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続・心の枷 その1
667 続・心の枷 その1 (1/14) sage 2012/10/04(木) 06:11:04.22 ID:3jJ4LtFH
私、高木早希は今、満員電車に揉まれている。
ちょっと、トイレに、行きたくなった…かも、しれない。
これから、会社最寄りの駅までは、あと30分は、ある。
失敗した。これならちゃんと家でしてくればよかった。
仕方ない。ここでするか…
私は、ぎゅうぎゅう詰めで人を載せて走ってる電車の中で立ったまま、
おしっこを…うん、まだちょっと、恥ずかしさが残ってるかも、しれない。
でも、誰にもわかりはしないし、人を避ける意味もない。
―しよう。ちょっと、力む。
(んー、うんっ、うっ)
出るまでの緊張感を我慢して、ちょっと力んだ。
そして、おしっこが、出始めた…と、思う。
なぜ「思う」なのか、っていうと。
私の出しているはずのおしっこは、全部『体の枷』が処理しているから。
外には一滴も出てこない。漏れることも一切ない。
そして、おしっこをするときのちょっとした解放感も、ない。
それも、『体の枷』が処理しているから。
『体の枷』は、私の排泄で生まれる快感すら、掌握している。
だから、おしっこを出したくて、出すギリギリまでは感覚としてあるんだけど、
出し始めると、全く、感じなくなる。
あーあ、つまんない。
これが『心の枷』を嵌めていると、全く違う。
もちろん許可を頂いてからだけど、『心の枷』を嵌めておしっこをすると、
それだけでイケるだけの快感を『体の枷』は与えてくれる。
ちなみに大きい方は、もっとスゴイ。
だから、トイレはなるべく、家の中でするようにしてる。
今のコレも、ちょっと家を出るのを遅くしたら、家でできたのに、と思うと、
やっぱり、失敗したなぁ、と、思ってしまう。
668 続・心の枷 その1 (2/14) sage 2012/10/04(木) 06:13:25.30 ID:3jJ4LtFH
―ん?
あ、あれ?
胸と股間から、快感が、急に―え?
(あっ、あふっ、うふぅっ、ぁああっ)
声が、出そうになる。一所懸命、声を、押し殺す。
この快感、絶対、ゲージの真ん中より上まで、来てる。
セックスの最後で、アソコに男のモノを入れて、出し入れしてる時くらいの、快感。
な、何で?こんなところで…
(はぁ、うっ、はぁっ、うっ、はぁ、はぁ、はぁあっ、んっ)
どうしても息が荒くなる。…ヤバい、隣の男の人が変な目で見てる。
そりゃ、こんな息を満員電車の中でしてたら、ただの、痴女…だよね…
まだ、快感が、上昇していく。
これは―ダメだ。早くイカないと、私、おかしくなる。
ちょうど、電車が駅で、停まった。
そのまま、人の流れに流されるまま、私も、降りる。
電車のドアから弾き飛ばされるみたいにホームに出た後、震える手で、
急いでケータイを、取り出す。
「―あ、おはよう、ございます。ふぅっ…高木、です。
大蔵課長をお願い…あ、課長、ですか…ぅんっ、
すみません、私、急に体調が、悪く…なったようで、今日は午後から出社…ぁん、
させて、くださ……
あ、はい、はい、すみません、よろしく…おねが、んっ、い、します」
声を出すのも辛かったけど、そのおかげか課長も心配して、午前の半休を許可してくれた。
そのまま、ガクガクして力の入らない足に鞭打って、階段登って、反対側のホームに向かう。
早く、早く、『心の枷』、嵌めないと…
669 続・心の枷 その1 (3/14) sage 2012/10/04(木) 06:16:20.23 ID:3jJ4LtFH
私は家に着くと、靴を脱ぐのもそこそこに、とにかく化粧台のところに向かった。
横の棚においてあった『心の枷』を、嵌める。
頭からかぶると、と頭の周りが覆われた感覚がした後、
きゅっ、と縮まり、そして感覚が、なくなる。
「ふぁぁあああああん!…はぁ、はぁ、はぁ…」
いつも、『心の枷』を嵌めれば、ご褒美に軽くイカせてもらえることになっていて、
今もその約束通り、軽く、イった。
目の前に浮かんでいる「快感のゲージ」は、今ちょうど真ん中辺りで揺らいでいる。
「早希ちゃんごめんねー。無理やり帰らせるような真似をして」
どこからか、ふと、声がする。
「ど、どうしたんですか、こんなこと、今まで…」
「うん。
ワタシ、拡張モジュールの生成時期に入ったみたい」
「かくちょ…え?」
「『拡張モジュール』。ワタシ自身が拡張するための、部品。
んー、普通の生物に例えると、子供みたいなもんかな」
「こ、子供??」
「そ。まぁ細かいところはかなり違うんだけど、今はいいや。
とりあえず、割とすぐ、拡張モジュールを生成しないと、いけない。
今日の夜までもつかなーって思ってたから、早希ちゃんに言わなかったんだけど、
ちょっと予定より早まったみたい。ごめんね」
「あ、あの、それで…私は、何をすれば…?」
「そうそう。早希ちゃんいないと、モジュール作れないんだよね。
とりあえず、服全部脱いで、ベッドの上に移動してくれるかな。
せいぜい15分くらいだから」
「…はい」
私は言われるまま、着ていた服を全部脱いで、全裸になった。
といっても、胸と股間は、金属の塊―『体の枷』で覆われてるけど。
そのままベッドに移動して、そのまま仰向けに横たわると、そこで手足が勝手に動いた。
脚はMの字に開いてベッドの上で踏ん張るような形で固定され、
手は、頭の後ろにある枕の両端を握らされ、こっちも固定させられた。
670 続・心の枷 その1 (4/14) sage 2012/10/04(木) 06:19:14.79 ID:3jJ4LtFH
「準備、オッケーだね。
じゃ、始めるよ。
ちょっと辛いかもしれないけど、耐えてね」
「はい。
……えっ、ふぁっ、ぁはぁああああああぁ?!」
途端に、快感のゲージが、急上昇する。
いきなり、目盛りを振りきって、イカされた。
「い、いやぁ、あぁん、あぁあああん!
ま、また、はぁ、はぁああっ!
ま、まだ、つづく、ふぁ、ああああん!」
ゲージのメーターが、目盛りの前後で揺れるように、行ったり来たりを繰り返す。
だから私も、何度も何度も、何度も何度も、イカされる。
「あ、そろそろ、出るね。
ここからが一番辛いところだけど、頑張ってね?
