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魔剣・前編
515 505=前スレ697 sage 2008/12/02(火) 21:38:42 ID:toIOv/Yq
ログ抜粋でようやく前スレでの自分のレス番号を確認、予想していた方もいるかも知れませんが、某ほのぼのの人です。
投下前に注意です。
・基本的にハッピーエンド主義です。「寄生はバットエンドだろJK」という人はスルー推奨です。
・エロ分が全体的に不足気味です。ご理解ください。
・全裸の人、とりあえず服着てください。
516 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:41:20 ID:toIOv/Yq
「ふぁ、あぁ…あはぁ、あひぃ!あひぃぃぃ!…」
秘所とアナルに入り込んだ触手が蠢く度に私は悶え狂った。
《ふふ、貴方の中凄く気持ち良いわ…私の主に選んで正解だったみたいね》
頭の中に『彼女』の声が響く。その間にも二つの敏感な穴に入り込んだ太いイボ付触手がのた打ち回り、細い触手が充血したクリトリスと両の乳首をしごきあげる。
「あひぃ、だ…めっ!わらひぃ、おかしくなっちゃうぅぅ!!」
《いいのよ?貴方が耐えようと屈しようと、私はちゃんと契約は守るわ……まぁ、屈した時には屈したときの契約内容に貴方も従ってもらうけど》
「だめ!……それだけは……だめ…ひぃぁぁぁぁ!!」
圧倒的な快楽に飲み込まれそうになりながらも、それでも私は歯を食いしばって耐える。私がこの快楽に屈してしまえば、「私」という存在が消えてしまうだけではなく、この帝国も危機に陥れてしまうことになる。それだけは絶対に嫌だった。
私、リーネ・シュバイツァーはこの帝国を治める皇家に仕える侍女長の娘として生まれた。
丁度、この国の第一皇女、マリーア・ロードヴェンテと同い年であったこともあり、私が物心がつくかつかない頃から母は私を皇女の遊び相手として城へと頻繁に連れて行っていた。幸い私達はすぐに打ち解け、お互いにとって良い友人となることができた。
活発で何にでも積極的な私とは対照的に、彼女はおとなしくて余り積極的ではないが、気配りができ、誰にでも優しかった。
子供心にも、私はそんな彼女の性格が羨ましかった(もっとも、彼女は私の活動的な性格が羨ましいといっていたが)。そして誰よりもそばに居て彼女を守りたい、と強く思うようになった。それはひょっとすると恋心に近いものだったのかもしれない。
だから私は剣を学び、親の反対を押し切って騎士になった。親の後を追って侍女になるという選択肢もあったのだが、私は彼女を力で守りたかった。
騎士として順調に出世すれば皇族直属の近衛騎士団に任命される可能性だってある、そうすれば彼女を守ることが出来る。何年、ひょっとすると十数年かかるかもしれないが、それでもいつかは彼女を守る騎士になりたい、年を経るにつれて私はそう強く願うようになった。
でも、戦乱という時代の波が私から時間の猶予を奪い去った。
きっかけは些細なことだった、でもそれは瞬く間に多くの命を巻き込みながら大陸全体に広がった。そしてこの国にとっての不幸はそれだけではなかった。
この国の長である皇帝が流行り病で亡くなってしまったのだ。
さらに悪いことに彼には息子が居なかった、つまり第一皇女である彼女が若くして皇帝の位につかなくてはならなくなってしまったのだ。
確かに彼女は聡明であり、気品もあり、国を背負えるだけの器量もあった。
だが、彼女がその座につくのはあまりに早すぎたのだ。
既に一部の貴族達は諸外国の支援を受け、反乱の機会を伺っているとも聞く。
「小娘の治める帝国など恐れるに足らず」、諸外国にとっても、現状に不満を持つ貴族たちにとっても、これは帝国を奪い取る絶好の機会だった。
でも例えそれがわかっていても、皇帝になったばかりの今の彼女にも、混乱が続くこの国にも、そしてもちろん一人前になったばかりの私にも、この危機を全て打破できるだけの力など、なかった。
憎かった。この国を――彼女を奪おうとする全ての者が。
悲しかった。彼女が、この国が、消えてしまうことが。
悔しかった。何一つ守れない、一人前になっただけで浮かれていた自分自身が。
