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機械仕掛けの悪夢
454 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:06:41 ID:lOsaBOrg
流れを無視して駄文投下w
魑魅魍魎の闇とは無縁と思われている世界、東京。
だが、そんな近代文明が育んだ新たな「闇」に、静かに侵略されつつあった。
「じゃな、雪、孝司。気をつけて帰れよ~、っと。」
夜の繁華街、K町。
『眠らない街』と言われるこの街には当たり前の光景。
新卒と思われる一組の青年と女性が、もう一組の青年と女性を見送る。
「隆介、途中で倒れたりしないでね?」
腰の上まではあるようなロングヘアの女性がクスクス笑う。
「あ~、分かってるって。」
「愛華も隆介の送り狼には気を付けてくださいね?」
ニコニコといつも笑顔を絶やさない青年が、手を振る。
愛華と呼ばれた女性はケタケタ笑いながら手を振る。かなり酔っているようだ。
「大丈夫だよぅ、孝司クン。私酔ってないも~ん。」
フラフラと隆介に肩を預ける。
隆介と呼ばれた青年は頭をかきながら笑う。
彼らは今年晴れて社会人デビューを果たした。
同じ地元大学のゼミに通った後、上京。
勤め先が近いため、こうして卒業してからも交流を続けている。
「じゃ、オレは終電無いからタクシーで帰るわ。じゃな!」
隆介は愛華に肩を預け、後ろ向きに歩きながら手を振って大通りへと去っていった。
「さて、帰るとしましょうかね。」
「そうだね。」
孝司と雪は並んで駅への道を歩き出した。
夜十時を過ぎた十二月末。
この時期はまだまだ人通りが多いのだ。
タバコを片手に孝司は歩く。
「寒いですね・・・。」
「そうだねぇ。でも、地元よりは寒くないよね。」
「はは・・・、それもそうですね。」
駅へのショートカットとして近くの公園を通る。
この辺りは深夜になると酔いつぶれたサラリーマンが寝転ぶか、カップルがいちゃつくか。
何も無い都会の一角の小さな公園だ。
雪は男性である孝司が一緒、という事でこの道を選んだのだ。
それが彼女の不幸のはじまりであった。
455 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:07:15 ID:lOsaBOrg
「ふむ・・・妙ですねぇ。」
孝司がタバコを咥え、あごに手を当てて辺りを見渡す。
珍しく笑顔が消えた孝司。
細い眼は何かを探るような鋭い輝きを見せている。
「何が?」
先ほど自販機で買ったホットドリンクをカイロ代わりにしていた雪が孝司に尋ねる。
「いつもならここにはイヤな感じのゴロツキがいたりするんですがね。」
だが、二人以外に人通りは無い。
街灯の無機質な光がカチカチと音を立て、点滅して輝いている。
「それもそうだねぇ。・・・ま、早く帰ろ。寒いから人・・・」
先を歩いていた雪が後ろ手で孝司の手を引こうとする。
「いない・・・んだよ・・・。・・・あれ?」
手は虚空を切る。
何かが奇妙だ。
すぐ近くにいるはずの孝司の気配、体温、匂い。それらが感じられない。
「孝司・・・?」
振り返る雪。
そのすぐ後ろには何もいない。
何の音も無い。
何の気配も無い。
空気全てが凍りつくように重い。
「ヤダ、孝司・・・。隆介じゃないんだからそんな事しないでよ!」
足元には火が付いたままのタバコが転がってる。
「孝司!孝司!・・・ねぇ、どこに隠れてるの?」
コロコロと雪の足元を転がっていくタバコ。
ジュゥ
タバコの火が消える音。
音の方向を慌てて見る。
キチキチと言う不快な金属音。
「ひっ・・・!」
息を呑む、とはまさしくこの事なのだろう。
その光景はあまりにもおぞましく、雪は声が出なかった。
公園の街灯の下。
金網の排水溝の下から不気味な音を立てながら、
地を滑り、雪へとじわじわ近づいてくる。
『それ』は見たことも無いような生物。
いや、これは生物なのだろうか。
端的に説明すれば『金属製のバカに長いミミズ』。
そんなバカな、と思えばそれまでだが、
それは確かに今、ここに在るのだ。
456 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:08:12 ID:lOsaBOrg
雪の全神経が警鐘を鳴らす。
逃げなければ。
そう思うが足が思うように動かない。
ドリンクの缶を落として始めて我に帰る。
「いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
全身全霊で後ろへと走り出す。
駅から走れば三分もかからない。
孝司が何処に行ったは分からないが、とにかく逃げなければ。
公園の柵を飛び越えようとして、ふと振り返る。
銀色の気味の悪い波に沈んだ茂みの脇。
そこに孝司の着ていたコートの裾が見えた。
「!!」
(孝司・・・!!)
我が身可愛さで逃げ出した、と言う良心の呵責が、彼女の足を踏みとどませてしまった。
銀のミミズはその隙を逃さなかった。
素早く両足を絡み取り、雪を逆さ宙釣りへと持ち上げる。
「いや、何!?いやぁぁっ!!」
この季節特有のあの金属の冷え切った感覚。
それがストッキング越しに膝下辺りまで絡みつく。
その冷たさのためか、気持ち悪さのためか。全身に鳥肌がたつ。
両手を絡み取られ、中空に仰向け状態にされる。
見下ろした排水溝からは怒涛の勢いでミミズは溢れ出す。
数m高まで持ち上げられているのに、道路の向こうは車どころか人影すら見当たらない。
「いや、やめて!怖い・・・。」
ミミズは所々の節目からブシュ、ブシュ、と音を立て白い液体を噴出する。
それを潤滑油に、大小様々なミミズが雪の体を這いずり回る。
「やめて!んぁ・・・ぁ・・・ぐぅ・・・。気持ち・・・悪いよぉ・・・。」
首にも巻きつかれ、息苦しく視界が霞む。
何とか振りほどこうにも、一人の小柄な女性の力など、
この未知のモノへの抵抗としては、たかが知れていた。
だんだん呼吸が荒くなる。
意識も朦朧としてきて、寒さと酸欠で体の感覚が鈍くなってきた。
だが、その息苦しさも下半身からの激痛に覚醒する。
「ひぐぅ・・・っく・・・は・・・あぁぁぁっ、痛いぃぃぃっ!!」
足元を見ると、自分の股は大きく開かれ、その間に深々と銀の鉄柱が埋め込まれている。
愛する男性へと捧げるつもりであった大切な花は無残にも鉄柱に蹂躙され、
その花びらが痛々しく跡を残していた。
「んぐ・・・は・・・っつぅ・・・ぐぅ・・・。」
息苦しさと激痛と、そして自分が正体不明の物に犯されていると言う事実が目の前にある。
何とか助けを呼ぼうと、手提げから携帯を取り出す。
457 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:08:52 ID:lOsaBOrg
ディスプレイを見て、速攻でかけられる番号。
着信履歴のトップ。
相沢隆介。
発信。
無機質なコール音が手元で聞こえる。
口元に持ってこなくとも、ここから全力で叫べば聞こえるはず。
プ。
(繋がった・・・!)
「りゅうす・・・ぇ・・・!!」
だが、その一抹の希望ははかなく消えた。
よく見ると携帯の充電部分に触手が張り付いている。
そこから細かな端子を延ばし、奇怪に脈打っている。
画面には・・・『通信エラー』。
「そん・・・な・・・。」
ガックリと項垂れ、手から力が抜け落ちる。
「ふぐぅ・・・ふぇ・・・っ・・・。」
彼女の瞳からは涙が零れ落ちる。
「お願い、もう・・・やめて・・・ッ!!」
言葉の通じぬであろう無機物への必死の懇願。
(何で・・・だろう。)
ただ私は学生時代からの友人と、ただ酒を交わしただけなのに。
この目の前の理不尽は何だ。
この目の前の不条理は何だ。
私はどうなってしまうのだろう。
生きて再び地に足をつける事が出来るのだろうか。
孝司を帰して欲しい。
いやまて、これは夢ではないんだろうか。
朝日が昇れば、再び現へと戻れるのではないのだろうか。
そうだ、これは悪夢だ。
そんな事を考えているウチに、体は軽い運動をしたようにじんわりと汗をかいていた。
胸ははだけ、寒空に下、豊かな双丘が外気に曝されている。
ストッキングは原型を留めていなく、体中はミミズから噴出す白濁に滑る。
「ふく・・・ん・・・はぁ、んむぅ・・・ふ・・・。」
頬は紅潮し、未知の快感が雪を襲う。
(え・・・何?これは・・・。)
足の付け根の間。
子宮の辺りがじゅんと疼く。
これが女性の快楽と言うものか。
認めたくは無いが私はこの化け物相手に『感じている』。
肉体と精神の一体感が損なわれ、妙に冴えている頭がそう判断した。
458 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:09:40 ID:lOsaBOrg
混濁に沈みながらも、冴えていく精神とは一方、
体は脳からの指令を離れ、快楽を貪る様に腰をグラインドさせ、
淫らな喘ぎ声をあげるまでに至っていた。
「はぁ・・・ん・・・あはぁ、イイ・・・。これ、イイのぉ!!」
虚ろな瞳は虚空を見つめ、適当に視界にあった触手を口へと無意識に運ぶ。
口の中は、血を舐めたような鉄分の味と、油の匂い。
だが、そこから吐き出される乳白液は有機物の様に甘く、身を焦がす。
「ん・・・ちゅぷ・・・レロ・・・んぷぅ・・・ふぁ・・・。」
恍惚とした表情でそれを舐めまわす。
「ん・・・ちゅる・・・ぷはぅ・・・。あは・・・これ、甘い・・・。」
淫らに腰を振り、触手に身を委ねる彼女には、
もはや先ほどの清楚な面影は無かった。
「もっとぉ・・・もっと突いて!オマ○コぐちゅぐちゅにしてぇ・・・。んちゅぅ、ぷ・・・。」
先ほどの拒絶の懇願は今は無く、淫らな願いと触手を口にする雪。
ズンズンと波打ちながら深々と秘所に突き刺さる鉄塊。
その乱暴な行為に、彼女はじょじょに極みへ登らされていく。
「あ・・・あん、あん、んく・・・はぁ、ん、あぁ、んぁ!!」
ピピ、と言う無機質な音が秘所に突き刺さった触手から鳴る。
見ると、光が波のように子宮へと進んでいく。
最初は静電気のような微弱な電流が。
やがて、体全体を快楽へと叩き落す電撃へと強くなっていく。
それが神経を伝わる電流なのか、実際に電流を流されているのか彼女には理解できなかった。
「あぁぁぁ、イク、イク!あはぁ、雪、いっちゃうよ・・・らめぇ・・・こんなのに!!!」
雪の高まりと共に、触手は動きを激しくさせ、秘所に入っていない部分から、
無数の細い配線が伸びてくる。
その配線が陰唇に触れるとズルリ、と体の中を入り込み、
雪の体内をずるずると這いずる。
「いやぁぁ、はぁ、ん、イ、イクゥゥゥゥゥゥウゥッ!!」
雪は体をビクビクと痙攣させ、大きく背を反らす。
触手は先端部を切り離し、雪の膣内に金属塊を残す。
そこを中心に、先ほど埋め込まれた回線が回路を作るように体内を這いずる。
絶頂の余韻が残る雪の体を触手は静かに大地に下ろす。
埋め込まれた回線が不気味な紫色の光を放って表皮に浮き上がり、
雪の膣内では金属塊が脈を打ちながら白濁液を放ちながら、それに合わせる様に発光していた。
「んう・・・ふぅ・・・あは・・・。」
虚ろな瞳で物足りなさそうに秘部を弄り、自慰を始める雪。
秘部からはドロリ、と白濁液と愛液が溢る。
金属塊があるが雪にはそれが違和感として感じられない。
むしろ、暖かいものが体に馴染んでジンジンとしているという、ぼやけた感覚しかない。
(私・・・どうなっちゃったんだろう・・・。)
くちゅくちゅと音を立て、指先を膣奥へと沈め、意識とは無関係に快楽を楽しむ。
先ほどまで性行為を経験したことも無い自分が感じ喘ぎ、絶頂までした。
しかも異形の物体に。
指先はコツコツと金属塊に当たる。
その度に先ほどの子宮口を突かれる様な快感電流が背筋を走る。
そのまま雪の意識は混濁の中へと沈んでいった・・・。
459 名無しさん@ピンキー sage 2007/01/03(水) 02:10:23 ID:lOsaBOrg
続きますw
機械寄生系ってあんま見ないような気がするんですよね。
ちゃんと完結させたいので、皆様アドバイス等よろしくおねがいします。
468 機械仕掛けの悪夢 その2 sage 2007/01/04(木) 02:50:45 ID:JSb3nGEO
聞き慣れた金属の連続音。
(・・・。)
それは頭上の、手の届く範囲で鳴っている。
(・・・あれ?)
