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富士神学園天文部4
425 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:45:03 ID:66Mqw1bN
前回分では空気を読まずに投下してしまいました。
直前に他作家さんの投下があった場合は、間を空けるのが同じ作家のマナーです。
363氏、もし気分を悪くしていられるならこの場を借りて謝罪させてもらいます。
申し訳ありませんでした。
さて、気を取り直して。
天文部続き持って来ました。
しかし、プロット段階では六話くらいで終わる筈が既に四話…
このペースだと全九話か十話くらいになりそうです。
まあ、今回からずっとエロばっかなので中だるみはしないと思いますが。
ちなみに今回の話は天音のオナニー。エロは――緩め? 多分。
んではどうぞ。
***
富士神学園天文部4
妖魔の結界を抜け出した真子と天音の二人は女子寮に向かうと共同浴場で汚れを落とし、自室へと敗退した。
体を清める前に何人かの女生徒とすれ違ったが、汚れた姿を見ても艶然と微笑むだけで騒ぎ出す事もなかった。
恐らく正気でいる生徒はもう僅かしか残っていないのだろう。
「それじゃ藤間さん。明日からもちゃんと学校に来るんだよ? さぼったりしたら、分かってるよね?」
「当たり前よ! もとより私は逃げも隠れもしないわ!」
「ふふ。そうよだね? 藤間さんは正義の退魔士だものね? あはっ♪
それじゃ一日でも早く私達を助けてね? じゃ、また明日♪ 私はまた天文部に戻るから♪」
「ま、待って、それは!」
「いーや。待たない。じゃあね、藤間さん♪」
嬉しそうに駆け出す真子を力付くでも止めようとするが、
「――んあっ!?」
変異した子宮の内側で触手が蠢き、体から力が抜けてしまう。
(立っていられない!)
気のせいかさっきよりも感度が上がっている気がする。
子宮虫が徐々にだが成長し、天音の体を蝕んでいるのだ。
霊力を手中させることで、その進行を遅らせる事は出来るが気を抜けばあっと言う間に体を汚染される。
きっと普通の人間なら数分も持たないだろう。
(まずいわ、このままでは私まで)
堕ちてしまう。だが現状、胎内に巣食う寄生体を除去する手立てはない。
子宮虫から発せられる妖気は濃く、清めの符を使っても焼け石に水だ。
だが仲間と合流すれば浄化する事は出来るだろう。それまでは何とか耐えるしかない。
「あ、そうだ。藤間さん?」
駆け出した真子が立ち止まり、振り向いた。
「言い忘れてたけど。妖魔の子宮って人間と違って妖魔の精液を受けちゃうと一発で受精するんだって」
426 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:46:40 ID:66Mqw1bN
(何ですって?)
という事は、何かの間違いで下級妖魔に犯された場合。確実に妖魔の子を孕んでしまう。
「――あぁう…っ」
想像すると子宮がざわつく。天音にとってはおぞましい事だが、人外の身体はそれを望んでいるのだ。
「うっらやましいなぁ。一発受精だなんて。まあ、無い物はしょうがないか。
こっちは数撃ちゃ当たる作戦でいこう♪ じゃ、またね♪」
再び駆け出した真子は、今度こそ天音の前から走り去った。
ぞろぞろっ…。
「んんっ!」
子宮が疼く。
痛みや屈辱なら耐える自信があるが、この快楽は尋常ではない。
今や子宮は膣よりも敏感になり、その内側を無数の触手が互いに絡まり合い、舐め合っているのだ。
(――私は、耐えられるの?)
快楽という名の誘惑に耐えながら、妖魔の精を絶対に受けてはいけない。辛い戦いだった。
とろお――
「っ!」
肉の園はいやらしく花開き、そこから滾々と妖気を含んだ愛液が垂れ流れる。
風呂場で真子から貸してもらった下着は既にぐしょぐしょになり、全身からキツいメスの匂いが立ち上っていた。
(こんな体で部屋に入れば、中に居る子達にどんな影響を与えるか分からないわね)
かと言って自室でなければ学園内は全て妖魔のテリトリーだ。おちおち休む事も出来ない。
「――天音さん? 帰ってきたんですか?」
どうしょうかと悩んでいると、部屋の扉が開いた。
「っ!? 馬鹿! 勝手に開けないで!」
顔を出した静葉を反射的に部屋に押し込み、自身も入る。
「え、え? どうしたんですか? まさか、外に妖魔が居るんですか?」
「…似たようなものよ――うっ、くぅっ…」
「天音さん!? どうしたんですか!?」
「気にしないで何でもないからっ」
(妖魔に負けて、子宮をいじられたなんて、言えるわけがない!)
「いい? この学園の生徒はもう殆どが妖魔の出先になっている」
「え? ええ!? で、でもですねっ。今までもクラスの皆、普通だったんですよ…!?」
「そうね。でも――」
『天文部』の事を話す。高等部の殆どの生徒が既に手遅れな事。元凶である上級妖魔は妖気を自在に操れる事。
蛇忌魔に負け、犯された事は話せなかった。
(私が負けた、と言えばきっとこの子は不安になるわ。だから言わない方がいい)
それは正論だ。だが本当は大見得を切った静葉に、実は負けたと白状するなどプライドが許さなかったのだ。
話を聞き終えた静葉は天音の顔を心配そうに覗き込んだ。
「だ、大丈夫なんですか?」
「正直、少しキツいわね。けどそれも仲間が来てくれるまでの間よ」
「でも――」
「心配しすぎよ。私を誰だと思っているの? 無敗の退魔士。千変万化の霊刀使い。藤間天音よ?
