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(ヘッドフォンの中には・・・)
467 (1/7) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
部活が終わり、友人たちとファミレスでお喋りをして、駅前で別れ、帰路。
少女はいつものようにレコードショップに寄っていた。
特に欲しいものがあるわけでもないのだけれど、ついつい立ち寄ってしまう。
習慣みたいなものだ。
音楽好きな両親の影響だろうか。
本が好きな人がいるのと同じように、少女はCDやレコードが好きだった。
そんな彼女にとってレコードショップやレンタルショップというのは自宅と同じくらいほっとする場所なのだ。
タイトルを流し見し、目についたものを引きぬき、ジャケットを鑑賞し、棚に戻す。
ほぼ毎日同じ事をしているせいか、妙になれた、流れるような手つきだ。
ときどき気に入ったものがあったのか、目を見開いたり、口元をわずかにほころばせたりする。
中学生の財力ゆえに、気に入ったものすべてを買えるわけではない。
良かったものを覚えて帰り、特に気に入ったものだけを、後日また買いに来るようにして、一枚一枚コレクションを増やしていくのが常だった。
468 (2/7) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
少女はすこし飽きをおぼえていた。
それも当然。
そこそこ大きなレコードショップだったが、所詮はチェーン店。
しかも毎日来ているだけあって、大体のCDは見てしまっている。
店内の配置にしても、下手な店員よりは確実に詳しいだろう。
(そろそろ隣町のレコードショップに足を伸ばしてもいいかな)
そんなことを考えながら、新入荷の棚を漁り、店内をぶらつく。
棚の中を抜けて、壁際へ、店の隅へとふらりふらり。
(あ、試聴機のタイトル替わってる)
目ざとく見つけると、吸い付けられるように試聴機に手を伸ばす。
と、違和感。
(あれ、ヘッドフォンも?)
試聴機にかかっていたのは見慣れたものではなく、より大きく、高級そうなヘッドフォン。
新しいものはいいものだ。
少女はすこし得した気分になって、そのヘッドフォンをそっと取り上げる。
いままで慣れたここのヘッドフォンより、すこしずしりとした作り。
耳をすっぽり覆うおおきなイヤパッドは、手に吸い付くようなしめやかな素材で覆われている。
装着すると、店内のざわつきや音楽が、スッと遠くなった。
どこかがあたったのか、チクリとしたのをちょっとずらして調節すると、頭と一体化したかのように馴染む。
実に上等なヘッドフォンだ。嬉しくなって、試聴機の1番からかける。
はじめて見るバンドだったが、なかなか少女の好みにあった曲だった。
じっくり聞いてやろうと、肩にかけていた鞄をおろして、足の間に置き、楽な体勢をとる。
そうして、少女は静かな世界で音楽に没入していった。
469 (2/7) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
一曲目がおわり、二曲目が始まる。
全部聴いているほど暇でもないし、お店で全部聴くのはちょっと気まずい。
次のCDへかけ替えるために、少女は試聴に手を伸ばそうとした。
(あれ?)
