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(追放者たちの宴 第六章~エピローグ)
第六章 三女の涙と弱き少女と
……眠い。けど、眠いと感じたってことは意識が起きかけている証拠。耳を澄ませば何か音が聞こえる。だけど……意識が睡魔に包まれていくぅ……。
くっ! だめだだめだ! 今日こそはちゃんと起きないと!
「……っ、ふぁ~あ……」
重い身体をなんとか起き上がらせて、再びくっつこうとする瞼を擦りながら目を開けた。
どうやらニノンさんの部屋であのまま寝てしまったみたいだけど、部屋の主である彼女の姿は見当たらない。
「んっ? あれって……」
部屋の片隅で布切れを被せられているものを見つけた私は、部屋を見回して人影がないことを確認してそれに近づいた。
そして膨らんでいる布切れの上のほうから取り除くと、安からな寝顔の可愛らしい少女がいた。年齢的にはフィオとクロエの中間ぐらいの人だろうか。
「これが、ニノンさんの人形……」
「んっ……?」
そのとき、その少女が小さな口で欠伸をすると、眠そうな細い目でこちらを見てきた。やはり彼女も裸のなのだが、その素肌は輝くかのように綺麗なものだった。
「やばっ! ど、どうしよう」
小首を傾げて、慌てている私を見る少女。こ、こんなのニノンさんに見られたら……え、ええと、たしか寝かせるときは
私は布切れを脇に置くと、その少女をそっと抱きしめて小さな頭を撫でてあげた。やはりニノンさんの相手をしてあげているためなのか、サラサラとした髪とスベスベの肌が羨ましい。
一心不乱に彼女を寝かせつけようとするのだが、少女は中々寝付いてくれないでいる。ああ、ほんとうにマズい!
「……えっ? んんっ……」
そう思っていた矢先、突然少女は私の方を向くと唇をそっと重ねてきた。優しい舌使いで私の口内を動き回る。
その穏やかな舌使いに私も刺激され、彼女の舌と自らのそれを重ね合わせる。すると、目の前の彼女は少しだけ目尻を垂らして、気持ちよさそうなめをしてくれた。
やがて彼女のほうから唇を離すと、じっと私の顔を見た後、彼女は少しだけ微笑むように口角を上げるとゆっくりと瞼を閉じた。静かな部屋に囁くような寝息が聞こえ始める。
「……おやすみ」
私は少女の人形の髪をもう一度撫でつけ、元のように布切れを被せてあげ、私はニノンさんの部屋を後にした。
洞窟の中心である食事の部屋にも三姉妹の姿は無い。ただ、昨日食べた魚の残りかすは無くなっていた。
「外……見てこようかな」
私はもう、今日がこの三姉妹とのお別れの日であることを思い出して海底へと続く道を歩き出した。
正直、人魚の三姉妹に会ってから色々な経験をした。そこで私は……地上でもう一度やり直す決意をした。せっかく助けてもらった命だから。
そのために私は三姉妹とのお別れの前に地上の位置を確認したいと思っていた。三姉妹と別れた直後に迷子と言うのも困るし、人間のいるところまで彼女らに案内してもらうのも彼女らにとって危ない気がしたからだ。
しかし、海底への入り口に来たところでふと気付いた。……もし、海上に人とか居たら……裸じゃまずいよね。自分が着ている、メイド服を改めてまじまじと見た。
「貰ったものだし……いいよね?」
私はそう思い、結局メイド服を着たまま海中へと潜った。やはり服の抵抗はあるが、息継ぎの問題がないのでさほど気にはならない。泳ぎ自体は苦手じゃないし。
さすが海底だけあって光はないが、不思議とすぐに目は慣れた。これも人魚の力だろうか。
そして、私は海底の真実を目の当たりにした。
「なっ……これは……」
それは古いブラウン管のテレビを始めとした、人間の生活でゴミとなったものの数々だった。それが海底のくぼみにこれでもかと言うほど溜まっていたのだ。
「おい、お前は何してるんだ?」
「えっ!? ニ、ニノンさん!」
頭上から人魚の姿のミノンさんが私の前に降りてきた。そして私の姿を見ると、驚いたように目を開きながらもすぐににやりと笑ってこう言った。
「そうか、そんなにそれが気に入ったか、くくっ」
「ち、ちが! これは……」
私の反論など毛頭聞く気はないようで、ニノンさんは私の横をすり抜けると、なんと海底のテレビを持ち上げ始めた。
「い、一体何をしてるんですか?」
「お前ら人間のゴミをここからどかしてるんだよ。ここは海底のクレバス、つまりくぼみだ。ここに入ったゴミはずっと留まる。家の前が汚かったら姉さまは悲しむだろうが」
私のほうなどちらりとも見ずに彼女はそれを持ち上げ、クレバスを上がっていった。そう言われた私は改めて海底のゴミをもう一度見てみる。
そして私は無意識のうちに手近なゴミを落ちていた小さな棚に詰めると、ニノンさんを追いかけるように海上へと上がっていった。
やがて、両脇を囲んでいた岩肌が無くなり、きらびやかな魚の大群が私を出迎えてくれた。
「お、おい! お前」
「手伝わせて下さい。……お願いします」
私は海底近くを泳いでいたニノンさんにお願いした。彼女は鋭い目で私のことを睨みつけたが、やがて海底近くをゆらゆらと泳ぎ始めた。私は急いでそれに着いて行く。
「ここに置け。潮の流れでいずれどっかの大陸に流れ着く」
「はい!」
私はニノンさんが置いたテレビの横に棚を置くと、あっと今に両者とも海底を転がり始めた。おおっ、すごい。
その様子を私は興味深く見ていたが、ふと振り返るとニノンさんがゆらゆらと泳ぎ始めているのに気付き、私はすぐ彼女のあとを追った。
それから何度も往復をして、海底のくぼみのゴミを掃除していった。なるほど……この間外を泳いだときにゴミが無かったのは彼女が一人で掃除していたからなんだ……。
そうしてここにゴミを置くのはもう何度目だろうか。大分、海底のくぼみも綺麗になった。
「おい。私は朝ごはんを取って来る。もうしばらくしたら、お前も家に戻れ」
「あ、は~い」
ニノンさんに返事を返すと、彼女は家とは逆の方向に泳いで行った。
彼女達の家の前には、あと一回で充分もって行けるだけのゴミしか残っておらず、私はそれを持ち上げて海底のくぼみから身体を抜け出した。
「あら~? 見ない子が居るわね」
「えっ?」
聞いたことの無い声に振り返ると、そこには5人ほどの人魚が居た。5人ともが大人の雰囲気がある艶やかな笑いを浮かべてこちらを見ている。
