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黒月の夜
737 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/02/27(火) 18:53:31 ID:Ec5nqVHG
カッ、カッという音が廊下に響く。硬い靴底の立てるその音は、闇に吸い込まれる事無く余韻を残していた。
普段回廊を照らすはずの赤い月は、今は影に隠れている。影・・・漆黒の「何か」の大群・・・悪魔の群れだった。
ひしめき合いながら上を目指して飛翔するその姿は、人間が見たらおぞましさに震えることだろう。
その影を見つめ微笑むのは、魔界の女王・・・レフィリアであった。
<黒月の夜プロローグ>
「死後の世界は、どうなっているのか?」人間ならば誰でも抱く、その疑問。
ヒトは死を恐れ、悲しみ、時には讃え、喜ぶ。ヒトの死の受け止め方など、どうでもいい。
そう、我々悪魔にとってはヒトの死など珍しくも無いのだ。
その悪魔達の頂点に立つのは、女王レフィリア。数々の悪魔・神を従える最強の悪魔である。
魔界の中心に位置する城。あらゆる魔族の巣食うこの城は、周囲を闇で覆われていた。
その城の一階。部屋の中心で、絡み合う女達が居た。
「ん・・・ぅん・・・ぁ・・・あぁん・・・イヤぁん・・・」
「ほら、腰をあげて」
「ひんっ!!・・・ん・・・んぁあ!!!」
漆黒を身に纏った女が、裸の女を組み伏せ、嬲っている。その瞳は金色に輝き、あるはずの無い尻尾が左右に振れている。
淫魔・・・それがこの悪魔の種別だった。ヒトを誘惑し、犯し、快感の前に堕とす事を特技とする。
「ひぃぃいいん!!!!あぁあああぁあぁああ!!!!」
「あれ・・・やり過ぎかな?」
「あはぁああ・・・あぅぅあぁぅあ」
もはや目があらぬ方向を向き、体は痙攣し続けている。
「また壊れちゃったか・・・魔薬に耐えられるのが欲しいな・・・」
死者の体は物質は違えど、基本の体構造は変わらない。人間の神経回路では快感に限界があるので、すぐに壊れてしまう。
この女も、薬を投与した瞬間に壊れてしまった。
(悪魔同士は無理だし・・・天使は体構造知らないしな・・・)
考えを巡らすその淫魔の部屋に、1匹の蝙蝠が飛んできた。『緊急』と書かれた書状を携えて。
「お待たせしました。女王様」
ここは城の最上階に位置する、広大な玉座の間。高さのあまり天井も見えないその空間に、女の声が響く。
名はベル。女王に仕える上級悪魔である。
「ああ、来たのね。こちらへ来なさい」
「はい」
漆黒の髪を揺らし、ベルは女王の下まで移動した。ベルがこうして直に呼ばれることは、滅多に無い。
(何か失敗したのかな?)、とおびえる肩が震えている。
「貴女には天界へ行ってもらいます」
「!!!・・・・・・兵士として・・・ですか」
戦線に立たされるのは、力や破壊を司る悪魔であるため、人間型が戦場へ向かうことは少ない。
個人の魔力《ちから》が大きく異なる魔界では、適材適所が基本である。
ベルはその魔力こそ最高位だが、その力は破壊などには向かないものだった。
「違うわ・・・天使に潜り込んで、敵を数隊堕として欲しいの」
「な・・・!!!」
「貴女しかできない役目。低級淫魔を使って正体を露見するわけにはいかないの」
天使の集団に潜り込む・・・たしかに上級悪魔でなければ超高度な変化の術は使用できない。
「お言葉ですが・・・将軍に任された方が・・・」
「レヴィは今も、あっちにいるし。アルは南部への征伐に行っているのよ」
「・・・・・・わかりました」
738 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/02/27(火) 18:56:17 ID:Ec5nqVHG
<黒月の夜:第1夜>
「こういう時は・・・欲望の強い人を堕とせば早いのよね」
天界の城下。白いローブを着て、周りに紛れたベルがいた。
命令を果たすために軍の噂を集めているが、まともな情報は入ってこない。
せいぜいどこの軍の将軍が勝利した、とかその程度だ。
最近魔界との衝突が表面化してきたものの、さすがにそこまで軍隊が動くことはない。
「はじめは嫌がってるけど快楽に溺れるような人・・・そんな都合よくいかないか」
とりあえず夜も更けた頃に、軍の寝所へ侵入する。
将軍や隊長を始めにしようと思ったが、表に出る立場の者は後回しにした方がよさそうだ。
露見する確立は少しでも減らした方がいい。
部隊内で感情に負の面を持つ者を探すのは、淫魔にとっては簡単な事だった。
そういう面を持った人間ほど、堕ちるのが早い。脳を直に弄ってしまうのも早いが。
(さて、この女を手始めにしようかな)
部屋に横たわっているのは、ルカという補佐官級の天使だった。
「ほら、起きて起きて」
「・・・・・・誰?・・・」
寝惚けた頭では目の前に立っているのが悪魔などとは判断できなかった。
もちろん、声を出される前に、その口を塞いでしまう。
「!!!・・・んぅ・・・む・・・・ふぁ・・・・・」
唇を吸われた時にはもう遅い。快楽を司る悪魔が口を犯しているのである。
キスを続けているだけだが、ルカのまっとうな思考を奪うにはそれで十分だった。
「・・んん・・・んっ・・んく・・んぁ・・・・」
気が付けば、熱心に舌を絡ませているのはルカの方だった。
こういう堕ちるのが早い者は、大きな快楽を与えてやればあとはもう犯りたい放題だ。
腰の袋から真っ黒なモノを取り出した。脈動するその物体は、改良を重ねられた寄生体。
「モガ・・・・ガハッ!・・・げほっ・・・・」
まぁそんな説明はしてもしょうがないので無理矢理飲ませる。
「でも・・・寄生させても堕ちる過程がないと楽しめないでしょう?」
誰に言うわけでもなく、ベルはつぶやいた。すぐに堕ちてはつまらない、やっぱり責めないと。
ゲルが完全に定着するまでにあと24時間はかかるだろうが、結界を張った部屋ならば誰も入って来ないだろう。
そのための部屋は、レヴィによって手配されていた。
部屋にはあらゆる器具が揃い、中央の台にはルカが寝かせられていた。侵食により体がピクリと動いている。
そろそろ、寄生が第一段階に達するはずだ。きつめの容姿をしたこの天使が、どんな風によがり悶えるだろうか。
あの切れ長の瞳が欲情に潤み、唇から涎をたらし懇願する様を思い浮かべるとゾクゾクしてしまう。
さぁ、始めようか。快楽の宴を。
カッ、カッという音が廊下に響く。硬い靴底の立てるその音は、闇に吸い込まれる事無く余韻を残していた。
普段回廊を照らすはずの赤い月は、今は影に隠れている。影・・・漆黒の「何か」の大群・・・悪魔の群れだった。
ひしめき合いながら上を目指して飛翔するその姿は、人間が見たらおぞましさに震えることだろう。
その影を見つめ微笑むのは、魔界の女王・・・レフィリアであった。
<黒月の夜プロローグ>
「死後の世界は、どうなっているのか?」人間ならば誰でも抱く、その疑問。
ヒトは死を恐れ、悲しみ、時には讃え、喜ぶ。ヒトの死の受け止め方など、どうでもいい。
そう、我々悪魔にとってはヒトの死など珍しくも無いのだ。
その悪魔達の頂点に立つのは、女王レフィリア。数々の悪魔・神を従える最強の悪魔である。
魔界の中心に位置する城。あらゆる魔族の巣食うこの城は、周囲を闇で覆われていた。
その城の一階。部屋の中心で、絡み合う女達が居た。
「ん・・・ぅん・・・ぁ・・・あぁん・・・イヤぁん・・・」
「ほら、腰をあげて」
「ひんっ!!・・・ん・・・んぁあ!!!」
漆黒を身に纏った女が、裸の女を組み伏せ、嬲っている。その瞳は金色に輝き、あるはずの無い尻尾が左右に振れている。
淫魔・・・それがこの悪魔の種別だった。ヒトを誘惑し、犯し、快感の前に堕とす事を特技とする。
「ひぃぃいいん!!!!あぁあああぁあぁああ!!!!」
「あれ・・・やり過ぎかな?」
「あはぁああ・・・あぅぅあぁぅあ」
もはや目があらぬ方向を向き、体は痙攣し続けている。
「また壊れちゃったか・・・魔薬に耐えられるのが欲しいな・・・」
死者の体は物質は違えど、基本の体構造は変わらない。人間の神経回路では快感に限界があるので、すぐに壊れてしまう。
この女も、薬を投与した瞬間に壊れてしまった。
(悪魔同士は無理だし・・・天使は体構造知らないしな・・・)
考えを巡らすその淫魔の部屋に、1匹の蝙蝠が飛んできた。『緊急』と書かれた書状を携えて。
「お待たせしました。女王様」
ここは城の最上階に位置する、広大な玉座の間。高さのあまり天井も見えないその空間に、女の声が響く。
名はベル。女王に仕える上級悪魔である。
「ああ、来たのね。こちらへ来なさい」
「はい」
漆黒の髪を揺らし、ベルは女王の下まで移動した。ベルがこうして直に呼ばれることは、滅多に無い。
(何か失敗したのかな?)、とおびえる肩が震えている。
「貴女には天界へ行ってもらいます」
「!!!・・・・・・兵士として・・・ですか」
戦線に立たされるのは、力や破壊を司る悪魔であるため、人間型が戦場へ向かうことは少ない。
個人の魔力《ちから》が大きく異なる魔界では、適材適所が基本である。
ベルはその魔力こそ最高位だが、その力は破壊などには向かないものだった。
「違うわ・・・天使に潜り込んで、敵を数隊堕として欲しいの」
「な・・・!!!」
「貴女しかできない役目。低級淫魔を使って正体を露見するわけにはいかないの」
天使の集団に潜り込む・・・たしかに上級悪魔でなければ超高度な変化の術は使用できない。
「お言葉ですが・・・将軍に任された方が・・・」
「レヴィは今も、あっちにいるし。アルは南部への征伐に行っているのよ」
「・・・・・・わかりました」
738 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/02/27(火) 18:56:17 ID:Ec5nqVHG
<黒月の夜:第1夜>
「こういう時は・・・欲望の強い人を堕とせば早いのよね」
天界の城下。白いローブを着て、周りに紛れたベルがいた。
命令を果たすために軍の噂を集めているが、まともな情報は入ってこない。
せいぜいどこの軍の将軍が勝利した、とかその程度だ。
最近魔界との衝突が表面化してきたものの、さすがにそこまで軍隊が動くことはない。
「はじめは嫌がってるけど快楽に溺れるような人・・・そんな都合よくいかないか」
とりあえず夜も更けた頃に、軍の寝所へ侵入する。
将軍や隊長を始めにしようと思ったが、表に出る立場の者は後回しにした方がよさそうだ。
露見する確立は少しでも減らした方がいい。
部隊内で感情に負の面を持つ者を探すのは、淫魔にとっては簡単な事だった。
そういう面を持った人間ほど、堕ちるのが早い。脳を直に弄ってしまうのも早いが。
(さて、この女を手始めにしようかな)
部屋に横たわっているのは、ルカという補佐官級の天使だった。
「ほら、起きて起きて」
「・・・・・・誰?・・・」
寝惚けた頭では目の前に立っているのが悪魔などとは判断できなかった。
もちろん、声を出される前に、その口を塞いでしまう。
「!!!・・・んぅ・・・む・・・・ふぁ・・・・・」
唇を吸われた時にはもう遅い。快楽を司る悪魔が口を犯しているのである。
キスを続けているだけだが、ルカのまっとうな思考を奪うにはそれで十分だった。
「・・んん・・・んっ・・んく・・んぁ・・・・」
気が付けば、熱心に舌を絡ませているのはルカの方だった。
こういう堕ちるのが早い者は、大きな快楽を与えてやればあとはもう犯りたい放題だ。
腰の袋から真っ黒なモノを取り出した。脈動するその物体は、改良を重ねられた寄生体。
「モガ・・・・ガハッ!・・・げほっ・・・・」
まぁそんな説明はしてもしょうがないので無理矢理飲ませる。
「でも・・・寄生させても堕ちる過程がないと楽しめないでしょう?」
誰に言うわけでもなく、ベルはつぶやいた。すぐに堕ちてはつまらない、やっぱり責めないと。
ゲルが完全に定着するまでにあと24時間はかかるだろうが、結界を張った部屋ならば誰も入って来ないだろう。
そのための部屋は、レヴィによって手配されていた。
部屋にはあらゆる器具が揃い、中央の台にはルカが寝かせられていた。侵食により体がピクリと動いている。
そろそろ、寄生が第一段階に達するはずだ。きつめの容姿をしたこの天使が、どんな風によがり悶えるだろうか。
あの切れ長の瞳が欲情に潤み、唇から涎をたらし懇願する様を思い浮かべるとゾクゾクしてしまう。
さぁ、始めようか。快楽の宴を。
ハイブリッドエンジェル=カナエ 第四話
726 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:23:59 ID:uYaUAv7F
皆さんお久しぶりです。
久しぶりに帰ってきました乙×風です。
暫く留守にしている間に新しい作家さんが増えているみたいで、
自分なんかが間に入れるものかと、現在尻込みしているわけですが。
ストックもちまちま貯めてきたので、空気を読んで徐々に投下していきたいと思います。
でも今空気を読んだら無限の果肉を投下しないと駄目な悪寒(;´Д`)
ごめんなさい。全く手付かずなんです。
カナエが片付いたらまた取り掛かる予定なんで気長に待ってください。
さて、早速カナエの続きを投下しようと思いますが、なにせ結構な時間が空いてしまったので
軽くあらすじを入れたいと思います。ではどうぞ。
***
前回までのお話♪ 忘れた人はこれを見てねっ♪
お茶のお湯学園中等部に通うわたし、桐枝香奈は地球外生命体ネルガルを倒す
正義のヒロイン。
この前もネルガルを一体倒し、クラスメートの五十嵐宮子さんを助けたの。
ところが倒した筈のネルガルが、女の人からから精気を吸いとって蘇っちゃった!
徐々に力を取り戻すネルガルは、この前襲った、五十嵐さんを操るの。
わたしはそんな事も気付かないまま幼馴染の三嶋蒼衣ちゃんと登校して――
あれ? 五十嵐さんの様子がおかしい?
そんなわけでハイブリットエンジェル=カナエ、第四話!
第四話 異形の呼び声(前編)
今日も皆の願い、『カナエ』ます!
727 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:24:52 ID:uYaUAv7F
***
「…はあっ…着い、た…」
学園敷地内の隅に設けれた体育館。そこから数メートル先からは雑木林が広がっており、
錆付いた青銅色のフェンスが裏手の山と学校の敷地を区切っている。体育の授業を終えた生徒は
空腹に耐えかね皆、体育館から消えていた。強い日差しは木々の枝が遮り、
時折思い出したかのように、強い風が吹き抜けていく。
火照った体を冷ますには、恰好の場所だった。
だが、
「――あん? なんだアイツ?」
「一年の女子だな」
「ああ、俺知ってる! あいつ1―3の五十嵐だ! キッツイ性格だって噂だぜ」
「五十嵐ちゃーん! こっちおいでー! お兄さん達と遊ぼうぜ!」
馬鹿笑いが湧く。
体育館裏には先客が居た。
下品な笑い声を上げるのは、三年の男子達だ。乱れた服装。染められた頭髪。煙草の匂い。
散乱するゴミ――典型的な不良だった。
(…最悪…)
担任の先生からグチで聞かされた事がある。三年に質の悪い不良がいて、
良く体育館裏に居座っていると。何故そんな肝心な事を忘れていたのか――いや、本当に忘れていたのか。
彼らが居るの知っていてここに訪れたのではないのか?