動かない。
金縛りにあってしまったように、ピクリとも動かせない。
手どころか足や首、体全体が少女の意思をはなれてしまっていた。
声を出そうとするも、掠れ声さえ出せない。
音楽に集中するために薄く閉じたまぶたは、いくら開けようとしても微動だにしない。
予想だにしない状況に、パニックに陥ってしまう。
しかし、少女の内心とは裏腹に、身体は平常のまま。
店員や他の客には、リラックスした状態で曲を聴き続けているようにしか見えない。
いつもの子がまた試聴機を使っている、それだけである。
予想だにしない事態に混乱している少女は、聞こえてくる音に変化が生じたことに気づかなかった。
穏やかな音楽に紛れて、なにかが蠢き出す気配。
軟体質のそれは、ヘッドフォンの中にへばりついていたらしい。
染み出すようにイヤパッドの中に溢れて、少女の耳に近づいてゆく。
右のスピーカーがすべて覆われて、音がくぐもった頃に少女もようやく新たな異変を感じとった。
しかし、おぞましい気配を察したところで、少女は動けない。
抵抗のすべを持たない少女の耳を、生暖かい軟体が舐めるように覆ってゆく。
その行き先は少女の耳穴。
気色の悪い感覚に、少女の背筋から全身にぞっと怖気が走る。
右耳からはぐちゅぐちゅとした水音にも似た音ばかりきこえ、左耳から聞こえるはずの音楽は現実感をうしなって遠くへ行ってしまった。
軟体はぬるぬると這いながら耳穴をその身で埋め尽くすと、一度動きを止める。
耳を這う動きがとまったことにより、少女の理解がようやっと追いつく。
身体が動かせなくて、耳をなにかに覆い尽くされて、声もだせなくて。
現状の把握が進むにつれ、少女の胸中に今度は不安が広がる。
何が起きているのかわからないけれど、このまま終わるはずがない。
そんな漠然とした予感。
閉じた視界の中で耳へと意識が集中していて、ほんの些細な動きさえ感じ取れてしまう。
鋭敏になった感覚に突如激痛がはしる。
軟体がその身を尖らせ鼓膜を破ったのだ。
キーンという音にならない音が響き、身動きも声も出せない状況はより痛みをより一層大きく感じさせる。
唯一自由になる呼吸を詰まらせ、荒げ、なんとか痛みを和らげようとするも、たったそれだけでは気休めにもならない。
ただただ、すべてが終わるまで耐えるしかなかった。
470 (4/6) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
そんな少女にお構いなく軟体はその身を少女の奥へと進める。
鼓室に侵入し、蝸牛を埋め尽くし、そうして脳へ根を伸ばす。
丁寧に、丁寧に。
宿主をこわしてしまっては元も子もない。
脳を奪い取るのではなく、共有するのだ。
まずは痛みを感じる部位から変えてゆく。
快楽物質を大量に放出させ、痛みを和らげ、神経を繋ぎ変えて痛みを快感へと錯覚させる。
人間は脆いものだ。
人間をどう扱えばいいのかを、それは本能的に知っていた。
痛みだけで死んでしまうコレは、最初にここを抑えておかないとすぐに壊れてしまう。
痛覚神経と快感中枢を支配して。
さて、本格的な寄生の開始だ。
まだヘッドフォンの中に残った身体を、中へ中へと補充しながら脳に張った根を広げてゆく。
運動中枢を支配して、身体を掌握する。
これでもう神経毒は要らなくなった。
最初に打ち込んでコレの身体を麻痺させた毒は中和しておく。
さあ、あとは意思を司る部分を乗っ取るだけ。
471 (5/6) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
これは少々やっかい。
記憶を読み込んで、改ざんして、自分がいることを当然だと思い込ませなければいけない。
そのためには記憶を共有して、思考パターンを合わせるのが手っ取り早い。
そうしないと思い通りに動いてくれないのだ。
丁寧な仕事には時間がかかる。
その間に養分の確保をしておかなくては。
脳への侵食を進めながら、今度は鼓室から鼻の奥につながる耳管に触手を伸ばす。
身を細くして耳管を抜け、咽喉から食道へ。
消化管の内壁に張り付くように、網状のアメーバのように、奥へ奥へ。
胃を覆い、幽門を抜け、十二指腸、小腸、大腸と。
消化管全てを覆い尽くし、本体へと栄養を送る。
幸い、先ほど食事してくれていたらしい。
十分すぎるほどの養分が摂取できた。
どうやらコレは体重を気にしているみたい。
これからは私がいるからね。
好きなだけ食べるといいよ。
さて、記憶の読み取りもほぼ終わり。
やれやれ、これで一息つけるよ。
あとは吸収した養分で増やした部分を、このヘッドフォンへ残しておしまい。
これ以上ここにいては店員に怪しまれてしまうからね。
あとの作業は家に帰ってからにしましょう。
それにしてもこのヘッドフォンというのは理想的な住処だね。
最初の私はよっぽど賢かったのね。
最近は分裂の頻度もあがって、申し分なし。
さて、じゃあね。
脳から切り離した瞬間に襲っちゃだめだよ?