手を伸ばし、その音源へと触れる。
ピピ。
パタリ、とその音源が止む
寝ぼけ眼をこすり、顔を上げると、そこは見慣れた雪のマンションだった。
「・・・・・・。」
辺りの状況を確認する。
ほとんど着の身着のまま、ベッドへ倒れこんだと言う状態だ。
「あれ?・・・夢、だったのかな・・・。」
何だか不気味な夢であった。
そう、何かを経験したような夢を見た確かな実感があった。
だが、不気味である、と言う記憶はあれど、
それがどのような物だかまったく覚えていないのである。
テーブルの上に投げ捨てられた様に置いてある携帯を手に取る。
12月28日。
隆介達とK町へと忘年会に繰り出したのは昨晩の事だ。
ディスプレイにはメール受信が二件と着信が三件。
着信は三件とも隆介、メールは孝司と隆介からだ。
「飲みすぎたかな・・・全然記憶に無いや・・・。」
ポリポリと頭を掻きながらメールに目を通す。
隆介からのメールはこうだ。
『12月28日 0:13
何か電話通じないようだからとりあえずメールしとく。
どうせお前の事だから、これ見ても家帰った途端即寝るだろうけどな(笑』
「・・・?」
何故か、雪にはその文章の意味がすぐに捉えられなかった。
何かの前提があるのであればこのメールは成立するだろうが、
その前提に雪の心当たりは無い。
『12月27日 11:38
今日はお疲れ様でした。
雪、電車で寝てしまって、起こしても起きなかったので。
少々スマートで無いですが、バックから鍵を借りてマンションまでお送りさせてもらいましたよ。
今度は寝ないようにしてくださいね?』
「ふむ・・・。」
やはり自分は昨晩は自覚が無かったが、相当泥酔してたようだ。
「記憶が無くなる位酔うなんて事、はじめてだよなぁ・・・。」
とりあえず考えていてもしょうがない。
シャワーでも浴びて汗を流して、年末の疲れを取り除こう、とベッドを立ち上がる。
「つっ・・・。」
突如。
雪の下腹部に違和感が走る。
「ん~、もたれてるのかなぁ。私も歳取ったなぁ・・・。」
苦笑しながらバスルームへと歩いていく。
「・・・あれ?」
シャツを脱いで、下着姿になろうとしてある事に気付いた。
「・・・胸、大きくなってる?」
そんなバカな、と思いつつも、
ブラのホックを外す時の感触がいつもと違うのだ。
「ま、いっか。気のせい気のせい。」
シャワーを浴び、私服に着替え、ベッドを椅子代わりに座りテレビを点ける。
今日は大掃除でもしようか。
そんな事を考えながらベッドに仰向けに倒れ、
そのまま
469 名無しさん@ピンキー sage 2007/01/04(木) 02:51:21 ID:JSb3nGEO
ミスったぁぁぁorz
470 名無しさん@ピンキー sage 2007/01/04(木) 03:03:54 ID:YYGWbehu
>>469
ドンマイ
仕切りなおしの投下wktkして待ってます。
471 機械仕掛けの悪夢 その2 sage 2007/01/04(木) 03:08:01 ID:JSb3nGEO
そのまま寝返りをうつようにうつ伏せになる。
「ひゃうっ!!」
布団に触れた胸から、言いようも無い快感が押し寄せる。
「・・・・。」
雪は目を白黒させて、今起こった事を確認する。
もう一度。
恐る恐る胸を布団に押し付ける。
「あぁぁん・・・。」
ふぅ、と言う甘いため息と共に顔は紅潮し、瞳は情欲を湛え潤んでいる。
(何コレ・・・気持ち・・・良い?)
アッと言う間に理性は流され、興味本位で胸を布団に押し付ける。
「ん・・・はぁ、ふぅ・・・ん・・・。」
自らの体重で乳房を捏ね回すように押し付ける。
尻は天井高く向き、太ももの辺りも何故だかむずがゆい。
(やだ・・・私。なんで?)
そんな疑問も目の前の気持ちよさに流されてしまう。
「あぁん・・・服越しじゃ・・・。」
胸元を肌蹴させ、布団と乳房の間に手を挟み、胸で自慰を始める。
「あん・・・はぁん・・・ぁ・・・。」
乳房に両手を這わせ、捏ね繰り回す。
その度に股間がジュンと熱くなり、蜜があふれ出す。
雪は必死になって胸を揉み、乳首を摘み、ひっぱり、快楽を味わう。
ピッタリ閉じた太ももはふるふると振るえ、その間を蜜が滴る。
「あぁん・・・そっちも良いよぉ・・・もっと擦ってぇ・・・。」
クチュクチュと音を立てて何かが太ももと股間の間をピストン運動する。
「ん・・・あん、あぁん、はん・・・。ねぇ、もっとオマ○コいじ・・・・・・・・・・?」
そこまで来てふと霞のかかった意識が覚醒する。
このマンションの部屋には雪一人しかいない。
別にペットも飼っていない。
両手は乳房。
では。
この股間さする物は一体・・・。
「・・・。」
見る見る青ざめていく表情。
だが、それとは対象的に体はどんどん高まっていく。
「・・・。」
恐る恐る振り向いて足の付け根を見る。
「・・・何?これ・・・。」
不気味な物だ。
だが、それは『自分自身』、『自分』なのだ。
背骨の一番下、尾てい骨の辺りから伸びる銀色の物体。
それが雪の股間と太ももの間を往復している。
472 機械仕掛けの悪夢 その2 sage 2007/01/04(木) 03:23:35 ID:JSb3nGEO
「何なの?これ・・・。」
ウニウニと動く無機物の様な、ミミズのような物体。
そう、まるで尻尾のようだ。
「・・・。」
長い沈黙。
だが、何故か雪にはそれが恐怖の対象ではなく、
何故か酷く愛くるしい物に見えた。
恐る恐るその先端に手を触れてみる。
「ひゃうぅ!!」
ビリビリと背筋に電撃が走ったような快楽が全身を襲い、
先端からは半透明な液が滲んでいる。
(これも・・・きもち、いいの?)
正常な判断が出来なくなった意識が、
『それ』を当たり前の物と認知し始めている。
コスコスコス・・・・・。
ゆっくりとそれを上下に擦ってみる。
「ひゃん、あん、あぁん、くぅ・・・。」
秘所を弄るより数倍も強い快楽が全身を襲う。
「あはぁ・・・このしっぽもぉ、きもちいいんれすねぇ・・・。」
あまりの快楽に呂律が回らなくなって来ている。
「これをおま○こにいれたらぁ・・・どうらるのからぁ・・・。」
じんわりと先端から滲む汁を潤滑油にして秘部へと突き刺す。
「ひぃやぁぁぁぁぁ~~~~うっ!!」
ビクビクと体を痙攣させ、絶頂する雪。
「いれたらけれぇ・・・はぁん・・・いっちゃうらんてぇ・・・。」
雪の意志とは無関係にその尻尾はビクビクと脈打ちながら、
奥へ、奥へと進んでいく。
コツン、と固い物に尻尾が当たる。
子宮口では無いが、経験の浅い雪には何なのか分からない。
コツコツとその固さを確かめた尻尾はそこで侵入を止め、
何の前触れも無く白濁液を雪の膣内に流し込む。
「そんらっ!!ひぅ、いきらりぃぃぃぃっ、イク、イク、イクゥゥゥゥゥ・・・・・。」
そのまま二回目の絶頂と共に、雪の意識は彼方へと飛ぶ。
そして、眠るようにベッドに倒れこんだ。
『基盤定着、接続完了。』
抑揚の無い声が、気絶したはずの雪の口から紡がれる。
473 454 sage 2007/01/04(木) 03:44:57 ID:JSb3nGEO
ふぅむ。Hシーンをあまり書いたことが無いので、悪戦苦闘・・・。
ストーリーは練れるのですが、キーの部分であり、皆さんが一番期待しているであろう部分が、
正直イマイチな表現しか出来ないと言うのは、自分の才能の無さに歯がゆさを感じますなぁ。
と、ここで皆さんに楽しんでいただけるよう、チラシの裏的キャラ説明を繰り広げたいと思いますw
伊達雪(23)
主人公であり、メインヒロイン。天然系お嬢様。
東北地方の某大学を卒業した後、上京。外資系会社の事務を務める。
人懐っこく、明るい性格は男女共に人気がある。
また、極端なポジティブ思想の持ち主。
彼女は一体これからどの様になっていくのだろうか・・・?
相沢隆介(24)
一浪して大学に入ったため、雪たちとは歳が一つ上。
その為か良い兄貴分として振舞う。
軽いノリ、豪胆な性格で、些細な事をあまり考えない。
一部ジャイアン的性格。
定禅寺孝司(23)
いつも笑顔を絶やさず、敬語で会話する好青年。
冷静沈着で知識も深く、四人の中でもブレイン担当と言った感じであり、
学生時代も卒業研究で四人を引っ張る一面を見せる。
物語開始直後に行方を眩ますが・・・。
上杉愛華(23)
天真爛漫な女性。相手の良い所は褒めちぎり、
逆に嫌な事が少しでもあれば当人の前だろうとづけづけと言う。
未だ学生気分が抜けておらず、突飛な行動に出てしまうこともしばしば。
ともすれば高校生位に身間違えられてしまう容姿は雪と違い、発育不足。
後は数人のキャラクターと、寄生されてしまう女性が数人考案ずみ。
まぁ当然、雪を女王とした連鎖堕ちに持って行きたいと思うのですが、
問題は最後のオチの部分。私的にはハッピーエンドにしたいのですが、
いわゆるハーレム?エンドのような物がこのスレでは好まれているのでしょうか?