貴方は自分の心配をしていなさい」
「――分かりました」
「それじゃあ私は明日に備えて寝るわ。軟禁しているようで貴方には悪いけど暫くここに居なさい」
427 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:47:52 ID:66Mqw1bN
一方的に言い放つと天音はソファの上で横になる。
「え? 天音さんっ? そんな所で寝たら風邪引きますよっ? ベッドで寝て下さいっ」
「いいのよここで。妖魔が出てきたらすぐに対応できるから」
「でも――」
「いいから貴方も寝なさい。ベッド使って良いから」
「…はぁい」
渋々といった感じでベッドを上がる静葉。それを確認すると天音は立ち上がり、部屋の電気を消す。
「――お休みなさい。天音さん」
頭上から聞こえる静葉の声に、天音は沈黙で答えた。
***
「すぅ――すぅ――」
暗闇の中、規則正しい寝息が聞こえる。静葉のものだ。
「…ねえ、起きてる?」
確認の為、天音は声を掛けた。
「ん――プリン、食べちゃいますよぉ、えへぇ――」
要領を得ない言葉を呟くと再び寝息を立てる静葉。
(寝言、か――)
なら大丈夫だ。天音は着替えを持って、部屋に備え付けられたユニットバス室に入る。
全寮制だというのに金が掛かっている。まあお陰で食べ物以外には不自由しないが。
「――んっ!」
室内の灯りを点け、服を脱ぐ。
ふわりと香るのは甘い女の体臭とは程遠い、メスの発情臭。
「はあっ、はあっ…」
(体の高ぶりが抑えられない!)
妖魔の子宮は床に就いた後も際限なく性感を高め、深夜3時を過ぎた時点でとうとう天音は根負けしたのだ。
「んっ! ――あっ!?」
服を脱ぎブラを取ると勃起した乳首が擦れて甘い刺激が突き抜ける。
(体が、敏感になってる!)
同室の者が寝ている間にこっそり自分を慰めるなんて恥ずかしいし、自己嫌悪で死にたくなる。
だが子宮だけ妖魔となってしまったこの体は、そんな天音の都合も無視して快楽を欲しているのだ。
くちゃあ――っ。
粘液に濡れた下着をずらすと充血し、淫靡に口を開いたヴァギナが目に入る。
まだ触ってもいないのにそこからダラダラと発情汁が垂れ流れ、ショーツとの間で糸を引いていた。
(…嘘っ、こんなに濡れてっ)
くちりっ。
「んんっ!」
割れ目に沿って指を這わすと電気が走った。
(あぁそんな…気持ちいい…)
子宮虫の侵食が進んでいるのか。見た目は人間のままでも性感帯は開発され、微かな刺激も感じてしまう。
428 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:49:02 ID:66Mqw1bN
(蛇忌魔に犯された時と全然違う!)
気持ちいい。もっと気持ち良くなりたい。そう簡単だ。
下級妖魔に体を差し出して、うずいて止まらないアソコを触手で掻き回してもらい、
グツグツと煮えたぎる子宮に濃厚な妖魔の精液を注いでもらうのだ。
そうすれば――
(っ!? 私、何を考えて!?)
天音は頭を振り、狂った妄想を払う。
(きっと私欲求不満なのよっ。だって目の前であんなにアンアン喘がれたのよ?
あんなに大勢の生徒が、あんなに気持ちよさそうに)
蛇忌魔の特大触手に犯されていた美佳子は特にそうだった。
(信じられないわ。あんなに大きな、しかも気持ちの悪い触手を受け入れて、感じるなんて…変態よ
――ところで、どうやって慰めればいいのかしらこの体?)
実は天音は自慰をした事がない。興味はあったがいやらしい事だと、プライドが邪魔をした。
(妖魔どもなら――)
脳内で触手の動きを再現する。女を犯す妖魔なら飽きるほど見てきた。
天音は腕を二本の触手に見立てて、体に這わせる。
「ああっ」
無駄に大きな胸を揉みし抱く。
グネグネと形を歪ませる様は淫靡で、指が乳首に触れる度に切ないような官能に襲われる。
もう片方の手は引き締まった体を撫で回し、徐々に下腹部を目指す。
(うぅっ、なんていやらしいっ)
蛇媚螺を使いこなす上で培った想像力は自分の手を触手へと完全にトレースしていた。
指を二本揃えて大口を開けたヴァギナに突っ込む。
ぐちゅうっ。
「あぁっ!?」
ビクリ、と快楽に体が打ち振るえた。
じゅっぽ、じゅっぽ!
「あっ、あっ!」
(ダメっ、感じすぎる!)
挿入の際、破瓜の痛みを思い出したが実際には痛みなんて欠片もない。
肉襞を自らの指が掻き分け、擦られると腰が浮きそうになり、思考が快楽に塗り潰される。
(お、おかしくなる! こんなの止めないと!)
部屋の中の結界が、子宮虫の侵食を食い止めてくれるがそれにも限度があるのだ。
だが、天音の手は止まるどころか、その動きを更に早くした。
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ!
「あっ!? あぁ! あん!」
(どうして! どうして止まらないの!?)
429 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:50:08 ID:66Mqw1bN
自分の手がまるで別の生き物のように意志持っている。そんな錯覚に捕らわれる。
だがこの時点で子宮以外は天音の体は普通の人間だった。しかし同時に彼女の手は、今だけ妖魔の触手なのだ。
「あっ、あっ! ダメェ!」
気がつけば。自分を犯す指の数は二本から三本へ。三本から四本へと増え――
じゅぷぷぷっ!
