った存在ですから」
「も、もてあそぶって」
「言葉通りです。ネイリィ様に命令されれば何でもします。死ねと言われれば喜んで死にます。
もう不要だと言われれば、私は他の信者様の体液で飼われる家畜にでもなりますので・・・」
「と、言うことよ」
「そう・・・なんですか」
「疑問がある?」
「えぇ、少し。でも私は信者になってからあんまり時間が経ってないですから・・・」
「そうかもねぇ」
受け答えする零を見つめるネイリィの目は、笑っていない。
「さて、じゃあイベントを始めましょうか」
「はい」
イリスが部屋の奥へと歩いて行く。
ネイリィと零もついていった。
「うわ、大きいガラスの筒」
私の目の前には、私の身長の5倍くらいはありそうな大きなガラスの筒があった。
「筒って言う子がいるとはね。これはカプセルとでも呼んだ方がいいわよ」
ネイリィ様が教えて下さった。
「はい」
イリスさんがそれに答えた。
あれ、でもイリスさんって呼んでいいのかな?
私は大淫婦の鈴ちゃんの信者だけど、イリスさんは邪淫婦のネイリィ様の奴隷だもんね・・・
「え、えーと」
「イリスと呼び捨てて下さい」
私の考えが伝わっちゃったみたい。
「私は教団の信者様よりもはるかに下賤な淫務奴隷ですので」
「う、わかった」
ネイリィ様が見てる。
ちゃんと信者らしくしなきゃ。
「いつまで待たせるのかしら?」
「!」
その声で私は身体がこわばる。
お、怒ってる・・・んじゃ・・・
「申し訳ありません。ただいま」
イリスがカプセルの横の機械へ歩いて行く。
「イリス。あたしを目の前にして待たせる真似はしないほうがいいわ」
「はい・・・」
機械を操作しながら返事をする。
「もしかしたらイベントが終わったら廃棄されちゃうかもしれないからね」
その言葉に怖さを感じたのか、イリスの手が震え始めた。
「では、開始いたします」
「?」
「やっとねー」
ネイリィ様はわかってるみたいだけど、今はじめてカプセルを見た私にはわからない。
「この中に・・・何が?」
「さっき話した、新たな存在ってのがこの中にいるのよ」
「は、はぁ・・・」
「開きます」
イリスの言葉と同時にカプセルの表面のガラスが上がっていく。
同時に中から虹色のドロっとした液体が溢れてきた。
「このにおい・・・」
「ふふ、あたしの瘴液よ」
ネイリィ様のおまんこのにおいだった。
ああ、段々あたまが・・・
「さ、目覚めなさい」
ネイリィ様が言うと、その虹色の液体が盛り上がった。
「あ?」
液体が流れ落ちると、そこには手があった。
「あれは・・・瘴液が手になった・・・んですか?」
「そう。よく見ていなさい」
ネイリィ様の瘴液のにおいで頭がふらふらするけど、頑張って見る。
カプセルから虹色の液体が出てきて、それが手の形になった。
全部液体が出てきて・・・だんだん人の形になってきた?
「瘴液の人間?」
「ま、そんなところね」
「このモデルは今度教団が繰り出す新しい存在の、最初のモデルです」
イリスが説明を始めた。
「大淫婦様の瘴液で何度かテストを行い、ようやく本格的なモデルが作れるようになりました。
いまネイリィ様と零様がご覧になっているのは、その最初のモデルです。
ネイリィ様が仰ったように、ネイリィ様の瘴液を120%含んでおります」
「ひゃ、120%・・・? 100%が最高じゃないの?」
「淫邪神様のお力により、全ての不可能が可能になるってことよ」
「ネイリィ様・・・」
「この『新たな存在』は、死滅することがありません。身体の構造上、致命的なダメージとなるような
臓器や核のようなものが一切ありませんので。仮に全身を蒸発させられても気体のまま生き残れます」
「???」
私には難しくてよくわからない。
不安な表情でネイリィ様を見てしまう。
「つまり。何をされても絶対に死なない、最強の存在ってことよ。それもあたしたちの瘴液でできた、
とびっきりの性欲と繁殖力を持った、ね」
「おー・・・」
その反応をしたところで、限界が来たみたい。
やっぱりネイリィ様の瘴液は凄い効果だなぁ・・・
私はそう感じながら、崩れ落ちた。
次に目を覚ますと、私は見慣れない場所にいた。
信者用の部屋じゃない所で、誰かに後ろから抱かれてる。
「うーん・・・」
「あら? やっとお目覚めね」
その言葉を聞くと同時に、私の中でビュッっていう感覚がした。
「はう?」
「ふふ、寝顔が可愛かったからついうっかり中だししちゃった」
「ありがとうございますぅ・・・」
この声はネイリィ様。
「し、んじゃの私、に、瘴液を、おめぐ」
「はいそこまで。そういう硬いのは嫌いって言ったでしょ」
そうだった・・・
「実はね。零はちょっと再教育が必要かなーって思ったわけ」
それを聞いてようやく目が覚めた。
「再教育ですか?」
「そう。あなたさっき、イリスの身分の説明に疑問を持ったでしょう」
「え・・・、はい」
「あたしたち邪淫教団は人間をもてあそび、堕落させるのが使命。
だったら教団の上位の存在が下位の存在をもてあそぶのも普通でしょ」
「そういう・・・ものですか」
「特に淫務奴隷についてはそう。さっき初めて聞いただろうけど、
イリスの説明で納得出来なかったのは大きな問題よ。信者として大問題」
「そんな・・・」
大きなショックを受けた。
鈴ちゃんに信者にしてもらって、色々と教わったんだ。
でも、それじゃ大問題・・・だって・・・
「確かにヴァギナに色々教わったのは認めるわ。あたしもそれは知ってる」
「え・・・、で、でも」
「大丈夫よ。ヴァギナはヴァギナのすべきことをしてるから、別に怒ったりしないわ」
よかった・・・
信者たるもの、やっぱり自分を信者にしてくれた大淫婦様は心配だもん。
「あなたにだけ問題があるのよ、零」
・・・そうですか・・・
「あっ?」
ずぼ、と私のおまんこから何かが抜かれた。
多分ネイリィ様のおちんぽだよ。
「ちょっと信者の姿になってみなさい」
「はい」
立ち上がってネイリィ様から離れる。
そして、自分のあるべき姿をイメージする。
すぐに身体が変わっていった。
「あぁ、気持ちいい・・・」
肌が緑に染まっていき、植物のツタのような触手が生えてくる。
そこかしこにつぼみが現れ、花が咲いていった。
「ふふ、可愛い」
「あ、ありがとうございます」
でも嬉しくない。
だって私、大問題なんだから。
「で・・・、その身体で何人を抱いたの?」
「それは・・・」
「ほらね。信者になった以上、気持ちいいことをしてるだけじゃダメなのよ。
大淫婦の命令がなくても近所の人間を犯し、堕落させなきゃ」
「・・・はい」
授業中は結構オナニーしてたんだけど、実はまだ1人も友達に種を植え付けてなかったんだ・・・
鈴ちゃんがいなくて寂しかったからかな?
