スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
(償いの巫女 美樹編)
165 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:09:43 ID:OJG4BOwC
GJ言って下さった方々、ありがとうございます。
初めて知ったんですが、自分好みのシチュエーションを書いてるはずなのに何故か自分のSSを見てもヌけないんですね。
興奮はするんですけど…。
ですのでレベルが低いかもと心配になってしまいました。
今日と明日で終わるつもりです。
タイトルは考えてなかったのですが、『贖いの巫女』とかで良いですかね?
ではよろしくお願いいたします。
(今日の属性は 蟲・背徳・触手・SMです)
166 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:10:56 ID:OJG4BOwC
身を切るような清冽な空気を切り裂き、美しい少女の声と人ならざるモノたちの叫びが木霊する。
ここは周りに民家のない山の中。
結絵・美樹・綾音の三人は妖魔退治の出動要請に従った。
「祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと 恐み恐みも白す」
鈴が響くような美しい祝詞を朗誦し、美樹は霊力のこもった一撃を妖魔に喰らわせる。
グギギゲェッィィイィ!!
妖魔は美樹の祝詞に反比例するかのように醜悪な断末魔の叫びをあげ、塵になって消えていく。
今日の妖魔は20体ほど。一抱えほどの大きさのあるナメクジの様な妖魔だ。
あまり強い妖気を感じないことからおそらく下等妖魔と思われる。数が多いのは厄介だが結絵と綾音と三人で力を合わせばこの程度は物の数ではない。
結絵と綾音は少し離れた場所で各々同型の妖魔を相手にしていた。
おそらくすぐに決着がつくであろう。
いつも冷静な美樹だったが、相手が下等妖魔だと見くびって、ほんの僅かであったが心に隙が生じていた。
「掛けまくも畏き 伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に 禊ぎ祓へ給ひし時に・・・」
短期決戦を仕掛けるため、自分の周囲の妖魔を一斉に殲滅させる祝詞を朗誦している最中、美樹の死角から一匹の妖魔がにじり寄る。
そしてやおら、ぷしゅぁっっ!!という音を立てて死角にいたナメクジ型の妖魔は粘液を美樹に吹きかける。
「きゃあっっ!!」
突然のことに、美樹は集中力を完全に失ってしまった。
途中まで織り上げていた霊力はまるで霧のように、文字通り霧消する。
「いや・・・何なの?」
頭からほぼ全身にわたって粘液をくらってしまった美樹は自分の体を見回す。
そして、血の気がさーっと音を立てて引いたのを美樹は聞いた気がした。
粘液に混じって十数匹の蛭の様な形をした数cmの蟲が美樹の体の上を這っていた。
「いやぁぁっ!!」
いくら下等妖魔とは言え、うら若き少女にとって自分の体の上に蛭が這っているという構図は、精神的に堪えるものがある。
一瞬軽いパニックに陥った美樹は、祝詞の詠唱もなしに潜在的な霊力を暴発させる。
―――ごうぅぅぅっっ
グゲィィギギギッ!!!
ギャギィィィッッ!!
突然周囲に竜巻のように吹き荒れた美樹の霊力は近くにいた妖魔も巻き込んで塵に帰してしまった。
「はぁ はぁ はぁ・・・」
妖魔を殲滅した安心感と大量に霊力を使ってしまった脱力感で美樹はその場にへなへなとへたり込む。
「はぁ~、良かったです。 あ、結絵さんと綾音さんを助けに行かなくちゃ、ですね」
そう言って立ち上がろうとした時、美樹は腕にチクっとした痛みを感じた。
「・・・っ痛」
何事かと袖をまくってみると、そこには美樹の腕に先ほどの蛭の一匹が喰い付き、血を啜っている姿があった。
「きゃっ!」
台風の中心が意外に無風なのと同じように、先ほど吹き荒れた霊力の嵐も偶然に中心付近にいたこの一匹だけは逆に生き残ることが出来たようだ。
ちくんとした痛みは最初だけで、あとはそれほど痛くはなかったのだが、美樹の腕に食いついた蛭はみるみるその体を膨張させ、彼女の血液を奪う。
美樹は恐る恐る指先に霊力を集中させると、
「えいっ!!」
と掛け声とともに蛭を潰す。蛭は断末魔の叫び声をあげることも無く、しゅうぅぅ、と塵に帰る。
「ふぅ・・・」
美樹は安堵感に胸を撫で下ろす。
しかし・・・先程の感覚は何だったのだろう?
ちくんとした痛みの後、蛭が丸々と膨らんでいくにしたがって蛭が噛みついていた部分から甘い痺れの様な感じが伝わってきた。
正直に告白すると、その感触は決して不快ではなかった。
いや、むしろ気持ちよかったと言ったほうが正しいかもしれない。
美樹は複雑な心境のままその場を後にしたのだった。
167 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:12:09 ID:OJG4BOwC
「・・・ちゃん・・・美樹ちゃん、どうしたの?」
「え!? いえ、何でもないですよ」
美樹は結絵の問いかけにあわてて返答する。
ナメクジ型妖魔を殲滅させた明くる日、美樹は結絵と共に遊びに出掛けていた。
色々なお店を回り、財布の中身と相談しながらたくさんの服やCDや本を買い、最後に立ち寄った喫茶店で結絵とお喋りをしていた。
趣味の話やTVの話など色々な話に熱中していた二人だが、お互いに話の種が尽きて生まれた短い沈黙の間、美樹は昨日の出来事を反芻していた。
脳が昨日の記憶を思い起こしてくるのと同時に、肉体はあの一瞬に味わった未知の快感を鮮明に思い起こす。
それに意識の大半を費やしている時、不意に結絵から呼びかけられたのだ。
「美樹ちゃんどうしたの? ぼーっとしちゃって。 熱っぽいのかな? 何か顔が赤いよ?」
「いえ!大丈夫です。つい考え事をしてしまって・・・ごめんなさい」
「う~ん?な~にを考えていたのかにゃ? 彼氏か?彼氏だな~?」
「前にも言った通り私にはお付き合いをしている男性はいませんよ、そんな事は考えてません」
「ちぇ~、つまんないの! じゃあなんか楽しいことでも想像してた?」
「・・楽しいこと・・・。 そうですね、楽しいことを考えていましたよ」
「え? どんな?どんな?」
「それは秘密です」
「それも秘密? まったく美樹ちゃんは秘密主義者なんだからぁ」
愛らしく口を尖らせてむくれる結絵を見て美樹はにっこりと微笑んだ。
168 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:13:32 ID:OJG4BOwC
その夜、麻衣からの出動要請に結絵・美樹・綾音の三人は昨日の山中に程近い現場に急行する。
今日の妖魔も昨日と全く同型のナメクジ型妖魔だった。
ただ一点、昨日と違うのは出現した妖魔の数が昨日よりも若干多いこと。
「手分けして退治しましょう!」
結絵と美樹にそう呼びかけると、綾音は足早に森の奥へ消えていく。
「そうですね、綾音さんのおっしゃる通りその方が良いかもしれませんね、良いですか?結絵さん」
「うん!いいよ~!! じゃああっちにいる奴らをやっつけに行くね~」
「ええ、わかりました。気を付けてください」
結絵は、ぱちっと美樹にウィンクを投げると茂みの奥に消えて行った。
そして、美樹の近くの10匹程の妖魔は様子を窺いながらじりじりと間合いを詰めてくる。
昨日はちょっとした油断から遅れを取ってしまった美樹だが、今日はそんなミスは犯さない。
四方八方に注意を払いながら魔を滅するための祝詞を朗誦する。
「祓給ひ清給ふ事を 諸聞食せと宣る卜部等 大川道に持退出て祓却と宣る」
刹那、霊気の雷が龍神のように辺りを飛び回り、魔の気を放つ存在を悉く喰いつくす。
1対10で一見数的に不利に見えたこの戦闘は蓋を開ければ美樹の圧勝だった。
そもそも油断さえしなければこの程度の妖魔はいくら出てこようが物の数ではない。
この戦闘を制圧した美樹は結絵か綾音の援護に駆けつけようと走り出した足をはたと止めた。
先程の龍神にその場にいた妖魔は全て滅せられたと思ったが、一匹だけ半身を食いちぎられながらも生き残っている。
美樹はそのナメクジにとどめの一撃を喰らわそうと近寄り御神刀を上段に構えた時、食いちぎられた腹の中から一匹の蛭がうねうねと頭を覗かせていた。
「!」
その存在を確認した美樹の無意識は同時に昨日の甘美な快感を思い出す。
戦闘中だというのに、美樹の視界は妖魔の真っ赤に裂けた腹の中に蠢く蛭が大写しになり、一杯になった。
美樹は振り上げた御神刀を鞘に仕舞うと微かに震える指先で恐る恐る蟲を摘み上げる。
そして、昨日と同じ柔らかな腕にそっと近付けると、蛭は喜んで美樹の血を啜り始める。
「・・・っはぁぁ ん・・・、はぁ はぁ」
蛭の腹が膨らむにつれて咬まれた美樹の腕からは今まで感じたことのない心地よさが全身に広がる。
「・・・んぁ、 だ・・め こんなこと・・・ おか・・しく なる・・・」
快楽の津波の押し流されまいと、美樹に残った一片の理性は必死の抵抗を試みる。
しかし、押しては引き返す快楽の波状攻撃に理性の欠片は儚くも流されようとしていた。
「 ひぃ・・・な、なにか くる! いやっ・・・こわい ひぃっ・・・あああああぁぁっっ!!」
ビクン ビクンッ!
