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Code:Illusion(3スレ目分)
4 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/13 23:53 ID:WUBGlrGa
まず最初に。
えー、当方の不健全な思いつきの駄作を読んで頂きありがとうございます。
月曜日の本業に支障を来さないように、気をつけましょうw
自分も危険を感じたら打ち切りますんで・・・
5 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:02 ID:WLDYOHQG
「み、ミリアなの・・・?」
キールはおそるおそる尋ねる。
「あら、キールじゃない。久しぶりねぇ。よく入って来れたわね」
「ご主人様。ファルちゃんが墜ちたからじゃないですかぁ?」
「あぁ、多分そうね。禁断魔法も術者がいなくなったらそれまでなのね」
ミリアがクラインとキールの方を向く。
「み、ミリアなんだ・・・。それにこの甘い匂い、何?」
ファルが墜ちたため、切り離されていたこの部屋は通常の次元に戻っていた。
しかし、先ほどのファルとハイリア、ミリアとエルの行為のためにすさまじい性臭がたちこめている。
「・・・性臭だ」
クラインは言いづらそうに、一言だけ発した。
キールはその言葉に少し赤くなる。
「そ、そんなことより! ミリア、あなたいったい・・・。その姿は?」
「ミリアは悪魔になった。その隣の女も。それだけだろう」
クラインが淡々と言い放つ。
もはや彼は覚悟を決めているようだ。
自分がミリアを殺さなければならないことに。
6 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:09 ID:WLDYOHQG
「そう。私は蟲魔ミリア。フェリア様の下僕なの」
「そんな!」
「そこで寝てるエルも、ファルも、ハイリアお姉様も。みんな私が仲間にしてあげたの」
「くっ!」
クラインは斬りかかった。
「お姉様!」
「はぁい」
ファルの隕石の魔法を防いだように、ハイリアは部屋の真ん中に大きなシールドを張った。
「む!?」
クラインはシールドの発生に気づき、足を止める。
普通につっこんでも破れないのである。
「ミリア! やめてよ、なんか間違ってるよ!!」
キールは必至に説得を試みる。
「なんかファルとおんなじこと言うんだね。間違ってるのはみんなの方だってばぁ」
「キール。シールドを破ってくれ」
珍しくクラインが人にものを頼む。
「で、でも! ミリアを殺すなんて・・・」
「わからないのか? あいつは闇だ。闇の悪魔なんだ。殺す以外にあるまい」
7 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:17 ID:WLDYOHQG
「私は・・・、いや。ミリアを殺すなんてできない。」
弱気なキールも、珍しく意見をはっきりさせる。
「もういい。この剣で突破してみせる」
クラインは再びミリアの方へ走る。
シールドの前で、剣を一閃。
だが、シールドは破れなかった。
「むぅ!? 太陽剣でも破れない・・・とは!?」
高位な光の魔術師であったハイリアは、ミリアの眷属となった時点でそれ以上の闇の魔力が身に付いていた。
つまり、太陽剣の能力をはるかに凌駕するレベルの闇魔術のシールドなのである。
「無駄よぉ、お兄さん?」
ハイリアは誘うような口調でクラインに言った。
「クライン。あなた、いつも独りだよね。寂しくないの?」
「黙れ」
再びシールドを破ろうとするが、うまくいかない。
「キールはいいよね。ティアと一緒で優秀なんだもん」
「そ、そんなこと・・・」
「相手にするなキール。つけ込まれるぞ」
「ひどいこと言うのね、クラインは」
8 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:22 ID:WLDYOHQG
「あ、ご主人様ぁ」
ハイリアが突如、ミリアに話しかける。
「なに?」
「あの、キールっていう子なんですけど。」
「うん」
「ご主人様が蟲を寄生させるんじゃなくて、シィズ様に・・・」
「あぁー、それいいわねぇ。弱気で内気なキールが・・・、うふふ・・・」
「わ、私が・・・どうしたの?」
キールは自分のことを話されていることに気づく。
「ううん、なんでもない。それじゃ、そうしましょうか」
「はいぃ」
するとハイリアは何か呪文を唱え始める。
「クライン、悪いけれどまたしばらく独りになってもらうわ。」
「何を!? ミリア、お前は俺が・・・!」
「きゃあ!?」
「む!?」
キールが叫び声をあげる。
見ると、なんと床に暗黒の穴が開いてそこに沈み始めているではないか。
「き、キール!」
クラインは必至にキールの手をつかみ、引き上げる。
しかし魔術の穴は圧倒的な力でキールを引きずり込む。
9 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:28 ID:WLDYOHQG
「うあ、た、助けてクライン・・・!」
「ううむむむむ・・・!」
クラインの必死な救助活動も叶わず、キールは闇に飲み込まれてしまった。
同時にその穴は口を閉じた。
「うふふ、それじゃあ私たちも行きましょうか。お姉様」
「わかりましたぁ」
部屋に黒い霧が立ちこめていく。
「それじゃ、クライン。またね。次にあうときは、みんなで気持ちいいことしようね」
「くっ、待て!!」
その言葉を最後に、ミリア、ハイリア、エル、ファルも姿を消した。
――闇の女王、フェリアの居城。
ミリアは悪魔体のまま、フェリアもとに行く。
「失礼します」
ドアを開けて謁見の間に入る。
相変わらず光の少ないこの部屋は、陰湿な空気で満ちあふれていた。
「おかえり。ミリア」
フェリアは微笑む。
「今回の成果は?」
「はい。昔の仲間で女の子は全員、捕らえました。」
「さすが、私の見込んだだけのことはあるわね」
「ありがとうございます」
ミリアは頭を下げる。
10 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:35 ID:WLDYOHQG
「一人には妖淫蟲を、一人には魔淫蟲を。もう一人はシィズのもとに送りました」
「あら、妖淫蟲を? あなたも好きねぇ」
フェリアは茶化すように言った。
「妖淫蟲は人間を洗脳し、蟲使いにするための蟲。
一人寄生させておけばそれだけ仲間を増やせるわけですから」
「ふふ、そうね」
二人の会話はしばらく続く。
シィズのもとに送られたキール。
彼女は、シィズに出されたお茶を前にしていた。
フランクな性格らしく、別に牢屋とか独房に入れようとはしなかった。
彼女の自室に通され、お茶と茶菓子を持ってきたのだった。
「そんなに固くならなくていいのよ」
などと言っていたが、実に怪しい。
飲むに飲めない状況がキールを襲っていた。
「ミリアがどうしてあなたを私の所に送ったと思う?」
「え・・・?」
いきなりの質問に、キールはとまどう。
11 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:40 ID:WLDYOHQG
「確か、ミリアの話だと。あなたは男にレイプされた経験があるのよね」
「そ・・・、それ・・・」
愕然とした。
彼女は確かに強姦された記憶を持つ。
それをミリアに打ち明け、『秘密』としておいたはずなのに――
「ああ、驚かないでね。ミリアはもう、私と同じフェリア様の忠実な下僕なの。
だから、仲間の私には敵であるあなた達のことは普通に話してくれるのよ」
「そんな・・・」
キールは改めて、ミリアが敵になったことを感じた。
「私もフェリア様に悪魔にしてもらったの」
「!!」
立ち上がるキール。
ミリアの禍々しい姿が脳裏をよぎったのだ。
「でも、蟲魔のミリアみたいな姿じゃないわ」
シィズも立ち上がる。
「こっちの部屋に来て。見せてあげる」
警戒しながらも、キールはシィズについていく。
「そんなに警戒しなくても大丈夫よ。あなたの運命は、もう決まってるんだから」
意味深なことをシィズは言う。
隣の部屋は、まさに愛をむさぼるための部屋だった。
12 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:47 ID:WLDYOHQG
「こ、これって・・・」
キールはその部屋を見てためらう。
「そうよ。愛し合うための部屋。」
平然と言い放つ。
「そして、この部屋の主たる私は――」
どこからともなく闇が現れ、シィズを包んでいく。
「淫魔・シィズ」
キールには、死の宣告のようにその言葉が聞こえた。
闇が晴れていくと、そこには黒い尻尾と翼を生やしたシィズがいた。
まるで幾何学的な模様のような、線を中心とした衣服。ほぼ全裸だ。
まさに男を誘う、魔性の存在。
「ひ・・・」
キールは恐怖のために動けない。
一日に悪魔を二人も見ている。
そして、自分は生きている。
信じられなかった。
「元々は闇でも光でもない、普通の吸血鬼だったんだけどね。
ちょっとしたきっかけで闇に来て、フェリア様に悪魔にしてもらったわけ」
「あ・・・あ・・・」
ガタガタ震えるキールを目の前にしても、シィズは何の感情も抱かない。
「血を吸ってもいいし、Hしてもおっけー。どっちでも生きていけるのよねー」
13 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:54 ID:WLDYOHQG
便利便利と付け加えて笑うシィズ。
そしてふとキールに目を向ける。
「あなた、血を吸われて死ぬのとHして死ぬの、どっちがいい?」
その顔に、笑みはない。
結局死ぬ選択肢だった。
「い、いや・・・。死にたくない・・・」
何とか声を絞り出すキール。
「あはは、真面目ちゃんねー。冗談よ」
(わ、私、からかわれた・・・?)
キールはどこかショックを受けていた。
悪魔にからかわれるなんて思ってもいなかったから。
「あなたはね。私の眷属になるの」
「けん・・・ぞく・・・?」
「そ。淫魔になるの。」
「い、いん・・・!」
いつの間にかシィズはキールの背後に立っていた。
そのまま抱きしめ、熱い吐息をキールに吹きかける。
「さぁ、愛し合いましょ」
なぜかキールは抵抗できない。
14 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:01 ID:WLDYOHQG
シィズとキールはベッドに入り、互いに快楽を貪り始めた。
「おはよう、エル、ファル」
人間体に戻ったミリアは、眠っていた二人の少女に声を掛けた。
体を起こす二人。
「おはよ、ミリア」
「・・・おはよ」
気だるそうなのはエルだった。
元々エルは寝起きが悪い。
「二人とも私の仲間になってくれてうれしいよ」
ミリアは微笑む。
「フェリア様から指示が来たわ。エル、光の本部で蟲を放って来て。
ファルはまだ体が安定してないから、今日はお休み」
「うん」
「わかったわ」
エルが退室していく。
「さて、私はフェリア様に呼ばれてるの。闇の化身にしてくれるんだって」
「ふーん」
ファルは蟲の虜になってから、性格が変わっていた。
寡黙で無表情だったが、今はミリアの話し相手として申し分ない。
「じゃ、行ってくるね」
「終わったらまた来てねー。寂しいの」
「わかった」
ミリアは自分の部屋を後にした。
146 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/07 23:57 ID:ThjVA1eU
「んふ・・・、やっぱりHして死んじゃいたい?」
シィズは微笑みながらキールに話しかけた。
「い、いやぁ・・・!」
まだ、何もされていない。
どういうわけか抵抗できないまま、ベッドに寝かされてシィズに抱きしめられていた。
「でも、あなたは血もおいしそうね」
スンスンと鼻を鳴らせるシィズ。
キールの体臭で血の味を感じ取っていたのだろうか。
「ふふふ、ちょっと頂いちゃおうかしら」
シィズは口を開けた。
その中には鋭い4本の牙。
「い、いやぁ・・・、殺さないでぇ・・・」
もうキールには命乞いをすることしかできなかった。
「残念だけど」
シィズはキールの首筋に口を近づけながら言い放つ。
「ミリアにさらわれてきた時点で」
そして、その牙がキールの肌に触れて
「助からないことが決まってたの」
その言葉と同時に、シィズはキールに噛みついた。
「いたっ!」
(・・・痛いのは最初だけ。すぐに気持ちよくなるわ)
151 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:37 ID:8g96it0E
キールの頭の中に、シィズの声が響く。
魔力を使い、キールに意志を伝えているのだ。
「い、いや! やめてぇ!!」
ベッドに仰向けにされ、シィズに抱きしめられながら吸血されるキール。
確かに逃れる術はなさそうだった。
「あ・・・?」
しかし、そのキールの表情に変化が表れた。
(ふふふ、どう? 気持ちよくなってきたでしょ?)
「あぁ・・・、いい・・・?」
快感を感じ始めたキールの脳裏に、ある言葉が流れた。
『吸血鬼に血を奪われたもの、すなわち吸血鬼』
「・・・!?」
自らの神経を走る快楽。
しかし、その言葉が思い出された瞬間に彼女は凍り付いてしまった。
(あら? どうかしたの?)
血を吸い続けているシィズも不審に思ったようだ。
「い・・・や・・・! いやあああああ!!」
(・・・?)
シィズはその牙をキールから抜いた。
「どうしたのよ?」
当の本人である吸血鬼、シィズが気づかないはずもないだろうに。
「わ、私!! 吸血鬼に・・・、なっちゃった!?」
152 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:39 ID:8g96it0E
「えぇ?」
シィズは意味不明と言わんばかりの顔を作った。
「だ、だって! 吸血鬼に血を奪われた者、すなわち吸血鬼って!!」
「んー? なんか違うような・・・」
「嘘つかないでよ! わ、私・・・、もう人間じゃないんでしょ!?」
怒っているのか悲しんでいるのか、どっちなのかわからない。
「別に血を吸ったから必ず吸血鬼になるわけじゃないわよ」
「え? そんな気休めなんか・・・」
「気休めだと思うなら、牙を確かめてみたら? 例外なく生えてくるものよ」
キールはハッとして、舌で自らの歯を確かめる。
「・・・ない?」
「でしょう?」
そして妖艶な笑みを浮かべ、シィズはキールをもう一度抱きしめる。
「これから淫の化身になる娘を、吸血鬼になんてすると思って?
