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無限の花肉 第二話
303 名前:乙×風【無限の花肉 第二話】 :04/01/17 01:13 ID:DCV3bH1R
<擦り切れる心>
とある屋敷の一室で、ネーア=ディズリルは目を覚ました。
虚ろな瞳で三年間見続けてきた天井を、呆と見る。
だがどれだけ見つめても天井の高さが変わるわけでもなし、また、
その色が変わるわけでもない。
何てことはない。ただ日常が始まったと言う事だ。
身支度を整えて、ウラヌス様を筆頭とする屋敷の住人に挨拶をして。
メイドとの仕事をこなして、咎められ。
朝食を取って。
メイドとの仕事をこなして、咎められ。
昼食を取って。
メイドとの仕事をこなして、咎められ。
夕食を取って。
メイドとの仕事をこなして、咎められ。
風呂に入り。
そして、
折檻。
そんな、単調で、でも、身も心もよじれて、擦り切れていきそうな日常。
「……ぅ」
身体が震える。昨晩の事を、ハサミを使って『折檻』された事を思い出した。
(私、感じてた。感じてしまってたんだっ……)
布団の中で自ら肩を抱く。
遠の昔に淫具を使って処女を奪われたとはいえ、あんな事をされて感じるなんて
思ってもみなかった。
これも、今までレアクト=シーアーラインから、過激なまでの『折檻』を受けてきた
せいだろう。
304 名前:乙×風 :04/01/17 01:13 ID:DCV3bH1R
ネーアは一月程前から、この『折檻』を受け始めた。
きっかけは分からない。何か些細な事かもしれないし。自分の無能ぶりに、
周りが我慢の限界にきただけかもしれない。
ともかく、その日を境に、ネーアは『折檻』というなの性的虐待を受け始めた。
被害者は言うまでもなく。加害者はメイド長のティジフォーンと、昨日も世話になった同僚のレアクト。
この二人だ。
初日はこの二人で、バイブを使ってネーアのバージンを散らした。
痛い、痛いと泣き叫ぶ口を、猿轡をかまし黙らせ、乱暴に膣内を掻き回されたのを覚えている。
死んでしまうと思う程痛かった上、次の日はろくに足腰が立たなかった。
(どうせ、元から何の役にも立たないのだけれど)
自嘲の笑みが浮かぶ。
バージンを散らされた次の日は、小便を漏らされた。昨日もしてしまったが、
あれは事故だ。だがその日は違った。
事前にその日は、午後からトイレにいくな、とメイド長のティジフォーンから命令され、
それに従った。結果、彼女に秘所を弄くられ、その目の前で、虹でも掛かるかと思う程
盛大なおもらしを披露してしまった。
三度目の『折檻』では、レアクトによって尻を叩かれた。
四度目は、ティジフォーンに魔力が切れ、動かなくなるまで淫具でよがらせられた。。
五度目では、女王様の気分になったレアクトに、鞭でぶたれた。
そして六度目にして、生まれて初めて浣腸をされ。人前で排泄をするという
極限の羞恥を味わった。
羞恥と苦痛のオンパレードだ。よくそんな事が思い付く。
305 名前:乙×風 :04/01/17 01:14 ID:DCV3bH1R
ともかくそのような、思い付く限りの性的虐待を受けた私は、
一週間で処女の痛みを忘れ。
二週間で娼婦の身体のように性感帯を掘り起こされ。
三週間で現実逃避の為に自慰を覚え。
四週間たった今では、苦痛と羞恥と屈辱に股を濡らしてしまう、マゾ女になってしまった。
それに、
ウラヌス様の為に未だ、放り出さずに頑張れているこの日常も、
今日で、終わりかもしれない。
『貴方がウラヌス様の事をダシにした事。ちゃんと本人に報告するから』
昨晩の、レアクトの言葉が脳裏に浮かんだ。
(もう、私に笑顔を見せて下さる事は、ないのかな……)
きゅっ、と目を閉じる。
「ごめんなさい……ごめんなさいぃ」
布団の中で身体を丸め、呪文のように呟く。
そうすれば、自分の罪は消えるのだ、というように。
ネーアは、くぐもった自分の声を聞きながら、枕を涙で濡らした。
306 名前:乙×風 :04/01/17 01:14 ID:DCV3bH1R
***
目を覚ましてからおよそ三十分、悲劇のヒロインにどっぷりと浸かっていた時だった。
こんこんと、軽快なノック音が響く。
「ネ・ー・ア・ちゃんっ! 朝だよ!」
返事をする間も無く、扉が開く音を布団越しに聞く。
涙を見られまいと寝巻きの袖で目元を拭い、身を起こした。
「……おはよう。フェルナ」
我ながら弱弱しい笑顔を浮かべる。
だが、そんな心配をかけまいという意図が見え見えの笑みに対して、
扉の向こうから現れた最年少のメイドは、元気に返事を返した。
「うん! おはよう!」
『あどけない』という言葉は彼女の為にあるのではないかと思う程の、純粋で無垢な笑顔を
浮かべる彼女は、フェルナというメイドである。
メイドと言っても普通のメイドではない。
メイドの中でも14と最年少の彼女は、亜人と呼ばれる、
動物と人間との間に生まれた種族だ。
亜人と言っても見た目は殆ど人間と変わりは無い。
二足歩行を前提とした骨格であり、動物のように身体全身が体毛に覆われているわけでもない。
違うのは尻尾が生えていることと、耳が人間のモノではなく、獣のそれに換わっている事くらい。
フェルナも例外ではなく、彼女の側頭部からは人の耳ではなく犬のそれが垂れていた。
余談だが尻尾は普段隠しているらしい。
「う? フェルナの顔、何か付いてる?」
「う、ううん。なんでもないよ……」
「わぅ?」
犬そのもののような感動詞の後、再び犬らしく首を傾げる。
307 名前:乙×風 :04/01/17 01:15 ID:DCV3bH1R
(こんな姿を見てると、ティジフォーンさんよりも長い間ウラヌス様の
お世話をしているようには見えないな)
フェルナはメイド長のティジフォーンが雇われる前からウラヌスに拾われ、メイドとして働いてきた。
ネーアよりも年下だが、メイドとしては先輩である。
そしてこの広い屋敷の中で、彼女はネーアにとって唯一の友達だ。
仕事を失敗しても、励ます事はあってもけなす事は無い。
陵辱に疲れたネーアを、毎朝起こしに来てくれる。
レアクトやティジフォーンのように裏表の無い彼女は、
その無垢な笑顔で傷付いたネーアの心を癒してくれた。
時々その笑顔が眩しすぎる事もあるが。
「ネーアちゃん? どうしたの? ぼーっとして? 皆カンカン怒ってるよ? 早く行かないとっ。
あ、それともひょっとして身体の具合悪いの? 今日はお休みする? なんかレアクトちゃんが
そんな事言ってたよ? 『あの子、今日は休むかも』って」
閉口するしかなかった。
最悪のシナリオを予想して、肩を抱き寄せて身体を震わせる。
「ネーアちゃんっ? だいじょうぶ?」
慌ててフェルナが駆け寄ってくる。
と、間近まで来た彼女は、フンフンと鼻を鳴らし匂いを嗅いだ。
「ネーアちゃん! ケガしてるでしょ!?」
「……え?」
(怪我らしい怪我なんて、したっけ?)
