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ハイブリッドエンジェル=カナエ 第二話(5スレ目)
144 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:46:13 ID:ThXpeMvz
はい、お待たせしました。俺の不用意な発言のせいで、
(実は、ノーパソを使ってるのはギャルゲやる野郎だけです)
一時的にぎすぎすした空気になったようですが、
……まあ、お互いさっくり水に流しましょう。
というわけでお詫びの意味を込めて、投下します。
【ハイブリッドエンジェル=カナエ 第二話】
<バイクと女教師と捕食>
「うわ、やっばー」
香奈と蒼衣が向坂からママチャリを強奪する少し前、秋葉原を一台のバイクが爆走していた。
『音沙汰 梨子』と、親から不名誉な名を貰い受けた彼女は、『お茶のお湯学園』で情報学の顧問をしている若き女教師だ。ざっくばらんとした性格は教師には不向きだが、男女問わず生徒からの人望は厚い。多趣味である事もその
要因の一部であると言える。
(遅刻なんてしゃれになんねーぞ。もしそんなことになったら減給だ!)
「ネトゲーのやりすぎで寝坊しましたなんて言いわけにもなんねえしなあ」
ただ、《いい加減な性格+多趣味=時間が足りない》という状況に陥りやすく、
今日のような事も少なくはない。
「うわ、マジ時間やっばー!」
家賃と電話代・電気代で給料の半分がぶっとんでしまう現環境で、減給は死活問題となる。梨子は近道をする事にした。
込み始めた道路を避けるように脇道へと入る。シャッターの閉まった店が立ち並ぶここは秋葉原の電気街だ。
(ネルガルのおかげでえらく寂れちまったもんだ。ま、お陰でアタシはこうやって人気の
少ない道をかっとばして……)
ガクン。
いきなり、バイクが失速する。
「え!? やだ! ちょっと!?」
数秒もしない内にバイクは停まった。
「な、なぜにーーーーーーーーーっ!」
燃料を見る。針は《F》間近を差していた。マシンを見る。特に外傷らしきものはない。タ
イヤも同様だ。ならエンジン? とも思ったが、一週間程前に、調子が悪いと言って天下
のレッドバラン様に見てもらった事を思い出した。
原因不明。
145 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:48:01 ID:ThXpeMvz
「何で今日に限って……このオンボロ!」
がきっ!
投げ付けられたヘルメットはバイクに当たり、跳ね返る。
「…いや、メットに八つ当りしてもしゃあないし」
脱力感に苛まれながら、メットを回収する。ふと見上げれば、そこには損壊したビル。
例の『正義のヒロイン』と、ネルガルの戦闘跡だろう。
「ネルガルを退治してくれるのはいいんだけどねえ……こうも周りの損害がひどいと
たまったもんじゃないねぇ」
「……マッタクだ……」
「……へ?」
損壊したビルから水を含んだような声が響く。女の勘が警鐘を鳴らした。
(なんか嫌な予感が)
メットを放り投げ、きびすを返す。
その直後、ビルの入り口から伸びた数本の触手が梨子の体に巻き付いた。
悲鳴を上げる暇は、無い。
* * *
――ビルの中へと引きずられた梨子は、自分の目を疑った。
動かないエスカレーター。元は電気製品だったガラクタ。亀裂の入った壁――その無人となっている筈の小さなビルの一階に、虚ろな瞳をした女達が、あられもない格好で倒れている。学生と思われる少女から色気を放つ女性まで、例外なく白濁とした粘液に汚されていた。
(うそッ! なんで!?)
すぐ外からは、こんな凄惨な光景全く見えなかった。いや、それよりも、
「んうぅっー!!」
自分の身体を拘束した触手が、じりじりとビルの奥へと引っ張り寄せる。その先――凌辱を受けた女性達の中央に、それは居る。
「いきのイイえものがツレタナ」
紫色の体皮。何本も生えた触手。電子機器を搭載していると思わせる鎧――ネルガル。
だが、このネルガル。TVで見た固体とは違い、気味の悪さを増徴させるように、体皮にはあちこちに焼き爛れたような痕が付いており、銀色の装甲もボロボロだった。
梨子の知る由もないが、このネルガルは一昨日の夜、香奈が倒したネルガルだった。
(本物っ…!)
今日は厄日だ。バイクがおしゃかになっただけじゃなくて、よりにもよって女の天敵に出会ってしまうなんて。
だがそれを嘆く暇も無い。梨子の体は無残に散らされた女達の中心――ネルガルの傍らへと引きずられた。
146 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:48:58 ID:ThXpeMvz
そして改めて犠牲者達の惨状に息を呑む。引き裂かれた衣服。肌を汚す粘液。股間から垂れ落ちる血と、その何倍の量の白濁液。辺りに満ちた性臭が現実感を増す。
(いやだ…っ)
「むうぅっー! んー!!」
現実を目のあたりにし、心が恐怖で埋めつくされる。恐慌状態になって、拘束された四肢をメチャクチャに動かした。
(誰か! 誰か助けて!)