あなたには血じゃなくて、淫らな交わりの方がお似合いよ。んふふ・・・」
それを聞いて、キールは再び青くなった。
「や、やめてよぉ・・・」
「だぁめ。さっきも言ったでしょ? あなたはもう、助からない・・・って」
シィズの灰色の肌から、濃厚な甘い香りが放たれる。
「う・・・?」
だがキールにはその香りの意味がわからない。
彼女は何年か前に強姦されて以来、性行為には恐怖しか感じていなかった。
153 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:40 ID:8g96it0E
故に、年頃の少女がしていそうな所業:072ももちろんしない。
ミリアが配下に置いた娼館の女性達なら、何の香りかはわかったかもしれない。
「さぁ・・・、楽しみましょう? あなたは血もおいしかったけれど・・・。
精気もきっとおいしいんでしょうねぇ・・・?」
一度シィズは体を起こし、キールの上に座るような姿勢になった。
そして獲物を見る目つきでキールを見下ろす。
「あ・・・あ・・・」
キールは目に涙を浮かべ、恐怖に震えていた。
シィズから放たれた媚香をも無視する、強い恐怖に。
「怖がらないの。あなたの恐怖の対象であった性行為が、あなたの趣味であり、食事になり、
そして・・・、武器にもなるのよ?」
『武器』という言葉にキールが反応した。
「ぶ・・・き・・・?」
「そう。武器。あなたをかつて強姦した男に、同じ方法で復讐できるのよ」
同じ方法で。
強姦の犯人に対してすさまじい憎悪と恐怖を抱くキールにとって、その言葉は甘美なものだった。
「欲しくない? その武器。あなたの膣や胸、いいえ、体全部が武器になるの。
強姦した男だけじゃないわ。他の愚かな男さえもあなたの物にできる。」
「わたし・・・の・・・もの・・・」
復讐を頭に考え始めたキールは、やがてシィズの香りに酔わされていく。
「そして、好きなだけの快楽を好きなときに好きなだけ味わえる。
魅力的じゃなぁい? 人間にとって、禁断の行為が自由にできるのって・・・」
154 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:42 ID:8g96it0E
「禁断・・・」
「そう。人間は快楽を恐れる。それにのめり込み、自らを滅ぼしてしまうかもしれない、と。
だからあなたは強姦されたりしたのよ。人間は欲望と快楽に弱いからねぇ・・・。
その男だって、きっと欲望が抑えられなかったんでしょ?」
「・・・」
「だから。私が、あなたを変えてあげる。性を武器にし、欲望と快楽の化身になるの。」
「快楽の・・・化身・・・。」
数秒間をあけて、そしてキールは。
「・・・私を・・・、淫魔に・・・、してください・・・!」
シィズの媚香に酔わされてか、はたまた本心か。
その言葉が出てしまったのだった。
「うふふ・・・、いいわ。喜んで。」
シィズはキールに口づけをした。
そしてもう一度体を起こすと、
「さぁ、私の体をよーく見てごらん?」
キールは言葉に従い、シィズの豊満な、禍々しい模様の衣服を着た体を見つめた。
シィズの体が、わずかに黒光りする。
同時にキールの目は、焦点を失う。
「あ・・・? あ・・・?」
その異変にキールはとまどう。
さっきまでちゃんと見えていた目が、ぼやけてきたのだから。
「ほぅら、あなたの中の闇が反応してるわよぉ?」
光の一員たるキールであったが、その内には復讐という名の闇を秘めていた。
155 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:43 ID:8g96it0E
そう言いたいのだろうか。
「それじゃあ、始めようか」
その声と同時に、まるでスイッチが入ったかのようにキールの体が火照り始めた。
「あつ・・・い・・・」
同時に目が虚ろになっていく。
シィズの淫術にかかってしまったのだった。
「はぁ、はぁ」
金縛りにあったかのように動けないキール。
ベッドに入る前の、あの状態がまだ続いているのである。
だが、その両手はわずかに股間の方へ動き始めていた。
「うふふふ・・・、072したいのね?」
「はぁ、0・・・72・・・?」
キールはその単語を知らなかった。
「あら、知らないの? 自分で自分の気持ちいい所をいじくるのよ」
シィズはキールの右手を持つと、彼女の股間に持って行った。
「こうやって・・・」
シィズの手は、巧みにキールの手を操る。
キールの右手は、猥婦の慣れた手つきのように妖しく蠢く。
「はぅ・・・、あああ、わたし、自分でぇ・・・」
キールにはシィズの手が見えない。
無意識のうちに、自慰行為を行っているように認識しているのだ。
「気持ちいいでしょう・・・?」
「はひぃ・・・、気持ち・・・、いいれす・・・ぅ」
まるで幻聴のようにシィズの声が聞こえているのだろう。
156 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:44 ID:8g96it0E
全身の火照り、股間の痺れるような快楽。
未経験の右手が勝手に動き、そして艶めかしい女性の声が聞こえ。
キールは確実にシィズの・・・、そして闇の虜になりつつあった。
「じゃあ、軽く逝ってみようか」
シィズはキールの手の動きを速める。
「はぁ、はぁ、はぁはぁ」
同時にキールの息づかいも荒くなる。
やがて股間からは愛液が滴り――
「どぉ? 最高でしょう? 淫魔になればもっと気持ちいいわよぉ?
快楽のための存在だからねぇ」
「ふああ、いいぃ・・・! 淫、魔、淫・・・」
『淫魔になれば』『快楽のための存在』。
そういったキーワードは、相当な速度で彼女の精神を蝕んでいった。
同時に闇に墜ちることの背徳さが、彼女を高みに追い込んでいく。
「いい、いいい、いいの!」
「そうよぉ、さぁ、いっちゃいなさい!」
シィズの手により、キールの指が禁断の穴に入る瞬間。
「ああああああああああああああ!!」
キールは体を大きくのけぞらせ、愛液をまき散らしながら絶頂に達した。
「くす、私の誘惑に乗ったんだもの・・・、最高の快楽だったでしょうねぇ」
キールの愛液が付着したその手を、口に持っていくシィズ。
「ん・・・、甘いわぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・」
絶頂に達したばかりのキールは、息も絶え絶えであった。
「さぁて、そろそろ本番ね。これからあなたは淫魔になるの」
157 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:46 ID:8g96it0E
言うとシィズは自身の秘所をキールのそれとすりあわせる。
ぐちゅぅ、という卑猥な音を立ててぬるぬると潤滑する。
「ふぁ・・・」
キールが力無い声を上げた。
もはや彼女は、通常の人間で言うところの『淫魔に憑かれた人間』であった。
キールの自慰行為を手伝った際に自分でも慰めていたためか、シィズの秘所もいつしか愛液が滴っていた。
シィズはベッドの近くの棚に手を伸ばすと、黒い液体が入った瓶を手にした。
「うふふ、これを使えばあなたも淫魔(ハート」
フタを開けると、瓶を自らの秘所に入れた。
「うんっ!」
そして中身を自身の膣に流し込む。
「あぁ・・・、いっぱい入ってくるぅ・・・」
男のブツではないが、ガラスの瓶とその液体に感じていた。
瓶の中身を全部膣に入れると、瓶を適当に放り投げた。
そして秘所をなで回す。
「準備できたわ。『変わる』快楽をたっぷり味わってね」
もう一度、キールの秘所にシィズの秘所が合わさる。
だが、今度は少々違った。
「あ? あ? ああ? なんか、なんか入って・・・クルぅ・・・?」
その黒い液体ではない。
シィズの秘所から、何かが伸びているのだ。
「んふ、オスの物じゃないけど似たようなものよ」
すぐに上下運動を始めるシィズ。
やがて恍惚の表情になるキール。
「いぃ・・・のぉ・・・」
消えるような声でつぶやく。
「んん、そろそろ出るわねぇ」
擬似的な突起であり、あまり融通が利かないようだ。
158 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:47 ID:8g96it0E
「じゃ、出すわよ? 膣が燃えちゃうくらい気持ちいいわよぉ?」
上下運動を速めていく。
秒間2~3回くらいの、激しい物になっていく。
「あっ、あっ!」
その快楽のためか、キールは声も出ない。
「いっくわよぉ!」
シィズの突起が大きく膣を叩き、漆黒の液体がキールの中に流れていく。
「ああああああああああっ!」
すぐに2度目の絶頂に達したキール。
どくん、どくん・・・と、どす黒い謎の液体はキールの膣を満たしていく。
「まだまだっ! 出る、わよ!」
その注そう行為に快楽を感じているのだろう、シィズの息づかいもどこか荒い。
「あっつぅいいい!!」
突然キールがその異常を訴えたが、シィズは構わず出し続ける。
2分ほどして、ようやくすべてを出し終えたシィズ。
いつしかキールはその快楽により、気を失っていた。
「はぁん・・・、久しぶりにヤッたわぁ」
キールから精気を吸っていたのか、彼女の肌は先ほどよりも張りがある。
そして横目にキールを見る。
「そろそろかしら・・・」
まるでその言葉に呼応するかのように、キールに変化が現れた。
秘所から黒い染みが現れたのである。
「始まったわね。」
黒はまるで秘所を強調するかのような模様を描く。
淫魔の花はそこなのだから。
159 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:48 ID:8g96it0E
だがその模様もやがて消えていった。
同時に背中から漆黒の翼が生え、シィズと同じように黒い尻尾も生えてきた。
「成功ね。こうやってどんどん光の戦力を味方に引き込むのもいいわねぇ」
そういうと、シィズは愛の部屋を後にした。
数分後、シィズがお茶を飲んでいると。
そこにキールが現れた。
「あら? お目覚めね。」
そちらに目を向けるシィズ。
そこには淫魔となったキールがいた。
豊満な胸、締まった腰。
媚びを売るような表情にとがった耳、艶めかしく塗れた唇。
だが、背中の翼と尻尾は彼女が悪魔であることを物語っている。
キールはシィズのもとに歩いてきた。
「気分はどう?」
「はぁ・・・、とってもいいです・・・」
シィズの足下にしゃがむと、彼女の股間を舐め始めた。
「うふ、あなたは闇の力を手に入れたの。復讐するための力。快楽を得るための力。
人間を誘惑する力。人間を堕落させる力。存分に生かして、フェリア様に仕えるのよ」
「はぁい。喜んで・・・」
静かな部屋に、粘液の音が卑猥に響き渡る・・・。
暗黒のゲートが開くと、そこからはエルが現れた。
ここは光の本部がある街である。
彼女は以前のミリアと同様に、漆黒のローブをまとっていた。
160 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:49 ID:8g96it0E
「・・・」
ミリアに直接、妖淫蟲を寄生させられた彼女は、同時に邪悪な魔力も身に付いていた。
ハイリアがミリアから淫液を与えられて異形の存在となったように、
彼女もまたミリアの淫液を取り込んでいるのだから当然である。
もちろんエルも異形の存在となっていた。
彼女は市民に蟲を植え付けるため、街に入る。
町外れにはいかがわしい施設;娼館が相変わらず立ち並ぶ。
光とは言え、これが実際の体質なのだ。
フィエルがいかに努力しようとも、その下の者が怠惰ならば意味がない。
腐敗している証拠が、エルの眼前に堂々と並んでいた。
「ミリアも娼館ならやりやすいって言ってたわね」
エルは全身を触手で包むと、異形の体に姿を変えた。
そして壁を通過して、娼館に入っていった。
「きゃ!?」
突然壁から人型が現れた。
誰しもが驚くであろう。
「だ、誰!? それに・・・、その体!」
背中から半透明な蟲の羽を生やした青紫の体。
明らかに人間ではないことが、娼婦達にもわかった。
「ひ、光の本部に・・・、悪魔!?」
館長らしき男が出てくると、そう言い放った。
「男に用はないわ」
エルはそういうと、右手から触手を伸ばして男の頭に突き刺した。
「ぐ・・・」
すぐに男の体は溶け始め、跡形もなくなってしまった。
「うふ・・・」
エルは男を吸収してしまったのだ。
「いやぁ、悪魔ぁ!!」
161 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:52 ID:8g96it0E
娼婦達は逃げ出した。
しかし。
「な、何? ドアが! ドアが開かない!」
「当然よ。この建物には結界を張ったわ。誰も出られない」
それでもドアをガチャガチャとやる女達。
「わ、私たちに何を・・・」
「墜ちてもらうだけよ」
エルが冷たく言うと、左手を股間に持っていった。
そこに花のような触手を作ると、膣口をふさぐ。
「うんっ」
そのまま膣の中に触手が伸びて蠢いているのか、ぐちゅぐちゅと音が響く。
娼婦達はその様子を見ることしかできなかった。
そして触手が膣から離れると、そこから無数の蟲が現れたのだ。
「きゃあ!!」
娼婦達は部屋から逃げ出そうとするが、やはりドアが開かない。
「魔淫蟲よ。味わってね」
すぐさま娼婦達の股間に身を埋める魔淫蟲。
「ふあ! いや、気持ち悪い!!」
「やめて、出て行ってぇ!!」
「このっ、入ってこないでよっ!!」
抵抗の声があちこちから響き渡る。
しかし誰もが思うように魔淫蟲を追い出せないようだ。
やがて抵抗の声が無くなり始めた。
「んっ、もう、いい加減・・・、ふあ?」
「あっ・・・これぇ・・・」
「いい・・・」
徐々に股間をまさぐる音すら聞こえ始める。
その場にいる全員が、最後には悶えながら股間を擦るのだった。
162 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:54 ID:8g96it0E
