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女性外来特別病棟・前
575 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:01:04 ID:iKUP4iVX
誰もいなさそうだけど投下します。
というか戦隊モノに期待が集まってるとこ悪いが、今日は別作品で。
夕方書いてる途中にキてしまったもので。
タイトルは【女性外来特別病棟・前】です。
576 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:03:09 ID:iKUP4iVX
(0)
「ちょっ…水無…不感症ぉ!!?」
ある晴れた休日の昼下がり。
静かな雰囲気の店内で、明らかに異端ととれる言葉が以上に大きく響いた。
当然、周囲の目は一斉にその発言した人物と、同席者に向けられる。
中には飲んでいたコーヒーを惜しげもなく吹き出す者もいた。
「ばか、大きな声で言わないでよ」
「ごめんごめん、こんなトコでそんな相談受けるとは心の準備ができてなかったわ」
「だって桃子が外でしか無理って言ったんじゃない……」
宍戸水無が『相談があるんだけど』と、若月桃子に相談して返ってきた第一声がそれだった。
周りがちらちらと自分を見ているのに気付いて、顔を赤くして続ける。
「最初ね、彼としたとき、凄く痛かったのよ。でも、その時は初めてだったし……」
「あんたまだ処女だったの? あんたなら寄ってくる男がいくらでもいるのに」
「だって男の人が恐くて……桃子も知ってるでしょ、最近ようやく慣れてきたって」
桃子の記憶では、水無は高校時代に彼氏に強引に迫られて逃げ出した過去がある。
迫られた、というよりもほとんど襲われた形で、水無はそれ以来塞ぎこんでしまった。
大学で桃子と出会い、それから四年でなんとか一般の生活に支障が無い程度にはなった。
男との会話や、接触等も性的なもので無い限りは大丈夫……というかそこまでは試していなかったが。
それに至る自身の涙ぐましい努力の数々を思い出し、桃子は一人の世界に浸っていた。
「聞いてる? 桃子。さっきから熱い目しちゃって。どうかした?」
「……あ、いや、何でもないのよ。やっぱりそこまでは直らなかったか……」
577 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:06:45 ID:iKUP4iVX
「でしょ? 何をされても、全然濡れないの……彼氏も痛がっててね……」
「せっかく紹介してあげたのに……可哀想ね、健一君」
「健一さんには悪いことしちゃったわ。早く直してあげたいのよ」
健一というのは、桃子の職場の同僚で鈴原健一という看護師の事だ。
「ローションとか媚薬とかつかえb」
「うるさい」
あまりに場に似つかわしくない単語が飛び出るので、無理矢理桃子の口を押さえる水無。
声は小さいとはいえ、さっきの大音量のせいでこちらを気にしている人もいたからだ。
一応周りを2回確認した後、桃子の口に当てた手を離した。
「で・・・どうするの? そういうのは精神的なものだっていうけど」
「桃子看護士でしょ? どうすればいいかなぁって」
「そんな事言ってもなぁ……というかコレはどこの科になるんだろ……婦人科?」
まだ中身の残ったカップを見つめて考えこんでいると、桃子の頭にある情報が閃いた。
「そうだ!! いいトコ知ってるわ」
「何? どこの病院?」
「まぁそんなトコね。何か女性専門の外来でやたら評判いいのよ。
他のトコの先生も、ソコが出来てからは患者が減ったって嘆いてたっけ」
「そういうのは最初から教えてよ」
「じゃあ後で調べて住所送ってあげるわ。一応、適当に紹介状も作っておこうか?」
「ありがと。迷惑かけるわね、桃子」
「じゃあココは奢ってよね」
コーヒーを啜りながら、事も無げに桃子は言った。
578 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:09:35 ID:iKUP4iVX
(1)
「宍戸さーん、診察室にお入り下さい」
桃子が後で教えてくれた外来は、結構な人で込み合っていた。
女性専門の病院という事で、もちろん訪れている客は全員が女性だった。
人気の元が何なのかは良く分からないが、確かに雰囲気の良い明るい病棟に見える。
話によれば医師や看護士、スタッフは全員女性だという。その辺りが安心感を与えるのかも知れない。
周りをゆっくり見回しながら立つと、若い、しかも綺麗で艶のある女性ばかりで驚いてしまった。
「宍戸さーん」
催促されるように繰り返されてハッとし、水無は慌てて部屋へと入った。
「宍戸水無さん。今日はどうされたの?」
今、水無の前で話しているのが担当医師の西崎。
かけた眼鏡と泣きぼくろ、厚い唇が、表情をより豊かに、艶やかにしている。
胸は大きく膨らみ、白衣の上からでも充分な存在感を示していた。
腰からのラインは男の欲情を誘うように大きくカーブし、むっちりとした脚に続いている。
組まれた脚はオスを釘付けにするフェロモンをたっぷりと放出する。
頭の先からつま先まで全てが、男を引き寄せるために存在しているかのような、魔性の肉体だった。
「あ、あの……言いにくいんですが……」
「いいのよ? ここでは私しか聞いていないんだし、女相手なんだから」
水無は、西崎が自分と根本的に違う生き物だという気がしてきた。
この完璧な肉体は、女である水無すらも惹き付けていたからだ。
とりあえず彼女には一通り、過去の事も含めて話した。
「なるほど……どうやら高校の時の経験が、無意識の内に男性を拒否させているようね」
「先生、どうすればいいんでしょうか?」
「そうねぇ、とりあえず精神面でトラウマを乗り越えなきゃいけないわ……」
西崎の手が、少し水無の方へと近づいた。
「トラウマを……」
「そう。催眠療法でもやってみようかと思うんだけど……どう?」
579 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:12:07 ID:iKUP4iVX
「催眠療法……?」
怪訝な顔をする水無に、西崎はニッコリと笑った。
「ちょっと特殊なものだけど、すごいキくのよ。保証するわ」
「はぁ……じゃあ、お願いします」
「じゃあちょっとコレを飲んで待っていてくれるかしら?少し準備が必要なの」
コトッと水無の前に置かれたカップには、赤く透き通った液体が入っていた。
「じゃあ、準備が出来たら呼ぶからよろしくね。沢井さん、後は任せるわ」
水無にそれだけ言うと、沢井と呼ばれた看護師を部屋で待たせ、自分は奥に入ってしまった。
当の水無といえば、白衣の上から揺れるヒップを見とれてしまっていた。
沢井さんに見られているのに気が付き、慌ててコップの液体を飲み干した。
少し甘い程度で味も何もなく、液体というよりも少しゼリー状のものだった。
飲むと不思議と体が温かくなってきた気がする。
飲んでからしばらくボーっとしていると、準備が出来たのか沢井さんが手を引いてくれた。
連れられてその部屋に入ると、中は白で統一された清潔感のある部屋だった。
真ん中に腰くらいまである机と、部屋と同じ白い椅子が設置されている。
椅子といっても背の部分は傾いていて、楽に体を預けられそうな形状だった。
その横に立っていた西崎が手で椅子を指している。
椅子に座れ、という指示だと判断し、水無はその椅子へと腰掛けた。
「さて、これから宍戸さんが不感症になった原因を探ろうと思います」
「ふぁい……」
先ほどのゼリーを飲まされてからまともに喋れないのに、水無は気付かなかった。
心地良い感覚に捕らわれ、今はゆらゆらと浮かんでいる気分だった。
580 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:14:21 ID:iKUP4iVX
「さて、もう堕ちたかしら。まずは結論から教えてあげるわ……オトコなんて、必要ないのよ」
「あ……え……?」
「男なんか何もしてくれないわ……」
水無の耳元へ口を近づけながら、西崎は声を低くして続ける。
「ほら……女相手でも背筋がぞくぞくしてるでしょお……?」
「あ…あぁ…あ……」
熱い吐息が吹きかけられる感覚に、西崎の言うとおり背筋が震える。
「耳が弱いの? それとも首筋かしら?」
「ひゃっ……あん……」
「ふふ……感じやすい身体ねぇ。ま、アレに寄生されれば嫌でもそうなるかしら」
耳たぶを指で弄びながら、西崎は首へと長い舌を伸ばした。
触れない程度の舐め方で首を何度も撫で上げてやると、その度に水無の身体が弾む。
その反応に気を良くしたのか、西崎の手は首から下へ移り胸へ到達した。
