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無限の花肉 第三話
328 名前:乙×風【無限の花肉 第三話】 :04/01/19 03:49 ID:CCNVjG/M
〈そして少女は絶望する〉
「んっ、く………ふっ……!」
きつく閉じた唇から、押し殺した声が漏れる。
ネーアは身体中を蝕もうとする快楽に必死に抗っていた。
いやらしい下着モドキは彼女が身体を――下半身を動かそうとする度に、
残酷な程の快楽を流し込む。
足を一歩進めるだけで、剥き出しになったクリトリスを、濡れぼそった膣内を、
そして肛門の粘膜を擦りつけられる。
メイド服に着替えるだけで何度イきそうになった事か。
今ではただ歩くという動作をするだけでも、立っていられないような刺激が
ネーアの脳を焼いている。
だというのに、
「あらあら、そんなに気持ちいいの? こんなに顔を真っ赤にしちゃって、
色っぽい声まで出して? 同性として信じられません。どうして貴方は
そんなにいやらしいんですか?」
そんな残酷な言葉を投げかけてくる。
ネーアは思う、こんな状況では、
(お仕事なんて無理! 絶対にムリ! こんなんじゃ、厨房まで歩く事すら出来ない!)
余計な事を考えていたせいで折角掴みかけたペースが崩れた。
「んあっ!?」
足に過剰な力が入り、下半身が蕩けるような快楽で満たされる。
子宮が、膣が出来たての愛液を湯気と共に絞り出されるのが分かった。
何とか踏み止まり、快楽の波が去るのを待つ。
「ほら。すぐにそうやって立ち止まる。亀よりも歩くのが遅いのですね。
そんな事では厨房に行くまでに日が暮れてしまいますよ」
329 名前:乙×風 :04/01/19 03:49 ID:CCNVjG/M
いらつきの表情を見せながらティジフォーンはネーアの背中を軽く押す。
それだけで、バランスを崩したネーアは、バランスを保とうと無意識の内に
足を踏み出し、
「ひうっ!」
二穴と一芽を擦られる。
立って居られずにとうとう足が折れた。
再び秘所を肛門を淫具が刺激する。
動けば動くほど、身体中に快楽が走る。
ネーアの意識を真っ白に染めていく。
そして快楽を受ければ受けるほど、次に受ける快楽に敏感になる。
なんて淫らな悪循環。
「はあっ……はあっ……はあっ……」
吐き出す吐息は馬のように荒く、快楽と羞恥に蕩けたあどけない瞳が潤む。
快楽を感じているのは下半身だけではない。
下着モドキに多量の快感を与えられ、クリトリスと、二つの膨らみの頂点が、
性交中の女のように勃起している。それはメイド服の上からでも確認出来る。
今ネーアはブラを付けていない。
メイド服がネーアの乳首を擦りつけ、痺れるような、もどかしいような
快楽を与えていた。
「もう休憩ですか? まだ五分と歩いていませんよ? なんてだらしないんでしょう。
仕事以外で手間を掛けさせないで下さい」
溜息を付きだが次の瞬間には、嬉々とした表情を浮かべ、
ティジフォーンは跪いたネーアの腕を取る。
330 名前:乙×風 :04/01/19 03:50 ID:CCNVjG/M
(あっ!? いや! 今は駄目! 今動かさないで! 私に触れないで!)
声に出して抗議する前に、ティジフォーンはネーアの腕を上へとひっぱり、
無理矢理立たせた。
「ああぁぁ――――っ!?」
「ネ、ネーアちゃんっ!?」
突然、ネーアの蕩けた脳が良く知った声を認識した。
冬のガラス戸のように曇った目が、徐々に光を取り戻す。
「ふぇ、ふぇるなぁ?」
朝一番に出会った友達に、呂律の回らない声で呼びかけた。
「あらフェルナさん。どうしたんですか? 確か貴方の仕事は一回の掃除でしたよね?
何故こんな所にいるのですか?」
「えっ!? えとっ、その、フェ、フェルナはねっ、その、今まで掃除してたんだけどっ、」
具合の悪い筈のネーアちゃんの声が聞こえて、それでっ」
フェルナの目が、ネーアへと向けられる。
目が合った瞬間。ネーアの中でくすぶっていた情欲の炎が掻き消えた。
冷水でも掛けられたように、ネーアの意識が戻る。
(き、聞かれちゃったっ。私のえっちな声――あんな淫らな声……!
フェルナに、聞かれちゃった!)
顔を両手で覆う。
欲情し、真っ赤になっていた顔が今度は真っ青になっていく。
興奮が羞恥に取って代わる。
恥ずかしい。
朝、下着を濡らした時とは比べ物にならないくらい。
(……そうだ、言い訳。何か言い分けしないと!)
何も言わないよりもマシだと思い、ネーアは口を開く。
331 名前:乙×風 :04/01/19 03:51 ID:CCNVjG/M
「違うのフェルナ! 私、私はっ! きゃんっ!?」
唐突に下着モドキが蠢いた。
「えっ!? ちょっ――やんっ!? な、何、これ――ひあっ!?」
子宮口まで膣内に収まっていた張り型が、まるで生き物のように動く。
うねり、突き、時には回転しながらネーアの肉のパイプと、彼女の心を目茶目茶に
掻き回す。
沈静化していた快楽が一気に勢いを取り戻す。
淫核を、肛門を、膣内を刺激する下着モドキの感覚がはっきりと分かる。
感じてしまう。
思い出した肉の愉悦に脳内麻薬が垂れ流され始める。
「えっ? ええっ!? ネーアちゃん!?」
ネーアもフェルナも、状況が分からずに混乱する。
ただ、ティジフォーンだけは涼しげな笑顔を浮かべたまま事の成り行きを見守っている。
ネーアもフェルナも気付かなかったが、ティジフォーンの手には、
うっすらと紫色の光を放つ石が握られていた。
「ああっ! あん! だ、だめえっ! んっ! ひゃん!」
忘れていた快楽は、膝が震えるほど刺激が強く、彼女の下半身を痺れさせる。
だがそれもすぐに桃色の快楽へと変わり、膣内をかき回される快楽に脳と腰が
蕩けそうになる。
同時に膣内を掻き回す張り型もその勢いを増す。
くちゅくちゅという卑猥な音が、ネーアの耳にも聞こえていた。
きっと亜人であるフェルナは、よりはっきりとその音が聞こえているだろう。
ネーアが下の口から垂れ流す淫液の匂いを、はっきりと嗅ぎ取っているだろう。
332 名前:乙×風 :04/01/19 03:51 ID:CCNVjG/M
「あっ! ああっ!? だめっ! 掻き回さないでっ! これ以上されたら私、わたしぃっ!」
きっとイってしまう。
派手に嬌声を上げ、涎だって垂らすだろう。快楽に蕩けたメスの顔をしてしまうだろう。
潮まで吹くかもしれない。
そんな、そんな恥ずかしい瞬間を、フェルナに見られる。
彼女との友好関係にはさっきも絶望したが、絶頂の瞬間など見られたら、
もう、どうしていいかわからなくなる。
(だから、見ないで!)
