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きせい・ろわいある 開始→00:02
202 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:23:39 ID:MqPygl/A
0日目 ?:?? 百合女子高3年 北条 蘭(ほうじょう らん) 【未寄生】
「あうぅ……んっ、まぶ……しぃ?」
暗闇から差し込まれる光に瞼を開こうとすることを思わず躊躇してしまう。
それでもなんとか目を擦りながら、ゆっくりと視界を確保していく。白い光が絶えず目を刺激し続ける。
「んぁぅぅ……」
「あら、やっとお目覚めかしら?」
聞きなれない女性の声に、私はぼやけた視界をそちらに向ける。もうもうとしたその中に紫色の人影を見つけた。
「おはよう。ほらっ、早くしゃきっとしなさい。他の人はもう目が覚めてるわよ?」
「えっ?」
その言葉に促されて私は首を振って意識を覚醒させると、少しずつはっきりとし始めた視界で周りを見回した。
「ら、蘭! 大丈夫?」
「あ、しぃちゃん。おはよ~」
機能を取り戻した視界で最初に見つけたのはクラスメイトの『長谷部 静香(はせべ しずか)』、しぃちゃんの姿だった。
しかし、その見覚えのある彼女の姿に、私はどこか違和感を覚えて首を傾げた。
「蘭! しっかりして! 私達、誘拐されたのよ!」
「あぇ? ゆ、ゆうかい? あ……」
しぃちゃんに言われて、私は初めて周りに居るのが同じ学校の制服に身を包んだ私のクラスメイトであることに気付いた。
そして私達が居るこの部屋も黒板や教卓があり、どうやら教室であるらしかったが私達には見覚えのないところだった。それに、壁や室内の物も全てどこか古めかしく、年代を感じさせるものばかりだった。
「はい、そこまで。そこからはこれからみんなに説明するから、静かにしてちょうだい?」
その中で唯一制服に身を包んでおらず、かつ見覚えのない女性が私に言った。年齢は20歳後半で眼鏡をかけた彼女は紫色の服でスレンダーな身体を包んでいた。
彼女はまるで教師のように教卓に手をついて私達を見回し、そして静寂を確認するように一呼吸置いて口を開いた。
「じゃあ皆さん、改めまして。皆さんを誘拐させてもらった『南野(ミナミノ)』です。まず、誘拐してごめんなさい」
そうして儀礼的に南野さんは頭を下げ、すぐさまそれを上げるとざわめく私達を気にせず話を続けた。
「今日はちょっと皆さんに寄生してもらおう……いえ、寄生されてもら……まぁいいわ、どちらでも対して意味は変わらないもの」
なにやら一人でぐちぐちと独り言をつぶやき始めた南野さんは、すぐに納得したというに頷いてこう言い直した。
「今日は皆さんにちょっと寄生したり、されたりしてもらおうと思います」
担任が朝のホームルームで連絡事項を言うかのように南野さんは淡々とそう言った。途端に周りでクラスメイト達がざわめく。
「ふざけんなよ! 意味分からねぇこと言ってんじゃねぇよ!」
そう叫んだのはよく担任から指導を受けている中野さんだった。みんなが座って困惑している中、彼女はその中心ですくりと立ち上がって南野さんを怖い目で睨みつけていた。
「幾らなんでも血の気がありすぎなんじゃないかしら、中野さん。まだ話は始まってもないんだけど……まぁ、クラスでも一番の問題児のあなたなら仕方ないかしら?」
「てめぇ……ふざけてんじゃねぇぞ、ババァ!」
その怒号と共に中野さんがクラスのみんなの間を素早く駆け抜け、南野さんとの距離を急速に縮めていく。しかし対する南野さんはどこ吹く風、といった表情を浮かべているのみ。
やがて、中野さんが教卓の目の前まで辿り着いたとき……突然聞いたことも無いような大音量が短く響いた。
普通ならそれを聴いた瞬間に悲鳴を上げるのだろう。しかし、それはあまりに衝撃的過ぎて、中野さんの行動にざわめていたクラスメイトも全員黙り込み、中野さんも行動を止めていた。
「あっ……ひぃ……」
そして中野さんが情けない声で尻餅をつく共に、彼女の身体で隠れていた南野さんの姿が再び確認できた。
その南野さんがこちらに向けて伸ばしている右手には……黒い拳銃があった。その銃口からもやもやとした白い煙をうつろに天へと昇っていた。ちらりと後ろを見れば、教室後ろのロッカーの上に黒い穴が開いている。
203 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:25:16 ID:MqPygl/A
「きゃ、きゃあああああああああ!」
誰かが叫びだしたと同時にそれは瞬く間に広がった。全員が悲鳴を上げながら、少しでも南野さんから離れようと教室後ろの出口へと向う。ただ私はそれをぼーっとしながら見送っていた。
そして誰かがその扉に手を掛け、その引き戸が荒々しい音を立てながら開いた。
「ひぃ、きゃぁあああ! ど、どいてぇええええええええ!」
その扉の先頭のほうからそんな叫び声が聞こえ、群がっていたクラスメイトたちが一斉に教室内に戻ってくる。
そうして私からも見えた扉の先には、迷彩柄の帽子と服を着た人たちがこちらに南野さんのよりも大きな銃を向けていたのだ。
結局、クラスメイト達はその二方向の銃口から一番遠い、カーテンで閉められている教室の窓側の隅に押し合うように収まった。その広くなった教室の中心に、私は取り残されていた。
「ふふっ、みんな。ちょっとは北条さんと有馬さんを見習いなさいな」
南野さんが微笑みながら私を見て、そして窓際の壁へとその視線が移動した。私もその視線を追う。
その先には、壁に寄りかかったまま南野さんをじっと見ている『有馬 千尋(ありま ちひろ)』さんが居た。どうやら彼女もあの混乱の中、ずっとそこにいたようだった。
「ら、蘭! こっち来なさい!」
「あ、う、うん」
私は駆け寄ってくれたしぃちゃんに強引に引っ張られるようにして、クラスメイト達の元へと合流できた。しかし、有馬さんには誰も近寄らず、彼女もこちらに寄ってこない。
「さて、静かにしてもらったところで本格的にルールを説明するからよく聞いてね?」
拳銃を下ろした彼女は、背後の黒板からチョークを持ち上げるとそこに達筆な文字を書きながら説明を始めた。
「みんなもう気付いていると思うけど、みんなに首輪をつけさせてもらいました。あ、無理に外さないでね? 爆発するから」
私はそれを言われてはじめて気付いた。先ほどしぃちゃんを見て感じた違和感の原因と、自分の首にもそれがついていることに。
「まぁ無理に外そうとしなければ安全だから安心してね? それに今日の午前0時から72時間、つまり3日後の午前0時になったら自動で外れるから我慢してね」
こちらを振り返ってニコリと笑ってみんなの無言の反応を確認すると、そのまま続きを話し始めた。
「そしてみんな気になっているこの現在地は、みんなが住んでいる日本本州から結構離れた無人島です。ここは以前まで使われていた小学校の校舎で、ちょうど島の中心にあります」
そう言って教卓から彼女はポスターのような巻紙を教卓から取り出し、マグネットを使ってそれを貼り付けた。その様子はまるで学校の授業風景のようだ。
そして貼り付けられた紙には、四方を青い海で囲まれた島の全体図が上から覗き込むように描かれていた。
その中心に大きな赤丸があり、そこを指差して現在位置がここであることを南野さんは私達に伝えた。
「それで、基本的に何処へ逃げ回ってもらってもいいんだけど……万が一、海から逃亡しようとかした場合は、首輪を爆発させるから3日間はこの島から出ないこと」
南野さんは島の周りの海の部分をぐるりと指差しながら私たちに警告した。
