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魔法騎士シードナイツ・青の章
345 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 10:20:14 ID:CtdTmdju
波が来たので今日中に先にシードナイツの続き・青の章を投下できると思います。
>>334あたりの要求に応えられるかどうか……。
347 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:46:25 ID:RBUUmEYj
誤字脱字はいつもの事です。
書いた日に上げないと忘れそうで……。
では投下します。
*
「そんな事ができるわけない……下種が」
「ハハハ、俺が下種?かもしれねえなぁ」
手を後ろで縛られ転がされているこの状況で、ナイトブルーこと青山涼子は未だに強い目をしていた。
彼女のプライドが、目の前の悪魔に対して服従するのを拒んでいるのだ。
「簡単だろ?ドゲザして忠誠を誓いますって言うだけだよ」
「出来るわけ無い、と言ったはずだ」
「強情だな……じゃああの黄色い方にでも悪戯してくるかな」
「愛…イエローもいるのか!?」
外道の名で知られる悪魔、ドーア・レ・ヴェルフェゴール。
人の心を惑わし催眠にかける彼の手口は、ナイツ達全員が知っていた。
洗脳された人間達は下手に傷つけることが出来ないので、かなり戦いにくい相手だ。
そして、こいつは嘘をつかない。
真実を知った人間がその裏切りに絶望し、落胆する様を見て楽しむのである。
「ああ、いるさ。少し離れた監房に捕えてあるよ」
(まだ何もされていない……1人で捕えられているのか?)
「まあ、早くしないとイエローに誰かが『悪戯』してしまうかもしれない」
「そんな……」
それでは、選択肢は一つしかないではないか。
愛を助けるために、自分の身を捧げるという選択肢しか。
「じゃあドゲザ…あ、縛られてるか…こんな感じかな?」
「ちょっ……そんな格好……」
今、涼子は床に寝ている状態だ。
その状態から膝を折り曲げ、正座の状態にするが顔は床についたまま。
つまりはそのライダースーツに包まれた尻を上に上げた状態なのだ。
348 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:47:44 ID:RBUUmEYj
「腰からのラインはなかなかのモンだねぇ。ちょっとでかいかな?」
「くそっ…こんな…格好………」
「ほら、じゃあ誓約しな。『私は仲間の為に自らの身体をドーア様に捧げます』でいいか」
「くっ……わ、わたしは」
「そんな小さい声で聞こえると思うのか?」
意地の悪い笑みを浮かべながら、ドーアは楽しそうに涼子の頭を踏みつける。
「…仲間のためにっ、身体をドーア様に捧げますっ!!!」
「はい、ご苦労様。おい、そこのお前。イエローを確保しておけ」
影に溶け込むようにして控えていた部下の一人を指差し、指示を出す。
「じゃあ体を売った涼子ちゃん、好き勝手させてもらうよ」
「ッ……」
「主には蟲を寄生させるんだけど……どれがいいかな?」
ドーアは書類を取り出し、床に伏せている涼子にも見えるようにそれを落とした。
気味が悪い絵が説明とともに垣間見える。
「プランA、魔転蟲を使ってふたなりになってもらう」
「プランB、魔紅蟲を使って感度が何倍にもなる。それに耐えてもらうだけだ」
「プランC、30人程度の男達に散々犯され、寄生虫の卵を産む」
「そしてプランD、俺に犯される。この4つだ」
当然どれも選べるはずが無い。
Aなんて想像も出来ない。未知の拷問に耐性があるわけも無い。
Cも同じくおぞましい内容だ。
得体の知れない不気味なものに卵を産み付けられる?論外だ。
敢えて、というならBかDだろうが、Dは目の前のこの男に犯されるという事だ。
こんな卑怯な男にいたぶられる事を考えれば、いっその事……
「Bは…どうなるの…?」
「B? ああ、焦らしだな。我慢できない疼きにお前は堕ちる」
これならどうか……?
