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永久の果肉10
47 乙×風 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:16:37 ID:4YySV2kj
前スレ余り容量が勿体無いなと思って投下しようとしたら見習い氏に先を越されたでござる。
『a genuine love』も『とおりゃんせ』も素晴らしい出来でした! GJ!
これが見習い氏の本気か…!
『とおりゃんせ』の方は情景描写が凝っていましたね。
とても丁寧で、まるでその場に居るような空気感まで伝わって来ました。
多分、ご自分で足を運んで実際見てきたものを文章に起こしたんでしょうね。
専門的な知識も含めて、語彙も私よりも多そうですw
ただ『とおりゃんせ』では序盤がやや冗長で読みにくい箇所があった気がします。
『a genuine love』は…最後の小悪魔視点のシーンは個人的には、要らなかった、かもです。
あの子憎たらしい悪魔のせいで読後感が台無しというか。
切ないというよりやるせない感じの方が勝ってしまった感じです。うぎぎ。
物語のラストとして、刑事達が仏さんを発見したシーンで〆た方が良かったかもしれません。
私なら小悪魔のシーンは思い切ってカットするか。
もしくは刑事達のシーンの直前に挿入していました。
まあ、参考にして――というより話半分で聞いてくださいな。
独り言みたいなものですから。
こちらの話もしましょうか。
前回感想をくれた方ありがとうございます。
今回のお話は前回に引き続きリオ、パセット、クロトのエロシーンになります。
冒頭には過去話もあります。
今まで出番の少なかったマリオンの母親(四十越えのおばさんです)、
にスポットが少し当たり、尚且つ盛大なネタバレがあります。
NGワードは以下の通り。
(ネタバレ、3P、種付け、出産、和姦、いちゃいちゃ)
ではでは今回もどうぞよろしく。以下、17レス消費します。
48 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:18:28 ID:4YySV2kj
第十話 Devil May Fawn
それは十二年前の話。
リビディスタの屋敷の一角にて密会が行われている。
紅い絨毯。クローゼット。ベッド。
部屋の中の家具はどれも高級品で、リビディスタがいかに繁栄しているかを窺わせる。
だがその中に混じったガラス戸の棚は、他の調度品とは違い質素なものだ。
それに収められているのは大小様々なガラス瓶――薬品だ。
隣の部屋には怪我人を収容する為のベッドもいくつか備えてある。
今日も、実戦で深手を追った戦士が一人運び込まれ、安静にしていた。
ここは訓練で傷付いた者を診る為の医療室だった。
『これはこれは奥様。本日もご機嫌麗しゅうございます』
『あら有難う』
部屋の中で言葉を交わしたのはこの部屋の主、アスクルとドルキだ。
アスクルは顎を完全に覆うほど立派な髭を蓄えたリビディスタ専属の医師だ。
モノクル(単眼鏡)の向こうに、人の良さそうな温和な瞳がある。
立派な髭まで繋がった白髪は歳の割には豊かなもので、鳥が巣でも作りそうだった。
『それで、今回はどのようなご用件でしょう? 見たところ奥様はご健勝のようですが?』
体重でも量りますかな? と続けた冗句に、齢三十五を越えた魔術師は上品に笑う。
『最近いい物ばかり口にしていますからね。それもいいかもしれません』
『結構な事です。栄養失調になるよりかは良い。あれは、惨めなものです』
ふと、白衣の男の顔に陰が生まれる。彼の言葉は自ら経験した者に宿る『重み』がある。
アスクルの生まれた村はここよりも遥か北にあり、寒い土地だ。
不作が長く続き、冬になれば飢饉に陥る事も少なくない。
ドルキとグリーズがアレエスの街を創る少し前の話になる。
アスクルが住む村は飢饉に襲われた。
彼は流行病に掛かってしまい、生死をさ迷った。そんな時だ。
偶然村を訪れたドルキとグリーズが貴重な薬を使ってアスクルと、村を救ったのだ。
アスクルからしてみれば、二人は命の恩人だ。
その日から二人に何か恩返しが出来ないかと勉学に励み、今では立派な医師になった。
魔術では簡単な怪我は治せても、重傷の者や病気の者までは中々癒せない。
医師の存在は、リビディスタには必要不可欠だった。
『あの女の様子は、どうですか?』
『…リシュテア様の事ですか? 元気なお方ですよ。
身篭れば精神的にも不安定になりがちですが、あの方の場合それが無い。
身を売っていた女性とは思えませんね』
『泥棒猫には変わりありません』
ドルキの声色が変わった。
よそ行きの礼儀正しくもおっとりとした口調から、妬みの篭った女のそれに。
彼女はマリオンの他にも、長男、次男、長女の計三人の子を産み育てた母親だ。
子供達は皆、夫であるグリーズとの愛の結晶だと思っている。
そしてその夫と交わり、あまつさえ彼の子をもうけた妾に良い感情を持てる筈も無い。
『この街は、私と、あの人のものです。十年以上の月日を掛けて二人で作ってきたのです。
そこに、たかだが娼婦如きが割り込み隙間など、在ってはならないのです。
分かりますか? アスクル? あの人には、私が居る。他の女は必要ないのです』
口調こそ静かなものだが、それには有無を言わさぬ怒気が孕まれていた。
夫と同じ、ブルーの瞳には明確な殺意すら伺える。その対象は勿論、
『何を、仰りたいのです?』
アスクルは、ドルキの思惑を薄っすらと感じ取っていた。
そしてその事に気付いた女も、リップの引いた唇を僅かに歪ませる。
『簡単な事です』
そう言ってドルキがローブの懐から取り出したのは小さなガラス瓶だ。
中には透明な液体が入っているが――
49 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:20:05 ID:4YySV2kj
『これは他所から特別に取り寄せたお薬です。
これを是非、あの女に使って頂きたいのです』
にたり、と嫉妬に駆られた女は悪魔的な笑みを浮かべた。
馬鹿でも分かる。この瓶の中身は、断じて薬などではない。
『…奥様、正気ですか? 私は医者です。人の命を救う事が使命です。それを、』
『ならば仕方ありませんね。このお薬は別の者に使うとしましょう。
――そうですね。確か居住区に貴方の妻子が住んでおられましたね?』
『…っ!? まさか…!』
『そうそう、そうでした。奥様は二人目の子供を孕んでおいでだとか。
丁度良かったですわ。アスクルには日頃からお世話になっておりますし。
その恩返しにこの薬を送る事にしましょう』
『…貴女は、悪魔か?』
『あの女が居なくなるのなら、私は悪魔に魂を売り渡しても構いません』
笑みを浮かべるドルキは、正気とは思えなかった。
それほど、グリーズを愛しているのだ。
それは分かる。
アスクルは、自分と村を助けてもらったあの時の、若き日の二人を目の当たりにしている。
二十歳にも満たない剣士と魔術士は才能にも運にも恵まれていた。
鬼面仏心のグリーズと、彼に常に添い寄り、従者のように付き従うドルキ。
当時は赤の他人であったアスクルにも、二人の深い絆を推し量る事が出来た。
そんな二人がおよそ十八年掛けて作り上げたこの街は、ドルキにとっては宝なのだろう。
故に、そこに他の女が入り込むのを許さない。
そしてその為には手段すら問わない。
今のドルキなら、平気で人殺しもするだろう。
あの頃の彼女は、清楚で、おしとやかな女だったのだが。
『アスクル。貴方には大きな貸しがありますね? それを今、返していただきましょう』
飢饉から村を救ってくれた時の事を言っているのだ。
そうだ。ドルキはこの街の創設者であり、今の彼の雇い主である。
だが同時に命の恩人でもあるのだ。
『いう事を聞いてくれれば悪いようにはしません。
お給金もこれからは二割り増しにしましょう』
『……分かりました』
アスクルは素直に頷く事しか出来なかった。
家族を危険に晒してまで、自分のプライドを優先させる事など、出来る筈もなかった。
しかし。きっと彼は死ぬまで罪の意識に苛まれる事になるだろう。
犯罪の片棒を担いでまで平穏に暮らせる自信は、彼には無かった。
『そう。それでいいのです。貴方は何も悪くないのです。
悪いのはあの女なのですから。ふふ、ふふふふふっ』
その笑いは、あたかも彼女の称号である『魔女』に相応しい程、暗く、歪だった。
***
ドルキは自室で目を覚ました。
金を惜しみなく使った調度品の数々。愛用してきた魔道具。
最近は一人で寝る事の多くなったキングサイズのベッド。
間違いなく自分の部屋だ。
広々とした机の上に書類がまとめられていた。
事務仕事をしている間にうたた寝をしてしまったらしかった。
あの女も、あの女の娘も、もうここには居ない。
それで気が抜けてしまったのだろう。
グリーズを、愛しいあの人を自分だけのものに出来たのだから。
(しかし懐かしい夢を見ましたね)
あの日、アスクルに渡した物は勿論毒薬である。
効き目は非常に弱く、持続が長いという特性を持つ遅効性の毒だ。
人を死に至らしめる程のものではない。
だが子を孕み、体力が衰えている妊婦は例外だ。
本人が無自覚のまま、体を蝕み、気が付いた時には――
リシュテアもそうだった。
50 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:21:36 ID:4YySV2kj
生来、頑丈だった彼女は見る見るうちに体調を悪化させ、衰弱していった。
体力低下による合併症を引き起こし、血反吐を吐いた。
計画通りだった。
ただ、無性に勘のいい女だったので、アスクルが毒を盛った日は少し肝を冷やしたものだ。
それも、彼に暗示を掛ける事で、彼自信から負い目を無くし、いつものように診察させた。
虫も殺さないような顔をした主治医が、自分に毒を盛るなどとは思ってもみないだろう。
ざまあ見ろ。人の男に手を出した罰が当たったのだ。
(しかし、安心しなさい。貴女の子供も、直にそちらに行くでしょう)
家出をしたリオの手掛かりをさっき自分なりに調べたが、森に出たらしい。
馬鹿な娘だ。わざわざ魔物達の餌になりに行くとは。
グリーズもやっと心を入れ替えてくれたのだろう。
あの娘の捜索は行っていないようだ。毒殺計画にも賛同してくれたので当然と言えるが。
兎も角リオの死亡がほぼ確定したようなものだ。
(母娘揃って、地獄に落ちなさい)
さあ、仕事の続きに取り掛かろう――そう思った時だった。
どん。遠くから爆発音が響く。
屋敷の外からだった。ドルキは椅子を引いて立ち上がり、両開きの窓を開け放った。
城壁の向こう側から煙が上がっている。居住区の方だ。
(…折角あの娘が居なくなってせいせいしていたというのに、不穏な空気ですね)
異常事態を察知したドルキはすぐに探索魔術を起動させた。
足元に青の魔術陣が浮かび上がりるとドルキを中心に、魔力の波が周囲へと放射される。
その範囲はマリオンの探索魔術の比ではない。
魔術師として三十年、四十年と練り上げられたドルキの技術は、魔女の名に相応しい。
アレエスの街全体とまではいかないが、屋敷から最も近い北端の城壁までなら把握出来る。
魔力の波はグリーズを。屋敷の中の使用人達を。門下生達を捕らえる。
ドルキの脳裏に光点として描かれた人の存在。
それはここから一キロほど離れた北の城壁まで広がって行き、
「――これは…」
思わず声に出していた。
城壁のすぐ向こう側に魔物の反応があった。
それも一匹や二匹ではない。多量の化け物共が結界一枚挿んだ向こう側でたむろしている。
と、いう事は居住区の城壁から上がる煙も、奴らの仕業か。
ドルキは新たな魔術を起動させる。通信魔術だ。
魔力の波長を調整する事で、通信魔術を起動した者同士で意思疎通を図る代物である。
探索魔術に比べて効果範囲が格段に広く、遠方との仲間と連絡を取り合う為に使用される。
城壁内に常駐している二、三人の魔術師の内一人はこれを覚えさせていた。
ドルキは魔力を調整し、正門で待機している魔術士に呼び掛ける。
『今すぐ門を閉じなさい』
『ドルキ様? 一体何を、』
『森の魔物達がこの街を包囲しようとしているのです。
そちらにも直に彼らの手が伸びるでしょう。
取り返しの付かない事になる前に門を閉じ、結界を張りなさい』
『は、はい! ただ今!』
『頼みましたよ』
正門を閉じればこの街は巨大な閉鎖空間となり、外界より完全に隔絶される。
魔物相手に篭城戦という訳だ。
もっとも、こちらの戦力は三十年前のあの頃とは比べものにならない程拡大している。
結界外に集う魔物達の数も、あの頃に比べれば大分増えたようだが、所詮は烏合の衆。
部隊を編成した後こちらから打って出る。蹴散らしてくれよう。
(他の結界術士とも連絡を取らなければ)
正門の魔術士と連絡を取り合った要領で、残りの結界術士達と通信する。
結界を維持する事。魔物達の様子を逐一報告する事。
手の空いた者は住民達の非難誘導と勧告をする事。
その旨を一人、また一人と伝えていく。
しかし、一箇所だけどうしても連絡が付かない。
51 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:22:53 ID:4YySV2kj
アレエスの結界は北、北西、北東、南、南西、南東。
計六箇所にてその制御を行っている。
城壁内にその制御を行う為の結界術士を配置し、局所的に対応する為だ。
その内、北東の城壁と連絡が取れない。
今し方、爆音が聞こえた方向だった。
(…これは…少し厄介な事になっているかもしれませんね)
良く見れば煙は結界の内側から立ち上っていた。
侵入されている? 馬鹿な。一体どうやって?
思案に耽った瞬間、部屋の扉が開かれた。
「何かあったのか?」
「…ノックくらい、して欲しいものですわ」
部屋を訪れた夫に対し、満面の笑みを浮かべる。
こうして向こうから部屋に来てくれたのはいつぶりくらいだろうか。
「森の魔物が街に侵入したようです。手段は分かりません」
どん、と再び爆音。
開け放たれた窓から、人々の悲鳴が風に運ばれてやってきた。
「…片付けてくる」
「あなた自ら出向くと? 門下生達に任せた方が、」
「ここ最近、剣を触っていない」
そう言ってグリーズはドルキの瞳を見据えた。
言葉足らずなのは彼の悪い所だが四十年以上彼と苦楽を共にしてきたドルキには分かる。
グリーズはこう言っているのだ。
『楽しみを取らないでくれ』と。
「留守は任せる」
「分かっています。思う存分、腕を振るって下さい」
彼が出向くのなら街に侵入した魔物達は問題ないだろう。全滅だ。
こちらは結界外に集結しつつある魔物達だけどうにかすればいい。
ドルキは方針を定めると、転移魔術を展開した。
青い魔術陣がグリーズの足元に現れる。
「剣はよろしいのですか?」
グリーズは赤の甲冑に身を包んでいるが獲物を持っている様子はない。丸腰だった。
「問題無い」
彼の『能力』を持ってすれば、獲物の携帯は必要無いのだ。
「…そう、でしたわね。お怪我だけしないよう、お気をつけ下さい」
「そのつもりだ」
魔術陣の輝きが増す。
青白い光が渦を巻き、光の粒子を撒き散らす。
グリーズが窓の向こうを見据え、呟いた。
「行ってくる」
「はい」
次の瞬間、愛しい人の体は光となって虚空へ消える。
***
どん。遠くから爆音が聞こえた気がした。
恐らくは城壁を抜けた魔物達とリビディスタの門下生達が戦闘を開始したのだろう。
こちらもそろそろ次の準備に取り掛かるか。
移動中、精気補充の為『遊んでいた』のはいいがパセットと出くわしたのは予想外だった。
勿論良い意味で。
「ひゃっ、あっ! またっ! でてるぅっ! パセットのちんちんからぁ!
せーしビュービュー出てるぅ!! いいよぉぉっ!!」
彼女も今では立派な雌犬だった。
オンボロの一軒家の中で、三十分近くクロトと交わり続けている。
人懐っこい顔はだらしなく緩み。
瞳から意思の光が消えうせ。
犬のように舌を垂らしながら。
カクカクと腰を使い、クロトを責め立てている。
そこにかつての少女の面影は無い。
52 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:24:19 ID:4YySV2kj
(…私が、壊した)
いつも笑顔だった。
どれだけ迷惑を掛けても、癇癪を起こして部屋から追い出しても。
彼女は次の日も変わらず笑顔で居てくれるのだ。
リオっち、リオっち、と子犬のようにじゃれ付いてきて、冗談を言って困らせて。
「あはぁっ! しゃせーいいっ! 腰、とまんないぃぃ!!」
『リオっちはさ。もうちょっと自分に持てば良いよ? うん。可愛い。
少なくともパセットはそう思う――なぬ? 自分は大した事無いって?
それはパセットに対する嫌味か? 嫌味なんだな!?
