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お星様?いいえヒトデです
46 35 sage 2011/06/12(日) 07:27:19.56 ID:hZ14oV+h
寄生されて陵辱され(てはないけど)超人的な能力を得たヒロイン
行ってたやつ投下しまーす
47 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:32:40.11 ID:hZ14oV+h
地球では毎日、何体もの未確認生物が発見されている。
もしかしたら君達のすぐ近くにもいるかれもしない。
今回話すのはその未確認生物と人間の温かな?物語である。
ある島国の山道に少女が倒れていた。
少し前のことである、少女は友達とハイキングに来ていた。
いつも学校帰りに見る山道を、いつか友達と探検しようと思ってからの企画である。
そして今日、その山道を進んで山頂あたりについた少女は、
ふざけていたのか1人沢に足を滑らせ、そのまま山を転げ落ちたのだ。
そして体をいろいろな所にぶつけては下の山道で止まった。
痛い…
全身に走る激痛に悲鳴を上げたかった。
だが出ない。
なんだろう、呼吸が止まってるんじゃ…
いやそれだけならまだ良いかも。
なんか目しか動かせないし…
だんだん目の前が暗くなってきた…
ああ、私死ぬんだ…
ごめんね、お父さんお母さん…そして法子…。
…………………やだっ!こんなとこで死にたくないよっ!!
やだ真っ暗にならないでっ! あああ………あ……。
48 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:36:55.90 ID:hZ14oV+h
同時刻、月面に着陸している船のような物から。
その船のような物には、色々な色をした歩くヒトデがいた。
周りには機械的な物が立ち並び、人間のように生活してる有機生命体のようだ。
そこで、ある1体の青いヒトデが金属パネルの前にいた。
そしてその近くには、透明なカプセルに入ったもう1体の赤いヒトデがいる。
金属パネルを軽快にタッチしだした青いヒトデが、最後に一際大きい出っ張りを押すと、
カプセルに入っていた赤いヒトデが姿を消していく。
すると船から棒状の光る物が、高速で地球の方向に飛んで行き姿を消した。
どうやらその機械は転送装置のようで、カプセルに入っていた赤いヒトデを地球へ送ったようだ。
49 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:39:09.05 ID:hZ14oV+h
地球のある山道に降り立ったそのヒトデはまず辺りを見回す。
そして安全だったの確認したのか、山道を人間のように歩いて進んだ。
ヒトデはある物を見つけた。
自分より数十倍大きい熱を持った生物を。
だがその生物の温度が急激に下がっていくこと把握する。
するとヒトデは何を思ったのか、その生物の着ている服と肌の間に入り込んでいき全身を調べる。
唯一自分が入れそうな穴を見つけたヒトデは、その生物の産道と思われる所からをゆっくりと侵入してゆく。
そしてもっと奥へ、もっと奥へと進んだヒトデは、空間を見つけるとその壁にへばりつき、
全身から謎の液体を出しながら、壁と同化していった。
50 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:41:41.24 ID:hZ14oV+h
「あ……あう……、う、うーん……。」
ふぁ~…よく寝た…。
あれ? 私どうしてここにいるんだっけ? ていうかここどこ?
うーん、ぜんぜん思い出せない…。
でもこの格好は……、
そうだ! 私友達とハイキングに来て……あれ、どうなったんだっけ?