その辺は多いか少ないかによって見極めたいのでご意見、ご指摘、ご感想ビシバシお願いします。
(思いのほかリアクションが少なくてショックだったりw)
489 機械仕掛けの悪夢 その3 sage 2007/01/08(月) 02:34:22 ID:5KJBQQte
あれから何度絶頂を迎えただろうか。
既に時計の針は夕暮れ時を指していた。
「あれ・・・私いつのまにか寝ちゃってたんだ・・・。」
軽く伸びをしてベットを抜け出す。
銀の尻尾は未だ彼女の尻に付いたままだ。
「これ・・・どうしよう・・・。」
今では彼女の思うように尻尾は動いていた。
右へ、左へ
軽く動かしてみる。
先ほどのミミズの様な先端と違って、
今はイヤホンジャックの様な形状をしている。
「ん、しょと・・・。」
別にさした違和感は無い。
感覚も普通で、触れば指先を感じるし、体温も感じる。
不思議な事もあるものだ。
先ほどの嫌悪感はどこへやら。
鏡の前で尻尾と戯れる雪。
その鏡に映る表情が、普段見せないような
淫猥な笑顔だと言う事に気がついてはいなかった。
1月1日 0:00過ぎ
雪と隆介、愛華は初詣へとやってきた。
「おい、孝司と雪は来ないのか?」
隆介は腕時計を見て苛立ちを見せる。
「三十分遅刻して今来た隆介が良く言うよ。」
愛華は頬を膨らませてそっぽを向く。
「ちょっと電話してみっか・・・」
隆介が携帯をポケットから取り出そうとした時、
向こうから一人の女性が長く、黒い髪を靡かせ走ってくる。
「ごめん、遅れた・・・。明けましておめでとう。寒い中ごめんね?」
雪が掌を合わせて頭を下げる。
「明けおめ~。どしたの?雪が遅刻なんて珍しいじゃん。」
「予約してた着物が手違いで届かなくてね・・・。」
(尻尾隠すために急遽ロングスカートが必要になった、なんて言えないもんね)
「後は孝司だけなんだが・・・。」
「?」
「孝司の奴、こないだの飲み会から連絡無いんだよな。」
「え、それマジ?」
愛華が驚く。
「でも・・・昨日も私にメール来たよ?・・・ほら。」
雪が携帯の履歴から昨日届いた孝司のメールを見せる。
「どれどれ・・・ホントだ。」
「何で雪だけに連絡寄越すんだか、アイツは・・・。」
「孝司、初詣は来れないから三人でどうぞ、だって。」
「全く・・・そういう事は早く言えよな・・・。ほれ、行くぞ。」
両手に花の状態で隆介達は鳥居をくぐって行った。
490 機械仕掛けの悪夢 その3 sage 2007/01/08(月) 03:06:09 ID:5KJBQQte
「うわ・・・凄い列・・・。何分待つの?」
愛華は早々に頭を抱えた。
中央参道は参拝客で溢れていた。
「何だかなぁ・・・。まぁ一人で来なくて正解だったわな。」
「・・・?どしたの、雪。顔色悪いよ?」
「ん・・・いや、ちょっとね。お腹痛くて・・・。」
青ざめた表情と言うのは見て取れるが、
前髪と、顔を伏せているのが邪魔して表情はよく伺えない。
「じゃあトイレ行ってきなよ。当分この調子じゃ進まないだろうしさ。」
「うん、ごめんね・・・。」
雪はよろよろとした足取りで参拝客の列を離れた。
「大丈夫かよ、アイツ・・・。」
「後で暖かい物・・・あ、甘酒でも買って行ってあげようか。」
「そだね。」
二人は並んで列に加わった。
「はぁ・・・はあ・・・はあぁ・・・クゥ・・・。」
腹部がズンと重い。
足取りも酷くゆっくりしたもので覚束ない。
「ん・・・くぅ・・・。」
頬は紅潮し汗をかき、ただ事では無いことが見て取れる。
だが。
体調が悪いのではない事を示す決定的な二点。
東洋人である雪の双眸は紅々と輝き、
頬と額には血管では無い・・・紫色の光の筋が淡く浮かび上がっていた。
(ダメ・・・私・・・。喉が渇いて・・・。)
ぜぇぜぇと息を吐き、脇の木陰に座り込む。
「はぁ・・・はぁぁ・・・。ん・・・どうしちゃったんだろう。」
体が熱い。
ここ数日間、こんな渇きと熱にうなされた事は無い。
そう、28日の自室で自慰に耽った『あの時』以来。
「あの・・・どうなさいました?」
ハッとして視線だけを声の方へ向ける。
(ダメッ!!今はこないで・・・でないと・・・ッ!!)
神社の巫女が人気の少ないところで女性が蹲っているのを見て、
心配して見に来た様だ。
「お体の具合でも悪いのですか?あちらにお手洗いが・・・。」
巫女が雪の両肩に手を添えて様子を伺う。
雪はゆっくりと巫女の方へ顔を上げる。
「っ!!」
声も出なかった。
雪の双眸は虚ろに紅く輝き、顔を走る光の線。
ただ事ではない。
491 機械仕掛けの悪夢 その3 sage 2007/01/08(月) 03:07:15 ID:5KJBQQte
『人間、雌体と確認。』
抑揚の無い機械の声が雪の口から紡がれる。
その声色は雪であるが、そうは聞こえなかった。
「い・・・いぁ・・・む!むぐぅ・・・!!」
叫び声をあげ様とした巫女の口に、素早く己の尻尾を突きこんで口封じをする。
「んぁ・・・むぐぅ!!・・・ぷふぁ、いやぁ!!」
そのまま茂みの中に隠れるように巫女を押し倒し、馬乗りになる。
『精神接続・・・。』
そう呟くと、雪の瞳が紫色に変化した。
「さぁ・・・アナタにも味あわせてあげるわ・・・。」
普段とは考えられない妖艶な笑顔を浮かべ、指先を舐める雪。
「何も怖がらなくていいわ・・・。いや、怖がる『心』さえ与えない・・・。」
雪の髪型がザワザワと蛇のように広がる。
その一本一本が束になり、細い端子の様になる。
「ぐぅッ!!んー!!んーッ!!えほ、げほっ!!」
尻尾を口に突きいれたまま、髪の端子は器用に巫女装束の胸元を肌蹴させる。
両手は緋袴をめくりあげ、太ももをさする。
「んぁ・・・ふぁ・・・!!っぷぅ・・・じゅ・・・。」
口の中に押し込まれた端子からネバネバした液体が分泌される。
口腔内を塞がれているため、否応無しに飲み込ませられる。
「んふ・・・あなた、良い体をしているね・・・。勿体無いわ、こんな着物で隠してちゃ。」
肌蹴た胸元からこぼれる双丘を、雪の両手が揉みしだく。
「いやぁ・・・!!ん・・・ちゅぅ・・・。やめ・・・てッ!!」
巫女の頬は紅潮し、明らかに感じている。
「いいわぁ、その顔・・・。そろそろかしらね?」
クスリ、と笑みを溢すと、中空をユラユラと彷徨っていた髪端子を
じわじわと巫女の白い肌に近づける。
口を犯していた尻尾は銀線を残し離れる。
「いや・・・何?何するの?んぁ・・・。」
ズプリ、と端子が巫女の肌に埋め込まれる。
こめかみ、首筋、乳房、乳首、脇、太もも―そして秘所にも。
「んぁ、いた!!・・・・!!」
痛い、と感じた瞬間、巫女の体がビクビクと振るえ、絶頂を迎える。
痛みで白黒させていた瞳は、体の痙攣が治まるにつれ、
熱に浮かされたように虚ろになっていく。
492 454 sage 2007/01/08(月) 03:08:13 ID:5KJBQQte
眠い・・・明日成人式なのに何やってんだろ、オレw
美味しいところで止めときますw
推敲した後書くので少々出し惜しみ・・・。
498 機械仕掛けの悪夢 その3.5 sage 2007/01/10(水) 01:53:23 ID:uuZEDAh9
「やだぁ・・・やだよぅ、おかしくなっちゃう!!ひぃ、イクゥゥゥゥゥウ!!」
ビクビクと何度も何度も背を反らせる。巫女の絶頂は留まるところを知らない。
「ふふふ・・・どう?今の貴女は風や衣擦れ・・・それだけでも絶頂を迎えられるの。」
最高でしょう、と付け加えて、尻尾を巫女の割れ目に近づける。
尻尾は袴の中をするすると移動する。
絶え間なく秘所からは愛液の飛沫が上がっている。
緋袴にはいやらしい染みが広がっていた。
「今これを入れたらどうなるかしら・・・ねぇ?」
クス、と妖艶な笑みを浮かべて尻尾で巫女の股間を擦る。
「ヒィィィィィッ!!・・・・はぁ、はぁ・・・もう・・・らめぇ・・・。」
「ここがさっきから疼いて・・・しかたがないんじゃないかしら?」
全身から力が抜け、グッタリとする巫女。
先ほどから強制的に絶頂を迎えさせられているが、
実際の性行為を行っているわけでは無いので、
その欲望は収まるどころか高まる一方だ。
「ん・・・はぁ・・・・。オマ○コ・・・疼いて・・・。」
「入れて欲しかったら・・・。・・・分かるわね?」
髪端子をビクン、とのたうたせる。
「や、は、はっ・・・くぅ・・・。入れてぇ・・・。ひかりのオマ○コ、ぐちゅぐちゅに掻き混ぜて!突き上げて!」
もはや巫女の―ひかりの双眸に理性は残ってはいなかった。
ただ、虚ろな瞳が快楽に喘いでいる。
「さぁ・・・行くわよ。」
クチュゥ
「ん・・・はぁぁぁぁぁ、ヤ、入れたらけれ、わらしぃ・・・!」
至高の快楽信号が体中を走る。
「や、突いて!もっと突いてぇ!!」
「んふ・・・貴女の中、とても良いわぁ。あはははっ!!」
グチュ、グチュとイヤらしい水音が辺りに広がる。
茂みの向こうには参拝客がいるが、
その雑踏と喧騒に、喘ぎ声も水音も紛れてしまう。
「おねがい、らしてぇ。わらしのなかぁ、せいえき、たくさんぅ!!」
もはや清楚な巫女の面影は残っていなかった。
「ふふ・・・そんなおねだりしちゃって・・・。良いの?もう『マトモ』には戻れないわよ?」
499 機械仕掛けの悪夢 その3.5 sage 2007/01/10(水) 02:23:33 ID:uuZEDAh9
「いいのぉ・・・もう、いいのぉ!!きもちよければ・・・なんらってぇ!!」
自ら腰を動かして尻尾を貪る。
「あは・・・行くよ?んふ・・・ふぅ、私の精液をその身に刻みなさい!!」
ビクン、と尻尾が靡いたと思うと、その中を液体が流動する。
「ひゃぅぅぅうっ!!・・・や、はいってくるぅ。おなか・・・いっぱいらのぉ・・・・。きもちぃい・・・。」
絶頂を迎えながら雪の精液を子宮に迎えるひかり。
「さて、あなたもこれで・・・クス。」
満足げに立ち上がる雪。
地面に横たわるひかりは、はぁはぁと息を荒げ、絶頂の余韻を楽しんでいた。
秘所からは精液が溢れ、そして―。
下腹部を中心として胸の下、太もも膝上辺りまで、紫の光の線が走っていた。
-----------------------------------
「おせぇな、雪の奴・・・。」
「やっぱ迎え行ってこようか?倒れてたりしたら洒落にならないよ?」
「普通こんな人ごみの中で倒れたら救護室か何かから連絡があると思うんだがなぁ。」
ま、行って来い、と軽くあしらって愛華を見送る隆介。
「じゃ、ちょっと行ってくるね~。」
「おう、気をつけろよ。」
愛華はテクテクと走って人ごみを抜けていった。
------------------------------------
一方その頃。
雪達が初詣に訪れていた神社。
その境内の、人っ子一人いないような場所に、一人の青年が屈んでいた。
「こちらGT。聞こえるか?大佐。」
「こちらハルク。聞こえるぞ。GT・・・無事だったか。」
「申し訳ない。少々油断しましてね・・・。」
「君の様な一級レンジャーが音信不通になるとは・・・驚きだよ。」
「不意を突かれた、と言ったら言い訳ですが・・・。少々やりにくい相手になりそうです。『僕にとっては』。」
漆黒のコートの内側に潜めた通信機を通して何処かと会話している青年。
「君には辛い任務になるだろうが・・・。分かってくれ。」
「その『覚悟』はありましたよ。・・・この部隊に入ったのですから。いずれこういう事もあるだろうと。」
「すまない・・・。」
