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ハイブリッドエンジェル=カナエ 第三話
292 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:44:22 ID:Ly9XTYjT
お久しぶりです。
カナエの続きが書けたのでアップします。
ですが本能の赴くままに書いていたら一話で終わらせる筈だった
五十嵐宮子陵辱編が何故か三話構成に……
今回は導入部分のみのお届けとなります。
それではどうぞ。
293 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:45:28 ID:Ly9XTYjT
【ハイブリッドエンジェル=カナエ 第三話】
<胎動>
キーンコーンカーンコーン。
聞きなれた学校のチャイムが一時間目の終了を知らせる。
所変わってここはわたし達の通う学校『お茶のお湯学園○等部』の校舎。
国語の先生が、延長も無く授業を終えて、眠たかった空気が一転した。
「ふああっ」
わたしも伸びを一つすると筆記用具をしまう。
「香奈ちゃん疲れてない?」
隣の席の蒼衣ちゃんがそんな事を聞いてきた。
香坂を置き去りにしてから、わたしが蒼衣ちゃんを乗せたママチャリで、
学校までぶっとばした事を言ってるんだと思う。
「まあ、ちょっとはね。でもわたしって、体力だけには自身あるから!
それに、香坂の奴もぶっ飛ばして少しは気も晴れたしね」
「あはは…」
「それにさー、面白かったよねHRの時! 出席取るのに何も知らない先生がさー」
えへんと、わたしは咳払いして声を整える。
「『香坂陸――ん? 香坂はどうした? ――誰も知らんのか?
遅刻か、珍しいなー』だって言うの!! 笑いを堪えるの大変だった!」
「くす、そうだよね」
「『せんせー、香坂君はバス停の交差点で居眠りをしてまーす』
っていえば良かったかな?」
『あははっ』
二人で声を出して笑う。
294 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:46:16 ID:Ly9XTYjT
「――今の話、どういう事?」
横合いから、急に声が掛けられた。
「あ……っ!?」
「……っ」
わたしは声を掛けてきたクラスメートの顔を見て、思わず声を上げる。
蒼衣ちゃんは、硬直していた。
「何よ? その幽霊でも見たような反応は? 気分悪いわね」
言いながら半眼でわたし達を睨みつけてくるのは、
クラス委員の『五十嵐宮子』さん。
三日前の夜。
わたしがネルガルから助け出したクラスメートだ。
「え、っとぉ……うんうん? なんでもないよ?」
「本当? なら別にいいけどね」
言いながら前髪を掻き分ける。長く伸ばした髪とか、すらりとした体つきとか、
綺麗な顔立ちとか、同い年とは思えないほど大人びて見えるから、
遺伝子というのはこうも理不尽なものか、なんて思っちゃう。
「それよりもさっきの話」
「え? な、ナントコト? わたしワカンナーイ」
「香坂君の事よ。『また』何かトラブルを起こしたんでしょ? ほんっと、
桐枝さんは学習能力が無いわね」
その言葉に思わずカチンときてしまったわたしは、
「今度のは、香坂が一方的に悪い!」
「『今度の』は……?」
――あ、しまった。
五十嵐さんの視線が鋭くなる。
295 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:47:04 ID:Ly9XTYjT
「香奈ちゃん。全部話そう?」
「うう……」
しょうがなく、五十嵐さんに事の成り行きを話した。
「――もう、信じられないわ」
五十嵐さんの発声一言目がそれだった。
怒り七割、呆れ三割くらいの表情で、わたし達を交互に見る。
「どうして桐枝さん達はそう、次から次へと
問題を起こすの? この前だってそうよ。桐枝さんが香坂君をハリセンで
意識不明になるまで叩きまくった時に、保健室の先生にどう説明をすればいいかさんざん
悩んだんだから」
「ご、ごめん」
「あーもうっ、勘弁して欲しいわよ。分かってる? 桐枝さん達が問題を起こす度に、
私が先生から何か言われるのよっ? 『クラス委員だろ。しっかりクラスの手綱は
握っててくれよ』って。私だって好きでクラス委員になった訳じゃないわよっ」
「あの、五十嵐さん。皆見てますよ?」
いつの間にかわたし達に集中していたクラスメートの視線。
それにいち早く気付いた蒼衣ちゃんが五十嵐さんをなだめる。
「……何よっ?」
五十嵐さんは苛立ちを剥き出しにした眼差しで周囲のクラスメート達を大人しくさせる。
「そういう事だからっ。これからは本当に気をつけてよね!」
そして逃げるように教室を出て行こうとする。
「あ、待ってください五十嵐さん!」
「……何よ? まだ何かあるの…っ?」
五十嵐さんを呼び止めた蒼衣ちゃんは、
言いにくい事なのかちょっとの間、何か考えるように口篭って――
「あの、その……特に体とかに、異常は無いですか?」
「桐枝さん達のせいで胃が痛いわよ!」
ガラガラガラ! ピシャン!