美樹は声をあげて生まれて初めての絶頂を迎える。
だが、性的な経験が一切ない美樹は、たった今自らが享受した快楽が性的快感と同一であることを知らない。
放心状態の彼女の無垢の花園からは透明な蜜がとろとろと流れ、ショーツにシミを作っていた。
―――数分後
ようやく虚脱状態から脱した美樹は、満腹になって地面に転がっていた蛭を滅すると、いまいち力の入らない下半身に鞭を打ってどうにか立ち上がる。
湿ったショーツがべたべたと張りつき、不快を感じる美樹。
しかし、そんなことはどうでも良くなる程の禁断の蜜の味を知ってしまった。
(・・・・・あのアダムとイブが食べてしまった果実はこんな味がしたのかしら・・・それとも不老不死の桃の味?)
快楽の余韻が残る美樹の頭の中はそんな取り留めのない考えが渦巻いていた。
169 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:14:56 ID:OJG4BOwC
―――数日後
キシャァァ!!
「またあいつかぁ、なんか最近あいつらいっぱい出てくるね。なんなんだろ、ほんとに」
結絵の言うとおりだった。
ここ最近、妖魔撃退の出動要請は増加気味なのだが、その中でも目立って増えてきたのがこのナメクジ型の妖魔であった。
「う~ん、異常発生するってことはやっぱり地球温暖化と何か関係があるのかな?」
「そんなことはないと思います、よ」
どうやら本気で言ってるらしい結絵の天真爛漫なボケに、美樹は一応突っ込みを入れる。
今日の妖魔発生ポイントは二つ。
綾音は事情があって来られないという連絡は先程麻衣から受けたので、今日は結絵と美樹の二人組だ。
「・・・・・」
美樹はある計画を秘めていた。
「結絵さん、ここは私が引き受けます。結絵さんはもう一つのポイントのほうに向かっていただけますか?」
「え? だってこっちの方が向こうよりも数が多いよ?二人で力を合わせたほうがいいんじゃない??」
「いえ、大丈夫です。この位でしたら朝飯前です。結絵さんは先に行ってください」
「? うん、わかった。じゃあ先に言ってるね!」
結絵はいつもの美樹らしくない少し強引な提案に若干の違和感を感じながらも、美樹の言葉を信じてその場を後にする。
美樹は結絵が去っていったことを確認すると祝詞を朗誦する。
「天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて 八針に取裂きて 天津祝詞の太祝詞事を宣れ!!」
刹那、ぱあぁぁっと青白い霊力のフラッシュが瞬くと、その光を浴びたナメクジ型の妖魔たちは金縛りにあったようにその場に転がる。
術が成功したことを慎重に確認すると、美樹は懐から苦無を取り出す。
そして一番近くに転がる妖魔のもとにしゃがみ込み、まるでカエルの解剖のように妖魔の腹を真一文字に切り裂く。
ギャッ・・・ギャァァ・・
美樹はうめき声をあげる妖魔を気にする様子もなく、臓物の中を探ると目的の物を探し当てる。
それは、あの蛭がたくさん詰まった子袋だった。
薄膜に包まれた半透明な子袋を切開すると中の蛭を摘み出す。
中に居た蛭も先程の美樹の術の影響を受けているようで、その動きは非常に緩慢だ。
美樹は懐から蓋つきの瓶を取り出すと、一匹一匹丁寧にその蛭達を採集する。
やがてその瓶は採集された蛭で一杯になる。
まるで宝物のように大事に瓶を持ち上げると、美樹その中の蛭をうっとりと眺める。
端正な顔立ちの少女。その瞳の奥には確かに暗い狂気の光が存在していた。
そんな様子を見守る一つの人影。
その正体は今日ここには来られないと連絡があったはずの綾音だった。
綾音は先程からの美樹の行動の一部始終を観察していた。
採集に熱中している美樹には気づく由もない。
「・・・フフ」
綾音はかつての仲間がまばゆいばかりの光の彼方から暗い暗い闇の深淵に堕ちて行く様を見て、嬉しそうにその口の端を歪めた。
170 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:16:39 ID:OJG4BOwC
その夜、
彼女の部屋の机の上に乗った瓶を眺めると、美樹は期待で胸がいっぱいになる。
瓶の中身である蛭は金縛りの術の効力が切れ、今はいつも通りの動きを取り戻している。
互いに絡み合い、瓶の内壁にも粘液の跡を残しながら這いずる蛭達を見て、美樹は一種の愛しさの様なものを感じていた。
「・・・・・」
美樹は無言で立ち上がると、瓶を持ってバスルームへと移動する。
そして美樹は着ていた服を脱ぎ、そのギリシャの彫像の様な豊満な肉体を晒すと、湯が張られていない空のバスタブに入る。
美樹はおもむろに瓶のふたを開けると、中から一匹の蛭を摘む。
「・・・こ、こんなことって・・・・」
彼女の指はぷるぷると小刻みに震えていた。
それは緊張からだけではない。期待・不安・そして背徳感・・・、それらが綯い交ぜになった何とも言えない高揚感が彼女を包む。
巫女である自分が妖魔を使って快楽を得る。
そんな巫女としても人間としても倫理上許されない行為に手を染めようとしている。
そのシチュエーションが知らず知らずの内にスパイスになり、彼女が自覚していなかった生来のMの素質が、暗い情念のように燃え上がろうとしていた。
美樹は摘んだ蛭の口をそっと左腕に近付ける。
蛭は本能で己が欲する物が近くにあることを悟り、白く柔らかな美樹の二の腕にカプっと噛みつく。
「・・・っ」
美樹の腕に軽い痛みが走る。しかし、この痛みも美樹にとってはすぐに甘美なものへと変化する。
「あぁ・・ んっはぁ・・」
蛭は体を脈動させて御馳走を目一杯頬張る。
実はこの時、蛭は一見単純に血を吸っているように見せて、吸う・戻す・吸う・戻すを小刻みに繰り返していた。
蛭の体内に取り込まれた血液は、瞬時に人間に中毒性の強い快楽物質に変質し、蛭がそれを再度人間の血流に流すことによって
血を吸われている人間は快感を感じるという仕組みである。
「いいっ!! あっはぁ・・・気持ちいいぃ ひぃ・・・ ああああっ!!!」
美樹の喘ぎ声がバスルームに響き渡る。
絶頂を迎えて肩で息をしている美樹だったが、ゼイゼイとした呼吸を整えると再び瓶の蓋に手をかける。
そう、今日は自分の部屋だ。この前の戦闘中のように誰に気を使う必要はなく、朝までエンドレスに快楽を味わえる・・・。
そう考えただけで彼女の胸ははち切れんばかりに高鳴った。
美樹は新たな蟲を一匹摘む。
そして一瞬躊躇った後、乳首にそっと蟲を近付ける。
かぷっ・・・
その蛭は迷わず目の前に差し出された柔らかい桜桃に咬みついた。
「ふあぁぁぁああっ!!」
美樹はたまらず快楽の雄叫びを上げた。
確信はなかったが、美樹はここを吸ってもらったら気持ちいいのではないか、という本能の囁きに従ったことが正解であったことに満足する。
腕の動脈ほど思うように血が吸えず四苦八苦している蛭を見て、美樹は母性を感じさせる笑みを浮かべる。
美樹は乳首に蛭がぶら下がっている乳房を持ち上げると、母乳を絞り出すようにゆっくりと揉みしだく。
「ああ・・ん っはぁ・・・気持ちいぃ もっと吸ってぇ・・・」
そんな思いが通じたのか、蛭は一心不乱に美樹の乳首に吸い付いて心地よい疼きを与える。
美樹は再び瓶を手にするともう一匹蛭を摘み出す。
元気良く体をくねらせる蛭を、美樹は自分の秘所に近づけた。
蟲はどこに食い付くか一瞬逡巡したのち、一番の突起物であるクリトリスに咬みつく。
ちゅっ・・・
「ひぃあぁぁぁぁっっっ!!!」
敏感な部分に牙を立てられ、ひと際大きい嬌声を上げて悶える。
神経が密集した陰核を直接咬まれた感覚は想像を超え、美樹の目蓋の裏にはいくつもの火花が飛び散る。
「あっ・・ はぁっ・・ はっ・・ はぁっ・・・」
美樹の脳と肉体は享受できるギリギリの量の快楽を受容して、その証となる淫蜜を滔々と膣奥から垂れ流すのだった。
「あぁぁん・・・だめぇ・・・」
結局、美樹は体力と意識が続く限り蛭が与えるその快楽を貪り続けた・・・。