「その格好……もしかして、あなたは人間かしら?」
「えっ、ええ」
5人の真ん中に居た人魚が私に話しかけてきた。私が頷くと、口角を持ち上げて彼女達は妖しく笑った。
「おい、何を……」
そのとき、背後から聞き覚えのある声が聞こえた。振り返ると、両手で魚を掴んでいるニノンさんが口を半開きにして5人の人魚達を見ていた。
「あらあら、ニノンじゃない。ふふっ……かわいくなって」
「おかあ……さん」
真ん中の人魚の言葉を聞いたニノンさんの手からすり抜けるようにして魚たちが離れていった。
「もうこの子にも寄生させたのかしら? あの二人は欲情しやすいからね。なにせ、自分の妹にも寄生させるぐらいなんだから」
「違う! 私がそう望んだんだ!」
「いいえ、あなたはそう、させられたの……あの姉二人にね」
「ちがう! ちがう、ちがう!」
感情を荒ぶらせたニノンさんの声に私は驚いていた。普段の彼女に似合わない、歳相応な怒り方だったから。
「ま、待ってください! 確かに彼女達は私に寄生体の卵を産みつけてません!」
「あらそう……なら、好都合だわ、ね? みんな」
ニノンさんのお母さんの号令で、後ろの人魚達が楽しそうに頷き、こちらにゆらゆらと泳ぎ寄ってきた。
「くっ、逃げるわよ!」
私の手を引っ張ってニノンさんが泳ぎ始める。その行き先は海底のくぼみ。
「あら、残念」
しかしそこは人魚達によって先回りされ進路を塞がれてしまい、ニノンさんは踵を返して彼女達から離れるように泳ぎ始めた。
「な、何で逃げるんですか?!」
「あいつら、お前の身体を狙っている! 人魚にとって人間の女、特に魂がある女は大好物の存在だ。あいつらに交尾させられてみろ……すぐに人魚の子を孕むぞ」
ニノンさんの言葉に血の気が一斉に引いた。そして背後を振り返り、明らかにこちらより早い人魚達のスピードに目がくらむ。
「バカ! 見てないで、早く泳げ!」
「残念。……子供が、しかも人間を引っ張って私たちから逃げられるわけ無いでしょ? ねぇ、ニノン」
「くっ!?」
いつの間にか回り込まれていたニノンさんのお母さんに、ニノンさんは抱きしめられるように捕まえられた。間髪いれずに私も背後から羽交い絞めにされるように四人の人魚に捕まえられる。
「ふふっ、私はこの子と暫く楽しむから、あなた達はその人間の子にたっぷりと注ぎ込んであげなさいよ……人魚の精液を」
「ひっ、ひぃい!?」
「やっ、やめろ! やめて! おかあさん!」
母親の腕の中でニノンさんが暴れている。私だって同じように後ろの人魚達から逃れようとしているだけど、彼女達の笑い顔を見る限りとても逃げられそうに無い。
「あ、あいつを離さないと、お前らに寄生させるぞ!」
「ふふっ……ニノン。そんなことはできない。あなたは優しい子だから……大丈夫。群れに帰っても私があなたを愛してあげるから……私の精液、いっぱいあげるわ。あなたに」
「や、やだ。私は姉さまたちとずっと、ずっと一緒に居るんだ……やめてよ、おかあさん……」
ニノンさんの目に涙が溜まっているが、それを見ても彼女の母親はニコリと笑ったままで、自らの穴から……とても立派なものを出してきた。
「や、やめて……やめて、おかあさん……」
「くくっ……ニノン、力を抜いて……私を受け入れて……」
……だめだ、だめだだめだだめだ! こんなの認めない!
「やめてください! 私はどうなってもいいから、ニノンさんだけは、お姉さん達のところに帰して上げて下さい!」
私の言葉に全員の視線が向けられる。涙目のニノンさんも、彼女を掴む母親も、そして私の顔を後ろから覗きこむ人魚達も、まるで鳩が豆鉄砲で撃たれたかのような表情で私を見ていた。
「くくっ、あははははははははっ!」
しかし、ニノンさん以外の人魚たちはニノンさんのお母さんが笑い出すと、せきを切ったように共に笑い出した。
「くっくっくっく……あのね、言われなくてもあんたは私たちのものになるの。あんたみたいに生きた人間……私たちの子供を孕める人間、滅多に手に入らないの。それは手放すわけないじゃない」
その言葉を裏付けるかのように、私のスカートの中にある私の入り口に、なにか熱い感触を感じた。……う、そ……。
「じゃあ、楽しみましょうか……ねぇ、みんな?」
ニノンさんの穴にも母親のオチ○チンがあてがわれ、今にもそれは彼女の中に入ろうとしていた。……だめ……。やめて……。
「いっせ~の」
「離せ」
聞き覚えのある声色で、聞きなれない口調の声が私の耳に入った。決して大きな声ではないけど……とてつもない恐怖を感じる声。
「お母さんたち……私の妹と、大事な友達に何をしようとしているんですか?」
「この……クソババアが……」
「フィオ!? クロエ!?」
言うなれば……殺気。その殺気を孕んだ恐ろしい視線が、私の背後から感じられた。
「フィオ……私もいい加減にブチギレたぞ」
「……そうね。私も今回のはちょっと許せそうにないわ」
そのとき、ぱっと私を羽交い絞めしていた人魚の手が離れ、私は自由を得た。
そしてすぐに後ろを振り返ると……腕の骨を鳴らすフィオと、無数の触手を携えたクロエさんがそこに居た。
「う、うわぁあああああああああ!」
突然、人魚の一人がフィオたちに向かって突撃した。その手には鉄のパイプが握られていた。塩水で錆付いたそれは、腐敗しているが危なっかしく尖っている部分がある。
「姉さま、危ない!」
人魚は一直線にフィオを狙って突き進み、そして鉄のパイプが振り上げられる。
思わず私が目を瞑ると、鈍い音が水を伝わって私の耳に届いた。あぁ……フィオ……。
「きゃあああああああっ、やめて! 離して!」
フィオが攻撃を受けたと思っていた私は、フィオとは明らかに違う声に、目を開けて現状を確認した。
そこには、鉄パイプを首に当てられて、背後からフィオに羽交い絞めされている人魚が居た。
「危ないですよね……こんなの振り回していたら」
フィオは淡々とした口調でそう言うと、怯えきった表情をした人魚の目の前で鉄パイプをヘの字に折り曲げた。人魚の顔が更なる恐怖に強張った。
「まぁ、安心しなよ。皆さんまとめて私らが可愛がってあげるから。なんなら、おかわりもあるよ……くっくっく」
