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(寄装獣士ラクスチャー 第一話)
193 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:18:58 ID:QGV4JNwN
ここの77で質問した名無し改め、双月です。
先が長くなりそうなのでちょっと途中までですがSS投下させていただきたいと思います。
あと、書いてるうちに幾つか設定は変わったのでその辺はスルーしていただけると幸いです。
それではお目汚しですが、お付き合いください。では。
194 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:19:37 ID:QGV4JNwN
大きな姿見の前で静かに自分の体を見つめていた。
腰まである長い黒髪に、薄い唇。青に黒を混ぜたブレザーの上着に、模範的な膝まであるミッドナイトブルー色のスカート。いつもなら見慣れているどころか、軽く見るだけでいいはずなのに、今日に限っては穴が開くほど見つめていた。
ほつれや、すり傷に破れた箇所、それら全てが彼女にとって記憶に無いものだった。
「なんで?……」
フェンスをよじ登ったり、木登りしたり、不良よろしく街中で殴りあったりしているのなら、その中だろうと当たりをつけることが出来る。
が、図書委員で体育も中の下、趣味は本を読むことの彼女にとって、そんな心当たりは全く無かった。その上気持ち悪い事に、学校から帰る所から家のベッドの上で制服のまま起きるまでの間の記憶がばっさり抜け落ちていた。
「……気持ち悪い。……けど、制服の予備探さなきゃ」
スカートのファスナーをおろし、制服を脱ぎ捨てた。。
「よっす。光奈」
「あ、奏。待ってたんだ」
授業が午前中で終わった放課後。佐伯 光奈の下足箱の前に背の高い少女が立っていた。薄く日焼けした肌に日に透けたら茶色く映る短い髪といつものジャージ姿じゃないから一瞬分からなかったが、隣のクラスの友人、伊勢 奏だった。
「当たり前でしょ?あたしだって部活なきゃ行きたいって言ってたケーキ屋に行ったんでしょうが。全く、感想聞かせなさいっての」
「ケーキ屋?」
「行ったんでしょ?『Solidago virgaurea』……えっと、行ってないの?」
「……ごめん…………分からないんだ」
「はい?」
事情の全く分からない奏が上擦いた声をあげた。
昨日の学校から家に着くまでの記憶がスポッと抜けていることを告げると、奏は「なるほどね」と呟いた。そして。
「けどさ、記憶無くなるなんて簡単だと思うけど?うちの姉貴なんて酒飲んでしょっちゅう記憶無くなった~記憶なくなった~言ってるし」
そう言っておどけて見せたが、その言葉にうんざりしたように光奈が返した。
「……そういうのとは違うと思うってば」
「だろうね」
そうあっさり言うとうんざりしたように光奈が呟いた。
「思ったんなら言わないでよ。本当に気持ち悪いんだから」
「冗談だってばさ。そんなに言うなら行ってみない?『Solidago virgaurea』」
思い空気を変える様に奏は軽い感じで提案してみた。
「ほら、行ったにしろ行ってないにしろ、道歩いてたら何か思い出すかもしれないし」
そんな軽口に光奈はくすっと笑った。
たしかに考えとしては悪くはないし、ひょっとしたらヒントが落ちているかもしれない。が、一応確かめるために聞いた。
「いいけど……本音は?」
「そりゃ、ケーキ食いたいに決まってるじゃない。なにせ、こちとら部活があったから昨日行けなかった訳だし」
少しぐらい飾ったり、気遣ったりすればいいのに、そのストレートな返答に思わず苦笑いを浮かべた光奈だったが。
「まいっか。とりあえず食べに行きますか」
その言葉を待ってたように握りこぶしで手のひらを叩き音を立てて喜んだ。
「おっし!!目指せ全メニュー制覇!」
「それやったら本気で帰るからね」
流石にそんな現場にいたら恥ずかしいと。冗談か本気か分からない奏の台詞に、念のため光奈は釘をスコンとさした。
195 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:21:03 ID:QGV4JNwN
「……まったく、よく食べれるよね」
「そう?これでも抑えたんだから」
5つ頼んだケーキも残り1つになるにもかかわらず、食べるスピードが変わらない奏に、思わず光奈は呟いた。
「それで思い出した?」
「……全く。ひょっとして来てないんじゃないかな」
「ん~……。んじゃあ、昨日はどうしたんだろ。まさか事故現場に行ったわけじゃないだろうし」
「事故現場?」
奏の言った『事故現場』という単語が気になり、光奈が尋ねた。
「そっちも知らないの?ほら。ここしばらくの神隠し事件だっけ?人が消えるって言う」
そう言われ思い当たった。たしかここしばらく不気味な事件があって軽くテレビの全国ニュースでも紹介されていたものだ。
「まあ。昨日のは誰か消えたってのは無かったみたいだけど、その代わり酷い惨状だったらしいよ。壁が割れてるわ地面も割れてるわでさ」
「そんな事があったんだ」
「まぁね。って、聞いた話だけど」
そういい終わって、奏は最後のケーキの一欠けをフォークで刺し口に運び、そして、セットの紅茶を飲み干した。
「……どこら辺なの?その『事故現場』って」
「へ?えっと……確かここ来る所の4つ角を逆曲がった所かな?って、行きたいの?」
「気になるの。なんか」
そう言った瞬間だった。
(行くな!!)
