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月夜シリーズ:【番外】折れた黒翼
694 黒い人 ◆SMnKEfN42o sage 2007/02/19(月) 13:39:57 ID:JRWgRXq5
夜。漆黒に覆われる町中を、颯爽と駆けていく影があった。
何かに追われるように急いでいるその影は、大きな翼を広げて飛び立とうとした。
その瞬間、パァンという破裂音がしてその影が崩れ落ちる。
倒れたローブから現れたのは大きな角、そして尻尾。黒い翼。1匹の悪魔が、片翼を撃ちぬかれて倒れていた。
<月夜シリーズ:【番外】折れた黒翼>
「そろそろ喋ったらどう?キリア・ベルフェン」
今、目の前で椅子に腰掛けるこの女。「レヴィ・ターニア」と名札には書いてある。
こいつに拘束され、尋問され続けてどのくらい経つだろうか。その間、魔術を封じる鎖で天井に吊るされた状態だ。
「難しいことを聞いてるわけじゃないの。魔界の事について、少し聞きたいだけなのよ」
「・・・・・・・・」
とりあえずキッとに睨みつけてやる。レヴィはフッと笑い、椅子から立ちあがった。
「どうやら強行手段に出るしかないようね」
(拷問ならば向こうでの訓練で慣れている・・・・)
刺客には厳しい訓練が課せられるため、この状況に陥ってもまだ平静を保つ事ができた。
もっとも、悪魔に痛みを使った拷問など意味もないのだが。
「動かないでね」
どんな器具を出してくるかと思えば、只の注射器だった。中には、白い液体が詰められている。
こんなもの、注入してどうしようというのか。
「・・ん・・・ぐ・・・」
薬?を注入された途端、体が熱を持ってきた。ただの薬ではない―――?
「これは生命体よ。貴女の体に寄生して・・・・まぁ後はわかるわよね?ベタだけど。」
「な・・く・・・・んぅ・・・・くあぁ・・・・・」
体の中を何かが這いずり回る感覚。おぞましい筈のその感覚の中に、僅かに痺れるような刺激が混じっている。
むずがゆいようなその感覚が次第に強くなり、甘い刺激となってくる。
「ぁああ・・・ぁ・・・ん・・・んぁ!!!・・ぁあ・・・・い・・・んっ!!」
「ほら、どう?段々よくなってきちゃうでしょ?」
言いながら、その指をキリアの股間へと這わす。指を動かすと、クチュクチュという水気のある音がした。
「そこ・・・あ・・あ・・いい・・・・いい・・・・」
キリアの言葉が次第に快楽を示すものへ変わっていく。表情がトロン、としたものとなり、目も虚ろだ。
脳に達したゲルの影響で、思考が段々失われていく。
「へぁ・・いい・・ぁあ・・・ふぅ・・ん・・・・あぁん!!・・・んんっ!!!」
「じゃあ一度イッちゃいましょう」
「へ・・?ひゃっ・・・ひゃぁああああああん!!!!」
突然強くなったその指の動きに、キリアはなす術もなくイカされてしまった。
その絶頂からか、ゲルによる侵食スピードが上がった。既に脳を完全に支配している。
体の構造ももはや悪魔ではなく天使に近くなっていた。ただ、その瞳に光は宿っていなかった・・・。
「あはぁ・・・んあぁ・・・これ・・・いぃよぉ・・・・もっとおぉ・・・・」
「計画通りね」
ゲルのデータをとりながら、レヴィは満足気に笑った。
彼女の研究は、悪魔と天使における体構造の相違と不定形生命体の研究。天使が限界を超え、更なる力を得るための研究だ。
天使と悪魔の垣根を取り除き、強さを高める方法。それは、天使の悪魔化だ。
現在の研究は、失敗した場合のワクチン用にデータをとっているだけ。データを取り終われば、もうこの悪魔には用はない。