これに耐えられれば、あるいはこの男の隙をつけるのではないか。
口ぶりからするに、我慢できるとは思っていないようだ。
その慢心を突く事ができればイエロー…愛を助けられる……
349 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:48:24 ID:RBUUmEYj
「……Bを選びます」
「へえ、俺としてはDが良かったがな」
ドーアは涼子の突き出された尻を見てペロリと唇を舐める。
「まあ、しょうがないだろ。おいお前、お姫様がアレをご所望だ。持って来い」
部下の一人に指示を出すと、他の部下を全員下がらせた。
(縛られているとはいえこの男一人ならなんとか……)
今の涼子にある勝算は、この男が自分自身を全く警戒していないということだ。
「ドーア様。こちらをお持ちしました」
「ご苦労だったな」
「なっ……何なのよ…それ…」
雑魚兵が持ってきた一つの壜。
透明なそれには、肉色をした内臓的な何かが入っていた。
それはぐにゅぐにゅと動き回り、何本もある触手を揺らめかせていた。
「これが魔紅蟲……あんたのケツにコイツを入れてやるのさ」
「おっ、お尻にそんなもの入るわけ無いでしょ!!!」
顔を赤くして噛み付く涼子を眺めながら、ドーアはゆっくりと壜の蓋を外す。
「入れないと愛しのイエローが戦闘員共に犯されるんだろうなぁ」
涼子の顔色がさっと青ざめる。
「無理矢理改造した一般人共だ。性欲も溜まってるだろうな。何十人に犯され続け、身も心もボロボロに…
「やめてっ!! ……構わないから、私に何をしても…いいから……」
愛が陵辱されるという最悪な想像をしてしまい、涼子は堪らず叫んだ。
(こいつ、嘘だって事にも気付かんとはな。……いや、あの女といい、ニンゲンなんざこんなモンか…)
350 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:49:15 ID:RBUUmEYj
びちゃり、と粘着性の音がして、得体の知れないものが床に落ちる。
恐ろしくて首を向けて確認することが出来ない。
ドーアもニヤニヤしながら涼子の反応を待つだけで、何も口にしない。
ズル……ズル……引き摺る音が途切れがちに聞こえ
そして…………止まった。
「んひぃいいいいいっ!!!」
ソレが足に付着した部分から来る未知の感覚に、全身の毛が逆立つ。
冷たいとか温かいとかの温度的なものでも、ぬらつく粘液のおぞましさでもない。
粘液に濡れた表皮の感触でもない。
いわばガラスと金属が擦れて起きる、あのおぞましい音のような。
生物の本能ともいうべき根幹的な部分が、その感触を感じ取ったのだ。
その感触はいまだに抜けず、体を襲ってくる。
触手の勢いは止まらず、体はその原初の危機本能に悲鳴をあげている。
「ヒヒッ……やっぱりこの瞬間がたまらねえなぁオイ」
ドーアは何も行動しようとはしない。
つまり、宣言通りこちらが耐え切るかどうか見極めようとしているのだ。
(こんな苦痛、愛が苦しむ事に比べたら――――ッ―アア)
「アアアアアアアガアアガアアアアアアアアアアアアアガアアア」
ソレはいくら強化された人間とはいえ耐え切れる範囲ではなかった。
苦痛というには温い、相手を苦しめることに全てを昇華させた、魔紅蟲の接触。
ずるずると足から這い、太ももに至るまでには悲鳴はさらに大きくなっていた。
「……」
そしてその感覚が再び、突如として止む。
351 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:49:43 ID:RBUUmEYj
「ハァ………ハァ……ハァ…」
絶叫で空気を吐き出し尽くした肺が酸素を取り込もうと大きく膨らむ。
全身の毛穴から嫌な汗が噴出し、体の隅々までが冷たい感覚で痺れている。
ただでさえ無理な体勢であったのを、全身が弛緩してしまい横に倒れてしまった。
恐ろしいことに、あの化物は足にべとりとくっついたままだ。
「力を無理矢理弱らせて容易に侵入できるようにするらしいぜ」
そんな言葉が頭を素通りしていく。
酸素不足と与えられた強烈な苦痛に、涼子はそれを処理できない。
「しっかしまぁ、趣味の悪いモノ作ってるな、魔蟲狂いの引き篭もりめ」
「……ぁ……あ…だっ……たよ…」
お前だって似たようなもの物だろうが……という台詞は出てこない。
苦痛から解かれた後、全身の感覚がまるでどこか別のところにあるようだ。
耳では確かに聞こえるし、何がどう動いているかも見えている。
しかし体を動かそうとしてもなかなか思うように動かない。
もぞもぞと床を動いていた――――刹那、違和感が大腿部を襲う。
「あぁ……あつ…い……」
例えるなら、火のついた手で尻を直接揉み込まれる。
しかし涼子の感覚器官はそれすらも薄弱にしか捉えられず、反応が鈍い。
その熱さは後門に押し入ろうとする魔紅蟲の与える熱さだった。
蟲の蠢く音だけが鮮明に聞こえてくる。
ずちゅずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅ
ずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅぢゅぢゅずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅずちゅぢゅぢゅちゅ
足の付け根に広がっていく熱さ。
器官に纏わりつき、徐々に血管へと麻痺液を送りこむ。
それにつれて腰から下にかけての感覚が、より一層鈍いものになっていく。
352 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:50:19 ID:RBUUmEYj
