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永久の果肉9
317 乙×風 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:07:11 ID:SwFdKQpN
今週もウルトラマンデーの時間がやってきました。
今回はエロオンリーですぞ。
まあ、前回のエロ無し話も思ったより評判が良かったので実はほっとしています。
ただし、297氏が指摘してくれた誤字は…もう何というか。
やっちまった感が漂います。シリアスなシーンなだけにほんと悔しいですわぁ。
さて、気を取り直して投下といきましょうか。
(二穴攻め、乱交、百合、ふたなり、逆レイプ、焦らしプレイ、精神崩壊)
NGワードはこんなもんですか。
今回はリオがパセットを堕とす話ですー。
15レスほど消費します。
318 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:10:08 ID:SwFdKQpN
第九話 ドッグハント
アレエスの街を一人のメイドが駆けている。
街を東西に分断する中央通りだ。そこを北上しながらメイドは叫び声を上げていだ。
「リオっちーーーっっ!! 何処行ったのーー!! 返事してーっ!!」
大声を上げているのはパセットだ。
出店と人でごった返す大通りで、人目も憚らずリオの捜索をしている。
街行く人々が何事かと奇異の視線を向けてくるがそれに構っている余裕は無かった。
太陽はすでに真上までに上っている。
彼女が消えてからもう何時間経つのだろうか。
(プチ家出とかだったらいいんだけどっ。もうほんとにリオっちは人の気も知らないで!)
「見つけたら絶対おっぱい揉んでやるんだからぁ!!」
逆切れ気味に叫んだ時だった。
「…あのパセットちゃん。街中で何大声で叫んでるの?」
「へ?」
背中から馴染み深い声が聞こえた。それは、もう何年も聞き続けた声だった。
淡い期待を込めて振り返る。
熟れた桃のような髪。そしてゴスロリドレス。
愛らしい顔はややはにかんだ様子で――探し人はそこに居た。
「リオっち!? リオっちだ! どの面下げて帰ってきやがったこんちくしょう!
うわあぁんバカあぁぁぁっ!!! 心配したんだからぁぁぁっ!!」
「え!? あれ!? パセットちゃんっ?」
「バカバカバカバカバカ! ロリロリロリロリロリロリ!
本気で心配したんだゾ!? プチ家出か!? 家出なのか!?
するならするでどーしてパセットに一言声掛けてくれないのさ!?
パセットとリオっちの友情はそんなもんだったのか!?」
「パセットちゃん…」
ぎゅう、と小さな体を抱き締める。
「パセットは怒ってる。分かるよねリオっち?」
「うん。ごめんなさい」
「謝っただけじゃ許さないから。昨日作ったげたご飯だって食べてくれなかったし。
いや、体調が悪かったんなら別にいいんだけど?
いやいやそうじゃなくて心配掛けた分、ちゃんと罪を償いなさい!
主に体で! 具体的にはオッパイ揉ませろ!!」
我ながら無茶苦茶な事を言ってるな、と思う。
だがそれが自分らしい。冗談を言えるくらいには、本当に安心した。
(良かった…リオっち、帰ってきてくれて、ほんと良かった…っ)
抱きついたのは泣いているところを見られたくなかったからだ。
まあ、半泣きの顔はバッチリ見られたと思って、
「いいよ? 私のおっぱい揉ませてあげるから、許して?」
(ほうほう、リオっちにしては中々殊勝な心掛けだ。
このパセットの無理難題冗談冗句を真に受け自らのてオッパイを差し出すとは)
「って何ですと…!?」
がば、と離れてリオの顔を伺う。
何やら顔が赤い気がするのは気のせいか。
いや、それ以前に。
(あれ? リオっちって、右目、青色じゃなかったっけ?)
どうして、彼女の目は両方とも赤い?
そんなこちらの疑問を読んだように、リオはくすり、と笑う。
その表情が何故かとても艶かしく見えて、どきり、としてしまった。
(な、なんか今のリオっち、ちょっと変だ…)
自分がお世話をしていた少女は、どちらかと言えば陰鬱な子だった。
気弱で、言いたい事が言えないような、自己主張が下手な子だ。
それにすぐに情緒が不安定になる。
可愛い顔はいつも悲しい表情をしていた。パセットからすれば実に勿体無い話である。
319 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:12:58 ID:SwFdKQpN
それがどうだ。
今のリオは明るい笑顔を浮かべている。
どことなく色っぽい雰囲気も、なんだか小悪魔っぽい感じがしてとても可愛らしい。
自信と幸福に満ちた表情は、そこらの男も女も関係無く惹き付けて止まないだろう。
(うっわぁ。リオっちやっぱり可愛い。完全敗北です。
わたくしめのようなタヌキ娘では歯が立ちません。バタンキュー)
「ふふふ。パセットちゃんも可愛いよ♪ 私大好き♪」
くらりと来た。
いやもう妖しいとかリオらしくないとか果てしなくどうでもいい。
これが我が主。リオ=リビディスタその人である。
一言で言うと、可愛いは正義!!
「好きなら是非おっぱい揉ませて下さいな!」
何言ってるんだ。頭おかしいんじゃないのか。
しかしリオの甘い体臭を嗅いでいるとどうにも頭がすけべな方向に行ってしまう。
それに、すっ、と細めた少女の瞳とか、はふぅ、という艶かしい吐息とか。
何だこのエロオーラ。こっちまでドキドキしてきた。
(あ、れ、なんぞ? 頭、クラクラしてきた…)
「いいよ? オッパイくらい。迷惑掛けた御礼に、沢山触らせてあげる。
でも、その前に、『私の我侭、聞いて欲しいな』」
リオの声は耳朶を打ち、脳に響き、心にまで染み渡る。
少女の色香に惑わされた精神は、ゴスロリ少女の言葉に何の疑問なく聞き入ってしまう。
「…うん。いいよ…パセットは…リオっちのメイドさんだから…」
「ありがとパセットちゃん! 大好き♪」
ちゅ。とほっぺたにキスをされる。
(あぁぁぁぁぁあぁぁっ…幸せぇ…)
暖かい感触に心が幸福感で満たされた。
赤い両目。どことなく淫靡な雰囲気。
それらに対する警戒や疑心はそれで綺麗さっぱり流された。
だから、こちらを見る紅い目が、狩猟動物のように細まっている事にも気付かない。
リオが、薄ら寒い笑みを浮かべている事にも。
「じゃこっち! こっち来て! パセットちゃんに見せたいものがあるの!」
手を引かれ、大通りから外れる。
狭い路地に入り、ジグザグに進んでいく。
人通りが徐々に少なくなり、表通りから聞こえる喧騒が泡沫の夢のように感じる。
こちらの手を引きながら走る少女の足取りは、軽やかだった。
どこにそんな体力があるのか、ぼんやりと考える。
(元気になったんだねぇ…)
思考がうまく働かない。まるで夢の中のようだ。
そしてそれが悪夢のような現実である事に、すぐに気付かされる事になる。
「さ、着いたよ♪」
ぱん、と手を叩かれる。
「――はれ?」
猫騙しの音で正気に戻った。
(何だかぼーっとしてたなぁ…)
大通りから随分離れた所に来てしまった。
そもそも何処をどう通って来たのかも思い出せない。
「んで此処は何なのさ?」
見るからにオンボロの一軒家が目の前に鎮座している。
薄汚れて、黴が生えて、メイドとしての本能が疼いてしょうがない。
「? ここを掃除すればいいの?」
「あははっ。違うよ。取り敢えず中に入ってみれば分かるから」
「ふーん。ま、いっか♪ 鬼が出るのか蛇が出るか♪」
どっちでもないよ。背中からリオの声が聞こえた。
同時に勢いに任せて入り口の扉を開ける。
「あっ!! あっんっ! いいっ! もっとっ! もっと下さいぃ!
貴方様の逞しいおチンポで、私のクサマンコをズボズボして下さい!!」
320 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:14:43 ID:SwFdKQpN
「家を間違えました」
「合ってるよ♪」
速攻でドアを閉めようとするがリオが戸口に腕を挟み、阻止された。
「ほらほらパセットちゃんも入って入って♪」
「え、いやパセットはこんなアダルティックかつエロティックな家には、ってきゃわ!?」
ぐい、と背中を押されて無理矢理家に入れられてしまう。
この華奢な少女はこんなに力が強かったか?
いやいやそんな事よりもこの現状を何とかしないと。
「あん! あん! いいっ! おチンポいいっ!!」
(うっわぁ…っ)
一軒家の中では現在進行形で激しい情事が繰り広げられていた。
リオの部屋と大して変わらない大きさの室内では、二人の男が一人の女を犯している。
そこは居住区画の余ったスペースに作られた一軒家だ。
今にも壊れそうな安物のベッドが二つと、クローゼットが一つ。窓は一つだけ。
無論屋敷にあるような調度品も無く、埃臭いそこは浮浪者が住むような家だった。
その中に四人の屈強な男と、うら若い女が居る。
男は皆逞しい腹筋とそそり立ったペニスを露出させ、女も絹のような柔肌を晒していた。
彼らは二つあるベッドの内の一つを占領し、騎乗位に女を犯している。
一人が下から突き上げ、一人がその背後から尻穴を穿ち、残り二人はマスを掻いている。
(え、ええ? あれっ、ひょっとしてお尻にも入ってるの!?)
がつがつと腰を交互に打ち付けられ、女の体がリズミカルに踊る。
だが銀髪の女は二本の怒張を受け入れながらも、その激しい性交に感じているようだった。
涎をだらしなく垂らし、眉根をハの字に寄せ、甘い嬌声を上げている。
垂れ目の翠の瞳はしっとりと濡れて、実に色っぽい。
(ってあれ、ひょっとしてクロト様じゃ!?)
そうだ、どこかで見た事があると思ったら。
確かドルキの門下生の魔術師だ。腕が良くて頭も良くて人も良くて顔も良い。
パセットすらも羨望を覚えるほど完璧な女性。
それもドルキに将来を約束された一流の魔術師だ。
それがどうしてこんな所で、こんな乱交紛いの事を。
(クロト様って、こんなエロエロだったんだ…)
快楽を受け止め、悦に浸るその表情。
唾液に濡れ、艶かしい喘ぎを漏らす唇。
カーテンの隙間から漏れる光を受けて、汗と精液に濡れた裸体がヌラリとした光沢を放つ。
細い腰がそこだけ別の生き物のように捻り、くねり、男を貪っていた。
(うわ…家の中、凄い匂い…っ)
女と男の性の匂い。それに汗の匂いが交わり、鼻が曲がりそうだ。
だが、不思議と不快ではない。むしろ、こちらも胸がドキドキしてくる。
濃密な性の匂いに混じり、甘い、何かの花のような匂いがした。
「ドキドキしてるね♪」
「り、リオっち…これ、どうなってるの?
あれ、クロト様でしょ? どうしてこんな事、してるのっ?」
「簡単だよ。クロトさんはね。自分に素直になっただけ。私もそう。
そして、今度はパセットちゃんの番だよ?」
「…え? な、何言ってるのリオっ――っ!?」
いきなりキスされた。
柔らかい唇の感触が押し当てられて、それだけでどきり、としてしまう。
不意打ちだったので抵抗する暇も無い。
目を白黒している間にリオの舌がこちらの咥内に入り込んできた。
(っ舌っ、リオッちに舐められてっ)
唾液に濡れた舌同士を擦り合わされる。
「くちゅっ――ちゅるっ、んちゅっ♪ れろれろ♪ じゅるるっ♪ じゅるじゅるっ♪」
「んーー!? んーー! んんんんんっっ!!!」
咥内を舌で蹂躙されて、反射的に体を暴れさせた。
ところがしっかりと抱き付かれているせいでビクともしない。
(どうしようっ、リオッちに、キスされてる!?)
キス自体は嫌ではない。ただそれは男と女でやるものだと思っている。
それに親友だと思っていた娘から唐突にされるのも衝撃的だった。
それもじゃれあうようなキスではなく、性的な意味のものを。
どろり、と大量の唾液を送り込まれる。
321 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:16:54 ID:SwFdKQpN
甘酸っぱいそれを自分のものとぐちょぐちょと音を立てて掻き回される。
いやらしい音に頭がどうにかなりそうだった。
ふんふんという互いの鼻息がこそばゆく、真正面の愛らしい顔にどきどきしてしまう。
唾液の量も徐々に増えて――ごくり。思わず飲んでしまった。
(うあ…リオッちの涎、飲んじゃった…どうしようっ)
別に死ぬわけではないのだが。
それでもこれで只の主従や親友との関係からそれ以上のものへと変わった気がした。
「♪ んんっ、ちゅるるるるるるっっ♪」
「!? っ!! っ!!」
思いっきり舌を吸引されて、閉じた瞼の裏で火花が散った。
舌の粘膜が性感帯のように敏感になっていて、蕩けそうな愉悦が走ったのだ。
背筋にぞくりとしたものが走り、キスによる官能を思い知らされる。
「――ぷあっ♪ あ、はあぁ♪ どう? パセットちゃん? ちゅー、気持ちよかった?」
「んああぁぁぁ……パセットはもう駄目ですぅ…」
真っ赤な顔になって膝が落ちた。
縋りつくようにひらひらのスカート部分に抱きつく。
じゃれてるのではない。力が入らないのだ。
(やばいよやばいよパセット。凄いドキドキしてきた)
体は蕩けたように力が入らない、長風呂の後のように頭がぼうっとする。
(――うん? あぁ、リオッち、むっちゃ良い匂いするなぁ)
抱きついたスカートの向こうから甘い匂いがする。
この娘特有の匂いだが、それがまた今日は一段と強いような。
「ううん、リオッち、良い匂いぃ…堪んないよぉ…」
クンクンと匂いを嗅ぐ。嗅げば嗅ぐほど頭に靄が掛かるようだ。
そしてそれと比例するように胸のドキドキが大きくなる。
更に、じくり、と股下が疼くのを自覚した。
(…うぅん…パセットってば、まさか…エロイ気分になってるの?)