「後はここを一度出たら、3日後の午前0時まで入らないこと。もしそれ以前にここにもう一度入ろうとすれば、誰これ構わず首輪を爆破します」
「まぁ首輪の機能はそれぐらいね。あなた達がこのルールを守ってくれるなら、決して危険なものじゃないから安心してね。はい、じゃあ次。これが一番重要だからよく聞いてね」
誰の返事も待たずに南野さんは手を叩いて首輪の説明を終えると、黒板に向き直って次の説明を始めた。
「さて、私達は今から2年ぐらい前にある寄生体を作り出しました。簡単に説明すると、それに寄生されたら皆さんは人間をやめることになります」
その淡々とした口調に込められた理解不能な言葉にクラスメイトが再びざわめきだす。しかし、南野さんは気にせずに続ける。
「まぁ例えばどこかのSF映画の怪物みたいに見ためが醜いものになる、なんてことはないわ。むしろ、その綺麗で若々しい身体をいつまでも保ち続けられるでしょうね」
振り返った南野さんは私達を見て羨ましそうな顔をした。
204 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:27:01 ID:MqPygl/A
「ただ、それに寄生されたら極度の性的欲求が芽生える。男性ではなく……女性にね。もちろん、そこに理性なんてものはない。親でも姉妹でも……友達でも、自らを寄生させようとするわ」
ニヤリと笑った南野さんが妖しく舌なめずりをし、そしてこちらに向き直るとこう言った。
「この寄生体はね、宿主の子宮にその本体を植えつけるの。すなわち子宮がない男には寄生出来ない。……だから、あなた達を誘拐したの。私立百合女子高等学校3年3組のみんな、をね」
ざわざわとクラスメイト達はお互いを見回す。そのみんなの性別は……当然ながら全員女子。
「これからあなたたちには、その寄生体に寄生されてもらおうと思います!」
あまりに一方的な南野さんの言葉に再びクラスメイトは大きくざわめきだすが、間髪を居れずに南野さんは教卓を強く叩いてそれを黙らした。
「……でも、そんなのあまりに一方的よね? だから皆さんには救済措置があります。よく聞いてね?」
優しい口調で南野さんはそう言うと、みんなの静寂という反応を待って説明をした。
「もし、これから72時間寄生されずにいられたら、皆さんをお家に帰してあげます。……賞金付きでね」
言うや否や南野さんは黒板に振り返り、でかでかとした文字でその賞金額を書いた。
「100億! これを寄生されずに72時間過ごせた生徒で山分けしてもらいます!」
バン、と黒板を叩いて南野さんは興奮気味に捲し立て、そのまま言葉を吐き出し続ける。
「寄生された人間を攻撃してもよし! 寄生されていない人間をされる前に殺してもよし! ひっそりとどこかに隠れ続けるのもよし! とにかく72時間、精一杯生きること!」
言い切った南野さんは教卓に手をついて激しく息を切らした。その鬼気迫る様子に私達は誰一人言葉も出せない。
「はぁはぁ……今回の参加者は百合女子高校3年3組33名、泉女子高校3年5組34名、聖マリア女子高校3年B組33名、合計100名。今、隣でも同じような説明がされているはずよ」
そして南野さんはパチンと指を鳴らした。乾いた音が一瞬だけ響き、それと同時に教室に慌しく武装した迷彩服の人物達が侵入してきた。
その行動にクラスメイト達は動揺をするがその人たちはこちらに目もくれずに、なにやらバックが山積みになっている荷台を部屋の中心に運び入れた。
そこから一つを南野さんが持ち上げ、中身を取り出しながら説明した。
「これはそんな皆さんに私たちからの餞別です。中には……3日分の食料と水、地図にルールブック。これはよく読んでおいてね。そして、ランダムに……」
南野さんがそう言ってバックから取り出したのは……軍服の人が持っているのと似たような大きな銃だった。
「あら、結構な当たりを出しちゃったわね。まぁ、こんな武器が一つ入ってるわ。そのほかにも、この島中にいろんなものが置いてあるから好きに使っていいわ」
バックに中身を乱雑に戻し、そのバックは教卓の横にポンと投げ出されて隔離された。
「じゃ、これから一人ずつ名前を呼ぶからそこから餞別をもらったら、ここから出て行ってちょうだい。あ、自分の荷物も持って行っていいわよ」
そう言って南野さんが指差したのは、教室後ろのロッカーだった。その上には私たちのスクールバックが羅列されていた。
「じゃあ出席番号順に……まずは『新井 彩香(あらい さいか)』さん」
その名指しに、クラスメイトのちょうど中心あたりに居た新井さんから、みんなが円形に離れていった。
ただ一人、その中心でカタカタと震えながら新井さんは周りのクラスメイトに助けを求めるかのように視線を送っている。
「新井さん、早くしてください?」
「ひぃ!」
そのとき、わざと音を立てるようにして南野さんが黒光りする拳銃を再び取り出して銃口を新井さんに向けた。
やがて拳銃の恐怖に押されるようにして彼女はクラスメイト達から離れ、背後のロッカーからバックを持ち上げると、支給される新しいバックを取りに向った。
「新井さん」
「は、はぃ!」
その様子をにこやかに見守っていた南野さんが突然口を開いた。
205 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:28:05 ID:MqPygl/A
その様子をにこやかに見守っていた南野さんが突然口を開いた。
「一つアドバイスです。ここから出たらすぐに逃げたほうがいいですよ?」
「は、え?」
「だってもう……誰かが寄生されているかも知れませんから、ね?」
まるで子供をあやすかのような微笑みで南野さんが首を傾げた。その言葉に新井さんは震えた頭でこちらに振り返る。
その顔は恐怖に歪んでいた。
「あっ、あああああああああああ!」
そのままひったくるように至急品のバックを一つ掴むと、壁にドアに身体をぶつけてよろけながらも教室から駆け出して行った。
「くっくっく……正しい判断ね。さぁ、次の人……有馬 千尋さん」
次に呼ばれた有馬さんはゆっくりと身体を壁から離すと、堂々とした足取りで二つの荷物を回収するとこちらを見向きもせずに出口へと向う。
しかしその間際、ピタリと立ち止まった有馬さんはこちらではなく教卓の南野さんへと顔を向け、そしてそのまま出て行った。
「……次、『井原 望(いはら のぞみ)』さん」
そうして……ある子は脱兎のように、ある子は友達とわずかに内密をしてから、ある子はよろめく足でここから一人ひとり出て行った。
「ふぅ、えっと次は……長谷部 静香さん」
しぃちゃんは名前を呼ばれると、私の耳に口を近づけてこっそりと囁いた。
「校舎の出口付近で待ってるよ。他にも何人か居るはず」
「えっ……?」
最後にちらりとしぃちゃんは微笑み、そしてバックを回収して振り返ることなく出て行った。
それから3人ほどが呼ばれ、教室を後にし……ついに私が呼ばれた。
「次は、北条 蘭さん。ふふっ……あなたには期待しているわよ?」
私はその言葉を受け、残り少なくなったクラスメイトから離れて荷物を回収すると、最後に有馬さんがそうしたように南野さんを見た。
「あらあら……あなた、やっぱり化けるかも知れないわね」
南野さんが楽しそうな微笑みを浮かべ、私はそれを見たのち廊下を駆け出した。
廊下には出口と書かれた紙が張られ、その下の矢印が指している方向へと私は迷い無く走り続けた。
そして出口はすぐに見えた。ふと足元を見ると、教室に居たのに履物は靴のままであった。
「そっか……確か修学旅行のバスの中でそのまま眠くなって……」
私は今日の朝からバスに乗って修学旅行の地へと向っていたのだ。その最中で突然眠くなり、気付けばこの有様だ。
もう何故か遠い記憶のようにそれを感じながら、私は校舎を出た。
