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年越しうどん(前編)
28 小ネタから妄想 sage 2008/12/31(水) 23:44:30 ID:NPpOEN4C
前スレでうどん粉全裸でこねてた>>691ですが、
うどんだけ(前半だけ)出来たので投下させていただきます。
寄生する部分には至らなかったけれど、後半部分は年明けになりそうです。
久々にPC規制解除されたので拙いですがご了承ください。
29 年越しうどん sage 2008/12/31(水) 23:50:24 ID:NPpOEN4C
ピンポー―ン♪
「あ、丑緒ちゃんだ♪ ハーイ!」
2008年12月31日大晦日。世間様では家族や彼氏なんやと過ごし元旦を迎える、
…彼氏も居ない一人暮らしの私からしてみれば、あっても無くてもどっちでもいい日なわけで……。
そんなとき、同じく
「一人寂しく年を越すのはもうヤダ~」
と、親友の子美が泣きついてきたので、
大晦日の夜を子美の家で、どっちにしろ女二人淋しい年越しパーティーをすることに。
子美がいうには、なんでも
「ものすっっっっごい!美味しい年越しうどんゴチソウしてあげるね♪」
とのことで。
はて? 年越しにソバならぬウドン?
と問いた所、
「そばなんかよりうどんの方が太くて気もt…美味しいよ♪」
とかなんとか。
まぁ、断る理由もうどんを否定する理由も無いのでお邪魔することに。
「外寒かったでしょぉ?早く入って入って」
「分かった分かった。そんなに急かすとまた…あっ」
「うゎおぅっ!」
玄関の段差で転びそうになる子美を激突寸前で引っ張りあげる。
ほんっとにこの子は…。
「モ~~、おっちょこちょいなんだから子美は~。危なっかしいったらありゃしない」
ヤレヤレと呆れた様子で言う私に、ゴメンね~と子美は私の手を両手で掴んで立ち上がる。
子美は落ち着きがなく、おっちょこちょいなので転ぶのはいつものこと。
その度に私が助けるハメになるのだけれど。
まぁ、子美は子供みたいに身体がちっちゃいし軽くて、抱き上げるのは好…じゃなくて
雑作もないので迷惑ではないけど、いつか大怪我するんじゃないかと心配が堪えない。
30 年越しうどん sage 2008/12/31(水) 23:51:44 ID:NPpOEN4C
「コタツでテレビでも見て待ってて~。お腹空いたでしょ~今すぐ作るからね~」
「あ、晩御飯は食べてきたから」
「えぇ~!? なんで食べて来ちゃうの~!?
せっかく今から美味しいうどんをゴチソウしようと思ってたのにぃ~」
いや、年越しそば―うどんだけど…―って年越しながら食べるもんでしょ。
時計はまだ10時にもなってないんだけど…。
「まだ早いと思うよ年越しうどん。子美はホントせっかちだねぇ」
「だぁってぇ~、早く丑緒ちゃんに食べて欲しかったんだも~ん」
そんなに気に入ったの、そのうどん。
聞けばそのうどん。去年の年末に友達の猪口さんから教えて貰ったらしいけど…。
なんで去年に教えてもらったのを今頃になって?
と思ったけど、子美は天然なので、まあよし。…可愛いなぁもう。
「じゃあ丑緒ちゃんのお腹が空くまで準備してるね」
「今から準備するの?」
「うん。うどんはコシが命だからね。いっぱいこねこねしないと」
「こねこね?」
「うん♪こねこね♪」
こねこね、って最初から作るの?