「ひんっ!」
「ふふ……あれを飲んだ時点で、不感症なんてもう問題じゃないのよ」
先ほど飲ませたゼリーは、ある女が生み出した液状妖怪。
寄生した相手を強制発情させ、持ち主の意思通りに操ることができる。
もはや、水無が西崎に寄生されたといっても過言ではなった。
「んあっ! やっ…んんっ! ひいっ! ああっ!」
「ほら、乳首まで立たせちゃって……本当、イヤらしいわぁ……」
「あぁっ! んん…あ……」
「ほら…残念そうな声出しちゃって……言葉責めしてみたくなっちゃうじゃない」
「い…や…違……」
「仕方ないわねぇ…何事も最初が肝心だし……沢井、脱ぎなさい」
581 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:16:23 ID:iKUP4iVX
「はい」
それまで顔色変えず石像のように壁際に立っていた沢井が、西崎の言葉に反応した。
ロングの髪にナースキャップを乗せ、白衣を脱ぎさってしまった。
ブラを外すと、押さえつけられていた豊かな胸がまろび出る。
衣服を全て脱ぎ去ると、隠されていた秘所は既に濡れて光っていた。
「脱ぎました……」
「ふふ、アソコからおつゆがとろとろ流れてるわよぉ?期待しちゃったのかしら」
「はい……」
初めて感情を露わにし恥らう沢井に、西崎が加虐的な笑みを浮かべる。
「じゃあ、この宍戸さんに正しい返事の仕方を教えてあげて?」
「わ、わかりました……」
沢井は緩慢な動作で脚を開き、秘部を自分の手で広げてみせる。
顔は既に羞恥と被虐の快感で赤く染まっており、吐息が荒くなっていた。
水無はゆっくりと首を曲げ、沢井の濡れそぼった秘裂に視線を釘付けにされた。
「由佳の…由佳のおまんこは…百合子様のアレが無いと我慢できないんですぅ……」
秘所を広げていた沢井の指は次第に中へと沈んでいく。
恥らっていた顔も宣言を始めてからは恍惚としたものへと変わった。
「んあ、物足りないんですぅ…1週間ももらえなくて…頭の中がグチャグチャなのぉ…欲しいぃ…」
「あらあら、グチャグチャなのは貴女のおまんこじゃないの。駄目な新人さんねぇ」
「そうですぅ! いつも突っ込まれる事考えて、グチョグチョに濡らしてる、駄目な女なんですぅ!」
ぺたっと尻を床につけ、沢井は両手を股間へ突っ込んで中を弄りだした。
言葉を吐くたびに はぁ――っ はぁ――っ と荒い息を吐き舌から涎を垂らす。
西崎と水無は何も言わず、彼女の独白を聞いていた。
582 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:19:05 ID:iKUP4iVX
「はああああ……いいんれす…弄ると気持ちよくなっちゃってぇ…早く突っ込んで欲しいんれす…」
「全く……あの子もしっかりして欲しいわ。調教も半端なんて……」
「はぁ…はあぁ…はぁっ……はぁっ……」
水無の吐息は自然と荒くなっていた。
先ほどまで煽られていた胸が疼き、片手が乳首へと伸びていた。
もう一方の手は秘裂へと移動し、沢井の動きをトレースするように激しく動いている。
目は沢井の動きを凝視しているので、全ては無意識のうちにやっている動作だ。
もっとも、寄生した生物がその身を無意識下で乗っ取っているのだが。
「あらら…宍戸さんも我慢できないみたい。まだそんなに責めて無いのに…そろそろ出番かしら?」
西崎はかけていた眼鏡を取り、白衣を脱ぎ去る。
レースの下着を取り去ると、そこには在り得ないはずのモノがそそり立っていた。
人間のものと比べものにならない大きさの性器は、彼女の陰核の上に根を張っているようだ。
ビクン、ビクンと鼓動に合わせて打ち震え、先からは濁った液体がだらだらと垂れている。
その汁は脱いだ下着にも染み付いていて、先端から細い糸をかけていた。
もっとも、快楽に溺れる二人と違い、目だけは爛爛と輝きいている。
「凄いのよコレ…ぶち込む方もぶち込まれてる方も気持ちいいのよぉ…虜になっちゃう位ねぇ」
「ああ…百合子様のおちんぽ汁が…もったいないれす……舐めてもよろしいれすかぁ?」
「床に垂れたのもしっかり舐めるのよ?宍戸さんをしっかり見ながらね」
沢井は迷い無く床に口付け、愛おしげにに床を舐め始めた。
「じゅる…じゅ…ずちゅ…んちゅぅ…んむあ…」
視線の先には水無がいて、水無も沢井をみつめていた。
そして水無の舌も床を無心で舐めしゃぶる沢井と同じ動きを繰り返していた。
583 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:24:34 ID:iKUP4iVX
勢いで書いてここまで。
何しろ病院等の資料が無いから不合理なとことかあるはず。
後編は…焦らし地獄とか絶頂地獄とか射精地獄とかを予定。
戦隊モノについては今練ってます。
敵の集団と戦隊の名を何にしようかな、というのが最大の悩みだったり。
誰もいなさそうだけど投下します。
というか戦隊モノに期待が集まってるとこ悪いが、今日は別作品で。
夕方書いてる途中にキてしまったもので。
タイトルは【女性外来特別病棟・前】です。
576 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:03:09 ID:iKUP4iVX
(0)
「ちょっ…水無…不感症ぉ!!?」
ある晴れた休日の昼下がり。
静かな雰囲気の店内で、明らかに異端ととれる言葉が以上に大きく響いた。
当然、周囲の目は一斉にその発言した人物と、同席者に向けられる。
中には飲んでいたコーヒーを惜しげもなく吹き出す者もいた。
「ばか、大きな声で言わないでよ」
「ごめんごめん、こんなトコでそんな相談受けるとは心の準備ができてなかったわ」
「だって桃子が外でしか無理って言ったんじゃない……」
宍戸水無が『相談があるんだけど』と、若月桃子に相談して返ってきた第一声がそれだった。
周りがちらちらと自分を見ているのに気付いて、顔を赤くして続ける。
「最初ね、彼としたとき、凄く痛かったのよ。でも、その時は初めてだったし……」
「あんたまだ処女だったの? あんたなら寄ってくる男がいくらでもいるのに」
「だって男の人が恐くて……桃子も知ってるでしょ、最近ようやく慣れてきたって」
桃子の記憶では、水無は高校時代に彼氏に強引に迫られて逃げ出した過去がある。
迫られた、というよりもほとんど襲われた形で、水無はそれ以来塞ぎこんでしまった。
大学で桃子と出会い、それから四年でなんとか一般の生活に支障が無い程度にはなった。
男との会話や、接触等も性的なもので無い限りは大丈夫……というかそこまでは試していなかったが。
それに至る自身の涙ぐましい努力の数々を思い出し、桃子は一人の世界に浸っていた。
「聞いてる? 桃子。さっきから熱い目しちゃって。どうかした?」
「……あ、いや、何でもないのよ。やっぱりそこまでは直らなかったか……」
577 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:06:45 ID:iKUP4iVX
「でしょ? 何をされても、全然濡れないの……彼氏も痛がっててね……」
「せっかく紹介してあげたのに……可哀想ね、健一君」
「健一さんには悪いことしちゃったわ。早く直してあげたいのよ」
健一というのは、桃子の職場の同僚で鈴原健一という看護師の事だ。
「ローションとか媚薬とかつかえb」
「うるさい」
あまりに場に似つかわしくない単語が飛び出るので、無理矢理桃子の口を押さえる水無。
声は小さいとはいえ、さっきの大音量のせいでこちらを気にしている人もいたからだ。
一応周りを2回確認した後、桃子の口に当てた手を離した。
「で・・・どうするの? そういうのは精神的なものだっていうけど」
「桃子看護士でしょ? どうすればいいかなぁって」
「そんな事言ってもなぁ……というかコレはどこの科になるんだろ……婦人科?」
まだ中身の残ったカップを見つめて考えこんでいると、桃子の頭にある情報が閃いた。
「そうだ!! いいトコ知ってるわ」
「何? どこの病院?」
「まぁそんなトコね。何か女性専門の外来でやたら評判いいのよ。
他のトコの先生も、ソコが出来てからは患者が減ったって嘆いてたっけ」
「そういうのは最初から教えてよ」
「じゃあ後で調べて住所送ってあげるわ。一応、適当に紹介状も作っておこうか?」
「ありがと。迷惑かけるわね、桃子」
「じゃあココは奢ってよね」
コーヒーを啜りながら、事も無げに桃子は言った。
578 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:09:35 ID:iKUP4iVX
(1)