「っ!」
頭の中に響く大声に思わず片目をつぶり顔をしかめた。
「ん?どうしたの?」
「……なんか声が……行くなって言ってるみたい」
「声?って、誰もんな事言ってないし。……っと大丈夫?」
心配そうに身を乗り出して奏が聞いてくる。確かに、声が聞こえたとか、行くなとか言ってるとか言って頭を押さえてたら、傍から見たら変な人だと光奈自信思う。が。
「大丈夫。それより行きたいの。……ひょっとしたら昨日何かあったのかもしれないし」
「……いいけど、これ以上悪くなるようだったら無理やり連れ帰るからね?」
真剣な顔でそして、少し落ち着いた声で言う奏に。
「OK。お願い」
光奈は少し辛そうだが、強い声で返した。
196 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:22:01 ID:QGV4JNwN
「……ふぅ」
「大丈夫?」
「だいぶマシになってきたかな?声も聞こえないし」
そう言われ奏が光奈の足を見るそして、歩き方がしっかりしてるのを確認すると。
「まあ、悪くなったらすぐに言う。OK?」
「アイ、OK。けど、事故ったのってここら辺?」
「んにゃ、ここ曲がってすぐの所だけどっと。うわぁ…………。こりゃ、酷い」
砕けた壁に穴の空いた電柱。地面にめり込んだコンクリートや地面の見える無数の穴が、ここで何かあった事を物語っていた。とんとんと、転がっている岩とも石とも区別しずらい大きな物を避けながら歩く。
「うぅわっ、何これ?まるで特撮とかアニメの世界みたい」
面白そうに近づいて穴の開いた地面を奏が覗き込んだ。
「……んっ」
(なにこれ見たことあるみたい)
目の前の景色に重なるように銀色のミミズのような物が地面から蠢き飛び出している映像が見える。鈍い痛みが頭に輪唱のように響いて、思わず顔をしかめた。
(当たり前。見た事あるんだから)
「誰!?」
「わっ?!な、なに?」
突然の光奈の声に思わず奏は振り返ってしまった。
「あ、ごめ……」
「まったく、なんで、あんた!!…………っと誰かいるのか?」
その場にいるはずの無い第3者の声に思わず2人とも、後ろを見やった。
「……えっと、菊川……さん?」
同じブレザーの制服、きついぐらいに切れ長な目でこちらを見つめて、いや、睨んでいた。
「……えっと、まあ、ちょっと……ね。この子が昨日の事がすっぽり抜けてるっていうから。万一でも手がかり無いかと思ってね。この子が気になるって言ってたんで」
その言葉を聴いて目を閉じ、口を閉じた。もし2人が近くに居れば舌打ちしたのに気がついただろうが。
「……んで、思い出せそうなの?」
「正直半分半分かな?思い出せそうなんだけど」
「また頭痛?」
頭を抑えて言う光奈に、奏が駆け寄った。
「そんな無理して思い出すこともないでしょ。とりあえずもう、帰れば?」
「……思い出されて困る事でもあるの?菊川さん」
光奈のほうを見ていた奏だが、強い口調で尋ね、菊川の方を見た。その目が明らかに敵意を向けて。
「そんな訳無いでしょ」
「だったら。なんで、光奈がいてあんなに大声出したの?まさか、隣のクラスのあたしに文句があるわけじゃないでしょうに」
そう言って奏は
「お願い、教えて。菊川さん」
思い出させるのを拒むように痛む頭に触れながら、菊川を見つめて光奈が小さく頼んだ。が。
「……知らない!!」
「待て!!何か知ってるんでしょ!!!」
ザッと強く地面を踏みしめ駆け出した菊川を急いで奏が追いかける。
「っ。待って!」
その後を続こうとした光奈だが。
(いいの?本当に知りたいの?)
頭の中に声が聞こえる。
「……このまま気持ち悪いままよりは、幾らかマシよ」
そう返すと、小さな息を付く音が脳裏に届いた。
(……なら、教えてあげる。お母さん)
「え?」
お母さんの声に、思わず驚きの声を上げたと同時に目の前にまっ白に染まり意識を失った。
197 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:22:55 ID:QGV4JNwN
「なんなの?なんなのよ?」
少しでも遠くへ行くために足を速める。息が切れ、肺が酸素を強く求める。
ただ落とした携帯を届けようと菊川 薫に届けようとしただけ。ただそれだけの事だった。それがいつの間にか見失ってしまった。
そして、戻ろうと振り返った瞬間、背後から襲いかかってきたのは薄汚れた鉄色のミミズみたいな物だった。まるでアスファルトを水面のように出てきては潜る生物を少なくとも光奈は知らなかった。
「そのまま振り向かずに逃げな。佐伯さん」
「え?」
すれ違いに同じ制服を着た少女が映る。
聞き覚えのある声に数歩進んだ後で立ち止まり振り返った。
そこには、探していた少女が化け物との間を立ちはだかるように仁王立ちしていた。
「……行くよ。ラクスチャー」
そう捨てるように言った薫の右腕が不自然に膨れ上がる。まるで沸騰した水の中から湧き上がる泡のように盛り上がった。
「え?」
まるで非現実的な光景。少女の右腕から膨れ上がった黒い塊が布の様に広がり体全体を包み込み、まるでぴっちりとした全身タイツの様に首まで体をすっぽりと覆った。
「さて、殺らせてもらうよ」
そう一方的な宣言をすると、一気に駆け出した。すると、化け物の方は地面へと潜り始める。
「逃がすか!」
人在らざる力、一気に魔物を飛び越え背後に回ると脇に抱えて捕らえた。
「……せぇの!!」