もしかしたら、私って自分を見てもらいたかったのかな・・・
「そういう所が大問題ってわけ」
「あの・・・」
「なぁに?」
「わ、私、その」
「いいわ。言ってみなさい。答えてあげるから」
「私、このまま消されちゃいますか? イリスみたいに、使えないから・・・」
「・・・」
何も・・・言ってくれないネイリィ様。
じゃあ私、このままネイリィ様に消されちゃうのかな。
おそるおそるネイリィ様の表情を見てみる。
む、無表情・・・
あの明るいネイリィ様が無表情だなんて怖い。
「そういうことよ」
「!」
「そこまでわかってるなら話は早いわ。ヴァギナお気に入りの信者でも、使えなければ消す。
それが邪淫婦であるあたしのやり方。ヴァギナがなんと言おうと変わらない」
「・・・わかりました」
ネイリィ様を前に、信者ごときである私がどうこうできるわけがない。
ごめんね、鈴ちゃん・・・
「さ、何か言い残すことは?」
ゆっくりと私の顔の前で手を開くネイリィ様。
「鈴ちゃん、ごめんなさい。せっかく信者にしてもらったのに、失格になっちゃいました。
学校のみんなを堕とさなかったからだそうです。私にはそんな勇気が無かったみたいで・・・
借りてた本とかゲームは私の部屋にあるので、ママに言って下さい。
それと、」
「ぷっ・・・くくっ」
あ、あれ?
ネイリィ様・・・笑ってる?
「長いわよ! 覚えられるわけないじゃないの!」
「え、そんな・・・」
「もう、消すなんて冗談よ。信者の1人2人くらい消すのなんて、小指1本で十分だしね」
え、じゃあ掌を出した時点で冗談だったの・・・
「まぁ、消すのは冗談だけど再教育は受けてもらうわよ」
「はい・・・」
「さて、そこでさっきの『新しい存在』の出番ってわけ」
ネイリィ様は指をパチンとならす。
部屋の肉ドアが開いて、人が入ってきた。
「この子はさっき『生まれ堕ちた』ばかりの、あたしの瘴液人間よ」
「え? この人がさっきの??」
虹色の液体が人型になっていくのは見てたけど・・・
目の前にいるのって、普通の人間なんですけど。
「初めまして。ネイルと言います」
「は、初めまして・・・」
「この子の身体が瘴液で出来てるのは知ってるわよね。大事なのはそれじゃないんだけど。
身体に取り込んだあらゆる物を汚染し、瘴液にしてしまう身体でもあるのよ。
水を飲もうがお茶を飲もうが、この子が身体から出すのは全てあたしの瘴液。
汗も唾もおしっこも愛液も精液もね」
「お・・・おおー・・・」
「今からこの子に零の血液を飲ませるわ」
「え!?」
「で、この子の体液を代わりに入れるの。あたしの瘴液を代わりにね」
なになに、私はこれから血を抜かれて・・・
かわりにネイリィ様の瘴液を入れられる?
するとどうなるのかな。
「ま、そういうこと。結果は後のお楽しみよ」
あ、ネイルさんが歩いてきた。
「始めますよ」
「きゃっ!?」
私はネイルさんに押し倒された。
ネイルさんはそのまま身体を液体にして、私の身体を覆う。
「ふあ??」
「このまま全身から血を入れ替えます」
すぐ、それは始まった。
身体のあちこちから何かが抜き取られていく感じがする。
あ、でも信者は人間じゃないから血が足りなくて死ぬってことは無いんだ。
大丈夫、多分――
「!」
「やっと起きたわね」
頭が少しぼーっとする。
「さて、早速だけど。ネイルを連れて布教してきなさい」
ネイリィ様がニコニコしてる。
その隣にネイルの姿。
無事に再教育してもらえたみたい・・・
「はい!」
「行きましょう、零」
ネイルが言うと、その姿がぐじゅりと溶けていく。
そのまま私の身体に入っていった。
「「行ってきます」」
確かに私にも聞こえた。
ネイルの声も一緒に出ていた。
(ここよ)
ネイルの声が頭に響く。
ここに何があるんだろう。
(ここは私を殺した奴らがいる場所)
え、殺したって?
(私は殺され、埋められた。だけどそこでネイリィ様に拾われたの)
それはまた・・・良かったね!