結構本格的な年越しうどんになりそうだけど…大変じゃないかなぁ。
「大丈夫?手伝おうか?」
「うぅん、丑緒ちゃんは座って待ってて~」
そう、わかった、と頷いてテレビに目線を移す。
これじゃなんか一人でいるときと変わらないような…。
………
………………
………………………
…………………ヒマだ……
年末の番組はつまんないなぁ。
子美は台所で準備中だし。なんかやけに静かだけど。
31 年越しうどん sage 2008/12/31(水) 23:56:16 ID:NPpOEN4C
「子美~やっぱ手伝おうか~?」
「ひゃぁ…!…ん…ぃ…いいよぉ、大丈夫…一人で出来るからぁ…」
「本当に大丈夫?なんか苦しそうなんだけど」
「うぅ…ん、苦しくなんてないよぉ…むしろ…んっ…」
口では大丈夫と言っても様子が大丈夫じゃないでしょ。
子美にゃ悪いけど、こっそり覗かせてもらおうと台所の引き戸を…。
ガララ!
「もう、丑緒ちゃんてばぁ。大丈夫だっていったでしょぉ。大人しく待ってなさいっ」
怒られちゃった。
しょうがないのですごすごとコタツに戻る。
でも子美ったら、あんなに顔を上気させて、大変じゃないのかなぁ。
でも…それだけ頑張ってくれてるんだよね…私のために…私の…私の…私だけの…。
~~~~~~~~っ!イカン!!
体が火照ってムラムラ…じゃない変な気分になってきた!
というより、子美の部屋が暑い。あの子が寒がりなのは知ってるけど、これじゃ暑すぎる。
部屋中がむしむしする、ってかムワァっとしてるような。
これじゃあ変な気分にもなるわ。
子美に部屋の温度下げていいか聞こう。
「ねぇ子美、部屋の温度さ…ん?」
…クチュ…ちゅ…
「ふっ…!…ぅぅん…ぁぅ…きもち…いいよぅ…」
「え…?」
うどん作る時ってこんなエロい音するっけ?
子美ったら何して……。
「隣に、んっ…丑緒ちゃんが、いる、のにぃ…はぁあ…聞こえちゃうのにぃ……でも…」
…グチャ…ヌチュ…
「はぁぁ…とまんない…よぉ…」
子美…まさか…隣に私がいる状態でオナ……?
えっ?なにこれ?フラグ?
パニックに陥る私をよそに子美の行為は続く。
32 年越しうどん sage 2008/12/31(水) 23:58:42 ID:NPpOEN4C
「う…丑緒ちゃぁ…あん、んんっ」
突然名前を呼ばれてびびる私。
もしかして聴かれてるのばれた!?
「丑緒ちゃん、と…くぅん!…もっと、仲良く…ぁん…なりたいよぉ…。
んぁ!…だめぇ…丑緒ちゃん…が…いっぱいで…もう入んないよぉ…!」
私がいっぱいって何がどこに!!??
聞き耳を立てているのはバレてないみたいだけど…。
子美ってば…私でしてくれてるんだ…。
駄目だ!これ以上聴いてちゃ…子美に悪い。
もうやめなきゃ…もう…。
「あぁ!!…丑っ…緒…ちゃんんっ…!!…声でちゃ…イっ…イク…んんっっ!~~~~~~~っっ!!」
あ、…子美…イっちゃったんだ。
いつの間にか子美の声を聴きながら、私もアソコに手を伸ばしていた。
でも、結局最後まで盗み聞きしちゃうなんて、私ってば…ちょっと罪悪感。
「…ぁはあっ!…ぅぁ…はぁはぁ…うしおちゃ……だぁ…ぃ…す…きぃ……んんっ…」
こ、これは!?~~~~~っ!…神様ありがとう…これで来年も頑張れます…。
…でなくてっ!
これって…つまり…両思いってこと?
でも私は子美の気持ちを盗み聞きしちゃって…。
子美の気持ちは只の好意っていうこともあるし…。
でも子美は私でシテくれたし…私も子美でするし…。
アレ?この場合どうすりゃいいの?