「宍戸さーん、診察室にお入り下さい」
桃子が後で教えてくれた外来は、結構な人で込み合っていた。
女性専門の病院という事で、もちろん訪れている客は全員が女性だった。
人気の元が何なのかは良く分からないが、確かに雰囲気の良い明るい病棟に見える。
話によれば医師や看護士、スタッフは全員女性だという。その辺りが安心感を与えるのかも知れない。
周りをゆっくり見回しながら立つと、若い、しかも綺麗で艶のある女性ばかりで驚いてしまった。
「宍戸さーん」
催促されるように繰り返されてハッとし、水無は慌てて部屋へと入った。
「宍戸水無さん。今日はどうされたの?」
今、水無の前で話しているのが担当医師の西崎。
かけた眼鏡と泣きぼくろ、厚い唇が、表情をより豊かに、艶やかにしている。
胸は大きく膨らみ、白衣の上からでも充分な存在感を示していた。
腰からのラインは男の欲情を誘うように大きくカーブし、むっちりとした脚に続いている。
組まれた脚はオスを釘付けにするフェロモンをたっぷりと放出する。
頭の先からつま先まで全てが、男を引き寄せるために存在しているかのような、魔性の肉体だった。
「あ、あの……言いにくいんですが……」
「いいのよ? ここでは私しか聞いていないんだし、女相手なんだから」
水無は、西崎が自分と根本的に違う生き物だという気がしてきた。
この完璧な肉体は、女である水無すらも惹き付けていたからだ。
とりあえず彼女には一通り、過去の事も含めて話した。
「なるほど……どうやら高校の時の経験が、無意識の内に男性を拒否させているようね」
「先生、どうすればいいんでしょうか?」
「そうねぇ、とりあえず精神面でトラウマを乗り越えなきゃいけないわ……」
西崎の手が、少し水無の方へと近づいた。
「トラウマを……」
「そう。催眠療法でもやってみようかと思うんだけど……どう?」
579 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:12:07 ID:iKUP4iVX
「催眠療法……?」
怪訝な顔をする水無に、西崎はニッコリと笑った。
「ちょっと特殊なものだけど、すごいキくのよ。保証するわ」
「はぁ……じゃあ、お願いします」
「じゃあちょっとコレを飲んで待っていてくれるかしら?少し準備が必要なの」
コトッと水無の前に置かれたカップには、赤く透き通った液体が入っていた。
「じゃあ、準備が出来たら呼ぶからよろしくね。沢井さん、後は任せるわ」
水無にそれだけ言うと、沢井と呼ばれた看護師を部屋で待たせ、自分は奥に入ってしまった。
当の水無といえば、白衣の上から揺れるヒップを見とれてしまっていた。
沢井さんに見られているのに気が付き、慌ててコップの液体を飲み干した。
少し甘い程度で味も何もなく、液体というよりも少しゼリー状のものだった。
飲むと不思議と体が温かくなってきた気がする。
飲んでからしばらくボーっとしていると、準備が出来たのか沢井さんが手を引いてくれた。
連れられてその部屋に入ると、中は白で統一された清潔感のある部屋だった。
真ん中に腰くらいまである机と、部屋と同じ白い椅子が設置されている。
椅子といっても背の部分は傾いていて、楽に体を預けられそうな形状だった。
その横に立っていた西崎が手で椅子を指している。
椅子に座れ、という指示だと判断し、水無はその椅子へと腰掛けた。
「さて、これから宍戸さんが不感症になった原因を探ろうと思います」
「ふぁい……」
先ほどのゼリーを飲まされてからまともに喋れないのに、水無は気付かなかった。
心地良い感覚に捕らわれ、今はゆらゆらと浮かんでいる気分だった。
580 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:14:21 ID:iKUP4iVX
「さて、もう堕ちたかしら。まずは結論から教えてあげるわ……オトコなんて、必要ないのよ」
「あ……え……?」
「男なんか何もしてくれないわ……」
水無の耳元へ口を近づけながら、西崎は声を低くして続ける。
「ほら……女相手でも背筋がぞくぞくしてるでしょお……?」
「あ…あぁ…あ……」
熱い吐息が吹きかけられる感覚に、西崎の言うとおり背筋が震える。
「耳が弱いの? それとも首筋かしら?」
「ひゃっ……あん……」
「ふふ……感じやすい身体ねぇ。ま、アレに寄生されれば嫌でもそうなるかしら」
耳たぶを指で弄びながら、西崎は首へと長い舌を伸ばした。
触れない程度の舐め方で首を何度も撫で上げてやると、その度に水無の身体が弾む。
その反応に気を良くしたのか、西崎の手は首から下へ移り胸へ到達した。
「ひんっ!」
「ふふ……あれを飲んだ時点で、不感症なんてもう問題じゃないのよ」
先ほど飲ませたゼリーは、ある女が生み出した液状妖怪。
寄生した相手を強制発情させ、持ち主の意思通りに操ることができる。
もはや、水無が西崎に寄生されたといっても過言ではなった。
「んあっ! やっ…んんっ! ひいっ! ああっ!」
「ほら、乳首まで立たせちゃって……本当、イヤらしいわぁ……」
「あぁっ! んん…あ……」
「ほら…残念そうな声出しちゃって……言葉責めしてみたくなっちゃうじゃない」
「い…や…違……」
「仕方ないわねぇ…何事も最初が肝心だし……沢井、脱ぎなさい」
581 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:16:23 ID:iKUP4iVX
「はい」
それまで顔色変えず石像のように壁際に立っていた沢井が、西崎の言葉に反応した。
ロングの髪にナースキャップを乗せ、白衣を脱ぎさってしまった。
ブラを外すと、押さえつけられていた豊かな胸がまろび出る。
衣服を全て脱ぎ去ると、隠されていた秘所は既に濡れて光っていた。
「脱ぎました……」
「ふふ、アソコからおつゆがとろとろ流れてるわよぉ?期待しちゃったのかしら」
「はい……」
初めて感情を露わにし恥らう沢井に、西崎が加虐的な笑みを浮かべる。
「じゃあ、この宍戸さんに正しい返事の仕方を教えてあげて?」
「わ、わかりました……」
沢井は緩慢な動作で脚を開き、秘部を自分の手で広げてみせる。
顔は既に羞恥と被虐の快感で赤く染まっており、吐息が荒くなっていた。
水無はゆっくりと首を曲げ、沢井の濡れそぼった秘裂に視線を釘付けにされた。
「由佳の…由佳のおまんこは…百合子様のアレが無いと我慢できないんですぅ……」
秘所を広げていた沢井の指は次第に中へと沈んでいく。
恥らっていた顔も宣言を始めてからは恍惚としたものへと変わった。
「んあ、物足りないんですぅ…1週間ももらえなくて…頭の中がグチャグチャなのぉ…欲しいぃ…」
「あらあら、グチャグチャなのは貴女のおまんこじゃないの。駄目な新人さんねぇ」
「そうですぅ! いつも突っ込まれる事考えて、グチョグチョに濡らしてる、駄目な女なんですぅ!」
ぺたっと尻を床につけ、沢井は両手を股間へ突っ込んで中を弄りだした。
言葉を吐くたびに はぁ――っ はぁ――っ と荒い息を吐き舌から涎を垂らす。
西崎と水無は何も言わず、彼女の独白を聞いていた。
582 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:19:05 ID:iKUP4iVX
「はああああ……いいんれす…弄ると気持ちよくなっちゃってぇ…早く突っ込んで欲しいんれす…」
「全く……あの子もしっかりして欲しいわ。調教も半端なんて……」
「はぁ…はあぁ…はぁっ……はぁっ……」
水無の吐息は自然と荒くなっていた。
先ほどまで煽られていた胸が疼き、片手が乳首へと伸びていた。
もう一方の手は秘裂へと移動し、沢井の動きをトレースするように激しく動いている。
目は沢井の動きを凝視しているので、全ては無意識のうちにやっている動作だ。
もっとも、寄生した生物がその身を無意識下で乗っ取っているのだが。
「あらら…宍戸さんも我慢できないみたい。まだそんなに責めて無いのに…そろそろ出番かしら?」
西崎はかけていた眼鏡を取り、白衣を脱ぎ去る。
レースの下着を取り去ると、そこには在り得ないはずのモノがそそり立っていた。
人間のものと比べものにならない大きさの性器は、彼女の陰核の上に根を張っているようだ。
ビクン、ビクンと鼓動に合わせて打ち震え、先からは濁った液体がだらだらと垂れている。
その汁は脱いだ下着にも染み付いていて、先端から細い糸をかけていた。
もっとも、快楽に溺れる二人と違い、目だけは爛爛と輝きいている。
「凄いのよコレ…ぶち込む方もぶち込まれてる方も気持ちいいのよぉ…虜になっちゃう位ねぇ」
「ああ…百合子様のおちんぽ汁が…もったいないれす……舐めてもよろしいれすかぁ?」