「別に大佐が謝る事じゃあない。己の運命を呪うだけですよ。」
ハハハ、と青年は苦笑いを溢す。
「今、そちらにWTとFTを派遣した。
他のメンバーも各国の対応に追われててな。日本で動かせるのはこの三人くらいだ。」
「FT・・・?あの『深緑の精霊』も動いたのか?」
沈んだ声で話していた青年が声を荒げる。
「それだけこの・・・『機性蟲』というものは恐れられているのだよ、上層部からも。」
「機性蟲・・・。あそこが開発した・・・・生体兵器だったか。」
「そうだ。戦争がビジネスと化している今、誰も進んで国に命は捧げないだろう?」
機性蟲―。
将来的に兵士不足に陥る、と危惧したある大国が研究開発した兵器だ。
生物が元来有する生態機能と、無機物の性質を併せ持ち、
自己増殖、自己再生する生体兵器。
ヒトに寄生し、戦闘行為を行う事を主とする。
また、寄生された女性はヒトとしての機能と機械としての機能を併せ持つ。
否寄生体とは生殖行為が行えるが、生態的に子を孕む事はなく、
自らの意思で、雌雄どちらにも任意にその種子を残す事ができる。
今回問題に挙がっているのは、そのプロトタイプだ。
「・・・戦闘試作型が漏洩しなかったのが不幸中の幸いか。」
「これが早期に世界の表舞台に現れた事は逆に幸運かもしれないな。」
「・・・了解。これより任務を続行する。」
「頼んだぞ。人類の未来は君たちの双肩にかかっている。」
通信を切ると、青年は静かに立ち上がった。
鬱蒼と茂る木々の合間から、青年が見つめるのは、参拝客の列であった・・・。
598 機械仕掛けの悪夢 その4 sage 2007/02/03(土) 03:33:23 ID:pODIhRm/
「ちょっと、雪、雪?大丈夫?」
愛華の手がゆさゆさと雪を揺する。
「ん・・・あれ・・・?」
雪はゆっくりと体を起こす。
土ぼこりが衣服についている所を見ると、
自分は地面に横たわっていたようだ。
体が鉛のように重い。
「うぅ・・・。」
吐き気というか、内臓が酷く重い。
「ねぇ、雪、ホント大丈夫?」
「ん…多分。」
「ここに倒れてる巫女さんは?」
はて。
いつからここに一緒に倒れているんだろうか。
美しい黒髪を持ったたおやかな女性が、緋袴を広げ倒れている。
「ううん・・・。」
意識は無いようだが、とりあえず生きているようだ。
「とりあえず、私隆介呼んでくるわ。この人のこともあるし、
社務所かなんか場所借りて横になりなよ。」
「うん・・・」
ボーっとした頭を抱えてゆっくりと雪は立ち上がった。
「全く…人騒がせな奴だな。風邪なら大人しく家にいろよな?」
隆介が横になった雪の脇で呟く。
布団を二つ並べて雪と巫女-香坂ひかりが横になっている。
「ごめん・・・。」
「まぁ、お前が無事だったから良かったけどよ。」
照れくさそうに頬を掻いてそっぽを向く隆介。
「でさ、あなたはどうして雪と倒れてたの?」
「私・・・でしょうか。」
紅の双眸を湛え、ボーっとする巫女が布団から上半身を起こしていた。
「私は・・・ん・・・?」
抑揚の無い声。
記憶があやふやなのか、
まだ状況を掴めていないのか、口をパクパクと開くが言葉を紡げていない。
そんな時。
「ここですか。すみませんね、ありがとうございます。」
襖の向こうから、雪が聞き慣れた落ち着いた声が聞こえる。
「いえ。大事に至らなくて幸いでした。」
どうやら話をしている相手はここを貸してくれた宮司のようだ。
しばらくすると襖が空く。
「や、皆さんお揃いで。雪、大丈夫ですか?」
『孝司!?』
一同が声をそろえて驚く。
「お前…雪にだけ連絡しといて俺らに連絡しねぇとはどういう事なんだよ…。」
ひょっこり顔出しやがって、と付け足して不満そうに腕を組む隆介。
「いや、すみませんね。少々始末書問題が年末に出来てしまいまして。忙しくて…。」
ポリポリと頭を掻きながら座敷に座る。
600 機械仕掛けの悪夢 その4 sage 2007/02/03(土) 03:46:19 ID:pODIhRm/
「うわ、孝司にしては珍しいミスじゃん。孝司でもそんなことあるんだね。」
「いやいや・・・お恥ずかしい。で、雪。体調の方は大丈夫ですか?」
少々顔が赤い雪を心配そうに見つめる孝司。
「うん…何だか熱があるみたい。少し落ち着いたらウチに帰るから・・・。」
額に手を当てて苦笑する雪。
熱のためか口調も何だか弱弱しい。
「何か変わったことがあったら、すぐに言って下さいね。」
孝司の真剣な眼差しが雪の黒い瞳を見つめる。
「わ、堂々とこんな台詞が吐けるんだ、孝司って・・・。」
愛華の小馬鹿にした笑いをよそに、言葉を続ける。
「くれぐれも…分かりましたね?」
「う、うん…。気をつけるよ。」
その孝司の只ならぬ空気を感じて、雪も押されて返事をする。
「さて、雪。落ち着いた?」
「ん…何とか。愛華、ごめんね。」
「何言ってンのさ。水臭いよ?」
太陽のように明るい笑顔を返す愛華。
それとは打って変わって雪の表情は暗い。
「とりあえずさ、雪。着替え借りたからさ。汗拭いて着替えよ?」
「うん・・・。」
ボーっとした様子で袖に手をかける雪。
「ほら、隆介と孝司はいつまでいるの?出てった、出てった~!」
半ば強引に二人を部屋から追い出す。
襖隔てて一枚の所にいては幾らなんでも落ち着かないだろう、と二人は外にタバコを吸いに行った。
愛華は雪の着替えを手伝う。
となりでひかりはすやすやと心地よさそうな寝息を立てている。
「何か雪・・・ここ最近変わったよね?何かあった?」
愛華は雪から感じる直感的な何かを感じ取った。
色気というか女らしさというか。
同性で、更にそっちのけもさらさら無い愛華だが、
雪のなだらかな肩から腰にかけてのラインを見てドキっとしてしまう。
「そう・・・かな?別になんとも無いよ?」
「またまたそんなぁ。孝司の為にダイエットとかしてるんでしょ。」
「何でそこで孝司の名前が出てくるのよ?愛華だって…。」
そこまで言いかけて、不意に雪の口が止まる。
声が出ない。
「っ・・・!?」
視界が歪む。
猛烈な眩暈と眠気が彼女を襲う。
(何!?これ・・・また・・・っ・・・だめ!!)
本能的に内から湧き上がる衝動を感じる。
その衝動はドス黒く、普段の雪なら嫌悪を感じるようなものだ。
だが、今は・・・。
(愛華・・・あなたが・・・)
ゆっくりと肩を支える愛華に向かって顔を上げる。
(あなたが・・・)
「雪?どしたの?・・・もしかして怒った?」
『あなたが欲しい!!』
全身を奔る光の線、見つめる紅の双眸。
愛華はその場に凍りついた。
「え、や!?ちょ・・・何!?」
気が動転して愛華は腰を抜かす。
602 機械仕掛けの悪夢 その4 sage 2007/02/03(土) 04:08:01 ID:pODIhRm/
何か見えない力で弾き飛ばされる愛華の細い体。
そのまま床に叩きつけれれる。
「痛っ・・・。」
痛みで閉じた目を開けると、目の前には先ほどまで寝ていたハズの巫女の姿が。
だが、その表情は愛華に取って非現実的なものだった。
紅の双眸。
その瞳は濁り、沈んでいる。
頬を走る光の線。
その線は首元から下へ流れている。
手首まで走っているところを見ると、全身がそうなっているんだろう。
そしてその後ろで妖しい笑みを浮かべ、立っている雪。
紫に変化した双眸は情欲に満ちた眼差しで愛華を見下ろしている。
彼女はひかりの体の線よりも更に綿密で無機的な筋が走っている。
「や、何、何、何っ!?二人して何なのさ?いや、やめてぇ!!」
悲鳴。
尋常でない力でひかりにマウントを取られる愛華。
「愛華・・・アナタは私の親友よね・・・?」
両手、両足を緋袴から出てきた何かで拘束される。
ひかりはそのまま愛華に口付けをする。
「はぁ・・・ん。ぷちゅ・・・ん・・・ちゅ・・・ぱはぁ・・・。」
舌を差し入れるような深いキス。
「んぐぅ・・・ぷぶ・・・。やめ・・・てぇ!!」
「最初は苦しいでしょうけどね。あなたにも教えてあげるわ。とぉっても気持ちい・い・こ・と♪」
普段なら絶対見せないような妖艶な笑みを浮かべてクスクスと笑う雪。
「何なのさ、雪!謝るからさ、ごめ・・・んぷぅ・・・ごめん!!っ・・・だから、お願い、やめてぇ!!」
気が動転して何が何だか分からなくなっている愛華。
ただ確実に分かることはある。
のしかかっているひかりの体温。
押し付けられる乳房の柔らかさ。
そして口に流し込まれる甘い唾液。
自分に触れる触感ばかりを明確に知覚していた。
「さ、いつまでもつかしら・・・。ひかり、もっとやってあげなさい?」
「了解・・・。」
抑揚の無い声がひかりから紡がれる。
再び口付けをされると、今度はショーツ越しに秘部を擦られる。
「や、そこは・・・や、やめ・・・・やめてっ!!」
押さえられている四肢。
緋袴から覗く、その銀色の何かを雪は見つめ、何かを思いつく。
意図を解したのか、口に出さなくともひかりは静かに頷き、
押さえ込んでいる触手から細かな端子を愛華の肌に伸ばす。
603 機械仕掛けの悪夢 その4 sage 2007/02/03(土) 04:20:04 ID:pODIhRm/
ちくり、とした腕の痛み。
「痛っ…つう・・・・。」
注射を指されたような痛み。
そして、肌に打ち込まれた細い端子が、脈を打ちながら体に何か流し込んでくる。
「ねぇ、愛華?ヒトの記憶、って・・・どういう風に記憶されるか知ってる?」
「んぶ・・・んぁ?」
ひかりの執拗な口付けと秘所の愛撫に、体が火照ってきた愛華。
「聡明なアナタなら分かると思うけど・・・。ヒトの記憶ってのは電気信号によって構成されているの。
つまり、脳はコンピュータの様なものなの。まぁ揮発性だけどね。」
「んう・・・ひゃう・・・。」
ひかりの指は下着をずらし、濡れそぼった秘所に押し当てられる。
「それをこれから私たちが上書きしてあげるの・・・。どう?楽しみじゃない?」
妖艶を通り越して邪悪な笑みを浮かべる。
これは雪じゃない。
見た目は雪だ。だが、何かが違う。
霞みがかる思考の中、ハッキリとこれだけは分かる。
これは 雪では ない。
くちゅ、と言う水音を立てひかりの指が愛華の秘所に差し込まれる。
「あは・・・愛華がどう変わるか楽しみ・・・んふぅ・・・。」
艶やかに指を舐めると、雪はその指を己の秘所にあてがう。
「あなたの姿を見ていたら・・・ほら、濡れてきちゃった。」
片手で秘所を開く。
そこはしとどに濡れ、愛液が零れんばかりにあふれている。
その股の向こう側には、愛華の四肢を拘束しているのと同じようなものがユラユラ揺れている。
「や・・・だ・・・。」
混濁たる意識下へ。
ゆっくりと沈んでいった。
------------------------------------
次回、寸止め入ります。
変に期待を集めないためにも、ここで宣言w
流れを無視して駄文投下w
魑魅魍魎の闇とは無縁と思われている世界、東京。
だが、そんな近代文明が育んだ新たな「闇」に、静かに侵略されつつあった。
「じゃな、雪、孝司。気をつけて帰れよ~、っと。」
夜の繁華街、K町。
『眠らない街』と言われるこの街には当たり前の光景。
新卒と思われる一組の青年と女性が、もう一組の青年と女性を見送る。
「隆介、途中で倒れたりしないでね?」
腰の上まではあるようなロングヘアの女性がクスクス笑う。
「あ~、分かってるって。」
「愛華も隆介の送り狼には気を付けてくださいね?」
ニコニコといつも笑顔を絶やさない青年が、手を振る。
