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寄装獣士ラクスチャー 第二話
242 寄装獣士 ラクスチャー sage 2007/06/03(日) 15:28:52 ID:3rUKQ1we
登場人物
伊勢 奏(いせ かなで) 今回の犠牲者。新たに寄装獣を植えつけられる。
佐伯 光奈(さえき みつな) 前回の犠牲者。女性型の寄装獣を植えつけられ、薫とラクスチャーに従属している。
菊川 薫(きくかわ かおる)寄装獣に取り付かれ、謎の敵と戦っている。前回の戦いの後に光奈を襲い、自分の従者にした。
前回までのあらすじ。
失った自分の記憶を奏と放課後に探していた所、同じクラスの薫に止められる。その薫を追いかける奏。光奈も追いかけようとするが、自分の頭に響く声が思い出したいのかと問いかける。
そして思い出し、光奈は自分が何なのかを思い出す。さらに薫からは奏が走っていった方向、そこに敵がいると告げられ助けて欲しいと願った。
243 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:31:45 ID:3rUKQ1we
「……っち。逃げられたかって、帰宅部に負けたとあっちゃあ、ソフト部の決戦兵器の名がなくわ……まったく」
短い髪をかきあげながら、思わず呟く。走、攻、投、守とエースで4番のプライドにかけて追いかけたのだが、逃げられ悔しそうに唇をかみ締めた。
「……こんど絶対に、入部させてやる。……って、変な所まで来たなぁ」
突進する猪のようにまっしぐら追いかけてたのかといわれれば否定はしない。
が、周りの景色が徐々に壁がコンクリートから柊の垣根、やがて無くなっていったり、さらにはアスファルトがむき出しの地面になる様を流れる景色、足音が自分が荒れた場所に来ていたのを告げていた。
そして、今たっているのは数日前にたて壊した、近所じゃ有名な幽霊屋敷と噂までたっていた館の前だった。
「戻って謝るか」
スカートが軽く巻き上がるようにひるがえり、後ろを向く。と。
ガラッ。
崩れ落ちた瓦礫から音が聞こえる。が、1度だけなら偶然だろうが。
ガラ ガラガタンガッタン。
「なに?」
振り返った瞬間だった。
土に汚れた乳白色の15インチテレビぐらいの大きさの物が奏目掛けて飛び出してきた。
「なっ!!」
右手に持っていたカバンを投げ飛ばして相手の起動を変えながら、奏は急いで身を翻すと逃げだした。
「なんなのよあれ」
走りながらチラッと後ろを見る。何本かは分からないが、同じようなのがうねりながら追いかけていた。
ビュン!バチッ!!
背中を鞭のような物で打たれた痛みが広がる。思わず痛みで足を止めてしまい転んでしまった。
「っ!!!」
そして、狙ったように足を絡めとるとズルズルと引きずられてしまう。
「やめっ!っく、ぁ!!な、離してってば!!」
スカートを引きずられ、下着がまで見えてしまうが気にする間もない。足をあげ、かかと落としでつかんだ物を踏みつける。が緩むどころかより強く絡まっていく。
触れたくも無かったが触れてしまった感触は植物の木の枝。ガサガサと乾き、それが肌を擦るにつれ、痛みが走った。
「やだっ。離せって!!!」
暴れようとするが腕も足も絡めとられ、なすすべなく引きずられ、体が宙に浮き上がる。
今まで来た道を戻され、さらに今は無き館の裏庭へとたどり着いた先に見えてきたのは同じような木の枝を伸ばしたリンゴの樹だった。何故か季節外れの実をつけて。
「なに?やだ。なんなの?ねえ?」
人を触手のように枝で捕らえる林檎なんて聞いた事も無い。そして。
「ひっ?!」
奏の目に映ったもの。それは、RPGで言えば真っ赤なスライムのような感じで幹から出てきた何か。そして、それは先端部が2つに裂けて奏に目掛けて伸び上がってきた。まるで餌を目の前に食らいつこうとする口のように。
244 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:32:48 ID:3rUKQ1we
「やだ。誰かたすけて!!」
ぎりぎりで届かない足をばたつかせて、足掻く。と。
「まあ、いいけどね」
声が後ろから聞こえ、そして一気に奏を飛び越していった。それはさっきまで追いかけてた相手。
だが、姿は奇妙なボディースーツに身を包んでいる所だった。
「とりあえず、とっとと終わらせる。構成変更」
奏に見えない様に左腕を前に突き出し、腕に捕らえていた物質の姿を変える。腕の長さほどある刃のない剣。それを右手で握り締め、そして。
「ふっ」
片手ですばやく奏を捕らえていた触手を斬り捨て、薫目掛けて襲い掛かる触手を切り払った。
「きゃっ」
小さく悲鳴を上げて奏が地面に座り込む。それを横目に確かめると薫は相手を一人に絞り込んだ。
着地と同時に右足で強く踏みきって一気に距離を詰める。そして、テークバックから樹の幹を逆袈裟に切り上げた。
「じゃあな」
握りを返して今度は薫の目の前に突き刺す。力任せに突きささった剣が再び姿を変え、樹の内部をズブズブと入り込んでいった。
奇妙な林檎の樹は苦しそうに触手を叩きつけ暴れまわる。
が、気にせずに中に刺していく。樹の内部では剣だった物がまるで蛇のように蠢いて探していた。この樹に寄生した相手を。
「あばよ」
見つけたのを確認して、口の端を上げて薫が笑うと樹を駆け巡っていた蛇が一気に食い殺した。
それと同時に触手は枯れ果てた枝になり、薫の頭上で揺れている葉の擦れる音も心なしか弱く感じられた。
「ふぅ……さて」
踵を返して歩き出す。呆然とこの光景を見ていた奏の元に。
「あ…………えっと…………ありがと」
「別に。……まあ、お礼はしてもらうけどね」
「へ?な。なに!?」
言いながら奏の前に座り、薫は奏の顎を少し上げさせた。そして不意打ち気味に奏の唇を奪い、口液を流し込んだ。
「!!!!!」
あまりの事に目を丸くさせて驚く。そして。
バチッ!!!!!
「何すんのよ!!この変態!!!」
思いっきり引っ叩いて立ち上がると薫を全く見ずに歩き去って行った。
「……へぇ」
叩かれた頬を触りながら、感慨深げに去っていく奏の背中を薫が見つめていた。そして「なるほどね」と何か悟ったように薫は小さく笑った。
245 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:33:54 ID:3rUKQ1we
足が重い。別に怪我をした訳じゃないと思いながらも歩みが遅くなっていた。
「はぁっ、はぁ。全くファーストキスだったってのに。………………まだドキドキしてる」
触らなくても心臓が激しく騒ぐ。不意打ち気味とはいえキスをされてここにくるまでその動悸は治まる事は無かった。それどころか。
(……何か変な感じがする。あぁ…………………ちょっと漏らしたかな?。……パンツだけみたいだけど……しょうがないよね?)
言いたくない言葉を心の中で呟く。まあ、なにせ非常識事態に直面した挙句、人を食う植物に襲われかけたのだから。
「にしても」
(……柔らかかったな。唇…………って、何考えてるの!!)
さっきの光景が頭によぎる。それを振り払うように頭を思いっきり振った。
「あ。奏!!」
「あ……。光奈。えっと、そのごめんね。あ~聞いときゃよかった」
ばつの悪い顔で奏がうな垂れる。と。
「いいよ。明日にでも聞いてみたらいいし。それより大丈夫?大きな音してたけど」
「あ……うん。ほら、工事工事」
「あ、工事してるんだ。この先……そっか。……それじゃ帰ろっか」
「うん……」
返事を聞いて光奈が踵を返して歩き出す。そのいつも見ているはずの光景に、何故か奏の心臓はドキッと一際大きく高鳴った。
(なに?……凄く綺麗。声も透き通ってるし、唇も……柔らかそう。………………あの胸も揉んだら凄くやらかいんだろうな…………。
肌も吸い付くような感じだし……あのサラッサラの髪の間に見えるお尻。
すごくさわり心地よさそうだし……すごく食べちゃいたい……あ……れ?何考えてんだろ。でも、凄く魅力的。でも女の子同士だし…………。でも………)
頭の中をかき回す光奈に対する劣情と、それを抑えようとする理性。息が荒くなり、足が一歩も前に出ない。
(……あれ?おかしいよ。パンツに何か当たってる?)