何故なら、
保健室には先生がいる。そして生徒は居ない。
だが、ここなら人目に付きにくく、男も居る。
ほら、『 』をするにはここほど適した場所は、
「……っ!」
(今、私何を考えて…?)
頭が朦朧とする。普段なら嫌悪するような状況でも、何故か胸が心地好く高鳴る。
とある一つ行為に期待するように。
「……はぁ…っ」
熱い吐息と共に雄を誘う体臭が立ち上る。
「おい、アイツなんか変じゃね?」
「ああ…、なんかこう――エロい」
性に夢見る男子達は宮子の異常にすぐ気付いた。潤んだ瞳、高揚した肌、半開きの口。
そして、女の欲情を目の当たりにすれば当然、
(――あっ)
宮子の目が、あぐらをかいた不良学生の股間に注がれる。
ズボンのファスナー部分に、立派なテントが張ってあった。
(すごい、ぴくぴくしてる)
もう宮子は、嫌悪より先に興奮する事を、不思議と感じる事もなかった。
ただ、男子達の股間から溢れている暖かく濃密な『何か』に期待し、生唾を飲み込む。
餌を前にした犬のように。
「……おい、五十嵐ちゃんよ? そんな目で見たらお兄さん達興奮しちゃうだろ?」
「それとも何だ? 誘ってんのか?」
728 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:25:29 ID:uYaUAv7F
「でもあの五十嵐宮子だぜ? ありえねーって」
「んじゃあよ――」
不良三人の中でも体格の小さい男が立ち上がる。
「見てみればいいじゃん」
どくんっ。
「っあ…!」
「そりゃいいや!」
ごつい体をした男子が立ち上がり。
「あ、俺も俺も! 宮子ちゃんのアソコ見てみたい!」
背の高い男が立ち上がる。
「あ……や……っ」
こちらへとゆっくりと歩み寄る三人の男子の顔は、猛獣のそれだ。
そのぎらついた表情に宮子は喉を、体を震わせる。
だがそれは恐怖ではなく、興奮から。
今から自分がされる事を考えると、体が燃えるように熱くなった。
そして、
「逃げねえし」
男達が宮子を取り囲む。
「実は宮子ちゃん、メッチャ遊び人?」
「なんでもいいから早くやっちまおうぜっ」
「そうだな」
どん、と突き倒される。
「っ痛!」
「青木、灰川、抑えとけ」
「ああ!」
「うわ、マジやっちゃうんだぁ」
仰向けで両手足を拘束される。
手足を掴む手には、跡が残るくらいの力が込められて、かなり痛い。
足の間に入った小柄な男子が宮子の膝裏を押し上げるようにして彼女の体を折り畳む。
内蔵が圧迫され、呼吸がしづらくなる。
まんぐりがえしだった。
(いや…こんな格好…っ)
「うわおーっ。パンツモロ見え!」
「高飛車な宮子ちゃんは以外にも純白のパンティと…」
「灰川、マメだなお前も、こんな時でも女の情報メモってんのか?」
灰川と呼ばれた背の高い不良が携帯を取り出し文字を打つ。
ひどい事をされている。乱暴をされ、恥ずかしい格好をさせられ――そのくせ体は熱く疼いている。
捲れたスカートの中には熱気と共に男の股間を元気にさせる匂いが充満していて、
三人の不良の肺を満たした。そして、
「――それにしてもめちゃめちゃ濡れてるな。見ろよ、パンツ透けてるぜ」
「ほんとだっ。お●んこ見えそう!」
「いやあっ」
男達の言葉が羞恥心を煽る。消え入りたいほど恥ずかしいのに、
はしたない体は肉壼から雌汁を絞りだした。辺りの欲情臭が更に濃厚になる。
「お前、携帯貸せっ」
729 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:26:07 ID:uYaUAv7F
パンツを目の前にした小柄の不良が、背の高い不良から携帯をひったくった。
「黒澤、なにするんだよ!」
「いいから足押さえてろ!」
「…わかったよ…」
持ち主を黙らせると、小柄な不良、黒澤は携帯を操作し――その胴体部にある小さなレンズを
宮子の股間へと向けた。
軽快な電子音が鳴る。
撮られた。
「いやあっ!」
「タイトルは、宮子ちゃんのスケスケパンツ、っと。――へへへっ、お前ら起こしてやれ」
脇に控えた不良二人が強引に腕を引っ張り、上体を起こす。
目の前には悪魔のような笑みを浮かべた男子。
「なー、宮子ちゃん。今の画像、誰かに見られたらマズイよな?」
「っ!?」
「うわあ、鬼畜ー! しんじらんねーっ」
脅されている。低俗なドラマ等で見られる最悪のシナリオを、まさか自分が体験するなんて夢にも思わなかった。
「つーわけでさあ、しゃぶってくんね?」
男子は立ち上がるとジッパーをずりおろし――ぶるん、と雄の肉竿をはじき出した。
「…やぁ…っ」
ピンク色の肉。切り込みの入った亀頭部。エラの張った胴。
裏筋とうっすらと浮いて見える血管。初めて見る、グロテスクな外見に宮子は思わず顔を逸らす。
だが、視線はその気味の悪い肉棒に向いたまま。
「ほら、くわえろよ! さっきの画像バラ撒かれたいのか!?」
ぺちぺちと、ペニスで頬を叩かれる。
(そんな、くわえるなんて…っ)
こんなおぞましいもの、見るだけでも気が変になってしまうのに。
口の中に入れるなんて――でも、この肉棒から立ち上るむせ返るような悪臭を嗅いでいると。
ビクビクと脈打つ姿を見ていると、胸が熱くなる。この腐肉の先から、
白くてどろどろした液体が吹き出す瞬間を想像してしまい、生唾を飲み込んだ。
「……んくっ。はぁ…はぁ……っ…あ、む」
……気が付けば、銜え込んでいた。
雄の体臭の匂いにアンモニア臭が交じる。ひくつく肉棒に触れた舌先から、苦味と酸味を感じた。
(これが、ペニスの味…)
えづくかと思うほど臭く、おぞましい物のはずなのに、何故か、不快な気持ちにならない。
むしろ口の中の異物をもっと味わいたくて、舌を動かしてしまう。
「んちゅ、れろっ、んふ……ぺろぺろっ」
「おっ! おおぉっ!」
「何だ!? マジでフェラってんのかっ? 信じられねー! 俺もさせろよ!」
「宮子ちゃん、エロっ!」
730 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:27:30 ID:uYaUAv7F
男達のあざけりに恥じる暇はない。
(どうして? 舌、止まらないっ)
肉の弾力を、鼻につく匂いを、恥垢の味を、もっと味わいたい。
そう思い、拙いながらも初めての奉仕に夢中になった。
「んちゅっ、ちゅっ、れろれろっ、ぴちゃっ、ちゅるちゅるっっ!」
亀頭に口付け、エラをついばみ、裏筋を舐め回し、溢れた先走りを啜る。
「おっ!? おほっ! すげっ! めっちゃイイ!」
フェラに喜ぶ声に、上目遣いで不良を見る。紅潮した顔がだらしなく緩んでいる。
その表情を見るとこちらまで興奮してしまう。気持ち良くさせて、
早く熱い粘液を思う存分味わいたい。その為の手段ならなんとなく分かってしまう。
性の知識なんて子供相応の事しか持っていないはずなのに体が自然と動いてしまうのだ。
「ぴちゃぴちゃ、れろっ……ぁんむ……んぷっ、んぷ…!」
喉の奥までモノを銜え込むと、自ら頭を前後に動かす。
「っ!? はっ! はぁ! あっ!!」
ストロークを始めると黒澤の声から余裕が消えた。視線を下ろすと膝が笑っている。
(立ってられないほど気持ちイイのね?)
そういえば先走りの量も増えている。少し苦味があり、酸っぱい匂いのするその汁は
口の中で唾液と交じり合い、宮子の顎下へと垂れている。鼻で呼吸をしているので
ソレの匂いがダイレクトに脳を刺激した。まるで酒が回ったかのように、心地よく、
そして淫らな気持ちが溢れてくる。
「んっ、んっ、んっ!」
「っ! はっ! はっ! はっ!」
がむしゃらにピストンを続けると、いよいよ男根が脈動する。宮子は舌越しに、
男の下腹部辺りから精の伊吹が溢れだすのを感じた。
(出してっ、熱いせーえき、一杯だしてっ!)
「おっ! おあっ!? 出るっ!」
びゅるっ! びゅるる!
肉茎が膨張したと思うと、その先端からドロりとした白濁液が吐き出される。
(出してるっ、私の口に、精液出してる!)
「はあっ! はっ! …はっ! ……はぁ……」
口のなかの暴れん坊は三度、四度と濃い粘液を吐き出して、射精を終えた。
チュプ、と音を立てて少し萎えた肉棒が引き抜かれる。
(…あ…ん…口の中…せーえきでいっぱあぃ)
初めての口内射精にも関わらず宮子は、恍惚とした表情で、溜まった精液を
舌の上でくちゅくちゅと転がしてから飲み下した。
「ん…ん…っ――あはぁ…」
イカ臭い雄の香が鼻を通る。初めて味わった精液は、苦くて、少し塩っぱくて、
だが、どんな料理よりも美味しく感じられた。
(…ぁ…ん…口の中すごい…イガイガする……でも、おいしい)
美味いだけでなく、心まで満たされる。
731 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:28:17 ID:uYaUAv7F
「あはぁ…」
甘美な感覚に、思わず艶めかしい吐息が漏れる。
その、余りにも妖艶な表情に、取り残された二人の不良も痺れを切らした。
「宮子ちゃん! 俺もしてくれ!」
「俺のも、早くしゃぶれ! おらぁ!」
脱力する黒澤を押し退けて、二人が迫る。すぐに、惜し気もなく二本の牡器官が晒された。
眼前に突き付けられたそれの先端からは、先走りが溢れており、むせるような匂いが鼻を付く。
(ぁはあ…良い匂い…精に溢れてる)
精液を飲んでから宮子の理性が著しく蝕まれていた。まるで酒が回ったように意識が浮遊する。
おかげで今ならどんな事でも出来る気がする。
例えば、この不良達とセックスするとか。
(ああ…それ、いい…)
熱い肉棒で腹の中をぐちょぐちょに掻き回され、子宮にあの濃い精液を注がれる――
想像しただけで、ぶるりと体か震え、熱い汁が湧きだした。
「…いいわよ。私の口で、貴方達のもしゃぶってあげる――下の口でね」
「し、下の口って…?」
「…だから――」
狼狽する二人の不良を上目遣いで見上げながら、宮子は自らスカートを捲り上げる。
再び牝の発情臭が子供達の脳を刺激した。襲い掛かる性的興奮にあらがえず、水に浸かった
ようなパンツをおもむろにずり下げる。
「ぁんっ」
ずり下げる拍子に、既に痛いくらいに勃起した肉豆が下着の裏地に擦れて、
甘い声が漏れてしまう。
「…ん……ねえ? 下の口は――ここ」
人差し指と中指を使い、どろどろになっている肉の花弁を割り開く――
くちゅう、という水っぽい音と共に、ピンク色の膣壁が陽に晒された。
「…っ」
「す、げっ」
不良二人は生唾を飲み込むと、血走った目で初めて見る女の秘所を凝視する。
(見られてるっ。私のアソコ見られてる!)
ストリップまがいの行為に、耳元まで茹で上がった蛸のように真っ赤になる。
感じるのは、消え入りたくなるような羞恥と、それを遥かに凌ぐ淫らな昂揚。
不快感や恐怖なんて微塵もない。むしろ、
「ねえ、貴方達の○んぽ、しゃぶらせてくれないの?」
これ以上のお預けは我慢が出来ず、猥語を口にしてしまう。
「ねぇ…」
今度はねだるような声を出しながら、理性の飛びかけた不良二人の前で腰をくねらせる
――甘酸っぱい牝の香が辺りに広がり、粘り気の強い愛液がパンティの裏地へと橋を掛けた。
「おおぉぉあっ!」
青木が奇声を上げながら宮子を押し倒した。三人の中で最もガタイの良い男だ。
「きゃんっ」
これから起こる甘美な時間を想像して、甘い声が出る。
見ず知らずの男に処女を授けるのは少し残念だが、
(…あ…ら…?)
ふとした違和感。そういえば自分は処女だっただろうか?
(…どうでもいいわ)
それより今この瞬間を、この世で最高のゴチソウを味わいたい。
「はあ! はあ! はあ!」
宮子とのセックスに挑むその不良は、獣のように息を荒げながら、
怒張を宮子の肉アケビへとあてがう。
「あ…! はぁ、はぁ」
胸の中で淫らな期待は最高潮に達していた。そして、
732 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:29:03 ID:uYaUAv7F
ずちゅうぅ!
「あっ!? はああぁぁ!」
とうとう、二人は繋がった。前戯も無しで、まだ未成熟の宮子のヴァギナに、
不良のペニスが根元まで刺さっている。
(これが、おちん○ん…!)
宮子は初めて味わう肉棒の熱さ、堅さ、そして脈動を肉体へと刻み込み、
気付いてしまった。処女であるはずなのに全く痛みが無い事に。
(血も、出てない――っあん!?)
「あっ!? やっ! ちょっ、待っ――あん!」
だがそれを考えている暇は無い。人間性を捨てて、野性に還った男が、腰を使って、
宮子の膣を、思考を掻き回す。敏感な肉ヒダを熱した鉄棒で擦られるような刺激に、
子宮が反応する。
(あぁ…っ、これ、イイっ)
「ああ! はん! んんっ! あ、はんっ!」
「はぁ! はぁ! はぁ!」
心身共に未成熟な子供達は初めて体感する性交にただふける。
その中にテクニックや、相手を気遣う余裕は当然無かった。
「うっ、あ…っ!」
びくん、と腹の中の凶器が跳ねる。ガタイの良い不良は切羽詰まった声を上げながら体を震わせた。
(中にっ、出されるっ)
一瞬、壊れかけの理性が、妊娠、という単語をちらつかせる。
頭に冷水を掛けられたような衝撃に、霞のかかった思考がわずかに回復した。
「…あ! だ、だめ! 中はだめ! ――あん!? だめだってぇ!」
それで不良が止まる筈もない。それどころか、
「あ!? やん! あんっ、あん! やっ、腰、勝手に、動いて!」
宮子の意志とは関係なく、体は勝手に快楽を貪ろうといやらしく動いてしまう。
本能には逆らえない――そんな生易しいレベルではない。
まるでリモコンで操作されたロボットのようだった。
「いやっ! ――あん! もっと! ――だめぇ! ぬいてぇ!
