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魔女伝説 Catastorphe.I 終末への幕開け
381 名前:FBX ◆LURUsAQvXg :2006/01/04(水) 00:02:40 ID:KmW3tOIj
>>月光蝶氏
了解スマスタw
しかしログ管理してくださっている月光蝶氏への感謝の意味もあった
ことを付け加えておきましょう。
で、以前ボソッとお話した新作の設定を投下します。
暫定にすぎず、しかも寄生媒体のみの設定です。
ストーリーは決定しておりませんが、住人の皆さんの趣味嗜好に合うよう
改良していく予定です。
===========
妖女
一種の悪霊のようなもの。
魔次元と呼ばれる亜空間から現れる。
人間にとりつき、その力を見せつけることで欲望を植え付けたり、
快楽を与えることで人間を虜にする。
妖女の力に魅せられた人間は妖女に取り込まれ、魔女と化す。
魔蟲
妖女の虜となった人間を魔女へと変貌させるための存在。
妖女の意志により生まれ、そして犠牲者に性的な愛撫・快楽を与える。
やがて魔蟲は犠牲者の全身を覆い尽くし、柔らかなサナギのようになる。
犠牲者はこの中で、肉体は魔女としてふさわしいものに。
精神は妖女に都合の良い邪悪なものに作り替えられる。
犠牲者が完全に魔女へ生まれ変わると、粘液質の液体となって溶け出す。
この液体は魔女のエネルギーとして魔女に吸収される。
魔女
妖女の力に魅入られ、妖女に体と精神を乗っ取られた人間。
人外の存在であるため、その美しさや妖艶さに人間は酔わされてしまう。
妖女の種類や嗜好により様々な魔女へと生まれ変わるため、一概に何種類とは言えない。
魔女は通常の人間体に変身する能力を備えているため、何ら変わりない女性が実は魔女
に生まれ変わってしまっていることに気づかないのもしばしば。
だが、人間の時よりも明らかに強烈なフェロモンをまき散らしていたり、
その肉体が妖艶なものになっていることが多い。
魔女にもよるが、正体を現すと特殊な器官を備えていることがあったり、
肌の色が通常の人間にはありえない色となっていることもある。
基本的に淫靡・邪悪。
自らの意志で妖女を呼び出したり産むことができ、それで他の人間を仲間とすることもある。
665 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 22:36:41 ID:feH1U/d7
Catastorphe.I 終末への幕開け
「くぁ・・・、ダメ・・・、気持ちいいよぉ・・・」
闇の中にか細い声が響く。
時間は午前2時。
もはや人気の無くなった裏通りに、彼女を救う者はいない。
『いいでしょう? 私を受け入れれば、いつでもこれを味わえるのよ・・・』
女性の脳裏に妖しい声が響く。
それは妖女と呼ばれる、いま最も人間を脅かす存在だ。
――妖女。
その発生源はどこか別な世界、と言われているが具体的には掴めていない。
所詮人間にはその程度の理解が限界という訳だろうか。
ただ分かっているのは、それが人間に害をもたらす存在であるということ。
女性にのみ取り憑くということ。
そして目でとらえるのが非常に困難であるということ。
それしか知られていない。
心の弱い人間や憎悪を抱く人間など・・・、様々な人間に彼女らは憑依する。
憑依した人間の心の隙間につけいり、快楽で虜にしたりする。
時によっては妖女としての力を行使することで力への欲望を植え付け、そこから支配する。
いつしか妖女に憑依された人間は魔女となり、人間を破滅へ導くのである。
・・・いま闇の中で嬌声を上げる彼女もまた、妖女に選ばれし人間。
彼女は数分前に妖女に取り憑かれ、初めての快楽を受けているところであった。
「ふぅううう・・・、なぁに・・・、これぇ」
『これが魔の快楽。すばらしいでしょう?』
彼女はわずかに宙に浮き、腰を突き出すような姿勢で喘いでいる。
地面はわずかに・・・、女性の愛液で湿っていた。
『もう少し味わってみる?』
その声が聞こえると、彼女――芽依の秘所に穏やかな快感が流れ込んでくる。
「はぁあああああ・・・」
芽依はうっとりとため息のような声を漏らす。
『ふふ、あなたなら楽そうね。今日はこのくらいにしておいてあげるわ・・・』
「え・・・、まだ・・・」
『焦らなくても・・・、私とあなたの関係はまだまだ続くわ。また明日ね』
芽依は結局絶頂に達することなく、この日は妖女との関係を終えたのだった。
666 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 22:39:07 ID:feH1U/d7
(・・・一体なんだったのかしら)
翌朝、真剣に彼女は考える。
はっきりと覚えている。
残業で帰りが遅くなったので、近道をしようと裏通りを通った。
するとなんだか背筋が生暖かくなり、何かが自分の中に入り込んできた感じがしたのだ。
(わからないわねぇ・・・)
考えつつ、芽依は顔を洗いに洗面所に行く。
そして鏡を見て・・・
「え・・・、これが私?」
まるで元々の彼女とは別人のような顔が、そこには写っていた。
清水 芽依。
もともとパッとしない性格・風貌の彼女は、決して交友関係も良いとは言えなかった。
むしろ疎外されていた、という方がしっくりくるだろう。
顔つきも至って平凡。
彼女の勤める保険会社はその規模もあってか、美人揃いであった。
そんな中彼女は当然、「浮く」。
様々な局面で文字通り浮いていた。
しかし今朝は何かが違う。
まるで人を誘うような顔つきになり、肌の艶もまさに最高だった。
「まぁ、綺麗になったんだから困ることもないよね~♪」
呑気に鼻歌を歌いつつも出勤の準備を進める彼女。
その呑気さが、彼女を邪悪な存在へと変貌せしめる原因となるのであった。
(どうにか電車には間に合うかなー)
通勤途中、腕時計に目を走らせつつ思う。
『心配?』
「!!」
芽依はビクリとして立ち止まり、周囲を見渡す。
(・・・何? 誰も・・・いないよね・・・)
朝なのに、その通りには彼女以外の通行人はいなかった。
『あら、私よ。私。昨日の夜中、あなたを気持ちよくさせた・・・』
「え・・・」
芽依は蒼白になる。
確かにハッキリ覚えている。
「あ、あなた!」
『あんまり大きな声を出さない方がいいわよ? 変質者だと思われるんじゃない?』
「う・・・」
頭の中に響く声は、芽依にとって正しいものだった。
『私と話をしたければ、念じればいいのよ。私はあなたの中にいるんだもの』
「・・・」
(こう・・・かしら)
『そうそう、上出来じゃない』
667 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 22:50:56 ID:feH1U/d7
芽依は恐る恐る、頭の中の声が言う通りにしてみた。
するとどうか、確かに会話らしきものが成り立っている。
『それで? 遅刻しちゃうんじゃない?』
(・・・あ!!)
芽依は慌てて腕時計を見る。
「・・・やば」
思わず口に出し、そして走り出す。
『ご苦労なことねぇ・・・。少し力を貸してあげようか?』
(え?)
その言葉と同時に、芽依の走る速度が急に上がる。
「う、わ!」
凄まじい速度で走り続ける芽依。
しかし、周囲の通行人はその芽依に気づくことすらしない。
(え、えええ? 何で他の人は気づかないの?? こんなに速いのに!)
『音をたてず、風を切らず、誰にも触らずに移動してるからよ』
(そんなこと・・・できるの?)
『現にできてるじゃない・・・』
クスクス、と笑う声が芽依の脳内に響く。
「すごい・・・」
素直な感想を呟く芽依。
時間にしてわずか数秒。
彼女は自宅からの最寄り駅ではなく、通勤先の会社の入り口に立っていた。
「え・・・」
あまりの出来事に驚く彼女。
当然である。
芽依は普段、自宅からの最寄り駅まで徒歩15分。
電車に乗車し、会社の最寄り駅まで乗ること10分。
さらに降りてから会社まで歩くこと10分。
日常では、芽依は通勤にこれだけの時間を費やしていた。
距離にして10kmほどだろうか。
だが、今日の芽依はその行程をたった数秒で終えてしまったのだ。
668 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:01:26 ID:feH1U/d7
『どう? コレが私たちの力』
(わ、私・・・たち?)
『そう。私たちよ。あなたじゃないわ』
「・・・」
その言葉を聞き、芽依は思った。
(一体あなたは何者なの?)
『知りたい?』
(ええ)
芽依の会社の始業時間は午前9時。
現在の時刻は7時半。
まだ相当な余裕がある。
『それじゃあ、お茶でもしながら話しましょうか』
(・・・私の中にいるのに、お茶なんてできるわけないじゃないの)
『ま、そうだけど。気分だけでも、って奴よ』
芽依は会社の近くにある、いわゆるスタBとかPロントみたいなチェーンのコーヒー屋に入っていった。
「カプチーノのLを・・・」
「お一つでよろしいですか?」
「えーと」
『私も飲むわよ』
(え!?)
「ふ、二つで」
「お二つで。かしこまりました」
店員から渡されたカプチーノを手に、芽依は店の最奥部にある席に座る。
(あなた、冗談はやめ・・・)
『あら、冗談じゃないわ。店員に背を向けて座ってよ』
(ちょっと、いい加減にしてよ・・・)
『いいからいいから。私が何者か知りたいんでしょう?
それならひとまず私の言う通りにしてごらんよ』
669 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:10:28 ID:feH1U/d7
(もう・・・)
芽依は仕方なく、店員がいるレジに背を向けて席に着く。
『さて・・・。何から知りたい?』
(な、何からって・・・)
いざそういわれてみると、何から聞いたらいいのかわからない。
人間というのはそういう機会が多いものである。
(じゃ、じゃあとりあえず名前を)
『私の名前・・・ねぇ。無いわ』
(無いって、それじゃなんて呼べばいいのよ)
『んー・・・、そうねぇ・・・』
少し間をおく声。
『テイル・・・でいいわ』
(いま考えたの?)
『そうよ。語源は内緒にしとくわ』
(・・・)
芽依はカプチーノを一口ふくむ。
『次は?』
(どうしてカプチーノを二つも頼ませたの?)
『私が飲むから、って言ったじゃない』
(どうやって?)
この、芽依の頭の中の声は「声」に過ぎない。
つまり実体が無い存在。
少なくとも芽依はそう感じているし、そう認識している。
『見ていなさい』
(え・・・?)
すると芽依の視界が少し歪んだ。
いや、そんな気がしただけかもしれない。
「くぁ・・・」
芽依の身体に甘い刺激が走る。
そう、昨晩のような甘い甘い刺激が・・・。
670 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:19:35 ID:feH1U/d7
「はぁ、はぁ・・・」
(ちょっと、やめ・・・て・・・)
『終わったわよ』
(何をしたの?)
『正面を見てごらん』
(え?)
芽依はその言葉に従い、正面を見る。
(何もいな・・・)
「あ・・・」
パッと見では気づけない。
しかし、よく目をこらすと・・・
確かにそこには何かがいる。
無色透明な、人型の何かが。
『うふ・・・、これが私』
(な・・・、何なの一体・・・。透明なのに・・・、でも・・・)
驚き戸惑う芽依。
だが、彼女の目の前には確かに何かがいる。
『説明するわ』
(え、ええ・・・)
その透明な影――芽依の脳内の声は言う。
自分たちは「妖女」と呼ばれる、と。
しかし妖女というのは人間の言う名前ではなく、全体名。
つまり「人間」の「佐藤さん」という言い方をするなら、「人間」に値する名称である。
だが、自分たちには「佐藤さん」に値する個体名が存在しないという。
だから先ほど作ったのだ。
671 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:30:08 ID:feH1U/d7
妖女は実体を持たないが、かわりに固有な能力があるという。
それは芽依が体験した、無音高速移動であったりするらしい。
また、妖女と人間が長い間ともにいると更なる力が身につく、とも。
(ふーん・・・)
『さっきあなたが体験したあの速さ。あんな力、欲しいでしょう?』
と付け加えるテイル。
「え」
芽依の目の前にいる透明な人型が、なんとカプチーノを手に持っているではないか。
『なぁに? 飲むって言ったじゃない』
(・・・)
周囲からはカプチーノが空中に浮遊しているように見える。
人型はそのままカプチーノを口元に持って行き、飲む。
どうやら体内に入った物は見えないらしく、嚥下されるカプチーノは見えなかった。
「へぇ・・・」
『わかった? これが私。よろしくね』
(え、ええ・・・)
芽依の不思議な、それでいて危険な日常が幕を開けたのだった。
仕事を終え、朝とは違って普通に電車で帰宅した芽依。
「ただいまー」
誰もいないが、しかしそれでもこの台詞を口にしてしまう日本人は少なくないだろう。
『おかえりー』
テイルがそれを知ってか知らないでか、そう返す。
「もぉ、あなたも私と一緒に外にいたじゃないの」
『そうね』
芽依はバッグを置き、テレビをつけてソファーに腰を下ろす。
673 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:43:46 ID:feH1U/d7
ボーっとテレビを眺める芽依。
しかし、ふと何かを思いついたようにリモコンを放り出す。
「ねぇ、テイル・・・だっけ? 他にどんなことができるの?」
『あら、積極的じゃない。そうねぇ・・・、昨日みたいに気持ちよくできるわ』
「えっ・・・」
芽依は顔を赤らめる。
『別にいいじゃない。気持ちいいことは悪いことなの?』
「そ、そんなこと・・・無い・・・と思う」
『人間がそれに溺れるから、そういう教育をされてるんでしょ?