愛華と呼ばれた女性はケタケタ笑いながら手を振る。かなり酔っているようだ。
「大丈夫だよぅ、孝司クン。私酔ってないも~ん。」
フラフラと隆介に肩を預ける。
隆介と呼ばれた青年は頭をかきながら笑う。
彼らは今年晴れて社会人デビューを果たした。
同じ地元大学のゼミに通った後、上京。
勤め先が近いため、こうして卒業してからも交流を続けている。
「じゃ、オレは終電無いからタクシーで帰るわ。じゃな!」
隆介は愛華に肩を預け、後ろ向きに歩きながら手を振って大通りへと去っていった。
「さて、帰るとしましょうかね。」
「そうだね。」
孝司と雪は並んで駅への道を歩き出した。
夜十時を過ぎた十二月末。
この時期はまだまだ人通りが多いのだ。
タバコを片手に孝司は歩く。
「寒いですね・・・。」
「そうだねぇ。でも、地元よりは寒くないよね。」
「はは・・・、それもそうですね。」
駅へのショートカットとして近くの公園を通る。
この辺りは深夜になると酔いつぶれたサラリーマンが寝転ぶか、カップルがいちゃつくか。
何も無い都会の一角の小さな公園だ。
雪は男性である孝司が一緒、という事でこの道を選んだのだ。
それが彼女の不幸のはじまりであった。
455 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:07:15 ID:lOsaBOrg
「ふむ・・・妙ですねぇ。」
孝司がタバコを咥え、あごに手を当てて辺りを見渡す。
珍しく笑顔が消えた孝司。
細い眼は何かを探るような鋭い輝きを見せている。
「何が?」
先ほど自販機で買ったホットドリンクをカイロ代わりにしていた雪が孝司に尋ねる。
「いつもならここにはイヤな感じのゴロツキがいたりするんですがね。」
だが、二人以外に人通りは無い。
街灯の無機質な光がカチカチと音を立て、点滅して輝いている。
「それもそうだねぇ。・・・ま、早く帰ろ。寒いから人・・・」
先を歩いていた雪が後ろ手で孝司の手を引こうとする。
「いない・・・んだよ・・・。・・・あれ?」
手は虚空を切る。
何かが奇妙だ。
すぐ近くにいるはずの孝司の気配、体温、匂い。それらが感じられない。
「孝司・・・?」
振り返る雪。
そのすぐ後ろには何もいない。
何の音も無い。
何の気配も無い。
空気全てが凍りつくように重い。
「ヤダ、孝司・・・。隆介じゃないんだからそんな事しないでよ!」
足元には火が付いたままのタバコが転がってる。
「孝司!孝司!・・・ねぇ、どこに隠れてるの?」
コロコロと雪の足元を転がっていくタバコ。
ジュゥ
タバコの火が消える音。
音の方向を慌てて見る。
キチキチと言う不快な金属音。
「ひっ・・・!」
息を呑む、とはまさしくこの事なのだろう。
その光景はあまりにもおぞましく、雪は声が出なかった。
公園の街灯の下。
金網の排水溝の下から不気味な音を立てながら、
地を滑り、雪へとじわじわ近づいてくる。
『それ』は見たことも無いような生物。
いや、これは生物なのだろうか。
端的に説明すれば『金属製のバカに長いミミズ』。
そんなバカな、と思えばそれまでだが、
それは確かに今、ここに在るのだ。
456 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:08:12 ID:lOsaBOrg
雪の全神経が警鐘を鳴らす。
逃げなければ。
そう思うが足が思うように動かない。
ドリンクの缶を落として始めて我に帰る。
「いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
全身全霊で後ろへと走り出す。
駅から走れば三分もかからない。
孝司が何処に行ったは分からないが、とにかく逃げなければ。
公園の柵を飛び越えようとして、ふと振り返る。
銀色の気味の悪い波に沈んだ茂みの脇。
そこに孝司の着ていたコートの裾が見えた。
「!!」
(孝司・・・!!)
我が身可愛さで逃げ出した、と言う良心の呵責が、彼女の足を踏みとどませてしまった。
銀のミミズはその隙を逃さなかった。
素早く両足を絡み取り、雪を逆さ宙釣りへと持ち上げる。
「いや、何!?いやぁぁっ!!」
この季節特有のあの金属の冷え切った感覚。
それがストッキング越しに膝下辺りまで絡みつく。
その冷たさのためか、気持ち悪さのためか。全身に鳥肌がたつ。
両手を絡み取られ、中空に仰向け状態にされる。
見下ろした排水溝からは怒涛の勢いでミミズは溢れ出す。
数m高まで持ち上げられているのに、道路の向こうは車どころか人影すら見当たらない。
「いや、やめて!怖い・・・。」
ミミズは所々の節目からブシュ、ブシュ、と音を立て白い液体を噴出する。
それを潤滑油に、大小様々なミミズが雪の体を這いずり回る。
「やめて!んぁ・・・ぁ・・・ぐぅ・・・。気持ち・・・悪いよぉ・・・。」
首にも巻きつかれ、息苦しく視界が霞む。
何とか振りほどこうにも、一人の小柄な女性の力など、
この未知のモノへの抵抗としては、たかが知れていた。
だんだん呼吸が荒くなる。
意識も朦朧としてきて、寒さと酸欠で体の感覚が鈍くなってきた。
だが、その息苦しさも下半身からの激痛に覚醒する。
「ひぐぅ・・・っく・・・は・・・あぁぁぁっ、痛いぃぃぃっ!!」
足元を見ると、自分の股は大きく開かれ、その間に深々と銀の鉄柱が埋め込まれている。
愛する男性へと捧げるつもりであった大切な花は無残にも鉄柱に蹂躙され、
その花びらが痛々しく跡を残していた。
「んぐ・・・は・・・っつぅ・・・ぐぅ・・・。」
息苦しさと激痛と、そして自分が正体不明の物に犯されていると言う事実が目の前にある。
何とか助けを呼ぼうと、手提げから携帯を取り出す。
457 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:08:52 ID:lOsaBOrg
ディスプレイを見て、速攻でかけられる番号。
着信履歴のトップ。
相沢隆介。
発信。
無機質なコール音が手元で聞こえる。
口元に持ってこなくとも、ここから全力で叫べば聞こえるはず。
プ。
(繋がった・・・!)
「りゅうす・・・ぇ・・・!!」
だが、その一抹の希望ははかなく消えた。
よく見ると携帯の充電部分に触手が張り付いている。
そこから細かな端子を延ばし、奇怪に脈打っている。
画面には・・・『通信エラー』。
「そん・・・な・・・。」
ガックリと項垂れ、手から力が抜け落ちる。
「ふぐぅ・・・ふぇ・・・っ・・・。」
彼女の瞳からは涙が零れ落ちる。
「お願い、もう・・・やめて・・・ッ!!」
言葉の通じぬであろう無機物への必死の懇願。
(何で・・・だろう。)
ただ私は学生時代からの友人と、ただ酒を交わしただけなのに。
この目の前の理不尽は何だ。
この目の前の不条理は何だ。
私はどうなってしまうのだろう。
生きて再び地に足をつける事が出来るのだろうか。
孝司を帰して欲しい。
いやまて、これは夢ではないんだろうか。
朝日が昇れば、再び現へと戻れるのではないのだろうか。
そうだ、これは悪夢だ。
そんな事を考えているウチに、体は軽い運動をしたようにじんわりと汗をかいていた。
胸ははだけ、寒空に下、豊かな双丘が外気に曝されている。
ストッキングは原型を留めていなく、体中はミミズから噴出す白濁に滑る。
「ふく・・・ん・・・はぁ、んむぅ・・・ふ・・・。」
頬は紅潮し、未知の快感が雪を襲う。
(え・・・何?これは・・・。)
足の付け根の間。
子宮の辺りがじゅんと疼く。
これが女性の快楽と言うものか。
認めたくは無いが私はこの化け物相手に『感じている』。
肉体と精神の一体感が損なわれ、妙に冴えている頭がそう判断した。
458 機械仕掛けの悪夢 sage 2007/01/03(水) 02:09:40 ID:lOsaBOrg
混濁に沈みながらも、冴えていく精神とは一方、
体は脳からの指令を離れ、快楽を貪る様に腰をグラインドさせ、
淫らな喘ぎ声をあげるまでに至っていた。
「はぁ・・・ん・・・あはぁ、イイ・・・。これ、イイのぉ!!」
虚ろな瞳は虚空を見つめ、適当に視界にあった触手を口へと無意識に運ぶ。
口の中は、血を舐めたような鉄分の味と、油の匂い。
だが、そこから吐き出される乳白液は有機物の様に甘く、身を焦がす。
「ん・・・ちゅぷ・・・レロ・・・んぷぅ・・・ふぁ・・・。」
恍惚とした表情でそれを舐めまわす。
「ん・・・ちゅる・・・ぷはぅ・・・。あは・・・これ、甘い・・・。」
淫らに腰を振り、触手に身を委ねる彼女には、
もはや先ほどの清楚な面影は無かった。
「もっとぉ・・・もっと突いて!オマ○コぐちゅぐちゅにしてぇ・・・。んちゅぅ、ぷ・・・。」
先ほどの拒絶の懇願は今は無く、淫らな願いと触手を口にする雪。
ズンズンと波打ちながら深々と秘所に突き刺さる鉄塊。
その乱暴な行為に、彼女はじょじょに極みへ登らされていく。
「あ・・・あん、あん、んく・・・はぁ、ん、あぁ、んぁ!!」
ピピ、と言う無機質な音が秘所に突き刺さった触手から鳴る。
見ると、光が波のように子宮へと進んでいく。
最初は静電気のような微弱な電流が。
やがて、体全体を快楽へと叩き落す電撃へと強くなっていく。
それが神経を伝わる電流なのか、実際に電流を流されているのか彼女には理解できなかった。
「あぁぁぁ、イク、イク!あはぁ、雪、いっちゃうよ・・・らめぇ・・・こんなのに!!!」
雪の高まりと共に、触手は動きを激しくさせ、秘所に入っていない部分から、
無数の細い配線が伸びてくる。
その配線が陰唇に触れるとズルリ、と体の中を入り込み、
雪の体内をずるずると這いずる。
「いやぁぁ、はぁ、ん、イ、イクゥゥゥゥゥゥウゥッ!!」
雪は体をビクビクと痙攣させ、大きく背を反らす。
触手は先端部を切り離し、雪の膣内に金属塊を残す。
そこを中心に、先ほど埋め込まれた回線が回路を作るように体内を這いずる。
絶頂の余韻が残る雪の体を触手は静かに大地に下ろす。
埋め込まれた回線が不気味な紫色の光を放って表皮に浮き上がり、
雪の膣内では金属塊が脈を打ちながら白濁液を放ちながら、それに合わせる様に発光していた。
「んう・・・ふぅ・・・あは・・・。」
虚ろな瞳で物足りなさそうに秘部を弄り、自慰を始める雪。
秘部からはドロリ、と白濁液と愛液が溢る。
金属塊があるが雪にはそれが違和感として感じられない。
むしろ、暖かいものが体に馴染んでジンジンとしているという、ぼやけた感覚しかない。
(私・・・どうなっちゃったんだろう・・・。)
くちゅくちゅと音を立て、指先を膣奥へと沈め、意識とは無関係に快楽を楽しむ。
先ほどまで性行為を経験したことも無い自分が感じ喘ぎ、絶頂までした。
しかも異形の物体に。
指先はコツコツと金属塊に当たる。
その度に先ほどの子宮口を突かれる様な快感電流が背筋を走る。
そのまま雪の意識は混濁の中へと沈んでいった・・・。
459 名無しさん@ピンキー sage 2007/01/03(水) 02:10:23 ID:lOsaBOrg
続きますw
機械寄生系ってあんま見ないような気がするんですよね。
ちゃんと完結させたいので、皆様アドバイス等よろしくおねがいします。
468 機械仕掛けの悪夢 その2 sage 2007/01/04(木) 02:50:45 ID:JSb3nGEO
聞き慣れた金属の連続音。
(・・・。)
それは頭上の、手の届く範囲で鳴っている。
(・・・あれ?)