参加する?私も子美が好きだよって言って…
でも子美がそうじゃなかったら確実に拒否られるし、最悪嫌われるかも。
でも子美さっき“丑緒ちゃん大好き”って言ってたような…。
いやでも聞き間違いって線も…アレ?…でも…?…
「ん…んっ!…はぁ…んふふ♪…またいっぱい“増えた”ねぇ…♪」
一人脳内会議でてんやわんやの私は、子美が最後に言った一言が耳に入っておらず、そ
の言葉にどんな意味が含まれているか知るよしもなかった。
33 年越しうどん sage 2009/01/01(木) 00:01:29 ID:yN2Lh3le
----------------
「は~い♪ 丑緒ちゃんおまたせ~♪」
さっきの出来事がまるで無かったかのように、可愛く…じゃない、いつも通り振舞う子美。
結局、私は何も行動を起こせず、子美がうどんを作り終えるのを、悶々とした気持ちでコタツに座って待っていた。
因みに脳内会議はまだ続いている。
「…ゃん!…丑緒ちゃんっ!」
「はひっ!?」
「どうしたの丑緒ちゃんポーっとして。顔も真っ赤。もしかして熱でもあるの?」
あなたのことを考えてたから、なんて言える筈もなく。
ちょっと部屋が暑くて、と言い訳をする私。
「ゴメンね、私が寒がりなばっかりに。もう暖房切っちゃうね」
あ~七割方は子美のせいじゃないんだけど…ん?
厳密に言うと子美のせい?
いや違う違う!悪いのは私が…!
「今日寒いから温かいのにしちゃったけど大丈夫? ざるがいいなら新しいの作り直すけど」
「ぇ?あぁ、いいよいいよ。あったかいの大好き―…ぅん?」
子美に差し出された熱々の器には、色の薄い汁に良さげなうどんよりも先に目につく…真っ白な山?
真っ白でドロっとしたのが中央から中身を覆い尽くさんと広がって山のようになっている。
それ以外具らしきものは見当たらないけど、これって…。
「ねぇ、子美。これって山かけうどん?」
「丑緒ちゃんあったり~。それ綺麗に盛るの大変だったんだから~。さぁさぁ、早く食べて食べて♪」
「ぁ…うん。いただきます」
山かけねー、年越しで出るにしては珍しいけど。
子美が心を込めて作ってくれたうどんだし。ありがたく食べよう。
「あーいい匂い」
「美味しそうでしょー。熱いからフーフーして食べてね。してあげようか?」
「ぃい、いいわよそんな、子美じゃあるまいし。大丈夫よ自分でできるから」
一々ドキドキさせるなぁこの子は。
断ったことを若干後悔しつつ、私はうどんに口をつけた。
34 年越しうどん sage 2009/01/01(木) 00:03:12 ID:yN2Lh3le
「…ずるずる…ちゅるん…、うん!おいしい!スゴくおいしいよコレ!」
「そう?良かった~。いっぱいいるからどんどん食べてね?」
「うん。ちゅ…ずるずる…」
これは推すだけあるわね~。今まで食べたことないくらいおいしいよ、このうどん。
それにこのうどんと山かけが良く合うこと…もうおんなじ所から産まれてきたん
じゃないかってくらい合う!
これは子美に感謝ねえ~。
「わぁ、もう食べちゃったの丑緒ちゃん。いつもはゆっくりなのに」
あれ?気づかないウチにもう一杯食べ終わってたのね。
「うん、もうおいしくって。啜ってるっていうか、うどんが勝手に入っていくみたいな感じで」
「んふふ~気に入ってくれて良かった~♪ あっ、新しいの持ってくるね」
「あぁ、自分でやるからいいよ。それより子美も座って食べよ」
「後でゆっくり食べるからいいよ。
それに、私は丑緒ちゃんが美味しいって言って食べてくれるのを見てるので幸せだもん」
かァ~~~~っ!! どこの幼妻ならぬ新妻よぉアンタって子はぁ!?
アンタは私の中の『世界で一番奥さんにしたい人』ランキングで
ぶっちぎりのトップよ!こんちくしょう!!