171 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:21:22 ID:OJG4BOwC
――― 二週間後
「素敵・・・」
美樹はうっとりとした表情で心情を吐露する。
今、目の前ではバスタブが一杯になる程、蛭で溢れ返っている。
連日の戦闘の最中、結絵たちの目を盗みナメクジ型妖魔から採集した大量の蛭を全てバスタブに放ち、湯の代わりに蛭で一杯にする。
ウネウネとまるでひと固まりの生き物のように蠢く浴槽を目にして、美樹の膣は既に愛液を垂れ流していた。
(この中に入ったらどうなってしまうんだろう・・・)
もちろんタダで済むはずがない。場合によっては生命の危機にさらされる可能性もあるだろう。
しかし、美樹の本心はそんな冷静な理性の答えを踏まえた上で、この中に身を沈めたいと本気で思っている。
体中の皮膚を食い破られ血を吸われ、場合によっては膣や肛門にまで蟲が侵入してしまうかもしれない・・・。
それでも、狂ってしまう程の快楽に身を委ねたい。
そんな破壊衝動に駆られ、想像するだけでも美樹は絶頂しそうになる。
「足だけなら・・・大丈夫よね・・・」
頑固に反抗する理性を無理やり納得させるように、美樹は足先を恐る恐る浴槽の中にずぶっと沈める。
かぷっ・・・かぷっ ちゅっ・・ちゅっ
美樹が足を沈めた瞬間、蛭達は目の前の御馳走に我先にと喰い付く。
「ああっ!!ああああぁぁっっ!!!!」
蛭達にもたらされる快楽にすっかり慣らされてしまった美樹の体は、瞬間的に絶頂に上り詰める。
ぷちっ・・・
頭の中で自分の理性を保っていた最後の糸が切れる音を美樹は聞いた気がした。
美樹は発作的に浴槽に身を投げ、肩まで蛭達の蟲風呂に浸かる。
かぷっちゅっ、ちゅっ・・ちゅっかぷっ・・
腕 太腿 乳房 陰唇 首筋 蛭達は一斉に余す所なく美樹の体に喰らい付いた。
「ひぎぃっ!!ぐっぁぁっ!!ああああぁぁっっ!!!」
美樹はとても人間の少女が上げるとは思えない獣の様な声を上げ、暴力的で苦痛を伴う快感に晒される。
そして水圧のように美樹の体に四方八方から押し寄せる蛭は、容赦なく絶頂を迎えて緩んだ膣口や肛門や尿道の中に侵入する。
にゅるん にゅるっ・・・ かぷっ ちゅぷっ・・
「・・・・・・ぃ・・・・・っ!!!!!」
体の表面だけでなく、内臓までも咬みつかれてしまった美樹は、金魚のようにパクパク口を開けて声無き声を上げる。
まるで嵐の中の木の葉のように体を痙攣させ、神楽を踊るように右に左に体が舞った。
普段の美樹からは想像もつかないほど淫らに開いた口の端からは透明なよだれが垂れ、膣口からも白濁した愛液が後から後から分泌される。
目の焦点が合わぬまま、美樹の膣口は繰り返し繰り返し潮を吹く。
美樹は人外の快楽に人間の尊厳を売り渡すと、いつ果てるとも知れぬ快楽に身を委ねた。
172 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:22:14 ID:OJG4BOwC
ガラッ!!
突如、バスルームの扉が開かれた。
しかし美樹の視線と意識は遥か遠くに飛んでいて、その闖入者を認識することはできなかった。
「あら、随分と気持ちよさそうなことをしているじゃないですか。でもお楽しみのところ申し訳ないですが、少し中断させていただきますよ」
その闖入者は
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
普通の人間には聞き取ることが出来ぬ呪を唱えると、たちまちの内に美樹に喰い付いていた浴槽内の蟲達がヘドロのように溶けていく。
快楽物質の供給がストップされ、快感に蕩けきっていた美樹の脳が少しずつ回復する。
「・・・あや・・・ね・・さん・・・?」
美樹は無意識に目の前に佇む少女の名を呼んだ。
「美樹さん、あなた退魔の巫女という立場を忘れ、よりによって妖魔を使って快楽を得るなど、巫女として許されない事をやっている自覚はあるんですか?」
美樹の意識は未だ快楽の海をたゆたっていたが、彼女に蔑んだ目で罵倒されているという事は認識できる。
「何とか言ったらどうです、美樹さん。あなた、人間以下の雌豚に成り下がっているんですよ?」
綾音に詰られた美樹は、正論を吐く凛々しい彼女の姿と、浅ましく快楽を追い求めヘドロまみれになった醜い自分の姿を見比べて
「あ・・はぁぁん そうです・・わたしは 醜い雌豚ですぅ・・・」
と、自らを貶める台詞を呟くと、彼女の膣からは白濁した愛液がごぼっと溢れだす。
「ふふっ・・・自分の醜さを認めるんですね。 いいでしょう、そんな素直な美樹さんには素敵なプレゼントを差し上げます」
綾音はまた短く呪を唱えると、彼女の手の上に一抱えほどの妖魔が姿を現す。
「美樹さん、これを見てください。これはあなたの為に作らせた特注の妖魔なんですよ・・・。ほら・・・」
綾音はその妖魔を両手で広げると、妖魔は絡まっていた触手をほどき、ショーツの様な形を形成する。
「姿形は違いますが、これは美樹さんの大好きなあの蛭と同系統の妖魔です。
これを穿けば、美樹さんの血液の中にこの妖魔の体液を循環させて、寝る時だって、食事中だって、いつだって天にも昇る快感を感じられますよ」
「ほ・・欲しい・・・ 欲しいですぅ・・」
「でもお願いするだけでは駄目です。美樹さんは未来永劫、妖魔に身を捧げる事を誓えますか?」
綾音が紡ぐ甘美な誘惑は、まるでまっさらな紙に書かれた文字のようにストンと美樹の心に上書きされた。
「はい!・・・誓います! 私は醜い妖魔様達の雌奴隷です!!」
美樹は空腹の犬が餌に飛び付くような勢いで隷従の言葉を口にした。
「ふふっ、良く出来ました。じゃあ美樹さんにこれを差し上げます」
そう言って綾音は美樹に触手パンツを差し出す。
美樹は受け取って初めて気付いたが、そのショーツの内側にはちょうど膣と肛門のあたりに男性器よりも一回り大きい肉の突起が聳え立っていた。
ごくっ・・・
美樹はおぞましさとそれ以上の期待感で無意識の内に生唾を飲み込んだ。
そして美樹は触手パンツに足を通すと、肉の突起を膣と肛門にあてがい、ゆっくりと装着する。
にゅる・・・くちゃっ・・・
「ふぁぁあぁぁん!!」
どちらの穴も未開通の通路であったはずだが、散々快楽に慣らされて淫蕩になった美樹の肉体はその二本の剛直を苦もなく呑み込んでいく。
「はぁ はぁ はぁ・・」
美樹はとうとう奥まで剛直を呑み込み、しっかりと触手パンツを穿いてしまった。
その時、美樹の胎内深くの剛直に変化が顕れる。
楔のように胎内に打ち込まれた肉の棒からは更に細い触手が次々と発生し、美樹の膣奥や直腸、更には子宮口をこじ開けて子宮内にまで達する。
それらが美樹の肉壁にズブっと突き刺さると、瞬く間に彼女の血管との融合を始めた。
そして、その触手パンツは突如 ドクン!ドクン!と脈動を始める。
「ひぃぃぃっっ!!」
美樹は脳幹がしびれる程の快感に思わず絶叫を上げる。
触手パンツは美樹から血液を吸い取ると、その中で自身の体液と混合させ再度美樹の血流に戻す。
その体液は脳や内臓は勿論のこと、全身に隈なく行き渡る。
妖魔の血液透析は細胞の一つ一つはおろか、美樹の魂の欠片まで汚しぬいていた。
173 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:23:57 ID:OJG4BOwC
とある昼下がり
いつものように美樹の部屋に遊びに来た結絵は、お?って言う声と共に
「あれ?美樹ちゃん。さてはまたここが成長したな、このぉ~!!」
結絵はそう言うと美樹の背後に回り込み、両手でがしっと美樹の胸をつかむと、むにゅむにゅと揉み始めた。
「ちくしょ~、あたしなんて全然大きくならないのに~」
そこまで言うと結絵は美樹のリアクションが無いことに気がついた。
(あれ・・・?てっきり「やめてください!!」とか「女の子同士で馬鹿なことしないでください!」って言うと思ったのに・・・?)