アンアンと喘いでるクロトが目に入り、気持ち良さそうだな、と思ってしまう。
「あっ♪ あぁんっ♪ イきます、いきますっ♪ あはっ、はぁん♪
ウンチの穴も、ドロドロマンコもっ♪ あぁんっ♪ いいっ♪
あっ、あっ、あっ、ああっ♪ キュンキュンします♪
あっ♪ あ、あっ、ぁ、あ、あ、あ、あ、あ、あっああぁぁ♪
イクイクイクイクイクイクイクあぁぁああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁんんん!!!!」
ビクンビクン…!
あられもない声を上げて、目の前で尊敬する魔術師の女は達した。
体中を痙攣させながら、半開きの口から涎をタラタラと零している。
魔術師なんてそこには居なかった。今目の前に居る女は只の雌だった。
アクメを迎えたクロトを祝うように射精が行われる。
ヴァギナに。アナルに。
そして彼女の左右から更に男が二人、その端正な顔に、美しい髪に。
どぴゅどぴゅと淫らなパックを施していった。
「あはぁ…熱うい…♪」
クロトはそれを目を細めながら受け止めている。
(…え、エロ過ぎる…)
それは自分もか。さっきから股下がじくじくと疼いてしょうがない。
クロトの嬌声が耳について離れず、また立ち上るオスの匂いに頭がどうにかなりそうだ。
ずるり、と二本の穴からペニスが引き抜かれた。
あん、とクロトが甘い声を漏らし、その結合部から白濁液を逆流させる。
「――って、何あれっ?」
ペニスが抜けた結合部。
女性器があるべき所に何かが張り付いていた。
(…何? 花、なの?)
上下左右に広がる肉色をした四つの花弁。
その中央に陰唇そっくりの穴が開いており、解れたヴァギナ同様にひくついている。
「ふふふ、あれはね、アドニスっていう魔物なの」
「へ? ま、魔物!? あの花みたいなのが!?」
「うん♪ 子宮の中から生えてるんだよあれ」
(いやいやいやいや。そんなエロイモンスター、居るんだ?)
322 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:18:24 ID:SwFdKQpN
「アドニスはね。女の子の子宮に寄生して、その中で男の人の精液を吸って成長するの。
母体をすけべな体に徐々に改造しながらね♪
だからアドニスに寄生された女の子はおっぱいがおっきくなったりするんだよ♪」
「な、なんですとっ」
(そ、それは聞き捨てなりませんな)
「でしょう♪ だから、パセットちゃんにも寄生させてあげるね♪」
「……え? いや、リオッち、何を言ってる?」
「ふふふ。お腹の中でアドニスが成長しちゃうとね? その中で種子が作られるの。
そして寄生された女の子は、お腹の中のその種子を別の女の子に植えつける。
種子を植えつけられた女の子の中でアドニスは成長して、また新たな種子を作る。
そうやって無限に増えていくんだよ♪」
「…ちょっと待って。それじゃ、もしかして…リオッちも…?」
「あったりー♪」
リオがスカートの端を摘み、するすると引っ張り上げていく。
露出された彼女の股下には、クロトと同じ、肉の花が咲いていた。
「そ、そんな…」
変わってしまった親友の姿に愕然とした。
この、得体の知れないモンスターのせいで、リオは変わってしまったのか?
「うーん。半分当たり、かな? 元々私、人間じゃなかったみたいだから」
「…は、え?」
股から生やした花が発する甘い匂いのせいで上手く思考が働かない。
半分当たり? 人間じゃない? さっきから何を言っているのか分からない。
「まあ、これは見てもらった方が早いかな?
昨日までは病弱虐められっ子だったリオ=リビディスタ。だが実態は!?
へーんしん♪」
「うわわっ」
ノリノリの掛け声と共にリオの体から黒い靄が溢れ出した。
黒い靄は少女の体を包み込むと、あるべき姿へと変えていく。
衣服を淫らに改造し、蝙蝠の翼をはためかせ、二本の尻尾を生やす。
桃色の髪の先から、艶やかな紫色の髪が伸びた。
最後に、ぴこん、と猫耳を生やしてそれは終わった。
「じゃーん♪ 淫魔リオだよ♪」
にゃん♪ と声色を作って猫っぽいポーズ。
パセットは変わり果てた友人の姿に硬直した。
悪魔と猫を足して割ったような姿は確かに愛らしい。
快活になった今の彼女に相応しい姿と言える。だが、
「……え、」
「?『え』?」
「エロ過ぎるわぁぁぁあああーーーーー!!!」
「にゃうっ!?」
怒りの一喝に淫魔はたじろいだ。
「肩、肩見せるんじゃないの! っていうかそのスカートは何なのさ!?
バックリ中見えてる! 見えてるの! 何考えてんのさ!?
露出狂っ? 羞恥プレイなの!? そんな変態を育てた覚えはありません! キリッ!」
「うにゃぁん? パセットちゃん、この格好、気に入らない?」
お尻を向けて、挑発するように腰を振る。
二本の尻尾がユラユラと揺れて、そのすぐ下から、
「だから見えるのっ! は、破廉恥すぎだよもうっ! 普通の服に戻ってよう!
でないと、パセットは、パセットは!!」
「おかしくなっちゃう?」
図星をつかれて硬直した。
そう。わざわざ大声を上げたのも怒ったのも自分の感情を誤魔化す為だ。
湧き上がる、性欲を。
この友人と、一緒にふしだらな行為に溺れてみたいという情欲を。
323 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:20:08 ID:SwFdKQpN
「ふふふ♪ いいんだよ? パセットちゃん?
ううん。私、パセットちゃんと一杯気持ちいい事してみたい。
ねえ? エッチな事、一緒にしようよ?
私だって、もうおマンコ、疼いて、しょうがないから」
踏み出したリオに気圧される。
膝を突き、腰に力が入らず、女の子座りの大勢のまま、両手を後ろに付き、仰け反る。
リオは四つん這いになって、こちらににじり寄った。
同じ目線に、紅い獣の瞳がある。
蛇に睨まれた蛙ってこんな気持ちなのかな、と心の片隅で思った。
「で、でも、パセットは、そんな気持ち悪い花、いらないっ」
「にゃぁ、これが気持ちいいのに」
「い、いらないったらいらないっ!」
「ふーん? それじゃあいいよ?
パセットちゃんにはアドニスの種子、植え付けないようにするから」
「ほ、ほんと!?」
「うん♪ その代わり、私達のお花に、たっくさん『栄養』を貰うね♪」
「…え?『栄養』?」
「うん♪ それじゃ、よいしょっと♪」
「ふやっ!?」
体を軽々と持ち上げられる。
「パセットちゃん、軽い♪」
「え、ええ!?」
あんなひ弱だった娘が、いつの間にこんな力持ちに?
「だから。私、モンスターなの♪ 悪魔と、猫さんモンスターのハーフなの♪」
説明をしながらもお嬢様抱っこをされた体は運ばれる。
「いや。そんな事、いきなり言われても」
「? 分かりにくいかな? 別にいいよ♪
パセットちゃんには生まれ変わった私の相手をしてもらうから♪」
ぽす、とベッドの上に着地。
隣のベッドではクロトがメンツを入れ替えて再び二穴攻めを味わっていた。
あんあんと甘い声がすぐ横から聞こえて、もうそれだけでどうにかなりそうだ。
「ふふふ。クロトさんのエッチに見とれてる場合じゃないよ?」
「わっ…リオッち、顔、近いっ」
「ふふふ♪ 可愛いパセットちゃん♪ もっと可愛くしてあげるから♪」
ちろり、と舌なめずりをするリオを見て、この娘は本当に悪魔かも知れないと思った。
というか怖い。
「それじゃまずはご開帳ー♪」
「え、ええ!? ちょ、やだっ! リオッちストップ、ストップーっ!!」
「待った無しー♪」
じゃきん、とリオの指先から凶悪な爪が伸びる。
ぞろり、とそれに舌を這わす姿は快楽殺人の犯行者のそれ。
はあ、と熱い吐息を漏らしながら、その切っ先を襟元へと押し当てる。
「ちょ、リオッち、落ち着こうよ? ね?」
「黙って。動くと死ぬよ」
その冷たい声に、ぞくり、とした。
目の前の女の子が、リオに似た『何か』に思えてしょうがない。
魔物。モンスター。悪魔。人間の敵。
今この瞬間、確かにこの娘は人の心を持たない化け物だった。
びいいいい、絹の裂く音が響く。
淫魔の爪は鋭い。皮膚に触れれば抵抗も無く切り裂かれるだろう。
ごくり、と生唾を飲み込む。隣のクロトの喘ぎがどこか遠くの事に思えた。
「――はい。おっしまーい♪」
メイド服を縦一文字に切り裂いたリオはご満悦の様子だった。
いつもの愛らしい表情に戻っている。
(……さっきの、気のせいだったのかな?)
さっきのリオは石ころでも見るような目で、こちらを見ていた。
無機質な声も、気味が悪かった。全部、思い過ごしだったのだろうか。
「ふふふ。どうだろうね♪」
324 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:21:49 ID:SwFdKQpN
「…あれ? 今パセットの脳内に突っ込みを?」
「それよりもパセットちゃん! アソコ、毛生えてるんだね! 羨ましいなー」
「ひゃぁ!? み、見ちゃやだ!」
メイド服の下には慎ましい肉体が潜んでいた。
なだらかな胸は二歳も年下のリオに比べて発育が遅れている。
剥き出しになった四肢は細くも無く太くも無く、齢十四の少女に相応しい。
ただ、密かに濡れた女の丘陵にはうっすらと恥毛が生えていた。
それを見られた事が妙に恥ずかしく、両手で隠そうとする。
大した力も入らないので勿論リオに阻止されたが。
「隠さないで♪ いっぱい見せてよ♪ もうこれで見納めなんだから♪」
(あれ? 今、何か不穏な事言いましたか?)
見納めって何ぞ。
「あっ! 花! 変な花植え付けるんだやっぱり!
パセットはいらないって言ったのに! リオッちの裏切り者!
悪魔! エロスの権化! ロリ!」
「うーん。全部当たってて何も言い返せないよう……
じゃなくて。種子は植え付けないよ? 別のモノを生やすけどね♪」
「…? 別のモノって、何さ?」
「すぐに分かるよ♪ ――えい♪」
ぶうん。リオが伸ばした手の先、魔術陣が現れる。
黒く、僅かな熱を持ったそれはパセットのヴァギナに押し当てられた。
「あ、あつっ!?」
「ちょっと我慢してね?」
次の瞬間、黒い靄がリオの体から噴出し、魔術陣に目掛けて収束した!
「ひゃわあぁぁぁぁっっ!?」
唐突に、脳天に快楽が叩き込まれた。股から強すぎる刺激が送られてくる。
黒い靄が、魔術陣を通してパセットの女性器に流れ込んでいるのだ。
いや、正確に言うと陰核に。
(く、クリが、びきびきって、なってる…!?)
黒い靄がピンク色の真珠に流れ込むと、目も眩むような官能が巻き起こる。
目がつーんとして、耳鳴りがなった。力が抜けてしまった体ががくがくと震える。
「こ、これぇっ、ダメェっ! 止めて! リオッち、止めてよぉ!」
「はぁ…♪ はぁ…♪」
正体不明の官能に恐怖し、助けを求めた。
だが友人はどこかうっとりとした様子で艶かしい吐息を漏らすだけ。
びきびきっ。
「んぎゃんっ!?」
陰核が軋む音を聞いた気がした。
刺すような刺激が、疼きを含んだ官能へと変わっていく。
痛みよりも、快楽が勝っているのだ。
何かが、おかしくなっている。
だがそれを確かめようと思っても、股には黒い靄が纏わり付いていて様子が分からない。
「はぁ♪ ふふふ♪ もういいかな♪」
リオが手をゆっくりと引いていく。
その動きに合わせて押し当てられた魔術陣もヴァギナから離れていき、
「ひゃ!? ああぁぁぁぁっ!!」
快楽が弾けた。
まるで陰核をしごかれるような感触だった。
魔術陣が徐々にパセットの女性器から離れ、『それ』が姿を現す。
最初に確認出来たのは逞しい胴だ。
皮に覆われたそれは足の親指よりも遥かに太い。
次に浮き出た血管。そして凶悪なまでに張り出された雁首。不気味な裏筋と続く。
(え、これってっ、これってぇ!?)
「じゃーん♪ できましたぁ♪」
ぶるぅん。僅かに空気を震わせながらそれがパセットの股下で屹然と現れた。
真っ赤な亀頭部分を天に向けて、びくびくと脈打っている。
それはどう見ても、
「これはもっといらないーーっ!?」
(ち、ちんちんだ! パセットに、ちんちん生えちゃった!? 何で!?)