そして一気に引っ張り出す。力いっぱいにやったために周りの電柱や壁を破壊していた。が、それでも振り回す事を止めない。
ごぉおおああああ。
痛みのために怪物は声をあげのた打ち回る。その隙を見逃さなかった。
「捕食」
そう言って再び薫の右腕が伸びる。そして、薫の手から伸びたそれは落ちていた大きな石を食べた。見た感じは影が岩を食べた感じだった。
「構成変更、ハンマー」
「な、なに?」
今まであまりの非現実的な光景に見ているしかなかった光奈は思わず声を上げた。
まるで消化しているように少女の腕から伸びたそれが岩を飲み込んだかと思えば、今度はぐにゃぐにゃと形を変える。そして、根元から動き出し、少女の腕の中へと収まる頃にはそれは真っ黒なハンマーへと変わっていた。
「これで終わりだ!!」
言葉と同時に一気に振り下ろす。
びちゃ。ドゴッ。
二つの音とともにミミズのような物は叩き潰されていた。
「捕獲完了。」
そう言ってハンマーを振り上げる。その先には少なくとも日常生活では見かけないような奇妙な蟲がうごめいていた。まるで芋虫。だが、頭の部分から無数の触手が延び、そしてその先には、つぶされたミミズが息絶えていた。
完全にミミズから蟲を引き離す。すると、ハンマーが再び口に姿を変え、蟲を飲み込んだ。
198 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:24:14 ID:QGV4JNwN
「さて…………、逃げろって言わなかった?」
「え?」
自分の事を言われているのかと光奈は気がつくと、何度も瞬きしていた目を閉じ、再び開くと答えた。
「だ、だって、お礼言ってなかったし、それにこれ拾ったから返そうと思ったし」
そう言って携帯を差し出した。
「あ、落としてたんだ。…………まあいいか。それじゃあ、お礼はしてもらうから」
「え?」
一歩一歩近づいてくる薫。教室ならなんとも思わないのに、何故か今は怖く感じていた。
携帯を取り戻す。と同時に顔が近づき、そして口付けをかわされていた。
「?!んんっ!!」
ぐいっと顎を少し持ち上げられ、唾液と一緒に何かが流し込まれて、飲み込んだ。それだけではなく、薫の舌がねじ込まれ光奈の口を犯していた。
んっ……、っふ、……ちゃぷ。
お互いの口の間から息がこぼれる。その間も、薫の舌は楽しむように光奈の舌を絡めとっていた。
驚きに見開いていた光奈の瞳が徐々に蕩けていった。
「菊……かわさん?あれ?」
まるで腰が抜けたようにストンと地面に座り込む。光奈が立とうと腕に力を入れても立ち上がることが出来なかった。
ペロッと舌で唇を舐めて唾液をぬぐう。その舌の動きから光奈の目が離せなかった。
「はぁ……んっ、……なに……したの?」
まるで熱でもでたかのような気だるさに頬の熱。違ったのは下腹部が何故か疼く事だ。
「さてね。携帯も返してもらったし。そろそろ続きをやらせてもらうよ」
「え?な、なに?これ……」
思わず光奈は声を失った。腰砕けた光奈の目の前、薫の股間部分にまるで男性器のように盛り上がっていた。
「……舐めなさい」
「え………………………………」
薫の言葉に、光奈は呆然と前を、薫の黒い一物を見つめた。そして、引き寄せられるように体が勝手に近づいていく。そして、舌を延ばし、濡らすように舐め始めた。
「んっ……、ちっゅ、ぴちゅ……んっふ」
舐めるほどに口の中に唾液がたまり、それでねぶる。徐々に擬似的な男根が黒くてかると同時に、再び光奈は熱病でもかかったように見つめ、舐めていた。
「ふふっ。……そんなにいいの?」
「ちゅっ、く……は…い。」
「そんなにいいなら、好きにしていいよ」
「んっ」
その言葉を聴いて、舐めるだけでなく、光奈は口を開けて咥えこんだ。
「っく、んんっ、っふ、んくっ」
「……悪くないけど、光奈。レディコミだっけ?好きだよね?」
「っふ、ふぁい。……好きです」
「じゃあ、男の人がどうすればいいか分かるでしょ?優等生の光奈さん」
「んっ、じゅずっ。じゅ、っく。ふっんっ。ちゅっ、ぴちゅっちゃっ」
本で見た知識を思い出しながら、口を窄めて扱いていく。その間も舌は薫のモノを舌先で強く舐め動かしていた。
「上手上手、まるでやった事があるみたい」
「んっ、そっんな、ないですっ」
唾液が弾けるぴちゃっと淫靡な音を鳴らし、首を振って光奈は否定した。
「じゃあ、確認させてもらおうかしら。いいわよね?」
「ふぁい、菊川様の望むままに」
「じゃあ、立って。どうすればいいか分かるわよね。それと」
立ち上がろうと手を地面についた光奈に言った。
「薫様。いいわね?」
199 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:24:44 ID:QGV4JNwN
その言葉に、光奈は小さく頷いた。そして。壁に背中をつけ、長いスカートを持ち上げて、口で咥えながら従った。
「どうぞ、確認してください。薫様」
その言葉に口の端を上げて薫が笑い、上から凝視しする。
真っ白い足の付け根、すでに濡れて色を変えたショーツと、普段学校で見せる優等生の姿はなく、まるで誘い込む発情した雌猫のような淫ら顔を薫に見せていた。
「じゃあ、いくよ。もっと足を開きなさい」
「はい……」
背中をもたれさせて、足元をズリズリと刷りながら足を開く。その足の間に体を入れ、右手でショーツをずらす。そして『いくよ』と一方的に言うと、左手で光奈の体を抱き寄せ、下から一気に突き上げた。
「いったあああ、んんんんんんんん」