無数の触手を揺らしながらクロエが人魚たちを威圧する。普段の快活な彼女のからは考えられないほどの恐怖が私の肌を本能的に震わしている。
「ね、姉さま! クロエ! やめてください! 帰りましょう、家に!」
ニノンさんが母親の手を離れて、二人の姉の下に泳ぎ寄った。母親は、口を半開きにしてがたがたと震えている。
「……ニノン、あなただって気付いているでしょ。この人たちは家の前に“わざと”ゴミを落としているのを」
「とんでもない外道だよ、こいつらは。もう我慢も収まりきらん」
クロエはニノンさんの身体を優しくどけると、怯えきる人魚達にじりじりと近寄り始め、フィオさんは自らの触手を腕の中で暴れる人魚に近づけた。
「や、やめてえぇぇっ!」
私はとにかくその場で叫んでいた。慣れない為に水がガバガバと口に入ってきたが、そんなこと関係ない。このままじゃ……ニノンさんが。
「二人ともやめてください! ニノンさんが、嫌がってるじゃないですか!」
じろり、とフィオとクロエの視線が私に向けられるが、それでも私は言葉を止めなかった。
「フィオだってクロエだって妹が大好きなんでしょ?! そんなことをして、ニノンさんは喜ぶと思ってるの?!」
自分の勢いに押されるように私は言葉を言い切った。沈黙が暗い海底に流れる。……だ、だめかぁ……。
そう思った矢先、突然フィオの腕から人魚が解き放たれた。同時にクロエの触手もその身体の中に戻っていく。
「……二度と、私たちの生活に手を出さないで下さい」
「次はやったら……覚悟しとけよ」
フィオとクロエが低い声で言うと、5人の人魚は逃げるようにその場を去っていった。あれで母親か……なんて情けない。
「姉さま!」
「大丈夫? ニノン」
ニノンさんがフィオの胸に飛び込んだ。もうフィオの顔はいつもの優しいそれに戻っている。
「お前は大丈夫だったか、ひより」
「あ、うん」
私の隣に泳ぎ寄ってきたクロエに私は頷いた。彼女もいつもの明るい雰囲気を取り戻していた。
「危うく、私と同じ過ちをするところでしたね」
「まったくだ。……妹を泣かして口も利いてもらえなくなったらたまらない」
クロエの嫌味な言葉に私は頬を膨らませたが、彼女がしてやったりと言った感じの笑いにつられるように私も笑った。
「さぁて、ニノン。これからひよりの送別会をしようと思うの。手伝ってくれるわよね?」
「は、はい! 姉さま!」
フィオの提案に元気よく返事をするニノンさん。でも……。
「あ、あの! わ、私……」
「ん? どうした、ひより」
クロエが隣で何気なく聞いてくるが、彼女の口は笑っていた。うぅ……結構鋭いなぁ、クロエって。
「こ……ここで暮らさせてもらっちゃ……だめですか?」
「えっ?」
フィオとニノンさんの目が同時に丸くなる。しかし、私の隣でクロエだけは海底に寝そべるようにして横になっている。……うぅ、そんなドライな反応されると……。
「いいんじゃないの。別に」
クロエがのんきな声でそう言った。顔を見ればニヤニヤと笑いを浮かべている。
「も、もちろん! あなたなら大歓迎だわ! ね、ニノン?」
フィオがニノンさんの両肩に手を添えながら、彼女の顔を後ろから覗きこんだ。対するニノンさんは私の顔をちらちらと俯きながら見てくる。
「や、やっぱり……嫌かな? 嫌だったら、地上に」
私が慌ててニノンさんに向かってそう言うと、突然彼女は私の方に泳ぎ寄ると勢いよく私の胸に飛び込んできた。
「ずっとここに居やがれ……ひより」
私の胸に顔を埋めたまま、ニノンさんは言った。私は二人の姉が私を見て微笑んでいるの確認すると、その華奢な身体を抱きしめた。
「ずっと……居ます。ニノン」
第七章 愛し、愛される少女
「本当に、いいの?」
「うん。遠慮なくやっちゃってよ」
心配そうな顔をしているフィオに、私は胸を叩きながら言ってあげた。
「途中で待った、って言われても止められないぞ?」
「問題なし」
私の回答にニヤリとクロエが笑う。
「私たちの卵をくれてやるんだ……ありがたく思えよ」
「もちろん。ありがとう、ニノン」
小さなニノンの身体を優しく抱きしめると彼女の頬がピンクに染まる。はうぅぅ、かわいいすぎるぅ~。
そして大きく開いた私のオマ○コに彼女たちの触手が一本ずつ近づく。三姉妹全員、今日は寄生体の卵は……抜いていない。
そう、私は彼女たちと同じ存在になることに決めた。まぁ、人魚にはなれないだろうけど、せめて血縁以外の一人の理解者として、彼女たちとできるだけ同じ生き物になろうと。
だから私はこれから彼女たちに寄生される。正確に言えば、彼女たちの中にいる寄生体に。
後悔? そんなものはない。むしろあるのは期待だけ。大好きな彼女たちと同じ存在になれるのだから、これほど嬉しいことはない。
「さぁ……みんな早く来て」
私は自分のオマ○コを両手で広げながら彼女たちに言った。とろりと私から出た愛液で、彼女たちもどれだけ私が待ちわびているか分かってくれただろう。
そして、私のオマ○コに三本の触手があてがわれ……三本同時に力強く押し入ってきた。
「ああああああああああんっ! きっ、たぁあああ!」
私は背後の岩肌を掴みながらその衝撃に耐えた。間髪を居れずに統制の取れてないストロークが開始される。
「あっ、くぅ、ひよりいぃぃぃ……」
三本の触手の中で一際大きいのはフィオのだろう。彼女は優しくゆっくりとした動きで私を攻め立てる。
「くぅううううううんっ! ひよりぃいいい!」
他の二人の二倍動いているのはクロエだ。私をとても求めてくれていたのがその激しさから嬉しいほど伝わってくる。
「くっ……んっ……」
そして一人消極的な動きをしているのはニノンだ。二人の触手の隅で彼女のそれは私の内側をわずかに行き来する程度。
私はそのニノンの身体を抱き寄せて、その小さな口に侵入する。硬くなっていた彼女の顔に、驚きの色が浮かぶ。
「んんんっ……ニノン、私が大好きなら、もっとやって」
大口を叩いておきながら、ニノンは躊躇しているのだろう。果たして自分と同じ目に合わせてもいいのだろうか、と。
「大丈夫、あなた達がいるなら……だから、あなたの全部を、わたしにちょうだい?」
「……くぁああああああんっ!」
「ふぁあああああんっ! きもちいいょおおおおお!」
完全に吹っ切れたようにニノンは私の中で暴れ始めた。私を壊すような力強さで、彼女は私の中で動き回る。