325 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:23:24 ID:SwFdKQpN
「ふふふ。それはね私の中の悪魔としての力。
女の子におチンポを生やして、そこから精気を吸い取るの」
「何てエロイ悪魔だ…!」
「…うぅ。否定はしないよ…。でもでも、きっと気持ちいいよ♪ ――ほら♪」
「ひゃぁ!?」
逞しいフタナリペニスを優しく撫でられると、目も眩むような快楽が弾けた。
びりびりとした刺激はまるで肉の真珠を触られた時と同じ感覚だ。
「それは当然だよぉ♪ クリちゃんをおチンポに改造したんだから♪」
「い!? じょ、冗談でしょ!? そんな事されたらっ」
「きっととっても気持ちいいよ♪」
でも、壊れちゃうかもね。と息を荒げて言うリオに再び背筋に冷たいものが走る。
猫目が細まり、ぺろり、と舌なめずり。
逃げようと思った。
「ふふふ。だーめ♪」
パチン、と淫魔が指を鳴らす。黒い靄が現れ、パセットの二の腕に纏わり付いた。
それは蛇のように細まり、細い腕を縛り上げる。力強く、振り切れない。
黒い触手とも言うべきそれは、パセットの腕とベッド脇の手すりを繋ぎ合わせた。
拘束されている。そう自覚した直後、黒い霧は姿を変え無骨な鎖と変化する。
「はぁ♪ はぁ♪ 初めてのエッチがフタナリチンポで拘束プレイだなんて興奮するね♪」
「い、やだぁっ、外してよぉっ、これ、とってよぉっ」
そうは言うが心の中ではリオの言う事を肯定していた。
淫魔の体臭が。アドニスの催淫香が。幼い精神を歪めている。
「ふふふ。嘘ばっかり。パセットちゃん。期待してる癖に」
「し、してない! こんな変態プレイで、興奮しません!」
「フタナリチンポこんなにびくびくさせてるのに?」
「ひゃぐっ!?」
ぴん、と軽く爪弾かれて珍妙な悲鳴を上げてしまった。
痛みよりも快楽の方が大きい事に驚いてしまったのだ。
(こ、こんな事されてるのに、気持ちいいよっ、おかしいよ! こんなの!)
「ふふふ。意地を張らないでパセットちゃん? 一緒に気持ちよくなろ?
それで、私のアドニスの花にたくさん新鮮なザーメンを注いで?
そしたら、私の中のアドニスが育って、種子を沢山作れるの。
それから、沢山女の子を犯すの。
泣いて、謝って、絶望する女の子達に無理矢理種付けするのっ。
はぁっ、はぁっ――クロトさんも、そうだったっ。
嫌だ嫌だっって言って、でも今はこんなにエロエロになって…!
ん、はあぁっ――ふふふっ、そうやって、ここに居る女の子を皆犯すの!
皆、犯して、堕落させるの! ふふふっ! あはははははっっ!」
「…リオッちじゃない…」
興奮しながら真意を告げた魔物は、自分の知ってるリオではなかった。
「ふふふ。何を言ってるのパセットちゃん? 私はリオだよ?
でも、昨日までのリオとは違うの。生まれ変わったの。
パセットちゃんにはね、生まれ変わった私のお手伝いをして欲しいの。
してくれるよね? だってパセットちゃんは私のお友達なんでしょ?
私の、メイドさんなんでしょ? だったら、私のお願い『聞いてくれるよね』?」
正面から紅い双眸が叩き付けられる。
その瞳も。声も。魅了の魔術となってパセットを襲う。
どんな理不尽な命令にも応えたくなってしまう。だが、
「やだ!」
「え? あれ?」
真正面からその瞳を睨み返した。
何が不思議なのか、リオは狐に摘まれたような顔をしている。
「今のリオっちは正気じゃないんだよ! きっとその花に、操られてる!
一度屋敷に戻ろう? 戻って、その花を取ってもらおう? そしたら、」
「パセットちゃん?『私のお願い聞いてくれないの』?」
きいん、と耳鳴りがした。視界がぼやけ、リオの声のみが頭に入り込んでくる。
326 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:25:02 ID:SwFdKQpN
(駄目駄目! リオっちの為だもん! こんな訳のわからん事で、負けてたまるかー!!)
「そんな我侭な子に育てた覚えはなーい!!」
「…一度目は効いたのに…どうして?」
本人の意思? 流石パセットちゃん――ぶつぶつとリオが呟いてた。
「リオっち! 一緒に帰ろ? 旦那様と奥様に事情を説明して、」
「うるさい」
「…リオっち?」
「『元』友達だからって少し調子に乗りすぎだよ」
「え?『元』って何?」
「いい。もう知らない。優しくしてあげようと思ったけど、やーめた」
無言で掌をフタナリペニスへと伸ばす。
魔術陣が展開し――ばちん!
「っ!!!!」
電気が走ったような感覚に目を剥く。
直後にパセットのペニスに、『束縛』を意味する不気味な魔術文字が浮かび上がった。
「これでオッケー♪ さ、じゃあ初めよっか♪」
目を白黒させるパセットの股上にリオが押し乗った。
(む、無理矢理する気!? パセットから、精気を吸うつもりなんだ!)
「半分当たり♪ ――えい♪」
ずりゅりゅぅ、と敏感な肉棒が柔らかい肉穴に包まれた。
「っ!? ひゃっ! あぁぁぅ!」
「にゃ、にゃあぁぁっ♪」
敏感な粘膜同士の接触にお互い甘い声を上げる。
(こ、これぇ! い、いくらなんでも…はううっ…き、きもちよすぎるよぉ!)
うぞうぞと蠢く肉の穴は粘液まみれでドロドロだ。
クリペニスが深い彫りの肉ヒダに揉まれ、しゃぶられると溶けるような官能が生まれる。
淫魔の膣から生えた花の中は狭く、うぞうぞと蠢いている。
まるで花開いたそれに、ペニスを食われているようだった。
「はぁっ♪ にゃぁんっ♪ パセットちゃんのフタチンポ、美味しいよぉ♪」
ぐちり、とリオが腰を捻る。
「ひゃあん!?」
キツイ茎の中で肉竿が捻られ、快感が背筋を駆け上がる。
(駄目っ、こんなのっ、耐えられないっ)
女の中がこんなにも良いものだとは、思っても見なかった。
ましてやペニスと化した陰核が送り込む刺激も凄まじく、脳はショート寸前だ。
「ふふふっ、さぁっ、動くよパセットちゃん!」
だというのに騎乗位の淫魔は腰を使って上下運動を始めた!
ずっちゅっ! ずっちゅっ!
「ひっ!? きゃぁぁぁあっ!」
「にゃっ♪ にゃぁんっ♪」
じゅぷじゅぷと、花開いた結合部から粘液と空気と混じる音が響く。
それがいやらしいと思う暇も無い。
どろどろの花肉の中で膨張した陰核が舐めしゃぶられ、しごかれる感触は正に法悦。
びりびりとした痺れを伴う快楽に、爪先がぴんと張り、腰が震える。
「どうっ? パセットちゃんっ!? にゃっ――にゃんっ♪
フタチンポっ、気持ちいいでしょ!? 私もっ、リオもっ!
にゃっ、あんっ♪ にゃん♪ にゃぁん♪ あ、はあぁ♪ いい♪ お花いいのっ♪
お花の内側、おマンコよりも、感じるのぉっ♪ 腰、止まらないのっ♪」
じゅっぷっ! じゅっぷっ! じゅっぷっ!
「ちょっ! 待っ…、あっ!? あひっ…やっ!? んあああぁぁっ!!
そんなにっ、激しくっ、したらぁっ!」
びくびくとペニスが脈動する。
どろどろの粘膜を何度も擦り合わせる内に、それらが溶けて一つになるような気がした。
(……っ!? なんか、根っこに、溜まってっ!?)
巨大陰核の根元に、重い疼きが溜まっていく。
それは徐々に肉棒の先へと向かっていた。
じわり、とした愉悦が陰核の中心をゆっくりと進行する。
327 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:26:46 ID:SwFdKQpN
射精、してしまう。
「で、でちゃうよぉっ…! パセット、女の子なのにっ、せーし出しちゃうよぉ!」
「にゃはっ♪ いいんだよっ、パセットちゃんっ! にゃん♪ …にゃぁんっ、にゃん♪
はぁっ、あはぁ…っ♪ 私の中に、どぴゅどぴゅしても♪
私のお花に、たっくさん栄養を頂戴♪」
「だ、だめだめっ! そんな事したら、種子が、出来ちゃうっ!」
そうなったらまた別の娘が犠牲になってしまう。そんな事はさせられない。
「我慢するだけ無駄だよパセットちゃん♪
淫魔の腰使いに、耐えられるわけないんだから♪」
それっ、と声を掛ける。同時に腰が時計回りに捻られた。
「ひゃあうっ!?」
「にゃ、あぁぁんっ♪」
亀頭をぐるり、と擦られ、甘い官能が渦巻く。
「次っ、逆、回りっ――んにゃぁん♪」
「ひゃあんっ…!」
左回りの回転に再び脳天に快楽が叩き込まれた。
「は、あっん♪ パセットちゃんの、フタチンポっ、おっきくて、お腹広がっちゃう♪
リオの中、パセットちゃんのチンポの形になっちゃうよぉ♪」
「そ、そんないやらしい事っ、」
止めて。そんな淫らな言葉を使わないで。
元でも暴力的な快楽でどうにかなりそうなのに。
今にも噴出しそうな精液を、必死に堪えているのに。
顔を真っ赤にしながらプルプルと震えてしまう。
「パセットちゃん可愛い♪ ね、私は? リオは可愛い?」
「ふ、ぇ?」
馬乗りになった少女を思わず見返してしまう。
『ぎらり』とその紅い瞳が輝いた気がした。
「リオも可愛いよね?『パセットちゃんは、私の言う事何でも聞きたくなるよね』?」
魅了の魔術が、精神を犯す。
(あ、駄目、だめ、だめ…負けちゃ、駄目)
駄目なのに。赤い瞳に映る自分の青い瞳が、徐々に虚ろになっていく。
「『フタナリおチンポ気持ちいいよね?』」
「うん、うん! 気持ちいいっ、リオッちに生やしてもらったちんちん、いいの!」
「でしょ? んっ――にゃっ、ん♪」
「はぁっ、んっ、はぁっ、溶けちゃうっ、パセットのおチンチン、とけちゃうよぉ…!」
「そうでしょ? おチンポっいいでしょっ、にゃんっ♪ にゃんっ♪ にゃぁん♪
でもっ――にゃっ、ん♪ ドピュドピュしたらもっと気持ちいいよ♪
だから『我慢しないで』♪」
(あ、そんな事、言われたら…)
腹に込めていた力が抜ける。もう、我慢できそうに無かった。
「あっ!? あっ! あっ! あ! あ! だめっ! 出ちゃうっ!
セーエキ出ちゃうっ! 駄目なのに! だめだめだめっ!」
「駄目じゃないよ! 早く出して! リオのお花に、ザーメン注いでぇ!」
「いやだめぇぇぇぇぇっ!!」
びくびくびくっ!
ペニスが脈動する。精液が陰核の中央を通り抜ける感覚に意識が白む。
だが、
(……、う、そ…で、ないっ)
「出ないよぉ!? どうしてぇ!?」
フタナリペニスはどくどくと脈打つだけで白濁液を噴出す事は無かった。
にたり、と淫魔の少女が禍々しい笑みを浮かべる。
「おしおきだよ」
「な、なんでぇ!?」
「パセットちゃんが言う事を聞かないから。このチンポ、ドピュドピュできなくしたの。
ふふふ。どう? パセットちゃん? 苦しい? 苦しいでしょ? ふふふ。
あはははははははははっ!」
「いやぁぁぁっ! 許してぇ、リオッち、パセットが悪かったからぁ!」
「だーめ♪ お仕置きだって、言ったでしょ!」
328 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:29:48 ID:SwFdKQpN
じゅっぷ! じゅっぷ! じゅっぷ!
「んきゃぁぁぁぁっっ!? あ、ああ、あああああ!!」
淫魔が自らピストン運動を開始した。
小さな体を上下に動かし、快楽を貪る。
「にゃん♪ にゃっ♪ あっ、にゃっ、にゃぁん♪
チンポっ、チンポいいのっ♪ パセットちゃんのチンポ、大好きぃ♪
にゃっ、にゃぁ、にゃっ、にゃ、んあぁんっ♪」
「だっ、めっ! しぬっ、しんじゃうぅ!! おちんちん破裂するう!!」
淫魔の責めは壮絶だった。
只のピストンではないのだ。
ところどころで腰に捻りを加え。回転を加え。
かと思えば動きを抑え。次の瞬間には激しいストロークが開始される。
流水のような腰使いに、改造陰核の耐久値はあっと言う間に限界を超えている。
びくびくと脈打つが、束縛の魔術を施されたフタナリペニスは射精が出来ない。
だというのに、腹の底から新鮮な精液が次から次へと肉棒へと輸精される。
「あはっ♪ すごいよぉ♪ パセットちゃんのチンポ、どんどん膨れてく♪」
「いやあぁ! 許してぇ、許してよぉ! おちんちんっ、破裂しちゃうよぉ!!」
比喩でもなんでもない。
現に肥大陰核の体積は徐々に増している。このままでは本当に破裂しかねなかった。
「許してあげようか?」
突然の呼びかけに、思考が止まった。
「私の言う事、ちゃんと聞いてくれたら、射精させてあげる。どうパセットちゃん?」
「うんっ、うんっ、分かった…! 分かったから…」
「ふふふ♪ いい子だねパセットちゃんは♪
じゃあ、まずは私の事、『リオ様』って言って見て?」
「…え、でもっ」
「おちんちん破裂しちゃうよ?」
「は、はいっ、リオ、様ぁ」
この瞬間、パセットの中で何かが壊れた。
(あれ? パセットは、リオッちの友達なのに、なんで、様なんて付けてるの?)