――はやくぅ、なかにだしてぇっ?」
言葉まで自分の意志に逆らい始めたのか。悲痛な叫びの間には、媚を売る娼婦のような声が入る。
それどこれか、砂利を踏む足が持ち上がり、男子の背中へと絡み付くと結合を深くした。
「ああっ!? 深い! あんっ!? 子宮に当たって――いやあ! ぬいて!!
――だめぇ! ぬいちゃだめ! 中がイイの! あんっ! そう! 子宮をっ、ごりごりしてぇっ」
やがて、唾液で光る唇からは、真実よりも嘘の割合が多くなる。圧倒的快楽と、
まごうことなき自分の喘ぎ声が、宮子の心を再び淫らに変えていく。
(あぁっ、でも、本当に、きもちいい! 子宮の入り口をっ、ずんずんって――あん!
いい! もっとして欲しい!)
「あん! もっとついてぇ! あなたのち○ぽでっ、まん○っ、めちゃくちゃにしてえ!」
背に回した足に力を入れこちらに引き寄せる。わざと卑猥な言葉を使い、相手を興奮させる。
どちらも自分の意志だった。
733 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:29:49 ID:uYaUAv7F
そしてこの瞬間、自分の意志と、自分の体を操る何かが――繋がった。
『精を集めろ』
何物かが、宮子に命令している。それは幻聴でも無い上に聞いた覚えのある声だった。
そして宮子は何の疑いも持たずに、そのどこか恐ろしく懐かしい声に従った。
「精を…っ、精液をだして! 一杯っ、いっぱいわたしの子宮にだしてぇ!」
「はっ! はっ! はっ! はっ、はっ、あっ、あっ…! うぉあぁっ!」
どぷっ! どぷっ!
「…あっ!? イクぅぅぅぅぅっ!!」
腹の中に種子液を注がれる。疼く子宮にどろりとした熱い粘液をぶちまけられる感触は、
まるで高級なデザートを食べた時のようにとても甘美で、そして気持ちいい。
宮子は、はしたない言葉を口にしながらアクメを迎えた。
子宮が裏返るような感覚とともに、足の先から頭までが真っ白な快楽に埋めつくされ――
次の瞬間、宮子の脳裏に、ある映像が流れ込んだ。
静まり返った秋葉原の電気街。薄暗い裏路地。そこに隠れ潜む異形のモノ。
そして――
(…おもい、だした…わたし…ネルガルに…)
体に絡み付く気味の悪い触手。生臭い催淫性の粘液。生理的嫌悪感はやがて、
狂おしい快楽の前に薄れていき。処女だった筈の彼女は性の虜となってしまった。
女の天敵ネルガルと喜んで交わり――そして、子宮にその体の一部を寄生させられた。それから、
(…なにがあったかしら?)
絶頂の余韻のせいか、頭がうまく働かない。
『精を集めろ』
そして再びネルガルの声。この声を聞くと沈みかけた性欲が再び体を脳を狂わせる。
今採取した活きの良い精気のおかげで、疲れることもない。
今なら分かる。この声は――子宮に寄生したネルガルの一部が、
離れた場所にいるネルガル本体からの命令を受け取り、宮子の脳にそれを送っている
――そういう事。
『精を集めろ』
(あん…また体か疼いて)
だらしなく開いたままになっている膣に力が入ってしまう。
「うっ?」
青木のうめき声とともに膣に居座ったままの肉棒が再び硬度を取り戻す。その奥からは
まだまだ精の伊吹が感じられた。それはこの世で一番のゴチソウ。
734 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:31:37 ID:uYaUAv7F
(…私の体、おかしくなったのね)
精液が欲しい。そしてそれはとろけるほど美味しい。
一度でも味わえば、諦める事なんて出来ないだろう。だったら、
「…ねぇ。そこのあなた?」
「っ!? な、なんですか!?」
最後までお預けになった不良、灰川は上ずった声で反応した。
(かわいそう。私たちのエッチを見ながら、ずっと我慢してたのね)
見れば曝されたままのイチモツは、射精直前のように脈打ちながらカウパー腺液を溢れ
させている。それを美味しそうに見つめてから、
「お願いがあるの。聞いてくれる? もし聞いてくれたら――」
言って再び三人の中で一番大きいそれに熱っぽい眼差しを向ける。
それだけで灰川は大人しくなった。
「…言ってみろ!」
「…あのね…まだ、足りないの」
「…なんだって?」
「まだまだ、足りないの……精液、おまん○にたくさん出してほしいのっ」
興奮して語尾が大きくなる。灰川は呆気に取られた顔になった。
「だからね……お友達を呼んで欲しいの。五人でも十人でも……ねぇ、お願い……お兄さん?」
上目遣いで言葉にもシナを作る。灰川は生唾を飲み込むと、
近くでへたれ込んでいる黒澤から携帯を奪い返した。
「――あっ、緑野さんですか!? ちょっと聞いてください! 実は――」
灰川が携帯で『お友達』と連絡を取り始める。その様子を見ながら宮子は怪しく微笑んだ。
(これでいい。これでいいの。私はもう、逃げられない。ネルガルのモノになってしまったから)
もう。どこまでも堕ちてしまおう。
『精を集めろ』
声と共に体がその為の準備に入る。開き直ってしまうと、今度こそ、後悔の念も、
恐怖も綺麗に無くなってしまった。残るのはこの後展開される、さらなる狂宴への淫らな期待。
「本当ですって! いいですか!? 今から写メー送りますから絶対に来てくださいよ!?」
灰川の声が遠く、異形の声は近い。
『精を集めろ』
(はい。もう暫らくお待ち下さい。すぐに私が、大量の精気を持って行きます――ご主人様)
***
はい。以上で第四話終了です。
あらすじがあらすじになっているか疑問ですがw
次は不良男子達による大輪姦を予定しておりますー。宮子は可哀想な子ですね。
いや、幸せなのか?
それでは、乱文失礼しました。
皆さんお久しぶりです。
久しぶりに帰ってきました乙×風です。
暫く留守にしている間に新しい作家さんが増えているみたいで、
自分なんかが間に入れるものかと、現在尻込みしているわけですが。
ストックもちまちま貯めてきたので、空気を読んで徐々に投下していきたいと思います。
でも今空気を読んだら無限の果肉を投下しないと駄目な悪寒(;´Д`)
ごめんなさい。全く手付かずなんです。
カナエが片付いたらまた取り掛かる予定なんで気長に待ってください。
さて、早速カナエの続きを投下しようと思いますが、なにせ結構な時間が空いてしまったので
軽くあらすじを入れたいと思います。ではどうぞ。
***
前回までのお話♪ 忘れた人はこれを見てねっ♪
お茶のお湯学園中等部に通うわたし、桐枝香奈は地球外生命体ネルガルを倒す
正義のヒロイン。
この前もネルガルを一体倒し、クラスメートの五十嵐宮子さんを助けたの。
ところが倒した筈のネルガルが、女の人からから精気を吸いとって蘇っちゃった!
徐々に力を取り戻すネルガルは、この前襲った、五十嵐さんを操るの。
わたしはそんな事も気付かないまま幼馴染の三嶋蒼衣ちゃんと登校して――
あれ? 五十嵐さんの様子がおかしい?
そんなわけでハイブリットエンジェル=カナエ、第四話!
第四話 異形の呼び声(前編)
今日も皆の願い、『カナエ』ます!
727 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:24:52 ID:uYaUAv7F
***
「…はあっ…着い、た…」
学園敷地内の隅に設けれた体育館。そこから数メートル先からは雑木林が広がっており、
錆付いた青銅色のフェンスが裏手の山と学校の敷地を区切っている。体育の授業を終えた生徒は
空腹に耐えかね皆、体育館から消えていた。強い日差しは木々の枝が遮り、
時折思い出したかのように、強い風が吹き抜けていく。
火照った体を冷ますには、恰好の場所だった。
だが、
「――あん? なんだアイツ?」
「一年の女子だな」
「ああ、俺知ってる! あいつ1―3の五十嵐だ! キッツイ性格だって噂だぜ」
「五十嵐ちゃーん! こっちおいでー! お兄さん達と遊ぼうぜ!」
馬鹿笑いが湧く。
体育館裏には先客が居た。
下品な笑い声を上げるのは、三年の男子達だ。乱れた服装。染められた頭髪。煙草の匂い。
散乱するゴミ――典型的な不良だった。
(…最悪…)
担任の先生からグチで聞かされた事がある。三年に質の悪い不良がいて、
良く体育館裏に居座っていると。何故そんな肝心な事を忘れていたのか――いや、本当に忘れていたのか。
彼らが居るの知っていてここに訪れたのではないのか?
何故なら、
保健室には先生がいる。そして生徒は居ない。
だが、ここなら人目に付きにくく、男も居る。
ほら、『 』をするにはここほど適した場所は、
「……っ!」
(今、私何を考えて…?)
頭が朦朧とする。普段なら嫌悪するような状況でも、何故か胸が心地好く高鳴る。
とある一つ行為に期待するように。
「……はぁ…っ」
熱い吐息と共に雄を誘う体臭が立ち上る。
「おい、アイツなんか変じゃね?」
「ああ…、なんかこう――エロい」
性に夢見る男子達は宮子の異常にすぐ気付いた。潤んだ瞳、高揚した肌、半開きの口。
そして、女の欲情を目の当たりにすれば当然、
(――あっ)
宮子の目が、あぐらをかいた不良学生の股間に注がれる。
ズボンのファスナー部分に、立派なテントが張ってあった。
(すごい、ぴくぴくしてる)
もう宮子は、嫌悪より先に興奮する事を、不思議と感じる事もなかった。
ただ、男子達の股間から溢れている暖かく濃密な『何か』に期待し、生唾を飲み込む。
餌を前にした犬のように。
「……おい、五十嵐ちゃんよ? そんな目で見たらお兄さん達興奮しちゃうだろ?」
「それとも何だ? 誘ってんのか?」
728 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:25:29 ID:uYaUAv7F
「でもあの五十嵐宮子だぜ? ありえねーって」
「んじゃあよ――」
不良三人の中でも体格の小さい男が立ち上がる。
「見てみればいいじゃん」
どくんっ。
「っあ…!」
「そりゃいいや!」
ごつい体をした男子が立ち上がり。
「あ、俺も俺も! 宮子ちゃんのアソコ見てみたい!」
背の高い男が立ち上がる。
「あ……や……っ」
こちらへとゆっくりと歩み寄る三人の男子の顔は、猛獣のそれだ。
そのぎらついた表情に宮子は喉を、体を震わせる。
だがそれは恐怖ではなく、興奮から。
今から自分がされる事を考えると、体が燃えるように熱くなった。
そして、
「逃げねえし」
男達が宮子を取り囲む。
「実は宮子ちゃん、メッチャ遊び人?」
「なんでもいいから早くやっちまおうぜっ」
「そうだな」
どん、と突き倒される。
「っ痛!」
「青木、灰川、抑えとけ」
「ああ!」
「うわ、マジやっちゃうんだぁ」
仰向けで両手足を拘束される。
手足を掴む手には、跡が残るくらいの力が込められて、かなり痛い。
足の間に入った小柄な男子が宮子の膝裏を押し上げるようにして彼女の体を折り畳む。
内蔵が圧迫され、呼吸がしづらくなる。
まんぐりがえしだった。
(いや…こんな格好…っ)
「うわおーっ。パンツモロ見え!」
「高飛車な宮子ちゃんは以外にも純白のパンティと…」
「灰川、マメだなお前も、こんな時でも女の情報メモってんのか?」
灰川と呼ばれた背の高い不良が携帯を取り出し文字を打つ。
ひどい事をされている。乱暴をされ、恥ずかしい格好をさせられ――そのくせ体は熱く疼いている。
捲れたスカートの中には熱気と共に男の股間を元気にさせる匂いが充満していて、
三人の不良の肺を満たした。そして、
「――それにしてもめちゃめちゃ濡れてるな。見ろよ、パンツ透けてるぜ」
「ほんとだっ。お●んこ見えそう!」
「いやあっ」
男達の言葉が羞恥心を煽る。消え入りたいほど恥ずかしいのに、
はしたない体は肉壼から雌汁を絞りだした。辺りの欲情臭が更に濃厚になる。
「お前、携帯貸せっ」
729 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:26:07 ID:uYaUAv7F
パンツを目の前にした小柄の不良が、背の高い不良から携帯をひったくった。
「黒澤、なにするんだよ!」
「いいから足押さえてろ!」
「…わかったよ…」
持ち主を黙らせると、小柄な不良、黒澤は携帯を操作し――その胴体部にある小さなレンズを
宮子の股間へと向けた。
軽快な電子音が鳴る。
撮られた。
「いやあっ!」
「タイトルは、宮子ちゃんのスケスケパンツ、っと。――へへへっ、お前ら起こしてやれ」
脇に控えた不良二人が強引に腕を引っ張り、上体を起こす。
目の前には悪魔のような笑みを浮かべた男子。
「なー、宮子ちゃん。今の画像、誰かに見られたらマズイよな?」
「っ!?」
「うわあ、鬼畜ー! しんじらんねーっ」
脅されている。低俗なドラマ等で見られる最悪のシナリオを、まさか自分が体験するなんて夢にも思わなかった。
「つーわけでさあ、しゃぶってくんね?」
男子は立ち上がるとジッパーをずりおろし――ぶるん、と雄の肉竿をはじき出した。
「…やぁ…っ」
ピンク色の肉。切り込みの入った亀頭部。エラの張った胴。
裏筋とうっすらと浮いて見える血管。初めて見る、グロテスクな外見に宮子は思わず顔を逸らす。
だが、視線はその気味の悪い肉棒に向いたまま。
「ほら、くわえろよ! さっきの画像バラ撒かれたいのか!?」
ぺちぺちと、ペニスで頬を叩かれる。
(そんな、くわえるなんて…っ)
こんなおぞましいもの、見るだけでも気が変になってしまうのに。
口の中に入れるなんて――でも、この肉棒から立ち上るむせ返るような悪臭を嗅いでいると。
ビクビクと脈打つ姿を見ていると、胸が熱くなる。この腐肉の先から、
白くてどろどろした液体が吹き出す瞬間を想像してしまい、生唾を飲み込んだ。
「……んくっ。はぁ…はぁ……っ…あ、む」
……気が付けば、銜え込んでいた。
雄の体臭の匂いにアンモニア臭が交じる。ひくつく肉棒に触れた舌先から、苦味と酸味を感じた。
(これが、ペニスの味…)
えづくかと思うほど臭く、おぞましい物のはずなのに、何故か、不快な気持ちにならない。
むしろ口の中の異物をもっと味わいたくて、舌を動かしてしまう。
「んちゅ、れろっ、んふ……ぺろぺろっ」
「おっ! おおぉっ!」
「何だ!? マジでフェラってんのかっ? 信じられねー! 俺もさせろよ!」
「宮子ちゃん、エロっ!」
730 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:27:30 ID:uYaUAv7F
男達のあざけりに恥じる暇はない。
(どうして? 舌、止まらないっ)
肉の弾力を、鼻につく匂いを、恥垢の味を、もっと味わいたい。
そう思い、拙いながらも初めての奉仕に夢中になった。
「んちゅっ、ちゅっ、れろれろっ、ぴちゃっ、ちゅるちゅるっっ!」
亀頭に口付け、エラをついばみ、裏筋を舐め回し、溢れた先走りを啜る。
「おっ!? おほっ! すげっ! めっちゃイイ!」
フェラに喜ぶ声に、上目遣いで不良を見る。紅潮した顔がだらしなく緩んでいる。
その表情を見るとこちらまで興奮してしまう。気持ち良くさせて、
早く熱い粘液を思う存分味わいたい。その為の手段ならなんとなく分かってしまう。
性の知識なんて子供相応の事しか持っていないはずなのに体が自然と動いてしまうのだ。
「ぴちゃぴちゃ、れろっ……ぁんむ……んぷっ、んぷ…!」
喉の奥までモノを銜え込むと、自ら頭を前後に動かす。
「っ!? はっ! はぁ! あっ!!」
ストロークを始めると黒澤の声から余裕が消えた。視線を下ろすと膝が笑っている。
(立ってられないほど気持ちイイのね?)