それなら溺れなければ別にいいんじゃない』
「・・・言われてみるとそうかも」
『じゃあ、今晩も楽しむ?』
「それも悪くないけど・・・、他には?」
『・・・鏡の前に行って』
「あ、何か見せてくれるのね? わかったわ」
芽依はそういうと、バスにある鏡の前に立つ。
「これでいいの?」
『着ている服を全部脱いで、裸になって』
「えー? 仕方ないなぁ・・・」
文句を言いながらも全裸になる芽依。
鏡には芽依の裸体が映る。
決してグラマラスではないが、スレンダーな大人の身体である。
「で?」
『見ていなさい』
言われる通り、芽依は鏡に映る自分の姿を見続ける。
「・・・?」
特に何も変わらない。
が、テイルに文句をつけようと口を開いた瞬間。
「ふああぁっ!?」
芽依は胸と股間を押さえる。
そう、朝と同じような刺激が・・・、快感が走ったのだ。
「え、何なのよぉ・・・!」
『・・・気持ちいいでしょう?』
「う、うん・・・」
否定しない芽依。
674 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:46:46 ID:feH1U/d7
見てくれている人がいるようですね。
私はじっくり派ではないので、おいしい部分を最も味わえる構成を目指していますw
引き続きどうぞ。
675 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:01:31 ID:feH1U/d7
『じゃあ右手で胸をもんで、左手でアソコを擦ってよ』
「ちょっと何を言い出すのよぉ・・・」
『平たく言えば、オナニーしてってことね』
「人前でなんてできないわよ」
『私は人じゃないもの。別にあなたを非難なんてしないわ』
「う・・・む・・・、わ、わかったわよ・・・」
芽依は仕方なくとはいえ、結局行為を始めた。
「う・・・ん・・・」
右手は規則的に動かすが、左手が緩慢な芽依。
どうやら芽依は胸の刺激がお気に入りのようだ。
『いつもより感じるんじゃないかしら』
「え・・・、どうしてぇ・・・」
確かに芽依は普段よりも気持ちよく感じていた。
「あん!」
強めに握る右手が、全身へと広がる甘い刺激を作り出す。
『私がいるからよ』
「え・・・」
快楽の中、芽依はその言葉に疑問を感じる。
何か自分は害になる存在と一緒にいるのではないか、と。
『私は妖女』
「くぅ・・・ん!」
左手の動きが、芽依が無意識のうちに速くなる。
右手はなおも艶めかしい動きを続ける。
『人間に取り憑き』
「いい、よぉ・・・、ねぇ何言ってるの?」
股間を擦る左手が開き、その桃色の洞穴へと出入りするようになる。
『人間を取り込み、』
「ふああああ!」
絶頂に向けて上り詰める芽依。
両手の動きは、いよいよ本格的なものになっていく。
『破滅へと導く存在也』
「ああああああああああ!」
芽依は股間から盛大にしぶきを上げ、逝った。
『どうだったかしら?』
「んふ・・・、気持ちよかったわぁ」
バスから出て、リビングに戻った芽依。
しかし、どうも先ほどとは様子が違う。
愛液にまみれた左手を口に運び、その液体を吸う。
『それは良かったわねぇ・・・』
「ね、もっとしてよ。気持ちいいの大好きになっちゃった」
芽依はその言葉と同時に、嫌らしい笑みを浮かべる。
676 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:15:54 ID:iyXthFRZ
『焦らないでよ、もう・・・。自分の身体を見てごらん』
「え・・・?」
芽依は先ほどまで激しくもんでいた胸を見てみる。
「あ!」
その胸は、まるでそれ自身が生きているように妖しい動きをしている。
心臓の動きに応じての揺れではなく、胸自体が動いているのだ。
「な、何コレ・・・」
『あなたがさっき逝ったおかげで、あなたの胸が力を持ったのよ』
「どういう意味?」
『そういう意味よ。胸、気持ちいいでしょう・・・?』
テイルの、微妙なトーンを持つその声を聞くと、芽依は途端に目つきが変わる。
「えぇ・・・、気持ちいいわ・・・」
『おマンコ、見てごらん』
「うん・・・」
身体を折り、自身の秘所をのぞく芽依。
「あ・・・」
そのスリットは、しきりに開閉していた。
同時に濃厚な愛液の香りが吹き出しており、まるで淫靡な香水のようだ。
「いい・・・におい・・・」
『でしょう?』
愛液の香りを吸うと、芽依の表情が一変した。
「んふふ・・・、気持ちいいの・・・だぁいすき・・・」
『我慢することなんて無いの。快楽は受け入れて、楽しむべきなのよ』
淫らな笑みを浮かべ、股間から愛液をすくっては口に入れる。
芽依は妖女とたった一度オナニーをしただけで、淫女へと変貌したのだった。
「うふふふ・・・」
その後、芽依は自分の服のなかから一番露出の大きいものを選び、外出した。
677 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:26:37 ID:iyXthFRZ
午後11時。
芽依は大胆な格好で、繁華街へと繰り出す。
両足を交互に出し、常に自分の秘所に刺激が通る歩き方をする。
妖女とのオナニーで変化した彼女の秘所は、強烈な淫香を芽依の全身にまとわせていた。
膨らんだ胸は自由に揺れ、通り過ぎる男性の視線を釘付けにする。
『男を漁るのね? 全く・・・、見上げたエロさねぇ・・・』
妖女は呆れたような台詞を口にするが、しかし内心では満足していた。
もうすぐだ、と。
「よぉねーちゃん」
一人の優男が声を掛けてきた。
「あらぁ・・・、なぁに?」
芽依は精一杯男を誘う声色で答えた。
「こんな時間にこんな場所で、それにそんな格好で何をしてるんだい?」
「んふふふふ・・・、見てわからないかしらぁ?」
芽依は自分の胸を下から軽く持ち上げてみせる。
「お・・・っと、でかい胸だねぇ・・・」
「でしょう? あなたみたいな男の子を待っていたのよぉ・・・」
「へへ・・・、流石に嫌らしい女だな」
「あなたもね・・・」
二人は互いの魂胆を見透かしたような笑みを浮かべる。
「ねぇ、行きましょ? あ・そ・こ」
芽依は近くの建物を指さす。
『HOTEL 快楽の坩堝』
あからさまなラブホテルであった。
「話がわかってるねぇ・・・、で、いくらだい?」
そう、男は売春だと思って言い寄ってきたのだった。
だが・・・
「あら、お金くれるのぉ? そうねぇ・・・、コレでいいわぁ」
芽依は人差し指を一本立てる。
「な・・・、それは10ってことか?」
「10も取ると思ってぇ?」
「く、100かよ・・・。そんな金ねぇって・・・」
「100ぅ?」
芽依はクスクスと笑い出す。
678 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:38:29 ID:iyXthFRZ
「ば、バカにするなよ! 俺はこれでもな、」
「何怒ってるのよぉ。100なわけないじゃなぁい」
「じゃ、じゃあいくらなんだよ」
「1」
「!? ・・・いま、何て言った?」
「1でいいって言ったのよ」
「お前、詐欺じゃねぇよな?」
「あらぁ、こんなエッチなお姉さんに詐欺なんて言うのぉ?」
芽依は優男の頬に右手をあて、顔を近づける。
「う・・・」
芽依の全身を覆う濃厚な愛液の香りが優男を襲う。
「ねぇ、1でいいって言ってるの。行きましょ?」
「あ、ああ・・・」
その香りに酔わされた優男は、芽依の言うがままにホテルへと入っていった。
「とりあえずシャワーを」
優男が言おうとすると、芽依は彼の体を自分の方へ向けさせて口づけをした。
「うんむ!?」
優男は驚きの表情を作るが、すぐにトロンとした目つきになる。
「さ、ベッドにお入り」
芽依がそう命令すると、優男は従う。
「シャワーなんてもの、いらないじゃない。すぐヤりたいのよぉ」
ベッドに仰向けになった優男の服を脱がせる芽依。
寝ている人間の服を脱がせるのは苦労するが、どういう訳か今の芽依にそんな素振りは無い。
『この男の精気を全部吸うの。そうすれば更なる力と快楽があなたの物になるわ』
(ええ、わかってるわぁ・・・)
芽依は妖女とオナニーを共にした際、精神を妖女に支配されたのだ。
そうでなければ、清楚な彼女がこのような淫行を働くはずがない。
「あぁ・・・、早く・・・してくれ・・・」
優男は芽依に言う。
679 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:50:00 ID:iyXthFRZ
「うふふふ・・・、慌てなくてもちゃんとシテあげるわぁ・・・」
芽依は着ていた服を全て脱ぐ。
すると、彼女が自宅で確認した時よりも豊満な肉体があらわになった。
妖女は彼女が繁華街を徘徊する間も、その身体を作り替えていたのだ。
そうして優男の腰にまたがる芽依。
「まずは手でしごいて、大きくしてあげる」
芽依はその美しい指先で優男のブツに触れる。
「うあっ」
優男はその刺激に思わず声を上げてしまう。
「んっふふふふ・・・可愛いぃ・・・」
そのままブツを上下にゆっくりとしごく芽依。
「あ・・・あ・・・」
優男の目が虚ろになっていく。
快楽のあまりに自我を失いかけているのだろうか。
芽依はその間にもブツをしごき、そのスピードを少しずつ上げていく。
「どぉ? 気持ちよくなってきたかしらぁ?」
「あぁ・・・、はい・・・、気持ちいいです・・・」
言われるままに答える優男。
「さぁ、準備ができてきたわねぇ・・・」
言うと芽依はゆっくりと腰を上げ、そのブツに照準を合わせる。
「うふふふ・・・、入れて欲しいでしょう?」
その言葉に優男は期待したのか、息を荒げる。
「は、はい、入れたいです、入れたいですー!」
「そぉ・・・。でも、そんな口の利き方を知らない子は入れてあげなぁい」
典型的な焦らしである。
芽依は男を抱くことなど初めてである。
全ては妖女の影響なのである。
680 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:01:31 ID:iyXthFRZ
「どうしたのぉ? お姉さん、入れてもいいんだけどなぁ・・・」
「い、入れてください。入れさせてください。お願いします」
優男は必死になる。
「クスクス・・・、そう。それでいいの。きちんと言えたから、入れてあげるわぁ」
芽依はゆっくりと腰を下ろし、その淫穴に優男のブツを飲み込み始める。
「はふ・・・、あぁ・・・いいわぁ・・・、これが男の味・・・」
初めての行為に、芽依は声を漏らす。
「ふああ・・・、いい・・・です・・・」
優男は凄まじい快感のために声を出すのも苦しい。
そのまま腰を落とし続ける芽依。
「あん・・・、入って・・・きて、気持ちいい・・・」
やがて芽依の腰が止まる。
優男は息も絶え絶えになり、必死になって芽依を見続ける。
「さぁ・・・、動いてあげる。死んじゃうくらい気持ちよくしてあげるわぁ・・・」
ゆっくりと腰を動かし始める芽依。
その動きのたび、優男はうめき声を漏らす。
だが。
「あ、ダメです。出ちゃう・・・!」
「もうなの? 早いわねぇ・・・。早漏は嫌われるわよぉ?」
芽依はその笑みをより淫靡なものにし、優男に向ける。
その笑みを見た瞬間、優男は達する。
「アッーーーーーーー」
芽依の膣内に、優男の子種が飛び出す。
「あふん・・・、出ちゃったのね?」
「あああ、はい、出ちゃいました・・・」
「ダメじゃなぁい。悪い子はぁ・・・」
「わ、悪い子・・・は・・・?」
優男はこの快楽が中断されると思っている。
「や、やめないでくださいぃ・・・」
「やめるわけないじゃなぁい」
「え?」
芽依の笑みが淫靡なものから、残酷なものに変わる。
「悪い子からはぁ・・・、全部吸ってあげないとね☆」
「!!!!!!!!」
その言葉と同時に芽依の膣が激しくうねり、優男は一気に放出してしまう。
681 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:11:55 ID:iyXthFRZ
「あっ、あっ!」
「ああぁ・・・、出てるぅ・・・」
どくん、どくんと注そうされる男の精液。
芽依の膣は、貪欲にも全て吸い出そうと蠢き続ける。
「ほぅら、まだまだよぉ、どんどん出しなさぁい!」
芽依は腰を激しく振り始める。
「ああああ、止まらない、止まらないぃいいいいいい」
優男は叫ぶが、しかしそんなことで止まるはずもない。
どんどん芽依にその精液を捧げる優男。
「もっと、もっと。もっともっとよぉおおおお」
だが、そうは言ってもいつしか尽きるもの。
優男のブツは萎え始めていた。
「もう、だらしないわねぇ・・・。じゃあ終わりにしましょ」
言うと芽依は優男に抱きつく。
突然のことに優男は戸惑う。
「んっふふふ・・・、さ、お姉さんの中においで」
芽依は優男に口づけをした。
「う・・・む・・・」
すると優男は目を見開き、そして・・・目を閉じた。
口を離す芽依。
「おいしかった・・・」
『よくやったわね』
脳内にテイルの声が響く。
「あ・・・」
『おかげで私が実体化できる時が来たわ』
「え、どういうことなの?」
芽依には意味がわからない。
『大丈夫よ・・・、あなたが力を得るのと同じ意味なのだから』
テイルの言葉と同時に、ベッドにピンク色の魔法陣が現れる。
「きゃ!」
『心配ないわ。あなたと同化する儀式が始まるだけよ』
気づくと、横たわっていたはずの優男が消滅していた。
「ね、ねぇあの人は?」
『消したわ。もう死んでいたしね』
「そんな! どうして!?」
ショックのあまり、妖女の支配が弱まった芽依はテイルに怒鳴りつける。
『あなたが殺したの。精気を吸い取って、吸い取って・・・吸い殺したのよ』
682 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:22:37 ID:iyXthFRZ
「そんな・・・」
テイルにより殺人を自覚させられた芽依は、愕然とする。
『さ、そんなことはどうでもいいの。芽依、私の言うことを聞きなさい』
自宅での事と同じように、テイルが一定のトーンを利かせて言う。
すると芽依の目つきが変わる。
「はい・・・」
『魔法陣の中心に、あなたの愛液と男の精液を塗りなさい』
「混ざってるわよ」
『意味は同じよ』
当然、芽依の膣に注がれた精液なのだから愛液と混ざる。
芽依は膣口を開くと、左手の指を入れて中身を少しかきだす。
「これで・・・」
左手を抜くと、その指を魔法陣の中心部に塗りたくる。
『それでいいわ』
テイルの言葉と同時に、塗られた淫液から黒い何かが現れた。
「な、何・・・コレ」
『うふふふふ・・・』
それは触手だった。
「きゃ!」
触手は芽依の股間に狙いを定め、勢いよく入っていった。
「ひゃああああああああああ!」
快楽の虜と化している芽依は、それを快楽として受け取った。
プシュっ、という音とともに愛液を吹き出す芽依の膣口。
同じ瞬間、芽依の身体から何かが出て行く。
そう、まるで仕事前のカフェでの出来事と同じように。
「あ・・・!?」
それを目にする芽依。
だが、今度はその人型には色がついていた。
『あなたのおかげよ。色がついたっていうことは、それだけ実体に近づいたってこと』
触手は挿入しただけでは不満だったようで、ぐねぐねとうねり始める。
「あっ、あっ、・・・」
芽依はたまらず声を上げる。
『あなたは私と同化するの。そして魔女となり、世界を破壊するのよ・・・』
「あああ・・・、魔女、魔女ぉおおお・・・」
もはや芽依の言葉には意味がない。
ひたすらに快楽を感じ、それを貪っているだけであった。
683 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:35:59 ID:iyXthFRZ
そして。
『さ、はじめましょ』
テイルは指を鳴らした。
すると。
魔法陣がひときわ強く輝き、大量に黒い何かがあふれ出してきた。
「ひゃあ、ふあああああ・・・」
『この液体みたいなのは魔蟲と言ってね・・・。ま、そのうちわかるわ』
テイルが話している間も、どんどん黒い液体は増えていく。
魔法陣の中だけで有効なものらしく、魔法陣の外には全くあふれていない。
『うふふふふふふ・・・・・・・・・・・・』
テイルは妖しい笑い声を残し、芽依と共に黒い液体に身を沈めていった。