だが、藻掻くほど触手は食い込み、同じく口内へと突き混まれた触手が助けを呼ぶ事も許さない。
「そうコワガルナ。すぐにキサマモ、こいつらとオナジヨウニ、よがりくるわせてヤル」
その言葉の意味を理解する暇もなく、口内の触手が突如膨張した。
「っ…!?」
ビュルッ! ビュルル!
「んうぅぅぅっっ!?」
気持ち悪い肉紐の先端から熱い粘液が吹き出す。
「フフ…っ! さあノメ! チッソクしたくはナイだろう!?」
無情にも鼻の穴を、細い、ミミズのような触手で塞がれる。
(いや、いやっ、やだあ!)
パニック状態でも今吐き出されている液体が何なのか、本能で分かる。そんなおぞましいもの、死んでも飲みたくはない。だが、
(息、出来ない! 苦し…!)
五秒、十秒、二十秒と、時間が経つにつれ、息苦しくなっていき――
「――んぐんっ」
気が付けば、口内に貯まった粘液を飲み下していた。何度も喉を鳴らしながら、絡み付く汚液を胃に落としていく。
「…んっ…んぐっ……げはっ! げほっ、げほっ!!」
触手を抜かれると、余りの仕打ちにむせ、えずいた。慌てて吸い込んだ空気は、吐きそ
うなほど生臭い磯の香りがする。
(…くそっ! よくもこんなこと…!)
息苦しさから解放されると屈辱感が込み上げてくる。
「アンタ…覚えておきなさい…! いつか――っ…!?」
147 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:49:56 ID:ThXpeMvz
身じろぎをした瞬間、触手の巻き付く胸から、痺れるような感覚が広がった。
「いつか――ナンダ? ふくしゅうデモするとイウノカ?」
触手が粘液を染みだしながら、ずりずりと服の上をはい回る。粘つく汁がシャツにブラ
へと染み込み、肌に張りつく。
「やっ!? 汚い! やめ! ――っ!?」
蠢く触手が服の上から豊かな膨らみを揉みしだき始めた。
「んっ! やだっ! こねっ――あっ!? こねるなぁっ! 気持ち悪い!」
「イジをハリおって。ナニがキモちワルいだ。ホントウはカンジてるのだろう?」
「そんなわけ、あるかっ!」
こんなタコの化物になぶられて感じるなんて、死んでも認めたくはない。
だが、体は素直だ。
湿った服の上から、うなじや脇、太ももの内側を、ミミズの束のような触手で舐められると、背筋をゾクゾクとした快感が駆け上がる。
(感じるなっ。感じるな!)
だがその事実は屈辱でしかない。梨子は気を紛らわせようと頭を振り、
「ふむ。フカンショウというヤツか? ならば!」
「やっ!? きゃああぁっっ!!」
服の上で蠢いていた触手群が、その先端を次々と服の中へと突っ込んでいく。
――ニチャニチャニチャニチャ!
服の下から耳を覆いたくなるような音が聞こえ、汗ばんだ肌を直に触手が蹂躙する。
「いやあっ! やめろ! ――ひっ!? やめ――あぅ!? ――気持ち悪いの、やめろぉ!」
ヌラヌラとした触手に肌をしゃぶられる感触に、今度こそ吐き気と嫌悪感を覚えた。
(こいつっ! 後で絶対タコ焼きにして食ってやる! 覚えて――)
「――ぁん!?」
突然、甘い喘ぎが口を割って出た。
(え? やだ。なに今の? ――っ!?)
突如股間辺りから閃いた甘い痺れ。
ジュルンッ。
「んあ!」
ショーツ越しにミミズ触手が、羞恥の丘を舐め上げていた。
148 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:51:57 ID:ThXpeMvz
ジュルンッ、ジュルンッ。
「あんっ! はんっ!」
(やだっ! アタシっ、こんな、感じて! こんな化物にっ!)
ジュルンッ。
「あっ!」
(だめっ、エロイ声、出るっ)
「クク。カンジテきたようダナ?」
「だっ、だれが! ――あふっ!」
「そのへらずグチもココまでだっ」
服の中でのた打ち回っていた触手が動きを止め、痙攣する。
「――あっ!? ばかっ、やめろ! これ以上汚いの出すな!」
「なに、スグにネダルほどスキになる!」
(そんなわけあるかっ)
梨子の心の声も空しく、触手が一斉にその先端を膨らませ、
――ブビュルルルルルッ!
一斉に白濁液を吹き出す。
「やっ!! あつっ!? やめっ! そんなにだすなあ!」
噴出は止まる気配がない。ビュルビュルと冗談のように梨子の服の内側へと注いでいく。
そうして、ビールジョッキに移し替えられるのではないかと思うほどの量を吐き出し、
ようやく触手は射精を終えた。
「……出し過ぎだ、この底無しっ」
梨子の惨状と言えば凄まじい事になっている。服の裏地と肌の間のわずかな隙間に、
びっちりと白いゲルが満たされ、身じろぎをしようものなら、全身でぬらぬらとした不快感が生まれた。
さらに衣服の内側から立ち上る強烈な磯臭さに、鼻が曲がりそうになる。まるで、
服を着ながら精液の風呂にでも浸っているようだった。
(やだっ! 気持ち悪い! それに、ひどい匂い! 頭がおかしくなりそう…!)