そんな時、私は城の宝物庫に封印されているという『魔剣』の話を耳にした。
517 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:42:43 ID:toIOv/Yq
『魔剣』はその所有者に絶大な力を与え、その力は一国を一人で滅ぼせるのだという。
その力があれば、全てを守れる、全てを蹴散らせる。私が、この国を、彼女を守ることができる、私の胸は高鳴った。
恐らく私はその時から『魔剣』につけ込まれていたのだと思う。
私は気がつけば、その噂話をしていた者達から知っている話を根掘り葉掘り聞きだし、宝物庫の鍵を勝手に持ち出して暗い宝物庫の中に『魔剣』を求めてふらふらと歩を進め……。
―――そして私は魔剣の封印を解いてしまった―――
封印自体は簡単に解けた。恐らく外部からの力で解かれることを想定していなかったのだろう。私が剣に触れるだけで魔剣の戒めは解かれた。
封印が解けた魔剣は、まず私に封印を解いたことについての謝辞を述べ、何を望むのかを問うた。
魔剣に意思があることには大して驚かなかった。伝説を紐解いてみても、意思を持つ武具はいくらでもある。意思を持っている、という事実は逆に私に魔剣の力が本物であると確信を深めさせただけだった。
そして私は願った。――この国を、彼女を守りたい――と
そう願った私に魔剣は一つの契約を提示した。
即ち[自分の試練に耐えられれば私が魔剣を、屈すれば魔剣が私を自由に扱うことが出来る]という単純な契約。
力への誘惑に完全囚われていた私はその条件を疑うことも、試練の内容を問うこともなく簡単に飲んでしまった。
――考えるべきだったのだ。魔剣が「封印」されていた意味を――
そして《彼女》[魔剣の人格が女性だったためこう呼称する]が掲示した試練の内容は単純なものであり、私にとっては想像を絶するものだった。
[自分が与える快楽に屈すれば負け]
その時には私は既に魔剣から飛び出して来た触手に服を全て剥ぎ取られ、全身を拘束され、発情作用のある触手の体液を噴きかけられていた。
魔剣の口車にまんまと乗せられた――そう気づいた時には全てが遅すぎた。
518 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:44:56 ID:toIOv/Yq
そして、今に至る。
「あぁ!!も、もう……やめてぇぇぇ!!」
ほんの少し前まで男を知らなかった私の秘所と排泄物を出すだけだったはずのアナルは太いイボ付の触手に掻き回されてる。
突き破られた当初は痛みもあったはずなのだが、執拗に媚薬を塗りたくられ、今では一突きされるごとにいやらしく愛液を噴出しながら快楽を発生させる器官となっていた。もう試練が始まってどれぐらい経ったのかもわからない。
激しい淫獄の宴は、私から正常な時間感覚を奪い去っていた。
だが、それでも、私は――
《やめても良いけど、それは貴方の負けってことで良いかしら?》
「だ…め……わたしは……みんなを……ふぁ!!」
《もぅ、ホントに強情な娘ね、さっさと溺れちゃいなさいよ》
自分の目標を見失っては居なかった。
「嫌……それだけは……絶対に嫌……」
私は守ると決めたのだ。この国を、絶対に。
それなのに、ここで私が屈してしまったら、私の身体を奪った《彼女》はきっと好き勝手に淫虐・暴虐の限りを尽くすだろう。
自分がこの国に、マリーアに迷惑をかけてしまう、それだけは許せなかった。
《いい加減にしたら?このままじゃ貴方、発狂して死んじゃうわよ?》
「貴方に……身体を……奪われるぐらいなら…死んだほうが……マシよ……ひぁ!!」
どうせ、一人騎士が居なくなったところで大勢は変わらないだろう。
それにこれは自業自得なのだ。ここで魔剣を再び封じられるなら、自分の身が犠牲になっても構わない、と思う。
それが魔剣の危険性も考えずに封印を解いてしまう、という愚を犯してしまった私にできる唯一の罪滅ぼしだ。
「私は……絶対に……貴方の思い通りに……なんか……くっ、あぁぁぁぁ!!」
言葉の途中で充血したクリトリスを扱き上げられ、情けない喘ぎ声を上げてしまったが、それでも私は、私の上に浮かぶ魔剣をキッと睨み付けた。
《……そう……解ったわ………ホントに見上げた忠誠心と責任感ね》