「ひきいっ!?」
何時の間にか手首で自分を犯していた。
(ああっそんな! 私の手が、入ってる!)
『天文部』に行くまでは自慰もしたことのない綺麗な体だったのに、
今では自分の手首を嬉しそうにくわえ込んでいる。その光景に天音は愕然とした。
ぐぽおぉ――
「あ、ああぁっ!?」
(あっ!? ダメェ! ふ、深いぃっ)
指では限度があったが腕となると今度は際奥まで女芯を貫く事になる。
敏感になった肉襞を五本の指という名の触手で思う存分掻き回し、本体の極太触手が奥へと進むのだ。
ピュ、ピュッ――
拡張された大陰唇と腕の隙間から、白っぽい粘液が逆流した。
それは天音がセルフフィストファックに感じている証明。発情しきった牝が垂れ流す本気汁だった。
「だ、ダメ! 止まらない! ああっ!」
哀れな犠牲者と同じように、おぞましい触手で感じてしまう。声が漏れてしまう。
外で寝ている静葉が起きてしまうかも知れないのに。だが一度火が点けば止まらない。妖魔の性欲は貪欲なのだ。
ぐぷぷぷぅっ!
「あ!? ダメ、それ以上は――んああぁぁっ!?」
天音の腹が、腕の形に歪み膨らんだ。手が子宮にまで入り込んだのだ。
(ウソっ、こ、こんな所までぇっ、入ってきているのにぃっ、私、感じてしまっているっ)
そう。妖魔子宮は自分の手を同族の触手と誤認し、ビチビチと繊毛触手で歓迎する。
「んああん!」
(指がぁ! 触手に絡まれる! しゃぶられる!)
しかも子宮の中は天音自身も酷く感じやすい。
触手との神経も繋がっており、自分の指を舐めしゃぶるのをはっきりと感じる。
(指っ気持ちいい! 止まらない!)
ぐっぽっ! ぐっぽっ!
「はあぁっ! おあぁ!」
(ダメよ! こんなに乱れたら! 子宮虫が成長してしまう! 止めないと!)
だが。自身を犯す手は、今は妖魔の触手だ。天音の意志とは関係なく、彼女を犯し尽くす。
その子宮に何度も汚らわしい白濁液を注ぎ込むまで止まらないのだ。
430 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:51:07 ID:66Mqw1bN
「ああっいや! 出さないで! それだけは止めて!」
完全に被害者になりきった天音は、妄想の中で今まさに触手に射精されようとしている。
(今の私の子宮は妖魔だから! 中に出されれば確実にハラんでしまう!)
「いやぁ! 妖魔の子供なんて産みたくない!」
ぐぽっ、ぐぽっ、ぐぽっ!
「あっ! あん! あっ、あっ、ああ!」
妖魔の子宮から与えられる人外の快楽に思考は蕩ける。
もう静葉に聞こえてしまうなんて危惧すら頭の中から消えた。
「あああっ! ダメダメダメぇ! 飛んじゃうっっ!」
ビクビクビクビク!
「ふあぁあぁぁあああぁっっ!?」
体を痙攣させながら、天音は派手に人生発のアクメを迎えた。
妄想の中で触手に犯され、汚れた子宮に射精されて。
妖魔の子宮は初めての性的絶頂に喜び打ち振るえ、子宮全体を強烈に震動させる。
それは人間の女が達した時とは比べ物にならないほどの快楽だった。
視界で火花が散り、耳鳴りがする。天音は長い髪を振り乱しながら無様なアヘ顔を晒した。
ぷしゅっ! ジョロロロっ!
派手に潮を噴いた後、あまりの快感に失禁する。敏感になった肌は腕を打つ小水すらも心地よく感じた。
「あっ、あはぁ…っ、すごっ…!」
絶頂の余韻に天音の表情が緩む。
女の発情臭とアンモニア臭に包まれながら、彼女はこの瞬間だけ立派なメスになっていた。
(凄いっ…自分で慰めるのがこんなに気持ちいいなんて…!)
否。自分は触手に貫かれ、感じていたのだ。妖魔に犯されながら、それを悦ぶ哀れな犠牲者達と同じように。
(皆の気持ちが分かった気がするわ。妖魔が生み出す快楽に普通の人間が耐えられる筈がない)
自分もはしたなく喘いでしまったのだから、認めざるを得ない。
(そういえば妖魔を孕んだあの子――美佳子は酷く乱れていたわ。
妖魔を産むのって、触手に犯されるのよりも感じるのかしら?)
喘ぎ悶える美佳子の姿が思い出される。どくどくと心臓が早鐘を打つ。
(もし、この腕が本物の触手だったら。妖魔の精をこの子宮で受けていたら――)
ごくり、と天音は生唾を飲み下す。
この時彼女は未知への快楽に期待し、また己の中の妖魔を認めてしまった。
心の中でどうしても越える事の無かった一線を越えてしまった。
431 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:52:00 ID:66Mqw1bN
どくん!
「あっ!?」
子宮が脈動する。
(まさか――しまった!?)