「ん? だってパセットちゃんは私のメイドさんでしょ?
それじゃ、ちゃんと様付けしないとね♪」
(あ、そっか、そうだよね、リオ様は、パセットのご主人様だもんね)
「うんうん♪ パセットちゃん偉い♪
私、パセットちゃんの事見直しちゃった♪ だーいすき♪」
ちゅ、と頬に愛情の証。
それだけで幸せな気持ちが溢れてくる。
何かが間違っていると心の片隅で思っても、それを追求する気力は残っていない。
「はぁっ、はぁっ、リオ様ぁ…おちんちん、切ないですうっ」
「あ、御免ね? フタチンポ、ビュービュー射精したいよね?」
「はい、はいい! しゃせーさせて下さい!」
「うん、いいよ♪ でも、条件があるの♪」
「な、なんでしょうかぁっ?」
心が酷く廃れている。卑屈になったそれは、数分前のパセットとは別物だった。
人懐っこくて、前向きで、どんな事があってもめげない少女はそこに居ない。
パセットはリオの操り人形と化してしまった。
「実は射精自体はもう出来るように魔術を解いてあるの♪
でもねぇ、それは特定の場所――ううん、『穴』かな? 平たく言うとね?
パセットちゃんのチンポはクロトさんのお花の中じゃないと射精できないの」
なんだ、そんな事か。それなら、
「クロト様ぁ、お願いですぅ…パセットのおちんちん、鎮めてくださぁい…」
「う…ん…?」
何度目かの絶頂に達し、その余韻に瞳を曇らせていたクロト。
そのエメラルドの瞳が、こちらをぼんやりと捉えた。
329 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:32:12 ID:SwFdKQpN
「はぁ…♪ おチンポぉ♪」
元でも垂れ目だったクロトの瞳が淫蕩に細まる。
すぐに彼女はその場から起き上がり、ベッドを降りた。
そしてベッドに上体を預けると、膝立ちになり、尻をこちらに向ける。
流し目を背中越しに送りながら、クロトはオスを誘うように腰を振った。
ぶじゅり。花開いたアドニスの陰唇から精液が逆流し、催淫香を放つ。
我慢なんて、出来る筈も無かった。
「はぁ、はぁっ! クロト様っ、クロト様っ!」
息を荒げながら、横並びの二つのベッドの隙間に降りる。
そしてこちらを挑発する雌へと狙いを定め、肉棒を花の中心へとあてがう。
鼻息も荒いその姿は、発情したオス犬そのものだった。
「あ、そうそう言い忘れてたけど、」
ずりゅりゅりゅ!
「あっはぁぁぁんっ♪」
「ひゃわぁん!?」
リオが何かを言い掛けた瞬間、フタナリペニスが花の中へと沈んだ。
小さなご主人様に比べれば若干ではあるものの締め付けは緩い。
こちらを搾り取るような動きも甘く、突っ込んだ瞬間射精する事態にはならなかった。
それでも花の中は普通の女の膣とは比べ物にならないほど具合はいいのだ。
(気持ちいい! 気持ちいい! 腰、動いちゃう!)
ずちゅっ! ずちゅっ! ずちゅっ!
「あっ!? いいっ…♪ もっとっ、ついてっ、下さいっ♪」
パセットがはっ、はっ、と舌を垂らしながら滅茶苦茶に腰を使う。
アドニスの内部をぐちゃぐちゃに攪拌すれば、自分の肥大陰核が蕩けそうな快楽を訴える。
魅了の魔術に汚染された精神は、貪欲に快楽を求めて、
「おーいパセットちゃん。聞こえてる? 今クロトさんのアドニスはね、大分成長してるの。
元々私の中で育った種だからね成長が普通のよりずっと早いみたい。
それでね? パセットちゃんのフタチンポも私の魔力を注いで生やしたから、少し凶悪。
淫魔の精気が凝縮されててね。そのザーメンを今のクロトさんに注いだら――ふふふ。
多分あっと言う間にアドニスは成体にまで成長するね♪」
(え? 何? リオ様なに言ってるかわかんないよっ)
今はクロトを犯すのに夢中だった。
勢い良く腰を前後に振り、ピストン運動にて目の前の女の腰に叩き付ける。
粘液が空気に混じる音とは別に、ぱつっ、ぱつっ、と恥骨同士がぶつかる音が響いた。
こんなに、気持ちいいことがあるなんて知らなかった。
「ふふふ♪ そうでしょ♪ でもねぇ、ドピュドピュしたらもっと気持ちいいよ♪
でも、そうしたらクロトさんのアドニスは成長しちゃうね。
きっと、お花を出産しちゃうよ? そうしたら、もうアネモネになるまですぐなんだから。
分かる? パセットちゃん?」
パセットちゃんが、クロトさんを化け物に変えちゃうんだよ?
「え?」
魅了の魔術が、急に途切れた。
正気に戻ったパセットの脳内でに、先程のリオの言葉が反芻される。
射精すれば、クロトが人間ではなくなってしまう、と。
「いや、だめっ、そんなの駄目っ」
(パセットのせいで、クロトさんがモンスターになっちゃうっ)
そんなのは駄目だ。認められない。絶対に阻止してみせる。
そう、心では思っているのに。
ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!
「あっ!? やだっ! なんで!? 腰っ、止まんないようっ!」
自分の意思とは無関係にクロトを犯してしまう。
散々焦らされた肉体は、理性よりも本能を優先させていた。
封じられていた射精の快感を味わいたい、と。
「いやあっ! いやあっ! 止まって! 止まってよぉ!」
「どーしたのパセットちゃん? そんなにズンズンパンパンして?
しゃせーしちゃうよ? 淫魔の魔力が凝縮したこってりザーメン、ドピュドピュするよ?
そんな事したらクロトさん、大変な事になっちゃうよ?」
330 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:33:32 ID:SwFdKQpN
「らってぇ! だってぇっ! 気持ちよくてっ、止まらないのぉっ!」
「私も、気持ちいいですっ」
「ひゃぁう!?」
きゅぅ、と花の内側が締まる。クロトが力を入れたのだ。
「そ、そんなに締め付けたら、出ちゃうよぉ! せーし出ちゃうよぉっ!」
「出して下さいっ! 私の中に、あついザーメン注いで下さい!
びゅるびゅるっ、って、注いでくださいっ!」
クロトの声が、脳髄に染み渡る。
「ほら? パセットちゃん? クロトさん、おねだりしてるじゃない?
欲しいんだよ。こってりザーメン。お腹の中にいーっぱい。
だからさ。ほら。我慢しないで? 射精してあげて?」
耳元で主人の声がする。チャームの魔力はそこには無い。
だが焦らしに焦らされた精神が、快楽を求める本能が理性を屈服させていく。
「あ、でも、でもっ!」
「あんっ! あんっ! あんっ! おチンポっ! ザーメン!
びゅるびゅるっ! して下さいっ! クロトの花マンコに!
あんっ! あっ、あっ、あっ、あっ! しゃせーして下さいっ!」
「いやぁぁぁっ! そんな声出さないで下さいぃ! ほんとに、もうっ!」
ペニスがビクビクと脈動している。
さっきは魔術で無理矢理射精を封じられていたのに、今度は自分の意思で我慢している。
だが、それも限界だ。もう、後少し、少しだけでも背中を押されたら。
「あははははは!」
突如、リオが腹を抱えて笑い出した。
「嘘だよ! 嘘、嘘! 一回ビュルッ、ってしたぐらいじゃ大丈夫!」
(え? そう、なの?)
「ほんとにもう、パセットちゃんってば私のいう事鵜呑みにして我慢しちゃうんだもん。
尊敬しちゃうよ。でも大丈夫だよ? 一回くらいなら、しゃせーしても平気だから♪」
(あ、れ? それじゃ、パセットは、もう我慢しなくていいんだ?)
「うん♪ だからぁ遠慮無く、どぴゅどぴゅっ、てしてあげてね♪」
その言葉が、引き金になった。
「あ、あぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁっっっっ!!!!」
陰核の真ん中に穿たれた輸精管の中を、大量の精液が流れていく。
ペニスの根元に溜まっていたそれら全てが、出口に向かって殺到する!
びゅるるっ!! どぷどぷどぷどぷどぷっ!
「ひああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっっっっ!!?」
陰核の真ん中からねっとりとした粘液が噴出される快感に、パセットは目を剥いた。
(き、きもちよすぎるぅっ!!)
散々焦らされた挙句の大量射精。その開放感と快楽は、筆舌し難い。
焼けるような快楽がペニスの根元から先まで溢れ、全身へ広がっていく。
「あっ、あぁぁぁっ、おぁぁぁっ!!」
獣の咆哮を上げながら、目が白目を剥いた。
ガクガクと体が痙攣し、犬のように舌を垂らす。
だというのに射精はまだ終わらない。
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ。底を知らないようにクロトのアドニスへと精を吐き出す。
その度にパセットの小さな体が痙攣した。
「あっ、はぁ…♪ そんなに、しゃせいーしたらっ、私っ、イキますっっ…!
しゃせーだけで、イってしまいますぅ…! あぁぁぁあぁぁぁっ!!」
続けてクロトが達した。
いつものように雌の表情を浮かべながら、アクメを噛み締める。
すると子宮に連動してアドニスの花もきゅうきゅうと痙攣し、
「んあおおぉぉぉっっ!!? おおおぉぉぉっ!!!」
射精し続けるパセットの肉棒を絞め付ける。
さながら雑巾絞りのようにうねる、その責めに、フタナリペニスは再び勢いよく射精。
(しゃせーっ、止まらないっ、止まらないよぉっ!!)
331 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:35:08 ID:SwFdKQpN
「しんじゃうっ! きもちよくて死んじゃうぅぅ!! あああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
髪を振り乱しながら犬が吼えた。
涙と涎でベタベタになった顔に、栗色の髪が張り付く。
「はぁ…♪ パセットちゃん、可愛いよぉ♪ 可愛すぎるよぉ♪
にゃぁん♪ パセットちゃぁん♪ 好きぃ♪ 大好きぃ♪」
主が背中から忍び寄り、アクメ顔をペロペロと嘗め回す。
その感触すらも快楽に直結し、再び射精。
射精射精射精。
フタナリペニスは壊れた蛇口のように精を吐き出し続け、
「あはっ」
いつしか、パセットは笑った。
大量射精による快楽の無限地獄で、その純粋な心は、とうとう壊れてしまった。
「しゃせー止まらないっ、いいのっ! しゃせーいいのっ!」
快楽に悶える顔が、快楽を喜ぶ顔へと変わっていた。
「びゅーびゅー、って気持ちいいのぉ!」
涎を飛ばしながら、腰を使う。
下半身の感覚は、眩い快楽以外、何もない。
それは只の反射か、捻じ曲がった本能の産物だった。
「びゅるびゅるっ、もっとするっ、もっとしゃせーする!」
アヘ顔のまま、再びピストンを開始。
「あっ!? おチンポ、またおっきく!? あっ! ああんっ!
いいっ! いいですう! もっと、もっとハメて下さいっ!
お花に、ザーメン注いで下さいっ!」
クロトと二人揃って激しい性交を開始。
魔物に寄生された女と、淫魔の魔力を注がれた女。
二人は気絶する事も、死ぬ事もない。そして飽きる事も。
「ふふふ。やっと、素直になったねパセットちゃん♪」
いつ終わるかも知れない二匹の獣の交わりに、淫魔は残虐な笑みを浮かべた。
332 乙×風 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:36:35 ID:SwFdKQpN
***
何度貴女の笑顔に助けられただろう。
貴女は私を孤独から何度も救ってくれた。
嫌な事を言っても、追い払っても、次の日にはまた笑顔で会いに来てくれた。
嬉しかった。
でもその度に、――自分はなんて矮小な人間なのだろうか。
この太陽みたいに笑うメイドさんに比べて、なんて情けないお嬢様なんだろうか。
――そんなコンプレックスに苛まれた。
そう。貴女が居たから私は救われた。
でも。貴女が居たから、私はずっと惨めだった。
好き。でも嫌い。
相反する筈の二つの感情が、私の中でずっとせめぎ合っていた。
でも。
壊れてしまった貴女を見てから、思った。
やっぱり、好きだったんだ、って。
大切な物は、失ってからそれが大切な物だって気付く。
それを、今思い知らされている。
ごめんなさいパセットちゃん。
酷い事をして、ごめんなさい。
でも。パセットちゃんは、壊れても私のメイドさんだよ。
ずっと、一緒だよ。絶対絶対、離さないからね。
大好きなパセットちゃん。
次回、永久の果肉第十話、
『Devil May Fawn』
悪魔だって、甘えたいんだ。
***
要望があったので懲りずに次回予告を入れてみました。
ちょっと切ない話になりそうです。
でもフルエロにする予定だけどね!!