あと5分とかからないから、心配しないで」
「は、は、はひっ…」
すると、ゲージが下がらなくなり、目盛りを振り切りっぱなしになった。
私は、ひたすら、イキっぱなしになる。
「はあああああああああぁああああ!うあぁ!あっ、ああ、ぐ、うっ、あ、あ、うぁ」
ずーっと、ずーっと、とにかく、気をやりつづける。
頭が、飛んで、おかしく、なりそう…
671 続・心の枷 その1 (5/14) sage 2012/10/04(木) 06:22:24.92 ID:3jJ4LtFH
「そろそろだよ。
あ、これ、嵌めといて」
その途端。
私の口が、強制的に、開かされた。
舌が、強制的に、吊り出され、そのまま、固定される。
「むぐ、ぐ、っぐ、むふうっ、うぐ?!」
完全に固定された、唇と、舌と、あと口の中全体から、ものすごい快感が迸る。
今までどんなディープキスでも体験したことのない、トロットロにされる、快感。
最高に、気持ち、いい…
「ふ、ふぉ、ふぉぉぉおおおあああああ!?」
股間を何か、ビリビリとした、激痛のような快感の塊が襲う。
そのまま、私は思いっきり大きなオーガズムを迎える。
そうして、ようやく、快感が収まり始めた。
ゲージがみるみる下がって、真ん中少し下くらいまでメーターのバーが縮んた。
口も、自由になる。
「はぁ、はぁ、はぁ、は、はぁ、はぁ…」
「よくがんばったね。早希ちゃん。
いいのができたと思うよ。ほら、股の間を覗いてごらん?」
体が自由になり、そのまま上体を起こす。
みると…
私の股間の直下に、ゴムボール大の、金属の球があった。
『体の枷』に当たって、止まっている。
「拾ってごらん?」
「はい」
言われるまま、その球に右手を伸ばし、握って持ち上げてみる。
てっきり重いのかと思ったけど、ピンポン玉くらいに軽い。
いろいろな角度から見てみたけど、どの角度から見ても、全く同じ。
メタリックシルバーの、完全な球体。
「うふ。カワイイでしょ?」
「は、はぁ…」
「まだそういうの、わかんないか。まぁ、これからだね。
で、早希ちゃんは、それを誰か他の人に、嵌めて欲しいの」
「…え?」
「だからほら、早希ちゃんも『心の枷』嵌めて、ワタシがくっついたでしょ?
この球もやっぱり、枷なの。でも早希ちゃんじゃなくて、他の人が嵌めるもの。
これを嵌めた人が、早希ちゃんの『パートナー』になるの」
672 続・心の枷 その1 (6/14) sage 2012/10/04(木) 06:25:15.83 ID:3jJ4LtFH
「パー、トナー?」
「うん。
早希ちゃんと一緒に気持ちよくなって、早希ちゃんがいっぱい気持ちよくなるように
ご奉仕してくれる人。
そうして、早希ちゃんと共同生命体となって、1つのワタシになる人」
「…つまり、これを、他の人に嵌めて、私みたいに、する、って、事ですか?」
「そ。わかってくれた?」
「で、でも、他の人にいきなり嵌めるのは、ちょっと、気が引けるというか…」
「あれー?そんな事言っちゃって、いいのかなー?」
「あ、すいま、ぁああああああああん!」
途端にゲージが急上昇して、目盛りの手前で止まる。
「ご、ごめんなさい、イカせて…」
「だーめ。変なこと言うんだもん。
早希ちゃんはもうワタシの一部なんだから、ワタシの言うとおりにしなきゃ」
「は、はい、わかりました、だから…ぁあっ」
「ゴメンナサイは?」
「ご、ごめんなさい、はぁっ」
「ちゃんと、他の人に、嵌める?」
「はい、嵌めます、ちゃんと、やります、うっ…」
「よろしい。イキなさい」
「あぁっ、ぁあああああぁぁん!」
イカせてもらって、ようやく、楽になった。
「はぁ…はぁ…
わかり、ました。やります。他の人に、嵌めます…
どんな人に、嵌めれば、いいんですか?」
「そうだねー。
早希ちゃんと一緒に気持ちよくなってくれる人だから、なるべく、早希ちゃんの
好みの人がいいと思うよ。この人とならエッチしてもいいかな、って人。
あ、申し訳ないけど、女性にしてね。
男性でもいいんだけど、なるべく早希ちゃんと体の組成が近い人がいいんだ」
「え、でも、女性でなんて、私そういう趣味、なくて…」
「んーほら。
身近で、キレイだなって思う人とか、女性なのにカッコいい人とか、いない?
あるいは、ずっと一緒にいられる、心が安らぐ人」
「キレイで…ずっと…一緒にいられる…」
「うん。
後の人選は、早希ちゃんに任せるよ。
カワイイ娘、ゲットしてね?」
「は、はい…」
673 続・心の枷 その1 (7/14) sage 2012/10/04(木) 06:27:22.81 ID:3jJ4LtFH
「ちょっと早希、大丈夫ー?」
「うん…ごめんね結夏。
ホントに急に…辛くなって」
「いや、いいよ。
それよりほら、ゆっくりでいいから、前見て」
私、西野結夏は、同期の高木早希と、会社終わった後でご飯を食べに来ていた。
早希とは結構気が合うから、よくご飯を一緒に食べてた。このレストランも、割とよく2人で来る店だ。
でも、ワインを飲んでたせいか、早希が急に気分が悪いと言い出して、
トイレに向かうその足が千鳥足だったもんだから、慌てて肩を貸して一緒にレストランを出て、
今、同じビルのフロアにあるトイレに向かっていた。
「午前中休んだんでしょ?なのにワインなんて…」
「うん、元気になったと思って、ちょっと、油断してた…」
「あ、ほら、そこだから、トイレ」
そのまま、の中にあったトイレに、2人で入る。
「ちょ、ちょっと、休憩、させて…」
「あ、うん。いいよ」
早希が洗面台の前にたどり着いて、その縁に手をつき、肩で息をしている。
「ほんと、どうしちゃったんだろうね。言うほど飲んでもいなかったと思うけど」
「わかんない…
そうだ、ちょっと、待って…
こういうときに、イイもの、あるんだ」
そう言って、早希が、自分のバッグの中に手を入れた。
「―これ」
出てきた右手の手のひらには、ゴムボール大の、金属の球が乗っている。
私はつい、覗きこんでしまう。
「…何?これ」
「拡張モジュール、だって」
「かくちょう?ん?」
「枷、なの」
「かせ、って?」
「結夏も、嵌めてみれば、わかると思う」
「へ?
ちょ、きゃ、きゃあああああああ!??」
突然、その珠が弾けるように私の目の前でぶわっと拡がり、
それが全部、私の顔に、覆いかぶさってきた。
6 続・心の枷 その1 (8/14) sage 2012/10/04(木) 07:18:19.95 ID:3jJ4LtFH
「きゃああああああああああ!
