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魔天使 後日談
133 名無しさん@ピンキー sage 2008/10/12(日) 02:58:42 ID:Qc//abmk
魔天使の後日談前編投下します
134 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 02:59:18 ID:Qc//abmk
(どうして、こんなことになったんだろう…)
エリスは暗い牢屋の中で自問自答する
あの日、町から住民がいなくなった後、エリスは必死で町中を探し回った
たった一夜で親も親友もいなくなったのだ
彼女の頭がパニックになったのは言うまでもない
一日中探し回っても誰もいないことが分かり
エリスは他の町へと探しに行った
そしていくつかの町を巡り何日かたった後
昔滅びたはずの悪魔が大量に現れ、彼女を捕えると暗い牢屋へ閉じ込めた
その場所は奇しくもエリスがラケルを救った場所だった
それから10年の月日が流れ今だエリスは囚われの身だった
食料係りとおぼしき悪魔は1週間おきに現れ
牢屋へ食料を渡すだけで口すら聞いてくれなかった
まるで自分を物珍しげに見つめられエリスは度々嫌な気分になった
教科書でしか見たことの無い悪魔が何故現れたのかエリスには分からない
ただふたつだけ願い続けていたのがこの光すら差さぬ牢屋から出たいということ
それと母や友人、なによりラケルが無事でいてくれるように祈っていた
(…いったいいつになったら出られるのかな…母さんやラケルさん…無事かな…)
薄いボロ布のベットの上で寝返りをうつエリス
この牢屋には明かりは壁に立てかけてある燭台ぐらいしかない
彼女の唯一の友は僅かな本と時計くらいだった
いつもどうり11時を過ぎる頃になると眠気が訪れ
エリスはうとうととする
彼女の耳に大地を引き裂くような爆音が聞こえたのはその時だった
135 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 02:59:41 ID:Qc//abmk
「な、なに!!なにがあったの!!」
耳をつんざくような音に跳ね起き、辺りを見回すエリス
ぎゃぁと悲鳴のようなものが聞こえると
二人の天使が扉を蹴破り牢獄に入ってきた
天使達はいきなりエリスの牢屋の前に立つと腰の剣を引き抜き
牢扉を打ち壊してしまう
「あ、あなた達…一体」
呆然とするエリスに精悍そうな天使が答える
「話は後だ、今はここから抜け出すことだけを考えろ!」
「さぁ捕まって行くわよ!」
もう一人の天使が無理やりエリスの手を掴むと駆け出す
「ちょ、ちょっと待って!!なんで!いきなり!!」
牢獄から抜け出しエリス達3人は走る
途中エリスの目に切り殺された悪魔の死体が見え、目をそむけた
「こ、これは、あなた達がやったんですか…」
走りながら恐る恐る尋ねるエリス
「そうよ、なにか問題でもある?」
なんら悪びれた様子も無い彼女達にエリスは何もいえなかった
だがエリスにとって死体等を見るのは始めての経験であり
まるで自分が夢の中に迷い込んだような現実感の無い感覚だった
走り続けてようやく出口に辿り着く
そこはまるで爆発が起きたかのように吹き飛ばされていた
二人の天使が白い翼を広げるとエリスへ振り向く
「お前、飛べるか」
問われて、エリスはこくんと頷く
「は、はい、長い間飛んでなかったけど、一応…飛べると思います…」
「ならばいい、これから飛ぶぞ」
「え、ええっ?!!」
ぼろぼろになった入り口の扉を突っ切ると3人は翼を広げ空へ飛び立った
空から見下ろす地上の光景にエリスは息を呑む
10年ぶりに見た外の風景、星と月明かりだけでぼんやりとしか見えなかったが
それでも彼女の胸には温かい想いが込み上げてきた
風を切り空を飛ぶこともあの牢獄の中では許されないことだったから…
しばらくその想いに浸っていたかったがエリスはひとまず我慢し
自分の前を飛んでいる二人の天使に話しかけた
「あの、貴方達は一体何者なんですか?どうして滅びたはずの悪魔がいるんですか!?
なんで私を助けたんですか、もう私…わけが分かんないです…」
一度にまくしたてるエリスをもう一人の落ち着いた天使がなだめる
「まって、まずは落ち着いて、いっぺんに尋ねられたら答えられるものも
答えられないわ、まずは気を穏やかにして順々に話しましょう」
「は、はい…ごめんなさい…」
エリスは気が動転していた自分を恥じる
「いいのよ、私達もまだ名乗ってなかったわね、私はミリアム、もう一人のほうがフィーリアよ」
「フィーリアだ、よろしく頼む」
「ミリアム…フィーリアってあの英雄の!?」
フィーリア、ミリアムと言えば、コーデリアとユリアに並んで大戦を勝利に導いた英雄達だ
その英雄達がどうして自分の目の前に!?
136 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:00:11 ID:Qc//abmk
「ふふ、驚くのも無理はないわね、でもあなたを救出するには
私達ぐらいの神霊力を持つものでなければ駄目だったの…
それぐらい悪魔達の力は強大になっているのよ…」
ミリアムは苦々しげに眉をしかめる
「悪魔が…復活したんですか…」
「そう、都の悪魔達に勝利した記念祭の日にどこからともなく悪魔達が大量に現れ
他の天使達を殺し始めたの…私達も抵抗したけれど勝てなかった…
女王も敵の手に堕ち…今は僅かな仲間と一緒にレジスタンスを続けているの
エリス、貴方を救出したのも一人でも人手が欲しかったからよ」
「そうだったんですか…」
聞いてしまった悪魔達の復活と天使達の敗北
自分が悪魔に牢屋に閉じ込められていることで薄々感づいてはいたが
こうして他者から聞かされると途方も無い現実感を持ってエリスの心を襲った
恐怖と不安がない交ぜになり、彼女はただ無心で飛び続けるしかなかった…
どうして自分があの場所に捕えられていることが分かったのか?
何故、名乗ってもいないのに名前を知っていたのか?