外は暗闇に満ちており、ふと思い出して携帯電話を取り出すと圏外の表示の横に現在時刻、11:49と示されていた。
暗闇に目が慣れきて、周りを見回すとどうやらこの校舎は森に囲まれたつくりになっているようだった。だから見渡す限りに広がるのは木々ばかり。
……その中に、幾ら探せどしぃちゃんの姿は見えない。それどころか、人の子一人見当たらない。
「あっ……」
そのとき背後の校舎の奥から聞こえてくる足音、誰かが来る。
……迷っているヒマはなかった。この状況下で、出会う人物全てを信用するのは危険すぎる。
気付いたときには、少しでも校舎から離れようと私は全速力で森を駆け出していた。
206 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:29:46 ID:MqPygl/A
1日目 0:05 秘密兵器開発委員会・委員長 南野 【未寄生】
ゲーム終了まで……残り71時間55分
「ふぅ、みんなお疲れ様」
私は歩きながら横に並ぶ仲間達の労をねぎらった。
すると私の横に軍服を着た部下が帽子を外し、長い髪を整えながら私に話しかけてきた。
「委員長、あれはちょっと言い過ぎなんじゃないですか?」
「うん? 何のことかしら」
先ほど、私と同じ教室で百合高校の生徒にバックを渡していた『藤原』が続ける。
「あれですよ。“もう誰かが寄生されているかも……”って」
「ああ、あれね。……でもまぁ、ルールブックを見れば誰でも気付くことよ?」
「それはそうですけど……はぁ、あなたって人は本当に」
肩を竦めて藤原は首を振り、私はその様子ににやりと笑いながら作戦室へと入った。
「さぁて、一応確認するけど校舎に残っている人は居ないわね?」
「大丈夫です。先ほど確認部隊が戻り、レーダーにも反応はありません」
オペレータの一人が手早く説明を終えた。私は彼女に頷き返し、椅子に座って近くのマイクで仲間達に檄を飛ばした。
「さぁて、長くなるわよ。みんな、気を抜かずに頑張ってちょうだい!」
その私の号令に、律儀に全員が素早く立ち上がって敬礼をしてくれた。
「あっ、委員長!動きがありました!」
オペレータの声に全員が作戦室の一番大きなモニターに注視した。
「始まったわね……ふぅ、どんなことになるやら……」
そのモニターのど真ん中に、黒い背景に赤の文字で表示されている大きな数字に変化が起きた。
寄生完了数が0人から……1人へと変わり、ゲームが始まった。
207 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:31:22 ID:MqPygl/A
1日目 0:02 百合女子高3年 長谷川 静香 【未寄生】
ゲーム終了まで……残り71時間58分 寄生完了数0人
「はぁはぁ……こ、ここまでくれば大丈夫でしょ」
先頭を走っていたこずえちゃんが息を切らして立ち止まった。結構走ったが、森は以前途切れる様子はなかった。
「う、うん。か、かなりはし、ったから……はぁはぁ……」
そう言って木に寄りかかったのはあゆみちゃんだった。
それに続くようにのどか、けいこが草の上に倒れこんだ。私もその隣に倒れこんで酸素を求めて口と鼻を動かし続ける。
「や、やっぱり……ら、らんも待ってたほうが……」
やがて私は息が整い始めると同時に、口を開いてみんなに後悔の念を伝えた。
「それはだめだよ! やっぱり、らんってちょっと……抜けてる、っていうか。なんか、足手まといになりそうだし」
こずえちゃんがどこか申し訳なさそうにしながらも私に言った。
確かにらんは普段からどこか抜けている性格ではあった。常にボーッとしていて、授業も目が半開きのまま寝てたり、今日の集合時間もギリギリだったし……。
「で、でも!」
「分かった分かった。じゃあ、今度もう一回会ったときに合流しよ? 今から行っても多分、もうあそこにはいないよ。ね?」
あゆみちゃんがその妥協案を提示するとみんなが納得し、私も渋々同意した。本当はすぐにでも助けに行きたかった……あの子は私が居ないと、だめなのに。
「それよりこれ開けてみようよ。聞いた話だと、武器が一つ入ってるって言ってたし」
「あ、そうだ。よし、みんな開けよう」
のどかとけいこが思い出したようにバックを引き寄せ、その中身を広げ始めた。カンパン、ペットボトル、地図とルールブック。
そして……のどかのバックからは刃渡りの長いナイフが、けいこのバックからは登山用のピッケルがポロリと地面に落ちてきた。
それに見てから私とこずえちゃん、あゆみちゃんも自分のバックを引き寄せた。
「こ、これって……本物だよね」
自分のバックに手を掛けたとき、こずえちゃんが一足先に自分の武器を取り出していた。
黒光りするそれは……先ほどの南野という人物が手にしていた拳銃によく似たそれだった。
「わたしの……え? な、なによこれ」
それに続くようにあゆみちゃんが手にしていたのは、プラスチック製の円盤ブーメランだった。
普通の状況なら笑えるのだろうが、それが武器として支給されたものであるのだから誰一人として笑わず、そして私の手元に視線が集まった。
ゆっくりとチャックに手を掛けて横に引っ張ると、スムーズにそれは暗闇の口を開いていく。
やがて半分ほど開いたとき……中から何かが飛び出した。
「きゃ、ゴポポォ!」
それはそのまま私の口へと飛び込んでいった。いや、それだけでは終わらない。緑色のそれはどんどん私の身体に飛び掛ってくる。
208 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:32:46 ID:MqPygl/A
「あっ……ああっ!」
「きゃああああああああ!」
「に、にげろぉおおお!」
あゆみちゃん、のどか、そしてけいこの悲鳴がくぐもって聞こえた。しかし私はそれど頃ではなかった。
身体がその緑色の液体に包まれ、それは口、鼻、耳、へそ、そして……オマ○コから私の中にドンドンと入ってきていたのだ。
でも……なんだろうこの感覚。さっきまで恐怖と驚きで頭が埋まっていたはずなのに……あぁん、なんか……きもちいい。
まるで雲の上で頭が蕩けるような甘い感覚を全身に感じながら、私はその液体を身体の中に受け入れていた。
「んぐっ……ぷはっ……ぅぅ……」
そしてその緑の液体は全て私の中に入り込んだ。たいそうな量があったと思うが、今はその甘美な液体がなくなってしまったことが口惜しい。
「あんっ……あついぃ……なんか、きちゃうぅぅ……」
身体中が何かを求めているかのように疼き、そして熱く火照っている。その熱の中心はお腹じゃなく、もっと下の部分。
「くあんっ……あああああああ!」
そしてその疼きが最高潮に達したとき、私の下着を何かが押し上げ、そしてその隙間から飛び出してきたものがあった。
「きゃ、きゃあああああああ!」
それが生まれると同時に突如聞こえる悲鳴。それは私のすぐ横からのものだった。
しかしそちらには目もくれず、私はスカートを捲り上げ、下着の隙間からそそり立つそのモノに目を奪われていた。
それはまるで……オトコのヒトのオチ○チン。ビクンビクンと私の血流と共に脈打ち、そしてそれが下着に擦れるたびに私の頭に電流のような刺激が送られてくる。
「あっ……ああっ……」
それを確認してからやっと私は横を向いた。そこには……足を震わせ、まるで腰が抜けたかのように動けずにこちらを見上げるこずえちゃんがいた。
その彼女を確認したとき……私の全身の血が煮えたぎるように熱くなる。同時にある感情が湧き上がってきた。
それは……彼女を犯したいという興奮。
この股間のオチ○チンを彼女の穴に突っ込み、よがらせ、その中にぶちまけ……私を彼女に植えつけたい!