な、な、何?何なの?」
慌てて、自分の顔を触る。
よく見えないけど、何かが覆ってしまっているのか、頬や口に触ることができない。
目の前にある鏡で、自分を、見る。
「な―なに、コレ?」
それは、大きな、金属製の、マスク。
私の鼻の下から顎までを全部覆い、更に後ろまで伸びて、耳をすっぽりと覆ってる。
鼻や口のくぼみはなく、つるん、と、丸みを帯びていて、凹みや引っ掛かりは一切ない。
まるで、顔の下半分が、金属に支配されてしまったみたいだ。
取ろうとするけど、全然取れない。
完全に、私の、耳と、顎と、口と、鼻に、くっついてしまっている。
でも、私が声を出すのに、不自由はない。耳も普通に、聞こえている。
「ちょっと、早希?!何なの、これ!!」
横にいる早希に怒鳴り付けるけど、早希の反応は鈍い。
まるで、何も聴こえてないかのようだ。
「…ごめんね、結夏。とりあえず、こっち来てくれる?」
「ちょ、ちょ、ちょっと!」
さっきまで気分悪そうにしていた早希はすっかり平静になっていて、
私の手をひっぱっていく。
私はそのまま、奥の、子連れ用の広い個室に、連れて行かれた。
7 続・心の枷 その1 (9/14) sage 2012/10/04(木) 07:21:06.43 ID:3jJ4LtFH
早希は私を個室に押し込めると、自身も入って、扉を閉めてロックし、
内側からその扉によりかかった。
ここに私を閉じ込めようとしているのは、明らかだった。
「ちょっと早希、何すん―」
「うふ。こんばんは。結夏ちゃん」
「…えっ?」
どこからともなく、全然知らない女性の声がする。
「結夏ちゃんのお話は早希ちゃんに聞いてたし、
さっきもバッグの中からいろいろ聞かせてもらった。
うふ。早希ちゃん、なかなかカワイイ娘、ゲットしたね」
「あ、あの、誰?」
「ワタシは、早希ちゃんだよ。
もうちょっとちゃんと言うと、早希ちゃんを、支配する者。
で、今から、結夏ちゃんも支配する」
「は?何言って―」
「結夏ちゃんはこれから、早希ちゃんの『パートナー』になって、
早希ちゃんの、一部になるの。
そして、ワタシの一部にも、なる」
「あの、何言ってるか、全然わかんないんですけど」
「まぁ、その辺は、おいおいわかるよ。
じゃ、結夏ちゃんにも『体の枷』、あげるね」
「へ?」
一瞬、うなじから背筋をすっと撫でられる感覚があって、その後それが全身に広がって、でも一瞬で収まった。
「え?何を、したの?」
「うふ。胸と股間、触ってごらん」
気になって、言われるとおりに、胸と股間を手でさわってみる。
感触がおかしい。硬い。
シャツの合間から手を突っ込んでみると、ブラの下に何か硬いものがあって、
私の胸を覆っているみたいだ。
股間も、スカートの裾を少しまくって、そこから手を入れてみるけど、
やっぱり、ショーツの裏に、硬いものがある。
両方とも、さわってもつついても叩いても、何も、感じなくなってる。
「それはね。『体の枷』と言って、結夏ちゃんのおっぱいと大事なところを
閉じ込めるもの。
一生外れないから、結夏ちゃんはもう、自分でおっぱいとアソコと、
あとお尻の穴も、自分では触れなくなった」
「ちょ、ちょっと、何言ってんの…
ねぇ早希!あんたも何か言ってよ!ねぇ!」
扉のところにいる早希に声をかけるけど、全然応えようとしない。
ただ、こっちを、じっと、見てる。
そして、声がまた、響いてくる。
「で、『体の枷』には、もう一個、重要な役割があってね―」
「え?あ、い、いやぁあああん?!」
8 続・心の枷 その1 (10/14) sage 2012/10/04(木) 07:24:05.47 ID:3jJ4LtFH
突然、胸と股間に、じわっとする快感が、襲ってきた。
何も触られたり揉まれたりしてないのに、とにかく、胸と股間全体が、しびれる。
「な、な、何コレ?!」
「うふ。結夏ちゃんが触って気持ちよくできなくなった代わりに、
ワタシがいつでも、この『体の枷』を使って、結夏ちゃんを気持ちよくできるの。
どう?気持ちいいでしょ」
「何をバカなこと言ってんの、もう、やめて」
「あれ?じゃもうちょっと気持ちよくするね」
「ちょ、ちょっと、あぁああああああん!!」
胸と股間からくる快感がもっと激しくなって、全身がかぁっと熱くなる。
まるで、セックスの真っ最中みたい―
「はぁ、ちょ、お願い、やめて」
「どう?気持ちいい?」
「き、気持ち、いい、いいよ。いいから、やめて、こんなとこで」
「うふ。わかった。やめたげる」
急に、刺激が収まった。
自分の息がすっかり荒くなっている。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「じゃまぁ、公共のトイレをずっと占拠するのも他の人に申し訳ないから、
さっさと訓練、始めるね」
「な、なに、する、の、ちょ、きゃああああ!?」
突然、体が勝手に動いて、蓋の閉じている便座の上に無理やり座らされた。
その上で、股をおもいっきり開かされ、頭の後ろで手を組まされる。
「うふ。あなたが今お顔に嵌めてる拡張モジュール、
まぁありていに言うと、『口の枷』だね。そのまんまだけど。
コレは、パートナーの体を自由に操ることができる。
あなたはもう、自分の体を動かす自由を、失った」
「な、何を言って…お願い、やめて」
「だーめ。もうコレ、嵌めちゃったんだから。
さ、訓練、続けるよ」
「だ、だから、訓練、って…」
「まずは、『体の枷』に快感をコントロールされることを、
あなたの体に覚えこませるための、訓練。
拡張モジュールは簡易式だから、ゲージないんだけど、許してね。
ワタシがカウントダウンすると、『体の枷』があなたをどんどん気持ちよくして、
0になったら、あなたはイク」
「え、ちょっと、そんな―」
「いくよ?