心が傷付いているのは、嫌でも分かってしまうが。
「服脱いで!」
「ええっ?」
308 名前:乙×風 :04/01/17 01:16 ID:DCV3bH1R
「『かのー』したら大変なんだよ!? じくじく傷口が痛むんだよ!?
変な汁がたくさん出てきちゃうんだよ!? だからはやく!」
「え、でも、そんな――きゃっ!」
困惑するネーアの寝巻きをフェルナは小さい手で無理矢理脱がしていく。
その手付きのなんと手馴れた事か。
嫌がり抵抗するネーアの手を交わしながら、あっという間に寝巻きを脱がす。
「っ!?」
その瞬間、鳩尾辺りに引きつるような痛みが走る。
「あ、ここだ!」
「え?」
フェルナの見つめる先、鳩尾辺りに切り裂かれたような傷跡。
縦一文字に引かれた裂傷からは、血が滲み出ていた。
(これって……)
昨日の、『折檻』の名残。
きゅうと、胸が締め付けられる。
「どうやってこんな所ケガしたのっ?」
「え? ――さ、さあ? どうやってだろうね?」
すっとぼけるしかなかった。正直に言うわけにもいかない。
確かにフェルナは友達だが、自分が毎夜のように陵辱されているなど、
言える筈も無い。
「ん。まあいいか♪」
そう言うや否や、フェルナはネーアの傷口に顔を寄せて、
「え、ちょ、フェルナ? 何を――きゃ!?」
引きつる痛みを和らげるかのように、傷口をぬめった感触が撫でる。
確認するまでもない。フェルナに傷を舐められている。
309 名前:乙×風 :04/01/17 01:17 ID:DCV3bH1R
「ぺろ、ぺろ。これくらいなら舐めれば直るからね。舐めてあげてるんだよ♪」
「えっ? え? で、でも――ひゃ!? くす、くすぐったいよ!」
「れろんっ。ぺちゃぺちゃ。我慢してね、ネーアちゃん♪」
(そんな事言われても……)
はいそうですかと我慢できればどんな苦労もしない。
(それにしても)
「ぺちゃ、ぺちゃっ、れろれろっ。れろんっ♪」
湿った音が卑猥に聞こえるのは、自分が淫らな娘だからだろうか。
(でも、フェルナの舌、くすぐったいけど、なんか、いやらしい)
まるで、昨晩、ネーアがレアクトに行った、おしゃぶりのように。
「あ……」
子宮が、きゅうっと、切なく締まる感覚。
(やだ……! 私、欲情してる!?)
シチュエーションのせいか、フェルナの舌技のせいか。
ネーアは確実に興奮していた。
下着姿で陵辱の爪跡をいやらしくなめられる事が、こんなにも恥ずかしいと感じるのに。
(それとも、恥ずかしいから、私興奮してるの?)
なんてふしだらな身体だ。いや、ふしだらなのは心の方かもしれない。
どちらにしても、この状況は好ましくない。
穴があったら入りたいような羞恥と、倒錯的な興奮がネーアの心と身体を蝕む。
「ぺちゃ、ぺちゃっ――もう少しだから、頑張ってね♪」
そう言って顔を上げたフェルナの口元には、彼女自身の涎がべったりと張り付いている。
朝日にきらきらと反射するそれが艶っぽく見え、
彼女の笑みが、まるで媚びているような錯覚を受けた。
310 名前:乙×風 :04/01/17 01:18 ID:DCV3bH1R
――じゅん。
その淫らなフェルナの顔で、とうとうネーアは股を濡らした。
股が濡れると、胸の中の興奮が心地良いものに変わっていく。
傷口を舐められる感触が、くすぐったい、から、気持ちいいに置き換えられる。
「……ぅんっ」
とうとう、甘い声が口を割って出た。
未だにネーアの腹からは、ぴちゃぴちゃれろれろと、淫らな音が響いている。
性的興奮に息がはぁはぁと荒くなる。
フェルナに気付かれるまでに、はやく終わって欲しい、という不安と、
この背徳的な時間を終わらせたくない、という矛盾する二つの気持ちが交錯する。
そして、
「ぺちゃ、ぺろ、ぺろんっ♪ ――うぅ?」
舌の動きを止め、今度はせわしなく鼻を動かす。
ふんふんと匂いを嗅ぎながら、フェルナはネーアの鳩尾、腹、下腹部と顔を
下へ下へとずらしていき、
とうとう、ネーアの下着、彼女の秘所が濡れている事に気付いた。
ぼっ、とフェルナの頬に火が付く。
「ネ、ネーアちゃんっ? こ、こここ、これってっ?」
(気付かれちゃった)
そう思った瞬間、膣内が熱く、疼く。
さらに下着が濡れていくのが分かる。
メスの発情臭がしているのをネーアでも嗅ぎ取れた。
もう、下着が透けて秘所が見える程、濡れている筈だ。
とうとう気付かれてしまった。
傷口を舐められただけで、欲情してしまう女だと、思われてしまった。
濡れたあそこを、下着越しに見られてしまった。
311 名前:乙×風 :04/01/17 01:18 ID:DCV3bH1R
死にたくなるような後悔と恥ずかしさ。
そしてそれ以上に背徳的で暗い何かで、心が満たされる。
「あ、あわわわっ――あっ! みんな心配しているからフェルナ行くね!
あ、そだ! みんなにはネーアちゃんは体調悪いって言っておくから!