部屋には誰もいない。
激しい淫行があったことを示す淫臭はするが、しかし誰もいない。
それどころか淫臭はどんどん強くなっているようだ。
だが、他の部屋とは異なる部分があった。
ベッドの上に、黒い円柱がそびえ立っているのだ。
そこからはねっとりとした愛液の香りが漂い、部屋を汚染している。
やがて黒い円柱は徐々に溶け出していく。
どろどろと、まるでコールタールのように流動性を持った液体だ。
少しすると、黒い液体は何やら小さい穴に吸い込まれているのが見えるようになる。
「クッククククク・・・」
部屋に笑い声が響く。
もちろん黒い円柱からだ。
徐々に円柱は小さくなり、その内容が明らかになっていく。
そこにいるのは、芽依。
しかし芽依ではない。
正確には魔女となった芽依である。
長い足。
くびれた腰。
自然と開閉を繰り返す秘所。
はち切れそうな胸。
自由にうねる髪。
見る者全てを魅了する、邪な美貌。
684 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:37:53 ID:iyXthFRZ
快楽の虜として魔女となった芽依は、邪淫の化身とも言えよう。
「この力・・・、すばらしいわ。身体を得ることもできた。
まずはどうしてくれようかしらぁ・・・」
芽依はこれから始まる淫惨な宴に思考を巡らせ、邪悪な笑みを浮かべた。
685 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:39:46 ID:iyXthFRZ
ふぅ・・・
とりあえず繁殖に必要な種は完成しました。
後は種を育て、そして・・・広めるだけ。
種の用意にはできるだけ時間をかけず、広がるのに時間を掛けて
住人の皆様を楽しませたいと思いましたので、こんな形になりました。
自分としては満足できる出来ですけどねw
まぁそんなとこで・・・
邪淫の魔女・芽依様の活躍にご期待くだされ。
今日はこれまで。
687 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 02:34:13 ID:iyXthFRZ
あ、ちなみにCatastorpheとしたのは、近日中に落ちてくると
ネットでも騒がれてる彗星の破片を考えてです。
(これマジ
天文板では騒いでないあたり、たいしたこと無いとも思う自分ですが・・・
さ、皆さんも魔女と関わってCatastorpheを迎えないように注意してくださいなw
んであおやすー
>>月光蝶氏
了解スマスタw
しかしログ管理してくださっている月光蝶氏への感謝の意味もあった
ことを付け加えておきましょう。
で、以前ボソッとお話した新作の設定を投下します。
暫定にすぎず、しかも寄生媒体のみの設定です。
ストーリーは決定しておりませんが、住人の皆さんの趣味嗜好に合うよう
改良していく予定です。
===========
妖女
一種の悪霊のようなもの。
魔次元と呼ばれる亜空間から現れる。
人間にとりつき、その力を見せつけることで欲望を植え付けたり、
快楽を与えることで人間を虜にする。
妖女の力に魅せられた人間は妖女に取り込まれ、魔女と化す。
魔蟲
妖女の虜となった人間を魔女へと変貌させるための存在。
妖女の意志により生まれ、そして犠牲者に性的な愛撫・快楽を与える。
やがて魔蟲は犠牲者の全身を覆い尽くし、柔らかなサナギのようになる。
犠牲者はこの中で、肉体は魔女としてふさわしいものに。
精神は妖女に都合の良い邪悪なものに作り替えられる。
犠牲者が完全に魔女へ生まれ変わると、粘液質の液体となって溶け出す。
この液体は魔女のエネルギーとして魔女に吸収される。
魔女
妖女の力に魅入られ、妖女に体と精神を乗っ取られた人間。
人外の存在であるため、その美しさや妖艶さに人間は酔わされてしまう。
妖女の種類や嗜好により様々な魔女へと生まれ変わるため、一概に何種類とは言えない。
魔女は通常の人間体に変身する能力を備えているため、何ら変わりない女性が実は魔女
に生まれ変わってしまっていることに気づかないのもしばしば。
だが、人間の時よりも明らかに強烈なフェロモンをまき散らしていたり、
その肉体が妖艶なものになっていることが多い。
魔女にもよるが、正体を現すと特殊な器官を備えていることがあったり、
肌の色が通常の人間にはありえない色となっていることもある。
基本的に淫靡・邪悪。
自らの意志で妖女を呼び出したり産むことができ、それで他の人間を仲間とすることもある。
665 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 22:36:41 ID:feH1U/d7
Catastorphe.I 終末への幕開け
「くぁ・・・、ダメ・・・、気持ちいいよぉ・・・」
闇の中にか細い声が響く。
時間は午前2時。
もはや人気の無くなった裏通りに、彼女を救う者はいない。
『いいでしょう? 私を受け入れれば、いつでもこれを味わえるのよ・・・』
女性の脳裏に妖しい声が響く。
それは妖女と呼ばれる、いま最も人間を脅かす存在だ。
――妖女。
その発生源はどこか別な世界、と言われているが具体的には掴めていない。
所詮人間にはその程度の理解が限界という訳だろうか。
ただ分かっているのは、それが人間に害をもたらす存在であるということ。
女性にのみ取り憑くということ。
そして目でとらえるのが非常に困難であるということ。
それしか知られていない。
心の弱い人間や憎悪を抱く人間など・・・、様々な人間に彼女らは憑依する。
憑依した人間の心の隙間につけいり、快楽で虜にしたりする。
時によっては妖女としての力を行使することで力への欲望を植え付け、そこから支配する。
いつしか妖女に憑依された人間は魔女となり、人間を破滅へ導くのである。
・・・いま闇の中で嬌声を上げる彼女もまた、妖女に選ばれし人間。
彼女は数分前に妖女に取り憑かれ、初めての快楽を受けているところであった。
「ふぅううう・・・、なぁに・・・、これぇ」
『これが魔の快楽。すばらしいでしょう?』
彼女はわずかに宙に浮き、腰を突き出すような姿勢で喘いでいる。
地面はわずかに・・・、女性の愛液で湿っていた。
『もう少し味わってみる?』
その声が聞こえると、彼女――芽依の秘所に穏やかな快感が流れ込んでくる。
「はぁあああああ・・・」
芽依はうっとりとため息のような声を漏らす。
『ふふ、あなたなら楽そうね。今日はこのくらいにしておいてあげるわ・・・』
「え・・・、まだ・・・」
『焦らなくても・・・、私とあなたの関係はまだまだ続くわ。また明日ね』
芽依は結局絶頂に達することなく、この日は妖女との関係を終えたのだった。
666 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 22:39:07 ID:feH1U/d7
(・・・一体なんだったのかしら)
翌朝、真剣に彼女は考える。
はっきりと覚えている。
残業で帰りが遅くなったので、近道をしようと裏通りを通った。
するとなんだか背筋が生暖かくなり、何かが自分の中に入り込んできた感じがしたのだ。
(わからないわねぇ・・・)
考えつつ、芽依は顔を洗いに洗面所に行く。
そして鏡を見て・・・
「え・・・、これが私?」
まるで元々の彼女とは別人のような顔が、そこには写っていた。
清水 芽依。
もともとパッとしない性格・風貌の彼女は、決して交友関係も良いとは言えなかった。
むしろ疎外されていた、という方がしっくりくるだろう。
顔つきも至って平凡。
彼女の勤める保険会社はその規模もあってか、美人揃いであった。
そんな中彼女は当然、「浮く」。
様々な局面で文字通り浮いていた。
しかし今朝は何かが違う。
まるで人を誘うような顔つきになり、肌の艶もまさに最高だった。
「まぁ、綺麗になったんだから困ることもないよね~♪」
呑気に鼻歌を歌いつつも出勤の準備を進める彼女。
その呑気さが、彼女を邪悪な存在へと変貌せしめる原因となるのであった。
(どうにか電車には間に合うかなー)
通勤途中、腕時計に目を走らせつつ思う。
『心配?』
「!!」
芽依はビクリとして立ち止まり、周囲を見渡す。
(・・・何? 誰も・・・いないよね・・・)
朝なのに、その通りには彼女以外の通行人はいなかった。
『あら、私よ。私。昨日の夜中、あなたを気持ちよくさせた・・・』
「え・・・」
芽依は蒼白になる。
確かにハッキリ覚えている。
「あ、あなた!」
『あんまり大きな声を出さない方がいいわよ? 変質者だと思われるんじゃない?』
「う・・・」
頭の中に響く声は、芽依にとって正しいものだった。
『私と話をしたければ、念じればいいのよ。私はあなたの中にいるんだもの』
「・・・」
(こう・・・かしら)
『そうそう、上出来じゃない』
667 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 22:50:56 ID:feH1U/d7
芽依は恐る恐る、頭の中の声が言う通りにしてみた。
するとどうか、確かに会話らしきものが成り立っている。
『それで? 遅刻しちゃうんじゃない?』
(・・・あ!!)
芽依は慌てて腕時計を見る。
「・・・やば」
思わず口に出し、そして走り出す。
『ご苦労なことねぇ・・・。少し力を貸してあげようか?』
(え?)
その言葉と同時に、芽依の走る速度が急に上がる。
「う、わ!」
凄まじい速度で走り続ける芽依。
しかし、周囲の通行人はその芽依に気づくことすらしない。
(え、えええ? 何で他の人は気づかないの?? こんなに速いのに!)
『音をたてず、風を切らず、誰にも触らずに移動してるからよ』
(そんなこと・・・できるの?)
『現にできてるじゃない・・・』
クスクス、と笑う声が芽依の脳内に響く。
「すごい・・・」
素直な感想を呟く芽依。
時間にしてわずか数秒。
彼女は自宅からの最寄り駅ではなく、通勤先の会社の入り口に立っていた。
「え・・・」
あまりの出来事に驚く彼女。
当然である。
芽依は普段、自宅からの最寄り駅まで徒歩15分。
電車に乗車し、会社の最寄り駅まで乗ること10分。
さらに降りてから会社まで歩くこと10分。
日常では、芽依は通勤にこれだけの時間を費やしていた。
距離にして10kmほどだろうか。
だが、今日の芽依はその行程をたった数秒で終えてしまったのだ。
668 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:01:26 ID:feH1U/d7
『どう? コレが私たちの力』
(わ、私・・・たち?)
『そう。私たちよ。あなたじゃないわ』
「・・・」
その言葉を聞き、芽依は思った。
(一体あなたは何者なの?)
『知りたい?』
(ええ)
芽依の会社の始業時間は午前9時。
現在の時刻は7時半。
まだ相当な余裕がある。
『それじゃあ、お茶でもしながら話しましょうか』
(・・・私の中にいるのに、お茶なんてできるわけないじゃないの)
『ま、そうだけど。気分だけでも、って奴よ』
芽依は会社の近くにある、いわゆるスタBとかPロントみたいなチェーンのコーヒー屋に入っていった。
「カプチーノのLを・・・」
「お一つでよろしいですか?」
「えーと」
『私も飲むわよ』
(え!?)
「ふ、二つで」
「お二つで。かしこまりました」
店員から渡されたカプチーノを手に、芽依は店の最奥部にある席に座る。
(あなた、冗談はやめ・・・)
『あら、冗談じゃないわ。店員に背を向けて座ってよ』
(ちょっと、いい加減にしてよ・・・)
『いいからいいから。私が何者か知りたいんでしょう?
それならひとまず私の言う通りにしてごらんよ』
669 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:10:28 ID:feH1U/d7
(もう・・・)
芽依は仕方なく、店員がいるレジに背を向けて席に着く。
『さて・・・。何から知りたい?』
(な、何からって・・・)
いざそういわれてみると、何から聞いたらいいのかわからない。
人間というのはそういう機会が多いものである。
(じゃ、じゃあとりあえず名前を)
『私の名前・・・ねぇ。無いわ』
(無いって、それじゃなんて呼べばいいのよ)
『んー・・・、そうねぇ・・・』
少し間をおく声。
『テイル・・・でいいわ』
(いま考えたの?)
『そうよ。語源は内緒にしとくわ』
(・・・)
芽依はカプチーノを一口ふくむ。
『次は?』
(どうしてカプチーノを二つも頼ませたの?)
『私が飲むから、って言ったじゃない』
(どうやって?)
この、芽依の頭の中の声は「声」に過ぎない。
つまり実体が無い存在。
少なくとも芽依はそう感じているし、そう認識している。
『見ていなさい』
(え・・・?)
すると芽依の視界が少し歪んだ。
いや、そんな気がしただけかもしれない。
「くぁ・・・」
芽依の身体に甘い刺激が走る。
そう、昨晩のような甘い甘い刺激が・・・。
670 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:19:35 ID:feH1U/d7
「はぁ、はぁ・・・」
(ちょっと、やめ・・・て・・・)
『終わったわよ』
(何をしたの?)
『正面を見てごらん』
(え?)
芽依はその言葉に従い、正面を見る。
(何もいな・・・)
「あ・・・」
パッと見では気づけない。
しかし、よく目をこらすと・・・
確かにそこには何かがいる。
無色透明な、人型の何かが。
『うふ・・・、これが私』
(な・・・、何なの一体・・・。透明なのに・・・、でも・・・)
驚き戸惑う芽依。
だが、彼女の目の前には確かに何かがいる。
『説明するわ』
(え、ええ・・・)
その透明な影――芽依の脳内の声は言う。
自分たちは「妖女」と呼ばれる、と。
しかし妖女というのは人間の言う名前ではなく、全体名。
つまり「人間」の「佐藤さん」という言い方をするなら、「人間」に値する名称である。
だが、自分たちには「佐藤さん」に値する個体名が存在しないという。
だから先ほど作ったのだ。
671 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:30:08 ID:feH1U/d7
妖女は実体を持たないが、かわりに固有な能力があるという。
それは芽依が体験した、無音高速移動であったりするらしい。
また、妖女と人間が長い間ともにいると更なる力が身につく、とも。
(ふーん・・・)
『さっきあなたが体験したあの速さ。あんな力、欲しいでしょう?』
と付け加えるテイル。
「え」
芽依の目の前にいる透明な人型が、なんとカプチーノを手に持っているではないか。
『なぁに? 飲むって言ったじゃない』
(・・・)
周囲からはカプチーノが空中に浮遊しているように見える。
人型はそのままカプチーノを口元に持って行き、飲む。
どうやら体内に入った物は見えないらしく、嚥下されるカプチーノは見えなかった。
「へぇ・・・」
『わかった? これが私。よろしくね』
(え、ええ・・・)
芽依の不思議な、それでいて危険な日常が幕を開けたのだった。
仕事を終え、朝とは違って普通に電車で帰宅した芽依。
「ただいまー」
誰もいないが、しかしそれでもこの台詞を口にしてしまう日本人は少なくないだろう。
『おかえりー』
テイルがそれを知ってか知らないでか、そう返す。
「もぉ、あなたも私と一緒に外にいたじゃないの」
『そうね』
芽依はバッグを置き、テレビをつけてソファーに腰を下ろす。
673 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:43:46 ID:feH1U/d7
ボーっとテレビを眺める芽依。
しかし、ふと何かを思いついたようにリモコンを放り出す。
「ねぇ、テイル・・・だっけ? 他にどんなことができるの?」
『あら、積極的じゃない。そうねぇ・・・、昨日みたいに気持ちよくできるわ』
「えっ・・・」
芽依は顔を赤らめる。
『別にいいじゃない。気持ちいいことは悪いことなの?』
「そ、そんなこと・・・無い・・・と思う」
『人間がそれに溺れるから、そういう教育をされてるんでしょ?