突き上げられ、膜を破られて悲鳴をあげた光奈の口を薫の口が覆った。口から離れたスカートが落ちる。
そして口をふさぐように光奈の口を薫の口がふさぎ、悲鳴が口の中を震えさせる。ようやく悲鳴が止まると薫の口が離れた。
「処女だったのは本当だったみたいね。てっきり男に媚びうる勉強もやってると思ったけど」
「はぁ……、……はぁっ、そんな……酷いです。始めては、好きな人だけって、決めてましたから……」
「………………。…………ごめんね。勝手に奪っちゃって」
「そんな……薫様なら私」
そう言って光奈の目から溢れる涙をぬぐった。
「…………そ。じゃあ、忘れさせてあげる。今日見たことも、ここでのことも全部ね」
そういって下から上に体を揺さぶった。
「んんっ、っく、ぁっ、っぅ」
最初は痛みに目をつぶっていた光奈だったが。
「ぁ?あ?……んっく、ふぁっ、や、すごっ、おく、あたって、るの」
まるでトランポリンで跳ね上げるように下から腰を打ち上げる度に光奈の顔からは苦痛に寄せていた眉が徐々に緩み、逆に緩んだ口元からは弾んだ息と飲み込むことを忘れた生唾が溢れていた。
「そんなに、きもちいい?」
「ふぁ、いっ。おく、つかれると、すご、く、ひゃ、んっ、きも、ちいいのが、ひろ、がるの。」
「ほんと、こんなにきゅって、締めて。そんなに、これがいいの?」
そう言って上に腰を突き上げると同時に、光奈を抱き寄せた。
「いひ、おく、おくがいいのぉ。すご、ぃく、い、い」
ただでさえ狭い膣内が味わうように薫のモノをくわえ込む。抜くたびに雁が引っかかり、そのたびに喜びに悲鳴をあげ、奥を突くたびに光奈の目の前に火花がチカチカと灯っていた。
「ほら、いきなさい。」
「あ?っ、すご、くるくっ、きて、いちゃあああああ」
ビクビクッと足がつった様に痙攣させながら、膣中をきつく締め付ける。その反動で、薫のモノから暖かい液体が注がれた。
「ぁ。あたたか、いのが中にでて……る……ああっ……え?」
注がれているだけならまだ理解できる。だが、薫のモノが膨れ上がり根元から何かが競りあがっていった。そして、薫の肉棒らしきモノから何かが転がり落ちた。
それを確認すると、ペットボトルから水が抜け落ちるように光奈の中を満たしていた薫のモノが消えていくのと同時に、薫の体を覆っていた黒いスーツが収束し、体の中に消えていった。
「え?あ。やだ、やだ。割れる?割れてるの!!」
自分の体の中を駆け巡る異変。光奈の中に残った物が弾け、蟲のようなものが膣を泳ぎまわる。
やがて、肉壁をみつけると小さく噛み付いた。
「え?あ………………」
注射器から注がれるように蟲に刺された痛みがすぐに消え、体の中に溶け広がっていく。
「さて。クルスティア?私が誰か分かる?」
「……名称登録完了。以後私のことはクルスティアとお呼びください。ラクスチャー様とマスターの菊川薫様」
まるで焦点が合ってない目。そして感情も何もない言い方で光奈の体が答えた。
「上出来。さて。……せっかく私に隷属してもらったけど、今日の事を忘れて。貴女の体の主のために」
その言葉にクルスティアは小首をかしげた。
「それは……私では役に立たないからですか?」
機械的な言葉。だが、その言葉はどこか悲しそうだった。
「……まあ、こればっかりは私の気持ちの問題よ。初めてを好きな人に上げるって願いは分からないでもないからね。忘れたら、好きになった人を初めてっておもえるでしょ」
「かしこまりました。ですが、もし、私の体が思い出そうとしたらいかがなさいましょう」
そう聞いた薫は瞳を閉じる。そして、目を開けて答えた。
「思い出そうとしたなら止めて。それでももし聞きたいようなら、全部思い出させても構わないから」
「かしこまりました。それでは今日のここでの出来事を家に帰ったら封印いたします」
200 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:25:17 ID:QGV4JNwN
「……うそ。……」
「本当だよ。お母さん」
「え?」
自分の口から出た言葉に、思わず自分の手で口をふさいでしまった。
「な、なんなの?」
「この体はお母さんのもの。でも私の物でもあるから」
「やだっ!なんなの?」
勝手に口を出る言葉に頭を掻き乱して座り込んだ。と。
「さて、光奈」
「あ………………薫…………様」
「……だから、思い出すことないって言ったのに」
機嫌が悪そうに薫が言い捨てる。その言葉に申し訳なさそうに光奈、いや、クルスティアが答えた
「申し訳ありません。私が居ながら」
「まあ、思い出したならしょうがない。それより、誰だったっけ一緒にいた子」
「奏……ですか?」
「あの子が走っていった辺りには反応があるんだよね。敵の」
その言葉に徐々に光奈の顔から血の気が引いていった。
「う……そ」
いつの間にか頭の中にある記憶が巡る。敵。
それは自分達と同じように何かに寄生する生物。だが、その目的は全てを食らうために寄生した相手を取り込む物達の存在だった。
「お願いします。あの子を、奏を助けてください!!」
「……それがどうなる事か分かってる?」
思い出した今なら分かる。それがなにをされるのかを。だが。
「あの子に恨まれても、殴られてもいいです。でも」
強く口の奥に力を入れ、薫の目を見つめて返した。
「あの子を失いたくありません」
「……了解」
そう言って踵を返して歩き出す薫の後ろを光奈は慌てて追いかけていった。
201 双月 sage 2007/05/11(金) 14:34:18 ID:QGV4JNwN
