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女性外来特別病棟・前
575 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:01:04 ID:iKUP4iVX
誰もいなさそうだけど投下します。
というか戦隊モノに期待が集まってるとこ悪いが、今日は別作品で。
夕方書いてる途中にキてしまったもので。
タイトルは【女性外来特別病棟・前】です。
576 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:03:09 ID:iKUP4iVX
(0)
「ちょっ…水無…不感症ぉ!!?」
ある晴れた休日の昼下がり。
静かな雰囲気の店内で、明らかに異端ととれる言葉が以上に大きく響いた。
当然、周囲の目は一斉にその発言した人物と、同席者に向けられる。
中には飲んでいたコーヒーを惜しげもなく吹き出す者もいた。
「ばか、大きな声で言わないでよ」
「ごめんごめん、こんなトコでそんな相談受けるとは心の準備ができてなかったわ」
「だって桃子が外でしか無理って言ったんじゃない……」
宍戸水無が『相談があるんだけど』と、若月桃子に相談して返ってきた第一声がそれだった。
周りがちらちらと自分を見ているのに気付いて、顔を赤くして続ける。
「最初ね、彼としたとき、凄く痛かったのよ。でも、その時は初めてだったし……」
「あんたまだ処女だったの? あんたなら寄ってくる男がいくらでもいるのに」
「だって男の人が恐くて……桃子も知ってるでしょ、最近ようやく慣れてきたって」
桃子の記憶では、水無は高校時代に彼氏に強引に迫られて逃げ出した過去がある。
迫られた、というよりもほとんど襲われた形で、水無はそれ以来塞ぎこんでしまった。
大学で桃子と出会い、それから四年でなんとか一般の生活に支障が無い程度にはなった。
男との会話や、接触等も性的なもので無い限りは大丈夫……というかそこまでは試していなかったが。
それに至る自身の涙ぐましい努力の数々を思い出し、桃子は一人の世界に浸っていた。
「聞いてる? 桃子。さっきから熱い目しちゃって。どうかした?」
「……あ、いや、何でもないのよ。やっぱりそこまでは直らなかったか……」
577 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:06:45 ID:iKUP4iVX
「でしょ? 何をされても、全然濡れないの……彼氏も痛がっててね……」
「せっかく紹介してあげたのに……可哀想ね、健一君」
「健一さんには悪いことしちゃったわ。早く直してあげたいのよ」
健一というのは、桃子の職場の同僚で鈴原健一という看護師の事だ。
「ローションとか媚薬とかつかえb」
「うるさい」
あまりに場に似つかわしくない単語が飛び出るので、無理矢理桃子の口を押さえる水無。
声は小さいとはいえ、さっきの大音量のせいでこちらを気にしている人もいたからだ。
一応周りを2回確認した後、桃子の口に当てた手を離した。
「で・・・どうするの? そういうのは精神的なものだっていうけど」
「桃子看護士でしょ? どうすればいいかなぁって」
「そんな事言ってもなぁ……というかコレはどこの科になるんだろ……婦人科?」
まだ中身の残ったカップを見つめて考えこんでいると、桃子の頭にある情報が閃いた。
「そうだ!! いいトコ知ってるわ」
「何? どこの病院?」
「まぁそんなトコね。何か女性専門の外来でやたら評判いいのよ。
他のトコの先生も、ソコが出来てからは患者が減ったって嘆いてたっけ」
「そういうのは最初から教えてよ」
「じゃあ後で調べて住所送ってあげるわ。一応、適当に紹介状も作っておこうか?」
「ありがと。迷惑かけるわね、桃子」
「じゃあココは奢ってよね」