「こずえちゃぁん……あんっ、これぇ……こずえちゃんのおま○こにぃ、いれさせてぇ……おねがいぃ」
私はそのモノを無意識に手で擦りながらこずえちゃんにゆっくりと近づいていく。
「ひいぃ、こ、こないでえぇ! く、くるなぁあああ!」
そんな私に対して彼女は自らの武器の銃口を向けた。しかし、そんなもの私には関係ない。恐怖など感じないのだ。
今あるのは、ただ穴にこれを突っ込み……彼女を犯し、私を植えつけることのみ。
だから足は止まらない。いや、止められない!
「うあぁあああああ! くるなぁああああああ!」
拳銃を片手で構え、涙を流しながらこずえちゃんは後ろに後ずさりしていく。しかしその銃口が火を噴く事はない。
「むりだよぉ……むり、むりぃいいいいい!」
209 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:33:53 ID:MqPygl/A
抑えられない欲望の波に押されるまま、私はこずえちゃんの目の前に仁王立ちをする。
その恐怖に歪み、情けなく半開きした彼女の口に私はモノを強引にねじ込んだ。
「んんんんんんっ!」
「あんんんんんんんんっ! な、なにぃ!? なんなのこれはぁあ!」
私のモノが彼女の口に入り込んだ瞬間、垂れる唾液が、擦れる舌が、ぶつかる歯が雷撃のような快感を私に叩き込む。
「くああああああああんっ! すごぃいいい! すごぃいいい! すごぃいいいいいいいいい!」
「がぁっ! んんぁうぅ! んんんんっ!」
小さな彼女の頭を両手で鷲づかみにして乱暴に前後に振るう。それだけじゃ物足りなくて、腰も勝手に動いてしまう。
そして私のモノに何かが溜まり始め、それはすぐに私のモノの先端までを満タンに埋め尽くす。
「でるぅうううう! でちゃぅううううううううう!」
「んんんんんんんんんんんんっ!」
「ふぁああああああああああああああああああんっ!」
こずえちゃんの顎が外れるんじゃないかというほど私は腰を動かし、それを彼女の喉に直接放った。頭を押さえつけ、私が全てを出し切るまで一切彼女に動かせない。
「んんんんんっ、ゴフッ!」
「ああんっ、こずえちゃんもったいない……」
私の放った緑の液体がこずえちゃんの咳によって口の端から垂れるが、それでも口の中にある私の液体はドンドン彼女の喉の奥へと吸い込まれていく。
「んぐっ……あぅぅ……」
「んんっ、っと。えへへっ、こずえちゃん。おいしいでしょ~?」
私は膝を追って座っている彼女の顔を覗きこむ。すると彼女はやはり虚ろな目で私を見ていた。
それは私が彼女の口に流し込んだ液体の効果だった。私の一部が彼女に入り込んだことで、彼女の意識は一時的に私に奪われているのだ。
「で~も、これじゃこずえちゃんにまだきせいはしてない。はい、こずえちゃん。おまたをひろげてぇ?」
私の言葉に促されるようにこずえちゃんはゆっくりとおまたを開き、私のモノが入りやすいように両手で広げてくれた。
「よくできましたぁ……ほらっ、これいまからそこにずぼずぼいれるからねぇ、あははははっ」
こずえちゃんの足を掴んで彼女を優しく横たえると、私はその上で彼女が招いている入り口に自分のモノをあてがう。
「んっ……こずえちゃんのいりぐちぃ、ひくひくしてるぅ……えへへっ……いっくよぉおおお!」
「あんっ、んんああああああああっ!」
「んんんんんんんんっ! うあぁぅ、す、ごいぃぃ……」
濡れた彼女の穴は私のモノを吸い込み、無数のヒダで絡みついてくる。
意識が吹き飛んでしまいそうな快感の嵐に悶えながら、私はゆっくりとこずえちゃんと繋がり、重なっていく。
「んあぅ! ふふっ、こずえちゃんにわたしのぜ~んぶ、のみこまれちゃった……」
「ふああぁぁぁ……」
やはり私が彼女の意識の主導権を握っているだけあって反応自体は薄い。しかし火照った顔に、垂れる涙と愛液はまぎれもなく彼女が悦んでいる証拠。
210 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:34:28 ID:MqPygl/A
「じゃあ、うごくよぉぉ……あんっ、ヒダがぁ、すごいぃいぃ!」
繋がった私が出て行くのを拒むかのようにヒダが私のモノに再び絡みつき、その彼女の円形の壁が私のモノを圧迫する。
そして私のモノの大半がその穴から出てきたところで、間髪居れずに再び彼女の中にねじ込む。その衝撃に、こずえちゃんの両目が大きく開かれる。
「こずえちゃぁん、すぐぅ、すぐぅきせいしてあげるぅ。これからぁ、いっしょにぃ、なかまをぉ、ふやそぉおおおおお!」
湧き上がる液体をギリギリまで溜め込みながら、私は彼女の中を思う存分に味わい、犯す。
「こずえちゃぁん! うけとってぇえええええええええ!」
「ふぁああああああああああんっ!」
「あああああああああああんっ!」
私はその瞬間にこずえちゃんと重なると、彼女の子宮に溜まりきった液体を注ぎ込んだ。私を受け取るたびに痙攣を繰り返すこずえちゃん。
「んっ、んっ……ふあんっ……こずえちゃん、きぶんは、どう?」
全てを出し切った私は、彼女と繋がったまま話し掛ける。
彼女は最後にビクンと大きく身体を震わし終えると、悦に入った表情で私の問いに答えた。
「さいこうぅ……あつくてぇ……きもちよくてぇ……あんっ、なんか、おまたがぁ……あんんんんっ!」
「ふふっ、だいじょうぶ……ほらっ」
私はこずえちゃんの生えたてオチ○チンを掴み、やさしくしごいてあげる。
「あんっ、さわちゃ、だめえぇ……」
「ふふっ……これをみんなにいれてね……ずぼずぼよがらせて……あなたをきせいさせるの……さいこうよぉ……」
こずえちゃんの背中に手を回して私は彼女を起き上がらせ、そのまま身体を支えながら一緒に立ち上がった。
「さっ……行きましょ? まだまだ、ゲームは始まったばかり……ね?」
「クスッ、うん。あんっ、楽しみで濡れちゃう」
私とこずえちゃんはもう少しお互いに楽しみたい気持ちを抑えつつ、新たな仲間を増やすために行動を開始した。
211 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/01(木) 23:40:08 ID:MqPygl/A
今回は以上です。
タイトルからお分かりいただけるかと思いますが、ネタ元はアレです。
元々ありそうなネタだったんですが……まさか被ってましたかね?