「おーい!! 恭子おおおぉ!!」
「恭子ちゃーん!!」
あれ、みんなの声が上から聞こえる。
「おーい!! 私はここだよー!!!」
「恭子っ! おい大丈夫か!!」
「恭子ちゃん大丈夫!?」
「え? 私が……何かあったの?」
「覚えてないのかよ! お前さっき山から転げ落ちたんだぞ。」
「ええっ!?」
「そうよ恭子ちゃん。すごい落ち方で心配したん……あれ? 傷1つ…ない?」
え? あ、確かに。
服がぼろぼろであっちこっち裂けて肌が見えるけど、何ともない。
「全然傷くもないや、あはは…はは…。」
「いいから帰って1度病院で見てもらえよ。
お前ほんとすげー落ち方したんだぞ。」
「そうよ。落ちた事を覚えていないのもおかしいわ。」
「そ、そうだよね。あはは…、分かりました…。」
51 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:43:58.80 ID:hZ14oV+h
こうして私達は、ハイキング(探検)を中止して病院に向かった。
しかしその帰る途中、私は今までに感じたことのない感覚にとらわれた。
「…………」「…………」「……………」
私の前に古河沙がいて、後ろには美野里ちゃんがいる。
2人とも黙ったまんまだ。
あーあ、何やってんだろ私。
私が立てた企画だったのに自分から潰すなんて…。
こうなりゃあとで2人には美味しいケーキをご馳走するしかない。
お母さんもこんな姿見たら絶対心配して怒るんだろうなー。
ふぇ~……
んー………何かー……古河沙ちゃんの後姿見てるとー……
なんだか……とっても……
美味しそう…
52 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:46:38.25 ID:hZ14oV+h
え?って何考えてんだ私は!!
美味しそうに感じるのって食べるのか!食べるつもりなのか!
べ、別にお腹なんか空いてないんだからね!
ただ素直に美味しそうって思ったんだから!
だから何で美味しそうって感じる!?
や、やばい…。早く病院で見てもらわなきゃ…。
しかし病院で検査してもらったところ、なーんにも異常はなかった。
だけど私は病院で検査してもらった女医さんも美味しそうに見えてしまった。
でもお腹が空いて美味しそうに感じるわけじゃない。
なんだろこうもっと別な甘美なような~エロチックのような~。
もちろんこのことは女医さんには話さなかった。
頭がおかしくなったと思われたくないからである。
直に病院に行った私達なので、私の親には古河沙達が電話してくれたのか
迎えに来てくれていた。
案の定、お父さんには怒られ、お母さんには大泣きされてしまった。
私が誘ったことなので、2人の友人には怒りの矛先はなく、
逆に助けてくれたことを両親は感謝しまくっていた。
それからは、2人を家まで送り私達家族も家に帰ったのだった。
53 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:50:03.38 ID:hZ14oV+h
「お姉ちゃんもバカだよねー。」
「うるちゃい!うるちゃい!うるちゃい!」
「中学生にもなって山道を探検とか、小学生の私でもしないよー。」
「うるさーーーーーい!!!
大体なんであんたはそんな可愛げがないんだあああー!」
「お、おねえひゃん(ちゃん)がようひ(幼稚)すぎなんひゃ(だ)よおおおお!!」
「そんにゃ(な)事をゆふ(言う)口はこにょ(の)口かぁ!」
「うぎぎぎぃ…」
妹とほっぺをつねりあっている私達は周りから見ればバカ姉妹だろう。
だけど私にとってはかけがえのない大事な家族だ。
あの山で落ちたことは覚えてないけど、もし私が仮にも死んだとして、
こんなふざけあいがもうできなかったのだと思うと、急に悲しい気持ちなった。
54 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:52:17.14 ID:hZ14oV+h
「な、なんで泣くのよ。そんなに強くつねってないでしょ。」
「う、うるしゃーい。うへ、えへへへ♪」
「うわ、気持ち悪! 今度は急に笑い出した。」
「うふ、ふふふふ…♪」
生きててよかった。そんな嬉しい気持ちが笑いとなって出てくる。
その時だ。
急に私の心にまたあのおかしな気持ちが沸いてきた。
「アハハ♪ なんだろ、すっごく気持ちが良い♪
のりこぉー、あんた美味しそう。」
「はぁ?」
「すっごく美味しそう♪」
「どした、山から落ちてとうとう頭までおかしくなっちゃった?」
「え、あ、ごめんごめん。
ちょっとふざけただけ♪」
「はぁー、まじ鳥肌立ったわ。」
なんだろ今の…。
あんなこと言うつもりなんてなかったのに。
ただ法子を美味しそうだと思ったのは確か。
しかし声に出るなんて…
やっぱ頭打っておかしくなってしまったのかなあたし。
まあいいや。寝ればもしかしたら治るかも。
55 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:54:29.87 ID:hZ14oV+h
「それじゃあお休みー、法子ー。」
「はいはい、お休みお休み。」
自分の部屋に戻った私は、いつものようにベッドで横になると漫画を手に取り、
眠くなるまで読み続けた。
そうしているうちにようやく眠くなった私は、電気を消して布団を顔にうずめた。
私は夢を見ていた。
月にヒトデの形をした人形ぐらい大きさの自分がいて、
それが地球に降り立つ夢。
地球に降り立った私は、まず自分の住む場所兼、乗り物とする生物を探していた。
そして私より何倍も大きい生物が倒れているのを発見する。
その生物の中に入りやすい穴を見つけた私は、自分の体液を出して入りやすくする。
そして奥深くまで行くと、空洞がありその内壁にくっついた。
その生物の体とリンクした私はその生物になり、次に視点が変わると
その生物の顔は馴染みのある……わたしの…かお…
「!?」
バサッ!