今までの出来事のせいか、その質問がエリスの口から上ることは無かった
「そういえば、私たちはどこへ向かっているんですか?」
ふと疑問に想い質問する、なんの目的地もなくただ飛んでいるわけではないだろうけど
それでもどこへ向かっているのかは聞いておきたかった
質問にフィーリアが答える
「私達レジスタンスの本拠地だ、そこにコーデリア様にユリア様、他の仲間達がいる」
「コーデリア様やユリア様がいるんですか!?」
「ああ、きっとお前を歓迎してくれる
ひとまずそこまで行き、コーデリア様と謁見し体を休めるといいだろう
まぁ本拠地に着くまで丸一日飛び続けるがな…」
「そ、そんなにかかるんですか…」
丸一日飛び続けると言う重労働に気が重たくなるエリスだったが
コーデリア様やユリア様が生きているということに僅かな希望が芽生えたのも事実だった
137 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:00:42 ID:Qc//abmk
そして3人の天使は一日掛けてレジスタンスの本拠地に到着する
その入り口は荒野の岩だらけの場所の小さな裂け目にあった
天使一人が入れるような広さしかない
「ここが入り口…なんですか?…なんだか洞窟っぽいですけど」
「そうだ、こんな辺鄙で分かりにくい場所だからこそ今まで悪魔に見つからずにすんでいる
さぁ、行こう」
フィーリアが先頭、ミリアムが一番後ろで二人に挟まれながらエリスは移動する
10分ほど狭い道を歩いていくと広場に似たひらけた場所に出た
その広場から何十本もの道が分かれ迷路のようになっていた
「うわぁっ…すごい…」
「ふふ、初めてここに来た人は皆最初にそう言うわね
さぁ、コーデリア様に会いに行きましょう
あ、いっておくけど私達から離れないようにね、下手すると迷子になるから」
笑顔で言うミリアムにフィーリアはふざけた口調でからかう
「ふんっ、一番最初に迷子になった奴が何を言っているのやら…」
「あら…なんの話かしらフィーリア…覚えてないわね…」
二人の間に触れるもの全てを凍てつかせる空気が流れ始める…
そんな空気の中、恐る恐るエリスが声を掛ける
「あ、あの早くコーデリア様に会いに行きませんか…」
「ああそうだったわね、ごめんなさい、エリス、急ぎましょう」
「そうだな…あの方を長い間待たせるのは得策じゃない…」
二人の間に漂っていた空気は消え、3人はコーデリアの元に向かう
見れば洞窟には扉が付けられており、そこから他の天使達が出入りするのも見た
みな、エリスを見ると嬉しそうに手を振り、彼女を歓迎していた
「あの、他のレジスタンスの皆さんはあの扉のなかで生活しているんですか」
「ええ、壁を丸ごとくりぬいて部屋にしているの、あなたの部屋も後で案内するわね」
「はいっ!よろしくお願いします!」
フィーリアとミリアムの二人から10年間の出来事と天使と悪魔の戦況について
話しているうちに大きな扉の前に着く
その扉だけ他のものと違い重厚な金属で作られており、見るものに畏怖の念を抱かせる物だった
両端に立っている門番と思われる天使と二人は目礼する
エリスも慌ててそれに習う
「この前にコーデリア様とユリア様がいる、心の準備はいいな」
「は、はいっ!!」
「肩の力を抜いて、大丈夫、コーデリア様は厳しい方だけど
本当はとても優しい方だから」
ミリアムにポンっと肩に手を置かれエリスは深呼吸する
扉の前でフィーリアが大きな声を上げた
「フィーリア、ミリアム両名!!!任務を完了しただいま帰還しました!!
お目通りをお願い致します!!」
フィーリアが大声を張り上げしばらく経つと
細いがどこか品のある声が聞こえた
「よくぞ、帰ってきた、入るがいい」
その言葉と同時に門番は扉を開けた
138 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:01:09 ID:Qc//abmk
(ここがコーデリア様の部屋…)
エリスの目の前に映ったのはきらびやかな美しい部屋でも
勇ましく飾り立てられた部屋でもなかった
質素でごく普通の広いだけの部屋だった
その奥のほうで沢山の本棚と二つの玉座があり、そこにコーデリアとユリアが座っていた
二人とも絶世の美女とも呼べるほど美しい容姿をしている
エリスは初めてラケルを見たときを思い出した
だが彼女たちとも比べても失礼な話だが
ラケルのほうが綺麗だと思ってしまうのは友達同士の贔屓目があるからだろうか
フィーリアとミリアムはコーデリアとユリアを前にして膝をつく
エリスもそうしようとするがコーデリアによいと止められる
「まずはフィーリア、ミリアム、任務を果たしよく無事に帰ってきてくれた
たった一人の仲間でも今の我らには得がたいものだ」
二人は深々と頭を下げた
「いえ、この程度のこと、私達にはもったいないお言葉です」
「ええ、コーデリア様やひいては天使達全員に貢献することこそ、私達の使命ですから」
「すまない、お前たちの様な部下を持って私は幸せ者だな」
コーデリアとユリアの視線がエリスに向かう
(ど、どうしよう…な、なにかいわなくちゃ…でも緊張して…口が…)
二人の英雄に見つめられエリスは金縛りに掛かったように汗を流しながら何も喋れずにいた
先に口を開いたのはユリアの方だった
「クスっ、まるで小動物のように怯えて可愛らしいわね
でも取って食べやしないから、どうか体の力を抜いてくれないかしら」
「これがお前の夢に見たエリスと言う少女か」
「ええ、姿かたちも間違いないわ」
「ゆ、夢…ですか…」
エリスはやっとのことで口を開く
「そうだ、ユリアは今だ天使である者を夢に見る力がある
だから、お前を救出するためにフィーリアとミリアムを向かわせたのだ」
『今だ天使である者』との言葉に少し疑問を感じたが話の腰をおるのも
気が引けたので簡単な質問だけをする
「あの、コーデリア様、私はこれからどうすればいいんでしょうか?」
コーデリアは表情の無い顔で答えた
「決まっている、ここで訓練をし、時が来たら悪魔と戦ってもらう
すまないがなんの戦力にもならない者を置いておく余裕はここには無い…」
エリスはうなだれるがすぐに首を上げる
どうせわかっていたことだ、自分だけ何もせずに守られてぬくぬくと暮らしていけるわけがないと
それにここで過ごしていればいつか母やラケル等の行方が分かるだろう
自分はまだ一人になったと決まったわけじゃない
エリスに対してユリアが申し訳なさそうに声をこける
「ごめんなさい、エリス、あなたのような子供まで戦わせなければいけないなんて…
でも…それでもこの戦いは悪魔と天使と生き残りと誇りをかけた戦いでもあるの
どうかあなたも最後まで希望を捨てずに戦って…」
「大丈夫ですユリア様、私、頑張りますから」
「話は以上だ、エリス、新たな天軍の一員として私たちは歓迎する!