そう、このイカ臭い匂いを嗅いでいると、汚いとか気持ち悪いなどと考えるまでに、
頭が真っ白になってしまう。それに本当に風呂に入っているように、体が温かくなってきて――
(――? なんだ、これ? 胸が、ドキドキするっ……それに、下半身が、アソコが、変だっ)
子宮が切なく疼く。梨子は無意識の内に太ももを擦り合わせた。
149 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:53:49 ID:ThXpeMvz
「ふあん!?」
途端に甘い声が出てしまう。だが下腹部の奥から湧きだす疼きは止まらない。
こんな事はやってはいけないと思いつつも、腰と太ももを色っぽくくねらせてしまう。
そんな、梨子の変化に、ネルガルは薄気味悪く笑った。
「ようやくキイテきたヨウだな?」
「――っ? てめっ、アタシに何したんだっ? さっきから、変なんだよ!」
「ヘンにもナルだろう。ワレワレのセイエキにはサイインサヨウがアルのだからな」
その言葉を効いてぞっとした。
「それって、媚薬…!?」
「そうイウコトだ。ククっ、だからエンリョせずにモダエるがいい」
「うそでしょ…そんな……あっ!?」
ぐちゅり、と精液に浸ったショーツに潜り込んだ触手が、肉の谷間を割り開く。それだ
けで破廉恥になってしまった体は、敏感に反応した。
(触手がアソコをこすってっ――やだ――気持ち、いいっ)
ネルガルは残りの触手も動かし始める。胸を揉みしだき、白桃のような尻を撫で回し、
足の指、手の指を舐め回す。それら触手の動きは体に張りつく精液を塗り延ばす度、にちょにちょと淫媚な音を発した。
「あっ、あん! やだっ! ふぅん! うそ、こんなっ、感じるなんてぇ!」
しかもネルガルから送り込まれる官能は並ではなかった。週に二回、本格的な道具まで使ってする自慰が
まるで子供の遊びだと思える程に。前戯でこれ程なら本番は一体どうなってしまうのか。
(この、イボイボの一杯付いたキモイ触手がっ、わたしの○ンコに入って…そして…っ)
「あぁん!? あ、あぁ!? それっ、すごぃ!」
浅ましい妄想に興奮した瞬間、肉アケビのヒダヒダをいじっていた触手が、勃起した淫核を舐めた。
股間から頭まで激感が走りぬけ、すぐにそれは甘い愉悦へと変わって全身へと広がっていく。
子宮がキュンと疼くと、膣壁から牝汁が溢れてきた。
「ヌレテきたな。そろそろ、そのハシタナイカラダのチュウシンに、ナニかホシクなってきたんじゃないのか?」
「あっ…ああ…っ」
すでに、快楽にとろけた梨子の頭ではまともな思考が出来なくなっていた。
(あん…これ、すごくいい…アソコに突っ込んでもらったら、もっときもちいいかな?)
「――れて」
「ナンダ? キコえないぞ?」
150 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:55:03 ID:ThXpeMvz
厭らしい笑みを浮かべるネルガルに、とうとう梨子は言ってしまった。
「お願い、いれてぇ!」
快楽にプライドが負けた瞬間だった。
「イイだろうっ」
ずりゅりゅりゅー!
「んああぁぁっ!」
(はいってくる! あんっ、いいっ、ながくて、あつくて、ごりごりしてる!)
媚薬入り精液のせいで敏感になった膣壁は、淫核と同様の快楽を生み出し、
触手に生えた疣や、節まで感じる事が出来た。
「あ、ああっ! はいったっ、はいちゃった…ネルガルの触手がわたしのアソコにっ…はあ…っ」
切なく疼く子宮を鎮められ、思わずため息が漏れる。
この時の梨子の表情は牝そのものだった。
「ウゴクぞ?」
「えっ? ――あん!? あっ、ああっ!」
淫裂に突き込まれた触手が浅く、素早いピストンを開始した。
チュクチュクと卑猥な音を立てながら梨子の肉壼の入り口を解すように触手を動かす。
「あ、あ、あっ、あっ…! それ、いい! もっと!」
「イイだろう?」
触手に、乳首をしゃぶられる。うなじにキスをされる。耳たぶを甘噛みされる。
まるで恋人とのセックスのように優しく、丁寧な扱いに梨子は溺れる。
(ああ…っ、いいっ、アソコ、ぴりぴり感じてっ、あたま、とろけそうっ)
理性が快楽に駆逐された今、梨子は周りの犠牲者達と同じ運命を辿ろうとしていた。
「あっ、あっ、あん! もっとぉ…っ、もっとしてぇ…!」
自分の耳を疑うような猫撫で声。腰はさらなる快楽を得ようと妖しくくねり、
意志の強かった瞳には情欲の炎が燃え上がる。
(ああ…アタシ、こんな化物に、おねだりしてる!)