私自身、書いててまったく先が見えないのですが……頑張ります。
では、失礼しました~
0日目 ?:?? 百合女子高3年 北条 蘭(ほうじょう らん) 【未寄生】
「あうぅ……んっ、まぶ……しぃ?」
暗闇から差し込まれる光に瞼を開こうとすることを思わず躊躇してしまう。
それでもなんとか目を擦りながら、ゆっくりと視界を確保していく。白い光が絶えず目を刺激し続ける。
「んぁぅぅ……」
「あら、やっとお目覚めかしら?」
聞きなれない女性の声に、私はぼやけた視界をそちらに向ける。もうもうとしたその中に紫色の人影を見つけた。
「おはよう。ほらっ、早くしゃきっとしなさい。他の人はもう目が覚めてるわよ?」
「えっ?」
その言葉に促されて私は首を振って意識を覚醒させると、少しずつはっきりとし始めた視界で周りを見回した。
「ら、蘭! 大丈夫?」
「あ、しぃちゃん。おはよ~」
機能を取り戻した視界で最初に見つけたのはクラスメイトの『長谷部 静香(はせべ しずか)』、しぃちゃんの姿だった。
しかし、その見覚えのある彼女の姿に、私はどこか違和感を覚えて首を傾げた。
「蘭! しっかりして! 私達、誘拐されたのよ!」
「あぇ? ゆ、ゆうかい? あ……」
しぃちゃんに言われて、私は初めて周りに居るのが同じ学校の制服に身を包んだ私のクラスメイトであることに気付いた。
そして私達が居るこの部屋も黒板や教卓があり、どうやら教室であるらしかったが私達には見覚えのないところだった。それに、壁や室内の物も全てどこか古めかしく、年代を感じさせるものばかりだった。
「はい、そこまで。そこからはこれからみんなに説明するから、静かにしてちょうだい?」
その中で唯一制服に身を包んでおらず、かつ見覚えのない女性が私に言った。年齢は20歳後半で眼鏡をかけた彼女は紫色の服でスレンダーな身体を包んでいた。
彼女はまるで教師のように教卓に手をついて私達を見回し、そして静寂を確認するように一呼吸置いて口を開いた。
「じゃあ皆さん、改めまして。皆さんを誘拐させてもらった『南野(ミナミノ)』です。まず、誘拐してごめんなさい」
そうして儀礼的に南野さんは頭を下げ、すぐさまそれを上げるとざわめく私達を気にせず話を続けた。
「今日はちょっと皆さんに寄生してもらおう……いえ、寄生されてもら……まぁいいわ、どちらでも対して意味は変わらないもの」
なにやら一人でぐちぐちと独り言をつぶやき始めた南野さんは、すぐに納得したというに頷いてこう言い直した。
「今日は皆さんにちょっと寄生したり、されたりしてもらおうと思います」
担任が朝のホームルームで連絡事項を言うかのように南野さんは淡々とそう言った。途端に周りでクラスメイト達がざわめく。
「ふざけんなよ! 意味分からねぇこと言ってんじゃねぇよ!」
そう叫んだのはよく担任から指導を受けている中野さんだった。みんなが座って困惑している中、彼女はその中心ですくりと立ち上がって南野さんを怖い目で睨みつけていた。
「幾らなんでも血の気がありすぎなんじゃないかしら、中野さん。まだ話は始まってもないんだけど……まぁ、クラスでも一番の問題児のあなたなら仕方ないかしら?」
「てめぇ……ふざけてんじゃねぇぞ、ババァ!」
その怒号と共に中野さんがクラスのみんなの間を素早く駆け抜け、南野さんとの距離を急速に縮めていく。しかし対する南野さんはどこ吹く風、といった表情を浮かべているのみ。
やがて、中野さんが教卓の目の前まで辿り着いたとき……突然聞いたことも無いような大音量が短く響いた。
普通ならそれを聴いた瞬間に悲鳴を上げるのだろう。しかし、それはあまりに衝撃的過ぎて、中野さんの行動にざわめていたクラスメイトも全員黙り込み、中野さんも行動を止めていた。
「あっ……ひぃ……」
そして中野さんが情けない声で尻餅をつく共に、彼女の身体で隠れていた南野さんの姿が再び確認できた。
その南野さんがこちらに向けて伸ばしている右手には……黒い拳銃があった。その銃口からもやもやとした白い煙をうつろに天へと昇っていた。ちらりと後ろを見れば、教室後ろのロッカーの上に黒い穴が開いている。
203 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:25:16 ID:MqPygl/A
「きゃ、きゃあああああああああ!」
誰かが叫びだしたと同時にそれは瞬く間に広がった。全員が悲鳴を上げながら、少しでも南野さんから離れようと教室後ろの出口へと向う。ただ私はそれをぼーっとしながら見送っていた。
そして誰かがその扉に手を掛け、その引き戸が荒々しい音を立てながら開いた。
「ひぃ、きゃぁあああ! ど、どいてぇええええええええ!」
その扉の先頭のほうからそんな叫び声が聞こえ、群がっていたクラスメイトたちが一斉に教室内に戻ってくる。
そうして私からも見えた扉の先には、迷彩柄の帽子と服を着た人たちがこちらに南野さんのよりも大きな銃を向けていたのだ。
結局、クラスメイト達はその二方向の銃口から一番遠い、カーテンで閉められている教室の窓側の隅に押し合うように収まった。その広くなった教室の中心に、私は取り残されていた。
「ふふっ、みんな。ちょっとは北条さんと有馬さんを見習いなさいな」
南野さんが微笑みながら私を見て、そして窓際の壁へとその視線が移動した。私もその視線を追う。
その先には、壁に寄りかかったまま南野さんをじっと見ている『有馬 千尋(ありま ちひろ)』さんが居た。どうやら彼女もあの混乱の中、ずっとそこにいたようだった。
「ら、蘭! こっち来なさい!」
「あ、う、うん」
私は駆け寄ってくれたしぃちゃんに強引に引っ張られるようにして、クラスメイト達の元へと合流できた。しかし、有馬さんには誰も近寄らず、彼女もこちらに寄ってこない。
「さて、静かにしてもらったところで本格的にルールを説明するからよく聞いてね?」
拳銃を下ろした彼女は、背後の黒板からチョークを持ち上げるとそこに達筆な文字を書きながら説明を始めた。
「みんなもう気付いていると思うけど、みんなに首輪をつけさせてもらいました。あ、無理に外さないでね? 爆発するから」
私はそれを言われてはじめて気付いた。先ほどしぃちゃんを見て感じた違和感の原因と、自分の首にもそれがついていることに。
「まぁ無理に外そうとしなければ安全だから安心してね? それに今日の午前0時から72時間、つまり3日後の午前0時になったら自動で外れるから我慢してね」
こちらを振り返ってニコリと笑ってみんなの無言の反応を確認すると、そのまま続きを話し始めた。
「そしてみんな気になっているこの現在地は、みんなが住んでいる日本本州から結構離れた無人島です。ここは以前まで使われていた小学校の校舎で、ちょうど島の中心にあります」
そう言って教卓から彼女はポスターのような巻紙を教卓から取り出し、マグネットを使ってそれを貼り付けた。その様子はまるで学校の授業風景のようだ。
そして貼り付けられた紙には、四方を青い海で囲まれた島の全体図が上から覗き込むように描かれていた。
その中心に大きな赤丸があり、そこを指差して現在位置がここであることを南野さんは私達に伝えた。
「それで、基本的に何処へ逃げ回ってもらってもいいんだけど……万が一、海から逃亡しようとかした場合は、首輪を爆発させるから3日間はこの島から出ないこと」
南野さんは島の周りの海の部分をぐるりと指差しながら私たちに警告した。
「後はここを一度出たら、3日後の午前0時まで入らないこと。もしそれ以前にここにもう一度入ろうとすれば、誰これ構わず首輪を爆破します」