え~、まだ話が途中ですが。一度ここで止めときます。というのもこれでいいのかまだ思考錯誤中なのでここの住人に意見を聞いてみたいもので。
さて、急いで続きを書こう(汗)。それとエロ分がまだまだ甘いなぁ(汗)
ここの77で質問した名無し改め、双月です。
先が長くなりそうなのでちょっと途中までですがSS投下させていただきたいと思います。
あと、書いてるうちに幾つか設定は変わったのでその辺はスルーしていただけると幸いです。
それではお目汚しですが、お付き合いください。では。
194 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:19:37 ID:QGV4JNwN
大きな姿見の前で静かに自分の体を見つめていた。
腰まである長い黒髪に、薄い唇。青に黒を混ぜたブレザーの上着に、模範的な膝まであるミッドナイトブルー色のスカート。いつもなら見慣れているどころか、軽く見るだけでいいはずなのに、今日に限っては穴が開くほど見つめていた。
ほつれや、すり傷に破れた箇所、それら全てが彼女にとって記憶に無いものだった。
「なんで?……」
フェンスをよじ登ったり、木登りしたり、不良よろしく街中で殴りあったりしているのなら、その中だろうと当たりをつけることが出来る。
が、図書委員で体育も中の下、趣味は本を読むことの彼女にとって、そんな心当たりは全く無かった。その上気持ち悪い事に、学校から帰る所から家のベッドの上で制服のまま起きるまでの間の記憶がばっさり抜け落ちていた。
「……気持ち悪い。……けど、制服の予備探さなきゃ」
スカートのファスナーをおろし、制服を脱ぎ捨てた。。
「よっす。光奈」
「あ、奏。待ってたんだ」
授業が午前中で終わった放課後。佐伯 光奈の下足箱の前に背の高い少女が立っていた。薄く日焼けした肌に日に透けたら茶色く映る短い髪といつものジャージ姿じゃないから一瞬分からなかったが、隣のクラスの友人、伊勢 奏だった。
「当たり前でしょ?あたしだって部活なきゃ行きたいって言ってたケーキ屋に行ったんでしょうが。全く、感想聞かせなさいっての」
「ケーキ屋?」
「行ったんでしょ?『Solidago virgaurea』……えっと、行ってないの?」
「……ごめん…………分からないんだ」
「はい?」
事情の全く分からない奏が上擦いた声をあげた。
昨日の学校から家に着くまでの記憶がスポッと抜けていることを告げると、奏は「なるほどね」と呟いた。そして。
「けどさ、記憶無くなるなんて簡単だと思うけど?うちの姉貴なんて酒飲んでしょっちゅう記憶無くなった~記憶なくなった~言ってるし」
そう言っておどけて見せたが、その言葉にうんざりしたように光奈が返した。
「……そういうのとは違うと思うってば」
「だろうね」
そうあっさり言うとうんざりしたように光奈が呟いた。
「思ったんなら言わないでよ。本当に気持ち悪いんだから」
「冗談だってばさ。そんなに言うなら行ってみない?『Solidago virgaurea』」
思い空気を変える様に奏は軽い感じで提案してみた。
「ほら、行ったにしろ行ってないにしろ、道歩いてたら何か思い出すかもしれないし」
そんな軽口に光奈はくすっと笑った。
たしかに考えとしては悪くはないし、ひょっとしたらヒントが落ちているかもしれない。が、一応確かめるために聞いた。
「いいけど……本音は?」
「そりゃ、ケーキ食いたいに決まってるじゃない。なにせ、こちとら部活があったから昨日行けなかった訳だし」
少しぐらい飾ったり、気遣ったりすればいいのに、そのストレートな返答に思わず苦笑いを浮かべた光奈だったが。
「まいっか。とりあえず食べに行きますか」
その言葉を待ってたように握りこぶしで手のひらを叩き音を立てて喜んだ。
「おっし!!目指せ全メニュー制覇!」
「それやったら本気で帰るからね」
流石にそんな現場にいたら恥ずかしいと。冗談か本気か分からない奏の台詞に、念のため光奈は釘をスコンとさした。
195 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:21:03 ID:QGV4JNwN
「……まったく、よく食べれるよね」
「そう?これでも抑えたんだから」
5つ頼んだケーキも残り1つになるにもかかわらず、食べるスピードが変わらない奏に、思わず光奈は呟いた。
「それで思い出した?」
「……全く。ひょっとして来てないんじゃないかな」
「ん~……。んじゃあ、昨日はどうしたんだろ。まさか事故現場に行ったわけじゃないだろうし」
「事故現場?」
奏の言った『事故現場』という単語が気になり、光奈が尋ねた。
「そっちも知らないの?ほら。ここしばらくの神隠し事件だっけ?人が消えるって言う」
そう言われ思い当たった。たしかここしばらく不気味な事件があって軽くテレビの全国ニュースでも紹介されていたものだ。
「まあ。昨日のは誰か消えたってのは無かったみたいだけど、その代わり酷い惨状だったらしいよ。壁が割れてるわ地面も割れてるわでさ」
「そんな事があったんだ」
「まぁね。って、聞いた話だけど」
そういい終わって、奏は最後のケーキの一欠けをフォークで刺し口に運び、そして、セットの紅茶を飲み干した。
「……どこら辺なの?その『事故現場』って」
「へ?えっと……確かここ来る所の4つ角を逆曲がった所かな?って、行きたいの?」
「気になるの。なんか」
そう言った瞬間だった。
(行くな!!)