な、何今の夢!?
倒れていた少女はどうみても私だった。
もしかして倒れていた時に私の中にそのヒトデが……
56 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:57:37.65 ID:hZ14oV+h
「あはは……、そんなことあるわけ…」
(それがあるんですよねー。)
「きゃあっ!!!」
突然、私の頭の中から女性の声が聞こえた。
(わ、ど、どうか落ち着いてください。)
「な、何!?……」
(期待以上の驚き方をしてくれるのは嬉しいのですが、
少しだけ私の話を聞いていただきたいのです。
あとこの地域の言語はこれでよかったのでしょうか?)
「…………………」
(あのー?)
「は?へ? あ、はい! にゃ、にゃんでしょうか!?」
(ああ、よかった~。やっと言葉が通じた。
それでは話しますね。
私はあなた方が呼んでいる月という星からやって来たスターサファイアと申します。
あとあなた方が呼んでいる宇宙人ということになりますね。
と、ここまでは理解できたでしょうか?)
「は、はあ……」
57 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:00:57.38 ID:hZ14oV+h
(その受け応えはこの地域で言うと曖昧、つまりあまり理解出来てないという事ですか?」
「い、いえ!!理解はしてるんですけど、突然頭に声が聞こえるし、宇宙人宣言にびっくりして…」
(あーなるほどー。私に驚愕して曖昧な受け応えになってしまったのですね。この地域の地球人は驚愕すると曖昧に……っと。
では理解してくれてるということで続けますねー。
今回、私がこの第3惑星、あなた達が呼んでいる地球に派遣された目的はですねー、
この星に無許可で立ち入った宇宙人がいるんです。
それはもちろん私の事じゃありませんよ?
その無許可で立ち入った宇宙人を保護、あるいは武力行使といった形で捕まえるために今回やって来ました。
ここまでは理解できましたか?)
「は、はい。何とか。」
(それでは続けます。
私達の種族というのはとても弱い生物でして、いつも他の星で生活するためには、
その星の環境に適応している生き物の体を借りるしかないのです。
しかし借りてばかりでは不公平なので、こちらも相応の力をお貸します。
そして今回、私がお借りしている体はあなたなのです。
はい。では反応をどうぞ。)
「……あ、え、あ……ええええええええええ!!!!
ちょっ、な、何であたしなんですかぁ!?」
58 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:04:17.55 ID:hZ14oV+h
(はい。良い反応ありがとうございます。
どうしてあなただったか。それはですねー、
えー、たまたまです。
ほんとたまたま。
この地域に許可なく入星した宇宙人がいて、そして私がやってきた。
降りた近くにたまたまあなたがいただけです。
でもあなたの生命反応が消えかかっていたので、
私の力で延命させていただきました。
もちろん外惑星の生き物の保護も仕事としているわけで、
あ、全ての生き物を助けられるわけじゃありませんけどね。
では反論どうぞ。)
「……………」
(はい、反論ないということですね。それでは続け…)
「ちょっと待ってください!」
(はい、何でしょうか?)
「スターサファイアさんが私を助けてくれたことは事実で、
今私の中にいるってことも分かりました。
だからなんですけど、まだ私、スターサファイアさんにありがとうって言ってないんです。
だから言わせてください。
私を助けてくれて…ありがとうございます。」
(ああ、お礼の言葉ですね。
この仕事で働いている者にとっては感謝されることが一番嬉しいです。
ありがたくそのお気持ちだけいただきます。
それでは話を続けてもよろしいでしょうか?)