さてさて9話終了です。話も佳境へと突入してきました。
作者の中ではエンドはある程度決まっています。
というか、こーなればいいなー、みたいな。
死人は一人も出したくありませんねー。
シリアスな話は好きですけど、だったら尚更ハッピーエンドになったらいいなぁ、とか。
本編中で辛い目に遭った分、最後は幸せになって欲しい。特にリオには。
まあ、人外になっている時点で、幸せの定義付けが問題になってくるとは思いますが。
さあて、今回はこの辺でお暇させて頂きます。
いつものように感想や誤字脱字の指摘お待ちしております。
それと一人でスレ容量使いまくってしまって申し訳ない。
もうすぐ新スレとかどんだけー。
ではではまた来週お会いしましょう。
幼女万歳。
今週もウルトラマンデーの時間がやってきました。
今回はエロオンリーですぞ。
まあ、前回のエロ無し話も思ったより評判が良かったので実はほっとしています。
ただし、297氏が指摘してくれた誤字は…もう何というか。
やっちまった感が漂います。シリアスなシーンなだけにほんと悔しいですわぁ。
さて、気を取り直して投下といきましょうか。
(二穴攻め、乱交、百合、ふたなり、逆レイプ、焦らしプレイ、精神崩壊)
NGワードはこんなもんですか。
今回はリオがパセットを堕とす話ですー。
15レスほど消費します。
318 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:10:08 ID:SwFdKQpN
第九話 ドッグハント
アレエスの街を一人のメイドが駆けている。
街を東西に分断する中央通りだ。そこを北上しながらメイドは叫び声を上げていだ。
「リオっちーーーっっ!! 何処行ったのーー!! 返事してーっ!!」
大声を上げているのはパセットだ。
出店と人でごった返す大通りで、人目も憚らずリオの捜索をしている。
街行く人々が何事かと奇異の視線を向けてくるがそれに構っている余裕は無かった。
太陽はすでに真上までに上っている。
彼女が消えてからもう何時間経つのだろうか。
(プチ家出とかだったらいいんだけどっ。もうほんとにリオっちは人の気も知らないで!)
「見つけたら絶対おっぱい揉んでやるんだからぁ!!」
逆切れ気味に叫んだ時だった。
「…あのパセットちゃん。街中で何大声で叫んでるの?」
「へ?」
背中から馴染み深い声が聞こえた。それは、もう何年も聞き続けた声だった。
淡い期待を込めて振り返る。
熟れた桃のような髪。そしてゴスロリドレス。
愛らしい顔はややはにかんだ様子で――探し人はそこに居た。
「リオっち!? リオっちだ! どの面下げて帰ってきやがったこんちくしょう!
うわあぁんバカあぁぁぁっ!!! 心配したんだからぁぁぁっ!!」
「え!? あれ!? パセットちゃんっ?」
「バカバカバカバカバカ! ロリロリロリロリロリロリ!
本気で心配したんだゾ!? プチ家出か!? 家出なのか!?
するならするでどーしてパセットに一言声掛けてくれないのさ!?
パセットとリオっちの友情はそんなもんだったのか!?」
「パセットちゃん…」
ぎゅう、と小さな体を抱き締める。
「パセットは怒ってる。分かるよねリオっち?」
「うん。ごめんなさい」
「謝っただけじゃ許さないから。昨日作ったげたご飯だって食べてくれなかったし。
いや、体調が悪かったんなら別にいいんだけど?
いやいやそうじゃなくて心配掛けた分、ちゃんと罪を償いなさい!
主に体で! 具体的にはオッパイ揉ませろ!!」
我ながら無茶苦茶な事を言ってるな、と思う。
だがそれが自分らしい。冗談を言えるくらいには、本当に安心した。
(良かった…リオっち、帰ってきてくれて、ほんと良かった…っ)
抱きついたのは泣いているところを見られたくなかったからだ。
まあ、半泣きの顔はバッチリ見られたと思って、
「いいよ? 私のおっぱい揉ませてあげるから、許して?」
(ほうほう、リオっちにしては中々殊勝な心掛けだ。
このパセットの無理難題冗談冗句を真に受け自らのてオッパイを差し出すとは)
「って何ですと…!?」
がば、と離れてリオの顔を伺う。
何やら顔が赤い気がするのは気のせいか。
いや、それ以前に。
(あれ? リオっちって、右目、青色じゃなかったっけ?)
どうして、彼女の目は両方とも赤い?
そんなこちらの疑問を読んだように、リオはくすり、と笑う。
その表情が何故かとても艶かしく見えて、どきり、としてしまった。
(な、なんか今のリオっち、ちょっと変だ…)
自分がお世話をしていた少女は、どちらかと言えば陰鬱な子だった。
気弱で、言いたい事が言えないような、自己主張が下手な子だ。
それにすぐに情緒が不安定になる。
可愛い顔はいつも悲しい表情をしていた。パセットからすれば実に勿体無い話である。
319 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:12:58 ID:SwFdKQpN
それがどうだ。
今のリオは明るい笑顔を浮かべている。
どことなく色っぽい雰囲気も、なんだか小悪魔っぽい感じがしてとても可愛らしい。
自信と幸福に満ちた表情は、そこらの男も女も関係無く惹き付けて止まないだろう。
(うっわぁ。リオっちやっぱり可愛い。完全敗北です。
わたくしめのようなタヌキ娘では歯が立ちません。バタンキュー)
「ふふふ。パセットちゃんも可愛いよ♪ 私大好き♪」
くらりと来た。
いやもう妖しいとかリオらしくないとか果てしなくどうでもいい。
これが我が主。リオ=リビディスタその人である。
一言で言うと、可愛いは正義!!
「好きなら是非おっぱい揉ませて下さいな!」
何言ってるんだ。頭おかしいんじゃないのか。
しかしリオの甘い体臭を嗅いでいるとどうにも頭がすけべな方向に行ってしまう。
それに、すっ、と細めた少女の瞳とか、はふぅ、という艶かしい吐息とか。
何だこのエロオーラ。こっちまでドキドキしてきた。
(あ、れ、なんぞ? 頭、クラクラしてきた…)
「いいよ? オッパイくらい。迷惑掛けた御礼に、沢山触らせてあげる。
でも、その前に、『私の我侭、聞いて欲しいな』」
リオの声は耳朶を打ち、脳に響き、心にまで染み渡る。
少女の色香に惑わされた精神は、ゴスロリ少女の言葉に何の疑問なく聞き入ってしまう。
「…うん。いいよ…パセットは…リオっちのメイドさんだから…」
「ありがとパセットちゃん! 大好き♪」
ちゅ。とほっぺたにキスをされる。
(あぁぁぁぁぁあぁぁっ…幸せぇ…)
暖かい感触に心が幸福感で満たされた。
赤い両目。どことなく淫靡な雰囲気。
それらに対する警戒や疑心はそれで綺麗さっぱり流された。
だから、こちらを見る紅い目が、狩猟動物のように細まっている事にも気付かない。
リオが、薄ら寒い笑みを浮かべている事にも。
「じゃこっち! こっち来て! パセットちゃんに見せたいものがあるの!」
手を引かれ、大通りから外れる。
狭い路地に入り、ジグザグに進んでいく。
人通りが徐々に少なくなり、表通りから聞こえる喧騒が泡沫の夢のように感じる。
こちらの手を引きながら走る少女の足取りは、軽やかだった。
どこにそんな体力があるのか、ぼんやりと考える。
(元気になったんだねぇ…)
思考がうまく働かない。まるで夢の中のようだ。
そしてそれが悪夢のような現実である事に、すぐに気付かされる事になる。
「さ、着いたよ♪」
ぱん、と手を叩かれる。
「――はれ?」
猫騙しの音で正気に戻った。
(何だかぼーっとしてたなぁ…)
大通りから随分離れた所に来てしまった。
そもそも何処をどう通って来たのかも思い出せない。
「んで此処は何なのさ?」
見るからにオンボロの一軒家が目の前に鎮座している。
薄汚れて、黴が生えて、メイドとしての本能が疼いてしょうがない。
「? ここを掃除すればいいの?」
「あははっ。違うよ。取り敢えず中に入ってみれば分かるから」
「ふーん。ま、いっか♪ 鬼が出るのか蛇が出るか♪」
どっちでもないよ。背中からリオの声が聞こえた。
同時に勢いに任せて入り口の扉を開ける。
「あっ!! あっんっ! いいっ! もっとっ! もっと下さいぃ!
貴方様の逞しいおチンポで、私のクサマンコをズボズボして下さい!!」
320 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:14:43 ID:SwFdKQpN
「家を間違えました」
「合ってるよ♪」
速攻でドアを閉めようとするがリオが戸口に腕を挟み、阻止された。
「ほらほらパセットちゃんも入って入って♪」
「え、いやパセットはこんなアダルティックかつエロティックな家には、ってきゃわ!?」
ぐい、と背中を押されて無理矢理家に入れられてしまう。
この華奢な少女はこんなに力が強かったか?
いやいやそんな事よりもこの現状を何とかしないと。
「あん! あん! いいっ! おチンポいいっ!!」
(うっわぁ…っ)
一軒家の中では現在進行形で激しい情事が繰り広げられていた。
リオの部屋と大して変わらない大きさの室内では、二人の男が一人の女を犯している。
そこは居住区画の余ったスペースに作られた一軒家だ。
今にも壊れそうな安物のベッドが二つと、クローゼットが一つ。窓は一つだけ。
無論屋敷にあるような調度品も無く、埃臭いそこは浮浪者が住むような家だった。
その中に四人の屈強な男と、うら若い女が居る。
男は皆逞しい腹筋とそそり立ったペニスを露出させ、女も絹のような柔肌を晒していた。
彼らは二つあるベッドの内の一つを占領し、騎乗位に女を犯している。
一人が下から突き上げ、一人がその背後から尻穴を穿ち、残り二人はマスを掻いている。
(え、ええ? あれっ、ひょっとしてお尻にも入ってるの!?)
がつがつと腰を交互に打ち付けられ、女の体がリズミカルに踊る。
だが銀髪の女は二本の怒張を受け入れながらも、その激しい性交に感じているようだった。
涎をだらしなく垂らし、眉根をハの字に寄せ、甘い嬌声を上げている。
垂れ目の翠の瞳はしっとりと濡れて、実に色っぽい。
(ってあれ、ひょっとしてクロト様じゃ!?)
そうだ、どこかで見た事があると思ったら。
確かドルキの門下生の魔術師だ。腕が良くて頭も良くて人も良くて顔も良い。
パセットすらも羨望を覚えるほど完璧な女性。
それもドルキに将来を約束された一流の魔術師だ。
それがどうしてこんな所で、こんな乱交紛いの事を。
(クロト様って、こんなエロエロだったんだ…)
快楽を受け止め、悦に浸るその表情。
唾液に濡れ、艶かしい喘ぎを漏らす唇。
カーテンの隙間から漏れる光を受けて、汗と精液に濡れた裸体がヌラリとした光沢を放つ。
細い腰がそこだけ別の生き物のように捻り、くねり、男を貪っていた。
(うわ…家の中、凄い匂い…っ)
女と男の性の匂い。それに汗の匂いが交わり、鼻が曲がりそうだ。
だが、不思議と不快ではない。むしろ、こちらも胸がドキドキしてくる。
濃密な性の匂いに混じり、甘い、何かの花のような匂いがした。
「ドキドキしてるね♪」
「り、リオっち…これ、どうなってるの?
あれ、クロト様でしょ? どうしてこんな事、してるのっ?」
「簡単だよ。クロトさんはね。自分に素直になっただけ。私もそう。
そして、今度はパセットちゃんの番だよ?」
「…え? な、何言ってるのリオっ――っ!?」
いきなりキスされた。
柔らかい唇の感触が押し当てられて、それだけでどきり、としてしまう。
不意打ちだったので抵抗する暇も無い。
目を白黒している間にリオの舌がこちらの咥内に入り込んできた。
(っ舌っ、リオッちに舐められてっ)
唾液に濡れた舌同士を擦り合わされる。
「くちゅっ――ちゅるっ、んちゅっ♪ れろれろ♪ じゅるるっ♪ じゅるじゅるっ♪」
「んーー!? んーー! んんんんんっっ!!!」
咥内を舌で蹂躙されて、反射的に体を暴れさせた。
ところがしっかりと抱き付かれているせいでビクともしない。
(どうしようっ、リオッちに、キスされてる!?)
キス自体は嫌ではない。ただそれは男と女でやるものだと思っている。
それに親友だと思っていた娘から唐突にされるのも衝撃的だった。
それもじゃれあうようなキスではなく、性的な意味のものを。
どろり、と大量の唾液を送り込まれる。
321 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:16:54 ID:SwFdKQpN
甘酸っぱいそれを自分のものとぐちょぐちょと音を立てて掻き回される。
いやらしい音に頭がどうにかなりそうだった。
ふんふんという互いの鼻息がこそばゆく、真正面の愛らしい顔にどきどきしてしまう。
唾液の量も徐々に増えて――ごくり。思わず飲んでしまった。
(うあ…リオッちの涎、飲んじゃった…どうしようっ)
別に死ぬわけではないのだが。
それでもこれで只の主従や親友との関係からそれ以上のものへと変わった気がした。
「♪ んんっ、ちゅるるるるるるっっ♪」
「!? っ!! っ!!」
思いっきり舌を吸引されて、閉じた瞼の裏で火花が散った。
舌の粘膜が性感帯のように敏感になっていて、蕩けそうな愉悦が走ったのだ。
背筋にぞくりとしたものが走り、キスによる官能を思い知らされる。
「――ぷあっ♪ あ、はあぁ♪ どう? パセットちゃん? ちゅー、気持ちよかった?」
「んああぁぁぁ……パセットはもう駄目ですぅ…」
真っ赤な顔になって膝が落ちた。
縋りつくようにひらひらのスカート部分に抱きつく。
じゃれてるのではない。力が入らないのだ。
(やばいよやばいよパセット。凄いドキドキしてきた)
体は蕩けたように力が入らない、長風呂の後のように頭がぼうっとする。
(――うん? あぁ、リオッち、むっちゃ良い匂いするなぁ)
抱きついたスカートの向こうから甘い匂いがする。
この娘特有の匂いだが、それがまた今日は一段と強いような。
「ううん、リオッち、良い匂いぃ…堪んないよぉ…」
クンクンと匂いを嗅ぐ。嗅げば嗅ぐほど頭に靄が掛かるようだ。
そしてそれと比例するように胸のドキドキが大きくなる。
更に、じくり、と股下が疼くのを自覚した。
(…うぅん…パセットってば、まさか…エロイ気分になってるの?)