「きてぇえええ! みんなの、わたしにだしてぇええええええええ!」
私は一心不乱に私を壊し始めた三姉妹に懇願した。すると、彼女達は一層激しく私の中で揺さぶり動いた後、私の子宮で卵を放った。
「「「んぁあああああああああああっ!」」」
「あああああうぅぅぅぅ……みんなのが、はいってくるうぅぅぅ……」
私の子宮に小さな石ころのようなものが三つ落とされたのが分かった。大好きな彼女たちの卵……ふふっ……早く孵ってね。
その願いは夜明けに叶い……やがて私の身体は壊れ、そして生まれ変わった。
エピローグ
「おそい! ニノンのやつ、着替えに何時間掛かってんだ! ひより、先やるぞ!」
「待ちなさい、クロエ! もう、ちょっとぐらい我慢しなさいったら」
「そう言ってるフィオだって、足モジモジさせてんじゃないかよ」
「うっ……こ、これは……」
そんな二人のやり取りを私は笑いながら見ていた。まぁ実際のところ……私も、もう我慢の限界が近いわけだけどね。
「ね、姉さま! 入ります」
「あっ、いらっしゃい、ニノ……わあぁぁ……」
「おおおっ! なんと、かわいらしい……」
そんな二人と同じように、私も部屋に入ってきたニノンを見て驚いた。なんとも可愛らしい、子供のメイドさんの入場だ。
「に、似合いますか? 姉さま」
「もちろん! かわいいわよ、ニノン」
フィオの反応に嬉しそうにニノンは頬を赤らめた。
「おう! まさに、馬子にも衣装だ!」
「お前には聞いてないし、それは褒め言葉にもなっていない」
対するクロエにはなんとも冷たい反応を返す。まったく、お互いにもっと素直になればいいのに。
そう思っていると、テトテトとこちらに駆け寄ってきたニノンは私にも印象を聞いてくる。
「に、似合うか?」
「ふふっ……とりゃ」
私はニノンの身体を抱きしめて返事をしてあげた。顔を合わせようとしない彼女の顔を覗きこむと、真っ赤に頬を染めている。ふふっ、なんてかわいらしい反応だろう。
「じゃ、今日はニノンにご褒美をあげようかな」
私の言葉にニノンはパッとこちらを向いて嬉しそうに笑ってくれた。言ったほうとしてもこれだけ喜んでくれると嬉しいものだ。
「ええ~っ、いいなぁ……」
「まぁまぁ、クロエ。今日はいいじゃない」
ムスッとした表情のクロエをフィオが優しくなだめてくれる。そんな二人に私に向かって私はお尻から二本の触手を出した。
クロエの卵からもらった複数の触手の全てが、フィオの卵から受け継いだ立派な太さを兼ね備えている。今となっては私の自慢の触手だ。
「ちゃんと二人もこれで可愛がってあげるから、ね?」
「上等だ! 掛かって来い、ひより」
クロエは私の触手を見るや否や素早く座り直すと、私に向けて自らの入り口を広げてくれた。フィオはその様子に苦笑いしつつ、彼女の上に馬立ちになるとこちらにお尻を向けてきた。
今日は三人とも私のために人間の姿でやらせてくれるのだ。ふふっ……思いっきり、気持ちよくさせてあげないとね。
「じゃ、早速始めましょうか」
私はフィオとクロエのオマ○コに触手をあて、ニノンは足を広げさせて私の太ももの上に半分だけ座らせると、私はニノンから貰った人魚のオチ○チンをオマ○コから生えさせ、ピンク色の彼女の入り口にあてがった。
先に私は二人の姉の中に触手を突き入れ始めた。
「いっくよぉ……そぉ~れっ」
「くぅうううんっ! はいってくるぅううううう!」
「かっ、はぁああああああんっ! ぐぅ、あぅ、んっ!」
フィオにはゆっくりと挿入し、クロエにはいきなり激しく動いてあげる。姉妹の好みも私は既に把握済みだ。
そして頬を赤く染めながら私のモノを見ているニノンの頭を撫で、耳元で囁いた。
「動いて……私を……好きにして……」
それがスイッチになり、ニノンはゆっくりと私のモノを彼女の中に迎え入れ始めた。唇を噛み締めて、その快感と衝撃に耐えている姿がまた可愛らしい。
「んっ……くぅ……」
「ふふっ、それ」
そんなニノンの表情に悪戯心をくすぐられた私は、彼女の腰を掴むと一気に私のモノを彼女の奥まで差し込んだ。
「くぁああああああああんっ! ……ひ、よりぃ……」
「ふふっ、ごめん。まって、られなくて……」
ニノンの赤い頬が小さなリンゴのように膨らみ、私は笑いながら彼女の唇を奪い、その頬の空気と共に彼女の唾液を吸い上げる。そう、まるでリンゴのような甘い唾液を。
「んんっ! んっ! んっ!」
そのままニノンが私に上半身を預けるようにして腰を動かし始めた。初々しい彼女の中はギチギチに狭く、私のモノを奪い取ってしまいそうなほど締め付けてくれる。
一方で触手を受け取っているフィオとクロエも、フィオがクロエの身体に乗り抱えるようにしてお互いの口を弄り合っている。
妖しい音が交わりあう部屋の音が更に私の官能を高め、触手に熱いものが集まってきた。
「ふぃおぉ、くろえぇ、ださせてぇ……ふたりのなかに、ださせてえぇ」
「ひよりぃぃ、ひよりの、あついのちょうだぁあいい!」
「わたしのなかに、いっぱいだしてぇえ!」
フィオとクロエが光悦とした表情で私に懇願してくれる。
「に、のん、いくよ!? ぜんぶ、うけとってぇ!」
「だしてえぇ。わたしに、ひよりのでいっぱいにしてぇえ!」
ニノンが私のことをぎゅっと抱きしめ、私も同じように彼女の身体を力強く引き寄せた。そして……私の触手とおち○ちんから三人に、私の蜜をプレゼントした。
「ぁああああああああんっ! あつぃいいいいいいいい!」
「でてるううぅ……わたしのなかに、ひよりがはいってくるうぅぅ……」
「みたされる……わたしが、ひよりでみたされるうぅぅ……」
三姉妹がそれぞれの身体の中に私を存分に受け取ってくれる。まるで搾り取るようにそれぞれに入っている私のモノを締め付けて、最後の一滴まで奪い取ってくれる。
「ふあああぁぁ……みんなぁ……」
私の大好きな三姉妹が、私の触手でよがってくれる……なんて素敵なことだろう。
そんな私の愛する三人が、私は……
「えへへっ。みんなぁ、だぁいすきぃ……」
<終>
……眠い。けど、眠いと感じたってことは意識が起きかけている証拠。耳を澄ませば何か音が聞こえる。だけど……意識が睡魔に包まれていくぅ……。
くっ! だめだだめだ! 今日こそはちゃんと起きないと!