そういえば先走りの量も増えている。少し苦味があり、酸っぱい匂いのするその汁は
口の中で唾液と交じり合い、宮子の顎下へと垂れている。鼻で呼吸をしているので
ソレの匂いがダイレクトに脳を刺激した。まるで酒が回ったかのように、心地よく、
そして淫らな気持ちが溢れてくる。
「んっ、んっ、んっ!」
「っ! はっ! はっ! はっ!」
がむしゃらにピストンを続けると、いよいよ男根が脈動する。宮子は舌越しに、
男の下腹部辺りから精の伊吹が溢れだすのを感じた。
(出してっ、熱いせーえき、一杯だしてっ!)
「おっ! おあっ!? 出るっ!」
びゅるっ! びゅるる!
肉茎が膨張したと思うと、その先端からドロりとした白濁液が吐き出される。
(出してるっ、私の口に、精液出してる!)
「はあっ! はっ! …はっ! ……はぁ……」
口のなかの暴れん坊は三度、四度と濃い粘液を吐き出して、射精を終えた。
チュプ、と音を立てて少し萎えた肉棒が引き抜かれる。
(…あ…ん…口の中…せーえきでいっぱあぃ)
初めての口内射精にも関わらず宮子は、恍惚とした表情で、溜まった精液を
舌の上でくちゅくちゅと転がしてから飲み下した。
「ん…ん…っ――あはぁ…」
イカ臭い雄の香が鼻を通る。初めて味わった精液は、苦くて、少し塩っぱくて、
だが、どんな料理よりも美味しく感じられた。
(…ぁ…ん…口の中すごい…イガイガする……でも、おいしい)
美味いだけでなく、心まで満たされる。
731 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:28:17 ID:uYaUAv7F
「あはぁ…」
甘美な感覚に、思わず艶めかしい吐息が漏れる。
その、余りにも妖艶な表情に、取り残された二人の不良も痺れを切らした。
「宮子ちゃん! 俺もしてくれ!」
「俺のも、早くしゃぶれ! おらぁ!」
脱力する黒澤を押し退けて、二人が迫る。すぐに、惜し気もなく二本の牡器官が晒された。
眼前に突き付けられたそれの先端からは、先走りが溢れており、むせるような匂いが鼻を付く。
(ぁはあ…良い匂い…精に溢れてる)
精液を飲んでから宮子の理性が著しく蝕まれていた。まるで酒が回ったように意識が浮遊する。
おかげで今ならどんな事でも出来る気がする。
例えば、この不良達とセックスするとか。
(ああ…それ、いい…)
熱い肉棒で腹の中をぐちょぐちょに掻き回され、子宮にあの濃い精液を注がれる――
想像しただけで、ぶるりと体か震え、熱い汁が湧きだした。
「…いいわよ。私の口で、貴方達のもしゃぶってあげる――下の口でね」
「し、下の口って…?」
「…だから――」
狼狽する二人の不良を上目遣いで見上げながら、宮子は自らスカートを捲り上げる。
再び牝の発情臭が子供達の脳を刺激した。襲い掛かる性的興奮にあらがえず、水に浸かった
ようなパンツをおもむろにずり下げる。
「ぁんっ」
ずり下げる拍子に、既に痛いくらいに勃起した肉豆が下着の裏地に擦れて、
甘い声が漏れてしまう。
「…ん……ねえ? 下の口は――ここ」
人差し指と中指を使い、どろどろになっている肉の花弁を割り開く――
くちゅう、という水っぽい音と共に、ピンク色の膣壁が陽に晒された。
「…っ」
「す、げっ」
不良二人は生唾を飲み込むと、血走った目で初めて見る女の秘所を凝視する。
(見られてるっ。私のアソコ見られてる!)
ストリップまがいの行為に、耳元まで茹で上がった蛸のように真っ赤になる。
感じるのは、消え入りたくなるような羞恥と、それを遥かに凌ぐ淫らな昂揚。
不快感や恐怖なんて微塵もない。むしろ、
「ねえ、貴方達の○んぽ、しゃぶらせてくれないの?」
これ以上のお預けは我慢が出来ず、猥語を口にしてしまう。
「ねぇ…」
今度はねだるような声を出しながら、理性の飛びかけた不良二人の前で腰をくねらせる
――甘酸っぱい牝の香が辺りに広がり、粘り気の強い愛液がパンティの裏地へと橋を掛けた。
「おおぉぉあっ!」
青木が奇声を上げながら宮子を押し倒した。三人の中で最もガタイの良い男だ。
「きゃんっ」
これから起こる甘美な時間を想像して、甘い声が出る。
見ず知らずの男に処女を授けるのは少し残念だが、
(…あ…ら…?)
ふとした違和感。そういえば自分は処女だっただろうか?
(…どうでもいいわ)
それより今この瞬間を、この世で最高のゴチソウを味わいたい。
「はあ! はあ! はあ!」
宮子とのセックスに挑むその不良は、獣のように息を荒げながら、
怒張を宮子の肉アケビへとあてがう。
「あ…! はぁ、はぁ」
胸の中で淫らな期待は最高潮に達していた。そして、
732 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:29:03 ID:uYaUAv7F
ずちゅうぅ!
「あっ!? はああぁぁ!」
とうとう、二人は繋がった。前戯も無しで、まだ未成熟の宮子のヴァギナに、
不良のペニスが根元まで刺さっている。
(これが、おちん○ん…!)
宮子は初めて味わう肉棒の熱さ、堅さ、そして脈動を肉体へと刻み込み、
気付いてしまった。処女であるはずなのに全く痛みが無い事に。
(血も、出てない――っあん!?)
「あっ!? やっ! ちょっ、待っ――あん!」
だがそれを考えている暇は無い。人間性を捨てて、野性に還った男が、腰を使って、
宮子の膣を、思考を掻き回す。敏感な肉ヒダを熱した鉄棒で擦られるような刺激に、
子宮が反応する。
(あぁ…っ、これ、イイっ)
「ああ! はん! んんっ! あ、はんっ!」
「はぁ! はぁ! はぁ!」
心身共に未成熟な子供達は初めて体感する性交にただふける。
その中にテクニックや、相手を気遣う余裕は当然無かった。
「うっ、あ…っ!」
びくん、と腹の中の凶器が跳ねる。ガタイの良い不良は切羽詰まった声を上げながら体を震わせた。
(中にっ、出されるっ)
一瞬、壊れかけの理性が、妊娠、という単語をちらつかせる。
頭に冷水を掛けられたような衝撃に、霞のかかった思考がわずかに回復した。
「…あ! だ、だめ! 中はだめ! ――あん!? だめだってぇ!」
それで不良が止まる筈もない。それどころか、
「あ!? やん! あんっ、あん! やっ、腰、勝手に、動いて!」
宮子の意志とは関係なく、体は勝手に快楽を貪ろうといやらしく動いてしまう。
本能には逆らえない――そんな生易しいレベルではない。
まるでリモコンで操作されたロボットのようだった。
「いやっ! ――あん! もっと! ――だめぇ! ぬいてぇ!
――はやくぅ、なかにだしてぇっ?」
言葉まで自分の意志に逆らい始めたのか。悲痛な叫びの間には、媚を売る娼婦のような声が入る。
それどこれか、砂利を踏む足が持ち上がり、男子の背中へと絡み付くと結合を深くした。
「ああっ!? 深い! あんっ!? 子宮に当たって――いやあ! ぬいて!!
――だめぇ! ぬいちゃだめ! 中がイイの! あんっ! そう! 子宮をっ、ごりごりしてぇっ」
やがて、唾液で光る唇からは、真実よりも嘘の割合が多くなる。圧倒的快楽と、
まごうことなき自分の喘ぎ声が、宮子の心を再び淫らに変えていく。
(あぁっ、でも、本当に、きもちいい! 子宮の入り口をっ、ずんずんって――あん!
いい! もっとして欲しい!)
「あん! もっとついてぇ! あなたのち○ぽでっ、まん○っ、めちゃくちゃにしてえ!」
背に回した足に力を入れこちらに引き寄せる。わざと卑猥な言葉を使い、相手を興奮させる。
どちらも自分の意志だった。
733 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:29:49 ID:uYaUAv7F
そしてこの瞬間、自分の意志と、自分の体を操る何かが――繋がった。
『精を集めろ』
何物かが、宮子に命令している。それは幻聴でも無い上に聞いた覚えのある声だった。
そして宮子は何の疑いも持たずに、そのどこか恐ろしく懐かしい声に従った。
「精を…っ、精液をだして! 一杯っ、いっぱいわたしの子宮にだしてぇ!」
「はっ! はっ! はっ! はっ、はっ、あっ、あっ…! うぉあぁっ!」
どぷっ! どぷっ!
「…あっ!? イクぅぅぅぅぅっ!!」
腹の中に種子液を注がれる。疼く子宮にどろりとした熱い粘液をぶちまけられる感触は、
まるで高級なデザートを食べた時のようにとても甘美で、そして気持ちいい。
宮子は、はしたない言葉を口にしながらアクメを迎えた。
子宮が裏返るような感覚とともに、足の先から頭までが真っ白な快楽に埋めつくされ――
次の瞬間、宮子の脳裏に、ある映像が流れ込んだ。
静まり返った秋葉原の電気街。薄暗い裏路地。そこに隠れ潜む異形のモノ。
そして――
(…おもい、だした…わたし…ネルガルに…)
体に絡み付く気味の悪い触手。生臭い催淫性の粘液。生理的嫌悪感はやがて、
狂おしい快楽の前に薄れていき。処女だった筈の彼女は性の虜となってしまった。
女の天敵ネルガルと喜んで交わり――そして、子宮にその体の一部を寄生させられた。それから、
(…なにがあったかしら?)
絶頂の余韻のせいか、頭がうまく働かない。
『精を集めろ』
そして再びネルガルの声。この声を聞くと沈みかけた性欲が再び体を脳を狂わせる。
今採取した活きの良い精気のおかげで、疲れることもない。
今なら分かる。この声は――子宮に寄生したネルガルの一部が、
離れた場所にいるネルガル本体からの命令を受け取り、宮子の脳にそれを送っている
――そういう事。
『精を集めろ』
(あん…また体か疼いて)
だらしなく開いたままになっている膣に力が入ってしまう。
「うっ?」
青木のうめき声とともに膣に居座ったままの肉棒が再び硬度を取り戻す。その奥からは
まだまだ精の伊吹が感じられた。それはこの世で一番のゴチソウ。
734 乙×風 ◆WApneMW3ro sage 2007/02/27(火) 17:31:37 ID:uYaUAv7F
(…私の体、おかしくなったのね)
精液が欲しい。そしてそれはとろけるほど美味しい。
一度でも味わえば、諦める事なんて出来ないだろう。だったら、
「…ねぇ。そこのあなた?」
「っ!? な、なんですか!?」
最後までお預けになった不良、灰川は上ずった声で反応した。
(かわいそう。私たちのエッチを見ながら、ずっと我慢してたのね)
見れば曝されたままのイチモツは、射精直前のように脈打ちながらカウパー腺液を溢れ
させている。それを美味しそうに見つめてから、
「お願いがあるの。聞いてくれる? もし聞いてくれたら――」
言って再び三人の中で一番大きいそれに熱っぽい眼差しを向ける。
それだけで灰川は大人しくなった。
「…言ってみろ!」
「…あのね…まだ、足りないの」
「…なんだって?」
「まだまだ、足りないの……精液、おまん○にたくさん出してほしいのっ」
興奮して語尾が大きくなる。灰川は呆気に取られた顔になった。
「だからね……お友達を呼んで欲しいの。五人でも十人でも……ねぇ、お願い……お兄さん?」
上目遣いで言葉にもシナを作る。灰川は生唾を飲み込むと、
近くでへたれ込んでいる黒澤から携帯を奪い返した。
「――あっ、緑野さんですか!? ちょっと聞いてください! 実は――」
灰川が携帯で『お友達』と連絡を取り始める。その様子を見ながら宮子は怪しく微笑んだ。
(これでいい。これでいいの。私はもう、逃げられない。ネルガルのモノになってしまったから)
もう。どこまでも堕ちてしまおう。
『精を集めろ』
声と共に体がその為の準備に入る。開き直ってしまうと、今度こそ、後悔の念も、
恐怖も綺麗に無くなってしまった。残るのはこの後展開される、さらなる狂宴への淫らな期待。
「本当ですって! いいですか!? 今から写メー送りますから絶対に来てくださいよ!?」
灰川の声が遠く、異形の声は近い。
『精を集めろ』
(はい。もう暫らくお待ち下さい。すぐに私が、大量の精気を持って行きます――ご主人様)
***
はい。以上で第四話終了です。
あらすじがあらすじになっているか疑問ですがw
次は不良男子達による大輪姦を予定しておりますー。宮子は可哀想な子ですね。
いや、幸せなのか?
それでは、乱文失礼しました。
ゼミの勧誘
706 黒い人@ゼミの勧誘 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:30:29 ID:N4PSMzsJ
「饗庭・・・・伊藤・・・・井上・・・内野・・・・・」
テスト返しという、生徒が期待と絶望に満ちる時間。ここに、この世の終わりみたいな顔をした女子が一人。
「はぁ・・・・また成績落ちちゃったよ・・・・・」
自分の机で返ってきたテストと睨めっこしているのは、英光中学に通う3年の遠藤恵美だった。
テストが終わってからというもの、こうしてずっと成績について悩んでいるのだ。
なにしろ、2年の終わりから恵美の成績は下降調子。親にはまだ言えなかった。
「このままじゃ、先輩の所に進学できないよなぁ・・・」
恵美の志望校には、1年先輩の桐崎結衣が進学している。高校や受験の情報は、先輩から得たものだった。
しかし、このまま成績が落ち続ければ憧れの高校へは行けなくなってしまうだろう。
「橘・・・・藤堂・・・」
「え、綾、また100?」
「平均98なんてよくあるある・・・ねーよww」
「そんなことないよー」
そして正反対に成績が鰻上りな生徒が一人。親友の橘綾は、3年に上がってから成績が異常に良い。
もしかして成績を吸い取られてるんじゃ・・・ってくらい私とは反比例だ。おまけに可愛くなってきてる。
「綾・・・いいなぁ・・・・なんでそんなに点取れるの?」
「知りたいの?・・・・じゃあ今日うちに来ない?」
「いいけど・・・」
部活は・・・まぁいいか。部活よりも成績だ。成績。
707 黒い人@ゼミの勧誘 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:38:11 ID:wlij0KTl
「どうぞー」
「いつ来ても広いね・・・」
綾の家は広い。特に金持ちというわけでもないが、家は古くからある立派な日本家屋だ。
知らない人が見たら普通に金持ちのお嬢様みたいだよなぁ・・・。
考えていると部屋についたのでベッドに座らせてもらった。
「で、何かやってるの?」
「これよ・・・」
そう言って綾が出してきたのは、何かの箱のようだった。表面にはでかでかと印研ゼミ、と書かれている。
「印研ゼミって言うんだけれど・・・知らない?」
「名前だけなら・・・」
印研ゼミといえば、やるだけで勉強の効率が3倍になるとかならないとか。
勧誘のが結構来るとか来ないとか。
「これが・・・あぁ・・・勉強のはかどる秘訣よ・・・・」
「綾?大丈夫?」
なんだか顔が赤くなっている。目もとろん、としてるし。熱でもあるのかな?