許さん! ――あ、でも。おっぱいを揉ませてくれたら許す』
もう、そんな冗談を言ってくれる事も無いのだろう。
「あ……私のせい、だ…」
どす黒い衝動の赴くまま、親友を貶めてしまった。
「――う、ぇっ」
急に、不快感が込み上げてきた。
さっきまで淫欲に浮かされた体は冷め、人間的な思考が蘇ってくる。
(私、なんて事をっ)
大好きだった親友に、なんて仕打ちをしてしまったのだ。
彼女は文句の一つも言わずに自分の面倒を見てくれた大切な人間だ。
それなのに、恩を仇で返すような真似をしてしまった。
(どうして、私っ、こんな事をっ)
自分の体を見詰める。
化け物の気配を放つ少女の体は、淫靡な衣服を身に纏っている。
爪は伸び、牙を生やし、羽を生やし、尻尾を生やし、髪を伸ばし。
――人間じゃない。
いや。分かっている。ネーアと共に人外の道を行く、そう誓った時から覚悟を決めた筈だ。
森の中で、人間であったリオと決別し、魔物となったリオを受け入れた。
そう、思っていたのに。
(苦しい、よ…っ)
ごめんなさいパセットちゃん。
私のせいで。こんな酷い目にあって。
慙愧の念が、幼い心を締め上げる。
だが、後悔しても遅いのだ。もう、自分は引き返せない所まで来てしまった。
直に魔物達は街の中に流れ込むだろう。
まさか全滅するような事はないだろうが、怪我人や死人だって出る筈だ。
それもこれも全部、自分のせいだ。
(…そうだ。本当に今更、なんだよね)
人間を捨ててまで自ら選んだ道だ。今更後悔など、出来ない。
だったらせめて、この壊れてしまった友人の面倒を最後まで見てやろう。
「パセットちゃん。もっと気持ち良く、してあげるね?」
ずるり、とアドニスの花から種付け用の生殖器を生やす。
快感で体が痺れ――そして折角取り戻した人間らしい感情まで消えていく。
どろりとした感情が、快楽に連動して精神を満たしていく。
赤と青に明滅していた右目も、赤いままとなった。
「ふふふ。クロトさんにこんなに中出ししちゃって。
駄目じゃない。クロトさん、アネモネになっちゃうよ?」
後ろから囁くリオの声に、パセットは答えない。
チンポ、チンポと呟きながらクロトを犯す。
なんて可愛いのだろう。堪らない。もっと愛したくなってくる。
花から生えた触手を、射精の快感で濡れ、解れたヴァギナへとあてがう。
「んひゃぁ!?」
くちり、と肉ビラを割られる感触に犬が嬌声を上げた。
その首筋にちゅ、と口付けをして、うっとりと告白する。
「パセットちゃん。大好き」
ずりゅりゅりゅっ!!
「ひぎっ――ああっぁぁぁぁぁっっ!!?」
53 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:25:24 ID:4YySV2kj
雌しべ触手に処女を奪われ、パセットが悲鳴を上げる。
欲情した体は痛みと快楽を同時に訴えているようだった。
破瓜の激痛と、ペニスから与えられる快楽に頭の中がぐちゃぐちゃになっている。
「好き! 好き! 大好き! でも嫌い! 大嫌いなの!」
いつも面倒を見てくれたパセットちゃん。
可愛いパセットちゃん。大好きなパセットちゃん。
でも、その笑顔は眩し過ぎた。
無邪気にじゃれついてくるのが、疎ましかった。
明るく、前向きな性格が、妬ましかった。
だから、嫌い。
「でも好きなの! 愛してるの! 私、わけわかんない! 頭の中ぐちゃぐちゃなの!」
ずっちゅ! ずっちゅ! ずっちゅ!
「ひっ!? あっ!? あぎぃっ!?」
人外の力を惜しみなく使い、忠実な犬を犯す。
触手の先端で、子宮の入り口を何度も小突き上げる。
憎愛混じった自分でも理解不能な感情に流されるまま、少女の体を貪る。
バックでクロトを犯す犬の背中から、同じように犯してやる。
処女の膣穴の締め付けは最高だった。
敏感な触手がどろどろになった肉の穴に揉みくちゃにされ、蕩けるような快楽を覚える。
しかもそれが親友の体だというのだから堪らなかった。
「好き! 好き!! 好き! 嫌い! 好き! 大嫌い!
ねえパセットちゃんは!? パセットちゃんは私の事好き!?『答えて』!」
言葉に魔力を乗せる。
快楽と痛みで混濁する意識を無理矢理覚醒させる。
大好きな親友は、
「好き、ですっ」
リオの想いに、答えてくれた。
「リオ様、好き、すきぃっ!」
只、それが本心かどうかは分からない。
淫魔の魔力に犯された心は、無条件にリオに服従してしまう。
壊れた心から、無理矢理自分への好意を引き出したようなものだ。
「パセット、ちゃぁんっ」
だがそれでも、愛に飢えた少女の心は満たされた。
快楽に狂い、自分で魅了した者の言葉を本心だと思い込んだのだ。
(やっぱり、パセットちゃんも、私の事好きだった……嬉しいっ)
胸が幸せで満たされる。だがそれはすぐにドロリとした淫欲へと姿を変えた。
「大好きっ! やっぱりパセットちゃんの事大好き! 好きっ! すきぃ!」
がつがつと腰を使い、狭い膣を蹂躙する。
忠犬は目を見開き、苦しげな喘ぎを漏らしていたが、それも徐々に和らいでいく。
この場に漂う人外のフェロモンがメイドの体を急速に作り変えていた。
「あっ!? すごっ、パセットちゃんの中っ! きゅうっ、って締め付けてっ!」
ヌメリを帯びた膣壁が、触手を奥へと引き込むように蠢く。
「あっ! はうっ! パセット、変なんですっ! アソコっ、ジンジンするのにっ!
ひゃぐっ!? うあっ!? たまにっ、びりっ、ってするんですっ!」
痛みだけではない。未成熟な女性器は確かに快楽も感じているようだった。
それが人外の力によるものだと知っていたリオは、喘ぐ友人を見てこの体を誇りに思う。
「それが、女の子の気持ちいい、だよっ! もっと感じてっ、パセットちゃん!」
貪るような腰使いを、女に快楽を与えるような動きへと変える。
ピストンを浅く、小刻みにし、眠っている性感を徐々に掘り返していく。
「あっ!? あっ! あっ! そ、それっ! お腹の中、ぴりぴりしますぅ!」
「はっ! はっ! …っ、そうでしょっ。まだまだ、気持ちよくしてあげるからっ」
花開いたアドニスの花弁の付け根辺りから触手を伸ばす。
小指よりも細いそれはつるりとした肉色の胴を持ち、先端が僅かに膨れている。
それは結合部からパセットのわき腹を通り、腹部を上り、しゅるしゅると伸びていき――
やがて桜色に染まる頂きの前で動きを止めた。
ぐぱり。十字の切れ込みが入り、僅かに膨らんだ先端が花弁のように開く。
54 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:26:46 ID:4YySV2kj
その内側にはびっしりと繊毛触手が張り付き、蠢いていた。
「あっ、あっ、それっ、それぇっ」
喘ぎながらパセットが目の前の二本の触手に目を奪われる。
理性は快楽に溶かされ、新たな快楽に期待している。
その感情を読み取ると焦らす事もせず、二本の触手で乳首を咥え込んだ。
「んひゃぁぁぁっ!?」
びくり、と目の前の体が仰け反る。
栗色のツインテールが鼻先に押し当てられ、くすぐったさに目を細めた。
「はぁっ、はぁ…! 気持ちいい? パセットちゃん?」
尋ねながら触手を操り、しこり立ったピンク色の頂点を舐めしゃぶる。
「あっ! おっぱいっ! すごいっ、ですっ!
触手に、ぺろぺろされてっ! ひゃぁうっ!? 溶けちゃいますぅ!」
パセットの言葉を証明するように、挿入したままの雌しべ触手がきゅうと締め付けられた。
人外の器官から与えられる快楽に、あはぁ、と甘い吐息を零してしまう。
「はぁっ、んっ…、はぁ…っ、パセットちゃんっ…!
さっきは酷い事いっぱい、しちゃったからねっ。今度はちゃんと、愛してあげるっ」
再びピストンを開始。
触手で乳首をしゃぶりながら、潤ってきた膣の中を浅く、早くピストンする。
「ひゃうっ!? あっ! あっ! またっ! それっ!
あそこっ! 痺れちゃうっ! オッパイもぉ! ひゃんっ! ひゃぁんっ!
気持ちいい! 気持ちいいよぉっ!」
「んにゃぁっ…!? パセットちゃんのおマンコにっ…!
私の触手チンポ食べられてるよぉっ!」
パセットの膣は大分解れ、触手を受け入れるように収縮する。
知らず知らずの内に女の快楽を求めているらしかった。
可愛らしいお尻が、こちらに押付けられる。
「ひゃん!?」
ともすればクロトに挿入したままのフタナリペニスが引き抜かれ、メイドは快感に鳴く。
「ぬ、抜いちゃ嫌ですぅ…」
そして愛想を尽かされたと勘違いしたクロトが勢い良くパセットに腰を押付けた。
「ひゃぁん!?」
擬似男根が花の中に飲み込まれ、再び快楽の火花が散っているようだ。
(ふふふ。パセットちゃん、気持ち良さそう♪)
体が触れ合っていれば、眼前の少女がどれだけ快楽を感じているか手に取るように分かる。
まるで感覚を共有しているようだ。
(おチンポとおマンコを同時に責められて、気持ちよすぎてどろどろなってる♪)
はぁ、と熱い吐息を漏らしてしまう。
「んん…っ。もっと動いて下さいぃっ」
自分だけ仲間外れにされていると思っているらしい。
クロトが拗ねているようだった。まあ、二人でいちゃいちゃしていたからしょうがないか。
「ほらっ。パセットちゃんっ? クロトさんも気持ちよくしてあげないと」
「でも、でもっ! パセット、気持ち良すぎてっ、頭へんになるんです!」
「いいんだよ? 変になっちゃえばっ」
がつん、と腰を打ちつけた。
「ひゃぁうんっ!?」
犬が嬌声を上げる。子宮口への刺激も、快楽へと変わりつつある。
めしべが今まで以上に締め付けられ、にゃぁん♪ と甘い声を漏らした。
「あんっ♪ そんな、いきなりされたら、私、感じちゃいますぅ」
淫魔に突き上げられたメイドは肉棒をいきり立たせ、眼前の魔術師に同じように突き込む。
ともすればクロトも負けじとペニスを突き入れられた反動を利用し、腰を前後に振る。
「んひゃぁっ!?」
擬似男根がクロトの子宮口に押付けられ、パセットの腰が引けてしまう。
すると今度はパセットの子宮口を雌しべ触手が深々と抉るのだ。
「はぁっ、はぁっ! いいっ! いいよっ! パセットちゃんの中っ、最高だよぉ!」
再びガツンと眼前のメイドに腰を打ち据える。
ひゃん、とメイドは子犬のような鳴き声を上げると玉突きの要領で目の前の魔術師を犯し、
「はぁんっ!? またっ、またきたぁ♪」
魔術師が仕返しとばかりに腰を振る。
55 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:28:23 ID:4YySV2kj
「んひゃぁう! 狂っちゃう! またパセット、おかしくなるぅ!」
人外へと身を堕とした二人の女に挟まれ、メイドが快楽に悶えた。
(可愛いっ、可愛いよパセットちゃんっ)
ぱんっ。ぱんっ。ぱんっ。
「ひゃっ、あっ! ひゃうっ!」
ストロークのペースをゆっくりと上げていく。
メイドの膣の中はぬかるんで、破瓜の出血も止まっていた。
彼女はもう、純粋な快楽しか感じていない。
膣を犯される女の悦び。そして女を犯すオスの悦び。
それに血の集まった乳首を触手に咥え込まれ――快楽で脳が蕩けていた。
「ひゃぅっ! ひぃっ! すごいっ! すごいよぉ! アソコもっ!
んあんっ!? おチンチンもっ! オッパイもっ! ひゃんっ! ぁんっ!
あっ! あぁっ!? いいっ! あ、はぁっ! 全部いいよぉ!」
「私も、私もっ、触手チンポっ、気持ちいいっ!
パセットちゃんと一緒になってっ、にゃ、ぁんっ!
どろどろに、溶けてるっ! 一つに、にゃってるぅ!」
腰の動きが止まらない。
大好きな少女と一体となっていく感覚に、これ以上ないほど気分が高揚している。
「はぁっ! はあっ!! 種付け、するよっ!?
パセットちゃんの中に、アドニスの種子、植えつけるよ!?」
「うん! うんっ! お願いしますっ! パセットに、お花の種っ!
下さいっ! リオ様と一緒に、して下さいっ!!」
目頭が熱くなった。
身も心も爛れてしまうような情欲の炎の中に、暖かい優しさを見出した気がする。
例えそれが幻想でも、それを死ぬまで手放すものか、と思った。
どくん。二度目の種付けにアドニスが歓喜し、脈動する。
子宮に根ざした神経を伝わり、リオの脳に強烈な快感を叩き込む。
雌しべ触手の根元に精が溜まり、射精の予感に体が打ち震える。
「にゃっ、にゃぁぁっ!? 出ちゃうっ! 種子が出ちゃうっ!
はぁっ! にゃぁんっ! にゃぁっ! にゃぁぁ! にゃっ、駄目っ!
出る出る出るでるでちゃうでちゃうっ、にゃ、にゃぁっ、にゃぁぁぁぁぁあぁぁぁっ!!」
びゅるっ! どぴゅっ! どぷどぷどぷっ!!
「ひゃあうんっ!? れ、れてるぅ! しゃせーされれるぅ!」
パセットの子宮口に触手の先端を食い込ませ、精を放つ。
触手の中を精液と、種子が駆け抜ける感覚はまさに法悦。
涎を垂らしながら、メイドを抱きしめ、その快楽を貪る。
そして力加減を誤った二本の触手が、パセットの乳首を強く吸引した。
「ひゃぁぁぁぁつ!? そ、そんなに吸っちゃっ!
んああぁぁっ!? くるぅ! きちゃぅ! おっきいのが!
あっ! あぁぁぁあぁあぁっ! だしちゃうっ!
ぱ、ぱせっろも、だしちゃ、んああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁっ!!」
立て続けにメイドも絶頂。
初めての女のアクメに、白目を向いた。
膣壁が収斂し、射精し続ける触手に更なる精をねだる。
「あぁっ!? 出てますっ! また、私の中にっ!
またイきますっ! 中出しされてっ、あっ、あぁぁっ! イクっ!
いくぅぅぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっっ!!!」
最後に、パセットの射精を受けたクロトが達した。
いつものように顔をだらしなく弛緩させ、体を痙攣させる。
(はぁ、いい、よぉ…♪ 気持ち、いいよぉ♪ …最高、だよぉ♪)
三匹の雌が、この瞬間一つになっていた。
シュトリの力が、三人のアクメを同時に感じ取り、集約させる。
快楽で痺れた体は、どこまでが自分の物か、それすらも分からなくなる。
種付けも出来て、アドニスの本能も満たされていた。
「にゃぁぁぁぁぁん♪ にゃぁぁぁぁぁん♪」
絶頂の余韻に浸りながら何度も鳴いた。
56 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:29:55 ID:4YySV2kj
大事な友達――いや、ペットを抱きしめ、その温もりを感じる。
栗色の髪に噛み付いたり、うなじに鼻先を押し当てる。半開きの唇をぺろぺろと舐めた。
これではどちらがペットか分からないが、兎も角そうしたかった。
そこには愛情があった。
だがそれは普通の愛情とは違う。
何せ悪魔とネコマタとアネモネの本能が複雑に絡まりあい、歪んでしまった感情だ。
人間のそれとは比べるべくもない――その筈だ。
だがリオはこの時確かに胸の内から温かい何かが溢れてきたのを感じた。
それは情事の際に感じる錯覚かもしれない。
温もりに飢えた少女が、そこに愛があると思い込みたかっただけかもしれない。
だが、確かに感じたのだ。
悪魔の、どろどろとした感情を清めるような、温かい何かを。
その証拠に。
目を細めたリオの右目は、
***
パセットは下腹部に言いようのない違和感を覚え、我に返った。
(お腹の中、あつぅい…)
リオから受け取った熱い精液が、子宮の中を満たしていた。
更にその中に混じっていたアドニスの種子が著しい速度で胎内へと定着していく。
傷口を舐められるような、疼きと痒みを伴う感覚に、身を捩らせた。
ぐちり。
「ひゃぁう…っ」
前も後ろも繋がったままなのを忘れていた。
達して敏感になった擬似男根と未発達の女性器が蕩けそうな快感を訴える。
「ふふふ。パセットちゃんってば。まだエッチしたりないの?」
「うー、そんな事はー、ありませんー」
と、言いながらも胸の中はもやもやした気持ちで一杯だった。
背中から抱きついている淫魔がその気になれば、またひいひいよがる事になるだろう。
「ちょっと休憩しよっか」
思いがけない提案にふと疑問を覚えた。
(さっきまであんなに激しくしてたのに)
今更小休止を挿むというのか。ひょっとして焦らされているのだろうか。
それともただ単にこの身を案じてくれているのだろうか。
「今はね。こーやって、べーったりしていたいの…♪」
腋の下から手を通され、薄い胸を抱くように抱擁される。
触れ合った体温同士が温かい。
ごろごろと喉を鳴らしながらリオが頬ずりをしてくる。まるで猫だった。
(なんか…夢を見ているみたい…)
体は熱に浮かされたようだった。胸もどきどきと心地良い動悸に満たされている。
まるで靄が張ったように思考が緩くて、全身が気だるい。
だが、何となく幸せな気持ちだった。
「アドニスと私のフェロモンを沢山吸い込んでるからね。しょうがないよ。
それに、もうパセットちゃんの中にもアドニスが入っちゃったからね」
――ごめんね。
か細い声で呟やかれたその声は自分が知っているリオ=リビディスタのものだった。
「…いい。別にいい…です…、だってパセットは、…リオ…、…様のメイドだから…」
『様』と呼ぶ事に僅かな抵抗を覚えたが無視した。
「一緒になれたんなら…それでいいんです…」
それは本心だった。
リオの専属メイドとは言え、到らないところはいくらでもある。
今回の家出の件も、自分がもっとしっかりしていれば、と思うのだ。
そうすれば、この小さなご主人様が人外に身を堕とす事も無かったのだろう。
57 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:31:22 ID:4YySV2kj
子宮の中に植えつけられた魔物の種子は、その贖罪とも言えた。
「リオ様…パセットは…リオ様の、お役に立ってる、かな?」
「うん。うん。パセットちゃんは私の大事なメイドさんだよ?