「はい、お願いします。」
59 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:10:01.49 ID:hZ14oV+h
それからスターさんから色々な話を聞いた。
スターさん達は人間が生まれる前からいたこと。
スターさんの他にも同じ種族の方達がいて、いろんな星や国で働いていること。
その仕事はこの宇宙に存在する星々を管理して、許可のない宇宙人を入星させないこと。
入星させてしまった時は、その星の生き物の体を借りて宇宙人をとっ捕まえるらしい。
他にもスターさんが私の体に住んでいる代わりとして使わせてくれる力のことなど。
例えば私をひどい怪我から救った治癒力とか。
(それでは何か質問はありますか?)
「えーと、私は昨日まで女性を美味しそうなんて思ったことがなかったんですけど…
もしかしてスターさんが私の中に入ったことと関係が?」
(あー、それは説明するのを忘れていました。
私達の仕事の成功率を上げるためには、私達が直に攻撃に受けない事が前提です。
つまりその生き物の住処として安全な場所に私達は生活します。
もしその生き物が生命活動に支障きたす事があったとしても、
私達さえ生きていればまたその生き物を蘇生できますしね。
ということで人間の1番安全な場所、女性なら子宮、男性なら膀胱にあたります。
60 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:15:24.96 ID:hZ14oV+h
そして私達も生物なので栄養を取らないといけません、
一時的ですが恭子さんの子宮から体液を貰っています。
私達が大きな力を使えばその分、子宮から多量の体液を貰わないといけません。
しかし子宮から生成される体液が少ないと、私達の体が直接その人間の脳に命令します。
同じ種族の体液を摂取しろと。
私が恭子さんを蘇生するために使った力=その分の足りない体液を補うために、
私の体が恭子さんの脳に、他の人間の女性の体液を美味しそうに感じろと命令したんでしょう。
そこが少し問題がありまして、私も自分の体を制御することはできません。
人間と同じように私も空腹になれば栄養を摂取するために体が勝手に反応するのです。
簡単に言えば私の空腹と、恭子さんの美味しそうに感じる感覚がリンクしてるということですね。)
「つまりスターさんが力を使うか、自分がスターさんの力を借りて使った時、
もしスターさんにあげる私の体液が少なかった時は、他の女性の体液が欲しくなると。」
(そうです。)
「それって相手の血とかですか?」
61 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:18:03.27 ID:hZ14oV+h
(まあ血液でもいいのですが、私はもうあなたの子宮と同化してしまったので、
できればより酷似した体液を頂きたいです。正確に言うと膣分泌液ですね。
他にも人間の男性から生成される精液というのもいいです。
血液や他の体液ですと私の栄養として変換するのに時間かかるのであまりおすすめしません。)
「な、なるほど…、何か膣分泌液とか精液とか私にはまだ早い言葉かな、あはは…。」
(大丈夫です。私は人間の歴史も記憶しているので、
まだ恭子さんが学ばれていないことを、情報として直接脳に送ることもできます。
つまり交尾の仕方、人間の間で呼ばれているSEXというものですね。)
「あは……あはは…。」
(あら?恭子さんの心拍数と脈拍の速度が上がったのですが…………、
ああ、これは羞恥という感情ですか。
失礼いたしました。私も人間の感情を読み取ることは出来るのですが、
その配慮するといった行為がまだ不完全なもので。)
62 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:20:10.38 ID:hZ14oV+h
「アハハ……、だ、大丈夫です…。
私、これでも保健の勉強とかはしたんでー。」
私はその時妄想していた。
もしまた古河沙や美野里ちゃんの前で美味しそうな感覚に襲われてしまったら…、
私、我慢できるかな……。
あんなことやこんなことを古河沙達に…。
「いやあ!! 恭子の変態っ!!!」
「恭子ちゃんっ!やめてぇ!!」
「ウヘヘ、2人ともすっごく美味しそうだよー。
ちょっとじっとしててね。すぐ済むからぁ。」
アハ、アハハハ………。
(あ、あのー、恭子さーん?)