手を伸ばし、その音源へと触れる。
ピピ。
パタリ、とその音源が止む
寝ぼけ眼をこすり、顔を上げると、そこは見慣れた雪のマンションだった。
「・・・・・・。」
辺りの状況を確認する。
ほとんど着の身着のまま、ベッドへ倒れこんだと言う状態だ。
「あれ?・・・夢、だったのかな・・・。」
何だか不気味な夢であった。
そう、何かを経験したような夢を見た確かな実感があった。
だが、不気味である、と言う記憶はあれど、
それがどのような物だかまったく覚えていないのである。
テーブルの上に投げ捨てられた様に置いてある携帯を手に取る。
12月28日。
隆介達とK町へと忘年会に繰り出したのは昨晩の事だ。
ディスプレイにはメール受信が二件と着信が三件。
着信は三件とも隆介、メールは孝司と隆介からだ。
「飲みすぎたかな・・・全然記憶に無いや・・・。」
ポリポリと頭を掻きながらメールに目を通す。
隆介からのメールはこうだ。
『12月28日 0:13
何か電話通じないようだからとりあえずメールしとく。
どうせお前の事だから、これ見ても家帰った途端即寝るだろうけどな(笑』
「・・・?」
何故か、雪にはその文章の意味がすぐに捉えられなかった。
何かの前提があるのであればこのメールは成立するだろうが、
その前提に雪の心当たりは無い。
『12月27日 11:38
今日はお疲れ様でした。
雪、電車で寝てしまって、起こしても起きなかったので。
少々スマートで無いですが、バックから鍵を借りてマンションまでお送りさせてもらいましたよ。
今度は寝ないようにしてくださいね?』
「ふむ・・・。」
やはり自分は昨晩は自覚が無かったが、相当泥酔してたようだ。
「記憶が無くなる位酔うなんて事、はじめてだよなぁ・・・。」
とりあえず考えていてもしょうがない。
シャワーでも浴びて汗を流して、年末の疲れを取り除こう、とベッドを立ち上がる。
「つっ・・・。」
突如。
雪の下腹部に違和感が走る。
「ん~、もたれてるのかなぁ。私も歳取ったなぁ・・・。」
苦笑しながらバスルームへと歩いていく。
「・・・あれ?」
シャツを脱いで、下着姿になろうとしてある事に気付いた。
「・・・胸、大きくなってる?」
そんなバカな、と思いつつも、
ブラのホックを外す時の感触がいつもと違うのだ。
「ま、いっか。気のせい気のせい。」
シャワーを浴び、私服に着替え、ベッドを椅子代わりに座りテレビを点ける。
今日は大掃除でもしようか。
そんな事を考えながらベッドに仰向けに倒れ、
そのまま
469 名無しさん@ピンキー sage 2007/01/04(木) 02:51:21 ID:JSb3nGEO
ミスったぁぁぁorz
470 名無しさん@ピンキー sage 2007/01/04(木) 03:03:54 ID:YYGWbehu
>>469
ドンマイ
仕切りなおしの投下wktkして待ってます。
471 機械仕掛けの悪夢 その2 sage 2007/01/04(木) 03:08:01 ID:JSb3nGEO
そのまま寝返りをうつようにうつ伏せになる。
「ひゃうっ!!」
布団に触れた胸から、言いようも無い快感が押し寄せる。
「・・・・。」
雪は目を白黒させて、今起こった事を確認する。
もう一度。
恐る恐る胸を布団に押し付ける。
「あぁぁん・・・。」
ふぅ、と言う甘いため息と共に顔は紅潮し、瞳は情欲を湛え潤んでいる。
(何コレ・・・気持ち・・・良い?)
アッと言う間に理性は流され、興味本位で胸を布団に押し付ける。
「ん・・・はぁ、ふぅ・・・ん・・・。」
自らの体重で乳房を捏ね回すように押し付ける。
尻は天井高く向き、太ももの辺りも何故だかむずがゆい。
(やだ・・・私。なんで?)
そんな疑問も目の前の気持ちよさに流されてしまう。
「あぁん・・・服越しじゃ・・・。」
胸元を肌蹴させ、布団と乳房の間に手を挟み、胸で自慰を始める。
「あん・・・はぁん・・・ぁ・・・。」
乳房に両手を這わせ、捏ね繰り回す。
その度に股間がジュンと熱くなり、蜜があふれ出す。
雪は必死になって胸を揉み、乳首を摘み、ひっぱり、快楽を味わう。
ピッタリ閉じた太ももはふるふると振るえ、その間を蜜が滴る。
「あぁん・・・そっちも良いよぉ・・・もっと擦ってぇ・・・。」
クチュクチュと音を立てて何かが太ももと股間の間をピストン運動する。
「ん・・・あん、あぁん、はん・・・。ねぇ、もっとオマ○コいじ・・・・・・・・・・?」
そこまで来てふと霞のかかった意識が覚醒する。
このマンションの部屋には雪一人しかいない。
別にペットも飼っていない。
両手は乳房。
では。
この股間さする物は一体・・・。
「・・・。」
見る見る青ざめていく表情。
だが、それとは対象的に体はどんどん高まっていく。
「・・・。」
恐る恐る振り向いて足の付け根を見る。
「・・・何?これ・・・。」
不気味な物だ。
だが、それは『自分自身』、『自分』なのだ。
背骨の一番下、尾てい骨の辺りから伸びる銀色の物体。
それが雪の股間と太ももの間を往復している。
472 機械仕掛けの悪夢 その2 sage 2007/01/04(木) 03:23:35 ID:JSb3nGEO
「何なの?これ・・・。」
ウニウニと動く無機物の様な、ミミズのような物体。
そう、まるで尻尾のようだ。
「・・・。」
長い沈黙。
だが、何故か雪にはそれが恐怖の対象ではなく、
何故か酷く愛くるしい物に見えた。
恐る恐るその先端に手を触れてみる。
「ひゃうぅ!!」
ビリビリと背筋に電撃が走ったような快楽が全身を襲い、
先端からは半透明な液が滲んでいる。
(これも・・・きもち、いいの?)
正常な判断が出来なくなった意識が、
『それ』を当たり前の物と認知し始めている。
コスコスコス・・・・・。
ゆっくりとそれを上下に擦ってみる。
「ひゃん、あん、あぁん、くぅ・・・。」
秘所を弄るより数倍も強い快楽が全身を襲う。
「あはぁ・・・このしっぽもぉ、きもちいいんれすねぇ・・・。」
あまりの快楽に呂律が回らなくなって来ている。
「これをおま○こにいれたらぁ・・・どうらるのからぁ・・・。」
じんわりと先端から滲む汁を潤滑油にして秘部へと突き刺す。
「ひぃやぁぁぁぁぁ~~~~うっ!!」
ビクビクと体を痙攣させ、絶頂する雪。
「いれたらけれぇ・・・はぁん・・・いっちゃうらんてぇ・・・。」
雪の意志とは無関係にその尻尾はビクビクと脈打ちながら、
奥へ、奥へと進んでいく。
コツン、と固い物に尻尾が当たる。
子宮口では無いが、経験の浅い雪には何なのか分からない。
コツコツとその固さを確かめた尻尾はそこで侵入を止め、
何の前触れも無く白濁液を雪の膣内に流し込む。
「そんらっ!!ひぅ、いきらりぃぃぃぃっ、イク、イク、イクゥゥゥゥゥ・・・・・。」
そのまま二回目の絶頂と共に、雪の意識は彼方へと飛ぶ。
そして、眠るようにベッドに倒れこんだ。
『基盤定着、接続完了。』
抑揚の無い声が、気絶したはずの雪の口から紡がれる。
473 454 sage 2007/01/04(木) 03:44:57 ID:JSb3nGEO
ふぅむ。Hシーンをあまり書いたことが無いので、悪戦苦闘・・・。
ストーリーは練れるのですが、キーの部分であり、皆さんが一番期待しているであろう部分が、
正直イマイチな表現しか出来ないと言うのは、自分の才能の無さに歯がゆさを感じますなぁ。
と、ここで皆さんに楽しんでいただけるよう、チラシの裏的キャラ説明を繰り広げたいと思いますw
伊達雪(23)
主人公であり、メインヒロイン。天然系お嬢様。
東北地方の某大学を卒業した後、上京。外資系会社の事務を務める。
人懐っこく、明るい性格は男女共に人気がある。
また、極端なポジティブ思想の持ち主。
彼女は一体これからどの様になっていくのだろうか・・・?
相沢隆介(24)
一浪して大学に入ったため、雪たちとは歳が一つ上。
その為か良い兄貴分として振舞う。
軽いノリ、豪胆な性格で、些細な事をあまり考えない。
一部ジャイアン的性格。
定禅寺孝司(23)
いつも笑顔を絶やさず、敬語で会話する好青年。
冷静沈着で知識も深く、四人の中でもブレイン担当と言った感じであり、
学生時代も卒業研究で四人を引っ張る一面を見せる。
物語開始直後に行方を眩ますが・・・。
上杉愛華(23)
天真爛漫な女性。相手の良い所は褒めちぎり、
逆に嫌な事が少しでもあれば当人の前だろうとづけづけと言う。
未だ学生気分が抜けておらず、突飛な行動に出てしまうこともしばしば。
ともすれば高校生位に身間違えられてしまう容姿は雪と違い、発育不足。
後は数人のキャラクターと、寄生されてしまう女性が数人考案ずみ。
まぁ当然、雪を女王とした連鎖堕ちに持って行きたいと思うのですが、
問題は最後のオチの部分。私的にはハッピーエンドにしたいのですが、
いわゆるハーレム?エンドのような物がこのスレでは好まれているのでしょうか?