だが彼女の気持ちを嘲笑うかのように、張り型は勢いを増すばかり。
膣内の肉をこそぎ落とすようにグラインドし、
ヒダヒダを巻き込むように捻り、
子宮口をノックするかのようにピストンする。
あまりの快楽に股を押さえながら膝を付いた。
「あんっ! あんっ! あんっ! ひゃうん!? や、やあんっ!」
もう、ネーアの目は何も映していない。
死んだ魚のような目をしながら、眉を寄せ、頬を朱に染めて、
淫らに喘ぎまくる。
股を弄くられ、他の性感帯も敏感になる。
胸がメイド服の裏生地に擦れ、鮮烈な刺激が生まれる。
張り型から逃れるように腰をいやらしくうねらすと、
肛門が多重のエラを張った張り型に刺激される。
愛液にまみれ、剥き出しになった淫核が出っ張りに擦りつけられ、
脳髄が桃色になりそうな快楽が頭に送り込まれる。
膣内からは堰が切ったように白濁とした本気汁を溢れさせ、
淫らに蠢く張り型の動きを滑らかにする。
333 名前:乙×風 :04/01/19 03:52 ID:CCNVjG/M
そして、
張り型が膣内前側――クリトリスの裏側にあるネーアのGスポットを直撃した。
「きゃああんっ!?」
張り型は、まるで意思でも持っているかのように、膣内の浅い窪みを、
ネーアの急所を連続で突き、こそぎ上げ、擦りつける。
平らに引き伸ばした淫核を揉みくちゃにされるような感触に、
目の前が明滅する。
そのフラッシュする視界に、ネーアを見るフェルナの姿が映っていた。
『このままだと、フェルナに、私が、イクところを、見られてしまう』
残酷な事実を最認識した瞬間。
ネーアの中でどす黒いなにかが弾けた。
「あん! あん! あんっ! ああん! ああんっ! ああんっ!!」
屈辱と羞恥と後悔と絶望が、
背徳という名の、快楽を味付けする最高のスパイスへと変貌を遂げる。
暗い悦びがネーアの心を冒し、その様子が如実に顕れる。
はっはっと、犬のように舌と涎を垂らす。
快楽に潤んだ目の焦点がぼやけ、悦びの表情を浮かべる。
与えられる快楽を貪ろうと、自ら腰を振った。
そして、
「ああんっ! ああんっ!! ああっ!? あ、あ、あ、あっ、あっ!
らめえ! イク! イっちゃう!わらしイっちゃう!!
いやあ! だめ、だめだめ、だめ――っ! みないで!
みないれ――っ! あああああぁぁぁぁっっ!!」
ネーアは絶頂を迎えた。
334 名前:乙×風 :04/01/19 03:53 ID:CCNVjG/M
……ぷっ! ぷぷっ! ぷしゅっ! ぷしゅっ……!
張り型の隙間を縫って潮が吐き出される。
四方八方へと締め付けられホースのように勢いよく飛び散るそれは、
彼女股間と、付近のメイド服の裏生地を濡らす。
「あ……! ああ……! ああぁぁっ………」
身体中を痙攣させ、股間を両手で押さえたまま壁にもたれるようにして倒れる。
アクメを迎えたネーアは、メスの快楽に喜悦の表情を浮かべていた。
「まあっ、なんていやらしい顔をしているんでしょうっ!
信じられません! まるで売女ですっ」
ティジフォーンは嫌悪の表情を滲ませながら、今の今まで握っていた光る石を
エプロンのポケットにしまう。
その様子を見ながらネーアは、
(イっちゃったあ……わたし、フェルナの目の前でイっちゃったんだ……)
ぞくり、と背筋が背徳で震える。
すると、ぷじゅっ、と言う音と共に粘性を帯びた白い愛液が噴出し、
ネーアの股間を更に濡らした。
彼女の下腹部周辺は、まるでおもらしでもしたかのように、ずくずくに濡れていた。
「あう……きゅうん……」
両の手で顔を覆いながら、それでも指の隙間からネーアの絶頂の瞬間を見届けた
フェルナは、火が出そうなほど顔を真っ赤に染めながら、目の当たりにした淫らな
光景に呻き声を上げる。
急速に、理性が戻り始めた。
335 名前:乙×風 :04/01/19 03:53 ID:CCNVjG/M
(わたし……私、私っ! 今! フェルナの目の前で!)
身体の中を暴れまわっていた黒い欲望はもうどこにもない。
あるのは性交直後の気だるさと虚しさ、そして自己嫌悪で潰れてしまいそうになる
後悔の念と、羞恥。
「フェルナっ、わ、わたしっ……」
足腰が馬鹿になってロクに動かない。ネーアは救いを求めるように
フェルナに手を伸ばすが、
「あっ! ご、ごめんなさいっ。フェルナ、もう仕事に戻らないとっ」
亜人の少女は逃げるようにその場を去ってしまった。
呆然としながら、彼女が視界外へと消えていくのを見る。
「全く、貴方は本当にどうしようもないくらい淫乱なのですね。フェルナさんに
見られながらあんなはしたない事をするなんて。同じメイドとは思えません。
ああ、そうだ。いっその事娼婦にでもなればどうです? メイドよりもよっぽど
貴方に合っていると思いますよ? 貴方は人前で自分から腰を振るような女なの
ですから」
ティジフォーンの言葉がネーアの心を抉っていく。
336 名前:乙×風 :04/01/19 04:03 ID:CCNVjG/M
そしてネーアが伸ばした手をティジフォーンが掴み、
いつかのように力づくで立たせた。
「きゃんっ」
絶頂を迎えた事で更に敏感になった性感帯が、急な刺激に悲鳴を上げた。
快楽と疲労に足元をもつれさせながら、それでもティジフォーンが寄り添い、
通路を歩いていく。張り型が動きを止めていたのが唯一の救いだった。
廊下を歩きながら、先程受けた屈辱と羞恥を思い出し、
これから起こる悲劇に不安し、ネーアは涙を流す。
ふと、思った。
(こんな思いをするくらいだったら。いっその事、正気に戻らないまま、
いつまでもあの黒い欲望に抱かれていた方が良いよぅっ……)
すぐにもその願いが叶う事になるとは、この時のネーアには知る由も無かった。
356 名前:乙×風【無限の花肉 第三話】 :04/01/22 02:56 ID:gxFyR5Se
<そして少女は絶望する 後編>
今日の仕事場である厨房に辿り着いた時、ネーアの心と身体は、
度重なる疲労と快楽でぼろぼろになっていた。
もう、可愛らしい声も出ない。
ただ犬のように、はあはあと息を荒げるだけだった。
背中を押してくるティジフォーンの手を疎ましく思いながら、
虚ろになった目で厨房内を見渡す。
既にネーア以外の者は皆朝食を終えたらしく、同僚のメライガが食器を洗っていた。
そのメライガが厨房に入ってきたネーアとティジフォーンに気付き、こちらを向いた。
「ティジフォーン様……? ネーアさん?」
「構わないで続けなさい。そうそう、それから。ネーアさんにも手伝ってもらいます。
見たところあまり体調が芳しくないように思えるのですが。彼女自身がどうしても、
と言うので、働いてもらう事にしました。大変でしょうけど頑張ってくださいね」
どこの? 誰が? どんな状況で? 自らすすんで仕事をするというのだ。
未だに例の下着モドキはネーアの下腹部に楔を打ち込んだまま。
イッた後で敏感になった女陰は、すでにここに来るまでコップに注げるほどの愛液を
垂れ流している。
(性懲りも無くそんな見え透いた嘘を付いて)
だがネーアにはそれを指摘する余裕も勇気も爪の垢ほども残っていない。
ただじっと、この悪夢が過ぎ去るまで待つしかないのだ。
しかしだ。メライガはメイドの中ではティジフォーンに続いて聡い頭脳を持っている。
毎夜のように、ティジフォーンとレアクトがネーアを折檻している事も、
メライガは知っている。
「承りました。お任せ下さい」
彼女はネーアが今置かれている状況を理解したのか、そう答えた。
357 名前:乙×風 :04/01/22 02:57 ID:gxFyR5Se
「頼もしい言葉ね。それじゃ、後は任せるわ」
「……んっ!」
背中を押され、メライガの元へとたたら踏みながら歩み寄る。
急な動きに下半身から痺れるような快楽が走った。
快楽に顔をしかめるネーアを、メライガは受け止める。
ネーアが振り向いた時、ティジフォーンが既に厨房から姿を消していた。
思わず安堵の息が漏れる。
「すみません。手を洗う暇がありませんでした」
「え?」
久しぶりに喘ぎ声以外の声を出した気がする。
ゆっくりとメライガはネーアから離れる。ネーアの両肩には、食器洗いの名残である、
粉石けんの泡が付着していた。
「あ、い、いいよ。これくらい。全然なんでもない」
(本当、今まで私が受けてきた仕打ちに比べれば、全然……)
「ならいいのですが……大丈夫ですか?」
「だから、大丈夫だって」
「泡の事ではありません」
「あ……」
やはり、彼女は気付いていた。今、ネーアが『折檻』の真っ最中だという事に。
自分が辱められている事を第三者に知られる羞恥に、顔が赤くなる。
(そ、そういえばっ。さっき私っ、思いっきりメライガさんに抱きついちゃった!)