こうして夜は更けていき、私とスターさんの奇妙な生活が始まった。
寄生されて陵辱され(てはないけど)超人的な能力を得たヒロイン
行ってたやつ投下しまーす
47 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:32:40.11 ID:hZ14oV+h
地球では毎日、何体もの未確認生物が発見されている。
もしかしたら君達のすぐ近くにもいるかれもしない。
今回話すのはその未確認生物と人間の温かな?物語である。
ある島国の山道に少女が倒れていた。
少し前のことである、少女は友達とハイキングに来ていた。
いつも学校帰りに見る山道を、いつか友達と探検しようと思ってからの企画である。
そして今日、その山道を進んで山頂あたりについた少女は、
ふざけていたのか1人沢に足を滑らせ、そのまま山を転げ落ちたのだ。
そして体をいろいろな所にぶつけては下の山道で止まった。
痛い…
全身に走る激痛に悲鳴を上げたかった。
だが出ない。
なんだろう、呼吸が止まってるんじゃ…
いやそれだけならまだ良いかも。
なんか目しか動かせないし…
だんだん目の前が暗くなってきた…
ああ、私死ぬんだ…
ごめんね、お父さんお母さん…そして法子…。
…………………やだっ!こんなとこで死にたくないよっ!!
やだ真っ暗にならないでっ! あああ………あ……。
48 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:36:55.90 ID:hZ14oV+h
同時刻、月面に着陸している船のような物から。
その船のような物には、色々な色をした歩くヒトデがいた。
周りには機械的な物が立ち並び、人間のように生活してる有機生命体のようだ。
そこで、ある1体の青いヒトデが金属パネルの前にいた。
そしてその近くには、透明なカプセルに入ったもう1体の赤いヒトデがいる。
金属パネルを軽快にタッチしだした青いヒトデが、最後に一際大きい出っ張りを押すと、
カプセルに入っていた赤いヒトデが姿を消していく。
すると船から棒状の光る物が、高速で地球の方向に飛んで行き姿を消した。
どうやらその機械は転送装置のようで、カプセルに入っていた赤いヒトデを地球へ送ったようだ。
49 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:39:09.05 ID:hZ14oV+h
地球のある山道に降り立ったそのヒトデはまず辺りを見回す。
そして安全だったの確認したのか、山道を人間のように歩いて進んだ。
ヒトデはある物を見つけた。
自分より数十倍大きい熱を持った生物を。
だがその生物の温度が急激に下がっていくこと把握する。
するとヒトデは何を思ったのか、その生物の着ている服と肌の間に入り込んでいき全身を調べる。
唯一自分が入れそうな穴を見つけたヒトデは、その生物の産道と思われる所からをゆっくりと侵入してゆく。
そしてもっと奥へ、もっと奥へと進んだヒトデは、空間を見つけるとその壁にへばりつき、
全身から謎の液体を出しながら、壁と同化していった。
50 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:41:41.24 ID:hZ14oV+h
「あ……あう……、う、うーん……。」
ふぁ~…よく寝た…。
あれ? 私どうしてここにいるんだっけ? ていうかここどこ?
うーん、ぜんぜん思い出せない…。
でもこの格好は……、
そうだ! 私友達とハイキングに来て……あれ、どうなったんだっけ?
「おーい!! 恭子おおおぉ!!」
「恭子ちゃーん!!」
あれ、みんなの声が上から聞こえる。
「おーい!! 私はここだよー!!!」
「恭子っ! おい大丈夫か!!」
「恭子ちゃん大丈夫!?」
「え? 私が……何かあったの?」
「覚えてないのかよ! お前さっき山から転げ落ちたんだぞ。」
「ええっ!?」
「そうよ恭子ちゃん。すごい落ち方で心配したん……あれ? 傷1つ…ない?」
え? あ、確かに。
服がぼろぼろであっちこっち裂けて肌が見えるけど、何ともない。
「全然傷くもないや、あはは…はは…。」
「いいから帰って1度病院で見てもらえよ。
お前ほんとすげー落ち方したんだぞ。」
「そうよ。落ちた事を覚えていないのもおかしいわ。」
「そ、そうだよね。あはは…、分かりました…。」
51 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:43:58.80 ID:hZ14oV+h
こうして私達は、ハイキング(探検)を中止して病院に向かった。
しかしその帰る途中、私は今までに感じたことのない感覚にとらわれた。
「…………」「…………」「……………」
私の前に古河沙がいて、後ろには美野里ちゃんがいる。
2人とも黙ったまんまだ。
あーあ、何やってんだろ私。
私が立てた企画だったのに自分から潰すなんて…。
こうなりゃあとで2人には美味しいケーキをご馳走するしかない。
お母さんもこんな姿見たら絶対心配して怒るんだろうなー。
ふぇ~……
んー………何かー……古河沙ちゃんの後姿見てるとー……
なんだか……とっても……
美味しそう…
52 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:46:38.25 ID:hZ14oV+h
え?って何考えてんだ私は!!