後はゆっくりと体を休めて明日に備えるといい
フィーリア、ミリアム、お前たちも下がってよろしい」
「はっ!!」
コーデリアが話を切り上げると会見はそれで終わりになった
明日から新しい生活が始まるんだろうか…
139 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:01:38 ID:Qc//abmk
「ごめんなさい、エリス、ああ見えてコーデリア様も辛いのよ
あの人は生き残った全ての天使達をまとめなければならない立場の人だから」
「いいえ、気になさらないで下さい、私だってただ守られているのは嫌ですから
至らないところもありますけどこれから色々よろしくお願いしますね」
「ええ、こちらこそね」
帰り道の途中でエリスはフィーリア達と話をする
「そういえばエリス、お前はちゃんと風呂に入っているか」
「え、そういえば、10年間ずっと入ってないです…」
牢屋にはトイレやその他雑貨ぐらいしかなかったのを思い出す
「それはいけないと思うわ、いくら神霊力のお陰である程度
不浄なものからは守られると言っても、体や羽を綺麗にすることは大切な事よ」
「そ、そうですよね」
自分の腕を嗅ぎ匂いを気にする、自分ひとりだった頃と比べて
これからは集団生活をするのだから清潔さにも気を配らなければ
「でもこの洞窟にお風呂なんてあるんですか?」
「ちゃんとあるわ、温泉だけどね、せっかくだからみんなで一緒に行きましょうか」
「名案だな、よし行こうっ」
エリスの返事は聞かずにとっとと温泉場に行こうとする二人
それを慌ててエリスは追いかけた
「え、あ、ちょっと、待ってください!置いてかないでぇ!!迷子になっちゃう!!」
温泉のある部屋につくとそこはきちんとガラスで仕切られていたり脱衣所があったりと
ちゃんとした風呂場と比べても見劣りしない物だった
そこでぱっぱと服を脱ぎ全裸になるフィーリアとミリアム
二人の裸があらわになりエリスはゴクっと生唾を飲む
無駄な筋肉は一切ない美しさすら感じられる肉体
体についた傷の数もある種の優美を体現していた
そして恥部に生えている陰毛に目がいってしまうエリス
二人もそこを隠しもせずに誇らしげにさらけ出している
学校ではエッチなのはいけないことだと教わっていたためこうして他人同士で
裸を見せ合うのも気恥ずかしさを感じさせたのだった
エリスもノロノロと服を脱ぎ裸になる、ただし秘所の部分は手で隠してある
そこに目ざとく気づくミリアムとフィーリア
「あら、いけないわね、そんなところを隠しちゃ…」
「そうだな、ついてる物は同じだ、恥ずかしがる必要など無いだろう」
「で、でもやっぱり恥ずかしいですし…」
二人はニヤニヤと笑いながらエリスに近づくと秘所を隠している手を剥がそうとする
「やっ!なにするんですかっ!止めてください!!」
抵抗しても二人掛りの力に到底勝てるはずもなく、あっさりと手を退かされてしまう
二人の前に映るエリスの秘所…そこには金色のうっすらとした陰毛が生え揃っていた
「へぇ、エリス、ちゃんと生えてたのね…ふふっ」
「ああ、立派だな、私達と同じだ…」
両手を二人に掴まれじっくりと秘部を観察されてしまう
エリスはもはや涙目になっていた
「お二人とも酷いです…そんな…無理やり…」
掠れ声で言うエリスにも二人は平然としていた
「まだ子供なのね…エリスも大人になれば分かるわ…こんなの全然恥ずかしいことじゃないって」
140 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:02:03 ID:Qc//abmk
「そうだ、この天軍にも大人になってない天使は大勢いる
私達で子供が大人になる場面をエリスに見せてやらないか
ちょうど今一人子供が風呂に浸かっている…」
フィーリアの提案にナイスなアイデアだわと返すミリアム
「子供が大人に……」
「そう、きっとドキドキすると思うわ」
そういって浴場に入っていく二人、エリスも不安に思いながら後を追う
初めて見る浴場は思いのほか広く何百人入っても大丈夫そうだった
「わぁっ!広いなってこれ洞窟の広場を見たときにも言いましたね…」
「フっ、あそこの広場と浴場の大きさはこの本拠地の自慢だからな」
「誰っ?」
3人の話し声に気づいたのか湯船に浸かっていた一人の天使が振り返った
フィーリアとミリアムの姿を見てほっとしたような表情を見せる
「なんだ、フィーリア様とミリアム様ですか、びっくりした…
後ろの見知らぬお嬢さんは誰ですか?」
「ああ、私新しく天軍に入ったエリスって言います、よろしくです!」
「そうなんですか、私はリンダです、天軍に入って1年の新米ですけど、よろしくエリスさん」
「ふふ、新米にお互い子供同士仲良くなれそうね」
そういいながら湯船に入りリンダの後ろに回るミリアム
「ねぇ、リンダ、あなたに協力してもらいたいことがあるの」
「なんでしょう?、ミリアム様の頼みだったらなんでもかまいませんよ」
「エリスに子供が大人になる場面を見せて欲しいんだ、出来るな?」
そういいながらフィーリアも立ったまま湯船を歩く
エリスはただそのやり取りをボーと眺めていた
これから何かが起こるという密かな期待感を秘めながら
「子供が大人になる場面ですか?…」
「ええ、そうよ、つまり……」
ミリアムはいきなりリンダの両腕を掴む
「な、何するんですか!?」
リンダは必死で逃げようとするが腕を掴む力はまるで万力のようで微動だにしなかった
フィーリアがゆっくりとリンダに近づく
「エリス、よく見るんだ、これが子供を大人にするものだ…」
「は、はい…」
エリスがフィーリアの側によるとその秘所からは奇妙な触手のような物体が二本も生えていた
うねうねと互いに自己主張しながら生き物のように蠢いている
リンダが触手に目を落とし、恐怖に取り付かれる
「そ、それはっ!!あっ!あくッ!!」
リンダが悪魔という単語を口にする前にミリアムは口を塞ぐ
フィーリアのもう一本の触手がズルズルと伸びてリンダの口に向かう
塞がれた口を再びこじ開ける
ヌチョ…と音を立てて触手ペニスがリンダの口に侵入した
141 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:02:31 ID:Qc//abmk
リンダは口の中の触手の感触に耐えながらも目線でエリスに助けを求める
エリスも視線を受けて困った顔をするが、おずおずとフィーリアに話しかけた
「あの…リンダさん嫌がってませんか…無理に大人になる場面なんて」
「エリス…成長することに我慢は必要なんだ」
「そうよ、エリス、大人になるって悲しいことなの…」
触手はリンダの口内をレイプする
舌、歯、歯肉などが触手の出す粘液でべとべとになる
その口の中の不快感にリンダはたまらず触手を噛もうとするが
ぐにゃとゴムのような感触と触手がビクンっと悦ぶだけだった
「さてこのまま銜えさせていても気持ちよくもないしとっとと出すか…」
「ええ、早くエリスに大人になる場面を見せないとね…」
リンダは触手を銜えたまま涙を浮かべ首を横に振る
「何を…出すんですか」
「ふふ、効き目抜群のおクスリよ…」
フィーリアの触手が震えるのがエリスには分かった
リンダに触手を通して何かが送り込まれているということも
ドクンッ…ドクンッ…
リンダは白目を向き触手から与えられる液体を飲む込んでいる
「もう十分じゃない?あんまし飲ませると壊れちゃうわ」
「む、そうだな」
チュポンと音を立てて触手がリンダの口から引き抜かれる
触手はしゅるしゅると膣肉の中に戻り秘所の触手は一本になった
そのかわりに太さと硬さが倍増しているのが見て取れた
リンダは糸の切れた人形のように倒れそうになりミリアムに支えられる
その頬は心なしかとても紅い色をしていた…
ハァハァと荒い息を吐きながらまどろんでいる様に見える
ふっと目を開け虚ろな表情で周りを見渡すリンダ
「あ…あれ、わたしは……なにを」
その両肩をミリアムが掴み後ろから耳元に囁く
「リンダ、これからあなたはフィーリアとセックスして