296 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:48:39 ID:Ly9XTYjT
勢いよく締められる教室のドア。
「…あう」
「何よあいつ、むっかつくー! 今度襲われても助けてやらないんだから!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「全く、あの三馬鹿トリオは!」
廊下を歩く宮子の声に、登校してきたばかり生徒が何事かと振り返る。
気が立っていた宮子にはそれすらも神経を逆撫でされる。うざいったい遅刻直前の生徒
を睨み付けると、触らぬ神になんとやらと言った感じで視線を外していく。それをつまら
なさそうな目で見送って――
(もうすぐHRじゃない! なんで私教室から出てきてるのよ!?)
自分の間の抜けぶりに愕然とする。だが、あの問題児と顔を突き合わせ続けるのは我慢
ならなかったのも確かだ。
どちらにしろ教室には戻らなければならない。
「はあ……もう…っ、私ったら何をしてるのかしら…っ」
自己嫌悪を振り払うように回れ右をし――
突如、下腹部に違和感を感じた。
へそより少し下、丁度子供を生む大事な所が、じくじくと疼き始める。
「やだ、嘘…こんな時にっ」
宮子は生理かと思ったが、良く考えてみると生理は十日ほど前に終わっている。
(じゃあこれは、一体何なの?)
痛みを伴うならともかく、この熱い疼きは気を抜けば痺れるような快感が生まれ――そ
の事が尚、宮子に不安を与える。
だが、我慢できない事はない。それに先程、香奈に大口を叩いた手前、保健室で休むと
いうのも気が引ける。
297 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:49:54 ID:Ly9XTYjT
「…もうっ」
うっとおしそうに長い髪を掻き上げると、きびすを返し、教室へと戻る。
下腹部の疼きは無視する事に決めた。昼休みまで我慢して、それからこっそりと保健室
へ行けばいいのだ。
だが、その見通しがどれほど甘かったか――この時の宮子には知る由も無い。
* * *
四時間目の終了のチャイムが鳴る。この時間はパソコンを使った情報学の授業なのだが
担当の音沙汰先生が休みなので自習だった。
自習なんて言うのもおこがましい。生徒達は週に何度も使わないパソコンを前に与えら
れた課題もせずに、ネットサーフィンに夢中になっていた。チャイムが鳴っても席を立つ
ものは少ない。
クラス委員である宮子が注意をしなければならないのだが、
今の彼女にそんな余裕は無かった。
「…はぁ…はぁ…」
息が荒い。まるで熱病にかかったように目眩がする。もちろん熱の発生源は、
(アソコが、体が熱いっ)
二日酔いになるまで酒を飲んでもこうはなるまい――そう思うほど宮子の体は狂っていた。
宮子を内側から発生する疼きは、止まる事を知らなかった。最初は我慢出来た疼きも、
時間が経つほど余裕が無くなり――今では発狂してしまうのではないか、と思えるほど悪
化していた。
だが、宮子はこの感覚に覚えがあった。最近、生理の後にはイヤラしい気持ちになり、
自慰をするようになったのだが、今の体はその時よりも比べものにならないほどひどい。
(いやだ、私、なんてはしたない)
欲情した体に鞭打って席を立つ。
