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白濁の巫女2
524 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:15:41 ID:CDit1FUi
>>491
これは素晴らしいですね! 本人の自覚が無いまま堕ちて行くのも魅力的です。
まだ完成しないのですが>>482からの続きです。
おそらく5レスほど消費します。
NGワード:白濁の巫女
525 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:16:28 ID:CDit1FUi
目を覚ますと、外はまだ暗かった。時計がさす時間は午前二時。草木も眠るこの時間は、妖が一番活発化する時間でもある。
そして直美は、上体を起こしてすぐに異変に気がついた。
体が熱い。
ずっと温泉に浸かっていてのぼせたような、そんな熱さが彼女の体を支配していた。
そして、堪え難い疼きもまた、彼女の中で暴れ回っている。
「あっ、はぁっ・・・・・・」
何もしていないのに、艶を含んだ息が漏れる。それに驚いて手を口にやるが、
「んふぅっ?!」
手を動かしたことで肩が動き、ブラと乳首の間に生じた小さな摩擦。それが何倍にも増幅されたような感触となって、稲妻のように彼女の体を突き抜けた。
「いやぁ、なんでこんな・・・」
言いつつも、彼女の気づかぬうちに右手は股間に伸びていた。既にそこは湿り気を帯びており、指を這わすとぬるぬるとした感触がある。
下着越しの愛撫に、直美の体はビクビクと歓喜に震えていた。
左手はと言えば、同じように彼女の意思から離れ、乳房へと向かっている。
普段よりずっと重く、張っている乳房を、左手は突然、乱暴に揉み扱きだした。
「痛っ、きゃぁっ!?」
揉まれた左の果実から、芳醇な果汁が飛び出す。あっという間にブラはびしょ濡れになり、寝間着の上からも水分が確認出来る。真っ白な液体が、確かに彼女の中から分泌されていた。
「い、いやっ・・・いやぁっ」
自分の体に起きたことが信じられないと言うように、彼女は大きく首を横に振った。
―嫌、そんなはず無いでしょう?
ふと、頭の中に例の声が聞こえて来た。
―出してしまいなさいな、私のお乳
―出るときの乳首を擦るあの感触!
―出すときのあの幸福感!
―そしてその味!
「嫌っ、そんなの嫌ぁっ!!」
―さぁ、左手をもう一度握って
―きゅっときつく
―溜まったものを絞り出しましょう
「止めてぇ!」
しかし、本人の意思による制御を振り切った左手は、服の前面をはだけ、ブラを外し、直美の叫びもむなしく荒々しく乳房を鷲掴みにした。
526 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:18:09 ID:CDit1FUi
「ぃっー!!」
小さい悲鳴が漏れた後、一瞬遅れて指の隙間から顔を出している乳頭から、粘性の高い白濁液が飛び出す。
この様子に擬音を当てるとしたら、ビュルッという表現が適切だろうか。飛び出した粘液は1mほどの距離を飛んで、布団の上に染みを作る。
直美の瞼の裏に火花が散った。正常な母乳より遥かに粘度の高い液体は乳腺を強く擦りあげるため、疼く体にとって大きすぎる刺激だった。一瞬気をやった直美に、再び声が囁きかける。
―ね、気持ちよかったでしょう?
―素直に認めよう?
―簡単な言葉で良い
―さあ、言ってみましょう?
圧倒的な性感、強すぎる刺激、心地よい虚脱感。
そんなものに彼女の理性は押し流されて行き、ついに
「気持ち・・・よかった・・・」
肯定の言葉が飛び出した。
肯定の意味を持つ言葉は、本人の意思に関わらず、その内容を現実にさせてゆく。言霊の魔力は、直美に更なる欲求を与えた。
―欲しい
―もっと欲しい
―おっぱいをもみくちゃに揉んで
―もっともっと出して
―ああ、あれも飲んでみたらおいしいのかなぁ
「あ、はぁ」
艶を含んだ吐息が口から漏れる。だらしなく垂れた目尻は、しかし愉悦に浸りきった表情で、怒濤のように押し寄せる快楽への期待を膨らませていた。
「欲しい、よぉ」
―そう、何が欲しいの?