「さぁ、男を犯して精気を吸いなさい。仲間を増やすのよ」
異形のエルが娼婦達に触手を刺し、命令を与える。
魔淫蟲がその命令を受理し、宿主の使命とするのだ。
娼婦達は虚ろな目つきでゆっくりと頷く。
エルが結界を解除すると、娼婦達は自慰をしながら外に出て行った。
おそらく遭遇するすべての人間を犯そうとするだろう。
「くく、これでいいわね。」
エルは外に出ると、次の娼館に姿を消した。
ミリアはフェリアのもとに来ていた。
今度は一体何をするのだろうか。
「始めるわよ、ミリア」
「本当によろしいのですか?」
確認をする。
「いいのよ。私の意識もあなたに流れ込み、融合するわ。
あなたの邪悪な心と私の力、そして私の欲望。それこそ邪神になれるでしょうね」
フェリアはミリアと融合しようとしていた。
自らの命はまだまだ――悪魔になった時点でほぼ無限だが、彼女の欲望はそれだけに止まらなかった。
闇の女王としての力。
自らにある無限の欲望。
ミリアの持つ、自らが与えた邪悪な思考。
そして快楽を与える蟲。
これら全てを持つことが、フェリアの野望だった。
「さぁ、こちらにおいで」
ミリアはフェリアのもとに歩み寄る。
フェリアはミリアを抱きしめた。
「力を全開にして、私を取り込むことをイメージなさい?」
#おっとハンドルに題名入れるの忘れてた
163 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:56 ID:8g96it0E
「はい」
ミリアが精神を集中すると、禍々しい黒い力が辺りに放出された。
同時にフェリアからも闇の力が放出される。
「いくわよ」
二人の力は互いを取り込もうとする。
取り込む者が取り込まれ、取り込まれる者は取り込む。
これにより融合を果たそうというのである。
二人の闇の力は際限なく大きくなり、もはや二人を包む黒い球体にしか見えない。
周囲に他の者がいれば、間違いなく消滅していただろう。
それほどまでに強力な力なのだ。
数分後、黒い球体はゆっくりと消え始めた。
そしてその中には人の影。
いや、人でないことは間違いない。
完全に闇の力が消えると、そこには美しい女性が立っていた。
全身に黒い霞を帯びているが、どうやら全裸のようだ。
衣服の替わりに邪気をまとわりつかせているのだろう。
「・・・成功ね」
フェリアでもミリアでもない声が響く。
「全てを我が物にする力が私にはある。光のフィエルさえも。」
部屋の出入り口に向かい、その存在は歩き出す。
はち切れそうな胸がゆさゆさと揺れる。
「まずはこの力を・・・、適当に試してみるとしましょう」
歩いているだけで、目の前にゲートができた。
女はゲートに消えた。
211 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 21:32 ID:W8EFqHn2
ファルの目の前に、女が現れた。
「・・・?」
ファルは首をかしげる。
ここは闇の本拠地だから、突然人が現れても驚くことはない。
ワープくらい、闇の幹部ならみんな使える。
「ふふ・・・」
女は妖艶な笑みをつくり、ファルを見つめる。
「お姉さん、だぁれ?」
ファルが何食わぬ顔で女に尋ねる。
見たことのない女――もっともファルはここに来てそれほど時間がたっていない。
シィズくらいしか知らない。
ベッドに腰掛けたファルに女は近づく。
「もとミリア+(プラス)もとフェリア・・・って言えばわかるかしら?」
「・・・?」
理解できないファル。
女はファルの隣に腰を下ろした。
「んー・・・」
「私は――」
言いかけると、ファルが女に抱きついた。
「あっ?」
「お姉さん、甘ーい いいにおいがするー」
そのままファルは女をベッドに押し倒すと、その豊満な胸に顔を埋めた。
しかし女は動じない。
むしろ予定通り――、そんな表情を作っていた。
212 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 21:41 ID:W8EFqHn2
ファルはそんなことに気づくはずもなく、彼女の胸を堪能している。
それこそ麻薬性のあるような、そんな香しい香りだった。
ファルはいつしか胸に顔をうずめたまま、動かなくなっていた。
「うふふ・・・」
女はファルの頭に手をやる。
「ファル? そんなにいいにおい?」
「・・・う・・・・・・ん・・・」
か細い声でファルが答えた。
「もっと欲しい? 甘ーい、甘ーいこの香り。」
「う・・・ん・・・」
「それじゃあ」
女は言うと、ファルをベッドに仰向けにさせ、自分がその上にのしかかる体位に変えた。
と言っても、抱きつかれていたのだからそのまま回転しただけだが。
「いくよ」
ファルの上の女は、ファルの顔をふさぐように胸を押しつけた。
同時に女の秘所がファルのそれと接触した。
「くぁん・・・」
犬の鳴き声のような、ファルの声がした。
「んあ・・・あ・・・」
息はできる程度に、女は調節している。
「どう? さっきよりいいでしょう・・・」
先ほどよりも濃厚な香りがファルの意識を狂わせ始めていた。
シィズ達淫魔がその体から発する媚香とは、若干違う――。
213 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 21:54 ID:W8EFqHn2
「ん・・・ん・・・んん・・・」
ファルはすでに朦朧としていた。
中毒性の高い、病みつきになりそうな香り。
一言で言い表すならば、こんなところだろうか。
だが、単に中毒性があるだけではない。
それは女のみぞ知る、魔の芳香なのだ。
「ふふふふ・・・」
女は妖しく微笑むと、その右手を自らの秘所に伸ばす。
軽くそれを何度か擦る。
「ん・・・ん・・・」
その間も、女から発せられる香りはさらに濃くなっていった。
「うんっ」
女が声を上げると、その秘所から紫色の生殖器のようなものがぐちゅぐちゅと音を立てて現れた。
それは意志を持つように、ぐねぐねとうねっている。
女はファルの唇を奪う。
一瞬ファルの目が見開かれたが、それはすぐに虚ろな恍惚としたものに戻った。
女の両の手はファルの胸を愛撫し、先ほど女の性器から現れた紫色の物体はファルの秘所を浅く出入りしている。
「ふぁ・・・あ・・・」
ファルが女の香りを楽しむつもりが、いつの間にか女がファルを犯す体勢になっていた。
だが、ファルはそんなことにも気づかない。
今や女の香りはこの部屋中に充満し、部屋の空気がうっすらと緑っぽくなっていた。
もはや水蒸気が結露するような濃度で香りがファルを包み込んでいた。
214 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 22:25 ID:W8EFqHn2
「・・・ファル、あなたとの記憶は持っているわよ」
女がつぶやく。
「ミリアとしての記憶が残っているわ。フェリアの記憶も残っているけれど。
ミリアがあなたを哀れんで、蟲を寄生させたのね・・・」
声をかけても、ファルにはもう聞こえていないようだ。
精神をも蝕まれているのだろうか。
「でもそれだと、ミリアに従属するだけの存在。生まれ変わった私――、
私たちの方が正しいのかしら? 私たちの下僕ではないのよね」
女の紫色の生殖器が、ミリアの秘所に本格的な侵入をしようと準備を始めた。
同時に女の髪の毛がファルにからみつき始めた。
そして彼女の生殖器が、ゆっくりとファルの秘所に入り始めた。
「んんん・・・んぅ・・・」
だがファルは苦しくはなさそうだ。
ずぶずぶと入り込む、女の触手生殖器。
かなり奥まで入っているようだ。
「あったかいわねぇ・・・」
にこにこと微笑みながら女が言う。
だが、その笑顔は人間には作れない、完全なものだった。
完成されすぎた――、そんな表情。
「ん・・・ん・・・」
快楽に感じているのか、それとも苦痛を感じているのか。
ファルの表情はすでに弛緩しており、真なる感情はもはや読みとれない。
そして最奥部まで到達した生殖器。
「うふふふ・・・」
何度目だろうか、女はまたしても妖しい笑い声を上げた。
するとファルに差し込まれたモノが、どくん、どくんと蠕動を始めた。
しかしファルの状況は変わらない。
215 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 22:47 ID:W8EFqHn2
その生殖器の中を液体が潤し、そしてファルの中に注がれ始めた。
女も、そしてファルも触手生殖器の蠕動に合わせてびくん、びくんと体を震わせている。
それこそ二人の意志が同調しているようだ。
女に注がれる液体が、ファルの膣に息づく蟲にもかかる。
そして蟲はその液体をどんどん吸収していく。
「まだ・・・、まだ出るわよ・・・」
いつしか女の表情は赤く上気し、恍惚としたものになっていた。
膣口からあふれた液体は、ベッドに染みを作っていく。
薄暗い灯りを遮り、二人の影が壁で妖しく蠢いていた。
女はファルの全身を艶めかしく愛撫するも、絶対に生殖器を外そうとはしなかった。
もっとも今のファルには抵抗することなど不可能だが。
やがてファルの肉体に変化が訪れた。
蟲を寄生させられ、同時にミリアの淫液を注がれたために彼女はすでに人外となっていた。
まだ蟲が安定していない、とミリアに言われて部屋でおとなしくしていたのだが――。
そのミリアの体はエルやハイリアのような、青紫の肌に変わっていった。
だが、彼女の下腹部のあたりに二人にはない怪しい模様が浮かび上がっている。
「ふふ・・・」
女は体を起こし、その模様を確認する。
そして彼女は生殖器を『切り離した』。
216 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 23:03 ID:W8EFqHn2
生殖器はそのままびくびくと蠢いていたが、やがてファルの膣に姿を消した。
すると女はファルの上から退くと、ベッドに座ってファルを見始めた。
「ん・・・う・・・」
ファルは気を失っているようだが、時折声を上げる。
依然としてその表情から感情は読めない。
だが、ファルの膣からはクチュクチュと卑猥な音がずっと聞こえる。
女の生殖器がファルの膣に入り込んでから、止まることがないのだ。
一体その中では何が起きているのだろうか。
「う・・・あ・・・」
ファルの目がゆっくりと開く。
まるで長い眠りから覚めたように――。
「おはよう?」
女が声をかけた。
「・・・?」
しかしファルは状況がつかめないようだ。
「おかしいわね・・・」
女が首をかしげる。
実は、彼女は元々ファルを洗脳・再改造つもりであったからだ。
(でも私の生殖器はファルに根付いたはず・・・)
女は再びファルに声を掛けてみる。
「気分はどうかしら?」
「ああ・・・、とっても・・・。」
(反応が鈍いだけみたいね)
女は安心した。
217 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 23:16 ID:W8EFqHn2
「あなたはミリアに蟲をもらい、そして淫液を注がれたのよね?」
「うん・・・」
「つまり、あなたはその段階で人間じゃあなくなったわけね。」
そこで女は微笑む。
「あなたを再改造したわ」
「え・・・?」
ファルは少々驚いたような顔をした。
だが。
「あっ?」
ファルは自らの下腹部を押さえた。
「な、何・・・?」
自分の膣で何かが動いている。
ファルはそれを察知したのだった。
「あなたの中に、私の体の一部を宿してあげたわ」
「え・・・、それって・・・!」
ファルは焦るように声を荒げた。
「あっ、あっ・・・!」
ファルの精神は、その膣に寄生している蟲のものだ。
蟲は膣に無数の触手を根のようにはりめぐらし、脳まで伸ばしてファルを洗脳し、操っていた。
すなわち、寄生している蟲に何かが起こればそれはファルの体や精神にもフィードバックされる。
今、ファルの中にいる蟲は明らかになにか異常な状態にあるのだ。
「私の生殖器――、言うなれば○ち○○んね。それをあなたの中に宿してあげたのよ」
「っ・・・!?」
ショックを受けるファル。
だが、もはやどうにもならない。
218 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 23:27 ID:W8EFqHn2
「じきにミリアの蟲を吸収して、蟲の代わりにあなたを支配してくれるわ。」
「そ、そんな・・・! ミリアにせっかくもらった蟲なのに・・・!」
ファルの目に涙が浮かぶ。
「あら、涙・・・? 闇の者になったのに涙を流すの。珍しいわねぇ」
「ど、どうにかしてよ! いや、ミリアの蟲がいいの!!」
この言動は明らかに蟲の自己防衛本能の現れだった。
「残念だけど、一度寄生したら宿主と融合するから二度と離れないわ」
「そんな・・・」
そして女はファルと目を合わせる。
「それは私が邪神たる力を持つからよ」
「――!」
ファルはその言葉に目を見開いた。
同時に彼女はベッドに崩れ落ちた。
「ふふ、ようやく蟲を吸収したみたいね」
女は驚くこともなく、一人そう漏らした。
見ると、ファルは全身をびくつかせている。
下腹部から体中に触手が広がっていくのが肌の出っ張りでわかる。
寄生した生殖器が全身を支配すべく、その触手を張り巡らせているのだ。
「ああ、あうああ、あああ、・・・」
白目をむいてファルはのたうち回っている。
膣口は緑の触手が出入りし、愛液をまき散らす。
体内の触手は胸にも到達し、乳房で作られる液体を変えていく。
やがて脳に行き届いた触手は、ファルのすべてを司る部分を取り込み始めた。
219 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 23:48 ID:W8EFqHn2
そして、ファルの全身が変化し始める。
足の皮膚がはじけるように引きちぎれると、その中からはピンク色のクモの足のような四肢が現れる。
同時に彼女の膣口が、人間を飲み込めるほどに大きくなる。
そこには邪神を名乗る女の生殖器が隠されている。