と、こんな感じに要所要所で身悶えつつ、2杯3杯と食を進めていったわけで。
気が付けば食べ始めてから30分位。
アレ…? 私ったら……
「子美?私何杯食べたっけ?…はぁ」
「ん~?わかんにゃい♪ でも美味しいものはいくら食べてもいいよね♪」
可愛いなぁチクショー。あなたの笑顔で何杯食べたなんて吹き飛びました。
せっかく子美が用意したうどんなんだから、私が全部食べないと……。
35 年越しうどん sage 2009/01/01(木) 00:05:03 ID:yN2Lh3le
「丑緒ちゃん暑そうだね。うどん冷たいのにしようか?」
「ん…、温かいので…温かいのがいいの」
「うん、わかった。温かいの持ってくるね」
あ~おいしい…。コレなら一生食べてられるわ。
良いところは…喉ごしとか味とか匂いとか…探せばきりがないけど。
うどん自体も当然いいけど、食べてるウチに山かけの良さが見えてくる。
なんか、山かけの匂いが頭の奥まで染みるというか…。
うどんと合わせて病み付きになる味というか…。
こんなおいしいのどこで買ったのかな?スーパーじゃ売ってないだろうし。
「はぁい、おかわりだよ~」
「ありがとう。ねえ子美、これってどこで手に入れたの?」
「ん~?んーホントは秘密なんだけど~、丑緒ちゃんには特別に教えてあげる」
丑緒ちゃんには特別に……丑緒ちゃんには特別……丑緒ちゃんは特別……
「これはね、“堂生寄”?ってとこで買ったんだよ」
「…特別…丑緒ちゃんは…あ…えっ? どこ?どこで買ったって?」
「“堂生寄”だってば~、そう看板に書いてあったし。
今度買いに行くとき一緒に行こうね」
手打ちってのが面倒だけど、こんなにおいしいならいいかな。
今度買いに行くとき連れてってもらおう。
-------------------------------
36 小ネタから妄想 sage 2009/01/01(木) 00:13:33 ID:yN2Lh3le
これで前半終わりです。案の定若干ミスりました。
後半から寄生展開の予定なので、
とりあえず来年まで年越しうどんは我慢してください。
それと、あけましておめでとうございます!
前スレでうどん粉全裸でこねてた>>691ですが、
うどんだけ(前半だけ)出来たので投下させていただきます。
寄生する部分には至らなかったけれど、後半部分は年明けになりそうです。
久々にPC規制解除されたので拙いですがご了承ください。
29 年越しうどん sage 2008/12/31(水) 23:50:24 ID:NPpOEN4C
ピンポー―ン♪
「あ、丑緒ちゃんだ♪ ハーイ!」
2008年12月31日大晦日。世間様では家族や彼氏なんやと過ごし元旦を迎える、
…彼氏も居ない一人暮らしの私からしてみれば、あっても無くてもどっちでもいい日なわけで……。
そんなとき、同じく
「一人寂しく年を越すのはもうヤダ~」
と、親友の子美が泣きついてきたので、
大晦日の夜を子美の家で、どっちにしろ女二人淋しい年越しパーティーをすることに。
子美がいうには、なんでも
「ものすっっっっごい!美味しい年越しうどんゴチソウしてあげるね♪」
とのことで。
はて? 年越しにソバならぬウドン?
と問いた所、
「そばなんかよりうどんの方が太くて気もt…美味しいよ♪」
とかなんとか。
まぁ、断る理由もうどんを否定する理由も無いのでお邪魔することに。
「外寒かったでしょぉ?早く入って入って」
「分かった分かった。そんなに急かすとまた…あっ」
「うゎおぅっ!」
玄関の段差で転びそうになる子美を激突寸前で引っ張りあげる。
ほんっとにこの子は…。
「モ~~、おっちょこちょいなんだから子美は~。危なっかしいったらありゃしない」
ヤレヤレと呆れた様子で言う私に、ゴメンね~と子美は私の手を両手で掴んで立ち上がる。
子美は落ち着きがなく、おっちょこちょいなので転ぶのはいつものこと。
その度に私が助けるハメになるのだけれど。
まぁ、子美は子供みたいに身体がちっちゃいし軽くて、抱き上げるのは好…じゃなくて
雑作もないので迷惑ではないけど、いつか大怪我するんじゃないかと心配が堪えない。
30 年越しうどん sage 2008/12/31(水) 23:51:44 ID:NPpOEN4C
「コタツでテレビでも見て待ってて~。お腹空いたでしょ~今すぐ作るからね~」
「あ、晩御飯は食べてきたから」
「えぇ~!? なんで食べて来ちゃうの~!?