蟲の横から突き出した突起は裂け、その中から細い触手が伸びて刺さっている。
吸収の早い内臓に潜り込んだ触手がどくどくと魔液を送り込んでいる。
しかし涼子にはそのおぞましい事実が全く認識できていない。
「ぅ…ぁ……ぁ…ぁあ……」
からだが、かえられていく。
体中の組織が毒液によって熱く火照っていくのだけがわかる。
喉の調子は戻らないのに、身体の感覚神経だけが鋭敏に反応していくのがわかった。
部屋の中の濃く絡みつく様な熱気、そして対比される床の冷たさ。
秘部に張り付いている蟲のおぞましさも、皮膚も肛門の熱さも。
(何よこれ……身体がおかしい……んぅ…気持ち悪いぃ…うぁ……)
最もそれら感覚の鋭敏化もおぞましさも全ては副産物でしかないのだが。
そう、製作者の悪意がこめられたこの蟲が、それだけしか効果を持たないわけが無い。
涼子の身に起こっていた変化は、全て段階を踏んで彼女を堕としていくためのものだった。
気付けば、感覚が次第に元に戻りつつある。
肛門の異物は未だ剥がれず、もどかしさとおぞましさを与え続けている。
そう、蟲は更に奥へとずるずる潜り込んでいる。
痺れを撒き散らし、感覚を局所的に鈍くしながらじわじわと。
「何…中で…何を…やってるのよぉっ………」
ようやく声が戻ったと思うと、弱弱しい声しか出すことが出来ない。
ドーアは身の中で蠢く蟲のおぞましさに身体をくねらす涼子をじっと見つめていた。
……そろそろか。あいつが言ってた通り、感覚は一通り元に戻ってきたようだからな。
やっと第一段階、先はどれだけになるのやら。
353 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:50:51 ID:RBUUmEYj
涼子には肛門付近の肉が微小に痙攣を起こしているのがわかった。
細かく震えるその部分は、中から食い荒らされる事を拒絶しているようだ。
入り込んだ蟲の動きを目視することは既に不可能であった。
そのため、嫌でも身体の中に全神経が集中してしまう。
「んぅ……ん……ぅ………気持ち…悪い………」
尻の中でうねっているのがわかってしまい、おもわず足をもじもじさせる。
それによって少しでは在るが痒みに似た感覚が薄らぐ気がしていた。
身体をごろっとあお向けに転がし、尻を床の凹凸に擦りつけた。
少しでも、少しでもこの感覚から逃げていたい。
その考えからか、涼子のその様子がドーアに直視されているのも気付かなかった。
「ぅぁ…痒…んぁ………んん……ぁ……これ…いい……」
擦り付けは段々と強くなり、押し付けている部分より少し上の布地が湿ってきていた。
魔紅蟲を通した部分ではない、守られた女の部分。
そこの変化は微細だったが、涼子が夢中になっている行為の本質を物語っていた。
「…気持ち悪い…ん…ぁ……きもち…わるいの…ぁん……しないと………」
論理的であった思考はついに破綻し始め、行為事自体に意味を持たせていく。
おぞましさからの逃避であったはずの行為が、その感覚が消えたのに止められない。
尻全体を蝕んでいたはずの感触は今はなくなっている。
そしてそこから伝わる感覚は全て生理的快感に徐々に摩り替わり始めた。
「んぁっぁ……うぁ……んん……んぅ……」
行為が、ただ擦り付けるという行為が、気持ちよくなっている。
もどかしさの分得られる解放という麻薬が、じぶじぶと染み込み脳を犯している。
それを涼子の頭は危機であるとは認識できず、得られる快楽にひたすら溺れている。
354 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:51:27 ID:RBUUmEYj
「痒い……おしり…かゆ………ぅ…きもち……ぃ……おしり……いぃ……」
押し付けられるちからは先程よりも強くなっている。
秘部からはもはや隠しようが無い量の愛液が零れ落ちていた。
先ほどから、痒みがどんどんと強くなっている。
腕と足で身体を支えて強く揺するものの、得られる快感よりも鈍痒感の方が強かった。
頃合だ、と考えたドーアは用意させた手錠と鎖を繋ぎ、天井から垂らした。
そしてその手錠の輪を両手にかけてしまう。
「ひっ」
両手を挙げて腰を浮かした中途半端な状態で、涼子は拘束されてしまった。
それはつまり今までこすり付けていた床から尻を離すという事を意味している。
浸っていた温い快楽の中から引き摺りだされ、涼子に耐え難い痒みが襲ってきた。
「いやぁ…痒っ……痒いぃ……擦らせて、お尻擦らせてよっ………」
「はぁ?お前、仲間の為に体を売った奴の要求を聞くと思ってんのか?」
「うっ…あぁっ…痒いのぉ…お願い、お願いだから……」
「まったく、何様なんだよ、お前はよぉ!!」
振り上げたドーアの平手が派手な音を立てて涼子のふとももに炸裂する。
その瞬間、伝わってきた感覚に思わず身体が震える。
「―――――」
それは強烈な痛みでもなく強烈な恐れによるものでもなく―――快感。
尻たぶに伝わった衝撃によって打ち震えた、身体の歓喜の震えであった。
355 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:51:59 ID:RBUUmEYj
打たれた脚には当然ダメージがあるはずが、それも全く感じない。
いや、涼子にはそれを感じる事ができなかった。
「ほら、可哀想なお前にはこの棒を突っ込んでおいてやるよ」
「んひぃっ!!」
ぐりぐりと押し付けられたのはただの金属の棒。
しかし、その衝撃も痒みをとるには充分だった。
「ぁぁあ……ぁ…………あぁ…………」
「お? こんなので気持ち良くなっちまったか?」
「あ…ぇ………え?」
――――気持ちがいい?