じゃあねっ!」
逃げるようにベッドから降りると、慌てて部屋を出て行った。
途端に、耳が痛くなる程の静寂が部屋の中を満たす。
「もう、友達も居なくなっちゃった」
ぽつりと呟く。
こんな所を見たんだ、これからいつものように顔を合わせるなんて、
逆立ちしても出来ない。
涙が出た。
けれど、一度火が付いた女の身体は、今でも快楽を求めて。
ネーアは下着のままの布団の中に潜り込むと、フェルナの事を思いながら自分を慰めた。
さしたる時間も掛からず、
部屋の中に、くぐもった、だが、快楽酔いしれたメスの声が響き渡った。
312 名前:乙×風 :04/01/17 01:19 ID:DCV3bH1R
***
自慰を終えたネーアが、自己嫌悪と後悔で再び枕を濡らしていた時。
ノックも無く、扉が開かれた。
こんな不躾な事をするのは、ティジフォーンかレアクトのどちらしか居ない。
訳も分からず呼吸が小さくなる。
かくれんぼをしている最中、鬼が目の前を通り過ぎるのを待つような心境。
足音は絨毯をの敷き詰められた床を歩き、ベッドの前まで近づく。
「ネーアさん。起きなさい」
ぴしゃりと、静かな声で、だがそれには有無を言わせない強制力が孕んでいる。
何か、もの凄く嫌な予感がした。
狸寝入りを決め込む。
「そう。なら仕方がありませんね」
気配が近づき、布団を触られる感触がした。
そこでふと、自分が下着姿のままだという事に気付く。
それどころか布団の中には女の甘酸っぱい、蜜の匂いで充満している。
(また、恥をかいちゃう!)
思った直後に、抗う暇もなく布団を取り払われた。
「ネーアさんは、いつも下着で寝るのかしら?」
目の前には、呆れたような、蔑むような顔をしたティジフォーンの姿がある。
彼女はこの屋敷でメイド長をやっているティジフォーン=エリニュス。
今年三十路を迎えたばかりで、メイド長としてはかなりの若さであり、
また、この屋敷に住まう女性の中でも最も美人だ。
313 名前:乙×風 :04/01/17 01:19 ID:DCV3bH1R
同性のネーアでもそう思う。
ウェーブが掛かり、胸元辺りまで伸ばした髪は金色で、
艶やかな色を放っている。
プロポーションだって貧困なネーアの身体とは比べ物にならない。
メイド服の上からでもその容量がはっきりと分かる乳房が酷く羨ましい。
顔だって童顔の自分とは違い、大人の魅力が有る。
唇に引かれたリップは、自分にはとても似合いそうに無い。
正に八面玲瓏。彼女が一つ、妖艶な笑みを浮かべれば、
きっと男なんてひとたまりも無い。
こんな状況でなければ、『折檻』などしなければ、
きっとネーアはティジフォーンに見とれていただろう。
と、彼女の顔に、嫌悪の色が浮かんだ。
「……この匂い、ネーアさん、貴方、今まで何をやっていたのかしら?」
聞かなくても分かっている筈なのに。このメイド長はわざとらしく聞いてくる。
尋ねられても答えられる訳がないというのに。
猫が傷を負わした獲物で遊ぶように、彼女はネーアをいたぶっているのだ。
なんていやらしい性格。
『折檻』の時もそうだ。手を上げ、痛みを与えてくるレアクトとは違い、
ティジフォーンは羞恥と屈辱、それに快楽を与えてくる。
彼女がネーアに行った『折檻』は、おもらしに、強制オナニーに、浣腸に、
束縛した上でバイブを秘所に突っ込んだり、アナルを調教したり、
などと変態的なものばかり。
彼女の性格を、良く表している。
314 名前:乙×風 :04/01/17 01:20 ID:DCV3bH1R
「答えなさい」
静かに命令する。だが、
(自分を慰めていましたなんて、言えないよ)
「意地を張るのですか? なら仕方ありませんね」
しかし苦悩するネーアに溜息を付くと、ティジフォーンはあっさりと踵を返した。
「え?」
何か、企んでいる。あまり頭の良くないネーアにも直感的に分かった。
扉の前までティジフォーンは歩くと振り返り、明日の天気でも話すような口調で、
「ああ、そうそう。昨日の『折檻』の事、レアクトから聞きました。
全く、あの人ときたら、野蛮な事ばかりしていらっしゃるようですね。
まあ、レアクトの事はいいでしょう。それよりも、ネーアさん?
随分とふざけた事をしたらしいじゃないですか? よりもよって、
ウラヌス様の事を考えながら、股を濡らしていたなんてっ」
ティジフォーンの怒りの声に、さあっ、とネーアの顔から血の気が引いていく。
「当然すぐにウラヌス様に報告しようとしました。ですが」
舌なめずる悪魔のような笑みを浮かべる。
「実はまだその事をウラヌス様にはお話していません。
私の言いたい事が分かりますか?」
ネーアは唇を噛んだ。
つまり、愛しのウラヌス様の信用を失いたくなければ言う事聞け、
と脅迫しているのだ。
目の前が真っ暗になった気がする。
(結局私は、この人達に逆らう事は出来ないんだ)
最初から分かりきっている事なのに、どうして抵抗なんてしたのか。
315 名前:乙×風 :04/01/17 01:21 ID:DCV3bH1R
ネーアの心の中には、人間としての、女としての尊厳が、残っていた。
でも、もう駄目だった。
「……ナニー……してました」
「聞こえませんね。何を言っているのでしょうか?
人にものを話す時は、はっきりと、といつも言っている筈なのですが?」
わざとらしく聞き耳を立てる仕草。
「オナニーしてました!」
やけくそ気味で言い放った言葉は、部屋の外に聞こえないかと思う程大きい。
ティジフォーンは、小馬鹿にしたような笑みを浮かべ、
「まあ、なんてはしたないんでしょう。そんな大きな声で『オナニーしていました』
ですって。なんてふしだらなんでしょう。信じられません」
「うっ……ぅぅ……」
涙と嗚咽がこぼれる。
『折檻』を受けている訳でもないというのに、何故こんな屈辱を受けなければならないのか。
「でも感心しませんね。フェルナさんは私達に、貴方が具合を悪くして今日は休むと、
そう言っていましたよ? なのに貴方は自室に引き篭もったまま自慰などと、はしたない
事をしていたなんて」
酷薄で妖艶な笑みを浮かべる。
「これは『お仕置き』が必要ですね」
そう言ってティジフォーンは懐から、とある物を取り出す。
「あっ、い、いやあっ……」
316 名前:乙×風 :04/01/17 01:21 ID:DCV3bH1R
それは黒光りする張り型だった。
男性器を象ったそれの根元からは、膣内だけではなく淫核をも同時に刺激出来るように、
小指大ほどの凸が不自然に伸びている。
また、凸付きの張り型に比べ、細く長い張り型がある。
何重にもエラが張っているそれは、アナル専用のバイブだった。
この二つのバイブは、金具付きの革の紐で繋がれており、下着のよう穿く事が出来る。
ティジフォーンがそれをおもむろネーアの元へと放り投げる。
「きゃっ」
「さあ、それを穿きなさい……そうそう、ブラも脱ぎなさい。そんな微笑ましい胸には
意味がありませんからね」
人が気にしている事を知った上で、ネーアがティジフォーンのプロポーションに
憧れているのを知っていた上で、この女はこういう事を言う。
心が捻られる。胸が苦しくなる。
どんなに流しても涙は枯れない。
頬を濡らしながら、その悪夢のような下着モドキを手に取る。
(どうせ、見ないで下さいといっても、許してはくれないんだろうな)
ならいっその事、見せてしまえばいい。
ネーアは、ベッドから降りると、ティジフォーン前でおもむろに濡れた下着を
脱いだ。
「あら」
嫌悪が含まれた、だが、わざとらしい声。
「本当に、はしたない子ですね貴方は。どうして人前で女の恥ずかしい所を
晒せるのですか? それとも貴方には羞恥心というものが無いのですか?