「…?……ひぁぁぁ!!」
すると、私の態度に何か思うところがあったのか、《彼女》は私を責めていた触手を全て引き抜いた。ズボッという音と共に秘所とアナルから触手が引き抜かれ、二つの穴からは大量の白濁液が流れ出した。
「……はぁはぁ…なんのつもり…?」
《彼女》の目的は私を屈服させて身体を奪うことだったはず。なのにどうして責めを止めたのか、私は解らなかった。
519 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:46:23 ID:toIOv/Yq
《彼女》の目的は私を屈服させて身体を奪うことだったはず。なのにどうして責めを止めたのか、私は解らなかった。
《……正直、貴方を舐めてたわ。簡単に堕とせると思ったんだけど》
「それは……負けを認めるってこと?」
先ほどの淫虐の余韻のせいで体に力が入らないが、私はそう強がった。
それにひょっとすると、私は試練に勝ったのかもしれない、そんな淡い希望もあった。
《そうね……貴方は今までの主とは違う、それは認めるわ……だから…》
次の瞬間
「ひゃぁ!な、何をするつもり!?」
私の両耳に細い触手が入り込み、媚薬を分泌しながら奥へと進んでいく。
そして耳の最奥に辿り着くと、更に細い触手が鼓膜を突き破って頭の中へと入り込んでいくのが、何故かはっきりと知覚できた。
(頭の中、犯されてる!?……いやぁ、気持ち悪い……)
頭の中を掻き回される感覚に私ははっきりと不快感を感じていた、感じていたはずだった。
だが――
《……だから、一思いに壊してあげるわ》
「ひ、ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
次の瞬間、全身を今までとは比べ物にならない程の快楽が駆け抜け、私は絶叫を上げながら大きく仰け反った。
(なに!?身体が、熱くて、おかしくなりそうっ!!)
《触覚を全部快感に置き換えてあげたわ……さぁ、さっさと壊れちゃいなさい》
「あぁ、駄目!わたし……わたし……壊れちゃうよぉぉぉ!!」
手足を拘束している触手が擦れるだけで軽く達してしまう、先ほどのような責めを受けているわけでもないもかかわらず。
それでもまだ、私はなんとか耐えることが出来た。だが身体を燃やし尽くすような快楽の前に、少しづつわたしの心は先ほど以上に追い込まれていく。もはや、私の理性が陥落するのは時間の問題だった。
「んっ!……あぁ!……私、私は!!……ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
それでも、私は嵐の中に舞う木の葉のように快楽に翻弄される心をつなぎとめるかのように、淫虐の宴を必死に耐え続けた。
自分の心の弱さを露呈したくなかったから。
せめてあの魔剣に一矢報いたかったから。
そしてなにより、皆に――マリーアに迷惑をかけたくなかったから
だから私はもう一度、魔剣を睨み付けた。
520 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:47:10 ID:toIOv/Yq
《……まだ……意地を張るのね……いいわ、止めを刺してあげる》
すると、魔剣本体に変化が生じ始めた。刀身がまるで高熱にさらされたように溶けると、太い円柱のような形に再構成される。表面にはさっき私を犯し続けていた触手とおなじようなイボが無数についており、イボの先端には小さな穴がついていた。
そしてそれはゆっくりと私の股付近まで降りてくると、向きを変え、愛液が溢れ出ている私の秘所に狙いを定めた。
「ひぁ!!……そんなの……入るわけが……」
太さだけでも私の二の腕以上なのに、その上表面には無数のイボが付いているのだ。
いくら先程まで太い触手を咥えこんでいたとはいえ、自分の秘所にあんな巨大な物が入るとは思えなかった。
《大丈夫よ。今の貴方のアソコなら簡単に入っちゃうわ》
しかし《彼女》は私の抗議を無視し、一度その本体を後ろに引くと――一気に最奥まで貫いた。
「あぁ!あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
先ほど固めた覚悟なんて、なんの役にも立たなかった
