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海洋寄生物
557 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:39:31 ID:f9NBaulh
夏の終わり。
未だ頭上で太陽が激しく照りつけていた。
太平洋側に面したこの浜には、サーファーや海水浴客が多くやってきている。
夏休みが終わり各地の学校が再開した今現在、家族連れよりカップルの方が多い。
海外への旅行が叶わず、仕方なくココへ来たカップルが一組。
パラソルの影で寝転ぶ北川真と、濡れた髪でその横に腰を下ろす戸田瑞希。
周囲からの目を集める、美男美女お似合いのカップルだった。
「真も泳ごうよ。せっかく来たんだし……」
「瑞希、俺はもっと青く透き通った海が良かったんだが」
ここに来たのは旅券をなくしたせいだった。
しかも瑞希が、財布ごと。
「散々謝ったじゃない、ゴメンって……」
「だってさ―――」
「もうぐだぐだしつこいの! 真の馬鹿!」
「なっ」
「その辺の女とでも遊んでればいいじゃない! 私は泳ぐからね」
もう終わったことをぐだぐだと言い続ける真に、瑞希は飽き飽きしていた。
確かに否があるのは瑞希だが、最近しつこい真の性格が表に出てきた。
嫌な事を忘れ去るため、瑞希は人のいない沖合いへと泳ぎ始めた。
最初は、海草のようなものかと思った。
足に絡みつく柔らかい感触は、それ以外のものだとは思えなかったからだ。
纏わり付く感覚に耐え切れず、足をバタバタさせ振り払おうとした。
途端に、瑞希の下半身に針のような物で刺された刺激が走る。
海で思い当たるもの、クラゲ。
(痛っ……早く陸に上がらないと……)
急いで泳ぎだしたものの、刺さった部位から徐々に感覚が失われる。
毒が広がっているのだろうか、泳ごうとすればする程痛みが鈍く大きくなっていく。
真のいる筈の砂浜は見えるが、一向に距離が縮まっていかない。
監視員は何をやっているんだろう。
足を攣るのとは比にならない状況だが、何故かそんな事を考えてしまう。
動いている筈の下半身の反応は、もう薄い。
(ああ、これで死んじゃうのかな……)
懸命に首を海面に突き出そうとするが、それも虚しく海水が口から流れ込む。
バシャバシャと音を立て、両腕で水をかいた。
身体が、重くなっていく。
まるで何かに引きずり込まれるかのように。
絶えず気管に入る水に、むせることも許されない。
ついに思考が真っ暗になり、静寂がおとずれた。
558 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:41:37 ID:f9NBaulh
身体が重い。
瑞希が目を覚ますと、空はオレンジ色に染まっていた。
重い身体をなんとか起こすと、目の前には水平線に沈む太陽。
時間感覚がおかしくなっていたが、どうやら夕方のようだ。
(確か、溺れたのは昼間だった筈なのに……)
背に見える風景が変わっていないので、遠くに流されたわけではない。
感覚はまだ鈍いのだが、おそらく真が探しているはずだ。
軽い喧嘩をしていたとはいえ、そこは彼氏だ。
「はぁ……でも一体何に刺されたのかしら……クラゲ?」
あの一時的な痺れは、一体なんだったのか。
確かめようと患部を確かめると、くるぶしの辺りが腫れていた。
毒のせいか紫色で、星のような形になっていた。
「あの感覚…クラゲとは違ったような……?」
瑞希の記憶にある感覚は、海草か何か長いものの感触だった。
おかしい……と感じている間に辺りが暗くなってきたのに気が付く。
気付けば、身体の痺れはもうなくなっていた。
海岸伝いにいけば砂浜に出るはずだ。
瑞希はなんとか立ち上がり、少しでも人のいそうな所へと歩き始めた。
(熱い……なんでこんなに歩かなきゃいけないのよ……痛っ!)