それなら溺れなければ別にいいんじゃない』
「・・・言われてみるとそうかも」
『じゃあ、今晩も楽しむ?』
「それも悪くないけど・・・、他には?」
『・・・鏡の前に行って』
「あ、何か見せてくれるのね? わかったわ」
芽依はそういうと、バスにある鏡の前に立つ。
「これでいいの?」
『着ている服を全部脱いで、裸になって』
「えー? 仕方ないなぁ・・・」
文句を言いながらも全裸になる芽依。
鏡には芽依の裸体が映る。
決してグラマラスではないが、スレンダーな大人の身体である。
「で?」
『見ていなさい』
言われる通り、芽依は鏡に映る自分の姿を見続ける。
「・・・?」
特に何も変わらない。
が、テイルに文句をつけようと口を開いた瞬間。
「ふああぁっ!?」
芽依は胸と股間を押さえる。
そう、朝と同じような刺激が・・・、快感が走ったのだ。
「え、何なのよぉ・・・!」
『・・・気持ちいいでしょう?』
「う、うん・・・」
否定しない芽依。
674 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :2006/05/07(日) 23:46:46 ID:feH1U/d7
見てくれている人がいるようですね。
私はじっくり派ではないので、おいしい部分を最も味わえる構成を目指していますw
引き続きどうぞ。
675 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:01:31 ID:feH1U/d7
『じゃあ右手で胸をもんで、左手でアソコを擦ってよ』
「ちょっと何を言い出すのよぉ・・・」
『平たく言えば、オナニーしてってことね』
「人前でなんてできないわよ」
『私は人じゃないもの。別にあなたを非難なんてしないわ』
「う・・・む・・・、わ、わかったわよ・・・」
芽依は仕方なくとはいえ、結局行為を始めた。
「う・・・ん・・・」
右手は規則的に動かすが、左手が緩慢な芽依。
どうやら芽依は胸の刺激がお気に入りのようだ。
『いつもより感じるんじゃないかしら』
「え・・・、どうしてぇ・・・」
確かに芽依は普段よりも気持ちよく感じていた。
「あん!」
強めに握る右手が、全身へと広がる甘い刺激を作り出す。
『私がいるからよ』
「え・・・」
快楽の中、芽依はその言葉に疑問を感じる。
何か自分は害になる存在と一緒にいるのではないか、と。
『私は妖女』
「くぅ・・・ん!」
左手の動きが、芽依が無意識のうちに速くなる。
右手はなおも艶めかしい動きを続ける。
『人間に取り憑き』
「いい、よぉ・・・、ねぇ何言ってるの?」
股間を擦る左手が開き、その桃色の洞穴へと出入りするようになる。
『人間を取り込み、』
「ふああああ!」
絶頂に向けて上り詰める芽依。
両手の動きは、いよいよ本格的なものになっていく。
『破滅へと導く存在也』
「ああああああああああ!」
芽依は股間から盛大にしぶきを上げ、逝った。
『どうだったかしら?』
「んふ・・・、気持ちよかったわぁ」
バスから出て、リビングに戻った芽依。
しかし、どうも先ほどとは様子が違う。
愛液にまみれた左手を口に運び、その液体を吸う。
『それは良かったわねぇ・・・』
「ね、もっとしてよ。気持ちいいの大好きになっちゃった」
芽依はその言葉と同時に、嫌らしい笑みを浮かべる。
676 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:15:54 ID:iyXthFRZ
『焦らないでよ、もう・・・。自分の身体を見てごらん』
「え・・・?」
芽依は先ほどまで激しくもんでいた胸を見てみる。
「あ!」
その胸は、まるでそれ自身が生きているように妖しい動きをしている。
心臓の動きに応じての揺れではなく、胸自体が動いているのだ。
「な、何コレ・・・」
『あなたがさっき逝ったおかげで、あなたの胸が力を持ったのよ』
「どういう意味?」
『そういう意味よ。胸、気持ちいいでしょう・・・?』
テイルの、微妙なトーンを持つその声を聞くと、芽依は途端に目つきが変わる。
「えぇ・・・、気持ちいいわ・・・」
『おマンコ、見てごらん』
「うん・・・」
身体を折り、自身の秘所をのぞく芽依。
「あ・・・」
そのスリットは、しきりに開閉していた。
同時に濃厚な愛液の香りが吹き出しており、まるで淫靡な香水のようだ。
「いい・・・におい・・・」
『でしょう?』
愛液の香りを吸うと、芽依の表情が一変した。
「んふふ・・・、気持ちいいの・・・だぁいすき・・・」
『我慢することなんて無いの。快楽は受け入れて、楽しむべきなのよ』
淫らな笑みを浮かべ、股間から愛液をすくっては口に入れる。
芽依は妖女とたった一度オナニーをしただけで、淫女へと変貌したのだった。
「うふふふ・・・」
その後、芽依は自分の服のなかから一番露出の大きいものを選び、外出した。
677 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:26:37 ID:iyXthFRZ
午後11時。
芽依は大胆な格好で、繁華街へと繰り出す。
両足を交互に出し、常に自分の秘所に刺激が通る歩き方をする。
妖女とのオナニーで変化した彼女の秘所は、強烈な淫香を芽依の全身にまとわせていた。
膨らんだ胸は自由に揺れ、通り過ぎる男性の視線を釘付けにする。
『男を漁るのね? 全く・・・、見上げたエロさねぇ・・・』
妖女は呆れたような台詞を口にするが、しかし内心では満足していた。
もうすぐだ、と。
「よぉねーちゃん」
一人の優男が声を掛けてきた。
「あらぁ・・・、なぁに?」
芽依は精一杯男を誘う声色で答えた。
「こんな時間にこんな場所で、それにそんな格好で何をしてるんだい?」
「んふふふふ・・・、見てわからないかしらぁ?」
芽依は自分の胸を下から軽く持ち上げてみせる。
「お・・・っと、でかい胸だねぇ・・・」
「でしょう? あなたみたいな男の子を待っていたのよぉ・・・」
「へへ・・・、流石に嫌らしい女だな」
「あなたもね・・・」
二人は互いの魂胆を見透かしたような笑みを浮かべる。
「ねぇ、行きましょ? あ・そ・こ」
芽依は近くの建物を指さす。
『HOTEL 快楽の坩堝』
あからさまなラブホテルであった。
「話がわかってるねぇ・・・、で、いくらだい?」
そう、男は売春だと思って言い寄ってきたのだった。
だが・・・
「あら、お金くれるのぉ? そうねぇ・・・、コレでいいわぁ」
芽依は人差し指を一本立てる。
「な・・・、それは10ってことか?」
「10も取ると思ってぇ?」
「く、100かよ・・・。そんな金ねぇって・・・」
「100ぅ?」
芽依はクスクスと笑い出す。
678 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:38:29 ID:iyXthFRZ
「ば、バカにするなよ! 俺はこれでもな、」
「何怒ってるのよぉ。100なわけないじゃなぁい」
「じゃ、じゃあいくらなんだよ」
「1」
「!? ・・・いま、何て言った?」
「1でいいって言ったのよ」
「お前、詐欺じゃねぇよな?」
「あらぁ、こんなエッチなお姉さんに詐欺なんて言うのぉ?」
芽依は優男の頬に右手をあて、顔を近づける。
「う・・・」
芽依の全身を覆う濃厚な愛液の香りが優男を襲う。
「ねぇ、1でいいって言ってるの。行きましょ?」
「あ、ああ・・・」
その香りに酔わされた優男は、芽依の言うがままにホテルへと入っていった。
「とりあえずシャワーを」
優男が言おうとすると、芽依は彼の体を自分の方へ向けさせて口づけをした。
「うんむ!?」
優男は驚きの表情を作るが、すぐにトロンとした目つきになる。
「さ、ベッドにお入り」
芽依がそう命令すると、優男は従う。
「シャワーなんてもの、いらないじゃない。すぐヤりたいのよぉ」
ベッドに仰向けになった優男の服を脱がせる芽依。
寝ている人間の服を脱がせるのは苦労するが、どういう訳か今の芽依にそんな素振りは無い。
『この男の精気を全部吸うの。そうすれば更なる力と快楽があなたの物になるわ』
(ええ、わかってるわぁ・・・)
芽依は妖女とオナニーを共にした際、精神を妖女に支配されたのだ。
そうでなければ、清楚な彼女がこのような淫行を働くはずがない。
「あぁ・・・、早く・・・してくれ・・・」
優男は芽依に言う。
679 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 00:50:00 ID:iyXthFRZ
「うふふふ・・・、慌てなくてもちゃんとシテあげるわぁ・・・」
芽依は着ていた服を全て脱ぐ。
すると、彼女が自宅で確認した時よりも豊満な肉体があらわになった。
妖女は彼女が繁華街を徘徊する間も、その身体を作り替えていたのだ。
そうして優男の腰にまたがる芽依。
「まずは手でしごいて、大きくしてあげる」
芽依はその美しい指先で優男のブツに触れる。
「うあっ」
優男はその刺激に思わず声を上げてしまう。
「んっふふふふ・・・可愛いぃ・・・」
そのままブツを上下にゆっくりとしごく芽依。
「あ・・・あ・・・」
優男の目が虚ろになっていく。
快楽のあまりに自我を失いかけているのだろうか。
芽依はその間にもブツをしごき、そのスピードを少しずつ上げていく。
「どぉ? 気持ちよくなってきたかしらぁ?」
「あぁ・・・、はい・・・、気持ちいいです・・・」
言われるままに答える優男。
「さぁ、準備ができてきたわねぇ・・・」
言うと芽依はゆっくりと腰を上げ、そのブツに照準を合わせる。
「うふふふ・・・、入れて欲しいでしょう?」
その言葉に優男は期待したのか、息を荒げる。
「は、はい、入れたいです、入れたいですー!」
「そぉ・・・。でも、そんな口の利き方を知らない子は入れてあげなぁい」
典型的な焦らしである。
芽依は男を抱くことなど初めてである。
全ては妖女の影響なのである。
680 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:01:31 ID:iyXthFRZ
「どうしたのぉ? お姉さん、入れてもいいんだけどなぁ・・・」
「い、入れてください。入れさせてください。お願いします」
優男は必死になる。
「クスクス・・・、そう。それでいいの。きちんと言えたから、入れてあげるわぁ」
芽依はゆっくりと腰を下ろし、その淫穴に優男のブツを飲み込み始める。
「はふ・・・、あぁ・・・いいわぁ・・・、これが男の味・・・」
初めての行為に、芽依は声を漏らす。
「ふああ・・・、いい・・・です・・・」
優男は凄まじい快感のために声を出すのも苦しい。
そのまま腰を落とし続ける芽依。
「あん・・・、入って・・・きて、気持ちいい・・・」
やがて芽依の腰が止まる。
優男は息も絶え絶えになり、必死になって芽依を見続ける。
「さぁ・・・、動いてあげる。死んじゃうくらい気持ちよくしてあげるわぁ・・・」
ゆっくりと腰を動かし始める芽依。
その動きのたび、優男はうめき声を漏らす。
だが。
「あ、ダメです。出ちゃう・・・!」
「もうなの? 早いわねぇ・・・。早漏は嫌われるわよぉ?」
芽依はその笑みをより淫靡なものにし、優男に向ける。
その笑みを見た瞬間、優男は達する。
「アッーーーーーーー」
芽依の膣内に、優男の子種が飛び出す。
「あふん・・・、出ちゃったのね?」
「あああ、はい、出ちゃいました・・・」
「ダメじゃなぁい。悪い子はぁ・・・」
「わ、悪い子・・・は・・・?」
優男はこの快楽が中断されると思っている。
「や、やめないでくださいぃ・・・」
「やめるわけないじゃなぁい」
「え?」
芽依の笑みが淫靡なものから、残酷なものに変わる。
「悪い子からはぁ・・・、全部吸ってあげないとね☆」
「!!!!!!!!」
その言葉と同時に芽依の膣が激しくうねり、優男は一気に放出してしまう。
681 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:11:55 ID:iyXthFRZ
「あっ、あっ!」
「ああぁ・・・、出てるぅ・・・」
どくん、どくんと注そうされる男の精液。
芽依の膣は、貪欲にも全て吸い出そうと蠢き続ける。
「ほぅら、まだまだよぉ、どんどん出しなさぁい!」
芽依は腰を激しく振り始める。
「ああああ、止まらない、止まらないぃいいいいいい」
優男は叫ぶが、しかしそんなことで止まるはずもない。
どんどん芽依にその精液を捧げる優男。
「もっと、もっと。もっともっとよぉおおおお」
だが、そうは言ってもいつしか尽きるもの。
優男のブツは萎え始めていた。
「もう、だらしないわねぇ・・・。じゃあ終わりにしましょ」
言うと芽依は優男に抱きつく。
突然のことに優男は戸惑う。
「んっふふふ・・・、さ、お姉さんの中においで」
芽依は優男に口づけをした。
「う・・・む・・・」
すると優男は目を見開き、そして・・・目を閉じた。
口を離す芽依。
「おいしかった・・・」
『よくやったわね』
脳内にテイルの声が響く。
「あ・・・」
『おかげで私が実体化できる時が来たわ』
「え、どういうことなの?」
芽依には意味がわからない。
『大丈夫よ・・・、あなたが力を得るのと同じ意味なのだから』
テイルの言葉と同時に、ベッドにピンク色の魔法陣が現れる。
「きゃ!」
『心配ないわ。あなたと同化する儀式が始まるだけよ』
気づくと、横たわっていたはずの優男が消滅していた。
「ね、ねぇあの人は?」
『消したわ。もう死んでいたしね』
「そんな! どうして!?」
ショックのあまり、妖女の支配が弱まった芽依はテイルに怒鳴りつける。
『あなたが殺したの。精気を吸い取って、吸い取って・・・吸い殺したのよ』
682 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:22:37 ID:iyXthFRZ
「そんな・・・」
テイルにより殺人を自覚させられた芽依は、愕然とする。
『さ、そんなことはどうでもいいの。芽依、私の言うことを聞きなさい』
自宅での事と同じように、テイルが一定のトーンを利かせて言う。
すると芽依の目つきが変わる。
「はい・・・」
『魔法陣の中心に、あなたの愛液と男の精液を塗りなさい』
「混ざってるわよ」
『意味は同じよ』
当然、芽依の膣に注がれた精液なのだから愛液と混ざる。
芽依は膣口を開くと、左手の指を入れて中身を少しかきだす。
「これで・・・」
左手を抜くと、その指を魔法陣の中心部に塗りたくる。
『それでいいわ』
テイルの言葉と同時に、塗られた淫液から黒い何かが現れた。
「な、何・・・コレ」
『うふふふふ・・・』
それは触手だった。
「きゃ!」
触手は芽依の股間に狙いを定め、勢いよく入っていった。
「ひゃああああああああああ!」
快楽の虜と化している芽依は、それを快楽として受け取った。
プシュっ、という音とともに愛液を吹き出す芽依の膣口。
同じ瞬間、芽依の身体から何かが出て行く。
そう、まるで仕事前のカフェでの出来事と同じように。
「あ・・・!?」
それを目にする芽依。
だが、今度はその人型には色がついていた。
『あなたのおかげよ。色がついたっていうことは、それだけ実体に近づいたってこと』
触手は挿入しただけでは不満だったようで、ぐねぐねとうねり始める。
「あっ、あっ、・・・」
芽依はたまらず声を上げる。
『あなたは私と同化するの。そして魔女となり、世界を破壊するのよ・・・』
「あああ・・・、魔女、魔女ぉおおお・・・」
もはや芽依の言葉には意味がない。
ひたすらに快楽を感じ、それを貪っているだけであった。
683 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:35:59 ID:iyXthFRZ
そして。
『さ、はじめましょ』
テイルは指を鳴らした。
すると。
魔法陣がひときわ強く輝き、大量に黒い何かがあふれ出してきた。
「ひゃあ、ふあああああ・・・」
『この液体みたいなのは魔蟲と言ってね・・・。ま、そのうちわかるわ』
テイルが話している間も、どんどん黒い液体は増えていく。
魔法陣の中だけで有効なものらしく、魔法陣の外には全くあふれていない。
『うふふふふふふ・・・・・・・・・・・・』
テイルは妖しい笑い声を残し、芽依と共に黒い液体に身を沈めていった。
部屋には誰もいない。
激しい淫行があったことを示す淫臭はするが、しかし誰もいない。
それどころか淫臭はどんどん強くなっているようだ。
だが、他の部屋とは異なる部分があった。
ベッドの上に、黒い円柱がそびえ立っているのだ。
そこからはねっとりとした愛液の香りが漂い、部屋を汚染している。
やがて黒い円柱は徐々に溶け出していく。
どろどろと、まるでコールタールのように流動性を持った液体だ。