……まさか、『見て欲しい』とでも言うつもりですか?
ええ……何と言いましたか……そう、確かそういうはしたない方達の事を
露出凶と言ってましたね?」
317 名前:乙×風 :04/01/17 01:22 ID:DCV3bH1R
(どうしろ、っていうんだろう?)
ティジフォーンの言葉を無視してブラを外す。
(嫌だといわれたら命令され、大人しく従ったら屈辱的な言葉を投げかけられる。
どうすれば、私の心は傷付かずにすむんだろう?)
革が張り巡らされているその下着に、足を通す。
(早く。早く。こんな時間は嫌だ。こんな、心が擦り切れるような時間は)
心だけが空回り、身体が着いていかない。
通そうとした足は見当外れの場所を踏み抜くばかりで、
その度に、使い込まれ、形の崩れ始めてきた肉ビラが、ティジフォーンの目に映る。
彼女は酷薄な笑みを浮かべながら、ネーアを見つめている。
「あ」
ようやく右足が通るべきところを通った。
今度は左足を通す。すんなり通った。
(やだっ。当たってるっ)
でも今からは、当たるだけでは済まない。
穿いた淫具を、二つの張り型を両手で掴み、二穴へと導く。
秘部に当たった瞬間、くちゅり、と音が鳴った。
「んあんっ」
ぴりぴりと、股から快楽が広がる。
イったばかりで酷く敏感になっていた。
(こんな状況で、こんなもの付けたら……!)
じわじわと恐怖が背筋を這い上がる。
「どうしたのですか? はしたないメイドさん? 早く穿きなさい。それとも、
私が手伝ってあげましょうか?」
318 名前:乙×風 :04/01/17 01:22 ID:DCV3bH1R
「け、結構です!」
これ以上、何かされるのは御免だった。
改めて自分の秘所を見る。
そこは秘所からはみ出した肉ビラが、てらてらと淫汁に光り輝いている。
それどころか、もの欲しそうに時折痙攣し、その口を開く。
淫核は自ら包皮を脱ぎ捨て、ピンク色の身体を膨張させて自己主張する。
(あ……)
ネーアは欲情していた。先程のフェルナの時のように。
羞恥と屈辱を掘り返され、興奮していた。
自分の中に芽生えた、マゾの魂がくすぶっていた。
(私、私……もう、駄目なのかな……)
少なくとも、その凶悪な下着を穿く為に、愛撫は必要ない。
後ろの張り型も、茶色の窄まりにあてがう。
きっとこっちは痛いだろう。尻は濡らしていない。
だが、人前で快楽によがるよりは、その方が良い。
そして、ゆっくりと、二つの張り型を、その身に沈める。
「ひぁっ! んああぁぁ!」
(入ってくる……! 入ってくるようっ!)
膣内はオナニーの直後で、適度にほだされ、濡れていた。
お陰で、前の張り型はあっさりと、くちゅうぅっ、と秘所から
泡の混じった淫液を押し出しながら、膣内へと収まる。
同時に、
「あはぁっ!?」
クリトリスに、前部の張り型から伸びる疣状の出っ張りが擦りつけられる。
鮮烈な快楽が弾け、身体中を駆け巡り、脳へ大量の『気持ち良い』という
信号が流れ込む。
319 名前:乙×風 :04/01/17 01:23 ID:DCV3bH1R
(これ、クリトリスに、すごく当たってっ! いやっ、気持ちよすぎだよっ!)
膣内が蠕動し、熱く疼くのを感じる。今頃湯気が立ちそうな愛液を、
多量に垂れ流している事だろう。
ネーアはあまりの快楽に止まってしまっている後ろの張り型を、突き入れた。
「んぅぅぅぅ!」
思ったより痛みは少ない。むしろ、気持ちいい。
凶悪な数のエラが不浄の藁を押し退け、引き伸ばしながら次々と肛門に
収まっていく。
股を濡らしていた愛液が、後ろの穴と張り型に伝っていたからだった。
「あうんっ……はあっ、はあ……はあ」
二つの張り型を下腹部に収め、荒い息を吐く。
前の穴からは足が震えるような快楽が。
後ろの穴からは息苦しく違和感を伴った快楽が。
その二つの快楽がネーアの心を、淫らに染めていく。
淫具に付属している細いベルトを調整し、
しっかりと張り型を股へと固定した。
どす黒い、被虐の心がネーアの胸の中で燻る。
自分の下半身を見る。
その下着モドキは、生地の少ない――俗に言う紐パンやハイレグ
などを彷彿させた。
背徳に身体が震える。
320 名前:乙×風 :04/01/17 01:24 ID:DCV3bH1R
「立っていられるのもやっと、そんな感じですね?」
満足そうにティジフォーンは微笑み、
「でも、そんな事では今から始める『お仕置き』には耐えられませんよ?」
そう言って今度は部屋の中に備え付けられていたタンスを開け、
中からネーアのメイド服を取り出した。
「さあ、着なさい」
またもおもむろに放り投げる。
「あんっ!?」
何とか受け取り、動いたせいで淫核が擦れ、全身を強烈な快楽で焼かれる。
受け取ったメイド服を呆然と見つめる事数秒。
融けそうになる頭が、ある可能性を思い付いた。
(まさか、まさか……このまま、お仕事を……?)