「どうしたの?」
「え?んっ、はぁ…………ん?なんでもないよ」
「そんなきつそうにして何でもないわけ無いでしょ」
そう言って少し怒ると急いで奏の所に歩いてきた。
「はぁ……ほんと……」
(あ……れ?…………)
目の前が暗くなっていく。息も辛い。立っている足の力が無くなり、奏は崩れ落ちるように倒れこんだ。
246 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:35:01 ID:3rUKQ1we
「……はぁ……はぁ…………」
(……あれ?うち?)
目の前に見覚えのある天井。少し首を動かすと机の上に2つカバンが乗っていた。
覚えているのは、何かに襲われた事。そして、その帰り道、光奈と帰ろうとして。
「……迷惑かけちゃったな」
ブレザーに変な型が付くといけないと配慮なのだろう。いつの間にかYシャツとスカートという姿だった。
手を突いて、起き上がろうと体を起こす。と。
「んんっ……はぁ……なに?」
胸が擦れるだけで奏は思わず声を上げてしまった。
(……やだ。すごく気持ちいい)
もし、机にある2つカバンを見つけて無かったら奏はお風呂場に行って自分で慰めていたかもしれない。
「……光奈にお礼言わないと」
微熱のように体が火照る中、奏はゆっくりと部屋を後にした。
「って、寝てるみたいだし」
階段を下りてリビングのソファーの上。肘掛に頭を預けるように体を横にして光奈は眠っていた。
「ふぅ、……起こすか。こんな所で寝てたら風邪引くしね」
そういいながらがガチャッとドアが音を立てて開く。が、それでも起きる気配はなかった。
「ほら、光奈。起きて。光奈……」
「ん~……………………。すぅ…………………………」
「起きなって、風邪引くよ」
「…………………………すぅ………………」
「まったく…………」
そういいながら奏の目は光奈の口から離れられなかった。
(……だめ……だめだって………………でも)
起こすために揺すろうと肩に触れた手は少し強く抑えこむように掴んでいた。
「…………」
声も息も殺して、光奈の顔に顔を近づける。耳元に息を吹きかければ、光奈も起きるし冗談で済む。
が、まるで蜜を求める蝶の様に、奏は光奈の唇に引き寄せられる。徐々に距離が縮まるにつれ、瞳を閉じる光奈。
寝息が顔に当たる距離。あと数秒もないうちに目的を果たせる所で。
「奏……?」
「!!!」
奏の体の血の気が引いた。
ついさっき、勝手に唇を奪った薫に変態を言っておきながら、自分がやろうとした行為。
どう言っても言い訳にしかならない事。
「ご、ごめっ」
反射的に手を離して逃げるように走ろうとした奏の手を「まって」と光奈の手を取った。
「…………いいよ。奏なら」
「……光奈?」
力が抜けたように止まり、振り返り光奈を見つめる。
その目は少し潤んでいた。体を起こして奏に言った。
「一つだけ、わがまま言ってもいい?」
247 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:36:08 ID:3rUKQ1we
「……光奈?」
「何?わがまま。聞いてくれるんでしょ?」
楽しそうに光奈は微笑を浮かべながら尋ねる。
その光奈とは対照的に、恐る恐る首を振りながら、奏は消え入りそうな声で答えた。
「……確かに、そう言ったけど」
「見えないと怖い?」
そう言って小さく笑いながら奏を見つめた。
目には奏の制服のリボン。両手は光奈のリボンで縛られベッドにつながれていた。
胸元が開き、シャツを肌蹴させた扇情的な格好でベッドで寝ていた。
「ひゃっ、やだっ。止めてよ」
不意に首筋を撫でられ思わず奏は声を上げた。
「キス……したかったんだよね」
言葉に返せず、無言で奏は小さく縦に頷いた。
「じゃあ…………」
瞳を閉じて、ゆっくりと顔を近づけ、互いの唇が触れ合う。
小さく触れた唇。
(やっぱり……柔らかい……え?)
「んっ!!」
触れるだけのキスと思っていた奏にとって、いきなり唇を舐められ、そして、口の中に入れられる口づけは考えもしていなかった。
「んんっ、んっぷ、ふぁ、光……奈ぁ」
(なに?股間がすごく痛い。パンツがきつい)
「んっ、っぷ、ふっ。……なに?」
流石に股間がおかしいとは言えず、恥ずかしそうに黙る奏。そんな奏の耳元に光奈は顔を近づけて囁いた。
「嫌だった?」
「…………いやじゃ……、……ないけど」
力なく呟く。その声に小さな笑みを浮かべると。
「じゃあ、気持ちよくなろ。一緒に……」
「ひゃっ」
いきなり耳に息を吹き付けられ思わず声を上げてしまう。その驚いて開いた唇を光奈が塞ぎこんだ。
「んっ……っふ、ぁ……ん……」
今度は奏は驚かなかった。それどころか、光奈の舌に絡まるように舌を延ばした。
「っちゅ、くちゅ……んっちゃっ……」
舌が絡み合い唾液が重力に負けて光奈の口の中に少しずつ溜まっていく。
「んっ……」
小さく咽喉を鳴らして飲み込む。
(私……飲んじゃった。……甘くて……すごくいい……)
顔が見れず声も、口もキスで塞がれている中、うっとりとした目で暗闇を見つめながら思っていた。
248 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:37:07 ID:3rUKQ1we
呆然とただなすがままに光奈のキスに合わせる。
光奈の方は少し体をずらすと、片手でYシャツのボタンを外した。胸元、そして、お腹と少しずつ奏の風通しがよくなっていく。
「…………ちゅっ、ぁ……」
名残惜しそうに顔を少しあげた光奈の唇を、無意識の内に奏は追っていた。
「キスも悪くないけど……こっちも」
「んっ……恥ずかしいよ」
大きくシャツを肌蹴させ、中から水色のブラジャーが顔を出した。
「かわいいのに」
「だ……って、光奈みたいにおっきくないし」
一応動けば揺れるぐらいに奏の胸はある。が、比較が光奈となるとどうしても小さく見えていた。
「奏ぐらいあれば十分だよ」
そういいながらフロントフックをプチッと外すと、中から大振りではないにしろ白桃並みの乳房が2つあらわになった。
「ほら、こんなに気持ちよさそうにしてる」
「ひゃっ、やだっ、んっ、っく」
最初は押しては返してくる弾力を楽しんでいたが、徐々にぷっくりと固く膨らんでくる乳首を見つめていた。
が、あえてそこを触らずに乳輪をつめ先でなぞる様にさわる。
それだけでも奏は甘い声を上げていた。が。
「いただきまふ」
そう言って一気に胸を食べるように軽く噛み付いた。
「やあああっ、んん、っく、はぁ……、いたい……」
いやいやするように奏の首が左右に揺れる。
「ごめん、痛かった?」
「ちがうの………………っと……その」
「……ひょっとして、ここ?」
「んんっ!!な、なに?今の」
奏のスカートの股間の部分、競り上がっているそこに光奈が手を置いただけで奏の背中にしびれるような反応が走った。
249 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:38:19 ID:3rUKQ1we
ガサッガサッとスカートを広げてめくる。ブラジャーとあわせたパンツ。その中で何かが膨れ上がっていた。
「……すごい」
「な…………なにが…………?」
訳が分からず、恐る恐る尋ねる。
「奏のここ、まるで男の子みたい」
「や、やだ、光奈、だめだって」
制止の声をうっとり目を緩ませて奏のパンツを脱がせていくと、その中、女性で言えば、一番敏感な淫核部分が固く大きくなっていた。
それこそ、まるで男性の陰茎のように。
「こんなに硬くさせて……そんなによかったんだ」
「それっ、んんっ!!!」