はしたない匂いを嗅がれてしまったのではないかと動揺する。
「ごめんっ」
「……あなたが謝る必要はありません」
358 名前:乙×風 :04/01/22 02:59 ID:gxFyR5Se
「あ、ごめん」
メライガはネーアには聞こえないくらいの溜息を付いた。
「……それから。足手まといになりますから手伝わなくて結構です」
「あ、うん」
『足手まとい』の一言にネーアは苦笑いを浮かべる。
(でも、気を遣ってくれてるのかな? 私に無理をさせないように)
そしてメライガの邪魔にならないように、流し台から離れると、食器棚にもたれかかる。
何度か深呼吸しただけで、気持ちも身体も落ち着いてきた。
冷静になった頭でメライガを見る。
メライガ=フュライ。レアクトと同期にウラヌスに雇われたメイド。
歳はネーアより一つ上の十八。だがネーアに比べて体の発育はしっかりとしたもので、
適度な胸のふくらみや、綺麗な顔立ちは、メライガの身体が少女から、
女性のプロポーションへと成長する、その過程を伺わせた。
少女のままのネーアの身体とは違う。またボブカットにした黒髪が、
常に何を考えているか分からないポーカーフェイスと相まって、
まるで人形のような印象を見るものに与える。
歳の差に関係なく話し掛ける時は常に敬語を使い、冗談などは一切喋らない。
あまりにも彼女の言葉はそっけなく、お陰で『冷たい女』と思ってしまうが、
そんな事は無い――とネーアは思う。
たまに刺のある言葉を言うが、不器用なだけで、優しい人間だと、ネーアは考えていた。
(だって。昨日レアクトさんに『折檻』を受けた後も、メライガさんがこっそり予備の
メイド服を持ってきてくれたんだもん。良い人に決まっている)
それに今ネーアが『折檻』の真っ最中だというのに、嫌悪も軽蔑も表情も見せずに、
それどころか気を使って休ませてくれている。
359 名前:乙×風 :04/01/22 03:00 ID:gxFyR5Se
(メライガさんがいっしょならきっと、この悪夢のような『折檻』を乗り越えられる)
そう決意を決めた時、予期せぬ訪問者が現れた。
「ネーア?」
驚きの声と共に厨房に現れたのは、
「ウ、ウラヌス様!?」
メイド達の憧れの人にして、この屋敷の主人、ウラヌス=ティアントその人だった。
ネーアは下半身の刺激さえ忘れて姿勢を正す。
「体調が悪いと聞いていたんだが?」
ネーアは彼の、大人特有の余裕を持ったおおらかな声に、心が洗われるような気分だった。
「あ、いえっ、その、それならもう大丈夫ですからっ、少し疲れていただけなんですっ」
「そうか、ならいいんだ。無茶をしないようにな、特にここ最近、夜になると君を含めた
メイド達でどこかに出かけているようだが?」
ぎくりと、身を強張らせたネーアに、振り向いたメライガが助け舟を寄越した。
「プライベートな事です。残念ながらウラヌス様にお話する事は出来ません」
「そうか。残念だな」
「恐縮です」
「ただこれだけは守ってくれ。前にも言ったと思うが、
屋敷の外れにある小屋だけは立ち入らないように。
あそこには、以前私が封印した魔物が封じられている
のだから」
再びぎくりとする。立ち入るなと言われた場所は、昨日も『折檻』を受けた場所だ。
小屋と言っても、屋敷の北側に隣接するようにそびえた山に横穴を掘るように
作られた場所であり、広さも客間二部屋分ほどの空間しかない。
鉄製の扉の鍵はメイド長と家主のウラヌスしか持っておらず、今ではその小屋は
物置になっていた。
360 名前:乙×風 :04/01/22 03:01 ID:gxFyR5Se
「分かっています。ところでウラヌス様はどのようなご用件でいらしたのですか?」
「ああ、いや。いつもこき使ってばかりだからね。たまには手伝わせてくれないかい?」
「そんなっ。ウラヌス様にそのようなお手間を取らせる訳にはっ」
「いいんだよ。私がやりたいだけなのだから。身体も鈍ってしまうからね」
穏やかな笑顔から、同質の声が流れ出る。
その笑顔を見ただけで、声を聞いただけでネーアは幸福感に包まれてしまう。
(そんな事を言われたら、何も言えないじゃないですか……)
「分かりました。どうぞこちらへ」
「ああ、その前に、」
ウラヌスがネーアの傍まで歩み寄ると、おもむろに彼女の顔を覗き込んだ。
「えっ? あ、あのっ、ウ、ウラヌス様っ?」
片思いの対象と至近で顔を合わせるなどという僥倖に、乙女心がときめく。
(あのっ、ちょっと、いやだっ、私、心臓がバックンバックンいってる!)
というか、この状況は、少しマズイ。
いや、嬉しい筈なのだが、決定的にマズイ。
(まさか、これって、これって――!)
ウラヌスはそんなネーアの心情も知らずに、ただ眉をひそめ、
おもむろに自分の額をネーアの額に当てた。
キスじゃなかった。当然だ。
だがネーアにとっては嬉しい事に変わりは無い。
(うわあああああぁぁぁぁーーーーっ!)