「っ!」
頭の中に響く大声に思わず片目をつぶり顔をしかめた。
「ん?どうしたの?」
「……なんか声が……行くなって言ってるみたい」
「声?って、誰もんな事言ってないし。……っと大丈夫?」
心配そうに身を乗り出して奏が聞いてくる。確かに、声が聞こえたとか、行くなとか言ってるとか言って頭を押さえてたら、傍から見たら変な人だと光奈自信思う。が。
「大丈夫。それより行きたいの。……ひょっとしたら昨日何かあったのかもしれないし」
「……いいけど、これ以上悪くなるようだったら無理やり連れ帰るからね?」
真剣な顔でそして、少し落ち着いた声で言う奏に。
「OK。お願い」
光奈は少し辛そうだが、強い声で返した。
196 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:22:01 ID:QGV4JNwN
「……ふぅ」
「大丈夫?」
「だいぶマシになってきたかな?声も聞こえないし」
そう言われ奏が光奈の足を見るそして、歩き方がしっかりしてるのを確認すると。
「まあ、悪くなったらすぐに言う。OK?」
「アイ、OK。けど、事故ったのってここら辺?」
「んにゃ、ここ曲がってすぐの所だけどっと。うわぁ…………。こりゃ、酷い」
砕けた壁に穴の空いた電柱。地面にめり込んだコンクリートや地面の見える無数の穴が、ここで何かあった事を物語っていた。とんとんと、転がっている岩とも石とも区別しずらい大きな物を避けながら歩く。
「うぅわっ、何これ?まるで特撮とかアニメの世界みたい」
面白そうに近づいて穴の開いた地面を奏が覗き込んだ。
「……んっ」
(なにこれ見たことあるみたい)
目の前の景色に重なるように銀色のミミズのような物が地面から蠢き飛び出している映像が見える。鈍い痛みが頭に輪唱のように響いて、思わず顔をしかめた。
(当たり前。見た事あるんだから)
「誰!?」
「わっ?!な、なに?」
突然の光奈の声に思わず奏は振り返ってしまった。
「あ、ごめ……」
「まったく、なんで、あんた!!…………っと誰かいるのか?」
その場にいるはずの無い第3者の声に思わず2人とも、後ろを見やった。
「……えっと、菊川……さん?」
同じブレザーの制服、きついぐらいに切れ長な目でこちらを見つめて、いや、睨んでいた。
「……えっと、まあ、ちょっと……ね。この子が昨日の事がすっぽり抜けてるっていうから。万一でも手がかり無いかと思ってね。この子が気になるって言ってたんで」
その言葉を聴いて目を閉じ、口を閉じた。もし2人が近くに居れば舌打ちしたのに気がついただろうが。
「……んで、思い出せそうなの?」
「正直半分半分かな?思い出せそうなんだけど」
「また頭痛?」
頭を抑えて言う光奈に、奏が駆け寄った。
「そんな無理して思い出すこともないでしょ。とりあえずもう、帰れば?」
「……思い出されて困る事でもあるの?菊川さん」
光奈のほうを見ていた奏だが、強い口調で尋ね、菊川の方を見た。その目が明らかに敵意を向けて。
「そんな訳無いでしょ」
「だったら。なんで、光奈がいてあんなに大声出したの?まさか、隣のクラスのあたしに文句があるわけじゃないでしょうに」
そう言って奏は
「お願い、教えて。菊川さん」
思い出させるのを拒むように痛む頭に触れながら、菊川を見つめて光奈が小さく頼んだ。が。
「……知らない!!」
「待て!!何か知ってるんでしょ!!!」
ザッと強く地面を踏みしめ駆け出した菊川を急いで奏が追いかける。
「っ。待って!」
その後を続こうとした光奈だが。
(いいの?本当に知りたいの?)
頭の中に声が聞こえる。
「……このまま気持ち悪いままよりは、幾らかマシよ」
そう返すと、小さな息を付く音が脳裏に届いた。
(……なら、教えてあげる。お母さん)
「え?」
お母さんの声に、思わず驚きの声を上げたと同時に目の前にまっ白に染まり意識を失った。
197 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:22:55 ID:QGV4JNwN
「なんなの?なんなのよ?」
少しでも遠くへ行くために足を速める。息が切れ、肺が酸素を強く求める。
ただ落とした携帯を届けようと菊川 薫に届けようとしただけ。ただそれだけの事だった。それがいつの間にか見失ってしまった。
そして、戻ろうと振り返った瞬間、背後から襲いかかってきたのは薄汚れた鉄色のミミズみたいな物だった。まるでアスファルトを水面のように出てきては潜る生物を少なくとも光奈は知らなかった。
「そのまま振り向かずに逃げな。佐伯さん」
「え?」
すれ違いに同じ制服を着た少女が映る。
聞き覚えのある声に数歩進んだ後で立ち止まり振り返った。
そこには、探していた少女が化け物との間を立ちはだかるように仁王立ちしていた。
「……行くよ。ラクスチャー」
そう捨てるように言った薫の右腕が不自然に膨れ上がる。まるで沸騰した水の中から湧き上がる泡のように盛り上がった。
「え?」
まるで非現実的な光景。少女の右腕から膨れ上がった黒い塊が布の様に広がり体全体を包み込み、まるでぴっちりとした全身タイツの様に首まで体をすっぽりと覆った。
「さて、殺らせてもらうよ」
そう一方的な宣言をすると、一気に駆け出した。すると、化け物の方は地面へと潜り始める。
「逃がすか!」
人在らざる力、一気に魔物を飛び越え背後に回ると脇に抱えて捕らえた。
「……せぇの!!」
そして一気に引っ張り出す。力いっぱいにやったために周りの電柱や壁を破壊していた。が、それでも振り回す事を止めない。
ごぉおおああああ。