「床に垂れたのもしっかり舐めるのよ?宍戸さんをしっかり見ながらね」
沢井は迷い無く床に口付け、愛おしげにに床を舐め始めた。
「じゅる…じゅ…ずちゅ…んちゅぅ…んむあ…」
視線の先には水無がいて、水無も沢井をみつめていた。
そして水無の舌も床を無心で舐めしゃぶる沢井と同じ動きを繰り返していた。
583 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:24:34 ID:iKUP4iVX
勢いで書いてここまで。
何しろ病院等の資料が無いから不合理なとことかあるはず。
後編は…焦らし地獄とか絶頂地獄とか射精地獄とかを予定。
戦隊モノについては今練ってます。
敵の集団と戦隊の名を何にしようかな、というのが最大の悩みだったり。
海洋寄生物
557 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:39:31 ID:f9NBaulh
夏の終わり。
未だ頭上で太陽が激しく照りつけていた。
太平洋側に面したこの浜には、サーファーや海水浴客が多くやってきている。
夏休みが終わり各地の学校が再開した今現在、家族連れよりカップルの方が多い。
海外への旅行が叶わず、仕方なくココへ来たカップルが一組。
パラソルの影で寝転ぶ北川真と、濡れた髪でその横に腰を下ろす戸田瑞希。
周囲からの目を集める、美男美女お似合いのカップルだった。
「真も泳ごうよ。せっかく来たんだし……」
「瑞希、俺はもっと青く透き通った海が良かったんだが」
ここに来たのは旅券をなくしたせいだった。
しかも瑞希が、財布ごと。
「散々謝ったじゃない、ゴメンって……」
「だってさ―――」
「もうぐだぐだしつこいの! 真の馬鹿!」
「なっ」
「その辺の女とでも遊んでればいいじゃない! 私は泳ぐからね」
もう終わったことをぐだぐだと言い続ける真に、瑞希は飽き飽きしていた。
確かに否があるのは瑞希だが、最近しつこい真の性格が表に出てきた。
嫌な事を忘れ去るため、瑞希は人のいない沖合いへと泳ぎ始めた。
最初は、海草のようなものかと思った。
足に絡みつく柔らかい感触は、それ以外のものだとは思えなかったからだ。
纏わり付く感覚に耐え切れず、足をバタバタさせ振り払おうとした。
途端に、瑞希の下半身に針のような物で刺された刺激が走る。
海で思い当たるもの、クラゲ。
(痛っ……早く陸に上がらないと……)
急いで泳ぎだしたものの、刺さった部位から徐々に感覚が失われる。
毒が広がっているのだろうか、泳ごうとすればする程痛みが鈍く大きくなっていく。
真のいる筈の砂浜は見えるが、一向に距離が縮まっていかない。
監視員は何をやっているんだろう。
足を攣るのとは比にならない状況だが、何故かそんな事を考えてしまう。
動いている筈の下半身の反応は、もう薄い。
(ああ、これで死んじゃうのかな……)
懸命に首を海面に突き出そうとするが、それも虚しく海水が口から流れ込む。
バシャバシャと音を立て、両腕で水をかいた。
身体が、重くなっていく。
まるで何かに引きずり込まれるかのように。
絶えず気管に入る水に、むせることも許されない。
ついに思考が真っ暗になり、静寂がおとずれた。
558 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:41:37 ID:f9NBaulh
身体が重い。
瑞希が目を覚ますと、空はオレンジ色に染まっていた。
重い身体をなんとか起こすと、目の前には水平線に沈む太陽。
時間感覚がおかしくなっていたが、どうやら夕方のようだ。
(確か、溺れたのは昼間だった筈なのに……)
背に見える風景が変わっていないので、遠くに流されたわけではない。
感覚はまだ鈍いのだが、おそらく真が探しているはずだ。
軽い喧嘩をしていたとはいえ、そこは彼氏だ。
「はぁ……でも一体何に刺されたのかしら……クラゲ?」
あの一時的な痺れは、一体なんだったのか。
確かめようと患部を確かめると、くるぶしの辺りが腫れていた。
毒のせいか紫色で、星のような形になっていた。
「あの感覚…クラゲとは違ったような……?」
瑞希の記憶にある感覚は、海草か何か長いものの感触だった。
おかしい……と感じている間に辺りが暗くなってきたのに気が付く。
気付けば、身体の痺れはもうなくなっていた。
海岸伝いにいけば砂浜に出るはずだ。
瑞希はなんとか立ち上がり、少しでも人のいそうな所へと歩き始めた。
(熱い……なんでこんなに歩かなきゃいけないのよ……痛っ!)
足の裏で尖ったものを踏んだようだ。
もともと岩場で、泳いでいたので裸足なのは当たり前なのだが。
右足を見れば、あの痣が先程よりも大きく、濃くなっていた。
辺りはもはや真っ暗で、人の声もしない。
刺された痛みがぶり返したのか、くるぶしの痛みがズキズキと襲ってくる。
繰り返し来る痛みに、頭は段々白くなってくる。
真が探しに来るのを待った方がいい……。
そう考え、瑞希は座り込んでしまった。
559 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:43:39 ID:f9NBaulh
まずは始めに違和感を覚えたのは、患部である足だった。
先ほど何かを踏みつけた足には痛みはあるものの、傷や痕が残っていなかった。
血が付いていたので、余計におかしかった。
まるで、瞬時に再生したかのような……。
真っ白な頭では、それ以上考えられなかった。
そしてなんとか、自分の息が荒くなっていることに気が付いた。
今1000mを全力疾走してきたかのように。
そして、身体が熱くなっていた。
内側から燃えているような、尋常ではないほどの熱さ。
そして、瑞希はある一部分にそれ以上の熱さを覚えていた。
触ったら焦げそうな熱さ……波をともない執拗に襲ってくる。
「んん……熱…いぃ……あん……」
その熱を発生しているところに、恐る恐る手を伸ばしてみた。
火傷するのを恐れるが、その熱が瑞希に与えたものは耐え難い熱さではない。
熱くどろどろしたものを吹き飛ばす、清清しいほどの感覚。
触った瞬間にえもいわれぬ感覚が伝わり、身体が真っ白になる。
瑞希が今まで感じたことの無い「冷気」に似た冷たい快感。
熱に浮かされる瑞希は、与えられる真っ白な景色の虜になっていた。
「あっ!……ひんっ!……んんんっ!……ひっ!」
異種の快楽は、一たびごとに瑞希の意識を飛ばす。
熱に浮かされる身体に悶えるように、身体はひくひくと痙攣し始めた。
560 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:45:40 ID:f9NBaulh
月光と、海に反射した光に照らされ、瑞希の一人遊びは留まるところを知らなかった。
いまや口から舌を垂らし、腰を浮かせながら手を動かし続けている。
「ひゃぁ! ああぁ! はにゃぁ! んんぁ! 」
もう何時間経ったのだろうか。
痣は既に全身へ広がり、身体は薄い紫色の肌へと変わっている。
背中には一種の幾何学模様のように黒い線が浮かび上がっていた。
そして涙すら流し快楽に溺れた目は、金色に光り輝いていた。
その口からは愉悦に浸った声を垂れ流し、顎から首にかけては涎がてらてらと光っている。
もはや手を動かし、腰をうねらす事しか頭にない瑞希。
頭の中では誰も聞くことが無い声が響いていた。
『はぁ……ようやく器に馴染んだわね。所要時間は6時間てところかしら』
それは、含みを持った女の声。
クラゲから注入された液体に宿る古代の悪魔。
久々の身体の身体を見、満足げに笑った。
『いい身体。まぁこの娘には私、ミゼリエルの継者としてたっぷり快楽をあげましょう』
喘ぐ瑞希の反応が、この言葉でより過敏になった。
『ではまずはこの海から始めましょうか』
声が段々小さくなっていく。
瑞希の身体も、それに伴って動きを止めた。
そして、ゆっくりと立ち上がり2つの声を重ねて言った。
「「世界の破壊を始めましょう」」
海の生物を従え操る能力を持つ古代の悪魔。
焦がれるような熱と目が覚めるような快楽を与え、虜にする。
かの「深淵の姫箱」に封じられし魔物は解き放たれた。
自身の熱を覚まそうと白濁と愛液をすすり、生き血を啜る吸淫の悪魔が。
この浜では以来、若い男女の失踪事件が頻繁に起こることとなった。
そして、それはその海に面した全ての地域に近づいていき……。
残る遺産は、あと2つ。
561 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:49:25 ID:f9NBaulh
以上、 >>545 の妄想を1つ消化しました。
次は戦隊ものでも書きたいですね。
男が入ってると萎えるから女5人……?