あまりの幸せに目が回る。
彼氏とファーストキスをした日の夜その事を思い出してベッドの上で
嬉しさのあまりに身悶えるする少女のように、ネーアは心の中で転げまわった。
361 名前:乙×風 :04/01/22 03:02 ID:gxFyR5Se
(私、もう死んじゃってもいい!)
久しく味わっていなかった幸せの絶頂。
いつまでもこんな時間を味わっていたい、そう思った時。
二つの張り型が同時に蠢いた。
「きゃあぁぁっ!?」
突然の出来事に混乱する。
「ネーア? どうしたのだ?」
「だっ、大丈夫ですから! 心配しないで下さ――ひああっ!?」
前の張り型から生えた突起が、細かな振動を起こす。
混乱する頭に、確かな快楽の信号が送られた。
(だ、駄目っ! 感じちゃだめえっ!! 目の前にっ、ウラヌス様がっ、いるのにっ!)
だがそんなネーアを嘲笑うかのように淫核を震わす振動は、その強さを増していく。
「ひぁぁぁぁぁぁぁぁっっ……!」
びりびりと痺れるような、快楽がクリトリスから全身へと広がっていく。
「ネーアっ」
「!? だめ!」
ウラヌスが伸ばした手を思わず払いのける。
「あ!? ウ、ウラヌスさまぁっ、はあぁっ、これはぁ、ちがうんですっ、ひいんっ!」
後悔する間も無く、単調に膣内の中をグラインドしていた前の張り型が、
本格的に動き出す。子宮口をノックするように激しいピストン運動を
していたかと思うと、急にその動きを緩やかにし押し広げるように膣内を撫でまわす。
かと思えば角度も強さもめちゃめちゃに膣内を突きまくる。
それが終われば今度は、ゆっくりとなぶるようにその身を伸縮させ、小陰唇と膣内を
往復する。
「んっ!? あっ! あはああぁぁっ……ああっ……きゃうんっ!? ひあぅっ!」
362 名前:乙×風 :04/01/22 03:03 ID:gxFyR5Se
気が付けばネーアの足はガタガタと震え出し、立っているのもままならなくなってきた。
(早くっ、ここから、ウラヌスさまから、離れないとっ!)
もう、いつイってもおかしくないのだ。
そしてその瞬間を、自分がこのような辱めを受けている事を、愛しのウラヌス様に
気付かれるわけにはいかない。
湧き出そうになる声を必死で堪えながら、ネーアは言葉を吐き出す。
「わたしっ、ひぐ、調子が、ん、悪いので、へやにもどります!」
「ネーア。大丈夫なのか?」
「私が付き添いましょう」
メライガが手を拭いて近づいてくる。
(うわ、ありがとう、メライガさん)
涙が出るほど嬉しくなる。
ネーアは捨てられた小動物が飼い主を見つけた時のような目で、メライガを見た。
だが、メライガは無言でネーアの背中に手を回すと、ネーアにウラヌスには聞こえないほど
の小さな声で呟いた。
「本当に貴方は単純ね」
「え?」
その言葉の意味を理解するよりも早く、今度は後ろの張り型が動き出した。
「んああああああぁぁぁぁっっっ!?」
予期せぬ刺激にあられもない嬌声が漏れる。
だが二つの張り型は動きを止める事はない。
その二つの陰棒は、まるで同じ意思を持った生物のように、
ネーアの膣内を、腸壁を息を合わせてほじくり回す。
「ん!? はぐぅっ! うああぅぅっ! ひ、ひゃうん!」
同時に二つの肉チューブを、リズミカルにピストンし、
363 名前:乙×風 :04/01/22 03:03 ID:gxFyR5Se
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あぅっ! あっ! ああっ!」
パン生地をこねるように互い違いにグラインドし、
「うあぁぅっ! ふわああっ! ひぐうぅっ! いやあぁっ!」
時間差で、細かくピストンし、
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ、ああっ、あっ、あ、あっ!!」
ゆっくりと焦らすように、二穴を出入りする。
「うああああぅんっ…………ああああぁぁんっ! ………」
そして、二つの張り型とは別に突起物がとめどなく陰核に刺激を送りつづける。
厨房を出て行くところの話ではない。
この辺り一体は、ネーアの小さな口から出た淫らな嬌声と、
彼女の股間から泉のように湧き出る愛液の匂いで、淫魔な空間が作り出されていた。
(だめ! んあっ! もう、うんぅっ!? あし、一歩もうごかないようっ!)
圧倒的な快楽の前に、とうとうその場に崩れ落ちるネーア。
焦点がぼやけ始めた目を自分の肩を抱くメライガに向ける。
彼女は口の端を吊り上げ笑っていた。
――裏切られた。
この瞬間、ネーアの精神は徹底的に打ち砕かれる。
「きゃうん! はあああああんっ………あ!? あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、
ああっ、ああっ! ああん! ああん! ああんっ!!」
信じていた同僚に裏切られ、愛する人物に痴態を見られ、
思考が、心が飽和状態になる。
そして、真っ白になった頭の中で、メスの快楽だけが渦巻いていた。
――じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ!
くちゅ、くちゅっ! くちゅうぅぅっ!!
364 名前:乙×風 :04/01/22 03:04 ID:gxFyR5Se
粘度の高い本気汁がウラヌスの耳に届くくらい卑猥な音を立てる。
メイド服の下半分は、彼女の発情汁を吸って、変色していた。
「ふあん! きゃあんっ! ああぁあぁぁあぁぁんっ! あっ! あっ! あっ!」
敏感な腸壁を揉み洗うように、二つの張り型が肉壁越しに互いを擦りあう。
同時に振動する突起物が、淫核を押し込んだ。
「あああぁぁぁっ!? だめぇ! それだめぇ! ひうううぅん! イクっ!
わらしイっちゃう! イっちゃ、あうんっ! ウラヌスさまのまえで
イっちゃううぅっ! いやあああああぁぁぁっっっ!!」
身体中を快感の波が押し寄せる。
視界と思考が真っ白になる。
そして、
ネーアは高みに達した。
――じょおおおおおぉぉぉ。
メスの体液に濡れたネーアの股が、更に彼女の漏らした小水に濡れる。
ネーアを中心に石畳のねずみ色に、黄色が混じり広がっていく。
アンモニアとメスの発情臭の混じった鼻の曲がりそうな匂いが、ネーアを
包んでいった。
ウラヌスはただその光景を、同情と不審を混ぜ合わせた表情を
浮かべながら見ていた。
その中でメライガだけが、いつもの無表情を浮かべながら動き出した。
倒れ込んだネーアの膝裏とわきの下に手を入れ、抱き上げる。
「ウラヌス様、恐縮ですが後を宜しくお願いします。私はネーアを自室に休ませて来ます」
「待ちたまえ、メライガ君。その前にこれは一体どういう事か説明していくんだ」
「簡単な事です。このネーアと言うメイドが、実はただの淫乱だっただけです」
事もなげに言い放つと、ウラヌスが口を開く前に厨房を出ていく。
365 名前:乙×風 :04/01/22 03:05 ID:gxFyR5Se
メライガに抱かれ、揺れるネーアの心は真っ白で、
その瞳は何も映していなかった。
ただ、壊れたような微笑みがその口元に浮かんでいた。
〈そして少女は絶望する〉
「んっ、く………ふっ……!」
きつく閉じた唇から、押し殺した声が漏れる。
ネーアは身体中を蝕もうとする快楽に必死に抗っていた。
いやらしい下着モドキは彼女が身体を――下半身を動かそうとする度に、
残酷な程の快楽を流し込む。
足を一歩進めるだけで、剥き出しになったクリトリスを、濡れぼそった膣内を、
そして肛門の粘膜を擦りつけられる。
メイド服に着替えるだけで何度イきそうになった事か。
今ではただ歩くという動作をするだけでも、立っていられないような刺激が
ネーアの脳を焼いている。
だというのに、
「あらあら、そんなに気持ちいいの? こんなに顔を真っ赤にしちゃって、
色っぽい声まで出して? 同性として信じられません。どうして貴方は
そんなにいやらしいんですか?」
そんな残酷な言葉を投げかけてくる。
ネーアは思う、こんな状況では、
(お仕事なんて無理! 絶対にムリ! こんなんじゃ、厨房まで歩く事すら出来ない!)