貫かれた瞬間、全身を焼き尽くすかのような快感が駆け抜け、私は絶叫を上げた。
頭を弄られたせいか痛みや不快感はまったくなく、その純然だる快楽に私は一瞬で達してしまった。
《ふふっ、もうイっちったのね?……でも、本番はこ・れ・か・ら♪》
「……えっ?……っ!あひぃ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
責めは更に加速していく。私が達したのを確認すると、《彼女》はその凶器をゆっくりと前後させ始めた。最初の一撃で真っ白になりかけていた頭が徐々に快楽に染められていく。
《……さぁ、何もかも忘れて快楽に身をゆだねなさい》
「あぁ!!ダメェ!!私は……わた、ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
最初はゆっくりだった責めがだんだんと激しくなるにつれて、私は何も考えられなくなっていっていた。
思考は快楽に塗りつぶされ、固めた決意はおろか、自分の目的さえも次第にわからなくなっていきそうになる。
《……ふふふっ、やっと素直になって来たわね……》
「はひぃ!……わらひぃ……わらひぃはぁ……らめぇ…らめぇなのに……」
一突きごとに、頭の中が悦楽で白く染まっていく。自我を保たなければならないはずなのに、凄まじい快感が業火のように私の意識を、覚悟を、決意をまるで紙を燃やすように簡単に焼き尽くしていく。
(もう……私、駄目かも……)
最早、私はそれを悔しいとも思えなくなっていた。突きこまれる白銀の杭の動きに合わせて、いやらしく腰を振る。それが今の私だった。
《……ようやく堕ちたかしら?……今の気分はどう?》
「はひぃ!…あぁ!いやぁぁぁ!」
そういいながら《彼女》は更に激しくその刀身を出し入れする。
もう私は、それに対して答えることもできない。
《……もう答える気力も無いのね……ふふふっ、いいわ……》
《彼女》は私の痴態に満足したかのか、嬉しそうに声を上げると、ゆっくりと刀身を大きく引き抜き――
《じゃあ、これで……ラ・ス・ト♪》
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
――刀身を捻り込みながら、一気に最奥まで貫いた。
と、同時に表面のイボから白濁した液体が噴出し、膣内を容赦なく叩き、入りきらない分が結合部からいやらしい音を立てて噴出していく。
その想像を絶する刺激に、私は絶叫を上げながら達した。
521 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:48:04 ID:toIOv/Yq
《……ふふっ、これで私の勝ち。約束どおり、貴方の身体は自由にさせてもらうわね》
(…私……負けちゃったんだ………)
私の中に絶望感と敗北感が広がっていく。
結局何もできなかった。それどころか、危険な魔剣の封印を解き、自由に動き回れる体まで与えてしまった。その事実が私の心に重くのしかかる。
(…私の……私のせいで、みんなが……マリーアが…)
できることなら、今ここで自ら命を絶ってしまいたい。だが快楽に蹂躙された身体はまったく動かず、意識すらもあまりの快楽の為に脳の神経がオーバーフローを起こしたのか、急速に遠のいていく。
《自我は消させてもらうから、心配しなくていいわ……最期に言い残すことはある?》
《彼女》が楽しそうに聞いてくるが、もう私には何を言っているのかもわからない。
ただ、遠のく意識に一瞬だけ、守りたいと誓った皇女の顔が浮かび――
「…はぁはぁ…マリーア……ごめん…ね…」
罪悪感を吐き出すように呟くと、私の意識は闇の中に消えていった。
523 魔剣・前編 あとがき sage 2008/12/02(火) 21:56:05 ID:toIOv/Yq
………あれ?寄生分はどこだ?(汗)
どうも、ご無沙汰しておりました。前スレ697です。
今回はとりあえず前編のみとなります。寄生およびほのぼの分は後編で補充していただきたいと思います。
一応ハッピーエンド+笑えるオチを用意しておりますので、後編も何卒お願いします。
ちなみにこれが初エロ小説です……我ながら酷いクオリティだorz
おまけ
寄生蟲(姉)「服ぐらい着なさいよ……べ、別にあんたの為に言ってるんじゃないからね!?」