気が利いて。いつも私に元気をくれて……私、大好きだから」
ちゅ、と頬っぺた軽いキス。
それだけで、この三年間、彼女に尽くした努力が報われた気がした。
だが欲を言うなら後ろ向きではなくて証明から抱き合いたい。
「あ、それはね。この体勢の方がよく見れるから」
「…何を…?」
「クロトさんのアドニス出産シーン」
一瞬、言葉の意味が分からなかった。
「さっきパセットちゃんクロトさんの中に一杯セーエキ出しちゃったからね。
もう生まれるんじゃないかな。アドニスの成体が」
抱きしめられた体が、ゆっくりと後方へと引っ張られる。
繋がったまま、リオが後退したのだ。
クロトの花からフタナリペニスがゆっくりと引き抜かれ、ひゃぁん、と甘く喘ぐ。
引き抜かれた肉竿は散々射精したせいで萎れていた。
自分の物なのにそれを他人事のように見てしまう。不思議なものだなぁ、と。
そんなずれた物思いに耽っていると、突然クロトが呻き声を上げた。
「…ぁっ!? うあぁぁぁっ!!?」
「あ。やっぱり、始まった」
「ああ、ぁぁッっ! ぁぁぁぁぁぁっぁああぁぁっ!!」
膝をつきながらベッドの端にもたれ掛かるクロトは獣の声を上げていた。
「これが、アドニスの種子を植え付けられた女の子達の辿る道。
クロトさん『こっちを向いて』」
淫魔の命令により、クロトがこちらを向いた。
床に伏せている病人のような動きだ。熱い吐息を漏らし、ベッドの縁へと背中を預ける。
尻餅を付き、股を開くクロト。その腹部が、妊婦のように膨れ上がっていた。
(すごい、お腹膨らんでる……パセットの…せい?)
「…違うよ…私の、せいだよ…」
小さなご主人様が耳元で自嘲気味に答えてくれた。
クロトの腹部がぼこり、と一回り大きくなる。
「うぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっっ!!」
一体どんな感覚がなのだろう。魔物が成長し、子宮を押し広げていく感覚は。
気持ちいい――だろうか?
「…うん。そうだね。そうだよ。今、クロトさんの頭の中、凄い事になってる。
――はぁ…、思考を読んでるこっちが……にゃ…ぁ…、ん…変な気持ちになっちゃう」
きゅ、と背中からメイドを抱く淫魔の力が強くなった。
はぁ、と艶かしい吐息が頬に当たってくすぐったい。
「ひぎいぃぃぃいぃっっ!!?」
クロトが上体を仰け反らせた。
銀髪をベッドに押付け、白い喉を晒す。
(あ、すごい…乳首、ピンピンになってる…)
自分などより遥かに大きな双房の先端。魔物に改造されたそこは小指大に勃起している。
いやらしい体に見とれていると、ぼこり、とクロトの腹が波打った。
「んぎいいいいいぃぃぃいっっっっ!!?」
「にゃっ…ぁ…っ」
びくり、と背中の淫魔が震えた。
これ、気持ち良過ぎぃ――クロトの思考を呼んでいるリオが上ずった声で呟いた。
「出産の際にね? 子宮に根付いた神経がね、引き抜かれるの。
ぷちぷちって。その部分がアドニスの脚、というか触手になるんだけど…
その感覚が……もう、凄すぎて……にゃぁ…っ…駄目っ、思考、読んでるだけで…っ。
私も、イきそうににゃっちゃうっ」
はぁ、はぁ、と頬に当たる吐息が荒い。
そんなにいいのだろうか。お産なんて、痛くて苦しいだけの筈なのだが。
人外のそれとものなると別物なのだろう。
58 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:32:28 ID:4YySV2kj
(あ…、ほんとだ。クロトさんの顔…ちょっと気持ち良さそう…)
獣の声を上げる女は苦痛、というより強すぎる快楽を受け止めきれない様子だ。
目を剥き、眉根を寄せ、舌を垂らし――だがその頬は緩んでいる。
「ああぁっ!!? すごっ! すごすぎっ!! ぶちぶちっ、言ってます!!
お腹の中ぁ!! しきゅーがっ!! あひっ! ひぃーっ!!
うっ、裏返るっ!! 壊れるっ!! でも、でもっ気持ちいいっ!!
あはっっ!! いいっ!! ぎぼちいいぃいぃぃっ!!」
ずるり、と股に張り付いた肉の花がパセットの方へと抜け出てくる。
(あ…ほんとに…うまれるんだ…お花の化け物…)
どくり、とこの身に植え付けられた同類の種子が脈動する。
種の繁殖を祝福しているようだった。
「あぁぁぁぁっ!? 出て、出てきますぅ!! お、奥からぁあっ!!
触手がっ!! アドニスがぁあぁっ!!! 私ぃっ! アネモネになってっ!!
んああっ!!? ああぁっ! いいっ!! 擦れっ!! ああぁっ!!
あぁぁぁっ!! あっ! ああっ!! あぁっ!! イくぅ! アドニス産んでっ!
あぁ! ぁあっ! あっ! ああっ!! あぁぁっ!! あぁぁぁぁぁぁっっっ!」
がくがくとクロトの体が痙攣する。
折れるかと思うほど背中を逸らし、目が完全に白目を剥く。
そして、
「イぐぅぅぅぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!」
ずるっ――ずるるるるるるるるるっっ!
絶叫と共にクロトは達した。
アドニスが産道を滑り落ち、薄汚れた絨毯の上にべちゃり、と産み落とされる。
ぷしゅっ――じょろろろっ――
出産アクメはよほど具合が良かったらしい。
勢い良く潮を吹いたかと思うとクロトは失禁した。
(……すごすぎて…言葉に出来ない…)
クロトが魔物の花を産み落とす瞬間、パセットは目が離せなかった。
産み落とされたアドニスは三十センチ程の大きさでラフレシアのような形状だ。
糸ミミズのような神経の束を蠢かせ、横倒しになった体を起き上がらせる。
むわり、と花肉が放つ催淫香が鼻をつき、再び心と体が淫欲に支配されてくる。
(凄い、匂い…)
アドニスの甘酸っぱい香りと、クロトの小水の匂いが理性を掻き乱す。
あんなシーンを見せられたのだ。心臓がどきどきして止まらない。
背中のご主人様と一緒に、はあはあと犬のような息をする。
(あ。駄目、我慢できなくなってきた…!)
「り、リオ様ぁ…っ、パセットも、もう、我慢出来ませんっ」
刺さったままの触手ペニスにぐいぐいと腰を押付けてしまう。
「にゃ、にゃぁ…私もっ、パセットちゃんともっとエッチしたい…っ。
でも、どうせするなら、今度は向き合って、ね?」
触手ペニスが引き抜かれ、ひゃうん、と甘い声を上げてしまう。
痺れる膣の感触にぼうっとしながら、暫くぶりに大好きな主人と体を向き合わせた。
淫魔となったご主人様は『左右で色の違う瞳』をうっとりと細めている。
最後に見た時は両方とも赤だったような気がしたが――どうでも良かった。
牙が生え、髪が伸び、猫耳まで生やしてしまったがその顔は大好きだった友達と同じ。
愛らしくて、どこか儚いその顔に見惚れてしまう。
自然と、今まで何度もそうしたように桃色の髪に手を伸ばした。
さらさらとした感触は触れているだけでも気持ちいい。
(…あ…ほんとに猫耳生えてる…)
髪と同じ色をした三角形のそれは血が通い、温かい。
生え際を撫で擦ると淫魔はゴロゴロと本物の猫のように喉を鳴らした。
(…ふあー…か、可愛いっ、リオ様っ)
男も女も誘惑して、罪な人――人じゃなかった。罪な淫魔だと思う。
誘われるように、また髪を触る。
(…髪質、先っぽは違う…)
59 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:33:46 ID:4YySV2kj
紫色の毛先だけは本来の感触とは少し違ってぱさぱさだ。それが少しだけ残念だった。
「やっぱり、作り物じゃ駄目なんだね」
自嘲気味に幼い主人は言った。
『続きはベッドでしようよ』と勧められて一緒に埃っぽい安物の寝床に上がる。
ふと隣を見る。
生まれたての魔物は触手を伸ばし、母体から流れ出した様々な体液を啜っていた。
「それじゃあ足りないよね? そこの男の人達、好きにしていいから」
魔物の少女がアドニスに語りかける。
すると肉の花は木偶の坊となっている男達にも細い触手を伸ばした。
「生まれたてのアドニスは食欲旺盛だから。男の人でも女の人でも食べるの。
勿論性的な意味でね?」
という事は今からあの二人の男は触手に精を搾り取られる事になるのか。
つくづく倒錯的な世界だなぁと思う。
「パセットちゃん…私達も、しよ?」
「リオ様…」
「おちんぽ、沢山欲しいでしょ?」
「…うぅ…」
「真っ赤になって…可愛いにゃぁ♪」
ちゅ、ちゅ――右頬、左頬と口付けされる。
でもそれだけじゃ全然足りなかった。
こちらから主人の愛らしい唇を迎えに行く。
「ん…パセットちゃ――んちゅっ、ちゅっ…」
「はむっ、ちゅっ…リオ、様ぁっ…ちゅぅ…」
唇を合わせ、舌を出すと向こうはそれを喜んで受け入れてくれた。
ざりざりとした感覚の粘膜がこちらの舌を削る。
故郷に残してきた父親の、剃り残した髭を思わせる感触だ。
その感触を愉しみと、鋭く尖った牙にも舌を這わせる。
歯茎のツルツルとした感触に、猫を髣髴させる鋭い牙。
(これがリオ様の、お口の感触……美味しい…よぅ…)
力加減を間違えれば差し入れた舌が傷付いてしまいそうになるのに淫魔の唾液は甘い。
その蜜をいくらでも吸いたくて、彼女の口を隅々まで味わいたくなる。
「ちゅっ、ちゅるるっ、ぺろっ…はぁっ…ちゅぅぅっ…」
「んちゅっ…ちゅるるっ…れろれろっ…ちゅるっ、ちゅぅぅっ…」
互いの背中に手を回し、抱き締めあっての熱烈なキス。
まるで貪りあうような口付けに性感が高まり、気分が高揚していく。
何時の間にか裸体になっていた淫魔の肉体と自身の肉体が密着していた。
興奮し、火照った柔らかな少女の肉体が互いに押し合いへし合って汗を塗り伸ばす。
「――んんっ!?」
びくん、と快感に体が跳ねた。
互いの剥き出しの乳首が擦れ合ったのだ。
(電気が走ったみたい…!)
気持ち良い。もっとしたい。
柔らかくも小さな体にもっと触れ合いたい。
両手の指を絡ませる。掌の汗を感じるほどしっかりと握り締める。
腹にアドニスの生殖器が食い込み、逞しい鼓動を感じる。
「――ぷあぁ…リオ、様ぁっ…」
「――っんはぁ…パセットちゃぁん…」
長い口付けを終え、お互い潤んだ瞳で見詰め合う。
鼻先にある淫魔の顔が愛しくて堪らない。
「好き、好きなんです…リオ様ぁっ」
「うん。私も、私もっ」
そして再び口付けを交わす。飽きる事など無い。
視線が交じわい、体が触れ合えば、自然と互いの唇が吸い寄せられる。磁石のように。
ちゅぷちゅぷと幼子二人がするには卑猥すぎるフレンチキスを交わした。
発情しきった吐息を相手の顔に吹きつけ合い、それを思う存分肺に取り込む。
体中汗まみれになっていた。擦り合わせ、密着した幼い肉体がにちゃにちゃと音を立てる。
擦れ合う乳首が気持ち良い。
甘く、痺れて、そこだけがまるで一つに解けて同化してしまうようだ。
60 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:34:58 ID:4YySV2kj
その感覚が好きでキスをしながら貧相な胸を懸命にご主人様に擦りつけた。
「ちゅっ…っちゅぅっ――にゃんっ…!? にゃふぅ…♪ パセットちゃんのエッチぃ♪
さっきからチクビばっかりぐりぐりしてくるよぅ♪」
「ら、らってぇ……ちゅっ…ちゅ、ちゅっ…んはっ…オッパイっ、あんっ――
おっぱい、気持ちよくてっ…ちゅっ、はぁ…はぁっ…、止まらない…ですっ」
覚えたてのマスターベーションに没頭してしまう猿のようだった。
血がどんどん集まって、勃起した蕾はこりこりとして堪らない。
「おっぱいもいいけど…私はパセットちゃんのおマンコを味わいたいな♪
というわけで押し倒しちゃうよ♪ ――えい♪」
「ひゃんっ」
熱い抱擁をそっと引き剥がされ、ベッドの上に仰向けに押し倒される。
「正直、私も、パセットちゃんとエッチしたくてしたくて堪らないの」
はぁ、はぁ、と息を荒げた淫魔は股間から生やした触手を見せびらかした。
「――ごく」
目の前で男性器のように脈動するグロテスクな触手に心を奪われてしまう。
(こ、こんなのがさっき入ってたんだ…)
何段にも重なったエラ部分。自分の腕と大差ない太さの胴体。大量の疣が生えた亀頭部分。
更にその先端からはうじゃうじゃと繊毛触手が生えて、身をくねらせている。
素面の時に見れば嫌悪感を催す事間違い無しだろう。
だが、これは間違い無くご主人様のモノなのだ。
そう思えばどれだけ気味の悪いモノでも愛しく思えてしまう。
(それに、こんなエッチな形をしてるんだもん…)
種付けの時は苦痛と快楽で何も分からなかったが――果たして今これに犯されたら。
そう思うと淫らな気持ちが胸から溢れ出し、腹の中の種子がじくりと疼いた。
新鮮な愛液を搾り出し、独りでに太股をもじもじと擦り合わせてしまう。
「パセットちゃん。しよ?」
「は、はい…」
言われるまでも無く、自ら股を開く。
(は、あっ…エッチな気持ちと、恥ずかしさで、頭、ぼっーてなるっ)
体が疼いてしょうがない。
けれど主人の視線が股に突き刺さっているのが分かって羞恥心で頭がのぼせてしまう。
それでも最終的には湧き上がる淫欲に堪え切れなかった。
股を開いただけでは飽き足らず、自分の指で、どろどろのヴァギナを割り開く。
「…リオ様ぁ…パセットのアソコ…鎮めて下さいぃ」
「任せてっ」
喜び勇んで淫魔がのしかかって来た。
「はぁっ、はぁっ…! パセットちゃんっ」
息を荒げながら精液の逆流する陰唇に雌しべ触手をあてがってくる。
「ひゃぁんっ」
ぶつぶつとした先端部分に肉ビラを掻き分けられた瞬間、蕩けそうな官能が走った。
先端部分が陰唇を押し広げて侵入し、
ずっ――ずるるるっ!
「んっひゃぁぁぁんっ!?」
一息に最奥まで突き込まれた。
膣を圧迫する、荒々しくも温かい肉の感触に苦痛以外の喘ぎが漏れる。
(パセットのお腹、一杯になってるっ)
「にゃぁっ、パセットちゃんのおマンコ、キツキツで、堪らにゃいよぉ♪」
マウントポジションをとったご主人様の顔は快楽でだらしなく緩んでいた。
牙を覗かせた愛らしい唇の端から、つー、と唾液が垂れ落ちてくる。
(リオ様…気持ち良さそう…よかったぁ…)
やっぱり向き合ってセックスをする方が良い。
相手の事をより大事に、より愛しく思えるから。
(もっと、気持ちよくなって下さい…)
今まで至らなかった分。これからはもっとこのご主人様に尽くそうと思う。
パセットは淫魔の腰に脚を組み付かせ、結合を深める。
「ひゃぅ…っ」
61 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:36:16 ID:4YySV2kj
ぐちり、と疣疣が子宮口を削る。甘い官能に、下半身が溶けてしまいそうだ。
この快楽、さっきまで処女だったとは思えない。
アドニスの種子を植え付けられた体は、早くも淫らに改造されているようだった。
これだけ大きな触手を挿入されているのにも関わらず、痛みが殆どないのだ。
(あっ――クリトリスっ、当たってっ)
貝合わせのような格好をしているせいで、陰核がアドニスの花弁にしゃぶられる。
何度も射精したせいで擬似男根は萎え、射精する事は出来なくなったようだ。
だが指かと思うほどしこり立った肉の真珠は敏感だ。
膣壁を思わせる肉の花弁に押付けられ、甘い愉悦に腰砕けになってしまう。
「はぁ…はぁっ……パセットちゃん、動くよっ」
ずりりりっ。
「ひゃうぅぅんっ…!」
視界で火花が散った。
ずりずりと触手を引き抜かれ、膣が蹂躙される。
(すごっ、これっ、エラエラが、えぐれてっ)
「ひゃっ、あっ! いっ! よぉっ! リオ様ぁっ!