余計な事を考えていたせいで折角掴みかけたペースが崩れた。
「んあっ!?」
足に過剰な力が入り、下半身が蕩けるような快楽で満たされる。
子宮が、膣が出来たての愛液を湯気と共に絞り出されるのが分かった。
何とか踏み止まり、快楽の波が去るのを待つ。
「ほら。すぐにそうやって立ち止まる。亀よりも歩くのが遅いのですね。
そんな事では厨房に行くまでに日が暮れてしまいますよ」
329 名前:乙×風 :04/01/19 03:49 ID:CCNVjG/M
いらつきの表情を見せながらティジフォーンはネーアの背中を軽く押す。
それだけで、バランスを崩したネーアは、バランスを保とうと無意識の内に
足を踏み出し、
「ひうっ!」
二穴と一芽を擦られる。
立って居られずにとうとう足が折れた。
再び秘所を肛門を淫具が刺激する。
動けば動くほど、身体中に快楽が走る。
ネーアの意識を真っ白に染めていく。
そして快楽を受ければ受けるほど、次に受ける快楽に敏感になる。
なんて淫らな悪循環。
「はあっ……はあっ……はあっ……」
吐き出す吐息は馬のように荒く、快楽と羞恥に蕩けたあどけない瞳が潤む。
快楽を感じているのは下半身だけではない。
下着モドキに多量の快感を与えられ、クリトリスと、二つの膨らみの頂点が、
性交中の女のように勃起している。それはメイド服の上からでも確認出来る。
今ネーアはブラを付けていない。
メイド服がネーアの乳首を擦りつけ、痺れるような、もどかしいような
快楽を与えていた。
「もう休憩ですか? まだ五分と歩いていませんよ? なんてだらしないんでしょう。
仕事以外で手間を掛けさせないで下さい」
溜息を付きだが次の瞬間には、嬉々とした表情を浮かべ、
ティジフォーンは跪いたネーアの腕を取る。
330 名前:乙×風 :04/01/19 03:50 ID:CCNVjG/M
(あっ!? いや! 今は駄目! 今動かさないで! 私に触れないで!)
声に出して抗議する前に、ティジフォーンはネーアの腕を上へとひっぱり、
無理矢理立たせた。
「ああぁぁ――――っ!?」
「ネ、ネーアちゃんっ!?」
突然、ネーアの蕩けた脳が良く知った声を認識した。
冬のガラス戸のように曇った目が、徐々に光を取り戻す。
「ふぇ、ふぇるなぁ?」
朝一番に出会った友達に、呂律の回らない声で呼びかけた。
「あらフェルナさん。どうしたんですか? 確か貴方の仕事は一回の掃除でしたよね?
何故こんな所にいるのですか?」
「えっ!? えとっ、その、フェ、フェルナはねっ、その、今まで掃除してたんだけどっ、」
具合の悪い筈のネーアちゃんの声が聞こえて、それでっ」
フェルナの目が、ネーアへと向けられる。
目が合った瞬間。ネーアの中でくすぶっていた情欲の炎が掻き消えた。
冷水でも掛けられたように、ネーアの意識が戻る。
(き、聞かれちゃったっ。私のえっちな声――あんな淫らな声……!
フェルナに、聞かれちゃった!)
顔を両手で覆う。
欲情し、真っ赤になっていた顔が今度は真っ青になっていく。
興奮が羞恥に取って代わる。
恥ずかしい。
朝、下着を濡らした時とは比べ物にならないくらい。
(……そうだ、言い訳。何か言い分けしないと!)
何も言わないよりもマシだと思い、ネーアは口を開く。
331 名前:乙×風 :04/01/19 03:51 ID:CCNVjG/M
「違うのフェルナ! 私、私はっ! きゃんっ!?」
唐突に下着モドキが蠢いた。
「えっ!? ちょっ――やんっ!? な、何、これ――ひあっ!?」
子宮口まで膣内に収まっていた張り型が、まるで生き物のように動く。
うねり、突き、時には回転しながらネーアの肉のパイプと、彼女の心を目茶目茶に
掻き回す。
沈静化していた快楽が一気に勢いを取り戻す。
淫核を、肛門を、膣内を刺激する下着モドキの感覚がはっきりと分かる。
感じてしまう。
思い出した肉の愉悦に脳内麻薬が垂れ流され始める。
「えっ? ええっ!? ネーアちゃん!?」
ネーアもフェルナも、状況が分からずに混乱する。
ただ、ティジフォーンだけは涼しげな笑顔を浮かべたまま事の成り行きを見守っている。
ネーアもフェルナも気付かなかったが、ティジフォーンの手には、
うっすらと紫色の光を放つ石が握られていた。
「ああっ! あん! だ、だめえっ! んっ! ひゃん!」
忘れていた快楽は、膝が震えるほど刺激が強く、彼女の下半身を痺れさせる。
だがそれもすぐに桃色の快楽へと変わり、膣内をかき回される快楽に脳と腰が
蕩けそうになる。
同時に膣内を掻き回す張り型もその勢いを増す。
くちゅくちゅという卑猥な音が、ネーアの耳にも聞こえていた。
きっと亜人であるフェルナは、よりはっきりとその音が聞こえているだろう。
ネーアが下の口から垂れ流す淫液の匂いを、はっきりと嗅ぎ取っているだろう。
332 名前:乙×風 :04/01/19 03:51 ID:CCNVjG/M
「あっ! ああっ!? だめっ! 掻き回さないでっ! これ以上されたら私、わたしぃっ!」
きっとイってしまう。
派手に嬌声を上げ、涎だって垂らすだろう。快楽に蕩けたメスの顔をしてしまうだろう。
潮まで吹くかもしれない。
そんな、そんな恥ずかしい瞬間を、フェルナに見られる。
彼女との友好関係にはさっきも絶望したが、絶頂の瞬間など見られたら、
もう、どうしていいかわからなくなる。
(だから、見ないで!)