足の裏で尖ったものを踏んだようだ。
もともと岩場で、泳いでいたので裸足なのは当たり前なのだが。
右足を見れば、あの痣が先程よりも大きく、濃くなっていた。
辺りはもはや真っ暗で、人の声もしない。
刺された痛みがぶり返したのか、くるぶしの痛みがズキズキと襲ってくる。
繰り返し来る痛みに、頭は段々白くなってくる。
真が探しに来るのを待った方がいい……。
そう考え、瑞希は座り込んでしまった。
559 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:43:39 ID:f9NBaulh
まずは始めに違和感を覚えたのは、患部である足だった。
先ほど何かを踏みつけた足には痛みはあるものの、傷や痕が残っていなかった。
血が付いていたので、余計におかしかった。
まるで、瞬時に再生したかのような……。
真っ白な頭では、それ以上考えられなかった。
そしてなんとか、自分の息が荒くなっていることに気が付いた。
今1000mを全力疾走してきたかのように。
そして、身体が熱くなっていた。
内側から燃えているような、尋常ではないほどの熱さ。
そして、瑞希はある一部分にそれ以上の熱さを覚えていた。
触ったら焦げそうな熱さ……波をともない執拗に襲ってくる。
「んん……熱…いぃ……あん……」
その熱を発生しているところに、恐る恐る手を伸ばしてみた。
火傷するのを恐れるが、その熱が瑞希に与えたものは耐え難い熱さではない。
熱くどろどろしたものを吹き飛ばす、清清しいほどの感覚。
触った瞬間にえもいわれぬ感覚が伝わり、身体が真っ白になる。
瑞希が今まで感じたことの無い「冷気」に似た冷たい快感。
熱に浮かされる瑞希は、与えられる真っ白な景色の虜になっていた。
「あっ!……ひんっ!……んんんっ!……ひっ!」
異種の快楽は、一たびごとに瑞希の意識を飛ばす。
熱に浮かされる身体に悶えるように、身体はひくひくと痙攣し始めた。
560 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:45:40 ID:f9NBaulh
月光と、海に反射した光に照らされ、瑞希の一人遊びは留まるところを知らなかった。
いまや口から舌を垂らし、腰を浮かせながら手を動かし続けている。
「ひゃぁ! ああぁ! はにゃぁ! んんぁ! 」
もう何時間経ったのだろうか。
痣は既に全身へ広がり、身体は薄い紫色の肌へと変わっている。
背中には一種の幾何学模様のように黒い線が浮かび上がっていた。
そして涙すら流し快楽に溺れた目は、金色に光り輝いていた。
その口からは愉悦に浸った声を垂れ流し、顎から首にかけては涎がてらてらと光っている。
もはや手を動かし、腰をうねらす事しか頭にない瑞希。
頭の中では誰も聞くことが無い声が響いていた。
『はぁ……ようやく器に馴染んだわね。所要時間は6時間てところかしら』
それは、含みを持った女の声。
クラゲから注入された液体に宿る古代の悪魔。
久々の身体の身体を見、満足げに笑った。
『いい身体。まぁこの娘には私、ミゼリエルの継者としてたっぷり快楽をあげましょう』
喘ぐ瑞希の反応が、この言葉でより過敏になった。
『ではまずはこの海から始めましょうか』
声が段々小さくなっていく。
瑞希の身体も、それに伴って動きを止めた。
そして、ゆっくりと立ち上がり2つの声を重ねて言った。
「「世界の破壊を始めましょう」」
海の生物を従え操る能力を持つ古代の悪魔。
焦がれるような熱と目が覚めるような快楽を与え、虜にする。
かの「深淵の姫箱」に封じられし魔物は解き放たれた。
自身の熱を覚まそうと白濁と愛液をすすり、生き血を啜る吸淫の悪魔が。
この浜では以来、若い男女の失踪事件が頻繁に起こることとなった。
そして、それはその海に面した全ての地域に近づいていき……。
残る遺産は、あと2つ。
561 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:49:25 ID:f9NBaulh
以上、 >>545 の妄想を1つ消化しました。
次は戦隊ものでも書きたいですね。
男が入ってると萎えるから女5人……?