「まぁ首輪の機能はそれぐらいね。あなた達がこのルールを守ってくれるなら、決して危険なものじゃないから安心してね。はい、じゃあ次。これが一番重要だからよく聞いてね」
誰の返事も待たずに南野さんは手を叩いて首輪の説明を終えると、黒板に向き直って次の説明を始めた。
「さて、私達は今から2年ぐらい前にある寄生体を作り出しました。簡単に説明すると、それに寄生されたら皆さんは人間をやめることになります」
その淡々とした口調に込められた理解不能な言葉にクラスメイトが再びざわめきだす。しかし、南野さんは気にせずに続ける。
「まぁ例えばどこかのSF映画の怪物みたいに見ためが醜いものになる、なんてことはないわ。むしろ、その綺麗で若々しい身体をいつまでも保ち続けられるでしょうね」
振り返った南野さんは私達を見て羨ましそうな顔をした。
204 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:27:01 ID:MqPygl/A
「ただ、それに寄生されたら極度の性的欲求が芽生える。男性ではなく……女性にね。もちろん、そこに理性なんてものはない。親でも姉妹でも……友達でも、自らを寄生させようとするわ」
ニヤリと笑った南野さんが妖しく舌なめずりをし、そしてこちらに向き直るとこう言った。
「この寄生体はね、宿主の子宮にその本体を植えつけるの。すなわち子宮がない男には寄生出来ない。……だから、あなた達を誘拐したの。私立百合女子高等学校3年3組のみんな、をね」
ざわざわとクラスメイト達はお互いを見回す。そのみんなの性別は……当然ながら全員女子。
「これからあなたたちには、その寄生体に寄生されてもらおうと思います!」
あまりに一方的な南野さんの言葉に再びクラスメイトは大きくざわめきだすが、間髪を居れずに南野さんは教卓を強く叩いてそれを黙らした。
「……でも、そんなのあまりに一方的よね? だから皆さんには救済措置があります。よく聞いてね?」
優しい口調で南野さんはそう言うと、みんなの静寂という反応を待って説明をした。
「もし、これから72時間寄生されずにいられたら、皆さんをお家に帰してあげます。……賞金付きでね」
言うや否や南野さんは黒板に振り返り、でかでかとした文字でその賞金額を書いた。
「100億! これを寄生されずに72時間過ごせた生徒で山分けしてもらいます!」
バン、と黒板を叩いて南野さんは興奮気味に捲し立て、そのまま言葉を吐き出し続ける。
「寄生された人間を攻撃してもよし! 寄生されていない人間をされる前に殺してもよし! ひっそりとどこかに隠れ続けるのもよし! とにかく72時間、精一杯生きること!」
言い切った南野さんは教卓に手をついて激しく息を切らした。その鬼気迫る様子に私達は誰一人言葉も出せない。
「はぁはぁ……今回の参加者は百合女子高校3年3組33名、泉女子高校3年5組34名、聖マリア女子高校3年B組33名、合計100名。今、隣でも同じような説明がされているはずよ」
そして南野さんはパチンと指を鳴らした。乾いた音が一瞬だけ響き、それと同時に教室に慌しく武装した迷彩服の人物達が侵入してきた。
その行動にクラスメイト達は動揺をするがその人たちはこちらに目もくれずに、なにやらバックが山積みになっている荷台を部屋の中心に運び入れた。
そこから一つを南野さんが持ち上げ、中身を取り出しながら説明した。
「これはそんな皆さんに私たちからの餞別です。中には……3日分の食料と水、地図にルールブック。これはよく読んでおいてね。そして、ランダムに……」
南野さんがそう言ってバックから取り出したのは……軍服の人が持っているのと似たような大きな銃だった。
「あら、結構な当たりを出しちゃったわね。まぁ、こんな武器が一つ入ってるわ。そのほかにも、この島中にいろんなものが置いてあるから好きに使っていいわ」
バックに中身を乱雑に戻し、そのバックは教卓の横にポンと投げ出されて隔離された。
「じゃ、これから一人ずつ名前を呼ぶからそこから餞別をもらったら、ここから出て行ってちょうだい。あ、自分の荷物も持って行っていいわよ」
そう言って南野さんが指差したのは、教室後ろのロッカーだった。その上には私たちのスクールバックが羅列されていた。
「じゃあ出席番号順に……まずは『新井 彩香(あらい さいか)』さん」
その名指しに、クラスメイトのちょうど中心あたりに居た新井さんから、みんなが円形に離れていった。
ただ一人、その中心でカタカタと震えながら新井さんは周りのクラスメイトに助けを求めるかのように視線を送っている。
「新井さん、早くしてください?」
「ひぃ!」
そのとき、わざと音を立てるようにして南野さんが黒光りする拳銃を再び取り出して銃口を新井さんに向けた。
やがて拳銃の恐怖に押されるようにして彼女はクラスメイト達から離れ、背後のロッカーからバックを持ち上げると、支給される新しいバックを取りに向った。
「新井さん」
「は、はぃ!」
その様子をにこやかに見守っていた南野さんが突然口を開いた。
205 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:28:05 ID:MqPygl/A
その様子をにこやかに見守っていた南野さんが突然口を開いた。
「一つアドバイスです。ここから出たらすぐに逃げたほうがいいですよ?」
「は、え?」
「だってもう……誰かが寄生されているかも知れませんから、ね?」
まるで子供をあやすかのような微笑みで南野さんが首を傾げた。その言葉に新井さんは震えた頭でこちらに振り返る。
その顔は恐怖に歪んでいた。
「あっ、あああああああああああ!」
そのままひったくるように至急品のバックを一つ掴むと、壁にドアに身体をぶつけてよろけながらも教室から駆け出して行った。
「くっくっく……正しい判断ね。さぁ、次の人……有馬 千尋さん」
次に呼ばれた有馬さんはゆっくりと身体を壁から離すと、堂々とした足取りで二つの荷物を回収するとこちらを見向きもせずに出口へと向う。
しかしその間際、ピタリと立ち止まった有馬さんはこちらではなく教卓の南野さんへと顔を向け、そしてそのまま出て行った。
「……次、『井原 望(いはら のぞみ)』さん」
そうして……ある子は脱兎のように、ある子は友達とわずかに内密をしてから、ある子はよろめく足でここから一人ひとり出て行った。
「ふぅ、えっと次は……長谷部 静香さん」
しぃちゃんは名前を呼ばれると、私の耳に口を近づけてこっそりと囁いた。
「校舎の出口付近で待ってるよ。他にも何人か居るはず」
「えっ……?」
最後にちらりとしぃちゃんは微笑み、そしてバックを回収して振り返ることなく出て行った。
それから3人ほどが呼ばれ、教室を後にし……ついに私が呼ばれた。
「次は、北条 蘭さん。ふふっ……あなたには期待しているわよ?」
私はその言葉を受け、残り少なくなったクラスメイトから離れて荷物を回収すると、最後に有馬さんがそうしたように南野さんを見た。
「あらあら……あなた、やっぱり化けるかも知れないわね」
南野さんが楽しそうな微笑みを浮かべ、私はそれを見たのち廊下を駆け出した。
廊下には出口と書かれた紙が張られ、その下の矢印が指している方向へと私は迷い無く走り続けた。
そして出口はすぐに見えた。ふと足元を見ると、教室に居たのに履物は靴のままであった。
「そっか……確か修学旅行のバスの中でそのまま眠くなって……」
私は今日の朝からバスに乗って修学旅行の地へと向っていたのだ。その最中で突然眠くなり、気付けばこの有様だ。
もう何故か遠い記憶のようにそれを感じながら、私は校舎を出た。