少しすると、黒い液体は何やら小さい穴に吸い込まれているのが見えるようになる。
「クッククククク・・・」
部屋に笑い声が響く。
もちろん黒い円柱からだ。
徐々に円柱は小さくなり、その内容が明らかになっていく。
そこにいるのは、芽依。
しかし芽依ではない。
正確には魔女となった芽依である。
長い足。
くびれた腰。
自然と開閉を繰り返す秘所。
はち切れそうな胸。
自由にうねる髪。
見る者全てを魅了する、邪な美貌。
684 名前:FBX@魔女伝説 ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:37:53 ID:iyXthFRZ
快楽の虜として魔女となった芽依は、邪淫の化身とも言えよう。
「この力・・・、すばらしいわ。身体を得ることもできた。
まずはどうしてくれようかしらぁ・・・」
芽依はこれから始まる淫惨な宴に思考を巡らせ、邪悪な笑みを浮かべた。
685 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 01:39:46 ID:iyXthFRZ
ふぅ・・・
とりあえず繁殖に必要な種は完成しました。
後は種を育て、そして・・・広めるだけ。
種の用意にはできるだけ時間をかけず、広がるのに時間を掛けて
住人の皆様を楽しませたいと思いましたので、こんな形になりました。
自分としては満足できる出来ですけどねw
まぁそんなとこで・・・
邪淫の魔女・芽依様の活躍にご期待くだされ。
今日はこれまで。
687 名前:FBX ◆4gA1RyNyf. :2006/05/08(月) 02:34:13 ID:iyXthFRZ
あ、ちなみにCatastorpheとしたのは、近日中に落ちてくると
ネットでも騒がれてる彗星の破片を考えてです。
(これマジ
天文板では騒いでないあたり、たいしたこと無いとも思う自分ですが・・・
さ、皆さんも魔女と関わってCatastorpheを迎えないように注意してくださいなw
んであおやすー
熱花
346 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/31(土) 17:27:52 ID:wLFI/Ax6
【熱花】
「あら、綺麗な鉢植えだこと」
窓際にぽつりと置かれたそれに目を奪われ、私は思わず微笑んでしまいました。
高さは30センチほどでしょうか。土から伸びた一本のまっすぐで太い茎の上には、薄紅色の百合に
よく似た花がついており、その周りには細くしなやかなつるが螺旋状に巻き付いて、まだ緑色の少し
残ったさくらんぼうのような小さく赤味がかった実をぽつぽつとつけているのです。
私の表現力では上手く言い表せないのですが、見たことのないとても美しい花なのですよ。
甘く漂う、熟れた果実のような香りが鼻をくすぐりました。この実が完熟する頃にはもっと素晴らしい
香りになるのでしょう。
「あ、奥様。気に入って頂けましたか?」
「ええとても。咲、これは何という花なの?」
鉢植えを眺めている私に気が付いて、水仕事をしていた咲が嬉しそうに駆け寄ってきました。
咲は私の家で住み込みで働く女中ですが、まだ十代半ばほどの若い娘で、歳も私と十も離れて
いません。そのせいか私はまるで妹のように咲を可愛がっておりました。
それにこの家に住むのは私と咲の二人だけなのです。父も母も、義父も義母も、そして嫁いだばかりの
旦那様までにも次々と病で先立たれてしまった私は、その遺産で細々と暮らしておりました。
「咲が、お庭に生えていたものを鉢に植えかえたんです。古い洋書を処分するのに先日から置いておいた
でしょう。その横に、ぽつんと」
その洋書は私が古物商から買い求めたものでした。何故かふらりと手が伸びてしまったのですが、洋書
なぞ読めもしませんので部屋の隅で腐らせていたのです。1冊ならまだしも5、6冊もあると邪魔なもので、
仕方なく処分することにしたのでした。
「では雑草なの?」
「はい。――でも、綺麗だから良いじゃないですか」
私が尋ねると、咲は花を見つめてうっとりと答えました。思わず見とれてしまうような美しい表情でした。
「あ、この実は食べては駄目ですよ。毒かもしれませんからね」
「咲ったら。私は子供じゃないのよ」
からかうように笑いながら咲は水仕事に戻ります。ざあざあと流れる水と、白いお皿に白い泡。それに、
咲の細く美しい健康そうな指が印象的でした。
「……あら?」
小さく、違和感に首を傾げます。しかしその時はよく分からず、気のせいだと放っておりました。
――今なら、思い出せるのです。
冬の水はとても冷たいはずです。寒さですぐに手が真っ赤になるほどなのです。
なのになぜ。
咲の手は、あんなにも美しいままだったのでしょう――
347 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/31(土) 17:31:39 ID:wLFI/Ax6
□ □ □
深夜、咲が静かに呼び掛ける声で目が覚めました。
「奥様、奥様。どうしても見て頂きたいものがあるのです」
こんな時間にどうしたのかと寝ぼけ眼を擦りながら明かりをつけますと、襖を開けて入ってきた寝間着姿の
咲が手にしているのは昼間の鉢植えでした。
気のせいか、淡く発光しているように見えます。一つだけ真っ赤に実が熟れており、光はそれから漏れて
いるのです。
「まぁ……不思議だこと。どうしたのかしら?」
花は昼より一層美しく、香りはむせかえるほど強くなっているのですが、嫌な感じは無く脳がじわりと痺れる
ような甘美なものでした。
咲は鉢を大切そうに抱えたまま、私に擦り寄るように床に座ります。いつもと違う妖しげで艶やかな雰囲気に、
同性でありながらも胸がとくんと高鳴ってしまいました。
「花が、求めているのです」
「……花が?」
花弁を愛しげに撫で澄んだ声を紡ぐ様子は、まるで恋人に睦言を囁いているようにも見えました。その対象は
花でしょうか。それとも、私でしょうか。
「花も子孫を残したいのです。異国からの長旅を経て、やっとこうして実をつける事ができたのですから」
「これは外国の花なの?あなたは家の庭でと――」
ぷちり。
咲の指先がそっと赤い実を摘み取った音が聞こえたような気がしました。光の粒がさらさらと零れ、咲の手の
ひらから溢れるのです。
「咲はこう考えるのです。奥様がお買いになったあの本の一つに、何か不思議な植物の種が旅をしたいと付いて
来たのではないかと。そしてそれが、こうして綺麗な花を咲かせているのではないかと」
そう言って咲は赤い実を私の口元へ運びます。壊れやすいものでも扱うように優しくそっと。
――毒では、ないのかしら。
そんな思いが胸を過ぎりましたが、私には何故か抵抗する気が起きませんでした。花の香りに酔っていた
のでしょう。咲が嬉しそうに微笑んで私の頬を撫でるのをくらくらと眺めながら、口の中の果実をゆっくりと咀嚼し
飲み込みました。
「種を噛んでは駄目ですよ」
小さく丸い種は熱を帯びていました。熱の塊がゆっくりと食道を通る感覚がはっきりと分かるのです。本来ならば
そこを過ぎれば分からなくなってしまうはずなのですが、不思議なことに熱が引いていく事はありませんでした。
しゅるしゅると体中に、それこそ神経の中までも熱に犯されていく感覚。まるで花の種が私の内部の隅々まで
奪おうとしているような――
「あ……あ……!」
ような、ではないのです。本当にこの花は、私を作り変えてしまおうと。
咲が言っていたではありませんか。……花が求めていると。きっと私ごと花にしてしまおうとしているのでしょう。
ぱちりと酔いが醒めた頃にはもう遅いのです。
「いや、いやよ、たすけて咲……!」
「奥様、大丈夫です。姿形が全て変わってしまうわけではないのですから」
半狂乱になってすがりつく私を咲は優しくなだめますが、何が大丈夫なものでしょう。私が私でなくなる。そんな
恐ろしい事があってなるものでしょうか。
「それに、特殊な栄養を与えなくては花は育たないのです。そのために咲と奥様はつがいになるのですよ」
「咲……?あなた、一体何を言っているの……?」
混乱したままさめざめと泣く私の浮かべた涙を、咲は指でそっと掬い取りながら囁きました。
「奥様にも、すぐに分かりますよ……」
どくり、と。
体の熱が更に高まり、意識が朦朧とするようでした。体内で何かがぶくぶくと泡立ち、消えては再生されて
いくのです。花と私が、入り交じっているのです。
――咲と、つがいにならなければ。
ふいに頭に浮かんだのはその事でした。強迫観念めいた想いが脳を支配するのです。きっと花の本能なの
でしょう。次にするべき事が何となく分かりました。
348 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/31(土) 17:34:26 ID:wLFI/Ax6
「あ、奥様……!」
この先に私の求めるものがあるのだと、花がけしかけるのです。
咲を押し倒し乱雑な手付きで寝間着を脱がせますと、咲は下着の類いは一切身に着けておりませんでした。
白く透き通る肌は手に心地よく、つんと先を尖らせた控え目な乳房が見て取れます。
寒くはないのだろうかと考えましたが、その心配は無いようでした。
花となった私たちの体は、この世の痛みや苦しみから一切切り離されたような爽快感に包まれ、ぽかぽか
と暖かく非常に快適なのです。
「ああ……素敵よ咲……」
思わず、溜め息が漏れました。
咲の下腹部には、通常では有り得ない、巨大な男性器のようなものがびくびくと脈打ちながらそそり立って
いるのです。赤黒くぬめりとした肌や、大きく張った笠、幹から所々飛び出た瘤、まさに肉の凶器と言うべき醜悪
なものなのですが、不思議と嫌悪感は感じませんでした。それどころか、透明な雫をとろとろと流すそれが
ひどく愛らしく思えるのです。
もちろん元からこの様な器官があったわけではありません。花に栄養を与えるための愛しい器官が、後から
作られたのでしょう。じきに私にも同じ器官ができるのだと考えると心が歓喜で震えるようでした。
「これで私を愛してくれるのね……」
「うぁ…あ……っ!」
うっとりしながら器官の先端にそっと舌を這わすと、咲が可愛らしい声で呻きます。浮かび上がった血管へ
滑るように吸い付き、幹の部分を指でゆるく扱きたてていると、「奥様、奥様」と泣きそうな声で私の頭を掴むのです。
私が花となる前までの余裕はどうしたのでしょう。やはり咲もまだ子供なのだと考えると、余計に愛しく感じました。
「咲、気持ちが良いの?」
「はい……!奥様の手、すべすべして……っひぁあ」
手のひらで包みこむように強く擦ると、瘤がごりごりと引っ掛かりました。これが、私の中に入るのです。
そう考えると胸が高鳴り、呼吸が荒くなりました。
「や…っだめ、だめです……もう出て……っあああ!」
咲が嬌声をあげた途端に器官が跳ね上がり、白くどろりとした液体を噴水のように吐きだしました。びゅっびゅっと
拍子を取りながら勢い良く飛び出す白蜜は咲の腹や私の寝間着をべったりと汚し、あの甘美な果実臭を撒き散らす
のです。
「はー……はー……」
「もう少し、堪えて欲しかったわ」
「だっ…て奥様の手が……良すぎて……」
喘ぎ喘ぎ息をする咲にくすくすと笑いながら零れてしまった蜜液を咲の肌から掬い取るように舐め取りますと、
舌がじわりととろけてしまいそうでした。なにしろ、花のための大切な栄養分なのです。どんな蜜よりも甘く、飽きの
来ない素敵な味でした。
「……勿体ないわ」
「ひゃんっ!?」
器官の先端に吸い付き管に残った果汁まで啜ると、ずずっとはしたない音が立ちましたが、気になりませんでした。
私と咲はつがいなのです。相手の与えてくれる栄養を貪欲に求め、花を育てなければならないのですから。
349 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/31(土) 17:37:25 ID:wLFI/Ax6
「あ、あの、奥様……咲はもう……」
「入れたいの?」
「……はい」
顔を真っ赤に染める咲の器官は、萎える事なく期待にうち震えておりました。
そのためにある器官なのですから、手や口だけで満足できるわけがないのです。相手の膣の奥へ、子を
宿すべき場所へ存分に注ぎ入れなければ。
実の所、私も既に限界でした。早く咲と肌を重ね合わせ、深く交わりたいと脳が急かすのです。
自分の寝間着と下着を手早くはぎ取りながら、亡くなった旦那様の事を考えました。
旦那様と交わった事は数えるほどしかありません。親同士が決めた仲ですから、愛情もそれほどわいて
いなかったのです。
しかし、咲は違います。咲とつがいになれて嬉しくてたまらないのです。咲が欲しくてたまらないのです。
「ああ……早く来て。あなたのもので、私を狂わせて頂戴」
「奥様ぁ……」
私の秘裂は、今までにないほど熱く蕩けておりました。床に仰向けに寝転がり、誘うように股を広げ、
ぽってりと充血した花びらを指で開いてみせるのです。もの欲しげにひくつく肉の穴を見せつけ、すぐに
あなたを受け入れられるのだと劣情を煽るのです。
咲は吸い込まれるように私にのし掛かり、ぬめりながら蠢く柔肉に熱い剛直を押し当てました。くちゅりと
粘膜の触れ合う音がして、私の中へ咲が沈み込んでくるのです。
「ん……あああ……」
味わった事のない満足感。あまりこなれていないはずなのに、痛みは感じませんでした。やすやすと全て
を飲み込んだ上に、この上ない歓喜にますます露を溢れさせるのです。
笠が狭く詰まった膣肉を押し開き、瘤がひだをえぐるように擦り、熱が咲の鼓動を伝えてきます。恍惚の
表情で咲が腰をぴたりと押しつけ、そしてまたゆっくりと引き抜いていきますと、内臓まで掻き出されてしまい
そうな錯覚に陥りました。
「ん…っく……ひゃあああああ……」
「え……あ、咲……!?」
掠れた声をあげながら咲が腰を打ち付け、中を掻き回しながら蜜液を吐きだし始めました。勢いよく奥を
叩く熱い塊を潰すように楔が激しく出入りしていく様は、私の脳を快楽で焼いていくようです。
「もっと、もっと出しとうございます!奥様の中を、咲のものでいっぱいに……!」
「咲……!咲だめよ、激しすぎてぇ……!」
溢れた蜜がびしゃりと飛び散り、二人の体を濡らしました。
私が何度気をやっても咲は止まらず、貪るように腰を振り熱い蜜液を射出するのです。
私の腹は溜まった蜜で膨らむはずなのですが、きっと花が吸収しているのでしょう。美味しそうに蜜を飲み
込んでいる姿が容易に想像できました。
「あー、あー、奥様ぁ、まだ出ます、とまらないんですぅ……」
「ああっ!咲のが熱いの!気持ちが良いの!もっと頂戴ぃっ!」
すぐに私にも咲と同じ器官が生えるでしょう。そして私も咲の中に存分に白蜜を注ぎ入れ、花を育ててあげ
られるのです。
家の中は甘い香りと嬌声で満たされていきました。
二人の宴は、終わることがないのです。
□ □ □
「随分、綺麗な鉢植えですねぇ」
窓際にぽつんと置かれた鉢植えに目をやり、客人は思わず微笑んでしまったようでした。
一本しかなかった花の隣りには小さな芽が二つ生えており、やがて綺麗な花を咲かすであろう事を想像
させます。もっと沢山の花が咲けば、どんなに素敵な事でしょう。
「気に入って頂けましたか?私と咲が、大切に育てている花なのです」
「はいすごく……。とても良い香りだし、見たことのない花なんですもの。これは、何と言う花なんですか?」
花の名前は分かりませんでした。調べてみたのですが、どの文献にも載っていないのです。
そのことを伝えると客人は残念そうに溜め息を吐きました。自分もこの様な花を育ててみたいと。
「……こんなに綺麗なのですから、名前などどうでも良いではないですか。種なら分けて差し上げる事が
できますから、今夜は泊まっていかれませんか?夜にしか実が熟さない不思議な花なのですよ……」
まだ緑色の残った実を眺めて、客人はひどく興味を引かれたようでした。
その実は毒があるかもしれないから食べないようにと笑って、客室の用意をしにその場を離れます。
一度口にすれば病み付きになる、毒の果実。
――花が、求め続けているのです。
350 名前:346 :2005/12/31(土) 17:38:58 ID:wLFI/Ax6
このスレに投下したのは初めてなので、何か不手際があればすいません。
改行が微妙なのはいつもというか癖とかいうか直したいなぁ
不気味かどうかはともかく、寄生ってこんな感じで良いんでしょうか。
いやまあ、寄生されてる時点で不気味なんだよきっと。
下調べもせずになんとなく書いたので、時代のイメージとかはおまかせします。
そもそも奥様一人称というのがくどいようななんというか
でも寄生でふたなりが大好きなんだから!