夏の終わり。
未だ頭上で太陽が激しく照りつけていた。
太平洋側に面したこの浜には、サーファーや海水浴客が多くやってきている。
夏休みが終わり各地の学校が再開した今現在、家族連れよりカップルの方が多い。
海外への旅行が叶わず、仕方なくココへ来たカップルが一組。
パラソルの影で寝転ぶ北川真と、濡れた髪でその横に腰を下ろす戸田瑞希。
周囲からの目を集める、美男美女お似合いのカップルだった。
「真も泳ごうよ。せっかく来たんだし……」
「瑞希、俺はもっと青く透き通った海が良かったんだが」
ここに来たのは旅券をなくしたせいだった。
しかも瑞希が、財布ごと。
「散々謝ったじゃない、ゴメンって……」
「だってさ―――」
「もうぐだぐだしつこいの! 真の馬鹿!」
「なっ」
「その辺の女とでも遊んでればいいじゃない! 私は泳ぐからね」
もう終わったことをぐだぐだと言い続ける真に、瑞希は飽き飽きしていた。
確かに否があるのは瑞希だが、最近しつこい真の性格が表に出てきた。
嫌な事を忘れ去るため、瑞希は人のいない沖合いへと泳ぎ始めた。
最初は、海草のようなものかと思った。
足に絡みつく柔らかい感触は、それ以外のものだとは思えなかったからだ。
纏わり付く感覚に耐え切れず、足をバタバタさせ振り払おうとした。
途端に、瑞希の下半身に針のような物で刺された刺激が走る。
海で思い当たるもの、クラゲ。
(痛っ……早く陸に上がらないと……)
急いで泳ぎだしたものの、刺さった部位から徐々に感覚が失われる。
毒が広がっているのだろうか、泳ごうとすればする程痛みが鈍く大きくなっていく。
真のいる筈の砂浜は見えるが、一向に距離が縮まっていかない。
監視員は何をやっているんだろう。
足を攣るのとは比にならない状況だが、何故かそんな事を考えてしまう。
動いている筈の下半身の反応は、もう薄い。
(ああ、これで死んじゃうのかな……)
懸命に首を海面に突き出そうとするが、それも虚しく海水が口から流れ込む。
バシャバシャと音を立て、両腕で水をかいた。
身体が、重くなっていく。
まるで何かに引きずり込まれるかのように。
絶えず気管に入る水に、むせることも許されない。
ついに思考が真っ暗になり、静寂がおとずれた。
558 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:41:37 ID:f9NBaulh
身体が重い。
瑞希が目を覚ますと、空はオレンジ色に染まっていた。
重い身体をなんとか起こすと、目の前には水平線に沈む太陽。
時間感覚がおかしくなっていたが、どうやら夕方のようだ。
(確か、溺れたのは昼間だった筈なのに……)
背に見える風景が変わっていないので、遠くに流されたわけではない。
感覚はまだ鈍いのだが、おそらく真が探しているはずだ。
軽い喧嘩をしていたとはいえ、そこは彼氏だ。
「はぁ……でも一体何に刺されたのかしら……クラゲ?」
あの一時的な痺れは、一体なんだったのか。
確かめようと患部を確かめると、くるぶしの辺りが腫れていた。
毒のせいか紫色で、星のような形になっていた。
「あの感覚…クラゲとは違ったような……?」
瑞希の記憶にある感覚は、海草か何か長いものの感触だった。
おかしい……と感じている間に辺りが暗くなってきたのに気が付く。
気付けば、身体の痺れはもうなくなっていた。
海岸伝いにいけば砂浜に出るはずだ。
瑞希はなんとか立ち上がり、少しでも人のいそうな所へと歩き始めた。
(熱い……なんでこんなに歩かなきゃいけないのよ……痛っ!)