(ええ、とても良かった。もう死んだ私の身体をもらってくれるって言うんだもの)
ネイリィ様は色々と考えてるからね~
(さらに、復讐させてくれることも約束してくれた)
あ、わかった。
復讐したい人間がここにいるんだね?
(そういうことよ。最下級の淫務奴隷にしてやるの)
私たちは、その建物へ入っていく。
「で・・・、あいつを殺ったのは良いとして。資産はどう分ける?」
「悩むわね。でもまずはここから逃げるのが先じゃないかしら」
「そうね。警察が来ると面倒なことになっちゃうかも?」
3人の人間が会話していた。
会話の内容は、ネイルを殺害した後の資産分配・・・
そう、ネイルは間違いなく金のために殺されてしまったのだ。
その犯罪者が会話する部屋の隣の部屋に、零は到着した。
零は体内のネイルへ話しかけた。
(それで、どうやって犯す?)
(まずは零。再教育を受けた成果をネイリィ様に見せなきゃ)
(私は別に恨みとか無いから、それなら1人だけでいいよ)
(もちろんそうしてもらうわ。恐怖と後悔の中で人間を辞めさせる)
零はドアノブに手を伸ばし、握る。
人間の姿に擬態していた零の洋服の袖から、虹色の液体が溢れてきた。
ネイルだ。
そのままネイルの身体はドアノブの隙間から蝶番の部分へと進入する。
(いいわ、開けて)
零がノブを回してドアを引くが、音は全く出ない。
ネイルの身体が音と振動を全て吸収しているのだ。
零はそのまま低い体勢を取り、部屋へ入っていく。
(まず3人の動きを止めないとね)
ネイルにそう言うと、零は右手を信者のものへ変化させる。
そのまま手の甲のあたりに蕾のような器官が現れた。
(それは?)
(再教育の成果かな? わからないけど、これで3人を痺れさせちゃうの)
その蕾の先端から音もなく3つの球体が放たれた。
「じゃあ、まずは車の調達をしてェェッ!?」
「ふあ!?」
「ひぐ!」
「あったり~」
零が姿を現した。
「だ、だ・・・」
誰、と言おうと思ったのだろう。
しかしそこで言葉が出なくなってしまったようだ。
その事実におびえ、犯罪者の1人が震え始めた。
「うふふ、あなたたちは選ばれたんだよ。邪淫教団の淫務奴隷にね」
「・・・!?」
「あ、打ち込んだ種は麻痺毒だよ。その種から作る麻酔薬は1滴で像も意識を失うんだ」
(あら、怖いこと言うじゃないの・・・)
ネイルは零の体内に戻っているが、その言葉は非常に愉快そうな響きだ。
「つ・ま・り。3人は人間だし、人間は像より小さいよね。種には麻酔薬の原液がたっぷり。
10分持たないと思うよ。死ぬまで」
「「「!?」」」
「ま、私も鬼じゃないからね。邪悪な淫魔みたいなものだけどさっ」
そのまま零は3人のうち1人に近づいていく。
その女は震えて零を見つめていた。
「お姉さんにはコレをあげるね」
零は信者の姿に戻る。
緑色の肌は以前より暗い緑になっており、何よりも股間には毒々しい花が咲き誇っている。
零はその股間の花を女に近づけ、そのまま押しつけた。
「んーっ」
息が出来ないのか、声を出そうとする女。
しかし声にならない。
「ふふふ、さ・・・ 淫務奴隷になろっか。マンコラフレシア最初の獲物だよ」
その卑猥な名前の花は、更に周囲から触手を生み出して女の頭をがっちりとホールドした。
女はピクピクと弱い動きを見せていたが、十数秒で止まってしまった。
他の2人の女はその様子を青い顔で見つめていた。
「くふふふ・・・」
マンコラフレシアは大きく花びらを広げ、押しつけられていた女の頭を完全に飲み込んだ。
そして部屋の中に、何かを吸い込むような液体質の音が響き始めた。
じゅるじゅる、ずずずー・・・
音がする度に女の身体がぴくりと動くが、しかし自分から動こうとはしない。
「ねぇ、何してると思う? これ」
零は無邪気な笑みで犯罪者の2人に語りかける。
もちろん2人はそんなことを知るよしもない。
「マンコラフレシアが脳みそを吸い取って、中で作り替えて戻してるんだよ。
これをやらないとさっきの毒で簡単に死んじゃうからさぁ・・・ さて」
女の脳みそ改造を行う傍らで、零はネイルに語りかけた。
「お姉さん達ってさ、悪い人だよね? 人殺しなんだよね?」
「そうよ」
零の問に、ネイルが答える。
しかし今度はその声がハッキリと聞こえた。
途端に麻痺で動けない2人の顔がこわばった。
「ふふふ・・・、出番だよ。ネイル」
「任せて」
声と同時に、零の乳首や耳、口などあらゆる穴から虹色の液体が流れ出てくる。
それは1カ所に集まり、徐々に人型になっていく。
やがて完全な人型となり、顔つきや体つきがハッキリした。
顔を認識した2人は息を荒げている。
自分たちが確実に殺し、死体までも確認した存在が目の前で動いている。
それも異形の存在になって。
これで驚かない者は人間ではあるまい。
「さて・・・、私を殺してくれた罰を受けなさい。邪淫教団で永遠に淫務奴隷として働くの」
ネイルは2人に近づき、両手をそれぞれの顔の前へ持ってくる。
「私は優しいわ。お前達も一瞬で私を殺してくれたけど、あれは苦しませないためよね」
やがて手は人間の皮膚の色から虹色へと変わっていく。
「それに応えて、私も一瞬で淫務奴隷にしてあげるわ」
言うと、一気にその手を2人に押しつけた。
べちゃっ、という液体音が聞こえた。