ホント申し訳ない。ちょっくら吊ってきますorz
ログ抜粋でようやく前スレでの自分のレス番号を確認、予想していた方もいるかも知れませんが、某ほのぼのの人です。
投下前に注意です。
・基本的にハッピーエンド主義です。「寄生はバットエンドだろJK」という人はスルー推奨です。
・エロ分が全体的に不足気味です。ご理解ください。
・全裸の人、とりあえず服着てください。
516 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:41:20 ID:toIOv/Yq
「ふぁ、あぁ…あはぁ、あひぃ!あひぃぃぃ!…」
秘所とアナルに入り込んだ触手が蠢く度に私は悶え狂った。
《ふふ、貴方の中凄く気持ち良いわ…私の主に選んで正解だったみたいね》
頭の中に『彼女』の声が響く。その間にも二つの敏感な穴に入り込んだ太いイボ付触手がのた打ち回り、細い触手が充血したクリトリスと両の乳首をしごきあげる。
「あひぃ、だ…めっ!わらひぃ、おかしくなっちゃうぅぅ!!」
《いいのよ?貴方が耐えようと屈しようと、私はちゃんと契約は守るわ……まぁ、屈した時には屈したときの契約内容に貴方も従ってもらうけど》
「だめ!……それだけは……だめ…ひぃぁぁぁぁ!!」
圧倒的な快楽に飲み込まれそうになりながらも、それでも私は歯を食いしばって耐える。私がこの快楽に屈してしまえば、「私」という存在が消えてしまうだけではなく、この帝国も危機に陥れてしまうことになる。それだけは絶対に嫌だった。
私、リーネ・シュバイツァーはこの帝国を治める皇家に仕える侍女長の娘として生まれた。
丁度、この国の第一皇女、マリーア・ロードヴェンテと同い年であったこともあり、私が物心がつくかつかない頃から母は私を皇女の遊び相手として城へと頻繁に連れて行っていた。幸い私達はすぐに打ち解け、お互いにとって良い友人となることができた。
活発で何にでも積極的な私とは対照的に、彼女はおとなしくて余り積極的ではないが、気配りができ、誰にでも優しかった。
子供心にも、私はそんな彼女の性格が羨ましかった(もっとも、彼女は私の活動的な性格が羨ましいといっていたが)。そして誰よりもそばに居て彼女を守りたい、と強く思うようになった。それはひょっとすると恋心に近いものだったのかもしれない。
だから私は剣を学び、親の反対を押し切って騎士になった。親の後を追って侍女になるという選択肢もあったのだが、私は彼女を力で守りたかった。
騎士として順調に出世すれば皇族直属の近衛騎士団に任命される可能性だってある、そうすれば彼女を守ることが出来る。何年、ひょっとすると十数年かかるかもしれないが、それでもいつかは彼女を守る騎士になりたい、年を経るにつれて私はそう強く願うようになった。
でも、戦乱という時代の波が私から時間の猶予を奪い去った。
きっかけは些細なことだった、でもそれは瞬く間に多くの命を巻き込みながら大陸全体に広がった。そしてこの国にとっての不幸はそれだけではなかった。
この国の長である皇帝が流行り病で亡くなってしまったのだ。
さらに悪いことに彼には息子が居なかった、つまり第一皇女である彼女が若くして皇帝の位につかなくてはならなくなってしまったのだ。
確かに彼女は聡明であり、気品もあり、国を背負えるだけの器量もあった。
だが、彼女がその座につくのはあまりに早すぎたのだ。
既に一部の貴族達は諸外国の支援を受け、反乱の機会を伺っているとも聞く。
「小娘の治める帝国など恐れるに足らず」、諸外国にとっても、現状に不満を持つ貴族たちにとっても、これは帝国を奪い取る絶好の機会だった。
でも例えそれがわかっていても、皇帝になったばかりの今の彼女にも、混乱が続くこの国にも、そしてもちろん一人前になったばかりの私にも、この危機を全て打破できるだけの力など、なかった。
憎かった。この国を――彼女を奪おうとする全ての者が。
悲しかった。彼女が、この国が、消えてしまうことが。
悔しかった。何一つ守れない、一人前になっただけで浮かれていた自分自身が。
そんな時、私は城の宝物庫に封印されているという『魔剣』の話を耳にした。