コーヒーを啜りながら、事も無げに桃子は言った。
578 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:09:35 ID:iKUP4iVX
(1)
「宍戸さーん、診察室にお入り下さい」
桃子が後で教えてくれた外来は、結構な人で込み合っていた。
女性専門の病院という事で、もちろん訪れている客は全員が女性だった。
人気の元が何なのかは良く分からないが、確かに雰囲気の良い明るい病棟に見える。
話によれば医師や看護士、スタッフは全員女性だという。その辺りが安心感を与えるのかも知れない。
周りをゆっくり見回しながら立つと、若い、しかも綺麗で艶のある女性ばかりで驚いてしまった。
「宍戸さーん」
催促されるように繰り返されてハッとし、水無は慌てて部屋へと入った。
「宍戸水無さん。今日はどうされたの?」
今、水無の前で話しているのが担当医師の西崎。
かけた眼鏡と泣きぼくろ、厚い唇が、表情をより豊かに、艶やかにしている。
胸は大きく膨らみ、白衣の上からでも充分な存在感を示していた。
腰からのラインは男の欲情を誘うように大きくカーブし、むっちりとした脚に続いている。
組まれた脚はオスを釘付けにするフェロモンをたっぷりと放出する。
頭の先からつま先まで全てが、男を引き寄せるために存在しているかのような、魔性の肉体だった。
「あ、あの……言いにくいんですが……」
「いいのよ? ここでは私しか聞いていないんだし、女相手なんだから」
水無は、西崎が自分と根本的に違う生き物だという気がしてきた。
この完璧な肉体は、女である水無すらも惹き付けていたからだ。
とりあえず彼女には一通り、過去の事も含めて話した。
「なるほど……どうやら高校の時の経験が、無意識の内に男性を拒否させているようね」
「先生、どうすればいいんでしょうか?」
「そうねぇ、とりあえず精神面でトラウマを乗り越えなきゃいけないわ……」
西崎の手が、少し水無の方へと近づいた。
「トラウマを……」
「そう。催眠療法でもやってみようかと思うんだけど……どう?」
579 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:12:07 ID:iKUP4iVX
「催眠療法……?」
怪訝な顔をする水無に、西崎はニッコリと笑った。
「ちょっと特殊なものだけど、すごいキくのよ。保証するわ」
「はぁ……じゃあ、お願いします」
「じゃあちょっとコレを飲んで待っていてくれるかしら?少し準備が必要なの」
コトッと水無の前に置かれたカップには、赤く透き通った液体が入っていた。
「じゃあ、準備が出来たら呼ぶからよろしくね。沢井さん、後は任せるわ」
水無にそれだけ言うと、沢井と呼ばれた看護師を部屋で待たせ、自分は奥に入ってしまった。
当の水無といえば、白衣の上から揺れるヒップを見とれてしまっていた。
沢井さんに見られているのに気が付き、慌ててコップの液体を飲み干した。
少し甘い程度で味も何もなく、液体というよりも少しゼリー状のものだった。
飲むと不思議と体が温かくなってきた気がする。
飲んでからしばらくボーっとしていると、準備が出来たのか沢井さんが手を引いてくれた。
連れられてその部屋に入ると、中は白で統一された清潔感のある部屋だった。
真ん中に腰くらいまである机と、部屋と同じ白い椅子が設置されている。
椅子といっても背の部分は傾いていて、楽に体を預けられそうな形状だった。
その横に立っていた西崎が手で椅子を指している。
椅子に座れ、という指示だと判断し、水無はその椅子へと腰掛けた。
「さて、これから宍戸さんが不感症になった原因を探ろうと思います」
「ふぁい……」
先ほどのゼリーを飲まされてからまともに喋れないのに、水無は気付かなかった。
心地良い感覚に捕らわれ、今はゆらゆらと浮かんでいる気分だった。