違う、気持ち悪さから、痒さから逃れただけだ。
こんな事で、ナイトブルーの私が、気持ちよく、気持ちよく気持ちよく
気持ちよくない。気持ちよくないわけがない。
あの痒みから逃れるのなら、どんな刺激だって充分だ。
気持ちよかった。
気持ちよくなっている。自分の身体が。
お尻に棒を突っ込まれてぐりぐり押し込まれて
むりやり刺されてお尻の穴広げられて固い棒を突っ込まれて……
「きもち……ぃ……いい………」
理性の限界だった。
拘束された状態であの疼きを忘れるためには、この感覚に身を任せるしか無い。
痒みから逃れる開放感。背筋をぞくぞくと走る得体の知れない感覚。
それはもはや快感以外の何者でもなく。
そして涼子を快楽の泥沼へと引き摺り込む蜜毒の感覚だった。
356 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:52:32 ID:RBUUmEYj
違う、違うと快感を否定する声は未だにどこかでしている。
しかしそれが口から出る前に押し止められ、あられも無い嬌声だけが部屋に響く。
「きもち、ぁ…い…んん……ぁあ…」
身体がどろどろに溶かされ、腰から下が無くなってしまったようだ。
しかしその部分からは絶え間なく熱いうねりが押し寄せる。
まるで自分の身体でなくなってしまったかのように。
(そうだ……私じゃない…蟲がぁ……)
「蟲のせい……だよな」
ドーアが耳元でぼそりと呟く。
極低音のその声は驚くほど自然に受け入れられ、言葉が脳に染みこんでいく。
そう、腰にたまらなく甘美な感覚を与えてくれているのは蟲なのだ。
感じているのは涼子ではなく、蟲だ。
蟲のせいで蟲のお陰で蟲が……
頭の中で急速に回路が組み変えられていく。
脳内麻薬が尋常でないほど分泌され、蟲が神経を侵食する。
身体全体が熱くなり、やがてその熱は臀部へと移って行く。
最後まで残っていた理性の声はどこかへ押しやられ、消えた。
そして……そして、新しい牝が誕生した。
357 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:53:02 ID:RBUUmEYj
「あひっ、ひゃ、ああぁ……んぁ、ひゃぅ…うぁ…」
青い戦闘スーツは最早無残な姿に変わっており、下半身はほぼ丸出しの状態だった。
幹部の持つ長い金属棒が、ただ抜き差しされている。
しかもそれは女陰を貫くことなく、排泄器官であるはずの肛門を出入していた。
魔紅蟲の本来の効果。
それは、肛門性交のためだけに身体を作り変える効果だった。
どこかに消えたように見えた蟲は下半身全体と背骨へと寄生していた。
全ての感覚をシャットアウトし、ただただ痒みと快感のみを感じ取らせる。
「んんっ……んあっ、ぁんっ…ぅ……ぁんあ……」
眉を顰め、玉のような汗を浮かべながら与えられる満足感に浸る涼子。
その耳には何も聞こえておらず、その目には何も映っていない。
白痴じみた顔で涎をだらだらと零しながら、ドーアの手の動きに翻弄される。
決して激しく無いその刺激も、徐々に堕とそうというドーアの目論見である。
「ぁ、あぁ、んぅっ!……あふ、んん…ぃ……いぃ………」
ドーアが耳元で呪詛を呟くが、涼子は全く反応しない。
魔紅蟲の支配は完全なものとなった。
今例えば彼女に与える肛虐を止めたとすれば、再び愉悦に浸るためどんな事でも行うだろう。
もはや、肛門を中心として思考する人形であるといっても変わらない。
ほんの少し、理性が残っているとすれば。
それはドーアの最悪な嗜好によるものだ。
(コイツとイエローを引き合わせるってのも……クク、面白いことになりそうだ)
悪魔の笑いは、一晩中止まることは無かった。
358 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:55:10 ID:RBUUmEYj
ここで終了です。
波が来れば今日みたいにすぐ1作品書けるんですが、なかなか……
他のもちょくちょく書いていきます。
では。
波が来たので今日中に先にシードナイツの続き・青の章を投下できると思います。
>>334あたりの要求に応えられるかどうか……。
347 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:46:25 ID:RBUUmEYj
誤字脱字はいつもの事です。
書いた日に上げないと忘れそうで……。
では投下します。
*
「そんな事ができるわけない……下種が」
「ハハハ、俺が下種?かもしれねえなぁ」
手を後ろで縛られ転がされているこの状況で、ナイトブルーこと青山涼子は未だに強い目をしていた。
彼女のプライドが、目の前の悪魔に対して服従するのを拒んでいるのだ。
「簡単だろ?ドゲザして忠誠を誓いますって言うだけだよ」
「出来るわけ無い、と言ったはずだ」
「強情だな……じゃああの黄色い方にでも悪戯してくるかな」
「愛…イエローもいるのか!?」
外道の名で知られる悪魔、ドーア・レ・ヴェルフェゴール。
人の心を惑わし催眠にかける彼の手口は、ナイツ達全員が知っていた。
洗脳された人間達は下手に傷つけることが出来ないので、かなり戦いにくい相手だ。
そして、こいつは嘘をつかない。
真実を知った人間がその裏切りに絶望し、落胆する様を見て楽しむのである。
「ああ、いるさ。少し離れた監房に捕えてあるよ」
(まだ何もされていない……1人で捕えられているのか?)