3,2,1」
「えっ、いや、ぁあああああっ!?はぁ、あはあああっ!!」
カウントダウンが進むと、合わせて自分の体が、かあああっと熱くなって、
体中が、ひたすら疼く。本当に、今、イク、手前。
9 続・心の枷 その1 (11/14) sage 2012/10/04(木) 07:27:03.65 ID:3jJ4LtFH
「うふ。
最後のカウントが、結構楽しいんだ。拡張モジュールは。
じゃ、いくよ。ぜー …」
「あっ、む、むぐ!?」
突然、口が、こじ開けられる。
舌が、吊り出されて、ぴんと伸びたまま、動かなくなる。
そして、口の中に何かが、いっぱい、なだれ込んでくる。
なだれ込んできたものが、口の中に広がって、それが、とてつもない、快感に変わる。
ディープキスの何百倍も、何千倍も、気持ちいい。
「…ろ」
「ぐ、ぐぅ、ふぅぅぅうううう!」
唇が、舌が、喉の奥が、全部がしびれて熱くなって、
それが、胸と、股間に、直通した。
体中に、電流が走る。体が硬直して、そのままガクガクと、震えて…イった。
快感が収まってきた頃、ふいに口の中のものがなくなり、口が自由になる。
思わず、荒い息を、繰り返す。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「うふ。どう?気持ちよかった?」
「はぁ、はぁ…
さ、最後の、口は、一体…」
「うふふ。
それがその、口の枷の、特別な機能。
あなたが嵌めているその枷は、あなたのお口に、強烈な快感を与えることができる。
あなたは一生、アソコでも胸でもお尻でもイケなくなった代わりに、
その枷を嵌めて、お口の快感で、イクようになる」
「な、何を、バカな―」
「さ、続き続き。
いくよー、3,2,1,0」
「ちょっ、あぁ、あふん、あぐっ、むぐ、ぐふぅううううううう!」
「はい、もう一回。3,2,1,0」
「やめ、いや、ふっ、ぐぅ、ぅうふううううう!」
「もう一回。3,2,1,0」
「おね、が、ちょ、むぐ、ふぅ、うううううううう!」
カウントダウンされる度、口をこじ開けられ、舌を吊り出され、
何かが口になだれ込んで来て、イった。
何度も何度も、何度も何度も、私は、口で、イった。
10 続・心の枷 その1 (12/14) sage 2012/10/04(木) 07:30:05.29 ID:3jJ4LtFH
私の目の前で、結夏の訓練が、始まった。
突然、便座に座って足を開き、頭の後ろで手を組んで、動かなくなった。
その姿勢のまま、何度も視線を虚空に這わせ、
目がかっと開いたかと思うと、ガクガクと震え、ぐったりする。
また、目が開いて、ガクガク震えて、ぐったりする。その、繰り返し。
私は、扉の前から移動して、結夏の目の前に、立つ。
結夏は、私に対して股を開いて、こっちを向いている。
でも、目の焦点は、私には合っていない。時折こっちを見ている風はあるが、
すぐ視線を虚空に這わせて、まったく違うところに意識をやっている。
自分の経験から、だいたい結夏が何をされているかは、わかる。
でも、私には、何も聞こえない。
きっと結夏は、その口に嵌めた枷の下で思いっきり喘いで、叫んでいるはずだけど、
私には、呼吸の音すら、聞こえない。
衣擦れの音と、時折外から入ってくる他人の音以外は、何も音がしない。
とても、静かな空間。
その中で、ひたすらひたすら、彼女の精神を蹂躙する作業が、目の前で、続いていた。
11 続・心の枷 その1 (13/14) sage 2012/10/04(木) 07:33:06.13 ID:3jJ4LtFH
「うふ。気持ち、良かった?」
「…はい」
「うんうん。ずいぶん素直になったね。
でも、まだ体が疼いて、イカないと、収まらない。そうでしょ?」
「……はい」
もう、何も、考えられない。
ひたすらイカされて、頭の中が真っ白に吹っ飛んで、
でもまだ体が鎮まらなくて、もう、どうしたらいいのか、わからない。
「うん、よろしい。
じゃ、お願いしたら、イカせてあげる」
「……うぅっ…はぃ…」
「『お願いします。イカせてください』って、言ってみて」
「…お願い…します。イカせて、ください…ぐふっ、ふぅううううう!」
お願いした直後、口を犯されて、また、イった。
「うん、よくできたね。
じゃ、もう一回」
「…お願い、します、イカせて、ください…ふぅっ、ふぅううううっ!」
「はい、もう一回」
「お願い…します、イカせて、ください…ふむぅううううっ!」
「はい、もう一回」
「お願い、します、イカせてください…ふぅう゛うううっ!」
「はい、もう一回」
「はぁっ、お願いします、イカせてくださいっ…むふぅうううっ!」
「もう、一回」
「お願いしますっ、イカせて!イカせて、くださいっ!…ふぅう゛う゛うううううううっ!」
何度も何度も、私は自らお願いして、口を犯してもらって、イカせてもらった。
「どう?お口、気持ちいいでしょ?」
「はい、気持ち、いい、です」
「その口の枷を嵌めれば、あなたは、イケる。
じゃ、次の訓練、いきましょうね。3,2,1」
「ちょ、あっ、あぁあああんっ…えっ、ちょ、ちょっと!?」
カウントダウンの、最後の、ゼロが、聞こえない。
イク寸前。でも、口を犯してもらえない。イケない。
そして、口と頬の周りを、するっと抜ける感覚がする。
コトン、と、股の間で、音がする。
「―あ」
ふと見ると、ゴムボール大の金属の球が、股の間に落ちている。
枷が、外れた…
ふいに、いつの間にか目の前にいた早希が、それを、右手で、拾う。
そして、手のひらに載せて、私の顔の前に、持ってくる。
「ほら、あなたの枷だよ。結夏」
12 続・心の枷 その1 (14/14) sage 2012/10/04(木) 07:35:36.74 ID:3jJ4LtFH
「ほら、あなたの枷だよ。結夏」
「あ…」
そう。これは、私の、枷。
私の口を犯して、イカせてくれる、枷。
犯して、欲しい。
イカせて、欲しい。
「どうすればいいのか、あなたは、わかっている。そうでしょ?結夏」
そう。わかっている。
私のすべきことは、枷を、嵌めること。
枷を嵌めて、口を犯して、イカせてもらうこと。
私は、頭の後ろに手を組んだまま、顔の前にある金属球に、
舌を伸ばして、舌先で、触れた。
とたん、しゅるっと音がして、私の口に、枷が、嵌まる。
そのまま、口をこじ開けられ、犯される。
「ぐふうぅうううううううう!」
ひとしきり、イッた。
でもまた、イク寸前まで、快感が、昇ってくる。
そして、枷が外れて、球になる。
それを早希が拾って、私の顔の前に、差し出す。
私はそれを、舌先で、舐める。
枷が、嵌まる。
口を犯されて、イッて、外れる。
早希が拾って、私が舐める。嵌まる。
口を犯されて、イッて、外れる。
早希が拾って、私が舐める。嵌まる。
口を犯されて、イッて、外れる。
早希が拾って、私が舐める。嵌まる。
何度も、その行為が、繰り返される。
そして、何度目かのとき。
外れた枷を、早希が拾って、
でもそのまま、右手できゅっと握って持ち上げると、
彼女は自分のバッグに、それをしまいこんだ。
「え?ちょっと、なんで…」
「私のうちに、来て。結夏」
「…わか、りました」
私、高木早希は今、満員電車に揉まれている。
ちょっと、トイレに、行きたくなった…かも、しれない。
これから、会社最寄りの駅までは、あと30分は、ある。
失敗した。これならちゃんと家でしてくればよかった。
仕方ない。ここでするか…
私は、ぎゅうぎゅう詰めで人を載せて走ってる電車の中で立ったまま、
おしっこを…うん、まだちょっと、恥ずかしさが残ってるかも、しれない。
でも、誰にもわかりはしないし、人を避ける意味もない。
―しよう。ちょっと、力む。
(んー、うんっ、うっ)
出るまでの緊張感を我慢して、ちょっと力んだ。
そして、おしっこが、出始めた…と、思う。
なぜ「思う」なのか、っていうと。
私の出しているはずのおしっこは、全部『体の枷』が処理しているから。
外には一滴も出てこない。漏れることも一切ない。
そして、おしっこをするときのちょっとした解放感も、ない。
それも、『体の枷』が処理しているから。
『体の枷』は、私の排泄で生まれる快感すら、掌握している。
だから、おしっこを出したくて、出すギリギリまでは感覚としてあるんだけど、
出し始めると、全く、感じなくなる。
あーあ、つまんない。
これが『心の枷』を嵌めていると、全く違う。
もちろん許可を頂いてからだけど、『心の枷』を嵌めておしっこをすると、
それだけでイケるだけの快感を『体の枷』は与えてくれる。
ちなみに大きい方は、もっとスゴイ。
だから、トイレはなるべく、家の中でするようにしてる。
今のコレも、ちょっと家を出るのを遅くしたら、家でできたのに、と思うと、
やっぱり、失敗したなぁ、と、思ってしまう。
668 続・心の枷 その1 (2/14) sage 2012/10/04(木) 06:13:25.30 ID:3jJ4LtFH
―ん?