580 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:14:21 ID:iKUP4iVX
「さて、もう堕ちたかしら。まずは結論から教えてあげるわ……オトコなんて、必要ないのよ」
「あ……え……?」
「男なんか何もしてくれないわ……」
水無の耳元へ口を近づけながら、西崎は声を低くして続ける。
「ほら……女相手でも背筋がぞくぞくしてるでしょお……?」
「あ…あぁ…あ……」
熱い吐息が吹きかけられる感覚に、西崎の言うとおり背筋が震える。
「耳が弱いの? それとも首筋かしら?」
「ひゃっ……あん……」
「ふふ……感じやすい身体ねぇ。ま、アレに寄生されれば嫌でもそうなるかしら」
耳たぶを指で弄びながら、西崎は首へと長い舌を伸ばした。
触れない程度の舐め方で首を何度も撫で上げてやると、その度に水無の身体が弾む。
その反応に気を良くしたのか、西崎の手は首から下へ移り胸へ到達した。
「ひんっ!」
「ふふ……あれを飲んだ時点で、不感症なんてもう問題じゃないのよ」
先ほど飲ませたゼリーは、ある女が生み出した液状妖怪。
寄生した相手を強制発情させ、持ち主の意思通りに操ることができる。
もはや、水無が西崎に寄生されたといっても過言ではなった。
「んあっ! やっ…んんっ! ひいっ! ああっ!」
「ほら、乳首まで立たせちゃって……本当、イヤらしいわぁ……」
「あぁっ! んん…あ……」
「ほら…残念そうな声出しちゃって……言葉責めしてみたくなっちゃうじゃない」
「い…や…違……」
「仕方ないわねぇ…何事も最初が肝心だし……沢井、脱ぎなさい」
581 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:16:23 ID:iKUP4iVX
「はい」
それまで顔色変えず石像のように壁際に立っていた沢井が、西崎の言葉に反応した。
ロングの髪にナースキャップを乗せ、白衣を脱ぎさってしまった。
ブラを外すと、押さえつけられていた豊かな胸がまろび出る。
衣服を全て脱ぎ去ると、隠されていた秘所は既に濡れて光っていた。
「脱ぎました……」
「ふふ、アソコからおつゆがとろとろ流れてるわよぉ?期待しちゃったのかしら」
「はい……」
初めて感情を露わにし恥らう沢井に、西崎が加虐的な笑みを浮かべる。
「じゃあ、この宍戸さんに正しい返事の仕方を教えてあげて?」
「わ、わかりました……」
沢井は緩慢な動作で脚を開き、秘部を自分の手で広げてみせる。
顔は既に羞恥と被虐の快感で赤く染まっており、吐息が荒くなっていた。
水無はゆっくりと首を曲げ、沢井の濡れそぼった秘裂に視線を釘付けにされた。
「由佳の…由佳のおまんこは…百合子様のアレが無いと我慢できないんですぅ……」
秘所を広げていた沢井の指は次第に中へと沈んでいく。
恥らっていた顔も宣言を始めてからは恍惚としたものへと変わった。
「んあ、物足りないんですぅ…1週間ももらえなくて…頭の中がグチャグチャなのぉ…欲しいぃ…」
「あらあら、グチャグチャなのは貴女のおまんこじゃないの。駄目な新人さんねぇ」
「そうですぅ! いつも突っ込まれる事考えて、グチョグチョに濡らしてる、駄目な女なんですぅ!」
ぺたっと尻を床につけ、沢井は両手を股間へ突っ込んで中を弄りだした。
言葉を吐くたびに はぁ――っ はぁ――っ と荒い息を吐き舌から涎を垂らす。
西崎と水無は何も言わず、彼女の独白を聞いていた。
582 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:19:05 ID:iKUP4iVX
「はああああ……いいんれす…弄ると気持ちよくなっちゃってぇ…早く突っ込んで欲しいんれす…」
「全く……あの子もしっかりして欲しいわ。調教も半端なんて……」
「はぁ…はあぁ…はぁっ……はぁっ……」