せっかく今から美味しいうどんをゴチソウしようと思ってたのにぃ~」
いや、年越しそば―うどんだけど…―って年越しながら食べるもんでしょ。
時計はまだ10時にもなってないんだけど…。
「まだ早いと思うよ年越しうどん。子美はホントせっかちだねぇ」
「だぁってぇ~、早く丑緒ちゃんに食べて欲しかったんだも~ん」
そんなに気に入ったの、そのうどん。
聞けばそのうどん。去年の年末に友達の猪口さんから教えて貰ったらしいけど…。
なんで去年に教えてもらったのを今頃になって?
と思ったけど、子美は天然なので、まあよし。…可愛いなぁもう。
「じゃあ丑緒ちゃんのお腹が空くまで準備してるね」
「今から準備するの?」
「うん。うどんはコシが命だからね。いっぱいこねこねしないと」
「こねこね?」
「うん♪こねこね♪」
こねこね、って最初から作るの?
結構本格的な年越しうどんになりそうだけど…大変じゃないかなぁ。
「大丈夫?手伝おうか?」
「うぅん、丑緒ちゃんは座って待ってて~」
そう、わかった、と頷いてテレビに目線を移す。
これじゃなんか一人でいるときと変わらないような…。
………
………………
………………………
…………………ヒマだ……
年末の番組はつまんないなぁ。
子美は台所で準備中だし。なんかやけに静かだけど。
31 年越しうどん sage 2008/12/31(水) 23:56:16 ID:NPpOEN4C
「子美~やっぱ手伝おうか~?」
「ひゃぁ…!…ん…ぃ…いいよぉ、大丈夫…一人で出来るからぁ…」
「本当に大丈夫?なんか苦しそうなんだけど」
「うぅ…ん、苦しくなんてないよぉ…むしろ…んっ…」
口では大丈夫と言っても様子が大丈夫じゃないでしょ。
子美にゃ悪いけど、こっそり覗かせてもらおうと台所の引き戸を…。
ガララ!
「もう、丑緒ちゃんてばぁ。大丈夫だっていったでしょぉ。大人しく待ってなさいっ」
怒られちゃった。
しょうがないのですごすごとコタツに戻る。
でも子美ったら、あんなに顔を上気させて、大変じゃないのかなぁ。
でも…それだけ頑張ってくれてるんだよね…私のために…私の…私の…私だけの…。
~~~~~~~~っ!イカン!!
体が火照ってムラムラ…じゃない変な気分になってきた!
というより、子美の部屋が暑い。あの子が寒がりなのは知ってるけど、これじゃ暑すぎる。
部屋中がむしむしする、ってかムワァっとしてるような。
これじゃあ変な気分にもなるわ。
子美に部屋の温度下げていいか聞こう。
「ねぇ子美、部屋の温度さ…ん?」
…クチュ…ちゅ…
「ふっ…!…ぅぅん…ぁぅ…きもち…いいよぅ…」
「え…?」
うどん作る時ってこんなエロい音するっけ?
子美ったら何して……。
「隣に、んっ…丑緒ちゃんが、いる、のにぃ…はぁあ…聞こえちゃうのにぃ……でも…」
…グチャ…ヌチュ…
「はぁぁ…とまんない…よぉ…」
子美…まさか…隣に私がいる状態でオナ……?
えっ?なにこれ?フラグ?