「もっと、おっぱい、出したぃ・・・」
―どうしてかしら?
「きもち、いいから・・・」
―じゃあ、もっと気持ちよくなるところを教えてあげる
―私の右手の触ってる所
―小さな穴があるでしょう?
―ここはどんな穴?
「せいりのときに、ちがでてくるところぉ・・・」
―それだけじゃないの
―とっても気持ちよくなれる場所
―女の子の大切な所
―私の大事な人にとっては、もっと大切な場所
―穴に指を入れてみて?
「こう? んっ!!」
声に導かれるまま、直美は性器を撫でていた右手の人差し指を、膣へと差し入れてゆく。すでにびっしょりと濡れているそこは、あっさりと一本の指を受け入れた。
「あああぁぁぁぁっ!」
527 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:18:59 ID:CDit1FUi
指に絡み付くような肉のひだ、その全表面から快感が溢れ出す。思わず直美の体が弓なりに反れた。
「すごぃっ、しゅごいよおぉ!」
直美は差し込んだ指を前後し始め、そしてそれは段々と勢いを増してくる。性的欲求が彼女を本格的に突き動かし始めた。
開ききった陰部からはジュプジュプと淫らな音がたち、中から溢れ出て来た半透明の粘液が直美の右手に絡み付く。
「もっとぉ、もっとおっ!!」
少女は、とうとう狂ったように刺激を求め始めた。左手は胸への愛撫を再開する。ある程度絞り出すと一旦母乳はおさまったようで、左胸はこれ以上液体を噴き出さなかった。
それでも留まる所を知らない少女の性欲は、次の標的を右の乳房に定め、同じように荒々しく揉みしだく。
下半身はと言えば、今まで一本だった指を二本に増やそうとし、処女膜に遮られて、それでも無理矢理穴の中に指を入れようとしていた。
しかし、処女に指二本分の太さは許容出来るサイズを超えたものだった。
「うあぁぁぁぁ、ぃたぁぃ! 入らないよぉ!!」
―じれったいなら
―指をそろえて
―いっぺんに突っ込んじゃえば良いじゃない
都合良く、声が直美に話しかけた。
それに対し直美は喘ぎ声を上げつつ、ぼんやりとしか聞き取れなかったが、しかしはっきりと理解は出来た意見を受け入れる。
白濁した粘液にまみれた人差し指と中指を、肉欲への期待に震えながらも揃え、勢いをつけて処女膜に突き立てた。
「っあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」
部屋に少女の絶叫が響く。
その激痛に。その快楽に。
「っ?!」
痛覚と自分の悲鳴が、直美の正気をわずかながら覚醒させた。瞳にわずかながら光が戻る。そして、意識が薄いせいでうすぼんやりとした視界の中、彼女はそれでもはっきりと
「・・・ぇえ」
自分の股間から
「・・・っうそ・・・・・・」
白い、破瓜の血が滴っているのを見た。
528 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:20:04 ID:CDit1FUi
明らかに性液とは違う、粘度の薄い液体。本来は赤血球中のヘモグロビンによって赤く見えるはずのそれは、明らかに人外のものだった。
直美の理性がはっきりと覚醒する。
「いっ」
先ほどとは種類の違う息が漏れる。
―あら、気づいたのね
「いやっ・・・」
歯の根が噛み合ない。直美の口元が、カチカチと細かく連続する音を奏で始めた。
―ふふふっ
―あなたは
「嫌ぁっ」
少女の頬を、白い涙が伝う。
目の前の情景から、直美にはある程度自分の身に起きたことが把握出来ていた。
―もう
「嫌ああっ」
しかし、それを受け入れる恐怖が彼女を襲う。
それでも声は、嬉しそうに、嗤うように、そして残酷に少女に真実を告げた。
―人間じゃないのよ
「嫌ああああああああああああああああぁぁぁぁぁっっ!!!!!!」