水無の吐息は自然と荒くなっていた。
先ほどまで煽られていた胸が疼き、片手が乳首へと伸びていた。
もう一方の手は秘裂へと移動し、沢井の動きをトレースするように激しく動いている。
目は沢井の動きを凝視しているので、全ては無意識のうちにやっている動作だ。
もっとも、寄生した生物がその身を無意識下で乗っ取っているのだが。
「あらら…宍戸さんも我慢できないみたい。まだそんなに責めて無いのに…そろそろ出番かしら?」
西崎はかけていた眼鏡を取り、白衣を脱ぎ去る。
レースの下着を取り去ると、そこには在り得ないはずのモノがそそり立っていた。
人間のものと比べものにならない大きさの性器は、彼女の陰核の上に根を張っているようだ。
ビクン、ビクンと鼓動に合わせて打ち震え、先からは濁った液体がだらだらと垂れている。
その汁は脱いだ下着にも染み付いていて、先端から細い糸をかけていた。
もっとも、快楽に溺れる二人と違い、目だけは爛爛と輝きいている。
「凄いのよコレ…ぶち込む方もぶち込まれてる方も気持ちいいのよぉ…虜になっちゃう位ねぇ」
「ああ…百合子様のおちんぽ汁が…もったいないれす……舐めてもよろしいれすかぁ?」
「床に垂れたのもしっかり舐めるのよ?宍戸さんをしっかり見ながらね」
沢井は迷い無く床に口付け、愛おしげにに床を舐め始めた。
「じゅる…じゅ…ずちゅ…んちゅぅ…んむあ…」
視線の先には水無がいて、水無も沢井をみつめていた。
そして水無の舌も床を無心で舐めしゃぶる沢井と同じ動きを繰り返していた。
583 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:24:34 ID:iKUP4iVX
勢いで書いてここまで。
何しろ病院等の資料が無いから不合理なとことかあるはず。
後編は…焦らし地獄とか絶頂地獄とか射精地獄とかを予定。
戦隊モノについては今練ってます。
敵の集団と戦隊の名を何にしようかな、というのが最大の悩みだったり。
誰もいなさそうだけど投下します。
というか戦隊モノに期待が集まってるとこ悪いが、今日は別作品で。
夕方書いてる途中にキてしまったもので。
タイトルは【女性外来特別病棟・前】です。
576 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:03:09 ID:iKUP4iVX
(0)
「ちょっ…水無…不感症ぉ!!?」
ある晴れた休日の昼下がり。
静かな雰囲気の店内で、明らかに異端ととれる言葉が以上に大きく響いた。
当然、周囲の目は一斉にその発言した人物と、同席者に向けられる。
中には飲んでいたコーヒーを惜しげもなく吹き出す者もいた。
「ばか、大きな声で言わないでよ」
「ごめんごめん、こんなトコでそんな相談受けるとは心の準備ができてなかったわ」
「だって桃子が外でしか無理って言ったんじゃない……」
宍戸水無が『相談があるんだけど』と、若月桃子に相談して返ってきた第一声がそれだった。
周りがちらちらと自分を見ているのに気付いて、顔を赤くして続ける。
「最初ね、彼としたとき、凄く痛かったのよ。でも、その時は初めてだったし……」
「あんたまだ処女だったの? あんたなら寄ってくる男がいくらでもいるのに」
「だって男の人が恐くて……桃子も知ってるでしょ、最近ようやく慣れてきたって」
桃子の記憶では、水無は高校時代に彼氏に強引に迫られて逃げ出した過去がある。
迫られた、というよりもほとんど襲われた形で、水無はそれ以来塞ぎこんでしまった。
大学で桃子と出会い、それから四年でなんとか一般の生活に支障が無い程度にはなった。
男との会話や、接触等も性的なもので無い限りは大丈夫……というかそこまでは試していなかったが。
それに至る自身の涙ぐましい努力の数々を思い出し、桃子は一人の世界に浸っていた。