「……っ、ふぁ~あ……」
重い身体をなんとか起き上がらせて、再びくっつこうとする瞼を擦りながら目を開けた。
どうやらニノンさんの部屋であのまま寝てしまったみたいだけど、部屋の主である彼女の姿は見当たらない。
「んっ? あれって……」
部屋の片隅で布切れを被せられているものを見つけた私は、部屋を見回して人影がないことを確認してそれに近づいた。
そして膨らんでいる布切れの上のほうから取り除くと、安からな寝顔の可愛らしい少女がいた。年齢的にはフィオとクロエの中間ぐらいの人だろうか。
「これが、ニノンさんの人形……」
「んっ……?」
そのとき、その少女が小さな口で欠伸をすると、眠そうな細い目でこちらを見てきた。やはり彼女も裸のなのだが、その素肌は輝くかのように綺麗なものだった。
「やばっ! ど、どうしよう」
小首を傾げて、慌てている私を見る少女。こ、こんなのニノンさんに見られたら……え、ええと、たしか寝かせるときは
私は布切れを脇に置くと、その少女をそっと抱きしめて小さな頭を撫でてあげた。やはりニノンさんの相手をしてあげているためなのか、サラサラとした髪とスベスベの肌が羨ましい。
一心不乱に彼女を寝かせつけようとするのだが、少女は中々寝付いてくれないでいる。ああ、ほんとうにマズい!
「……えっ? んんっ……」
そう思っていた矢先、突然少女は私の方を向くと唇をそっと重ねてきた。優しい舌使いで私の口内を動き回る。
その穏やかな舌使いに私も刺激され、彼女の舌と自らのそれを重ね合わせる。すると、目の前の彼女は少しだけ目尻を垂らして、気持ちよさそうなめをしてくれた。
やがて彼女のほうから唇を離すと、じっと私の顔を見た後、彼女は少しだけ微笑むように口角を上げるとゆっくりと瞼を閉じた。静かな部屋に囁くような寝息が聞こえ始める。
「……おやすみ」
私は少女の人形の髪をもう一度撫でつけ、元のように布切れを被せてあげ、私はニノンさんの部屋を後にした。
洞窟の中心である食事の部屋にも三姉妹の姿は無い。ただ、昨日食べた魚の残りかすは無くなっていた。
「外……見てこようかな」
私はもう、今日がこの三姉妹とのお別れの日であることを思い出して海底へと続く道を歩き出した。
正直、人魚の三姉妹に会ってから色々な経験をした。そこで私は……地上でもう一度やり直す決意をした。せっかく助けてもらった命だから。
そのために私は三姉妹とのお別れの前に地上の位置を確認したいと思っていた。三姉妹と別れた直後に迷子と言うのも困るし、人間のいるところまで彼女らに案内してもらうのも彼女らにとって危ない気がしたからだ。
しかし、海底への入り口に来たところでふと気付いた。……もし、海上に人とか居たら……裸じゃまずいよね。自分が着ている、メイド服を改めてまじまじと見た。
「貰ったものだし……いいよね?」
私はそう思い、結局メイド服を着たまま海中へと潜った。やはり服の抵抗はあるが、息継ぎの問題がないのでさほど気にはならない。泳ぎ自体は苦手じゃないし。
さすが海底だけあって光はないが、不思議とすぐに目は慣れた。これも人魚の力だろうか。
そして、私は海底の真実を目の当たりにした。
「なっ……これは……」
それは古いブラウン管のテレビを始めとした、人間の生活でゴミとなったものの数々だった。それが海底のくぼみにこれでもかと言うほど溜まっていたのだ。
「おい、お前は何してるんだ?」
「えっ!? ニ、ニノンさん!」
頭上から人魚の姿のミノンさんが私の前に降りてきた。そして私の姿を見ると、驚いたように目を開きながらもすぐににやりと笑ってこう言った。
「そうか、そんなにそれが気に入ったか、くくっ」
「ち、ちが! これは……」
私の反論など毛頭聞く気はないようで、ニノンさんは私の横をすり抜けると、なんと海底のテレビを持ち上げ始めた。
「い、一体何をしてるんですか?」
「お前ら人間のゴミをここからどかしてるんだよ。ここは海底のクレバス、つまりくぼみだ。ここに入ったゴミはずっと留まる。家の前が汚かったら姉さまは悲しむだろうが」
私のほうなどちらりとも見ずに彼女はそれを持ち上げ、クレバスを上がっていった。そう言われた私は改めて海底のゴミをもう一度見てみる。
そして私は無意識のうちに手近なゴミを落ちていた小さな棚に詰めると、ニノンさんを追いかけるように海上へと上がっていった。
やがて、両脇を囲んでいた岩肌が無くなり、きらびやかな魚の大群が私を出迎えてくれた。
「お、おい! お前」
「手伝わせて下さい。……お願いします」
私は海底近くを泳いでいたニノンさんにお願いした。彼女は鋭い目で私のことを睨みつけたが、やがて海底近くをゆらゆらと泳ぎ始めた。私は急いでそれに着いて行く。
「ここに置け。潮の流れでいずれどっかの大陸に流れ着く」
「はい!」
私はニノンさんが置いたテレビの横に棚を置くと、あっと今に両者とも海底を転がり始めた。おおっ、すごい。
その様子を私は興味深く見ていたが、ふと振り返るとニノンさんがゆらゆらと泳ぎ始めているのに気付き、私はすぐ彼女のあとを追った。
それから何度も往復をして、海底のくぼみのゴミを掃除していった。なるほど……この間外を泳いだときにゴミが無かったのは彼女が一人で掃除していたからなんだ……。
そうしてここにゴミを置くのはもう何度目だろうか。大分、海底のくぼみも綺麗になった。
「おい。私は朝ごはんを取って来る。もうしばらくしたら、お前も家に戻れ」
「あ、は~い」
ニノンさんに返事を返すと、彼女は家とは逆の方向に泳いで行った。
彼女達の家の前には、あと一回で充分もって行けるだけのゴミしか残っておらず、私はそれを持ち上げて海底のくぼみから身体を抜け出した。
「あら~? 見ない子が居るわね」
「えっ?」
聞いたことの無い声に振り返ると、そこには5人ほどの人魚が居た。5人ともが大人の雰囲気がある艶やかな笑いを浮かべてこちらを見ている。
「その格好……もしかして、あなたは人間かしら?」
「えっ、ええ」
5人の真ん中に居た人魚が私に話しかけてきた。私が頷くと、口角を持ち上げて彼女達は妖しく笑った。
「おい、何を……」