「い、いや、いやっ」
駄々をこねる子供のように頭を振りながら、いや、いやと、
壊れたレコードのように繰り返す。
「本当の悪夢は、これからですよ?」
ティジフォーンは悪魔のような微笑を浮かべながら。
ゆっくりとネーアの腕を取った。
<擦り切れる心>
とある屋敷の一室で、ネーア=ディズリルは目を覚ました。
虚ろな瞳で三年間見続けてきた天井を、呆と見る。
だがどれだけ見つめても天井の高さが変わるわけでもなし、また、
その色が変わるわけでもない。
何てことはない。ただ日常が始まったと言う事だ。
身支度を整えて、ウラヌス様を筆頭とする屋敷の住人に挨拶をして。
メイドとの仕事をこなして、咎められ。
朝食を取って。
メイドとの仕事をこなして、咎められ。
昼食を取って。
メイドとの仕事をこなして、咎められ。
夕食を取って。
メイドとの仕事をこなして、咎められ。
風呂に入り。
そして、
折檻。
そんな、単調で、でも、身も心もよじれて、擦り切れていきそうな日常。
「……ぅ」
身体が震える。昨晩の事を、ハサミを使って『折檻』された事を思い出した。
(私、感じてた。感じてしまってたんだっ……)
布団の中で自ら肩を抱く。
遠の昔に淫具を使って処女を奪われたとはいえ、あんな事をされて感じるなんて
思ってもみなかった。
これも、今までレアクト=シーアーラインから、過激なまでの『折檻』を受けてきた
せいだろう。
304 名前:乙×風 :04/01/17 01:13 ID:DCV3bH1R
ネーアは一月程前から、この『折檻』を受け始めた。
きっかけは分からない。何か些細な事かもしれないし。自分の無能ぶりに、
周りが我慢の限界にきただけかもしれない。
ともかく、その日を境に、ネーアは『折檻』というなの性的虐待を受け始めた。
被害者は言うまでもなく。加害者はメイド長のティジフォーンと、昨日も世話になった同僚のレアクト。
この二人だ。
初日はこの二人で、バイブを使ってネーアのバージンを散らした。
痛い、痛いと泣き叫ぶ口を、猿轡をかまし黙らせ、乱暴に膣内を掻き回されたのを覚えている。
死んでしまうと思う程痛かった上、次の日はろくに足腰が立たなかった。
(どうせ、元から何の役にも立たないのだけれど)
自嘲の笑みが浮かぶ。
バージンを散らされた次の日は、小便を漏らされた。昨日もしてしまったが、
あれは事故だ。だがその日は違った。
事前にその日は、午後からトイレにいくな、とメイド長のティジフォーンから命令され、
それに従った。結果、彼女に秘所を弄くられ、その目の前で、虹でも掛かるかと思う程
盛大なおもらしを披露してしまった。
三度目の『折檻』では、レアクトによって尻を叩かれた。
四度目は、ティジフォーンに魔力が切れ、動かなくなるまで淫具でよがらせられた。。
五度目では、女王様の気分になったレアクトに、鞭でぶたれた。
そして六度目にして、生まれて初めて浣腸をされ。人前で排泄をするという
極限の羞恥を味わった。
羞恥と苦痛のオンパレードだ。よくそんな事が思い付く。
305 名前:乙×風 :04/01/17 01:14 ID:DCV3bH1R
ともかくそのような、思い付く限りの性的虐待を受けた私は、
一週間で処女の痛みを忘れ。
二週間で娼婦の身体のように性感帯を掘り起こされ。
三週間で現実逃避の為に自慰を覚え。
四週間たった今では、苦痛と羞恥と屈辱に股を濡らしてしまう、マゾ女になってしまった。
それに、
ウラヌス様の為に未だ、放り出さずに頑張れているこの日常も、
今日で、終わりかもしれない。
『貴方がウラヌス様の事をダシにした事。ちゃんと本人に報告するから』
昨晩の、レアクトの言葉が脳裏に浮かんだ。
(もう、私に笑顔を見せて下さる事は、ないのかな……)
きゅっ、と目を閉じる。
「ごめんなさい……ごめんなさいぃ」
布団の中で身体を丸め、呪文のように呟く。
そうすれば、自分の罪は消えるのだ、というように。
ネーアは、くぐもった自分の声を聞きながら、枕を涙で濡らした。
306 名前:乙×風 :04/01/17 01:14 ID:DCV3bH1R
***
目を覚ましてからおよそ三十分、悲劇のヒロインにどっぷりと浸かっていた時だった。
こんこんと、軽快なノック音が響く。
「ネ・ー・ア・ちゃんっ! 朝だよ!」
返事をする間も無く、扉が開く音を布団越しに聞く。
涙を見られまいと寝巻きの袖で目元を拭い、身を起こした。
「……おはよう。フェルナ」
我ながら弱弱しい笑顔を浮かべる。
だが、そんな心配をかけまいという意図が見え見えの笑みに対して、
扉の向こうから現れた最年少のメイドは、元気に返事を返した。
「うん! おはよう!」
『あどけない』という言葉は彼女の為にあるのではないかと思う程の、純粋で無垢な笑顔を
浮かべる彼女は、フェルナというメイドである。
メイドと言っても普通のメイドではない。
メイドの中でも14と最年少の彼女は、亜人と呼ばれる、
動物と人間との間に生まれた種族だ。
亜人と言っても見た目は殆ど人間と変わりは無い。
二足歩行を前提とした骨格であり、動物のように身体全身が体毛に覆われているわけでもない。
違うのは尻尾が生えていることと、耳が人間のモノではなく、獣のそれに換わっている事くらい。
フェルナも例外ではなく、彼女の側頭部からは人の耳ではなく犬のそれが垂れていた。
余談だが尻尾は普段隠しているらしい。
「う? フェルナの顔、何か付いてる?」
「う、ううん。なんでもないよ……」
「わぅ?」
犬そのもののような感動詞の後、再び犬らしく首を傾げる。
307 名前:乙×風 :04/01/17 01:15 ID:DCV3bH1R
(こんな姿を見てると、ティジフォーンさんよりも長い間ウラヌス様の
お世話をしているようには見えないな)
フェルナはメイド長のティジフォーンが雇われる前からウラヌスに拾われ、メイドとして働いてきた。
ネーアよりも年下だが、メイドとしては先輩である。
そしてこの広い屋敷の中で、彼女はネーアにとって唯一の友達だ。
仕事を失敗しても、励ます事はあってもけなす事は無い。
陵辱に疲れたネーアを、毎朝起こしに来てくれる。
レアクトやティジフォーンのように裏表の無い彼女は、
その無垢な笑顔で傷付いたネーアの心を癒してくれた。
時々その笑顔が眩しすぎる事もあるが。
「ネーアちゃん? どうしたの? ぼーっとして? 皆カンカン怒ってるよ? 早く行かないとっ。
あ、それともひょっとして身体の具合悪いの? 今日はお休みする? なんかレアクトちゃんが
そんな事言ってたよ? 『あの子、今日は休むかも』って」
閉口するしかなかった。
最悪のシナリオを予想して、肩を抱き寄せて身体を震わせる。
「ネーアちゃんっ? だいじょうぶ?」
慌ててフェルナが駆け寄ってくる。
と、間近まで来た彼女は、フンフンと鼻を鳴らし匂いを嗅いだ。
「ネーアちゃん! ケガしてるでしょ!?」
「……え?」
(怪我らしい怪我なんて、したっけ?)