「まあ、早くしないとイエローに誰かが『悪戯』してしまうかもしれない」
「そんな……」
それでは、選択肢は一つしかないではないか。
愛を助けるために、自分の身を捧げるという選択肢しか。
「じゃあドゲザ…あ、縛られてるか…こんな感じかな?」
「ちょっ……そんな格好……」
今、涼子は床に寝ている状態だ。
その状態から膝を折り曲げ、正座の状態にするが顔は床についたまま。
つまりはそのライダースーツに包まれた尻を上に上げた状態なのだ。
348 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:47:44 ID:RBUUmEYj
「腰からのラインはなかなかのモンだねぇ。ちょっとでかいかな?」
「くそっ…こんな…格好………」
「ほら、じゃあ誓約しな。『私は仲間の為に自らの身体をドーア様に捧げます』でいいか」
「くっ……わ、わたしは」
「そんな小さい声で聞こえると思うのか?」
意地の悪い笑みを浮かべながら、ドーアは楽しそうに涼子の頭を踏みつける。
「…仲間のためにっ、身体をドーア様に捧げますっ!!!」
「はい、ご苦労様。おい、そこのお前。イエローを確保しておけ」
影に溶け込むようにして控えていた部下の一人を指差し、指示を出す。
「じゃあ体を売った涼子ちゃん、好き勝手させてもらうよ」
「ッ……」
「主には蟲を寄生させるんだけど……どれがいいかな?」
ドーアは書類を取り出し、床に伏せている涼子にも見えるようにそれを落とした。
気味が悪い絵が説明とともに垣間見える。
「プランA、魔転蟲を使ってふたなりになってもらう」
「プランB、魔紅蟲を使って感度が何倍にもなる。それに耐えてもらうだけだ」
「プランC、30人程度の男達に散々犯され、寄生虫の卵を産む」
「そしてプランD、俺に犯される。この4つだ」
当然どれも選べるはずが無い。
Aなんて想像も出来ない。未知の拷問に耐性があるわけも無い。
Cも同じくおぞましい内容だ。
得体の知れない不気味なものに卵を産み付けられる?論外だ。
敢えて、というならBかDだろうが、Dは目の前のこの男に犯されるという事だ。
こんな卑怯な男にいたぶられる事を考えれば、いっその事……
「Bは…どうなるの…?」
「B? ああ、焦らしだな。我慢できない疼きにお前は堕ちる」
これならどうか……?