517 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:42:43 ID:toIOv/Yq
『魔剣』はその所有者に絶大な力を与え、その力は一国を一人で滅ぼせるのだという。
その力があれば、全てを守れる、全てを蹴散らせる。私が、この国を、彼女を守ることができる、私の胸は高鳴った。
恐らく私はその時から『魔剣』につけ込まれていたのだと思う。
私は気がつけば、その噂話をしていた者達から知っている話を根掘り葉掘り聞きだし、宝物庫の鍵を勝手に持ち出して暗い宝物庫の中に『魔剣』を求めてふらふらと歩を進め……。
―――そして私は魔剣の封印を解いてしまった―――
封印自体は簡単に解けた。恐らく外部からの力で解かれることを想定していなかったのだろう。私が剣に触れるだけで魔剣の戒めは解かれた。
封印が解けた魔剣は、まず私に封印を解いたことについての謝辞を述べ、何を望むのかを問うた。
魔剣に意思があることには大して驚かなかった。伝説を紐解いてみても、意思を持つ武具はいくらでもある。意思を持っている、という事実は逆に私に魔剣の力が本物であると確信を深めさせただけだった。
そして私は願った。――この国を、彼女を守りたい――と
そう願った私に魔剣は一つの契約を提示した。
即ち[自分の試練に耐えられれば私が魔剣を、屈すれば魔剣が私を自由に扱うことが出来る]という単純な契約。
力への誘惑に完全囚われていた私はその条件を疑うことも、試練の内容を問うこともなく簡単に飲んでしまった。
――考えるべきだったのだ。魔剣が「封印」されていた意味を――
そして《彼女》[魔剣の人格が女性だったためこう呼称する]が掲示した試練の内容は単純なものであり、私にとっては想像を絶するものだった。
[自分が与える快楽に屈すれば負け]
その時には私は既に魔剣から飛び出して来た触手に服を全て剥ぎ取られ、全身を拘束され、発情作用のある触手の体液を噴きかけられていた。
魔剣の口車にまんまと乗せられた――そう気づいた時には全てが遅すぎた。
518 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:44:56 ID:toIOv/Yq
そして、今に至る。
「あぁ!!も、もう……やめてぇぇぇ!!」
ほんの少し前まで男を知らなかった私の秘所と排泄物を出すだけだったはずのアナルは太いイボ付の触手に掻き回されてる。
突き破られた当初は痛みもあったはずなのだが、執拗に媚薬を塗りたくられ、今では一突きされるごとにいやらしく愛液を噴出しながら快楽を発生させる器官となっていた。もう試練が始まってどれぐらい経ったのかもわからない。
激しい淫獄の宴は、私から正常な時間感覚を奪い去っていた。
だが、それでも、私は――
《やめても良いけど、それは貴方の負けってことで良いかしら?》
「だ…め……わたしは……みんなを……ふぁ!!」
《もぅ、ホントに強情な娘ね、さっさと溺れちゃいなさいよ》
自分の目標を見失っては居なかった。
「嫌……それだけは……絶対に嫌……」
私は守ると決めたのだ。この国を、絶対に。
それなのに、ここで私が屈してしまったら、私の身体を奪った《彼女》はきっと好き勝手に淫虐・暴虐の限りを尽くすだろう。
自分がこの国に、マリーアに迷惑をかけてしまう、それだけは許せなかった。
《いい加減にしたら?このままじゃ貴方、発狂して死んじゃうわよ?》
「貴方に……身体を……奪われるぐらいなら…死んだほうが……マシよ……ひぁ!!」
どうせ、一人騎士が居なくなったところで大勢は変わらないだろう。
それにこれは自業自得なのだ。ここで魔剣を再び封じられるなら、自分の身が犠牲になっても構わない、と思う。
それが魔剣の危険性も考えずに封印を解いてしまう、という愚を犯してしまった私にできる唯一の罪滅ぼしだ。
「私は……絶対に……貴方の思い通りに……なんか……くっ、あぁぁぁぁ!!」
言葉の途中で充血したクリトリスを扱き上げられ、情けない喘ぎ声を上げてしまったが、それでも私は、私の上に浮かぶ魔剣をキッと睨み付けた。
《……そう……解ったわ………ホントに見上げた忠誠心と責任感ね》
「…?……ひぁぁぁ!!」
すると、私の態度に何か思うところがあったのか、《彼女》は私を責めていた触手を全て引き抜いた。ズボッという音と共に秘所とアナルから触手が引き抜かれ、二つの穴からは大量の白濁液が流れ出した。