その辺は多いか少ないかによって見極めたいのでご意見、ご指摘、ご感想ビシバシお願いします。
(思いのほかリアクションが少なくてショックだったりw)
489 機械仕掛けの悪夢 その3 sage 2007/01/08(月) 02:34:22 ID:5KJBQQte
あれから何度絶頂を迎えただろうか。
既に時計の針は夕暮れ時を指していた。
「あれ・・・私いつのまにか寝ちゃってたんだ・・・。」
軽く伸びをしてベットを抜け出す。
銀の尻尾は未だ彼女の尻に付いたままだ。
「これ・・・どうしよう・・・。」
今では彼女の思うように尻尾は動いていた。
右へ、左へ
軽く動かしてみる。
先ほどのミミズの様な先端と違って、
今はイヤホンジャックの様な形状をしている。
「ん、しょと・・・。」
別にさした違和感は無い。
感覚も普通で、触れば指先を感じるし、体温も感じる。
不思議な事もあるものだ。
先ほどの嫌悪感はどこへやら。
鏡の前で尻尾と戯れる雪。
その鏡に映る表情が、普段見せないような
淫猥な笑顔だと言う事に気がついてはいなかった。
1月1日 0:00過ぎ
雪と隆介、愛華は初詣へとやってきた。
「おい、孝司と雪は来ないのか?」
隆介は腕時計を見て苛立ちを見せる。
「三十分遅刻して今来た隆介が良く言うよ。」
愛華は頬を膨らませてそっぽを向く。
「ちょっと電話してみっか・・・」
隆介が携帯をポケットから取り出そうとした時、
向こうから一人の女性が長く、黒い髪を靡かせ走ってくる。
「ごめん、遅れた・・・。明けましておめでとう。寒い中ごめんね?」
雪が掌を合わせて頭を下げる。
「明けおめ~。どしたの?雪が遅刻なんて珍しいじゃん。」
「予約してた着物が手違いで届かなくてね・・・。」
(尻尾隠すために急遽ロングスカートが必要になった、なんて言えないもんね)
「後は孝司だけなんだが・・・。」
「?」
「孝司の奴、こないだの飲み会から連絡無いんだよな。」
「え、それマジ?」
愛華が驚く。
「でも・・・昨日も私にメール来たよ?・・・ほら。」
雪が携帯の履歴から昨日届いた孝司のメールを見せる。
「どれどれ・・・ホントだ。」
「何で雪だけに連絡寄越すんだか、アイツは・・・。」
「孝司、初詣は来れないから三人でどうぞ、だって。」
「全く・・・そういう事は早く言えよな・・・。ほれ、行くぞ。」
両手に花の状態で隆介達は鳥居をくぐって行った。
490 機械仕掛けの悪夢 その3 sage 2007/01/08(月) 03:06:09 ID:5KJBQQte
「うわ・・・凄い列・・・。何分待つの?」
愛華は早々に頭を抱えた。
中央参道は参拝客で溢れていた。
「何だかなぁ・・・。まぁ一人で来なくて正解だったわな。」
「・・・?どしたの、雪。顔色悪いよ?」
「ん・・・いや、ちょっとね。お腹痛くて・・・。」
青ざめた表情と言うのは見て取れるが、
前髪と、顔を伏せているのが邪魔して表情はよく伺えない。
「じゃあトイレ行ってきなよ。当分この調子じゃ進まないだろうしさ。」
「うん、ごめんね・・・。」
雪はよろよろとした足取りで参拝客の列を離れた。
「大丈夫かよ、アイツ・・・。」
「後で暖かい物・・・あ、甘酒でも買って行ってあげようか。」
「そだね。」
二人は並んで列に加わった。
「はぁ・・・はあ・・・はあぁ・・・クゥ・・・。」
腹部がズンと重い。
足取りも酷くゆっくりしたもので覚束ない。
「ん・・・くぅ・・・。」
頬は紅潮し汗をかき、ただ事では無いことが見て取れる。
だが。
体調が悪いのではない事を示す決定的な二点。
東洋人である雪の双眸は紅々と輝き、
頬と額には血管では無い・・・紫色の光の筋が淡く浮かび上がっていた。
(ダメ・・・私・・・。喉が渇いて・・・。)
ぜぇぜぇと息を吐き、脇の木陰に座り込む。
「はぁ・・・はぁぁ・・・。ん・・・どうしちゃったんだろう。」
体が熱い。
ここ数日間、こんな渇きと熱にうなされた事は無い。
そう、28日の自室で自慰に耽った『あの時』以来。
「あの・・・どうなさいました?」
ハッとして視線だけを声の方へ向ける。
(ダメッ!!今はこないで・・・でないと・・・ッ!!)
神社の巫女が人気の少ないところで女性が蹲っているのを見て、
心配して見に来た様だ。
「お体の具合でも悪いのですか?あちらにお手洗いが・・・。」
巫女が雪の両肩に手を添えて様子を伺う。
雪はゆっくりと巫女の方へ顔を上げる。
「っ!!」
声も出なかった。
雪の双眸は虚ろに紅く輝き、顔を走る光の線。
ただ事ではない。
491 機械仕掛けの悪夢 その3 sage 2007/01/08(月) 03:07:15 ID:5KJBQQte
『人間、雌体と確認。』
抑揚の無い機械の声が雪の口から紡がれる。
その声色は雪であるが、そうは聞こえなかった。
「い・・・いぁ・・・む!むぐぅ・・・!!」
叫び声をあげ様とした巫女の口に、素早く己の尻尾を突きこんで口封じをする。
「んぁ・・・むぐぅ!!・・・ぷふぁ、いやぁ!!」
そのまま茂みの中に隠れるように巫女を押し倒し、馬乗りになる。
『精神接続・・・。』
そう呟くと、雪の瞳が紫色に変化した。
「さぁ・・・アナタにも味あわせてあげるわ・・・。」
普段とは考えられない妖艶な笑顔を浮かべ、指先を舐める雪。
「何も怖がらなくていいわ・・・。いや、怖がる『心』さえ与えない・・・。」
雪の髪型がザワザワと蛇のように広がる。
その一本一本が束になり、細い端子の様になる。
「ぐぅッ!!んー!!んーッ!!えほ、げほっ!!」
尻尾を口に突きいれたまま、髪の端子は器用に巫女装束の胸元を肌蹴させる。
両手は緋袴をめくりあげ、太ももをさする。
「んぁ・・・ふぁ・・・!!っぷぅ・・・じゅ・・・。」
口の中に押し込まれた端子からネバネバした液体が分泌される。
口腔内を塞がれているため、否応無しに飲み込ませられる。
「んふ・・・あなた、良い体をしているね・・・。勿体無いわ、こんな着物で隠してちゃ。」
肌蹴た胸元からこぼれる双丘を、雪の両手が揉みしだく。
「いやぁ・・・!!ん・・・ちゅぅ・・・。やめ・・・てッ!!」
巫女の頬は紅潮し、明らかに感じている。
「いいわぁ、その顔・・・。そろそろかしらね?」
クスリ、と笑みを溢すと、中空をユラユラと彷徨っていた髪端子を
じわじわと巫女の白い肌に近づける。
口を犯していた尻尾は銀線を残し離れる。
「いや・・・何?何するの?んぁ・・・。」
ズプリ、と端子が巫女の肌に埋め込まれる。
こめかみ、首筋、乳房、乳首、脇、太もも―そして秘所にも。
「んぁ、いた!!・・・・!!」
痛い、と感じた瞬間、巫女の体がビクビクと振るえ、絶頂を迎える。
痛みで白黒させていた瞳は、体の痙攣が治まるにつれ、
熱に浮かされたように虚ろになっていく。
492 454 sage 2007/01/08(月) 03:08:13 ID:5KJBQQte
眠い・・・明日成人式なのに何やってんだろ、オレw
美味しいところで止めときますw
推敲した後書くので少々出し惜しみ・・・。
498 機械仕掛けの悪夢 その3.5 sage 2007/01/10(水) 01:53:23 ID:uuZEDAh9
「やだぁ・・・やだよぅ、おかしくなっちゃう!!ひぃ、イクゥゥゥゥゥウ!!」
ビクビクと何度も何度も背を反らせる。巫女の絶頂は留まるところを知らない。
「ふふふ・・・どう?今の貴女は風や衣擦れ・・・それだけでも絶頂を迎えられるの。」
最高でしょう、と付け加えて、尻尾を巫女の割れ目に近づける。
尻尾は袴の中をするすると移動する。
絶え間なく秘所からは愛液の飛沫が上がっている。
緋袴にはいやらしい染みが広がっていた。
「今これを入れたらどうなるかしら・・・ねぇ?」
クス、と妖艶な笑みを浮かべて尻尾で巫女の股間を擦る。
「ヒィィィィィッ!!・・・・はぁ、はぁ・・・もう・・・らめぇ・・・。」
「ここがさっきから疼いて・・・しかたがないんじゃないかしら?」
全身から力が抜け、グッタリとする巫女。
先ほどから強制的に絶頂を迎えさせられているが、
実際の性行為を行っているわけでは無いので、
その欲望は収まるどころか高まる一方だ。
「ん・・・はぁ・・・・。オマ○コ・・・疼いて・・・。」
「入れて欲しかったら・・・。・・・分かるわね?」
髪端子をビクン、とのたうたせる。
「や、は、はっ・・・くぅ・・・。入れてぇ・・・。ひかりのオマ○コ、ぐちゅぐちゅに掻き混ぜて!突き上げて!」
もはや巫女の―ひかりの双眸に理性は残ってはいなかった。
ただ、虚ろな瞳が快楽に喘いでいる。
「さぁ・・・行くわよ。」
クチュゥ
「ん・・・はぁぁぁぁぁ、ヤ、入れたらけれ、わらしぃ・・・!」
至高の快楽信号が体中を走る。
「や、突いて!もっと突いてぇ!!」
「んふ・・・貴女の中、とても良いわぁ。あはははっ!!」
グチュ、グチュとイヤらしい水音が辺りに広がる。
茂みの向こうには参拝客がいるが、
その雑踏と喧騒に、喘ぎ声も水音も紛れてしまう。
「おねがい、らしてぇ。わらしのなかぁ、せいえき、たくさんぅ!!」
もはや清楚な巫女の面影は残っていなかった。
「ふふ・・・そんなおねだりしちゃって・・・。良いの?もう『マトモ』には戻れないわよ?」
499 機械仕掛けの悪夢 その3.5 sage 2007/01/10(水) 02:23:33 ID:uuZEDAh9
「いいのぉ・・・もう、いいのぉ!!きもちよければ・・・なんらってぇ!!」
自ら腰を動かして尻尾を貪る。
「あは・・・行くよ?んふ・・・ふぅ、私の精液をその身に刻みなさい!!」
ビクン、と尻尾が靡いたと思うと、その中を液体が流動する。
「ひゃぅぅぅうっ!!・・・や、はいってくるぅ。おなか・・・いっぱいらのぉ・・・・。きもちぃい・・・。」
絶頂を迎えながら雪の精液を子宮に迎えるひかり。
「さて、あなたもこれで・・・クス。」
満足げに立ち上がる雪。
地面に横たわるひかりは、はぁはぁと息を荒げ、絶頂の余韻を楽しんでいた。
秘所からは精液が溢れ、そして―。
下腹部を中心として胸の下、太もも膝上辺りまで、紫の光の線が走っていた。
-----------------------------------
「おせぇな、雪の奴・・・。」
「やっぱ迎え行ってこようか?倒れてたりしたら洒落にならないよ?」
「普通こんな人ごみの中で倒れたら救護室か何かから連絡があると思うんだがなぁ。」
ま、行って来い、と軽くあしらって愛華を見送る隆介。
「じゃ、ちょっと行ってくるね~。」
「おう、気をつけろよ。」
愛華はテクテクと走って人ごみを抜けていった。
------------------------------------
一方その頃。
雪達が初詣に訪れていた神社。
その境内の、人っ子一人いないような場所に、一人の青年が屈んでいた。
「こちらGT。聞こえるか?大佐。」
「こちらハルク。聞こえるぞ。GT・・・無事だったか。」
「申し訳ない。少々油断しましてね・・・。」
「君の様な一級レンジャーが音信不通になるとは・・・驚きだよ。」
「不意を突かれた、と言ったら言い訳ですが・・・。少々やりにくい相手になりそうです。『僕にとっては』。」