余りの快楽に我を失っていた。霊力を高めなければ子宮虫はすぐに成長してしまうのだ。
天音の油断が、取り返しの出来ない失敗となる。
「くっ!」
力の抜けた体に鞭打って。快楽を堪えながら。アソコから腕を引っこ抜く。
天音の手は愛液と小水でドロドロになっていたがそんな事を気にしている余裕はなかった。
下腹に両手を添えて、子宮に霊力を集中する。
(あっ!? ダメっ、間に合わ――)
「んあああぁぁっっ!?」
じゅるるるっ! 湿った音を立てながら、口を開いたヴァギナから触手が溢れ出した。
***
「――天音さん、声大きすぎるよぉ」
二段ベッドの上から漏れる呟き。
『んああん!』
ユニットバス室からあのクールな天音の喘ぎが聞こえてくる。
(あ、あんなに声を出して…)
妖魔に犯されていた友人を思い出す。いや、感じていたのだ加藤結衣だけではない。
(妖魔の触手、気持ち良かった…)
天音には冗談だと言ったが、実際には冗談でもなんでもなかった。
妖気に蝕まれた体は、処女だろうが淑女だろうが女ならば平等に淫らな牝へと変わってしまう。
「はあ…はあ…」
体を這い回る触手の感触を思い出しながらパジャマの下にそろりと手を滑り込ませる。
くちり。
「ひゃん…っ」
可愛い声を上げると直ぐに空いた手で口を塞ぐ。真下で眠る結衣が起きてしまわないのかと思ったのだ。
だが、彼女は天音の力によって眠らされている。起きることはない。
『だ、ダメ! 止まらない! ああっ!』
(…天音さん、気持ち良さそう…)
天音の乱れっぷりに当てられて、もう一度静葉は下着越しに秘裂に触る。
432 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:53:07 ID:66Mqw1bN
「んっ…!」
(濡れてる…)
「もう、天音さんがエッチな声を出すから…っ」
『あっ! あん! あっ、あっ、ああ!』
「はあ…はあっ…天音さんっ…」
(だめ、私も我慢出来ないっ)
ついに静葉も淫欲に負けて自分の体を慰め始めた。
皮肉な事に。
退魔士とそれに助けてもらった少女は、自分を犯す触手をオカズにオナニーに耽るのだった。
***
しゃっ、とカーテンが引かれる音がした。続けて窓が開く。
「だらしないわね。いつまで寝てるの?」
爽やかな風が吹き込むと、それとは正反対の不機嫌そうな声が聞こえた。
「んにゅう…寒い」
「もう10月も終わりだからね。当然よ」
「んん…閉めてぇ」
「貴方が起きたら閉めるわ」
「意地悪う…」
「今頃気がついた?」
どこか不機嫌そうで、でもどこか楽しそう。素っ気ない言葉にも隠れた優しさを感じる。
(…いつもの、天音さんだ)
昨日はあれだけ乱れていたというのに。
「――天音さん!?」
「きゃっ!? 何よ大声出してっ?」
「え?」
(私そんなに大きな声出したかな?)
キョトンとした顔で上から天音の顔を見つめる。何が恥ずかしいのか黒髪の少女はすぐに顔を逸らした。
「天音さん? 顔真っ赤ですよ?」
「き、気のせいよっ」
「だったらいいんですけど」
(やっぱり、天音さん、変…)
よく見ると動きもぎこちない。動作がゆっくりすぎるのだ。そろりそろりと歩いている。
433 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:54:23 ID:66Mqw1bN
正座をして痺れた足で無理矢理歩く時がこんな感じだろう。気のせいか腰もモジモジさせている。
「天音さんおトイレですか?」
ここで静葉の天然が炸裂した。デリカシーの欠けた発言にやはり天音は怒りを露わにする。
「違うわよ、この馬――あっ!?」
『馬鹿』と言おうとしたんだろうだがその言葉は途中からやたらと色っぽい声に変わった。
「天音さん? どうかしたんですか!?」
静葉は心配になって慌ててベッドから降りる。
「何でもないわ…!」
「でも、こんなに汗を掻いて…」
自分の部屋から持ってきた鞄からハンカチを、取り出すと慌てて天音に駆け寄って、
「ひゃ!?」
ソファーの角に足を引っかけた。バランスを崩して天音に抱きついてしまう。
「っ!? んぁんっ!」
天音は甘ったるい声を上げながら何かに耐えるように体を震わせた。
静葉の鼻が甘酸っぱい、女のフェロモン臭を嗅ぎ取る。
(え――まさか、天音さん…)
欲情している? こんな朝から? そんなまさか。
「離れて!」
「きゃっ!?」
天音に突き飛ばされて思考は中断されてしまったが、
視線を上げればスカートの中から太ももを伝い垂れていく透明な粘液が見えた。
「私、もう行くから! ――んくっ…! いいっ? 絶対部屋から出ないでね!?」
「え? でもまだ七時半…」
HRまでにまだ一時間もある。だが天音は聞く耳を持たず、すぐに踵を返して部屋から出て行ってしまった。
「天音さん…」
(絶対、変だった)
天然の自覚がある静葉ですらそう思うのだ。よっぽどの変化だろう。
「大丈夫かな?」
快晴の空の下に佇む校舎を見上げる。妖魔のせいか、そこはとても禍々しいものに感じられた。
***
以上で四話終了です。
次回も天音が悶々とする話になります。子宮虫がレベルアップしてエロイ事に。
最近、寄生→フタナリ化。
もしくは、寄生→アソコから触手が生える。
または、寄生→人外化。
と、どれがいいのか真剣に悩みました。どうしてしまった俺の脳。
ちなみに結論として、寄生→フタナリになった挙句人外になって触手が生える。
というので落ち着きました。
天音の運命やいかに!?