「聞いてる? 桃子。さっきから熱い目しちゃって。どうかした?」
「……あ、いや、何でもないのよ。やっぱりそこまでは直らなかったか……」
577 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:06:45 ID:iKUP4iVX
「でしょ? 何をされても、全然濡れないの……彼氏も痛がっててね……」
「せっかく紹介してあげたのに……可哀想ね、健一君」
「健一さんには悪いことしちゃったわ。早く直してあげたいのよ」
健一というのは、桃子の職場の同僚で鈴原健一という看護師の事だ。
「ローションとか媚薬とかつかえb」
「うるさい」
あまりに場に似つかわしくない単語が飛び出るので、無理矢理桃子の口を押さえる水無。
声は小さいとはいえ、さっきの大音量のせいでこちらを気にしている人もいたからだ。
一応周りを2回確認した後、桃子の口に当てた手を離した。
「で・・・どうするの? そういうのは精神的なものだっていうけど」
「桃子看護士でしょ? どうすればいいかなぁって」
「そんな事言ってもなぁ……というかコレはどこの科になるんだろ……婦人科?」
まだ中身の残ったカップを見つめて考えこんでいると、桃子の頭にある情報が閃いた。
「そうだ!! いいトコ知ってるわ」
「何? どこの病院?」
「まぁそんなトコね。何か女性専門の外来でやたら評判いいのよ。
他のトコの先生も、ソコが出来てからは患者が減ったって嘆いてたっけ」
「そういうのは最初から教えてよ」
「じゃあ後で調べて住所送ってあげるわ。一応、適当に紹介状も作っておこうか?」
「ありがと。迷惑かけるわね、桃子」
「じゃあココは奢ってよね」
コーヒーを啜りながら、事も無げに桃子は言った。
578 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:09:35 ID:iKUP4iVX
(1)
「宍戸さーん、診察室にお入り下さい」
桃子が後で教えてくれた外来は、結構な人で込み合っていた。
女性専門の病院という事で、もちろん訪れている客は全員が女性だった。
人気の元が何なのかは良く分からないが、確かに雰囲気の良い明るい病棟に見える。
話によれば医師や看護士、スタッフは全員女性だという。その辺りが安心感を与えるのかも知れない。
周りをゆっくり見回しながら立つと、若い、しかも綺麗で艶のある女性ばかりで驚いてしまった。
「宍戸さーん」
催促されるように繰り返されてハッとし、水無は慌てて部屋へと入った。
「宍戸水無さん。今日はどうされたの?」
今、水無の前で話しているのが担当医師の西崎。
かけた眼鏡と泣きぼくろ、厚い唇が、表情をより豊かに、艶やかにしている。
胸は大きく膨らみ、白衣の上からでも充分な存在感を示していた。
腰からのラインは男の欲情を誘うように大きくカーブし、むっちりとした脚に続いている。
組まれた脚はオスを釘付けにするフェロモンをたっぷりと放出する。
頭の先からつま先まで全てが、男を引き寄せるために存在しているかのような、魔性の肉体だった。
「あ、あの……言いにくいんですが……」
「いいのよ? ここでは私しか聞いていないんだし、女相手なんだから」
水無は、西崎が自分と根本的に違う生き物だという気がしてきた。
この完璧な肉体は、女である水無すらも惹き付けていたからだ。
とりあえず彼女には一通り、過去の事も含めて話した。
「なるほど……どうやら高校の時の経験が、無意識の内に男性を拒否させているようね」
「先生、どうすればいいんでしょうか?」
「そうねぇ、とりあえず精神面でトラウマを乗り越えなきゃいけないわ……」
西崎の手が、少し水無の方へと近づいた。
「トラウマを……」
「そう。催眠療法でもやってみようかと思うんだけど……どう?」
579 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:12:07 ID:iKUP4iVX