あ、あれ?
胸と股間から、快感が、急に―え?
(あっ、あふっ、うふぅっ、ぁああっ)
声が、出そうになる。一所懸命、声を、押し殺す。
この快感、絶対、ゲージの真ん中より上まで、来てる。
セックスの最後で、アソコに男のモノを入れて、出し入れしてる時くらいの、快感。
な、何で?こんなところで…
(はぁ、うっ、はぁっ、うっ、はぁ、はぁ、はぁあっ、んっ)
どうしても息が荒くなる。…ヤバい、隣の男の人が変な目で見てる。
そりゃ、こんな息を満員電車の中でしてたら、ただの、痴女…だよね…
まだ、快感が、上昇していく。
これは―ダメだ。早くイカないと、私、おかしくなる。
ちょうど、電車が駅で、停まった。
そのまま、人の流れに流されるまま、私も、降りる。
電車のドアから弾き飛ばされるみたいにホームに出た後、震える手で、
急いでケータイを、取り出す。
「―あ、おはよう、ございます。ふぅっ…高木、です。
大蔵課長をお願い…あ、課長、ですか…ぅんっ、
すみません、私、急に体調が、悪く…なったようで、今日は午後から出社…ぁん、
させて、くださ……
あ、はい、はい、すみません、よろしく…おねが、んっ、い、します」
声を出すのも辛かったけど、そのおかげか課長も心配して、午前の半休を許可してくれた。
そのまま、ガクガクして力の入らない足に鞭打って、階段登って、反対側のホームに向かう。
早く、早く、『心の枷』、嵌めないと…
669 続・心の枷 その1 (3/14) sage 2012/10/04(木) 06:16:20.23 ID:3jJ4LtFH
私は家に着くと、靴を脱ぐのもそこそこに、とにかく化粧台のところに向かった。
横の棚においてあった『心の枷』を、嵌める。
頭からかぶると、と頭の周りが覆われた感覚がした後、
きゅっ、と縮まり、そして感覚が、なくなる。
「ふぁぁあああああん!…はぁ、はぁ、はぁ…」
いつも、『心の枷』を嵌めれば、ご褒美に軽くイカせてもらえることになっていて、
今もその約束通り、軽く、イった。
目の前に浮かんでいる「快感のゲージ」は、今ちょうど真ん中辺りで揺らいでいる。
「早希ちゃんごめんねー。無理やり帰らせるような真似をして」
どこからか、ふと、声がする。
「ど、どうしたんですか、こんなこと、今まで…」
「うん。
ワタシ、拡張モジュールの生成時期に入ったみたい」
「かくちょ…え?」
「『拡張モジュール』。ワタシ自身が拡張するための、部品。
んー、普通の生物に例えると、子供みたいなもんかな」
「こ、子供??」
「そ。まぁ細かいところはかなり違うんだけど、今はいいや。
とりあえず、割とすぐ、拡張モジュールを生成しないと、いけない。
今日の夜までもつかなーって思ってたから、早希ちゃんに言わなかったんだけど、
ちょっと予定より早まったみたい。ごめんね」
「あ、あの、それで…私は、何をすれば…?」
「そうそう。早希ちゃんいないと、モジュール作れないんだよね。
とりあえず、服全部脱いで、ベッドの上に移動してくれるかな。
せいぜい15分くらいだから」
「…はい」
私は言われるまま、着ていた服を全部脱いで、全裸になった。
といっても、胸と股間は、金属の塊―『体の枷』で覆われてるけど。
そのままベッドに移動して、そのまま仰向けに横たわると、そこで手足が勝手に動いた。
脚はMの字に開いてベッドの上で踏ん張るような形で固定され、
手は、頭の後ろにある枕の両端を握らされ、こっちも固定させられた。
670 続・心の枷 その1 (4/14) sage 2012/10/04(木) 06:19:14.79 ID:3jJ4LtFH
「準備、オッケーだね。
じゃ、始めるよ。
ちょっと辛いかもしれないけど、耐えてね」
「はい。
……えっ、ふぁっ、ぁはぁああああああぁ?!」
途端に、快感のゲージが、急上昇する。
いきなり、目盛りを振りきって、イカされた。
「い、いやぁ、あぁん、あぁあああん!
ま、また、はぁ、はぁああっ!
ま、まだ、つづく、ふぁ、ああああん!」
ゲージのメーターが、目盛りの前後で揺れるように、行ったり来たりを繰り返す。
だから私も、何度も何度も、何度も何度も、イカされる。
「あ、そろそろ、出るね。
ここからが一番辛いところだけど、頑張ってね?