美味しそうに感じるのって食べるのか!食べるつもりなのか!
べ、別にお腹なんか空いてないんだからね!
ただ素直に美味しそうって思ったんだから!
だから何で美味しそうって感じる!?
や、やばい…。早く病院で見てもらわなきゃ…。
しかし病院で検査してもらったところ、なーんにも異常はなかった。
だけど私は病院で検査してもらった女医さんも美味しそうに見えてしまった。
でもお腹が空いて美味しそうに感じるわけじゃない。
なんだろこうもっと別な甘美なような~エロチックのような~。
もちろんこのことは女医さんには話さなかった。
頭がおかしくなったと思われたくないからである。
直に病院に行った私達なので、私の親には古河沙達が電話してくれたのか
迎えに来てくれていた。
案の定、お父さんには怒られ、お母さんには大泣きされてしまった。
私が誘ったことなので、2人の友人には怒りの矛先はなく、
逆に助けてくれたことを両親は感謝しまくっていた。
それからは、2人を家まで送り私達家族も家に帰ったのだった。
53 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:50:03.38 ID:hZ14oV+h
「お姉ちゃんもバカだよねー。」
「うるちゃい!うるちゃい!うるちゃい!」
「中学生にもなって山道を探検とか、小学生の私でもしないよー。」
「うるさーーーーーい!!!
大体なんであんたはそんな可愛げがないんだあああー!」
「お、おねえひゃん(ちゃん)がようひ(幼稚)すぎなんひゃ(だ)よおおおお!!」
「そんにゃ(な)事をゆふ(言う)口はこにょ(の)口かぁ!」
「うぎぎぎぃ…」
妹とほっぺをつねりあっている私達は周りから見ればバカ姉妹だろう。
だけど私にとってはかけがえのない大事な家族だ。
あの山で落ちたことは覚えてないけど、もし私が仮にも死んだとして、
こんなふざけあいがもうできなかったのだと思うと、急に悲しい気持ちなった。
54 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:52:17.14 ID:hZ14oV+h
「な、なんで泣くのよ。そんなに強くつねってないでしょ。」
「う、うるしゃーい。うへ、えへへへ♪」
「うわ、気持ち悪! 今度は急に笑い出した。」
「うふ、ふふふふ…♪」
生きててよかった。そんな嬉しい気持ちが笑いとなって出てくる。
その時だ。
急に私の心にまたあのおかしな気持ちが沸いてきた。
「アハハ♪ なんだろ、すっごく気持ちが良い♪
のりこぉー、あんた美味しそう。」
「はぁ?」
「すっごく美味しそう♪」
「どした、山から落ちてとうとう頭までおかしくなっちゃった?」
「え、あ、ごめんごめん。
ちょっとふざけただけ♪」
「はぁー、まじ鳥肌立ったわ。」
なんだろ今の…。
あんなこと言うつもりなんてなかったのに。
ただ法子を美味しそうだと思ったのは確か。
しかし声に出るなんて…
やっぱ頭打っておかしくなってしまったのかなあたし。
まあいいや。寝ればもしかしたら治るかも。
55 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:54:29.87 ID:hZ14oV+h
「それじゃあお休みー、法子ー。」
「はいはい、お休みお休み。」
自分の部屋に戻った私は、いつものようにベッドで横になると漫画を手に取り、
眠くなるまで読み続けた。
そうしているうちにようやく眠くなった私は、電気を消して布団を顔にうずめた。
私は夢を見ていた。
月にヒトデの形をした人形ぐらい大きさの自分がいて、
それが地球に降り立つ夢。
地球に降り立った私は、まず自分の住む場所兼、乗り物とする生物を探していた。
そして私より何倍も大きい生物が倒れているのを発見する。
その生物の中に入りやすい穴を見つけた私は、自分の体液を出して入りやすくする。
そして奥深くまで行くと、空洞がありその内壁にくっついた。
その生物の体とリンクした私はその生物になり、次に視点が変わると
その生物の顔は馴染みのある……わたしの…かお…
「!?」
バサッ!