結絵は不思議に思って両手を離すと美樹はそのまま前のめりに倒れる。
びっくりした結絵は慌てて様子を見る。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
美樹は肩で息をし、表情は虚ろだ。尋常ならざる事態なのは一目見ればわかる。
苦しげに開いた口から見える舌はやけに生々しくて、それを見た結絵は思わずドキリとしてしまった。
「美樹ちゃん大丈夫!?ごめんね、調子悪かったの?」
「・・・はぁ・・・い、いえ、大丈夫です。ご心配かけてすみません」
「でも全然大丈夫そうにみえないよ?救急車か麻衣さんを呼ぶ?」
「・・では、麻衣さんを呼んでいただけますでしょうか・・・」
「うん、わかった!ちょっと待ってて」
結絵はそう言うと携帯電話を取り出して麻衣に電話を繋ぐ。
状況を一通り説明すると結絵はパタンと携帯をたたむ。
「今すぐに来てくれるってさ、ちょっとがまんしててね!」
「・・・はい」
20分後、ピンポンと呼び鈴が鳴る音に反応して結絵が迎えに出る。
そこには大きなバッグを持った麻衣が立っていた。
結絵は麻衣を部屋に招き入れると美樹のもとへ案内する。
美樹は頬を上気させて麻衣を見上げた。
「美樹、もう大丈夫よ。 それで結絵・・・ちょっと申し訳ないんだけど、今日は家に帰ってもらえるかしら?」
「え!?」
「診察するには上を脱いでもらったりしなければならないから・・・、それに今日のところは美樹を休ませてあげて」
「はぁい、わかりましたぁ。じゃあ美樹ちゃん、お大事にね!」
そう言うと結絵は美樹の部屋から出ていく。
174 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:24:41 ID:OJG4BOwC
―――ガチャン・・・
玄関が閉まり結絵が部屋を出ていったことを確認すると、美樹を冷たく見降ろして言い放つ。
「美樹・・・あなた結絵に胸を揉まれて、はしたなくイってしまったのね?」
「はぁ・・い 結絵さんに揉まれて我慢できずイっちゃいましたぁ・・・」
罵られれば罵られるほど快感を感じる美樹は、麻衣の冷たい視線を感じるだけでもう一度イきそうになる。
「わかったわ、それじゃあいやらしい雌豚のいやらしいおっぱいを見せてもらえるかしら?」
美樹は命令されるまま服を脱ぎ、ブラジャーと触手パンツのみになる。
しかし、一見ブラジャーに見えた『それ』は布で出来た代物ではなかった。
ピンク色と言うよりかは肉色と言った方が正鵠を射た色で、
美樹の両の乳房の間にぶら下がっている肉塊は、まるで心臓のようにドクンドクンと絶えず脈打つ。
それは美樹が穿いている触手パンツと同じく、触手で編まれたブラジャーだった。
美樹の大きい乳房にピッタリと密着したそれは、常に美樹の乳首をテロテロと舐め回す。
そして内部から突き出る針金状の細い触手は美樹の乳腺から乳房の中へ網の目状に根を張り、そこから美樹の血液や母乳と妖魔の体液を交換していた。
吸い取られる快楽と注入される快楽が同時進行的に美樹の体を駆け巡り、呼吸もままならないほど脳髄を痺れさせる。
上と下から絶えず送られてくる悦楽に美樹は体を右に左にくねらせて身悶える。
そんな美樹を見た麻衣は、持って来たバッグの中から鞭を取り出し
ピシィィィッ!!
美樹の背中を激しく打擲する。
「親友の結絵が心配してくれているのに、あなたはその隣で股を濡らして快楽を貪っていたのかしら?
人間失格ね・・・まさに雌豚という言葉はあなたの為に存在しているんじゃないかしら」
そこまで言うと麻衣は再び鋭く鞭を振り下ろす。
妖魔の体液は血流に乗って美樹の体の細胞を隅々まで侵し続け、やがてそれらは痛みすらも悦楽に変換するよう変質していた。
皮膚を裂くような鋭い痛みがもたらした快感に美樹は堪らずぷしゃぁっと潮を吹いたが、
触手パンツに阻まれてその潮が外に出てくることはなかった。
「はぁぁん・・ そうです・・わたしは、醜い 雌豚ですぅ・・・」
「そうね、その通りだと思うわ。 でもあなただけがこんなに気持ち良くなっているなんて不公平でしょ?
結絵にもこの気持ちよさを教えてあげるのが親友としての最低限の義務なんじゃないかしら」
「・・結絵に 教えるのが 最低限の・・・義務 ・・・?」
美樹は麻衣の言葉を何度も何度も噛みしめるように復唱する。
「そうよ、それが優しさというものよ」
麻衣が美樹に囁く狂った価値観は何の抵抗も無く彼女の脳に沁みわたる。
「はぁい・・結絵も 一緒に・・気持ち良くなりますぅ」
「良く出来たわね、美樹。でも、それにはまず妖魔界にその身を捧げることを誓わなくてはならないの、わかる?」
「はい・・・誓います 私の体の血の一滴まで、妖魔界に捧げますぅ・・・」
連日の麻衣と綾音による調教で、既に彼女が十数年間培ってきた価値観や倫理観の大半を壊されていた美樹は、あっさりと妖魔への忠誠を誓った。
「わかりました、それではご褒美を上げましょう」
麻衣は再び鞭を振り下ろして美樹に数多の赤い蚯蚓腫れをプレゼントする。
頭のてっぺんから足先まで痺れるような甘い快楽を受け止める美樹。
まさしく豚の様な鳴き声を上げて立て続けに絶頂を迎える。
その彼女の下腹部には綾音と同じ妖魔界の雌奴隷となった証の文様がくっきりと浮かび上がっていた。
175 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:50:39 ID:OJG4BOwC
とりあえず今日の分は終わりです。
いやー、ほんと巫女ってエロいですよね。
というのも、『古事記』や『日本書紀』に描かれている日本神話は最初から最後まで、そこはかとないエロさを感じます。
例えば「天岩戸隠れ」では引き籠ってしまったアマテラスを外に誘い出すために、
アメノウズメが大勢の神の前で胸や陰部を晒して踊り狂うという一節があります。
(参考wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/天岩戸)
最近では「神話は現実を元にして作られており、100%の創作はほとんど無い」と言うのが割と定説の1つだと思いますが、
だとしたら現実には、八百万の神とアメノウズメの輪姦もしくは乱交に混ざりたくなって、アマテラスは外に出たのではないでしょうか。
現在の神話を知らない日本人にも、そのDNAが脈々と受け継がれているからこそ、こんなに巫女にエロさを感じるんではないでしょうか。
そんな事を常々妄想しています。
まぁ、何が言いたいかと言うと、巫女とエロの相性は抜群だぜイヤッホウゥゥということです。
明日まで宜しければお付き合い下さい。
GJ言って下さった方々、ありがとうございます。
初めて知ったんですが、自分好みのシチュエーションを書いてるはずなのに何故か自分のSSを見てもヌけないんですね。
興奮はするんですけど…。
ですのでレベルが低いかもと心配になってしまいました。
今日と明日で終わるつもりです。
タイトルは考えてなかったのですが、『贖いの巫女』とかで良いですかね?