心が傷付いているのは、嫌でも分かってしまうが。
「服脱いで!」
「ええっ?」
308 名前:乙×風 :04/01/17 01:16 ID:DCV3bH1R
「『かのー』したら大変なんだよ!? じくじく傷口が痛むんだよ!?
変な汁がたくさん出てきちゃうんだよ!? だからはやく!」
「え、でも、そんな――きゃっ!」
困惑するネーアの寝巻きをフェルナは小さい手で無理矢理脱がしていく。
その手付きのなんと手馴れた事か。
嫌がり抵抗するネーアの手を交わしながら、あっという間に寝巻きを脱がす。
「っ!?」
その瞬間、鳩尾辺りに引きつるような痛みが走る。
「あ、ここだ!」
「え?」
フェルナの見つめる先、鳩尾辺りに切り裂かれたような傷跡。
縦一文字に引かれた裂傷からは、血が滲み出ていた。
(これって……)
昨日の、『折檻』の名残。
きゅうと、胸が締め付けられる。
「どうやってこんな所ケガしたのっ?」
「え? ――さ、さあ? どうやってだろうね?」
すっとぼけるしかなかった。正直に言うわけにもいかない。
確かにフェルナは友達だが、自分が毎夜のように陵辱されているなど、
言える筈も無い。
「ん。まあいいか♪」
そう言うや否や、フェルナはネーアの傷口に顔を寄せて、
「え、ちょ、フェルナ? 何を――きゃ!?」
引きつる痛みを和らげるかのように、傷口をぬめった感触が撫でる。
確認するまでもない。フェルナに傷を舐められている。
309 名前:乙×風 :04/01/17 01:17 ID:DCV3bH1R
「ぺろ、ぺろ。これくらいなら舐めれば直るからね。舐めてあげてるんだよ♪」
「えっ? え? で、でも――ひゃ!? くす、くすぐったいよ!」
「れろんっ。ぺちゃぺちゃ。我慢してね、ネーアちゃん♪」
(そんな事言われても……)
はいそうですかと我慢できればどんな苦労もしない。
(それにしても)
「ぺちゃ、ぺちゃっ、れろれろっ。れろんっ♪」
湿った音が卑猥に聞こえるのは、自分が淫らな娘だからだろうか。
(でも、フェルナの舌、くすぐったいけど、なんか、いやらしい)
まるで、昨晩、ネーアがレアクトに行った、おしゃぶりのように。
「あ……」
子宮が、きゅうっと、切なく締まる感覚。
(やだ……! 私、欲情してる!?)
シチュエーションのせいか、フェルナの舌技のせいか。
ネーアは確実に興奮していた。
下着姿で陵辱の爪跡をいやらしくなめられる事が、こんなにも恥ずかしいと感じるのに。
(それとも、恥ずかしいから、私興奮してるの?)
なんてふしだらな身体だ。いや、ふしだらなのは心の方かもしれない。
どちらにしても、この状況は好ましくない。
穴があったら入りたいような羞恥と、倒錯的な興奮がネーアの心と身体を蝕む。
「ぺちゃ、ぺちゃっ――もう少しだから、頑張ってね♪」
そう言って顔を上げたフェルナの口元には、彼女自身の涎がべったりと張り付いている。
朝日にきらきらと反射するそれが艶っぽく見え、
彼女の笑みが、まるで媚びているような錯覚を受けた。
310 名前:乙×風 :04/01/17 01:18 ID:DCV3bH1R
――じゅん。
その淫らなフェルナの顔で、とうとうネーアは股を濡らした。
股が濡れると、胸の中の興奮が心地良いものに変わっていく。
傷口を舐められる感触が、くすぐったい、から、気持ちいいに置き換えられる。
「……ぅんっ」
とうとう、甘い声が口を割って出た。
未だにネーアの腹からは、ぴちゃぴちゃれろれろと、淫らな音が響いている。
性的興奮に息がはぁはぁと荒くなる。
フェルナに気付かれるまでに、はやく終わって欲しい、という不安と、
この背徳的な時間を終わらせたくない、という矛盾する二つの気持ちが交錯する。
そして、
「ぺちゃ、ぺろ、ぺろんっ♪ ――うぅ?」
舌の動きを止め、今度はせわしなく鼻を動かす。
ふんふんと匂いを嗅ぎながら、フェルナはネーアの鳩尾、腹、下腹部と顔を
下へ下へとずらしていき、
とうとう、ネーアの下着、彼女の秘所が濡れている事に気付いた。
ぼっ、とフェルナの頬に火が付く。
「ネ、ネーアちゃんっ? こ、こここ、これってっ?」
(気付かれちゃった)
そう思った瞬間、膣内が熱く、疼く。
さらに下着が濡れていくのが分かる。
メスの発情臭がしているのをネーアでも嗅ぎ取れた。
もう、下着が透けて秘所が見える程、濡れている筈だ。
とうとう気付かれてしまった。
傷口を舐められただけで、欲情してしまう女だと、思われてしまった。
濡れたあそこを、下着越しに見られてしまった。
311 名前:乙×風 :04/01/17 01:18 ID:DCV3bH1R
死にたくなるような後悔と恥ずかしさ。
そしてそれ以上に背徳的で暗い何かで、心が満たされる。
「あ、あわわわっ――あっ! みんな心配しているからフェルナ行くね!
あ、そだ! みんなにはネーアちゃんは体調悪いって言っておくから!