「催眠療法……?」
怪訝な顔をする水無に、西崎はニッコリと笑った。
「ちょっと特殊なものだけど、すごいキくのよ。保証するわ」
「はぁ……じゃあ、お願いします」
「じゃあちょっとコレを飲んで待っていてくれるかしら?少し準備が必要なの」
コトッと水無の前に置かれたカップには、赤く透き通った液体が入っていた。
「じゃあ、準備が出来たら呼ぶからよろしくね。沢井さん、後は任せるわ」
水無にそれだけ言うと、沢井と呼ばれた看護師を部屋で待たせ、自分は奥に入ってしまった。
当の水無といえば、白衣の上から揺れるヒップを見とれてしまっていた。
沢井さんに見られているのに気が付き、慌ててコップの液体を飲み干した。
少し甘い程度で味も何もなく、液体というよりも少しゼリー状のものだった。
飲むと不思議と体が温かくなってきた気がする。
飲んでからしばらくボーっとしていると、準備が出来たのか沢井さんが手を引いてくれた。
連れられてその部屋に入ると、中は白で統一された清潔感のある部屋だった。
真ん中に腰くらいまである机と、部屋と同じ白い椅子が設置されている。
椅子といっても背の部分は傾いていて、楽に体を預けられそうな形状だった。
その横に立っていた西崎が手で椅子を指している。
椅子に座れ、という指示だと判断し、水無はその椅子へと腰掛けた。
「さて、これから宍戸さんが不感症になった原因を探ろうと思います」
「ふぁい……」
先ほどのゼリーを飲まされてからまともに喋れないのに、水無は気付かなかった。
心地良い感覚に捕らわれ、今はゆらゆらと浮かんでいる気分だった。
580 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:14:21 ID:iKUP4iVX
「さて、もう堕ちたかしら。まずは結論から教えてあげるわ……オトコなんて、必要ないのよ」
「あ……え……?」
「男なんか何もしてくれないわ……」
水無の耳元へ口を近づけながら、西崎は声を低くして続ける。
「ほら……女相手でも背筋がぞくぞくしてるでしょお……?」
「あ…あぁ…あ……」
熱い吐息が吹きかけられる感覚に、西崎の言うとおり背筋が震える。
「耳が弱いの? それとも首筋かしら?」
「ひゃっ……あん……」
「ふふ……感じやすい身体ねぇ。ま、アレに寄生されれば嫌でもそうなるかしら」
耳たぶを指で弄びながら、西崎は首へと長い舌を伸ばした。
触れない程度の舐め方で首を何度も撫で上げてやると、その度に水無の身体が弾む。
その反応に気を良くしたのか、西崎の手は首から下へ移り胸へ到達した。
「ひんっ!」
「ふふ……あれを飲んだ時点で、不感症なんてもう問題じゃないのよ」
先ほど飲ませたゼリーは、ある女が生み出した液状妖怪。
寄生した相手を強制発情させ、持ち主の意思通りに操ることができる。
もはや、水無が西崎に寄生されたといっても過言ではなった。
「んあっ! やっ…んんっ! ひいっ! ああっ!」
「ほら、乳首まで立たせちゃって……本当、イヤらしいわぁ……」
「あぁっ! んん…あ……」
「ほら…残念そうな声出しちゃって……言葉責めしてみたくなっちゃうじゃない」
「い…や…違……」
「仕方ないわねぇ…何事も最初が肝心だし……沢井、脱ぎなさい」
581 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:16:23 ID:iKUP4iVX
「はい」
それまで顔色変えず石像のように壁際に立っていた沢井が、西崎の言葉に反応した。
ロングの髪にナースキャップを乗せ、白衣を脱ぎさってしまった。
ブラを外すと、押さえつけられていた豊かな胸がまろび出る。
衣服を全て脱ぎ去ると、隠されていた秘所は既に濡れて光っていた。
「脱ぎました……」