しかしネイルの身体である液体は飛び散ることはなく、そのまま2人の中へ入っていく。
すぐに2人は痙攣を始めた。
「それ、何してるの?」
一部始終を見ていた零が問いかけた。
「簡単よ。脳みそを直接いじってるの」
「ああ、私と同じなのね」
「だけど私は優しいから。ただいじるだけじゃないわ」
2人のうち、片方が突然身体を弓なりにのけぞらせた。
「お?」
「人間は脳みそが核だからね。脳みそに快楽を感じる所だってある」
「なるほど。じゃあ私も同じ事が出来たりして?」
「それはあなた次第」
ネイルと繋がっている女2人は、そのまま脳だけの絶頂を何度も繰り返させられる。
口をネイルの手でふさがれているため声は出ないが、それはそれは幸せな表情をしていた。
「さーて、こっちはおしまい」
零が言うと、マンコラフレシアの触手で女の頭を引き出した。
まるでペニスの皮がむけるかのうよに、ずるりと女の頭が現れた。
ラフレシアの蜜にぬれているのか、その頭は液体でべとべとになっている。
「どうなったの?」
「こうなったの」
零が答えると同時に、女が立ち上がった。
「私は淫務奴隷です。名前はありません」
「・・・これじゃ面白くないんじゃない?」
「まぁね。だからさ、この女をネイルの服にしちゃおうよ」
「服?」
「いやさ。ネイルって液体でしょ。でも女の子だからさ、服だって着たいかなーって」
「まぁ、そりゃ・・・元人間だからね」
「だからこの女をネイルの入れ物にしちゃうの。そうすれば服着れるよ」
「なるほど」
「さっきの改造ついでに胸とか腰とかもいじっておいたから、結構スタイルいいよ」
「・・・顔が気にくわない」
ネイルにとってみれば、自分を殺した相手の顔が自分の顔になるようなものだ。
ネイルはその中に入り、全てを自分の自由に操るのだから。
「んー、それはネイリィ様に相談してみるしか。流石に私にはね・・・」
「わかった」
ごとり、と音がする。
ネイルの手による淫務奴隷への改造が完了したのだ。
「じゃあ入る」
「うん」
そしてネイルは全身を液状化させ、零が改造した女へと入っていった。
「・・・どう?」
女はネイルの声で話しかけた。
「おっけーおっけー」
「なんだか複雑な気分ね」
「まぁいいんじゃないかな? 殺した相手に身体をもてあそばれ、乗っ取られちゃう。
すっごいかわいそうだけど、すっごい羨ましいかも」
「・・・帰ろうか」
「あ、ちょっとー」
無邪気な会話をしつつも、その2人は邪悪な存在。
こうして3人の犯罪者が消え、邪淫教団の淫務奴隷となった。
同時にネイルは「服」を手に入れたのだった・・・
第3章
「あとどのくらいかかるかしら?」
「・・・も、ものの数分で」
「あら、そう。じゃあ1回くらいオナニーしてきても大丈夫そうね」
言うなり、その人影は部屋を後にした。
数分と受け答えした人物は息を吐き、胸をなで下ろす。
(邪淫婦様自ら確認に来られるなんて、一体何が起きようとしているのだろう?)
作業をしていた人物は不安に駆られるが、しかし本人も邪淫教団の一員である。
その考えはすぐさま教団の操作によって消去され目の前の作業へ集中するのであった。
「♪~」
上機嫌そうに鼻歌を歌いながら廊下を歩くネイリィ。
そこに偶然零が通りかかった。
「あら? 零じゃない」
声をかけられ気づく零。
「!? ネイリィ様!」
緊張のせいか声が裏返る。
「どうしたの、一人で。珍しいじゃない」
「鈴ちゃんを探してるんです。見ませんでしたか?」
「見てないわねぇ・・・ 何かあったの?」
そう聞かれるとどう答えるべきか考えてしまうのが彼女の性格。
「え・・・と、ですね」
「言いづらいことかしら」
「いや、そういうわけでは」
「じゃあ何よぉ」
「えーと、3日ほど前から鈴ちゃんがいないんです」
「どこに?」
「どこって、学校や家ですよ」
「ふーん」
ネイリィは考え事をするようなそぶりを見せつつ、零の身体を眺める。
今の零は信者としての姿をとっていない。
どこにでもいそうな○学生の姿だ。
「ネイリィ様?」
「・・・確か鈴は品山区の学校を堕とすって言って張り切ってたような」
「品山区? あー、それですきっと!」
零は来た道を戻ろうときびすを返す。
そこにネイリィは声をかける。
「あ、待ちなさい」
「はい?」
「鈴も一人前の大淫婦なんだから心配無用よ。それに『お姉ちゃん』もいるし」
「はぁ・・・」
いまいち釈然としない表情をする。
「せっかくだからちょっとゆっくりしていきなさい。もうじきイベントがあるわ」
「イベント? 何でしょう」
「邪淫教団の新しい存在を受け入れるイベントよ。あなたにも良い事があるの」
「新しい存在ですか。ネイリィ様に大淫婦の方々、そして信者の私たち。それ以外にですか?」
「そう。もちろんネリルみたいな淫魔でもないわ」
邪淫教団にはいくつかの地位がある。
頂点に淫邪神が君臨し、その神官として邪淫婦ネイリィが存在する。
ネイリィの配下に大淫婦がおり、大淫婦ごとに信者が多数。
淫魔は大淫婦により作られ強力な力を持つが、信者は持たない。
こういった構図であるが、それに加えてネイリィは更に新たな存在が現れると言っているのだ。
「わかりました。じゃあゆっくりしていきます。でも・・・」