んでは失礼します。
前回分では空気を読まずに投下してしまいました。
直前に他作家さんの投下があった場合は、間を空けるのが同じ作家のマナーです。
363氏、もし気分を悪くしていられるならこの場を借りて謝罪させてもらいます。
申し訳ありませんでした。
さて、気を取り直して。
天文部続き持って来ました。
しかし、プロット段階では六話くらいで終わる筈が既に四話…
このペースだと全九話か十話くらいになりそうです。
まあ、今回からずっとエロばっかなので中だるみはしないと思いますが。
ちなみに今回の話は天音のオナニー。エロは――緩め? 多分。
んではどうぞ。
***
富士神学園天文部4
妖魔の結界を抜け出した真子と天音の二人は女子寮に向かうと共同浴場で汚れを落とし、自室へと敗退した。
体を清める前に何人かの女生徒とすれ違ったが、汚れた姿を見ても艶然と微笑むだけで騒ぎ出す事もなかった。
恐らく正気でいる生徒はもう僅かしか残っていないのだろう。
「それじゃ藤間さん。明日からもちゃんと学校に来るんだよ? さぼったりしたら、分かってるよね?」
「当たり前よ! もとより私は逃げも隠れもしないわ!」
「ふふ。そうよだね? 藤間さんは正義の退魔士だものね? あはっ♪
それじゃ一日でも早く私達を助けてね? じゃ、また明日♪ 私はまた天文部に戻るから♪」
「ま、待って、それは!」
「いーや。待たない。じゃあね、藤間さん♪」
嬉しそうに駆け出す真子を力付くでも止めようとするが、
「――んあっ!?」
変異した子宮の内側で触手が蠢き、体から力が抜けてしまう。
(立っていられない!)
気のせいかさっきよりも感度が上がっている気がする。
子宮虫が徐々にだが成長し、天音の体を蝕んでいるのだ。
霊力を手中させることで、その進行を遅らせる事は出来るが気を抜けばあっと言う間に体を汚染される。
きっと普通の人間なら数分も持たないだろう。
(まずいわ、このままでは私まで)
堕ちてしまう。だが現状、胎内に巣食う寄生体を除去する手立てはない。
子宮虫から発せられる妖気は濃く、清めの符を使っても焼け石に水だ。
だが仲間と合流すれば浄化する事は出来るだろう。それまでは何とか耐えるしかない。
「あ、そうだ。藤間さん?」
駆け出した真子が立ち止まり、振り向いた。
「言い忘れてたけど。妖魔の子宮って人間と違って妖魔の精液を受けちゃうと一発で受精するんだって」
426 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:46:40 ID:66Mqw1bN
(何ですって?)
という事は、何かの間違いで下級妖魔に犯された場合。確実に妖魔の子を孕んでしまう。
「――あぁう…っ」
想像すると子宮がざわつく。天音にとってはおぞましい事だが、人外の身体はそれを望んでいるのだ。
「うっらやましいなぁ。一発受精だなんて。まあ、無い物はしょうがないか。
こっちは数撃ちゃ当たる作戦でいこう♪ じゃ、またね♪」
再び駆け出した真子は、今度こそ天音の前から走り去った。
ぞろぞろっ…。
「んんっ!」
子宮が疼く。
痛みや屈辱なら耐える自信があるが、この快楽は尋常ではない。
今や子宮は膣よりも敏感になり、その内側を無数の触手が互いに絡まり合い、舐め合っているのだ。
(――私は、耐えられるの?)
快楽という名の誘惑に耐えながら、妖魔の精を絶対に受けてはいけない。辛い戦いだった。
とろお――
「っ!」
肉の園はいやらしく花開き、そこから滾々と妖気を含んだ愛液が垂れ流れる。
風呂場で真子から貸してもらった下着は既にぐしょぐしょになり、全身からキツいメスの匂いが立ち上っていた。
(こんな体で部屋に入れば、中に居る子達にどんな影響を与えるか分からないわね)
かと言って自室でなければ学園内は全て妖魔のテリトリーだ。おちおち休む事も出来ない。
「――天音さん? 帰ってきたんですか?」
どうしょうかと悩んでいると、部屋の扉が開いた。
「っ!? 馬鹿! 勝手に開けないで!」
顔を出した静葉を反射的に部屋に押し込み、自身も入る。
「え、え? どうしたんですか? まさか、外に妖魔が居るんですか?」
「…似たようなものよ――うっ、くぅっ…」
「天音さん!? どうしたんですか!?」
「気にしないで何でもないからっ」
(妖魔に負けて、子宮をいじられたなんて、言えるわけがない!)
「いい? この学園の生徒はもう殆どが妖魔の出先になっている」
「え? ええ!? で、でもですねっ。今までもクラスの皆、普通だったんですよ…!?」
「そうね。でも――」
『天文部』の事を話す。高等部の殆どの生徒が既に手遅れな事。元凶である上級妖魔は妖気を自在に操れる事。
蛇忌魔に負け、犯された事は話せなかった。
(私が負けた、と言えばきっとこの子は不安になるわ。だから言わない方がいい)
それは正論だ。だが本当は大見得を切った静葉に、実は負けたと白状するなどプライドが許さなかったのだ。
話を聞き終えた静葉は天音の顔を心配そうに覗き込んだ。
「だ、大丈夫なんですか?」
「正直、少しキツいわね。けどそれも仲間が来てくれるまでの間よ」
「でも――」
「心配しすぎよ。私を誰だと思っているの? 無敗の退魔士。千変万化の霊刀使い。藤間天音よ?