膣っ、擦れてっ! 抉られてぇっ! あ、あぁっ、あ、あっ…!」
多重のカリ部分が膣の肉ヒダを掻きし、抉る。
それだけでも狂おしい程の快楽だというのに触手の先端には無数の疣が生えている。
肉ヒダを掻き回された後、今度はぶつぶつとした感触に性感帯を耕されてしまう。
(開発、されちゃうっ、エッチな触手に、おマンコほじほじされてっ)
卑猥な形状をした触手。その効果は覿面だった。
「はぁっはぁ! パセットちゃんっ、おマンコがきゅうきゅうって締め付けてっ…!
私の触手を離さないよっ? そんなに触手チンポ美味しいのっ」
羞恥心を煽る主人の問い掛けに、頭を何度も縦に振る。
「ふふふっ…! そうでしょっ、美味しいでしょっ…!
遠慮しないで、沢山食べればいいんだからねっ」
ずりりりりっ!
「ひゃわぁんっ!?」
肉穴を拡張しながら再び触手が奥まで挿入された。
ずんっ、と子宮口を小突かれて視界が白く染まる。
クリトリスがぬめる花弁に押付けられて快感に蕩けた。
「うにゃぁっ!? …にゃぁぁんっ♪ 締まりすぎだよぉ♪」
淫魔が涎を垂らして悦んだ。いや、悦んでいるのはこちらも同じだった。
(触手、気持ちよすぎるよっ…! パセット、メロメロになっちゃうっ)
「ふふふっ、メロメロになっちゃえばいいんだよっ」
ずる、る、る、る、るっ…!
「ひゃっ!? あっ! あっ…! あっ、あっ! あっ、あっあっ!」
再びゆっくりと触手を引き抜かれる。
(こ、これっ…! お腹の中っ引き出されちゃうっ!)
がりがりと、触手の凸凹に膣壁を削り、擦られるとピンク色の電気が走った。
これだ。内臓が裏返ってしまうような感触と共に人間では到底味わえない快楽が生まれる。
アドニスの生殖器に膣穴を徐々に開発されていく。
痛みはもう完全に無い。快楽だけがそこにあった。
「はあっ、はあ! それじゃ、もういいねっ? もっと激しくするよっ」
ぐちゅうっ。
「ひゃわぁんっ」
ごつりと再び子宮口を突き上げられた。
「ずりずりぃっ♪」
ずるるるっ。
「あっ!? あっ! ぁ、っあっ、…あっ!」
かと思えば即座に触手を引き抜かれる。
「まだまだっ」
ぐちゅぅ…!
「ひゃうんっ!」
「はぁっ! はぁっ!」
じゅるるっ…!
「ひゃううぅぅんっ!」
62 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:37:24 ID:4YySV2kj
「絞め付けっ、いいっ!」
ぐちゅんっ。
「ひゃうんっ!」
「腰、止まんなくなってきたっ」
ずりりりっ!
「ひゃわぁぁんっ!」
徐々にストロークのペースが増してくる。
膣の中を愉しむような動きから、本能を剥き出しにした、直線的な動きへと変わってくる。
ずっちゅっ…っ、ずっちゅっ、ずっちゅっ。
「ひゃんっ! あんっ! わぅぅっ!」
ピストンの動きが、細かく、小さく、リズミカルになってくる。
ゴツッ、ゴツッ――子宮の入り口が何度もノックされ、その度に視界で星が散った。
半開きになった口からは子犬のような可愛らしい喘ぎしか出てこない。
「あうっ! ひゃうんっ! あんっ!」
だがそれも徐々に艶かしく、いやらしい声に変わってくる。
(気持ち、いいっ)
腹の奥をごつごつと突き上げられる感触が良すぎた。
種子によって汚染された子宮は性感の塊で、外から揺さぶられる度に快楽が弾ける。
鼻に掛かった甘い声が喉を突いて出てしまう。
「あっ! んっ! もっとっ! もっと下さいっ! ひゃうんっ!?
パセットのおマンコにっ…! あうんっ!? あんっ! はんっ! ひゃんっ!
触手チンポでごつごつして下さいっ!!」
「うんっ! うんっ! するよっ! はぁっ、はあっ!
パセットちゃんのエロエロマンコに、――にゃぁっ…!
私の触手チンポでハメハメズボズボしてあげるよっ!」
じゅぷっ! じゅぷっ! じゅっぷっ!
「あっ!? ひゃぁぁううんっ! あうんっ!!」
ぱつ、ぱつ――と濡れた布で叩くような音が響く。
アドニスの花弁がパセットの恥骨にぶつかる音だ。
淫魔は大の男も真っ青に成る程の豪快な腰使いで、メイドを責め立てていた。
一突き毎に少女の体が大きく揺れ、安物のベッドがぎしぎしと悲鳴を上げる。
淫魔の肌はほんのりと朱に染まり、流れる汗がキラキラと輝きながら飛び散った。
そんなご主人様を、頭の片隅で『綺麗だな』と思いながらパセットは快楽に溺れる。
気持ち良い。ただひたすらに気持ちよかった。
下半身が溶けて、無くなっている。
びりびりとした甘い官能が脳髄に流れ込んできて、狂ってしまう。
「まだまだっ、だよっ」
きゅう――何かが、勃起した陰核に巻きついた。
「ひゃわぁんっ!?」
それは花弁の根元から生えた、細い触手だった。
激しい性交の最中、凹凸の無い肉色の触手が快楽の中枢をしごき立てるのだ。
今までとは違う、強い刺激に体が打ち震える。
「それぇっ! それ駄目ですっ! ひゃわぁぁぁっ!!?
変にっ、変になっちゃううぅぅっ!!」
きゅ、きゅ、きゅっ、とクリトリスをしごかれて体が痙攣した。
規格外の快楽に子宮が収斂を初める。
絶頂の予感がした。
大きな、快楽と言う波に攫われてしまうような気がして、目の前の体を強く抱き寄せる。
「パセットちゃんっ! パセットちゃんっ!」
「リオ様ぁっ! リオさまぁぁっ!!」
抱き付き合い、幼い体を密着させた少女達は互いに腰をぶつけ合っていた。
結合部で粘液が潰れ、弾け、いやらしい音を立てる。
二人の股を濡らすラブジュースは白濁としていて、雌の発情臭を撒き散らしている。
周囲にはそれと、二人の汗の匂い、淫魔のフェロモン、花肉の香りが充満していた。
だがそれを感じる暇はパセットには無かった。
法悦とも言える官能の中、アクメへと一直線に向かう。
63 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:38:39 ID:4YySV2kj
「ひゃうっ! ひゃっ! あんっ! あぅっ! わうっ!
あっ、そこぉっ! そんなにぐりぐりされたらぁっ!?
ひゃっ!? あぁっ! 駄目っ! リオ様ぁっ! リオ様ぁっ!
パセットはっ! もうっ! ――ああんっ! ひゃぁんっ!
あっ! ひゃんっ! あっ! あっ! 来るぅっ! 来ちゃうよぅ!
んあぁぁぁぁっ!! もっ、駄目っ! うあぁぁぁぁぁっ!」
びくびくと体が痙攣する。
「はあっ! はあーっ!! パセットちゃんっ!! パセットちゃん!!
出すよっ!! パセットちゃんの――にゃふっ! はっ、ぁっ!
子宮、にぃっ! 私のザーメンっ! 一杯注いで上げるよっ!
いいよねっ!? アネモネになっちゃうかもしれないけどっ!
いいよね!? 私と同じ、魔物さんになってくれるよね!?
出すよっ! 出すよ出すよ出すよっ!! うにゃぁぁぁぁぁあっ!!
にゃうぅぅっ!! ほんとにもぅっ、出ちゃう出ちゃうパセットちゃぁんっ!!」
ぐちりっ!!
触手の先端部分が子宮口に食い込んだ。
直後にその先から繊毛触手が生え出し、子宮の内側へと滑り込む!
「いっくにゃぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!」
ぎちぎちっ!!
(ひぎっ!? 子宮が、こじ開けられてっ…!)
体の中心をこじ開けられる感触がした。
『ギュっ!』と充血した陰核が触手に締め上げられる。
「ひぎいっ! そ、そんな事したらぁっ! ああぁぁっ! らめらめぇ!!
いグいきますっ! ああっぁっ! あっ! あぁぁぁっ!! あぁぁぁぁぁっっっ!!!
ああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!! リオ様ぁぁぁああぁぁぁぁあっっ!!!」
『あぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁっっっっっ!!!!』
二人の声が美しいと言える程に、唱和した。
びゅるっ!! どぴゅっ! どぴゅっ! ドプドプドプッ!!
「んひいぃぃぃっっっ!! セーエキ、あついぃ!!」
「パセッろにゃぁんっ! パセットにゃんっ!!」
こじ開けられた子宮口から直に大量の精液を注ぎ込まれる。
腹に寄生したアドニスにびちゃびちゃと熱い体液が降り掛かる。
性感を共有しているせいでその感触すらも脳髄に直に叩き込まれた。
熱い粘液に叩かれる感触に子宮が悦び打ち震える。
ビクビクビクビクッ!!
「ふにゃぁぁぁっ!? 締まるぅ! マンコしまるにゃぁっ!
そ、そんにゃにしまったらぁっ! 触手チンポまたびゅーびゅーしちゃうよぉ!!
んにゃぁぁぁぁぁっっ!!」
びゅるっ! どぴゅっ! どぴゅっ!
「ひゃわぁぁぁんっ!!? まらっ、まられてるぅっ!!
リオしゃまのセーエキ、どぴゅどぴゅされれるぅ!!」
二人揃ってアヘ顔を浮かべ、口々に卑猥な言葉を吐いた。
体を仰け反らせ、襲い掛かるオーガズムの悦楽をひたすら貪る。
「ふにゃぁ、ぁ、ぁっ…! にゃぁぁっっ…!」
「はひーっ、ひゅーっ」
それもやがて収束し、二人は体を痙攣させるだけになった。
上になった淫魔の口からダラダラと涎が零れ落ち、パセットの顔を色っぽく穢した。
(――あぁ…勿体無い…)
大好きなご主人様の唾液に舌を伸ばして、啜る。
だが体は勿論の事、顔の筋肉すら自由に動かせない。
絶頂の余韻で、全身が痺れていた。
「ふにゃぁぁぁ…♪ パセットちゃぁん…♪」
「…リオしゃまぁ…」
主人が顔を寄せて来た。
キスをするのかと思ったらペロペロと顔中を舐められる。
これが彼女なりの愛情表現なのだろうか、とぼんやりと思った。
64 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:43:56 ID:4YySV2kj
「ふにゃっ、ペロペロっ、にゃうにゃうっ…パセットちゃんパセットちゃぁんっ♪
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅっ♪ にゃぁんっ♪ にゃおうっ♪ にゃん♪」
キスしたり、舐めたり、鳴いたり。
ご主人様はまるで酔っ払いのようにじゃれ付いてきた。
絶頂の余韻に浸りながら、彼女の『甘え』を受け止める。
背中に回した手に何とか力を入れ、抱き寄せる。
それからにゃんにゃんと可愛らしい鳴き声を上げる唇を舐めた。
「好きぃ♪ 好きっ♪ 大好きぃ♪ ずっと一緒ぉ♪ 一緒なのぉ♪」
「はい…リオ様ぁ…」
好き好きと連呼する主人の唇を奪う。
ちゅぱちゅぱと舌を吸い合い。唾液を混ぜ合わせた。
精を注がれたアドニスの種子がドクドクと脈打っている。
やがて『芽』になってしまうだろう。
セックスを続ければさっきのクロトのようにアドニスを産み落とすのも時間の問題だ。
だが別にそれで構わなかった。
主人と同じ、人外へと身を堕とせば、それだけ彼女に近付ける気がする。
それで、良かった。
どくん。腹の中の種子が脈動する。
パセットの願望に呼応して、濃厚な催淫香を吐き出した。
「リオ様ぁ…もっと…エッチしたですぅ…」
「うにゃんっ♪ いいよぉ♪ いっぱいエッチしよ♪
今まで出来なかった分、いっぱいいっぱいしよ♪」
そしてどちらからともなく再び熱い口付けを交わす。
主従の交わりは暫く終わりそうに無かった。
***
アレエスの街の中でリオは、自身の行動が悲劇を生む事を知った。
何の罪も無い人が、魔物の集団に眼前で襲われている。
覚悟はしていた筈だった。
だが、青と赤の瞳に映る、名も知らない母親とその娘を放っておくことは出来なかった。
そしてその頃。
魔物の母となったクロトは、自ら産み落としたアドニスに犯されていた。
子宮を犯され、内蔵を犯され、体の隅々まで触手を受け入れていく。
アドニスの触手を受け入れた部分はそれだけで官能が走る。
そして徐々に人外へと変化していくのだ。
もう、戻れない。
自分は、とうとう人間でなくなってしまう。
だが構わない。人外の快楽を知り、堕ちてしまった魂は人間を止める事に未練はないのだ。
それどころかどうだ。
この新しい肉体。新たな力。
アドニスと一体になり、アネモネと化したクロトは強大な魔力を得た。
魔術士としての記憶と技術を引き継ぎながら、人間を圧倒する肉体を持つ。
なんて素晴らしいのだろう。
この素晴らしさを、他の女性にも教えてあげたい。
クロトは早くもその想いを実行に移す。
住民を避難誘導に来た門下生達を襲い、その中から見知った顔を選んだ。
クロトは、ドルキの下で魔術を並んだその仲間を犯した。
触手の一本一本が、未知の快楽をクロトに叩き込む。
人外の体は淫らで、人間のメスを犯す事に夢中になってしまった。
クロトはその同僚の仲間を犯しつくし、あまつさえ種付けを行ってしまう。
人外の快楽に、魂までもが完全にアドニスと同化した。
そんな時、彼女の目の前に、一人の男が立ちふさがる。
赤き鎧と無数の剣を扱う彼を、人々は畏敬の念を込めて『剣神』と呼ぶ。
次回、永久の果肉十一話、
『愛と絶望に満たされた街』
65 乙×風 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:45:49 ID:4YySV2kj
以上で第十話終了です。
補足ですがドルキの年齢は物語り開始時点で四十台後半という設定です。
いい年こいたおばさんですね。
そんなおばさんがここまで色恋沙汰に夢中になるのもどうかと思いますが。
まあ、うら若いヤンデレちゃんの将来はきっとこんな感じになるのだろう。
なんて想像しながら書きました。
まあロリがいればババァはいりませんけどねー。
熟女に興味はありませんしー。
そのせいか本編中のドルキの姿形も適当、というかあんまり考えてません。
リオとかクロトの衣装は脳内である程度イメージが固まっているのですが。
んー。白のドレス+派手な装飾。その上から黒のローブ。
貧相な体を誤魔化す為に厚着+ごてごてのアクセサリ+厚化粧、みたいな。
髪は銀髪。縦巻きロールで。派手なおばさんですねw
というかおばさんのイメージなんてどうでもいいですか。そうですか。
やっぱり女の子はぴちぴち(死語)じゃないと!
youjo同士のガチ百合とかどんだけ好き者なんでしょう。うふふ。
でもぷにぷにしたちっちゃい体が粘液まみれでまぐわい合う姿は(以下自主寄生)
あ、ちなみにお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが。
リオの右目の色は本人の感情(機嫌?)で赤と青を行ったり来たりします。
エロかったり不機嫌な時は赤。
理性的だったり幸せな気分の時は青。
今回はパセットが頑張ってくれたのでリオが正気に戻ったという訳ですな。
そしてまたまた補足ですが。
パセットの精神は完全に壊れたわけではないです。
確かに前回の焦らしプレイ+連続射精で心に致命的なダメージは負いました。
が、今回の告白(?)のお陰で、真っ白になった心に愛情だけ残った感じです。
頭が真っ白になってる時に実は両想いでした、と知らされるようなものですね。
余計な羞恥心やしがらみが取り払われてる状態なので、好き好きばっかりです。
リオが人の心を取り戻す為の鍵でもあります。
次回は魔物に侵入された街のお話。
クロトもアネモネ化して、暴れます。
グリーズも暴れます。年齢設定はドルキと同じく五十歳弱ですが強いです。
RPGで強くてニューゲームした主人公というか二週目というか。そんな感じ。
バトル多めの内容ですがエロもありますよー。
さて。いい加減長文乱文なので今回はこの辺で。
いつものように感想や誤字脱字の指摘等あればお願いしますー。
また来週お会いしましょう。
妖っ、女っ、万っ、ざーーーーーいっ!!