子供から大人に脱皮しなければならないの、分かるわね?」
「セックス…脱皮…」
その二つの単語が暗示のようにリンダの頭の中で繰り返される
彼女の理性が音を立てて溶けていく
リンダの視線がフィーリアの股間の一物に注がれる
それを見た途端リンダの心の中に言い知れぬ肉欲が沸いてくるのがわかった
早くあの太くて硬くて大きい物で壊されてしまいたい…
「はい…私、フィーリア様とセックスします…」
湯船から出ると石畳の上に寝転がり両手で秘所を広げて見せた
そこはまだ美しいサーモンピンクである
それを横から観察するエリス、秘所と言うのは子供を産むための
もっとも神聖な体のひとつと聞いていたが改めてみるとそこは涎のような厭らしい
粘液が垂れており、まるで生き物のように見えて薄気味悪く思った
「さぁ、ここからが本番だエリス、これをオマ○コにいれて種付けすることで
子供は大人になるんだ」
リンダの上にのしかかり秘部に触手ペニスを添える
歓喜を持って受け入れるリンダ
「ああぁっ…私のオマ○コにフィーリア様の熱い精液下さい…」
「ふふっ、焦るな、すぐに与えてやろう」
142 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:02:56 ID:Qc//abmk
グッと腰に力を入れ触手ペニスがリンダを貫く
太い肉の杭が一気に根元まで入り頭が一瞬で真っ白になる
なんの前戯もうけていない、ただ挿入しただけなのに凄まじい快感だった
さっき大量に飲まされた精液のせいだろうか…
「きゃはぁっん! いい!!気持ちいいよォォおっ!」
触手が膣内の出入りを繰り返し、その度に彼女は体を大げさに悶えさせた
膣肉は簡単に肉棒の侵入を許し、抜き差しされるたび
蜜穴からは愛液が搾り取られた
フィーリアの大きな手がリンダの乳房を揉みしだく、きゅんと心臓を締め付けられる感覚がリンダを襲う
たとえるならばチェリーを舌で転がしているような…
膣に与えられる快楽とは違った甘く切ない感じだった
手のひらの中で乳はまるで餅のようにその形を変える
乳首の先端をつね上げられればピュっとミルクが飛び散り
それを赤ん坊見たく音を立てて飲み干せられればリンダは声を上げて悦んだ
「ああアぁっ…フィーリア様…私…」
「いいんだ、お前はゆっくりとその快楽に身をゆだねろ」
「はい…」
何度も何度も膣内を出入りされたせいかもはやフィーリアの肉棒の
大きさも硬さも太さもリンダには完璧にわかってしまっていた
子宮の疼きは一層強いものとなる
こんな太いモノが自分の中に入っていることに驚きを覚えるとともに
快楽を与えてくれる肉棒に愛しさが芽生えてくるのだった
「英雄のチ○ポを銜えられてるんだ、嬉しいだろう
お前はずっと私に憧れてたんだからなぁ」
「はいッ!!フィーリア様のチンポをオマ○コに銜えさせていただいて
リンダは幸せものですゥゥっー!!」
フィーリアはリンダの尻を掴むとグィっと持ち上げる
二人は対面座位の体勢になり肉棒の挿入がより深くなる
鶴が撃たれたような声でリンダが悲鳴を上げる
膣肉に収まっている肉棒の熱が全身に行き渡り体中から汗を放出する
リンダに与えられているのは快楽だけではない
今まで足りなかったものが埋め合わされたかのような
充足感を彼女は味わっていた
「すごい、あんなに狭いのに…太い物がちゃんと入っていってる…」
女体の神秘にエリスはただただ驚くばかりである
リンダの秘所は大口いっぱいにペニスを飲み込んでいた
隙間から垂れ流される愛液が石畳の水と溶け合う
「ふふ、すごいでしょう、オマ○コはね、あんな太い物でも
ちゃんと受け入れて悦ばせることが出来るのよ」
「…オマ○…コ…」
「そうオマ○コ、そしてあの太くて硬い物がチ○ポって言うのよ…」
淫靡な単語をひとつひとつエリスに教えていくミリアム
「オマ○コ…チ○ポ…」
143 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:03:19 ID:Qc//abmk
手を使ってリンダの乳房を弄びながら、本格的に腰を降り始める
フィーリアの上で翻弄されるリンダは息も絶え絶えだ
「あ、あん…オマ○コ…気持ちいい…も…もう…ヒャメぇっー!!」
「くふっ、一緒にイクか?リンダよ」
「は、はいっー!一緒にイキましょうっー!!あああぁぁぁっっん!」
二人の運動が激しくなり、一瞬停止するとガクっと力が抜け石畳の上に倒れこんだ
それから死んだように浅く息を吐きながら情事後の心地よさに浸る
「い、今のは?」
「あれがセックスの奥義、オーガズムよ、性的快感の絶頂とも言えるわね
まぁ、二人は仲良くイッたってことよ」
「…セックスって凄いんですね…あんな…激しい…」」
エリスはセックスという初めての性行為に驚嘆の意しか表せない
「そう、そしてセックスをすれば皆仲良くなれるのよ、素晴らしいことだと思わない?
きっと醜い争いも苛めも戦争すらなくなるわ…」
ミリアムはうっとりと性行為の素晴らしさについて語る
フィーリアが目覚め、むくりと立ち上がった、その拍子に肉棒も膣から抜ける
リンダの膣からはヨーグルトみたく白濁色の精液がトロトロと零れ落ちていた
「お目覚めのようね、どう?気持ちよかった?フィーリア」
手についた体液を舐め取りながらフィーリアは笑う
「ああ、最高だったよ、ふふふっ、天使共の穢れないマ○コに
我々悪魔の闇の『種』を蒔いてやるのは何度やっても快感だな…」
「え…あく…ま…」
エリスが疑問を呈するのとリンダの体がビクンっと震えたのはほぼ同時だった
リンダの体がのっそりっと立ち上がるとその白い翼に
黒いインクを垂らしたような点々が浮き上がり徐々に広がっていく
それに合わせてニュルリと精液を注がれた膣穴からフィーリアと同じ
肉棒が顔を出した、精液に塗れて生まれたそれはやがて硬さを備えると天を突いて勃起する
頭部から二本の角が生え終えた頃、そこには天使のリンダではなく悪魔に変った者がいた
完全に変態を遂げると悪魔リンダはニヤっと笑った
「リ、リンダさんが悪魔に…フィーリアさん!!ミリアムさん!!」
「クスッ、なぁに?」
慌てて二人の方を振り向けば同じように悪魔に変貌した英雄達の姿があった
144 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:03:44 ID:Qc//abmk
「あ、ああ…そんなフィーリアさん、ミリアムさんも悪魔だったなんて…い、一体なにが」
自分を救ってくれた二人の英雄が悪魔だという事実にエリスは混乱する
いきなりリンダが悪魔になり、もはやなにが起こっているのかもわからない
そんなエリスをよそめにミリアムは淡々と説明する
「そう驚くことはないわエリス、私達元から悪魔だったのよ
そして今この本拠地で生き残っている天使を皆悪魔に変えようと思っているわけ」
「皆って私も悪魔にする気ですか?…」
エリスの言葉にミリアムは首を横に振る
「いいえ、貴方だけは特別、何があろうとあなただけは絶対に悪魔にしない
たとえ頼まれてもしないわ」
「ど、どうして私だけ?」
「そ・れ・は・秘密よ、あとそうそう私達のことばらそうとなんてしない方がいいわ
もしばらそうとしたら貴方の大切な天使が死ぬことになるわ」
「大切な天使って誰ですか!お母さん!?ラケルさん!?答えてください!!」
フィーリアとミリアムはただ薄く笑いながら去っていった
リンダは去り際にウインクする
「今度は私が他の天使に『種』付けするシーン見てね♪じゃあ」
一人残されエリスは呆然とする
頭をよぎっていることは悪魔達が天使達を取り込もうとしているということと
不思議とさっきのフィーリアとリンダのセックスシーンだった
エリスは自然と下腹が熱くなっているのに気づいた
続く
145 名無しさん@ピンキー sage 2008/10/12(日) 03:04:35 ID:Qc//abmk
次で魔天使の後日談も終わりです
今更気づいたんですが寄生スレなのに寄生シーンなくてすみません…
スレ住民の皆さんの寛大な心に感謝します!