貴方は自分の心配をしていなさい」
「――分かりました」
「それじゃあ私は明日に備えて寝るわ。軟禁しているようで貴方には悪いけど暫くここに居なさい」
427 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:47:52 ID:66Mqw1bN
一方的に言い放つと天音はソファの上で横になる。
「え? 天音さんっ? そんな所で寝たら風邪引きますよっ? ベッドで寝て下さいっ」
「いいのよここで。妖魔が出てきたらすぐに対応できるから」
「でも――」
「いいから貴方も寝なさい。ベッド使って良いから」
「…はぁい」
渋々といった感じでベッドを上がる静葉。それを確認すると天音は立ち上がり、部屋の電気を消す。
「――お休みなさい。天音さん」
頭上から聞こえる静葉の声に、天音は沈黙で答えた。
***
「すぅ――すぅ――」
暗闇の中、規則正しい寝息が聞こえる。静葉のものだ。
「…ねえ、起きてる?」
確認の為、天音は声を掛けた。
「ん――プリン、食べちゃいますよぉ、えへぇ――」
要領を得ない言葉を呟くと再び寝息を立てる静葉。
(寝言、か――)
なら大丈夫だ。天音は着替えを持って、部屋に備え付けられたユニットバス室に入る。
全寮制だというのに金が掛かっている。まあお陰で食べ物以外には不自由しないが。
「――んっ!」
室内の灯りを点け、服を脱ぐ。
ふわりと香るのは甘い女の体臭とは程遠い、メスの発情臭。
「はあっ、はあっ…」
(体の高ぶりが抑えられない!)
妖魔の子宮は床に就いた後も際限なく性感を高め、深夜3時を過ぎた時点でとうとう天音は根負けしたのだ。
「んっ! ――あっ!?」
服を脱ぎブラを取ると勃起した乳首が擦れて甘い刺激が突き抜ける。
(体が、敏感になってる!)
同室の者が寝ている間にこっそり自分を慰めるなんて恥ずかしいし、自己嫌悪で死にたくなる。
だが子宮だけ妖魔となってしまったこの体は、そんな天音の都合も無視して快楽を欲しているのだ。
くちゃあ――っ。
粘液に濡れた下着をずらすと充血し、淫靡に口を開いたヴァギナが目に入る。
まだ触ってもいないのにそこからダラダラと発情汁が垂れ流れ、ショーツとの間で糸を引いていた。
(…嘘っ、こんなに濡れてっ)
くちりっ。
「んんっ!」
割れ目に沿って指を這わすと電気が走った。
(あぁそんな…気持ちいい…)
子宮虫の侵食が進んでいるのか。見た目は人間のままでも性感帯は開発され、微かな刺激も感じてしまう。
428 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:49:02 ID:66Mqw1bN
(蛇忌魔に犯された時と全然違う!)
気持ちいい。もっと気持ち良くなりたい。そう簡単だ。
下級妖魔に体を差し出して、うずいて止まらないアソコを触手で掻き回してもらい、
グツグツと煮えたぎる子宮に濃厚な妖魔の精液を注いでもらうのだ。
そうすれば――
(っ!? 私、何を考えて!?)
天音は頭を振り、狂った妄想を払う。
(きっと私欲求不満なのよっ。だって目の前であんなにアンアン喘がれたのよ?
あんなに大勢の生徒が、あんなに気持ちよさそうに)
蛇忌魔の特大触手に犯されていた美佳子は特にそうだった。
(信じられないわ。あんなに大きな、しかも気持ちの悪い触手を受け入れて、感じるなんて…変態よ
――ところで、どうやって慰めればいいのかしらこの体?)
実は天音は自慰をした事がない。興味はあったがいやらしい事だと、プライドが邪魔をした。
(妖魔どもなら――)
脳内で触手の動きを再現する。女を犯す妖魔なら飽きるほど見てきた。
天音は腕を二本の触手に見立てて、体に這わせる。
「ああっ」
無駄に大きな胸を揉みし抱く。
グネグネと形を歪ませる様は淫靡で、指が乳首に触れる度に切ないような官能に襲われる。
もう片方の手は引き締まった体を撫で回し、徐々に下腹部を目指す。
(うぅっ、なんていやらしいっ)
蛇媚螺を使いこなす上で培った想像力は自分の手を触手へと完全にトレースしていた。
指を二本揃えて大口を開けたヴァギナに突っ込む。
ぐちゅうっ。
「あぁっ!?」
ビクリ、と快楽に体が打ち振るえた。
じゅっぽ、じゅっぽ!
「あっ、あっ!」
(ダメっ、感じすぎる!)
挿入の際、破瓜の痛みを思い出したが実際には痛みなんて欠片もない。
肉襞を自らの指が掻き分け、擦られると腰が浮きそうになり、思考が快楽に塗り潰される。
(お、おかしくなる! こんなの止めないと!)
部屋の中の結界が、子宮虫の侵食を食い止めてくれるがそれにも限度があるのだ。
だが、天音の手は止まるどころか、その動きを更に早くした。
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ!
「あっ!? あぁ! あん!」
(どうして! どうして止まらないの!?)
429 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:50:08 ID:66Mqw1bN
自分の手がまるで別の生き物のように意志持っている。そんな錯覚に捕らわれる。
だがこの時点で子宮以外は天音の体は普通の人間だった。しかし同時に彼女の手は、今だけ妖魔の触手なのだ。
「あっ、あっ! ダメェ!」
気がつけば。自分を犯す指の数は二本から三本へ。三本から四本へと増え――
じゅぷぷぷっ!