そのとき、背後から聞き覚えのある声が聞こえた。振り返ると、両手で魚を掴んでいるニノンさんが口を半開きにして5人の人魚達を見ていた。
「あらあら、ニノンじゃない。ふふっ……かわいくなって」
「おかあ……さん」
真ん中の人魚の言葉を聞いたニノンさんの手からすり抜けるようにして魚たちが離れていった。
「もうこの子にも寄生させたのかしら? あの二人は欲情しやすいからね。なにせ、自分の妹にも寄生させるぐらいなんだから」
「違う! 私がそう望んだんだ!」
「いいえ、あなたはそう、させられたの……あの姉二人にね」
「ちがう! ちがう、ちがう!」
感情を荒ぶらせたニノンさんの声に私は驚いていた。普段の彼女に似合わない、歳相応な怒り方だったから。
「ま、待ってください! 確かに彼女達は私に寄生体の卵を産みつけてません!」
「あらそう……なら、好都合だわ、ね? みんな」
ニノンさんのお母さんの号令で、後ろの人魚達が楽しそうに頷き、こちらにゆらゆらと泳ぎ寄ってきた。
「くっ、逃げるわよ!」
私の手を引っ張ってニノンさんが泳ぎ始める。その行き先は海底のくぼみ。
「あら、残念」
しかしそこは人魚達によって先回りされ進路を塞がれてしまい、ニノンさんは踵を返して彼女達から離れるように泳ぎ始めた。
「な、何で逃げるんですか?!」
「あいつら、お前の身体を狙っている! 人魚にとって人間の女、特に魂がある女は大好物の存在だ。あいつらに交尾させられてみろ……すぐに人魚の子を孕むぞ」
ニノンさんの言葉に血の気が一斉に引いた。そして背後を振り返り、明らかにこちらより早い人魚達のスピードに目がくらむ。
「バカ! 見てないで、早く泳げ!」
「残念。……子供が、しかも人間を引っ張って私たちから逃げられるわけ無いでしょ? ねぇ、ニノン」
「くっ!?」
いつの間にか回り込まれていたニノンさんのお母さんに、ニノンさんは抱きしめられるように捕まえられた。間髪いれずに私も背後から羽交い絞めにされるように四人の人魚に捕まえられる。
「ふふっ、私はこの子と暫く楽しむから、あなた達はその人間の子にたっぷりと注ぎ込んであげなさいよ……人魚の精液を」
「ひっ、ひぃい!?」
「やっ、やめろ! やめて! おかあさん!」
母親の腕の中でニノンさんが暴れている。私だって同じように後ろの人魚達から逃れようとしているだけど、彼女達の笑い顔を見る限りとても逃げられそうに無い。
「あ、あいつを離さないと、お前らに寄生させるぞ!」
「ふふっ……ニノン。そんなことはできない。あなたは優しい子だから……大丈夫。群れに帰っても私があなたを愛してあげるから……私の精液、いっぱいあげるわ。あなたに」
「や、やだ。私は姉さまたちとずっと、ずっと一緒に居るんだ……やめてよ、おかあさん……」
ニノンさんの目に涙が溜まっているが、それを見ても彼女の母親はニコリと笑ったままで、自らの穴から……とても立派なものを出してきた。
「や、やめて……やめて、おかあさん……」
「くくっ……ニノン、力を抜いて……私を受け入れて……」
……だめだ、だめだだめだだめだ! こんなの認めない!
「やめてください! 私はどうなってもいいから、ニノンさんだけは、お姉さん達のところに帰して上げて下さい!」
私の言葉に全員の視線が向けられる。涙目のニノンさんも、彼女を掴む母親も、そして私の顔を後ろから覗きこむ人魚達も、まるで鳩が豆鉄砲で撃たれたかのような表情で私を見ていた。
「くくっ、あははははははははっ!」
しかし、ニノンさん以外の人魚たちはニノンさんのお母さんが笑い出すと、せきを切ったように共に笑い出した。
「くっくっくっく……あのね、言われなくてもあんたは私たちのものになるの。あんたみたいに生きた人間……私たちの子供を孕める人間、滅多に手に入らないの。それは手放すわけないじゃない」
その言葉を裏付けるかのように、私のスカートの中にある私の入り口に、なにか熱い感触を感じた。……う、そ……。
「じゃあ、楽しみましょうか……ねぇ、みんな?」
ニノンさんの穴にも母親のオチ○チンがあてがわれ、今にもそれは彼女の中に入ろうとしていた。……だめ……。やめて……。
「いっせ~の」
「離せ」
聞き覚えのある声色で、聞きなれない口調の声が私の耳に入った。決して大きな声ではないけど……とてつもない恐怖を感じる声。
「お母さんたち……私の妹と、大事な友達に何をしようとしているんですか?」
「この……クソババアが……」
「フィオ!? クロエ!?」
言うなれば……殺気。その殺気を孕んだ恐ろしい視線が、私の背後から感じられた。
「フィオ……私もいい加減にブチギレたぞ」
「……そうね。私も今回のはちょっと許せそうにないわ」
そのとき、ぱっと私を羽交い絞めしていた人魚の手が離れ、私は自由を得た。
そしてすぐに後ろを振り返ると……腕の骨を鳴らすフィオと、無数の触手を携えたクロエさんがそこに居た。
「う、うわぁあああああああああ!」
突然、人魚の一人がフィオたちに向かって突撃した。その手には鉄のパイプが握られていた。塩水で錆付いたそれは、腐敗しているが危なっかしく尖っている部分がある。
「姉さま、危ない!」
人魚は一直線にフィオを狙って突き進み、そして鉄のパイプが振り上げられる。
思わず私が目を瞑ると、鈍い音が水を伝わって私の耳に届いた。あぁ……フィオ……。
「きゃあああああああっ、やめて! 離して!」
フィオが攻撃を受けたと思っていた私は、フィオとは明らかに違う声に、目を開けて現状を確認した。
そこには、鉄パイプを首に当てられて、背後からフィオに羽交い絞めされている人魚が居た。
「危ないですよね……こんなの振り回していたら」
フィオは淡々とした口調でそう言うと、怯えきった表情をした人魚の目の前で鉄パイプをヘの字に折り曲げた。人魚の顔が更なる恐怖に強張った。
「まぁ、安心しなよ。皆さんまとめて私らが可愛がってあげるから。なんなら、おかわりもあるよ……くっくっく」
無数の触手を揺らしながらクロエが人魚たちを威圧する。普段の快活な彼女のからは考えられないほどの恐怖が私の肌を本能的に震わしている。
「ね、姉さま! クロエ! やめてください! 帰りましょう、家に!」