痛みのために怪物は声をあげのた打ち回る。その隙を見逃さなかった。
「捕食」
そう言って再び薫の右腕が伸びる。そして、薫の手から伸びたそれは落ちていた大きな石を食べた。見た感じは影が岩を食べた感じだった。
「構成変更、ハンマー」
「な、なに?」
今まであまりの非現実的な光景に見ているしかなかった光奈は思わず声を上げた。
まるで消化しているように少女の腕から伸びたそれが岩を飲み込んだかと思えば、今度はぐにゃぐにゃと形を変える。そして、根元から動き出し、少女の腕の中へと収まる頃にはそれは真っ黒なハンマーへと変わっていた。
「これで終わりだ!!」
言葉と同時に一気に振り下ろす。
びちゃ。ドゴッ。
二つの音とともにミミズのような物は叩き潰されていた。
「捕獲完了。」
そう言ってハンマーを振り上げる。その先には少なくとも日常生活では見かけないような奇妙な蟲がうごめいていた。まるで芋虫。だが、頭の部分から無数の触手が延び、そしてその先には、つぶされたミミズが息絶えていた。
完全にミミズから蟲を引き離す。すると、ハンマーが再び口に姿を変え、蟲を飲み込んだ。
198 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:24:14 ID:QGV4JNwN
「さて…………、逃げろって言わなかった?」
「え?」
自分の事を言われているのかと光奈は気がつくと、何度も瞬きしていた目を閉じ、再び開くと答えた。
「だ、だって、お礼言ってなかったし、それにこれ拾ったから返そうと思ったし」
そう言って携帯を差し出した。
「あ、落としてたんだ。…………まあいいか。それじゃあ、お礼はしてもらうから」
「え?」
一歩一歩近づいてくる薫。教室ならなんとも思わないのに、何故か今は怖く感じていた。
携帯を取り戻す。と同時に顔が近づき、そして口付けをかわされていた。
「?!んんっ!!」
ぐいっと顎を少し持ち上げられ、唾液と一緒に何かが流し込まれて、飲み込んだ。それだけではなく、薫の舌がねじ込まれ光奈の口を犯していた。
んっ……、っふ、……ちゃぷ。
お互いの口の間から息がこぼれる。その間も、薫の舌は楽しむように光奈の舌を絡めとっていた。
驚きに見開いていた光奈の瞳が徐々に蕩けていった。
「菊……かわさん?あれ?」
まるで腰が抜けたようにストンと地面に座り込む。光奈が立とうと腕に力を入れても立ち上がることが出来なかった。
ペロッと舌で唇を舐めて唾液をぬぐう。その舌の動きから光奈の目が離せなかった。
「はぁ……んっ、……なに……したの?」
まるで熱でもでたかのような気だるさに頬の熱。違ったのは下腹部が何故か疼く事だ。
「さてね。携帯も返してもらったし。そろそろ続きをやらせてもらうよ」
「え?な、なに?これ……」
思わず光奈は声を失った。腰砕けた光奈の目の前、薫の股間部分にまるで男性器のように盛り上がっていた。
「……舐めなさい」
「え………………………………」
薫の言葉に、光奈は呆然と前を、薫の黒い一物を見つめた。そして、引き寄せられるように体が勝手に近づいていく。そして、舌を延ばし、濡らすように舐め始めた。
「んっ……、ちっゅ、ぴちゅ……んっふ」
舐めるほどに口の中に唾液がたまり、それでねぶる。徐々に擬似的な男根が黒くてかると同時に、再び光奈は熱病でもかかったように見つめ、舐めていた。
「ふふっ。……そんなにいいの?」
「ちゅっ、く……は…い。」
「そんなにいいなら、好きにしていいよ」
「んっ」
その言葉を聴いて、舐めるだけでなく、光奈は口を開けて咥えこんだ。
「っく、んんっ、っふ、んくっ」
「……悪くないけど、光奈。レディコミだっけ?好きだよね?」
「っふ、ふぁい。……好きです」
「じゃあ、男の人がどうすればいいか分かるでしょ?優等生の光奈さん」
「んっ、じゅずっ。じゅ、っく。ふっんっ。ちゅっ、ぴちゅっちゃっ」
本で見た知識を思い出しながら、口を窄めて扱いていく。その間も舌は薫のモノを舌先で強く舐め動かしていた。
「上手上手、まるでやった事があるみたい」
「んっ、そっんな、ないですっ」
唾液が弾けるぴちゃっと淫靡な音を鳴らし、首を振って光奈は否定した。
「じゃあ、確認させてもらおうかしら。いいわよね?」
「ふぁい、菊川様の望むままに」
「じゃあ、立って。どうすればいいか分かるわよね。それと」
立ち上がろうと手を地面についた光奈に言った。
「薫様。いいわね?」
199 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:24:44 ID:QGV4JNwN
その言葉に、光奈は小さく頷いた。そして。壁に背中をつけ、長いスカートを持ち上げて、口で咥えながら従った。
「どうぞ、確認してください。薫様」
その言葉に口の端を上げて薫が笑い、上から凝視しする。
真っ白い足の付け根、すでに濡れて色を変えたショーツと、普段学校で見せる優等生の姿はなく、まるで誘い込む発情した雌猫のような淫ら顔を薫に見せていた。
「じゃあ、いくよ。もっと足を開きなさい」
「はい……」
背中をもたれさせて、足元をズリズリと刷りながら足を開く。その足の間に体を入れ、右手でショーツをずらす。そして『いくよ』と一方的に言うと、左手で光奈の体を抱き寄せ、下から一気に突き上げた。
「いったあああ、んんんんんんんん」
突き上げられ、膜を破られて悲鳴をあげた光奈の口を薫の口が覆った。口から離れたスカートが落ちる。
そして口をふさぐように光奈の口を薫の口がふさぎ、悲鳴が口の中を震えさせる。ようやく悲鳴が止まると薫の口が離れた。