紙を振り乱して、少女は大声を上げる。飛び散った白い涙が窓から入ってくる月明かりに照らされて、妖しくきらめいた。
絶叫が部屋の中を埋め尽くす。しかし、それが外に聞こえることは無かった。
何度も直美は叫んだ。しかし、視界を文字通り白く染める涙が、嫌でも彼女に現実を見せる。
やがて肺の中の空気をすべて吐き出して、直美の絹を裂くような悲鳴がおさまった頃、俯いた直美の中に、今まで合点がゆかなかったことの答えが流れ込んで来た。
―肌が白くなったのは、血液が白い液体に置き換わっていたから
―涙やあそこから出る液体が白みがかっているのも、白い血から生成されているから
―全身がこんなことになってしまったのは、やはりあの蛭のせい
―あの時私は血を奪われ、自然物である、本物の蛭の卵に邪気を詰めたものを体に入れられていた
―邪気が卵にカバーされて、体内から邪気を感じることはできなかった
―夜中、私の意識がない間に邪気は体を侵蝕した
―元あった体の組織は破壊され、新しく蛭のための組織に作り替えられた
―外皮だけはそのままにされた
―体内の邪気を覆い隠し、外から法力や巫力の影響を受けないために
―その時点で私はもう、邪気が感知出来なくなっていた
―私自身が『邪なるもの』になっていたから
―そして、思考には邪気が割り込むようになり、どんどん正常な意識を駆逐して行った
―蛭のために作り替えられた体は、意識を無視して発情するようになった
―「協会」に立ち寄った時に結界の所で感じた抵抗感は、体内の邪気が結界に引っかかりかけたから
―血液検査で異常がなかったのは、体液から元の血液と同じものを再構成したから
この時点でようやく、直美は
―そして
頭の中に聞こえてくる声だと思っていたものが
529 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:20:49 ID:CDit1FUi
―もう邪気は完全に体を支配した
―あとは意識だけ
自分の思考であることに気がついた。
―この意識を邪気で塗りつぶせば、私は完全に蛭のためのものとなる
―抗わなきゃ
―受け入れなきゃ
―心まで妖になってはだめ
―気持ちいいことを貪りたい
―まずは心を落ち着けて
―胸から母乳が滴る所を想像して
―荒ぶる波が静かになる様子を想像して
―股間の秘裂から愛液があふれる所を想像して
―自分の信じる神の御姿を思い浮かべて
―自分に快楽を与えてくれる神の御姿を思い浮かべて
―その神はどこにおわす?
―その神は井戸の底におわす
―その神は何をしていらっしゃる?
―私の到着を今か今かと待ち望んでらっしゃる
―さあ行こう、神の御許へ
―私の神を受け入れに
叫び疲れて酸欠に陥った頭は朦朧とし、正常な意識はどんどんと薄くなって行く。時とともに侵蝕の度合いを高めて行く邪気の侵攻を押さえる力は、もう直美には残されていない。
しばらくの間、少女は俯いたまま動かなかった。その間、揉みしだかれて萎んでいた乳房に母乳が溜まり、もとの大きさまで膨らみを取り戻す。
再び少女が顔を上げた時、その瞳に今までのような意思の光は灯っておらず肉欲に濁り、口元はだらしなく歪み、かつてのような覇気はどこにも見ることは出来なかった。
代わりに漂うのは、見る者全てを狂わせるような妖艶さ、体の奥から滲み出る邪気、白濁した体液が放つ狂気の香り。
「・・・・・・行かなく・・・ちゃ」
ボソリと口元から声が漏れる。直美は、糸の切れたマリオネットのような動きで服を身に着けると、財布と携帯電話だけを持って部屋から出て行った。
時刻は午前4時を回った所。そろそろ初電が発車する時刻だった。
530 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:23:28 ID:CDit1FUi
もっと早く終わる予定だったのに、書いていたら長くなってしまいました。
・・・もう少しだけお付き合いください。