あと5分とかからないから、心配しないで」
「は、は、はひっ…」
すると、ゲージが下がらなくなり、目盛りを振り切りっぱなしになった。
私は、ひたすら、イキっぱなしになる。
「はあああああああああぁああああ!うあぁ!あっ、ああ、ぐ、うっ、あ、あ、うぁ」
ずーっと、ずーっと、とにかく、気をやりつづける。
頭が、飛んで、おかしく、なりそう…
671 続・心の枷 その1 (5/14) sage 2012/10/04(木) 06:22:24.92 ID:3jJ4LtFH
「そろそろだよ。
あ、これ、嵌めといて」
その途端。
私の口が、強制的に、開かされた。
舌が、強制的に、吊り出され、そのまま、固定される。
「むぐ、ぐ、っぐ、むふうっ、うぐ?!」
完全に固定された、唇と、舌と、あと口の中全体から、ものすごい快感が迸る。
今までどんなディープキスでも体験したことのない、トロットロにされる、快感。
最高に、気持ち、いい…
「ふ、ふぉ、ふぉぉぉおおおあああああ!?」
股間を何か、ビリビリとした、激痛のような快感の塊が襲う。
そのまま、私は思いっきり大きなオーガズムを迎える。
そうして、ようやく、快感が収まり始めた。
ゲージがみるみる下がって、真ん中少し下くらいまでメーターのバーが縮んた。
口も、自由になる。
「はぁ、はぁ、はぁ、は、はぁ、はぁ…」
「よくがんばったね。早希ちゃん。
いいのができたと思うよ。ほら、股の間を覗いてごらん?」
体が自由になり、そのまま上体を起こす。
みると…
私の股間の直下に、ゴムボール大の、金属の球があった。
『体の枷』に当たって、止まっている。
「拾ってごらん?」
「はい」
言われるまま、その球に右手を伸ばし、握って持ち上げてみる。
てっきり重いのかと思ったけど、ピンポン玉くらいに軽い。
いろいろな角度から見てみたけど、どの角度から見ても、全く同じ。
メタリックシルバーの、完全な球体。
「うふ。カワイイでしょ?」
「は、はぁ…」
「まだそういうの、わかんないか。まぁ、これからだね。
で、早希ちゃんは、それを誰か他の人に、嵌めて欲しいの」
「…え?」
「だからほら、早希ちゃんも『心の枷』嵌めて、ワタシがくっついたでしょ?
この球もやっぱり、枷なの。でも早希ちゃんじゃなくて、他の人が嵌めるもの。
これを嵌めた人が、早希ちゃんの『パートナー』になるの」
672 続・心の枷 その1 (6/14) sage 2012/10/04(木) 06:25:15.83 ID:3jJ4LtFH
「パー、トナー?」
「うん。
早希ちゃんと一緒に気持ちよくなって、早希ちゃんがいっぱい気持ちよくなるように
ご奉仕してくれる人。
そうして、早希ちゃんと共同生命体となって、1つのワタシになる人」
「…つまり、これを、他の人に嵌めて、私みたいに、する、って、事ですか?」
「そ。わかってくれた?」
「で、でも、他の人にいきなり嵌めるのは、ちょっと、気が引けるというか…」
「あれー?そんな事言っちゃって、いいのかなー?」
「あ、すいま、ぁああああああああん!」
途端にゲージが急上昇して、目盛りの手前で止まる。
「ご、ごめんなさい、イカせて…」
「だーめ。変なこと言うんだもん。
早希ちゃんはもうワタシの一部なんだから、ワタシの言うとおりにしなきゃ」
「は、はい、わかりました、だから…ぁあっ」
「ゴメンナサイは?」
「ご、ごめんなさい、はぁっ」
「ちゃんと、他の人に、嵌める?」
「はい、嵌めます、ちゃんと、やります、うっ…」
「よろしい。イキなさい」
「あぁっ、ぁあああああぁぁん!」
イカせてもらって、ようやく、楽になった。
「はぁ…はぁ…
わかり、ました。やります。他の人に、嵌めます…
どんな人に、嵌めれば、いいんですか?」
「そうだねー。
早希ちゃんと一緒に気持ちよくなってくれる人だから、なるべく、早希ちゃんの
好みの人がいいと思うよ。この人とならエッチしてもいいかな、って人。
あ、申し訳ないけど、女性にしてね。
男性でもいいんだけど、なるべく早希ちゃんと体の組成が近い人がいいんだ」
「え、でも、女性でなんて、私そういう趣味、なくて…」
「んーほら。
身近で、キレイだなって思う人とか、女性なのにカッコいい人とか、いない?
あるいは、ずっと一緒にいられる、心が安らぐ人」
「キレイで…ずっと…一緒にいられる…」
「うん。
後の人選は、早希ちゃんに任せるよ。
カワイイ娘、ゲットしてね?」
「は、はい…」
673 続・心の枷 その1 (7/14) sage 2012/10/04(木) 06:27:22.81 ID:3jJ4LtFH
「ちょっと早希、大丈夫ー?」
「うん…ごめんね結夏。
ホントに急に…辛くなって」
「いや、いいよ。
それよりほら、ゆっくりでいいから、前見て」
私、西野結夏は、同期の高木早希と、会社終わった後でご飯を食べに来ていた。
早希とは結構気が合うから、よくご飯を一緒に食べてた。このレストランも、割とよく2人で来る店だ。
でも、ワインを飲んでたせいか、早希が急に気分が悪いと言い出して、
トイレに向かうその足が千鳥足だったもんだから、慌てて肩を貸して一緒にレストランを出て、
今、同じビルのフロアにあるトイレに向かっていた。
「午前中休んだんでしょ?なのにワインなんて…」
「うん、元気になったと思って、ちょっと、油断してた…」
「あ、ほら、そこだから、トイレ」
そのまま、の中にあったトイレに、2人で入る。
「ちょ、ちょっと、休憩、させて…」
「あ、うん。いいよ」
早希が洗面台の前にたどり着いて、その縁に手をつき、肩で息をしている。
「ほんと、どうしちゃったんだろうね。言うほど飲んでもいなかったと思うけど」
「わかんない…
そうだ、ちょっと、待って…
こういうときに、イイもの、あるんだ」
そう言って、早希が、自分のバッグの中に手を入れた。
「―これ」
出てきた右手の手のひらには、ゴムボール大の、金属の球が乗っている。
私はつい、覗きこんでしまう。
「…何?これ」
「拡張モジュール、だって」
「かくちょう?ん?」
「枷、なの」
「かせ、って?」
「結夏も、嵌めてみれば、わかると思う」
「へ?
ちょ、きゃ、きゃあああああああ!??」
突然、その珠が弾けるように私の目の前でぶわっと拡がり、
それが全部、私の顔に、覆いかぶさってきた。
6 続・心の枷 その1 (8/14) sage 2012/10/04(木) 07:18:19.95 ID:3jJ4LtFH
「きゃああああああああああ!