翼を折られ、もはや悪魔でなくなった彼女は、ただ快楽を求めて腰を動かしていた。
深い闇の底で・・・・。
夜。漆黒に覆われる町中を、颯爽と駆けていく影があった。
何かに追われるように急いでいるその影は、大きな翼を広げて飛び立とうとした。
その瞬間、パァンという破裂音がしてその影が崩れ落ちる。
倒れたローブから現れたのは大きな角、そして尻尾。黒い翼。1匹の悪魔が、片翼を撃ちぬかれて倒れていた。
<月夜シリーズ:【番外】折れた黒翼>
「そろそろ喋ったらどう?キリア・ベルフェン」
今、目の前で椅子に腰掛けるこの女。「レヴィ・ターニア」と名札には書いてある。
こいつに拘束され、尋問され続けてどのくらい経つだろうか。その間、魔術を封じる鎖で天井に吊るされた状態だ。
「難しいことを聞いてるわけじゃないの。魔界の事について、少し聞きたいだけなのよ」
「・・・・・・・・」
とりあえずキッとに睨みつけてやる。レヴィはフッと笑い、椅子から立ちあがった。
「どうやら強行手段に出るしかないようね」
(拷問ならば向こうでの訓練で慣れている・・・・)
刺客には厳しい訓練が課せられるため、この状況に陥ってもまだ平静を保つ事ができた。
もっとも、悪魔に痛みを使った拷問など意味もないのだが。
「動かないでね」
どんな器具を出してくるかと思えば、只の注射器だった。中には、白い液体が詰められている。
こんなもの、注入してどうしようというのか。
「・・ん・・・ぐ・・・」
薬?を注入された途端、体が熱を持ってきた。ただの薬ではない―――?
「これは生命体よ。貴女の体に寄生して・・・・まぁ後はわかるわよね?ベタだけど。」
「な・・く・・・・んぅ・・・・くあぁ・・・・・」
体の中を何かが這いずり回る感覚。おぞましい筈のその感覚の中に、僅かに痺れるような刺激が混じっている。
むずがゆいようなその感覚が次第に強くなり、甘い刺激となってくる。
「ぁああ・・・ぁ・・・ん・・・んぁ!!!・・ぁあ・・・・い・・・んっ!!」
「ほら、どう?段々よくなってきちゃうでしょ?」
言いながら、その指をキリアの股間へと這わす。指を動かすと、クチュクチュという水気のある音がした。
「そこ・・・あ・・あ・・いい・・・・いい・・・・」
キリアの言葉が次第に快楽を示すものへ変わっていく。表情がトロン、としたものとなり、目も虚ろだ。
脳に達したゲルの影響で、思考が段々失われていく。
「へぁ・・いい・・ぁあ・・・ふぅ・・ん・・・・あぁん!!・・・んんっ!!!」
「じゃあ一度イッちゃいましょう」
「へ・・?ひゃっ・・・ひゃぁああああああん!!!!」
突然強くなったその指の動きに、キリアはなす術もなくイカされてしまった。
その絶頂からか、ゲルによる侵食スピードが上がった。既に脳を完全に支配している。
体の構造ももはや悪魔ではなく天使に近くなっていた。ただ、その瞳に光は宿っていなかった・・・。
「あはぁ・・・んあぁ・・・これ・・・いぃよぉ・・・・もっとおぉ・・・・」
「計画通りね」
ゲルのデータをとりながら、レヴィは満足気に笑った。
彼女の研究は、悪魔と天使における体構造の相違と不定形生命体の研究。天使が限界を超え、更なる力を得るための研究だ。
天使と悪魔の垣根を取り除き、強さを高める方法。それは、天使の悪魔化だ。
現在の研究は、失敗した場合のワクチン用にデータをとっているだけ。データを取り終われば、もうこの悪魔には用はない。
翼を折られ、もはや悪魔でなくなった彼女は、ただ快楽を求めて腰を動かしていた。
深い闇の底で・・・・。
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