舌で唇を舐め、握り締める。それだけで奏は声を殺してビクついていた。
「いいんだよ。声、出して」
「はぁ、はずっ、んっ、かし」
「いいじゃない。私しか聞いてないんだし、それにこんなにおちんちんおっきくさせてていまさら恥ずかしいもないでしょ?」
「ちが、……ち、…じゃ、な」
そう目隠しされた状態でもこちらを見ようと顔をあげる奏に、クスッと笑うと。
「ちがわないでしょ?ほら」
「ふぁっっ、な、に?」
「舐めてあげたの。ほら、こんな所に切れ込みなんて入ってるし」
「や、だめっ、それ、だめっ、だめなのっ」
耐えられなくなって首を激しく振りながら奏は動くが縛られた手では逃げる事はできなかった。
「なんで?こんなに、こっちはよさそうだよ?」
「んんっ!!はぁ、っはぁ」
くちゅと水音をさせて指を2本、奏の膣に第一関節だけ挿し入れた。
「ほら、こんなに濡れて、すごくよかったんでしょ?」
「んっ、そ、れはぁ、そ、のっ、」
奏にも聞こえるように激しく淫らな水音を立てて光奈の指が深く入っていく。
空気が入って水の弾ける音が聞こえるたびに途切れ途切れの奏の声は切なくさせていた。
「こっちも、気持ちよくさせてって、おちんちん震えてるよ」
「あああ、だめええ、なめちゃああああ」
淫水をかき混ぜる音に混じってぴちゃっと舐める音が加わる。
あまりの快感のデータに奏の頭が耐えられずに目の前をちかちかさせていた。
「ふふっ、ね?気持ちいいんでしょ?奏のおちんちん」
「ちがっ、おち、んっ、おちんちんじゃ、ないっ」
「でもさ、ここから」
「んんっ!!」
「切れ込みの所からどんどんエロ液出てるよ」
「ちが、ちがうのっ」
奏が否定するが、事実として奏のモノからは光奈の唾液以外にも液体が雫となって溢れ、光奈の舌がそれを広げていた。
「ふぁ、や?なに?やだ、だめ、だめぇぇぇぇえええ」
「きゃっ」
どくどくどくどくっ。
光奈の右手と顔を汚す様に奏は白濁液を放った。少し遅れて女性器も光奈の手を汚す。
250 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:39:06 ID:3rUKQ1we
「……もぅ、イクなら、イクって言ってくれないと」
「なっ、何してるの?」
「何って、舐めてるの」
そういいながら、わざとピチャっと音を立てて舐めとっていく。
「は、恥ずかしいから止めてよ……お願いだから」
「いいじゃない。奏のおちんちんから出た精液なんだから」
その言葉にビクッと体を硬くさせた。恐れ、不安、体には熱があるが、表情はこわばっていた。
「……ほんと、パッと見男の子みたいだったけど、ここまで男の子だったなんてね」
「ち…………ちがう」
「違わないでしょ」
「ひゃっ」
いきなり握られ、思わず奏は声を上げてしまった。
「ほら、先っぽからまだザーメン出てる」
「んんっ」
つめ先で零れ出た残滓を擦り取った。
「いいの。どんなでも奏は奏なんだから。ね?」
「…………でも」
「それに、そのおかげで愛し合えるんだから」
思わず奏の胸が高鳴った。同じ女である奏から見ても羨ましく思えるおしとやかな美人。
素直に嬉しいのもあるが、そんな美人からの思いがけない言葉に奏は戸惑っていた。
「それとも、私みたいなのじゃ嫌?」
「そ、…………そんな、嫌……じゃないけど」
「じゃあ」
そう言って囁くように小さな声で呟いた。
「奏の初めて。もらっていい?」
251 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:40:19 ID:3rUKQ1we
「光奈…………」
両手を縛られ、寝転がっている奏の上にまたがる様に光奈が乗りかかる。ネチュと膣の入り口と奏のモノのキス。
目に見えない奏はもっとそのキスを味わいたいかのように腰を浮かす。
が、光奈は逃げるように腰を浮かせた。
「そんなに入れたい?」
「そ、…………それは………………その」
恥ずかしがってうつむいているが、体は正直に光奈の膣を求めて腰を上げていた。
「それじゃ、いくよ」
「んんんぁあああああ、」
体重を乗せて腰を下ろす。
「んんんっ。はぁ、……はぁ、一気に奥まで入っちゃった…………」
「あぁぁぁぁぁ………………すごい、よぉ。すごく気持ち、いい!!」
思わず2度目の射精しそうになるほどの一気に体を突き抜ける快感の波に思わず光奈の体を押し返す位奏は腰を浮かせていた。
「はぁ、…………はぁ…………んっ。ねえ」
騎上位から体が倒れこむ。離れそうになる光奈の膣に離れまいと奏は腰を動かしていた。
シュルッ。シュッ。
そして、手首を縛っていたリボンを解く。
「このまま抱きしめて」
「光奈……」
言われるままに腕を伸ばし抱きしめる。汗に濡れ、肌と肌が触れ合う感覚、お互いの肌が吸い付く感じに我慢ができずに思わず強く抱きしめた。
「っぁはぁ、はいってきたぁ」
ぬるぬると狭い肉壁を広げていく。潤滑油の愛液が亀頭を濡らす。やがて、奏と光奈の腰同士がぶつかり合った。
「んっ、っくぁ、っふぅんっ、やだ、奏の、奥に当たって、るっ」
「んっふ、光奈ぁ、光奈の、んっ、中、すごくぅいいよ」
握られていたのとは違う温もりに包まれ、舐められていたときとは違い熱いぬめりの中を滑っていく2つの感覚に奏は陶酔していた。
抱きしめた腕を離さないのは動きにくいと感じつつも止められない。奏のモノは奥を目指して何度も突いていた。
ゴロッと抱き合ったままで向きを変えた。
「んっ、うっ、ごき、んんっふ、はぁ、光奈ぁ」
光奈の体の重さに逆らって動くよりもその重みが消えた分、奏は動きやすくなっていた。と。
252 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:41:59 ID:3rUKQ1we
キィィィ。
扉の軋む音に思わず奏は身構えた。
「っはぁ、……どうしたの?」
「今、ドア開かなかった?」
「風の所為よ。多分」
そういいながら、光奈の手が奏のスカートに延び、ズルズルと引っ張るようにめくった。
「んんっ、ちょっと、光奈ぁ」
「いいでしょ?べつに……」
「……光奈?」
違和感。目が見えないために確証を持てないまま、不安に襲われた。
そして、今自分たちがいるベッドに新しい重みが加わり、凹んでいく感覚があった。
自分たちの後ろを。
「それにね」
「え?だ、ああああああああああああああ…………」
誰かが後ろにいると思った瞬間だった。いきなり何かが奏を貫いた。
「下向きだったら、ご主人様のが入らないし」
そういいながら光奈は奏の頭の後ろに手を伸ばし、目隠しをとる。
目隠しを外された奏はあまりの痛みに大きく目を見開いて涙を流していた。誰なのか振り返った先には。
「な、んであんたが」
「言ったでしょ。ちゃんとお礼はしてもらうって」
薫が背後から奏の膣に入れていた。
「ふっ、ざけんな」
「ふざけてなんか無いわよ。ご主人様は本気だもの」
「光……奈?」
目の前にいる少女。自分の親友だと思っていた少女の言葉を奏は信じられずにいた。
「光奈に何をした!答えろ!!」
「すぐに分かるさ」
「ああ、っくぁ」
膜を破られた事と受け入れたことの無い異物で開かれ、潤っていた奏の膣だが痛みで声を詰まらせ涙を流していた。
「ご主人様、…………そのまま、奏のおちんちんの方をつかっていただけますか?」
「そのまま…………まあ、いいけどっ」
「やめっ、んんっぐ、あっ、ふぁ、やめ、ろっ」
「んっ、そ、んなこといって、奏の、おチンチン、ビクビクしてるじゃない」
体の中に入っていた奏のモノの変化に、小さくクスッと笑って報告した。
「ちがっ、の。それは」
「チンポが気持ちいいんだろ?」