ではよろしくお願いいたします。
(今日の属性は 蟲・背徳・触手・SMです)
166 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:10:56 ID:OJG4BOwC
身を切るような清冽な空気を切り裂き、美しい少女の声と人ならざるモノたちの叫びが木霊する。
ここは周りに民家のない山の中。
結絵・美樹・綾音の三人は妖魔退治の出動要請に従った。
「祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと 恐み恐みも白す」
鈴が響くような美しい祝詞を朗誦し、美樹は霊力のこもった一撃を妖魔に喰らわせる。
グギギゲェッィィイィ!!
妖魔は美樹の祝詞に反比例するかのように醜悪な断末魔の叫びをあげ、塵になって消えていく。
今日の妖魔は20体ほど。一抱えほどの大きさのあるナメクジの様な妖魔だ。
あまり強い妖気を感じないことからおそらく下等妖魔と思われる。数が多いのは厄介だが結絵と綾音と三人で力を合わせばこの程度は物の数ではない。
結絵と綾音は少し離れた場所で各々同型の妖魔を相手にしていた。
おそらくすぐに決着がつくであろう。
いつも冷静な美樹だったが、相手が下等妖魔だと見くびって、ほんの僅かであったが心に隙が生じていた。
「掛けまくも畏き 伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に 禊ぎ祓へ給ひし時に・・・」
短期決戦を仕掛けるため、自分の周囲の妖魔を一斉に殲滅させる祝詞を朗誦している最中、美樹の死角から一匹の妖魔がにじり寄る。
そしてやおら、ぷしゅぁっっ!!という音を立てて死角にいたナメクジ型の妖魔は粘液を美樹に吹きかける。
「きゃあっっ!!」
突然のことに、美樹は集中力を完全に失ってしまった。
途中まで織り上げていた霊力はまるで霧のように、文字通り霧消する。
「いや・・・何なの?」
頭からほぼ全身にわたって粘液をくらってしまった美樹は自分の体を見回す。
そして、血の気がさーっと音を立てて引いたのを美樹は聞いた気がした。
粘液に混じって十数匹の蛭の様な形をした数cmの蟲が美樹の体の上を這っていた。
「いやぁぁっ!!」
いくら下等妖魔とは言え、うら若き少女にとって自分の体の上に蛭が這っているという構図は、精神的に堪えるものがある。
一瞬軽いパニックに陥った美樹は、祝詞の詠唱もなしに潜在的な霊力を暴発させる。
―――ごうぅぅぅっっ
グゲィィギギギッ!!!
ギャギィィィッッ!!
突然周囲に竜巻のように吹き荒れた美樹の霊力は近くにいた妖魔も巻き込んで塵に帰してしまった。
「はぁ はぁ はぁ・・・」
妖魔を殲滅した安心感と大量に霊力を使ってしまった脱力感で美樹はその場にへなへなとへたり込む。
「はぁ~、良かったです。 あ、結絵さんと綾音さんを助けに行かなくちゃ、ですね」
そう言って立ち上がろうとした時、美樹は腕にチクっとした痛みを感じた。
「・・・っ痛」
何事かと袖をまくってみると、そこには美樹の腕に先ほどの蛭の一匹が喰い付き、血を啜っている姿があった。
「きゃっ!」
台風の中心が意外に無風なのと同じように、先ほど吹き荒れた霊力の嵐も偶然に中心付近にいたこの一匹だけは逆に生き残ることが出来たようだ。
ちくんとした痛みは最初だけで、あとはそれほど痛くはなかったのだが、美樹の腕に食いついた蛭はみるみるその体を膨張させ、彼女の血液を奪う。
美樹は恐る恐る指先に霊力を集中させると、
「えいっ!!」
と掛け声とともに蛭を潰す。蛭は断末魔の叫び声をあげることも無く、しゅうぅぅ、と塵に帰る。
「ふぅ・・・」
美樹は安堵感に胸を撫で下ろす。
しかし・・・先程の感覚は何だったのだろう?
ちくんとした痛みの後、蛭が丸々と膨らんでいくにしたがって蛭が噛みついていた部分から甘い痺れの様な感じが伝わってきた。
正直に告白すると、その感触は決して不快ではなかった。
いや、むしろ気持ちよかったと言ったほうが正しいかもしれない。
美樹は複雑な心境のままその場を後にしたのだった。
167 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:12:09 ID:OJG4BOwC
「・・・ちゃん・・・美樹ちゃん、どうしたの?」
「え!? いえ、何でもないですよ」
美樹は結絵の問いかけにあわてて返答する。
ナメクジ型妖魔を殲滅させた明くる日、美樹は結絵と共に遊びに出掛けていた。
色々なお店を回り、財布の中身と相談しながらたくさんの服やCDや本を買い、最後に立ち寄った喫茶店で結絵とお喋りをしていた。
趣味の話やTVの話など色々な話に熱中していた二人だが、お互いに話の種が尽きて生まれた短い沈黙の間、美樹は昨日の出来事を反芻していた。
脳が昨日の記憶を思い起こしてくるのと同時に、肉体はあの一瞬に味わった未知の快感を鮮明に思い起こす。
それに意識の大半を費やしている時、不意に結絵から呼びかけられたのだ。
「美樹ちゃんどうしたの? ぼーっとしちゃって。 熱っぽいのかな? 何か顔が赤いよ?」
「いえ!大丈夫です。つい考え事をしてしまって・・・ごめんなさい」
「う~ん?な~にを考えていたのかにゃ? 彼氏か?彼氏だな~?」
「前にも言った通り私にはお付き合いをしている男性はいませんよ、そんな事は考えてません」
「ちぇ~、つまんないの! じゃあなんか楽しいことでも想像してた?」
「・・楽しいこと・・・。 そうですね、楽しいことを考えていましたよ」
「え? どんな?どんな?」
「それは秘密です」
「それも秘密? まったく美樹ちゃんは秘密主義者なんだからぁ」
愛らしく口を尖らせてむくれる結絵を見て美樹はにっこりと微笑んだ。
168 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:13:32 ID:OJG4BOwC
その夜、麻衣からの出動要請に結絵・美樹・綾音の三人は昨日の山中に程近い現場に急行する。
今日の妖魔も昨日と全く同型のナメクジ型妖魔だった。
ただ一点、昨日と違うのは出現した妖魔の数が昨日よりも若干多いこと。
「手分けして退治しましょう!」
結絵と美樹にそう呼びかけると、綾音は足早に森の奥へ消えていく。
「そうですね、綾音さんのおっしゃる通りその方が良いかもしれませんね、良いですか?結絵さん」
「うん!いいよ~!! じゃああっちにいる奴らをやっつけに行くね~」
「ええ、わかりました。気を付けてください」
結絵は、ぱちっと美樹にウィンクを投げると茂みの奥に消えて行った。
そして、美樹の近くの10匹程の妖魔は様子を窺いながらじりじりと間合いを詰めてくる。
昨日はちょっとした油断から遅れを取ってしまった美樹だが、今日はそんなミスは犯さない。
四方八方に注意を払いながら魔を滅するための祝詞を朗誦する。
「祓給ひ清給ふ事を 諸聞食せと宣る卜部等 大川道に持退出て祓却と宣る」
刹那、霊気の雷が龍神のように辺りを飛び回り、魔の気を放つ存在を悉く喰いつくす。
1対10で一見数的に不利に見えたこの戦闘は蓋を開ければ美樹の圧勝だった。
そもそも油断さえしなければこの程度の妖魔はいくら出てこようが物の数ではない。
この戦闘を制圧した美樹は結絵か綾音の援護に駆けつけようと走り出した足をはたと止めた。
先程の龍神にその場にいた妖魔は全て滅せられたと思ったが、一匹だけ半身を食いちぎられながらも生き残っている。
美樹はそのナメクジにとどめの一撃を喰らわそうと近寄り御神刀を上段に構えた時、食いちぎられた腹の中から一匹の蛭がうねうねと頭を覗かせていた。
「!」
その存在を確認した美樹の無意識は同時に昨日の甘美な快感を思い出す。
戦闘中だというのに、美樹の視界は妖魔の真っ赤に裂けた腹の中に蠢く蛭が大写しになり、一杯になった。
美樹は振り上げた御神刀を鞘に仕舞うと微かに震える指先で恐る恐る蟲を摘み上げる。
そして、昨日と同じ柔らかな腕にそっと近付けると、蛭は喜んで美樹の血を啜り始める。
「・・・っはぁぁ ん・・・、はぁ はぁ」
蛭の腹が膨らむにつれて咬まれた美樹の腕からは今まで感じたことのない心地よさが全身に広がる。
「・・・んぁ、 だ・・め こんなこと・・・ おか・・しく なる・・・」
快楽の津波の押し流されまいと、美樹に残った一片の理性は必死の抵抗を試みる。
しかし、押しては引き返す快楽の波状攻撃に理性の欠片は儚くも流されようとしていた。
「 ひぃ・・・な、なにか くる! いやっ・・・こわい ひぃっ・・・あああああぁぁっっ!!」
ビクン ビクンッ!