これに耐えられれば、あるいはこの男の隙をつけるのではないか。
口ぶりからするに、我慢できるとは思っていないようだ。
その慢心を突く事ができればイエロー…愛を助けられる……
349 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:48:24 ID:RBUUmEYj
「……Bを選びます」
「へえ、俺としてはDが良かったがな」
ドーアは涼子の突き出された尻を見てペロリと唇を舐める。
「まあ、しょうがないだろ。おいお前、お姫様がアレをご所望だ。持って来い」
部下の一人に指示を出すと、他の部下を全員下がらせた。
(縛られているとはいえこの男一人ならなんとか……)
今の涼子にある勝算は、この男が自分自身を全く警戒していないということだ。
「ドーア様。こちらをお持ちしました」
「ご苦労だったな」
「なっ……何なのよ…それ…」
雑魚兵が持ってきた一つの壜。
透明なそれには、肉色をした内臓的な何かが入っていた。
それはぐにゅぐにゅと動き回り、何本もある触手を揺らめかせていた。
「これが魔紅蟲……あんたのケツにコイツを入れてやるのさ」
「おっ、お尻にそんなもの入るわけ無いでしょ!!!」
顔を赤くして噛み付く涼子を眺めながら、ドーアはゆっくりと壜の蓋を外す。
「入れないと愛しのイエローが戦闘員共に犯されるんだろうなぁ」
涼子の顔色がさっと青ざめる。
「無理矢理改造した一般人共だ。性欲も溜まってるだろうな。何十人に犯され続け、身も心もボロボロに…
「やめてっ!! ……構わないから、私に何をしても…いいから……」
愛が陵辱されるという最悪な想像をしてしまい、涼子は堪らず叫んだ。
(こいつ、嘘だって事にも気付かんとはな。……いや、あの女といい、ニンゲンなんざこんなモンか…)
350 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:49:15 ID:RBUUmEYj
びちゃり、と粘着性の音がして、得体の知れないものが床に落ちる。
恐ろしくて首を向けて確認することが出来ない。
ドーアもニヤニヤしながら涼子の反応を待つだけで、何も口にしない。
ズル……ズル……引き摺る音が途切れがちに聞こえ
そして…………止まった。
「んひぃいいいいいっ!!!」
ソレが足に付着した部分から来る未知の感覚に、全身の毛が逆立つ。
冷たいとか温かいとかの温度的なものでも、ぬらつく粘液のおぞましさでもない。
粘液に濡れた表皮の感触でもない。
いわばガラスと金属が擦れて起きる、あのおぞましい音のような。
生物の本能ともいうべき根幹的な部分が、その感触を感じ取ったのだ。
その感触はいまだに抜けず、体を襲ってくる。
触手の勢いは止まらず、体はその原初の危機本能に悲鳴をあげている。
「ヒヒッ……やっぱりこの瞬間がたまらねえなぁオイ」
ドーアは何も行動しようとはしない。
つまり、宣言通りこちらが耐え切るかどうか見極めようとしているのだ。
(こんな苦痛、愛が苦しむ事に比べたら――――ッ―アア)
「アアアアアアアガアアガアアアアアアアアアアアアアガアアア」
ソレはいくら強化された人間とはいえ耐え切れる範囲ではなかった。
苦痛というには温い、相手を苦しめることに全てを昇華させた、魔紅蟲の接触。
ずるずると足から這い、太ももに至るまでには悲鳴はさらに大きくなっていた。
「……」
そしてその感覚が再び、突如として止む。
351 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:49:43 ID:RBUUmEYj
「ハァ………ハァ……ハァ…」
絶叫で空気を吐き出し尽くした肺が酸素を取り込もうと大きく膨らむ。
全身の毛穴から嫌な汗が噴出し、体の隅々までが冷たい感覚で痺れている。
ただでさえ無理な体勢であったのを、全身が弛緩してしまい横に倒れてしまった。
恐ろしいことに、あの化物は足にべとりとくっついたままだ。
「力を無理矢理弱らせて容易に侵入できるようにするらしいぜ」
そんな言葉が頭を素通りしていく。
酸素不足と与えられた強烈な苦痛に、涼子はそれを処理できない。
「しっかしまぁ、趣味の悪いモノ作ってるな、魔蟲狂いの引き篭もりめ」
「……ぁ……あ…だっ……たよ…」
お前だって似たようなもの物だろうが……という台詞は出てこない。
苦痛から解かれた後、全身の感覚がまるでどこか別のところにあるようだ。
耳では確かに聞こえるし、何がどう動いているかも見えている。
しかし体を動かそうとしてもなかなか思うように動かない。
もぞもぞと床を動いていた――――刹那、違和感が大腿部を襲う。
「あぁ……あつ…い……」
例えるなら、火のついた手で尻を直接揉み込まれる。
しかし涼子の感覚器官はそれすらも薄弱にしか捉えられず、反応が鈍い。
その熱さは後門に押し入ろうとする魔紅蟲の与える熱さだった。
蟲の蠢く音だけが鮮明に聞こえてくる。
ずちゅずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅ
ずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅぢゅぢゅずちゅぢゅぢゅちゅずちゅずちゅずちゅぢゅぢゅちゅ
足の付け根に広がっていく熱さ。
器官に纏わりつき、徐々に血管へと麻痺液を送りこむ。
それにつれて腰から下にかけての感覚が、より一層鈍いものになっていく。
352 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:50:19 ID:RBUUmEYj