外は暗闇に満ちており、ふと思い出して携帯電話を取り出すと圏外の表示の横に現在時刻、11:49と示されていた。
暗闇に目が慣れきて、周りを見回すとどうやらこの校舎は森に囲まれたつくりになっているようだった。だから見渡す限りに広がるのは木々ばかり。
……その中に、幾ら探せどしぃちゃんの姿は見えない。それどころか、人の子一人見当たらない。
「あっ……」
そのとき背後の校舎の奥から聞こえてくる足音、誰かが来る。
……迷っているヒマはなかった。この状況下で、出会う人物全てを信用するのは危険すぎる。
気付いたときには、少しでも校舎から離れようと私は全速力で森を駆け出していた。
206 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:29:46 ID:MqPygl/A
1日目 0:05 秘密兵器開発委員会・委員長 南野 【未寄生】
ゲーム終了まで……残り71時間55分
「ふぅ、みんなお疲れ様」
私は歩きながら横に並ぶ仲間達の労をねぎらった。
すると私の横に軍服を着た部下が帽子を外し、長い髪を整えながら私に話しかけてきた。
「委員長、あれはちょっと言い過ぎなんじゃないですか?」
「うん? 何のことかしら」
先ほど、私と同じ教室で百合高校の生徒にバックを渡していた『藤原』が続ける。
「あれですよ。“もう誰かが寄生されているかも……”って」
「ああ、あれね。……でもまぁ、ルールブックを見れば誰でも気付くことよ?」
「それはそうですけど……はぁ、あなたって人は本当に」
肩を竦めて藤原は首を振り、私はその様子ににやりと笑いながら作戦室へと入った。
「さぁて、一応確認するけど校舎に残っている人は居ないわね?」
「大丈夫です。先ほど確認部隊が戻り、レーダーにも反応はありません」
オペレータの一人が手早く説明を終えた。私は彼女に頷き返し、椅子に座って近くのマイクで仲間達に檄を飛ばした。
「さぁて、長くなるわよ。みんな、気を抜かずに頑張ってちょうだい!」
その私の号令に、律儀に全員が素早く立ち上がって敬礼をしてくれた。
「あっ、委員長!動きがありました!」
オペレータの声に全員が作戦室の一番大きなモニターに注視した。
「始まったわね……ふぅ、どんなことになるやら……」
そのモニターのど真ん中に、黒い背景に赤の文字で表示されている大きな数字に変化が起きた。
寄生完了数が0人から……1人へと変わり、ゲームが始まった。
207 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:31:22 ID:MqPygl/A
1日目 0:02 百合女子高3年 長谷川 静香 【未寄生】
ゲーム終了まで……残り71時間58分 寄生完了数0人
「はぁはぁ……こ、ここまでくれば大丈夫でしょ」
先頭を走っていたこずえちゃんが息を切らして立ち止まった。結構走ったが、森は以前途切れる様子はなかった。
「う、うん。か、かなりはし、ったから……はぁはぁ……」
そう言って木に寄りかかったのはあゆみちゃんだった。
それに続くようにのどか、けいこが草の上に倒れこんだ。私もその隣に倒れこんで酸素を求めて口と鼻を動かし続ける。
「や、やっぱり……ら、らんも待ってたほうが……」
やがて私は息が整い始めると同時に、口を開いてみんなに後悔の念を伝えた。
「それはだめだよ! やっぱり、らんってちょっと……抜けてる、っていうか。なんか、足手まといになりそうだし」
こずえちゃんがどこか申し訳なさそうにしながらも私に言った。
確かにらんは普段からどこか抜けている性格ではあった。常にボーッとしていて、授業も目が半開きのまま寝てたり、今日の集合時間もギリギリだったし……。
「で、でも!」
「分かった分かった。じゃあ、今度もう一回会ったときに合流しよ? 今から行っても多分、もうあそこにはいないよ。ね?」
あゆみちゃんがその妥協案を提示するとみんなが納得し、私も渋々同意した。本当はすぐにでも助けに行きたかった……あの子は私が居ないと、だめなのに。
「それよりこれ開けてみようよ。聞いた話だと、武器が一つ入ってるって言ってたし」
「あ、そうだ。よし、みんな開けよう」
のどかとけいこが思い出したようにバックを引き寄せ、その中身を広げ始めた。カンパン、ペットボトル、地図とルールブック。
そして……のどかのバックからは刃渡りの長いナイフが、けいこのバックからは登山用のピッケルがポロリと地面に落ちてきた。
それに見てから私とこずえちゃん、あゆみちゃんも自分のバックを引き寄せた。
「こ、これって……本物だよね」
自分のバックに手を掛けたとき、こずえちゃんが一足先に自分の武器を取り出していた。
黒光りするそれは……先ほどの南野という人物が手にしていた拳銃によく似たそれだった。
「わたしの……え? な、なによこれ」
それに続くようにあゆみちゃんが手にしていたのは、プラスチック製の円盤ブーメランだった。
普通の状況なら笑えるのだろうが、それが武器として支給されたものであるのだから誰一人として笑わず、そして私の手元に視線が集まった。
ゆっくりとチャックに手を掛けて横に引っ張ると、スムーズにそれは暗闇の口を開いていく。
やがて半分ほど開いたとき……中から何かが飛び出した。
「きゃ、ゴポポォ!」
それはそのまま私の口へと飛び込んでいった。いや、それだけでは終わらない。緑色のそれはどんどん私の身体に飛び掛ってくる。
208 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:32:46 ID:MqPygl/A
「あっ……ああっ!」
「きゃああああああああ!」
「に、にげろぉおおお!」
あゆみちゃん、のどか、そしてけいこの悲鳴がくぐもって聞こえた。しかし私はそれど頃ではなかった。
身体がその緑色の液体に包まれ、それは口、鼻、耳、へそ、そして……オマ○コから私の中にドンドンと入ってきていたのだ。
でも……なんだろうこの感覚。さっきまで恐怖と驚きで頭が埋まっていたはずなのに……あぁん、なんか……きもちいい。
まるで雲の上で頭が蕩けるような甘い感覚を全身に感じながら、私はその液体を身体の中に受け入れていた。
「んぐっ……ぷはっ……ぅぅ……」
そしてその緑の液体は全て私の中に入り込んだ。たいそうな量があったと思うが、今はその甘美な液体がなくなってしまったことが口惜しい。
「あんっ……あついぃ……なんか、きちゃうぅぅ……」
身体中が何かを求めているかのように疼き、そして熱く火照っている。その熱の中心はお腹じゃなく、もっと下の部分。
「くあんっ……あああああああ!」
そしてその疼きが最高潮に達したとき、私の下着を何かが押し上げ、そしてその隙間から飛び出してきたものがあった。
「きゃ、きゃあああああああ!」
それが生まれると同時に突如聞こえる悲鳴。それは私のすぐ横からのものだった。
しかしそちらには目もくれず、私はスカートを捲り上げ、下着の隙間からそそり立つそのモノに目を奪われていた。
それはまるで……オトコのヒトのオチ○チン。ビクンビクンと私の血流と共に脈打ち、そしてそれが下着に擦れるたびに私の頭に電流のような刺激が送られてくる。
「あっ……ああっ……」
それを確認してからやっと私は横を向いた。そこには……足を震わせ、まるで腰が抜けたかのように動けずにこちらを見上げるこずえちゃんがいた。
その彼女を確認したとき……私の全身の血が煮えたぎるように熱くなる。同時にある感情が湧き上がってきた。
それは……彼女を犯したいという興奮。
この股間のオチ○チンを彼女の穴に突っ込み、よがらせ、その中にぶちまけ……私を彼女に植えつけたい!