な、な、何?何なの?」
慌てて、自分の顔を触る。
よく見えないけど、何かが覆ってしまっているのか、頬や口に触ることができない。
目の前にある鏡で、自分を、見る。
「な―なに、コレ?」
それは、大きな、金属製の、マスク。
私の鼻の下から顎までを全部覆い、更に後ろまで伸びて、耳をすっぽりと覆ってる。
鼻や口のくぼみはなく、つるん、と、丸みを帯びていて、凹みや引っ掛かりは一切ない。
まるで、顔の下半分が、金属に支配されてしまったみたいだ。
取ろうとするけど、全然取れない。
完全に、私の、耳と、顎と、口と、鼻に、くっついてしまっている。
でも、私が声を出すのに、不自由はない。耳も普通に、聞こえている。
「ちょっと、早希?!何なの、これ!!」
横にいる早希に怒鳴り付けるけど、早希の反応は鈍い。
まるで、何も聴こえてないかのようだ。
「…ごめんね、結夏。とりあえず、こっち来てくれる?」
「ちょ、ちょ、ちょっと!」
さっきまで気分悪そうにしていた早希はすっかり平静になっていて、
私の手をひっぱっていく。
私はそのまま、奥の、子連れ用の広い個室に、連れて行かれた。
7 続・心の枷 その1 (9/14) sage 2012/10/04(木) 07:21:06.43 ID:3jJ4LtFH
早希は私を個室に押し込めると、自身も入って、扉を閉めてロックし、
内側からその扉によりかかった。
ここに私を閉じ込めようとしているのは、明らかだった。
「ちょっと早希、何すん―」
「うふ。こんばんは。結夏ちゃん」
「…えっ?」
どこからともなく、全然知らない女性の声がする。
「結夏ちゃんのお話は早希ちゃんに聞いてたし、
さっきもバッグの中からいろいろ聞かせてもらった。
うふ。早希ちゃん、なかなかカワイイ娘、ゲットしたね」
「あ、あの、誰?」
「ワタシは、早希ちゃんだよ。
もうちょっとちゃんと言うと、早希ちゃんを、支配する者。
で、今から、結夏ちゃんも支配する」
「は?何言って―」
「結夏ちゃんはこれから、早希ちゃんの『パートナー』になって、
早希ちゃんの、一部になるの。
そして、ワタシの一部にも、なる」
「あの、何言ってるか、全然わかんないんですけど」
「まぁ、その辺は、おいおいわかるよ。
じゃ、結夏ちゃんにも『体の枷』、あげるね」
「へ?」
一瞬、うなじから背筋をすっと撫でられる感覚があって、その後それが全身に広がって、でも一瞬で収まった。
「え?何を、したの?」
「うふ。胸と股間、触ってごらん」
気になって、言われるとおりに、胸と股間を手でさわってみる。
感触がおかしい。硬い。
シャツの合間から手を突っ込んでみると、ブラの下に何か硬いものがあって、
私の胸を覆っているみたいだ。
股間も、スカートの裾を少しまくって、そこから手を入れてみるけど、
やっぱり、ショーツの裏に、硬いものがある。
両方とも、さわってもつついても叩いても、何も、感じなくなってる。
「それはね。『体の枷』と言って、結夏ちゃんのおっぱいと大事なところを
閉じ込めるもの。
一生外れないから、結夏ちゃんはもう、自分でおっぱいとアソコと、
あとお尻の穴も、自分では触れなくなった」
「ちょ、ちょっと、何言ってんの…
ねぇ早希!あんたも何か言ってよ!ねぇ!」
扉のところにいる早希に声をかけるけど、全然応えようとしない。
ただ、こっちを、じっと、見てる。
そして、声がまた、響いてくる。
「で、『体の枷』には、もう一個、重要な役割があってね―」
「え?あ、い、いやぁあああん?!」
8 続・心の枷 その1 (10/14) sage 2012/10/04(木) 07:24:05.47 ID:3jJ4LtFH
突然、胸と股間に、じわっとする快感が、襲ってきた。
何も触られたり揉まれたりしてないのに、とにかく、胸と股間全体が、しびれる。
「な、な、何コレ?!」
「うふ。結夏ちゃんが触って気持ちよくできなくなった代わりに、
ワタシがいつでも、この『体の枷』を使って、結夏ちゃんを気持ちよくできるの。
どう?気持ちいいでしょ」
「何をバカなこと言ってんの、もう、やめて」
「あれ?じゃもうちょっと気持ちよくするね」
「ちょ、ちょっと、あぁああああああん!!」
胸と股間からくる快感がもっと激しくなって、全身がかぁっと熱くなる。
まるで、セックスの真っ最中みたい―
「はぁ、ちょ、お願い、やめて」
「どう?気持ちいい?」
「き、気持ち、いい、いいよ。いいから、やめて、こんなとこで」
「うふ。わかった。やめたげる」
急に、刺激が収まった。
自分の息がすっかり荒くなっている。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「じゃまぁ、公共のトイレをずっと占拠するのも他の人に申し訳ないから、
さっさと訓練、始めるね」
「な、なに、する、の、ちょ、きゃああああ!?」
突然、体が勝手に動いて、蓋の閉じている便座の上に無理やり座らされた。
その上で、股をおもいっきり開かされ、頭の後ろで手を組まされる。
「うふ。あなたが今お顔に嵌めてる拡張モジュール、
まぁありていに言うと、『口の枷』だね。そのまんまだけど。
コレは、パートナーの体を自由に操ることができる。
あなたはもう、自分の体を動かす自由を、失った」
「な、何を言って…お願い、やめて」
「だーめ。もうコレ、嵌めちゃったんだから。
さ、訓練、続けるよ」
「だ、だから、訓練、って…」
「まずは、『体の枷』に快感をコントロールされることを、
あなたの体に覚えこませるための、訓練。
拡張モジュールは簡易式だから、ゲージないんだけど、許してね。
ワタシがカウントダウンすると、『体の枷』があなたをどんどん気持ちよくして、
0になったら、あなたはイク」
「え、ちょっと、そんな―」
「いくよ?