美樹は声をあげて生まれて初めての絶頂を迎える。
だが、性的な経験が一切ない美樹は、たった今自らが享受した快楽が性的快感と同一であることを知らない。
放心状態の彼女の無垢の花園からは透明な蜜がとろとろと流れ、ショーツにシミを作っていた。
―――数分後
ようやく虚脱状態から脱した美樹は、満腹になって地面に転がっていた蛭を滅すると、いまいち力の入らない下半身に鞭を打ってどうにか立ち上がる。
湿ったショーツがべたべたと張りつき、不快を感じる美樹。
しかし、そんなことはどうでも良くなる程の禁断の蜜の味を知ってしまった。
(・・・・・あのアダムとイブが食べてしまった果実はこんな味がしたのかしら・・・それとも不老不死の桃の味?)
快楽の余韻が残る美樹の頭の中はそんな取り留めのない考えが渦巻いていた。
169 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:14:56 ID:OJG4BOwC
―――数日後
キシャァァ!!
「またあいつかぁ、なんか最近あいつらいっぱい出てくるね。なんなんだろ、ほんとに」
結絵の言うとおりだった。
ここ最近、妖魔撃退の出動要請は増加気味なのだが、その中でも目立って増えてきたのがこのナメクジ型の妖魔であった。
「う~ん、異常発生するってことはやっぱり地球温暖化と何か関係があるのかな?」
「そんなことはないと思います、よ」
どうやら本気で言ってるらしい結絵の天真爛漫なボケに、美樹は一応突っ込みを入れる。
今日の妖魔発生ポイントは二つ。
綾音は事情があって来られないという連絡は先程麻衣から受けたので、今日は結絵と美樹の二人組だ。
「・・・・・」
美樹はある計画を秘めていた。
「結絵さん、ここは私が引き受けます。結絵さんはもう一つのポイントのほうに向かっていただけますか?」
「え? だってこっちの方が向こうよりも数が多いよ?二人で力を合わせたほうがいいんじゃない??」
「いえ、大丈夫です。この位でしたら朝飯前です。結絵さんは先に行ってください」
「? うん、わかった。じゃあ先に言ってるね!」
結絵はいつもの美樹らしくない少し強引な提案に若干の違和感を感じながらも、美樹の言葉を信じてその場を後にする。
美樹は結絵が去っていったことを確認すると祝詞を朗誦する。
「天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて 八針に取裂きて 天津祝詞の太祝詞事を宣れ!!」
刹那、ぱあぁぁっと青白い霊力のフラッシュが瞬くと、その光を浴びたナメクジ型の妖魔たちは金縛りにあったようにその場に転がる。
術が成功したことを慎重に確認すると、美樹は懐から苦無を取り出す。
そして一番近くに転がる妖魔のもとにしゃがみ込み、まるでカエルの解剖のように妖魔の腹を真一文字に切り裂く。
ギャッ・・・ギャァァ・・
美樹はうめき声をあげる妖魔を気にする様子もなく、臓物の中を探ると目的の物を探し当てる。
それは、あの蛭がたくさん詰まった子袋だった。
薄膜に包まれた半透明な子袋を切開すると中の蛭を摘み出す。
中に居た蛭も先程の美樹の術の影響を受けているようで、その動きは非常に緩慢だ。
美樹は懐から蓋つきの瓶を取り出すと、一匹一匹丁寧にその蛭達を採集する。
やがてその瓶は採集された蛭で一杯になる。
まるで宝物のように大事に瓶を持ち上げると、美樹その中の蛭をうっとりと眺める。
端正な顔立ちの少女。その瞳の奥には確かに暗い狂気の光が存在していた。
そんな様子を見守る一つの人影。
その正体は今日ここには来られないと連絡があったはずの綾音だった。
綾音は先程からの美樹の行動の一部始終を観察していた。
採集に熱中している美樹には気づく由もない。
「・・・フフ」
綾音はかつての仲間がまばゆいばかりの光の彼方から暗い暗い闇の深淵に堕ちて行く様を見て、嬉しそうにその口の端を歪めた。
170 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:16:39 ID:OJG4BOwC
その夜、
彼女の部屋の机の上に乗った瓶を眺めると、美樹は期待で胸がいっぱいになる。
瓶の中身である蛭は金縛りの術の効力が切れ、今はいつも通りの動きを取り戻している。
互いに絡み合い、瓶の内壁にも粘液の跡を残しながら這いずる蛭達を見て、美樹は一種の愛しさの様なものを感じていた。
「・・・・・」
美樹は無言で立ち上がると、瓶を持ってバスルームへと移動する。
そして美樹は着ていた服を脱ぎ、そのギリシャの彫像の様な豊満な肉体を晒すと、湯が張られていない空のバスタブに入る。
美樹はおもむろに瓶のふたを開けると、中から一匹の蛭を摘む。
「・・・こ、こんなことって・・・・」
彼女の指はぷるぷると小刻みに震えていた。
それは緊張からだけではない。期待・不安・そして背徳感・・・、それらが綯い交ぜになった何とも言えない高揚感が彼女を包む。
巫女である自分が妖魔を使って快楽を得る。
そんな巫女としても人間としても倫理上許されない行為に手を染めようとしている。
そのシチュエーションが知らず知らずの内にスパイスになり、彼女が自覚していなかった生来のMの素質が、暗い情念のように燃え上がろうとしていた。
美樹は摘んだ蛭の口をそっと左腕に近付ける。
蛭は本能で己が欲する物が近くにあることを悟り、白く柔らかな美樹の二の腕にカプっと噛みつく。
「・・・っ」
美樹の腕に軽い痛みが走る。しかし、この痛みも美樹にとってはすぐに甘美なものへと変化する。
「あぁ・・ んっはぁ・・」
蛭は体を脈動させて御馳走を目一杯頬張る。
実はこの時、蛭は一見単純に血を吸っているように見せて、吸う・戻す・吸う・戻すを小刻みに繰り返していた。
蛭の体内に取り込まれた血液は、瞬時に人間に中毒性の強い快楽物質に変質し、蛭がそれを再度人間の血流に流すことによって
血を吸われている人間は快感を感じるという仕組みである。
「いいっ!! あっはぁ・・・気持ちいいぃ ひぃ・・・ ああああっ!!!」
美樹の喘ぎ声がバスルームに響き渡る。
絶頂を迎えて肩で息をしている美樹だったが、ゼイゼイとした呼吸を整えると再び瓶の蓋に手をかける。
そう、今日は自分の部屋だ。この前の戦闘中のように誰に気を使う必要はなく、朝までエンドレスに快楽を味わえる・・・。
そう考えただけで彼女の胸ははち切れんばかりに高鳴った。
美樹は新たな蟲を一匹摘む。
そして一瞬躊躇った後、乳首にそっと蟲を近付ける。
かぷっ・・・
その蛭は迷わず目の前に差し出された柔らかい桜桃に咬みついた。
「ふあぁぁぁああっ!!」
美樹はたまらず快楽の雄叫びを上げた。
確信はなかったが、美樹はここを吸ってもらったら気持ちいいのではないか、という本能の囁きに従ったことが正解であったことに満足する。
腕の動脈ほど思うように血が吸えず四苦八苦している蛭を見て、美樹は母性を感じさせる笑みを浮かべる。
美樹は乳首に蛭がぶら下がっている乳房を持ち上げると、母乳を絞り出すようにゆっくりと揉みしだく。
「ああ・・ん っはぁ・・・気持ちいぃ もっと吸ってぇ・・・」
そんな思いが通じたのか、蛭は一心不乱に美樹の乳首に吸い付いて心地よい疼きを与える。
美樹は再び瓶を手にするともう一匹蛭を摘み出す。
元気良く体をくねらせる蛭を、美樹は自分の秘所に近づけた。
蟲はどこに食い付くか一瞬逡巡したのち、一番の突起物であるクリトリスに咬みつく。
ちゅっ・・・
「ひぃあぁぁぁぁっっっ!!!」
敏感な部分に牙を立てられ、ひと際大きい嬌声を上げて悶える。
神経が密集した陰核を直接咬まれた感覚は想像を超え、美樹の目蓋の裏にはいくつもの火花が飛び散る。
「あっ・・ はぁっ・・ はっ・・ はぁっ・・・」
美樹の脳と肉体は享受できるギリギリの量の快楽を受容して、その証となる淫蜜を滔々と膣奥から垂れ流すのだった。
「あぁぁん・・・だめぇ・・・」
結局、美樹は体力と意識が続く限り蛭が与えるその快楽を貪り続けた・・・。