まるで奏をディルドー様に道具として使い、光奈を攻める。薫は奏と体を密接させ、動かしながら突いていく。
「ふぁっ、や、めろ。んっ、っく、あっ」
「んっぁ、奏のが、奥っ、ついて、ぁ、あたってるっ」
光奈の肉壁がきつく締め付ける。その度に奏が息を切らす。
最初は痛みのために動けずになすがままだった奏だったが、徐々に自分から少しずつ腰を動かしていた。
薫との動きと違う動きをするために薫のモノが擦れると膜を破った後の傷が疼く。が、それよりも。
「んっぁ、っく、ぁ、っんっ、光奈っ」
痛みよりも奏は自身のモノから与えられる快感を求めていた。
「ふぁっ、ゃっ、んんっ、ぁ、奏の、がいいよぉ」
「光奈!光奈!!んっ、ぁっ」
ぐちゅっ、ぬちゅと激しく淫らな水音を立てて奏は光奈の中を突き立てる。
「ぁっ、やだ、なっ、くるくる?なに?」
「イッて、奏。きてっ!!」
ギュッと強く奏を抱きしめて光奈の中に深く入りこんだ。
「やっ、だっ、でるでるぅうううううう!!!!!!」
「ふぁ、あっ、あた、ってる…………」
ドクドク注ぎ込まれる白濁した液が子宮口に当たるたびに光奈は背筋をまげ、びく、びくっと痙攣させていた。
253 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:43:19 ID:3rUKQ1we
「はぁっ、はあっ、は…………ぁ…………」
力が完全に入らずに乗っかるように奏は倒れこんだ。
「……さて、おチンポでイッたんだ」
「ふぇっ?」
ズルッといきなり薫が動き出し、思わず奏は声をあげてまった。紅潮した頬、夢でも見ているかのような呆然とした瞳。
艶の入った声には先ほどまでの痛みは全く無かった。
「膣でも、イッてもらうよ」
「っくぁ、はぁんっ、ぁっ。や、だぁ」
「ぁ、ご、しゅじんさま、んっっく」
血に混ざり、濁った愛液が腰の動きにあわせて掻き出され、奥を突くたびに奏、そして、その下に居る光奈が揃ってせわしなく息を切らせていた。
「ぁ、すっ、んんっ。も、やだっぁ」
「あっんっ。奏の、またおっきくなってる」
「こっちも、嬉しそうに、咥えてるよっと」
二人の言葉に、再び泣きそうなほど耳まで真っ赤になっていた。
が、そうは言っても奏の体は膜を破られた痛みも初めて受け入れさせられた異物の感触をも凌駕する陰茎の刺激を受け入れていた。
やがて、牝の本能も、おチンチンから与えられる刺激に引っ張られるように痛みよりも歓びに変わり膣を潤させていた。
「ふっ、っくぅ、んっ、ぁ。っふっ。すご、い。きもち、いいのが、とめられないのっ」
体は勝手に腰を激しく動かしていた。
「ふっ、あっ、かなでぇ。かなでっ」
「んっ。っく、やっぱり、きつい。なっ」
奏のモノは奥へ奥へと光奈の膣を叩き。奏の膣がきつく咥え込む中を、薫は叩きつけるように腰をぶつかり、汗が飛び散っていた。
「んっ、さて、そろそろいくよ」
「や、やだ、やだってば!!!」
嫌でも締め付ける膣が薫の陰茎の異変に気が付いた。そして、言葉で何をするのかを完全に悟って嫌がるようにあばれようとしていた。が。
「だぁめっ」
スッと光奈の足が絡みつき、逃げられないように繋ぎとめた。
254 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:44:24 ID:3rUKQ1we
「ふぁっ、っでる!」
「あああああぁぁぁぁぁ……中……でてる…………」
びく、びくと薫の精液が注がれるたびに、奏が小刻みに体を震わせた。
「ぁ?ぇ?な、に?」
膣に溢れかえる液の中に混ざり何かがコツッと当たった。薫が動いた訳ではない。
何か固体がぶつかった感触に、疑問の声が上がる。
「ふぁっ、ゃだ、なにか来て。あっ…………ぁ…………」
奏の中にはいってきた物。それは小さな卵だった。卵はすぐに孵ると膣の中を暴れまわる。
そして、壁にぶつかり、口を開いて噛み付いた。
「ぁ……なに、か、きて……る」
目から涙を流し、蛇が体を溶かしながら流す暖かい液体を感じてた。
「かぁ…………ぁああ…………」
「さて。そろそろか」
そう小さく呟くと、薫は奏から離れた。
体の中に何かが注がれた。そこまでは奏にも分かった。
がその感覚が消えると今度は体全体に何かが一気に駆け巡った。
「ぁ…………」
「ぇ……ご主人様?奏は?」
「……すぐに分かるさ」
皮膚から黒い物体が競り上がり、まるで幕のように体を包み込み始める。
それは今もまだ離れていない奏の陰茎にも及びまるでボディースーツのように包まれた。
数時間前、奏を助けるために戦った薫のように。
瞳を閉じ、再び開いた時には奏の濃いブラウンの瞳はルビーのような紅玉の輝きを帯びていた。
255 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:45:52 ID:3rUKQ1we
「奏?」
ゆっくりと光奈から体を離す。と。風を打つように素早く体を捻らせ裏拳を放った。
「きゃっ」
光奈が悲鳴をあげる中、薫は一瞥するだけで、その拳を難なく受け止めた。
「……生まれたてのガキにしちゃあ、いい挨拶だね」
「しょうがないでしょ。私のマスターがあんたを憎んでるし。やった事を考えたらね」
捻った腰を利用してのボディーブロー。しかし、それを予測したように薫は受け止めた。
「まあ。ねっ!」
掴んだ両手を一気に押し、奏の体が離れた隙にベッドからどいた。
「逃がさない!」
「やめて!!」
起き上がり、殴りかかろうとする奏の体を抱きついて止めたのは、半ば下敷きになっていた光奈だった。
「どうして!あんたもあいつにやられた犠牲者でしょ!?」
「それは……そうだけど……でも、今は大事なご主人様だから」
その言葉自体も癪に障った。
「……ご主人様ね。よくもこの子を自分の色に染めてくれたね」
「お前も同じなんだから分かるだろ」
「マスターは分からないって言ってるけど。まあ、僕はある程度分かるつもりだよ。
でもねぇ。分かっても納得は出来ないんだよ!」
「やめてってば!!」
起き上がろうとする奏の体をより強く抱きとめる。
「……ご主人様が居なかったら、私は食われてたんだから。命を救われて御奉仕出来て、今は幸せだよ」
「光奈……」
下唇を強くかみ締め、悔しさをにじませる。そして。
「…………け。でてけ!!」
絞るような強い声。歯をきしませ、奏は呟いた。
「奏……」
「光奈」
何かを言いかけた光奈を、薫は言葉で制止、そして、静かに首を横に振った。
「まあ、納得できなくても、すぐに分かると思うけど」
そういい捨てると振り向かずに薫は真っ直ぐ部屋を後にした。
「奏…………それじゃあ。ね」
腕を放し、立ち上がり一礼すると、光奈も薫の後を追うように部屋を出て行った。
「…………くそ。なんなのよ一体!!」
いきなり迷い込んだ非現実に思いっきり布団に拳をたたきつけた。痛みは全く感じない。
そして、そのまま崩れ落ちるように倒れこんだ。
「なんなのよ!!!」
布団に埋もれながらくもぐった声で叫ぶと、奏はそのまま声をあげて泣き叫んだ。
256 双月 sage 2007/06/03(日) 15:50:02 ID:3rUKQ1we
……ああ、結構長くなったなぁ。それに、個人的にまだエロが足りない。もっとエロくかける力が欲しいorz
とりあえず、武具装備に操られるネタも書きたいですが、後一話これを書いて終わらせたいと思います。
登場人物
伊勢 奏(いせ かなで) 今回の犠牲者。新たに寄装獣を植えつけられる。
佐伯 光奈(さえき みつな) 前回の犠牲者。女性型の寄装獣を植えつけられ、薫とラクスチャーに従属している。
菊川 薫(きくかわ かおる)寄装獣に取り付かれ、謎の敵と戦っている。前回の戦いの後に光奈を襲い、自分の従者にした。