3,2,1」
「えっ、いや、ぁあああああっ!?はぁ、あはあああっ!!」
カウントダウンが進むと、合わせて自分の体が、かあああっと熱くなって、
体中が、ひたすら疼く。本当に、今、イク、手前。
9 続・心の枷 その1 (11/14) sage 2012/10/04(木) 07:27:03.65 ID:3jJ4LtFH
「うふ。
最後のカウントが、結構楽しいんだ。拡張モジュールは。
じゃ、いくよ。ぜー …」
「あっ、む、むぐ!?」
突然、口が、こじ開けられる。
舌が、吊り出されて、ぴんと伸びたまま、動かなくなる。
そして、口の中に何かが、いっぱい、なだれ込んでくる。
なだれ込んできたものが、口の中に広がって、それが、とてつもない、快感に変わる。
ディープキスの何百倍も、何千倍も、気持ちいい。
「…ろ」
「ぐ、ぐぅ、ふぅぅぅうううう!」
唇が、舌が、喉の奥が、全部がしびれて熱くなって、
それが、胸と、股間に、直通した。
体中に、電流が走る。体が硬直して、そのままガクガクと、震えて…イった。
快感が収まってきた頃、ふいに口の中のものがなくなり、口が自由になる。
思わず、荒い息を、繰り返す。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「うふ。どう?気持ちよかった?」
「はぁ、はぁ…
さ、最後の、口は、一体…」
「うふふ。
それがその、口の枷の、特別な機能。
あなたが嵌めているその枷は、あなたのお口に、強烈な快感を与えることができる。
あなたは一生、アソコでも胸でもお尻でもイケなくなった代わりに、
その枷を嵌めて、お口の快感で、イクようになる」
「な、何を、バカな―」
「さ、続き続き。
いくよー、3,2,1,0」
「ちょっ、あぁ、あふん、あぐっ、むぐ、ぐふぅううううううう!」
「はい、もう一回。3,2,1,0」
「やめ、いや、ふっ、ぐぅ、ぅうふううううう!」
「もう一回。3,2,1,0」
「おね、が、ちょ、むぐ、ふぅ、うううううううう!」
カウントダウンされる度、口をこじ開けられ、舌を吊り出され、
何かが口になだれ込んで来て、イった。
何度も何度も、何度も何度も、私は、口で、イった。
10 続・心の枷 その1 (12/14) sage 2012/10/04(木) 07:30:05.29 ID:3jJ4LtFH
私の目の前で、結夏の訓練が、始まった。
突然、便座に座って足を開き、頭の後ろで手を組んで、動かなくなった。
その姿勢のまま、何度も視線を虚空に這わせ、
目がかっと開いたかと思うと、ガクガクと震え、ぐったりする。
また、目が開いて、ガクガク震えて、ぐったりする。その、繰り返し。
私は、扉の前から移動して、結夏の目の前に、立つ。
結夏は、私に対して股を開いて、こっちを向いている。
でも、目の焦点は、私には合っていない。時折こっちを見ている風はあるが、
すぐ視線を虚空に這わせて、まったく違うところに意識をやっている。
自分の経験から、だいたい結夏が何をされているかは、わかる。
でも、私には、何も聞こえない。
きっと結夏は、その口に嵌めた枷の下で思いっきり喘いで、叫んでいるはずだけど、
私には、呼吸の音すら、聞こえない。
衣擦れの音と、時折外から入ってくる他人の音以外は、何も音がしない。
とても、静かな空間。
その中で、ひたすらひたすら、彼女の精神を蹂躙する作業が、目の前で、続いていた。
11 続・心の枷 その1 (13/14) sage 2012/10/04(木) 07:33:06.13 ID:3jJ4LtFH
「うふ。気持ち、良かった?」
「…はい」
「うんうん。ずいぶん素直になったね。
でも、まだ体が疼いて、イカないと、収まらない。そうでしょ?」
「……はい」
もう、何も、考えられない。
ひたすらイカされて、頭の中が真っ白に吹っ飛んで、
でもまだ体が鎮まらなくて、もう、どうしたらいいのか、わからない。
「うん、よろしい。
じゃ、お願いしたら、イカせてあげる」
「……うぅっ…はぃ…」
「『お願いします。イカせてください』って、言ってみて」
「…お願い…します。イカせて、ください…ぐふっ、ふぅううううう!」
お願いした直後、口を犯されて、また、イった。
「うん、よくできたね。
じゃ、もう一回」
「…お願い、します、イカせて、ください…ふぅっ、ふぅううううっ!」
「はい、もう一回」
「お願い…します、イカせて、ください…ふむぅううううっ!」
「はい、もう一回」
「お願い、します、イカせてください…ふぅう゛うううっ!」
「はい、もう一回」
「はぁっ、お願いします、イカせてくださいっ…むふぅうううっ!」
「もう、一回」
「お願いしますっ、イカせて!イカせて、くださいっ!…ふぅう゛う゛うううううううっ!」
何度も何度も、私は自らお願いして、口を犯してもらって、イカせてもらった。
「どう?お口、気持ちいいでしょ?」
「はい、気持ち、いい、です」
「その口の枷を嵌めれば、あなたは、イケる。
じゃ、次の訓練、いきましょうね。3,2,1」
「ちょ、あっ、あぁあああんっ…えっ、ちょ、ちょっと!?」
カウントダウンの、最後の、ゼロが、聞こえない。
イク寸前。でも、口を犯してもらえない。イケない。
そして、口と頬の周りを、するっと抜ける感覚がする。
コトン、と、股の間で、音がする。
「―あ」
ふと見ると、ゴムボール大の金属の球が、股の間に落ちている。
枷が、外れた…
ふいに、いつの間にか目の前にいた早希が、それを、右手で、拾う。
そして、手のひらに載せて、私の顔の前に、持ってくる。
「ほら、あなたの枷だよ。結夏」
12 続・心の枷 その1 (14/14) sage 2012/10/04(木) 07:35:36.74 ID:3jJ4LtFH
「ほら、あなたの枷だよ。結夏」
「あ…」
そう。これは、私の、枷。
私の口を犯して、イカせてくれる、枷。
犯して、欲しい。
イカせて、欲しい。
「どうすればいいのか、あなたは、わかっている。そうでしょ?結夏」
そう。わかっている。
私のすべきことは、枷を、嵌めること。
枷を嵌めて、口を犯して、イカせてもらうこと。
私は、頭の後ろに手を組んだまま、顔の前にある金属球に、
舌を伸ばして、舌先で、触れた。
とたん、しゅるっと音がして、私の口に、枷が、嵌まる。
そのまま、口をこじ開けられ、犯される。
「ぐふうぅうううううううう!」
ひとしきり、イッた。
でもまた、イク寸前まで、快感が、昇ってくる。
そして、枷が外れて、球になる。
それを早希が拾って、私の顔の前に、差し出す。
私はそれを、舌先で、舐める。
枷が、嵌まる。
口を犯されて、イッて、外れる。
早希が拾って、私が舐める。嵌まる。
口を犯されて、イッて、外れる。
早希が拾って、私が舐める。嵌まる。
口を犯されて、イッて、外れる。
早希が拾って、私が舐める。嵌まる。
何度も、その行為が、繰り返される。
そして、何度目かのとき。
外れた枷を、早希が拾って、
でもそのまま、右手できゅっと握って持ち上げると、
彼女は自分のバッグに、それをしまいこんだ。
「え?ちょっと、なんで…」
「私のうちに、来て。結夏」
「…わか、りました」
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