前スレ余り容量が勿体無いなと思って投下しようとしたら見習い氏に先を越されたでござる。
『a genuine love』も『とおりゃんせ』も素晴らしい出来でした! GJ!
これが見習い氏の本気か…!
『とおりゃんせ』の方は情景描写が凝っていましたね。
とても丁寧で、まるでその場に居るような空気感まで伝わって来ました。
多分、ご自分で足を運んで実際見てきたものを文章に起こしたんでしょうね。
専門的な知識も含めて、語彙も私よりも多そうですw
ただ『とおりゃんせ』では序盤がやや冗長で読みにくい箇所があった気がします。
『a genuine love』は…最後の小悪魔視点のシーンは個人的には、要らなかった、かもです。
あの子憎たらしい悪魔のせいで読後感が台無しというか。
切ないというよりやるせない感じの方が勝ってしまった感じです。うぎぎ。
物語のラストとして、刑事達が仏さんを発見したシーンで〆た方が良かったかもしれません。
私なら小悪魔のシーンは思い切ってカットするか。
もしくは刑事達のシーンの直前に挿入していました。
まあ、参考にして――というより話半分で聞いてくださいな。
独り言みたいなものですから。
こちらの話もしましょうか。
前回感想をくれた方ありがとうございます。
今回のお話は前回に引き続きリオ、パセット、クロトのエロシーンになります。
冒頭には過去話もあります。
今まで出番の少なかったマリオンの母親(四十越えのおばさんです)、
にスポットが少し当たり、尚且つ盛大なネタバレがあります。
NGワードは以下の通り。
(ネタバレ、3P、種付け、出産、和姦、いちゃいちゃ)
ではでは今回もどうぞよろしく。以下、17レス消費します。
48 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:18:28 ID:4YySV2kj
第十話 Devil May Fawn
それは十二年前の話。
リビディスタの屋敷の一角にて密会が行われている。
紅い絨毯。クローゼット。ベッド。
部屋の中の家具はどれも高級品で、リビディスタがいかに繁栄しているかを窺わせる。
だがその中に混じったガラス戸の棚は、他の調度品とは違い質素なものだ。
それに収められているのは大小様々なガラス瓶――薬品だ。
隣の部屋には怪我人を収容する為のベッドもいくつか備えてある。
今日も、実戦で深手を追った戦士が一人運び込まれ、安静にしていた。
ここは訓練で傷付いた者を診る為の医療室だった。
『これはこれは奥様。本日もご機嫌麗しゅうございます』
『あら有難う』
部屋の中で言葉を交わしたのはこの部屋の主、アスクルとドルキだ。
アスクルは顎を完全に覆うほど立派な髭を蓄えたリビディスタ専属の医師だ。
モノクル(単眼鏡)の向こうに、人の良さそうな温和な瞳がある。
立派な髭まで繋がった白髪は歳の割には豊かなもので、鳥が巣でも作りそうだった。
『それで、今回はどのようなご用件でしょう? 見たところ奥様はご健勝のようですが?』
体重でも量りますかな? と続けた冗句に、齢三十五を越えた魔術師は上品に笑う。
『最近いい物ばかり口にしていますからね。それもいいかもしれません』
『結構な事です。栄養失調になるよりかは良い。あれは、惨めなものです』
ふと、白衣の男の顔に陰が生まれる。彼の言葉は自ら経験した者に宿る『重み』がある。
アスクルの生まれた村はここよりも遥か北にあり、寒い土地だ。
不作が長く続き、冬になれば飢饉に陥る事も少なくない。
ドルキとグリーズがアレエスの街を創る少し前の話になる。
アスクルが住む村は飢饉に襲われた。
彼は流行病に掛かってしまい、生死をさ迷った。そんな時だ。
偶然村を訪れたドルキとグリーズが貴重な薬を使ってアスクルと、村を救ったのだ。
アスクルからしてみれば、二人は命の恩人だ。
その日から二人に何か恩返しが出来ないかと勉学に励み、今では立派な医師になった。
魔術では簡単な怪我は治せても、重傷の者や病気の者までは中々癒せない。
医師の存在は、リビディスタには必要不可欠だった。
『あの女の様子は、どうですか?』
『…リシュテア様の事ですか? 元気なお方ですよ。
身篭れば精神的にも不安定になりがちですが、あの方の場合それが無い。
身を売っていた女性とは思えませんね』
『泥棒猫には変わりありません』
ドルキの声色が変わった。
よそ行きの礼儀正しくもおっとりとした口調から、妬みの篭った女のそれに。
彼女はマリオンの他にも、長男、次男、長女の計三人の子を産み育てた母親だ。
子供達は皆、夫であるグリーズとの愛の結晶だと思っている。
そしてその夫と交わり、あまつさえ彼の子をもうけた妾に良い感情を持てる筈も無い。
『この街は、私と、あの人のものです。十年以上の月日を掛けて二人で作ってきたのです。
そこに、たかだが娼婦如きが割り込み隙間など、在ってはならないのです。
分かりますか? アスクル? あの人には、私が居る。他の女は必要ないのです』
口調こそ静かなものだが、それには有無を言わさぬ怒気が孕まれていた。
夫と同じ、ブルーの瞳には明確な殺意すら伺える。その対象は勿論、
『何を、仰りたいのです?』
アスクルは、ドルキの思惑を薄っすらと感じ取っていた。
そしてその事に気付いた女も、リップの引いた唇を僅かに歪ませる。
『簡単な事です』
そう言ってドルキがローブの懐から取り出したのは小さなガラス瓶だ。
中には透明な液体が入っているが――
49 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:20:05 ID:4YySV2kj
『これは他所から特別に取り寄せたお薬です。
これを是非、あの女に使って頂きたいのです』
にたり、と嫉妬に駆られた女は悪魔的な笑みを浮かべた。
馬鹿でも分かる。この瓶の中身は、断じて薬などではない。
『…奥様、正気ですか? 私は医者です。人の命を救う事が使命です。それを、』
『ならば仕方ありませんね。このお薬は別の者に使うとしましょう。
――そうですね。確か居住区に貴方の妻子が住んでおられましたね?』
『…っ!? まさか…!』
『そうそう、そうでした。奥様は二人目の子供を孕んでおいでだとか。
丁度良かったですわ。アスクルには日頃からお世話になっておりますし。
その恩返しにこの薬を送る事にしましょう』
『…貴女は、悪魔か?』
『あの女が居なくなるのなら、私は悪魔に魂を売り渡しても構いません』
笑みを浮かべるドルキは、正気とは思えなかった。
それほど、グリーズを愛しているのだ。
それは分かる。
アスクルは、自分と村を助けてもらったあの時の、若き日の二人を目の当たりにしている。
二十歳にも満たない剣士と魔術士は才能にも運にも恵まれていた。
鬼面仏心のグリーズと、彼に常に添い寄り、従者のように付き従うドルキ。
当時は赤の他人であったアスクルにも、二人の深い絆を推し量る事が出来た。
そんな二人がおよそ十八年掛けて作り上げたこの街は、ドルキにとっては宝なのだろう。
故に、そこに他の女が入り込むのを許さない。
そしてその為には手段すら問わない。
今のドルキなら、平気で人殺しもするだろう。
あの頃の彼女は、清楚で、おしとやかな女だったのだが。
『アスクル。貴方には大きな貸しがありますね? それを今、返していただきましょう』
飢饉から村を救ってくれた時の事を言っているのだ。
そうだ。ドルキはこの街の創設者であり、今の彼の雇い主である。
だが同時に命の恩人でもあるのだ。
『いう事を聞いてくれれば悪いようにはしません。
お給金もこれからは二割り増しにしましょう』
『……分かりました』
アスクルは素直に頷く事しか出来なかった。
家族を危険に晒してまで、自分のプライドを優先させる事など、出来る筈もなかった。
しかし。きっと彼は死ぬまで罪の意識に苛まれる事になるだろう。
犯罪の片棒を担いでまで平穏に暮らせる自信は、彼には無かった。
『そう。それでいいのです。貴方は何も悪くないのです。
悪いのはあの女なのですから。ふふ、ふふふふふっ』
その笑いは、あたかも彼女の称号である『魔女』に相応しい程、暗く、歪だった。
***
ドルキは自室で目を覚ました。
金を惜しみなく使った調度品の数々。愛用してきた魔道具。
最近は一人で寝る事の多くなったキングサイズのベッド。
間違いなく自分の部屋だ。
広々とした机の上に書類がまとめられていた。
事務仕事をしている間にうたた寝をしてしまったらしかった。
あの女も、あの女の娘も、もうここには居ない。
それで気が抜けてしまったのだろう。
グリーズを、愛しいあの人を自分だけのものに出来たのだから。
(しかし懐かしい夢を見ましたね)
あの日、アスクルに渡した物は勿論毒薬である。
効き目は非常に弱く、持続が長いという特性を持つ遅効性の毒だ。
人を死に至らしめる程のものではない。
だが子を孕み、体力が衰えている妊婦は例外だ。
本人が無自覚のまま、体を蝕み、気が付いた時には――
リシュテアもそうだった。
50 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:21:36 ID:4YySV2kj
生来、頑丈だった彼女は見る見るうちに体調を悪化させ、衰弱していった。
体力低下による合併症を引き起こし、血反吐を吐いた。
計画通りだった。
ただ、無性に勘のいい女だったので、アスクルが毒を盛った日は少し肝を冷やしたものだ。
それも、彼に暗示を掛ける事で、彼自信から負い目を無くし、いつものように診察させた。
虫も殺さないような顔をした主治医が、自分に毒を盛るなどとは思ってもみないだろう。
ざまあ見ろ。人の男に手を出した罰が当たったのだ。
(しかし、安心しなさい。貴女の子供も、直にそちらに行くでしょう)
家出をしたリオの手掛かりをさっき自分なりに調べたが、森に出たらしい。
馬鹿な娘だ。わざわざ魔物達の餌になりに行くとは。
グリーズもやっと心を入れ替えてくれたのだろう。
あの娘の捜索は行っていないようだ。毒殺計画にも賛同してくれたので当然と言えるが。
兎も角リオの死亡がほぼ確定したようなものだ。
(母娘揃って、地獄に落ちなさい)
さあ、仕事の続きに取り掛かろう――そう思った時だった。
どん。遠くから爆発音が響く。
屋敷の外からだった。ドルキは椅子を引いて立ち上がり、両開きの窓を開け放った。
城壁の向こう側から煙が上がっている。居住区の方だ。
(…折角あの娘が居なくなってせいせいしていたというのに、不穏な空気ですね)
異常事態を察知したドルキはすぐに探索魔術を起動させた。
足元に青の魔術陣が浮かび上がりるとドルキを中心に、魔力の波が周囲へと放射される。
その範囲はマリオンの探索魔術の比ではない。
魔術師として三十年、四十年と練り上げられたドルキの技術は、魔女の名に相応しい。
アレエスの街全体とまではいかないが、屋敷から最も近い北端の城壁までなら把握出来る。
魔力の波はグリーズを。屋敷の中の使用人達を。門下生達を捕らえる。
ドルキの脳裏に光点として描かれた人の存在。
それはここから一キロほど離れた北の城壁まで広がって行き、
「――これは…」
思わず声に出していた。
城壁のすぐ向こう側に魔物の反応があった。
それも一匹や二匹ではない。多量の化け物共が結界一枚挿んだ向こう側でたむろしている。
と、いう事は居住区の城壁から上がる煙も、奴らの仕業か。
ドルキは新たな魔術を起動させる。通信魔術だ。
魔力の波長を調整する事で、通信魔術を起動した者同士で意思疎通を図る代物である。
探索魔術に比べて効果範囲が格段に広く、遠方との仲間と連絡を取り合う為に使用される。
城壁内に常駐している二、三人の魔術師の内一人はこれを覚えさせていた。
ドルキは魔力を調整し、正門で待機している魔術士に呼び掛ける。
『今すぐ門を閉じなさい』
『ドルキ様? 一体何を、』
『森の魔物達がこの街を包囲しようとしているのです。
そちらにも直に彼らの手が伸びるでしょう。
取り返しの付かない事になる前に門を閉じ、結界を張りなさい』
『は、はい! ただ今!』
『頼みましたよ』
正門を閉じればこの街は巨大な閉鎖空間となり、外界より完全に隔絶される。
魔物相手に篭城戦という訳だ。
もっとも、こちらの戦力は三十年前のあの頃とは比べものにならない程拡大している。
結界外に集う魔物達の数も、あの頃に比べれば大分増えたようだが、所詮は烏合の衆。
部隊を編成した後こちらから打って出る。蹴散らしてくれよう。
(他の結界術士とも連絡を取らなければ)
正門の魔術士と連絡を取り合った要領で、残りの結界術士達と通信する。
結界を維持する事。魔物達の様子を逐一報告する事。
手の空いた者は住民達の非難誘導と勧告をする事。
その旨を一人、また一人と伝えていく。
しかし、一箇所だけどうしても連絡が付かない。
51 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:22:53 ID:4YySV2kj
アレエスの結界は北、北西、北東、南、南西、南東。
計六箇所にてその制御を行っている。
城壁内にその制御を行う為の結界術士を配置し、局所的に対応する為だ。
その内、北東の城壁と連絡が取れない。
今し方、爆音が聞こえた方向だった。
(…これは…少し厄介な事になっているかもしれませんね)
良く見れば煙は結界の内側から立ち上っていた。
侵入されている? 馬鹿な。一体どうやって?
思案に耽った瞬間、部屋の扉が開かれた。
「何かあったのか?」
「…ノックくらい、して欲しいものですわ」
部屋を訪れた夫に対し、満面の笑みを浮かべる。
こうして向こうから部屋に来てくれたのはいつぶりくらいだろうか。
「森の魔物が街に侵入したようです。手段は分かりません」
どん、と再び爆音。
開け放たれた窓から、人々の悲鳴が風に運ばれてやってきた。
「…片付けてくる」
「あなた自ら出向くと? 門下生達に任せた方が、」
「ここ最近、剣を触っていない」
そう言ってグリーズはドルキの瞳を見据えた。
言葉足らずなのは彼の悪い所だが四十年以上彼と苦楽を共にしてきたドルキには分かる。
グリーズはこう言っているのだ。
『楽しみを取らないでくれ』と。
「留守は任せる」
「分かっています。思う存分、腕を振るって下さい」
彼が出向くのなら街に侵入した魔物達は問題ないだろう。全滅だ。
こちらは結界外に集結しつつある魔物達だけどうにかすればいい。
ドルキは方針を定めると、転移魔術を展開した。
青い魔術陣がグリーズの足元に現れる。
「剣はよろしいのですか?」
グリーズは赤の甲冑に身を包んでいるが獲物を持っている様子はない。丸腰だった。
「問題無い」
彼の『能力』を持ってすれば、獲物の携帯は必要無いのだ。
「…そう、でしたわね。お怪我だけしないよう、お気をつけ下さい」
「そのつもりだ」
魔術陣の輝きが増す。
青白い光が渦を巻き、光の粒子を撒き散らす。
グリーズが窓の向こうを見据え、呟いた。
「行ってくる」
「はい」
次の瞬間、愛しい人の体は光となって虚空へ消える。
***
どん。遠くから爆音が聞こえた気がした。
恐らくは城壁を抜けた魔物達とリビディスタの門下生達が戦闘を開始したのだろう。
こちらもそろそろ次の準備に取り掛かるか。
移動中、精気補充の為『遊んでいた』のはいいがパセットと出くわしたのは予想外だった。
勿論良い意味で。
「ひゃっ、あっ! またっ! でてるぅっ! パセットのちんちんからぁ!
せーしビュービュー出てるぅ!! いいよぉぉっ!!」
彼女も今では立派な雌犬だった。
オンボロの一軒家の中で、三十分近くクロトと交わり続けている。
人懐っこい顔はだらしなく緩み。
瞳から意思の光が消えうせ。
犬のように舌を垂らしながら。
カクカクと腰を使い、クロトを責め立てている。
そこにかつての少女の面影は無い。
52 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:24:19 ID:4YySV2kj
(…私が、壊した)
いつも笑顔だった。
どれだけ迷惑を掛けても、癇癪を起こして部屋から追い出しても。
彼女は次の日も変わらず笑顔で居てくれるのだ。
リオっち、リオっち、と子犬のようにじゃれ付いてきて、冗談を言って困らせて。
「あはぁっ! しゃせーいいっ! 腰、とまんないぃぃ!!」
『リオっちはさ。もうちょっと自分に持てば良いよ? うん。可愛い。
少なくともパセットはそう思う――なぬ? 自分は大した事無いって?
それはパセットに対する嫌味か? 嫌味なんだな!?