至る所から細い触手が生え、蠢いている。
ファルはまるで植物と融合したような体となっていった。
「ああうあああ・・・」
ファルの苦悶ともとれる声が止まる。
だが、逆に。
「はぁ、はぁ・・・、はっ、はぁあっ」
息を荒げている。
「うふふ、ファル? 気分はどうかしら」
「はぁ、はぁ、やり、たい・・・、犯りたいぃぃぃーーー!!」
心からの叫びだった。
ファルに寄生したあの生殖器の本能とも言える、『仲間を増やす』行為。
その性の欲望はファルをより完璧な邪神の下僕としていた。
「あら、エッチしたいの。いいわよ? 人間どもを犯してらっしゃいな」
「犯(ヤ)るぅ! 犯すぅ! 精液、すぅぅ! 女を犯すぅ!」
とてもかつてのファルとは思えない言葉の羅列。
女が手を振りあげると、そこにはあの暗黒のゲート。
「さぁ、いってらっしゃい」
「ああーーーー!!」
ファルは新たに生えた六本の足で、そのゲートをくぐっていった。
222 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 00:06 ID:QebISOaR
「仲間をたくさん増やして来なさい。すべての女を、あなたと同じ存在にするの。
うふふふ・・・、うふふふふふふふ・・・」
誰もいなくなった薄暗い部屋に、女――いや、邪神の笑い声が響いた。
「貴様!?」
クラインはその異形の存在と対峙していた。
「・・・エル・・・か?」
「あら? 誰かと思ったらクラインじゃない」
異形の体をクラインにさらすエル。
「お前まで・・・、悪魔に・・・」
「当たり前じゃない。ミリアがなったんだもの、みんななって当然よ」
「何を!?」
クラインはグレンピラーを構える。
「ほらほら。熱くならない。いつもの静かなクラインはどこにいったのよ」
「むぅ・・・!」
クラインの額に汗がじわりと浮かぶ。
「そんなことより」
エルは手を広げた。
「私が何をしに来たと思う?」
「・・・さしずめフェリアの手伝いだろう? お前は洗脳されているんだからな」
吐き捨てるようにクラインが言った。
かつての仲間が、こうして目の前に立っているのだから。
「それもあるわね」
「それも、だと?」
エルが頷く。
223 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 00:16 ID:QebISOaR
「あなたに会いに来たのよ」
「からかうつもりか!!」
クラインは頭に血が上っている。
錯乱状態とまでは行ってないが、しかし彼の通常の状態ではない。
立て続けに仲間を奪われたためだろうか。
「からかってどうするのよ」
「う・・・む・・・」
エルの言葉にはいつも何かがある。
そして、彼女の言葉には何度も助けられたことがある。
常に冷静であり、適切な状況判断を行えるように心がけているクラインでさえも。
それだけに、彼女の言葉を簡単には無視することができない。
「ならば、何をしに来た・・・」
「一緒に来ない?」
「!」
クラインはミリアにエル達をさらわれ、彼は精神的に大きなダメージを受けていた。
そのために普段の彼らしくもなく、熱くなって大声をふっかける。
そして共に来ないかという誘いも、思わず考えてしまう。
「何を・・・、馬鹿な・・・」
「ミリアもエルも、みんな一緒なのよ? キールだって。」
「う・・・う・・・」
剣を持つクラインの手が震える。
一人でいるのは苦痛ではないが、何よりも仲間を奪われたことが苦痛なのだ。
かつての仲間は、敵のもとで動いている。
それだけでも、クラインを考えさせるのには十分すぎた。
「あ、悪魔の言葉には・・・、惑わされない・・・!」
絞るような声でクラインは答えた。
エルは心底残念そうな顔をして、
「じゃあ死ね」
全身に触手を作り、クラインを襲わせた。
224 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 00:38 ID:QebISOaR
「ぐぅ!!」
クラインはグレンピラーを巧みに操り、どうにか触手をかわす。
「ほら。さっさと死ね」
エルは無情にも攻撃の手を休めない。
「くそっ」
触手を切っても、すぐに再生する。
剣を振るえばそれだけ隙ができ、ふるわなければかわすしかない。
かわすにも限界があり、いつしか攻撃を受けることになる。
「あはははははは、クライン、逃げるしかできないのね? 弱い弱い!」
エルはあざけるように笑う。
もはやかつてのエルの面影はない。
クラインはそう感じていた。
「ぐあ!」
エルの触手の一つが、クラインの肩を貫いた。
「あったり~」
鮮血が肩の傷から滴る。
「片方だけじゃ不公平よね?」
エルは言うと、反対の肩にも触手を突き刺した。
「ぬああああ!」
激痛に叫ぶクライン。
「ほら、どう? 考えが変わったかしら?」
「はぁ、はぁ、か、変わる・・・、はずが、あるか・・・っ!」
「ふふ、強情なのね。次は両足かしら?」
エルが次の触手を伸ばそうとしたその時。
225 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 01:02 ID:QebISOaR
「なにかしら・・・」
エルが横を向き、虚空を見つめる。
「何かくるわ」
「なん・・・だと?」
すると暗黒のゲートが現れた。
「・・・誰かしら。ミリアはフェリア様のところにいるはずだし、ファルは安静のはず。」
「むぅっ・・・」
そのゲートからは、強烈な甘い香りが漂ってきた。
「う・・・? な、なに、このにおい・・・」
「・・・んげん、にんげんを、おかす。たねを、うえつける。せいきを、すいつくす・・・」
そこから現れたのは、ファルだった。
「ふぁ、ファル!?」
「に、にんげん!」
ファルはすぐに無数の触手を伸ばし、クラインを絡め取った。
「うあ、な、何をするんだ!」
おぞましい触手はクラインの装備を次々と外していく。
「お、お前は! ファル・・・!?」
「おかす、せいえきをすうの、だれでもいいから、にんげんをおかす。・・・」
まるでうわごとのように繰り返すファル。
クラインのすべての装備を外し終わると、すぐに自らの巨大化した膣に持っていく。
「く、離せ! ファル、聞こえないのか!!」
226 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 01:20 ID:QebISOaR
今のファルに聞こえるはずがなかった。
ファルの頭にあるのは、精気を吸い尽くし、種を植え付けて仲間を増やすことだけ。
そしてその性衝動は永遠に止まらない。
彼女は無限の性欲を与えられたのだから。
「ふぁ、ファル! あんた一体何しに・・・!」
エルもファルに声をかけるが、やはり聞こえないようだ。
「うっ!? く、一体誰がッ・・・!!」
開いたままのゲートに、エルだけが引きずり込まれていく。
「く、クライン! ファルから、逃げ・・・」
最後まで言えずに、エルはゲートにその姿を消した。
その日、ファルは初めて『ニンゲン』を味わった。
その邪神が誕生してから、闇は爆発的にその勢力を広げていった。
クライン一行も彼をのぞいて闇の者となり、そしてかつての仲間をも次々と取り込んでいった。
ファルはファルで己の性欲に任せ、街を襲ってはその住人に種を植え付け続けた。
結果、光の本部をのぞいて世界は闇の勢力圏となってしまった。
もはや光には闇に抵抗する力すら残されていなかった。
そして、光の中央神殿――
フィエルの玉座の前には、全裸のあの邪神の姿があった。
フィエルと対峙しているようにも見えるが、しかし圧倒的にフィエルは不利であった。
「投降なさいな? あなたも指導者なら、そのくらいはケジメつけなさいよ」
「・・・あなたは何者ですか。光の戦士達を懐柔し、つけ込むあなたは」
落ち着いた口調でフィエルが言い放つ。
「あなたの妹でもあるわ」
227 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 01:26 ID:QebISOaR
「!」
道理でおかしいと思ったのだ。
ミリア達が健在だったころの闇の戦い方は、明らかにフェリアのものだった。
そう、彼女の妹としてのフェリア。
しかしミリアが行方不明になりクラインの一行が失そうすると、闇は変わった。
明らかにフェリアに何かあったとしか言いようがない。
「そして、ミリアでもあるわ」
「・・・融合したとでも?」
「ご名答。闇の女王フェリアと蟲魔ミリアが融合したの」
「・・・」
沈黙が流れる。
フィエルの頭に、自らが指示してきた数々の作戦がよみがえる。
――一体、どこで間違えたのだろうか・・・。
「さぁ、おしゃべりはこのくらいでいいでしょ。投降するの? それとも抵抗するの?」
「・・・わたしは最後まで戦います」
フィエルの全身に魔力がみなぎる。
「無駄だと思うわよ。もう、あなたごとき敵じゃないのよね」
「やってみないとわかりません」
魔法を紡ぎ始めるフィエル。
「この邪神、ミリアリア=ファギヴァルには」
「!」
フィエルが魔法を発動させた。
しかし、ミリアリアを通過していった・・・。
「さ、もういいでしょ。あなたはどうするの? 死ぬ? それとも・・・」
彼女が選んだのは、どちらだったか。
今はもう、わからないことである。
(完)
18 名前:FBX@Code:Illusion設定 ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:22 ID:WLDYOHQG
Code:Illusion 設定
@ミリア
・人間時(光)
魔法戦士。
光の女王の意志を達成するため、けなげに努力している。
残念ながら、その力は仲間達に及ばずにいつも足をひっぱりがちだ。
性格は至って真面目で明るい。
赤い髪、黒い瞳、外見は17歳程度。
実年齢もその程度。幼児体型に若干近い。
・人間時(闇)
フェリアに妖淫蟲(後述)を寄生させられ、快楽の虜となったミリア。
快楽を知っても、その体型は変わらなかった。
性格は一変してしまい、淫らなことには貪欲。
邪悪な笑みが妙に似合うような顔つきに変わった。
漆黒のローブを着用しており、その中は全裸。
ローブの中の体には無数の蟲がまとわりついており、自由に使役することができる。
作品中で彼女が使った蟲については、後ほど説明。
20 名前:FBX@Code:Illusion設定 ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:23 ID:WLDYOHQG
・悪魔体:蟲魔ミリア
闇の女王ミリアの洗礼を受け、悪魔として生まれ変わった。
全身を粘液で覆っており、あらゆる場所から蟲を合成することができる。
しかし、本人は秘所で自慰行為をして作るのが好みのようだ。
青緑色の皮膚、青紫色の触手を背中から大量にはやしている。
見る角度により違う色に見える不思議な髪の色。
後にハイリアから精気を吸収し、幼児体型をグラマラスに改造する。
・?????
?????????????
21 名前:FBX@Code:Illusion設定 ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:25 ID:WLDYOHQG
@ハイリア
・人間時(光)
ファル御用達の魔法屋店主。
男性経験がそこそこあり、ミリアに真症の淫乱にさせられる。
光の高位魔術師であり、かなりの魔力を秘めている。
金色の髪、白いローブ、かなりグラマラス。
・人間時(魔淫蟲寄生)
ハイリアがミリアに襲われ、蟲を宿している状態。
むせかえるような色気を発している。
淫乱な彼女は、ローブの中で常に蟲の触手を使って全身を愛撫している。
ミリアをご主人様と呼び、絶対服従。
外見は非寄生時と同じだが、蟲が愛撫しているため頬が紅潮している。
・異形時(蟲魔ミリアの眷属)
寄生された蟲にミリアの淫液を与えられ、生まれ変わった姿。
青緑色の皮膚はミリア譲りだが、肩の上などに毒腺があったり触手があったりする。
その体液はミリアの催淫性の臭気を濃縮したもので、麻薬のような甘ったるい香りがする。
22 名前:FBX@Code:Illusion設定 ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:27 ID:WLDYOHQG
@シィズ
・通常体
元々は隠遁生活をしている吸血鬼の集落に住んでいた。
しかし、ある事件をきっかけに集落は光によって襲われてしまう。
フェリアがそこに手を伸ばし、彼女を闇に誘った。
銀色の髪、白い肌。吸血鬼の女性はみんなスタイルがいい。
・悪魔体:淫魔シィズ
フェリアの洗礼を受けたシィズは、淫魔となった。
淫魔についての説明はもはや不要だろう。
幾何学模様のような、線を中心とした衣服のためほぼ全裸。
しかしその模様には意味があり、見た者すべてを虜にする効果がある。
常に甘い淫香を発している。
灰色の肌、銀色の髪。
@フェリア
・通常体
闇の女王として君臨する。
光の女王フィエルとは双子の姉妹だが、自分の恋人を殺した者に復讐するために光と闇を解放。
彼女は闇の力を使い、復讐を果たしたために闇の女王となった。
蝋のような肌、銀色の髪。
・悪魔体:妖花フェリア
悪魔の元締め的存在。
巨大な花弁の中に、フェリアが収まっている。
茎を触手のように自由に操ることができる。
花の中はゲル状の粘液で満たされており、人間がこの粘液に浸かり続けると悪魔に生まれ変わる。
23 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:29 ID:WLDYOHQG
ぷひー、終わります。。。
3時間くらいガリガリやってたのかな。
しつこいようですが、全部思いつきで書いてます。
設定は読者が混乱するとまずいんで、とっさに作りました。悪役だけw
感想いただければうれしいです。
駄作「Code」シリーズですがw
駄作のくせに長いなぁ・・・
Σ(・ε・;) もしや駄作じゃない・・・!?