魔天使の後日談前編投下します
134 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 02:59:18 ID:Qc//abmk
(どうして、こんなことになったんだろう…)
エリスは暗い牢屋の中で自問自答する
あの日、町から住民がいなくなった後、エリスは必死で町中を探し回った
たった一夜で親も親友もいなくなったのだ
彼女の頭がパニックになったのは言うまでもない
一日中探し回っても誰もいないことが分かり
エリスは他の町へと探しに行った
そしていくつかの町を巡り何日かたった後
昔滅びたはずの悪魔が大量に現れ、彼女を捕えると暗い牢屋へ閉じ込めた
その場所は奇しくもエリスがラケルを救った場所だった
それから10年の月日が流れ今だエリスは囚われの身だった
食料係りとおぼしき悪魔は1週間おきに現れ
牢屋へ食料を渡すだけで口すら聞いてくれなかった
まるで自分を物珍しげに見つめられエリスは度々嫌な気分になった
教科書でしか見たことの無い悪魔が何故現れたのかエリスには分からない
ただふたつだけ願い続けていたのがこの光すら差さぬ牢屋から出たいということ
それと母や友人、なによりラケルが無事でいてくれるように祈っていた
(…いったいいつになったら出られるのかな…母さんやラケルさん…無事かな…)
薄いボロ布のベットの上で寝返りをうつエリス
この牢屋には明かりは壁に立てかけてある燭台ぐらいしかない
彼女の唯一の友は僅かな本と時計くらいだった
いつもどうり11時を過ぎる頃になると眠気が訪れ
エリスはうとうととする
彼女の耳に大地を引き裂くような爆音が聞こえたのはその時だった
135 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 02:59:41 ID:Qc//abmk
「な、なに!!なにがあったの!!」
耳をつんざくような音に跳ね起き、辺りを見回すエリス
ぎゃぁと悲鳴のようなものが聞こえると
二人の天使が扉を蹴破り牢獄に入ってきた
天使達はいきなりエリスの牢屋の前に立つと腰の剣を引き抜き
牢扉を打ち壊してしまう
「あ、あなた達…一体」
呆然とするエリスに精悍そうな天使が答える
「話は後だ、今はここから抜け出すことだけを考えろ!」
「さぁ捕まって行くわよ!」
もう一人の天使が無理やりエリスの手を掴むと駆け出す
「ちょ、ちょっと待って!!なんで!いきなり!!」
牢獄から抜け出しエリス達3人は走る
途中エリスの目に切り殺された悪魔の死体が見え、目をそむけた
「こ、これは、あなた達がやったんですか…」
走りながら恐る恐る尋ねるエリス
「そうよ、なにか問題でもある?」
なんら悪びれた様子も無い彼女達にエリスは何もいえなかった
だがエリスにとって死体等を見るのは始めての経験であり
まるで自分が夢の中に迷い込んだような現実感の無い感覚だった
走り続けてようやく出口に辿り着く
そこはまるで爆発が起きたかのように吹き飛ばされていた
二人の天使が白い翼を広げるとエリスへ振り向く
「お前、飛べるか」
問われて、エリスはこくんと頷く
「は、はい、長い間飛んでなかったけど、一応…飛べると思います…」
「ならばいい、これから飛ぶぞ」
「え、ええっ?!!」
ぼろぼろになった入り口の扉を突っ切ると3人は翼を広げ空へ飛び立った
空から見下ろす地上の光景にエリスは息を呑む
10年ぶりに見た外の風景、星と月明かりだけでぼんやりとしか見えなかったが
それでも彼女の胸には温かい想いが込み上げてきた
風を切り空を飛ぶこともあの牢獄の中では許されないことだったから…
しばらくその想いに浸っていたかったがエリスはひとまず我慢し
自分の前を飛んでいる二人の天使に話しかけた
「あの、貴方達は一体何者なんですか?どうして滅びたはずの悪魔がいるんですか!?
なんで私を助けたんですか、もう私…わけが分かんないです…」
一度にまくしたてるエリスをもう一人の落ち着いた天使がなだめる
「まって、まずは落ち着いて、いっぺんに尋ねられたら答えられるものも
答えられないわ、まずは気を穏やかにして順々に話しましょう」
「は、はい…ごめんなさい…」
エリスは気が動転していた自分を恥じる
「いいのよ、私達もまだ名乗ってなかったわね、私はミリアム、もう一人のほうがフィーリアよ」
「フィーリアだ、よろしく頼む」
「ミリアム…フィーリアってあの英雄の!?」
フィーリア、ミリアムと言えば、コーデリアとユリアに並んで大戦を勝利に導いた英雄達だ
その英雄達がどうして自分の目の前に!?
136 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:00:11 ID:Qc//abmk
「ふふ、驚くのも無理はないわね、でもあなたを救出するには
私達ぐらいの神霊力を持つものでなければ駄目だったの…
それぐらい悪魔達の力は強大になっているのよ…」
ミリアムは苦々しげに眉をしかめる
「悪魔が…復活したんですか…」
「そう、都の悪魔達に勝利した記念祭の日にどこからともなく悪魔達が大量に現れ
他の天使達を殺し始めたの…私達も抵抗したけれど勝てなかった…
女王も敵の手に堕ち…今は僅かな仲間と一緒にレジスタンスを続けているの
エリス、貴方を救出したのも一人でも人手が欲しかったからよ」
「そうだったんですか…」
聞いてしまった悪魔達の復活と天使達の敗北
自分が悪魔に牢屋に閉じ込められていることで薄々感づいてはいたが
こうして他者から聞かされると途方も無い現実感を持ってエリスの心を襲った
恐怖と不安がない交ぜになり、彼女はただ無心で飛び続けるしかなかった…
どうして自分があの場所に捕えられていることが分かったのか?
何故、名乗ってもいないのに名前を知っていたのか?