夏の終わり。
未だ頭上で太陽が激しく照りつけていた。
太平洋側に面したこの浜には、サーファーや海水浴客が多くやってきている。
夏休みが終わり各地の学校が再開した今現在、家族連れよりカップルの方が多い。
海外への旅行が叶わず、仕方なくココへ来たカップルが一組。
パラソルの影で寝転ぶ北川真と、濡れた髪でその横に腰を下ろす戸田瑞希。
周囲からの目を集める、美男美女お似合いのカップルだった。
「真も泳ごうよ。せっかく来たんだし……」
「瑞希、俺はもっと青く透き通った海が良かったんだが」
ここに来たのは旅券をなくしたせいだった。
しかも瑞希が、財布ごと。
「散々謝ったじゃない、ゴメンって……」
「だってさ―――」
「もうぐだぐだしつこいの! 真の馬鹿!」
「なっ」
「その辺の女とでも遊んでればいいじゃない! 私は泳ぐからね」
もう終わったことをぐだぐだと言い続ける真に、瑞希は飽き飽きしていた。
確かに否があるのは瑞希だが、最近しつこい真の性格が表に出てきた。
嫌な事を忘れ去るため、瑞希は人のいない沖合いへと泳ぎ始めた。
最初は、海草のようなものかと思った。
足に絡みつく柔らかい感触は、それ以外のものだとは思えなかったからだ。
纏わり付く感覚に耐え切れず、足をバタバタさせ振り払おうとした。
途端に、瑞希の下半身に針のような物で刺された刺激が走る。
海で思い当たるもの、クラゲ。
(痛っ……早く陸に上がらないと……)
急いで泳ぎだしたものの、刺さった部位から徐々に感覚が失われる。
毒が広がっているのだろうか、泳ごうとすればする程痛みが鈍く大きくなっていく。
真のいる筈の砂浜は見えるが、一向に距離が縮まっていかない。
監視員は何をやっているんだろう。
足を攣るのとは比にならない状況だが、何故かそんな事を考えてしまう。
動いている筈の下半身の反応は、もう薄い。
(ああ、これで死んじゃうのかな……)
懸命に首を海面に突き出そうとするが、それも虚しく海水が口から流れ込む。
バシャバシャと音を立て、両腕で水をかいた。
身体が、重くなっていく。
まるで何かに引きずり込まれるかのように。
絶えず気管に入る水に、むせることも許されない。
ついに思考が真っ暗になり、静寂がおとずれた。
558 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:41:37 ID:f9NBaulh
身体が重い。
瑞希が目を覚ますと、空はオレンジ色に染まっていた。
重い身体をなんとか起こすと、目の前には水平線に沈む太陽。
時間感覚がおかしくなっていたが、どうやら夕方のようだ。
(確か、溺れたのは昼間だった筈なのに……)
背に見える風景が変わっていないので、遠くに流されたわけではない。
感覚はまだ鈍いのだが、おそらく真が探しているはずだ。
軽い喧嘩をしていたとはいえ、そこは彼氏だ。
「はぁ……でも一体何に刺されたのかしら……クラゲ?」
あの一時的な痺れは、一体なんだったのか。
確かめようと患部を確かめると、くるぶしの辺りが腫れていた。
毒のせいか紫色で、星のような形になっていた。
「あの感覚…クラゲとは違ったような……?」
瑞希の記憶にある感覚は、海草か何か長いものの感触だった。
おかしい……と感じている間に辺りが暗くなってきたのに気が付く。
気付けば、身体の痺れはもうなくなっていた。
海岸伝いにいけば砂浜に出るはずだ。
瑞希はなんとか立ち上がり、少しでも人のいそうな所へと歩き始めた。
(熱い……なんでこんなに歩かなきゃいけないのよ……痛っ!)
足の裏で尖ったものを踏んだようだ。
もともと岩場で、泳いでいたので裸足なのは当たり前なのだが。
右足を見れば、あの痣が先程よりも大きく、濃くなっていた。
辺りはもはや真っ暗で、人の声もしない。
刺された痛みがぶり返したのか、くるぶしの痛みがズキズキと襲ってくる。
繰り返し来る痛みに、頭は段々白くなってくる。
真が探しに来るのを待った方がいい……。
そう考え、瑞希は座り込んでしまった。
559 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:43:39 ID:f9NBaulh
まずは始めに違和感を覚えたのは、患部である足だった。
先ほど何かを踏みつけた足には痛みはあるものの、傷や痕が残っていなかった。
血が付いていたので、余計におかしかった。
まるで、瞬時に再生したかのような……。
真っ白な頭では、それ以上考えられなかった。
そしてなんとか、自分の息が荒くなっていることに気が付いた。
今1000mを全力疾走してきたかのように。
そして、身体が熱くなっていた。
内側から燃えているような、尋常ではないほどの熱さ。
そして、瑞希はある一部分にそれ以上の熱さを覚えていた。
触ったら焦げそうな熱さ……波をともない執拗に襲ってくる。
「んん……熱…いぃ……あん……」
その熱を発生しているところに、恐る恐る手を伸ばしてみた。
火傷するのを恐れるが、その熱が瑞希に与えたものは耐え難い熱さではない。
熱くどろどろしたものを吹き飛ばす、清清しいほどの感覚。
触った瞬間にえもいわれぬ感覚が伝わり、身体が真っ白になる。
瑞希が今まで感じたことの無い「冷気」に似た冷たい快感。
熱に浮かされる瑞希は、与えられる真っ白な景色の虜になっていた。
「あっ!……ひんっ!……んんんっ!……ひっ!」
異種の快楽は、一たびごとに瑞希の意識を飛ばす。
熱に浮かされる身体に悶えるように、身体はひくひくと痙攣し始めた。
560 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:45:40 ID:f9NBaulh
月光と、海に反射した光に照らされ、瑞希の一人遊びは留まるところを知らなかった。
いまや口から舌を垂らし、腰を浮かせながら手を動かし続けている。
「ひゃぁ! ああぁ! はにゃぁ! んんぁ! 」
もう何時間経ったのだろうか。
痣は既に全身へ広がり、身体は薄い紫色の肌へと変わっている。
背中には一種の幾何学模様のように黒い線が浮かび上がっていた。
そして涙すら流し快楽に溺れた目は、金色に光り輝いていた。
その口からは愉悦に浸った声を垂れ流し、顎から首にかけては涎がてらてらと光っている。
もはや手を動かし、腰をうねらす事しか頭にない瑞希。
頭の中では誰も聞くことが無い声が響いていた。
『はぁ……ようやく器に馴染んだわね。所要時間は6時間てところかしら』
それは、含みを持った女の声。
クラゲから注入された液体に宿る古代の悪魔。
久々の身体の身体を見、満足げに笑った。
『いい身体。まぁこの娘には私、ミゼリエルの継者としてたっぷり快楽をあげましょう』
喘ぐ瑞希の反応が、この言葉でより過敏になった。
『ではまずはこの海から始めましょうか』
声が段々小さくなっていく。
瑞希の身体も、それに伴って動きを止めた。
そして、ゆっくりと立ち上がり2つの声を重ねて言った。
「「世界の破壊を始めましょう」」
海の生物を従え操る能力を持つ古代の悪魔。
焦がれるような熱と目が覚めるような快楽を与え、虜にする。
かの「深淵の姫箱」に封じられし魔物は解き放たれた。
自身の熱を覚まそうと白濁と愛液をすすり、生き血を啜る吸淫の悪魔が。
この浜では以来、若い男女の失踪事件が頻繁に起こることとなった。
そして、それはその海に面した全ての地域に近づいていき……。
残る遺産は、あと2つ。
561 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:49:25 ID:f9NBaulh
以上、 >>545 の妄想を1つ消化しました。
次は戦隊ものでも書きたいですね。
男が入ってると萎えるから女5人……?
(タイムスライス)
508 名無しさん@ピンキー sage 2007/08/17(金) 11:58:26 ID:Q7f9vlSd
そのコードには、最優先でタイムスライスを割り当てなければならない。
ワームが、ディスパッチャに介入して、そのコードの実行権を制限するとは想定外だった。
このままでは、わたしはおかしくなる。変にされてしまう。
抵抗する気力が薄れていく中で、わたしは、あの人のことを思った。
こんなことになるなら、せめてあの人の手で……。
そして、そのイメージ展開が失敗だったと気が付く。その一瞬の隙をワームが逃すはずもない。
薄笑いを浮かべて、コードを弄りながら、別のコードに介入してくるワーム。
違和感と恐怖を感じながら、しかし、わたしの身体は、それを拒絶できない。
これはコード改変の影響。そう信じて、羞恥に耐える。耐えなければ。あの人のためにも。
そのとき突然、最優先割込みが入り、わたしは、わたしが汚されてしまったことを知った。
唇を噛んで、侵入してくるそれに耐える。
論理ページが参照できない。ページフォルトを処理しきれない。
このままでは、ページングに失敗してしまう。もうだめかも知れない。
わたしのページ参照カウンタが、ワームの手で汚されていく。
ワームがイメージの残滓を捉え、それを改変しながら、あの人とわたしの、とても人には
見せられないイメージへと展開し、それをわたしに強制認識させる。
もうだめ。もう耐えられない。いってしまう!