おやすみなさい~
まず最初に。
えー、当方の不健全な思いつきの駄作を読んで頂きありがとうございます。
月曜日の本業に支障を来さないように、気をつけましょうw
自分も危険を感じたら打ち切りますんで・・・
5 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:02 ID:WLDYOHQG
「み、ミリアなの・・・?」
キールはおそるおそる尋ねる。
「あら、キールじゃない。久しぶりねぇ。よく入って来れたわね」
「ご主人様。ファルちゃんが墜ちたからじゃないですかぁ?」
「あぁ、多分そうね。禁断魔法も術者がいなくなったらそれまでなのね」
ミリアがクラインとキールの方を向く。
「み、ミリアなんだ・・・。それにこの甘い匂い、何?」
ファルが墜ちたため、切り離されていたこの部屋は通常の次元に戻っていた。
しかし、先ほどのファルとハイリア、ミリアとエルの行為のためにすさまじい性臭がたちこめている。
「・・・性臭だ」
クラインは言いづらそうに、一言だけ発した。
キールはその言葉に少し赤くなる。
「そ、そんなことより! ミリア、あなたいったい・・・。その姿は?」
「ミリアは悪魔になった。その隣の女も。それだけだろう」
クラインが淡々と言い放つ。
もはや彼は覚悟を決めているようだ。
自分がミリアを殺さなければならないことに。
6 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:09 ID:WLDYOHQG
「そう。私は蟲魔ミリア。フェリア様の下僕なの」
「そんな!」
「そこで寝てるエルも、ファルも、ハイリアお姉様も。みんな私が仲間にしてあげたの」
「くっ!」
クラインは斬りかかった。
「お姉様!」
「はぁい」
ファルの隕石の魔法を防いだように、ハイリアは部屋の真ん中に大きなシールドを張った。
「む!?」
クラインはシールドの発生に気づき、足を止める。
普通につっこんでも破れないのである。
「ミリア! やめてよ、なんか間違ってるよ!!」
キールは必至に説得を試みる。
「なんかファルとおんなじこと言うんだね。間違ってるのはみんなの方だってばぁ」
「キール。シールドを破ってくれ」
珍しくクラインが人にものを頼む。
「で、でも! ミリアを殺すなんて・・・」
「わからないのか? あいつは闇だ。闇の悪魔なんだ。殺す以外にあるまい」
7 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:17 ID:WLDYOHQG
「私は・・・、いや。ミリアを殺すなんてできない。」
弱気なキールも、珍しく意見をはっきりさせる。
「もういい。この剣で突破してみせる」
クラインは再びミリアの方へ走る。
シールドの前で、剣を一閃。
だが、シールドは破れなかった。
「むぅ!? 太陽剣でも破れない・・・とは!?」
高位な光の魔術師であったハイリアは、ミリアの眷属となった時点でそれ以上の闇の魔力が身に付いていた。
つまり、太陽剣の能力をはるかに凌駕するレベルの闇魔術のシールドなのである。
「無駄よぉ、お兄さん?」
ハイリアは誘うような口調でクラインに言った。
「クライン。あなた、いつも独りだよね。寂しくないの?」
「黙れ」
再びシールドを破ろうとするが、うまくいかない。
「キールはいいよね。ティアと一緒で優秀なんだもん」
「そ、そんなこと・・・」
「相手にするなキール。つけ込まれるぞ」
「ひどいこと言うのね、クラインは」
8 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:22 ID:WLDYOHQG
「あ、ご主人様ぁ」
ハイリアが突如、ミリアに話しかける。
「なに?」
「あの、キールっていう子なんですけど。」
「うん」
「ご主人様が蟲を寄生させるんじゃなくて、シィズ様に・・・」
「あぁー、それいいわねぇ。弱気で内気なキールが・・・、うふふ・・・」
「わ、私が・・・どうしたの?」
キールは自分のことを話されていることに気づく。
「ううん、なんでもない。それじゃ、そうしましょうか」
「はいぃ」
するとハイリアは何か呪文を唱え始める。
「クライン、悪いけれどまたしばらく独りになってもらうわ。」
「何を!? ミリア、お前は俺が・・・!」
「きゃあ!?」
「む!?」
キールが叫び声をあげる。
見ると、なんと床に暗黒の穴が開いてそこに沈み始めているではないか。
「き、キール!」
クラインは必至にキールの手をつかみ、引き上げる。
しかし魔術の穴は圧倒的な力でキールを引きずり込む。
9 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:28 ID:WLDYOHQG
「うあ、た、助けてクライン・・・!」
「ううむむむむ・・・!」
クラインの必死な救助活動も叶わず、キールは闇に飲み込まれてしまった。
同時にその穴は口を閉じた。
「うふふ、それじゃあ私たちも行きましょうか。お姉様」
「わかりましたぁ」
部屋に黒い霧が立ちこめていく。
「それじゃ、クライン。またね。次にあうときは、みんなで気持ちいいことしようね」
「くっ、待て!!」
その言葉を最後に、ミリア、ハイリア、エル、ファルも姿を消した。
――闇の女王、フェリアの居城。
ミリアは悪魔体のまま、フェリアもとに行く。
「失礼します」
ドアを開けて謁見の間に入る。
相変わらず光の少ないこの部屋は、陰湿な空気で満ちあふれていた。
「おかえり。ミリア」
フェリアは微笑む。
「今回の成果は?」
「はい。昔の仲間で女の子は全員、捕らえました。」
「さすが、私の見込んだだけのことはあるわね」
「ありがとうございます」
ミリアは頭を下げる。
10 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:35 ID:WLDYOHQG
「一人には妖淫蟲を、一人には魔淫蟲を。もう一人はシィズのもとに送りました」
「あら、妖淫蟲を? あなたも好きねぇ」
フェリアは茶化すように言った。
「妖淫蟲は人間を洗脳し、蟲使いにするための蟲。
一人寄生させておけばそれだけ仲間を増やせるわけですから」
「ふふ、そうね」
二人の会話はしばらく続く。
シィズのもとに送られたキール。
彼女は、シィズに出されたお茶を前にしていた。
フランクな性格らしく、別に牢屋とか独房に入れようとはしなかった。
彼女の自室に通され、お茶と茶菓子を持ってきたのだった。
「そんなに固くならなくていいのよ」
などと言っていたが、実に怪しい。
飲むに飲めない状況がキールを襲っていた。
「ミリアがどうしてあなたを私の所に送ったと思う?」
「え・・・?」
いきなりの質問に、キールはとまどう。
11 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:40 ID:WLDYOHQG
「確か、ミリアの話だと。あなたは男にレイプされた経験があるのよね」
「そ・・・、それ・・・」
愕然とした。
彼女は確かに強姦された記憶を持つ。
それをミリアに打ち明け、『秘密』としておいたはずなのに――
「ああ、驚かないでね。ミリアはもう、私と同じフェリア様の忠実な下僕なの。
だから、仲間の私には敵であるあなた達のことは普通に話してくれるのよ」
「そんな・・・」
キールは改めて、ミリアが敵になったことを感じた。
「私もフェリア様に悪魔にしてもらったの」
「!!」
立ち上がるキール。
ミリアの禍々しい姿が脳裏をよぎったのだ。
「でも、蟲魔のミリアみたいな姿じゃないわ」
シィズも立ち上がる。
「こっちの部屋に来て。見せてあげる」
警戒しながらも、キールはシィズについていく。
「そんなに警戒しなくても大丈夫よ。あなたの運命は、もう決まってるんだから」
意味深なことをシィズは言う。
隣の部屋は、まさに愛をむさぼるための部屋だった。
12 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:47 ID:WLDYOHQG
「こ、これって・・・」
キールはその部屋を見てためらう。
「そうよ。愛し合うための部屋。」
平然と言い放つ。
「そして、この部屋の主たる私は――」
どこからともなく闇が現れ、シィズを包んでいく。
「淫魔・シィズ」
キールには、死の宣告のようにその言葉が聞こえた。
闇が晴れていくと、そこには黒い尻尾と翼を生やしたシィズがいた。
まるで幾何学的な模様のような、線を中心とした衣服。ほぼ全裸だ。
まさに男を誘う、魔性の存在。
「ひ・・・」
キールは恐怖のために動けない。
一日に悪魔を二人も見ている。
そして、自分は生きている。
信じられなかった。
「元々は闇でも光でもない、普通の吸血鬼だったんだけどね。
ちょっとしたきっかけで闇に来て、フェリア様に悪魔にしてもらったわけ」
「あ・・・あ・・・」
ガタガタ震えるキールを目の前にしても、シィズは何の感情も抱かない。
「血を吸ってもいいし、Hしてもおっけー。どっちでも生きていけるのよねー」
13 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 00:54 ID:WLDYOHQG
便利便利と付け加えて笑うシィズ。
そしてふとキールに目を向ける。
「あなた、血を吸われて死ぬのとHして死ぬの、どっちがいい?」
その顔に、笑みはない。
結局死ぬ選択肢だった。
「い、いや・・・。死にたくない・・・」
何とか声を絞り出すキール。
「あはは、真面目ちゃんねー。冗談よ」
(わ、私、からかわれた・・・?)
キールはどこかショックを受けていた。
悪魔にからかわれるなんて思ってもいなかったから。
「あなたはね。私の眷属になるの」
「けん・・・ぞく・・・?」
「そ。淫魔になるの。」
「い、いん・・・!」
いつの間にかシィズはキールの背後に立っていた。
そのまま抱きしめ、熱い吐息をキールに吹きかける。
「さぁ、愛し合いましょ」
なぜかキールは抵抗できない。
14 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:01 ID:WLDYOHQG
シィズとキールはベッドに入り、互いに快楽を貪り始めた。
「おはよう、エル、ファル」
人間体に戻ったミリアは、眠っていた二人の少女に声を掛けた。
体を起こす二人。
「おはよ、ミリア」
「・・・おはよ」
気だるそうなのはエルだった。
元々エルは寝起きが悪い。
「二人とも私の仲間になってくれてうれしいよ」
ミリアは微笑む。
「フェリア様から指示が来たわ。エル、光の本部で蟲を放って来て。
ファルはまだ体が安定してないから、今日はお休み」
「うん」
「わかったわ」
エルが退室していく。
「さて、私はフェリア様に呼ばれてるの。闇の化身にしてくれるんだって」
「ふーん」
ファルは蟲の虜になってから、性格が変わっていた。
寡黙で無表情だったが、今はミリアの話し相手として申し分ない。
「じゃ、行ってくるね」
「終わったらまた来てねー。寂しいの」
「わかった」
ミリアは自分の部屋を後にした。
146 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/07 23:57 ID:ThjVA1eU
「んふ・・・、やっぱりHして死んじゃいたい?」
シィズは微笑みながらキールに話しかけた。
「い、いやぁ・・・!」
まだ、何もされていない。
どういうわけか抵抗できないまま、ベッドに寝かされてシィズに抱きしめられていた。
「でも、あなたは血もおいしそうね」
スンスンと鼻を鳴らせるシィズ。
キールの体臭で血の味を感じ取っていたのだろうか。
「ふふふ、ちょっと頂いちゃおうかしら」
シィズは口を開けた。
その中には鋭い4本の牙。
「い、いやぁ・・・、殺さないでぇ・・・」
もうキールには命乞いをすることしかできなかった。
「残念だけど」
シィズはキールの首筋に口を近づけながら言い放つ。
「ミリアにさらわれてきた時点で」
そして、その牙がキールの肌に触れて
「助からないことが決まってたの」
その言葉と同時に、シィズはキールに噛みついた。
「いたっ!」
(・・・痛いのは最初だけ。すぐに気持ちよくなるわ)
151 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:37 ID:8g96it0E
キールの頭の中に、シィズの声が響く。
魔力を使い、キールに意志を伝えているのだ。
「い、いや! やめてぇ!!」
ベッドに仰向けにされ、シィズに抱きしめられながら吸血されるキール。
確かに逃れる術はなさそうだった。
「あ・・・?」
しかし、そのキールの表情に変化が表れた。
(ふふふ、どう? 気持ちよくなってきたでしょ?)
「あぁ・・・、いい・・・?」
快感を感じ始めたキールの脳裏に、ある言葉が流れた。
『吸血鬼に血を奪われたもの、すなわち吸血鬼』
「・・・!?」
自らの神経を走る快楽。
しかし、その言葉が思い出された瞬間に彼女は凍り付いてしまった。
(あら? どうかしたの?)
血を吸い続けているシィズも不審に思ったようだ。
「い・・・や・・・! いやあああああ!!」
(・・・?)
シィズはその牙をキールから抜いた。
「どうしたのよ?」
当の本人である吸血鬼、シィズが気づかないはずもないだろうに。
「わ、私!! 吸血鬼に・・・、なっちゃった!?」
152 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:39 ID:8g96it0E
「えぇ?」
シィズは意味不明と言わんばかりの顔を作った。
「だ、だって! 吸血鬼に血を奪われた者、すなわち吸血鬼って!!」
「んー? なんか違うような・・・」
「嘘つかないでよ! わ、私・・・、もう人間じゃないんでしょ!?」
怒っているのか悲しんでいるのか、どっちなのかわからない。
「別に血を吸ったから必ず吸血鬼になるわけじゃないわよ」
「え? そんな気休めなんか・・・」
「気休めだと思うなら、牙を確かめてみたら? 例外なく生えてくるものよ」
キールはハッとして、舌で自らの歯を確かめる。
「・・・ない?」
「でしょう?」
そして妖艶な笑みを浮かべ、シィズはキールをもう一度抱きしめる。
「これから淫の化身になる娘を、吸血鬼になんてすると思って?