その非現実感と背徳感が性的興奮を高まらせる。
「クククっ、アサマシイ、アサマシイな! やはりオンナはこうでなければ!」
「そうなのっ! アタシ、エロなの! だからっ、だからぁっ…もっと突いてぇ! 激しくシてぇ!」
「イイゾ! イクラでもカンジさせてヤル!」
151 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:56:23 ID:ThXpeMvz
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ!
「あぁっ! あんっ! あん! あぁんっ♪」
激しさを増した突き込みに梨子が歓喜の喘ぎ声を上げる。肉ヒダを触手の疣で穿り返され、
子宮口を乱暴に小づかれる。そんな荒々しい性交に、梨子は涎を垂らして喜ぶ。
(も、いい! どうなっても、いい! だから、もっと! もっと……)
「もっと気持ち良くしてぇ!」
「イイだろう! サイコウのカイラクをアタエてやる! そのカワリ…!」
ずりゅりゅりゅりゅー!
「ひぎっ!? おっ、おしりぃ!?」
触手が一本、梨子の本気汁に濡れた茶色の窄まりへと滑り込んだ。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ!
「かっ、はっ…! はっ! はぁ! ああぁっ!」
尻と膣に突き立てられた触手を交互に、突かれ、引かれ、
化物の毒液に侵された心と体がぐちゃぐちゃに撹拌される。
下半身を触手の肉詰めにされて息苦しい筈なのに――脳が認識するのは桃色の快楽一色。
――もう、限界だった。
「キサマのセイキをモラウぞ!!」
「――っ!?」
次の瞬間。二穴を掘り進む触手が最奥へと突き込まれる。
同時に梨子を拘束している触手が、はしたなく勃起している三つの肉芽をきつく噛んだ。
(……っ、あっ――!)
「あああぁぁぁあぁああぁぁっっ!!」
どぷぅっ、どぷぅっ!
(出されてる! せーえき、ナカにだされてる!)
尻に子宮に熱い腐液を流し込まれ、上り詰めたと思っていたエクスタシーの階段を、さらに駆け上がる。
痙攣する子宮からは牝汁が、跳ねる体からは汗が吹き出し、辺りに芳香な匂いを撒く。
眉じりは下がり、瞳孔が開く。腫れぼったくなった唇からは気でも違ったような絶叫が吐き出され――
一瞬とも永遠とも感じられるアクメの中で、梨子はさらなる快感を覚えた。
152 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:58:18 ID:ThXpeMvz
セックスの絶頂が飛翔と言うなら、今感じてるこれは落下。
セックスで得た快楽、喜悦を、全身から血と一緒に抜き取られるよう。
(こわれ、アタ、シ、こわれ、る…っ)
その破滅的な快楽に再び性の絶頂を迎える。
背徳感と共に、堕ちていく――
こうしてまた一人、いや。一匹の牝が、ネルガルに補食された。
* * *
ネルガルは動かなくなった女を地面へと放った。裸身が悪臭漂う白濁液の泉に浸るが、
女はぴくりとも動かない。
まるで糸の切れた操り人形のように。
ネルガルは、瞳から意志の光が消えた梨子を見下ろすと、満足したように笑った。
「ククくっ。イイセイキだ」
その言葉を肯定するように、焼き爛れたネルガルの皮膚が再生し始める。
梨子から奪った精気を使って、傷を直しているのだ。
「――フム。あのイマイマしいコムスメにやられた傷は完治したか」
水の中で喋るような耳障りな声も、人間の声に近付く。
「だが、精気の量が絶対的に不足しているな。折角壊した牝どもに寄生させるだけの精気が足りない」
牝を犯して精気を補充するのは効率の良いやり方とは言えない。
牝と雄を交わらせた時に生まれる精気を奪うのが最も効率がいいのだが――生憎今は自由に扱える手駒が、
「――いるじゃないか」
ネルガルが不気味に笑う。精気に飢えていた自分は隠れながら牝を狩ることしか考えられなかったが、
今思えば、既に寄生を終えて手駒として使える牝が一匹いる。
「確か五十嵐宮子と言ったか」
微弱だが、遠方で分身の生態反応を感じる。
どうやら自分を倒したあの小娘、宮子に寄生させた分身には気が付かなかったようだ。
「くくくっ。では働いて貰おうか。我が下僕よ?」
そうしてネルガルは五十嵐宮子に寄生させた分身に、司令を与えた。
153 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 17:08:42 ID:ThXpeMvz
以上で第二話終了です。
……第二話で合ってますよね? ひょっとしたら違うかも。
まあ、その場合は第二話『後半』という事で。
閑話休題。
『カナエ』もここまで来てようやく話が進んだ、という感じです。
これからは二回に一回はエロシーンも入る予定なので楽しみに、
でも首を長くして待っていて下さい。
ちなみに次回更新分では初回投稿時に真っ先に陵辱された五十嵐宮子の
キャラ紹介と、エロシーンを用意しています。
それでは、乱文失礼しました。
はい、お待たせしました。俺の不用意な発言のせいで、
(実は、ノーパソを使ってるのはギャルゲやる野郎だけです)
一時的にぎすぎすした空気になったようですが、
……まあ、お互いさっくり水に流しましょう。
というわけでお詫びの意味を込めて、投下します。
【ハイブリッドエンジェル=カナエ 第二話】
<バイクと女教師と捕食>
「うわ、やっばー」
香奈と蒼衣が向坂からママチャリを強奪する少し前、秋葉原を一台のバイクが爆走していた。
『音沙汰 梨子』と、親から不名誉な名を貰い受けた彼女は、『お茶のお湯学園』で情報学の顧問をしている若き女教師だ。ざっくばらんとした性格は教師には不向きだが、男女問わず生徒からの人望は厚い。多趣味である事もその
要因の一部であると言える。
(遅刻なんてしゃれになんねーぞ。もしそんなことになったら減給だ!)