許さん! ――あ、でも。おっぱいを揉ませてくれたら許す』
もう、そんな冗談を言ってくれる事も無いのだろう。
「あ……私のせい、だ…」
どす黒い衝動の赴くまま、親友を貶めてしまった。
「――う、ぇっ」
急に、不快感が込み上げてきた。
さっきまで淫欲に浮かされた体は冷め、人間的な思考が蘇ってくる。
(私、なんて事をっ)
大好きだった親友に、なんて仕打ちをしてしまったのだ。
彼女は文句の一つも言わずに自分の面倒を見てくれた大切な人間だ。
それなのに、恩を仇で返すような真似をしてしまった。
(どうして、私っ、こんな事をっ)
自分の体を見詰める。
化け物の気配を放つ少女の体は、淫靡な衣服を身に纏っている。
爪は伸び、牙を生やし、羽を生やし、尻尾を生やし、髪を伸ばし。
――人間じゃない。
いや。分かっている。ネーアと共に人外の道を行く、そう誓った時から覚悟を決めた筈だ。
森の中で、人間であったリオと決別し、魔物となったリオを受け入れた。
そう、思っていたのに。
(苦しい、よ…っ)
ごめんなさいパセットちゃん。
私のせいで。こんな酷い目にあって。
慙愧の念が、幼い心を締め上げる。
だが、後悔しても遅いのだ。もう、自分は引き返せない所まで来てしまった。
直に魔物達は街の中に流れ込むだろう。
まさか全滅するような事はないだろうが、怪我人や死人だって出る筈だ。
それもこれも全部、自分のせいだ。
(…そうだ。本当に今更、なんだよね)
人間を捨ててまで自ら選んだ道だ。今更後悔など、出来ない。
だったらせめて、この壊れてしまった友人の面倒を最後まで見てやろう。
「パセットちゃん。もっと気持ち良く、してあげるね?」
ずるり、とアドニスの花から種付け用の生殖器を生やす。
快感で体が痺れ――そして折角取り戻した人間らしい感情まで消えていく。
どろりとした感情が、快楽に連動して精神を満たしていく。
赤と青に明滅していた右目も、赤いままとなった。
「ふふふ。クロトさんにこんなに中出ししちゃって。
駄目じゃない。クロトさん、アネモネになっちゃうよ?」
後ろから囁くリオの声に、パセットは答えない。
チンポ、チンポと呟きながらクロトを犯す。
なんて可愛いのだろう。堪らない。もっと愛したくなってくる。
花から生えた触手を、射精の快感で濡れ、解れたヴァギナへとあてがう。
「んひゃぁ!?」
くちり、と肉ビラを割られる感触に犬が嬌声を上げた。
その首筋にちゅ、と口付けをして、うっとりと告白する。
「パセットちゃん。大好き」
ずりゅりゅりゅっ!!
「ひぎっ――ああっぁぁぁぁぁっっ!!?」
53 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:25:24 ID:4YySV2kj
雌しべ触手に処女を奪われ、パセットが悲鳴を上げる。
欲情した体は痛みと快楽を同時に訴えているようだった。
破瓜の激痛と、ペニスから与えられる快楽に頭の中がぐちゃぐちゃになっている。
「好き! 好き! 大好き! でも嫌い! 大嫌いなの!」
いつも面倒を見てくれたパセットちゃん。
可愛いパセットちゃん。大好きなパセットちゃん。
でも、その笑顔は眩し過ぎた。
無邪気にじゃれついてくるのが、疎ましかった。
明るく、前向きな性格が、妬ましかった。
だから、嫌い。
「でも好きなの! 愛してるの! 私、わけわかんない! 頭の中ぐちゃぐちゃなの!」
ずっちゅ! ずっちゅ! ずっちゅ!
「ひっ!? あっ!? あぎぃっ!?」
人外の力を惜しみなく使い、忠実な犬を犯す。
触手の先端で、子宮の入り口を何度も小突き上げる。
憎愛混じった自分でも理解不能な感情に流されるまま、少女の体を貪る。
バックでクロトを犯す犬の背中から、同じように犯してやる。
処女の膣穴の締め付けは最高だった。
敏感な触手がどろどろになった肉の穴に揉みくちゃにされ、蕩けるような快楽を覚える。
しかもそれが親友の体だというのだから堪らなかった。
「好き! 好き!! 好き! 嫌い! 好き! 大嫌い!
ねえパセットちゃんは!? パセットちゃんは私の事好き!?『答えて』!」
言葉に魔力を乗せる。
快楽と痛みで混濁する意識を無理矢理覚醒させる。
大好きな親友は、
「好き、ですっ」
リオの想いに、答えてくれた。
「リオ様、好き、すきぃっ!」
只、それが本心かどうかは分からない。
淫魔の魔力に犯された心は、無条件にリオに服従してしまう。
壊れた心から、無理矢理自分への好意を引き出したようなものだ。
「パセット、ちゃぁんっ」
だがそれでも、愛に飢えた少女の心は満たされた。
快楽に狂い、自分で魅了した者の言葉を本心だと思い込んだのだ。
(やっぱり、パセットちゃんも、私の事好きだった……嬉しいっ)
胸が幸せで満たされる。だがそれはすぐにドロリとした淫欲へと姿を変えた。
「大好きっ! やっぱりパセットちゃんの事大好き! 好きっ! すきぃ!」
がつがつと腰を使い、狭い膣を蹂躙する。
忠犬は目を見開き、苦しげな喘ぎを漏らしていたが、それも徐々に和らいでいく。
この場に漂う人外のフェロモンがメイドの体を急速に作り変えていた。
「あっ!? すごっ、パセットちゃんの中っ! きゅうっ、って締め付けてっ!」
ヌメリを帯びた膣壁が、触手を奥へと引き込むように蠢く。
「あっ! はうっ! パセット、変なんですっ! アソコっ、ジンジンするのにっ!
ひゃぐっ!? うあっ!? たまにっ、びりっ、ってするんですっ!」
痛みだけではない。未成熟な女性器は確かに快楽も感じているようだった。
それが人外の力によるものだと知っていたリオは、喘ぐ友人を見てこの体を誇りに思う。
「それが、女の子の気持ちいい、だよっ! もっと感じてっ、パセットちゃん!」
貪るような腰使いを、女に快楽を与えるような動きへと変える。
ピストンを浅く、小刻みにし、眠っている性感を徐々に掘り返していく。
「あっ!? あっ! あっ! そ、それっ! お腹の中、ぴりぴりしますぅ!」
「はっ! はっ! …っ、そうでしょっ。まだまだ、気持ちよくしてあげるからっ」
花開いたアドニスの花弁の付け根辺りから触手を伸ばす。
小指よりも細いそれはつるりとした肉色の胴を持ち、先端が僅かに膨れている。
それは結合部からパセットのわき腹を通り、腹部を上り、しゅるしゅると伸びていき――
やがて桜色に染まる頂きの前で動きを止めた。
ぐぱり。十字の切れ込みが入り、僅かに膨らんだ先端が花弁のように開く。
54 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:26:46 ID:4YySV2kj
その内側にはびっしりと繊毛触手が張り付き、蠢いていた。
「あっ、あっ、それっ、それぇっ」
喘ぎながらパセットが目の前の二本の触手に目を奪われる。
理性は快楽に溶かされ、新たな快楽に期待している。
その感情を読み取ると焦らす事もせず、二本の触手で乳首を咥え込んだ。
「んひゃぁぁぁっ!?」
びくり、と目の前の体が仰け反る。
栗色のツインテールが鼻先に押し当てられ、くすぐったさに目を細めた。
「はぁっ、はぁ…! 気持ちいい? パセットちゃん?」
尋ねながら触手を操り、しこり立ったピンク色の頂点を舐めしゃぶる。
「あっ! おっぱいっ! すごいっ、ですっ!
触手に、ぺろぺろされてっ! ひゃぁうっ!? 溶けちゃいますぅ!」
パセットの言葉を証明するように、挿入したままの雌しべ触手がきゅうと締め付けられた。
人外の器官から与えられる快楽に、あはぁ、と甘い吐息を零してしまう。
「はぁっ、んっ…、はぁ…っ、パセットちゃんっ…!
さっきは酷い事いっぱい、しちゃったからねっ。今度はちゃんと、愛してあげるっ」
再びピストンを開始。
触手で乳首をしゃぶりながら、潤ってきた膣の中を浅く、早くピストンする。
「ひゃうっ!? あっ! あっ! またっ! それっ!
あそこっ! 痺れちゃうっ! オッパイもぉ! ひゃんっ! ひゃぁんっ!
気持ちいい! 気持ちいいよぉっ!」
「んにゃぁっ…!? パセットちゃんのおマンコにっ…!
私の触手チンポ食べられてるよぉっ!」
パセットの膣は大分解れ、触手を受け入れるように収縮する。
知らず知らずの内に女の快楽を求めているらしかった。
可愛らしいお尻が、こちらに押付けられる。
「ひゃん!?」
ともすればクロトに挿入したままのフタナリペニスが引き抜かれ、メイドは快感に鳴く。
「ぬ、抜いちゃ嫌ですぅ…」
そして愛想を尽かされたと勘違いしたクロトが勢い良くパセットに腰を押付けた。
「ひゃぁん!?」
擬似男根が花の中に飲み込まれ、再び快楽の火花が散っているようだ。
(ふふふ。パセットちゃん、気持ち良さそう♪)
体が触れ合っていれば、眼前の少女がどれだけ快楽を感じているか手に取るように分かる。
まるで感覚を共有しているようだ。
(おチンポとおマンコを同時に責められて、気持ちよすぎてどろどろなってる♪)
はぁ、と熱い吐息を漏らしてしまう。
「んん…っ。もっと動いて下さいぃっ」
自分だけ仲間外れにされていると思っているらしい。
クロトが拗ねているようだった。まあ、二人でいちゃいちゃしていたからしょうがないか。
「ほらっ。パセットちゃんっ? クロトさんも気持ちよくしてあげないと」
「でも、でもっ! パセット、気持ち良すぎてっ、頭へんになるんです!」
「いいんだよ? 変になっちゃえばっ」
がつん、と腰を打ちつけた。
「ひゃぁうんっ!?」
犬が嬌声を上げる。子宮口への刺激も、快楽へと変わりつつある。
めしべが今まで以上に締め付けられ、にゃぁん♪ と甘い声を漏らした。
「あんっ♪ そんな、いきなりされたら、私、感じちゃいますぅ」
淫魔に突き上げられたメイドは肉棒をいきり立たせ、眼前の魔術師に同じように突き込む。
ともすればクロトも負けじとペニスを突き入れられた反動を利用し、腰を前後に振る。
「んひゃぁっ!?」
擬似男根がクロトの子宮口に押付けられ、パセットの腰が引けてしまう。
すると今度はパセットの子宮口を雌しべ触手が深々と抉るのだ。
「はぁっ、はぁっ! いいっ! いいよっ! パセットちゃんの中っ、最高だよぉ!」
再びガツンと眼前のメイドに腰を打ち据える。
ひゃん、とメイドは子犬のような鳴き声を上げると玉突きの要領で目の前の魔術師を犯し、
「はぁんっ!? またっ、またきたぁ♪」
魔術師が仕返しとばかりに腰を振る。
55 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:28:23 ID:4YySV2kj
「んひゃぁう! 狂っちゃう! またパセット、おかしくなるぅ!」
人外へと身を堕とした二人の女に挟まれ、メイドが快楽に悶えた。
(可愛いっ、可愛いよパセットちゃんっ)
ぱんっ。ぱんっ。ぱんっ。
「ひゃっ、あっ! ひゃうっ!」
ストロークのペースをゆっくりと上げていく。
メイドの膣の中はぬかるんで、破瓜の出血も止まっていた。
彼女はもう、純粋な快楽しか感じていない。
膣を犯される女の悦び。そして女を犯すオスの悦び。
それに血の集まった乳首を触手に咥え込まれ――快楽で脳が蕩けていた。
「ひゃぅっ! ひぃっ! すごいっ! すごいよぉ! アソコもっ!
んあんっ!? おチンチンもっ! オッパイもっ! ひゃんっ! ぁんっ!
あっ! あぁっ!? いいっ! あ、はぁっ! 全部いいよぉ!」
「私も、私もっ、触手チンポっ、気持ちいいっ!
パセットちゃんと一緒になってっ、にゃ、ぁんっ!
どろどろに、溶けてるっ! 一つに、にゃってるぅ!」
腰の動きが止まらない。
大好きな少女と一体となっていく感覚に、これ以上ないほど気分が高揚している。
「はぁっ! はあっ!! 種付け、するよっ!?
パセットちゃんの中に、アドニスの種子、植えつけるよ!?」
「うん! うんっ! お願いしますっ! パセットに、お花の種っ!
下さいっ! リオ様と一緒に、して下さいっ!!」
目頭が熱くなった。
身も心も爛れてしまうような情欲の炎の中に、暖かい優しさを見出した気がする。
例えそれが幻想でも、それを死ぬまで手放すものか、と思った。
どくん。二度目の種付けにアドニスが歓喜し、脈動する。
子宮に根ざした神経を伝わり、リオの脳に強烈な快感を叩き込む。
雌しべ触手の根元に精が溜まり、射精の予感に体が打ち震える。
「にゃっ、にゃぁぁっ!? 出ちゃうっ! 種子が出ちゃうっ!
はぁっ! にゃぁんっ! にゃぁっ! にゃぁぁ! にゃっ、駄目っ!
出る出る出るでるでちゃうでちゃうっ、にゃ、にゃぁっ、にゃぁぁぁぁぁあぁぁぁっ!!」
びゅるっ! どぴゅっ! どぷどぷどぷっ!!
「ひゃあうんっ!? れ、れてるぅ! しゃせーされれるぅ!」
パセットの子宮口に触手の先端を食い込ませ、精を放つ。
触手の中を精液と、種子が駆け抜ける感覚はまさに法悦。
涎を垂らしながら、メイドを抱きしめ、その快楽を貪る。
そして力加減を誤った二本の触手が、パセットの乳首を強く吸引した。
「ひゃぁぁぁぁつ!? そ、そんなに吸っちゃっ!
んああぁぁっ!? くるぅ! きちゃぅ! おっきいのが!
あっ! あぁぁぁあぁあぁっ! だしちゃうっ!
ぱ、ぱせっろも、だしちゃ、んああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁっ!!」
立て続けにメイドも絶頂。
初めての女のアクメに、白目を向いた。
膣壁が収斂し、射精し続ける触手に更なる精をねだる。
「あぁっ!? 出てますっ! また、私の中にっ!
またイきますっ! 中出しされてっ、あっ、あぁぁっ! イクっ!
いくぅぅぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっっ!!!」
最後に、パセットの射精を受けたクロトが達した。
いつものように顔をだらしなく弛緩させ、体を痙攣させる。
(はぁ、いい、よぉ…♪ 気持ち、いいよぉ♪ …最高、だよぉ♪)
三匹の雌が、この瞬間一つになっていた。
シュトリの力が、三人のアクメを同時に感じ取り、集約させる。
快楽で痺れた体は、どこまでが自分の物か、それすらも分からなくなる。
種付けも出来て、アドニスの本能も満たされていた。
「にゃぁぁぁぁぁん♪ にゃぁぁぁぁぁん♪」
絶頂の余韻に浸りながら何度も鳴いた。
56 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:29:55 ID:4YySV2kj
大事な友達――いや、ペットを抱きしめ、その温もりを感じる。
栗色の髪に噛み付いたり、うなじに鼻先を押し当てる。半開きの唇をぺろぺろと舐めた。
これではどちらがペットか分からないが、兎も角そうしたかった。
そこには愛情があった。
だがそれは普通の愛情とは違う。
何せ悪魔とネコマタとアネモネの本能が複雑に絡まりあい、歪んでしまった感情だ。
人間のそれとは比べるべくもない――その筈だ。
だがリオはこの時確かに胸の内から温かい何かが溢れてきたのを感じた。
それは情事の際に感じる錯覚かもしれない。
温もりに飢えた少女が、そこに愛があると思い込みたかっただけかもしれない。
だが、確かに感じたのだ。
悪魔の、どろどろとした感情を清めるような、温かい何かを。
その証拠に。
目を細めたリオの右目は、
***
パセットは下腹部に言いようのない違和感を覚え、我に返った。
(お腹の中、あつぅい…)
リオから受け取った熱い精液が、子宮の中を満たしていた。
更にその中に混じっていたアドニスの種子が著しい速度で胎内へと定着していく。
傷口を舐められるような、疼きと痒みを伴う感覚に、身を捩らせた。
ぐちり。
「ひゃぁう…っ」
前も後ろも繋がったままなのを忘れていた。
達して敏感になった擬似男根と未発達の女性器が蕩けそうな快感を訴える。
「ふふふ。パセットちゃんってば。まだエッチしたりないの?」
「うー、そんな事はー、ありませんー」
と、言いながらも胸の中はもやもやした気持ちで一杯だった。
背中から抱きついている淫魔がその気になれば、またひいひいよがる事になるだろう。
「ちょっと休憩しよっか」
思いがけない提案にふと疑問を覚えた。
(さっきまであんなに激しくしてたのに)
今更小休止を挿むというのか。ひょっとして焦らされているのだろうか。
それともただ単にこの身を案じてくれているのだろうか。
「今はね。こーやって、べーったりしていたいの…♪」
腋の下から手を通され、薄い胸を抱くように抱擁される。
触れ合った体温同士が温かい。
ごろごろと喉を鳴らしながらリオが頬ずりをしてくる。まるで猫だった。
(なんか…夢を見ているみたい…)
体は熱に浮かされたようだった。胸もどきどきと心地良い動悸に満たされている。
まるで靄が張ったように思考が緩くて、全身が気だるい。
だが、何となく幸せな気持ちだった。
「アドニスと私のフェロモンを沢山吸い込んでるからね。しょうがないよ。
それに、もうパセットちゃんの中にもアドニスが入っちゃったからね」
――ごめんね。
か細い声で呟やかれたその声は自分が知っているリオ=リビディスタのものだった。
「…いい。別にいい…です…、だってパセットは、…リオ…、…様のメイドだから…」
『様』と呼ぶ事に僅かな抵抗を覚えたが無視した。
「一緒になれたんなら…それでいいんです…」
それは本心だった。
リオの専属メイドとは言え、到らないところはいくらでもある。
今回の家出の件も、自分がもっとしっかりしていれば、と思うのだ。
そうすれば、この小さなご主人様が人外に身を堕とす事も無かったのだろう。
57 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:31:22 ID:4YySV2kj
子宮の中に植えつけられた魔物の種子は、その贖罪とも言えた。
「リオ様…パセットは…リオ様の、お役に立ってる、かな?」
「うん。うん。パセットちゃんは私の大事なメイドさんだよ?