171 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:21:22 ID:OJG4BOwC
――― 二週間後
「素敵・・・」
美樹はうっとりとした表情で心情を吐露する。
今、目の前ではバスタブが一杯になる程、蛭で溢れ返っている。
連日の戦闘の最中、結絵たちの目を盗みナメクジ型妖魔から採集した大量の蛭を全てバスタブに放ち、湯の代わりに蛭で一杯にする。
ウネウネとまるでひと固まりの生き物のように蠢く浴槽を目にして、美樹の膣は既に愛液を垂れ流していた。
(この中に入ったらどうなってしまうんだろう・・・)
もちろんタダで済むはずがない。場合によっては生命の危機にさらされる可能性もあるだろう。
しかし、美樹の本心はそんな冷静な理性の答えを踏まえた上で、この中に身を沈めたいと本気で思っている。
体中の皮膚を食い破られ血を吸われ、場合によっては膣や肛門にまで蟲が侵入してしまうかもしれない・・・。
それでも、狂ってしまう程の快楽に身を委ねたい。
そんな破壊衝動に駆られ、想像するだけでも美樹は絶頂しそうになる。
「足だけなら・・・大丈夫よね・・・」
頑固に反抗する理性を無理やり納得させるように、美樹は足先を恐る恐る浴槽の中にずぶっと沈める。
かぷっ・・・かぷっ ちゅっ・・ちゅっ
美樹が足を沈めた瞬間、蛭達は目の前の御馳走に我先にと喰い付く。
「ああっ!!ああああぁぁっっ!!!!」
蛭達にもたらされる快楽にすっかり慣らされてしまった美樹の体は、瞬間的に絶頂に上り詰める。
ぷちっ・・・
頭の中で自分の理性を保っていた最後の糸が切れる音を美樹は聞いた気がした。
美樹は発作的に浴槽に身を投げ、肩まで蛭達の蟲風呂に浸かる。
かぷっちゅっ、ちゅっ・・ちゅっかぷっ・・
腕 太腿 乳房 陰唇 首筋 蛭達は一斉に余す所なく美樹の体に喰らい付いた。
「ひぎぃっ!!ぐっぁぁっ!!ああああぁぁっっ!!!」
美樹はとても人間の少女が上げるとは思えない獣の様な声を上げ、暴力的で苦痛を伴う快感に晒される。
そして水圧のように美樹の体に四方八方から押し寄せる蛭は、容赦なく絶頂を迎えて緩んだ膣口や肛門や尿道の中に侵入する。
にゅるん にゅるっ・・・ かぷっ ちゅぷっ・・
「・・・・・・ぃ・・・・・っ!!!!!」
体の表面だけでなく、内臓までも咬みつかれてしまった美樹は、金魚のようにパクパク口を開けて声無き声を上げる。
まるで嵐の中の木の葉のように体を痙攣させ、神楽を踊るように右に左に体が舞った。
普段の美樹からは想像もつかないほど淫らに開いた口の端からは透明なよだれが垂れ、膣口からも白濁した愛液が後から後から分泌される。
目の焦点が合わぬまま、美樹の膣口は繰り返し繰り返し潮を吹く。
美樹は人外の快楽に人間の尊厳を売り渡すと、いつ果てるとも知れぬ快楽に身を委ねた。
172 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:22:14 ID:OJG4BOwC
ガラッ!!
突如、バスルームの扉が開かれた。
しかし美樹の視線と意識は遥か遠くに飛んでいて、その闖入者を認識することはできなかった。
「あら、随分と気持ちよさそうなことをしているじゃないですか。でもお楽しみのところ申し訳ないですが、少し中断させていただきますよ」
その闖入者は
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
普通の人間には聞き取ることが出来ぬ呪を唱えると、たちまちの内に美樹に喰い付いていた浴槽内の蟲達がヘドロのように溶けていく。
快楽物質の供給がストップされ、快感に蕩けきっていた美樹の脳が少しずつ回復する。
「・・・あや・・・ね・・さん・・・?」
美樹は無意識に目の前に佇む少女の名を呼んだ。
「美樹さん、あなた退魔の巫女という立場を忘れ、よりによって妖魔を使って快楽を得るなど、巫女として許されない事をやっている自覚はあるんですか?」
美樹の意識は未だ快楽の海をたゆたっていたが、彼女に蔑んだ目で罵倒されているという事は認識できる。
「何とか言ったらどうです、美樹さん。あなた、人間以下の雌豚に成り下がっているんですよ?」
綾音に詰られた美樹は、正論を吐く凛々しい彼女の姿と、浅ましく快楽を追い求めヘドロまみれになった醜い自分の姿を見比べて
「あ・・はぁぁん そうです・・わたしは 醜い雌豚ですぅ・・・」
と、自らを貶める台詞を呟くと、彼女の膣からは白濁した愛液がごぼっと溢れだす。
「ふふっ・・・自分の醜さを認めるんですね。 いいでしょう、そんな素直な美樹さんには素敵なプレゼントを差し上げます」
綾音はまた短く呪を唱えると、彼女の手の上に一抱えほどの妖魔が姿を現す。
「美樹さん、これを見てください。これはあなたの為に作らせた特注の妖魔なんですよ・・・。ほら・・・」
綾音はその妖魔を両手で広げると、妖魔は絡まっていた触手をほどき、ショーツの様な形を形成する。
「姿形は違いますが、これは美樹さんの大好きなあの蛭と同系統の妖魔です。
これを穿けば、美樹さんの血液の中にこの妖魔の体液を循環させて、寝る時だって、食事中だって、いつだって天にも昇る快感を感じられますよ」
「ほ・・欲しい・・・ 欲しいですぅ・・」
「でもお願いするだけでは駄目です。美樹さんは未来永劫、妖魔に身を捧げる事を誓えますか?」
綾音が紡ぐ甘美な誘惑は、まるでまっさらな紙に書かれた文字のようにストンと美樹の心に上書きされた。
「はい!・・・誓います! 私は醜い妖魔様達の雌奴隷です!!」
美樹は空腹の犬が餌に飛び付くような勢いで隷従の言葉を口にした。
「ふふっ、良く出来ました。じゃあ美樹さんにこれを差し上げます」
そう言って綾音は美樹に触手パンツを差し出す。
美樹は受け取って初めて気付いたが、そのショーツの内側にはちょうど膣と肛門のあたりに男性器よりも一回り大きい肉の突起が聳え立っていた。
ごくっ・・・
美樹はおぞましさとそれ以上の期待感で無意識の内に生唾を飲み込んだ。
そして美樹は触手パンツに足を通すと、肉の突起を膣と肛門にあてがい、ゆっくりと装着する。
にゅる・・・くちゃっ・・・
「ふぁぁあぁぁん!!」
どちらの穴も未開通の通路であったはずだが、散々快楽に慣らされて淫蕩になった美樹の肉体はその二本の剛直を苦もなく呑み込んでいく。
「はぁ はぁ はぁ・・」
美樹はとうとう奥まで剛直を呑み込み、しっかりと触手パンツを穿いてしまった。
その時、美樹の胎内深くの剛直に変化が顕れる。
楔のように胎内に打ち込まれた肉の棒からは更に細い触手が次々と発生し、美樹の膣奥や直腸、更には子宮口をこじ開けて子宮内にまで達する。
それらが美樹の肉壁にズブっと突き刺さると、瞬く間に彼女の血管との融合を始めた。
そして、その触手パンツは突如 ドクン!ドクン!と脈動を始める。
「ひぃぃぃっっ!!」
美樹は脳幹がしびれる程の快感に思わず絶叫を上げる。
触手パンツは美樹から血液を吸い取ると、その中で自身の体液と混合させ再度美樹の血流に戻す。
その体液は脳や内臓は勿論のこと、全身に隈なく行き渡る。
妖魔の血液透析は細胞の一つ一つはおろか、美樹の魂の欠片まで汚しぬいていた。
173 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:23:57 ID:OJG4BOwC
とある昼下がり
いつものように美樹の部屋に遊びに来た結絵は、お?って言う声と共に
「あれ?美樹ちゃん。さてはまたここが成長したな、このぉ~!!」
結絵はそう言うと美樹の背後に回り込み、両手でがしっと美樹の胸をつかむと、むにゅむにゅと揉み始めた。
「ちくしょ~、あたしなんて全然大きくならないのに~」
そこまで言うと結絵は美樹のリアクションが無いことに気がついた。
(あれ・・・?てっきり「やめてください!!」とか「女の子同士で馬鹿なことしないでください!」って言うと思ったのに・・・?)