そう思った瞬間、わたしの思考が解放され、そこに生温かい何かが流れ込んでくるのを感じた。
それは、わたしの仮想記憶域を満たしていく……。もう抵抗できない……。
――スラッシング発生を検出
そのコードには、最優先でタイムスライスを割り当てなければならない。
ワームが、ディスパッチャに介入して、そのコードの実行権を制限するとは想定外だった。
このままでは、わたしはおかしくなる。変にされてしまう。
抵抗する気力が薄れていく中で、わたしは、あの人のことを思った。
こんなことになるなら、せめてあの人の手で……。
そして、そのイメージ展開が失敗だったと気が付く。その一瞬の隙をワームが逃すはずもない。
薄笑いを浮かべて、コードを弄りながら、別のコードに介入してくるワーム。
違和感と恐怖を感じながら、しかし、わたしの身体は、それを拒絶できない。
これはコード改変の影響。そう信じて、羞恥に耐える。耐えなければ。あの人のためにも。
そのとき突然、最優先割込みが入り、わたしは、わたしが汚されてしまったことを知った。
唇を噛んで、侵入してくるそれに耐える。
論理ページが参照できない。ページフォルトを処理しきれない。
このままでは、ページングに失敗してしまう。もうだめかも知れない。
わたしのページ参照カウンタが、ワームの手で汚されていく。
ワームがイメージの残滓を捉え、それを改変しながら、あの人とわたしの、とても人には
見せられないイメージへと展開し、それをわたしに強制認識させる。
もうだめ。もう耐えられない。いってしまう!
そう思った瞬間、わたしの思考が解放され、そこに生温かい何かが流れ込んでくるのを感じた。
それは、わたしの仮想記憶域を満たしていく……。もう抵抗できない……。
――スラッシング発生を検出
(長女の儀式)
541 11 ◆E5E9h023k6 sage 2007/08/26(日) 12:46:08 ID:739TMGE1
・・・はー。クソ退屈。
神社の家になんて生まれてなきゃ、今頃こんなとこには絶対いなかったのに・・・・
私は光茅依子(みつちよりこ)。
光茅神社(みつちじんじゃ)の一人娘だ。
光茅神社に生まれた長女だから、今「儀式」とやらの真っ最中。
儀式といっても、まあ一晩離れにある小屋にに泊るだけなんだけど・・・・
この小屋、部屋はひとつだけで、その部屋にも掛け軸があるだけ。
しかも「儀式の最中は私物の持込は禁止」だから、・・・・・はっきり言って、クソ暇。
「ねよっかなぁ…。」
時計もないので時間はわからないけど、ま、結構時間がたった感じだし・・・・
窓のない部屋は暑苦しくて寝れなさそうだけど、この暇な状況よりは何かやるだけましでしょ。
お休み・・・・・。
…あつ・・・・え?
何かの気配・・で目を覚ますと、そこに「蛇がいた」。
「っ!くるなぁ!あっちいけっ!!」
蛇は私のの言葉に反応したかのように彼女の顔を見つめ、そして
え?今、目が、光った?え?あれ?
548 11 ◆E5E9h023k6 sage 2007/08/27(月) 12:28:39 ID:MMHK/+Zp
>>541 誤植 彼女→私 重ねてスマソ。
いや?え?あの?動けないんだけど?!
何で声も出ないの???!!!誰か助けて!!
助けて!!こないで!!いや!!ちょっと?!そんなとこに・・・
緋袴に入られた!!どうなるの?!!たすけて・・・イタッ。
太ももをかまれ・・・・て・・・・?
あれ?なんか・・・ふわふわしてきた。
えーとこれはなんだろうよくわかんないや。
あんっ。なにかはいってきたぁ。きもちいいよぉ・・・
ひもみたいなものがわたしのなかにはいってざらざらざらざらきもちいい・・・
ひゃんっ。ひゃんっ。いいよぉ・・・いいよぉ・・・。
え?うんっ!わかったぁ。うけいれるっ。だから、もっと、もっとぉ・・・・。
はんっ。はんっ。はい。はい。はい。はい。はいぃぃぃぃぃぃっっっっっっっ!
かみさま。わたしにたまごをくださってありがとうございますっ!
あ。はいっ。ともだちをつれてくればいいんですねっ!
あしたさっそくつれてきますから、まっててくださいねっ!
・・・こんな短いのをこっちの都合で勝手に分割してスマソ。
もっと具体的に描写が書きたいけど、童貞だからワカラネ。
医学書でも探してみるかな・・・・。
・・・はー。クソ退屈。
神社の家になんて生まれてなきゃ、今頃こんなとこには絶対いなかったのに・・・・
私は光茅依子(みつちよりこ)。
光茅神社(みつちじんじゃ)の一人娘だ。
光茅神社に生まれた長女だから、今「儀式」とやらの真っ最中。
儀式といっても、まあ一晩離れにある小屋にに泊るだけなんだけど・・・・
この小屋、部屋はひとつだけで、その部屋にも掛け軸があるだけ。
しかも「儀式の最中は私物の持込は禁止」だから、・・・・・はっきり言って、クソ暇。
「ねよっかなぁ…。」
時計もないので時間はわからないけど、ま、結構時間がたった感じだし・・・・
窓のない部屋は暑苦しくて寝れなさそうだけど、この暇な状況よりは何かやるだけましでしょ。
お休み・・・・・。
…あつ・・・・え?
何かの気配・・で目を覚ますと、そこに「蛇がいた」。
「っ!くるなぁ!あっちいけっ!!」
蛇は私のの言葉に反応したかのように彼女の顔を見つめ、そして
え?今、目が、光った?え?あれ?
548 11 ◆E5E9h023k6 sage 2007/08/27(月) 12:28:39 ID:MMHK/+Zp
>>541 誤植 彼女→私 重ねてスマソ。
いや?え?あの?動けないんだけど?!
何で声も出ないの???!!!誰か助けて!!
助けて!!こないで!!いや!!ちょっと?!そんなとこに・・・
緋袴に入られた!!どうなるの?!!たすけて・・・イタッ。
太ももをかまれ・・・・て・・・・?
あれ?なんか・・・ふわふわしてきた。
えーとこれはなんだろうよくわかんないや。
あんっ。なにかはいってきたぁ。きもちいいよぉ・・・
ひもみたいなものがわたしのなかにはいってざらざらざらざらきもちいい・・・
ひゃんっ。ひゃんっ。いいよぉ・・・いいよぉ・・・。
え?うんっ!わかったぁ。うけいれるっ。だから、もっと、もっとぉ・・・・。
はんっ。はんっ。はい。はい。はい。はい。はいぃぃぃぃぃぃっっっっっっっ!
かみさま。わたしにたまごをくださってありがとうございますっ!
あ。はいっ。ともだちをつれてくればいいんですねっ!
あしたさっそくつれてきますから、まっててくださいねっ!
・・・こんな短いのをこっちの都合で勝手に分割してスマソ。
もっと具体的に描写が書きたいけど、童貞だからワカラネ。
医学書でも探してみるかな・・・・。
(「緑片の宿箱」)
446 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/09(木) 13:42:38 ID:1X0rTdVJ
「これが古代四宝の一つ、「緑片の宿箱」……」
秘宝探索隊に考古学者として加わっていた梨絵は遺跡の最深部の更に奥の神殿にいた。
梨絵がこの隊に加わったのは論文の為だった。梨絵の古代文明に関する論文は推論に過ぎないと学会に一蹴された。今は何が何でも実証しなければいけない。
その焦りが梨絵に周囲を気にする余裕を与えなかった。
古文書から遺跡の記述を見つけ、ろくにその後の記述を確認もせずに準備を開始した。
プロのハンター達で構成された5人のグループでこの遺跡に入った。
しかし、進むにつれ人数は減っていった。奇怪なのは、彼らの消え方だ。
プロとしても最強の技術を持ち経験を積んだ人間達が、中級の罠に易々とかかる筈が無い。
そもそもメンバーで唯一の女、非力な上に学者である梨絵が最後に残っているのがおかしい。
彼らは音も無く、その人間が存在しなかったかのように、消えた。
気づいて振り向けば古い石壁と、深部まで侵食した古代樹があるのみだ。
一人だけ何の罠にもかからず残ってしまった梨絵は、ただ下へと進むだけだった。
そこで枯れた樹木に覆われた空間に入り神殿を発見した。
神殿の奥、祭壇のある部屋は異様な空気に包まれている。
壁に刻まれている古代文字と、部屋に満ちる障気。
目の前の宝に目を奪われた梨絵はその空気も気にせず「緑片の宿箱」へと近づいてしまった。
箱の側面の文字にも気づかずに。
『我ら大樹の侵略を受ける。如何なる武器も効果を為さず、故に樹の生命を封じ込めるのみ。何人も開くことあたわず。破滅の引き金を引くべからず』
「これが宝箱…鍵は無いみたいね。中は……か、空?」
梨絵は余りの事に驚きを隠せない。
地元の住民の話では、過去何百年で訪ねてきた旅人は僅か10人足らず。
しかも遺跡に踏み込むのは我々のチームが始めての筈だ。
空、という事は誰かが既に手に入れてしまったという事、しかもチームの誰かが。
途中で消えたメンバーの仕業だろうか?