ニノンさんが母親の手を離れて、二人の姉の下に泳ぎ寄った。母親は、口を半開きにしてがたがたと震えている。
「……ニノン、あなただって気付いているでしょ。この人たちは家の前に“わざと”ゴミを落としているのを」
「とんでもない外道だよ、こいつらは。もう我慢も収まりきらん」
クロエはニノンさんの身体を優しくどけると、怯えきる人魚達にじりじりと近寄り始め、フィオさんは自らの触手を腕の中で暴れる人魚に近づけた。
「や、やめてえぇぇっ!」
私はとにかくその場で叫んでいた。慣れない為に水がガバガバと口に入ってきたが、そんなこと関係ない。このままじゃ……ニノンさんが。
「二人ともやめてください! ニノンさんが、嫌がってるじゃないですか!」
じろり、とフィオとクロエの視線が私に向けられるが、それでも私は言葉を止めなかった。
「フィオだってクロエだって妹が大好きなんでしょ?! そんなことをして、ニノンさんは喜ぶと思ってるの?!」
自分の勢いに押されるように私は言葉を言い切った。沈黙が暗い海底に流れる。……だ、だめかぁ……。
そう思った矢先、突然フィオの腕から人魚が解き放たれた。同時にクロエの触手もその身体の中に戻っていく。
「……二度と、私たちの生活に手を出さないで下さい」
「次はやったら……覚悟しとけよ」
フィオとクロエが低い声で言うと、5人の人魚は逃げるようにその場を去っていった。あれで母親か……なんて情けない。
「姉さま!」
「大丈夫? ニノン」
ニノンさんがフィオの胸に飛び込んだ。もうフィオの顔はいつもの優しいそれに戻っている。
「お前は大丈夫だったか、ひより」
「あ、うん」
私の隣に泳ぎ寄ってきたクロエに私は頷いた。彼女もいつもの明るい雰囲気を取り戻していた。
「危うく、私と同じ過ちをするところでしたね」
「まったくだ。……妹を泣かして口も利いてもらえなくなったらたまらない」
クロエの嫌味な言葉に私は頬を膨らませたが、彼女がしてやったりと言った感じの笑いにつられるように私も笑った。
「さぁて、ニノン。これからひよりの送別会をしようと思うの。手伝ってくれるわよね?」
「は、はい! 姉さま!」
フィオの提案に元気よく返事をするニノンさん。でも……。
「あ、あの! わ、私……」
「ん? どうした、ひより」
クロエが隣で何気なく聞いてくるが、彼女の口は笑っていた。うぅ……結構鋭いなぁ、クロエって。
「こ……ここで暮らさせてもらっちゃ……だめですか?」
「えっ?」
フィオとニノンさんの目が同時に丸くなる。しかし、私の隣でクロエだけは海底に寝そべるようにして横になっている。……うぅ、そんなドライな反応されると……。
「いいんじゃないの。別に」
クロエがのんきな声でそう言った。顔を見ればニヤニヤと笑いを浮かべている。
「も、もちろん! あなたなら大歓迎だわ! ね、ニノン?」
フィオがニノンさんの両肩に手を添えながら、彼女の顔を後ろから覗きこんだ。対するニノンさんは私の顔をちらちらと俯きながら見てくる。
「や、やっぱり……嫌かな? 嫌だったら、地上に」
私が慌ててニノンさんに向かってそう言うと、突然彼女は私の方に泳ぎ寄ると勢いよく私の胸に飛び込んできた。
「ずっとここに居やがれ……ひより」
私の胸に顔を埋めたまま、ニノンさんは言った。私は二人の姉が私を見て微笑んでいるの確認すると、その華奢な身体を抱きしめた。
「ずっと……居ます。ニノン」
第七章 愛し、愛される少女
「本当に、いいの?」
「うん。遠慮なくやっちゃってよ」
心配そうな顔をしているフィオに、私は胸を叩きながら言ってあげた。
「途中で待った、って言われても止められないぞ?」
「問題なし」
私の回答にニヤリとクロエが笑う。
「私たちの卵をくれてやるんだ……ありがたく思えよ」
「もちろん。ありがとう、ニノン」
小さなニノンの身体を優しく抱きしめると彼女の頬がピンクに染まる。はうぅぅ、かわいいすぎるぅ~。
そして大きく開いた私のオマ○コに彼女たちの触手が一本ずつ近づく。三姉妹全員、今日は寄生体の卵は……抜いていない。
そう、私は彼女たちと同じ存在になることに決めた。まぁ、人魚にはなれないだろうけど、せめて血縁以外の一人の理解者として、彼女たちとできるだけ同じ生き物になろうと。
だから私はこれから彼女たちに寄生される。正確に言えば、彼女たちの中にいる寄生体に。
後悔? そんなものはない。むしろあるのは期待だけ。大好きな彼女たちと同じ存在になれるのだから、これほど嬉しいことはない。
「さぁ……みんな早く来て」
私は自分のオマ○コを両手で広げながら彼女たちに言った。とろりと私から出た愛液で、彼女たちもどれだけ私が待ちわびているか分かってくれただろう。
そして、私のオマ○コに三本の触手があてがわれ……三本同時に力強く押し入ってきた。
「ああああああああああんっ! きっ、たぁあああ!」
私は背後の岩肌を掴みながらその衝撃に耐えた。間髪を居れずに統制の取れてないストロークが開始される。
「あっ、くぅ、ひよりいぃぃぃ……」
三本の触手の中で一際大きいのはフィオのだろう。彼女は優しくゆっくりとした動きで私を攻め立てる。
「くぅううううううんっ! ひよりぃいいい!」
他の二人の二倍動いているのはクロエだ。私をとても求めてくれていたのがその激しさから嬉しいほど伝わってくる。
「くっ……んっ……」
そして一人消極的な動きをしているのはニノンだ。二人の触手の隅で彼女のそれは私の内側をわずかに行き来する程度。
私はそのニノンの身体を抱き寄せて、その小さな口に侵入する。硬くなっていた彼女の顔に、驚きの色が浮かぶ。
「んんんっ……ニノン、私が大好きなら、もっとやって」
大口を叩いておきながら、ニノンは躊躇しているのだろう。果たして自分と同じ目に合わせてもいいのだろうか、と。
「大丈夫、あなた達がいるなら……だから、あなたの全部を、わたしにちょうだい?」
「……くぁああああああんっ!」
「ふぁあああああんっ! きもちいいょおおおおお!」
完全に吹っ切れたようにニノンは私の中で暴れ始めた。私を壊すような力強さで、彼女は私の中で動き回る。