「処女だったのは本当だったみたいね。てっきり男に媚びうる勉強もやってると思ったけど」
「はぁ……、……はぁっ、そんな……酷いです。始めては、好きな人だけって、決めてましたから……」
「………………。…………ごめんね。勝手に奪っちゃって」
「そんな……薫様なら私」
そう言って光奈の目から溢れる涙をぬぐった。
「…………そ。じゃあ、忘れさせてあげる。今日見たことも、ここでのことも全部ね」
そういって下から上に体を揺さぶった。
「んんっ、っく、ぁっ、っぅ」
最初は痛みに目をつぶっていた光奈だったが。
「ぁ?あ?……んっく、ふぁっ、や、すごっ、おく、あたって、るの」
まるでトランポリンで跳ね上げるように下から腰を打ち上げる度に光奈の顔からは苦痛に寄せていた眉が徐々に緩み、逆に緩んだ口元からは弾んだ息と飲み込むことを忘れた生唾が溢れていた。
「そんなに、きもちいい?」
「ふぁ、いっ。おく、つかれると、すご、く、ひゃ、んっ、きも、ちいいのが、ひろ、がるの。」
「ほんと、こんなにきゅって、締めて。そんなに、これがいいの?」
そう言って上に腰を突き上げると同時に、光奈を抱き寄せた。
「いひ、おく、おくがいいのぉ。すご、ぃく、い、い」
ただでさえ狭い膣内が味わうように薫のモノをくわえ込む。抜くたびに雁が引っかかり、そのたびに喜びに悲鳴をあげ、奥を突くたびに光奈の目の前に火花がチカチカと灯っていた。
「ほら、いきなさい。」
「あ?っ、すご、くるくっ、きて、いちゃあああああ」
ビクビクッと足がつった様に痙攣させながら、膣中をきつく締め付ける。その反動で、薫のモノから暖かい液体が注がれた。
「ぁ。あたたか、いのが中にでて……る……ああっ……え?」
注がれているだけならまだ理解できる。だが、薫のモノが膨れ上がり根元から何かが競りあがっていった。そして、薫の肉棒らしきモノから何かが転がり落ちた。
それを確認すると、ペットボトルから水が抜け落ちるように光奈の中を満たしていた薫のモノが消えていくのと同時に、薫の体を覆っていた黒いスーツが収束し、体の中に消えていった。
「え?あ。やだ、やだ。割れる?割れてるの!!」
自分の体の中を駆け巡る異変。光奈の中に残った物が弾け、蟲のようなものが膣を泳ぎまわる。
やがて、肉壁をみつけると小さく噛み付いた。
「え?あ………………」
注射器から注がれるように蟲に刺された痛みがすぐに消え、体の中に溶け広がっていく。
「さて。クルスティア?私が誰か分かる?」
「……名称登録完了。以後私のことはクルスティアとお呼びください。ラクスチャー様とマスターの菊川薫様」
まるで焦点が合ってない目。そして感情も何もない言い方で光奈の体が答えた。
「上出来。さて。……せっかく私に隷属してもらったけど、今日の事を忘れて。貴女の体の主のために」
その言葉にクルスティアは小首をかしげた。
「それは……私では役に立たないからですか?」
機械的な言葉。だが、その言葉はどこか悲しそうだった。
「……まあ、こればっかりは私の気持ちの問題よ。初めてを好きな人に上げるって願いは分からないでもないからね。忘れたら、好きになった人を初めてっておもえるでしょ」
「かしこまりました。ですが、もし、私の体が思い出そうとしたらいかがなさいましょう」
そう聞いた薫は瞳を閉じる。そして、目を開けて答えた。
「思い出そうとしたなら止めて。それでももし聞きたいようなら、全部思い出させても構わないから」
「かしこまりました。それでは今日のここでの出来事を家に帰ったら封印いたします」
200 77→双月 sage 2007/05/11(金) 14:25:17 ID:QGV4JNwN
「……うそ。……」
「本当だよ。お母さん」
「え?」
自分の口から出た言葉に、思わず自分の手で口をふさいでしまった。
「な、なんなの?」
「この体はお母さんのもの。でも私の物でもあるから」
「やだっ!なんなの?」
勝手に口を出る言葉に頭を掻き乱して座り込んだ。と。
「さて、光奈」
「あ………………薫…………様」
「……だから、思い出すことないって言ったのに」
機嫌が悪そうに薫が言い捨てる。その言葉に申し訳なさそうに光奈、いや、クルスティアが答えた
「申し訳ありません。私が居ながら」
「まあ、思い出したならしょうがない。それより、誰だったっけ一緒にいた子」
「奏……ですか?」
「あの子が走っていった辺りには反応があるんだよね。敵の」
その言葉に徐々に光奈の顔から血の気が引いていった。
「う……そ」
いつの間にか頭の中にある記憶が巡る。敵。
それは自分達と同じように何かに寄生する生物。だが、その目的は全てを食らうために寄生した相手を取り込む物達の存在だった。
「お願いします。あの子を、奏を助けてください!!」
「……それがどうなる事か分かってる?」
思い出した今なら分かる。それがなにをされるのかを。だが。
「あの子に恨まれても、殴られてもいいです。でも」
強く口の奥に力を入れ、薫の目を見つめて返した。
「あの子を失いたくありません」
「……了解」
そう言って踵を返して歩き出す薫の後ろを光奈は慌てて追いかけていった。
201 双月 sage 2007/05/11(金) 14:34:18 ID:QGV4JNwN
え~、まだ話が途中ですが。一度ここで止めときます。というのもこれでいいのかまだ思考錯誤中なのでここの住人に意見を聞いてみたいもので。
さて、急いで続きを書こう(汗)。それとエロ分がまだまだ甘いなぁ(汗)
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