パニックに陥る私をよそに子美の行為は続く。
32 年越しうどん sage 2008/12/31(水) 23:58:42 ID:NPpOEN4C
「う…丑緒ちゃぁ…あん、んんっ」
突然名前を呼ばれてびびる私。
もしかして聴かれてるのばれた!?
「丑緒ちゃん、と…くぅん!…もっと、仲良く…ぁん…なりたいよぉ…。
んぁ!…だめぇ…丑緒ちゃん…が…いっぱいで…もう入んないよぉ…!」
私がいっぱいって何がどこに!!??
聞き耳を立てているのはバレてないみたいだけど…。
子美ってば…私でしてくれてるんだ…。
駄目だ!これ以上聴いてちゃ…子美に悪い。
もうやめなきゃ…もう…。
「あぁ!!…丑っ…緒…ちゃんんっ…!!…声でちゃ…イっ…イク…んんっっ!~~~~~~~っっ!!」
あ、…子美…イっちゃったんだ。
いつの間にか子美の声を聴きながら、私もアソコに手を伸ばしていた。
でも、結局最後まで盗み聞きしちゃうなんて、私ってば…ちょっと罪悪感。
「…ぁはあっ!…ぅぁ…はぁはぁ…うしおちゃ……だぁ…ぃ…す…きぃ……んんっ…」
こ、これは!?~~~~~っ!…神様ありがとう…これで来年も頑張れます…。
…でなくてっ!
これって…つまり…両思いってこと?
でも私は子美の気持ちを盗み聞きしちゃって…。
子美の気持ちは只の好意っていうこともあるし…。
でも子美は私でシテくれたし…私も子美でするし…。
アレ?この場合どうすりゃいいの?
参加する?私も子美が好きだよって言って…
でも子美がそうじゃなかったら確実に拒否られるし、最悪嫌われるかも。
でも子美さっき“丑緒ちゃん大好き”って言ってたような…。
いやでも聞き間違いって線も…アレ?…でも…?…
「ん…んっ!…はぁ…んふふ♪…またいっぱい“増えた”ねぇ…♪」
一人脳内会議でてんやわんやの私は、子美が最後に言った一言が耳に入っておらず、そ
の言葉にどんな意味が含まれているか知るよしもなかった。
33 年越しうどん sage 2009/01/01(木) 00:01:29 ID:yN2Lh3le
----------------
「は~い♪ 丑緒ちゃんおまたせ~♪」
さっきの出来事がまるで無かったかのように、可愛く…じゃない、いつも通り振舞う子美。
結局、私は何も行動を起こせず、子美がうどんを作り終えるのを、悶々とした気持ちでコタツに座って待っていた。
因みに脳内会議はまだ続いている。
「…ゃん!…丑緒ちゃんっ!」
「はひっ!?」
「どうしたの丑緒ちゃんポーっとして。顔も真っ赤。もしかして熱でもあるの?」
あなたのことを考えてたから、なんて言える筈もなく。
ちょっと部屋が暑くて、と言い訳をする私。
「ゴメンね、私が寒がりなばっかりに。もう暖房切っちゃうね」
あ~七割方は子美のせいじゃないんだけど…ん?
厳密に言うと子美のせい?
いや違う違う!悪いのは私が…!
「今日寒いから温かいのにしちゃったけど大丈夫? ざるがいいなら新しいの作り直すけど」
「ぇ?あぁ、いいよいいよ。あったかいの大好き―…ぅん?」
子美に差し出された熱々の器には、色の薄い汁に良さげなうどんよりも先に目につく…真っ白な山?