「ひきいっ!?」
何時の間にか手首で自分を犯していた。
(ああっそんな! 私の手が、入ってる!)
『天文部』に行くまでは自慰もしたことのない綺麗な体だったのに、
今では自分の手首を嬉しそうにくわえ込んでいる。その光景に天音は愕然とした。
ぐぽおぉ――
「あ、ああぁっ!?」
(あっ!? ダメェ! ふ、深いぃっ)
指では限度があったが腕となると今度は際奥まで女芯を貫く事になる。
敏感になった肉襞を五本の指という名の触手で思う存分掻き回し、本体の極太触手が奥へと進むのだ。
ピュ、ピュッ――
拡張された大陰唇と腕の隙間から、白っぽい粘液が逆流した。
それは天音がセルフフィストファックに感じている証明。発情しきった牝が垂れ流す本気汁だった。
「だ、ダメ! 止まらない! ああっ!」
哀れな犠牲者と同じように、おぞましい触手で感じてしまう。声が漏れてしまう。
外で寝ている静葉が起きてしまうかも知れないのに。だが一度火が点けば止まらない。妖魔の性欲は貪欲なのだ。
ぐぷぷぷぅっ!
「あ!? ダメ、それ以上は――んああぁぁっ!?」
天音の腹が、腕の形に歪み膨らんだ。手が子宮にまで入り込んだのだ。
(ウソっ、こ、こんな所までぇっ、入ってきているのにぃっ、私、感じてしまっているっ)
そう。妖魔子宮は自分の手を同族の触手と誤認し、ビチビチと繊毛触手で歓迎する。
「んああん!」
(指がぁ! 触手に絡まれる! しゃぶられる!)
しかも子宮の中は天音自身も酷く感じやすい。
触手との神経も繋がっており、自分の指を舐めしゃぶるのをはっきりと感じる。
(指っ気持ちいい! 止まらない!)
ぐっぽっ! ぐっぽっ!
「はあぁっ! おあぁ!」
(ダメよ! こんなに乱れたら! 子宮虫が成長してしまう! 止めないと!)
だが。自身を犯す手は、今は妖魔の触手だ。天音の意志とは関係なく、彼女を犯し尽くす。
その子宮に何度も汚らわしい白濁液を注ぎ込むまで止まらないのだ。
430 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:51:07 ID:66Mqw1bN
「ああっいや! 出さないで! それだけは止めて!」
完全に被害者になりきった天音は、妄想の中で今まさに触手に射精されようとしている。
(今の私の子宮は妖魔だから! 中に出されれば確実にハラんでしまう!)
「いやぁ! 妖魔の子供なんて産みたくない!」
ぐぽっ、ぐぽっ、ぐぽっ!
「あっ! あん! あっ、あっ、ああ!」
妖魔の子宮から与えられる人外の快楽に思考は蕩ける。
もう静葉に聞こえてしまうなんて危惧すら頭の中から消えた。
「あああっ! ダメダメダメぇ! 飛んじゃうっっ!」
ビクビクビクビク!
「ふあぁあぁぁあああぁっっ!?」
体を痙攣させながら、天音は派手に人生発のアクメを迎えた。
妄想の中で触手に犯され、汚れた子宮に射精されて。
妖魔の子宮は初めての性的絶頂に喜び打ち振るえ、子宮全体を強烈に震動させる。
それは人間の女が達した時とは比べ物にならないほどの快楽だった。
視界で火花が散り、耳鳴りがする。天音は長い髪を振り乱しながら無様なアヘ顔を晒した。
ぷしゅっ! ジョロロロっ!
派手に潮を噴いた後、あまりの快感に失禁する。敏感になった肌は腕を打つ小水すらも心地よく感じた。
「あっ、あはぁ…っ、すごっ…!」
絶頂の余韻に天音の表情が緩む。
女の発情臭とアンモニア臭に包まれながら、彼女はこの瞬間だけ立派なメスになっていた。
(凄いっ…自分で慰めるのがこんなに気持ちいいなんて…!)
否。自分は触手に貫かれ、感じていたのだ。妖魔に犯されながら、それを悦ぶ哀れな犠牲者達と同じように。
(皆の気持ちが分かった気がするわ。妖魔が生み出す快楽に普通の人間が耐えられる筈がない)
自分もはしたなく喘いでしまったのだから、認めざるを得ない。
(そういえば妖魔を孕んだあの子――美佳子は酷く乱れていたわ。
妖魔を産むのって、触手に犯されるのよりも感じるのかしら?)
喘ぎ悶える美佳子の姿が思い出される。どくどくと心臓が早鐘を打つ。
(もし、この腕が本物の触手だったら。妖魔の精をこの子宮で受けていたら――)
ごくり、と天音は生唾を飲み下す。
この時彼女は未知への快楽に期待し、また己の中の妖魔を認めてしまった。
心の中でどうしても越える事の無かった一線を越えてしまった。
431 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:52:00 ID:66Mqw1bN
どくん!
「あっ!?」
子宮が脈動する。
(まさか――しまった!?)