前回までのあらすじ。
失った自分の記憶を奏と放課後に探していた所、同じクラスの薫に止められる。その薫を追いかける奏。光奈も追いかけようとするが、自分の頭に響く声が思い出したいのかと問いかける。
そして思い出し、光奈は自分が何なのかを思い出す。さらに薫からは奏が走っていった方向、そこに敵がいると告げられ助けて欲しいと願った。
243 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:31:45 ID:3rUKQ1we
「……っち。逃げられたかって、帰宅部に負けたとあっちゃあ、ソフト部の決戦兵器の名がなくわ……まったく」
短い髪をかきあげながら、思わず呟く。走、攻、投、守とエースで4番のプライドにかけて追いかけたのだが、逃げられ悔しそうに唇をかみ締めた。
「……こんど絶対に、入部させてやる。……って、変な所まで来たなぁ」
突進する猪のようにまっしぐら追いかけてたのかといわれれば否定はしない。
が、周りの景色が徐々に壁がコンクリートから柊の垣根、やがて無くなっていったり、さらにはアスファルトがむき出しの地面になる様を流れる景色、足音が自分が荒れた場所に来ていたのを告げていた。
そして、今たっているのは数日前にたて壊した、近所じゃ有名な幽霊屋敷と噂までたっていた館の前だった。
「戻って謝るか」
スカートが軽く巻き上がるようにひるがえり、後ろを向く。と。
ガラッ。
崩れ落ちた瓦礫から音が聞こえる。が、1度だけなら偶然だろうが。
ガラ ガラガタンガッタン。
「なに?」
振り返った瞬間だった。
土に汚れた乳白色の15インチテレビぐらいの大きさの物が奏目掛けて飛び出してきた。
「なっ!!」
右手に持っていたカバンを投げ飛ばして相手の起動を変えながら、奏は急いで身を翻すと逃げだした。
「なんなのよあれ」
走りながらチラッと後ろを見る。何本かは分からないが、同じようなのがうねりながら追いかけていた。
ビュン!バチッ!!
背中を鞭のような物で打たれた痛みが広がる。思わず痛みで足を止めてしまい転んでしまった。
「っ!!!」
そして、狙ったように足を絡めとるとズルズルと引きずられてしまう。
「やめっ!っく、ぁ!!な、離してってば!!」
スカートを引きずられ、下着がまで見えてしまうが気にする間もない。足をあげ、かかと落としでつかんだ物を踏みつける。が緩むどころかより強く絡まっていく。
触れたくも無かったが触れてしまった感触は植物の木の枝。ガサガサと乾き、それが肌を擦るにつれ、痛みが走った。
「やだっ。離せって!!!」
暴れようとするが腕も足も絡めとられ、なすすべなく引きずられ、体が宙に浮き上がる。
今まで来た道を戻され、さらに今は無き館の裏庭へとたどり着いた先に見えてきたのは同じような木の枝を伸ばしたリンゴの樹だった。何故か季節外れの実をつけて。
「なに?やだ。なんなの?ねえ?」
人を触手のように枝で捕らえる林檎なんて聞いた事も無い。そして。
「ひっ?!」
奏の目に映ったもの。それは、RPGで言えば真っ赤なスライムのような感じで幹から出てきた何か。そして、それは先端部が2つに裂けて奏に目掛けて伸び上がってきた。まるで餌を目の前に食らいつこうとする口のように。
244 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:32:48 ID:3rUKQ1we
「やだ。誰かたすけて!!」
ぎりぎりで届かない足をばたつかせて、足掻く。と。
「まあ、いいけどね」
声が後ろから聞こえ、そして一気に奏を飛び越していった。それはさっきまで追いかけてた相手。
だが、姿は奇妙なボディースーツに身を包んでいる所だった。
「とりあえず、とっとと終わらせる。構成変更」
奏に見えない様に左腕を前に突き出し、腕に捕らえていた物質の姿を変える。腕の長さほどある刃のない剣。それを右手で握り締め、そして。
「ふっ」
片手ですばやく奏を捕らえていた触手を斬り捨て、薫目掛けて襲い掛かる触手を切り払った。
「きゃっ」
小さく悲鳴を上げて奏が地面に座り込む。それを横目に確かめると薫は相手を一人に絞り込んだ。
着地と同時に右足で強く踏みきって一気に距離を詰める。そして、テークバックから樹の幹を逆袈裟に切り上げた。
「じゃあな」
握りを返して今度は薫の目の前に突き刺す。力任せに突きささった剣が再び姿を変え、樹の内部をズブズブと入り込んでいった。
奇妙な林檎の樹は苦しそうに触手を叩きつけ暴れまわる。
が、気にせずに中に刺していく。樹の内部では剣だった物がまるで蛇のように蠢いて探していた。この樹に寄生した相手を。
「あばよ」
見つけたのを確認して、口の端を上げて薫が笑うと樹を駆け巡っていた蛇が一気に食い殺した。
それと同時に触手は枯れ果てた枝になり、薫の頭上で揺れている葉の擦れる音も心なしか弱く感じられた。
「ふぅ……さて」
踵を返して歩き出す。呆然とこの光景を見ていた奏の元に。
「あ…………えっと…………ありがと」
「別に。……まあ、お礼はしてもらうけどね」
「へ?な。なに!?」
言いながら奏の前に座り、薫は奏の顎を少し上げさせた。そして不意打ち気味に奏の唇を奪い、口液を流し込んだ。
「!!!!!」
あまりの事に目を丸くさせて驚く。そして。
バチッ!!!!!
「何すんのよ!!この変態!!!」
思いっきり引っ叩いて立ち上がると薫を全く見ずに歩き去って行った。
「……へぇ」
叩かれた頬を触りながら、感慨深げに去っていく奏の背中を薫が見つめていた。そして「なるほどね」と何か悟ったように薫は小さく笑った。
245 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:33:54 ID:3rUKQ1we
足が重い。別に怪我をした訳じゃないと思いながらも歩みが遅くなっていた。
「はぁっ、はぁ。全くファーストキスだったってのに。………………まだドキドキしてる」
触らなくても心臓が激しく騒ぐ。不意打ち気味とはいえキスをされてここにくるまでその動悸は治まる事は無かった。それどころか。
(……何か変な感じがする。あぁ…………………ちょっと漏らしたかな?。……パンツだけみたいだけど……しょうがないよね?)
言いたくない言葉を心の中で呟く。まあ、なにせ非常識事態に直面した挙句、人を食う植物に襲われかけたのだから。
「にしても」
(……柔らかかったな。唇…………って、何考えてるの!!)
さっきの光景が頭によぎる。それを振り払うように頭を思いっきり振った。
「あ。奏!!」
「あ……。光奈。えっと、そのごめんね。あ~聞いときゃよかった」
ばつの悪い顔で奏がうな垂れる。と。
「いいよ。明日にでも聞いてみたらいいし。それより大丈夫?大きな音してたけど」
「あ……うん。ほら、工事工事」
「あ、工事してるんだ。この先……そっか。……それじゃ帰ろっか」
「うん……」
返事を聞いて光奈が踵を返して歩き出す。そのいつも見ているはずの光景に、何故か奏の心臓はドキッと一際大きく高鳴った。
(なに?……凄く綺麗。声も透き通ってるし、唇も……柔らかそう。………………あの胸も揉んだら凄くやらかいんだろうな…………。
肌も吸い付くような感じだし……あのサラッサラの髪の間に見えるお尻。
すごくさわり心地よさそうだし……すごく食べちゃいたい……あ……れ?何考えてんだろ。でも、凄く魅力的。でも女の子同士だし…………。でも………)
頭の中をかき回す光奈に対する劣情と、それを抑えようとする理性。息が荒くなり、足が一歩も前に出ない。
(……あれ?おかしいよ。パンツに何か当たってる?)