気が利いて。いつも私に元気をくれて……私、大好きだから」
ちゅ、と頬っぺた軽いキス。
それだけで、この三年間、彼女に尽くした努力が報われた気がした。
だが欲を言うなら後ろ向きではなくて証明から抱き合いたい。
「あ、それはね。この体勢の方がよく見れるから」
「…何を…?」
「クロトさんのアドニス出産シーン」
一瞬、言葉の意味が分からなかった。
「さっきパセットちゃんクロトさんの中に一杯セーエキ出しちゃったからね。
もう生まれるんじゃないかな。アドニスの成体が」
抱きしめられた体が、ゆっくりと後方へと引っ張られる。
繋がったまま、リオが後退したのだ。
クロトの花からフタナリペニスがゆっくりと引き抜かれ、ひゃぁん、と甘く喘ぐ。
引き抜かれた肉竿は散々射精したせいで萎れていた。
自分の物なのにそれを他人事のように見てしまう。不思議なものだなぁ、と。
そんなずれた物思いに耽っていると、突然クロトが呻き声を上げた。
「…ぁっ!? うあぁぁぁっ!!?」
「あ。やっぱり、始まった」
「ああ、ぁぁッっ! ぁぁぁぁぁぁっぁああぁぁっ!!」
膝をつきながらベッドの端にもたれ掛かるクロトは獣の声を上げていた。
「これが、アドニスの種子を植え付けられた女の子達の辿る道。
クロトさん『こっちを向いて』」
淫魔の命令により、クロトがこちらを向いた。
床に伏せている病人のような動きだ。熱い吐息を漏らし、ベッドの縁へと背中を預ける。
尻餅を付き、股を開くクロト。その腹部が、妊婦のように膨れ上がっていた。
(すごい、お腹膨らんでる……パセットの…せい?)
「…違うよ…私の、せいだよ…」
小さなご主人様が耳元で自嘲気味に答えてくれた。
クロトの腹部がぼこり、と一回り大きくなる。
「うぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっっ!!」
一体どんな感覚がなのだろう。魔物が成長し、子宮を押し広げていく感覚は。
気持ちいい――だろうか?
「…うん。そうだね。そうだよ。今、クロトさんの頭の中、凄い事になってる。
――はぁ…、思考を読んでるこっちが……にゃ…ぁ…、ん…変な気持ちになっちゃう」
きゅ、と背中からメイドを抱く淫魔の力が強くなった。
はぁ、と艶かしい吐息が頬に当たってくすぐったい。
「ひぎいぃぃぃいぃっっ!!?」
クロトが上体を仰け反らせた。
銀髪をベッドに押付け、白い喉を晒す。
(あ、すごい…乳首、ピンピンになってる…)
自分などより遥かに大きな双房の先端。魔物に改造されたそこは小指大に勃起している。
いやらしい体に見とれていると、ぼこり、とクロトの腹が波打った。
「んぎいいいいいぃぃぃいっっっっ!!?」
「にゃっ…ぁ…っ」
びくり、と背中の淫魔が震えた。
これ、気持ち良過ぎぃ――クロトの思考を呼んでいるリオが上ずった声で呟いた。
「出産の際にね? 子宮に根付いた神経がね、引き抜かれるの。
ぷちぷちって。その部分がアドニスの脚、というか触手になるんだけど…
その感覚が……もう、凄すぎて……にゃぁ…っ…駄目っ、思考、読んでるだけで…っ。
私も、イきそうににゃっちゃうっ」
はぁ、はぁ、と頬に当たる吐息が荒い。
そんなにいいのだろうか。お産なんて、痛くて苦しいだけの筈なのだが。
人外のそれとものなると別物なのだろう。
58 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:32:28 ID:4YySV2kj
(あ…、ほんとだ。クロトさんの顔…ちょっと気持ち良さそう…)
獣の声を上げる女は苦痛、というより強すぎる快楽を受け止めきれない様子だ。
目を剥き、眉根を寄せ、舌を垂らし――だがその頬は緩んでいる。
「ああぁっ!!? すごっ! すごすぎっ!! ぶちぶちっ、言ってます!!
お腹の中ぁ!! しきゅーがっ!! あひっ! ひぃーっ!!
うっ、裏返るっ!! 壊れるっ!! でも、でもっ気持ちいいっ!!
あはっっ!! いいっ!! ぎぼちいいぃいぃぃっ!!」
ずるり、と股に張り付いた肉の花がパセットの方へと抜け出てくる。
(あ…ほんとに…うまれるんだ…お花の化け物…)
どくり、とこの身に植え付けられた同類の種子が脈動する。
種の繁殖を祝福しているようだった。
「あぁぁぁぁっ!? 出て、出てきますぅ!! お、奥からぁあっ!!
触手がっ!! アドニスがぁあぁっ!!! 私ぃっ! アネモネになってっ!!
んああっ!!? ああぁっ! いいっ!! 擦れっ!! ああぁっ!!
あぁぁぁっ!! あっ! ああっ!! あぁっ!! イくぅ! アドニス産んでっ!
あぁ! ぁあっ! あっ! ああっ!! あぁぁっ!! あぁぁぁぁぁぁっっっ!」
がくがくとクロトの体が痙攣する。
折れるかと思うほど背中を逸らし、目が完全に白目を剥く。
そして、
「イぐぅぅぅぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!」
ずるっ――ずるるるるるるるるるっっ!
絶叫と共にクロトは達した。
アドニスが産道を滑り落ち、薄汚れた絨毯の上にべちゃり、と産み落とされる。
ぷしゅっ――じょろろろっ――
出産アクメはよほど具合が良かったらしい。
勢い良く潮を吹いたかと思うとクロトは失禁した。
(……すごすぎて…言葉に出来ない…)
クロトが魔物の花を産み落とす瞬間、パセットは目が離せなかった。
産み落とされたアドニスは三十センチ程の大きさでラフレシアのような形状だ。
糸ミミズのような神経の束を蠢かせ、横倒しになった体を起き上がらせる。
むわり、と花肉が放つ催淫香が鼻をつき、再び心と体が淫欲に支配されてくる。
(凄い、匂い…)
アドニスの甘酸っぱい香りと、クロトの小水の匂いが理性を掻き乱す。
あんなシーンを見せられたのだ。心臓がどきどきして止まらない。
背中のご主人様と一緒に、はあはあと犬のような息をする。
(あ。駄目、我慢できなくなってきた…!)
「り、リオ様ぁ…っ、パセットも、もう、我慢出来ませんっ」
刺さったままの触手ペニスにぐいぐいと腰を押付けてしまう。
「にゃ、にゃぁ…私もっ、パセットちゃんともっとエッチしたい…っ。
でも、どうせするなら、今度は向き合って、ね?」
触手ペニスが引き抜かれ、ひゃうん、と甘い声を上げてしまう。
痺れる膣の感触にぼうっとしながら、暫くぶりに大好きな主人と体を向き合わせた。
淫魔となったご主人様は『左右で色の違う瞳』をうっとりと細めている。
最後に見た時は両方とも赤だったような気がしたが――どうでも良かった。
牙が生え、髪が伸び、猫耳まで生やしてしまったがその顔は大好きだった友達と同じ。
愛らしくて、どこか儚いその顔に見惚れてしまう。
自然と、今まで何度もそうしたように桃色の髪に手を伸ばした。
さらさらとした感触は触れているだけでも気持ちいい。
(…あ…ほんとに猫耳生えてる…)
髪と同じ色をした三角形のそれは血が通い、温かい。
生え際を撫で擦ると淫魔はゴロゴロと本物の猫のように喉を鳴らした。
(…ふあー…か、可愛いっ、リオ様っ)
男も女も誘惑して、罪な人――人じゃなかった。罪な淫魔だと思う。
誘われるように、また髪を触る。
(…髪質、先っぽは違う…)
59 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:33:46 ID:4YySV2kj
紫色の毛先だけは本来の感触とは少し違ってぱさぱさだ。それが少しだけ残念だった。
「やっぱり、作り物じゃ駄目なんだね」
自嘲気味に幼い主人は言った。
『続きはベッドでしようよ』と勧められて一緒に埃っぽい安物の寝床に上がる。
ふと隣を見る。
生まれたての魔物は触手を伸ばし、母体から流れ出した様々な体液を啜っていた。
「それじゃあ足りないよね? そこの男の人達、好きにしていいから」
魔物の少女がアドニスに語りかける。
すると肉の花は木偶の坊となっている男達にも細い触手を伸ばした。
「生まれたてのアドニスは食欲旺盛だから。男の人でも女の人でも食べるの。
勿論性的な意味でね?」
という事は今からあの二人の男は触手に精を搾り取られる事になるのか。
つくづく倒錯的な世界だなぁと思う。
「パセットちゃん…私達も、しよ?」
「リオ様…」
「おちんぽ、沢山欲しいでしょ?」
「…うぅ…」
「真っ赤になって…可愛いにゃぁ♪」
ちゅ、ちゅ――右頬、左頬と口付けされる。
でもそれだけじゃ全然足りなかった。
こちらから主人の愛らしい唇を迎えに行く。
「ん…パセットちゃ――んちゅっ、ちゅっ…」
「はむっ、ちゅっ…リオ、様ぁっ…ちゅぅ…」
唇を合わせ、舌を出すと向こうはそれを喜んで受け入れてくれた。
ざりざりとした感覚の粘膜がこちらの舌を削る。
故郷に残してきた父親の、剃り残した髭を思わせる感触だ。
その感触を愉しみと、鋭く尖った牙にも舌を這わせる。
歯茎のツルツルとした感触に、猫を髣髴させる鋭い牙。
(これがリオ様の、お口の感触……美味しい…よぅ…)
力加減を間違えれば差し入れた舌が傷付いてしまいそうになるのに淫魔の唾液は甘い。
その蜜をいくらでも吸いたくて、彼女の口を隅々まで味わいたくなる。
「ちゅっ、ちゅるるっ、ぺろっ…はぁっ…ちゅぅぅっ…」
「んちゅっ…ちゅるるっ…れろれろっ…ちゅるっ、ちゅぅぅっ…」
互いの背中に手を回し、抱き締めあっての熱烈なキス。
まるで貪りあうような口付けに性感が高まり、気分が高揚していく。
何時の間にか裸体になっていた淫魔の肉体と自身の肉体が密着していた。
興奮し、火照った柔らかな少女の肉体が互いに押し合いへし合って汗を塗り伸ばす。
「――んんっ!?」
びくん、と快感に体が跳ねた。
互いの剥き出しの乳首が擦れ合ったのだ。
(電気が走ったみたい…!)
気持ち良い。もっとしたい。
柔らかくも小さな体にもっと触れ合いたい。
両手の指を絡ませる。掌の汗を感じるほどしっかりと握り締める。
腹にアドニスの生殖器が食い込み、逞しい鼓動を感じる。
「――ぷあぁ…リオ、様ぁっ…」
「――っんはぁ…パセットちゃぁん…」
長い口付けを終え、お互い潤んだ瞳で見詰め合う。
鼻先にある淫魔の顔が愛しくて堪らない。
「好き、好きなんです…リオ様ぁっ」
「うん。私も、私もっ」
そして再び口付けを交わす。飽きる事など無い。
視線が交じわい、体が触れ合えば、自然と互いの唇が吸い寄せられる。磁石のように。
ちゅぷちゅぷと幼子二人がするには卑猥すぎるフレンチキスを交わした。
発情しきった吐息を相手の顔に吹きつけ合い、それを思う存分肺に取り込む。
体中汗まみれになっていた。擦り合わせ、密着した幼い肉体がにちゃにちゃと音を立てる。
擦れ合う乳首が気持ち良い。
甘く、痺れて、そこだけがまるで一つに解けて同化してしまうようだ。
60 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:34:58 ID:4YySV2kj
その感覚が好きでキスをしながら貧相な胸を懸命にご主人様に擦りつけた。
「ちゅっ…っちゅぅっ――にゃんっ…!? にゃふぅ…♪ パセットちゃんのエッチぃ♪
さっきからチクビばっかりぐりぐりしてくるよぅ♪」
「ら、らってぇ……ちゅっ…ちゅ、ちゅっ…んはっ…オッパイっ、あんっ――
おっぱい、気持ちよくてっ…ちゅっ、はぁ…はぁっ…、止まらない…ですっ」
覚えたてのマスターベーションに没頭してしまう猿のようだった。
血がどんどん集まって、勃起した蕾はこりこりとして堪らない。
「おっぱいもいいけど…私はパセットちゃんのおマンコを味わいたいな♪
というわけで押し倒しちゃうよ♪ ――えい♪」
「ひゃんっ」
熱い抱擁をそっと引き剥がされ、ベッドの上に仰向けに押し倒される。
「正直、私も、パセットちゃんとエッチしたくてしたくて堪らないの」
はぁ、はぁ、と息を荒げた淫魔は股間から生やした触手を見せびらかした。
「――ごく」
目の前で男性器のように脈動するグロテスクな触手に心を奪われてしまう。
(こ、こんなのがさっき入ってたんだ…)
何段にも重なったエラ部分。自分の腕と大差ない太さの胴体。大量の疣が生えた亀頭部分。
更にその先端からはうじゃうじゃと繊毛触手が生えて、身をくねらせている。
素面の時に見れば嫌悪感を催す事間違い無しだろう。
だが、これは間違い無くご主人様のモノなのだ。
そう思えばどれだけ気味の悪いモノでも愛しく思えてしまう。
(それに、こんなエッチな形をしてるんだもん…)
種付けの時は苦痛と快楽で何も分からなかったが――果たして今これに犯されたら。
そう思うと淫らな気持ちが胸から溢れ出し、腹の中の種子がじくりと疼いた。
新鮮な愛液を搾り出し、独りでに太股をもじもじと擦り合わせてしまう。
「パセットちゃん。しよ?」
「は、はい…」
言われるまでも無く、自ら股を開く。
(は、あっ…エッチな気持ちと、恥ずかしさで、頭、ぼっーてなるっ)
体が疼いてしょうがない。
けれど主人の視線が股に突き刺さっているのが分かって羞恥心で頭がのぼせてしまう。
それでも最終的には湧き上がる淫欲に堪え切れなかった。
股を開いただけでは飽き足らず、自分の指で、どろどろのヴァギナを割り開く。
「…リオ様ぁ…パセットのアソコ…鎮めて下さいぃ」
「任せてっ」
喜び勇んで淫魔がのしかかって来た。
「はぁっ、はぁっ…! パセットちゃんっ」
息を荒げながら精液の逆流する陰唇に雌しべ触手をあてがってくる。
「ひゃぁんっ」
ぶつぶつとした先端部分に肉ビラを掻き分けられた瞬間、蕩けそうな官能が走った。
先端部分が陰唇を押し広げて侵入し、
ずっ――ずるるるっ!
「んっひゃぁぁぁんっ!?」
一息に最奥まで突き込まれた。
膣を圧迫する、荒々しくも温かい肉の感触に苦痛以外の喘ぎが漏れる。
(パセットのお腹、一杯になってるっ)
「にゃぁっ、パセットちゃんのおマンコ、キツキツで、堪らにゃいよぉ♪」
マウントポジションをとったご主人様の顔は快楽でだらしなく緩んでいた。
牙を覗かせた愛らしい唇の端から、つー、と唾液が垂れ落ちてくる。
(リオ様…気持ち良さそう…よかったぁ…)
やっぱり向き合ってセックスをする方が良い。
相手の事をより大事に、より愛しく思えるから。
(もっと、気持ちよくなって下さい…)
今まで至らなかった分。これからはもっとこのご主人様に尽くそうと思う。
パセットは淫魔の腰に脚を組み付かせ、結合を深める。
「ひゃぅ…っ」
61 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:36:16 ID:4YySV2kj
ぐちり、と疣疣が子宮口を削る。甘い官能に、下半身が溶けてしまいそうだ。
この快楽、さっきまで処女だったとは思えない。
アドニスの種子を植え付けられた体は、早くも淫らに改造されているようだった。
これだけ大きな触手を挿入されているのにも関わらず、痛みが殆どないのだ。
(あっ――クリトリスっ、当たってっ)
貝合わせのような格好をしているせいで、陰核がアドニスの花弁にしゃぶられる。
何度も射精したせいで擬似男根は萎え、射精する事は出来なくなったようだ。
だが指かと思うほどしこり立った肉の真珠は敏感だ。
膣壁を思わせる肉の花弁に押付けられ、甘い愉悦に腰砕けになってしまう。
「はぁ…はぁっ……パセットちゃん、動くよっ」
ずりりりっ。
「ひゃうぅぅんっ…!」
視界で火花が散った。
ずりずりと触手を引き抜かれ、膣が蹂躙される。
(すごっ、これっ、エラエラが、えぐれてっ)
「ひゃっ、あっ! いっ! よぉっ! リオ様ぁっ!