298 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:50:49 ID:Ly9XTYjT
「…五十嵐…? お前、大丈夫か? 汗びっしょりだぞ?」
声を掛けてきたのは、私と同じく不運にも一学期頭の役員の決め合いで保険委員を押し
つけられた香坂陸――三バカトリオの一角だ。
「他人の心配をする余裕があるなら、次からは遅刻しない事ね」
「だからっ、あれは『あにゃあ』の奴のせいで俺は被害者だ!」
「どうだか…」
受け答えも億劫になり、私は情報室を出る。背中から何やら罵声が聞こえてくるがそれ
を聞く余裕は無い。さっきの会話も、欲情した自分を誤魔化す為の精一杯の虚勢だった。
「……はぁっ…はぁっ…」
昇降口を目指して一階の廊下を歩く。
保健室にいくつもりだったが、今の状態を他人に見られたくは無い。できれば人気の無い
静かな所――体育館裏などで静かに風に当たりたかった。
(風に当たるだけ? それだけで、この体は治まるの? ホントウは…ワタシはっ、今直
ぐにでも、アソコをいじりまわしたいんじゃないの…!? そうすればきっと、とても素
敵な快楽が、)
「!? …私っ、やだっ」
自分が何を考えていたかに気付き、愕然とする。一体どうしてしまったのか自分は。何
故これほどまでスケベな気持ちになっているのか。
答えも分からないまま、廊下を歩く。
疼く体を壁に擦りながら。
太ももに蜜を垂らしながら。
299 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:56:40 ID:Ly9XTYjT
以上で三話終了です。
またしても寸止め――でも、代わりと言ってはなんですが、
次回更新分と次々回更新分は二話連続で宮子のエロシーンとなります。
現在執筆中ですが、実用性を重視したためエロエロなことになってます。
寄生>拡大 のシチュはもちろんすきなのですが、最近は
寄生>輪姦・乱交 というシチュも捨てがたいと気付き始めた乙×風でした。
お久しぶりです。
カナエの続きが書けたのでアップします。
ですが本能の赴くままに書いていたら一話で終わらせる筈だった
五十嵐宮子陵辱編が何故か三話構成に……
今回は導入部分のみのお届けとなります。
それではどうぞ。
293 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:45:28 ID:Ly9XTYjT
【ハイブリッドエンジェル=カナエ 第三話】
<胎動>
キーンコーンカーンコーン。
聞きなれた学校のチャイムが一時間目の終了を知らせる。
所変わってここはわたし達の通う学校『お茶のお湯学園○等部』の校舎。
国語の先生が、延長も無く授業を終えて、眠たかった空気が一転した。
「ふああっ」
わたしも伸びを一つすると筆記用具をしまう。
「香奈ちゃん疲れてない?」
隣の席の蒼衣ちゃんがそんな事を聞いてきた。
香坂を置き去りにしてから、わたしが蒼衣ちゃんを乗せたママチャリで、
学校までぶっとばした事を言ってるんだと思う。
「まあ、ちょっとはね。でもわたしって、体力だけには自身あるから!
それに、香坂の奴もぶっ飛ばして少しは気も晴れたしね」
「あはは…」
「それにさー、面白かったよねHRの時! 出席取るのに何も知らない先生がさー」
えへんと、わたしは咳払いして声を整える。
「『香坂陸――ん? 香坂はどうした? ――誰も知らんのか?