「……はぁはぁ…なんのつもり…?」
《彼女》の目的は私を屈服させて身体を奪うことだったはず。なのにどうして責めを止めたのか、私は解らなかった。
519 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:46:23 ID:toIOv/Yq
《彼女》の目的は私を屈服させて身体を奪うことだったはず。なのにどうして責めを止めたのか、私は解らなかった。
《……正直、貴方を舐めてたわ。簡単に堕とせると思ったんだけど》
「それは……負けを認めるってこと?」
先ほどの淫虐の余韻のせいで体に力が入らないが、私はそう強がった。
それにひょっとすると、私は試練に勝ったのかもしれない、そんな淡い希望もあった。
《そうね……貴方は今までの主とは違う、それは認めるわ……だから…》
次の瞬間
「ひゃぁ!な、何をするつもり!?」
私の両耳に細い触手が入り込み、媚薬を分泌しながら奥へと進んでいく。
そして耳の最奥に辿り着くと、更に細い触手が鼓膜を突き破って頭の中へと入り込んでいくのが、何故かはっきりと知覚できた。
(頭の中、犯されてる!?……いやぁ、気持ち悪い……)
頭の中を掻き回される感覚に私ははっきりと不快感を感じていた、感じていたはずだった。
だが――
《……だから、一思いに壊してあげるわ》
「ひ、ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
次の瞬間、全身を今までとは比べ物にならない程の快楽が駆け抜け、私は絶叫を上げながら大きく仰け反った。
(なに!?身体が、熱くて、おかしくなりそうっ!!)
《触覚を全部快感に置き換えてあげたわ……さぁ、さっさと壊れちゃいなさい》
「あぁ、駄目!わたし……わたし……壊れちゃうよぉぉぉ!!」
手足を拘束している触手が擦れるだけで軽く達してしまう、先ほどのような責めを受けているわけでもないもかかわらず。
それでもまだ、私はなんとか耐えることが出来た。だが身体を燃やし尽くすような快楽の前に、少しづつわたしの心は先ほど以上に追い込まれていく。もはや、私の理性が陥落するのは時間の問題だった。
「んっ!……あぁ!……私、私は!!……ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
それでも、私は嵐の中に舞う木の葉のように快楽に翻弄される心をつなぎとめるかのように、淫虐の宴を必死に耐え続けた。
自分の心の弱さを露呈したくなかったから。
せめてあの魔剣に一矢報いたかったから。
そしてなにより、皆に――マリーアに迷惑をかけたくなかったから
だから私はもう一度、魔剣を睨み付けた。
520 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:47:10 ID:toIOv/Yq
《……まだ……意地を張るのね……いいわ、止めを刺してあげる》
すると、魔剣本体に変化が生じ始めた。刀身がまるで高熱にさらされたように溶けると、太い円柱のような形に再構成される。表面にはさっき私を犯し続けていた触手とおなじようなイボが無数についており、イボの先端には小さな穴がついていた。
そしてそれはゆっくりと私の股付近まで降りてくると、向きを変え、愛液が溢れ出ている私の秘所に狙いを定めた。
「ひぁ!!……そんなの……入るわけが……」
太さだけでも私の二の腕以上なのに、その上表面には無数のイボが付いているのだ。
いくら先程まで太い触手を咥えこんでいたとはいえ、自分の秘所にあんな巨大な物が入るとは思えなかった。
《大丈夫よ。今の貴方のアソコなら簡単に入っちゃうわ》
しかし《彼女》は私の抗議を無視し、一度その本体を後ろに引くと――一気に最奥まで貫いた。
「あぁ!あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
先ほど固めた覚悟なんて、なんの役にも立たなかった
貫かれた瞬間、全身を焼き尽くすかのような快感が駆け抜け、私は絶叫を上げた。
頭を弄られたせいか痛みや不快感はまったくなく、その純然だる快楽に私は一瞬で達してしまった。