「大丈夫よぉ・・・ほら、だってこんなに・・・」
何をするかと思えば、モゾモゾと下に履いているものを脱ぎだした。
「なっ・・・綾?」
「ほらぁ・・・こんなに・・・・グチャグチャなのぉ・・・・・」
制服の下に、綾は何もつけていなかった。学校へそんな格好で通っていたというのか――。
驚いて声が出ない私を尻目に、綾は自分の秘所へ手をの伸ばして弄りはじめた。
「あぁん・・・・いいぃ・・・・んっ!!・・・あぁんっ!!・・・いいよぉ・・・・んっ!!」
親友が目の前でオナニーを始めるという異常な状況で、恵美は床に置かれた箱がガタガタと動くのには気づかなかった。
そう、中から紫色のゲルが這い出てくるのを・・・・
708 黒い人@ゼミの勧誘 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:45:46 ID:wlij0KTl
「ひゃぁっ!!!」
突然足から刺激が走り、恵美は声を上げた。見ると、足にゲル状の"何か"が絡み付いている。
蛍光灯の光に妖しく紫に光るソレは、ずるずると這いながら足を登って来た。
「いやっ・・・・何これ・・・ぁ・・・・ぁあ・・・・」
手で押しとどめようとするが、ゲルを止められるわけがない。更に、ゲルの這う場所から妖しい感触が伝わってきたために手が止まってしまう。
ゲルはゆっくりと味わうように足を張ってくる。暖かくも冷たくもないその体が、段々と足に染み込んでいくようだった。
「ぁあ・・・ん・・・・・これ・・・・・ぁあん・・・いい・・・・」
体が段々熱くなるとともに、心も正常な思考を成さなくなっていく。
恵美の行き場を失ったその手が服の中へと移動している。意識していないのに、熱に浮かされたその体は言うことを聞かなかった。
「はあぁ・・・あぁ・・・・ん・・・・きゃん!!」
ゲルがついに秘部へと到達してしまった。ゲルに侵された下半身の制御は既に利かなくなっていた。
形のないのを活かして、ゲルは秘所へと侵入を開始した。
「ひゃ・・・あああああああん!!!!」
初めての挿入にも関わらず、恵美はすんなりと受け入れてしまった。痛みどころか、伝わってくるのはまぎれもない快楽―――
ゲルがスムーズにソコを出入りするに伴って背筋に凄まじい快感が走る。
「ああ!!・・はぁあ!!・・・あああ!!!・・・あんっ!!!!」
その快楽の虜になるのに、時間など必要なかった。
「あああん!!! ああああぁ!!!!・・・あああん!!! いいっ!!! ああっ!!!!」
「はぁ・・・ああん・・・・欲しいのにぃ・・・・なんでぇ・・・・んっ・・・・」
数十分しかたっていないのに、恵美は何度もイき続けていた。対照的に綾は一人では満足できないまま、自慰を続けている。
その間にも、ゲルは恵美の体に染み込み続け、脳の深層域まで達しようとしていた。
もはや快楽を得ることしか考えられない、1匹の牝。恵美はそれでも、快楽を求め、腰を淫靡に動かしていた。
709 黒い人@ゼミの勧誘 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:48:38 ID:N4PSMzsJ
ゲルによる快楽を得てしまえば、もう他のものでは満足できなくなってしまう。寄生された人間は、もはやその快楽から逃れられない・・・・。
印研ゼミの開発した寄生型生物は、依存性が高い。退会すれば、その後は廃人と化すだろう。
毎月送られてくる教材にはノルマがあり、それをこなして送付しなければ、ゲルによる快楽は与えられない。
勉強すれば、たくさんイカせてもらえる――――。頭に刷り込まれる条件反射。
ゼミの入会者のほとんどが成績を上げるのには、こうした理由があったのだ。
最近では、「お友達を紹介」という制度が取り入られ、その度に「プレゼント」がもらえるという。
「恵美?手紙届いてたわよ?」
「手紙?印研ゼミ・・・・綾のやってたやつね」
・・・・・
「お母さん・・・これやりたいんだけど」
「え?またどうせ飽きてすぐにやめるんじゃないの?」
「大丈夫だって。いまならXXな機能のついた○○までついてくるんだよ?」
「しょうがないわねえ」
学校にて・・・・・
(あっ!!この問題ゼミでやったのと同じだ!!!楽勝!!楽勝ぅ!!!)
そして数ヶ月後。○○高校の合格発表日。
「あった!!!」
「私もあったよ!!!」
恵美と綾は同じ難関校を受けて合格した。
高校にはいってからの私達は絶好調!!勉強もトップで、部活も2人で1年レギュラー!!!
夜帰ってからもたっぷり突いてもらえる!!!!
こんなに充実した毎日が送れるのはゼミだけ!!!!!
ありがとう!!!印研ゼミ!!!
710 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:52:48 ID:N4PSMzsJ
テスト中のストレスの反動でやった。反省はしていない。
あーあ。あの問題・・・勉強してればなぁ・・・・・・・
「饗庭・・・・伊藤・・・・井上・・・内野・・・・・」
テスト返しという、生徒が期待と絶望に満ちる時間。ここに、この世の終わりみたいな顔をした女子が一人。
「はぁ・・・・また成績落ちちゃったよ・・・・・」
自分の机で返ってきたテストと睨めっこしているのは、英光中学に通う3年の遠藤恵美だった。
テストが終わってからというもの、こうしてずっと成績について悩んでいるのだ。
なにしろ、2年の終わりから恵美の成績は下降調子。親にはまだ言えなかった。
「このままじゃ、先輩の所に進学できないよなぁ・・・」
恵美の志望校には、1年先輩の桐崎結衣が進学している。高校や受験の情報は、先輩から得たものだった。
しかし、このまま成績が落ち続ければ憧れの高校へは行けなくなってしまうだろう。
「橘・・・・藤堂・・・」
「え、綾、また100?」
「平均98なんてよくあるある・・・ねーよww」
「そんなことないよー」
そして正反対に成績が鰻上りな生徒が一人。親友の橘綾は、3年に上がってから成績が異常に良い。
もしかして成績を吸い取られてるんじゃ・・・ってくらい私とは反比例だ。おまけに可愛くなってきてる。
「綾・・・いいなぁ・・・・なんでそんなに点取れるの?」
「知りたいの?・・・・じゃあ今日うちに来ない?」
「いいけど・・・」
部活は・・・まぁいいか。部活よりも成績だ。成績。
707 黒い人@ゼミの勧誘 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:38:11 ID:wlij0KTl
「どうぞー」
「いつ来ても広いね・・・」
綾の家は広い。特に金持ちというわけでもないが、家は古くからある立派な日本家屋だ。
知らない人が見たら普通に金持ちのお嬢様みたいだよなぁ・・・。
考えていると部屋についたのでベッドに座らせてもらった。
「で、何かやってるの?」
「これよ・・・」
そう言って綾が出してきたのは、何かの箱のようだった。表面にはでかでかと印研ゼミ、と書かれている。
「印研ゼミって言うんだけれど・・・知らない?」
「名前だけなら・・・」
印研ゼミといえば、やるだけで勉強の効率が3倍になるとかならないとか。
勧誘のが結構来るとか来ないとか。
「これが・・・あぁ・・・勉強のはかどる秘訣よ・・・・」
「綾?大丈夫?」
なんだか顔が赤くなっている。目もとろん、としてるし。熱でもあるのかな?
「大丈夫よぉ・・・ほら、だってこんなに・・・」
何をするかと思えば、モゾモゾと下に履いているものを脱ぎだした。
「なっ・・・綾?」
「ほらぁ・・・こんなに・・・・グチャグチャなのぉ・・・・・」
制服の下に、綾は何もつけていなかった。学校へそんな格好で通っていたというのか――。
驚いて声が出ない私を尻目に、綾は自分の秘所へ手をの伸ばして弄りはじめた。
「あぁん・・・・いいぃ・・・・んっ!!・・・あぁんっ!!・・・いいよぉ・・・・んっ!!」
親友が目の前でオナニーを始めるという異常な状況で、恵美は床に置かれた箱がガタガタと動くのには気づかなかった。
そう、中から紫色のゲルが這い出てくるのを・・・・
708 黒い人@ゼミの勧誘 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:45:46 ID:wlij0KTl
「ひゃぁっ!!!」
突然足から刺激が走り、恵美は声を上げた。見ると、足にゲル状の"何か"が絡み付いている。
蛍光灯の光に妖しく紫に光るソレは、ずるずると這いながら足を登って来た。
「いやっ・・・・何これ・・・ぁ・・・・ぁあ・・・・」
手で押しとどめようとするが、ゲルを止められるわけがない。更に、ゲルの這う場所から妖しい感触が伝わってきたために手が止まってしまう。
ゲルはゆっくりと味わうように足を張ってくる。暖かくも冷たくもないその体が、段々と足に染み込んでいくようだった。
「ぁあ・・・ん・・・・・これ・・・・・ぁあん・・・いい・・・・」
体が段々熱くなるとともに、心も正常な思考を成さなくなっていく。
恵美の行き場を失ったその手が服の中へと移動している。意識していないのに、熱に浮かされたその体は言うことを聞かなかった。
「はあぁ・・・あぁ・・・・ん・・・・きゃん!!」
ゲルがついに秘部へと到達してしまった。ゲルに侵された下半身の制御は既に利かなくなっていた。
形のないのを活かして、ゲルは秘所へと侵入を開始した。
「ひゃ・・・あああああああん!!!!」
初めての挿入にも関わらず、恵美はすんなりと受け入れてしまった。痛みどころか、伝わってくるのはまぎれもない快楽―――
ゲルがスムーズにソコを出入りするに伴って背筋に凄まじい快感が走る。
「ああ!!・・はぁあ!!・・・あああ!!!・・・あんっ!!!!」
その快楽の虜になるのに、時間など必要なかった。
「あああん!!! ああああぁ!!!!・・・あああん!!! いいっ!!! ああっ!!!!」
「はぁ・・・ああん・・・・欲しいのにぃ・・・・なんでぇ・・・・んっ・・・・」
数十分しかたっていないのに、恵美は何度もイき続けていた。対照的に綾は一人では満足できないまま、自慰を続けている。
その間にも、ゲルは恵美の体に染み込み続け、脳の深層域まで達しようとしていた。
もはや快楽を得ることしか考えられない、1匹の牝。恵美はそれでも、快楽を求め、腰を淫靡に動かしていた。
709 黒い人@ゼミの勧誘 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:48:38 ID:N4PSMzsJ
ゲルによる快楽を得てしまえば、もう他のものでは満足できなくなってしまう。寄生された人間は、もはやその快楽から逃れられない・・・・。
印研ゼミの開発した寄生型生物は、依存性が高い。退会すれば、その後は廃人と化すだろう。
毎月送られてくる教材にはノルマがあり、それをこなして送付しなければ、ゲルによる快楽は与えられない。
勉強すれば、たくさんイカせてもらえる――――。頭に刷り込まれる条件反射。
ゼミの入会者のほとんどが成績を上げるのには、こうした理由があったのだ。
最近では、「お友達を紹介」という制度が取り入られ、その度に「プレゼント」がもらえるという。
「恵美?手紙届いてたわよ?」
「手紙?印研ゼミ・・・・綾のやってたやつね」
・・・・・
「お母さん・・・これやりたいんだけど」
「え?またどうせ飽きてすぐにやめるんじゃないの?」
「大丈夫だって。いまならXXな機能のついた○○までついてくるんだよ?」
「しょうがないわねえ」
学校にて・・・・・
(あっ!!この問題ゼミでやったのと同じだ!!!楽勝!!楽勝ぅ!!!)
そして数ヶ月後。○○高校の合格発表日。
「あった!!!」
「私もあったよ!!!」
恵美と綾は同じ難関校を受けて合格した。
高校にはいってからの私達は絶好調!!勉強もトップで、部活も2人で1年レギュラー!!!
夜帰ってからもたっぷり突いてもらえる!!!!
こんなに充実した毎日が送れるのはゼミだけ!!!!!
ありがとう!!!印研ゼミ!!!
710 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/24(土) 16:52:48 ID:N4PSMzsJ
テスト中のストレスの反動でやった。反省はしていない。
あーあ。あの問題・・・勉強してればなぁ・・・・・・・
月夜シリーズ:【番外】折れた黒翼
694 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/19(月) 13:39:57 ID:JRWgRXq5
夜。漆黒に覆われる町中を、颯爽と駆けていく影があった。
何かに追われるように急いでいるその影は、大きな翼を広げて飛び立とうとした。
その瞬間、パァンという破裂音がしてその影が崩れ落ちる。
倒れたローブから現れたのは大きな角、そして尻尾。黒い翼。1匹の悪魔が、片翼を撃ちぬかれて倒れていた。
<月夜シリーズ:【番外】折れた黒翼>
「そろそろ喋ったらどう?キリア・ベルフェン」
今、目の前で椅子に腰掛けるこの女。「レヴィ・ターニア」と名札には書いてある。
こいつに拘束され、尋問され続けてどのくらい経つだろうか。その間、魔術を封じる鎖で天井に吊るされた状態だ。
「難しいことを聞いてるわけじゃないの。魔界の事について、少し聞きたいだけなのよ」
「・・・・・・・・」
とりあえずキッとに睨みつけてやる。レヴィはフッと笑い、椅子から立ちあがった。
「どうやら強行手段に出るしかないようね」
(拷問ならば向こうでの訓練で慣れている・・・・)
刺客には厳しい訓練が課せられるため、この状況に陥ってもまだ平静を保つ事ができた。
もっとも、悪魔に痛みを使った拷問など意味もないのだが。
「動かないでね」
どんな器具を出してくるかと思えば、只の注射器だった。中には、白い液体が詰められている。
こんなもの、注入してどうしようというのか。
「・・ん・・・ぐ・・・」
薬?を注入された途端、体が熱を持ってきた。ただの薬ではない―――?