な、何今の夢!?
倒れていた少女はどうみても私だった。
もしかして倒れていた時に私の中にそのヒトデが……
56 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 07:57:37.65 ID:hZ14oV+h
「あはは……、そんなことあるわけ…」
(それがあるんですよねー。)
「きゃあっ!!!」
突然、私の頭の中から女性の声が聞こえた。
(わ、ど、どうか落ち着いてください。)
「な、何!?……」
(期待以上の驚き方をしてくれるのは嬉しいのですが、
少しだけ私の話を聞いていただきたいのです。
あとこの地域の言語はこれでよかったのでしょうか?)
「…………………」
(あのー?)
「は?へ? あ、はい! にゃ、にゃんでしょうか!?」
(ああ、よかった~。やっと言葉が通じた。
それでは話しますね。
私はあなた方が呼んでいる月という星からやって来たスターサファイアと申します。
あとあなた方が呼んでいる宇宙人ということになりますね。
と、ここまでは理解できたでしょうか?)
「は、はあ……」
57 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:00:57.38 ID:hZ14oV+h
(その受け応えはこの地域で言うと曖昧、つまりあまり理解出来てないという事ですか?」
「い、いえ!!理解はしてるんですけど、突然頭に声が聞こえるし、宇宙人宣言にびっくりして…」
(あーなるほどー。私に驚愕して曖昧な受け応えになってしまったのですね。この地域の地球人は驚愕すると曖昧に……っと。
では理解してくれてるということで続けますねー。
今回、私がこの第3惑星、あなた達が呼んでいる地球に派遣された目的はですねー、
この星に無許可で立ち入った宇宙人がいるんです。
それはもちろん私の事じゃありませんよ?
その無許可で立ち入った宇宙人を保護、あるいは武力行使といった形で捕まえるために今回やって来ました。
ここまでは理解できましたか?)
「は、はい。何とか。」
(それでは続けます。
私達の種族というのはとても弱い生物でして、いつも他の星で生活するためには、
その星の環境に適応している生き物の体を借りるしかないのです。
しかし借りてばかりでは不公平なので、こちらも相応の力をお貸します。
そして今回、私がお借りしている体はあなたなのです。
はい。では反応をどうぞ。)
「……あ、え、あ……ええええええええええ!!!!
ちょっ、な、何であたしなんですかぁ!?」
58 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:04:17.55 ID:hZ14oV+h
(はい。良い反応ありがとうございます。
どうしてあなただったか。それはですねー、
えー、たまたまです。
ほんとたまたま。
この地域に許可なく入星した宇宙人がいて、そして私がやってきた。
降りた近くにたまたまあなたがいただけです。
でもあなたの生命反応が消えかかっていたので、
私の力で延命させていただきました。
もちろん外惑星の生き物の保護も仕事としているわけで、
あ、全ての生き物を助けられるわけじゃありませんけどね。
では反論どうぞ。)
「……………」
(はい、反論ないということですね。それでは続け…)
「ちょっと待ってください!」
(はい、何でしょうか?)
「スターサファイアさんが私を助けてくれたことは事実で、
今私の中にいるってことも分かりました。
だからなんですけど、まだ私、スターサファイアさんにありがとうって言ってないんです。
だから言わせてください。
私を助けてくれて…ありがとうございます。」
(ああ、お礼の言葉ですね。
この仕事で働いている者にとっては感謝されることが一番嬉しいです。
ありがたくそのお気持ちだけいただきます。
それでは話を続けてもよろしいでしょうか?)