「ふふ、アソコからおつゆがとろとろ流れてるわよぉ?期待しちゃったのかしら」
「はい……」
初めて感情を露わにし恥らう沢井に、西崎が加虐的な笑みを浮かべる。
「じゃあ、この宍戸さんに正しい返事の仕方を教えてあげて?」
「わ、わかりました……」
沢井は緩慢な動作で脚を開き、秘部を自分の手で広げてみせる。
顔は既に羞恥と被虐の快感で赤く染まっており、吐息が荒くなっていた。
水無はゆっくりと首を曲げ、沢井の濡れそぼった秘裂に視線を釘付けにされた。
「由佳の…由佳のおまんこは…百合子様のアレが無いと我慢できないんですぅ……」
秘所を広げていた沢井の指は次第に中へと沈んでいく。
恥らっていた顔も宣言を始めてからは恍惚としたものへと変わった。
「んあ、物足りないんですぅ…1週間ももらえなくて…頭の中がグチャグチャなのぉ…欲しいぃ…」
「あらあら、グチャグチャなのは貴女のおまんこじゃないの。駄目な新人さんねぇ」
「そうですぅ! いつも突っ込まれる事考えて、グチョグチョに濡らしてる、駄目な女なんですぅ!」
ぺたっと尻を床につけ、沢井は両手を股間へ突っ込んで中を弄りだした。
言葉を吐くたびに はぁ――っ はぁ――っ と荒い息を吐き舌から涎を垂らす。
西崎と水無は何も言わず、彼女の独白を聞いていた。
582 黒い人@【女性外来特別病棟・前】 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:19:05 ID:iKUP4iVX
「はああああ……いいんれす…弄ると気持ちよくなっちゃってぇ…早く突っ込んで欲しいんれす…」
「全く……あの子もしっかりして欲しいわ。調教も半端なんて……」
「はぁ…はあぁ…はぁっ……はぁっ……」
水無の吐息は自然と荒くなっていた。
先ほどまで煽られていた胸が疼き、片手が乳首へと伸びていた。
もう一方の手は秘裂へと移動し、沢井の動きをトレースするように激しく動いている。
目は沢井の動きを凝視しているので、全ては無意識のうちにやっている動作だ。
もっとも、寄生した生物がその身を無意識下で乗っ取っているのだが。
「あらら…宍戸さんも我慢できないみたい。まだそんなに責めて無いのに…そろそろ出番かしら?」
西崎はかけていた眼鏡を取り、白衣を脱ぎ去る。
レースの下着を取り去ると、そこには在り得ないはずのモノがそそり立っていた。
人間のものと比べものにならない大きさの性器は、彼女の陰核の上に根を張っているようだ。
ビクン、ビクンと鼓動に合わせて打ち震え、先からは濁った液体がだらだらと垂れている。
その汁は脱いだ下着にも染み付いていて、先端から細い糸をかけていた。
もっとも、快楽に溺れる二人と違い、目だけは爛爛と輝きいている。
「凄いのよコレ…ぶち込む方もぶち込まれてる方も気持ちいいのよぉ…虜になっちゃう位ねぇ」
「ああ…百合子様のおちんぽ汁が…もったいないれす……舐めてもよろしいれすかぁ?」
「床に垂れたのもしっかり舐めるのよ?宍戸さんをしっかり見ながらね」
沢井は迷い無く床に口付け、愛おしげにに床を舐め始めた。
「じゅる…じゅ…ずちゅ…んちゅぅ…んむあ…」
視線の先には水無がいて、水無も沢井をみつめていた。
そして水無の舌も床を無心で舐めしゃぶる沢井と同じ動きを繰り返していた。
583 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/09/01(土) 22:24:34 ID:iKUP4iVX
勢いで書いてここまで。
何しろ病院等の資料が無いから不合理なとことかあるはず。
後編は…焦らし地獄とか絶頂地獄とか射精地獄とかを予定。
戦隊モノについては今練ってます。
敵の集団と戦隊の名を何にしようかな、というのが最大の悩みだったり。
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