遅刻か、珍しいなー』だって言うの!! 笑いを堪えるの大変だった!」
「くす、そうだよね」
「『せんせー、香坂君はバス停の交差点で居眠りをしてまーす』
っていえば良かったかな?」
『あははっ』
二人で声を出して笑う。
294 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:46:16 ID:Ly9XTYjT
「――今の話、どういう事?」
横合いから、急に声が掛けられた。
「あ……っ!?」
「……っ」
わたしは声を掛けてきたクラスメートの顔を見て、思わず声を上げる。
蒼衣ちゃんは、硬直していた。
「何よ? その幽霊でも見たような反応は? 気分悪いわね」
言いながら半眼でわたし達を睨みつけてくるのは、
クラス委員の『五十嵐宮子』さん。
三日前の夜。
わたしがネルガルから助け出したクラスメートだ。
「え、っとぉ……うんうん? なんでもないよ?」
「本当? なら別にいいけどね」
言いながら前髪を掻き分ける。長く伸ばした髪とか、すらりとした体つきとか、
綺麗な顔立ちとか、同い年とは思えないほど大人びて見えるから、
遺伝子というのはこうも理不尽なものか、なんて思っちゃう。
「それよりもさっきの話」
「え? な、ナントコト? わたしワカンナーイ」
「香坂君の事よ。『また』何かトラブルを起こしたんでしょ? ほんっと、
桐枝さんは学習能力が無いわね」
その言葉に思わずカチンときてしまったわたしは、
「今度のは、香坂が一方的に悪い!」
「『今度の』は……?」
――あ、しまった。
五十嵐さんの視線が鋭くなる。
295 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:47:04 ID:Ly9XTYjT
「香奈ちゃん。全部話そう?」
「うう……」
しょうがなく、五十嵐さんに事の成り行きを話した。
「――もう、信じられないわ」
五十嵐さんの発声一言目がそれだった。
怒り七割、呆れ三割くらいの表情で、わたし達を交互に見る。
「どうして桐枝さん達はそう、次から次へと
問題を起こすの? この前だってそうよ。桐枝さんが香坂君をハリセンで
意識不明になるまで叩きまくった時に、保健室の先生にどう説明をすればいいかさんざん
悩んだんだから」
「ご、ごめん」
「あーもうっ、勘弁して欲しいわよ。分かってる? 桐枝さん達が問題を起こす度に、
私が先生から何か言われるのよっ? 『クラス委員だろ。しっかりクラスの手綱は
握っててくれよ』って。私だって好きでクラス委員になった訳じゃないわよっ」
「あの、五十嵐さん。皆見てますよ?」
いつの間にかわたし達に集中していたクラスメートの視線。
それにいち早く気付いた蒼衣ちゃんが五十嵐さんをなだめる。
「……何よっ?」
五十嵐さんは苛立ちを剥き出しにした眼差しで周囲のクラスメート達を大人しくさせる。
「そういう事だからっ。これからは本当に気をつけてよね!」
そして逃げるように教室を出て行こうとする。
「あ、待ってください五十嵐さん!」
「……何よ? まだ何かあるの…っ?」
五十嵐さんを呼び止めた蒼衣ちゃんは、
言いにくい事なのかちょっとの間、何か考えるように口篭って――
「あの、その……特に体とかに、異常は無いですか?」
「桐枝さん達のせいで胃が痛いわよ!」
ガラガラガラ! ピシャン!
296 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:48:39 ID:Ly9XTYjT
勢いよく締められる教室のドア。
「…あう」
「何よあいつ、むっかつくー! 今度襲われても助けてやらないんだから!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「全く、あの三馬鹿トリオは!」
廊下を歩く宮子の声に、登校してきたばかり生徒が何事かと振り返る。
気が立っていた宮子にはそれすらも神経を逆撫でされる。うざいったい遅刻直前の生徒
を睨み付けると、触らぬ神になんとやらと言った感じで視線を外していく。それをつまら
なさそうな目で見送って――
(もうすぐHRじゃない! なんで私教室から出てきてるのよ!?)
自分の間の抜けぶりに愕然とする。だが、あの問題児と顔を突き合わせ続けるのは我慢
ならなかったのも確かだ。
どちらにしろ教室には戻らなければならない。
「はあ……もう…っ、私ったら何をしてるのかしら…っ」
自己嫌悪を振り払うように回れ右をし――
突如、下腹部に違和感を感じた。
へそより少し下、丁度子供を生む大事な所が、じくじくと疼き始める。
「やだ、嘘…こんな時にっ」
宮子は生理かと思ったが、良く考えてみると生理は十日ほど前に終わっている。
(じゃあこれは、一体何なの?)