じゃあねっ!」
逃げるようにベッドから降りると、慌てて部屋を出て行った。
途端に、耳が痛くなる程の静寂が部屋の中を満たす。
「もう、友達も居なくなっちゃった」
ぽつりと呟く。
こんな所を見たんだ、これからいつものように顔を合わせるなんて、
逆立ちしても出来ない。
涙が出た。
けれど、一度火が付いた女の身体は、今でも快楽を求めて。
ネーアは下着のままの布団の中に潜り込むと、フェルナの事を思いながら自分を慰めた。
さしたる時間も掛からず、
部屋の中に、くぐもった、だが、快楽酔いしれたメスの声が響き渡った。
312 名前:乙×風 :04/01/17 01:19 ID:DCV3bH1R
***
自慰を終えたネーアが、自己嫌悪と後悔で再び枕を濡らしていた時。
ノックも無く、扉が開かれた。
こんな不躾な事をするのは、ティジフォーンかレアクトのどちらしか居ない。
訳も分からず呼吸が小さくなる。
かくれんぼをしている最中、鬼が目の前を通り過ぎるのを待つような心境。
足音は絨毯をの敷き詰められた床を歩き、ベッドの前まで近づく。
「ネーアさん。起きなさい」
ぴしゃりと、静かな声で、だがそれには有無を言わせない強制力が孕んでいる。
何か、もの凄く嫌な予感がした。
狸寝入りを決め込む。
「そう。なら仕方がありませんね」
気配が近づき、布団を触られる感触がした。
そこでふと、自分が下着姿のままだという事に気付く。
それどころか布団の中には女の甘酸っぱい、蜜の匂いで充満している。
(また、恥をかいちゃう!)
思った直後に、抗う暇もなく布団を取り払われた。
「ネーアさんは、いつも下着で寝るのかしら?」
目の前には、呆れたような、蔑むような顔をしたティジフォーンの姿がある。
彼女はこの屋敷でメイド長をやっているティジフォーン=エリニュス。
今年三十路を迎えたばかりで、メイド長としてはかなりの若さであり、
また、この屋敷に住まう女性の中でも最も美人だ。
313 名前:乙×風 :04/01/17 01:19 ID:DCV3bH1R
同性のネーアでもそう思う。
ウェーブが掛かり、胸元辺りまで伸ばした髪は金色で、
艶やかな色を放っている。
プロポーションだって貧困なネーアの身体とは比べ物にならない。
メイド服の上からでもその容量がはっきりと分かる乳房が酷く羨ましい。
顔だって童顔の自分とは違い、大人の魅力が有る。
唇に引かれたリップは、自分にはとても似合いそうに無い。
正に八面玲瓏。彼女が一つ、妖艶な笑みを浮かべれば、
きっと男なんてひとたまりも無い。
こんな状況でなければ、『折檻』などしなければ、
きっとネーアはティジフォーンに見とれていただろう。
と、彼女の顔に、嫌悪の色が浮かんだ。
「……この匂い、ネーアさん、貴方、今まで何をやっていたのかしら?」
聞かなくても分かっている筈なのに。このメイド長はわざとらしく聞いてくる。
尋ねられても答えられる訳がないというのに。
猫が傷を負わした獲物で遊ぶように、彼女はネーアをいたぶっているのだ。
なんていやらしい性格。
『折檻』の時もそうだ。手を上げ、痛みを与えてくるレアクトとは違い、
ティジフォーンは羞恥と屈辱、それに快楽を与えてくる。
彼女がネーアに行った『折檻』は、おもらしに、強制オナニーに、浣腸に、
束縛した上でバイブを秘所に突っ込んだり、アナルを調教したり、
などと変態的なものばかり。
彼女の性格を、良く表している。
314 名前:乙×風 :04/01/17 01:20 ID:DCV3bH1R
「答えなさい」
静かに命令する。だが、
(自分を慰めていましたなんて、言えないよ)
「意地を張るのですか? なら仕方ありませんね」
しかし苦悩するネーアに溜息を付くと、ティジフォーンはあっさりと踵を返した。
「え?」
何か、企んでいる。あまり頭の良くないネーアにも直感的に分かった。
扉の前までティジフォーンは歩くと振り返り、明日の天気でも話すような口調で、
「ああ、そうそう。昨日の『折檻』の事、レアクトから聞きました。
全く、あの人ときたら、野蛮な事ばかりしていらっしゃるようですね。
まあ、レアクトの事はいいでしょう。それよりも、ネーアさん?
随分とふざけた事をしたらしいじゃないですか? よりもよって、
ウラヌス様の事を考えながら、股を濡らしていたなんてっ」
ティジフォーンの怒りの声に、さあっ、とネーアの顔から血の気が引いていく。
「当然すぐにウラヌス様に報告しようとしました。ですが」
舌なめずる悪魔のような笑みを浮かべる。
「実はまだその事をウラヌス様にはお話していません。
私の言いたい事が分かりますか?」
ネーアは唇を噛んだ。
つまり、愛しのウラヌス様の信用を失いたくなければ言う事聞け、
と脅迫しているのだ。
目の前が真っ暗になった気がする。
(結局私は、この人達に逆らう事は出来ないんだ)
最初から分かりきっている事なのに、どうして抵抗なんてしたのか。
315 名前:乙×風 :04/01/17 01:21 ID:DCV3bH1R
ネーアの心の中には、人間としての、女としての尊厳が、残っていた。
でも、もう駄目だった。
「……ナニー……してました」
「聞こえませんね。何を言っているのでしょうか?
人にものを話す時は、はっきりと、といつも言っている筈なのですが?」
わざとらしく聞き耳を立てる仕草。
「オナニーしてました!」
やけくそ気味で言い放った言葉は、部屋の外に聞こえないかと思う程大きい。
ティジフォーンは、小馬鹿にしたような笑みを浮かべ、
「まあ、なんてはしたないんでしょう。そんな大きな声で『オナニーしていました』
ですって。なんてふしだらなんでしょう。信じられません」
「うっ……ぅぅ……」
涙と嗚咽がこぼれる。
『折檻』を受けている訳でもないというのに、何故こんな屈辱を受けなければならないのか。
「でも感心しませんね。フェルナさんは私達に、貴方が具合を悪くして今日は休むと、
そう言っていましたよ? なのに貴方は自室に引き篭もったまま自慰などと、はしたない
事をしていたなんて」
酷薄で妖艶な笑みを浮かべる。
「これは『お仕置き』が必要ですね」
そう言ってティジフォーンは懐から、とある物を取り出す。
「あっ、い、いやあっ……」
316 名前:乙×風 :04/01/17 01:21 ID:DCV3bH1R
それは黒光りする張り型だった。
男性器を象ったそれの根元からは、膣内だけではなく淫核をも同時に刺激出来るように、
小指大ほどの凸が不自然に伸びている。
また、凸付きの張り型に比べ、細く長い張り型がある。
何重にもエラが張っているそれは、アナル専用のバイブだった。
この二つのバイブは、金具付きの革の紐で繋がれており、下着のよう穿く事が出来る。
ティジフォーンがそれをおもむろネーアの元へと放り投げる。
「きゃっ」
「さあ、それを穿きなさい……そうそう、ブラも脱ぎなさい。そんな微笑ましい胸には
意味がありませんからね」
人が気にしている事を知った上で、ネーアがティジフォーンのプロポーションに
憧れているのを知っていた上で、この女はこういう事を言う。
心が捻られる。胸が苦しくなる。
どんなに流しても涙は枯れない。
頬を濡らしながら、その悪夢のような下着モドキを手に取る。
(どうせ、見ないで下さいといっても、許してはくれないんだろうな)
ならいっその事、見せてしまえばいい。
ネーアは、ベッドから降りると、ティジフォーン前でおもむろに濡れた下着を
脱いだ。
「あら」
嫌悪が含まれた、だが、わざとらしい声。
「本当に、はしたない子ですね貴方は。どうして人前で女の恥ずかしい所を
晒せるのですか? それとも貴方には羞恥心というものが無いのですか?