「ネトゲーのやりすぎで寝坊しましたなんて言いわけにもなんねえしなあ」
ただ、《いい加減な性格+多趣味=時間が足りない》という状況に陥りやすく、
今日のような事も少なくはない。
「うわ、マジ時間やっばー!」
家賃と電話代・電気代で給料の半分がぶっとんでしまう現環境で、減給は死活問題となる。梨子は近道をする事にした。
込み始めた道路を避けるように脇道へと入る。シャッターの閉まった店が立ち並ぶここは秋葉原の電気街だ。
(ネルガルのおかげでえらく寂れちまったもんだ。ま、お陰でアタシはこうやって人気の
少ない道をかっとばして……)
ガクン。
いきなり、バイクが失速する。
「え!? やだ! ちょっと!?」
数秒もしない内にバイクは停まった。
「な、なぜにーーーーーーーーーっ!」
燃料を見る。針は《F》間近を差していた。マシンを見る。特に外傷らしきものはない。タ
イヤも同様だ。ならエンジン? とも思ったが、一週間程前に、調子が悪いと言って天下
のレッドバラン様に見てもらった事を思い出した。
原因不明。
145 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:48:01 ID:ThXpeMvz
「何で今日に限って……このオンボロ!」
がきっ!
投げ付けられたヘルメットはバイクに当たり、跳ね返る。
「…いや、メットに八つ当りしてもしゃあないし」
脱力感に苛まれながら、メットを回収する。ふと見上げれば、そこには損壊したビル。
例の『正義のヒロイン』と、ネルガルの戦闘跡だろう。
「ネルガルを退治してくれるのはいいんだけどねえ……こうも周りの損害がひどいと
たまったもんじゃないねぇ」
「……マッタクだ……」
「……へ?」
損壊したビルから水を含んだような声が響く。女の勘が警鐘を鳴らした。
(なんか嫌な予感が)
メットを放り投げ、きびすを返す。
その直後、ビルの入り口から伸びた数本の触手が梨子の体に巻き付いた。
悲鳴を上げる暇は、無い。
* * *
――ビルの中へと引きずられた梨子は、自分の目を疑った。
動かないエスカレーター。元は電気製品だったガラクタ。亀裂の入った壁――その無人となっている筈の小さなビルの一階に、虚ろな瞳をした女達が、あられもない格好で倒れている。学生と思われる少女から色気を放つ女性まで、例外なく白濁とした粘液に汚されていた。
(うそッ! なんで!?)
すぐ外からは、こんな凄惨な光景全く見えなかった。いや、それよりも、
「んうぅっー!!」
自分の身体を拘束した触手が、じりじりとビルの奥へと引っ張り寄せる。その先――凌辱を受けた女性達の中央に、それは居る。
「いきのイイえものがツレタナ」
紫色の体皮。何本も生えた触手。電子機器を搭載していると思わせる鎧――ネルガル。
だが、このネルガル。TVで見た固体とは違い、気味の悪さを増徴させるように、体皮にはあちこちに焼き爛れたような痕が付いており、銀色の装甲もボロボロだった。
梨子の知る由もないが、このネルガルは一昨日の夜、香奈が倒したネルガルだった。
(本物っ…!)
今日は厄日だ。バイクがおしゃかになっただけじゃなくて、よりにもよって女の天敵に出会ってしまうなんて。
だがそれを嘆く暇も無い。梨子の体は無残に散らされた女達の中心――ネルガルの傍らへと引きずられた。
146 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:48:58 ID:ThXpeMvz
そして改めて犠牲者達の惨状に息を呑む。引き裂かれた衣服。肌を汚す粘液。股間から垂れ落ちる血と、その何倍の量の白濁液。辺りに満ちた性臭が現実感を増す。
(いやだ…っ)
「むうぅっー! んー!!」
現実を目のあたりにし、心が恐怖で埋めつくされる。恐慌状態になって、拘束された四肢をメチャクチャに動かした。
(誰か! 誰か助けて!)