>>491
これは素晴らしいですね! 本人の自覚が無いまま堕ちて行くのも魅力的です。
まだ完成しないのですが>>482からの続きです。
おそらく5レスほど消費します。
NGワード:白濁の巫女
525 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:16:28 ID:CDit1FUi
目を覚ますと、外はまだ暗かった。時計がさす時間は午前二時。草木も眠るこの時間は、妖が一番活発化する時間でもある。
そして直美は、上体を起こしてすぐに異変に気がついた。
体が熱い。
ずっと温泉に浸かっていてのぼせたような、そんな熱さが彼女の体を支配していた。
そして、堪え難い疼きもまた、彼女の中で暴れ回っている。
「あっ、はぁっ・・・・・・」
何もしていないのに、艶を含んだ息が漏れる。それに驚いて手を口にやるが、
「んふぅっ?!」
手を動かしたことで肩が動き、ブラと乳首の間に生じた小さな摩擦。それが何倍にも増幅されたような感触となって、稲妻のように彼女の体を突き抜けた。
「いやぁ、なんでこんな・・・」
言いつつも、彼女の気づかぬうちに右手は股間に伸びていた。既にそこは湿り気を帯びており、指を這わすとぬるぬるとした感触がある。
下着越しの愛撫に、直美の体はビクビクと歓喜に震えていた。
左手はと言えば、同じように彼女の意思から離れ、乳房へと向かっている。
普段よりずっと重く、張っている乳房を、左手は突然、乱暴に揉み扱きだした。
「痛っ、きゃぁっ!?」
揉まれた左の果実から、芳醇な果汁が飛び出す。あっという間にブラはびしょ濡れになり、寝間着の上からも水分が確認出来る。真っ白な液体が、確かに彼女の中から分泌されていた。
「い、いやっ・・・いやぁっ」
自分の体に起きたことが信じられないと言うように、彼女は大きく首を横に振った。
―嫌、そんなはず無いでしょう?
ふと、頭の中に例の声が聞こえて来た。
―出してしまいなさいな、私のお乳
―出るときの乳首を擦るあの感触!
―出すときのあの幸福感!
―そしてその味!
「嫌っ、そんなの嫌ぁっ!!」
―さぁ、左手をもう一度握って
―きゅっときつく
―溜まったものを絞り出しましょう
「止めてぇ!」
しかし、本人の意思による制御を振り切った左手は、服の前面をはだけ、ブラを外し、直美の叫びもむなしく荒々しく乳房を鷲掴みにした。
526 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:18:09 ID:CDit1FUi
「ぃっー!!」
小さい悲鳴が漏れた後、一瞬遅れて指の隙間から顔を出している乳頭から、粘性の高い白濁液が飛び出す。
この様子に擬音を当てるとしたら、ビュルッという表現が適切だろうか。飛び出した粘液は1mほどの距離を飛んで、布団の上に染みを作る。
直美の瞼の裏に火花が散った。正常な母乳より遥かに粘度の高い液体は乳腺を強く擦りあげるため、疼く体にとって大きすぎる刺激だった。一瞬気をやった直美に、再び声が囁きかける。
―ね、気持ちよかったでしょう?
―素直に認めよう?
―簡単な言葉で良い
―さあ、言ってみましょう?
圧倒的な性感、強すぎる刺激、心地よい虚脱感。
そんなものに彼女の理性は押し流されて行き、ついに
「気持ち・・・よかった・・・」
肯定の言葉が飛び出した。
肯定の意味を持つ言葉は、本人の意思に関わらず、その内容を現実にさせてゆく。言霊の魔力は、直美に更なる欲求を与えた。
―欲しい
―もっと欲しい
―おっぱいをもみくちゃに揉んで
―もっともっと出して
―ああ、あれも飲んでみたらおいしいのかなぁ
「あ、はぁ」
艶を含んだ吐息が口から漏れる。だらしなく垂れた目尻は、しかし愉悦に浸りきった表情で、怒濤のように押し寄せる快楽への期待を膨らませていた。
「欲しい、よぉ」
―そう、何が欲しいの?