「これは生命体よ。貴女の体に寄生して・・・・まぁ後はわかるわよね?ベタだけど。」
「な・・く・・・・んぅ・・・・くあぁ・・・・・」
体の中を何かが這いずり回る感覚。おぞましい筈のその感覚の中に、僅かに痺れるような刺激が混じっている。
むずがゆいようなその感覚が次第に強くなり、甘い刺激となってくる。
「ぁああ・・・ぁ・・・ん・・・んぁ!!!・・ぁあ・・・・い・・・んっ!!」
「ほら、どう?段々よくなってきちゃうでしょ?」
言いながら、その指をキリアの股間へと這わす。指を動かすと、クチュクチュという水気のある音がした。
「そこ・・・あ・・あ・・いい・・・・いい・・・・」
キリアの言葉が次第に快楽を示すものへ変わっていく。表情がトロン、としたものとなり、目も虚ろだ。
脳に達したゲルの影響で、思考が段々失われていく。
「へぁ・・いい・・ぁあ・・・ふぅ・・ん・・・・あぁん!!・・・んんっ!!!」
「じゃあ一度イッちゃいましょう」
「へ・・?ひゃっ・・・ひゃぁああああああん!!!!」
突然強くなったその指の動きに、キリアはなす術もなくイカされてしまった。
その絶頂からか、ゲルによる侵食スピードが上がった。既に脳を完全に支配している。
体の構造ももはや悪魔ではなく天使に近くなっていた。ただ、その瞳に光は宿っていなかった・・・。
「あはぁ・・・んあぁ・・・これ・・・いぃよぉ・・・・もっとおぉ・・・・」
「計画通りね」
ゲルのデータをとりながら、レヴィは満足気に笑った。
彼女の研究は、悪魔と天使における体構造の相違と不定形生命体の研究。天使が限界を超え、更なる力を得るための研究だ。
天使と悪魔の垣根を取り除き、強さを高める方法。それは、天使の悪魔化だ。
現在の研究は、失敗した場合のワクチン用にデータをとっているだけ。データを取り終われば、もうこの悪魔には用はない。
翼を折られ、もはや悪魔でなくなった彼女は、ただ快楽を求めて腰を動かしていた。
深い闇の底で・・・・。
夜。漆黒に覆われる町中を、颯爽と駆けていく影があった。
何かに追われるように急いでいるその影は、大きな翼を広げて飛び立とうとした。
その瞬間、パァンという破裂音がしてその影が崩れ落ちる。
倒れたローブから現れたのは大きな角、そして尻尾。黒い翼。1匹の悪魔が、片翼を撃ちぬかれて倒れていた。
<月夜シリーズ:【番外】折れた黒翼>
「そろそろ喋ったらどう?キリア・ベルフェン」
今、目の前で椅子に腰掛けるこの女。「レヴィ・ターニア」と名札には書いてある。
こいつに拘束され、尋問され続けてどのくらい経つだろうか。その間、魔術を封じる鎖で天井に吊るされた状態だ。
「難しいことを聞いてるわけじゃないの。魔界の事について、少し聞きたいだけなのよ」
「・・・・・・・・」
とりあえずキッとに睨みつけてやる。レヴィはフッと笑い、椅子から立ちあがった。
「どうやら強行手段に出るしかないようね」
(拷問ならば向こうでの訓練で慣れている・・・・)
刺客には厳しい訓練が課せられるため、この状況に陥ってもまだ平静を保つ事ができた。
もっとも、悪魔に痛みを使った拷問など意味もないのだが。
「動かないでね」
どんな器具を出してくるかと思えば、只の注射器だった。中には、白い液体が詰められている。
こんなもの、注入してどうしようというのか。
「・・ん・・・ぐ・・・」
薬?を注入された途端、体が熱を持ってきた。ただの薬ではない―――?
「これは生命体よ。貴女の体に寄生して・・・・まぁ後はわかるわよね?ベタだけど。」
「な・・く・・・・んぅ・・・・くあぁ・・・・・」
体の中を何かが這いずり回る感覚。おぞましい筈のその感覚の中に、僅かに痺れるような刺激が混じっている。
むずがゆいようなその感覚が次第に強くなり、甘い刺激となってくる。
「ぁああ・・・ぁ・・・ん・・・んぁ!!!・・ぁあ・・・・い・・・んっ!!」
「ほら、どう?段々よくなってきちゃうでしょ?」
言いながら、その指をキリアの股間へと這わす。指を動かすと、クチュクチュという水気のある音がした。
「そこ・・・あ・・あ・・いい・・・・いい・・・・」
キリアの言葉が次第に快楽を示すものへ変わっていく。表情がトロン、としたものとなり、目も虚ろだ。
脳に達したゲルの影響で、思考が段々失われていく。
「へぁ・・いい・・ぁあ・・・ふぅ・・ん・・・・あぁん!!・・・んんっ!!!」
「じゃあ一度イッちゃいましょう」
「へ・・?ひゃっ・・・ひゃぁああああああん!!!!」
突然強くなったその指の動きに、キリアはなす術もなくイカされてしまった。
その絶頂からか、ゲルによる侵食スピードが上がった。既に脳を完全に支配している。
体の構造ももはや悪魔ではなく天使に近くなっていた。ただ、その瞳に光は宿っていなかった・・・。
「あはぁ・・・んあぁ・・・これ・・・いぃよぉ・・・・もっとおぉ・・・・」
「計画通りね」
ゲルのデータをとりながら、レヴィは満足気に笑った。
彼女の研究は、悪魔と天使における体構造の相違と不定形生命体の研究。天使が限界を超え、更なる力を得るための研究だ。
天使と悪魔の垣根を取り除き、強さを高める方法。それは、天使の悪魔化だ。
現在の研究は、失敗した場合のワクチン用にデータをとっているだけ。データを取り終われば、もうこの悪魔には用はない。
翼を折られ、もはや悪魔でなくなった彼女は、ただ快楽を求めて腰を動かしていた。
深い闇の底で・・・・。
紅月の夜
612 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/07(水) 15:37:21 ID:PVb2unCD
天界。ヒトが死に逝く先。天使のすむ世界。
魔界。ヒトが死に逝く先。悪魔のすむ世界。
2つの世界は、常に人間の頭を魅了し続ける。それこそ、有史以前から在っただろう考え。
ヒトは死ぬとどこへ行くのか?
誰にも訪れるその死は、宗教を作り出し人をまとめ上げた。
ある者は地獄と呼ばれるその場所へ逝くのを恐れ、天にあるとされるその国へ逝こうともがく。
ある者はどちらも信じていないと言い張り、そして最期には涙を流して死後の虚無を恐れる。
混沌とした人間界。死後の概念は、そこから生まれたイメージだろうか。
そして今、その双方の世界を揺るがす事件が起ころうとしていた。
<紅月の夜>
天界は、実際人間界となんら変わらない日常だった。人々はそれぞれ集落を形成し、天使がそれらを全て統括している。
天使達が死者を統制する形で、世界の中心機関となっている。
なまじ世界中の死人の来るところなので、人口の増減や人種問題は絶えない。
人種、というのは死者の姿は生前とほぼ同じだが、唯一変わるのが髪の色である。業が深いほど、髪が黒くなると言われている。
その黒髪を持つ漆黒人が独自派閥を作り、今では天使達及び純白人達の目の仇になっている。
「反乱の鎮圧」という目的で辺境の地へ大群が向けられたのは、そんな不安定な時だった。
「・・・んん・・・・・・」
レフィリアは、牢屋の床から起き上がった。見たこともない石造りの部屋。
音が響く事から考え、地下のようだ。そもそも、石造りの建物など中央の都にしか無いと聞く。
確か、さっきまで家で家事を手伝っていたはず・・・体は麻痺したかのように動きが鈍い。
状況が全く掴めないレフィリアは混乱するばかりだった。
「起きたようね。あれだけ電流で痺れさせたのに」
カッ、カッという音がして人が入ってきた音がした。
薄暗い部屋の中で、その髪だけが金色に輝いているのがわかる。
「レヴィ博士、これを」
「・・・これは・・・・・・わかったわ。後は任せて下がりなさい」
レヴィと呼ばれたその女は、渡された紙を一読した後に兵士を下がらせる。
金の髪、白衣。背の高いその女が、何かの研究者であることは間違いないだろう。
「ここから出してください」
「あら、意外と冷静ね。ここは中央の地下500階・・・天界の最下層に位置する部屋よ」
「な・・・」
最下層、といえばもはや魔界との境界ではないか。そんな所で一体何を・・・
「私を捕まえてどうするつもり?」
現状を詳しく知るためにあえて質問をぶつける。
「ここの研究は、最も研究の進んだ研究。要は、新術・新薬の開発とか表に出せない実験とか・・・ね」
「もしかして・・・人体・・・実験・・・・・・?」
人体実験・・・つまり殺人に至る物といえば、天使の法に触れる重大違反行為である。
最下層といえど、それを犯した者は重罰のはずだが・・・
まさか、それを自分にやろうというのか。
「知っての通り、人間に対してそれは許されないの。たとえ漆黒人でもね」
「じゃあ何を・・・」
「それは知ってのお楽しみね」
『殺しはしない』という意味だろうその言葉に、レフィリアはこの状況を逃れるには耐えるしかないと悟った。
613 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/07(水) 15:40:17 ID:PVb2unCD
「じゃあついて来なさい」
拘束されたまま、真っ白な部屋へ連れて行かれた。いかにも、言わんばかりに怪しい器具。
レフィリア両手を上げた状態で、天井から伸びる鎖へ繋がれた。
「これから『ある薬』を投与するわ。この実験はその反応を見るものよ」
「クスリ・・・?」
「ああ、あらかじめ純白人種で試したの。害はないから大丈夫よ」
害のない実験を、捕らえた人間を使ってやるわけ無いだろう。
あからさまに嘘だ。という事は、満足する結果が得られなかったか死亡したか・・・ろくな実験ではなさそうだ。
「じゃあ口を開けて」
逆らってもどうしようもないので言われたままに口を開ける。カプセルか粉か、そういう類の物かと予想していた。が。
・・・ん・・・ちゅぱ・・・んちゅっ・・・・・・
口内に侵入してきたのは、レヴィの舌だった。予想外の出来事に、思わず身構えるが、その舌によって次第に溶かされていく。
「はぁん・・・ちゅぷ・・・・ん・・・ちゅぅ・・・ふぁ・・・」
「ちゅ・・・んぁ・・・ん・・・ふぅ・・・ちゅぷ・・・」
もう何分経っただろう。頭が朦朧とし、体に力が入らない。クスリを飲まされたのだろうか。
いや、これだけ長くキスを続けているレヴィ本人は、あくまで普通だった。
「ん・・・・・これくらいかしら」
やっと唇同士離れた時には、レフィリアは何も考えられなくなっていた。
「じゃあこれを飲みなさい」
差し出されたものを見ると、手の上に乗っているのは飴玉のような球体。長いキスを受けたレフィリアは抵抗もなく飲み込んでしまった。
その「モノ」は口に含んだ瞬間、ドクン、と動いた気がした。ごくり、と飲み込んでしまうと途端に体に異常があらわれた。
「熱・・・熱い!!!体がぁっ!!!」
体が焼けるように熱いのだ。喉が渇き、掻き毟ろうにも両手は鎖によって使えない。
頭がおかしくなりそうな熱さが、頭から指先まで焼き尽くす。
そんな光景を、レヴィは記録をとるように観察していた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
延々と続くような熱さの中で、レフィリアの中で何か別の熱さが生まれた。股間が熱くなってきたのだ。
「はぁん・・・んっ!・・・な・・・に・・これ・・?・・・んんっ!!」
『何か』が焼く感覚。それが、陰部からの疼きによって次第に快感へと変わっていく。
「ん・・・いぃ・・・これ・・・いいっ!!・・・・んっ・・・」
「ああっ!!・・・アソコ・・・熱い・・・からだ・・が・・・あついのぉ!!!・・・いいっ!!」
レフィリアが未知の快楽に溺れる間、体が徐々に変化していた。髪が伸び、瞳が金色に変わっていき、爪もとがっていく。
その変化を観察するレヴィは満足げに見下ろしている。
「どう・・・新しい体は。キモチいいんでしょ?」
「はぃ!!・・キモチイイッ!!!気持ちいいよぉ・・・」
「順調ね。これならもうすぐ・・・」
614 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/07(水) 15:42:47 ID:aCA5QURc
「!!!!」
快楽に浸るレフィリアに、全く異種の感覚が襲う。
「おしり・・?・・・おしりが熱い・・・」
肛門の上、尾てい骨の周辺が熱くなっている。ムズムズと、疼く感触。そして。
「あぁああああああ!!!」
突き刺すような痛み。背骨を走る、強烈な痛みがレフィリアを襲った。
痛みが引き、後ろを見たレフィリアには、驚くべきものが見えた。
自分の尻、ぺたんと床についたその箇所に、黒い蛇のようなものがのたくっている。
「し・・・尻尾・・・?」
悪魔の象徴であるかのような、黒き尻尾が生えていたのだ。
「いや・・・何で・・・・・・」
「成功ね」
混乱するレフィリアを横に、レヴィは上機嫌だった。
レフィリアに飲ませた薬・・・それは、夜の「闇」をを圧縮し抽出したもの。
体の構造を改造し、それを服用した者を悪魔に堕とす、闇の生物だ。
「いいでしょ?段々動かせるようになるわよ。しかも、これは・・・」
「ひぁああん!!!!」
「感度も最高なのよ」
レヴィが尻尾を少しつまんだだけだが、それが甘美な感覚として伝わってくる。
「これ・・・尻尾・・・いひぃ・・いい・・・」
「ふふ、涎まで垂らしちゃって。じゃあ悪魔化しても裏切らないように徹底的に教育しないと」
「いひゃぁああん!!!そこ!!!尻尾!!!いいぃい!!!!」
尻尾を軽くこすってやると、狂ったように喘ぎだすレフィリア。攻めるレヴィもその手を止める事はない。
光も差さない地下深く、凶科学者の所業。一匹の悪魔が誕生しようとしていた。
615 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/07(水) 15:48:25 ID:aCA5QURc
<紅月の夜:エピローグ>
「ふぅうん・・・いいぃ・・・しっぽぉ・・・あそこもぉ・・・いぃのぉ・・・」
3日が過ぎた。もはや理性の感じられない姿は、ほぼ悪魔のものとなっていた。闇を写し取ったかのような、漆黒の髪と翼。
金色に輝く瞳は快楽で染まり、口元からは喘ぐ声が漏れた。未熟な体は成熟した女のそれになり、体中から淫臭を発している。
どんな者でも虜にするだろうその姿は、まさに淫魔。
悪魔の元素たる『闇』を寄生させたレヴィでさえ、その魔力の上昇と変化の過程には驚いていた。
(まさか・・・予想の3倍の上昇率・・・・・・漆黒人種特有か?・・・いや、しかし・・・)
レフィリアのあの乱れ様は何だ。悪魔とは、人間に快楽を与える事を至上の喜びとするはず。
・・・・しかし、レフィリア自身の快楽に溺れている。
(不完全だったか・・・しかし、体構造は全て改造されたはず・・・・)
不安にとらわれ、ふとレフィリアを見る。いや、見ようとした。
ゴンッ・・・
その瞬間頭部に衝撃が走り、レヴィは床に崩れ落ちた。倒れふすその瞬間、漆黒の影を見た気がした。
「ふう・・・馴染んだわね」
背後に立っていたのはレフィリアだった。さっきまでとうって変わった落ち着いた声。
知性を取り戻し立つ彼女は、漆黒の衣を纏い、自身の体の出来に対して妖艶に微笑んでいた。
闇を吸収し、己の中で新たな組織として馴染ませるには時間がかかるため、3日間は外面の変化しかなかった。
しかし今―――レフィリアは完全に覚醒した。
自分は覚醒して間もない。天界を支配し、天使共を滅ぼすにはさらなる力が必要だ。
魔界へと行くために魔界へ門を開き、その中へと沈んでいく。
悪魔の本能か、迫害されていた際の憎しみが残っているのか。上を見つめる金の瞳には天界に対する憎悪が宿っていた。
天界の滅亡まで、あと1年。
622 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:20:43 ID:7O1VX3W2
とりあえず、できたとこまで投下します。時間は数ヶ月後の設定で。
<紅月の夜:第2夜>
レヴィは、窮地に立たされていた。実験の失敗は、彼女の精神を極限まで追い込んでいたのだ。
秘密裏に実行された実験だったが、そのうち上にも伝わるだろう。
なにより、自身の立てた仮説が全て間違っていたことがショックだった。
早く、研究成果をあげなくては。連日徹夜を続け、研究を練り直す彼女に、闇の手が迫ろうとしていた。
「こんばんは、科学者さん」
ああ、幻聴まで聞こえ出したか・・・・!!いや、この声は
「レフィリア!!!」
「あら、覚えてたの?『失敗作』なのにね」
漆黒のローブを纏うその姿。数ヶ月を経て舞い戻ったレフィリアは、もはや完全な悪魔と化していた。
レヴィが覚醒させたときはまだ半覚醒だったのだろう。魔力も、その禍々しい氣も、桁違いに強くなっていた。
「何故・・・戻ってきたか不思議でしょう?教えてあげようかしら」
「私に・・・復讐?」
自分のおかれた状況から、そう判断するレヴィ。
「そんな小さい理由のためにこんな所まで来ないわ。もちろん、天界を頂くためよ」
「・・・な!!!」
「そのためにまず貴女で実験しようと思うの。新しい寄生体を、ね。」
服の袖から、ゾワゾワと這い出るモノ。レフィリアの寄生されたものとは異なる、意志を持つ寄生体。
魔界の科学と魔術を施したそれは、レヴィの体にたどり着き、侵食を開始した。
623 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:24:32 ID:7O1VX3W2
「いや・・・何・・・・動いてっ・・・ひゃう!!・・」
レヴィの服の中に潜り込んだゲルが、体に染み込んでいく。口から、皮膚から侵食を開始した。
(まさか・・・意志を持っているなんて・・・・ひぃっ!!)