だが、藻掻くほど触手は食い込み、同じく口内へと突き混まれた触手が助けを呼ぶ事も許さない。
「そうコワガルナ。すぐにキサマモ、こいつらとオナジヨウニ、よがりくるわせてヤル」
その言葉の意味を理解する暇もなく、口内の触手が突如膨張した。
「っ…!?」
ビュルッ! ビュルル!
「んうぅぅぅっっ!?」
気持ち悪い肉紐の先端から熱い粘液が吹き出す。
「フフ…っ! さあノメ! チッソクしたくはナイだろう!?」
無情にも鼻の穴を、細い、ミミズのような触手で塞がれる。
(いや、いやっ、やだあ!)
パニック状態でも今吐き出されている液体が何なのか、本能で分かる。そんなおぞましいもの、死んでも飲みたくはない。だが、
(息、出来ない! 苦し…!)
五秒、十秒、二十秒と、時間が経つにつれ、息苦しくなっていき――
「――んぐんっ」
気が付けば、口内に貯まった粘液を飲み下していた。何度も喉を鳴らしながら、絡み付く汚液を胃に落としていく。
「…んっ…んぐっ……げはっ! げほっ、げほっ!!」
触手を抜かれると、余りの仕打ちにむせ、えずいた。慌てて吸い込んだ空気は、吐きそ
うなほど生臭い磯の香りがする。
(…くそっ! よくもこんなこと…!)
息苦しさから解放されると屈辱感が込み上げてくる。
「アンタ…覚えておきなさい…! いつか――っ…!?」
147 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:49:56 ID:ThXpeMvz
身じろぎをした瞬間、触手の巻き付く胸から、痺れるような感覚が広がった。
「いつか――ナンダ? ふくしゅうデモするとイウノカ?」
触手が粘液を染みだしながら、ずりずりと服の上をはい回る。粘つく汁がシャツにブラ
へと染み込み、肌に張りつく。
「やっ!? 汚い! やめ! ――っ!?」
蠢く触手が服の上から豊かな膨らみを揉みしだき始めた。
「んっ! やだっ! こねっ――あっ!? こねるなぁっ! 気持ち悪い!」
「イジをハリおって。ナニがキモちワルいだ。ホントウはカンジてるのだろう?」
「そんなわけ、あるかっ!」
こんなタコの化物になぶられて感じるなんて、死んでも認めたくはない。
だが、体は素直だ。
湿った服の上から、うなじや脇、太ももの内側を、ミミズの束のような触手で舐められると、背筋をゾクゾクとした快感が駆け上がる。
(感じるなっ。感じるな!)
だがその事実は屈辱でしかない。梨子は気を紛らわせようと頭を振り、
「ふむ。フカンショウというヤツか? ならば!」
「やっ!? きゃああぁっっ!!」
服の上で蠢いていた触手群が、その先端を次々と服の中へと突っ込んでいく。
――ニチャニチャニチャニチャ!
服の下から耳を覆いたくなるような音が聞こえ、汗ばんだ肌を直に触手が蹂躙する。
「いやあっ! やめろ! ――ひっ!? やめ――あぅ!? ――気持ち悪いの、やめろぉ!」
ヌラヌラとした触手に肌をしゃぶられる感触に、今度こそ吐き気と嫌悪感を覚えた。
(こいつっ! 後で絶対タコ焼きにして食ってやる! 覚えて――)
「――ぁん!?」
突然、甘い喘ぎが口を割って出た。
(え? やだ。なに今の? ――っ!?)
突如股間辺りから閃いた甘い痺れ。
ジュルンッ。
「んあ!」
ショーツ越しにミミズ触手が、羞恥の丘を舐め上げていた。
148 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:51:57 ID:ThXpeMvz
ジュルンッ、ジュルンッ。
「あんっ! はんっ!」
(やだっ! アタシっ、こんな、感じて! こんな化物にっ!)
ジュルンッ。
「あっ!」
(だめっ、エロイ声、出るっ)
「クク。カンジテきたようダナ?」
「だっ、だれが! ――あふっ!」
「そのへらずグチもココまでだっ」
服の中でのた打ち回っていた触手が動きを止め、痙攣する。
「――あっ!? ばかっ、やめろ! これ以上汚いの出すな!」
「なに、スグにネダルほどスキになる!」
(そんなわけあるかっ)
梨子の心の声も空しく、触手が一斉にその先端を膨らませ、
――ブビュルルルルルッ!
一斉に白濁液を吹き出す。
「やっ!! あつっ!? やめっ! そんなにだすなあ!」
噴出は止まる気配がない。ビュルビュルと冗談のように梨子の服の内側へと注いでいく。
そうして、ビールジョッキに移し替えられるのではないかと思うほどの量を吐き出し、
ようやく触手は射精を終えた。
「……出し過ぎだ、この底無しっ」
梨子の惨状と言えば凄まじい事になっている。服の裏地と肌の間のわずかな隙間に、
びっちりと白いゲルが満たされ、身じろぎをしようものなら、全身でぬらぬらとした不快感が生まれた。
さらに衣服の内側から立ち上る強烈な磯臭さに、鼻が曲がりそうになる。まるで、
服を着ながら精液の風呂にでも浸っているようだった。
(やだっ! 気持ち悪い! それに、ひどい匂い! 頭がおかしくなりそう…!)