この人間には私がもう入ってるんだから。
そうね。
2日くらい、眠ってるといいわ。
じゃ、元気でね。
472 (6/6) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
遠い、あやふやなところへ行っていた少女の意識が戻ってくる。
6枚あったCDも、もう聞き終えてしまった。
(そうね、3枚目はなかなか良かった。買ってもいいかもしれないね)
そんなことを考えながら、ヘッドフォンを外し、試聴機へ戻す。
もうすっかり遅くなってしまった。
このままだと夕飯の時間に遅れてしまう。
少女は足の間においていたカバンを持ち上げる。
通学カバンの布地はところどころ、水気を含んでその色を濃くしている。
少女の股間から溢れでた液体が、太ももをつたい、ニーソックスに染みこみ、カバンにまで到達した結果である。
(いやだな。シミにならないといいんだけれど)
家に帰って、はやく洗うことを考えながら、少女は店をでる。
右耳から未だにズキンズキンと痛いほどに感じる快感で、少々足元がおぼつかないようだ。
そっと、手をあてがうと、キーンとした音がひびいてくるような気がする。
家へ足をむけると、クゥと可愛らしく腹がなる。
(お腹すいたなあ)
晩御飯のメニューはなんだろうかと思いを馳せる。
(そう、たくさん食べて、この子を育てて、もっともっと増やさないといけないもんね)
「うーん、楽しみ!」
思わずすこし大きな独り言をもらした後、少女はあわてて周りを見渡し、誰も見ていなかったことにホッとして、足を速めるのだった。
おわり
473 名無しさん@ピンキー sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
以上です
名前欄のレス番がグダったりほぼエロシーンなかったりですまんせん
ヘッドフォンから生えた触手に脳いじられるシチュが大好きですすいません
部活が終わり、友人たちとファミレスでお喋りをして、駅前で別れ、帰路。
少女はいつものようにレコードショップに寄っていた。
特に欲しいものがあるわけでもないのだけれど、ついつい立ち寄ってしまう。
習慣みたいなものだ。
音楽好きな両親の影響だろうか。
本が好きな人がいるのと同じように、少女はCDやレコードが好きだった。
そんな彼女にとってレコードショップやレンタルショップというのは自宅と同じくらいほっとする場所なのだ。
タイトルを流し見し、目についたものを引きぬき、ジャケットを鑑賞し、棚に戻す。
ほぼ毎日同じ事をしているせいか、妙になれた、流れるような手つきだ。
ときどき気に入ったものがあったのか、目を見開いたり、口元をわずかにほころばせたりする。
中学生の財力ゆえに、気に入ったものすべてを買えるわけではない。
良かったものを覚えて帰り、特に気に入ったものだけを、後日また買いに来るようにして、一枚一枚コレクションを増やしていくのが常だった。
468 (2/7) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
少女はすこし飽きをおぼえていた。
それも当然。
そこそこ大きなレコードショップだったが、所詮はチェーン店。
しかも毎日来ているだけあって、大体のCDは見てしまっている。
店内の配置にしても、下手な店員よりは確実に詳しいだろう。
(そろそろ隣町のレコードショップに足を伸ばしてもいいかな)
そんなことを考えながら、新入荷の棚を漁り、店内をぶらつく。
棚の中を抜けて、壁際へ、店の隅へとふらりふらり。
(あ、試聴機のタイトル替わってる)
目ざとく見つけると、吸い付けられるように試聴機に手を伸ばす。
と、違和感。
(あれ、ヘッドフォンも?)