痛みを伴うならともかく、この熱い疼きは気を抜けば痺れるような快感が生まれ――そ
の事が尚、宮子に不安を与える。
だが、我慢できない事はない。それに先程、香奈に大口を叩いた手前、保健室で休むと
いうのも気が引ける。
297 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:49:54 ID:Ly9XTYjT
「…もうっ」
うっとおしそうに長い髪を掻き上げると、きびすを返し、教室へと戻る。
下腹部の疼きは無視する事に決めた。昼休みまで我慢して、それからこっそりと保健室
へ行けばいいのだ。
だが、その見通しがどれほど甘かったか――この時の宮子には知る由も無い。
* * *
四時間目の終了のチャイムが鳴る。この時間はパソコンを使った情報学の授業なのだが
担当の音沙汰先生が休みなので自習だった。
自習なんて言うのもおこがましい。生徒達は週に何度も使わないパソコンを前に与えら
れた課題もせずに、ネットサーフィンに夢中になっていた。チャイムが鳴っても席を立つ
ものは少ない。
クラス委員である宮子が注意をしなければならないのだが、
今の彼女にそんな余裕は無かった。
「…はぁ…はぁ…」
息が荒い。まるで熱病にかかったように目眩がする。もちろん熱の発生源は、
(アソコが、体が熱いっ)
二日酔いになるまで酒を飲んでもこうはなるまい――そう思うほど宮子の体は狂っていた。
宮子を内側から発生する疼きは、止まる事を知らなかった。最初は我慢出来た疼きも、
時間が経つほど余裕が無くなり――今では発狂してしまうのではないか、と思えるほど悪
化していた。
だが、宮子はこの感覚に覚えがあった。最近、生理の後にはイヤラしい気持ちになり、
自慰をするようになったのだが、今の体はその時よりも比べものにならないほどひどい。
(いやだ、私、なんてはしたない)
欲情した体に鞭打って席を立つ。
298 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:50:49 ID:Ly9XTYjT
「…五十嵐…? お前、大丈夫か? 汗びっしょりだぞ?」
声を掛けてきたのは、私と同じく不運にも一学期頭の役員の決め合いで保険委員を押し
つけられた香坂陸――三バカトリオの一角だ。
「他人の心配をする余裕があるなら、次からは遅刻しない事ね」
「だからっ、あれは『あにゃあ』の奴のせいで俺は被害者だ!」
「どうだか…」
受け答えも億劫になり、私は情報室を出る。背中から何やら罵声が聞こえてくるがそれ
を聞く余裕は無い。さっきの会話も、欲情した自分を誤魔化す為の精一杯の虚勢だった。
「……はぁっ…はぁっ…」
昇降口を目指して一階の廊下を歩く。
保健室にいくつもりだったが、今の状態を他人に見られたくは無い。できれば人気の無い
静かな所――体育館裏などで静かに風に当たりたかった。
(風に当たるだけ? それだけで、この体は治まるの? ホントウは…ワタシはっ、今直
ぐにでも、アソコをいじりまわしたいんじゃないの…!? そうすればきっと、とても素
敵な快楽が、)
「!? …私っ、やだっ」
自分が何を考えていたかに気付き、愕然とする。一体どうしてしまったのか自分は。何
故これほどまでスケベな気持ちになっているのか。
答えも分からないまま、廊下を歩く。
疼く体を壁に擦りながら。
太ももに蜜を垂らしながら。
299 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/12/13(火) 17:56:40 ID:Ly9XTYjT
以上で三話終了です。
またしても寸止め――でも、代わりと言ってはなんですが、
次回更新分と次々回更新分は二話連続で宮子のエロシーンとなります。
現在執筆中ですが、実用性を重視したためエロエロなことになってます。
寄生>拡大 のシチュはもちろんすきなのですが、最近は
寄生>輪姦・乱交 というシチュも捨てがたいと気付き始めた乙×風でした。
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