そう、このイカ臭い匂いを嗅いでいると、汚いとか気持ち悪いなどと考えるまでに、
頭が真っ白になってしまう。それに本当に風呂に入っているように、体が温かくなってきて――
(――? なんだ、これ? 胸が、ドキドキするっ……それに、下半身が、アソコが、変だっ)
子宮が切なく疼く。梨子は無意識の内に太ももを擦り合わせた。
149 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:53:49 ID:ThXpeMvz
「ふあん!?」
途端に甘い声が出てしまう。だが下腹部の奥から湧きだす疼きは止まらない。
こんな事はやってはいけないと思いつつも、腰と太ももを色っぽくくねらせてしまう。
そんな、梨子の変化に、ネルガルは薄気味悪く笑った。
「ようやくキイテきたヨウだな?」
「――っ? てめっ、アタシに何したんだっ? さっきから、変なんだよ!」
「ヘンにもナルだろう。ワレワレのセイエキにはサイインサヨウがアルのだからな」
その言葉を効いてぞっとした。
「それって、媚薬…!?」
「そうイウコトだ。ククっ、だからエンリョせずにモダエるがいい」
「うそでしょ…そんな……あっ!?」
ぐちゅり、と精液に浸ったショーツに潜り込んだ触手が、肉の谷間を割り開く。それだ
けで破廉恥になってしまった体は、敏感に反応した。
(触手がアソコをこすってっ――やだ――気持ち、いいっ)
ネルガルは残りの触手も動かし始める。胸を揉みしだき、白桃のような尻を撫で回し、
足の指、手の指を舐め回す。それら触手の動きは体に張りつく精液を塗り延ばす度、にちょにちょと淫媚な音を発した。
「あっ、あん! やだっ! ふぅん! うそ、こんなっ、感じるなんてぇ!」
しかもネルガルから送り込まれる官能は並ではなかった。週に二回、本格的な道具まで使ってする自慰が
まるで子供の遊びだと思える程に。前戯でこれ程なら本番は一体どうなってしまうのか。
(この、イボイボの一杯付いたキモイ触手がっ、わたしの○ンコに入って…そして…っ)
「あぁん!? あ、あぁ!? それっ、すごぃ!」
浅ましい妄想に興奮した瞬間、肉アケビのヒダヒダをいじっていた触手が、勃起した淫核を舐めた。
股間から頭まで激感が走りぬけ、すぐにそれは甘い愉悦へと変わって全身へと広がっていく。
子宮がキュンと疼くと、膣壁から牝汁が溢れてきた。
「ヌレテきたな。そろそろ、そのハシタナイカラダのチュウシンに、ナニかホシクなってきたんじゃないのか?」
「あっ…ああ…っ」
すでに、快楽にとろけた梨子の頭ではまともな思考が出来なくなっていた。
(あん…これ、すごくいい…アソコに突っ込んでもらったら、もっときもちいいかな?)
「――れて」
「ナンダ? キコえないぞ?」
150 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:55:03 ID:ThXpeMvz
厭らしい笑みを浮かべるネルガルに、とうとう梨子は言ってしまった。
「お願い、いれてぇ!」
快楽にプライドが負けた瞬間だった。
「イイだろうっ」
ずりゅりゅりゅー!
「んああぁぁっ!」
(はいってくる! あんっ、いいっ、ながくて、あつくて、ごりごりしてる!)
媚薬入り精液のせいで敏感になった膣壁は、淫核と同様の快楽を生み出し、
触手に生えた疣や、節まで感じる事が出来た。
「あ、ああっ! はいったっ、はいちゃった…ネルガルの触手がわたしのアソコにっ…はあ…っ」
切なく疼く子宮を鎮められ、思わずため息が漏れる。
この時の梨子の表情は牝そのものだった。
「ウゴクぞ?」
「えっ? ――あん!? あっ、ああっ!」
淫裂に突き込まれた触手が浅く、素早いピストンを開始した。
チュクチュクと卑猥な音を立てながら梨子の肉壼の入り口を解すように触手を動かす。
「あ、あ、あっ、あっ…! それ、いい! もっと!」
「イイだろう?」
触手に、乳首をしゃぶられる。うなじにキスをされる。耳たぶを甘噛みされる。
まるで恋人とのセックスのように優しく、丁寧な扱いに梨子は溺れる。
(ああ…っ、いいっ、アソコ、ぴりぴり感じてっ、あたま、とろけそうっ)
理性が快楽に駆逐された今、梨子は周りの犠牲者達と同じ運命を辿ろうとしていた。
「あっ、あっ、あん! もっとぉ…っ、もっとしてぇ…!」
自分の耳を疑うような猫撫で声。腰はさらなる快楽を得ようと妖しくくねり、
意志の強かった瞳には情欲の炎が燃え上がる。
(ああ…アタシ、こんな化物に、おねだりしてる!)