膣っ、擦れてっ! 抉られてぇっ! あ、あぁっ、あ、あっ…!」
多重のカリ部分が膣の肉ヒダを掻きし、抉る。
それだけでも狂おしい程の快楽だというのに触手の先端には無数の疣が生えている。
肉ヒダを掻き回された後、今度はぶつぶつとした感触に性感帯を耕されてしまう。
(開発、されちゃうっ、エッチな触手に、おマンコほじほじされてっ)
卑猥な形状をした触手。その効果は覿面だった。
「はぁっはぁ! パセットちゃんっ、おマンコがきゅうきゅうって締め付けてっ…!
私の触手を離さないよっ? そんなに触手チンポ美味しいのっ」
羞恥心を煽る主人の問い掛けに、頭を何度も縦に振る。
「ふふふっ…! そうでしょっ、美味しいでしょっ…!
遠慮しないで、沢山食べればいいんだからねっ」
ずりりりりっ!
「ひゃわぁんっ!?」
肉穴を拡張しながら再び触手が奥まで挿入された。
ずんっ、と子宮口を小突かれて視界が白く染まる。
クリトリスがぬめる花弁に押付けられて快感に蕩けた。
「うにゃぁっ!? …にゃぁぁんっ♪ 締まりすぎだよぉ♪」
淫魔が涎を垂らして悦んだ。いや、悦んでいるのはこちらも同じだった。
(触手、気持ちよすぎるよっ…! パセット、メロメロになっちゃうっ)
「ふふふっ、メロメロになっちゃえばいいんだよっ」
ずる、る、る、る、るっ…!
「ひゃっ!? あっ! あっ…! あっ、あっ! あっ、あっあっ!」
再びゆっくりと触手を引き抜かれる。
(こ、これっ…! お腹の中っ引き出されちゃうっ!)
がりがりと、触手の凸凹に膣壁を削り、擦られるとピンク色の電気が走った。
これだ。内臓が裏返ってしまうような感触と共に人間では到底味わえない快楽が生まれる。
アドニスの生殖器に膣穴を徐々に開発されていく。
痛みはもう完全に無い。快楽だけがそこにあった。
「はあっ、はあ! それじゃ、もういいねっ? もっと激しくするよっ」
ぐちゅうっ。
「ひゃわぁんっ」
ごつりと再び子宮口を突き上げられた。
「ずりずりぃっ♪」
ずるるるっ。
「あっ!? あっ! ぁ、っあっ、…あっ!」
かと思えば即座に触手を引き抜かれる。
「まだまだっ」
ぐちゅぅ…!
「ひゃうんっ!」
「はぁっ! はぁっ!」
じゅるるっ…!
「ひゃううぅぅんっ!」
62 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:37:24 ID:4YySV2kj
「絞め付けっ、いいっ!」
ぐちゅんっ。
「ひゃうんっ!」
「腰、止まんなくなってきたっ」
ずりりりっ!
「ひゃわぁぁんっ!」
徐々にストロークのペースが増してくる。
膣の中を愉しむような動きから、本能を剥き出しにした、直線的な動きへと変わってくる。
ずっちゅっ…っ、ずっちゅっ、ずっちゅっ。
「ひゃんっ! あんっ! わぅぅっ!」
ピストンの動きが、細かく、小さく、リズミカルになってくる。
ゴツッ、ゴツッ――子宮の入り口が何度もノックされ、その度に視界で星が散った。
半開きになった口からは子犬のような可愛らしい喘ぎしか出てこない。
「あうっ! ひゃうんっ! あんっ!」
だがそれも徐々に艶かしく、いやらしい声に変わってくる。
(気持ち、いいっ)
腹の奥をごつごつと突き上げられる感触が良すぎた。
種子によって汚染された子宮は性感の塊で、外から揺さぶられる度に快楽が弾ける。
鼻に掛かった甘い声が喉を突いて出てしまう。
「あっ! んっ! もっとっ! もっと下さいっ! ひゃうんっ!?
パセットのおマンコにっ…! あうんっ!? あんっ! はんっ! ひゃんっ!
触手チンポでごつごつして下さいっ!!」
「うんっ! うんっ! するよっ! はぁっ、はあっ!
パセットちゃんのエロエロマンコに、――にゃぁっ…!
私の触手チンポでハメハメズボズボしてあげるよっ!」
じゅぷっ! じゅぷっ! じゅっぷっ!
「あっ!? ひゃぁぁううんっ! あうんっ!!」
ぱつ、ぱつ――と濡れた布で叩くような音が響く。
アドニスの花弁がパセットの恥骨にぶつかる音だ。
淫魔は大の男も真っ青に成る程の豪快な腰使いで、メイドを責め立てていた。
一突き毎に少女の体が大きく揺れ、安物のベッドがぎしぎしと悲鳴を上げる。
淫魔の肌はほんのりと朱に染まり、流れる汗がキラキラと輝きながら飛び散った。
そんなご主人様を、頭の片隅で『綺麗だな』と思いながらパセットは快楽に溺れる。
気持ち良い。ただひたすらに気持ちよかった。
下半身が溶けて、無くなっている。
びりびりとした甘い官能が脳髄に流れ込んできて、狂ってしまう。
「まだまだっ、だよっ」
きゅう――何かが、勃起した陰核に巻きついた。
「ひゃわぁんっ!?」
それは花弁の根元から生えた、細い触手だった。
激しい性交の最中、凹凸の無い肉色の触手が快楽の中枢をしごき立てるのだ。
今までとは違う、強い刺激に体が打ち震える。
「それぇっ! それ駄目ですっ! ひゃわぁぁぁっ!!?
変にっ、変になっちゃううぅぅっ!!」
きゅ、きゅ、きゅっ、とクリトリスをしごかれて体が痙攣した。
規格外の快楽に子宮が収斂を初める。
絶頂の予感がした。
大きな、快楽と言う波に攫われてしまうような気がして、目の前の体を強く抱き寄せる。
「パセットちゃんっ! パセットちゃんっ!」
「リオ様ぁっ! リオさまぁぁっ!!」
抱き付き合い、幼い体を密着させた少女達は互いに腰をぶつけ合っていた。
結合部で粘液が潰れ、弾け、いやらしい音を立てる。
二人の股を濡らすラブジュースは白濁としていて、雌の発情臭を撒き散らしている。
周囲にはそれと、二人の汗の匂い、淫魔のフェロモン、花肉の香りが充満していた。
だがそれを感じる暇はパセットには無かった。
法悦とも言える官能の中、アクメへと一直線に向かう。
63 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:38:39 ID:4YySV2kj
「ひゃうっ! ひゃっ! あんっ! あぅっ! わうっ!
あっ、そこぉっ! そんなにぐりぐりされたらぁっ!?
ひゃっ!? あぁっ! 駄目っ! リオ様ぁっ! リオ様ぁっ!
パセットはっ! もうっ! ――ああんっ! ひゃぁんっ!
あっ! ひゃんっ! あっ! あっ! 来るぅっ! 来ちゃうよぅ!
んあぁぁぁぁっ!! もっ、駄目っ! うあぁぁぁぁぁっ!」
びくびくと体が痙攣する。
「はあっ! はあーっ!! パセットちゃんっ!! パセットちゃん!!
出すよっ!! パセットちゃんの――にゃふっ! はっ、ぁっ!
子宮、にぃっ! 私のザーメンっ! 一杯注いで上げるよっ!
いいよねっ!? アネモネになっちゃうかもしれないけどっ!
いいよね!? 私と同じ、魔物さんになってくれるよね!?
出すよっ! 出すよ出すよ出すよっ!! うにゃぁぁぁぁぁあっ!!
にゃうぅぅっ!! ほんとにもぅっ、出ちゃう出ちゃうパセットちゃぁんっ!!」
ぐちりっ!!
触手の先端部分が子宮口に食い込んだ。
直後にその先から繊毛触手が生え出し、子宮の内側へと滑り込む!
「いっくにゃぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!」
ぎちぎちっ!!
(ひぎっ!? 子宮が、こじ開けられてっ…!)
体の中心をこじ開けられる感触がした。
『ギュっ!』と充血した陰核が触手に締め上げられる。
「ひぎいっ! そ、そんな事したらぁっ! ああぁぁっ! らめらめぇ!!
いグいきますっ! ああっぁっ! あっ! あぁぁぁっ!! あぁぁぁぁぁっっっ!!!
ああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!! リオ様ぁぁぁああぁぁぁぁあっっ!!!」
『あぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁっっっっっ!!!!』
二人の声が美しいと言える程に、唱和した。
びゅるっ!! どぴゅっ! どぴゅっ! ドプドプドプッ!!
「んひいぃぃぃっっっ!! セーエキ、あついぃ!!」
「パセッろにゃぁんっ! パセットにゃんっ!!」
こじ開けられた子宮口から直に大量の精液を注ぎ込まれる。
腹に寄生したアドニスにびちゃびちゃと熱い体液が降り掛かる。
性感を共有しているせいでその感触すらも脳髄に直に叩き込まれた。
熱い粘液に叩かれる感触に子宮が悦び打ち震える。
ビクビクビクビクッ!!
「ふにゃぁぁぁっ!? 締まるぅ! マンコしまるにゃぁっ!
そ、そんにゃにしまったらぁっ! 触手チンポまたびゅーびゅーしちゃうよぉ!!
んにゃぁぁぁぁぁっっ!!」
びゅるっ! どぴゅっ! どぴゅっ!
「ひゃわぁぁぁんっ!!? まらっ、まられてるぅっ!!
リオしゃまのセーエキ、どぴゅどぴゅされれるぅ!!」
二人揃ってアヘ顔を浮かべ、口々に卑猥な言葉を吐いた。
体を仰け反らせ、襲い掛かるオーガズムの悦楽をひたすら貪る。
「ふにゃぁ、ぁ、ぁっ…! にゃぁぁっっ…!」
「はひーっ、ひゅーっ」
それもやがて収束し、二人は体を痙攣させるだけになった。
上になった淫魔の口からダラダラと涎が零れ落ち、パセットの顔を色っぽく穢した。
(――あぁ…勿体無い…)
大好きなご主人様の唾液に舌を伸ばして、啜る。
だが体は勿論の事、顔の筋肉すら自由に動かせない。
絶頂の余韻で、全身が痺れていた。
「ふにゃぁぁぁ…♪ パセットちゃぁん…♪」
「…リオしゃまぁ…」
主人が顔を寄せて来た。
キスをするのかと思ったらペロペロと顔中を舐められる。
これが彼女なりの愛情表現なのだろうか、とぼんやりと思った。
64 永久の果肉10 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:43:56 ID:4YySV2kj
「ふにゃっ、ペロペロっ、にゃうにゃうっ…パセットちゃんパセットちゃぁんっ♪
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅっ♪ にゃぁんっ♪ にゃおうっ♪ にゃん♪」
キスしたり、舐めたり、鳴いたり。
ご主人様はまるで酔っ払いのようにじゃれ付いてきた。
絶頂の余韻に浸りながら、彼女の『甘え』を受け止める。
背中に回した手に何とか力を入れ、抱き寄せる。
それからにゃんにゃんと可愛らしい鳴き声を上げる唇を舐めた。
「好きぃ♪ 好きっ♪ 大好きぃ♪ ずっと一緒ぉ♪ 一緒なのぉ♪」
「はい…リオ様ぁ…」
好き好きと連呼する主人の唇を奪う。
ちゅぱちゅぱと舌を吸い合い。唾液を混ぜ合わせた。
精を注がれたアドニスの種子がドクドクと脈打っている。
やがて『芽』になってしまうだろう。
セックスを続ければさっきのクロトのようにアドニスを産み落とすのも時間の問題だ。
だが別にそれで構わなかった。
主人と同じ、人外へと身を堕とせば、それだけ彼女に近付ける気がする。
それで、良かった。
どくん。腹の中の種子が脈動する。
パセットの願望に呼応して、濃厚な催淫香を吐き出した。
「リオ様ぁ…もっと…エッチしたですぅ…」
「うにゃんっ♪ いいよぉ♪ いっぱいエッチしよ♪
今まで出来なかった分、いっぱいいっぱいしよ♪」
そしてどちらからともなく再び熱い口付けを交わす。
主従の交わりは暫く終わりそうに無かった。
***
アレエスの街の中でリオは、自身の行動が悲劇を生む事を知った。
何の罪も無い人が、魔物の集団に眼前で襲われている。
覚悟はしていた筈だった。
だが、青と赤の瞳に映る、名も知らない母親とその娘を放っておくことは出来なかった。
そしてその頃。
魔物の母となったクロトは、自ら産み落としたアドニスに犯されていた。
子宮を犯され、内蔵を犯され、体の隅々まで触手を受け入れていく。
アドニスの触手を受け入れた部分はそれだけで官能が走る。
そして徐々に人外へと変化していくのだ。
もう、戻れない。
自分は、とうとう人間でなくなってしまう。
だが構わない。人外の快楽を知り、堕ちてしまった魂は人間を止める事に未練はないのだ。
それどころかどうだ。
この新しい肉体。新たな力。
アドニスと一体になり、アネモネと化したクロトは強大な魔力を得た。
魔術士としての記憶と技術を引き継ぎながら、人間を圧倒する肉体を持つ。
なんて素晴らしいのだろう。
この素晴らしさを、他の女性にも教えてあげたい。
クロトは早くもその想いを実行に移す。
住民を避難誘導に来た門下生達を襲い、その中から見知った顔を選んだ。
クロトは、ドルキの下で魔術を並んだその仲間を犯した。
触手の一本一本が、未知の快楽をクロトに叩き込む。
人外の体は淫らで、人間のメスを犯す事に夢中になってしまった。
クロトはその同僚の仲間を犯しつくし、あまつさえ種付けを行ってしまう。
人外の快楽に、魂までもが完全にアドニスと同化した。
そんな時、彼女の目の前に、一人の男が立ちふさがる。
赤き鎧と無数の剣を扱う彼を、人々は畏敬の念を込めて『剣神』と呼ぶ。
次回、永久の果肉十一話、
『愛と絶望に満たされた街』
65 乙×風 ◆VBguGDzqNI sage 2010/04/12(月) 19:45:49 ID:4YySV2kj
以上で第十話終了です。
補足ですがドルキの年齢は物語り開始時点で四十台後半という設定です。
いい年こいたおばさんですね。
そんなおばさんがここまで色恋沙汰に夢中になるのもどうかと思いますが。
まあ、うら若いヤンデレちゃんの将来はきっとこんな感じになるのだろう。
なんて想像しながら書きました。
まあロリがいればババァはいりませんけどねー。
熟女に興味はありませんしー。
そのせいか本編中のドルキの姿形も適当、というかあんまり考えてません。
リオとかクロトの衣装は脳内である程度イメージが固まっているのですが。
んー。白のドレス+派手な装飾。その上から黒のローブ。
貧相な体を誤魔化す為に厚着+ごてごてのアクセサリ+厚化粧、みたいな。
髪は銀髪。縦巻きロールで。派手なおばさんですねw
というかおばさんのイメージなんてどうでもいいですか。そうですか。
やっぱり女の子はぴちぴち(死語)じゃないと!
youjo同士のガチ百合とかどんだけ好き者なんでしょう。うふふ。
でもぷにぷにしたちっちゃい体が粘液まみれでまぐわい合う姿は(以下自主寄生)
あ、ちなみにお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが。
リオの右目の色は本人の感情(機嫌?)で赤と青を行ったり来たりします。
エロかったり不機嫌な時は赤。
理性的だったり幸せな気分の時は青。
今回はパセットが頑張ってくれたのでリオが正気に戻ったという訳ですな。
そしてまたまた補足ですが。
パセットの精神は完全に壊れたわけではないです。
確かに前回の焦らしプレイ+連続射精で心に致命的なダメージは負いました。
が、今回の告白(?)のお陰で、真っ白になった心に愛情だけ残った感じです。
頭が真っ白になってる時に実は両想いでした、と知らされるようなものですね。
余計な羞恥心やしがらみが取り払われてる状態なので、好き好きばっかりです。
リオが人の心を取り戻す為の鍵でもあります。
次回は魔物に侵入された街のお話。
クロトもアネモネ化して、暴れます。
グリーズも暴れます。年齢設定はドルキと同じく五十歳弱ですが強いです。
RPGで強くてニューゲームした主人公というか二週目というか。そんな感じ。
バトル多めの内容ですがエロもありますよー。
さて。いい加減長文乱文なので今回はこの辺で。
いつものように感想や誤字脱字の指摘等あればお願いしますー。
また来週お会いしましょう。
妖っ、女っ、万っ、ざーーーーーいっ!!
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