では良いお年を。
【熱花】
「あら、綺麗な鉢植えだこと」
窓際にぽつりと置かれたそれに目を奪われ、私は思わず微笑んでしまいました。
高さは30センチほどでしょうか。土から伸びた一本のまっすぐで太い茎の上には、薄紅色の百合に
よく似た花がついており、その周りには細くしなやかなつるが螺旋状に巻き付いて、まだ緑色の少し
残ったさくらんぼうのような小さく赤味がかった実をぽつぽつとつけているのです。
私の表現力では上手く言い表せないのですが、見たことのないとても美しい花なのですよ。
甘く漂う、熟れた果実のような香りが鼻をくすぐりました。この実が完熟する頃にはもっと素晴らしい
香りになるのでしょう。
「あ、奥様。気に入って頂けましたか?」
「ええとても。咲、これは何という花なの?」
鉢植えを眺めている私に気が付いて、水仕事をしていた咲が嬉しそうに駆け寄ってきました。
咲は私の家で住み込みで働く女中ですが、まだ十代半ばほどの若い娘で、歳も私と十も離れて
いません。そのせいか私はまるで妹のように咲を可愛がっておりました。
それにこの家に住むのは私と咲の二人だけなのです。父も母も、義父も義母も、そして嫁いだばかりの
旦那様までにも次々と病で先立たれてしまった私は、その遺産で細々と暮らしておりました。
「咲が、お庭に生えていたものを鉢に植えかえたんです。古い洋書を処分するのに先日から置いておいた
でしょう。その横に、ぽつんと」
その洋書は私が古物商から買い求めたものでした。何故かふらりと手が伸びてしまったのですが、洋書
なぞ読めもしませんので部屋の隅で腐らせていたのです。1冊ならまだしも5、6冊もあると邪魔なもので、
仕方なく処分することにしたのでした。
「では雑草なの?」
「はい。――でも、綺麗だから良いじゃないですか」
私が尋ねると、咲は花を見つめてうっとりと答えました。思わず見とれてしまうような美しい表情でした。
「あ、この実は食べては駄目ですよ。毒かもしれませんからね」
「咲ったら。私は子供じゃないのよ」
からかうように笑いながら咲は水仕事に戻ります。ざあざあと流れる水と、白いお皿に白い泡。それに、
咲の細く美しい健康そうな指が印象的でした。
「……あら?」
小さく、違和感に首を傾げます。しかしその時はよく分からず、気のせいだと放っておりました。
――今なら、思い出せるのです。
冬の水はとても冷たいはずです。寒さですぐに手が真っ赤になるほどなのです。
なのになぜ。
咲の手は、あんなにも美しいままだったのでしょう――
347 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/31(土) 17:31:39 ID:wLFI/Ax6
□ □ □
深夜、咲が静かに呼び掛ける声で目が覚めました。
「奥様、奥様。どうしても見て頂きたいものがあるのです」
こんな時間にどうしたのかと寝ぼけ眼を擦りながら明かりをつけますと、襖を開けて入ってきた寝間着姿の
咲が手にしているのは昼間の鉢植えでした。
気のせいか、淡く発光しているように見えます。一つだけ真っ赤に実が熟れており、光はそれから漏れて
いるのです。
「まぁ……不思議だこと。どうしたのかしら?」
花は昼より一層美しく、香りはむせかえるほど強くなっているのですが、嫌な感じは無く脳がじわりと痺れる
ような甘美なものでした。
咲は鉢を大切そうに抱えたまま、私に擦り寄るように床に座ります。いつもと違う妖しげで艶やかな雰囲気に、
同性でありながらも胸がとくんと高鳴ってしまいました。
「花が、求めているのです」
「……花が?」
花弁を愛しげに撫で澄んだ声を紡ぐ様子は、まるで恋人に睦言を囁いているようにも見えました。その対象は
花でしょうか。それとも、私でしょうか。
「花も子孫を残したいのです。異国からの長旅を経て、やっとこうして実をつける事ができたのですから」
「これは外国の花なの?あなたは家の庭でと――」
ぷちり。
咲の指先がそっと赤い実を摘み取った音が聞こえたような気がしました。光の粒がさらさらと零れ、咲の手の
ひらから溢れるのです。
「咲はこう考えるのです。奥様がお買いになったあの本の一つに、何か不思議な植物の種が旅をしたいと付いて
来たのではないかと。そしてそれが、こうして綺麗な花を咲かせているのではないかと」
そう言って咲は赤い実を私の口元へ運びます。壊れやすいものでも扱うように優しくそっと。
――毒では、ないのかしら。
そんな思いが胸を過ぎりましたが、私には何故か抵抗する気が起きませんでした。花の香りに酔っていた
のでしょう。咲が嬉しそうに微笑んで私の頬を撫でるのをくらくらと眺めながら、口の中の果実をゆっくりと咀嚼し
飲み込みました。
「種を噛んでは駄目ですよ」
小さく丸い種は熱を帯びていました。熱の塊がゆっくりと食道を通る感覚がはっきりと分かるのです。本来ならば
そこを過ぎれば分からなくなってしまうはずなのですが、不思議なことに熱が引いていく事はありませんでした。
しゅるしゅると体中に、それこそ神経の中までも熱に犯されていく感覚。まるで花の種が私の内部の隅々まで
奪おうとしているような――
「あ……あ……!」
ような、ではないのです。本当にこの花は、私を作り変えてしまおうと。
咲が言っていたではありませんか。……花が求めていると。きっと私ごと花にしてしまおうとしているのでしょう。
ぱちりと酔いが醒めた頃にはもう遅いのです。
「いや、いやよ、たすけて咲……!」
「奥様、大丈夫です。姿形が全て変わってしまうわけではないのですから」
半狂乱になってすがりつく私を咲は優しくなだめますが、何が大丈夫なものでしょう。私が私でなくなる。そんな
恐ろしい事があってなるものでしょうか。
「それに、特殊な栄養を与えなくては花は育たないのです。そのために咲と奥様はつがいになるのですよ」
「咲……?あなた、一体何を言っているの……?」
混乱したままさめざめと泣く私の浮かべた涙を、咲は指でそっと掬い取りながら囁きました。
「奥様にも、すぐに分かりますよ……」
どくり、と。
体の熱が更に高まり、意識が朦朧とするようでした。体内で何かがぶくぶくと泡立ち、消えては再生されて
いくのです。花と私が、入り交じっているのです。
――咲と、つがいにならなければ。
ふいに頭に浮かんだのはその事でした。強迫観念めいた想いが脳を支配するのです。きっと花の本能なの
でしょう。次にするべき事が何となく分かりました。
348 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/31(土) 17:34:26 ID:wLFI/Ax6
「あ、奥様……!」
この先に私の求めるものがあるのだと、花がけしかけるのです。
咲を押し倒し乱雑な手付きで寝間着を脱がせますと、咲は下着の類いは一切身に着けておりませんでした。
白く透き通る肌は手に心地よく、つんと先を尖らせた控え目な乳房が見て取れます。
寒くはないのだろうかと考えましたが、その心配は無いようでした。
花となった私たちの体は、この世の痛みや苦しみから一切切り離されたような爽快感に包まれ、ぽかぽか
と暖かく非常に快適なのです。
「ああ……素敵よ咲……」
思わず、溜め息が漏れました。
咲の下腹部には、通常では有り得ない、巨大な男性器のようなものがびくびくと脈打ちながらそそり立って
いるのです。赤黒くぬめりとした肌や、大きく張った笠、幹から所々飛び出た瘤、まさに肉の凶器と言うべき醜悪
なものなのですが、不思議と嫌悪感は感じませんでした。それどころか、透明な雫をとろとろと流すそれが
ひどく愛らしく思えるのです。
もちろん元からこの様な器官があったわけではありません。花に栄養を与えるための愛しい器官が、後から
作られたのでしょう。じきに私にも同じ器官ができるのだと考えると心が歓喜で震えるようでした。
「これで私を愛してくれるのね……」
「うぁ…あ……っ!」
うっとりしながら器官の先端にそっと舌を這わすと、咲が可愛らしい声で呻きます。浮かび上がった血管へ
滑るように吸い付き、幹の部分を指でゆるく扱きたてていると、「奥様、奥様」と泣きそうな声で私の頭を掴むのです。
私が花となる前までの余裕はどうしたのでしょう。やはり咲もまだ子供なのだと考えると、余計に愛しく感じました。
「咲、気持ちが良いの?」
「はい……!奥様の手、すべすべして……っひぁあ」
手のひらで包みこむように強く擦ると、瘤がごりごりと引っ掛かりました。これが、私の中に入るのです。
そう考えると胸が高鳴り、呼吸が荒くなりました。
「や…っだめ、だめです……もう出て……っあああ!」
咲が嬌声をあげた途端に器官が跳ね上がり、白くどろりとした液体を噴水のように吐きだしました。びゅっびゅっと
拍子を取りながら勢い良く飛び出す白蜜は咲の腹や私の寝間着をべったりと汚し、あの甘美な果実臭を撒き散らす
のです。
「はー……はー……」
「もう少し、堪えて欲しかったわ」
「だっ…て奥様の手が……良すぎて……」
喘ぎ喘ぎ息をする咲にくすくすと笑いながら零れてしまった蜜液を咲の肌から掬い取るように舐め取りますと、
舌がじわりととろけてしまいそうでした。なにしろ、花のための大切な栄養分なのです。どんな蜜よりも甘く、飽きの
来ない素敵な味でした。
「……勿体ないわ」
「ひゃんっ!?」
器官の先端に吸い付き管に残った果汁まで啜ると、ずずっとはしたない音が立ちましたが、気になりませんでした。
私と咲はつがいなのです。相手の与えてくれる栄養を貪欲に求め、花を育てなければならないのですから。
349 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/31(土) 17:37:25 ID:wLFI/Ax6
「あ、あの、奥様……咲はもう……」
「入れたいの?」
「……はい」
顔を真っ赤に染める咲の器官は、萎える事なく期待にうち震えておりました。
そのためにある器官なのですから、手や口だけで満足できるわけがないのです。相手の膣の奥へ、子を
宿すべき場所へ存分に注ぎ入れなければ。
実の所、私も既に限界でした。早く咲と肌を重ね合わせ、深く交わりたいと脳が急かすのです。
自分の寝間着と下着を手早くはぎ取りながら、亡くなった旦那様の事を考えました。
旦那様と交わった事は数えるほどしかありません。親同士が決めた仲ですから、愛情もそれほどわいて
いなかったのです。
しかし、咲は違います。咲とつがいになれて嬉しくてたまらないのです。咲が欲しくてたまらないのです。
「ああ……早く来て。あなたのもので、私を狂わせて頂戴」
「奥様ぁ……」
私の秘裂は、今までにないほど熱く蕩けておりました。床に仰向けに寝転がり、誘うように股を広げ、
ぽってりと充血した花びらを指で開いてみせるのです。もの欲しげにひくつく肉の穴を見せつけ、すぐに
あなたを受け入れられるのだと劣情を煽るのです。
咲は吸い込まれるように私にのし掛かり、ぬめりながら蠢く柔肉に熱い剛直を押し当てました。くちゅりと
粘膜の触れ合う音がして、私の中へ咲が沈み込んでくるのです。
「ん……あああ……」
味わった事のない満足感。あまりこなれていないはずなのに、痛みは感じませんでした。やすやすと全て
を飲み込んだ上に、この上ない歓喜にますます露を溢れさせるのです。
笠が狭く詰まった膣肉を押し開き、瘤がひだをえぐるように擦り、熱が咲の鼓動を伝えてきます。恍惚の
表情で咲が腰をぴたりと押しつけ、そしてまたゆっくりと引き抜いていきますと、内臓まで掻き出されてしまい
そうな錯覚に陥りました。
「ん…っく……ひゃあああああ……」
「え……あ、咲……!?」
掠れた声をあげながら咲が腰を打ち付け、中を掻き回しながら蜜液を吐きだし始めました。勢いよく奥を
叩く熱い塊を潰すように楔が激しく出入りしていく様は、私の脳を快楽で焼いていくようです。
「もっと、もっと出しとうございます!奥様の中を、咲のものでいっぱいに……!」
「咲……!咲だめよ、激しすぎてぇ……!」
溢れた蜜がびしゃりと飛び散り、二人の体を濡らしました。
私が何度気をやっても咲は止まらず、貪るように腰を振り熱い蜜液を射出するのです。
私の腹は溜まった蜜で膨らむはずなのですが、きっと花が吸収しているのでしょう。美味しそうに蜜を飲み
込んでいる姿が容易に想像できました。
「あー、あー、奥様ぁ、まだ出ます、とまらないんですぅ……」
「ああっ!咲のが熱いの!気持ちが良いの!もっと頂戴ぃっ!」
すぐに私にも咲と同じ器官が生えるでしょう。そして私も咲の中に存分に白蜜を注ぎ入れ、花を育ててあげ
られるのです。
家の中は甘い香りと嬌声で満たされていきました。
二人の宴は、終わることがないのです。
□ □ □
「随分、綺麗な鉢植えですねぇ」
窓際にぽつんと置かれた鉢植えに目をやり、客人は思わず微笑んでしまったようでした。
一本しかなかった花の隣りには小さな芽が二つ生えており、やがて綺麗な花を咲かすであろう事を想像
させます。もっと沢山の花が咲けば、どんなに素敵な事でしょう。
「気に入って頂けましたか?私と咲が、大切に育てている花なのです」
「はいすごく……。とても良い香りだし、見たことのない花なんですもの。これは、何と言う花なんですか?」
花の名前は分かりませんでした。調べてみたのですが、どの文献にも載っていないのです。
そのことを伝えると客人は残念そうに溜め息を吐きました。自分もこの様な花を育ててみたいと。
「……こんなに綺麗なのですから、名前などどうでも良いではないですか。種なら分けて差し上げる事が
できますから、今夜は泊まっていかれませんか?夜にしか実が熟さない不思議な花なのですよ……」
まだ緑色の残った実を眺めて、客人はひどく興味を引かれたようでした。
その実は毒があるかもしれないから食べないようにと笑って、客室の用意をしにその場を離れます。
一度口にすれば病み付きになる、毒の果実。
――花が、求め続けているのです。
350 名前:346 :2005/12/31(土) 17:38:58 ID:wLFI/Ax6
このスレに投下したのは初めてなので、何か不手際があればすいません。
改行が微妙なのはいつもというか癖とかいうか直したいなぁ
不気味かどうかはともかく、寄生ってこんな感じで良いんでしょうか。
いやまあ、寄生されてる時点で不気味なんだよきっと。
下調べもせずになんとなく書いたので、時代のイメージとかはおまかせします。
そもそも奥様一人称というのがくどいようななんというか
でも寄生でふたなりが大好きなんだから!