試聴機にかかっていたのは見慣れたものではなく、より大きく、高級そうなヘッドフォン。
新しいものはいいものだ。
少女はすこし得した気分になって、そのヘッドフォンをそっと取り上げる。
いままで慣れたここのヘッドフォンより、すこしずしりとした作り。
耳をすっぽり覆うおおきなイヤパッドは、手に吸い付くようなしめやかな素材で覆われている。
装着すると、店内のざわつきや音楽が、スッと遠くなった。
どこかがあたったのか、チクリとしたのをちょっとずらして調節すると、頭と一体化したかのように馴染む。
実に上等なヘッドフォンだ。嬉しくなって、試聴機の1番からかける。
はじめて見るバンドだったが、なかなか少女の好みにあった曲だった。
じっくり聞いてやろうと、肩にかけていた鞄をおろして、足の間に置き、楽な体勢をとる。
そうして、少女は静かな世界で音楽に没入していった。
469 (2/7) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
一曲目がおわり、二曲目が始まる。
全部聴いているほど暇でもないし、お店で全部聴くのはちょっと気まずい。
次のCDへかけ替えるために、少女は試聴に手を伸ばそうとした。
(あれ?)
動かない。
金縛りにあってしまったように、ピクリとも動かせない。
手どころか足や首、体全体が少女の意思をはなれてしまっていた。
声を出そうとするも、掠れ声さえ出せない。
音楽に集中するために薄く閉じたまぶたは、いくら開けようとしても微動だにしない。
予想だにしない状況に、パニックに陥ってしまう。
しかし、少女の内心とは裏腹に、身体は平常のまま。
店員や他の客には、リラックスした状態で曲を聴き続けているようにしか見えない。
いつもの子がまた試聴機を使っている、それだけである。
予想だにしない事態に混乱している少女は、聞こえてくる音に変化が生じたことに気づかなかった。
穏やかな音楽に紛れて、なにかが蠢き出す気配。
軟体質のそれは、ヘッドフォンの中にへばりついていたらしい。
染み出すようにイヤパッドの中に溢れて、少女の耳に近づいてゆく。
右のスピーカーがすべて覆われて、音がくぐもった頃に少女もようやく新たな異変を感じとった。
しかし、おぞましい気配を察したところで、少女は動けない。
抵抗のすべを持たない少女の耳を、生暖かい軟体が舐めるように覆ってゆく。
その行き先は少女の耳穴。
気色の悪い感覚に、少女の背筋から全身にぞっと怖気が走る。
右耳からはぐちゅぐちゅとした水音にも似た音ばかりきこえ、左耳から聞こえるはずの音楽は現実感をうしなって遠くへ行ってしまった。
軟体はぬるぬると這いながら耳穴をその身で埋め尽くすと、一度動きを止める。
耳を這う動きがとまったことにより、少女の理解がようやっと追いつく。
身体が動かせなくて、耳をなにかに覆い尽くされて、声もだせなくて。
現状の把握が進むにつれ、少女の胸中に今度は不安が広がる。
何が起きているのかわからないけれど、このまま終わるはずがない。
そんな漠然とした予感。
閉じた視界の中で耳へと意識が集中していて、ほんの些細な動きさえ感じ取れてしまう。
鋭敏になった感覚に突如激痛がはしる。
軟体がその身を尖らせ鼓膜を破ったのだ。
キーンという音にならない音が響き、身動きも声も出せない状況はより痛みをより一層大きく感じさせる。
唯一自由になる呼吸を詰まらせ、荒げ、なんとか痛みを和らげようとするも、たったそれだけでは気休めにもならない。
ただただ、すべてが終わるまで耐えるしかなかった。
470 (4/6) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
そんな少女にお構いなく軟体はその身を少女の奥へと進める。
鼓室に侵入し、蝸牛を埋め尽くし、そうして脳へ根を伸ばす。
丁寧に、丁寧に。
宿主をこわしてしまっては元も子もない。
脳を奪い取るのではなく、共有するのだ。
まずは痛みを感じる部位から変えてゆく。
快楽物質を大量に放出させ、痛みを和らげ、神経を繋ぎ変えて痛みを快感へと錯覚させる。
人間は脆いものだ。
人間をどう扱えばいいのかを、それは本能的に知っていた。