「いいわ、鈴にはあたしから言っておくから。『ネイリィ様の瘴液で体液を入れ替えてあげたわ』って」
「えっ?」
ネイリィは淫らに微笑んでいる。
「さて、そろそろ時間だわ。オナニーするつもりだったけど、零に会えて時間つぶせたからね」
そしてネイリィは零の肩を抱き、
「じゃあ行きましょうか。イベント会場に」
二人は歩き始めた。
肉色と紫色の混じった、触手とも淫肉ともとれるような材質の扉が開く。
ねちょ・・・と謎の液体が糸を引く。
そこをネイリィと零が通り、入ってきた。
「あ、ネイリィ様」
「そろそろ時間かと思ってね」
「ええ、ちょうど良いタイミングでしたよ。こちらです」
部屋にいたその人物がネイリィを中へと案内する。
零もそれについていく。
「あ」
「?」
「そうそう、この子は零。大淫婦ヴァギナの信者よ」
「ああ、あのヴァギナ様の」
「え?」
零は会話の流れに取り残される。
「り、鈴ちゃんってそんなに有名なんですか?」
思わず零はネイリィに聞いてしまう。
「そりゃね。あたしが直接に鈴を教団に引き込んだとなると、周りは注目するのよ」
「やっぱり邪淫婦様だからですか?」
「まぁ、こういう性格だけど淫邪神様の1番の僕だからね」
その言葉が終わると、くちゅり、という音が聞こえた。
「?」
「つまりはこういうこと」
ネイリィが言い終える頃、零の股は大きな手で持ち上げられていた。
しかし当の零はそれに抵抗する素振りすら見せない。
いや、できないのだ。
その手の表面からは無数の触手が発生し、信者となった零の穢れた機密空間をもてあそんでいたのだから。
「あ・・・あ・・・」
「それは淫邪神様の手なのよ。あたしは自由に淫邪神様の身体の一部を召喚できるわけ」
「い・・・いい・・・あ・・・」
「って、これじゃ聞こえてないわねぇ・・・」
やれやれとため息をつき、ネイリィはその手を消した。
脱力した零はその場へ崩れ、その快楽の余韻に身体を震わせている。
「えーと・・・そろそろよろしいですか?」
「あぁ、そうだったわね。ちなみにこの子はイリス。あたしの淫務奴隷よ」
「どれい?」
「教団の信者じゃないけれど、あたしに尽くす者。洗礼を与えてないから普通の人間なの」
「でもそれじゃ、ゲートをくぐれないんじゃ」
「え? くぐる必要なんてある?」
にやにやと意地の悪い笑みを作るネイリィ。
イリスがそれに答える。
「ありません。私はネイリィ様に、人間のまま全てを捧げ、もてあそんで頂く事を誓った存在ですから」
「も、もてあそぶって」
「言葉通りです。ネイリィ様に命令されれば何でもします。死ねと言われれば喜んで死にます。
もう不要だと言われれば、私は他の信者様の体液で飼われる家畜にでもなりますので・・・」
「と、言うことよ」
「そう・・・なんですか」
「疑問がある?」
「えぇ、少し。でも私は信者になってからあんまり時間が経ってないですから・・・」
「そうかもねぇ」
受け答えする零を見つめるネイリィの目は、笑っていない。
「さて、じゃあイベントを始めましょうか」
「はい」
イリスが部屋の奥へと歩いて行く。
ネイリィと零もついていった。
「うわ、大きいガラスの筒」
私の目の前には、私の身長の5倍くらいはありそうな大きなガラスの筒があった。
「筒って言う子がいるとはね。これはカプセルとでも呼んだ方がいいわよ」
ネイリィ様が教えて下さった。
「はい」
イリスさんがそれに答えた。
あれ、でもイリスさんって呼んでいいのかな?
私は大淫婦の鈴ちゃんの信者だけど、イリスさんは邪淫婦のネイリィ様の奴隷だもんね・・・
「え、えーと」
「イリスと呼び捨てて下さい」
私の考えが伝わっちゃったみたい。
「私は教団の信者様よりもはるかに下賤な淫務奴隷ですので」
「う、わかった」
ネイリィ様が見てる。
ちゃんと信者らしくしなきゃ。
「いつまで待たせるのかしら?」
「!」
その声で私は身体がこわばる。
お、怒ってる・・・んじゃ・・・
「申し訳ありません。ただいま」
イリスがカプセルの横の機械へ歩いて行く。
「イリス。あたしを目の前にして待たせる真似はしないほうがいいわ」
「はい・・・」
機械を操作しながら返事をする。
「もしかしたらイベントが終わったら廃棄されちゃうかもしれないからね」
その言葉に怖さを感じたのか、イリスの手が震え始めた。
「では、開始いたします」
「?」
「やっとねー」
ネイリィ様はわかってるみたいだけど、今はじめてカプセルを見た私にはわからない。
「この中に・・・何が?」
「さっき話した、新たな存在ってのがこの中にいるのよ」
「は、はぁ・・・」
「開きます」
イリスの言葉と同時にカプセルの表面のガラスが上がっていく。
同時に中から虹色のドロっとした液体が溢れてきた。
「このにおい・・・」
「ふふ、あたしの瘴液よ」
ネイリィ様のおまんこのにおいだった。
ああ、段々あたまが・・・
「さ、目覚めなさい」
ネイリィ様が言うと、その虹色の液体が盛り上がった。
「あ?」
液体が流れ落ちると、そこには手があった。
「あれは・・・瘴液が手になった・・・んですか?」
「そう。よく見ていなさい」
ネイリィ様の瘴液のにおいで頭がふらふらするけど、頑張って見る。
カプセルから虹色の液体が出てきて、それが手の形になった。
全部液体が出てきて・・・だんだん人の形になってきた?