「どうしたの?」
「え?んっ、はぁ…………ん?なんでもないよ」
「そんなきつそうにして何でもないわけ無いでしょ」
そう言って少し怒ると急いで奏の所に歩いてきた。
「はぁ……ほんと……」
(あ……れ?…………)
目の前が暗くなっていく。息も辛い。立っている足の力が無くなり、奏は崩れ落ちるように倒れこんだ。
246 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:35:01 ID:3rUKQ1we
「……はぁ……はぁ…………」
(……あれ?うち?)
目の前に見覚えのある天井。少し首を動かすと机の上に2つカバンが乗っていた。
覚えているのは、何かに襲われた事。そして、その帰り道、光奈と帰ろうとして。
「……迷惑かけちゃったな」
ブレザーに変な型が付くといけないと配慮なのだろう。いつの間にかYシャツとスカートという姿だった。
手を突いて、起き上がろうと体を起こす。と。
「んんっ……はぁ……なに?」
胸が擦れるだけで奏は思わず声を上げてしまった。
(……やだ。すごく気持ちいい)
もし、机にある2つカバンを見つけて無かったら奏はお風呂場に行って自分で慰めていたかもしれない。
「……光奈にお礼言わないと」
微熱のように体が火照る中、奏はゆっくりと部屋を後にした。
「って、寝てるみたいだし」
階段を下りてリビングのソファーの上。肘掛に頭を預けるように体を横にして光奈は眠っていた。
「ふぅ、……起こすか。こんな所で寝てたら風邪引くしね」
そういいながらがガチャッとドアが音を立てて開く。が、それでも起きる気配はなかった。
「ほら、光奈。起きて。光奈……」
「ん~……………………。すぅ…………………………」
「起きなって、風邪引くよ」
「…………………………すぅ………………」
「まったく…………」
そういいながら奏の目は光奈の口から離れられなかった。
(……だめ……だめだって………………でも)
起こすために揺すろうと肩に触れた手は少し強く抑えこむように掴んでいた。
「…………」
声も息も殺して、光奈の顔に顔を近づける。耳元に息を吹きかければ、光奈も起きるし冗談で済む。
が、まるで蜜を求める蝶の様に、奏は光奈の唇に引き寄せられる。徐々に距離が縮まるにつれ、瞳を閉じる光奈。
寝息が顔に当たる距離。あと数秒もないうちに目的を果たせる所で。
「奏……?」
「!!!」
奏の体の血の気が引いた。
ついさっき、勝手に唇を奪った薫に変態を言っておきながら、自分がやろうとした行為。
どう言っても言い訳にしかならない事。
「ご、ごめっ」
反射的に手を離して逃げるように走ろうとした奏の手を「まって」と光奈の手を取った。
「…………いいよ。奏なら」
「……光奈?」
力が抜けたように止まり、振り返り光奈を見つめる。
その目は少し潤んでいた。体を起こして奏に言った。
「一つだけ、わがまま言ってもいい?」
247 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:36:08 ID:3rUKQ1we
「……光奈?」
「何?わがまま。聞いてくれるんでしょ?」
楽しそうに光奈は微笑を浮かべながら尋ねる。
その光奈とは対照的に、恐る恐る首を振りながら、奏は消え入りそうな声で答えた。
「……確かに、そう言ったけど」
「見えないと怖い?」
そう言って小さく笑いながら奏を見つめた。
目には奏の制服のリボン。両手は光奈のリボンで縛られベッドにつながれていた。
胸元が開き、シャツを肌蹴させた扇情的な格好でベッドで寝ていた。
「ひゃっ、やだっ。止めてよ」
不意に首筋を撫でられ思わず奏は声を上げた。
「キス……したかったんだよね」
言葉に返せず、無言で奏は小さく縦に頷いた。
「じゃあ…………」
瞳を閉じて、ゆっくりと顔を近づけ、互いの唇が触れ合う。
小さく触れた唇。
(やっぱり……柔らかい……え?)
「んっ!!」
触れるだけのキスと思っていた奏にとって、いきなり唇を舐められ、そして、口の中に入れられる口づけは考えもしていなかった。
「んんっ、んっぷ、ふぁ、光……奈ぁ」
(なに?股間がすごく痛い。パンツがきつい)
「んっ、っぷ、ふっ。……なに?」
流石に股間がおかしいとは言えず、恥ずかしそうに黙る奏。そんな奏の耳元に光奈は顔を近づけて囁いた。
「嫌だった?」
「…………いやじゃ……、……ないけど」
力なく呟く。その声に小さな笑みを浮かべると。
「じゃあ、気持ちよくなろ。一緒に……」
「ひゃっ」
いきなり耳に息を吹き付けられ思わず声を上げてしまう。その驚いて開いた唇を光奈が塞ぎこんだ。
「んっ……っふ、ぁ……ん……」
今度は奏は驚かなかった。それどころか、光奈の舌に絡まるように舌を延ばした。
「っちゅ、くちゅ……んっちゃっ……」
舌が絡み合い唾液が重力に負けて光奈の口の中に少しずつ溜まっていく。
「んっ……」
小さく咽喉を鳴らして飲み込む。
(私……飲んじゃった。……甘くて……すごくいい……)
顔が見れず声も、口もキスで塞がれている中、うっとりとした目で暗闇を見つめながら思っていた。
248 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:37:07 ID:3rUKQ1we
呆然とただなすがままに光奈のキスに合わせる。
光奈の方は少し体をずらすと、片手でYシャツのボタンを外した。胸元、そして、お腹と少しずつ奏の風通しがよくなっていく。
「…………ちゅっ、ぁ……」
名残惜しそうに顔を少しあげた光奈の唇を、無意識の内に奏は追っていた。
「キスも悪くないけど……こっちも」
「んっ……恥ずかしいよ」
大きくシャツを肌蹴させ、中から水色のブラジャーが顔を出した。
「かわいいのに」
「だ……って、光奈みたいにおっきくないし」
一応動けば揺れるぐらいに奏の胸はある。が、比較が光奈となるとどうしても小さく見えていた。
「奏ぐらいあれば十分だよ」
そういいながらフロントフックをプチッと外すと、中から大振りではないにしろ白桃並みの乳房が2つあらわになった。
「ほら、こんなに気持ちよさそうにしてる」
「ひゃっ、やだっ、んっ、っく」
最初は押しては返してくる弾力を楽しんでいたが、徐々にぷっくりと固く膨らんでくる乳首を見つめていた。
が、あえてそこを触らずに乳輪をつめ先でなぞる様にさわる。
それだけでも奏は甘い声を上げていた。が。
「いただきまふ」
そう言って一気に胸を食べるように軽く噛み付いた。
「やあああっ、んん、っく、はぁ……、いたい……」
いやいやするように奏の首が左右に揺れる。
「ごめん、痛かった?」
「ちがうの………………っと……その」
「……ひょっとして、ここ?」
「んんっ!!な、なに?今の」
奏のスカートの股間の部分、競り上がっているそこに光奈が手を置いただけで奏の背中にしびれるような反応が走った。
249 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:38:19 ID:3rUKQ1we
ガサッガサッとスカートを広げてめくる。ブラジャーとあわせたパンツ。その中で何かが膨れ上がっていた。
「……すごい」
「な…………なにが…………?」
訳が分からず、恐る恐る尋ねる。
「奏のここ、まるで男の子みたい」
「や、やだ、光奈、だめだって」
制止の声をうっとり目を緩ませて奏のパンツを脱がせていくと、その中、女性で言えば、一番敏感な淫核部分が固く大きくなっていた。
それこそ、まるで男性の陰茎のように。
「こんなに硬くさせて……そんなによかったんだ」