今までの出来事のせいか、その質問がエリスの口から上ることは無かった
「そういえば、私たちはどこへ向かっているんですか?」
ふと疑問に想い質問する、なんの目的地もなくただ飛んでいるわけではないだろうけど
それでもどこへ向かっているのかは聞いておきたかった
質問にフィーリアが答える
「私達レジスタンスの本拠地だ、そこにコーデリア様にユリア様、他の仲間達がいる」
「コーデリア様やユリア様がいるんですか!?」
「ああ、きっとお前を歓迎してくれる
ひとまずそこまで行き、コーデリア様と謁見し体を休めるといいだろう
まぁ本拠地に着くまで丸一日飛び続けるがな…」
「そ、そんなにかかるんですか…」
丸一日飛び続けると言う重労働に気が重たくなるエリスだったが
コーデリア様やユリア様が生きているということに僅かな希望が芽生えたのも事実だった
137 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:00:42 ID:Qc//abmk
そして3人の天使は一日掛けてレジスタンスの本拠地に到着する
その入り口は荒野の岩だらけの場所の小さな裂け目にあった
天使一人が入れるような広さしかない
「ここが入り口…なんですか?…なんだか洞窟っぽいですけど」
「そうだ、こんな辺鄙で分かりにくい場所だからこそ今まで悪魔に見つからずにすんでいる
さぁ、行こう」
フィーリアが先頭、ミリアムが一番後ろで二人に挟まれながらエリスは移動する
10分ほど狭い道を歩いていくと広場に似たひらけた場所に出た
その広場から何十本もの道が分かれ迷路のようになっていた
「うわぁっ…すごい…」
「ふふ、初めてここに来た人は皆最初にそう言うわね
さぁ、コーデリア様に会いに行きましょう
あ、いっておくけど私達から離れないようにね、下手すると迷子になるから」
笑顔で言うミリアムにフィーリアはふざけた口調でからかう
「ふんっ、一番最初に迷子になった奴が何を言っているのやら…」
「あら…なんの話かしらフィーリア…覚えてないわね…」
二人の間に触れるもの全てを凍てつかせる空気が流れ始める…
そんな空気の中、恐る恐るエリスが声を掛ける
「あ、あの早くコーデリア様に会いに行きませんか…」
「ああそうだったわね、ごめんなさい、エリス、急ぎましょう」
「そうだな…あの方を長い間待たせるのは得策じゃない…」
二人の間に漂っていた空気は消え、3人はコーデリアの元に向かう
見れば洞窟には扉が付けられており、そこから他の天使達が出入りするのも見た
みな、エリスを見ると嬉しそうに手を振り、彼女を歓迎していた
「あの、他のレジスタンスの皆さんはあの扉のなかで生活しているんですか」
「ええ、壁を丸ごとくりぬいて部屋にしているの、あなたの部屋も後で案内するわね」
「はいっ!よろしくお願いします!」
フィーリアとミリアムの二人から10年間の出来事と天使と悪魔の戦況について
話しているうちに大きな扉の前に着く
その扉だけ他のものと違い重厚な金属で作られており、見るものに畏怖の念を抱かせる物だった
両端に立っている門番と思われる天使と二人は目礼する
エリスも慌ててそれに習う
「この前にコーデリア様とユリア様がいる、心の準備はいいな」
「は、はいっ!!」
「肩の力を抜いて、大丈夫、コーデリア様は厳しい方だけど
本当はとても優しい方だから」
ミリアムにポンっと肩に手を置かれエリスは深呼吸する
扉の前でフィーリアが大きな声を上げた
「フィーリア、ミリアム両名!!!任務を完了しただいま帰還しました!!
お目通りをお願い致します!!」
フィーリアが大声を張り上げしばらく経つと
細いがどこか品のある声が聞こえた
「よくぞ、帰ってきた、入るがいい」
その言葉と同時に門番は扉を開けた
138 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:01:09 ID:Qc//abmk
(ここがコーデリア様の部屋…)
エリスの目の前に映ったのはきらびやかな美しい部屋でも
勇ましく飾り立てられた部屋でもなかった
質素でごく普通の広いだけの部屋だった
その奥のほうで沢山の本棚と二つの玉座があり、そこにコーデリアとユリアが座っていた
二人とも絶世の美女とも呼べるほど美しい容姿をしている
エリスは初めてラケルを見たときを思い出した
だが彼女たちとも比べても失礼な話だが
ラケルのほうが綺麗だと思ってしまうのは友達同士の贔屓目があるからだろうか
フィーリアとミリアムはコーデリアとユリアを前にして膝をつく
エリスもそうしようとするがコーデリアによいと止められる
「まずはフィーリア、ミリアム、任務を果たしよく無事に帰ってきてくれた
たった一人の仲間でも今の我らには得がたいものだ」
二人は深々と頭を下げた
「いえ、この程度のこと、私達にはもったいないお言葉です」
「ええ、コーデリア様やひいては天使達全員に貢献することこそ、私達の使命ですから」
「すまない、お前たちの様な部下を持って私は幸せ者だな」
コーデリアとユリアの視線がエリスに向かう
(ど、どうしよう…な、なにかいわなくちゃ…でも緊張して…口が…)
二人の英雄に見つめられエリスは金縛りに掛かったように汗を流しながら何も喋れずにいた
先に口を開いたのはユリアの方だった
「クスっ、まるで小動物のように怯えて可愛らしいわね
でも取って食べやしないから、どうか体の力を抜いてくれないかしら」
「これがお前の夢に見たエリスと言う少女か」
「ええ、姿かたちも間違いないわ」
「ゆ、夢…ですか…」
エリスはやっとのことで口を開く
「そうだ、ユリアは今だ天使である者を夢に見る力がある
だから、お前を救出するためにフィーリアとミリアムを向かわせたのだ」
『今だ天使である者』との言葉に少し疑問を感じたが話の腰をおるのも
気が引けたので簡単な質問だけをする
「あの、コーデリア様、私はこれからどうすればいいんでしょうか?」
コーデリアは表情の無い顔で答えた
「決まっている、ここで訓練をし、時が来たら悪魔と戦ってもらう
すまないがなんの戦力にもならない者を置いておく余裕はここには無い…」
エリスはうなだれるがすぐに首を上げる
どうせわかっていたことだ、自分だけ何もせずに守られてぬくぬくと暮らしていけるわけがないと
それにここで過ごしていればいつか母やラケル等の行方が分かるだろう
自分はまだ一人になったと決まったわけじゃない
エリスに対してユリアが申し訳なさそうに声をこける
「ごめんなさい、エリス、あなたのような子供まで戦わせなければいけないなんて…
でも…それでもこの戦いは悪魔と天使と生き残りと誇りをかけた戦いでもあるの
どうかあなたも最後まで希望を捨てずに戦って…」
「大丈夫ですユリア様、私、頑張りますから」
「話は以上だ、エリス、新たな天軍の一員として私たちは歓迎する!