どのみち、この神殿にいても意味は無いし危険が高い。
急いで帰らなければ―――と、振り向こうとした瞬間。
体を捻ろうとする動きが何らかの力で止められた。
「なっ……つ…蔓?」
体を押さえていたのは神殿の床、天井、壁より伸びた緑の紐。
枯れていた筈の木から伸びた異形の蔓。
先端から胴体から、蔓の蛇は樹液を垂らしながら、梨絵の体を這いずるように巻きついていく。
余りの異常事態に、梨絵は何も言えなかった。
というより、その厚く艶のある唇を探り当てた蔓が、唇を割って侵入したため何も言えなかった。
「ふむぅ…ぢゅ…んん……んむっ……」
自身の肉厚な唇で蔓を挟む、フェラにも似たその行為は女学者にとって屈辱的な行為だった。
蔓は緩慢な動きで、かつ丹念に梨絵の口内を這い回る。
湧き出る樹液を歯に塗りたくり、上顎部を緩急をつけて舐め尽くす。
若干細くなった先端部を舌に絡ませて、分泌された唾と樹液を溶かし合わすようにかき混ぜる。
「あむっ……むぅ……んぁ…ふあぁ…ん……」
そうする内に蔓は全身を覆い、梨絵には体を這い回る肉の感触しか感じられなくなった。
口内の蔓の動きは更に激しくなり、噎せそうになる程濃厚な樹液を注ぎ込んで来る。
梨絵
530 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/24(金) 21:50:20 ID:HqnWO1hX
梨絵の体表を這う蔓から皮膚から浸透していく樹液と、口から飲まされる樹液。
いや、痺れをもたらす魔液は全ての穴という穴から染み込んでいった。
魔液によって絵の身体は次第に弛緩していく。
(いや・・・なんなのよぉ・・・しるが・・・いっぱい・・・)
梨絵の心から警戒心や危機感がゆるゆると奪われていく。
氷が解けるように緩やかに。
自身の身に起こる異常な現実に、周りを把握するので精一杯だったからだ。
飲まされている樹液が思考を麻痺させているということも
蔓が背中から神経系に癒着・寄生しようとしていることも
樹液の味が甘美に感じてしまっていることも
その樹液を飲む行動自体が快感となることも
梨絵は気付かない。
蔓の吐く液が全身に行き渡り弛緩しきった頃、ようやく蔓達は動きを止めた。
粘液が身体に纏わりつき、脳を狂わす匂いが発散されていた。
蔓が段々と引き始めると梨絵は自身の状況を考えるより先に、安堵した。
(もう終わっちゃった・・・なんだったの・・・いったい・・・)
跡に残された梨絵に見えるのは、未だに四肢に巻きついている数本の蔓のみ。
梨絵が座りこんでいたのは、蔓の吐き出していった粘液の池だった。
人間の精液にも似ているそれが、部屋の床一杯になみなみとひたされている。
そんな中で梨絵は、ほとんど違和感を感じることも無く座っていた。
何も考えられず、ぼーっとしていたが、ふと手に付着した粘液を眺める。
(良い匂い・・・甘い・・・舐めたらおいしいのかな・・・)
動かなかったはずの腕が徐々に口元へ動いていく。
それにつれて舌が、目の前にある粘液を舐めとろうと伸びていく。
伸びようとする赤い軟体動物が白い粘液に達した時。
梨絵の体に、強い電流が走った。
あまい。
粘液に対する嫌悪感は消えていた。
甘美過ぎるその味は、口に纏わりつくように濃く口に残る。
樹液に漬けられた結果、身体の方は液体に犯され順応してしまった。
「あまぁい・・・あまいよぉ・・・」
右腕に付着した粘液を舐め尽すと、左腕へと目を向ける。
粘液が残っているその腕を先ほどより必死に舐めしゃぶり始めた。
「むぐぅ・・・んちゃ・・・んちゅ・・・んあ・・・んむぅ・・・」
梨絵は縛られていると思っていたが、実はその蔓は自身の背中から生えているものだった。
「ああ・・・んん・・・んみゅ・・・んあっ!! 」
蔓は腕を舐め終わり、自身の胸の先端を口に含んだとき、梨絵は思わず声をあげた。
粘液を舐めた時の甘美な感覚と違う、もっと強い感覚。
531 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/24(金) 21:52:36 ID:HqnWO1hX
快感。
樹液のせいか、背中の触手によるものなのか、乳首への刺激は今までに無い程の快楽をもたらした。
口に含んだまま先端を転がすと、胸から溶けるような快感がせり上がってくる。
「んんっ! んむ・・・む・・・んあぁ・・・ちゅむ・・・ん・・・ああっ・・・」
背中に寄生した樹は根を神経系と接続し始めた。
神経根の力が、胸からの感覚を倍増させて脳へと伝える。
同時に、侵食は深まり胸部から腹部、下腹部へとねを広げていく。
根が広がる感覚は痺れを伴った快感で、梨絵の快楽以外の感覚を奪っていった。
「ああ・・・あぅん・・・・・・んぅ・・・むぅ・・・」
快楽で染まる頭には、もはや自身の胸を揉み快感を得ることしかない。
たわわな双乳を下から持ち上げ、先端を寄せて同時に舌でねぶる。
まるで身体が舐めても飽きる事も尽きる事も無い飴細工でできているかのように。
桜色の頂上は唾液か樹液かわからない半透明の液体でぬめっている。
空気を含んだ液はぐちゅぐちゅと音を立て谷間に溜まった。
もはや分泌された混合液は胸の頂上から膨らみを覆いつくし、臍まで流れ落ちていた。
そうするうちに蔓は全身へと根を張り巡らせ終わった。
うねうねと動いていた蔓は次第に動きを緩やかにし、最期には床に垂れ落ちた。
同時に梨絵の頭もがくっと下に落ちる。
静寂。
鼓動だけが、強くなった。
「・・・・・・ふふ」
空いていた梨絵の口が紫色に染まり、邪悪に歪む。
唇だけでなく顔や腕、全身に紫色の模様が浮き上がった。
「ふははははははははははははははははは!!!!」
笑い声は空虚な空間に響きわたった。
いつのまにか部屋の周囲の樹は枯れ果て、生きている《樹》は彼女だけになっていた。
立ち上がった彼女は刺青を纏い、樹によってさらに豊満になった身体で喜び震えた。
「ふふ・・・いい身体ねぇ・・・前は男だったから飽きちゃったけど・・・女のコなら楽しそうね」
梨絵だったモノは足元の枯れ木を圧し折り外に向かう。
まずは自身を封印した子孫の原住民を喰らおうと決めながら、何百年ぶりの日を浴びた。
人間では在り得ない機敏な動きで、ソレは世界を崩壊させる為に動き出した。
梨絵の身体に寄生完了した樹の正体、「緑片の宿箱」の中身。
それは古代の人間達によって開発された、生物兵器の一つ。
蔓を這わせ根を張り、捕らえた男の精と血を吸い尽くす。
梨絵の身体は、もはや世界を喰い尽くすための依り代でしかない。
古樹遺跡の悪魔は解き放たれた。
古代の遺産は、あと3つ。
532 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/24(金) 21:55:09 ID:HqnWO1hX
というわけで何とか書き終わった・・・。
PCだと逆に書くスピードが落ちてる気がしました。
これからバンバン書いていこうかなーと。
エロ成分足らず、駄文失礼しました。
遅れましたがFBXさん、寄生ラッシュGJです!