「瘴液の人間?」
「ま、そんなところね」
「このモデルは今度教団が繰り出す新しい存在の、最初のモデルです」
イリスが説明を始めた。
「大淫婦様の瘴液で何度かテストを行い、ようやく本格的なモデルが作れるようになりました。
いまネイリィ様と零様がご覧になっているのは、その最初のモデルです。
ネイリィ様が仰ったように、ネイリィ様の瘴液を120%含んでおります」
「ひゃ、120%・・・? 100%が最高じゃないの?」
「淫邪神様のお力により、全ての不可能が可能になるってことよ」
「ネイリィ様・・・」
「この『新たな存在』は、死滅することがありません。身体の構造上、致命的なダメージとなるような
臓器や核のようなものが一切ありませんので。仮に全身を蒸発させられても気体のまま生き残れます」
「???」
私には難しくてよくわからない。
不安な表情でネイリィ様を見てしまう。
「つまり。何をされても絶対に死なない、最強の存在ってことよ。それもあたしたちの瘴液でできた、
とびっきりの性欲と繁殖力を持った、ね」
「おー・・・」
その反応をしたところで、限界が来たみたい。
やっぱりネイリィ様の瘴液は凄い効果だなぁ・・・
私はそう感じながら、崩れ落ちた。
次に目を覚ますと、私は見慣れない場所にいた。
信者用の部屋じゃない所で、誰かに後ろから抱かれてる。
「うーん・・・」
「あら? やっとお目覚めね」
その言葉を聞くと同時に、私の中でビュッっていう感覚がした。
「はう?」
「ふふ、寝顔が可愛かったからついうっかり中だししちゃった」
「ありがとうございますぅ・・・」
この声はネイリィ様。
「し、んじゃの私、に、瘴液を、おめぐ」
「はいそこまで。そういう硬いのは嫌いって言ったでしょ」
そうだった・・・
「実はね。零はちょっと再教育が必要かなーって思ったわけ」
それを聞いてようやく目が覚めた。
「再教育ですか?」
「そう。あなたさっき、イリスの身分の説明に疑問を持ったでしょう」
「え・・・、はい」
「あたしたち邪淫教団は人間をもてあそび、堕落させるのが使命。
だったら教団の上位の存在が下位の存在をもてあそぶのも普通でしょ」
「そういう・・・ものですか」
「特に淫務奴隷についてはそう。さっき初めて聞いただろうけど、
イリスの説明で納得出来なかったのは大きな問題よ。信者として大問題」
「そんな・・・」
大きなショックを受けた。
鈴ちゃんに信者にしてもらって、色々と教わったんだ。
でも、それじゃ大問題・・・だって・・・
「確かにヴァギナに色々教わったのは認めるわ。あたしもそれは知ってる」
「え・・・、で、でも」
「大丈夫よ。ヴァギナはヴァギナのすべきことをしてるから、別に怒ったりしないわ」
よかった・・・
信者たるもの、やっぱり自分を信者にしてくれた大淫婦様は心配だもん。
「あなたにだけ問題があるのよ、零」
・・・そうですか・・・
「あっ?」
ずぼ、と私のおまんこから何かが抜かれた。
多分ネイリィ様のおちんぽだよ。
「ちょっと信者の姿になってみなさい」
「はい」
立ち上がってネイリィ様から離れる。
そして、自分のあるべき姿をイメージする。
すぐに身体が変わっていった。
「あぁ、気持ちいい・・・」
肌が緑に染まっていき、植物のツタのような触手が生えてくる。
そこかしこにつぼみが現れ、花が咲いていった。
「ふふ、可愛い」
「あ、ありがとうございます」
でも嬉しくない。
だって私、大問題なんだから。
「で・・・、その身体で何人を抱いたの?」
「それは・・・」
「ほらね。信者になった以上、気持ちいいことをしてるだけじゃダメなのよ。
大淫婦の命令がなくても近所の人間を犯し、堕落させなきゃ」
「・・・はい」
授業中は結構オナニーしてたんだけど、実はまだ1人も友達に種を植え付けてなかったんだ・・・
鈴ちゃんがいなくて寂しかったからかな?
もしかしたら、私って自分を見てもらいたかったのかな・・・
「そういう所が大問題ってわけ」
「あの・・・」
「なぁに?」
「わ、私、その」
「いいわ。言ってみなさい。答えてあげるから」
「私、このまま消されちゃいますか? イリスみたいに、使えないから・・・」
「・・・」
何も・・・言ってくれないネイリィ様。
じゃあ私、このままネイリィ様に消されちゃうのかな。
おそるおそるネイリィ様の表情を見てみる。
む、無表情・・・
あの明るいネイリィ様が無表情だなんて怖い。
「そういうことよ」
「!」
「そこまでわかってるなら話は早いわ。ヴァギナお気に入りの信者でも、使えなければ消す。
それが邪淫婦であるあたしのやり方。ヴァギナがなんと言おうと変わらない」
「・・・わかりました」
ネイリィ様を前に、信者ごときである私がどうこうできるわけがない。
ごめんね、鈴ちゃん・・・
「さ、何か言い残すことは?」
ゆっくりと私の顔の前で手を開くネイリィ様。
「鈴ちゃん、ごめんなさい。せっかく信者にしてもらったのに、失格になっちゃいました。
学校のみんなを堕とさなかったからだそうです。私にはそんな勇気が無かったみたいで・・・
借りてた本とかゲームは私の部屋にあるので、ママに言って下さい。
それと、」
「ぷっ・・・くくっ」
あ、あれ?
ネイリィ様・・・笑ってる?