「それっ、んんっ!!!」
舌で唇を舐め、握り締める。それだけで奏は声を殺してビクついていた。
「いいんだよ。声、出して」
「はぁ、はずっ、んっ、かし」
「いいじゃない。私しか聞いてないんだし、それにこんなにおちんちんおっきくさせてていまさら恥ずかしいもないでしょ?」
「ちが、……ち、…じゃ、な」
そう目隠しされた状態でもこちらを見ようと顔をあげる奏に、クスッと笑うと。
「ちがわないでしょ?ほら」
「ふぁっっ、な、に?」
「舐めてあげたの。ほら、こんな所に切れ込みなんて入ってるし」
「や、だめっ、それ、だめっ、だめなのっ」
耐えられなくなって首を激しく振りながら奏は動くが縛られた手では逃げる事はできなかった。
「なんで?こんなに、こっちはよさそうだよ?」
「んんっ!!はぁ、っはぁ」
くちゅと水音をさせて指を2本、奏の膣に第一関節だけ挿し入れた。
「ほら、こんなに濡れて、すごくよかったんでしょ?」
「んっ、そ、れはぁ、そ、のっ、」
奏にも聞こえるように激しく淫らな水音を立てて光奈の指が深く入っていく。
空気が入って水の弾ける音が聞こえるたびに途切れ途切れの奏の声は切なくさせていた。
「こっちも、気持ちよくさせてって、おちんちん震えてるよ」
「あああ、だめええ、なめちゃああああ」
淫水をかき混ぜる音に混じってぴちゃっと舐める音が加わる。
あまりの快感のデータに奏の頭が耐えられずに目の前をちかちかさせていた。
「ふふっ、ね?気持ちいいんでしょ?奏のおちんちん」
「ちがっ、おち、んっ、おちんちんじゃ、ないっ」
「でもさ、ここから」
「んんっ!!」
「切れ込みの所からどんどんエロ液出てるよ」
「ちが、ちがうのっ」
奏が否定するが、事実として奏のモノからは光奈の唾液以外にも液体が雫となって溢れ、光奈の舌がそれを広げていた。
「ふぁ、や?なに?やだ、だめ、だめぇぇぇぇえええ」
「きゃっ」
どくどくどくどくっ。
光奈の右手と顔を汚す様に奏は白濁液を放った。少し遅れて女性器も光奈の手を汚す。
250 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:39:06 ID:3rUKQ1we
「……もぅ、イクなら、イクって言ってくれないと」
「なっ、何してるの?」
「何って、舐めてるの」
そういいながら、わざとピチャっと音を立てて舐めとっていく。
「は、恥ずかしいから止めてよ……お願いだから」
「いいじゃない。奏のおちんちんから出た精液なんだから」
その言葉にビクッと体を硬くさせた。恐れ、不安、体には熱があるが、表情はこわばっていた。
「……ほんと、パッと見男の子みたいだったけど、ここまで男の子だったなんてね」
「ち…………ちがう」
「違わないでしょ」
「ひゃっ」
いきなり握られ、思わず奏は声を上げてしまった。
「ほら、先っぽからまだザーメン出てる」
「んんっ」
つめ先で零れ出た残滓を擦り取った。
「いいの。どんなでも奏は奏なんだから。ね?」
「…………でも」
「それに、そのおかげで愛し合えるんだから」
思わず奏の胸が高鳴った。同じ女である奏から見ても羨ましく思えるおしとやかな美人。
素直に嬉しいのもあるが、そんな美人からの思いがけない言葉に奏は戸惑っていた。
「それとも、私みたいなのじゃ嫌?」
「そ、…………そんな、嫌……じゃないけど」
「じゃあ」
そう言って囁くように小さな声で呟いた。
「奏の初めて。もらっていい?」
251 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:40:19 ID:3rUKQ1we
「光奈…………」
両手を縛られ、寝転がっている奏の上にまたがる様に光奈が乗りかかる。ネチュと膣の入り口と奏のモノのキス。
目に見えない奏はもっとそのキスを味わいたいかのように腰を浮かす。
が、光奈は逃げるように腰を浮かせた。
「そんなに入れたい?」
「そ、…………それは………………その」
恥ずかしがってうつむいているが、体は正直に光奈の膣を求めて腰を上げていた。
「それじゃ、いくよ」
「んんんぁあああああ、」
体重を乗せて腰を下ろす。
「んんんっ。はぁ、……はぁ、一気に奥まで入っちゃった…………」
「あぁぁぁぁぁ………………すごい、よぉ。すごく気持ち、いい!!」
思わず2度目の射精しそうになるほどの一気に体を突き抜ける快感の波に思わず光奈の体を押し返す位奏は腰を浮かせていた。
「はぁ、…………はぁ…………んっ。ねえ」
騎上位から体が倒れこむ。離れそうになる光奈の膣に離れまいと奏は腰を動かしていた。
シュルッ。シュッ。
そして、手首を縛っていたリボンを解く。
「このまま抱きしめて」
「光奈……」
言われるままに腕を伸ばし抱きしめる。汗に濡れ、肌と肌が触れ合う感覚、お互いの肌が吸い付く感じに我慢ができずに思わず強く抱きしめた。
「っぁはぁ、はいってきたぁ」
ぬるぬると狭い肉壁を広げていく。潤滑油の愛液が亀頭を濡らす。やがて、奏と光奈の腰同士がぶつかり合った。
「んっ、っくぁ、っふぅんっ、やだ、奏の、奥に当たって、るっ」
「んっふ、光奈ぁ、光奈の、んっ、中、すごくぅいいよ」
握られていたのとは違う温もりに包まれ、舐められていたときとは違い熱いぬめりの中を滑っていく2つの感覚に奏は陶酔していた。
抱きしめた腕を離さないのは動きにくいと感じつつも止められない。奏のモノは奥を目指して何度も突いていた。
ゴロッと抱き合ったままで向きを変えた。
「んっ、うっ、ごき、んんっふ、はぁ、光奈ぁ」
光奈の体の重さに逆らって動くよりもその重みが消えた分、奏は動きやすくなっていた。と。
252 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:41:59 ID:3rUKQ1we
キィィィ。
扉の軋む音に思わず奏は身構えた。
「っはぁ、……どうしたの?」
「今、ドア開かなかった?」
「風の所為よ。多分」
そういいながら、光奈の手が奏のスカートに延び、ズルズルと引っ張るようにめくった。
「んんっ、ちょっと、光奈ぁ」
「いいでしょ?べつに……」
「……光奈?」
違和感。目が見えないために確証を持てないまま、不安に襲われた。
そして、今自分たちがいるベッドに新しい重みが加わり、凹んでいく感覚があった。
自分たちの後ろを。
「それにね」
「え?だ、ああああああああああああああ…………」
誰かが後ろにいると思った瞬間だった。いきなり何かが奏を貫いた。
「下向きだったら、ご主人様のが入らないし」
そういいながら光奈は奏の頭の後ろに手を伸ばし、目隠しをとる。
目隠しを外された奏はあまりの痛みに大きく目を見開いて涙を流していた。誰なのか振り返った先には。
「な、んであんたが」
「言ったでしょ。ちゃんとお礼はしてもらうって」
薫が背後から奏の膣に入れていた。
「ふっ、ざけんな」
「ふざけてなんか無いわよ。ご主人様は本気だもの」
「光……奈?」
目の前にいる少女。自分の親友だと思っていた少女の言葉を奏は信じられずにいた。
「光奈に何をした!答えろ!!」
「すぐに分かるさ」
「ああ、っくぁ」
膜を破られた事と受け入れたことの無い異物で開かれ、潤っていた奏の膣だが痛みで声を詰まらせ涙を流していた。
「ご主人様、…………そのまま、奏のおちんちんの方をつかっていただけますか?」
「そのまま…………まあ、いいけどっ」
「やめっ、んんっぐ、あっ、ふぁ、やめ、ろっ」
「んっ、そ、んなこといって、奏の、おチンチン、ビクビクしてるじゃない」