だが彼女の気持ちを嘲笑うかのように、張り型は勢いを増すばかり。
膣内の肉をこそぎ落とすようにグラインドし、
ヒダヒダを巻き込むように捻り、
子宮口をノックするかのようにピストンする。
あまりの快楽に股を押さえながら膝を付いた。
「あんっ! あんっ! あんっ! ひゃうん!? や、やあんっ!」
もう、ネーアの目は何も映していない。
死んだ魚のような目をしながら、眉を寄せ、頬を朱に染めて、
淫らに喘ぎまくる。
股を弄くられ、他の性感帯も敏感になる。
胸がメイド服の裏生地に擦れ、鮮烈な刺激が生まれる。
張り型から逃れるように腰をいやらしくうねらすと、
肛門が多重のエラを張った張り型に刺激される。
愛液にまみれ、剥き出しになった淫核が出っ張りに擦りつけられ、
脳髄が桃色になりそうな快楽が頭に送り込まれる。
膣内からは堰が切ったように白濁とした本気汁を溢れさせ、
淫らに蠢く張り型の動きを滑らかにする。
333 名前:乙×風 :04/01/19 03:52 ID:CCNVjG/M
そして、
張り型が膣内前側――クリトリスの裏側にあるネーアのGスポットを直撃した。
「きゃああんっ!?」
張り型は、まるで意思でも持っているかのように、膣内の浅い窪みを、
ネーアの急所を連続で突き、こそぎ上げ、擦りつける。
平らに引き伸ばした淫核を揉みくちゃにされるような感触に、
目の前が明滅する。
そのフラッシュする視界に、ネーアを見るフェルナの姿が映っていた。
『このままだと、フェルナに、私が、イクところを、見られてしまう』
残酷な事実を最認識した瞬間。
ネーアの中でどす黒いなにかが弾けた。
「あん! あん! あんっ! ああん! ああんっ! ああんっ!!」
屈辱と羞恥と後悔と絶望が、
背徳という名の、快楽を味付けする最高のスパイスへと変貌を遂げる。
暗い悦びがネーアの心を冒し、その様子が如実に顕れる。
はっはっと、犬のように舌と涎を垂らす。
快楽に潤んだ目の焦点がぼやけ、悦びの表情を浮かべる。
与えられる快楽を貪ろうと、自ら腰を振った。
そして、
「ああんっ! ああんっ!! ああっ!? あ、あ、あ、あっ、あっ!
らめえ! イク! イっちゃう!わらしイっちゃう!!
いやあ! だめ、だめだめ、だめ――っ! みないで!
みないれ――っ! あああああぁぁぁぁっっ!!」
ネーアは絶頂を迎えた。
334 名前:乙×風 :04/01/19 03:53 ID:CCNVjG/M
……ぷっ! ぷぷっ! ぷしゅっ! ぷしゅっ……!
張り型の隙間を縫って潮が吐き出される。
四方八方へと締め付けられホースのように勢いよく飛び散るそれは、
彼女股間と、付近のメイド服の裏生地を濡らす。
「あ……! ああ……! ああぁぁっ………」
身体中を痙攣させ、股間を両手で押さえたまま壁にもたれるようにして倒れる。
アクメを迎えたネーアは、メスの快楽に喜悦の表情を浮かべていた。
「まあっ、なんていやらしい顔をしているんでしょうっ!
信じられません! まるで売女ですっ」
ティジフォーンは嫌悪の表情を滲ませながら、今の今まで握っていた光る石を
エプロンのポケットにしまう。
その様子を見ながらネーアは、
(イっちゃったあ……わたし、フェルナの目の前でイっちゃったんだ……)
ぞくり、と背筋が背徳で震える。
すると、ぷじゅっ、と言う音と共に粘性を帯びた白い愛液が噴出し、
ネーアの股間を更に濡らした。
彼女の下腹部周辺は、まるでおもらしでもしたかのように、ずくずくに濡れていた。
「あう……きゅうん……」
両の手で顔を覆いながら、それでも指の隙間からネーアの絶頂の瞬間を見届けた
フェルナは、火が出そうなほど顔を真っ赤に染めながら、目の当たりにした淫らな
光景に呻き声を上げる。
急速に、理性が戻り始めた。
335 名前:乙×風 :04/01/19 03:53 ID:CCNVjG/M
(わたし……私、私っ! 今! フェルナの目の前で!)
身体の中を暴れまわっていた黒い欲望はもうどこにもない。
あるのは性交直後の気だるさと虚しさ、そして自己嫌悪で潰れてしまいそうになる
後悔の念と、羞恥。
「フェルナっ、わ、わたしっ……」
足腰が馬鹿になってロクに動かない。ネーアは救いを求めるように
フェルナに手を伸ばすが、
「あっ! ご、ごめんなさいっ。フェルナ、もう仕事に戻らないとっ」
亜人の少女は逃げるようにその場を去ってしまった。
呆然としながら、彼女が視界外へと消えていくのを見る。
「全く、貴方は本当にどうしようもないくらい淫乱なのですね。フェルナさんに
見られながらあんなはしたない事をするなんて。同じメイドとは思えません。
ああ、そうだ。いっその事娼婦にでもなればどうです? メイドよりもよっぽど
貴方に合っていると思いますよ? 貴方は人前で自分から腰を振るような女なの
ですから」
ティジフォーンの言葉がネーアの心を抉っていく。
336 名前:乙×風 :04/01/19 04:03 ID:CCNVjG/M
そしてネーアが伸ばした手をティジフォーンが掴み、
いつかのように力づくで立たせた。
「きゃんっ」
絶頂を迎えた事で更に敏感になった性感帯が、急な刺激に悲鳴を上げた。
快楽と疲労に足元をもつれさせながら、それでもティジフォーンが寄り添い、
通路を歩いていく。張り型が動きを止めていたのが唯一の救いだった。
廊下を歩きながら、先程受けた屈辱と羞恥を思い出し、
これから起こる悲劇に不安し、ネーアは涙を流す。
ふと、思った。
(こんな思いをするくらいだったら。いっその事、正気に戻らないまま、
いつまでもあの黒い欲望に抱かれていた方が良いよぅっ……)
すぐにもその願いが叶う事になるとは、この時のネーアには知る由も無かった。
356 名前:乙×風【無限の花肉 第三話】 :04/01/22 02:56 ID:gxFyR5Se
<そして少女は絶望する 後編>
今日の仕事場である厨房に辿り着いた時、ネーアの心と身体は、
度重なる疲労と快楽でぼろぼろになっていた。
もう、可愛らしい声も出ない。
ただ犬のように、はあはあと息を荒げるだけだった。
背中を押してくるティジフォーンの手を疎ましく思いながら、
虚ろになった目で厨房内を見渡す。
既にネーア以外の者は皆朝食を終えたらしく、同僚のメライガが食器を洗っていた。
そのメライガが厨房に入ってきたネーアとティジフォーンに気付き、こちらを向いた。
「ティジフォーン様……? ネーアさん?」
「構わないで続けなさい。そうそう、それから。ネーアさんにも手伝ってもらいます。
見たところあまり体調が芳しくないように思えるのですが。彼女自身がどうしても、
と言うので、働いてもらう事にしました。大変でしょうけど頑張ってくださいね」
どこの? 誰が? どんな状況で? 自らすすんで仕事をするというのだ。
未だに例の下着モドキはネーアの下腹部に楔を打ち込んだまま。
イッた後で敏感になった女陰は、すでにここに来るまでコップに注げるほどの愛液を
垂れ流している。
(性懲りも無くそんな見え透いた嘘を付いて)
だがネーアにはそれを指摘する余裕も勇気も爪の垢ほども残っていない。
ただじっと、この悪夢が過ぎ去るまで待つしかないのだ。
しかしだ。メライガはメイドの中ではティジフォーンに続いて聡い頭脳を持っている。
毎夜のように、ティジフォーンとレアクトがネーアを折檻している事も、
メライガは知っている。
「承りました。お任せ下さい」
彼女はネーアが今置かれている状況を理解したのか、そう答えた。
357 名前:乙×風 :04/01/22 02:57 ID:gxFyR5Se
「頼もしい言葉ね。それじゃ、後は任せるわ」
「……んっ!」
背中を押され、メライガの元へとたたら踏みながら歩み寄る。
急な動きに下半身から痺れるような快楽が走った。
快楽に顔をしかめるネーアを、メライガは受け止める。
ネーアが振り向いた時、ティジフォーンが既に厨房から姿を消していた。
思わず安堵の息が漏れる。
「すみません。手を洗う暇がありませんでした」
「え?」
久しぶりに喘ぎ声以外の声を出した気がする。
ゆっくりとメライガはネーアから離れる。ネーアの両肩には、食器洗いの名残である、
粉石けんの泡が付着していた。
「あ、い、いいよ。これくらい。全然なんでもない」
(本当、今まで私が受けてきた仕打ちに比べれば、全然……)
「ならいいのですが……大丈夫ですか?」
「だから、大丈夫だって」
「泡の事ではありません」
「あ……」
やはり、彼女は気付いていた。今、ネーアが『折檻』の真っ最中だという事に。
自分が辱められている事を第三者に知られる羞恥に、顔が赤くなる。
(そ、そういえばっ。さっき私っ、思いっきりメライガさんに抱きついちゃった!)