「長いわよ! 覚えられるわけないじゃないの!」
「え、そんな・・・」
「もう、消すなんて冗談よ。信者の1人2人くらい消すのなんて、小指1本で十分だしね」
え、じゃあ掌を出した時点で冗談だったの・・・
「まぁ、消すのは冗談だけど再教育は受けてもらうわよ」
「はい・・・」
「さて、そこでさっきの『新しい存在』の出番ってわけ」
ネイリィ様は指をパチンとならす。
部屋の肉ドアが開いて、人が入ってきた。
「この子はさっき『生まれ堕ちた』ばかりの、あたしの瘴液人間よ」
「え? この人がさっきの??」
虹色の液体が人型になっていくのは見てたけど・・・
目の前にいるのって、普通の人間なんですけど。
「初めまして。ネイルと言います」
「は、初めまして・・・」
「この子の身体が瘴液で出来てるのは知ってるわよね。大事なのはそれじゃないんだけど。
身体に取り込んだあらゆる物を汚染し、瘴液にしてしまう身体でもあるのよ。
水を飲もうがお茶を飲もうが、この子が身体から出すのは全てあたしの瘴液。
汗も唾もおしっこも愛液も精液もね」
「お・・・おおー・・・」
「今からこの子に零の血液を飲ませるわ」
「え!?」
「で、この子の体液を代わりに入れるの。あたしの瘴液を代わりにね」
なになに、私はこれから血を抜かれて・・・
かわりにネイリィ様の瘴液を入れられる?
するとどうなるのかな。
「ま、そういうこと。結果は後のお楽しみよ」
あ、ネイルさんが歩いてきた。
「始めますよ」
「きゃっ!?」
私はネイルさんに押し倒された。
ネイルさんはそのまま身体を液体にして、私の身体を覆う。
「ふあ??」
「このまま全身から血を入れ替えます」
すぐ、それは始まった。
身体のあちこちから何かが抜き取られていく感じがする。
あ、でも信者は人間じゃないから血が足りなくて死ぬってことは無いんだ。
大丈夫、多分――
「!」
「やっと起きたわね」
頭が少しぼーっとする。
「さて、早速だけど。ネイルを連れて布教してきなさい」
ネイリィ様がニコニコしてる。
その隣にネイルの姿。
無事に再教育してもらえたみたい・・・
「はい!」
「行きましょう、零」
ネイルが言うと、その姿がぐじゅりと溶けていく。
そのまま私の身体に入っていった。
「「行ってきます」」
確かに私にも聞こえた。
ネイルの声も一緒に出ていた。
(ここよ)
ネイルの声が頭に響く。
ここに何があるんだろう。
(ここは私を殺した奴らがいる場所)
え、殺したって?
(私は殺され、埋められた。だけどそこでネイリィ様に拾われたの)
それはまた・・・良かったね!
(ええ、とても良かった。もう死んだ私の身体をもらってくれるって言うんだもの)
ネイリィ様は色々と考えてるからね~
(さらに、復讐させてくれることも約束してくれた)
あ、わかった。
復讐したい人間がここにいるんだね?
(そういうことよ。最下級の淫務奴隷にしてやるの)
私たちは、その建物へ入っていく。
「で・・・、あいつを殺ったのは良いとして。資産はどう分ける?」
「悩むわね。でもまずはここから逃げるのが先じゃないかしら」
「そうね。警察が来ると面倒なことになっちゃうかも?」
3人の人間が会話していた。
会話の内容は、ネイルを殺害した後の資産分配・・・
そう、ネイルは間違いなく金のために殺されてしまったのだ。
その犯罪者が会話する部屋の隣の部屋に、零は到着した。
零は体内のネイルへ話しかけた。
(それで、どうやって犯す?)
(まずは零。再教育を受けた成果をネイリィ様に見せなきゃ)
(私は別に恨みとか無いから、それなら1人だけでいいよ)
(もちろんそうしてもらうわ。恐怖と後悔の中で人間を辞めさせる)
零はドアノブに手を伸ばし、握る。
人間の姿に擬態していた零の洋服の袖から、虹色の液体が溢れてきた。
ネイルだ。
そのままネイルの身体はドアノブの隙間から蝶番の部分へと進入する。
(いいわ、開けて)
零がノブを回してドアを引くが、音は全く出ない。
ネイルの身体が音と振動を全て吸収しているのだ。
零はそのまま低い体勢を取り、部屋へ入っていく。
(まず3人の動きを止めないとね)
ネイルにそう言うと、零は右手を信者のものへ変化させる。
そのまま手の甲のあたりに蕾のような器官が現れた。
(それは?)