蟲の横から突き出した突起は裂け、その中から細い触手が伸びて刺さっている。
吸収の早い内臓に潜り込んだ触手がどくどくと魔液を送り込んでいる。
しかし涼子にはそのおぞましい事実が全く認識できていない。
「ぅ…ぁ……ぁ…ぁあ……」
からだが、かえられていく。
体中の組織が毒液によって熱く火照っていくのだけがわかる。
喉の調子は戻らないのに、身体の感覚神経だけが鋭敏に反応していくのがわかった。
部屋の中の濃く絡みつく様な熱気、そして対比される床の冷たさ。
秘部に張り付いている蟲のおぞましさも、皮膚も肛門の熱さも。
(何よこれ……身体がおかしい……んぅ…気持ち悪いぃ…うぁ……)
最もそれら感覚の鋭敏化もおぞましさも全ては副産物でしかないのだが。
そう、製作者の悪意がこめられたこの蟲が、それだけしか効果を持たないわけが無い。
涼子の身に起こっていた変化は、全て段階を踏んで彼女を堕としていくためのものだった。
気付けば、感覚が次第に元に戻りつつある。
肛門の異物は未だ剥がれず、もどかしさとおぞましさを与え続けている。
そう、蟲は更に奥へとずるずる潜り込んでいる。
痺れを撒き散らし、感覚を局所的に鈍くしながらじわじわと。
「何…中で…何を…やってるのよぉっ………」
ようやく声が戻ったと思うと、弱弱しい声しか出すことが出来ない。
ドーアは身の中で蠢く蟲のおぞましさに身体をくねらす涼子をじっと見つめていた。
……そろそろか。あいつが言ってた通り、感覚は一通り元に戻ってきたようだからな。
やっと第一段階、先はどれだけになるのやら。
353 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:50:51 ID:RBUUmEYj
涼子には肛門付近の肉が微小に痙攣を起こしているのがわかった。
細かく震えるその部分は、中から食い荒らされる事を拒絶しているようだ。
入り込んだ蟲の動きを目視することは既に不可能であった。
そのため、嫌でも身体の中に全神経が集中してしまう。
「んぅ……ん……ぅ………気持ち…悪い………」
尻の中でうねっているのがわかってしまい、おもわず足をもじもじさせる。
それによって少しでは在るが痒みに似た感覚が薄らぐ気がしていた。
身体をごろっとあお向けに転がし、尻を床の凹凸に擦りつけた。
少しでも、少しでもこの感覚から逃げていたい。
その考えからか、涼子のその様子がドーアに直視されているのも気付かなかった。
「ぅぁ…痒…んぁ………んん……ぁ……これ…いい……」
擦り付けは段々と強くなり、押し付けている部分より少し上の布地が湿ってきていた。
魔紅蟲を通した部分ではない、守られた女の部分。
そこの変化は微細だったが、涼子が夢中になっている行為の本質を物語っていた。
「…気持ち悪い…ん…ぁ……きもち…わるいの…ぁん……しないと………」
論理的であった思考はついに破綻し始め、行為事自体に意味を持たせていく。
おぞましさからの逃避であったはずの行為が、その感覚が消えたのに止められない。
尻全体を蝕んでいたはずの感触は今はなくなっている。
そしてそこから伝わる感覚は全て生理的快感に徐々に摩り替わり始めた。
「んぁっぁ……うぁ……んん……んぅ……」
行為が、ただ擦り付けるという行為が、気持ちよくなっている。
もどかしさの分得られる解放という麻薬が、じぶじぶと染み込み脳を犯している。
それを涼子の頭は危機であるとは認識できず、得られる快楽にひたすら溺れている。
354 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:51:27 ID:RBUUmEYj
「痒い……おしり…かゆ………ぅ…きもち……ぃ……おしり……いぃ……」
押し付けられるちからは先程よりも強くなっている。
秘部からはもはや隠しようが無い量の愛液が零れ落ちていた。
先ほどから、痒みがどんどんと強くなっている。
腕と足で身体を支えて強く揺するものの、得られる快感よりも鈍痒感の方が強かった。
頃合だ、と考えたドーアは用意させた手錠と鎖を繋ぎ、天井から垂らした。
そしてその手錠の輪を両手にかけてしまう。
「ひっ」
両手を挙げて腰を浮かした中途半端な状態で、涼子は拘束されてしまった。
それはつまり今までこすり付けていた床から尻を離すという事を意味している。
浸っていた温い快楽の中から引き摺りだされ、涼子に耐え難い痒みが襲ってきた。
「いやぁ…痒っ……痒いぃ……擦らせて、お尻擦らせてよっ………」
「はぁ?お前、仲間の為に体を売った奴の要求を聞くと思ってんのか?」
「うっ…あぁっ…痒いのぉ…お願い、お願いだから……」
「まったく、何様なんだよ、お前はよぉ!!」
振り上げたドーアの平手が派手な音を立てて涼子のふとももに炸裂する。
その瞬間、伝わってきた感覚に思わず身体が震える。
「―――――」
それは強烈な痛みでもなく強烈な恐れによるものでもなく―――快感。
尻たぶに伝わった衝撃によって打ち震えた、身体の歓喜の震えであった。
355 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:51:59 ID:RBUUmEYj
打たれた脚には当然ダメージがあるはずが、それも全く感じない。
いや、涼子にはそれを感じる事ができなかった。
「ほら、可哀想なお前にはこの棒を突っ込んでおいてやるよ」
「んひぃっ!!」
ぐりぐりと押し付けられたのはただの金属の棒。
しかし、その衝撃も痒みをとるには充分だった。
「ぁぁあ……ぁ…………あぁ…………」
「お? こんなので気持ち良くなっちまったか?」
「あ…ぇ………え?」
――――気持ちがいい?