《ふふっ、もうイっちったのね?……でも、本番はこ・れ・か・ら♪》
「……えっ?……っ!あひぃ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
責めは更に加速していく。私が達したのを確認すると、《彼女》はその凶器をゆっくりと前後させ始めた。最初の一撃で真っ白になりかけていた頭が徐々に快楽に染められていく。
《……さぁ、何もかも忘れて快楽に身をゆだねなさい》
「あぁ!!ダメェ!!私は……わた、ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
最初はゆっくりだった責めがだんだんと激しくなるにつれて、私は何も考えられなくなっていっていた。
思考は快楽に塗りつぶされ、固めた決意はおろか、自分の目的さえも次第にわからなくなっていきそうになる。
《……ふふふっ、やっと素直になって来たわね……》
「はひぃ!……わらひぃ……わらひぃはぁ……らめぇ…らめぇなのに……」
一突きごとに、頭の中が悦楽で白く染まっていく。自我を保たなければならないはずなのに、凄まじい快感が業火のように私の意識を、覚悟を、決意をまるで紙を燃やすように簡単に焼き尽くしていく。
(もう……私、駄目かも……)
最早、私はそれを悔しいとも思えなくなっていた。突きこまれる白銀の杭の動きに合わせて、いやらしく腰を振る。それが今の私だった。
《……ようやく堕ちたかしら?……今の気分はどう?》
「はひぃ!…あぁ!いやぁぁぁ!」
そういいながら《彼女》は更に激しくその刀身を出し入れする。
もう私は、それに対して答えることもできない。
《……もう答える気力も無いのね……ふふふっ、いいわ……》
《彼女》は私の痴態に満足したかのか、嬉しそうに声を上げると、ゆっくりと刀身を大きく引き抜き――
《じゃあ、これで……ラ・ス・ト♪》
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
――刀身を捻り込みながら、一気に最奥まで貫いた。
と、同時に表面のイボから白濁した液体が噴出し、膣内を容赦なく叩き、入りきらない分が結合部からいやらしい音を立てて噴出していく。
その想像を絶する刺激に、私は絶叫を上げながら達した。
521 魔剣・前編 sage 2008/12/02(火) 21:48:04 ID:toIOv/Yq
《……ふふっ、これで私の勝ち。約束どおり、貴方の身体は自由にさせてもらうわね》
(…私……負けちゃったんだ………)
私の中に絶望感と敗北感が広がっていく。
結局何もできなかった。それどころか、危険な魔剣の封印を解き、自由に動き回れる体まで与えてしまった。その事実が私の心に重くのしかかる。
(…私の……私のせいで、みんなが……マリーアが…)
できることなら、今ここで自ら命を絶ってしまいたい。だが快楽に蹂躙された身体はまったく動かず、意識すらもあまりの快楽の為に脳の神経がオーバーフローを起こしたのか、急速に遠のいていく。
《自我は消させてもらうから、心配しなくていいわ……最期に言い残すことはある?》
《彼女》が楽しそうに聞いてくるが、もう私には何を言っているのかもわからない。
ただ、遠のく意識に一瞬だけ、守りたいと誓った皇女の顔が浮かび――
「…はぁはぁ…マリーア……ごめん…ね…」
罪悪感を吐き出すように呟くと、私の意識は闇の中に消えていった。
523 魔剣・前編 あとがき sage 2008/12/02(火) 21:56:05 ID:toIOv/Yq
………あれ?寄生分はどこだ?(汗)
どうも、ご無沙汰しておりました。前スレ697です。
今回はとりあえず前編のみとなります。寄生およびほのぼの分は後編で補充していただきたいと思います。
一応ハッピーエンド+笑えるオチを用意しておりますので、後編も何卒お願いします。
ちなみにこれが初エロ小説です……我ながら酷いクオリティだorz
おまけ
寄生蟲(姉)「服ぐらい着なさいよ……べ、別にあんたの為に言ってるんじゃないからね!?」
ホント申し訳ない。ちょっくら吊ってきますorz
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