「こずえちゃぁん……あんっ、これぇ……こずえちゃんのおま○こにぃ、いれさせてぇ……おねがいぃ」
私はそのモノを無意識に手で擦りながらこずえちゃんにゆっくりと近づいていく。
「ひいぃ、こ、こないでえぇ! く、くるなぁあああ!」
そんな私に対して彼女は自らの武器の銃口を向けた。しかし、そんなもの私には関係ない。恐怖など感じないのだ。
今あるのは、ただ穴にこれを突っ込み……彼女を犯し、私を植えつけることのみ。
だから足は止まらない。いや、止められない!
「うあぁあああああ! くるなぁああああああ!」
拳銃を片手で構え、涙を流しながらこずえちゃんは後ろに後ずさりしていく。しかしその銃口が火を噴く事はない。
「むりだよぉ……むり、むりぃいいいいい!」
209 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:33:53 ID:MqPygl/A
抑えられない欲望の波に押されるまま、私はこずえちゃんの目の前に仁王立ちをする。
その恐怖に歪み、情けなく半開きした彼女の口に私はモノを強引にねじ込んだ。
「んんんんんんっ!」
「あんんんんんんんんっ! な、なにぃ!? なんなのこれはぁあ!」
私のモノが彼女の口に入り込んだ瞬間、垂れる唾液が、擦れる舌が、ぶつかる歯が雷撃のような快感を私に叩き込む。
「くああああああああんっ! すごぃいいい! すごぃいいい! すごぃいいいいいいいいい!」
「がぁっ! んんぁうぅ! んんんんっ!」
小さな彼女の頭を両手で鷲づかみにして乱暴に前後に振るう。それだけじゃ物足りなくて、腰も勝手に動いてしまう。
そして私のモノに何かが溜まり始め、それはすぐに私のモノの先端までを満タンに埋め尽くす。
「でるぅうううう! でちゃぅううううううううう!」
「んんんんんんんんんんんんっ!」
「ふぁああああああああああああああああああんっ!」
こずえちゃんの顎が外れるんじゃないかというほど私は腰を動かし、それを彼女の喉に直接放った。頭を押さえつけ、私が全てを出し切るまで一切彼女に動かせない。
「んんんんんっ、ゴフッ!」
「ああんっ、こずえちゃんもったいない……」
私の放った緑の液体がこずえちゃんの咳によって口の端から垂れるが、それでも口の中にある私の液体はドンドン彼女の喉の奥へと吸い込まれていく。
「んぐっ……あぅぅ……」
「んんっ、っと。えへへっ、こずえちゃん。おいしいでしょ~?」
私は膝を追って座っている彼女の顔を覗きこむ。すると彼女はやはり虚ろな目で私を見ていた。
それは私が彼女の口に流し込んだ液体の効果だった。私の一部が彼女に入り込んだことで、彼女の意識は一時的に私に奪われているのだ。
「で~も、これじゃこずえちゃんにまだきせいはしてない。はい、こずえちゃん。おまたをひろげてぇ?」
私の言葉に促されるようにこずえちゃんはゆっくりとおまたを開き、私のモノが入りやすいように両手で広げてくれた。
「よくできましたぁ……ほらっ、これいまからそこにずぼずぼいれるからねぇ、あははははっ」
こずえちゃんの足を掴んで彼女を優しく横たえると、私はその上で彼女が招いている入り口に自分のモノをあてがう。
「んっ……こずえちゃんのいりぐちぃ、ひくひくしてるぅ……えへへっ……いっくよぉおおお!」
「あんっ、んんああああああああっ!」
「んんんんんんんんっ! うあぁぅ、す、ごいぃぃ……」
濡れた彼女の穴は私のモノを吸い込み、無数のヒダで絡みついてくる。
意識が吹き飛んでしまいそうな快感の嵐に悶えながら、私はゆっくりとこずえちゃんと繋がり、重なっていく。
「んあぅ! ふふっ、こずえちゃんにわたしのぜ~んぶ、のみこまれちゃった……」
「ふああぁぁぁ……」
やはり私が彼女の意識の主導権を握っているだけあって反応自体は薄い。しかし火照った顔に、垂れる涙と愛液はまぎれもなく彼女が悦んでいる証拠。
210 きせい・ろわいある sage 2009/10/01(木) 23:34:28 ID:MqPygl/A
「じゃあ、うごくよぉぉ……あんっ、ヒダがぁ、すごいぃいぃ!」
繋がった私が出て行くのを拒むかのようにヒダが私のモノに再び絡みつき、その彼女の円形の壁が私のモノを圧迫する。
そして私のモノの大半がその穴から出てきたところで、間髪居れずに再び彼女の中にねじ込む。その衝撃に、こずえちゃんの両目が大きく開かれる。
「こずえちゃぁん、すぐぅ、すぐぅきせいしてあげるぅ。これからぁ、いっしょにぃ、なかまをぉ、ふやそぉおおおおお!」
湧き上がる液体をギリギリまで溜め込みながら、私は彼女の中を思う存分に味わい、犯す。
「こずえちゃぁん! うけとってぇえええええええええ!」
「ふぁああああああああああんっ!」
「あああああああああああんっ!」
私はその瞬間にこずえちゃんと重なると、彼女の子宮に溜まりきった液体を注ぎ込んだ。私を受け取るたびに痙攣を繰り返すこずえちゃん。
「んっ、んっ……ふあんっ……こずえちゃん、きぶんは、どう?」
全てを出し切った私は、彼女と繋がったまま話し掛ける。
彼女は最後にビクンと大きく身体を震わし終えると、悦に入った表情で私の問いに答えた。
「さいこうぅ……あつくてぇ……きもちよくてぇ……あんっ、なんか、おまたがぁ……あんんんんっ!」
「ふふっ、だいじょうぶ……ほらっ」
私はこずえちゃんの生えたてオチ○チンを掴み、やさしくしごいてあげる。
「あんっ、さわちゃ、だめえぇ……」
「ふふっ……これをみんなにいれてね……ずぼずぼよがらせて……あなたをきせいさせるの……さいこうよぉ……」
こずえちゃんの背中に手を回して私は彼女を起き上がらせ、そのまま身体を支えながら一緒に立ち上がった。
「さっ……行きましょ? まだまだ、ゲームは始まったばかり……ね?」
「クスッ、うん。あんっ、楽しみで濡れちゃう」
私とこずえちゃんはもう少しお互いに楽しみたい気持ちを抑えつつ、新たな仲間を増やすために行動を開始した。
211 名無しさん@ピンキー sage 2009/10/01(木) 23:40:08 ID:MqPygl/A
今回は以上です。
タイトルからお分かりいただけるかと思いますが、ネタ元はアレです。
元々ありそうなネタだったんですが……まさか被ってましたかね?
私自身、書いててまったく先が見えないのですが……頑張ります。
では、失礼しました~
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