アンアンと喘いでるクロトが目に入り、気持ち良さそうだな、と思ってしまう。
「あっ♪ あぁんっ♪ イきます、いきますっ♪ あはっ、はぁん♪
ウンチの穴も、ドロドロマンコもっ♪ あぁんっ♪ いいっ♪
あっ、あっ、あっ、ああっ♪ キュンキュンします♪
あっ♪ あ、あっ、ぁ、あ、あ、あ、あ、あ、あっああぁぁ♪
イクイクイクイクイクイクイクあぁぁああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁんんん!!!!」
ビクンビクン…!
あられもない声を上げて、目の前で尊敬する魔術師の女は達した。
体中を痙攣させながら、半開きの口から涎をタラタラと零している。
魔術師なんてそこには居なかった。今目の前に居る女は只の雌だった。
アクメを迎えたクロトを祝うように射精が行われる。
ヴァギナに。アナルに。
そして彼女の左右から更に男が二人、その端正な顔に、美しい髪に。
どぴゅどぴゅと淫らなパックを施していった。
「あはぁ…熱うい…♪」
クロトはそれを目を細めながら受け止めている。
(…え、エロ過ぎる…)
それは自分もか。さっきから股下がじくじくと疼いてしょうがない。
クロトの嬌声が耳について離れず、また立ち上るオスの匂いに頭がどうにかなりそうだ。
ずるり、と二本の穴からペニスが引き抜かれた。
あん、とクロトが甘い声を漏らし、その結合部から白濁液を逆流させる。
「――って、何あれっ?」
ペニスが抜けた結合部。
女性器があるべき所に何かが張り付いていた。
(…何? 花、なの?)
上下左右に広がる肉色をした四つの花弁。
その中央に陰唇そっくりの穴が開いており、解れたヴァギナ同様にひくついている。
「ふふふ、あれはね、アドニスっていう魔物なの」
「へ? ま、魔物!? あの花みたいなのが!?」
「うん♪ 子宮の中から生えてるんだよあれ」
(いやいやいやいや。そんなエロイモンスター、居るんだ?)
322 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:18:24 ID:SwFdKQpN
「アドニスはね。女の子の子宮に寄生して、その中で男の人の精液を吸って成長するの。
母体をすけべな体に徐々に改造しながらね♪
だからアドニスに寄生された女の子はおっぱいがおっきくなったりするんだよ♪」
「な、なんですとっ」
(そ、それは聞き捨てなりませんな)
「でしょう♪ だから、パセットちゃんにも寄生させてあげるね♪」
「……え? いや、リオッち、何を言ってる?」
「ふふふ。お腹の中でアドニスが成長しちゃうとね? その中で種子が作られるの。
そして寄生された女の子は、お腹の中のその種子を別の女の子に植えつける。
種子を植えつけられた女の子の中でアドニスは成長して、また新たな種子を作る。
そうやって無限に増えていくんだよ♪」
「…ちょっと待って。それじゃ、もしかして…リオッちも…?」
「あったりー♪」
リオがスカートの端を摘み、するすると引っ張り上げていく。
露出された彼女の股下には、クロトと同じ、肉の花が咲いていた。
「そ、そんな…」
変わってしまった親友の姿に愕然とした。
この、得体の知れないモンスターのせいで、リオは変わってしまったのか?
「うーん。半分当たり、かな? 元々私、人間じゃなかったみたいだから」
「…は、え?」
股から生やした花が発する甘い匂いのせいで上手く思考が働かない。
半分当たり? 人間じゃない? さっきから何を言っているのか分からない。
「まあ、これは見てもらった方が早いかな?
昨日までは病弱虐められっ子だったリオ=リビディスタ。だが実態は!?
へーんしん♪」
「うわわっ」
ノリノリの掛け声と共にリオの体から黒い靄が溢れ出した。
黒い靄は少女の体を包み込むと、あるべき姿へと変えていく。
衣服を淫らに改造し、蝙蝠の翼をはためかせ、二本の尻尾を生やす。
桃色の髪の先から、艶やかな紫色の髪が伸びた。
最後に、ぴこん、と猫耳を生やしてそれは終わった。
「じゃーん♪ 淫魔リオだよ♪」
にゃん♪ と声色を作って猫っぽいポーズ。
パセットは変わり果てた友人の姿に硬直した。
悪魔と猫を足して割ったような姿は確かに愛らしい。
快活になった今の彼女に相応しい姿と言える。だが、
「……え、」
「?『え』?」
「エロ過ぎるわぁぁぁあああーーーーー!!!」
「にゃうっ!?」
怒りの一喝に淫魔はたじろいだ。
「肩、肩見せるんじゃないの! っていうかそのスカートは何なのさ!?
バックリ中見えてる! 見えてるの! 何考えてんのさ!?
露出狂っ? 羞恥プレイなの!? そんな変態を育てた覚えはありません! キリッ!」
「うにゃぁん? パセットちゃん、この格好、気に入らない?」
お尻を向けて、挑発するように腰を振る。
二本の尻尾がユラユラと揺れて、そのすぐ下から、
「だから見えるのっ! は、破廉恥すぎだよもうっ! 普通の服に戻ってよう!
でないと、パセットは、パセットは!!」
「おかしくなっちゃう?」
図星をつかれて硬直した。
そう。わざわざ大声を上げたのも怒ったのも自分の感情を誤魔化す為だ。
湧き上がる、性欲を。
この友人と、一緒にふしだらな行為に溺れてみたいという情欲を。
323 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:20:08 ID:SwFdKQpN
「ふふふ♪ いいんだよ? パセットちゃん?
ううん。私、パセットちゃんと一杯気持ちいい事してみたい。
ねえ? エッチな事、一緒にしようよ?
私だって、もうおマンコ、疼いて、しょうがないから」
踏み出したリオに気圧される。
膝を突き、腰に力が入らず、女の子座りの大勢のまま、両手を後ろに付き、仰け反る。
リオは四つん這いになって、こちらににじり寄った。
同じ目線に、紅い獣の瞳がある。
蛇に睨まれた蛙ってこんな気持ちなのかな、と心の片隅で思った。
「で、でも、パセットは、そんな気持ち悪い花、いらないっ」
「にゃぁ、これが気持ちいいのに」
「い、いらないったらいらないっ!」
「ふーん? それじゃあいいよ?
パセットちゃんにはアドニスの種子、植え付けないようにするから」
「ほ、ほんと!?」
「うん♪ その代わり、私達のお花に、たっくさん『栄養』を貰うね♪」
「…え?『栄養』?」
「うん♪ それじゃ、よいしょっと♪」
「ふやっ!?」
体を軽々と持ち上げられる。
「パセットちゃん、軽い♪」
「え、ええ!?」
あんなひ弱だった娘が、いつの間にこんな力持ちに?
「だから。私、モンスターなの♪ 悪魔と、猫さんモンスターのハーフなの♪」
説明をしながらもお嬢様抱っこをされた体は運ばれる。
「いや。そんな事、いきなり言われても」
「? 分かりにくいかな? 別にいいよ♪
パセットちゃんには生まれ変わった私の相手をしてもらうから♪」
ぽす、とベッドの上に着地。
隣のベッドではクロトがメンツを入れ替えて再び二穴攻めを味わっていた。
あんあんと甘い声がすぐ横から聞こえて、もうそれだけでどうにかなりそうだ。
「ふふふ。クロトさんのエッチに見とれてる場合じゃないよ?」
「わっ…リオッち、顔、近いっ」
「ふふふ♪ 可愛いパセットちゃん♪ もっと可愛くしてあげるから♪」
ちろり、と舌なめずりをするリオを見て、この娘は本当に悪魔かも知れないと思った。
というか怖い。
「それじゃまずはご開帳ー♪」
「え、ええ!? ちょ、やだっ! リオッちストップ、ストップーっ!!」
「待った無しー♪」
じゃきん、とリオの指先から凶悪な爪が伸びる。
ぞろり、とそれに舌を這わす姿は快楽殺人の犯行者のそれ。
はあ、と熱い吐息を漏らしながら、その切っ先を襟元へと押し当てる。
「ちょ、リオッち、落ち着こうよ? ね?」
「黙って。動くと死ぬよ」
その冷たい声に、ぞくり、とした。
目の前の女の子が、リオに似た『何か』に思えてしょうがない。
魔物。モンスター。悪魔。人間の敵。
今この瞬間、確かにこの娘は人の心を持たない化け物だった。
びいいいい、絹の裂く音が響く。
淫魔の爪は鋭い。皮膚に触れれば抵抗も無く切り裂かれるだろう。
ごくり、と生唾を飲み込む。隣のクロトの喘ぎがどこか遠くの事に思えた。
「――はい。おっしまーい♪」
メイド服を縦一文字に切り裂いたリオはご満悦の様子だった。
いつもの愛らしい表情に戻っている。
(……さっきの、気のせいだったのかな?)
さっきのリオは石ころでも見るような目で、こちらを見ていた。
無機質な声も、気味が悪かった。全部、思い過ごしだったのだろうか。
「ふふふ。どうだろうね♪」
324 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:21:49 ID:SwFdKQpN
「…あれ? 今パセットの脳内に突っ込みを?」
「それよりもパセットちゃん! アソコ、毛生えてるんだね! 羨ましいなー」
「ひゃぁ!? み、見ちゃやだ!」
メイド服の下には慎ましい肉体が潜んでいた。
なだらかな胸は二歳も年下のリオに比べて発育が遅れている。
剥き出しになった四肢は細くも無く太くも無く、齢十四の少女に相応しい。
ただ、密かに濡れた女の丘陵にはうっすらと恥毛が生えていた。
それを見られた事が妙に恥ずかしく、両手で隠そうとする。
大した力も入らないので勿論リオに阻止されたが。
「隠さないで♪ いっぱい見せてよ♪ もうこれで見納めなんだから♪」
(あれ? 今、何か不穏な事言いましたか?)
見納めって何ぞ。
「あっ! 花! 変な花植え付けるんだやっぱり!
パセットはいらないって言ったのに! リオッちの裏切り者!
悪魔! エロスの権化! ロリ!」
「うーん。全部当たってて何も言い返せないよう……
じゃなくて。種子は植え付けないよ? 別のモノを生やすけどね♪」
「…? 別のモノって、何さ?」
「すぐに分かるよ♪ ――えい♪」
ぶうん。リオが伸ばした手の先、魔術陣が現れる。
黒く、僅かな熱を持ったそれはパセットのヴァギナに押し当てられた。
「あ、あつっ!?」
「ちょっと我慢してね?」
次の瞬間、黒い靄がリオの体から噴出し、魔術陣に目掛けて収束した!
「ひゃわあぁぁぁぁっっ!?」
唐突に、脳天に快楽が叩き込まれた。股から強すぎる刺激が送られてくる。
黒い靄が、魔術陣を通してパセットの女性器に流れ込んでいるのだ。
いや、正確に言うと陰核に。
(く、クリが、びきびきって、なってる…!?)
黒い靄がピンク色の真珠に流れ込むと、目も眩むような官能が巻き起こる。
目がつーんとして、耳鳴りがなった。力が抜けてしまった体ががくがくと震える。
「こ、これぇっ、ダメェっ! 止めて! リオッち、止めてよぉ!」
「はぁ…♪ はぁ…♪」
正体不明の官能に恐怖し、助けを求めた。
だが友人はどこかうっとりとした様子で艶かしい吐息を漏らすだけ。
びきびきっ。
「んぎゃんっ!?」
陰核が軋む音を聞いた気がした。
刺すような刺激が、疼きを含んだ官能へと変わっていく。
痛みよりも、快楽が勝っているのだ。
何かが、おかしくなっている。
だがそれを確かめようと思っても、股には黒い靄が纏わり付いていて様子が分からない。
「はぁ♪ ふふふ♪ もういいかな♪」
リオが手をゆっくりと引いていく。
その動きに合わせて押し当てられた魔術陣もヴァギナから離れていき、
「ひゃ!? ああぁぁぁぁっ!!」
快楽が弾けた。
まるで陰核をしごかれるような感触だった。
魔術陣が徐々にパセットの女性器から離れ、『それ』が姿を現す。
最初に確認出来たのは逞しい胴だ。
皮に覆われたそれは足の親指よりも遥かに太い。
次に浮き出た血管。そして凶悪なまでに張り出された雁首。不気味な裏筋と続く。
(え、これってっ、これってぇ!?)
「じゃーん♪ できましたぁ♪」
ぶるぅん。僅かに空気を震わせながらそれがパセットの股下で屹然と現れた。
真っ赤な亀頭部分を天に向けて、びくびくと脈打っている。
それはどう見ても、
「これはもっといらないーーっ!?」
(ち、ちんちんだ! パセットに、ちんちん生えちゃった!? 何で!?)