結絵は不思議に思って両手を離すと美樹はそのまま前のめりに倒れる。
びっくりした結絵は慌てて様子を見る。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
美樹は肩で息をし、表情は虚ろだ。尋常ならざる事態なのは一目見ればわかる。
苦しげに開いた口から見える舌はやけに生々しくて、それを見た結絵は思わずドキリとしてしまった。
「美樹ちゃん大丈夫!?ごめんね、調子悪かったの?」
「・・・はぁ・・・い、いえ、大丈夫です。ご心配かけてすみません」
「でも全然大丈夫そうにみえないよ?救急車か麻衣さんを呼ぶ?」
「・・では、麻衣さんを呼んでいただけますでしょうか・・・」
「うん、わかった!ちょっと待ってて」
結絵はそう言うと携帯電話を取り出して麻衣に電話を繋ぐ。
状況を一通り説明すると結絵はパタンと携帯をたたむ。
「今すぐに来てくれるってさ、ちょっとがまんしててね!」
「・・・はい」
20分後、ピンポンと呼び鈴が鳴る音に反応して結絵が迎えに出る。
そこには大きなバッグを持った麻衣が立っていた。
結絵は麻衣を部屋に招き入れると美樹のもとへ案内する。
美樹は頬を上気させて麻衣を見上げた。
「美樹、もう大丈夫よ。 それで結絵・・・ちょっと申し訳ないんだけど、今日は家に帰ってもらえるかしら?」
「え!?」
「診察するには上を脱いでもらったりしなければならないから・・・、それに今日のところは美樹を休ませてあげて」
「はぁい、わかりましたぁ。じゃあ美樹ちゃん、お大事にね!」
そう言うと結絵は美樹の部屋から出ていく。
174 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:24:41 ID:OJG4BOwC
―――ガチャン・・・
玄関が閉まり結絵が部屋を出ていったことを確認すると、美樹を冷たく見降ろして言い放つ。
「美樹・・・あなた結絵に胸を揉まれて、はしたなくイってしまったのね?」
「はぁ・・い 結絵さんに揉まれて我慢できずイっちゃいましたぁ・・・」
罵られれば罵られるほど快感を感じる美樹は、麻衣の冷たい視線を感じるだけでもう一度イきそうになる。
「わかったわ、それじゃあいやらしい雌豚のいやらしいおっぱいを見せてもらえるかしら?」
美樹は命令されるまま服を脱ぎ、ブラジャーと触手パンツのみになる。
しかし、一見ブラジャーに見えた『それ』は布で出来た代物ではなかった。
ピンク色と言うよりかは肉色と言った方が正鵠を射た色で、
美樹の両の乳房の間にぶら下がっている肉塊は、まるで心臓のようにドクンドクンと絶えず脈打つ。
それは美樹が穿いている触手パンツと同じく、触手で編まれたブラジャーだった。
美樹の大きい乳房にピッタリと密着したそれは、常に美樹の乳首をテロテロと舐め回す。
そして内部から突き出る針金状の細い触手は美樹の乳腺から乳房の中へ網の目状に根を張り、そこから美樹の血液や母乳と妖魔の体液を交換していた。
吸い取られる快楽と注入される快楽が同時進行的に美樹の体を駆け巡り、呼吸もままならないほど脳髄を痺れさせる。
上と下から絶えず送られてくる悦楽に美樹は体を右に左にくねらせて身悶える。
そんな美樹を見た麻衣は、持って来たバッグの中から鞭を取り出し
ピシィィィッ!!
美樹の背中を激しく打擲する。
「親友の結絵が心配してくれているのに、あなたはその隣で股を濡らして快楽を貪っていたのかしら?
人間失格ね・・・まさに雌豚という言葉はあなたの為に存在しているんじゃないかしら」
そこまで言うと麻衣は再び鋭く鞭を振り下ろす。
妖魔の体液は血流に乗って美樹の体の細胞を隅々まで侵し続け、やがてそれらは痛みすらも悦楽に変換するよう変質していた。
皮膚を裂くような鋭い痛みがもたらした快感に美樹は堪らずぷしゃぁっと潮を吹いたが、
触手パンツに阻まれてその潮が外に出てくることはなかった。
「はぁぁん・・ そうです・・わたしは、醜い 雌豚ですぅ・・・」
「そうね、その通りだと思うわ。 でもあなただけがこんなに気持ち良くなっているなんて不公平でしょ?
結絵にもこの気持ちよさを教えてあげるのが親友としての最低限の義務なんじゃないかしら」
「・・結絵に 教えるのが 最低限の・・・義務 ・・・?」
美樹は麻衣の言葉を何度も何度も噛みしめるように復唱する。
「そうよ、それが優しさというものよ」
麻衣が美樹に囁く狂った価値観は何の抵抗も無く彼女の脳に沁みわたる。
「はぁい・・結絵も 一緒に・・気持ち良くなりますぅ」
「良く出来たわね、美樹。でも、それにはまず妖魔界にその身を捧げることを誓わなくてはならないの、わかる?」
「はい・・・誓います 私の体の血の一滴まで、妖魔界に捧げますぅ・・・」
連日の麻衣と綾音による調教で、既に彼女が十数年間培ってきた価値観や倫理観の大半を壊されていた美樹は、あっさりと妖魔への忠誠を誓った。
「わかりました、それではご褒美を上げましょう」
麻衣は再び鞭を振り下ろして美樹に数多の赤い蚯蚓腫れをプレゼントする。
頭のてっぺんから足先まで痺れるような甘い快楽を受け止める美樹。
まさしく豚の様な鳴き声を上げて立て続けに絶頂を迎える。
その彼女の下腹部には綾音と同じ妖魔界の雌奴隷となった証の文様がくっきりと浮かび上がっていた。
175 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/11(木) 22:50:39 ID:OJG4BOwC
とりあえず今日の分は終わりです。
いやー、ほんと巫女ってエロいですよね。
というのも、『古事記』や『日本書紀』に描かれている日本神話は最初から最後まで、そこはかとないエロさを感じます。
例えば「天岩戸隠れ」では引き籠ってしまったアマテラスを外に誘い出すために、
アメノウズメが大勢の神の前で胸や陰部を晒して踊り狂うという一節があります。
(参考wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/天岩戸)
最近では「神話は現実を元にして作られており、100%の創作はほとんど無い」と言うのが割と定説の1つだと思いますが、
だとしたら現実には、八百万の神とアメノウズメの輪姦もしくは乱交に混ざりたくなって、アマテラスは外に出たのではないでしょうか。
現在の神話を知らない日本人にも、そのDNAが脈々と受け継がれているからこそ、こんなに巫女にエロさを感じるんではないでしょうか。
そんな事を常々妄想しています。
まぁ、何が言いたいかと言うと、巫女とエロの相性は抜群だぜイヤッホウゥゥということです。
明日まで宜しければお付き合い下さい。
コメント
コメントの投稿