あなたには血じゃなくて、淫らな交わりの方がお似合いよ。んふふ・・・」
それを聞いて、キールは再び青くなった。
「や、やめてよぉ・・・」
「だぁめ。さっきも言ったでしょ? あなたはもう、助からない・・・って」
シィズの灰色の肌から、濃厚な甘い香りが放たれる。
「う・・・?」
だがキールにはその香りの意味がわからない。
彼女は何年か前に強姦されて以来、性行為には恐怖しか感じていなかった。
153 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:40 ID:8g96it0E
故に、年頃の少女がしていそうな所業:072ももちろんしない。
ミリアが配下に置いた娼館の女性達なら、何の香りかはわかったかもしれない。
「さぁ・・・、楽しみましょう? あなたは血もおいしかったけれど・・・。
精気もきっとおいしいんでしょうねぇ・・・?」
一度シィズは体を起こし、キールの上に座るような姿勢になった。
そして獲物を見る目つきでキールを見下ろす。
「あ・・・あ・・・」
キールは目に涙を浮かべ、恐怖に震えていた。
シィズから放たれた媚香をも無視する、強い恐怖に。
「怖がらないの。あなたの恐怖の対象であった性行為が、あなたの趣味であり、食事になり、
そして・・・、武器にもなるのよ?」
『武器』という言葉にキールが反応した。
「ぶ・・・き・・・?」
「そう。武器。あなたをかつて強姦した男に、同じ方法で復讐できるのよ」
同じ方法で。
強姦の犯人に対してすさまじい憎悪と恐怖を抱くキールにとって、その言葉は甘美なものだった。
「欲しくない? その武器。あなたの膣や胸、いいえ、体全部が武器になるの。
強姦した男だけじゃないわ。他の愚かな男さえもあなたの物にできる。」
「わたし・・・の・・・もの・・・」
復讐を頭に考え始めたキールは、やがてシィズの香りに酔わされていく。
「そして、好きなだけの快楽を好きなときに好きなだけ味わえる。
魅力的じゃなぁい? 人間にとって、禁断の行為が自由にできるのって・・・」
154 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:42 ID:8g96it0E
「禁断・・・」
「そう。人間は快楽を恐れる。それにのめり込み、自らを滅ぼしてしまうかもしれない、と。
だからあなたは強姦されたりしたのよ。人間は欲望と快楽に弱いからねぇ・・・。
その男だって、きっと欲望が抑えられなかったんでしょ?」
「・・・」
「だから。私が、あなたを変えてあげる。性を武器にし、欲望と快楽の化身になるの。」
「快楽の・・・化身・・・。」
数秒間をあけて、そしてキールは。
「・・・私を・・・、淫魔に・・・、してください・・・!」
シィズの媚香に酔わされてか、はたまた本心か。
その言葉が出てしまったのだった。
「うふふ・・・、いいわ。喜んで。」
シィズはキールに口づけをした。
そしてもう一度体を起こすと、
「さぁ、私の体をよーく見てごらん?」
キールは言葉に従い、シィズの豊満な、禍々しい模様の衣服を着た体を見つめた。
シィズの体が、わずかに黒光りする。
同時にキールの目は、焦点を失う。
「あ・・・? あ・・・?」
その異変にキールはとまどう。
さっきまでちゃんと見えていた目が、ぼやけてきたのだから。
「ほぅら、あなたの中の闇が反応してるわよぉ?」
光の一員たるキールであったが、その内には復讐という名の闇を秘めていた。
155 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:43 ID:8g96it0E
そう言いたいのだろうか。
「それじゃあ、始めようか」
その声と同時に、まるでスイッチが入ったかのようにキールの体が火照り始めた。
「あつ・・・い・・・」
同時に目が虚ろになっていく。
シィズの淫術にかかってしまったのだった。
「はぁ、はぁ」
金縛りにあったかのように動けないキール。
ベッドに入る前の、あの状態がまだ続いているのである。
だが、その両手はわずかに股間の方へ動き始めていた。
「うふふふ・・・、072したいのね?」
「はぁ、0・・・72・・・?」
キールはその単語を知らなかった。
「あら、知らないの? 自分で自分の気持ちいい所をいじくるのよ」
シィズはキールの右手を持つと、彼女の股間に持って行った。
「こうやって・・・」
シィズの手は、巧みにキールの手を操る。
キールの右手は、猥婦の慣れた手つきのように妖しく蠢く。
「はぅ・・・、あああ、わたし、自分でぇ・・・」
キールにはシィズの手が見えない。
無意識のうちに、自慰行為を行っているように認識しているのだ。
「気持ちいいでしょう・・・?」
「はひぃ・・・、気持ち・・・、いいれす・・・ぅ」
まるで幻聴のようにシィズの声が聞こえているのだろう。
156 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:44 ID:8g96it0E
全身の火照り、股間の痺れるような快楽。
未経験の右手が勝手に動き、そして艶めかしい女性の声が聞こえ。
キールは確実にシィズの・・・、そして闇の虜になりつつあった。
「じゃあ、軽く逝ってみようか」
シィズはキールの手の動きを速める。
「はぁ、はぁ、はぁはぁ」
同時にキールの息づかいも荒くなる。
やがて股間からは愛液が滴り――
「どぉ? 最高でしょう? 淫魔になればもっと気持ちいいわよぉ?
快楽のための存在だからねぇ」
「ふああ、いいぃ・・・! 淫、魔、淫・・・」
『淫魔になれば』『快楽のための存在』。
そういったキーワードは、相当な速度で彼女の精神を蝕んでいった。
同時に闇に墜ちることの背徳さが、彼女を高みに追い込んでいく。
「いい、いいい、いいの!」
「そうよぉ、さぁ、いっちゃいなさい!」
シィズの手により、キールの指が禁断の穴に入る瞬間。
「ああああああああああああああ!!」
キールは体を大きくのけぞらせ、愛液をまき散らしながら絶頂に達した。
「くす、私の誘惑に乗ったんだもの・・・、最高の快楽だったでしょうねぇ」
キールの愛液が付着したその手を、口に持っていくシィズ。
「ん・・・、甘いわぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・」
絶頂に達したばかりのキールは、息も絶え絶えであった。
「さぁて、そろそろ本番ね。これからあなたは淫魔になるの」
157 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:46 ID:8g96it0E
言うとシィズは自身の秘所をキールのそれとすりあわせる。
ぐちゅぅ、という卑猥な音を立ててぬるぬると潤滑する。
「ふぁ・・・」
キールが力無い声を上げた。
もはや彼女は、通常の人間で言うところの『淫魔に憑かれた人間』であった。
キールの自慰行為を手伝った際に自分でも慰めていたためか、シィズの秘所もいつしか愛液が滴っていた。
シィズはベッドの近くの棚に手を伸ばすと、黒い液体が入った瓶を手にした。
「うふふ、これを使えばあなたも淫魔(ハート」
フタを開けると、瓶を自らの秘所に入れた。
「うんっ!」
そして中身を自身の膣に流し込む。
「あぁ・・・、いっぱい入ってくるぅ・・・」
男のブツではないが、ガラスの瓶とその液体に感じていた。
瓶の中身を全部膣に入れると、瓶を適当に放り投げた。
そして秘所をなで回す。
「準備できたわ。『変わる』快楽をたっぷり味わってね」
もう一度、キールの秘所にシィズの秘所が合わさる。
だが、今度は少々違った。
「あ? あ? ああ? なんか、なんか入って・・・クルぅ・・・?」
その黒い液体ではない。
シィズの秘所から、何かが伸びているのだ。
「んふ、オスの物じゃないけど似たようなものよ」
すぐに上下運動を始めるシィズ。
やがて恍惚の表情になるキール。
「いぃ・・・のぉ・・・」
消えるような声でつぶやく。
「んん、そろそろ出るわねぇ」
擬似的な突起であり、あまり融通が利かないようだ。
158 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:47 ID:8g96it0E
「じゃ、出すわよ? 膣が燃えちゃうくらい気持ちいいわよぉ?」
上下運動を速めていく。
秒間2~3回くらいの、激しい物になっていく。
「あっ、あっ!」
その快楽のためか、キールは声も出ない。
「いっくわよぉ!」
シィズの突起が大きく膣を叩き、漆黒の液体がキールの中に流れていく。
「ああああああああああっ!」
すぐに2度目の絶頂に達したキール。
どくん、どくん・・・と、どす黒い謎の液体はキールの膣を満たしていく。
「まだまだっ! 出る、わよ!」
その注そう行為に快楽を感じているのだろう、シィズの息づかいもどこか荒い。
「あっつぅいいい!!」
突然キールがその異常を訴えたが、シィズは構わず出し続ける。
2分ほどして、ようやくすべてを出し終えたシィズ。
いつしかキールはその快楽により、気を失っていた。
「はぁん・・・、久しぶりにヤッたわぁ」
キールから精気を吸っていたのか、彼女の肌は先ほどよりも張りがある。
そして横目にキールを見る。
「そろそろかしら・・・」
まるでその言葉に呼応するかのように、キールに変化が現れた。
秘所から黒い染みが現れたのである。
「始まったわね。」
黒はまるで秘所を強調するかのような模様を描く。
淫魔の花はそこなのだから。
159 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:48 ID:8g96it0E
だがその模様もやがて消えていった。
同時に背中から漆黒の翼が生え、シィズと同じように黒い尻尾も生えてきた。
「成功ね。こうやってどんどん光の戦力を味方に引き込むのもいいわねぇ」
そういうと、シィズは愛の部屋を後にした。
数分後、シィズがお茶を飲んでいると。
そこにキールが現れた。
「あら? お目覚めね。」
そちらに目を向けるシィズ。
そこには淫魔となったキールがいた。
豊満な胸、締まった腰。
媚びを売るような表情にとがった耳、艶めかしく塗れた唇。
だが、背中の翼と尻尾は彼女が悪魔であることを物語っている。
キールはシィズのもとに歩いてきた。
「気分はどう?」
「はぁ・・・、とってもいいです・・・」
シィズの足下にしゃがむと、彼女の股間を舐め始めた。
「うふ、あなたは闇の力を手に入れたの。復讐するための力。快楽を得るための力。
人間を誘惑する力。人間を堕落させる力。存分に生かして、フェリア様に仕えるのよ」
「はぁい。喜んで・・・」
静かな部屋に、粘液の音が卑猥に響き渡る・・・。
暗黒のゲートが開くと、そこからはエルが現れた。
ここは光の本部がある街である。
彼女は以前のミリアと同様に、漆黒のローブをまとっていた。
160 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:49 ID:8g96it0E
「・・・」
ミリアに直接、妖淫蟲を寄生させられた彼女は、同時に邪悪な魔力も身に付いていた。
ハイリアがミリアから淫液を与えられて異形の存在となったように、
彼女もまたミリアの淫液を取り込んでいるのだから当然である。
もちろんエルも異形の存在となっていた。
彼女は市民に蟲を植え付けるため、街に入る。
町外れにはいかがわしい施設;娼館が相変わらず立ち並ぶ。
光とは言え、これが実際の体質なのだ。
フィエルがいかに努力しようとも、その下の者が怠惰ならば意味がない。
腐敗している証拠が、エルの眼前に堂々と並んでいた。
「ミリアも娼館ならやりやすいって言ってたわね」
エルは全身を触手で包むと、異形の体に姿を変えた。
そして壁を通過して、娼館に入っていった。
「きゃ!?」
突然壁から人型が現れた。
誰しもが驚くであろう。
「だ、誰!? それに・・・、その体!」
背中から半透明な蟲の羽を生やした青紫の体。
明らかに人間ではないことが、娼婦達にもわかった。
「ひ、光の本部に・・・、悪魔!?」
館長らしき男が出てくると、そう言い放った。
「男に用はないわ」
エルはそういうと、右手から触手を伸ばして男の頭に突き刺した。
「ぐ・・・」
すぐに男の体は溶け始め、跡形もなくなってしまった。
「うふ・・・」
エルは男を吸収してしまったのだ。
「いやぁ、悪魔ぁ!!」
161 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:52 ID:8g96it0E
娼婦達は逃げ出した。
しかし。
「な、何? ドアが! ドアが開かない!」
「当然よ。この建物には結界を張ったわ。誰も出られない」
それでもドアをガチャガチャとやる女達。
「わ、私たちに何を・・・」
「墜ちてもらうだけよ」
エルが冷たく言うと、左手を股間に持っていった。
そこに花のような触手を作ると、膣口をふさぐ。
「うんっ」
そのまま膣の中に触手が伸びて蠢いているのか、ぐちゅぐちゅと音が響く。
娼婦達はその様子を見ることしかできなかった。
そして触手が膣から離れると、そこから無数の蟲が現れたのだ。
「きゃあ!!」
娼婦達は部屋から逃げ出そうとするが、やはりドアが開かない。
「魔淫蟲よ。味わってね」
すぐさま娼婦達の股間に身を埋める魔淫蟲。
「ふあ! いや、気持ち悪い!!」
「やめて、出て行ってぇ!!」
「このっ、入ってこないでよっ!!」
抵抗の声があちこちから響き渡る。
しかし誰もが思うように魔淫蟲を追い出せないようだ。
やがて抵抗の声が無くなり始めた。
「んっ、もう、いい加減・・・、ふあ?」
「あっ・・・これぇ・・・」
「いい・・・」
徐々に股間をまさぐる音すら聞こえ始める。
その場にいる全員が、最後には悶えながら股間を擦るのだった。
162 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:54 ID:8g96it0E
「さぁ、男を犯して精気を吸いなさい。仲間を増やすのよ」