後はゆっくりと体を休めて明日に備えるといい
フィーリア、ミリアム、お前たちも下がってよろしい」
「はっ!!」
コーデリアが話を切り上げると会見はそれで終わりになった
明日から新しい生活が始まるんだろうか…
139 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:01:38 ID:Qc//abmk
「ごめんなさい、エリス、ああ見えてコーデリア様も辛いのよ
あの人は生き残った全ての天使達をまとめなければならない立場の人だから」
「いいえ、気になさらないで下さい、私だってただ守られているのは嫌ですから
至らないところもありますけどこれから色々よろしくお願いしますね」
「ええ、こちらこそね」
帰り道の途中でエリスはフィーリア達と話をする
「そういえばエリス、お前はちゃんと風呂に入っているか」
「え、そういえば、10年間ずっと入ってないです…」
牢屋にはトイレやその他雑貨ぐらいしかなかったのを思い出す
「それはいけないと思うわ、いくら神霊力のお陰である程度
不浄なものからは守られると言っても、体や羽を綺麗にすることは大切な事よ」
「そ、そうですよね」
自分の腕を嗅ぎ匂いを気にする、自分ひとりだった頃と比べて
これからは集団生活をするのだから清潔さにも気を配らなければ
「でもこの洞窟にお風呂なんてあるんですか?」
「ちゃんとあるわ、温泉だけどね、せっかくだからみんなで一緒に行きましょうか」
「名案だな、よし行こうっ」
エリスの返事は聞かずにとっとと温泉場に行こうとする二人
それを慌ててエリスは追いかけた
「え、あ、ちょっと、待ってください!置いてかないでぇ!!迷子になっちゃう!!」
温泉のある部屋につくとそこはきちんとガラスで仕切られていたり脱衣所があったりと
ちゃんとした風呂場と比べても見劣りしない物だった
そこでぱっぱと服を脱ぎ全裸になるフィーリアとミリアム
二人の裸があらわになりエリスはゴクっと生唾を飲む
無駄な筋肉は一切ない美しさすら感じられる肉体
体についた傷の数もある種の優美を体現していた
そして恥部に生えている陰毛に目がいってしまうエリス
二人もそこを隠しもせずに誇らしげにさらけ出している
学校ではエッチなのはいけないことだと教わっていたためこうして他人同士で
裸を見せ合うのも気恥ずかしさを感じさせたのだった
エリスもノロノロと服を脱ぎ裸になる、ただし秘所の部分は手で隠してある
そこに目ざとく気づくミリアムとフィーリア
「あら、いけないわね、そんなところを隠しちゃ…」
「そうだな、ついてる物は同じだ、恥ずかしがる必要など無いだろう」
「で、でもやっぱり恥ずかしいですし…」
二人はニヤニヤと笑いながらエリスに近づくと秘所を隠している手を剥がそうとする
「やっ!なにするんですかっ!止めてください!!」
抵抗しても二人掛りの力に到底勝てるはずもなく、あっさりと手を退かされてしまう
二人の前に映るエリスの秘所…そこには金色のうっすらとした陰毛が生え揃っていた
「へぇ、エリス、ちゃんと生えてたのね…ふふっ」
「ああ、立派だな、私達と同じだ…」
両手を二人に掴まれじっくりと秘部を観察されてしまう
エリスはもはや涙目になっていた
「お二人とも酷いです…そんな…無理やり…」
掠れ声で言うエリスにも二人は平然としていた
「まだ子供なのね…エリスも大人になれば分かるわ…こんなの全然恥ずかしいことじゃないって」
140 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:02:03 ID:Qc//abmk
「そうだ、この天軍にも大人になってない天使は大勢いる
私達で子供が大人になる場面をエリスに見せてやらないか
ちょうど今一人子供が風呂に浸かっている…」
フィーリアの提案にナイスなアイデアだわと返すミリアム
「子供が大人に……」
「そう、きっとドキドキすると思うわ」
そういって浴場に入っていく二人、エリスも不安に思いながら後を追う
初めて見る浴場は思いのほか広く何百人入っても大丈夫そうだった
「わぁっ!広いなってこれ洞窟の広場を見たときにも言いましたね…」
「フっ、あそこの広場と浴場の大きさはこの本拠地の自慢だからな」
「誰っ?」
3人の話し声に気づいたのか湯船に浸かっていた一人の天使が振り返った
フィーリアとミリアムの姿を見てほっとしたような表情を見せる
「なんだ、フィーリア様とミリアム様ですか、びっくりした…
後ろの見知らぬお嬢さんは誰ですか?」
「ああ、私新しく天軍に入ったエリスって言います、よろしくです!」
「そうなんですか、私はリンダです、天軍に入って1年の新米ですけど、よろしくエリスさん」
「ふふ、新米にお互い子供同士仲良くなれそうね」
そういいながら湯船に入りリンダの後ろに回るミリアム
「ねぇ、リンダ、あなたに協力してもらいたいことがあるの」
「なんでしょう?、ミリアム様の頼みだったらなんでもかまいませんよ」
「エリスに子供が大人になる場面を見せて欲しいんだ、出来るな?」
そういいながらフィーリアも立ったまま湯船を歩く
エリスはただそのやり取りをボーと眺めていた
これから何かが起こるという密かな期待感を秘めながら
「子供が大人になる場面ですか?…」
「ええ、そうよ、つまり……」
ミリアムはいきなりリンダの両腕を掴む
「な、何するんですか!?」
リンダは必死で逃げようとするが腕を掴む力はまるで万力のようで微動だにしなかった
フィーリアがゆっくりとリンダに近づく
「エリス、よく見るんだ、これが子供を大人にするものだ…」
「は、はい…」
エリスがフィーリアの側によるとその秘所からは奇妙な触手のような物体が二本も生えていた
うねうねと互いに自己主張しながら生き物のように蠢いている
リンダが触手に目を落とし、恐怖に取り付かれる
「そ、それはっ!!あっ!あくッ!!」
リンダが悪魔という単語を口にする前にミリアムは口を塞ぐ
フィーリアのもう一本の触手がズルズルと伸びてリンダの口に向かう
塞がれた口を再びこじ開ける
ヌチョ…と音を立てて触手ペニスがリンダの口に侵入した
141 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:02:31 ID:Qc//abmk
リンダは口の中の触手の感触に耐えながらも目線でエリスに助けを求める
エリスも視線を受けて困った顔をするが、おずおずとフィーリアに話しかけた
「あの…リンダさん嫌がってませんか…無理に大人になる場面なんて」
「エリス…成長することに我慢は必要なんだ」
「そうよ、エリス、大人になるって悲しいことなの…」
触手はリンダの口内をレイプする
舌、歯、歯肉などが触手の出す粘液でべとべとになる
その口の中の不快感にリンダはたまらず触手を噛もうとするが
ぐにゃとゴムのような感触と触手がビクンっと悦ぶだけだった
「さてこのまま銜えさせていても気持ちよくもないしとっとと出すか…」
「ええ、早くエリスに大人になる場面を見せないとね…」
リンダは触手を銜えたまま涙を浮かべ首を横に振る
「何を…出すんですか」
「ふふ、効き目抜群のおクスリよ…」
フィーリアの触手が震えるのがエリスには分かった
リンダに触手を通して何かが送り込まれているということも
ドクンッ…ドクンッ…
リンダは白目を向き触手から与えられる液体を飲む込んでいる
「もう十分じゃない?あんまし飲ませると壊れちゃうわ」
「む、そうだな」
チュポンと音を立てて触手がリンダの口から引き抜かれる
触手はしゅるしゅると膣肉の中に戻り秘所の触手は一本になった
そのかわりに太さと硬さが倍増しているのが見て取れた
リンダは糸の切れた人形のように倒れそうになりミリアムに支えられる
その頬は心なしかとても紅い色をしていた…
ハァハァと荒い息を吐きながらまどろんでいる様に見える
ふっと目を開け虚ろな表情で周りを見渡すリンダ
「あ…あれ、わたしは……なにを」
その両肩をミリアムが掴み後ろから耳元に囁く
「リンダ、これからあなたはフィーリアとセックスして
子供から大人に脱皮しなければならないの、分かるわね?」