漆黒のコートの内側に潜めた通信機を通して何処かと会話している青年。
「君には辛い任務になるだろうが・・・。分かってくれ。」
「その『覚悟』はありましたよ。・・・この部隊に入ったのですから。いずれこういう事もあるだろうと。」
「すまない・・・。」
「別に大佐が謝る事じゃあない。己の運命を呪うだけですよ。」
ハハハ、と青年は苦笑いを溢す。
「今、そちらにWTとFTを派遣した。
他のメンバーも各国の対応に追われててな。日本で動かせるのはこの三人くらいだ。」
「FT・・・?あの『深緑の精霊』も動いたのか?」
沈んだ声で話していた青年が声を荒げる。
「それだけこの・・・『機性蟲』というものは恐れられているのだよ、上層部からも。」
「機性蟲・・・。あそこが開発した・・・・生体兵器だったか。」
「そうだ。戦争がビジネスと化している今、誰も進んで国に命は捧げないだろう?」
機性蟲―。
将来的に兵士不足に陥る、と危惧したある大国が研究開発した兵器だ。
生物が元来有する生態機能と、無機物の性質を併せ持ち、
自己増殖、自己再生する生体兵器。
ヒトに寄生し、戦闘行為を行う事を主とする。
また、寄生された女性はヒトとしての機能と機械としての機能を併せ持つ。
否寄生体とは生殖行為が行えるが、生態的に子を孕む事はなく、
自らの意思で、雌雄どちらにも任意にその種子を残す事ができる。
今回問題に挙がっているのは、そのプロトタイプだ。
「・・・戦闘試作型が漏洩しなかったのが不幸中の幸いか。」
「これが早期に世界の表舞台に現れた事は逆に幸運かもしれないな。」
「・・・了解。これより任務を続行する。」
「頼んだぞ。人類の未来は君たちの双肩にかかっている。」
通信を切ると、青年は静かに立ち上がった。
鬱蒼と茂る木々の合間から、青年が見つめるのは、参拝客の列であった・・・。
598 機械仕掛けの悪夢 その4 sage 2007/02/03(土) 03:33:23 ID:pODIhRm/
「ちょっと、雪、雪?大丈夫?」
愛華の手がゆさゆさと雪を揺する。
「ん・・・あれ・・・?」
雪はゆっくりと体を起こす。
土ぼこりが衣服についている所を見ると、
自分は地面に横たわっていたようだ。
体が鉛のように重い。
「うぅ・・・。」
吐き気というか、内臓が酷く重い。
「ねぇ、雪、ホント大丈夫?」
「ん…多分。」
「ここに倒れてる巫女さんは?」
はて。
いつからここに一緒に倒れているんだろうか。
美しい黒髪を持ったたおやかな女性が、緋袴を広げ倒れている。
「ううん・・・。」
意識は無いようだが、とりあえず生きているようだ。
「とりあえず、私隆介呼んでくるわ。この人のこともあるし、
社務所かなんか場所借りて横になりなよ。」
「うん・・・」
ボーっとした頭を抱えてゆっくりと雪は立ち上がった。
「全く…人騒がせな奴だな。風邪なら大人しく家にいろよな?」
隆介が横になった雪の脇で呟く。
布団を二つ並べて雪と巫女-香坂ひかりが横になっている。
「ごめん・・・。」
「まぁ、お前が無事だったから良かったけどよ。」
照れくさそうに頬を掻いてそっぽを向く隆介。
「でさ、あなたはどうして雪と倒れてたの?」
「私・・・でしょうか。」
紅の双眸を湛え、ボーっとする巫女が布団から上半身を起こしていた。
「私は・・・ん・・・?」
抑揚の無い声。
記憶があやふやなのか、
まだ状況を掴めていないのか、口をパクパクと開くが言葉を紡げていない。
そんな時。
「ここですか。すみませんね、ありがとうございます。」
襖の向こうから、雪が聞き慣れた落ち着いた声が聞こえる。
「いえ。大事に至らなくて幸いでした。」
どうやら話をしている相手はここを貸してくれた宮司のようだ。
しばらくすると襖が空く。
「や、皆さんお揃いで。雪、大丈夫ですか?」
『孝司!?』
一同が声をそろえて驚く。
「お前…雪にだけ連絡しといて俺らに連絡しねぇとはどういう事なんだよ…。」
ひょっこり顔出しやがって、と付け足して不満そうに腕を組む隆介。
「いや、すみませんね。少々始末書問題が年末に出来てしまいまして。忙しくて…。」
ポリポリと頭を掻きながら座敷に座る。
600 機械仕掛けの悪夢 その4 sage 2007/02/03(土) 03:46:19 ID:pODIhRm/
「うわ、孝司にしては珍しいミスじゃん。孝司でもそんなことあるんだね。」
「いやいや・・・お恥ずかしい。で、雪。体調の方は大丈夫ですか?」
少々顔が赤い雪を心配そうに見つめる孝司。
「うん…何だか熱があるみたい。少し落ち着いたらウチに帰るから・・・。」
額に手を当てて苦笑する雪。
熱のためか口調も何だか弱弱しい。
「何か変わったことがあったら、すぐに言って下さいね。」
孝司の真剣な眼差しが雪の黒い瞳を見つめる。
「わ、堂々とこんな台詞が吐けるんだ、孝司って・・・。」
愛華の小馬鹿にした笑いをよそに、言葉を続ける。
「くれぐれも…分かりましたね?」
「う、うん…。気をつけるよ。」
その孝司の只ならぬ空気を感じて、雪も押されて返事をする。
「さて、雪。落ち着いた?」
「ん…何とか。愛華、ごめんね。」
「何言ってンのさ。水臭いよ?」
太陽のように明るい笑顔を返す愛華。
それとは打って変わって雪の表情は暗い。
「とりあえずさ、雪。着替え借りたからさ。汗拭いて着替えよ?」
「うん・・・。」
ボーっとした様子で袖に手をかける雪。
「ほら、隆介と孝司はいつまでいるの?出てった、出てった~!」
半ば強引に二人を部屋から追い出す。
襖隔てて一枚の所にいては幾らなんでも落ち着かないだろう、と二人は外にタバコを吸いに行った。
愛華は雪の着替えを手伝う。
となりでひかりはすやすやと心地よさそうな寝息を立てている。
「何か雪・・・ここ最近変わったよね?何かあった?」
愛華は雪から感じる直感的な何かを感じ取った。
色気というか女らしさというか。
同性で、更にそっちのけもさらさら無い愛華だが、
雪のなだらかな肩から腰にかけてのラインを見てドキっとしてしまう。
「そう・・・かな?別になんとも無いよ?」
「またまたそんなぁ。孝司の為にダイエットとかしてるんでしょ。」
「何でそこで孝司の名前が出てくるのよ?愛華だって…。」
そこまで言いかけて、不意に雪の口が止まる。
声が出ない。
「っ・・・!?」
視界が歪む。
猛烈な眩暈と眠気が彼女を襲う。
(何!?これ・・・また・・・っ・・・だめ!!)
本能的に内から湧き上がる衝動を感じる。
その衝動はドス黒く、普段の雪なら嫌悪を感じるようなものだ。
だが、今は・・・。
(愛華・・・あなたが・・・)
ゆっくりと肩を支える愛華に向かって顔を上げる。
(あなたが・・・)
「雪?どしたの?・・・もしかして怒った?」
『あなたが欲しい!!』
全身を奔る光の線、見つめる紅の双眸。
愛華はその場に凍りついた。
「え、や!?ちょ・・・何!?」
気が動転して愛華は腰を抜かす。
602 機械仕掛けの悪夢 その4 sage 2007/02/03(土) 04:08:01 ID:pODIhRm/
何か見えない力で弾き飛ばされる愛華の細い体。
そのまま床に叩きつけれれる。
「痛っ・・・。」
痛みで閉じた目を開けると、目の前には先ほどまで寝ていたハズの巫女の姿が。
だが、その表情は愛華に取って非現実的なものだった。
紅の双眸。
その瞳は濁り、沈んでいる。
頬を走る光の線。
その線は首元から下へ流れている。
手首まで走っているところを見ると、全身がそうなっているんだろう。
そしてその後ろで妖しい笑みを浮かべ、立っている雪。
紫に変化した双眸は情欲に満ちた眼差しで愛華を見下ろしている。
彼女はひかりの体の線よりも更に綿密で無機的な筋が走っている。
「や、何、何、何っ!?二人して何なのさ?いや、やめてぇ!!」
悲鳴。
尋常でない力でひかりにマウントを取られる愛華。
「愛華・・・アナタは私の親友よね・・・?」
両手、両足を緋袴から出てきた何かで拘束される。
ひかりはそのまま愛華に口付けをする。
「はぁ・・・ん。ぷちゅ・・・ん・・・ちゅ・・・ぱはぁ・・・。」
舌を差し入れるような深いキス。
「んぐぅ・・・ぷぶ・・・。やめ・・・てぇ!!」
「最初は苦しいでしょうけどね。あなたにも教えてあげるわ。とぉっても気持ちい・い・こ・と♪」
普段なら絶対見せないような妖艶な笑みを浮かべてクスクスと笑う雪。
「何なのさ、雪!謝るからさ、ごめ・・・んぷぅ・・・ごめん!!っ・・・だから、お願い、やめてぇ!!」
気が動転して何が何だか分からなくなっている愛華。
ただ確実に分かることはある。
のしかかっているひかりの体温。
押し付けられる乳房の柔らかさ。
そして口に流し込まれる甘い唾液。
自分に触れる触感ばかりを明確に知覚していた。
「さ、いつまでもつかしら・・・。ひかり、もっとやってあげなさい?」
「了解・・・。」
抑揚の無い声がひかりから紡がれる。
再び口付けをされると、今度はショーツ越しに秘部を擦られる。
「や、そこは・・・や、やめ・・・・やめてっ!!」
押さえられている四肢。
緋袴から覗く、その銀色の何かを雪は見つめ、何かを思いつく。
意図を解したのか、口に出さなくともひかりは静かに頷き、
押さえ込んでいる触手から細かな端子を愛華の肌に伸ばす。
603 機械仕掛けの悪夢 その4 sage 2007/02/03(土) 04:20:04 ID:pODIhRm/
ちくり、とした腕の痛み。
「痛っ…つう・・・・。」
注射を指されたような痛み。
そして、肌に打ち込まれた細い端子が、脈を打ちながら体に何か流し込んでくる。
「ねぇ、愛華?ヒトの記憶、って・・・どういう風に記憶されるか知ってる?」
「んぶ・・・んぁ?」
ひかりの執拗な口付けと秘所の愛撫に、体が火照ってきた愛華。
「聡明なアナタなら分かると思うけど・・・。ヒトの記憶ってのは電気信号によって構成されているの。
つまり、脳はコンピュータの様なものなの。まぁ揮発性だけどね。」
「んう・・・ひゃう・・・。」
ひかりの指は下着をずらし、濡れそぼった秘所に押し当てられる。
「それをこれから私たちが上書きしてあげるの・・・。どう?楽しみじゃない?」
妖艶を通り越して邪悪な笑みを浮かべる。
これは雪じゃない。
見た目は雪だ。だが、何かが違う。
霞みがかる思考の中、ハッキリとこれだけは分かる。
これは 雪では ない。
くちゅ、と言う水音を立てひかりの指が愛華の秘所に差し込まれる。
「あは・・・愛華がどう変わるか楽しみ・・・んふぅ・・・。」
艶やかに指を舐めると、雪はその指を己の秘所にあてがう。
「あなたの姿を見ていたら・・・ほら、濡れてきちゃった。」
片手で秘所を開く。
そこはしとどに濡れ、愛液が零れんばかりにあふれている。
その股の向こう側には、愛華の四肢を拘束しているのと同じようなものがユラユラ揺れている。
「や・・・だ・・・。」
混濁たる意識下へ。
ゆっくりと沈んでいった。
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次回、寸止め入ります。
変に期待を集めないためにも、ここで宣言w
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