「はい、お願いします。」
59 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:10:01.49 ID:hZ14oV+h
それからスターさんから色々な話を聞いた。
スターさん達は人間が生まれる前からいたこと。
スターさんの他にも同じ種族の方達がいて、いろんな星や国で働いていること。
その仕事はこの宇宙に存在する星々を管理して、許可のない宇宙人を入星させないこと。
入星させてしまった時は、その星の生き物の体を借りて宇宙人をとっ捕まえるらしい。
他にもスターさんが私の体に住んでいる代わりとして使わせてくれる力のことなど。
例えば私をひどい怪我から救った治癒力とか。
(それでは何か質問はありますか?)
「えーと、私は昨日まで女性を美味しそうなんて思ったことがなかったんですけど…
もしかしてスターさんが私の中に入ったことと関係が?」
(あー、それは説明するのを忘れていました。
私達の仕事の成功率を上げるためには、私達が直に攻撃に受けない事が前提です。
つまりその生き物の住処として安全な場所に私達は生活します。
もしその生き物が生命活動に支障きたす事があったとしても、
私達さえ生きていればまたその生き物を蘇生できますしね。
ということで人間の1番安全な場所、女性なら子宮、男性なら膀胱にあたります。
60 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:15:24.96 ID:hZ14oV+h
そして私達も生物なので栄養を取らないといけません、
一時的ですが恭子さんの子宮から体液を貰っています。
私達が大きな力を使えばその分、子宮から多量の体液を貰わないといけません。
しかし子宮から生成される体液が少ないと、私達の体が直接その人間の脳に命令します。
同じ種族の体液を摂取しろと。
私が恭子さんを蘇生するために使った力=その分の足りない体液を補うために、
私の体が恭子さんの脳に、他の人間の女性の体液を美味しそうに感じろと命令したんでしょう。
そこが少し問題がありまして、私も自分の体を制御することはできません。
人間と同じように私も空腹になれば栄養を摂取するために体が勝手に反応するのです。
簡単に言えば私の空腹と、恭子さんの美味しそうに感じる感覚がリンクしてるということですね。)
「つまりスターさんが力を使うか、自分がスターさんの力を借りて使った時、
もしスターさんにあげる私の体液が少なかった時は、他の女性の体液が欲しくなると。」
(そうです。)
「それって相手の血とかですか?」
61 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:18:03.27 ID:hZ14oV+h
(まあ血液でもいいのですが、私はもうあなたの子宮と同化してしまったので、
できればより酷似した体液を頂きたいです。正確に言うと膣分泌液ですね。
他にも人間の男性から生成される精液というのもいいです。
血液や他の体液ですと私の栄養として変換するのに時間かかるのであまりおすすめしません。)
「な、なるほど…、何か膣分泌液とか精液とか私にはまだ早い言葉かな、あはは…。」
(大丈夫です。私は人間の歴史も記憶しているので、
まだ恭子さんが学ばれていないことを、情報として直接脳に送ることもできます。
つまり交尾の仕方、人間の間で呼ばれているSEXというものですね。)
「あは……あはは…。」
(あら?恭子さんの心拍数と脈拍の速度が上がったのですが…………、
ああ、これは羞恥という感情ですか。
失礼いたしました。私も人間の感情を読み取ることは出来るのですが、
その配慮するといった行為がまだ不完全なもので。)
62 お星様?いいえヒトデです sage 2011/06/12(日) 08:20:10.38 ID:hZ14oV+h
「アハハ……、だ、大丈夫です…。
私、これでも保健の勉強とかはしたんでー。」
私はその時妄想していた。
もしまた古河沙や美野里ちゃんの前で美味しそうな感覚に襲われてしまったら…、
私、我慢できるかな……。
あんなことやこんなことを古河沙達に…。
「いやあ!! 恭子の変態っ!!!」
「恭子ちゃんっ!やめてぇ!!」
「ウヘヘ、2人ともすっごく美味しそうだよー。
ちょっとじっとしててね。すぐ済むからぁ。」
アハ、アハハハ………。
(あ、あのー、恭子さーん?)
こうして夜は更けていき、私とスターさんの奇妙な生活が始まった。
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