「今思えば、あの方法では悪魔になった者を服従させるのは無理なの。もっと時間をかけて・・・刻み込むのよ。服従の心をね」
「そん・・・な・・・・・」
自分の研究の欠落した箇所を簡単に否定されたレヴィは驚いた。しかし、この状況から見ればそれは確かなのだろう。
そして、これから自分がどうなるかも分かってしまった。
「ほら、話してる暇なんてないのよ」
「ひぅうん!!!・・・あぁ・・・あっ・・・あつ・・・・熱い・・・・」
ゲルの浸透した部分が、熱を持ってしまった。こうなってしまえば、あとは侵食が進み、いずれ・・・
「イヤァ・・・そんな・・・・あぁん!!!・・・んくぅ・・・」
服の中で暴れまわるゲル。その様子は目視できないが、おそらくジワジワと嬲るように侵食しているのだろう。
即効性に長けたあの初期型とは違う点である。
真面目で自慰経験も少ないレヴィは、その締め付けてくるような快感に耐えていた。
(負けちゃ・・・ダメ・・・おそらく気が緩むと・・・んぁ・・・侵食の・・スピードが・・・)
とはいえ、快楽が思考能力を奪っているのは間違いない。
「あぁあ!!・・く・・・んふぅ・・・ひゃうん!!!・・・やめ・・・あんっ!!!」
否定の言葉も次第に弱弱しいものになっていく。どうしても、全身からの快感に抗えないのだ。
最も、寄生体の責めはこれだけではなかった。
「言い忘れてたけど・・・侵食には108段階まであるのよ」
「なっ・・・まさかそんな!!!・・っ・・・ひゃぁああああああ!!!!」
侵食の際に全く触れていない部分、そう、陰部への責めが開始されたのだ。
にわかに硬化したゲルはその特性を生かし、隅々まで侵入する。そして、もう1箇所にゲルの責めが加わった。
「あぁああああああ!!!!!クリ・・・がぁあああ!!!!ああああああああん!!!!」
陰核への責めが、レヴィの頭を真っ白にした。何しろ、天使には不可能な全面からの責めだ。
突然2箇所への責めを受け、レヴィはイッてしまった。
もちろん責めをやめるつもりはない。レフィリアはあくまで冷静に、レヴィの乱れる姿を見ていた。
そして、さらにゲルに魔力を加えて、新たな触手を作り出した。
624 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:28:07 ID:7O1VX3W2
「んん・・・・熱いぃ・・・」
後ろに当たる熱い塊。突然現れたその感触も、レヴィには快楽として認識された。
寄生体の侵食が進んでいるのか、ゲルの分泌液か。異種の快楽を得た体は、喜び震えた。。
「んはぁ・・・・これ・・・熱いのぉ・・・入ってくる・・・・・」
緩慢にも思えるその遅さで侵入してくる触手。排泄器官であるはずのそのすぼまりに、ゴツゴツとした触手がめり込んでいく。
「貴女の器官は、もはや快楽を得るためにあるようなもの・・・抵抗なんてないわ。ほら、力んで見なさい」
「りき・・む?・・はぁうあぁああああああ!!!はひぃいいいいいん!!!」
前と後ろ、2つの触手の圧迫感。それが、どうしようもなく強い快楽となって背筋をぞぞぞっとなぞる。
停止した状態の触手に対して、レヴィは自分から快楽を貪りだした。
「はぁあああん!!!あひゃぁああっ!!!!ひぅううん!!!」
もはや、周りなど目に入っていない。只、快楽を得るために腰をグリグリと触手に押し付けた。
秘部からはとめどなく愛液が流れ、口は半開き状態だ。舌がだらんと垂れ、涎がしたたり落ちている。
「ぃぃいいい・・・あはぁああん・・・おしり・・・いいぃいい・・・・・もっと・・・もっとぉ・・・・」
その意志に答えるかのように、ゴツゴツといぼの浮き出た触手が、目を覚ましたように動きを始めた。
「ひぃいいい!!はぁあぁあああ!!!あへぇええっ!!!これぇっ!!!動くのいいっ!!!!ひいいいいいい!!!」
前後の触手は、絶妙な動きで蜜壷と肛内をかき回す。2本で同じ箇所を肉壁ごしにグリグリと擦りあげる。
そして、微妙にずらして突き上げる動作は、レヴィを忘我にするにはじゅうぶんだった。
「あぁああああああぁあああ!!!!」
「じゃあもっとあげるわよ。快楽を・・・ね」
625 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:32:07 ID:15BW0P3f
「ああぁあああっっ!!!いいぃい!!!いひいいいいぃ!!!」
もうどれだけの時間が過ぎただろう。レヴィに対する責めは依然として激しいままだった。
激しい動きに耐えきれず、服はもはや原型をとどめていなかった。口から、股間からの液体が床をびたびたに濡らしていた。
ゲルはそのゴツゴツといぼの付いた形状の触手で膣内を蹂躙し、クリトリスを擦り、摘み、舐る。
「あぁああん!!!もっとぉ!!!もっとぉ!!!アソコもぉ!!!クリいじってえぇえ!!!」
壮絶な責めの中で、レヴィの理性は陥落寸前だった。
ふと、その責めが止まる。
「・・・えっ・・・・」
「どうしたの?もっとやって欲しかったの?」
まさに生殺しだ。あれだけ強い快楽を与えた後に、すっと引いてしまった。
「え・・・そんなこと・・・ないです・・・・」
無意識のうちに、レフィリアに対する言葉が敬語になっている事に本人は気づかない。
「ふふ・・・・いまさら嘘を言っても無駄なのよね・・・だって、ほら・・・」
「ひゃぁああああん!!!」
股間へ食い込んだ触手が、少し振動した。もちろん、服の上からは確認できないほどの微弱なものだ。
しかしその振動がレヴィに与える快楽は遥かに大きいものだった。
「ほら、少しの振動だけなのに。イッちゃったの?」
恥ずかしさからうつむいているレヴィ。その意味するところは一目瞭然だ。
「もし忠誠を誓うなら、好きなだけで可愛がってあげるわよ」
「ちゅ・・せい・・・」
甘い誘惑。正常なら明らかに罠だとわかるが、レヴィにはそれを判別するほどの余裕が残っていなかった。
最後に残っていた理性が、警鐘を鳴らす。
(だめ・・・忠誠なんか誓ったら・・・・快楽・・・あの快楽が・・ずっと・・・いい・・・・・・だめ・・・)
「あんまり耐えると体に悪いわよ?」
(そう・・・耐えなきゃ・・・クリトリスを・・・・そう、クリトリスが・・・・ゴリュゴリュ・・・欲しい・・・)
「悪魔になれば永遠に快楽を得られる体になれるのよ」
(ゴリュゴリュが・・・ずっと・・・・ダメ・・・・これ・・・やめちゃ・・・止まったら・・・)
「ただ復唱すればいいのよ。『我此処に誓う。全ての魔に仕え、闇の眷属と化す事を・・・・・・』と」
長い誓いの言葉は、なぜかレヴィの頭に入ってくる。
(だめ・・・口にしたら・・・口・・・あれが・・・口・・に・・あそこ・・・いっぱい・・・欲しい・・・・)
口から紡ぎ出された言葉は、自らを魔の快楽に身を委ねる堕天使の誓いだった。
626 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:35:37 ID:dj0sRs0G
「さぁ・・・目が覚めたかしら?レヴィ」
「はい。レフィリア様」
数日後、魔界にて。完全に悪魔の眷属と化したレヴィがそこにいた。
レフィリアのように黒い服は着ていない。裸で、その熟した体をさらけ出している。
「では、まず天界へ戻ってもらうわ。奴等をこちらへ引き入れる役よ。」
「了解しました」
天界へのゲートをくぐり、変化した姿でレヴィは天界へと潜り込んだ。
残ったレフィリアは、空を見て微笑んだ。まさか、天界も裏切り者がいるとは思わないだろう。
そしてまさか、迫害・征伐された人間を、レヴィが堕天させて魔界へと送っているなどとは。
その作戦で、魔界の戦力はこの数ヶ月で数十倍にも膨れ上がった。
天界の滅亡まで、あと7ヶ月。
天界。ヒトが死に逝く先。天使のすむ世界。
魔界。ヒトが死に逝く先。悪魔のすむ世界。
2つの世界は、常に人間の頭を魅了し続ける。それこそ、有史以前から在っただろう考え。
ヒトは死ぬとどこへ行くのか?
誰にも訪れるその死は、宗教を作り出し人をまとめ上げた。
ある者は地獄と呼ばれるその場所へ逝くのを恐れ、天にあるとされるその国へ逝こうともがく。
ある者はどちらも信じていないと言い張り、そして最期には涙を流して死後の虚無を恐れる。
混沌とした人間界。死後の概念は、そこから生まれたイメージだろうか。
そして今、その双方の世界を揺るがす事件が起ころうとしていた。
<紅月の夜>
天界は、実際人間界となんら変わらない日常だった。人々はそれぞれ集落を形成し、天使がそれらを全て統括している。
天使達が死者を統制する形で、世界の中心機関となっている。
なまじ世界中の死人の来るところなので、人口の増減や人種問題は絶えない。
人種、というのは死者の姿は生前とほぼ同じだが、唯一変わるのが髪の色である。業が深いほど、髪が黒くなると言われている。
その黒髪を持つ漆黒人が独自派閥を作り、今では天使達及び純白人達の目の仇になっている。
「反乱の鎮圧」という目的で辺境の地へ大群が向けられたのは、そんな不安定な時だった。
「・・・んん・・・・・・」
レフィリアは、牢屋の床から起き上がった。見たこともない石造りの部屋。
音が響く事から考え、地下のようだ。そもそも、石造りの建物など中央の都にしか無いと聞く。
確か、さっきまで家で家事を手伝っていたはず・・・体は麻痺したかのように動きが鈍い。
状況が全く掴めないレフィリアは混乱するばかりだった。
「起きたようね。あれだけ電流で痺れさせたのに」
カッ、カッという音がして人が入ってきた音がした。
薄暗い部屋の中で、その髪だけが金色に輝いているのがわかる。
「レヴィ博士、これを」
「・・・これは・・・・・・わかったわ。後は任せて下がりなさい」
レヴィと呼ばれたその女は、渡された紙を一読した後に兵士を下がらせる。
金の髪、白衣。背の高いその女が、何かの研究者であることは間違いないだろう。
「ここから出してください」
「あら、意外と冷静ね。ここは中央の地下500階・・・天界の最下層に位置する部屋よ」
「な・・・」
最下層、といえばもはや魔界との境界ではないか。そんな所で一体何を・・・
「私を捕まえてどうするつもり?」
現状を詳しく知るためにあえて質問をぶつける。
「ここの研究は、最も研究の進んだ研究。要は、新術・新薬の開発とか表に出せない実験とか・・・ね」
「もしかして・・・人体・・・実験・・・・・・?」
人体実験・・・つまり殺人に至る物といえば、天使の法に触れる重大違反行為である。
最下層といえど、それを犯した者は重罰のはずだが・・・
まさか、それを自分にやろうというのか。
「知っての通り、人間に対してそれは許されないの。たとえ漆黒人でもね」
「じゃあ何を・・・」
「それは知ってのお楽しみね」
『殺しはしない』という意味だろうその言葉に、レフィリアはこの状況を逃れるには耐えるしかないと悟った。
613 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/07(水) 15:40:17 ID:PVb2unCD
「じゃあついて来なさい」
拘束されたまま、真っ白な部屋へ連れて行かれた。いかにも、言わんばかりに怪しい器具。
レフィリア両手を上げた状態で、天井から伸びる鎖へ繋がれた。
「これから『ある薬』を投与するわ。この実験はその反応を見るものよ」
「クスリ・・・?」
「ああ、あらかじめ純白人種で試したの。害はないから大丈夫よ」
害のない実験を、捕らえた人間を使ってやるわけ無いだろう。
あからさまに嘘だ。という事は、満足する結果が得られなかったか死亡したか・・・ろくな実験ではなさそうだ。
「じゃあ口を開けて」
逆らってもどうしようもないので言われたままに口を開ける。カプセルか粉か、そういう類の物かと予想していた。が。
・・・ん・・・ちゅぱ・・・んちゅっ・・・・・・
口内に侵入してきたのは、レヴィの舌だった。予想外の出来事に、思わず身構えるが、その舌によって次第に溶かされていく。
「はぁん・・・ちゅぷ・・・・ん・・・ちゅぅ・・・ふぁ・・・」
「ちゅ・・・んぁ・・・ん・・・ふぅ・・・ちゅぷ・・・」
もう何分経っただろう。頭が朦朧とし、体に力が入らない。クスリを飲まされたのだろうか。
いや、これだけ長くキスを続けているレヴィ本人は、あくまで普通だった。
「ん・・・・・これくらいかしら」
やっと唇同士離れた時には、レフィリアは何も考えられなくなっていた。
「じゃあこれを飲みなさい」
差し出されたものを見ると、手の上に乗っているのは飴玉のような球体。長いキスを受けたレフィリアは抵抗もなく飲み込んでしまった。
その「モノ」は口に含んだ瞬間、ドクン、と動いた気がした。ごくり、と飲み込んでしまうと途端に体に異常があらわれた。
「熱・・・熱い!!!体がぁっ!!!」
体が焼けるように熱いのだ。喉が渇き、掻き毟ろうにも両手は鎖によって使えない。
頭がおかしくなりそうな熱さが、頭から指先まで焼き尽くす。
そんな光景を、レヴィは記録をとるように観察していた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
延々と続くような熱さの中で、レフィリアの中で何か別の熱さが生まれた。股間が熱くなってきたのだ。
「はぁん・・・んっ!・・・な・・・に・・これ・・?・・・んんっ!!」
『何か』が焼く感覚。それが、陰部からの疼きによって次第に快感へと変わっていく。
「ん・・・いぃ・・・これ・・・いいっ!!・・・・んっ・・・」
「ああっ!!・・・アソコ・・・熱い・・・からだ・・が・・・あついのぉ!!!・・・いいっ!!」
レフィリアが未知の快楽に溺れる間、体が徐々に変化していた。髪が伸び、瞳が金色に変わっていき、爪もとがっていく。