(再教育の成果かな? わからないけど、これで3人を痺れさせちゃうの)
その蕾の先端から音もなく3つの球体が放たれた。
「じゃあ、まずは車の調達をしてェェッ!?」
「ふあ!?」
「ひぐ!」
「あったり~」
零が姿を現した。
「だ、だ・・・」
誰、と言おうと思ったのだろう。
しかしそこで言葉が出なくなってしまったようだ。
その事実におびえ、犯罪者の1人が震え始めた。
「うふふ、あなたたちは選ばれたんだよ。邪淫教団の淫務奴隷にね」
「・・・!?」
「あ、打ち込んだ種は麻痺毒だよ。その種から作る麻酔薬は1滴で像も意識を失うんだ」
(あら、怖いこと言うじゃないの・・・)
ネイルは零の体内に戻っているが、その言葉は非常に愉快そうな響きだ。
「つ・ま・り。3人は人間だし、人間は像より小さいよね。種には麻酔薬の原液がたっぷり。
10分持たないと思うよ。死ぬまで」
「「「!?」」」
「ま、私も鬼じゃないからね。邪悪な淫魔みたいなものだけどさっ」
そのまま零は3人のうち1人に近づいていく。
その女は震えて零を見つめていた。
「お姉さんにはコレをあげるね」
零は信者の姿に戻る。
緑色の肌は以前より暗い緑になっており、何よりも股間には毒々しい花が咲き誇っている。
零はその股間の花を女に近づけ、そのまま押しつけた。
「んーっ」
息が出来ないのか、声を出そうとする女。
しかし声にならない。
「ふふふ、さ・・・ 淫務奴隷になろっか。マンコラフレシア最初の獲物だよ」
その卑猥な名前の花は、更に周囲から触手を生み出して女の頭をがっちりとホールドした。
女はピクピクと弱い動きを見せていたが、十数秒で止まってしまった。
他の2人の女はその様子を青い顔で見つめていた。
「くふふふ・・・」
マンコラフレシアは大きく花びらを広げ、押しつけられていた女の頭を完全に飲み込んだ。
そして部屋の中に、何かを吸い込むような液体質の音が響き始めた。
じゅるじゅる、ずずずー・・・
音がする度に女の身体がぴくりと動くが、しかし自分から動こうとはしない。
「ねぇ、何してると思う? これ」
零は無邪気な笑みで犯罪者の2人に語りかける。
もちろん2人はそんなことを知るよしもない。
「マンコラフレシアが脳みそを吸い取って、中で作り替えて戻してるんだよ。
これをやらないとさっきの毒で簡単に死んじゃうからさぁ・・・ さて」
女の脳みそ改造を行う傍らで、零はネイルに語りかけた。
「お姉さん達ってさ、悪い人だよね? 人殺しなんだよね?」
「そうよ」
零の問に、ネイルが答える。
しかし今度はその声がハッキリと聞こえた。
途端に麻痺で動けない2人の顔がこわばった。
「ふふふ・・・、出番だよ。ネイル」
「任せて」
声と同時に、零の乳首や耳、口などあらゆる穴から虹色の液体が流れ出てくる。
それは1カ所に集まり、徐々に人型になっていく。
やがて完全な人型となり、顔つきや体つきがハッキリした。
顔を認識した2人は息を荒げている。
自分たちが確実に殺し、死体までも確認した存在が目の前で動いている。
それも異形の存在になって。
これで驚かない者は人間ではあるまい。
「さて・・・、私を殺してくれた罰を受けなさい。邪淫教団で永遠に淫務奴隷として働くの」
ネイルは2人に近づき、両手をそれぞれの顔の前へ持ってくる。
「私は優しいわ。お前達も一瞬で私を殺してくれたけど、あれは苦しませないためよね」
やがて手は人間の皮膚の色から虹色へと変わっていく。
「それに応えて、私も一瞬で淫務奴隷にしてあげるわ」
言うと、一気にその手を2人に押しつけた。
べちゃっ、という液体音が聞こえた。
しかしネイルの身体である液体は飛び散ることはなく、そのまま2人の中へ入っていく。
すぐに2人は痙攣を始めた。
「それ、何してるの?」
一部始終を見ていた零が問いかけた。
「簡単よ。脳みそを直接いじってるの」
「ああ、私と同じなのね」
「だけど私は優しいから。ただいじるだけじゃないわ」
2人のうち、片方が突然身体を弓なりにのけぞらせた。
「お?」
「人間は脳みそが核だからね。脳みそに快楽を感じる所だってある」
「なるほど。じゃあ私も同じ事が出来たりして?」
「それはあなた次第」
ネイルと繋がっている女2人は、そのまま脳だけの絶頂を何度も繰り返させられる。
口をネイルの手でふさがれているため声は出ないが、それはそれは幸せな表情をしていた。
「さーて、こっちはおしまい」
零が言うと、マンコラフレシアの触手で女の頭を引き出した。
まるでペニスの皮がむけるかのうよに、ずるりと女の頭が現れた。
ラフレシアの蜜にぬれているのか、その頭は液体でべとべとになっている。
「どうなったの?」
「こうなったの」
零が答えると同時に、女が立ち上がった。
「私は淫務奴隷です。名前はありません」
「・・・これじゃ面白くないんじゃない?」
「まぁね。だからさ、この女をネイルの服にしちゃおうよ」
「服?」
「いやさ。ネイルって液体でしょ。でも女の子だからさ、服だって着たいかなーって」
「まぁ、そりゃ・・・元人間だからね」
「だからこの女をネイルの入れ物にしちゃうの。そうすれば服着れるよ」
「なるほど」
「さっきの改造ついでに胸とか腰とかもいじっておいたから、結構スタイルいいよ」
「・・・顔が気にくわない」
ネイルにとってみれば、自分を殺した相手の顔が自分の顔になるようなものだ。
ネイルはその中に入り、全てを自分の自由に操るのだから。
「んー、それはネイリィ様に相談してみるしか。流石に私にはね・・・」
「わかった」
ごとり、と音がする。
ネイルの手による淫務奴隷への改造が完了したのだ。
「じゃあ入る」
「うん」
そしてネイルは全身を液状化させ、零が改造した女へと入っていった。
「・・・どう?」
女はネイルの声で話しかけた。
「おっけーおっけー」
「なんだか複雑な気分ね」
「まぁいいんじゃないかな? 殺した相手に身体をもてあそばれ、乗っ取られちゃう。
すっごいかわいそうだけど、すっごい羨ましいかも」
「・・・帰ろうか」
「あ、ちょっとー」
無邪気な会話をしつつも、その2人は邪悪な存在。
こうして3人の犯罪者が消え、邪淫教団の淫務奴隷となった。
同時にネイルは「服」を手に入れたのだった・・・
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