余りの快楽に我を失っていた。霊力を高めなければ子宮虫はすぐに成長してしまうのだ。
天音の油断が、取り返しの出来ない失敗となる。
「くっ!」
力の抜けた体に鞭打って。快楽を堪えながら。アソコから腕を引っこ抜く。
天音の手は愛液と小水でドロドロになっていたがそんな事を気にしている余裕はなかった。
下腹に両手を添えて、子宮に霊力を集中する。
(あっ!? ダメっ、間に合わ――)
「んあああぁぁっっ!?」
じゅるるるっ! 湿った音を立てながら、口を開いたヴァギナから触手が溢れ出した。
***
「――天音さん、声大きすぎるよぉ」
二段ベッドの上から漏れる呟き。
『んああん!』
ユニットバス室からあのクールな天音の喘ぎが聞こえてくる。
(あ、あんなに声を出して…)
妖魔に犯されていた友人を思い出す。いや、感じていたのだ加藤結衣だけではない。
(妖魔の触手、気持ち良かった…)
天音には冗談だと言ったが、実際には冗談でもなんでもなかった。
妖気に蝕まれた体は、処女だろうが淑女だろうが女ならば平等に淫らな牝へと変わってしまう。
「はあ…はあ…」
体を這い回る触手の感触を思い出しながらパジャマの下にそろりと手を滑り込ませる。
くちり。
「ひゃん…っ」
可愛い声を上げると直ぐに空いた手で口を塞ぐ。真下で眠る結衣が起きてしまわないのかと思ったのだ。
だが、彼女は天音の力によって眠らされている。起きることはない。
『だ、ダメ! 止まらない! ああっ!』
(…天音さん、気持ち良さそう…)
天音の乱れっぷりに当てられて、もう一度静葉は下着越しに秘裂に触る。
432 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:53:07 ID:66Mqw1bN
「んっ…!」
(濡れてる…)
「もう、天音さんがエッチな声を出すから…っ」
『あっ! あん! あっ、あっ、ああ!』
「はあ…はあっ…天音さんっ…」
(だめ、私も我慢出来ないっ)
ついに静葉も淫欲に負けて自分の体を慰め始めた。
皮肉な事に。
退魔士とそれに助けてもらった少女は、自分を犯す触手をオカズにオナニーに耽るのだった。
***
しゃっ、とカーテンが引かれる音がした。続けて窓が開く。
「だらしないわね。いつまで寝てるの?」
爽やかな風が吹き込むと、それとは正反対の不機嫌そうな声が聞こえた。
「んにゅう…寒い」
「もう10月も終わりだからね。当然よ」
「んん…閉めてぇ」
「貴方が起きたら閉めるわ」
「意地悪う…」
「今頃気がついた?」
どこか不機嫌そうで、でもどこか楽しそう。素っ気ない言葉にも隠れた優しさを感じる。
(…いつもの、天音さんだ)
昨日はあれだけ乱れていたというのに。
「――天音さん!?」
「きゃっ!? 何よ大声出してっ?」
「え?」
(私そんなに大きな声出したかな?)
キョトンとした顔で上から天音の顔を見つめる。何が恥ずかしいのか黒髪の少女はすぐに顔を逸らした。
「天音さん? 顔真っ赤ですよ?」
「き、気のせいよっ」
「だったらいいんですけど」
(やっぱり、天音さん、変…)
よく見ると動きもぎこちない。動作がゆっくりすぎるのだ。そろりそろりと歩いている。
433 乙×風 ◆./0xgeyM2k sage 2008/11/24(月) 19:54:23 ID:66Mqw1bN
正座をして痺れた足で無理矢理歩く時がこんな感じだろう。気のせいか腰もモジモジさせている。
「天音さんおトイレですか?」
ここで静葉の天然が炸裂した。デリカシーの欠けた発言にやはり天音は怒りを露わにする。
「違うわよ、この馬――あっ!?」
『馬鹿』と言おうとしたんだろうだがその言葉は途中からやたらと色っぽい声に変わった。
「天音さん? どうかしたんですか!?」
静葉は心配になって慌ててベッドから降りる。
「何でもないわ…!」
「でも、こんなに汗を掻いて…」
自分の部屋から持ってきた鞄からハンカチを、取り出すと慌てて天音に駆け寄って、
「ひゃ!?」
ソファーの角に足を引っかけた。バランスを崩して天音に抱きついてしまう。
「っ!? んぁんっ!」
天音は甘ったるい声を上げながら何かに耐えるように体を震わせた。
静葉の鼻が甘酸っぱい、女のフェロモン臭を嗅ぎ取る。
(え――まさか、天音さん…)
欲情している? こんな朝から? そんなまさか。
「離れて!」
「きゃっ!?」
天音に突き飛ばされて思考は中断されてしまったが、
視線を上げればスカートの中から太ももを伝い垂れていく透明な粘液が見えた。
「私、もう行くから! ――んくっ…! いいっ? 絶対部屋から出ないでね!?」
「え? でもまだ七時半…」
HRまでにまだ一時間もある。だが天音は聞く耳を持たず、すぐに踵を返して部屋から出て行ってしまった。
「天音さん…」
(絶対、変だった)
天然の自覚がある静葉ですらそう思うのだ。よっぽどの変化だろう。
「大丈夫かな?」
快晴の空の下に佇む校舎を見上げる。妖魔のせいか、そこはとても禍々しいものに感じられた。
***
以上で四話終了です。
次回も天音が悶々とする話になります。子宮虫がレベルアップしてエロイ事に。
最近、寄生→フタナリ化。
もしくは、寄生→アソコから触手が生える。
または、寄生→人外化。
と、どれがいいのか真剣に悩みました。どうしてしまった俺の脳。
ちなみに結論として、寄生→フタナリになった挙句人外になって触手が生える。
というので落ち着きました。
天音の運命やいかに!?
んでは失礼します。
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