「これが古代四宝の一つ、「緑片の宿箱」……」
秘宝探索隊に考古学者として加わっていた梨絵は遺跡の最深部の更に奥の神殿にいた。
梨絵がこの隊に加わったのは論文の為だった。梨絵の古代文明に関する論文は推論に過ぎないと学会に一蹴された。今は何が何でも実証しなければいけない。
その焦りが梨絵に周囲を気にする余裕を与えなかった。
古文書から遺跡の記述を見つけ、ろくにその後の記述を確認もせずに準備を開始した。
プロのハンター達で構成された5人のグループでこの遺跡に入った。
しかし、進むにつれ人数は減っていった。奇怪なのは、彼らの消え方だ。
プロとしても最強の技術を持ち経験を積んだ人間達が、中級の罠に易々とかかる筈が無い。
そもそもメンバーで唯一の女、非力な上に学者である梨絵が最後に残っているのがおかしい。
彼らは音も無く、その人間が存在しなかったかのように、消えた。
気づいて振り向けば古い石壁と、深部まで侵食した古代樹があるのみだ。
一人だけ何の罠にもかからず残ってしまった梨絵は、ただ下へと進むだけだった。
そこで枯れた樹木に覆われた空間に入り神殿を発見した。
神殿の奥、祭壇のある部屋は異様な空気に包まれている。
壁に刻まれている古代文字と、部屋に満ちる障気。
目の前の宝に目を奪われた梨絵はその空気も気にせず「緑片の宿箱」へと近づいてしまった。
箱の側面の文字にも気づかずに。
『我ら大樹の侵略を受ける。如何なる武器も効果を為さず、故に樹の生命を封じ込めるのみ。何人も開くことあたわず。破滅の引き金を引くべからず』
「これが宝箱…鍵は無いみたいね。中は……か、空?」
梨絵は余りの事に驚きを隠せない。
地元の住民の話では、過去何百年で訪ねてきた旅人は僅か10人足らず。
しかも遺跡に踏み込むのは我々のチームが始めての筈だ。
空、という事は誰かが既に手に入れてしまったという事、しかもチームの誰かが。
途中で消えたメンバーの仕業だろうか?
どのみち、この神殿にいても意味は無いし危険が高い。
急いで帰らなければ―――と、振り向こうとした瞬間。
体を捻ろうとする動きが何らかの力で止められた。
「なっ……つ…蔓?」
体を押さえていたのは神殿の床、天井、壁より伸びた緑の紐。
枯れていた筈の木から伸びた異形の蔓。
先端から胴体から、蔓の蛇は樹液を垂らしながら、梨絵の体を這いずるように巻きついていく。
余りの異常事態に、梨絵は何も言えなかった。
というより、その厚く艶のある唇を探り当てた蔓が、唇を割って侵入したため何も言えなかった。
「ふむぅ…ぢゅ…んん……んむっ……」
自身の肉厚な唇で蔓を挟む、フェラにも似たその行為は女学者にとって屈辱的な行為だった。
蔓は緩慢な動きで、かつ丹念に梨絵の口内を這い回る。
湧き出る樹液を歯に塗りたくり、上顎部を緩急をつけて舐め尽くす。
若干細くなった先端部を舌に絡ませて、分泌された唾と樹液を溶かし合わすようにかき混ぜる。
「あむっ……むぅ……んぁ…ふあぁ…ん……」
そうする内に蔓は全身を覆い、梨絵には体を這い回る肉の感触しか感じられなくなった。
口内の蔓の動きは更に激しくなり、噎せそうになる程濃厚な樹液を注ぎ込んで来る。
梨絵
530 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/24(金) 21:50:20 ID:HqnWO1hX
梨絵の体表を這う蔓から皮膚から浸透していく樹液と、口から飲まされる樹液。
いや、痺れをもたらす魔液は全ての穴という穴から染み込んでいった。
魔液によって絵の身体は次第に弛緩していく。
(いや・・・なんなのよぉ・・・しるが・・・いっぱい・・・)
梨絵の心から警戒心や危機感がゆるゆると奪われていく。
氷が解けるように緩やかに。
自身の身に起こる異常な現実に、周りを把握するので精一杯だったからだ。
飲まされている樹液が思考を麻痺させているということも
蔓が背中から神経系に癒着・寄生しようとしていることも
樹液の味が甘美に感じてしまっていることも
その樹液を飲む行動自体が快感となることも
梨絵は気付かない。
蔓の吐く液が全身に行き渡り弛緩しきった頃、ようやく蔓達は動きを止めた。
粘液が身体に纏わりつき、脳を狂わす匂いが発散されていた。
蔓が段々と引き始めると梨絵は自身の状況を考えるより先に、安堵した。
(もう終わっちゃった・・・なんだったの・・・いったい・・・)
跡に残された梨絵に見えるのは、未だに四肢に巻きついている数本の蔓のみ。
梨絵が座りこんでいたのは、蔓の吐き出していった粘液の池だった。
人間の精液にも似ているそれが、部屋の床一杯になみなみとひたされている。
そんな中で梨絵は、ほとんど違和感を感じることも無く座っていた。
何も考えられず、ぼーっとしていたが、ふと手に付着した粘液を眺める。
(良い匂い・・・甘い・・・舐めたらおいしいのかな・・・)
動かなかったはずの腕が徐々に口元へ動いていく。
それにつれて舌が、目の前にある粘液を舐めとろうと伸びていく。
伸びようとする赤い軟体動物が白い粘液に達した時。
梨絵の体に、強い電流が走った。
あまい。
粘液に対する嫌悪感は消えていた。
甘美過ぎるその味は、口に纏わりつくように濃く口に残る。
樹液に漬けられた結果、身体の方は液体に犯され順応してしまった。
「あまぁい・・・あまいよぉ・・・」
右腕に付着した粘液を舐め尽すと、左腕へと目を向ける。
粘液が残っているその腕を先ほどより必死に舐めしゃぶり始めた。
「むぐぅ・・・んちゃ・・・んちゅ・・・んあ・・・んむぅ・・・」
梨絵は縛られていると思っていたが、実はその蔓は自身の背中から生えているものだった。
「ああ・・・んん・・・んみゅ・・・んあっ!! 」
蔓は腕を舐め終わり、自身の胸の先端を口に含んだとき、梨絵は思わず声をあげた。
粘液を舐めた時の甘美な感覚と違う、もっと強い感覚。
531 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/24(金) 21:52:36 ID:HqnWO1hX
快感。
樹液のせいか、背中の触手によるものなのか、乳首への刺激は今までに無い程の快楽をもたらした。
口に含んだまま先端を転がすと、胸から溶けるような快感がせり上がってくる。
「んんっ! んむ・・・む・・・んあぁ・・・ちゅむ・・・ん・・・ああっ・・・」
背中に寄生した樹は根を神経系と接続し始めた。
神経根の力が、胸からの感覚を倍増させて脳へと伝える。
同時に、侵食は深まり胸部から腹部、下腹部へとねを広げていく。
根が広がる感覚は痺れを伴った快感で、梨絵の快楽以外の感覚を奪っていった。
「ああ・・・あぅん・・・・・・んぅ・・・むぅ・・・」
快楽で染まる頭には、もはや自身の胸を揉み快感を得ることしかない。
たわわな双乳を下から持ち上げ、先端を寄せて同時に舌でねぶる。
まるで身体が舐めても飽きる事も尽きる事も無い飴細工でできているかのように。
桜色の頂上は唾液か樹液かわからない半透明の液体でぬめっている。
空気を含んだ液はぐちゅぐちゅと音を立て谷間に溜まった。
もはや分泌された混合液は胸の頂上から膨らみを覆いつくし、臍まで流れ落ちていた。
そうするうちに蔓は全身へと根を張り巡らせ終わった。
うねうねと動いていた蔓は次第に動きを緩やかにし、最期には床に垂れ落ちた。
同時に梨絵の頭もがくっと下に落ちる。
静寂。
鼓動だけが、強くなった。
「・・・・・・ふふ」
空いていた梨絵の口が紫色に染まり、邪悪に歪む。
唇だけでなく顔や腕、全身に紫色の模様が浮き上がった。
「ふははははははははははははははははは!!!!」
笑い声は空虚な空間に響きわたった。
いつのまにか部屋の周囲の樹は枯れ果て、生きている《樹》は彼女だけになっていた。
立ち上がった彼女は刺青を纏い、樹によってさらに豊満になった身体で喜び震えた。
「ふふ・・・いい身体ねぇ・・・前は男だったから飽きちゃったけど・・・女のコなら楽しそうね」
梨絵だったモノは足元の枯れ木を圧し折り外に向かう。
まずは自身を封印した子孫の原住民を喰らおうと決めながら、何百年ぶりの日を浴びた。
人間では在り得ない機敏な動きで、ソレは世界を崩壊させる為に動き出した。
梨絵の身体に寄生完了した樹の正体、「緑片の宿箱」の中身。
それは古代の人間達によって開発された、生物兵器の一つ。
蔓を這わせ根を張り、捕らえた男の精と血を吸い尽くす。
梨絵の身体は、もはや世界を喰い尽くすための依り代でしかない。
古樹遺跡の悪魔は解き放たれた。
古代の遺産は、あと3つ。
532 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/24(金) 21:55:09 ID:HqnWO1hX
というわけで何とか書き終わった・・・。
PCだと逆に書くスピードが落ちてる気がしました。
これからバンバン書いていこうかなーと。
エロ成分足らず、駄文失礼しました。
遅れましたがFBXさん、寄生ラッシュGJです!