その非現実感と背徳感が性的興奮を高まらせる。
「クククっ、アサマシイ、アサマシイな! やはりオンナはこうでなければ!」
「そうなのっ! アタシ、エロなの! だからっ、だからぁっ…もっと突いてぇ! 激しくシてぇ!」
「イイゾ! イクラでもカンジさせてヤル!」
151 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:56:23 ID:ThXpeMvz
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ!
「あぁっ! あんっ! あん! あぁんっ♪」
激しさを増した突き込みに梨子が歓喜の喘ぎ声を上げる。肉ヒダを触手の疣で穿り返され、
子宮口を乱暴に小づかれる。そんな荒々しい性交に、梨子は涎を垂らして喜ぶ。
(も、いい! どうなっても、いい! だから、もっと! もっと……)
「もっと気持ち良くしてぇ!」
「イイだろう! サイコウのカイラクをアタエてやる! そのカワリ…!」
ずりゅりゅりゅりゅー!
「ひぎっ!? おっ、おしりぃ!?」
触手が一本、梨子の本気汁に濡れた茶色の窄まりへと滑り込んだ。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ!
「かっ、はっ…! はっ! はぁ! ああぁっ!」
尻と膣に突き立てられた触手を交互に、突かれ、引かれ、
化物の毒液に侵された心と体がぐちゃぐちゃに撹拌される。
下半身を触手の肉詰めにされて息苦しい筈なのに――脳が認識するのは桃色の快楽一色。
――もう、限界だった。
「キサマのセイキをモラウぞ!!」
「――っ!?」
次の瞬間。二穴を掘り進む触手が最奥へと突き込まれる。
同時に梨子を拘束している触手が、はしたなく勃起している三つの肉芽をきつく噛んだ。
(……っ、あっ――!)
「あああぁぁぁあぁああぁぁっっ!!」
どぷぅっ、どぷぅっ!
(出されてる! せーえき、ナカにだされてる!)
尻に子宮に熱い腐液を流し込まれ、上り詰めたと思っていたエクスタシーの階段を、さらに駆け上がる。
痙攣する子宮からは牝汁が、跳ねる体からは汗が吹き出し、辺りに芳香な匂いを撒く。
眉じりは下がり、瞳孔が開く。腫れぼったくなった唇からは気でも違ったような絶叫が吐き出され――
一瞬とも永遠とも感じられるアクメの中で、梨子はさらなる快感を覚えた。
152 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 16:58:18 ID:ThXpeMvz
セックスの絶頂が飛翔と言うなら、今感じてるこれは落下。
セックスで得た快楽、喜悦を、全身から血と一緒に抜き取られるよう。
(こわれ、アタ、シ、こわれ、る…っ)
その破滅的な快楽に再び性の絶頂を迎える。
背徳感と共に、堕ちていく――
こうしてまた一人、いや。一匹の牝が、ネルガルに補食された。
* * *
ネルガルは動かなくなった女を地面へと放った。裸身が悪臭漂う白濁液の泉に浸るが、
女はぴくりとも動かない。
まるで糸の切れた操り人形のように。
ネルガルは、瞳から意志の光が消えた梨子を見下ろすと、満足したように笑った。
「ククくっ。イイセイキだ」
その言葉を肯定するように、焼き爛れたネルガルの皮膚が再生し始める。
梨子から奪った精気を使って、傷を直しているのだ。
「――フム。あのイマイマしいコムスメにやられた傷は完治したか」
水の中で喋るような耳障りな声も、人間の声に近付く。
「だが、精気の量が絶対的に不足しているな。折角壊した牝どもに寄生させるだけの精気が足りない」
牝を犯して精気を補充するのは効率の良いやり方とは言えない。
牝と雄を交わらせた時に生まれる精気を奪うのが最も効率がいいのだが――生憎今は自由に扱える手駒が、
「――いるじゃないか」
ネルガルが不気味に笑う。精気に飢えていた自分は隠れながら牝を狩ることしか考えられなかったが、
今思えば、既に寄生を終えて手駒として使える牝が一匹いる。
「確か五十嵐宮子と言ったか」
微弱だが、遠方で分身の生態反応を感じる。
どうやら自分を倒したあの小娘、宮子に寄生させた分身には気が付かなかったようだ。
「くくくっ。では働いて貰おうか。我が下僕よ?」
そうしてネルガルは五十嵐宮子に寄生させた分身に、司令を与えた。
153 名前:乙×風 ◆WApneMW3ro :2005/10/17(月) 17:08:42 ID:ThXpeMvz
以上で第二話終了です。
……第二話で合ってますよね? ひょっとしたら違うかも。
まあ、その場合は第二話『後半』という事で。
閑話休題。
『カナエ』もここまで来てようやく話が進んだ、という感じです。
これからは二回に一回はエロシーンも入る予定なので楽しみに、
でも首を長くして待っていて下さい。
ちなみに次回更新分では初回投稿時に真っ先に陵辱された五十嵐宮子の
キャラ紹介と、エロシーンを用意しています。
それでは、乱文失礼しました。
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