体の中に入っていた奏のモノの変化に、小さくクスッと笑って報告した。
「ちがっ、の。それは」
「チンポが気持ちいいんだろ?」
まるで奏をディルドー様に道具として使い、光奈を攻める。薫は奏と体を密接させ、動かしながら突いていく。
「ふぁっ、や、めろ。んっ、っく、あっ」
「んっぁ、奏のが、奥っ、ついて、ぁ、あたってるっ」
光奈の肉壁がきつく締め付ける。その度に奏が息を切らす。
最初は痛みのために動けずになすがままだった奏だったが、徐々に自分から少しずつ腰を動かしていた。
薫との動きと違う動きをするために薫のモノが擦れると膜を破った後の傷が疼く。が、それよりも。
「んっぁ、っく、ぁ、っんっ、光奈っ」
痛みよりも奏は自身のモノから与えられる快感を求めていた。
「ふぁっ、ゃっ、んんっ、ぁ、奏の、がいいよぉ」
「光奈!光奈!!んっ、ぁっ」
ぐちゅっ、ぬちゅと激しく淫らな水音を立てて奏は光奈の中を突き立てる。
「ぁっ、やだ、なっ、くるくる?なに?」
「イッて、奏。きてっ!!」
ギュッと強く奏を抱きしめて光奈の中に深く入りこんだ。
「やっ、だっ、でるでるぅうううううう!!!!!!」
「ふぁ、あっ、あた、ってる…………」
ドクドク注ぎ込まれる白濁した液が子宮口に当たるたびに光奈は背筋をまげ、びく、びくっと痙攣させていた。
253 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:43:19 ID:3rUKQ1we
「はぁっ、はあっ、は…………ぁ…………」
力が完全に入らずに乗っかるように奏は倒れこんだ。
「……さて、おチンポでイッたんだ」
「ふぇっ?」
ズルッといきなり薫が動き出し、思わず奏は声をあげてまった。紅潮した頬、夢でも見ているかのような呆然とした瞳。
艶の入った声には先ほどまでの痛みは全く無かった。
「膣でも、イッてもらうよ」
「っくぁ、はぁんっ、ぁっ。や、だぁ」
「ぁ、ご、しゅじんさま、んっっく」
血に混ざり、濁った愛液が腰の動きにあわせて掻き出され、奥を突くたびに奏、そして、その下に居る光奈が揃ってせわしなく息を切らせていた。
「ぁ、すっ、んんっ。も、やだっぁ」
「あっんっ。奏の、またおっきくなってる」
「こっちも、嬉しそうに、咥えてるよっと」
二人の言葉に、再び泣きそうなほど耳まで真っ赤になっていた。
が、そうは言っても奏の体は膜を破られた痛みも初めて受け入れさせられた異物の感触をも凌駕する陰茎の刺激を受け入れていた。
やがて、牝の本能も、おチンチンから与えられる刺激に引っ張られるように痛みよりも歓びに変わり膣を潤させていた。
「ふっ、っくぅ、んっ、ぁ。っふっ。すご、い。きもち、いいのが、とめられないのっ」
体は勝手に腰を激しく動かしていた。
「ふっ、あっ、かなでぇ。かなでっ」
「んっ。っく、やっぱり、きつい。なっ」
奏のモノは奥へ奥へと光奈の膣を叩き。奏の膣がきつく咥え込む中を、薫は叩きつけるように腰をぶつかり、汗が飛び散っていた。
「んっ、さて、そろそろいくよ」
「や、やだ、やだってば!!!」
嫌でも締め付ける膣が薫の陰茎の異変に気が付いた。そして、言葉で何をするのかを完全に悟って嫌がるようにあばれようとしていた。が。
「だぁめっ」
スッと光奈の足が絡みつき、逃げられないように繋ぎとめた。
254 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:44:24 ID:3rUKQ1we
「ふぁっ、っでる!」
「あああああぁぁぁぁぁ……中……でてる…………」
びく、びくと薫の精液が注がれるたびに、奏が小刻みに体を震わせた。
「ぁ?ぇ?な、に?」
膣に溢れかえる液の中に混ざり何かがコツッと当たった。薫が動いた訳ではない。
何か固体がぶつかった感触に、疑問の声が上がる。
「ふぁっ、ゃだ、なにか来て。あっ…………ぁ…………」
奏の中にはいってきた物。それは小さな卵だった。卵はすぐに孵ると膣の中を暴れまわる。
そして、壁にぶつかり、口を開いて噛み付いた。
「ぁ……なに、か、きて……る」
目から涙を流し、蛇が体を溶かしながら流す暖かい液体を感じてた。
「かぁ…………ぁああ…………」
「さて。そろそろか」
そう小さく呟くと、薫は奏から離れた。
体の中に何かが注がれた。そこまでは奏にも分かった。
がその感覚が消えると今度は体全体に何かが一気に駆け巡った。
「ぁ…………」
「ぇ……ご主人様?奏は?」
「……すぐに分かるさ」
皮膚から黒い物体が競り上がり、まるで幕のように体を包み込み始める。
それは今もまだ離れていない奏の陰茎にも及びまるでボディースーツのように包まれた。
数時間前、奏を助けるために戦った薫のように。
瞳を閉じ、再び開いた時には奏の濃いブラウンの瞳はルビーのような紅玉の輝きを帯びていた。
255 2話目 二人目の犠牲者 sage 2007/06/03(日) 15:45:52 ID:3rUKQ1we
「奏?」
ゆっくりと光奈から体を離す。と。風を打つように素早く体を捻らせ裏拳を放った。
「きゃっ」
光奈が悲鳴をあげる中、薫は一瞥するだけで、その拳を難なく受け止めた。
「……生まれたてのガキにしちゃあ、いい挨拶だね」
「しょうがないでしょ。私のマスターがあんたを憎んでるし。やった事を考えたらね」
捻った腰を利用してのボディーブロー。しかし、それを予測したように薫は受け止めた。
「まあ。ねっ!」
掴んだ両手を一気に押し、奏の体が離れた隙にベッドからどいた。
「逃がさない!」
「やめて!!」
起き上がり、殴りかかろうとする奏の体を抱きついて止めたのは、半ば下敷きになっていた光奈だった。
「どうして!あんたもあいつにやられた犠牲者でしょ!?」
「それは……そうだけど……でも、今は大事なご主人様だから」
その言葉自体も癪に障った。
「……ご主人様ね。よくもこの子を自分の色に染めてくれたね」
「お前も同じなんだから分かるだろ」
「マスターは分からないって言ってるけど。まあ、僕はある程度分かるつもりだよ。
でもねぇ。分かっても納得は出来ないんだよ!」
「やめてってば!!」
起き上がろうとする奏の体をより強く抱きとめる。
「……ご主人様が居なかったら、私は食われてたんだから。命を救われて御奉仕出来て、今は幸せだよ」
「光奈……」
下唇を強くかみ締め、悔しさをにじませる。そして。
「…………け。でてけ!!」
絞るような強い声。歯をきしませ、奏は呟いた。
「奏……」
「光奈」
何かを言いかけた光奈を、薫は言葉で制止、そして、静かに首を横に振った。
「まあ、納得できなくても、すぐに分かると思うけど」
そういい捨てると振り向かずに薫は真っ直ぐ部屋を後にした。
「奏…………それじゃあ。ね」
腕を放し、立ち上がり一礼すると、光奈も薫の後を追うように部屋を出て行った。
「…………くそ。なんなのよ一体!!」
いきなり迷い込んだ非現実に思いっきり布団に拳をたたきつけた。痛みは全く感じない。
そして、そのまま崩れ落ちるように倒れこんだ。
「なんなのよ!!!」
布団に埋もれながらくもぐった声で叫ぶと、奏はそのまま声をあげて泣き叫んだ。
256 双月 sage 2007/06/03(日) 15:50:02 ID:3rUKQ1we
……ああ、結構長くなったなぁ。それに、個人的にまだエロが足りない。もっとエロくかける力が欲しいorz
とりあえず、武具装備に操られるネタも書きたいですが、後一話これを書いて終わらせたいと思います。
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