では良いお年を。
(約束)
318 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/24(土) 22:29:39 ID:ufcyeTAd
「それ」が孤独な少女の胎内で物心付いた時、彼女は泣いていた。
なぜ自分がここにいるのか「それ」には判らなかった。判っていたことは、宿主を人とは
別の生き物に変えなければならないこと。そして、どう変えればよいのかだけだった。
だから使命に従って彼女を浸食し尽くす代わりに、知覚神経をつないで少女に語りかけたのが
何故かは、「それ」自身にも判らない。何故か、彼女を傷つけたくなかった。
突如自分の内に潜む何者かに話しかけられた少女は、もちろん驚いた。悲しみを忘れるほどに
驚いた。「それ」の使命を知った時、「それ」を恐れも忌みもしなかったのが何故かは、少女自身にも
判らない。何故か「それ」は使命に背いても自分の肉体を奪いたくないと考えている、それが妙に
うれしかった。
少女と「それ」は約束を交わした。「それ」は生存のため必要最低限だけ彼女の肉体を浸食し、
少女と共に人生を送る。そして少女は人生を終えるとき「それ」に肉体を譲り渡すと。
「それ」は少女と共に笑い、泣き、時には共に怒って時を過ごした。「それ」は少女を通じて世界を
学び、少女は「それ」と触れあうことで他者との接し方を学んだ。一年の時が流れた時、彼女は既に
「孤独な少女」ではなかった。胎の中に無二の親友を抱えている事を除けば、どこにでもいる快活な
乙女の一人だった。
そして乙女は恋するものである。彼女にも恋しい人ができた。「それ」に叱咤激励されて一世一代の
告白を成し遂げた頃には、少女を人と決別させる「約束の時」など「それ」自身すら忘れかけていた。
だが、人間たちがクリスマスイブと呼ぶ日、恋人との逢瀬に向かう少女の下へ、「約束の時」は
暴走トラックの姿をとって訪れた。
少女も「それ」も直感的に理解していた、致命傷だ。そもそも、半ば「それ」に侵された肉体でなければ
即死していただろう。まもなく少女の命は尽きる。
そして二人は知っていた。「それ」に少女を「癒す」力は無いことを。「それ」に出来ることは、このまま
少女と共に「滅びる」か、彼女を新たな生き物に「変える」かの、いずれかしか無いことを。
「それ」は迷った。使命が命じるようなモノに変わることを彼女は望むまい。だが、このままでは…
「それ」の逡巡を断ち切ったのは、神経から伝わってきた少女の心だった。
(まだあたしのこと思ってくれるんだ、ありがとう。
今度は、あたしが約束を守るよ。この体、あなたにあげる…でも、その前に一つお願いして良いかな?)
珍しく待ち合わせに数分遅れた少女は開口一番、呟くように
「ごめんなさい…」
と言った。
「ちょっと遅れた位どうでも良いよ。それよりどうしたんだ? この寒い中コートも着ないで」
「違うの……今日はお別れを言いに来たの…」
どういうことだよ、と言いつつ伸ばした手が少女の手と触れあった時、少年の顔色が変わった。
これまで何度か握った彼女の手とはあまりにも肌の質感が違う。上手く言えないが、感触そのものが
恐ろしく蠱惑的だ。
何者かに操られるように抱きしめた時、さらなる驚愕が少年を襲った。
少女の服は背面が大きく破れ、背中がむき出しになっている。が、その肌には傷一つ無い。少年の手に
触れた彼女の背は、手と同じく触れているだけで魅了されそうな感触だった。そして皮膚の下で何かが
蠢いている。人間にはあり得ない何かが。
「……どうしたんだよ、いったい…」
口をつきかけた問いを途中で飲み込む。彼の腕の中で愛しい少女は涙を溢れさせながら、こう言ったのだ。
「私、もうすぐ貴方の知ってる私じゃ…ううん、人間でもなくなっちゃうんだ。だから、もう貴方のそばにはいられない」
嗚咽と共に少女は恋人にキスした。初めての口づけであったが、少年にもこれが人間の唇の味ではないと理解できた。
少女の背で蠢いていたモノはついに背中の皮膚を破り、漆黒の翼を成していく。少年の腕の中にあるその姿は、
聖夜に最も相応しくない名「悪魔」を思わせた…
「さようなら、大好きでした…」
先ほどまで人間の少女であった彼女は生まれたばかりの翼を広げ、その足が地から離れていった…
319 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/24(土) 22:31:18 ID:ufcyeTAd
良いに任せて即興で書いたが…駄目だ、エロくない……。
スレ汚しをお詫びします。以下、何事もなかったかのように
エロティックな寄生ワールドを展開してください。
「それ」が孤独な少女の胎内で物心付いた時、彼女は泣いていた。
なぜ自分がここにいるのか「それ」には判らなかった。判っていたことは、宿主を人とは
別の生き物に変えなければならないこと。そして、どう変えればよいのかだけだった。
だから使命に従って彼女を浸食し尽くす代わりに、知覚神経をつないで少女に語りかけたのが
何故かは、「それ」自身にも判らない。何故か、彼女を傷つけたくなかった。
突如自分の内に潜む何者かに話しかけられた少女は、もちろん驚いた。悲しみを忘れるほどに
驚いた。「それ」の使命を知った時、「それ」を恐れも忌みもしなかったのが何故かは、少女自身にも
判らない。何故か「それ」は使命に背いても自分の肉体を奪いたくないと考えている、それが妙に
うれしかった。
少女と「それ」は約束を交わした。「それ」は生存のため必要最低限だけ彼女の肉体を浸食し、
少女と共に人生を送る。そして少女は人生を終えるとき「それ」に肉体を譲り渡すと。
「それ」は少女と共に笑い、泣き、時には共に怒って時を過ごした。「それ」は少女を通じて世界を
学び、少女は「それ」と触れあうことで他者との接し方を学んだ。一年の時が流れた時、彼女は既に
「孤独な少女」ではなかった。胎の中に無二の親友を抱えている事を除けば、どこにでもいる快活な
乙女の一人だった。
そして乙女は恋するものである。彼女にも恋しい人ができた。「それ」に叱咤激励されて一世一代の
告白を成し遂げた頃には、少女を人と決別させる「約束の時」など「それ」自身すら忘れかけていた。
だが、人間たちがクリスマスイブと呼ぶ日、恋人との逢瀬に向かう少女の下へ、「約束の時」は
暴走トラックの姿をとって訪れた。
少女も「それ」も直感的に理解していた、致命傷だ。そもそも、半ば「それ」に侵された肉体でなければ
即死していただろう。まもなく少女の命は尽きる。
そして二人は知っていた。「それ」に少女を「癒す」力は無いことを。「それ」に出来ることは、このまま
少女と共に「滅びる」か、彼女を新たな生き物に「変える」かの、いずれかしか無いことを。
「それ」は迷った。使命が命じるようなモノに変わることを彼女は望むまい。だが、このままでは…
「それ」の逡巡を断ち切ったのは、神経から伝わってきた少女の心だった。
(まだあたしのこと思ってくれるんだ、ありがとう。
今度は、あたしが約束を守るよ。この体、あなたにあげる…でも、その前に一つお願いして良いかな?)
珍しく待ち合わせに数分遅れた少女は開口一番、呟くように
「ごめんなさい…」
と言った。
「ちょっと遅れた位どうでも良いよ。それよりどうしたんだ? この寒い中コートも着ないで」
「違うの……今日はお別れを言いに来たの…」
どういうことだよ、と言いつつ伸ばした手が少女の手と触れあった時、少年の顔色が変わった。
これまで何度か握った彼女の手とはあまりにも肌の質感が違う。上手く言えないが、感触そのものが
恐ろしく蠱惑的だ。
何者かに操られるように抱きしめた時、さらなる驚愕が少年を襲った。
少女の服は背面が大きく破れ、背中がむき出しになっている。が、その肌には傷一つ無い。少年の手に
触れた彼女の背は、手と同じく触れているだけで魅了されそうな感触だった。そして皮膚の下で何かが
蠢いている。人間にはあり得ない何かが。
「……どうしたんだよ、いったい…」
口をつきかけた問いを途中で飲み込む。彼の腕の中で愛しい少女は涙を溢れさせながら、こう言ったのだ。
「私、もうすぐ貴方の知ってる私じゃ…ううん、人間でもなくなっちゃうんだ。だから、もう貴方のそばにはいられない」
嗚咽と共に少女は恋人にキスした。初めての口づけであったが、少年にもこれが人間の唇の味ではないと理解できた。
少女の背で蠢いていたモノはついに背中の皮膚を破り、漆黒の翼を成していく。少年の腕の中にあるその姿は、
聖夜に最も相応しくない名「悪魔」を思わせた…
「さようなら、大好きでした…」
先ほどまで人間の少女であった彼女は生まれたばかりの翼を広げ、その足が地から離れていった…
319 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/24(土) 22:31:18 ID:ufcyeTAd
良いに任せて即興で書いたが…駄目だ、エロくない……。
スレ汚しをお詫びします。以下、何事もなかったかのように
エロティックな寄生ワールドを展開してください。
ハイブリッドエンジェル=カナエ 第三話
292 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:44:22 ID:Ly9XTYjT
お久しぶりです。
カナエの続きが書けたのでアップします。
ですが本能の赴くままに書いていたら一話で終わらせる筈だった
五十嵐宮子陵辱編が何故か三話構成に……
今回は導入部分のみのお届けとなります。
それではどうぞ。
293 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:45:28 ID:Ly9XTYjT
【ハイブリッドエンジェル=カナエ 第三話】
<胎動>
キーンコーンカーンコーン。
聞きなれた学校のチャイムが一時間目の終了を知らせる。
所変わってここはわたし達の通う学校『お茶のお湯学園○等部』の校舎。
国語の先生が、延長も無く授業を終えて、眠たかった空気が一転した。
「ふああっ」
わたしも伸びを一つすると筆記用具をしまう。
「香奈ちゃん疲れてない?」
隣の席の蒼衣ちゃんがそんな事を聞いてきた。
香坂を置き去りにしてから、わたしが蒼衣ちゃんを乗せたママチャリで、
学校までぶっとばした事を言ってるんだと思う。
「まあ、ちょっとはね。でもわたしって、体力だけには自身あるから!
それに、香坂の奴もぶっ飛ばして少しは気も晴れたしね」
「あはは…」
「それにさー、面白かったよねHRの時! 出席取るのに何も知らない先生がさー」
えへんと、わたしは咳払いして声を整える。
「『香坂陸――ん? 香坂はどうした? ――誰も知らんのか?
遅刻か、珍しいなー』だって言うの!! 笑いを堪えるの大変だった!」
「くす、そうだよね」
「『せんせー、香坂君はバス停の交差点で居眠りをしてまーす』
っていえば良かったかな?」
『あははっ』
二人で声を出して笑う。
294 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:46:16 ID:Ly9XTYjT
「――今の話、どういう事?」
横合いから、急に声が掛けられた。
「あ……っ!?」
「……っ」
わたしは声を掛けてきたクラスメートの顔を見て、思わず声を上げる。
蒼衣ちゃんは、硬直していた。
「何よ? その幽霊でも見たような反応は? 気分悪いわね」
言いながら半眼でわたし達を睨みつけてくるのは、
クラス委員の『五十嵐宮子』さん。
三日前の夜。
わたしがネルガルから助け出したクラスメートだ。
「え、っとぉ……うんうん? なんでもないよ?」
「本当? なら別にいいけどね」
言いながら前髪を掻き分ける。長く伸ばした髪とか、すらりとした体つきとか、
綺麗な顔立ちとか、同い年とは思えないほど大人びて見えるから、
遺伝子というのはこうも理不尽なものか、なんて思っちゃう。
「それよりもさっきの話」
「え? な、ナントコト? わたしワカンナーイ」
「香坂君の事よ。『また』何かトラブルを起こしたんでしょ? ほんっと、
桐枝さんは学習能力が無いわね」
その言葉に思わずカチンときてしまったわたしは、
「今度のは、香坂が一方的に悪い!」
「『今度の』は……?」
――あ、しまった。
五十嵐さんの視線が鋭くなる。
295 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:47:04 ID:Ly9XTYjT
「香奈ちゃん。全部話そう?」
「うう……」
しょうがなく、五十嵐さんに事の成り行きを話した。
「――もう、信じられないわ」
五十嵐さんの発声一言目がそれだった。
怒り七割、呆れ三割くらいの表情で、わたし達を交互に見る。
「どうして桐枝さん達はそう、次から次へと
問題を起こすの? この前だってそうよ。桐枝さんが香坂君をハリセンで
意識不明になるまで叩きまくった時に、保健室の先生にどう説明をすればいいかさんざん
悩んだんだから」
「ご、ごめん」
「あーもうっ、勘弁して欲しいわよ。分かってる? 桐枝さん達が問題を起こす度に、
私が先生から何か言われるのよっ? 『クラス委員だろ。しっかりクラスの手綱は
握っててくれよ』って。私だって好きでクラス委員になった訳じゃないわよっ」
「あの、五十嵐さん。皆見てますよ?」
いつの間にかわたし達に集中していたクラスメートの視線。
それにいち早く気付いた蒼衣ちゃんが五十嵐さんをなだめる。
「……何よっ?」
五十嵐さんは苛立ちを剥き出しにした眼差しで周囲のクラスメート達を大人しくさせる。
「そういう事だからっ。これからは本当に気をつけてよね!」
そして逃げるように教室を出て行こうとする。
「あ、待ってください五十嵐さん!」
「……何よ? まだ何かあるの…っ?」
五十嵐さんを呼び止めた蒼衣ちゃんは、
言いにくい事なのかちょっとの間、何か考えるように口篭って――
「あの、その……特に体とかに、異常は無いですか?」
「桐枝さん達のせいで胃が痛いわよ!」
ガラガラガラ! ピシャン!
296 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:48:39 ID:Ly9XTYjT
勢いよく締められる教室のドア。
「…あう」
「何よあいつ、むっかつくー! 今度襲われても助けてやらないんだから!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「全く、あの三馬鹿トリオは!」
廊下を歩く宮子の声に、登校してきたばかり生徒が何事かと振り返る。
気が立っていた宮子にはそれすらも神経を逆撫でされる。うざいったい遅刻直前の生徒
を睨み付けると、触らぬ神になんとやらと言った感じで視線を外していく。それをつまら
なさそうな目で見送って――
(もうすぐHRじゃない! なんで私教室から出てきてるのよ!?)
自分の間の抜けぶりに愕然とする。だが、あの問題児と顔を突き合わせ続けるのは我慢
ならなかったのも確かだ。
どちらにしろ教室には戻らなければならない。
「はあ……もう…っ、私ったら何をしてるのかしら…っ」
自己嫌悪を振り払うように回れ右をし――
突如、下腹部に違和感を感じた。
へそより少し下、丁度子供を生む大事な所が、じくじくと疼き始める。
「やだ、嘘…こんな時にっ」
宮子は生理かと思ったが、良く考えてみると生理は十日ほど前に終わっている。
(じゃあこれは、一体何なの?)