痛みだけで死んでしまうコレは、最初にここを抑えておかないとすぐに壊れてしまう。
痛覚神経と快感中枢を支配して。
さて、本格的な寄生の開始だ。
まだヘッドフォンの中に残った身体を、中へ中へと補充しながら脳に張った根を広げてゆく。
運動中枢を支配して、身体を掌握する。
これでもう神経毒は要らなくなった。
最初に打ち込んでコレの身体を麻痺させた毒は中和しておく。
さあ、あとは意思を司る部分を乗っ取るだけ。
471 (5/6) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
これは少々やっかい。
記憶を読み込んで、改ざんして、自分がいることを当然だと思い込ませなければいけない。
そのためには記憶を共有して、思考パターンを合わせるのが手っ取り早い。
そうしないと思い通りに動いてくれないのだ。
丁寧な仕事には時間がかかる。
その間に養分の確保をしておかなくては。
脳への侵食を進めながら、今度は鼓室から鼻の奥につながる耳管に触手を伸ばす。
身を細くして耳管を抜け、咽喉から食道へ。
消化管の内壁に張り付くように、網状のアメーバのように、奥へ奥へ。
胃を覆い、幽門を抜け、十二指腸、小腸、大腸と。
消化管全てを覆い尽くし、本体へと栄養を送る。
幸い、先ほど食事してくれていたらしい。
十分すぎるほどの養分が摂取できた。
どうやらコレは体重を気にしているみたい。
これからは私がいるからね。
好きなだけ食べるといいよ。
さて、記憶の読み取りもほぼ終わり。
やれやれ、これで一息つけるよ。
あとは吸収した養分で増やした部分を、このヘッドフォンへ残しておしまい。
これ以上ここにいては店員に怪しまれてしまうからね。
あとの作業は家に帰ってからにしましょう。
それにしてもこのヘッドフォンというのは理想的な住処だね。
最初の私はよっぽど賢かったのね。
最近は分裂の頻度もあがって、申し分なし。
さて、じゃあね。
脳から切り離した瞬間に襲っちゃだめだよ?
この人間には私がもう入ってるんだから。
そうね。
2日くらい、眠ってるといいわ。
じゃ、元気でね。
472 (6/6) sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
遠い、あやふやなところへ行っていた少女の意識が戻ってくる。
6枚あったCDも、もう聞き終えてしまった。
(そうね、3枚目はなかなか良かった。買ってもいいかもしれないね)
そんなことを考えながら、ヘッドフォンを外し、試聴機へ戻す。
もうすっかり遅くなってしまった。
このままだと夕飯の時間に遅れてしまう。
少女は足の間においていたカバンを持ち上げる。
通学カバンの布地はところどころ、水気を含んでその色を濃くしている。
少女の股間から溢れでた液体が、太ももをつたい、ニーソックスに染みこみ、カバンにまで到達した結果である。
(いやだな。シミにならないといいんだけれど)
家に帰って、はやく洗うことを考えながら、少女は店をでる。
右耳から未だにズキンズキンと痛いほどに感じる快感で、少々足元がおぼつかないようだ。
そっと、手をあてがうと、キーンとした音がひびいてくるような気がする。
家へ足をむけると、クゥと可愛らしく腹がなる。
(お腹すいたなあ)
晩御飯のメニューはなんだろうかと思いを馳せる。
(そう、たくさん食べて、この子を育てて、もっともっと増やさないといけないもんね)
「うーん、楽しみ!」
思わずすこし大きな独り言をもらした後、少女はあわてて周りを見渡し、誰も見ていなかったことにホッとして、足を速めるのだった。
おわり
473 名無しさん@ピンキー sage 2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:MErCHgPi
以上です
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ヘッドフォンから生えた触手に脳いじられるシチュが大好きですすいません
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