違う、気持ち悪さから、痒さから逃れただけだ。
こんな事で、ナイトブルーの私が、気持ちよく、気持ちよく気持ちよく
気持ちよくない。気持ちよくないわけがない。
あの痒みから逃れるのなら、どんな刺激だって充分だ。
気持ちよかった。
気持ちよくなっている。自分の身体が。
お尻に棒を突っ込まれてぐりぐり押し込まれて
むりやり刺されてお尻の穴広げられて固い棒を突っ込まれて……
「きもち……ぃ……いい………」
理性の限界だった。
拘束された状態であの疼きを忘れるためには、この感覚に身を任せるしか無い。
痒みから逃れる開放感。背筋をぞくぞくと走る得体の知れない感覚。
それはもはや快感以外の何者でもなく。
そして涼子を快楽の泥沼へと引き摺り込む蜜毒の感覚だった。
356 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:52:32 ID:RBUUmEYj
違う、違うと快感を否定する声は未だにどこかでしている。
しかしそれが口から出る前に押し止められ、あられも無い嬌声だけが部屋に響く。
「きもち、ぁ…い…んん……ぁあ…」
身体がどろどろに溶かされ、腰から下が無くなってしまったようだ。
しかしその部分からは絶え間なく熱いうねりが押し寄せる。
まるで自分の身体でなくなってしまったかのように。
(そうだ……私じゃない…蟲がぁ……)
「蟲のせい……だよな」
ドーアが耳元でぼそりと呟く。
極低音のその声は驚くほど自然に受け入れられ、言葉が脳に染みこんでいく。
そう、腰にたまらなく甘美な感覚を与えてくれているのは蟲なのだ。
感じているのは涼子ではなく、蟲だ。
蟲のせいで蟲のお陰で蟲が……
頭の中で急速に回路が組み変えられていく。
脳内麻薬が尋常でないほど分泌され、蟲が神経を侵食する。
身体全体が熱くなり、やがてその熱は臀部へと移って行く。
最後まで残っていた理性の声はどこかへ押しやられ、消えた。
そして……そして、新しい牝が誕生した。
357 黒い人@【魔法騎士シードナイツ・青の章】 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:53:02 ID:RBUUmEYj
「あひっ、ひゃ、ああぁ……んぁ、ひゃぅ…うぁ…」
青い戦闘スーツは最早無残な姿に変わっており、下半身はほぼ丸出しの状態だった。
幹部の持つ長い金属棒が、ただ抜き差しされている。
しかもそれは女陰を貫くことなく、排泄器官であるはずの肛門を出入していた。
魔紅蟲の本来の効果。
それは、肛門性交のためだけに身体を作り変える効果だった。
どこかに消えたように見えた蟲は下半身全体と背骨へと寄生していた。
全ての感覚をシャットアウトし、ただただ痒みと快感のみを感じ取らせる。
「んんっ……んあっ、ぁんっ…ぅ……ぁんあ……」
眉を顰め、玉のような汗を浮かべながら与えられる満足感に浸る涼子。
その耳には何も聞こえておらず、その目には何も映っていない。
白痴じみた顔で涎をだらだらと零しながら、ドーアの手の動きに翻弄される。
決して激しく無いその刺激も、徐々に堕とそうというドーアの目論見である。
「ぁ、あぁ、んぅっ!……あふ、んん…ぃ……いぃ………」
ドーアが耳元で呪詛を呟くが、涼子は全く反応しない。
魔紅蟲の支配は完全なものとなった。
今例えば彼女に与える肛虐を止めたとすれば、再び愉悦に浸るためどんな事でも行うだろう。
もはや、肛門を中心として思考する人形であるといっても変わらない。
ほんの少し、理性が残っているとすれば。
それはドーアの最悪な嗜好によるものだ。
(コイツとイエローを引き合わせるってのも……クク、面白いことになりそうだ)
悪魔の笑いは、一晩中止まることは無かった。
358 黒い人 ◆JKJRKSATYY sage 2008/01/28(月) 19:55:10 ID:RBUUmEYj
ここで終了です。
波が来れば今日みたいにすぐ1作品書けるんですが、なかなか……
他のもちょくちょく書いていきます。
では。
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