痛みを伴うならともかく、この熱い疼きは気を抜けば痺れるような快感が生まれ――そ
の事が尚、宮子に不安を与える。
だが、我慢できない事はない。それに先程、香奈に大口を叩いた手前、保健室で休むと
いうのも気が引ける。
297 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:49:54 ID:Ly9XTYjT
「…もうっ」
うっとおしそうに長い髪を掻き上げると、きびすを返し、教室へと戻る。
下腹部の疼きは無視する事に決めた。昼休みまで我慢して、それからこっそりと保健室
へ行けばいいのだ。
だが、その見通しがどれほど甘かったか――この時の宮子には知る由も無い。
* * *
四時間目の終了のチャイムが鳴る。この時間はパソコンを使った情報学の授業なのだが
担当の音沙汰先生が休みなので自習だった。
自習なんて言うのもおこがましい。生徒達は週に何度も使わないパソコンを前に与えら
れた課題もせずに、ネットサーフィンに夢中になっていた。チャイムが鳴っても席を立つ
ものは少ない。
クラス委員である宮子が注意をしなければならないのだが、
今の彼女にそんな余裕は無かった。
「…はぁ…はぁ…」
息が荒い。まるで熱病にかかったように目眩がする。もちろん熱の発生源は、
(アソコが、体が熱いっ)
二日酔いになるまで酒を飲んでもこうはなるまい――そう思うほど宮子の体は狂っていた。
宮子を内側から発生する疼きは、止まる事を知らなかった。最初は我慢出来た疼きも、
時間が経つほど余裕が無くなり――今では発狂してしまうのではないか、と思えるほど悪
化していた。
だが、宮子はこの感覚に覚えがあった。最近、生理の後にはイヤラしい気持ちになり、
自慰をするようになったのだが、今の体はその時よりも比べものにならないほどひどい。
(いやだ、私、なんてはしたない)
欲情した体に鞭打って席を立つ。
298 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:50:49 ID:Ly9XTYjT
「…五十嵐…? お前、大丈夫か? 汗びっしょりだぞ?」
声を掛けてきたのは、私と同じく不運にも一学期頭の役員の決め合いで保険委員を押し
つけられた香坂陸――三バカトリオの一角だ。
「他人の心配をする余裕があるなら、次からは遅刻しない事ね」
「だからっ、あれは『あにゃあ』の奴のせいで俺は被害者だ!」
「どうだか…」
受け答えも億劫になり、私は情報室を出る。背中から何やら罵声が聞こえてくるがそれ
を聞く余裕は無い。さっきの会話も、欲情した自分を誤魔化す為の精一杯の虚勢だった。
「……はぁっ…はぁっ…」
昇降口を目指して一階の廊下を歩く。
保健室にいくつもりだったが、今の状態を他人に見られたくは無い。できれば人気の無い
静かな所――体育館裏などで静かに風に当たりたかった。
(風に当たるだけ? それだけで、この体は治まるの? ホントウは…ワタシはっ、今直
ぐにでも、アソコをいじりまわしたいんじゃないの…!? そうすればきっと、とても素
敵な快楽が、)
「!? …私っ、やだっ」
自分が何を考えていたかに気付き、愕然とする。一体どうしてしまったのか自分は。何
故これほどまでスケベな気持ちになっているのか。
答えも分からないまま、廊下を歩く。
疼く体を壁に擦りながら。
太ももに蜜を垂らしながら。
299 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:56:40 ID:Ly9XTYjT
以上で三話終了です。
またしても寸止め――でも、代わりと言ってはなんですが、
次回更新分と次々回更新分は二話連続で宮子のエロシーンとなります。
現在執筆中ですが、実用性を重視したためエロエロなことになってます。
寄生>拡大 のシチュはもちろんすきなのですが、最近は
寄生>輪姦・乱交 というシチュも捨てがたいと気付き始めた乙×風でした。
お久しぶりです。
カナエの続きが書けたのでアップします。
ですが本能の赴くままに書いていたら一話で終わらせる筈だった
五十嵐宮子陵辱編が何故か三話構成に……
今回は導入部分のみのお届けとなります。
それではどうぞ。
293 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:45:28 ID:Ly9XTYjT
【ハイブリッドエンジェル=カナエ 第三話】
<胎動>
キーンコーンカーンコーン。
聞きなれた学校のチャイムが一時間目の終了を知らせる。
所変わってここはわたし達の通う学校『お茶のお湯学園○等部』の校舎。
国語の先生が、延長も無く授業を終えて、眠たかった空気が一転した。
「ふああっ」
わたしも伸びを一つすると筆記用具をしまう。
「香奈ちゃん疲れてない?」
隣の席の蒼衣ちゃんがそんな事を聞いてきた。
香坂を置き去りにしてから、わたしが蒼衣ちゃんを乗せたママチャリで、
学校までぶっとばした事を言ってるんだと思う。
「まあ、ちょっとはね。でもわたしって、体力だけには自身あるから!
それに、香坂の奴もぶっ飛ばして少しは気も晴れたしね」
「あはは…」
「それにさー、面白かったよねHRの時! 出席取るのに何も知らない先生がさー」
えへんと、わたしは咳払いして声を整える。
「『香坂陸――ん? 香坂はどうした? ――誰も知らんのか?
遅刻か、珍しいなー』だって言うの!! 笑いを堪えるの大変だった!」
「くす、そうだよね」
「『せんせー、香坂君はバス停の交差点で居眠りをしてまーす』
っていえば良かったかな?」
『あははっ』
二人で声を出して笑う。
294 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:46:16 ID:Ly9XTYjT
「――今の話、どういう事?」
横合いから、急に声が掛けられた。
「あ……っ!?」
「……っ」
わたしは声を掛けてきたクラスメートの顔を見て、思わず声を上げる。
蒼衣ちゃんは、硬直していた。
「何よ? その幽霊でも見たような反応は? 気分悪いわね」
言いながら半眼でわたし達を睨みつけてくるのは、
クラス委員の『五十嵐宮子』さん。
三日前の夜。
わたしがネルガルから助け出したクラスメートだ。
「え、っとぉ……うんうん? なんでもないよ?」
「本当? なら別にいいけどね」
言いながら前髪を掻き分ける。長く伸ばした髪とか、すらりとした体つきとか、
綺麗な顔立ちとか、同い年とは思えないほど大人びて見えるから、
遺伝子というのはこうも理不尽なものか、なんて思っちゃう。
「それよりもさっきの話」
「え? な、ナントコト? わたしワカンナーイ」
「香坂君の事よ。『また』何かトラブルを起こしたんでしょ? ほんっと、
桐枝さんは学習能力が無いわね」
その言葉に思わずカチンときてしまったわたしは、
「今度のは、香坂が一方的に悪い!」
「『今度の』は……?」
――あ、しまった。
五十嵐さんの視線が鋭くなる。
295 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:47:04 ID:Ly9XTYjT
「香奈ちゃん。全部話そう?」
「うう……」
しょうがなく、五十嵐さんに事の成り行きを話した。
「――もう、信じられないわ」
五十嵐さんの発声一言目がそれだった。
怒り七割、呆れ三割くらいの表情で、わたし達を交互に見る。
「どうして桐枝さん達はそう、次から次へと
問題を起こすの? この前だってそうよ。桐枝さんが香坂君をハリセンで
意識不明になるまで叩きまくった時に、保健室の先生にどう説明をすればいいかさんざん
悩んだんだから」
「ご、ごめん」
「あーもうっ、勘弁して欲しいわよ。分かってる? 桐枝さん達が問題を起こす度に、
私が先生から何か言われるのよっ? 『クラス委員だろ。しっかりクラスの手綱は
握っててくれよ』って。私だって好きでクラス委員になった訳じゃないわよっ」
「あの、五十嵐さん。皆見てますよ?」
いつの間にかわたし達に集中していたクラスメートの視線。
それにいち早く気付いた蒼衣ちゃんが五十嵐さんをなだめる。
「……何よっ?」
五十嵐さんは苛立ちを剥き出しにした眼差しで周囲のクラスメート達を大人しくさせる。
「そういう事だからっ。これからは本当に気をつけてよね!」
そして逃げるように教室を出て行こうとする。
「あ、待ってください五十嵐さん!」
「……何よ? まだ何かあるの…っ?」
五十嵐さんを呼び止めた蒼衣ちゃんは、
言いにくい事なのかちょっとの間、何か考えるように口篭って――
「あの、その……特に体とかに、異常は無いですか?」
「桐枝さん達のせいで胃が痛いわよ!」
ガラガラガラ! ピシャン!
296 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:48:39 ID:Ly9XTYjT
勢いよく締められる教室のドア。
「…あう」
「何よあいつ、むっかつくー! 今度襲われても助けてやらないんだから!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「全く、あの三馬鹿トリオは!」
廊下を歩く宮子の声に、登校してきたばかり生徒が何事かと振り返る。
気が立っていた宮子にはそれすらも神経を逆撫でされる。うざいったい遅刻直前の生徒
を睨み付けると、触らぬ神になんとやらと言った感じで視線を外していく。それをつまら
なさそうな目で見送って――
(もうすぐHRじゃない! なんで私教室から出てきてるのよ!?)
自分の間の抜けぶりに愕然とする。だが、あの問題児と顔を突き合わせ続けるのは我慢
ならなかったのも確かだ。
どちらにしろ教室には戻らなければならない。
「はあ……もう…っ、私ったら何をしてるのかしら…っ」
自己嫌悪を振り払うように回れ右をし――
突如、下腹部に違和感を感じた。
へそより少し下、丁度子供を生む大事な所が、じくじくと疼き始める。
「やだ、嘘…こんな時にっ」
宮子は生理かと思ったが、良く考えてみると生理は十日ほど前に終わっている。
(じゃあこれは、一体何なの?)
痛みを伴うならともかく、この熱い疼きは気を抜けば痺れるような快感が生まれ――そ
の事が尚、宮子に不安を与える。
だが、我慢できない事はない。それに先程、香奈に大口を叩いた手前、保健室で休むと
いうのも気が引ける。
297 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:49:54 ID:Ly9XTYjT
「…もうっ」
うっとおしそうに長い髪を掻き上げると、きびすを返し、教室へと戻る。
下腹部の疼きは無視する事に決めた。昼休みまで我慢して、それからこっそりと保健室
へ行けばいいのだ。
だが、その見通しがどれほど甘かったか――この時の宮子には知る由も無い。
* * *
四時間目の終了のチャイムが鳴る。この時間はパソコンを使った情報学の授業なのだが
担当の音沙汰先生が休みなので自習だった。
自習なんて言うのもおこがましい。生徒達は週に何度も使わないパソコンを前に与えら
れた課題もせずに、ネットサーフィンに夢中になっていた。チャイムが鳴っても席を立つ
ものは少ない。
クラス委員である宮子が注意をしなければならないのだが、
今の彼女にそんな余裕は無かった。
「…はぁ…はぁ…」
息が荒い。まるで熱病にかかったように目眩がする。もちろん熱の発生源は、
(アソコが、体が熱いっ)
二日酔いになるまで酒を飲んでもこうはなるまい――そう思うほど宮子の体は狂っていた。
宮子を内側から発生する疼きは、止まる事を知らなかった。最初は我慢出来た疼きも、
時間が経つほど余裕が無くなり――今では発狂してしまうのではないか、と思えるほど悪
化していた。
だが、宮子はこの感覚に覚えがあった。最近、生理の後にはイヤラしい気持ちになり、
自慰をするようになったのだが、今の体はその時よりも比べものにならないほどひどい。
(いやだ、私、なんてはしたない)
欲情した体に鞭打って席を立つ。
298 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:50:49 ID:Ly9XTYjT
「…五十嵐…? お前、大丈夫か? 汗びっしょりだぞ?」
声を掛けてきたのは、私と同じく不運にも一学期頭の役員の決め合いで保険委員を押し
つけられた香坂陸――三バカトリオの一角だ。
「他人の心配をする余裕があるなら、次からは遅刻しない事ね」
「だからっ、あれは『あにゃあ』の奴のせいで俺は被害者だ!」
「どうだか…」
受け答えも億劫になり、私は情報室を出る。背中から何やら罵声が聞こえてくるがそれ
を聞く余裕は無い。さっきの会話も、欲情した自分を誤魔化す為の精一杯の虚勢だった。
「……はぁっ…はぁっ…」
昇降口を目指して一階の廊下を歩く。
保健室にいくつもりだったが、今の状態を他人に見られたくは無い。できれば人気の無い
静かな所――体育館裏などで静かに風に当たりたかった。
(風に当たるだけ? それだけで、この体は治まるの? ホントウは…ワタシはっ、今直
ぐにでも、アソコをいじりまわしたいんじゃないの…!? そうすればきっと、とても素
敵な快楽が、)
「!? …私っ、やだっ」
自分が何を考えていたかに気付き、愕然とする。一体どうしてしまったのか自分は。何
故これほどまでスケベな気持ちになっているのか。
答えも分からないまま、廊下を歩く。
疼く体を壁に擦りながら。
太ももに蜜を垂らしながら。
299 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:56:40 ID:Ly9XTYjT
以上で三話終了です。
またしても寸止め――でも、代わりと言ってはなんですが、
次回更新分と次々回更新分は二話連続で宮子のエロシーンとなります。
現在執筆中ですが、実用性を重視したためエロエロなことになってます。
寄生>拡大 のシチュはもちろんすきなのですが、最近は
寄生>輪姦・乱交 というシチュも捨てがたいと気付き始めた乙×風でした。
不気味な少女に寄生してしまって虜になるモノ
289 名前:名無しさん@ピンキー :2005/12/10(土) 18:49:04 ID:ZwMUGi68
保守代わりに小ネタを。
なぜこんな事になったのだろう。
少女の子宮の中には、既存の生物学とは全く無縁の生命体が潜り込んでいる。
キャンプにやってきた少女がテントの中で眠っている間に潜り込んだのだ。
既に顕微鏡サイズの触糸が少女の全身を思うがままに浸食し、少女に許されるのただ
人という種からの決別を強いられるまで恐怖に震えるのみ…のはずであったのだが…
「ん…良い感じよ、もうちょっとね…コラ!左右の形がそろってない!!」
少女の叱咤に、半流動状をした寄生体の全身がビクン!と引きつった。
宿主を人外に変えるべき触糸は、そのすべてが少女の脂肪組織を授乳器官
-乳房というらしい-に集めるために用いられている。全身の神経を浸食し、
肉体の支配権を奪ったはずの自分が、なぜか宿主の怒声に逆らえない…。
「そう、その調子よ。案外器用じゃない。ダイエットとバストアップを同時に出来るなんて
便利よねぇ…今度は何にしようかな? ねえ、アンタ骨格を変えることは出来る?もうちょっと
脚を伸ばしてみたいんだけど」
……どうしてこんな事になったのだろう……
少女の子宮の中でゴボッ、と立ち上った気泡は寄生体のため息であろうか。
「不気味な少女に寄生してしまって虜になるモノ」 完
#酔った勢いで書き散らしてしまった。許してください。
保守代わりに小ネタを。
なぜこんな事になったのだろう。
少女の子宮の中には、既存の生物学とは全く無縁の生命体が潜り込んでいる。
キャンプにやってきた少女がテントの中で眠っている間に潜り込んだのだ。
既に顕微鏡サイズの触糸が少女の全身を思うがままに浸食し、少女に許されるのただ
人という種からの決別を強いられるまで恐怖に震えるのみ…のはずであったのだが…
「ん…良い感じよ、もうちょっとね…コラ!左右の形がそろってない!!」
少女の叱咤に、半流動状をした寄生体の全身がビクン!と引きつった。
宿主を人外に変えるべき触糸は、そのすべてが少女の脂肪組織を授乳器官
-乳房というらしい-に集めるために用いられている。全身の神経を浸食し、
肉体の支配権を奪ったはずの自分が、なぜか宿主の怒声に逆らえない…。
「そう、その調子よ。案外器用じゃない。ダイエットとバストアップを同時に出来るなんて
便利よねぇ…今度は何にしようかな? ねえ、アンタ骨格を変えることは出来る?もうちょっと
脚を伸ばしてみたいんだけど」
……どうしてこんな事になったのだろう……
少女の子宮の中でゴボッ、と立ち上った気泡は寄生体のため息であろうか。
「不気味な少女に寄生してしまって虜になるモノ」 完
#酔った勢いで書き散らしてしまった。許してください。