「きてぇえええ! みんなの、わたしにだしてぇええええええええ!」
私は一心不乱に私を壊し始めた三姉妹に懇願した。すると、彼女達は一層激しく私の中で揺さぶり動いた後、私の子宮で卵を放った。
「「「んぁあああああああああああっ!」」」
「あああああうぅぅぅぅ……みんなのが、はいってくるうぅぅぅ……」
私の子宮に小さな石ころのようなものが三つ落とされたのが分かった。大好きな彼女たちの卵……ふふっ……早く孵ってね。
その願いは夜明けに叶い……やがて私の身体は壊れ、そして生まれ変わった。
エピローグ
「おそい! ニノンのやつ、着替えに何時間掛かってんだ! ひより、先やるぞ!」
「待ちなさい、クロエ! もう、ちょっとぐらい我慢しなさいったら」
「そう言ってるフィオだって、足モジモジさせてんじゃないかよ」
「うっ……こ、これは……」
そんな二人のやり取りを私は笑いながら見ていた。まぁ実際のところ……私も、もう我慢の限界が近いわけだけどね。
「ね、姉さま! 入ります」
「あっ、いらっしゃい、ニノ……わあぁぁ……」
「おおおっ! なんと、かわいらしい……」
そんな二人と同じように、私も部屋に入ってきたニノンを見て驚いた。なんとも可愛らしい、子供のメイドさんの入場だ。
「に、似合いますか? 姉さま」
「もちろん! かわいいわよ、ニノン」
フィオの反応に嬉しそうにニノンは頬を赤らめた。
「おう! まさに、馬子にも衣装だ!」
「お前には聞いてないし、それは褒め言葉にもなっていない」
対するクロエにはなんとも冷たい反応を返す。まったく、お互いにもっと素直になればいいのに。
そう思っていると、テトテトとこちらに駆け寄ってきたニノンは私にも印象を聞いてくる。
「に、似合うか?」
「ふふっ……とりゃ」
私はニノンの身体を抱きしめて返事をしてあげた。顔を合わせようとしない彼女の顔を覗きこむと、真っ赤に頬を染めている。ふふっ、なんてかわいらしい反応だろう。
「じゃ、今日はニノンにご褒美をあげようかな」
私の言葉にニノンはパッとこちらを向いて嬉しそうに笑ってくれた。言ったほうとしてもこれだけ喜んでくれると嬉しいものだ。
「ええ~っ、いいなぁ……」
「まぁまぁ、クロエ。今日はいいじゃない」
ムスッとした表情のクロエをフィオが優しくなだめてくれる。そんな二人に私に向かって私はお尻から二本の触手を出した。
クロエの卵からもらった複数の触手の全てが、フィオの卵から受け継いだ立派な太さを兼ね備えている。今となっては私の自慢の触手だ。
「ちゃんと二人もこれで可愛がってあげるから、ね?」
「上等だ! 掛かって来い、ひより」
クロエは私の触手を見るや否や素早く座り直すと、私に向けて自らの入り口を広げてくれた。フィオはその様子に苦笑いしつつ、彼女の上に馬立ちになるとこちらにお尻を向けてきた。
今日は三人とも私のために人間の姿でやらせてくれるのだ。ふふっ……思いっきり、気持ちよくさせてあげないとね。
「じゃ、早速始めましょうか」
私はフィオとクロエのオマ○コに触手をあて、ニノンは足を広げさせて私の太ももの上に半分だけ座らせると、私はニノンから貰った人魚のオチ○チンをオマ○コから生えさせ、ピンク色の彼女の入り口にあてがった。
先に私は二人の姉の中に触手を突き入れ始めた。
「いっくよぉ……そぉ~れっ」
「くぅうううんっ! はいってくるぅううううう!」
「かっ、はぁああああああんっ! ぐぅ、あぅ、んっ!」
フィオにはゆっくりと挿入し、クロエにはいきなり激しく動いてあげる。姉妹の好みも私は既に把握済みだ。
そして頬を赤く染めながら私のモノを見ているニノンの頭を撫で、耳元で囁いた。
「動いて……私を……好きにして……」
それがスイッチになり、ニノンはゆっくりと私のモノを彼女の中に迎え入れ始めた。唇を噛み締めて、その快感と衝撃に耐えている姿がまた可愛らしい。
「んっ……くぅ……」
「ふふっ、それ」
そんなニノンの表情に悪戯心をくすぐられた私は、彼女の腰を掴むと一気に私のモノを彼女の奥まで差し込んだ。
「くぁああああああああんっ! ……ひ、よりぃ……」
「ふふっ、ごめん。まって、られなくて……」
ニノンの赤い頬が小さなリンゴのように膨らみ、私は笑いながら彼女の唇を奪い、その頬の空気と共に彼女の唾液を吸い上げる。そう、まるでリンゴのような甘い唾液を。
「んんっ! んっ! んっ!」
そのままニノンが私に上半身を預けるようにして腰を動かし始めた。初々しい彼女の中はギチギチに狭く、私のモノを奪い取ってしまいそうなほど締め付けてくれる。
一方で触手を受け取っているフィオとクロエも、フィオがクロエの身体に乗り抱えるようにしてお互いの口を弄り合っている。
妖しい音が交わりあう部屋の音が更に私の官能を高め、触手に熱いものが集まってきた。
「ふぃおぉ、くろえぇ、ださせてぇ……ふたりのなかに、ださせてえぇ」
「ひよりぃぃ、ひよりの、あついのちょうだぁあいい!」
「わたしのなかに、いっぱいだしてぇえ!」
フィオとクロエが光悦とした表情で私に懇願してくれる。
「に、のん、いくよ!? ぜんぶ、うけとってぇ!」
「だしてえぇ。わたしに、ひよりのでいっぱいにしてぇえ!」
ニノンが私のことをぎゅっと抱きしめ、私も同じように彼女の身体を力強く引き寄せた。そして……私の触手とおち○ちんから三人に、私の蜜をプレゼントした。
「ぁああああああああんっ! あつぃいいいいいいいい!」
「でてるううぅ……わたしのなかに、ひよりがはいってくるうぅぅ……」
「みたされる……わたしが、ひよりでみたされるうぅぅ……」
三姉妹がそれぞれの身体の中に私を存分に受け取ってくれる。まるで搾り取るようにそれぞれに入っている私のモノを締め付けて、最後の一滴まで奪い取ってくれる。
「ふあああぁぁ……みんなぁ……」
私の大好きな三姉妹が、私の触手でよがってくれる……なんて素敵なことだろう。
そんな私の愛する三人が、私は……
「えへへっ。みんなぁ、だぁいすきぃ……」
<終>
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