「セックス…脱皮…」
その二つの単語が暗示のようにリンダの頭の中で繰り返される
彼女の理性が音を立てて溶けていく
リンダの視線がフィーリアの股間の一物に注がれる
それを見た途端リンダの心の中に言い知れぬ肉欲が沸いてくるのがわかった
早くあの太くて硬くて大きい物で壊されてしまいたい…
「はい…私、フィーリア様とセックスします…」
湯船から出ると石畳の上に寝転がり両手で秘所を広げて見せた
そこはまだ美しいサーモンピンクである
それを横から観察するエリス、秘所と言うのは子供を産むための
もっとも神聖な体のひとつと聞いていたが改めてみるとそこは涎のような厭らしい
粘液が垂れており、まるで生き物のように見えて薄気味悪く思った
「さぁ、ここからが本番だエリス、これをオマ○コにいれて種付けすることで
子供は大人になるんだ」
リンダの上にのしかかり秘部に触手ペニスを添える
歓喜を持って受け入れるリンダ
「ああぁっ…私のオマ○コにフィーリア様の熱い精液下さい…」
「ふふっ、焦るな、すぐに与えてやろう」
142 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:02:56 ID:Qc//abmk
グッと腰に力を入れ触手ペニスがリンダを貫く
太い肉の杭が一気に根元まで入り頭が一瞬で真っ白になる
なんの前戯もうけていない、ただ挿入しただけなのに凄まじい快感だった
さっき大量に飲まされた精液のせいだろうか…
「きゃはぁっん! いい!!気持ちいいよォォおっ!」
触手が膣内の出入りを繰り返し、その度に彼女は体を大げさに悶えさせた
膣肉は簡単に肉棒の侵入を許し、抜き差しされるたび
蜜穴からは愛液が搾り取られた
フィーリアの大きな手がリンダの乳房を揉みしだく、きゅんと心臓を締め付けられる感覚がリンダを襲う
たとえるならばチェリーを舌で転がしているような…
膣に与えられる快楽とは違った甘く切ない感じだった
手のひらの中で乳はまるで餅のようにその形を変える
乳首の先端をつね上げられればピュっとミルクが飛び散り
それを赤ん坊見たく音を立てて飲み干せられればリンダは声を上げて悦んだ
「ああアぁっ…フィーリア様…私…」
「いいんだ、お前はゆっくりとその快楽に身をゆだねろ」
「はい…」
何度も何度も膣内を出入りされたせいかもはやフィーリアの肉棒の
大きさも硬さも太さもリンダには完璧にわかってしまっていた
子宮の疼きは一層強いものとなる
こんな太いモノが自分の中に入っていることに驚きを覚えるとともに
快楽を与えてくれる肉棒に愛しさが芽生えてくるのだった
「英雄のチ○ポを銜えられてるんだ、嬉しいだろう
お前はずっと私に憧れてたんだからなぁ」
「はいッ!!フィーリア様のチンポをオマ○コに銜えさせていただいて
リンダは幸せものですゥゥっー!!」
フィーリアはリンダの尻を掴むとグィっと持ち上げる
二人は対面座位の体勢になり肉棒の挿入がより深くなる
鶴が撃たれたような声でリンダが悲鳴を上げる
膣肉に収まっている肉棒の熱が全身に行き渡り体中から汗を放出する
リンダに与えられているのは快楽だけではない
今まで足りなかったものが埋め合わされたかのような
充足感を彼女は味わっていた
「すごい、あんなに狭いのに…太い物がちゃんと入っていってる…」
女体の神秘にエリスはただただ驚くばかりである
リンダの秘所は大口いっぱいにペニスを飲み込んでいた
隙間から垂れ流される愛液が石畳の水と溶け合う
「ふふ、すごいでしょう、オマ○コはね、あんな太い物でも
ちゃんと受け入れて悦ばせることが出来るのよ」
「…オマ○…コ…」
「そうオマ○コ、そしてあの太くて硬い物がチ○ポって言うのよ…」
淫靡な単語をひとつひとつエリスに教えていくミリアム
「オマ○コ…チ○ポ…」
143 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:03:19 ID:Qc//abmk
手を使ってリンダの乳房を弄びながら、本格的に腰を降り始める
フィーリアの上で翻弄されるリンダは息も絶え絶えだ
「あ、あん…オマ○コ…気持ちいい…も…もう…ヒャメぇっー!!」
「くふっ、一緒にイクか?リンダよ」
「は、はいっー!一緒にイキましょうっー!!あああぁぁぁっっん!」
二人の運動が激しくなり、一瞬停止するとガクっと力が抜け石畳の上に倒れこんだ
それから死んだように浅く息を吐きながら情事後の心地よさに浸る
「い、今のは?」
「あれがセックスの奥義、オーガズムよ、性的快感の絶頂とも言えるわね
まぁ、二人は仲良くイッたってことよ」
「…セックスって凄いんですね…あんな…激しい…」」
エリスはセックスという初めての性行為に驚嘆の意しか表せない
「そう、そしてセックスをすれば皆仲良くなれるのよ、素晴らしいことだと思わない?
きっと醜い争いも苛めも戦争すらなくなるわ…」
ミリアムはうっとりと性行為の素晴らしさについて語る
フィーリアが目覚め、むくりと立ち上がった、その拍子に肉棒も膣から抜ける
リンダの膣からはヨーグルトみたく白濁色の精液がトロトロと零れ落ちていた
「お目覚めのようね、どう?気持ちよかった?フィーリア」
手についた体液を舐め取りながらフィーリアは笑う
「ああ、最高だったよ、ふふふっ、天使共の穢れないマ○コに
我々悪魔の闇の『種』を蒔いてやるのは何度やっても快感だな…」
「え…あく…ま…」
エリスが疑問を呈するのとリンダの体がビクンっと震えたのはほぼ同時だった
リンダの体がのっそりっと立ち上がるとその白い翼に
黒いインクを垂らしたような点々が浮き上がり徐々に広がっていく
それに合わせてニュルリと精液を注がれた膣穴からフィーリアと同じ
肉棒が顔を出した、精液に塗れて生まれたそれはやがて硬さを備えると天を突いて勃起する
頭部から二本の角が生え終えた頃、そこには天使のリンダではなく悪魔に変った者がいた
完全に変態を遂げると悪魔リンダはニヤっと笑った
「リ、リンダさんが悪魔に…フィーリアさん!!ミリアムさん!!」
「クスッ、なぁに?」
慌てて二人の方を振り向けば同じように悪魔に変貌した英雄達の姿があった
144 魔天使 後日談 sage 2008/10/12(日) 03:03:44 ID:Qc//abmk
「あ、ああ…そんなフィーリアさん、ミリアムさんも悪魔だったなんて…い、一体なにが」
自分を救ってくれた二人の英雄が悪魔だという事実にエリスは混乱する
いきなりリンダが悪魔になり、もはやなにが起こっているのかもわからない
そんなエリスをよそめにミリアムは淡々と説明する
「そう驚くことはないわエリス、私達元から悪魔だったのよ
そして今この本拠地で生き残っている天使を皆悪魔に変えようと思っているわけ」
「皆って私も悪魔にする気ですか?…」
エリスの言葉にミリアムは首を横に振る
「いいえ、貴方だけは特別、何があろうとあなただけは絶対に悪魔にしない
たとえ頼まれてもしないわ」
「ど、どうして私だけ?」
「そ・れ・は・秘密よ、あとそうそう私達のことばらそうとなんてしない方がいいわ
もしばらそうとしたら貴方の大切な天使が死ぬことになるわ」
「大切な天使って誰ですか!お母さん!?ラケルさん!?答えてください!!」
フィーリアとミリアムはただ薄く笑いながら去っていった
リンダは去り際にウインクする
「今度は私が他の天使に『種』付けするシーン見てね♪じゃあ」
一人残されエリスは呆然とする
頭をよぎっていることは悪魔達が天使達を取り込もうとしているということと
不思議とさっきのフィーリアとリンダのセックスシーンだった
エリスは自然と下腹が熱くなっているのに気づいた
続く
145 名無しさん@ピンキー sage 2008/10/12(日) 03:04:35 ID:Qc//abmk
次で魔天使の後日談も終わりです
今更気づいたんですが寄生スレなのに寄生シーンなくてすみません…
スレ住民の皆さんの寛大な心に感謝します!
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