……まさか、『見て欲しい』とでも言うつもりですか?
ええ……何と言いましたか……そう、確かそういうはしたない方達の事を
露出凶と言ってましたね?」
317 名前:乙×風 :04/01/17 01:22 ID:DCV3bH1R
(どうしろ、っていうんだろう?)
ティジフォーンの言葉を無視してブラを外す。
(嫌だといわれたら命令され、大人しく従ったら屈辱的な言葉を投げかけられる。
どうすれば、私の心は傷付かずにすむんだろう?)
革が張り巡らされているその下着に、足を通す。
(早く。早く。こんな時間は嫌だ。こんな、心が擦り切れるような時間は)
心だけが空回り、身体が着いていかない。
通そうとした足は見当外れの場所を踏み抜くばかりで、
その度に、使い込まれ、形の崩れ始めてきた肉ビラが、ティジフォーンの目に映る。
彼女は酷薄な笑みを浮かべながら、ネーアを見つめている。
「あ」
ようやく右足が通るべきところを通った。
今度は左足を通す。すんなり通った。
(やだっ。当たってるっ)
でも今からは、当たるだけでは済まない。
穿いた淫具を、二つの張り型を両手で掴み、二穴へと導く。
秘部に当たった瞬間、くちゅり、と音が鳴った。
「んあんっ」
ぴりぴりと、股から快楽が広がる。
イったばかりで酷く敏感になっていた。
(こんな状況で、こんなもの付けたら……!)
じわじわと恐怖が背筋を這い上がる。
「どうしたのですか? はしたないメイドさん? 早く穿きなさい。それとも、
私が手伝ってあげましょうか?」
318 名前:乙×風 :04/01/17 01:22 ID:DCV3bH1R
「け、結構です!」
これ以上、何かされるのは御免だった。
改めて自分の秘所を見る。
そこは秘所からはみ出した肉ビラが、てらてらと淫汁に光り輝いている。
それどころか、もの欲しそうに時折痙攣し、その口を開く。
淫核は自ら包皮を脱ぎ捨て、ピンク色の身体を膨張させて自己主張する。
(あ……)
ネーアは欲情していた。先程のフェルナの時のように。
羞恥と屈辱を掘り返され、興奮していた。
自分の中に芽生えた、マゾの魂がくすぶっていた。
(私、私……もう、駄目なのかな……)
少なくとも、その凶悪な下着を穿く為に、愛撫は必要ない。
後ろの張り型も、茶色の窄まりにあてがう。
きっとこっちは痛いだろう。尻は濡らしていない。
だが、人前で快楽によがるよりは、その方が良い。
そして、ゆっくりと、二つの張り型を、その身に沈める。
「ひぁっ! んああぁぁ!」
(入ってくる……! 入ってくるようっ!)
膣内はオナニーの直後で、適度にほだされ、濡れていた。
お陰で、前の張り型はあっさりと、くちゅうぅっ、と秘所から
泡の混じった淫液を押し出しながら、膣内へと収まる。
同時に、
「あはぁっ!?」
クリトリスに、前部の張り型から伸びる疣状の出っ張りが擦りつけられる。
鮮烈な快楽が弾け、身体中を駆け巡り、脳へ大量の『気持ち良い』という
信号が流れ込む。
319 名前:乙×風 :04/01/17 01:23 ID:DCV3bH1R
(これ、クリトリスに、すごく当たってっ! いやっ、気持ちよすぎだよっ!)
膣内が蠕動し、熱く疼くのを感じる。今頃湯気が立ちそうな愛液を、
多量に垂れ流している事だろう。
ネーアはあまりの快楽に止まってしまっている後ろの張り型を、突き入れた。
「んぅぅぅぅ!」
思ったより痛みは少ない。むしろ、気持ちいい。
凶悪な数のエラが不浄の藁を押し退け、引き伸ばしながら次々と肛門に
収まっていく。
股を濡らしていた愛液が、後ろの穴と張り型に伝っていたからだった。
「あうんっ……はあっ、はあ……はあ」
二つの張り型を下腹部に収め、荒い息を吐く。
前の穴からは足が震えるような快楽が。
後ろの穴からは息苦しく違和感を伴った快楽が。
その二つの快楽がネーアの心を、淫らに染めていく。
淫具に付属している細いベルトを調整し、
しっかりと張り型を股へと固定した。
どす黒い、被虐の心がネーアの胸の中で燻る。
自分の下半身を見る。
その下着モドキは、生地の少ない――俗に言う紐パンやハイレグ
などを彷彿させた。
背徳に身体が震える。
320 名前:乙×風 :04/01/17 01:24 ID:DCV3bH1R
「立っていられるのもやっと、そんな感じですね?」
満足そうにティジフォーンは微笑み、
「でも、そんな事では今から始める『お仕置き』には耐えられませんよ?」
そう言って今度は部屋の中に備え付けられていたタンスを開け、
中からネーアのメイド服を取り出した。
「さあ、着なさい」
またもおもむろに放り投げる。
「あんっ!?」
何とか受け取り、動いたせいで淫核が擦れ、全身を強烈な快楽で焼かれる。
受け取ったメイド服を呆然と見つめる事数秒。
融けそうになる頭が、ある可能性を思い付いた。
(まさか、まさか……このまま、お仕事を……?)
「い、いや、いやっ」
駄々をこねる子供のように頭を振りながら、いや、いやと、
壊れたレコードのように繰り返す。
「本当の悪夢は、これからですよ?」
ティジフォーンは悪魔のような微笑を浮かべながら。
ゆっくりとネーアの腕を取った。
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