真っ白でドロっとしたのが中央から中身を覆い尽くさんと広がって山のようになっている。
それ以外具らしきものは見当たらないけど、これって…。
「ねぇ、子美。これって山かけうどん?」
「丑緒ちゃんあったり~。それ綺麗に盛るの大変だったんだから~。さぁさぁ、早く食べて食べて♪」
「ぁ…うん。いただきます」
山かけねー、年越しで出るにしては珍しいけど。
子美が心を込めて作ってくれたうどんだし。ありがたく食べよう。
「あーいい匂い」
「美味しそうでしょー。熱いからフーフーして食べてね。してあげようか?」
「ぃい、いいわよそんな、子美じゃあるまいし。大丈夫よ自分でできるから」
一々ドキドキさせるなぁこの子は。
断ったことを若干後悔しつつ、私はうどんに口をつけた。
34 年越しうどん sage 2009/01/01(木) 00:03:12 ID:yN2Lh3le
「…ずるずる…ちゅるん…、うん!おいしい!スゴくおいしいよコレ!」
「そう?良かった~。いっぱいいるからどんどん食べてね?」
「うん。ちゅ…ずるずる…」
これは推すだけあるわね~。今まで食べたことないくらいおいしいよ、このうどん。
それにこのうどんと山かけが良く合うこと…もうおんなじ所から産まれてきたん
じゃないかってくらい合う!
これは子美に感謝ねえ~。
「わぁ、もう食べちゃったの丑緒ちゃん。いつもはゆっくりなのに」
あれ?気づかないウチにもう一杯食べ終わってたのね。
「うん、もうおいしくって。啜ってるっていうか、うどんが勝手に入っていくみたいな感じで」
「んふふ~気に入ってくれて良かった~♪ あっ、新しいの持ってくるね」
「あぁ、自分でやるからいいよ。それより子美も座って食べよ」
「後でゆっくり食べるからいいよ。
それに、私は丑緒ちゃんが美味しいって言って食べてくれるのを見てるので幸せだもん」
かァ~~~~っ!! どこの幼妻ならぬ新妻よぉアンタって子はぁ!?
アンタは私の中の『世界で一番奥さんにしたい人』ランキングで
ぶっちぎりのトップよ!こんちくしょう!!
と、こんな感じに要所要所で身悶えつつ、2杯3杯と食を進めていったわけで。
気が付けば食べ始めてから30分位。
アレ…? 私ったら……
「子美?私何杯食べたっけ?…はぁ」
「ん~?わかんにゃい♪ でも美味しいものはいくら食べてもいいよね♪」
可愛いなぁチクショー。あなたの笑顔で何杯食べたなんて吹き飛びました。
せっかく子美が用意したうどんなんだから、私が全部食べないと……。
35 年越しうどん sage 2009/01/01(木) 00:05:03 ID:yN2Lh3le
「丑緒ちゃん暑そうだね。うどん冷たいのにしようか?」
「ん…、温かいので…温かいのがいいの」
「うん、わかった。温かいの持ってくるね」
あ~おいしい…。コレなら一生食べてられるわ。
良いところは…喉ごしとか味とか匂いとか…探せばきりがないけど。
うどん自体も当然いいけど、食べてるウチに山かけの良さが見えてくる。
なんか、山かけの匂いが頭の奥まで染みるというか…。
うどんと合わせて病み付きになる味というか…。
こんなおいしいのどこで買ったのかな?スーパーじゃ売ってないだろうし。
「はぁい、おかわりだよ~」
「ありがとう。ねえ子美、これってどこで手に入れたの?」
「ん~?んーホントは秘密なんだけど~、丑緒ちゃんには特別に教えてあげる」
丑緒ちゃんには特別に……丑緒ちゃんには特別……丑緒ちゃんは特別……
「これはね、“堂生寄”?ってとこで買ったんだよ」
「…特別…丑緒ちゃんは…あ…えっ? どこ?どこで買ったって?」
「“堂生寄”だってば~、そう看板に書いてあったし。
今度買いに行くとき一緒に行こうね」
手打ちってのが面倒だけど、こんなにおいしいならいいかな。
今度買いに行くとき連れてってもらおう。
-------------------------------
36 小ネタから妄想 sage 2009/01/01(木) 00:13:33 ID:yN2Lh3le
これで前半終わりです。案の定若干ミスりました。
後半から寄生展開の予定なので、
とりあえず来年まで年越しうどんは我慢してください。
それと、あけましておめでとうございます!
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