325 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:23:24 ID:SwFdKQpN
「ふふふ。それはね私の中の悪魔としての力。
女の子におチンポを生やして、そこから精気を吸い取るの」
「何てエロイ悪魔だ…!」
「…うぅ。否定はしないよ…。でもでも、きっと気持ちいいよ♪ ――ほら♪」
「ひゃぁ!?」
逞しいフタナリペニスを優しく撫でられると、目も眩むような快楽が弾けた。
びりびりとした刺激はまるで肉の真珠を触られた時と同じ感覚だ。
「それは当然だよぉ♪ クリちゃんをおチンポに改造したんだから♪」
「い!? じょ、冗談でしょ!? そんな事されたらっ」
「きっととっても気持ちいいよ♪」
でも、壊れちゃうかもね。と息を荒げて言うリオに再び背筋に冷たいものが走る。
猫目が細まり、ぺろり、と舌なめずり。
逃げようと思った。
「ふふふ。だーめ♪」
パチン、と淫魔が指を鳴らす。黒い靄が現れ、パセットの二の腕に纏わり付いた。
それは蛇のように細まり、細い腕を縛り上げる。力強く、振り切れない。
黒い触手とも言うべきそれは、パセットの腕とベッド脇の手すりを繋ぎ合わせた。
拘束されている。そう自覚した直後、黒い霧は姿を変え無骨な鎖と変化する。
「はぁ♪ はぁ♪ 初めてのエッチがフタナリチンポで拘束プレイだなんて興奮するね♪」
「い、やだぁっ、外してよぉっ、これ、とってよぉっ」
そうは言うが心の中ではリオの言う事を肯定していた。
淫魔の体臭が。アドニスの催淫香が。幼い精神を歪めている。
「ふふふ。嘘ばっかり。パセットちゃん。期待してる癖に」
「し、してない! こんな変態プレイで、興奮しません!」
「フタナリチンポこんなにびくびくさせてるのに?」
「ひゃぐっ!?」
ぴん、と軽く爪弾かれて珍妙な悲鳴を上げてしまった。
痛みよりも快楽の方が大きい事に驚いてしまったのだ。
(こ、こんな事されてるのに、気持ちいいよっ、おかしいよ! こんなの!)
「ふふふ。意地を張らないでパセットちゃん? 一緒に気持ちよくなろ?
それで、私のアドニスの花にたくさん新鮮なザーメンを注いで?
そしたら、私の中のアドニスが育って、種子を沢山作れるの。
それから、沢山女の子を犯すの。
泣いて、謝って、絶望する女の子達に無理矢理種付けするのっ。
はぁっ、はぁっ――クロトさんも、そうだったっ。
嫌だ嫌だっって言って、でも今はこんなにエロエロになって…!
ん、はあぁっ――ふふふっ、そうやって、ここに居る女の子を皆犯すの!
皆、犯して、堕落させるの! ふふふっ! あはははははっっ!」
「…リオッちじゃない…」
興奮しながら真意を告げた魔物は、自分の知ってるリオではなかった。
「ふふふ。何を言ってるのパセットちゃん? 私はリオだよ?
でも、昨日までのリオとは違うの。生まれ変わったの。
パセットちゃんにはね、生まれ変わった私のお手伝いをして欲しいの。
してくれるよね? だってパセットちゃんは私のお友達なんでしょ?
私の、メイドさんなんでしょ? だったら、私のお願い『聞いてくれるよね』?」
正面から紅い双眸が叩き付けられる。
その瞳も。声も。魅了の魔術となってパセットを襲う。
どんな理不尽な命令にも応えたくなってしまう。だが、
「やだ!」
「え? あれ?」
真正面からその瞳を睨み返した。
何が不思議なのか、リオは狐に摘まれたような顔をしている。
「今のリオっちは正気じゃないんだよ! きっとその花に、操られてる!
一度屋敷に戻ろう? 戻って、その花を取ってもらおう? そしたら、」
「パセットちゃん?『私のお願い聞いてくれないの』?」
きいん、と耳鳴りがした。視界がぼやけ、リオの声のみが頭に入り込んでくる。
326 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:25:02 ID:SwFdKQpN
(駄目駄目! リオっちの為だもん! こんな訳のわからん事で、負けてたまるかー!!)
「そんな我侭な子に育てた覚えはなーい!!」
「…一度目は効いたのに…どうして?」
本人の意思? 流石パセットちゃん――ぶつぶつとリオが呟いてた。
「リオっち! 一緒に帰ろ? 旦那様と奥様に事情を説明して、」
「うるさい」
「…リオっち?」
「『元』友達だからって少し調子に乗りすぎだよ」
「え?『元』って何?」
「いい。もう知らない。優しくしてあげようと思ったけど、やーめた」
無言で掌をフタナリペニスへと伸ばす。
魔術陣が展開し――ばちん!
「っ!!!!」
電気が走ったような感覚に目を剥く。
直後にパセットのペニスに、『束縛』を意味する不気味な魔術文字が浮かび上がった。
「これでオッケー♪ さ、じゃあ初めよっか♪」
目を白黒させるパセットの股上にリオが押し乗った。
(む、無理矢理する気!? パセットから、精気を吸うつもりなんだ!)
「半分当たり♪ ――えい♪」
ずりゅりゅぅ、と敏感な肉棒が柔らかい肉穴に包まれた。
「っ!? ひゃっ! あぁぁぅ!」
「にゃ、にゃあぁぁっ♪」
敏感な粘膜同士の接触にお互い甘い声を上げる。
(こ、これぇ! い、いくらなんでも…はううっ…き、きもちよすぎるよぉ!)
うぞうぞと蠢く肉の穴は粘液まみれでドロドロだ。
クリペニスが深い彫りの肉ヒダに揉まれ、しゃぶられると溶けるような官能が生まれる。
淫魔の膣から生えた花の中は狭く、うぞうぞと蠢いている。
まるで花開いたそれに、ペニスを食われているようだった。
「はぁっ♪ にゃぁんっ♪ パセットちゃんのフタチンポ、美味しいよぉ♪」
ぐちり、とリオが腰を捻る。
「ひゃあん!?」
キツイ茎の中で肉竿が捻られ、快感が背筋を駆け上がる。
(駄目っ、こんなのっ、耐えられないっ)
女の中がこんなにも良いものだとは、思っても見なかった。
ましてやペニスと化した陰核が送り込む刺激も凄まじく、脳はショート寸前だ。
「ふふふっ、さぁっ、動くよパセットちゃん!」
だというのに騎乗位の淫魔は腰を使って上下運動を始めた!
ずっちゅっ! ずっちゅっ!
「ひっ!? きゃぁぁぁあっ!」
「にゃっ♪ にゃぁんっ♪」
じゅぷじゅぷと、花開いた結合部から粘液と空気と混じる音が響く。
それがいやらしいと思う暇も無い。
どろどろの花肉の中で膨張した陰核が舐めしゃぶられ、しごかれる感触は正に法悦。
びりびりとした痺れを伴う快楽に、爪先がぴんと張り、腰が震える。
「どうっ? パセットちゃんっ!? にゃっ――にゃんっ♪
フタチンポっ、気持ちいいでしょ!? 私もっ、リオもっ!
にゃっ、あんっ♪ にゃん♪ にゃぁん♪ あ、はあぁ♪ いい♪ お花いいのっ♪
お花の内側、おマンコよりも、感じるのぉっ♪ 腰、止まらないのっ♪」
じゅっぷっ! じゅっぷっ! じゅっぷっ!
「ちょっ! 待っ…、あっ!? あひっ…やっ!? んあああぁぁっ!!
そんなにっ、激しくっ、したらぁっ!」
びくびくとペニスが脈動する。
どろどろの粘膜を何度も擦り合わせる内に、それらが溶けて一つになるような気がした。
(……っ!? なんか、根っこに、溜まってっ!?)
巨大陰核の根元に、重い疼きが溜まっていく。
それは徐々に肉棒の先へと向かっていた。
じわり、とした愉悦が陰核の中心をゆっくりと進行する。
327 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:26:46 ID:SwFdKQpN
射精、してしまう。
「で、でちゃうよぉっ…! パセット、女の子なのにっ、せーし出しちゃうよぉ!」
「にゃはっ♪ いいんだよっ、パセットちゃんっ! にゃん♪ …にゃぁんっ、にゃん♪
はぁっ、あはぁ…っ♪ 私の中に、どぴゅどぴゅしても♪
私のお花に、たっくさん栄養を頂戴♪」
「だ、だめだめっ! そんな事したら、種子が、出来ちゃうっ!」
そうなったらまた別の娘が犠牲になってしまう。そんな事はさせられない。
「我慢するだけ無駄だよパセットちゃん♪
淫魔の腰使いに、耐えられるわけないんだから♪」
それっ、と声を掛ける。同時に腰が時計回りに捻られた。
「ひゃあうっ!?」
「にゃ、あぁぁんっ♪」
亀頭をぐるり、と擦られ、甘い官能が渦巻く。
「次っ、逆、回りっ――んにゃぁん♪」
「ひゃあんっ…!」
左回りの回転に再び脳天に快楽が叩き込まれた。
「は、あっん♪ パセットちゃんの、フタチンポっ、おっきくて、お腹広がっちゃう♪
リオの中、パセットちゃんのチンポの形になっちゃうよぉ♪」
「そ、そんないやらしい事っ、」
止めて。そんな淫らな言葉を使わないで。
元でも暴力的な快楽でどうにかなりそうなのに。
今にも噴出しそうな精液を、必死に堪えているのに。
顔を真っ赤にしながらプルプルと震えてしまう。
「パセットちゃん可愛い♪ ね、私は? リオは可愛い?」
「ふ、ぇ?」
馬乗りになった少女を思わず見返してしまう。
『ぎらり』とその紅い瞳が輝いた気がした。
「リオも可愛いよね?『パセットちゃんは、私の言う事何でも聞きたくなるよね』?」
魅了の魔術が、精神を犯す。
(あ、駄目、だめ、だめ…負けちゃ、駄目)
駄目なのに。赤い瞳に映る自分の青い瞳が、徐々に虚ろになっていく。
「『フタナリおチンポ気持ちいいよね?』」
「うん、うん! 気持ちいいっ、リオッちに生やしてもらったちんちん、いいの!」
「でしょ? んっ――にゃっ、ん♪」
「はぁっ、んっ、はぁっ、溶けちゃうっ、パセットのおチンチン、とけちゃうよぉ…!」
「そうでしょ? おチンポっいいでしょっ、にゃんっ♪ にゃんっ♪ にゃぁん♪
でもっ――にゃっ、ん♪ ドピュドピュしたらもっと気持ちいいよ♪
だから『我慢しないで』♪」
(あ、そんな事、言われたら…)
腹に込めていた力が抜ける。もう、我慢できそうに無かった。
「あっ!? あっ! あっ! あ! あ! だめっ! 出ちゃうっ!
セーエキ出ちゃうっ! 駄目なのに! だめだめだめっ!」
「駄目じゃないよ! 早く出して! リオのお花に、ザーメン注いでぇ!」
「いやだめぇぇぇぇぇっ!!」
びくびくびくっ!
ペニスが脈動する。精液が陰核の中央を通り抜ける感覚に意識が白む。
だが、
(……、う、そ…で、ないっ)
「出ないよぉ!? どうしてぇ!?」
フタナリペニスはどくどくと脈打つだけで白濁液を噴出す事は無かった。
にたり、と淫魔の少女が禍々しい笑みを浮かべる。
「おしおきだよ」
「な、なんでぇ!?」
「パセットちゃんが言う事を聞かないから。このチンポ、ドピュドピュできなくしたの。
ふふふ。どう? パセットちゃん? 苦しい? 苦しいでしょ? ふふふ。
あはははははははははっ!」
「いやぁぁぁっ! 許してぇ、リオッち、パセットが悪かったからぁ!」
「だーめ♪ お仕置きだって、言ったでしょ!」
328 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:29:48 ID:SwFdKQpN
じゅっぷ! じゅっぷ! じゅっぷ!
「んきゃぁぁぁぁっっ!? あ、ああ、あああああ!!」
淫魔が自らピストン運動を開始した。
小さな体を上下に動かし、快楽を貪る。
「にゃん♪ にゃっ♪ あっ、にゃっ、にゃぁん♪
チンポっ、チンポいいのっ♪ パセットちゃんのチンポ、大好きぃ♪
にゃっ、にゃぁ、にゃっ、にゃ、んあぁんっ♪」
「だっ、めっ! しぬっ、しんじゃうぅ!! おちんちん破裂するう!!」
淫魔の責めは壮絶だった。
只のピストンではないのだ。
ところどころで腰に捻りを加え。回転を加え。
かと思えば動きを抑え。次の瞬間には激しいストロークが開始される。
流水のような腰使いに、改造陰核の耐久値はあっと言う間に限界を超えている。
びくびくと脈打つが、束縛の魔術を施されたフタナリペニスは射精が出来ない。
だというのに、腹の底から新鮮な精液が次から次へと肉棒へと輸精される。
「あはっ♪ すごいよぉ♪ パセットちゃんのチンポ、どんどん膨れてく♪」
「いやあぁ! 許してぇ、許してよぉ! おちんちんっ、破裂しちゃうよぉ!!」
比喩でもなんでもない。
現に肥大陰核の体積は徐々に増している。このままでは本当に破裂しかねなかった。
「許してあげようか?」
突然の呼びかけに、思考が止まった。
「私の言う事、ちゃんと聞いてくれたら、射精させてあげる。どうパセットちゃん?」
「うんっ、うんっ、分かった…! 分かったから…」
「ふふふ♪ いい子だねパセットちゃんは♪
じゃあ、まずは私の事、『リオ様』って言って見て?」
「…え、でもっ」
「おちんちん破裂しちゃうよ?」
「は、はいっ、リオ、様ぁ」
この瞬間、パセットの中で何かが壊れた。
(あれ? パセットは、リオッちの友達なのに、なんで、様なんて付けてるの?)