その変化を観察するレヴィは満足げに見下ろしている。
「どう・・・新しい体は。キモチいいんでしょ?」
「はぃ!!・・キモチイイッ!!!気持ちいいよぉ・・・」
「順調ね。これならもうすぐ・・・」
614 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/07(水) 15:42:47 ID:aCA5QURc
「!!!!」
快楽に浸るレフィリアに、全く異種の感覚が襲う。
「おしり・・?・・・おしりが熱い・・・」
肛門の上、尾てい骨の周辺が熱くなっている。ムズムズと、疼く感触。そして。
「あぁああああああ!!!」
突き刺すような痛み。背骨を走る、強烈な痛みがレフィリアを襲った。
痛みが引き、後ろを見たレフィリアには、驚くべきものが見えた。
自分の尻、ぺたんと床についたその箇所に、黒い蛇のようなものがのたくっている。
「し・・・尻尾・・・?」
悪魔の象徴であるかのような、黒き尻尾が生えていたのだ。
「いや・・・何で・・・・・・」
「成功ね」
混乱するレフィリアを横に、レヴィは上機嫌だった。
レフィリアに飲ませた薬・・・それは、夜の「闇」をを圧縮し抽出したもの。
体の構造を改造し、それを服用した者を悪魔に堕とす、闇の生物だ。
「いいでしょ?段々動かせるようになるわよ。しかも、これは・・・」
「ひぁああん!!!!」
「感度も最高なのよ」
レヴィが尻尾を少しつまんだだけだが、それが甘美な感覚として伝わってくる。
「これ・・・尻尾・・・いひぃ・・いい・・・」
「ふふ、涎まで垂らしちゃって。じゃあ悪魔化しても裏切らないように徹底的に教育しないと」
「いひゃぁああん!!!そこ!!!尻尾!!!いいぃい!!!!」
尻尾を軽くこすってやると、狂ったように喘ぎだすレフィリア。攻めるレヴィもその手を止める事はない。
光も差さない地下深く、凶科学者の所業。一匹の悪魔が誕生しようとしていた。
615 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/07(水) 15:48:25 ID:aCA5QURc
<紅月の夜:エピローグ>
「ふぅうん・・・いいぃ・・・しっぽぉ・・・あそこもぉ・・・いぃのぉ・・・」
3日が過ぎた。もはや理性の感じられない姿は、ほぼ悪魔のものとなっていた。闇を写し取ったかのような、漆黒の髪と翼。
金色に輝く瞳は快楽で染まり、口元からは喘ぐ声が漏れた。未熟な体は成熟した女のそれになり、体中から淫臭を発している。
どんな者でも虜にするだろうその姿は、まさに淫魔。
悪魔の元素たる『闇』を寄生させたレヴィでさえ、その魔力の上昇と変化の過程には驚いていた。
(まさか・・・予想の3倍の上昇率・・・・・・漆黒人種特有か?・・・いや、しかし・・・)
レフィリアのあの乱れ様は何だ。悪魔とは、人間に快楽を与える事を至上の喜びとするはず。
・・・・しかし、レフィリア自身の快楽に溺れている。
(不完全だったか・・・しかし、体構造は全て改造されたはず・・・・)
不安にとらわれ、ふとレフィリアを見る。いや、見ようとした。
ゴンッ・・・
その瞬間頭部に衝撃が走り、レヴィは床に崩れ落ちた。倒れふすその瞬間、漆黒の影を見た気がした。
「ふう・・・馴染んだわね」
背後に立っていたのはレフィリアだった。さっきまでとうって変わった落ち着いた声。
知性を取り戻し立つ彼女は、漆黒の衣を纏い、自身の体の出来に対して妖艶に微笑んでいた。
闇を吸収し、己の中で新たな組織として馴染ませるには時間がかかるため、3日間は外面の変化しかなかった。
しかし今―――レフィリアは完全に覚醒した。
自分は覚醒して間もない。天界を支配し、天使共を滅ぼすにはさらなる力が必要だ。
魔界へと行くために魔界へ門を開き、その中へと沈んでいく。
悪魔の本能か、迫害されていた際の憎しみが残っているのか。上を見つめる金の瞳には天界に対する憎悪が宿っていた。
天界の滅亡まで、あと1年。
622 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:20:43 ID:7O1VX3W2
とりあえず、できたとこまで投下します。時間は数ヶ月後の設定で。
<紅月の夜:第2夜>
レヴィは、窮地に立たされていた。実験の失敗は、彼女の精神を極限まで追い込んでいたのだ。
秘密裏に実行された実験だったが、そのうち上にも伝わるだろう。
なにより、自身の立てた仮説が全て間違っていたことがショックだった。
早く、研究成果をあげなくては。連日徹夜を続け、研究を練り直す彼女に、闇の手が迫ろうとしていた。
「こんばんは、科学者さん」
ああ、幻聴まで聞こえ出したか・・・・!!いや、この声は
「レフィリア!!!」
「あら、覚えてたの?『失敗作』なのにね」
漆黒のローブを纏うその姿。数ヶ月を経て舞い戻ったレフィリアは、もはや完全な悪魔と化していた。
レヴィが覚醒させたときはまだ半覚醒だったのだろう。魔力も、その禍々しい氣も、桁違いに強くなっていた。
「何故・・・戻ってきたか不思議でしょう?教えてあげようかしら」
「私に・・・復讐?」
自分のおかれた状況から、そう判断するレヴィ。
「そんな小さい理由のためにこんな所まで来ないわ。もちろん、天界を頂くためよ」
「・・・な!!!」
「そのためにまず貴女で実験しようと思うの。新しい寄生体を、ね。」
服の袖から、ゾワゾワと這い出るモノ。レフィリアの寄生されたものとは異なる、意志を持つ寄生体。
魔界の科学と魔術を施したそれは、レヴィの体にたどり着き、侵食を開始した。
623 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:24:32 ID:7O1VX3W2
「いや・・・何・・・・動いてっ・・・ひゃう!!・・」
レヴィの服の中に潜り込んだゲルが、体に染み込んでいく。口から、皮膚から侵食を開始した。
(まさか・・・意志を持っているなんて・・・・ひぃっ!!)
「今思えば、あの方法では悪魔になった者を服従させるのは無理なの。もっと時間をかけて・・・刻み込むのよ。服従の心をね」
「そん・・・な・・・・・」
自分の研究の欠落した箇所を簡単に否定されたレヴィは驚いた。しかし、この状況から見ればそれは確かなのだろう。
そして、これから自分がどうなるかも分かってしまった。
「ほら、話してる暇なんてないのよ」
「ひぅうん!!!・・・あぁ・・・あっ・・・あつ・・・・熱い・・・・」
ゲルの浸透した部分が、熱を持ってしまった。こうなってしまえば、あとは侵食が進み、いずれ・・・
「イヤァ・・・そんな・・・・あぁん!!!・・・んくぅ・・・」
服の中で暴れまわるゲル。その様子は目視できないが、おそらくジワジワと嬲るように侵食しているのだろう。
即効性に長けたあの初期型とは違う点である。
真面目で自慰経験も少ないレヴィは、その締め付けてくるような快感に耐えていた。
(負けちゃ・・・ダメ・・・おそらく気が緩むと・・・んぁ・・・侵食の・・スピードが・・・)
とはいえ、快楽が思考能力を奪っているのは間違いない。
「あぁあ!!・・く・・・んふぅ・・・ひゃうん!!!・・・やめ・・・あんっ!!!」
否定の言葉も次第に弱弱しいものになっていく。どうしても、全身からの快感に抗えないのだ。
最も、寄生体の責めはこれだけではなかった。
「言い忘れてたけど・・・侵食には108段階まであるのよ」
「なっ・・・まさかそんな!!!・・っ・・・ひゃぁああああああ!!!!」
侵食の際に全く触れていない部分、そう、陰部への責めが開始されたのだ。
にわかに硬化したゲルはその特性を生かし、隅々まで侵入する。そして、もう1箇所にゲルの責めが加わった。
「あぁああああああ!!!!!クリ・・・がぁあああ!!!!ああああああああん!!!!」
陰核への責めが、レヴィの頭を真っ白にした。何しろ、天使には不可能な全面からの責めだ。
突然2箇所への責めを受け、レヴィはイッてしまった。
もちろん責めをやめるつもりはない。レフィリアはあくまで冷静に、レヴィの乱れる姿を見ていた。
そして、さらにゲルに魔力を加えて、新たな触手を作り出した。
624 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:28:07 ID:7O1VX3W2
「んん・・・・熱いぃ・・・」
後ろに当たる熱い塊。突然現れたその感触も、レヴィには快楽として認識された。
寄生体の侵食が進んでいるのか、ゲルの分泌液か。異種の快楽を得た体は、喜び震えた。。
「んはぁ・・・・これ・・・熱いのぉ・・・入ってくる・・・・・」
緩慢にも思えるその遅さで侵入してくる触手。排泄器官であるはずのそのすぼまりに、ゴツゴツとした触手がめり込んでいく。
「貴女の器官は、もはや快楽を得るためにあるようなもの・・・抵抗なんてないわ。ほら、力んで見なさい」
「りき・・む?・・はぁうあぁああああああ!!!はひぃいいいいいん!!!」
前と後ろ、2つの触手の圧迫感。それが、どうしようもなく強い快楽となって背筋をぞぞぞっとなぞる。
停止した状態の触手に対して、レヴィは自分から快楽を貪りだした。
「はぁあああん!!!あひゃぁああっ!!!!ひぅううん!!!」
もはや、周りなど目に入っていない。只、快楽を得るために腰をグリグリと触手に押し付けた。
秘部からはとめどなく愛液が流れ、口は半開き状態だ。舌がだらんと垂れ、涎がしたたり落ちている。
「ぃぃいいい・・・あはぁああん・・・おしり・・・いいぃいい・・・・・もっと・・・もっとぉ・・・・」
その意志に答えるかのように、ゴツゴツといぼの浮き出た触手が、目を覚ましたように動きを始めた。
「ひぃいいい!!はぁあぁあああ!!!あへぇええっ!!!これぇっ!!!動くのいいっ!!!!ひいいいいいい!!!」
前後の触手は、絶妙な動きで蜜壷と肛内をかき回す。2本で同じ箇所を肉壁ごしにグリグリと擦りあげる。
そして、微妙にずらして突き上げる動作は、レヴィを忘我にするにはじゅうぶんだった。
「あぁああああああぁあああ!!!!」
「じゃあもっとあげるわよ。快楽を・・・ね」
625 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:32:07 ID:15BW0P3f
「ああぁあああっっ!!!いいぃい!!!いひいいいいぃ!!!」
もうどれだけの時間が過ぎただろう。レヴィに対する責めは依然として激しいままだった。
激しい動きに耐えきれず、服はもはや原型をとどめていなかった。口から、股間からの液体が床をびたびたに濡らしていた。
ゲルはそのゴツゴツといぼの付いた形状の触手で膣内を蹂躙し、クリトリスを擦り、摘み、舐る。
「あぁああん!!!もっとぉ!!!もっとぉ!!!アソコもぉ!!!クリいじってえぇえ!!!」
壮絶な責めの中で、レヴィの理性は陥落寸前だった。
ふと、その責めが止まる。
「・・・えっ・・・・」
「どうしたの?もっとやって欲しかったの?」
まさに生殺しだ。あれだけ強い快楽を与えた後に、すっと引いてしまった。
「え・・・そんなこと・・・ないです・・・・」
無意識のうちに、レフィリアに対する言葉が敬語になっている事に本人は気づかない。
「ふふ・・・・いまさら嘘を言っても無駄なのよね・・・だって、ほら・・・」
「ひゃぁああああん!!!」
股間へ食い込んだ触手が、少し振動した。もちろん、服の上からは確認できないほどの微弱なものだ。
しかしその振動がレヴィに与える快楽は遥かに大きいものだった。
「ほら、少しの振動だけなのに。イッちゃったの?」
恥ずかしさからうつむいているレヴィ。その意味するところは一目瞭然だ。
「もし忠誠を誓うなら、好きなだけで可愛がってあげるわよ」
「ちゅ・・せい・・・」
甘い誘惑。正常なら明らかに罠だとわかるが、レヴィにはそれを判別するほどの余裕が残っていなかった。
最後に残っていた理性が、警鐘を鳴らす。
(だめ・・・忠誠なんか誓ったら・・・・快楽・・・あの快楽が・・ずっと・・・いい・・・・・・だめ・・・)
「あんまり耐えると体に悪いわよ?」
(そう・・・耐えなきゃ・・・クリトリスを・・・・そう、クリトリスが・・・・ゴリュゴリュ・・・欲しい・・・)
「悪魔になれば永遠に快楽を得られる体になれるのよ」
(ゴリュゴリュが・・・ずっと・・・・ダメ・・・・これ・・・やめちゃ・・・止まったら・・・)
「ただ復唱すればいいのよ。『我此処に誓う。全ての魔に仕え、闇の眷属と化す事を・・・・・・』と」
長い誓いの言葉は、なぜかレヴィの頭に入ってくる。
(だめ・・・口にしたら・・・口・・・あれが・・・口・・に・・あそこ・・・いっぱい・・・欲しい・・・・)
口から紡ぎ出された言葉は、自らを魔の快楽に身を委ねる堕天使の誓いだった。
626 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/08(木) 15:35:37 ID:dj0sRs0G
「さぁ・・・目が覚めたかしら?レヴィ」
「はい。レフィリア様」
数日後、魔界にて。完全に悪魔の眷属と化したレヴィがそこにいた。
レフィリアのように黒い服は着ていない。裸で、その熟した体をさらけ出している。
「では、まず天界へ戻ってもらうわ。奴等をこちらへ引き入れる役よ。」
「了解しました」
天界へのゲートをくぐり、変化した姿でレヴィは天界へと潜り込んだ。
残ったレフィリアは、空を見て微笑んだ。まさか、天界も裏切り者がいるとは思わないだろう。
そしてまさか、迫害・征伐された人間を、レヴィが堕天させて魔界へと送っているなどとは。
その作戦で、魔界の戦力はこの数ヶ月で数十倍にも膨れ上がった。
天界の滅亡まで、あと7ヶ月。