異形のエルが娼婦達に触手を刺し、命令を与える。
魔淫蟲がその命令を受理し、宿主の使命とするのだ。
娼婦達は虚ろな目つきでゆっくりと頷く。
エルが結界を解除すると、娼婦達は自慰をしながら外に出て行った。
おそらく遭遇するすべての人間を犯そうとするだろう。
「くく、これでいいわね。」
エルは外に出ると、次の娼館に姿を消した。
ミリアはフェリアのもとに来ていた。
今度は一体何をするのだろうか。
「始めるわよ、ミリア」
「本当によろしいのですか?」
確認をする。
「いいのよ。私の意識もあなたに流れ込み、融合するわ。
あなたの邪悪な心と私の力、そして私の欲望。それこそ邪神になれるでしょうね」
フェリアはミリアと融合しようとしていた。
自らの命はまだまだ――悪魔になった時点でほぼ無限だが、彼女の欲望はそれだけに止まらなかった。
闇の女王としての力。
自らにある無限の欲望。
ミリアの持つ、自らが与えた邪悪な思考。
そして快楽を与える蟲。
これら全てを持つことが、フェリアの野望だった。
「さぁ、こちらにおいで」
ミリアはフェリアのもとに歩み寄る。
フェリアはミリアを抱きしめた。
「力を全開にして、私を取り込むことをイメージなさい?」
#おっとハンドルに題名入れるの忘れてた
163 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/08 16:56 ID:8g96it0E
「はい」
ミリアが精神を集中すると、禍々しい黒い力が辺りに放出された。
同時にフェリアからも闇の力が放出される。
「いくわよ」
二人の力は互いを取り込もうとする。
取り込む者が取り込まれ、取り込まれる者は取り込む。
これにより融合を果たそうというのである。
二人の闇の力は際限なく大きくなり、もはや二人を包む黒い球体にしか見えない。
周囲に他の者がいれば、間違いなく消滅していただろう。
それほどまでに強力な力なのだ。
数分後、黒い球体はゆっくりと消え始めた。
そしてその中には人の影。
いや、人でないことは間違いない。
完全に闇の力が消えると、そこには美しい女性が立っていた。
全身に黒い霞を帯びているが、どうやら全裸のようだ。
衣服の替わりに邪気をまとわりつかせているのだろう。
「・・・成功ね」
フェリアでもミリアでもない声が響く。
「全てを我が物にする力が私にはある。光のフィエルさえも。」
部屋の出入り口に向かい、その存在は歩き出す。
はち切れそうな胸がゆさゆさと揺れる。
「まずはこの力を・・・、適当に試してみるとしましょう」
歩いているだけで、目の前にゲートができた。
女はゲートに消えた。
211 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 21:32 ID:W8EFqHn2
ファルの目の前に、女が現れた。
「・・・?」
ファルは首をかしげる。
ここは闇の本拠地だから、突然人が現れても驚くことはない。
ワープくらい、闇の幹部ならみんな使える。
「ふふ・・・」
女は妖艶な笑みをつくり、ファルを見つめる。
「お姉さん、だぁれ?」
ファルが何食わぬ顔で女に尋ねる。
見たことのない女――もっともファルはここに来てそれほど時間がたっていない。
シィズくらいしか知らない。
ベッドに腰掛けたファルに女は近づく。
「もとミリア+(プラス)もとフェリア・・・って言えばわかるかしら?」
「・・・?」
理解できないファル。
女はファルの隣に腰を下ろした。
「んー・・・」
「私は――」
言いかけると、ファルが女に抱きついた。
「あっ?」
「お姉さん、甘ーい いいにおいがするー」
そのままファルは女をベッドに押し倒すと、その豊満な胸に顔を埋めた。
しかし女は動じない。
むしろ予定通り――、そんな表情を作っていた。
212 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 21:41 ID:W8EFqHn2
ファルはそんなことに気づくはずもなく、彼女の胸を堪能している。
それこそ麻薬性のあるような、そんな香しい香りだった。
ファルはいつしか胸に顔をうずめたまま、動かなくなっていた。
「うふふ・・・」
女はファルの頭に手をやる。
「ファル? そんなにいいにおい?」
「・・・う・・・・・・ん・・・」
か細い声でファルが答えた。
「もっと欲しい? 甘ーい、甘ーいこの香り。」
「う・・・ん・・・」
「それじゃあ」
女は言うと、ファルをベッドに仰向けにさせ、自分がその上にのしかかる体位に変えた。
と言っても、抱きつかれていたのだからそのまま回転しただけだが。
「いくよ」
ファルの上の女は、ファルの顔をふさぐように胸を押しつけた。
同時に女の秘所がファルのそれと接触した。
「くぁん・・・」
犬の鳴き声のような、ファルの声がした。
「んあ・・・あ・・・」
息はできる程度に、女は調節している。
「どう? さっきよりいいでしょう・・・」
先ほどよりも濃厚な香りがファルの意識を狂わせ始めていた。
シィズ達淫魔がその体から発する媚香とは、若干違う――。
213 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 21:54 ID:W8EFqHn2
「ん・・・ん・・・んん・・・」
ファルはすでに朦朧としていた。
中毒性の高い、病みつきになりそうな香り。
一言で言い表すならば、こんなところだろうか。
だが、単に中毒性があるだけではない。
それは女のみぞ知る、魔の芳香なのだ。
「ふふふふ・・・」
女は妖しく微笑むと、その右手を自らの秘所に伸ばす。
軽くそれを何度か擦る。
「ん・・・ん・・・」
その間も、女から発せられる香りはさらに濃くなっていった。
「うんっ」
女が声を上げると、その秘所から紫色の生殖器のようなものがぐちゅぐちゅと音を立てて現れた。
それは意志を持つように、ぐねぐねとうねっている。
女はファルの唇を奪う。
一瞬ファルの目が見開かれたが、それはすぐに虚ろな恍惚としたものに戻った。
女の両の手はファルの胸を愛撫し、先ほど女の性器から現れた紫色の物体はファルの秘所を浅く出入りしている。
「ふぁ・・・あ・・・」
ファルが女の香りを楽しむつもりが、いつの間にか女がファルを犯す体勢になっていた。
だが、ファルはそんなことにも気づかない。
今や女の香りはこの部屋中に充満し、部屋の空気がうっすらと緑っぽくなっていた。
もはや水蒸気が結露するような濃度で香りがファルを包み込んでいた。
214 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 22:25 ID:W8EFqHn2
「・・・ファル、あなたとの記憶は持っているわよ」
女がつぶやく。
「ミリアとしての記憶が残っているわ。フェリアの記憶も残っているけれど。
ミリアがあなたを哀れんで、蟲を寄生させたのね・・・」
声をかけても、ファルにはもう聞こえていないようだ。
精神をも蝕まれているのだろうか。
「でもそれだと、ミリアに従属するだけの存在。生まれ変わった私――、
私たちの方が正しいのかしら? 私たちの下僕ではないのよね」
女の紫色の生殖器が、ミリアの秘所に本格的な侵入をしようと準備を始めた。
同時に女の髪の毛がファルにからみつき始めた。
そして彼女の生殖器が、ゆっくりとファルの秘所に入り始めた。
「んんん・・・んぅ・・・」
だがファルは苦しくはなさそうだ。
ずぶずぶと入り込む、女の触手生殖器。
かなり奥まで入っているようだ。
「あったかいわねぇ・・・」
にこにこと微笑みながら女が言う。
だが、その笑顔は人間には作れない、完全なものだった。
完成されすぎた――、そんな表情。
「ん・・・ん・・・」
快楽に感じているのか、それとも苦痛を感じているのか。
ファルの表情はすでに弛緩しており、真なる感情はもはや読みとれない。
そして最奥部まで到達した生殖器。
「うふふふ・・・」
何度目だろうか、女はまたしても妖しい笑い声を上げた。
するとファルに差し込まれたモノが、どくん、どくんと蠕動を始めた。
しかしファルの状況は変わらない。
215 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 22:47 ID:W8EFqHn2
その生殖器の中を液体が潤し、そしてファルの中に注がれ始めた。
女も、そしてファルも触手生殖器の蠕動に合わせてびくん、びくんと体を震わせている。
それこそ二人の意志が同調しているようだ。
女に注がれる液体が、ファルの膣に息づく蟲にもかかる。
そして蟲はその液体をどんどん吸収していく。
「まだ・・・、まだ出るわよ・・・」
いつしか女の表情は赤く上気し、恍惚としたものになっていた。
膣口からあふれた液体は、ベッドに染みを作っていく。
薄暗い灯りを遮り、二人の影が壁で妖しく蠢いていた。
女はファルの全身を艶めかしく愛撫するも、絶対に生殖器を外そうとはしなかった。
もっとも今のファルには抵抗することなど不可能だが。
やがてファルの肉体に変化が訪れた。
蟲を寄生させられ、同時にミリアの淫液を注がれたために彼女はすでに人外となっていた。
まだ蟲が安定していない、とミリアに言われて部屋でおとなしくしていたのだが――。
そのミリアの体はエルやハイリアのような、青紫の肌に変わっていった。
だが、彼女の下腹部のあたりに二人にはない怪しい模様が浮かび上がっている。
「ふふ・・・」
女は体を起こし、その模様を確認する。
そして彼女は生殖器を『切り離した』。
216 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 23:03 ID:W8EFqHn2
生殖器はそのままびくびくと蠢いていたが、やがてファルの膣に姿を消した。
すると女はファルの上から退くと、ベッドに座ってファルを見始めた。
「ん・・・う・・・」
ファルは気を失っているようだが、時折声を上げる。
依然としてその表情から感情は読めない。
だが、ファルの膣からはクチュクチュと卑猥な音がずっと聞こえる。
女の生殖器がファルの膣に入り込んでから、止まることがないのだ。
一体その中では何が起きているのだろうか。
「う・・・あ・・・」
ファルの目がゆっくりと開く。
まるで長い眠りから覚めたように――。
「おはよう?」
女が声をかけた。
「・・・?」
しかしファルは状況がつかめないようだ。
「おかしいわね・・・」
女が首をかしげる。
実は、彼女は元々ファルを洗脳・再改造つもりであったからだ。
(でも私の生殖器はファルに根付いたはず・・・)
女は再びファルに声を掛けてみる。
「気分はどうかしら?」
「ああ・・・、とっても・・・。」
(反応が鈍いだけみたいね)
女は安心した。
217 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 23:16 ID:W8EFqHn2
「あなたはミリアに蟲をもらい、そして淫液を注がれたのよね?」
「うん・・・」
「つまり、あなたはその段階で人間じゃあなくなったわけね。」
そこで女は微笑む。
「あなたを再改造したわ」
「え・・・?」
ファルは少々驚いたような顔をした。
だが。
「あっ?」
ファルは自らの下腹部を押さえた。
「な、何・・・?」
自分の膣で何かが動いている。
ファルはそれを察知したのだった。
「あなたの中に、私の体の一部を宿してあげたわ」
「え・・・、それって・・・!」
ファルは焦るように声を荒げた。
「あっ、あっ・・・!」
ファルの精神は、その膣に寄生している蟲のものだ。
蟲は膣に無数の触手を根のようにはりめぐらし、脳まで伸ばしてファルを洗脳し、操っていた。
すなわち、寄生している蟲に何かが起こればそれはファルの体や精神にもフィードバックされる。
今、ファルの中にいる蟲は明らかになにか異常な状態にあるのだ。
「私の生殖器――、言うなれば○ち○○んね。それをあなたの中に宿してあげたのよ」
「っ・・・!?」
ショックを受けるファル。
だが、もはやどうにもならない。
218 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 23:27 ID:W8EFqHn2
「じきにミリアの蟲を吸収して、蟲の代わりにあなたを支配してくれるわ。」
「そ、そんな・・・! ミリアにせっかくもらった蟲なのに・・・!」
ファルの目に涙が浮かぶ。
「あら、涙・・・? 闇の者になったのに涙を流すの。珍しいわねぇ」
「ど、どうにかしてよ! いや、ミリアの蟲がいいの!!」
この言動は明らかに蟲の自己防衛本能の現れだった。
「残念だけど、一度寄生したら宿主と融合するから二度と離れないわ」
「そんな・・・」
そして女はファルと目を合わせる。
「それは私が邪神たる力を持つからよ」
「――!」
ファルはその言葉に目を見開いた。
同時に彼女はベッドに崩れ落ちた。
「ふふ、ようやく蟲を吸収したみたいね」
女は驚くこともなく、一人そう漏らした。
見ると、ファルは全身をびくつかせている。
下腹部から体中に触手が広がっていくのが肌の出っ張りでわかる。
寄生した生殖器が全身を支配すべく、その触手を張り巡らせているのだ。
「ああ、あうああ、あああ、・・・」
白目をむいてファルはのたうち回っている。
膣口は緑の触手が出入りし、愛液をまき散らす。
体内の触手は胸にも到達し、乳房で作られる液体を変えていく。
やがて脳に行き届いた触手は、ファルのすべてを司る部分を取り込み始めた。
219 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/07/21 23:48 ID:W8EFqHn2
そして、ファルの全身が変化し始める。
足の皮膚がはじけるように引きちぎれると、その中からはピンク色のクモの足のような四肢が現れる。
同時に彼女の膣口が、人間を飲み込めるほどに大きくなる。
そこには邪神を名乗る女の生殖器が隠されている。
至る所から細い触手が生え、蠢いている。
ファルはまるで植物と融合したような体となっていった。