はしたない匂いを嗅がれてしまったのではないかと動揺する。
「ごめんっ」
「……あなたが謝る必要はありません」
358 名前:乙×風 :04/01/22 02:59 ID:gxFyR5Se
「あ、ごめん」
メライガはネーアには聞こえないくらいの溜息を付いた。
「……それから。足手まといになりますから手伝わなくて結構です」
「あ、うん」
『足手まとい』の一言にネーアは苦笑いを浮かべる。
(でも、気を遣ってくれてるのかな? 私に無理をさせないように)
そしてメライガの邪魔にならないように、流し台から離れると、食器棚にもたれかかる。
何度か深呼吸しただけで、気持ちも身体も落ち着いてきた。
冷静になった頭でメライガを見る。
メライガ=フュライ。レアクトと同期にウラヌスに雇われたメイド。
歳はネーアより一つ上の十八。だがネーアに比べて体の発育はしっかりとしたもので、
適度な胸のふくらみや、綺麗な顔立ちは、メライガの身体が少女から、
女性のプロポーションへと成長する、その過程を伺わせた。
少女のままのネーアの身体とは違う。またボブカットにした黒髪が、
常に何を考えているか分からないポーカーフェイスと相まって、
まるで人形のような印象を見るものに与える。
歳の差に関係なく話し掛ける時は常に敬語を使い、冗談などは一切喋らない。
あまりにも彼女の言葉はそっけなく、お陰で『冷たい女』と思ってしまうが、
そんな事は無い――とネーアは思う。
たまに刺のある言葉を言うが、不器用なだけで、優しい人間だと、ネーアは考えていた。
(だって。昨日レアクトさんに『折檻』を受けた後も、メライガさんがこっそり予備の
メイド服を持ってきてくれたんだもん。良い人に決まっている)
それに今ネーアが『折檻』の真っ最中だというのに、嫌悪も軽蔑も表情も見せずに、
それどころか気を使って休ませてくれている。
359 名前:乙×風 :04/01/22 03:00 ID:gxFyR5Se
(メライガさんがいっしょならきっと、この悪夢のような『折檻』を乗り越えられる)
そう決意を決めた時、予期せぬ訪問者が現れた。
「ネーア?」
驚きの声と共に厨房に現れたのは、
「ウ、ウラヌス様!?」
メイド達の憧れの人にして、この屋敷の主人、ウラヌス=ティアントその人だった。
ネーアは下半身の刺激さえ忘れて姿勢を正す。
「体調が悪いと聞いていたんだが?」
ネーアは彼の、大人特有の余裕を持ったおおらかな声に、心が洗われるような気分だった。
「あ、いえっ、その、それならもう大丈夫ですからっ、少し疲れていただけなんですっ」
「そうか、ならいいんだ。無茶をしないようにな、特にここ最近、夜になると君を含めた
メイド達でどこかに出かけているようだが?」
ぎくりと、身を強張らせたネーアに、振り向いたメライガが助け舟を寄越した。
「プライベートな事です。残念ながらウラヌス様にお話する事は出来ません」
「そうか。残念だな」
「恐縮です」
「ただこれだけは守ってくれ。前にも言ったと思うが、
屋敷の外れにある小屋だけは立ち入らないように。
あそこには、以前私が封印した魔物が封じられている
のだから」
再びぎくりとする。立ち入るなと言われた場所は、昨日も『折檻』を受けた場所だ。
小屋と言っても、屋敷の北側に隣接するようにそびえた山に横穴を掘るように
作られた場所であり、広さも客間二部屋分ほどの空間しかない。
鉄製の扉の鍵はメイド長と家主のウラヌスしか持っておらず、今ではその小屋は
物置になっていた。
360 名前:乙×風 :04/01/22 03:01 ID:gxFyR5Se
「分かっています。ところでウラヌス様はどのようなご用件でいらしたのですか?」
「ああ、いや。いつもこき使ってばかりだからね。たまには手伝わせてくれないかい?」
「そんなっ。ウラヌス様にそのようなお手間を取らせる訳にはっ」
「いいんだよ。私がやりたいだけなのだから。身体も鈍ってしまうからね」
穏やかな笑顔から、同質の声が流れ出る。
その笑顔を見ただけで、声を聞いただけでネーアは幸福感に包まれてしまう。
(そんな事を言われたら、何も言えないじゃないですか……)
「分かりました。どうぞこちらへ」
「ああ、その前に、」
ウラヌスがネーアの傍まで歩み寄ると、おもむろに彼女の顔を覗き込んだ。
「えっ? あ、あのっ、ウ、ウラヌス様っ?」
片思いの対象と至近で顔を合わせるなどという僥倖に、乙女心がときめく。
(あのっ、ちょっと、いやだっ、私、心臓がバックンバックンいってる!)
というか、この状況は、少しマズイ。
いや、嬉しい筈なのだが、決定的にマズイ。
(まさか、これって、これって――!)
ウラヌスはそんなネーアの心情も知らずに、ただ眉をひそめ、
おもむろに自分の額をネーアの額に当てた。
キスじゃなかった。当然だ。
だがネーアにとっては嬉しい事に変わりは無い。
(うわあああああぁぁぁぁーーーーっ!)