「もっと、おっぱい、出したぃ・・・」
―どうしてかしら?
「きもち、いいから・・・」
―じゃあ、もっと気持ちよくなるところを教えてあげる
―私の右手の触ってる所
―小さな穴があるでしょう?
―ここはどんな穴?
「せいりのときに、ちがでてくるところぉ・・・」
―それだけじゃないの
―とっても気持ちよくなれる場所
―女の子の大切な所
―私の大事な人にとっては、もっと大切な場所
―穴に指を入れてみて?
「こう? んっ!!」
声に導かれるまま、直美は性器を撫でていた右手の人差し指を、膣へと差し入れてゆく。すでにびっしょりと濡れているそこは、あっさりと一本の指を受け入れた。
「あああぁぁぁぁっ!」
527 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:18:59 ID:CDit1FUi
指に絡み付くような肉のひだ、その全表面から快感が溢れ出す。思わず直美の体が弓なりに反れた。
「すごぃっ、しゅごいよおぉ!」
直美は差し込んだ指を前後し始め、そしてそれは段々と勢いを増してくる。性的欲求が彼女を本格的に突き動かし始めた。
開ききった陰部からはジュプジュプと淫らな音がたち、中から溢れ出て来た半透明の粘液が直美の右手に絡み付く。
「もっとぉ、もっとおっ!!」
少女は、とうとう狂ったように刺激を求め始めた。左手は胸への愛撫を再開する。ある程度絞り出すと一旦母乳はおさまったようで、左胸はこれ以上液体を噴き出さなかった。
それでも留まる所を知らない少女の性欲は、次の標的を右の乳房に定め、同じように荒々しく揉みしだく。
下半身はと言えば、今まで一本だった指を二本に増やそうとし、処女膜に遮られて、それでも無理矢理穴の中に指を入れようとしていた。
しかし、処女に指二本分の太さは許容出来るサイズを超えたものだった。
「うあぁぁぁぁ、ぃたぁぃ! 入らないよぉ!!」
―じれったいなら
―指をそろえて
―いっぺんに突っ込んじゃえば良いじゃない
都合良く、声が直美に話しかけた。
それに対し直美は喘ぎ声を上げつつ、ぼんやりとしか聞き取れなかったが、しかしはっきりと理解は出来た意見を受け入れる。
白濁した粘液にまみれた人差し指と中指を、肉欲への期待に震えながらも揃え、勢いをつけて処女膜に突き立てた。
「っあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」
部屋に少女の絶叫が響く。
その激痛に。その快楽に。
「っ?!」
痛覚と自分の悲鳴が、直美の正気をわずかながら覚醒させた。瞳にわずかながら光が戻る。そして、意識が薄いせいでうすぼんやりとした視界の中、彼女はそれでもはっきりと
「・・・ぇえ」
自分の股間から
「・・・っうそ・・・・・・」
白い、破瓜の血が滴っているのを見た。
528 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:20:04 ID:CDit1FUi
明らかに性液とは違う、粘度の薄い液体。本来は赤血球中のヘモグロビンによって赤く見えるはずのそれは、明らかに人外のものだった。
直美の理性がはっきりと覚醒する。
「いっ」
先ほどとは種類の違う息が漏れる。
―あら、気づいたのね
「いやっ・・・」
歯の根が噛み合ない。直美の口元が、カチカチと細かく連続する音を奏で始めた。
―ふふふっ
―あなたは
「嫌ぁっ」
少女の頬を、白い涙が伝う。
目の前の情景から、直美にはある程度自分の身に起きたことが把握出来ていた。
―もう
「嫌ああっ」
しかし、それを受け入れる恐怖が彼女を襲う。
それでも声は、嬉しそうに、嗤うように、そして残酷に少女に真実を告げた。
―人間じゃないのよ
「嫌ああああああああああああああああぁぁぁぁぁっっ!!!!!!」
紙を振り乱して、少女は大声を上げる。飛び散った白い涙が窓から入ってくる月明かりに照らされて、妖しくきらめいた。
