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Catastorphe Intermission.I 光の芽
154 FBX ◆4gA1RyNyf. sage 2008/01/04(金) 06:41:54 ID:GkdPxmZ+
結局全然書けなかったけど、さわりだけ披露。
魔女伝説の続きだけれど、そろそろ物語に彩りを加えます。
Catastorphe Intermission.I 光の芽
この世に邪があれば正もある。
人間の感情にせよ、事象にせよ、必ず対極という物が大概の場合に存在するのである。
一人の少女が手にした魔法書を始まりとし、この世界に魔女が生まれ始めた。
そして魔があれば、その対極――すなわち魔を打ち払う者も生まれる。
社会を確実に蝕んでいく魔女と闘う者が…
森の中にパン、パンと子気味の良い音が木霊する。
一定のリズムで何かと何かを打ち付け合うように…
「ふっ!! はっ!!」
「よし、そこまでだ。10分休憩」
「はいっ!」
樹海とも言うべき広さの森に、その師弟は修行に来ていた。
「まだまだ空を切り裂く拳を放つにはほど遠いな…」
「諦めないですよ」
「ふむ。どれ、久々に一つ見せてやろうか」
師と思しき男が立ち上がり、草むらの方向を向く。
そして両手を胸の前に構え、いわゆるファイティングポーズを取った。
「……」
弟子と思しき少女は、そこから動かない。
師が精神集中をしている側では微動だに許されない。
吹いていた微風が止まる。
辺りを支配するのは静寂のみとなった…
(今日はどのくらいだろう)
弟子の苺花は思う。
自分がこの師の元に入門して、まだ1年しか経っていない。
入門前には女の子が拳法など、と周囲の大人は皆言った。
しかし苺花はただの一度だけ師の『空を切り裂く拳』を見ただけで決めた。
これを極めれば何があっても大丈夫、と…
苺花には己を鍛える理由があるのだった。
(お姉ちゃんをあんな風にした人を、いずれ…)
どれくらい経っただろう。
師は未だにその場から微動だにしない。
だが次の瞬間、師は目を見開くと大きく右手を突き出したのだ。
「つあっ!!!」
気合いの入った声と共に、苺花の耳には風を裂く音が聞こえた。
するとどうしたことか。
師が拳を突き出した方向にある林の葉がことごとく切断され、はらりと地面へと散っていったのだ。
結局全然書けなかったけど、さわりだけ披露。
魔女伝説の続きだけれど、そろそろ物語に彩りを加えます。
Catastorphe Intermission.I 光の芽
この世に邪があれば正もある。
人間の感情にせよ、事象にせよ、必ず対極という物が大概の場合に存在するのである。
一人の少女が手にした魔法書を始まりとし、この世界に魔女が生まれ始めた。
そして魔があれば、その対極――すなわち魔を打ち払う者も生まれる。
社会を確実に蝕んでいく魔女と闘う者が…
森の中にパン、パンと子気味の良い音が木霊する。
一定のリズムで何かと何かを打ち付け合うように…
「ふっ!! はっ!!」
「よし、そこまでだ。10分休憩」
「はいっ!」
樹海とも言うべき広さの森に、その師弟は修行に来ていた。
「まだまだ空を切り裂く拳を放つにはほど遠いな…」
「諦めないですよ」
「ふむ。どれ、久々に一つ見せてやろうか」
師と思しき男が立ち上がり、草むらの方向を向く。
そして両手を胸の前に構え、いわゆるファイティングポーズを取った。
「……」
弟子と思しき少女は、そこから動かない。
師が精神集中をしている側では微動だに許されない。
吹いていた微風が止まる。
辺りを支配するのは静寂のみとなった…
(今日はどのくらいだろう)
弟子の苺花は思う。
自分がこの師の元に入門して、まだ1年しか経っていない。
入門前には女の子が拳法など、と周囲の大人は皆言った。
しかし苺花はただの一度だけ師の『空を切り裂く拳』を見ただけで決めた。
これを極めれば何があっても大丈夫、と…
苺花には己を鍛える理由があるのだった。
(お姉ちゃんをあんな風にした人を、いずれ…)
どれくらい経っただろう。
師は未だにその場から微動だにしない。
だが次の瞬間、師は目を見開くと大きく右手を突き出したのだ。
「つあっ!!!」
気合いの入った声と共に、苺花の耳には風を裂く音が聞こえた。
するとどうしたことか。
師が拳を突き出した方向にある林の葉がことごとく切断され、はらりと地面へと散っていったのだ。
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