足の裏で尖ったものを踏んだようだ。
もともと岩場で、泳いでいたので裸足なのは当たり前なのだが。
右足を見れば、あの痣が先程よりも大きく、濃くなっていた。
辺りはもはや真っ暗で、人の声もしない。
刺された痛みがぶり返したのか、くるぶしの痛みがズキズキと襲ってくる。
繰り返し来る痛みに、頭は段々白くなってくる。
真が探しに来るのを待った方がいい……。
そう考え、瑞希は座り込んでしまった。
559 黒い人@海洋寄生物 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:43:39 ID:f9NBaulh
まずは始めに違和感を覚えたのは、患部である足だった。
先ほど何かを踏みつけた足には痛みはあるものの、傷や痕が残っていなかった。
血が付いていたので、余計におかしかった。
まるで、瞬時に再生したかのような……。
真っ白な頭では、それ以上考えられなかった。
そしてなんとか、自分の息が荒くなっていることに気が付いた。
今1000mを全力疾走してきたかのように。
そして、身体が熱くなっていた。
内側から燃えているような、尋常ではないほどの熱さ。
そして、瑞希はある一部分にそれ以上の熱さを覚えていた。
触ったら焦げそうな熱さ……波をともない執拗に襲ってくる。
「んん……熱…いぃ……あん……」
その熱を発生しているところに、恐る恐る手を伸ばしてみた。
火傷するのを恐れるが、その熱が瑞希に与えたものは耐え難い熱さではない。
熱くどろどろしたものを吹き飛ばす、清清しいほどの感覚。
触った瞬間にえもいわれぬ感覚が伝わり、身体が真っ白になる。
瑞希が今まで感じたことの無い「冷気」に似た冷たい快感。
熱に浮かされる瑞希は、与えられる真っ白な景色の虜になっていた。
「あっ!……ひんっ!……んんんっ!……ひっ!」
異種の快楽は、一たびごとに瑞希の意識を飛ばす。
熱に浮かされる身体に悶えるように、身体はひくひくと痙攣し始めた。
560 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:45:40 ID:f9NBaulh
月光と、海に反射した光に照らされ、瑞希の一人遊びは留まるところを知らなかった。
いまや口から舌を垂らし、腰を浮かせながら手を動かし続けている。
「ひゃぁ! ああぁ! はにゃぁ! んんぁ! 」
もう何時間経ったのだろうか。
痣は既に全身へ広がり、身体は薄い紫色の肌へと変わっている。
背中には一種の幾何学模様のように黒い線が浮かび上がっていた。
そして涙すら流し快楽に溺れた目は、金色に光り輝いていた。
その口からは愉悦に浸った声を垂れ流し、顎から首にかけては涎がてらてらと光っている。
もはや手を動かし、腰をうねらす事しか頭にない瑞希。
頭の中では誰も聞くことが無い声が響いていた。
『はぁ……ようやく器に馴染んだわね。所要時間は6時間てところかしら』
それは、含みを持った女の声。
クラゲから注入された液体に宿る古代の悪魔。
久々の身体の身体を見、満足げに笑った。
『いい身体。まぁこの娘には私、ミゼリエルの継者としてたっぷり快楽をあげましょう』
喘ぐ瑞希の反応が、この言葉でより過敏になった。
『ではまずはこの海から始めましょうか』
声が段々小さくなっていく。
瑞希の身体も、それに伴って動きを止めた。
そして、ゆっくりと立ち上がり2つの声を重ねて言った。
「「世界の破壊を始めましょう」」
海の生物を従え操る能力を持つ古代の悪魔。
焦がれるような熱と目が覚めるような快楽を与え、虜にする。
かの「深淵の姫箱」に封じられし魔物は解き放たれた。
自身の熱を覚まそうと白濁と愛液をすすり、生き血を啜る吸淫の悪魔が。
この浜では以来、若い男女の失踪事件が頻繁に起こることとなった。
そして、それはその海に面した全ての地域に近づいていき……。
残る遺産は、あと2つ。
561 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2007/08/29(水) 16:49:25 ID:f9NBaulh
以上、 >>545 の妄想を1つ消化しました。
次は戦隊ものでも書きたいですね。
男が入ってると萎えるから女5人……?
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