「ん? だってパセットちゃんは私のメイドさんでしょ?
それじゃ、ちゃんと様付けしないとね♪」
(あ、そっか、そうだよね、リオ様は、パセットのご主人様だもんね)
「うんうん♪ パセットちゃん偉い♪
私、パセットちゃんの事見直しちゃった♪ だーいすき♪」
ちゅ、と頬に愛情の証。
それだけで幸せな気持ちが溢れてくる。
何かが間違っていると心の片隅で思っても、それを追求する気力は残っていない。
「はぁっ、はぁっ、リオ様ぁ…おちんちん、切ないですうっ」
「あ、御免ね? フタチンポ、ビュービュー射精したいよね?」
「はい、はいい! しゃせーさせて下さい!」
「うん、いいよ♪ でも、条件があるの♪」
「な、なんでしょうかぁっ?」
心が酷く廃れている。卑屈になったそれは、数分前のパセットとは別物だった。
人懐っこくて、前向きで、どんな事があってもめげない少女はそこに居ない。
パセットはリオの操り人形と化してしまった。
「実は射精自体はもう出来るように魔術を解いてあるの♪
でもねぇ、それは特定の場所――ううん、『穴』かな? 平たく言うとね?
パセットちゃんのチンポはクロトさんのお花の中じゃないと射精できないの」
なんだ、そんな事か。それなら、
「クロト様ぁ、お願いですぅ…パセットのおちんちん、鎮めてくださぁい…」
「う…ん…?」
何度目かの絶頂に達し、その余韻に瞳を曇らせていたクロト。
そのエメラルドの瞳が、こちらをぼんやりと捉えた。
329 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:32:12 ID:SwFdKQpN
「はぁ…♪ おチンポぉ♪」
元でも垂れ目だったクロトの瞳が淫蕩に細まる。
すぐに彼女はその場から起き上がり、ベッドを降りた。
そしてベッドに上体を預けると、膝立ちになり、尻をこちらに向ける。
流し目を背中越しに送りながら、クロトはオスを誘うように腰を振った。
ぶじゅり。花開いたアドニスの陰唇から精液が逆流し、催淫香を放つ。
我慢なんて、出来る筈も無かった。
「はぁ、はぁっ! クロト様っ、クロト様っ!」
息を荒げながら、横並びの二つのベッドの隙間に降りる。
そしてこちらを挑発する雌へと狙いを定め、肉棒を花の中心へとあてがう。
鼻息も荒いその姿は、発情したオス犬そのものだった。
「あ、そうそう言い忘れてたけど、」
ずりゅりゅりゅ!
「あっはぁぁぁんっ♪」
「ひゃわぁん!?」
リオが何かを言い掛けた瞬間、フタナリペニスが花の中へと沈んだ。
小さなご主人様に比べれば若干ではあるものの締め付けは緩い。
こちらを搾り取るような動きも甘く、突っ込んだ瞬間射精する事態にはならなかった。
それでも花の中は普通の女の膣とは比べ物にならないほど具合はいいのだ。
(気持ちいい! 気持ちいい! 腰、動いちゃう!)
ずちゅっ! ずちゅっ! ずちゅっ!
「あっ!? いいっ…♪ もっとっ、ついてっ、下さいっ♪」
パセットがはっ、はっ、と舌を垂らしながら滅茶苦茶に腰を使う。
アドニスの内部をぐちゃぐちゃに攪拌すれば、自分の肥大陰核が蕩けそうな快楽を訴える。
魅了の魔術に汚染された精神は、貪欲に快楽を求めて、
「おーいパセットちゃん。聞こえてる? 今クロトさんのアドニスはね、大分成長してるの。
元々私の中で育った種だからね成長が普通のよりずっと早いみたい。
それでね? パセットちゃんのフタチンポも私の魔力を注いで生やしたから、少し凶悪。
淫魔の精気が凝縮されててね。そのザーメンを今のクロトさんに注いだら――ふふふ。
多分あっと言う間にアドニスは成体にまで成長するね♪」
(え? 何? リオ様なに言ってるかわかんないよっ)
今はクロトを犯すのに夢中だった。
勢い良く腰を前後に振り、ピストン運動にて目の前の女の腰に叩き付ける。
粘液が空気に混じる音とは別に、ぱつっ、ぱつっ、と恥骨同士がぶつかる音が響いた。
こんなに、気持ちいいことがあるなんて知らなかった。
「ふふふ♪ そうでしょ♪ でもねぇ、ドピュドピュしたらもっと気持ちいいよ♪
でも、そうしたらクロトさんのアドニスは成長しちゃうね。
きっと、お花を出産しちゃうよ? そうしたら、もうアネモネになるまですぐなんだから。
分かる? パセットちゃん?」
パセットちゃんが、クロトさんを化け物に変えちゃうんだよ?
「え?」
魅了の魔術が、急に途切れた。
正気に戻ったパセットの脳内でに、先程のリオの言葉が反芻される。
射精すれば、クロトが人間ではなくなってしまう、と。
「いや、だめっ、そんなの駄目っ」
(パセットのせいで、クロトさんがモンスターになっちゃうっ)
そんなのは駄目だ。認められない。絶対に阻止してみせる。
そう、心では思っているのに。
ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!
「あっ!? やだっ! なんで!? 腰っ、止まんないようっ!」
自分の意思とは無関係にクロトを犯してしまう。
散々焦らされた肉体は、理性よりも本能を優先させていた。
封じられていた射精の快感を味わいたい、と。
「いやあっ! いやあっ! 止まって! 止まってよぉ!」
「どーしたのパセットちゃん? そんなにズンズンパンパンして?
しゃせーしちゃうよ? 淫魔の魔力が凝縮したこってりザーメン、ドピュドピュするよ?
そんな事したらクロトさん、大変な事になっちゃうよ?」
330 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:33:32 ID:SwFdKQpN
「らってぇ! だってぇっ! 気持ちよくてっ、止まらないのぉっ!」
「私も、気持ちいいですっ」
「ひゃぁう!?」
きゅぅ、と花の内側が締まる。クロトが力を入れたのだ。
「そ、そんなに締め付けたら、出ちゃうよぉ! せーし出ちゃうよぉっ!」
「出して下さいっ! 私の中に、あついザーメン注いで下さい!
びゅるびゅるっ、って、注いでくださいっ!」
クロトの声が、脳髄に染み渡る。
「ほら? パセットちゃん? クロトさん、おねだりしてるじゃない?
欲しいんだよ。こってりザーメン。お腹の中にいーっぱい。
だからさ。ほら。我慢しないで? 射精してあげて?」
耳元で主人の声がする。チャームの魔力はそこには無い。
だが焦らしに焦らされた精神が、快楽を求める本能が理性を屈服させていく。
「あ、でも、でもっ!」
「あんっ! あんっ! あんっ! おチンポっ! ザーメン!
びゅるびゅるっ! して下さいっ! クロトの花マンコに!
あんっ! あっ、あっ、あっ、あっ! しゃせーして下さいっ!」
「いやぁぁぁっ! そんな声出さないで下さいぃ! ほんとに、もうっ!」
ペニスがビクビクと脈動している。
さっきは魔術で無理矢理射精を封じられていたのに、今度は自分の意思で我慢している。
だが、それも限界だ。もう、後少し、少しだけでも背中を押されたら。
「あははははは!」
突如、リオが腹を抱えて笑い出した。
「嘘だよ! 嘘、嘘! 一回ビュルッ、ってしたぐらいじゃ大丈夫!」
(え? そう、なの?)
「ほんとにもう、パセットちゃんってば私のいう事鵜呑みにして我慢しちゃうんだもん。
尊敬しちゃうよ。でも大丈夫だよ? 一回くらいなら、しゃせーしても平気だから♪」
(あ、れ? それじゃ、パセットは、もう我慢しなくていいんだ?)
「うん♪ だからぁ遠慮無く、どぴゅどぴゅっ、てしてあげてね♪」
その言葉が、引き金になった。
「あ、あぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁっっっっ!!!!」
陰核の真ん中に穿たれた輸精管の中を、大量の精液が流れていく。
ペニスの根元に溜まっていたそれら全てが、出口に向かって殺到する!
びゅるるっ!! どぷどぷどぷどぷどぷっ!
「ひああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっっっっ!!?」
陰核の真ん中からねっとりとした粘液が噴出される快感に、パセットは目を剥いた。
(き、きもちよすぎるぅっ!!)
散々焦らされた挙句の大量射精。その開放感と快楽は、筆舌し難い。
焼けるような快楽がペニスの根元から先まで溢れ、全身へ広がっていく。
「あっ、あぁぁぁっ、おぁぁぁっ!!」
獣の咆哮を上げながら、目が白目を剥いた。
ガクガクと体が痙攣し、犬のように舌を垂らす。
だというのに射精はまだ終わらない。
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ。底を知らないようにクロトのアドニスへと精を吐き出す。
その度にパセットの小さな体が痙攣した。
「あっ、はぁ…♪ そんなに、しゃせいーしたらっ、私っ、イキますっっ…!
しゃせーだけで、イってしまいますぅ…! あぁぁぁあぁぁぁっ!!」
続けてクロトが達した。
いつものように雌の表情を浮かべながら、アクメを噛み締める。
すると子宮に連動してアドニスの花もきゅうきゅうと痙攣し、
「んあおおぉぉぉっっ!!? おおおぉぉぉっ!!!」
射精し続けるパセットの肉棒を絞め付ける。
さながら雑巾絞りのようにうねる、その責めに、フタナリペニスは再び勢いよく射精。
(しゃせーっ、止まらないっ、止まらないよぉっ!!)
331 永久の果肉9 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:35:08 ID:SwFdKQpN
「しんじゃうっ! きもちよくて死んじゃうぅぅ!! あああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
髪を振り乱しながら犬が吼えた。
涙と涎でベタベタになった顔に、栗色の髪が張り付く。
「はぁ…♪ パセットちゃん、可愛いよぉ♪ 可愛すぎるよぉ♪
にゃぁん♪ パセットちゃぁん♪ 好きぃ♪ 大好きぃ♪」
主が背中から忍び寄り、アクメ顔をペロペロと嘗め回す。
その感触すらも快楽に直結し、再び射精。
射精射精射精。
フタナリペニスは壊れた蛇口のように精を吐き出し続け、
「あはっ」
いつしか、パセットは笑った。
大量射精による快楽の無限地獄で、その純粋な心は、とうとう壊れてしまった。
「しゃせー止まらないっ、いいのっ! しゃせーいいのっ!」
快楽に悶える顔が、快楽を喜ぶ顔へと変わっていた。
「びゅーびゅー、って気持ちいいのぉ!」
涎を飛ばしながら、腰を使う。
下半身の感覚は、眩い快楽以外、何もない。
それは只の反射か、捻じ曲がった本能の産物だった。
「びゅるびゅるっ、もっとするっ、もっとしゃせーする!」
アヘ顔のまま、再びピストンを開始。
「あっ!? おチンポ、またおっきく!? あっ! ああんっ!
いいっ! いいですう! もっと、もっとハメて下さいっ!
お花に、ザーメン注いで下さいっ!」
クロトと二人揃って激しい性交を開始。
魔物に寄生された女と、淫魔の魔力を注がれた女。
二人は気絶する事も、死ぬ事もない。そして飽きる事も。
「ふふふ。やっと、素直になったねパセットちゃん♪」
いつ終わるかも知れない二匹の獣の交わりに、淫魔は残虐な笑みを浮かべた。
332 乙×風 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/05(月) 18:36:35 ID:SwFdKQpN
***
何度貴女の笑顔に助けられただろう。
貴女は私を孤独から何度も救ってくれた。
嫌な事を言っても、追い払っても、次の日にはまた笑顔で会いに来てくれた。
嬉しかった。
でもその度に、――自分はなんて矮小な人間なのだろうか。
この太陽みたいに笑うメイドさんに比べて、なんて情けないお嬢様なんだろうか。
――そんなコンプレックスに苛まれた。
そう。貴女が居たから私は救われた。
でも。貴女が居たから、私はずっと惨めだった。
好き。でも嫌い。
相反する筈の二つの感情が、私の中でずっとせめぎ合っていた。
でも。
壊れてしまった貴女を見てから、思った。
やっぱり、好きだったんだ、って。
大切な物は、失ってからそれが大切な物だって気付く。
それを、今思い知らされている。
ごめんなさいパセットちゃん。
酷い事をして、ごめんなさい。
でも。パセットちゃんは、壊れても私のメイドさんだよ。
ずっと、一緒だよ。絶対絶対、離さないからね。
大好きなパセットちゃん。
次回、永久の果肉第十話、
『Devil May Fawn』
悪魔だって、甘えたいんだ。
***
要望があったので懲りずに次回予告を入れてみました。
ちょっと切ない話になりそうです。
でもフルエロにする予定だけどね!!
さてさて9話終了です。話も佳境へと突入してきました。
作者の中ではエンドはある程度決まっています。
というか、こーなればいいなー、みたいな。
死人は一人も出したくありませんねー。
シリアスな話は好きですけど、だったら尚更ハッピーエンドになったらいいなぁ、とか。
本編中で辛い目に遭った分、最後は幸せになって欲しい。特にリオには。
まあ、人外になっている時点で、幸せの定義付けが問題になってくるとは思いますが。
さあて、今回はこの辺でお暇させて頂きます。
いつものように感想や誤字脱字の指摘お待ちしております。
それと一人でスレ容量使いまくってしまって申し訳ない。
もうすぐ新スレとかどんだけー。
ではではまた来週お会いしましょう。
幼女万歳。
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