絶叫が部屋の中を埋め尽くす。しかし、それが外に聞こえることは無かった。
何度も直美は叫んだ。しかし、視界を文字通り白く染める涙が、嫌でも彼女に現実を見せる。
やがて肺の中の空気をすべて吐き出して、直美の絹を裂くような悲鳴がおさまった頃、俯いた直美の中に、今まで合点がゆかなかったことの答えが流れ込んで来た。
―肌が白くなったのは、血液が白い液体に置き換わっていたから
―涙やあそこから出る液体が白みがかっているのも、白い血から生成されているから
―全身がこんなことになってしまったのは、やはりあの蛭のせい
―あの時私は血を奪われ、自然物である、本物の蛭の卵に邪気を詰めたものを体に入れられていた
―邪気が卵にカバーされて、体内から邪気を感じることはできなかった
―夜中、私の意識がない間に邪気は体を侵蝕した
―元あった体の組織は破壊され、新しく蛭のための組織に作り替えられた
―外皮だけはそのままにされた
―体内の邪気を覆い隠し、外から法力や巫力の影響を受けないために
―その時点で私はもう、邪気が感知出来なくなっていた
―私自身が『邪なるもの』になっていたから
―そして、思考には邪気が割り込むようになり、どんどん正常な意識を駆逐して行った
―蛭のために作り替えられた体は、意識を無視して発情するようになった
―「協会」に立ち寄った時に結界の所で感じた抵抗感は、体内の邪気が結界に引っかかりかけたから
―血液検査で異常がなかったのは、体液から元の血液と同じものを再構成したから
この時点でようやく、直美は
―そして
頭の中に聞こえてくる声だと思っていたものが
529 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:20:49 ID:CDit1FUi
―もう邪気は完全に体を支配した
―あとは意識だけ
自分の思考であることに気がついた。
―この意識を邪気で塗りつぶせば、私は完全に蛭のためのものとなる
―抗わなきゃ
―受け入れなきゃ
―心まで妖になってはだめ
―気持ちいいことを貪りたい
―まずは心を落ち着けて
―胸から母乳が滴る所を想像して
―荒ぶる波が静かになる様子を想像して
―股間の秘裂から愛液があふれる所を想像して
―自分の信じる神の御姿を思い浮かべて
―自分に快楽を与えてくれる神の御姿を思い浮かべて
―その神はどこにおわす?
―その神は井戸の底におわす
―その神は何をしていらっしゃる?
―私の到着を今か今かと待ち望んでらっしゃる
―さあ行こう、神の御許へ
―私の神を受け入れに
叫び疲れて酸欠に陥った頭は朦朧とし、正常な意識はどんどんと薄くなって行く。時とともに侵蝕の度合いを高めて行く邪気の侵攻を押さえる力は、もう直美には残されていない。
しばらくの間、少女は俯いたまま動かなかった。その間、揉みしだかれて萎んでいた乳房に母乳が溜まり、もとの大きさまで膨らみを取り戻す。
再び少女が顔を上げた時、その瞳に今までのような意思の光は灯っておらず肉欲に濁り、口元はだらしなく歪み、かつてのような覇気はどこにも見ることは出来なかった。
代わりに漂うのは、見る者全てを狂わせるような妖艶さ、体の奥から滲み出る邪気、白濁した体液が放つ狂気の香り。
「・・・・・・行かなく・・・ちゃ」
ボソリと口元から声が漏れる。直美は、糸の切れたマリオネットのような動きで服を身に着けると、財布と携帯電話だけを持って部屋から出て行った。
時刻は午前4時を回った所。そろそろ初電が発車する時刻だった。
530 白濁の巫女 sage 2009/05/15(金) 01:23:28 ID:CDit1FUi
もっと早く終わる予定だったのに、書いていたら長くなってしまいました。
・・・もう少しだけお付き合いください。
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