「ああうあああ・・・」
ファルの苦悶ともとれる声が止まる。
だが、逆に。
「はぁ、はぁ・・・、はっ、はぁあっ」
息を荒げている。
「うふふ、ファル? 気分はどうかしら」
「はぁ、はぁ、やり、たい・・・、犯りたいぃぃぃーーー!!」
心からの叫びだった。
ファルに寄生したあの生殖器の本能とも言える、『仲間を増やす』行為。
その性の欲望はファルをより完璧な邪神の下僕としていた。
「あら、エッチしたいの。いいわよ? 人間どもを犯してらっしゃいな」
「犯(ヤ)るぅ! 犯すぅ! 精液、すぅぅ! 女を犯すぅ!」
とてもかつてのファルとは思えない言葉の羅列。
女が手を振りあげると、そこにはあの暗黒のゲート。
「さぁ、いってらっしゃい」
「ああーーーー!!」
ファルは新たに生えた六本の足で、そのゲートをくぐっていった。
222 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 00:06 ID:QebISOaR
「仲間をたくさん増やして来なさい。すべての女を、あなたと同じ存在にするの。
うふふふ・・・、うふふふふふふふ・・・」
誰もいなくなった薄暗い部屋に、女――いや、邪神の笑い声が響いた。
「貴様!?」
クラインはその異形の存在と対峙していた。
「・・・エル・・・か?」
「あら? 誰かと思ったらクラインじゃない」
異形の体をクラインにさらすエル。
「お前まで・・・、悪魔に・・・」
「当たり前じゃない。ミリアがなったんだもの、みんななって当然よ」
「何を!?」
クラインはグレンピラーを構える。
「ほらほら。熱くならない。いつもの静かなクラインはどこにいったのよ」
「むぅ・・・!」
クラインの額に汗がじわりと浮かぶ。
「そんなことより」
エルは手を広げた。
「私が何をしに来たと思う?」
「・・・さしずめフェリアの手伝いだろう? お前は洗脳されているんだからな」
吐き捨てるようにクラインが言った。
かつての仲間が、こうして目の前に立っているのだから。
「それもあるわね」
「それも、だと?」
エルが頷く。
223 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 00:16 ID:QebISOaR
「あなたに会いに来たのよ」
「からかうつもりか!!」
クラインは頭に血が上っている。
錯乱状態とまでは行ってないが、しかし彼の通常の状態ではない。
立て続けに仲間を奪われたためだろうか。
「からかってどうするのよ」
「う・・・む・・・」
エルの言葉にはいつも何かがある。
そして、彼女の言葉には何度も助けられたことがある。
常に冷静であり、適切な状況判断を行えるように心がけているクラインでさえも。
それだけに、彼女の言葉を簡単には無視することができない。
「ならば、何をしに来た・・・」
「一緒に来ない?」
「!」
クラインはミリアにエル達をさらわれ、彼は精神的に大きなダメージを受けていた。
そのために普段の彼らしくもなく、熱くなって大声をふっかける。
そして共に来ないかという誘いも、思わず考えてしまう。
「何を・・・、馬鹿な・・・」
「ミリアもエルも、みんな一緒なのよ? キールだって。」
「う・・・う・・・」
剣を持つクラインの手が震える。
一人でいるのは苦痛ではないが、何よりも仲間を奪われたことが苦痛なのだ。
かつての仲間は、敵のもとで動いている。
それだけでも、クラインを考えさせるのには十分すぎた。
「あ、悪魔の言葉には・・・、惑わされない・・・!」
絞るような声でクラインは答えた。
エルは心底残念そうな顔をして、
「じゃあ死ね」
全身に触手を作り、クラインを襲わせた。
224 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 00:38 ID:QebISOaR
「ぐぅ!!」
クラインはグレンピラーを巧みに操り、どうにか触手をかわす。
「ほら。さっさと死ね」
エルは無情にも攻撃の手を休めない。
「くそっ」
触手を切っても、すぐに再生する。
剣を振るえばそれだけ隙ができ、ふるわなければかわすしかない。
かわすにも限界があり、いつしか攻撃を受けることになる。
「あはははははは、クライン、逃げるしかできないのね? 弱い弱い!」
エルはあざけるように笑う。
もはやかつてのエルの面影はない。
クラインはそう感じていた。
「ぐあ!」
エルの触手の一つが、クラインの肩を貫いた。
「あったり~」
鮮血が肩の傷から滴る。
「片方だけじゃ不公平よね?」
エルは言うと、反対の肩にも触手を突き刺した。
「ぬああああ!」
激痛に叫ぶクライン。
「ほら、どう? 考えが変わったかしら?」
「はぁ、はぁ、か、変わる・・・、はずが、あるか・・・っ!」
「ふふ、強情なのね。次は両足かしら?」
エルが次の触手を伸ばそうとしたその時。
225 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 01:02 ID:QebISOaR
「なにかしら・・・」
エルが横を向き、虚空を見つめる。
「何かくるわ」
「なん・・・だと?」
すると暗黒のゲートが現れた。
「・・・誰かしら。ミリアはフェリア様のところにいるはずだし、ファルは安静のはず。」
「むぅっ・・・」
そのゲートからは、強烈な甘い香りが漂ってきた。
「う・・・? な、なに、このにおい・・・」
「・・・んげん、にんげんを、おかす。たねを、うえつける。せいきを、すいつくす・・・」
そこから現れたのは、ファルだった。
「ふぁ、ファル!?」
「に、にんげん!」
ファルはすぐに無数の触手を伸ばし、クラインを絡め取った。
「うあ、な、何をするんだ!」
おぞましい触手はクラインの装備を次々と外していく。
「お、お前は! ファル・・・!?」
「おかす、せいえきをすうの、だれでもいいから、にんげんをおかす。・・・」
まるでうわごとのように繰り返すファル。
クラインのすべての装備を外し終わると、すぐに自らの巨大化した膣に持っていく。
「く、離せ! ファル、聞こえないのか!!」
226 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 01:20 ID:QebISOaR
今のファルに聞こえるはずがなかった。
ファルの頭にあるのは、精気を吸い尽くし、種を植え付けて仲間を増やすことだけ。
そしてその性衝動は永遠に止まらない。
彼女は無限の性欲を与えられたのだから。
「ふぁ、ファル! あんた一体何しに・・・!」
エルもファルに声をかけるが、やはり聞こえないようだ。
「うっ!? く、一体誰がッ・・・!!」
開いたままのゲートに、エルだけが引きずり込まれていく。
「く、クライン! ファルから、逃げ・・・」
最後まで言えずに、エルはゲートにその姿を消した。
その日、ファルは初めて『ニンゲン』を味わった。
その邪神が誕生してから、闇は爆発的にその勢力を広げていった。
クライン一行も彼をのぞいて闇の者となり、そしてかつての仲間をも次々と取り込んでいった。
ファルはファルで己の性欲に任せ、街を襲ってはその住人に種を植え付け続けた。
結果、光の本部をのぞいて世界は闇の勢力圏となってしまった。
もはや光には闇に抵抗する力すら残されていなかった。
そして、光の中央神殿――
フィエルの玉座の前には、全裸のあの邪神の姿があった。
フィエルと対峙しているようにも見えるが、しかし圧倒的にフィエルは不利であった。
「投降なさいな? あなたも指導者なら、そのくらいはケジメつけなさいよ」
「・・・あなたは何者ですか。光の戦士達を懐柔し、つけ込むあなたは」
落ち着いた口調でフィエルが言い放つ。
「あなたの妹でもあるわ」
227 名前:FBX@Code:Illusion ◆4gA1RyNyf. :04/07/22 01:26 ID:QebISOaR
「!」
道理でおかしいと思ったのだ。
ミリア達が健在だったころの闇の戦い方は、明らかにフェリアのものだった。
そう、彼女の妹としてのフェリア。
しかしミリアが行方不明になりクラインの一行が失そうすると、闇は変わった。
明らかにフェリアに何かあったとしか言いようがない。
「そして、ミリアでもあるわ」
「・・・融合したとでも?」
「ご名答。闇の女王フェリアと蟲魔ミリアが融合したの」
「・・・」
沈黙が流れる。
フィエルの頭に、自らが指示してきた数々の作戦がよみがえる。
――一体、どこで間違えたのだろうか・・・。
「さぁ、おしゃべりはこのくらいでいいでしょ。投降するの? それとも抵抗するの?」
「・・・わたしは最後まで戦います」
フィエルの全身に魔力がみなぎる。
「無駄だと思うわよ。もう、あなたごとき敵じゃないのよね」
「やってみないとわかりません」
魔法を紡ぎ始めるフィエル。
「この邪神、ミリアリア=ファギヴァルには」
「!」
フィエルが魔法を発動させた。
しかし、ミリアリアを通過していった・・・。
「さ、もういいでしょ。あなたはどうするの? 死ぬ? それとも・・・」
彼女が選んだのは、どちらだったか。
今はもう、わからないことである。
(完)
18 名前:FBX@Code:Illusion設定 ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:22 ID:WLDYOHQG
Code:Illusion 設定
@ミリア
・人間時(光)
魔法戦士。
光の女王の意志を達成するため、けなげに努力している。
残念ながら、その力は仲間達に及ばずにいつも足をひっぱりがちだ。
性格は至って真面目で明るい。
赤い髪、黒い瞳、外見は17歳程度。
実年齢もその程度。幼児体型に若干近い。
・人間時(闇)
フェリアに妖淫蟲(後述)を寄生させられ、快楽の虜となったミリア。
快楽を知っても、その体型は変わらなかった。
性格は一変してしまい、淫らなことには貪欲。
邪悪な笑みが妙に似合うような顔つきに変わった。
漆黒のローブを着用しており、その中は全裸。
ローブの中の体には無数の蟲がまとわりついており、自由に使役することができる。
作品中で彼女が使った蟲については、後ほど説明。
20 名前:FBX@Code:Illusion設定 ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:23 ID:WLDYOHQG
・悪魔体:蟲魔ミリア
闇の女王ミリアの洗礼を受け、悪魔として生まれ変わった。
全身を粘液で覆っており、あらゆる場所から蟲を合成することができる。
しかし、本人は秘所で自慰行為をして作るのが好みのようだ。
青緑色の皮膚、青紫色の触手を背中から大量にはやしている。
見る角度により違う色に見える不思議な髪の色。
後にハイリアから精気を吸収し、幼児体型をグラマラスに改造する。
・?????
?????????????
21 名前:FBX@Code:Illusion設定 ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:25 ID:WLDYOHQG
@ハイリア
・人間時(光)
ファル御用達の魔法屋店主。
男性経験がそこそこあり、ミリアに真症の淫乱にさせられる。
光の高位魔術師であり、かなりの魔力を秘めている。
金色の髪、白いローブ、かなりグラマラス。
・人間時(魔淫蟲寄生)
ハイリアがミリアに襲われ、蟲を宿している状態。
むせかえるような色気を発している。
淫乱な彼女は、ローブの中で常に蟲の触手を使って全身を愛撫している。
ミリアをご主人様と呼び、絶対服従。
外見は非寄生時と同じだが、蟲が愛撫しているため頬が紅潮している。
・異形時(蟲魔ミリアの眷属)
寄生された蟲にミリアの淫液を与えられ、生まれ変わった姿。
青緑色の皮膚はミリア譲りだが、肩の上などに毒腺があったり触手があったりする。
その体液はミリアの催淫性の臭気を濃縮したもので、麻薬のような甘ったるい香りがする。
22 名前:FBX@Code:Illusion設定 ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:27 ID:WLDYOHQG
@シィズ
・通常体
元々は隠遁生活をしている吸血鬼の集落に住んでいた。
しかし、ある事件をきっかけに集落は光によって襲われてしまう。
フェリアがそこに手を伸ばし、彼女を闇に誘った。
銀色の髪、白い肌。吸血鬼の女性はみんなスタイルがいい。
・悪魔体:淫魔シィズ
フェリアの洗礼を受けたシィズは、淫魔となった。
淫魔についての説明はもはや不要だろう。
幾何学模様のような、線を中心とした衣服のためほぼ全裸。
しかしその模様には意味があり、見た者すべてを虜にする効果がある。
常に甘い淫香を発している。
灰色の肌、銀色の髪。
@フェリア
・通常体
闇の女王として君臨する。
光の女王フィエルとは双子の姉妹だが、自分の恋人を殺した者に復讐するために光と闇を解放。
彼女は闇の力を使い、復讐を果たしたために闇の女王となった。
蝋のような肌、銀色の髪。
・悪魔体:妖花フェリア
悪魔の元締め的存在。
巨大な花弁の中に、フェリアが収まっている。
茎を触手のように自由に操ることができる。
花の中はゲル状の粘液で満たされており、人間がこの粘液に浸かり続けると悪魔に生まれ変わる。
23 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :04/06/14 01:29 ID:WLDYOHQG
ぷひー、終わります。。。
3時間くらいガリガリやってたのかな。
しつこいようですが、全部思いつきで書いてます。
設定は読者が混乱するとまずいんで、とっさに作りました。悪役だけw
感想いただければうれしいです。
駄作「Code」シリーズですがw
駄作のくせに長いなぁ・・・
Σ(・ε・;) もしや駄作じゃない・・・!?
おやすみなさい~
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