あまりの幸せに目が回る。
彼氏とファーストキスをした日の夜その事を思い出してベッドの上で
嬉しさのあまりに身悶えるする少女のように、ネーアは心の中で転げまわった。
361 名前:乙×風 :04/01/22 03:02 ID:gxFyR5Se
(私、もう死んじゃってもいい!)
久しく味わっていなかった幸せの絶頂。
いつまでもこんな時間を味わっていたい、そう思った時。
二つの張り型が同時に蠢いた。
「きゃあぁぁっ!?」
突然の出来事に混乱する。
「ネーア? どうしたのだ?」
「だっ、大丈夫ですから! 心配しないで下さ――ひああっ!?」
前の張り型から生えた突起が、細かな振動を起こす。
混乱する頭に、確かな快楽の信号が送られた。
(だ、駄目っ! 感じちゃだめえっ!! 目の前にっ、ウラヌス様がっ、いるのにっ!)
だがそんなネーアを嘲笑うかのように淫核を震わす振動は、その強さを増していく。
「ひぁぁぁぁぁぁぁぁっっ……!」
びりびりと痺れるような、快楽がクリトリスから全身へと広がっていく。
「ネーアっ」
「!? だめ!」
ウラヌスが伸ばした手を思わず払いのける。
「あ!? ウ、ウラヌスさまぁっ、はあぁっ、これはぁ、ちがうんですっ、ひいんっ!」
後悔する間も無く、単調に膣内の中をグラインドしていた前の張り型が、
本格的に動き出す。子宮口をノックするように激しいピストン運動を
していたかと思うと、急にその動きを緩やかにし押し広げるように膣内を撫でまわす。
かと思えば角度も強さもめちゃめちゃに膣内を突きまくる。
それが終われば今度は、ゆっくりとなぶるようにその身を伸縮させ、小陰唇と膣内を
往復する。
「んっ!? あっ! あはああぁぁっ……ああっ……きゃうんっ!? ひあぅっ!」
362 名前:乙×風 :04/01/22 03:03 ID:gxFyR5Se
気が付けばネーアの足はガタガタと震え出し、立っているのもままならなくなってきた。
(早くっ、ここから、ウラヌスさまから、離れないとっ!)
もう、いつイってもおかしくないのだ。
そしてその瞬間を、自分がこのような辱めを受けている事を、愛しのウラヌス様に
気付かれるわけにはいかない。
湧き出そうになる声を必死で堪えながら、ネーアは言葉を吐き出す。
「わたしっ、ひぐ、調子が、ん、悪いので、へやにもどります!」
「ネーア。大丈夫なのか?」
「私が付き添いましょう」
メライガが手を拭いて近づいてくる。
(うわ、ありがとう、メライガさん)
涙が出るほど嬉しくなる。
ネーアは捨てられた小動物が飼い主を見つけた時のような目で、メライガを見た。
だが、メライガは無言でネーアの背中に手を回すと、ネーアにウラヌスには聞こえないほど
の小さな声で呟いた。
「本当に貴方は単純ね」
「え?」
その言葉の意味を理解するよりも早く、今度は後ろの張り型が動き出した。
「んああああああぁぁぁぁっっっ!?」
予期せぬ刺激にあられもない嬌声が漏れる。
だが二つの張り型は動きを止める事はない。
その二つの陰棒は、まるで同じ意思を持った生物のように、
ネーアの膣内を、腸壁を息を合わせてほじくり回す。
「ん!? はぐぅっ! うああぅぅっ! ひ、ひゃうん!」
同時に二つの肉チューブを、リズミカルにピストンし、
363 名前:乙×風 :04/01/22 03:03 ID:gxFyR5Se
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あぅっ! あっ! ああっ!」
パン生地をこねるように互い違いにグラインドし、
「うあぁぅっ! ふわああっ! ひぐうぅっ! いやあぁっ!」
時間差で、細かくピストンし、
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ、ああっ、あっ、あ、あっ!!」
ゆっくりと焦らすように、二穴を出入りする。
「うああああぅんっ…………ああああぁぁんっ! ………」
そして、二つの張り型とは別に突起物がとめどなく陰核に刺激を送りつづける。
厨房を出て行くところの話ではない。
この辺り一体は、ネーアの小さな口から出た淫らな嬌声と、
彼女の股間から泉のように湧き出る愛液の匂いで、淫魔な空間が作り出されていた。
(だめ! んあっ! もう、うんぅっ!? あし、一歩もうごかないようっ!)
圧倒的な快楽の前に、とうとうその場に崩れ落ちるネーア。
焦点がぼやけ始めた目を自分の肩を抱くメライガに向ける。
彼女は口の端を吊り上げ笑っていた。
――裏切られた。
この瞬間、ネーアの精神は徹底的に打ち砕かれる。
「きゃうん! はあああああんっ………あ!? あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、
ああっ、ああっ! ああん! ああん! ああんっ!!」
信じていた同僚に裏切られ、愛する人物に痴態を見られ、
思考が、心が飽和状態になる。
そして、真っ白になった頭の中で、メスの快楽だけが渦巻いていた。
――じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ!
くちゅ、くちゅっ! くちゅうぅぅっ!!
364 名前:乙×風 :04/01/22 03:04 ID:gxFyR5Se
粘度の高い本気汁がウラヌスの耳に届くくらい卑猥な音を立てる。
メイド服の下半分は、彼女の発情汁を吸って、変色していた。
「ふあん! きゃあんっ! ああぁあぁぁあぁぁんっ! あっ! あっ! あっ!」
敏感な腸壁を揉み洗うように、二つの張り型が肉壁越しに互いを擦りあう。
同時に振動する突起物が、淫核を押し込んだ。
「あああぁぁぁっ!? だめぇ! それだめぇ! ひうううぅん! イクっ!
わらしイっちゃう! イっちゃ、あうんっ! ウラヌスさまのまえで
イっちゃううぅっ! いやあああああぁぁぁっっっ!!」
身体中を快感の波が押し寄せる。
視界と思考が真っ白になる。
そして、
ネーアは高みに達した。
――じょおおおおおぉぉぉ。
メスの体液に濡れたネーアの股が、更に彼女の漏らした小水に濡れる。
ネーアを中心に石畳のねずみ色に、黄色が混じり広がっていく。
アンモニアとメスの発情臭の混じった鼻の曲がりそうな匂いが、ネーアを
包んでいった。
ウラヌスはただその光景を、同情と不審を混ぜ合わせた表情を
浮かべながら見ていた。
その中でメライガだけが、いつもの無表情を浮かべながら動き出した。
倒れ込んだネーアの膝裏とわきの下に手を入れ、抱き上げる。
「ウラヌス様、恐縮ですが後を宜しくお願いします。私はネーアを自室に休ませて来ます」
「待ちたまえ、メライガ君。その前にこれは一体どういう事か説明していくんだ」
「簡単な事です。このネーアと言うメイドが、実はただの淫乱だっただけです」
事もなげに言い放つと、ウラヌスが口を開く前に厨房を出ていく。
365 名前:乙×風 :04/01/22 03:05 ID:gxFyR5Se
メライガに抱かれ、揺れるネーアの心は真っ白で、
その瞳は何も映していなかった。
ただ、壊れたような微笑みがその口元に浮かんでいた。
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